JPH11263631A - スクライブ装置 - Google Patents

スクライブ装置

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JPH11263631A
JPH11263631A JP10084906A JP8490698A JPH11263631A JP H11263631 A JPH11263631 A JP H11263631A JP 10084906 A JP10084906 A JP 10084906A JP 8490698 A JP8490698 A JP 8490698A JP H11263631 A JPH11263631 A JP H11263631A
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JP
Japan
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holder
work
moving
cutter
vibration
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Withdrawn
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JP10084906A
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English (en)
Inventor
Akira Shimotoyotome
暁 下豊留
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BELDEX KK
THK Co Ltd
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BELDEX KK
THK Co Ltd
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/027Scoring tool holders; Driving mechanisms therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/10Glass-cutting tools, e.g. scoring tools
    • C03B33/105Details of cutting or scoring means, e.g. tips

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬質脆性材料からなるワークに種々の形状の
刻線を自在に形成することができるスクライブ装置を提
供する。 【解決手段】 XーYステージ30にスクライブヘッド
40が設けられている。スクライブヘッド40は、先端
が尖ったカッタ43(当接部材)と、このカッタ43を
保持するホルダ42と、このホルダ42を微小量スライ
ド可能に支持するボデイ41とを有している。ホルダ4
2の受部42dとボデイ41の受部41aとの間には、
振動アクチュエータ44が介在されている。カッタ43
をボデイ41やホルダ42の自重で板ガラス100(ワ
ーク)に押し付けて振動アクチュエータ44の高周波振
動エネルギーを付与しながら、XーYステージ30を駆
動してカッタ43を移動させることにより、板ガラス1
00(ワーク)に種々の形状の刻線を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、板ガラス等の硬
質脆性材料のワークの面に刻線を形成するスクライブ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、板ガラス等のワークを破断する
場合には、ワークの面に予め刻線を形成し、この刻線に
沿って破断するようにしている。この刻線の形成に用い
られる従来のスクライブ装置は、周縁が尖った円盤形状
のカッタと、このカッタを回転自在に支持するホルダ
と、このホルダを介してカッタを板ガラス(ワーク)の
面に押しつけるとともに、板ガラスの面に沿って移動さ
せる押圧,移動機構とを備えている。上記のように、カ
ッタを所定の押圧力で板ガラスに押し付けた状態で移動
させることにより、板ガラスに直線的に延びる刻線を形
成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
刻線を直線的にしか描くことができず、より複雑な形状
の刻線を描いて、複雑な輪郭を有する製品を得ることが
困難であった。また、大きな押圧力でカッタをワーク面
に押し付けるため、刻線形成に必要な垂直クラックのみ
ならず、横方向にもクラックが発生し、きれいな刻線を
描くことができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1の発明は、(イ)ワークを設置するテー
ブルと、(ロ)設置されたワークの面に当接する当接部
材と、この当接部材をワーク面に押し付けながらこのワ
ーク面と交差する方向に高周波振動を付与してワークに
クラックを発生させる押圧,振動付与手段とを有するス
クライブヘッドと、(ハ)上記スクライブヘッドを、ワ
ーク面に沿って相対的に移動させる移動手段とを備え、
上記移動手段は、基台と、ワーク面と平行なX軸方向に
移動可能に基台に支持された第1移動体と、ワーク面と
平行でX軸と直交するY軸方向に移動可能に第1移動体
に支持された第2移動体と、これら第1,第2移動体を
それぞれ移動させる第1,第2の駆動機構と、これら第
1,第2駆動機構を制御する制御手段とを備え、上記第
2移動体に上記スクライブヘッドまたは上記ワーク設置
用テーブルが設けられていることを特徴とすることを特
徴とする。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のスク
ライブ装置において、上記スクライブヘッドが上記移動
手段の第2移動体に設けられ、上記ワーク設置用テーブ
ルが回転手段に設けられていることを特徴とする。
【0006】請求項3の発明は、請求項1に記載のスク
ライブ装置において、上記スクライブヘッドが、(i)
尖った先端を有し、その先端がワーク面に当たる上記当
接部材と、(ii)上記当接部材を保持するホルダと、
(iii)上記ホルダを、ワーク面と交差する方向に微小
往復動可能に支持するボデイと、(iv)上記ボデイの受
部と上記ホルダの受部との間に挟持され、ホルダに上記
高周波振動を付与する振動アクチュエータと、(v)上
記ホルダの受部を振動アクチュエータに向けて付勢する
弾性部材と、を備え、上記ボデイがスライド支持機構を
介して、上記移動手段の第2移動体または固定構造体に
垂直方向にスライド可能に取り付けられ、これらボデイ
およびホルダの自重が上記当接部材に働くことにより、
この当接部材をワーク面に押し付けるようにし、上記押
圧,振動付与手段は、これらボデイ,ホルダ,振動アク
チュエータを含むことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施形態
を図1〜図6に基づいて説明する。図1〜図3に示すよ
うに、スクライブ装置は、ベースフレーム1に設けられ
た回転機構10(回転手段)と、この回転機構10に設
けられたテーブル20と、ベースフレーム1において回
転機構10の横に設けられたXーYステージ30(移動
手段)と、このXーYステージ30に設けられたスクラ
イブヘッド40と、を備えている。
【0008】上記テーブル20は、ワーク100を水平
に設置するためのものである。詳述すると、図3に示す
ように、テーブル20の上面には、直線的に延びて互い
に直交する2つの位置決め用段差21が形成されてい
る。ワーク100は、例えば四角形状をなし、その2辺
を上記位置決め用段差21に当てて位置決めした状態
で、テーブル20の上面に設置される。テーブル20の
上面には、複数の吸引孔22が形成されており、後述す
るスクライブを実行する際には、これら吸引孔22に接
続されるバキューム機構(図示しない)の駆動によっ
て、ワーク100を吸引し、このワーク100を上記位
置決め状態で保持するようになっている。上記テーブル
20は、回転機構10により水平回転されるようになっ
ている。
【0009】上記X−Yステージ30は、図1,図3に
示すように、基台31と第1移動体32と第2移動体3
3とを備えている。基台31の上面には水平なX軸方向
に延びる2本のレール34が設けられており、このレー
ル34に沿って第1移動体32がスライド可能に支持さ
れている。第1移動体32の上面にも、Y軸方向に延び
る2本のレール35が設けられており、このレール35
に沿って第2移動体33がスライド可能に支持されてい
る。なおY軸は水平をなし、X軸と直交している。
【0010】図3に示すように、上記第1移動体32
は、第1駆動機構36により、X軸方向に移動するよう
になっている。この第1駆動機構36は、X軸方向に延
びるねじロッド36aと、このねじロッド36aの一端
に連結されたステッピングモータ36bと、ねじロッド
36aの他端を回転可能に支持する軸受36cと、第1
移動体32の下面に固定されてねじロッド36aに螺合
する螺合部材36dとを備えている。上記ステッピング
モータ36bが駆動すると、ねじロッド36aが回転
し、このねじロッド36aと螺合部材36dの螺合作用
を介して、第1移動体32がX軸方向に移動する。上記
第2移動体33は、第2駆動機構37により、Y軸方向
に移動するようになっている。この第2駆動機構37
は、第1駆動機構36と同様に、ねじロッド37aと、
ステッピングモータ37bと、軸受37cと、螺合部材
37dとを備えている。
【0011】上記第2移動体33には、ブラケット39
が取り付けられている。このブラケット39には、スラ
イド機構50を介して、上記スクライブヘッド40が取
り付けられている。
【0012】上記スライド機構50は、上記ブラケット
39に垂直に固定された取付板51と、この取付板51
に固定されて垂直に延びるガイド52と、このガイド5
2に垂直方向にスライド可能に支持されたスライダ53
とを備えている。図3に良く示されているように、ガイ
ド52には垂直方向に延びるガイド溝52aが形成され
ており、このガイド溝52aにスライダ53の縦長の凸
部53aがスライド可能に入り込んでいる。このスライ
ダ53は、ガイド52に設けられたストッパ(図示しな
い)により下限位置を決定されている。
【0013】図1に示すように、上記スライダ53に
は、上下一対の水平をなす板バネ55a,55bを介し
て、上記スクライブヘッド40のボデイ41が取り付け
られている。詳述すると、スライダ53には、上下にL
字形のブラケット56a,56bが1つずつ固定されて
おり、これらブラケット56a,56bに、上記板バネ
55a,55bの中央部がそれぞれ固定されている。他
方、上記ボデイ41には、上下に一対ずつL字形のブラ
ケット57a,57bが固定されている。上側の一対の
ブラケット57aは、ブラケット56aを挟みこのブラ
ケット56aから離れて配置されており、上記板バネ5
5aの両端部に固定されている。同様に、下側の一対の
ブラケット57bも、ブラケット56bを挟みこのブラ
ケット56bから離れて配置されており、上記板バネ5
5bの両端部に固定されている。
【0014】次に、上記スクライブヘッド40の構成に
ついて詳述する。上記スクライブヘッド40は、上記ボ
デイ41と、このボデイ41に微小量の垂直方向往復動
を可能にして支持されたホルダ42と、このホルダ42
の下端に固定されたカッタ43(当接部材)と、ホルダ
42に垂直方向の振動を付与するピエゾアクチュエータ
44(振動アクチュエータ)と、を備えている。なお、
ボデイ41,ホルダ42,ピエゾアクチュエータ44
は、後述するようにカッタ43をワーク100の面に押
し付けならが高周波振動を付与する押圧,振動付与手段
を構成している。上記ボデイ41は、中空をなす上部
と、平板部をなす下部とを有しており、両者の境の段差
41aが、上記ピエゾアクチュエータ44の上端を係止
するための受部として提供される。ボデイ41の下部に
は、ガイド45が固定されている。
【0015】上記ホルダ42は、垂直方向に延びるよう
に細長く構成されており、幅の狭い平板形状をなして垂
直に延びる主ロッド42aと、この主ロッド42aの上
端に連結されて垂直に上方に延びる補助ロッド42b
(ホルダ42の基端部)と、主ロッド42aの下端に固
定されたアタッチメント42c(ホルダ42の先端部)
とを備えている。主ロッド42aは、ボデイ41のガイ
ド45によって案内されて垂直方向に微少量のスライド
が可能になっている。
【0016】上記主ロッド42aの長手方向の中間部に
は受け部材42d(受部)が固定されており、この受け
部材42dに上記ピエゾアクチュエータ44の下端が係
止されている。その結果、ピエゾアクチュエータ44
は、垂直方向に対峙した上記段差41aと受部材42d
との間に挟まれるようにして配置されている。ピエゾア
クチュエータ44は、高周波交流電圧を受けて垂直方向
へ周期的に伸縮するものであり、その周期的伸縮によっ
てホルダ42を垂直方向に振動させるようになってい
る。
【0017】上記補助ロッド42bは、ボデイ41の上
壁を貫通して上方に突出している。ボデイ41の上壁に
は、ゴムや樹脂等の弾性材料からなるボール46(球形
状の弾性部材)と、その上下の球面受座47,48が配
置されており、これらを、上記補助ロッド22が貫通し
ている。上記補助ロッド42bの上端部は雄ネジをなし
ており、この雄ネジに螺合された上側の球面受座48を
締め付けることにより、上記ボール46が球面受座4
7,48で挟み付けられて弾性変形されている。このボ
ール46の復元力が、ホルダ42をボデイ41に対して
上方へ付勢する力となり、ひいてはホルダ42の受部材
42dを常時ピエゾアクチュエータ44に押し付ける力
となる。
【0018】上記ホルダ42のアタッチメント42cに
は、上記カッタ43が固定されている。このカッタ43
は、垂直に延び、その下端(先端)が円錐形状をなして
尖っている。なお、このカッタ43の下端は角錐形状で
あってもよい。カッタ43の下端には、角錐形状をなす
ダイヤモンド粒が固着されている。
【0019】さらに、アタッチメント42cには、ガイ
ド板49が取り付けられている。このガイド板49は、
バネ材からなり、その平坦な両端部がアタッチメント4
2cの両側面に取り付けられ、中央部が下に凸に湾曲し
ている。図4,図5に最も良く示されているように、ガ
イド板49の中央には穴49aが形成されている。上記
カッタ43は、この穴49aを通って、ガイド板49よ
り所定量(数ミクロン)だけ下方に突出している。な
お、図においてこの突出量は誇張して示されている。
【0020】図2,図3に示すように、上記取付板51
には、エアシリンダ60が垂直に取り付けられている。
他方、スクライブヘッド40のボデイ41の上部側面に
はL字形のブラケット65が固定されており、このブラ
ケット65には、垂直をなす短ロッド66が螺合されて
いる。この短ロッド66は、上記エアシリンダ60のロ
ッド61の真上に位置している。
【0021】スクライブ装置はさらに制御ユニット70
(制御手段、図3にのみ示す)を備えている。この制御
ユニット70は、上記バキューム機構,回転機構20,
上記X−Yステージ30のステッピングモータ36b,
37b,ピエゾアクチュエータ44,エアシリンダ60
等を制御する。
【0022】上記構成をなすスクライブ装置の作用を説
明する。前述したように、水平のテーブル20に板ガラ
ス100(ワーク)を位置決めして水平にセットする。
初期状態では、スクライブヘッド40のカッタ43は、
板ガラス100の縁から水平方向に離れており、テーブ
ル20の上面から微小間隔離れている。この状態で、制
御ユニット70のスタートボタンをオンすると、制御ユ
ニット70は、バキューム機構を駆動させて板ガラス1
00を吸着する。これと同時に、X−Yステージ30の
ステッピングモータ36b,37bを駆動させて、移動
体32,33を移動させ、これにより、スクライブヘッ
ド40を板ガラス100上のスクライブ開始位置まで移
動させる。なお、スクライブヘッド40がこのスクライ
ブ開始位置まで移動する過程において、ガイド板49の
湾曲した部分が、板ガラス100の端縁に当たり、その
傾斜によってスクライブヘッド40が押し上げられる。
これにより、カッタ43は、板ガラス100の端縁を越
えてその上面に円滑に乗り上げることができる。
【0023】上記スクライブヘッド40のカッタ43が
板ガラス100の上面のスクライブ開始位置に達した時
に、制御ユニット70は、ピエゾアクチュエータ44に
高周波電圧を付与するとともに、X−Yステージ30の
ステッピングモータ36b,37bを駆動させることに
より、例えば図7に示す形状の閉曲線をなす刻線105
を形成する。
【0024】上記刻線105の形成に際して、カッタ4
3には板ガラス100の上面に対する押圧力P1が常に
付与されている。すなわち、上記スクライブヘッド40
は、スライド支持機構50を介してスライド可能に支持
されており、このスクライブヘッド40の自重(主にボ
デイ41とホルダ42の自重)と、スライダ53の自重
がカッタ43への押圧力となる。
【0025】上記のように、スクライブヘッド40の自
重等でカッタ43を板ガラス100の面に押し付けた状
態で、ピエゾアクチュエータ44に高周波電圧を印加さ
せて、ピエゾアクチュエータ44を周期的に伸縮させる
と、この周期的伸縮に伴うホルダ42の振動がカッタ4
3を介して板ガラス100に伝達される。換言すれば、
図6に示すように、カッタ43を介して板ガラス100
に付与される押圧力Pは、上記ボデイ10等の自重に起
因する押圧力P1を下限値とし、ピエゾアクチュエータ
44の振動に起因して周期的に変動する。したがって押
圧力Pは、周期的に非常に大きな力となり、カッタ43
の尖った下端を介して板ガラス100に衝撃を付与する
ことになり、図5に示すように深い垂直クラックを有す
る刻線105を形成することができる。しかし、自重に
起因する押圧力P1は比較的小さいので、従来装置のよ
うな水平クラックの発生をほとんど皆無にすることがで
きる。
【0026】なお、押圧力Pの周期、換言すればピエゾ
アクチュエータ44に印加する高周波電圧の周波数は、
3〜30KHz程度に設定し、ピエゾアクチュエータ4
4の伸縮量、つまり振幅は数μm〜20μm程度に設定
する。また、カッタ43の送り速度は、上の周波数を採
用する場合、100〜250mm/sec程度に設定す
るのがよい。
【0027】上記刻線105の形成工程において、カッ
タ43はスクライブヘッド40等の自重に伴う押圧力を
もって常に板ガラス100の面に接した状態であり、こ
の面から瞬間的に離れることがないので、刻線105の
近傍の欠損をなくし、きれいな刻線105を形成するこ
とができる。また、ホルダ42が剛体でありカッタ43
が弾性体を介在せずに直接ホルダ42に固定されている
ので、カッタ43はホルダ42と一体となって振動し、
ピエゾアクチュエータ44の振動エネルギーを良好にカ
ッタ43に伝達することができ、共振の可能性を減じる
ことができ、カッタ43の跳ね上げの可能性を減じるこ
とができる。しかも、本実施形態では、ボデイ41とス
ライダ53との間に板バネ55a,55bが介在されて
いるので、共振の可能性をより一層減じることができ
る。また、弾性部材としてボール46を用いているの
で、耐久性が良く、確実にピエゾアクチュエータ44に
弾性力を付与することができる。
【0028】ここで、図7に示す刻線105を形成する
ための、上記カッタ43の移動軌跡について説明する。
図7の刻線105は略四角形をなし、4つの角が円弧と
なっている。この場合、直線をなす4つの辺について
は、上記ステッピングモータ36b,37bのいずれか
一方を駆動させて、移動体32,33の一方を移動さ
せ、カッタ43をX軸またはY軸方向に移動させること
により、形成する。また、角の円弧については、ステッ
ピングモータ36b,37bを同時駆動させて、移動体
33,34を同時に移動させ、カッタ43に円弧を描か
せることにより、形成する。このように、X−Yステー
ジ30を制御することにより、図7の形状のような延び
方向の異なる複数の直線を含んだり、円弧のような曲線
を含む形状の刻線105を簡単に形成することができ
る。
【0029】上記X−Yステージ30のステッピングモ
ータ36b,37bの同時制御により、図8に示すよう
に、真円の刻線105’を形成することもできる。な
お、図8の真円の刻線105’を形成する場合には、X
−Yステージ30の制御により、カッタ43をスクライ
ブ開始位置まで移動させた後で、回転機構10を駆動し
て板ガラス100を回転させながらピエゾアクチュエー
タ44を駆動するようにしてもよい。このようにすれ
ば、制御は簡単である。また、刻線の一部をなす円弧の
中心が、回転機構10の回転中心と一致する場合には、
この回転機構10を駆動して円弧を形成してもよい。
【0030】上記カッタ43は、ピンポイントで押圧力
を集中させ、ガラス板100に対する相対移動に伴って
垂直クラックからなる刻線105,105’を形成する
ので、カッタ43の移動軌跡に対する姿勢を考慮せずに
済み、カッタ43の姿勢制御は不要である。
【0031】上記カッタ43による板ガラス100への
刻線105,105’の形成が完了したら、ピエゾアク
チュエータ44に対する通電を停止するとともに、エア
シリンダ60を駆動させて、スクライブヘッド40を上
方に押し上げる。そして、X−Yステージ30を制御し
て、板ガラス100から離れた初期位置まで戻す。その
後で、エアシリンダ60を逆方向に駆動させてスクライ
ブヘッド40を下限位置まで戻す。その後で、刻線10
5,105’を形成した板ガラス100をテーブル20
から外し、次の新しい板ガラス100をセットする。
【0032】上記刻線105,105’のクラックが深
く、板ガラス100の厚みまたはそれに近い程度である
場合には、板ガラス100に僅かな力を付与するだけ
で、刻線105,105’に沿って破断することがで
き、その外側部分と内側部分を分離することができる。
そして、例えば刻線105,105’を輪郭とする内側
部分を製品とすることができる。刻線105,105’
が比較的浅い場合には、エア圧ないしは機械的な圧力を
用いて破断する。
【0033】本発明は上記実施形態に制約されず、種々
の形態が可能である。図9に示す実施形態では、スクラ
イブヘッド40は、ベースフレーム1に設けられた支柱
80(固定構造体)に、ブラケット81およびスライド
機構50を介して取り付けられている。また、ワーク1
00を設置するテーブル20は、XーYステージ30に
設けられている。図9において、前述の実施形態に対応
する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略す
る。この実施形態では、XーYステージ30の制御によ
り、ワーク100が、固定位置にあるスクライブヘッド
40に対して水平移動することにより、図7,図8等に
示すような刻線105,105’を形成することができ
る。なお、この実施形態では、テーブル20とXーYス
テージ30の第2移動体33は一体をなしていてもよ
い。弾性部材として、ボール25の代わりに、重ねられ
た多数の皿バネ等を用いてもよい。硬質脆性材料のワー
クとしては、板ガラスに限らず、セラミック製の板,シ
リコンウエハー等のであってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、当接部材をワークに押し付けながら高周波振動
を付与することにより、刻線をワークに深く形成するこ
とができ、しかも水平クラックの発生を防止することが
できる。また、直交する2軸に沿って第1,第2移動体
を移動させることにより、当接部材の軌跡を描くことが
でき、直線のみならず、曲線を含む形状や、互いに交差
する複数の直線を含む形状等、自在な形状の刻線を形成
することができる。請求項2の発明によれば、ワークに
回転を付与することにより、直交2軸方向の移動手段を
位置決めに用いて、簡単な制御で円弧ないしは真円形状
の刻線を形成することができる。請求項3の発明によれ
ば、先端が尖った当接部材を介して、ピンポイントで振
動押圧力をワークに付与するので、刻線の形状が直線で
なくてもスクライブヘッドの姿勢制御は不要である。ま
た、ボデイとホルダの受部で振動アクチュエータを挟
み、弾性部材でホルダの受部を振動アクチュエータに向
けて押し付けることにより、振動アクチュエータの振動
エネルギーを、確実に当接部材に付与でき、しかも、ボ
デイとホルダの自重で当接部材をワークに押し付けるの
で、刻線をより一層きれいに形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態をなすスクライブ装置を一
部断面にして示す側面図である。
【図2】同スクライブ装置の正面図である。
【図3】同スクライブ装置の平面図である。
【図4】同装置のスクライブヘッドの要部を一部断面に
して示す拡大正面図である。
【図5】同要部を一部断面にして示す拡大側面図であ
る。
【図6】カッタの板ガラスに対する押圧力を示す図であ
る。
【図7】形成される刻線の一態様を示す平面図である。
【図8】形成される刻線の他の態様を示す平面図であ
る。
【図9】本発明の他の実施形態をなすスクライブ装置を
一部断面にして示す側面図である。
【符号の説明】
10 ワーク設置用テーブル 20 回転機構(回転手段) 30 XーYステージ(移動手段) 31 基台 32 第1移動体 33 第2移動体 36 第1駆動機構 37 第2駆動機構 40 スクライブヘッド 41 ボデイ 41a 段差(受部) 42 ホルダ 42d 受け部材(受部) 43 カッタ(当接部材) 44 ピエゾアクチュエータ(振動アクチュエータ) 46 ボール(弾性部材) 50 スライド機構 70 制御ユニット(制御手段) 80 支柱(固定構造体) 100 板ガラス(ワーク)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)ワークを設置するテーブルと、
    (ロ)設置されたワークの面に当接する当接部材と、こ
    の当接部材をワーク面に押し付けながらこのワーク面と
    交差する方向に高周波振動を付与してワークにクラック
    を発生させる押圧,振動付与手段とを有するスクライブ
    ヘッドと、(ハ)上記スクライブヘッドを、ワーク面に
    沿って相対的に移動させる移動手段とを備え、上記移動
    手段は、基台と、ワーク面と平行なX軸方向に移動可能
    に基台に支持された第1移動体と、ワーク面と平行でX
    軸と直交するY軸方向に移動可能に第1移動体に支持さ
    れた第2移動体と、これら第1,第2移動体をそれぞれ
    移動させる第1,第2の駆動機構と、これら第1,第2
    駆動機構を制御する制御手段とを備え、上記第2移動体
    に上記スクライブヘッドまたは上記ワーク設置用テーブ
    ルが設けられていることを特徴とすることを特徴とする
    スクライブ装置。
  2. 【請求項2】上記スクライブヘッドが上記移動手段の第
    2移動体に設けられ、上記ワーク設置用テーブルが回転
    手段に設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    のスクライブ装置。
  3. 【請求項3】上記スクライブヘッドが、(i)尖った先
    端を有し、その先端がワーク面に当たる上記当接部材
    と、(ii)上記当接部材を保持するホルダと、(iii)
    上記ホルダを、ワーク面と交差する方向に微小往復動可
    能に支持するボデイと、(iv)上記ボデイの受部と上記
    ホルダの受部との間に挟持され、ホルダに上記高周波振
    動を付与する振動アクチュエータと、(v)上記ホルダ
    の受部を振動アクチュエータに向けて付勢する弾性部材
    と、を備え、上記ボデイがスライド支持機構を介して、
    上記移動手段の第2移動体または固定構造体に垂直方向
    にスライド可能に取り付けられ、これらボデイおよびホ
    ルダの自重が上記当接部材に働くことにより、この当接
    部材をワーク面に押し付けるようにし、上記押圧,振動
    付与手段は、これらボデイ,ホルダ,振動アクチュエー
    タを含むことを特徴とする請求項1に記載のスクライブ
    装置。
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