JPH11257919A - 測定装置および測定方法、並びに露光装置 - Google Patents

測定装置および測定方法、並びに露光装置

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JPH11257919A
JPH11257919A JP10078391A JP7839198A JPH11257919A JP H11257919 A JPH11257919 A JP H11257919A JP 10078391 A JP10078391 A JP 10078391A JP 7839198 A JP7839198 A JP 7839198A JP H11257919 A JPH11257919 A JP H11257919A
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light
measuring
optical path
measurement
frequency
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JP10078391A
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Inventor
Hitoshi Kawai
斉 河井
Koichi Tsukihara
浩一 月原
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Original Assignee
Nikon Corp
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、変位する物体の変位量を高精度で計
測する測定方法および装置に関し、反射鏡の反射面での
リタデーションによる誤差光の発生や偏光分離素子での
消光比が低いことに起因した誤差光の発生を防止して高
精度の変位測定ができる光波干渉測定を用いた測定方法
および装置を提供することを目的とする。 【解決手段】光源1からの光を偏光分離素子46で分離
してP偏光の光を測定光として測定光路上に移動可能に
設けられた移動鏡12で反射させ、S偏光の光を参照光
として参照光路に固定された固定鏡11で反射させ、測
定光路を通過した測定光と参照光路を通過した参照光と
を干渉させて光電素子6で検出し、移動鏡12の変位を
測定する測定装置において、偏光方位に応じて屈折角が
異なる光分離素子56を、測定光路および参照光路の少
なくとも一方の光路に設けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変位する物体の変
位量を高精度で計測することができる光波干渉測定を用
いた測定方法および装置に関する。また、基板を載置し
て移動するステージの移動量を測長する光波干渉方式の
測定装置を備え、半導体装置あるいは液晶表示装置等を
製造する際のフォトリソグラフィ工程で用いられる露光
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物体の変位測定を行う測定装置の代表例
として従来の光波干渉測定装置を図7を用いて説明す
る。図7において、光源1は、互いに周波数がわずかに
異なる周波数f1の光と周波数f1’の光とを射出す
る。射出される周波数f1の光と周波数f1’の光は、
偏光方位が互いに直交した直線偏光であり、周波数f1
の光は図7の紙面に対して平行な偏光方位を有し、周波
数f1’の光は紙面に垂直な偏光方位を有している。光
源1を射出した周波数f1、f1’の光は偏光分離素子
46に入射し、周波数f1の光は偏光分離素子46を透
過して、P偏光の光として測定光路に進む測定光とな
り、周波数f1’の光は偏光分離素子46で反射して、
S偏光の光として参照光路に進む参照光となる。
【0003】偏光分離素子46で反射した周波数f1’
の光は、波長板(1/4波長板)31を透過して固定鏡
11に至り、固定境11で反射して再び波長板31を透
過する。周波数f1’の光は波長板31を2回透過する
ので偏光方位が90度回転させられ、P偏光の光となっ
て偏光分離素子46を透過する。偏光分離素子46を透
過した周波数f1’の光は反射鏡(コーナー・キューブ
・プリズム)41で光路をずらされて反射し、再び偏光
分離素子46を透過する。偏光分離素子46を透過した
周波数f1’の光は、波長板31を透過して固定鏡11
に至り、固定境11で反射して再度波長板31を透過す
る。ここでも周波数f1’の光は波長板31を2回透過
するので偏光方位が90度回転させられてS偏光の光に
なり、今度は偏光分離素子46で反射して偏光素子51
に向かう。
【0004】一方、偏光分離素子46を透過した周波数
f1の光は、波長板(1/4波長板)32を透過して移
動鏡12に至り、移動境12で反射して再び波長板32
を透過する。P偏光の光である周波数f1の光は波長板
32を2回透過することになるので偏光方位が90度回
転させられて、S偏光の光となって偏光分離素子46で
反射する。偏光分離素子46で反射した周波数f1の光
は反射鏡41で光路をずらされて反射し、再び偏光分離
素子46で反射する。偏光分離素子46で反射した周波
数f1の光は、再び波長板32を透過して移動鏡12に
至り、移動境12で反射して再度波長板32を透過す
る。ここでも周波数f1の光は波長板32を2回透過す
るので、偏光方位が90度回転させられてP偏光の光と
なる。従って、周波数f1の光は再び偏光分離素子46
に入射すると、今度は偏光分離素子46を透過する。周
波数分離素子46を透過した周波数f1の光は、周波数
f1’の光と同軸になって偏光素子51に向かう。
【0005】偏光分離素子46を射出して同軸となって
偏光素子51に到達した周波数f1、f1’の光は、偏
光素子51で干渉し、その干渉光が受光素子6で電気信
号に変換されて測定ビート信号として位相計21に出力
される。光源1からは周波数f1との光と周波数f1’
の光の干渉信号が参照ビート信号として位相計21に出
力されている。位相計21では、参照ビート信号に対す
る測定ビート信号の位相変化を検出し、移動鏡12の図
7中の矢印方向の光路長変化が求められる。
【0006】ところで、この光波干渉測定装置は、主と
してX−Y面内を2次元移動するステージ装置の位置検
出系として利用されている。特に、超精密加工が要求さ
れる工作機械のステージ装置や、半導体装置あるいは液
晶表示装置等を製造する際のフォトリソグラフィ工程で
用いられる露光装置のステージ装置の位置決め装置とし
て、光波干渉測定装置が広く用いられている。とりわけ
微細なパターンを正確に重ね合わせて素子を形成する半
導体装置の製造工程や液晶表示装置の製造工程では、半
導体ウェハやガラス基板(以下、ウェハという)を載置
して2次元移動するステージ装置の移動量をnm(ナノ
メートル)オーダの測定分解能で計測する必要があるた
め、原理的に高い精度で測長が可能な光波干渉測装置を
ステージの位置決め装置として用いてきている。
【0007】この光波干渉測定装置をステージの位置決
め装置として搭載した露光装置として、レチクルあるい
はマスク(以下、レチクルという)に形成された回路パ
ターンを投影光学系を介してウェハ上に投影露光する投
影露光装置がある。この投影露光装置としては種々の方
式のものがあるが、例えば半導体装置の製造の場合、レ
チクルの回路パターン全体を一度に投影し得るイメージ
フィールドを持つ投影光学系を介してウェハをステップ
・アンド・リピート方式で露光する投影露光装置と、レ
チクルを1次元に走査しつつ、ウェハをそれと同期した
速度で1次元に走査させる、いわゆるステップ・アンド
・スキャン方式の投影露光装置とがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、以上説明してき
たように光波干渉測定装置は、露光装置のステージ装置
を初めとする超精密位置決めに多用されているが、次に
示す問題を有している。すなわち、図7に示した従来の
光波干渉測定装置において、例えばコーナー・キューブ
・プリズムからなる反射鏡41の反射面には、リタデー
ション(位相遅れ)を低減させるためにAl(アルミニ
ウム)等の金属によるコーティングが施されている。し
かしながら、現実には金属コートを施しても反射鏡41
のリタデーションを完全になくすことはできず、高精度
な変位測定を行おうとする場合には、この反射鏡41で
のリタデーションに基づく誤差が無視できなくなる。
【0009】上述したように本来、移動鏡12で反射し
た測定光は反射鏡41に入射する際にはS偏光になり、
固定鏡11で反射した参照光は反射鏡41に入射する際
にはP偏光となる。ところが、反射鏡41の反射面で反
射したこれらの光は当該反射面でのリタデーションによ
り楕円偏光になり、参照光の反射光はP偏光と弱いS偏
光の光を含み、測定光の反射光はS偏光と弱いP偏光の
光を含んで反射鏡41を射出する。この反射鏡41での
リタデーションにより生じる弱いS偏光成分の光および
弱いP偏光成分の光はそのまま測定光路や参照光路に同
軸で入射して誤差光となり、この誤差光が位相計21で
検出されてしまうことにより測定された変位量に誤差が
重畳してしまうという問題を生じる。
【0010】また、偏光分離素子46の消光比は現実に
は完全ではなく、P偏光の光とS偏光の光とを完全に分
離することができない。従って、偏光分離素子46の消
光比に起因して、偏光分離素子46と移動鏡12との間
の測定光路中を多数回往復する誤差光が生じて、高精度
な変位測定ができなくなるという問題が生じる。
【0011】本発明の目的は、反射鏡の反射面でのリタ
デーションによる誤差光の発生を防止して高精度の変位
測定ができる光波干渉測定を用いた測定方法および装置
を提供することにある。また、本発明の目的は、偏光分
離素子での消光比が低いことに起因した誤差光の発生を
防止して高精度の変位測定ができる光波干渉測定を用い
た測定方法および装置を提供することにある。さらに、
本発明の目的は、高精度な変位測定が可能となる光波干
渉方式の測定装置を備えた露光装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、偏光方位が
互いに直交した2つの光の一方を測定光として測定光路
上に移動可能に設けられた移動鏡で反射させ、他方を参
照光として参照光路に固定された固定鏡で反射させ、測
定光路を通過した測定光と参照光路を通過した参照光と
を干渉させて光電検出し、移動鏡の変位を測定する測定
装置において、偏光方位に応じて屈折角が異なる光分離
素子を、測定光路および参照光路の少なくとも一方の光
路に設けたことを特徴とする測定装置によって達成され
る。
【0013】本発明の測定装置において、直線偏光の光
を射出する光源と、直線偏光の光を測定光と参照光とに
分離する偏光分離素子とを含み、光分離素子は、移動鏡
および固定鏡の少なくとも一方と偏光分離素子との間に
配置されていることを特徴とする。また、光分離素子
は、偏光分離素子の消光比に基づく誤差光を分離するこ
とを特徴とする。また、本発明の測定装置において、測
定光路および参照光路の少なくとも一方の光路に設けら
れた波長板を有し、光分離素子は、波長板と偏光分離素
子との間に配置されていることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の測定装置において、少な
くとも測定光を移動鏡で複数回反射させるように、測定
光路に設けられた反射鏡を含み、光分離素子は、反射鏡
と偏光分離素子との間に設けられていることを特徴とす
る。そして、光分離素子は、反射鏡でのリタデーション
により生じた誤差光を分離することを特徴とする。ま
た、本発明の測定装置において、偏光方位が互いに直交
した2つの光は、各々周波数が異なっていることを特徴
とする。さらに、光源は、少なくとも測定光路の気体の
屈折率変動を測定して移動鏡の変位を補正する屈折率変
動測定用の光を射出することを特徴とする。
【0015】本発明の測定装置において、光分離素子
は、異方性を有する結晶であることを特徴とし、例えば
ウォラストンプリズムであることを特徴とする。さら
に、本発明の測定装置において、光分離素子で分離され
た誤差光を遮光する遮光手段が設けられていることを特
徴とする。
【0016】また、上記目的は、偏光方位が互いに直交
した2つの光の一方を測定光として測定光路上に移動可
能に設けられた移動鏡で反射させ、他方を参照光として
参照光路に固定された固定鏡で反射させ、測定光路を通
過した測定光と参照光路を通過した参照光とを干渉させ
て光電検出し、移動鏡の変位を測定する測定方法におい
て、偏光方位に応じて屈折角が異なる光分離素子を測定
光路および参照光路の少なくとも一方の光路に配置し
て、当該光路で生じた誤差光を分離することを特徴とす
る測定方法によって達成される。
【0017】このように本発明の測定方法および装置に
よれば、常光線と異常光線の光を異なる方向に射出する
異方性を有する光分離素子を所定の光路中に挿入するよ
うにしているので、例えば偏光分離素子と反射鏡との間
に光分離素子を挿入した場合を例にとれば、反射鏡での
リタデーションにより楕円偏光になった測定光あるいは
参照光に含まれた不必要な偏光成分の光(誤差光)を光
分離素子で分離することができる。さらに分離した誤差
光の光路は、測定光路および参照光路と同軸にならない
ので、本来の測定光と参照光とを干渉させて高精度な変
位測定ができるようになる。
【0018】さらに、上記目的は、パターンが形成され
たレチクルを載置して移動可能なレチクルステージと、
レチクルステージの位置を測定するレチクルステージ側
測定手段と、基板を載置して移動可能な基板ステージ
と、基板ステージの位置を測定する基板ステージ側測定
手段とを有し、パターンの像を基板に転写する露光装置
において、レチクルステージ側測定手段と基板ステージ
側測定手段の少なくとも一方は、上記本発明の測定装置
を備えていることを特徴とする露光装置によって達成さ
れる。また、上記の構成要素を電気的、機械的または光
学的に連結することで、本発明にかかる露光装置が組み
上げられる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
光波干渉測定における測定方法および装置を図1および
図2を用いて説明する。まず、本実施の形態による光波
干渉測定装置の全体構成を図1を用いて説明する。図1
において、光源1は、互いに周波数がわずかに異なる周
波数f1の光と周波数f1’の光とを射出する。射出さ
れる周波数f1の光と周波数f1’の光は、偏光方位が
互いに直交した直線偏光であり、周波数f1の光は図1
の紙面に対して平行な偏光方位を有し、周波数f1’の
光は紙面に垂直な偏光方位を有している。光源1を射出
した周波数f1、f1’の光は偏光分離素子46に入射
し、周波数f1の光は偏光分離素子46を透過して、P
偏光の光として測定光路に進む測定光となり、周波数f
1’の光は偏光分離素子46で反射して、S偏光の光と
して参照光路に進む参照光となる。
【0020】ここで、図1の破線101で示したブロッ
ク内の構成および光路をより詳細に示した図2を用いて
説明する。偏光分離素子46で反射した周波数f1’の
光は、波長板31を透過して固定鏡(平面鏡)11に至
り、固定境11で反射して再び波長板31を透過する。
S偏光の周波数f1’の光は波長板31を2回透過して
その偏光方位が90度回転させられてP偏光の光となっ
て偏光分離素子46を透過する。偏光分離素子46を透
過した周波数f1’の光は、偏光分離素子46と反射鏡
41との間に設けられた光分離素子56に入射する。光
分離素子56は、常光線と異常光線の光を異なる方向に
射出する異方性を有する結晶であり、例えばウォラスト
ンプリズムが用いられている。また、光分離素子56
は、S偏光の入射光をほぼそのまま透過させ、P偏光の
光を斜めに射出させるように配置されている。
【0021】従って、光分離素子56に入射したP偏光
の周波数f1’の光は光分離素子56から斜めに射出し
て反射鏡41に入射し、光路をずらされて反射する。こ
こで、周波数f1’の光は反射鏡41でのリタデーショ
ンにより弱いS偏光成分(誤差光201)を含む楕円偏
光となるが、再び光分離素子56に斜めから入射する
と、本来のP偏光の光は入射方向に対して斜めに射出さ
れて偏光分離素子46に向かい、誤差光201となるS
偏光成分の光は光分離素子56をほぼそのまま透過して
P偏光の光と分離される。この誤差光201は、光分離
素子56と偏光分離素子46との間に設けられた遮光板
110で遮光される。このように、光分離素子56が偏
光分離素子46と反射鏡41との間に配置されているこ
とにより、反射鏡41でのリタデーションにより生じた
P偏光の周波数f1’の光の誤差光201を参照光路か
ら分離することができるようになる。
【0022】さて、誤差光201が除去されたP偏光の
周波数f1’の光は偏光分離素子46を透過し、波長板
31を透過して固定鏡11に至り、固定境11で反射し
て再度波長板31を透過する。ここで周波数f1’の光
は波長板31を2回透過するので、偏光方位が90度回
転させられてS偏光の光になって偏光分離素子46で反
射する。偏光分離素子46で反射した周波数f1’の光
は反射鏡13および偏光結合素子47で反射して偏光素
子51に向かう。
【0023】一方、偏光分離素子46を透過した周波数
f1の光は、波長板32を透過して移動鏡(平面鏡)1
2に至り、移動境12で反射して再び波長板32を透過
する。P偏光である周波数f1の光は波長板32を2回
透過するので、偏光方位が90度回転させられてS偏光
の光となって偏光分離素子46で反射する。偏光分離素
子46で反射した周波数f1の光は、偏光分離素子46
と反射鏡41との間に設けられた光分離素子56に入射
する。上述のように光分離素子56は、S偏光の入射光
をほぼそのまま透過させ、P偏光の光を斜めに射出させ
るように配置されている。従って、光分離素子56に入
射した測定光であるS偏光の周波数f1の光は光分離素
子56をそのまま透過し、参照光であるP偏光の周波数
f1’の光と分離されて反射鏡41に入射して光路をず
らされて反射する。
【0024】ここで、周波数f1の光は反射鏡41での
リタデーションにより弱いP偏光成分(誤差光202)
を含む楕円偏光となるが、再び光分離素子56に入射し
て本来のS偏光の光はそのまま透過して偏光分離素子4
6に向かい、誤差光202となるP偏光成分の光は光分
離素子56で分離されて斜めに射出する。この誤差光2
02も、光分離素子56と偏光分離素子46との間に設
けられた遮光板110で遮光される。このように、偏光
分離素子46と反射鏡41との間に光分離素子56を配
置したことにより、反射鏡41でのリタデーションによ
り生じたS偏光の周波数f1の光の誤差光202を測定
光路から分離することができるようになる。
【0025】誤差光202が除去されたS偏光の周波数
f1の光は偏光分離素子46で反射して、波長板32を
透過して移動鏡12に至り、移動境12で反射して再度
波長板32を透過する。ここで周波数f1の光は波長板
32を2回透過するので、偏光方位が90度回転させら
れてP偏光の光になって偏光分離素子46を透過する。
偏光分離素子46を透過した周波数f1の光は偏光結合
素子47を透過して周波数f1’の光と同軸になって偏
光素子51に向かう。
【0026】図1に戻って、偏光結合素子47を射出し
て同軸となって偏光素子51に到達した周波数f1、f
1’の光は、偏光素子51により干渉し、その干渉光が
受光素子6で電気信号に変換されて測定ビート信号とし
て位相計21に出力される。光源1からは周波数f1と
の光と周波数f1’の光の干渉信号が参照ビート信号と
して位相計21に出力されている。位相計21では、参
照ビート信号に対する測定ビート信号の位相変化を検出
し、移動鏡12の図1中の矢印方向の光路長変化が求め
られる。
【0027】以上説明したように、本実施の形態による
測定方法および装置では、偏光方位に応じて屈折角が異
なる光分離素子56を測定光路および参照光路の共通光
路に配置して、本来の偏光方位と異なる成分の光をそれ
ぞれの光路から分離するようにしている。このように、
異方性を有する光分離素子56を偏光分離素子46と反
射鏡41との間に挿入したことにより、反射鏡41での
リタデーションにより楕円偏光になった測定光あるいは
参照光に含まれる誤差光201、202を光分離素子5
6で分離することができるようになる。さらに、本実施
の形態では、分離した誤差光を遮光する遮光板110を
設けているので確実に誤差光201、202を除去する
ことができる。
【0028】次に、本発明の第2の実施の形態による光
波干渉測定における測定方法および装置を図3を用いて
説明する。図3は、本実施の形態による光波干渉測定装
置の概略の構成を示している。本実施の形態の光波干渉
による測定方法および装置は、第1の実施の形態による
光波干渉測定装置における測定光路上および参照光路上
の空気等の気体の屈折率変動量を、異なる2つの周波数
の光を用いて測定して補正することにより移動鏡の極め
て正確な変位量が測定できる点に特徴を有している。
【0029】本実施の形態では、図1および図2を用い
て説明した第1の実施の形態による光波干渉測定装置に
屈折率変動量測定系を付加した構成について説明する。
図3において、光源1は、図3の紙面に平行な偏光方位
を有する周波数f1の光と、紙面に垂直な偏光方位を有
する周波数f1’(=f1+Δf)の光を同軸で射出す
る。光源1から射出された周波数f1、f1’の光は、
周波数結合素子67に入射する。
【0030】光源2は周波数f2の光と、周波数f2の
光を第2高調波に変換した周波数f3(=2・f2)の
光を射出する。周波数f2の光と周波数f3の光とは、
互いに偏光方位が同じで、且つ周波数f1の光の偏光方
位に対して45°傾くように調節されている。周波数f
2の光は反射鏡14で光路を折り曲げられて周波数結合
素子66にて周波数f3の光と同軸にされ、周波数f
2、f3の光は周波数結合素子67に入射して周波数f
1、f1’の光と同軸に結合され、偏光分離素子48に
入射する。偏光分離素子48ではP偏光成分の光は透過
しS偏光成分の光は反射される。従って、紙面に平行な
偏光方位を有する周波数f1の光はP偏光の光として偏
光分離素子48を透過して測定光路に向かい、紙面に垂
直な偏光方位を有する周波数f1’の光は偏光分離素子
48で反射して参照光路に向かう。また、周波数f2の
光と周波数f3の光は共に周波数f1の光に対して45
°傾いた偏光方位を有しているので偏光分離素子48で
それぞれが透過光と反射光とに分割される。
【0031】測定光路に進んだP偏光の周波数f1、f
2、f3の光は、これら周波数f1、f2、f3の光に
対して1/4波長板として機能する波長板34を透過し
てそれぞれ移動鏡12に入射する。移動鏡12で反射し
た円偏光の周波数f1、f2、f3の光は、再び波長板
34を透過して偏光分離素子48に入射する。ここで周
波数f1、f2、f3の光は、波長板34を2回透過す
るので偏光方位が90°回転してS偏光の光となり偏光
分離素子48で反射する。その後、偏光分離素子48と
反射鏡42との間に設けられた光分離素子57に入射す
る。光分離素子57は、常光線と異常光線の光を異なる
方向に射出する異方性を有する結晶であり、例えばウォ
ラストンプリズムが用いられている。
【0032】また、光分離素子57は、S偏光の入射光
をほぼそのまま透過させ、P偏光の光を斜めに射出させ
るように配置されている。従って、光分離素子57に入
射した測定光であるS偏光の周波数f1、f2、f3の
光は、光分離素子57をそのまま透過して反射鏡42に
入射し光路をずらされて反射する。ここで、周波数f
1、f2、f3の光は反射鏡42でのリタデーションに
より弱いP偏光成分(誤差光)を含む楕円偏光となる
が、再び光分離素子57に入射して本来のS偏光の光は
そのまま透過して偏光分離素子48に向かい、誤差光と
なるP偏光成分の光は光分離素子57で分離されて斜め
に射出する(図示を省略)。このように、光分離素子5
7が偏光分離素子48と反射鏡42との間に配置されて
いることにより、反射鏡42でのリタデーションにより
生じたS偏光の周波数f1、f2、f3の光の誤差光を
測定光路から分離することができるようになる。
【0033】誤差光が除去されたS偏光の周波数f1、
f2、f3の光は偏光分離素子48で反射して、波長板
34を透過して移動鏡12に至り、移動境12で反射し
て再度波長板34を透過する。ここで周波数f1、f
2、f3の光は波長板34を2回透過するので、偏光方
位が90度回転させられてP偏光の光になって偏光分離
素子48を透過する。偏光分離素子48を透過した周波
数f1、f2、f3の光は周波数分離素子68に入射す
る。
【0034】周波数分離素子68は、周波数f1近傍の
光を透過させ、周波数f2と周波数f3の光を反射させ
る性質を有しており、従って、周波数f1の光は周波数
分離素子68を透過して偏光結合素子47に向かい、周
波数f2、f3の光は波長板35に向かうように分離さ
れる。
【0035】周波数分離素子68で反射された、測定光
路を通った周波数f2、f3の光のうち、周波数の低い
周波数f2の光は周波数変換素子61により周波数f
3’(=2・f2)の光に変換され、測定光路を通った
周波数f3の光と干渉し、その干渉光が受光素子7によ
り受光され、屈折率変動の測定信号として位相計22に
入力される。
【0036】一方、偏光分離素子48で反射した周波数
f1’、f2、f3の光は、波長板33を透過して固定
鏡11に至り、固定境11で反射して再び波長板33を
透過する。周波数f1’、f2、f3の光は、波長板3
3を2回透過するので偏光方位が90度回転させられて
P偏光の光となって、偏光分離素子48を透過する。偏
光分離素子48を透過した周波数f1’、f2、f3の
光は光分離素子57に入射する。光分離素子57は、S
偏光の入射光をほぼそのまま透過させ、P偏光の光を斜
めに射出させるように配置されているので、光分離素子
57に入射したP偏光の周波数f1’、f2、f3の光
は光分離素子57から斜めに射出して反射鏡42に入射
して光路をずらされて反射する。
【0037】ここで、周波数f1’、f2、f3の光は
反射鏡42でのリタデーションにより弱いS偏光成分
(誤差光)を含む楕円偏光となるが、再び光分離素子5
7に入射すると本来のP偏光の光は入射方向に対して斜
めに射出されて偏光分離素子46に向かい、誤差光とな
るS偏光成分の光は光分離素子57をほぼそのまま透過
して本来のP偏光の光と分離される(図示を省略)。こ
のように、光分離素子57が偏光分離素子48と反射鏡
42との間に配置されていることにより、反射鏡42で
のリタデーションにより生じたP偏光の周波数f1’、
f2、f3の光の誤差光を参照光路から分離することが
できるようになる。
【0038】誤差光が除去されたP偏光の周波数f
1’、f2、f3の光は偏光分離素子48を透過し、波
長板33を透過して固定鏡11に至り、固定境11で反
射して再度波長板33を透過する。ここで周波数f
1’、f2、f3の光は波長板33を2回透過するの
で、偏光方位が90度回転させられてS偏光の光になっ
て偏光分離素子48で反射する。偏光分離素子48で反
射した周波数f1’、f2、f3の光は周波数分離素子
69に向かう。
【0039】周波数分離素子69は、周波数f1’近傍
の光を透過させ、周波数f2と周波数f3の光を反射さ
せる性質を有しており、従って、周波数f1’の光は周
波数分離素子69を透過して反射鏡13を介して偏光結
合素子47に向かい、周波数f1の光と同軸にされて偏
光素子51に入射する。周波数分離素子69で反射した
周波数f2、f3の光は波長板36に向かうように分離
される。周波数分離素子69で反射された、参照光路を
通った周波数f2、f3の光のうち、周波数の低い周波
数f2の光は周波数変換素子62により周波数f3’
(=2・f2)の光に変換されて参照光路を通った周波
数f3の光と干渉し、その干渉光が受光素子8により受
光され、屈折率変動の参照信号として位相計22に入力
される。
【0040】一方、偏光結合素子47で同軸にされた周
波数f1の光と周波数f1’の光は偏光素子51を透過
して干渉し、その干渉光が受光素子6で受光されて測定
ビート信号として位相計21に入力される。また、光源
1からは周波数f1、f1’の光の一部を干渉させた参
照ビート信号が位相計21に入力される。位相計21で
は測定ビート信号と参照ビート信号から移動鏡12の変
位量を求め、演算器23に出力する。また、位相計22
では測定信号と参照信号から測定光路および参照光路で
生じた空気等の気体の屈折率変動量を求め、演算器23
に出力する。演算器23では位相計21からの移動鏡1
2の変位量と位相計22からの屈折率変動量を演算する
ことにより移動鏡12の真の変位量を求める。
【0041】以上説明したように、本実施の形態による
測定方法および装置によれば、測定光路および参照光路
で生じた気体の屈折率変動を補正した高精度な変位測定
が行えると共に、光分離素子57を測定光路および参照
光路の共通光路に配置することにより、周波数f1、f
1’の光だけでなく屈折率変動の測定に用いる周波数f
2、f3の光に生じる誤差光も除去できるようになる。
【0042】次に、本発明の第3の実施の形態による光
波干渉測定における測定方法および装置を図4を用いて
説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態における
図1および図2に示した破線101で示したブロック内
の構成および光路の変形例であり、偏光分離素子46と
移動鏡12との間、および偏光分離素子46と固定鏡1
1との間に光分離素子を配置した点に特徴を有してい
る。図4は図1の破線101に対応する破線102を示
しており、図1および図2を用いて説明した構成要素と
同一の機能作用を有するものには同一の符号を付してそ
の説明は省略する。
【0043】図4に示すように、偏光分離素子46で反
射したS偏光の周波数f1’の光は、偏光分離素子46
と波長板31との間に設けられた光分離素子58に入射
する。光分離素子58は、第1の実施の形態における光
分離素子56と同様に常光線と異常光線の光を異なる方
向に射出する異方性を有する結晶であり、例えばウォラ
ストンプリズムが用いられている。また、光分離素子5
8は、S偏光の入射光をほぼそのまま透過させ、P偏光
の光を斜めに射出させるように配置されている。従っ
て、光分離素子58に入射したS偏光の周波数f1’の
光は光分離素子58を直進して射出し、波長板31を透
過して固定鏡11で反射する。固定鏡11で反射して波
長板31を透過した周波数f1’の光は、P偏光の光と
なって再び光分離素子58に入射して光分離素子58か
ら斜めに射出する。この斜めに射出した周波数f1’の
光は偏光分離素子46を透過して反射鏡41に入射して
光路をずらされ、再び偏光分離素子46を透過して光分
離素子58に入射する。
【0044】このとき、周波数f1’の光は反射鏡41
でのリタデーションにより弱いS偏光成分(誤差光20
1)を含む楕円偏光となるが、この光が光分離素子58
に斜めから入射すると、本来のP偏光の光は入射方向に
対して斜めに射出されて波長板31に向かい、誤差光と
なるS偏光成分の光は光分離素子58をほぼそのまま透
過してP偏光の光と分離される。このように、光分離素
子58が偏光分離素子46と波長板31との間に配置さ
れていることにより、反射鏡41でのリタデーションに
より生じたP偏光の周波数f1’の光の誤差光201を
参照光路から分離することができるようになる。
【0045】一方、偏光分離素子46を透過したP偏光
の周波数f1の光は、偏光分離素子46と波長板32と
の間に設けられた光分離素子59に入射する。光分離素
子59も光分離素子58と同様に常光線と異常光線の光
を異なる方向に射出する異方性を有する結晶であり、例
えばウォラストンプリズムが用いられている。また、光
分離素子59は、P偏光の入射光をほぼそのまま透過さ
せ、S偏光の光を斜めに射出させるように配置されてい
る。従って、光分離素子59に入射したP偏光の周波数
f1の光は光分離素子59を直進して射出し、波長板3
2を透過して移動鏡12で反射する。移動鏡12で反射
して波長板32を透過した周波数f1の光は、S偏光の
光となって再び光分離素子59に入射して光分離素子5
9から斜めに射出し、偏光分離素子46で反射して反射
鏡41に入射して光路をずらされて、再び偏光分離素子
46で反射して光分離素子59に入射する。
【0046】このとき、周波数f1の光は反射鏡41で
のリタデーションにより弱いP偏光成分(誤差光20
2)を含む楕円偏光となるが、光分離素子59に斜めか
ら入射すると、本来のS偏光の光は光分離素子59への
入射方向に対して斜めに射出されて波長板32に向か
い、誤差光となるP偏光成分の光は光分離素子59をほ
ぼそのまま透過してS偏光の光と分離される。このよう
に、光分離素子59が偏光分離素子46と波長板32と
の間に配置されていることにより、反射鏡41でのリタ
デーションにより生じたS偏光の周波数f1の光の誤差
光202を測定光路から分離することができるようにな
る。
【0047】このように本実施の形態においても、光分
離素子58を参照光路に、光分離素子59を測定光路に
それぞれ配置して、本来の偏光方位と異なる成分の光を
それぞれの光路から分離するようにしている。こうする
ことにより、反射鏡41でのリタデーションにより楕円
偏光になった参照光あるいは測定光に含まれる誤差光2
01、202を光分離素子58、59で分離して除去す
ることができる。また、本実施の形態では、誤差光20
1、202を光分離素子58、59で除去するようにし
たが、偏光分離素子46でも除去することができる。
【0048】次に、本発明の第4の実施の形態による光
波干渉測定における測定方法および装置を図5を用いて
説明する。本実施の形態では、光源からの光を参照光と
測定光とに分離する偏光分離素子の消光比に起因して生
じる誤差光を減少させた測定方法および装置について説
明する。図5に示すように、光源3は、図5の紙面に平
行な偏光方位を有する周波数f1の光と、紙面に垂直な
偏光方位を有する周波数f1’(=f1+Δf)の光を
同軸で射出する。光源3から射出された周波数f1、f
1’の光は、偏光分離素子49に入射する。周波数f1
の光はP偏光の光として偏光分離素子49を透過して測
定光路へ向かい、周波数f1’の光はS偏光の光として
偏光分離素子49で反射して参照光路へ向かう。このと
き、偏光分離素子49の消光比は完全ではなく、P偏光
の光とS偏光の光とを完全に分離することができない。
従って、偏光分離素子49の消光比に起因して、測定光
路に向かう周波数f1の光は、弱いS偏光の周波数f
1’の光(誤差光)を含んでいる。一方、参照光路に向
かう周波数f1’の光は、弱いP偏光の周波数f1の光
(誤差光)を含んでいる。
【0049】偏光分離素子49を透過した周波数f1の
光と周波数f1’の光は、偏光分離素子49と波長板3
8との間に設けられた光分離素子61に入射する。光分
離素子61は、第1の実施の形態における光分離素子5
6と同様に常光線と異常光線の光を異なる方向に射出す
る異方性を有する結晶であり、例えばウォラストンプリ
ズムが用いられている。また、光分離素子61は、P偏
光の入射光をほぼそのまま透過させ、S偏光の光を斜め
に射出させるように配置されている。従って、光分離素
子61に入射したP偏光の周波数f1の光は光分離素子
61を直進して射出し、波長板38を透過して移動鏡1
6で反射する。一方、誤差光となる弱いS偏光の周波数
f1’の光は光分離素子61で光路が斜めに曲げられて
測定光路から分離されて除去される。移動鏡16を反射
して波長板38を透過した周波数f1の光は、S偏光の
光となって再び光分離素子61に入射して光分離素子6
1から斜めに射出し、偏光分離素子49で反射して偏光
素子52に入射する。
【0050】一方、偏光分離素子49で反射した周波数
f1’の光と周波数f1の光は、偏光分離素子49と波
長板37との間に設けられた光分離素子60に入射す
る。光分離素子60は、光分離素子61と同様に常光線
と異常光線の光を異なる方向に射出する異方性を有する
結晶であり、例えばウォラストンプリズムが用いられて
いる。また、光分離素子60は、S偏光の入射光をほぼ
そのまま透過させ、P偏光の光を斜めに射出させるよう
に配置されている。従って、光分離素子60に入射した
S偏光の周波数f1’の光は光分離素子60を直進して
射出し、波長板37を透過して固定鏡15で反射する。
一方、誤差光となる弱いP偏光の周波数f1の光は光分
離素子60で光路が斜めに曲げられて参照光路から分離
されて除去される。
【0051】固定鏡15を反射して波長板37を透過し
た周波数f1’の光は、P偏光の光となって再び光分離
素子60に入射して光分離素子60から斜めに射出し、
偏光分離素子49を透過して周波数f1の光と同軸にな
って偏光素子52に入射する。偏光素子52に到達した
周波数f1、f1’の光は、偏光素子52により干渉し
て受光素子9でその干渉光が電気信号に変換されて測定
ビート信号として位相計23に出力される。光源3から
は周波数f1との光と周波数f1’の光の干渉信号が参
照ビート信号として位相計23に出力されている。位相
計23では、参照ビート信号に対する測定ビート信号の
位相変化を検出し、移動鏡16の図5中の矢印方向の光
路長変化が求められる。このように本実施の形態によれ
ば、光分離素子60を参照光路に、光分離素子61を測
定光路にそれぞれ配置することにより、偏光分離素子4
9の消光比に起因した本来の偏光方位と異なる成分の光
をそれぞれの光路から分離して除去することができる。
【0052】次に、本発明の第5の実施の形態として、
上述の第1の実施の形態による光波干渉測定における測
定装置を搭載した露光装置について図6を用いて説明す
る。図6は、本実施の形態による露光装置の概略の構成
を示している。本実施の形態では、ステップ・アンド・
スキャン方式の露光動作を採用した投影露光装置を例に
とって説明する。照明系300は、水銀ランプ、あるい
はKrFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザ等の光
源からの照明光を、フライアイレンズ、コンデンサーレ
ンズ等を介してレチクルステージ330に載置されたレ
チクルR上に照度均一に照射するようになっている。コ
ラム332は、投影レンズPLの鏡筒を固定するコラム
(図示せず)と一体になっている。レチクルステージ3
30は駆動系334によってX方向の一次元走査移動、
ヨーイング補正のための微少回転移動を行うことができ
るようになっている。
【0053】レチクルステージ330の一端には、第1
の実施の形態で説明した光波干渉を用いた測定装置がレ
チクルステージ330の位置決め測長系として搭載され
ている。図6では、図1を用いて説明した光波干渉測定
装置の光源1、偏光結合素子47、反射鏡13、偏光素
子51、受光素子6、および位相計21は1つのブロッ
クとしてまとめて干渉測定系338として示している。
また図示は省略したが、X方向の一次元走査移動量とと
もにヨーイング補正量も計測するため、干渉測定系33
8の光源1から射出された周波数f1、f1’の光をビ
ームスプリッタで分割してX−Y面内で平行な2軸の干
渉計を構成し、それぞれの測定光が移動平面鏡12rに
ほぼ垂直に入射するようにしてある。こうすることによ
り、例えば一方の干渉計の測定光の測定光路を投影レン
ズPLの光軸AXと交差させる位置に配置してX方向の
一次元走査移動量を計測すると共に、他方の干渉計の計
測値との差分を求めることによりヨーイング補正量を演
算することができるようになる。以下、投影レンズPL
の光軸AXと交差させる位置に測定光路が配置された干
渉計を代表として説明する。
【0054】干渉測定系338の光源1から射出された
周波数f1、f1’の光は同軸でレチクルステージ用偏
光分離素子(以下、PBSという)46rに入射し、周
波数f1の光はPBS46rを透過して、P偏光の光と
して測定光路に進む測定光となり、周波数f1’の光は
PBS46rで反射して、S偏光の光として参照光路に
進む参照光となる。
【0055】PBS46rで反射した周波数f1’の光
は、反射鏡18rで光路を折り曲げられて1/4波長板
31rを透過して固定鏡(平面鏡)11rにほぼ垂直に
入射する。固定鏡11rは、投影レンズPLの光軸AX
とレチクルRの中心との相対変位を測定できるように、
投影レンズPLの鏡筒上端部に固定されている。固定境
11rで反射した周波数f1’の光は再び波長板31r
を透過してその偏光方位が90度回転させられてP偏光
の光となってPBS46rを透過する。PBS46rを
透過した周波数f1’の光は、PBS46rと反射鏡
(コーナー・キューブ・プリズム)41rとの間に設け
られた光分離素子56rに入射する。光分離素子56r
には、ウォラストンプリズムが用いられている。また、
光分離素子56rは、S偏光の入射光をほぼそのまま透
過させ、P偏光の光を斜めに射出させるように配置され
ている。
【0056】従って、光分離素子56rに入射したP偏
光の周波数f1’の光は光分離素子56rから斜めに射
出して反射鏡41rに入射し、光路をずらされて反射す
る。ここで、周波数f1’の光は反射鏡41rでのリタ
デーションにより弱いS偏光成分(誤差光)を含む楕円
偏光となるが、再び光分離素子56rに斜めから入射す
ると、本来のP偏光の光は入射方向に対して斜めに射出
されてPBS46rに向かい、誤差光となるS偏光成分
の光は光分離素子56rをほぼそのまま透過してP偏光
の光と分離される。
【0057】誤差光が除去されたP偏光の周波数f1’
の光はPBS46rを透過し、反射鏡18rで光路を折
り曲げられて波長板31rを透過して固定鏡11rに至
り、固定境11rで反射して再度波長板31rを透過す
る。ここで周波数f1’の光は波長板31rを2回透過
するので、偏光方位が90度回転させられてS偏光の光
になってPBS46rで反射する。PBS46rで反射
した周波数f1’の光は、干渉測定系338内の偏光素
子51rに向かう。
【0058】一方、PBS46rを透過した周波数f1
の光は、波長板32rを透過して移動鏡(平面鏡)12
rに至り、移動境12rで反射して再び波長板32rを
透過する。移動鏡12rはレチクルステージ330の側
面に固定されて、レチクルステージ330と共に図6の
矢印方向に移動できるようになっている。P偏光である
周波数f1の光は波長板32rを2回透過するので、偏
光方位が90度回転させられてS偏光の光となってPB
S46rで反射する。PBS46rで反射した周波数f
1の光は、PBS46rと反射鏡41rとの間に設けら
れた光分離素子56rに入射する。光分離素子56r
は、S偏光の入射光をほぼそのまま透過させ、P偏光の
光を斜めに射出させるように配置されているので、光分
離素子56rに入射した測定光であるS偏光の周波数f
1の光は光分離素子56rをそのまま透過し、参照光で
あるP偏光の周波数f1’の光と分離されて反射鏡41
rに入射して光路をずらされて反射する。
【0059】ここで、周波数f1の光は反射鏡41rで
のリタデーションにより弱いP偏光成分(誤差光)を含
む楕円偏光となるが、再び光分離素子56rに入射して
本来のS偏光の光はそのまま透過してPBS46rに向
かい、誤差光となるP偏光成分の光は光分離素子56r
で分離されて斜めに射出する。
【0060】誤差光が除去されたS偏光の周波数f1の
光はPBS46rで反射して、波長板32rを透過して
移動鏡12rに至り、移動境12rで反射して再度波長
板32rを透過する。ここで周波数f1の光は波長板3
2rを2回透過するので、偏光方位が90度回転させら
れてP偏光の光になってPBS46rを透過する。PB
S46rを透過した周波数f1の光は偏光結合素子47
rを透過して周波数f1’の光と同軸になって干渉測定
系338内の偏光素子51rに向かう。
【0061】偏光素子51rに到達した周波数f1、f
1’の光は干渉し、その干渉光に基づいて測定ビート信
号が検出されて、参照ビート信号に対する測定ビート信
号の位相変化が検出されて、レチクルステージ330の
移動と共に移動する移動鏡12rと、投影レンズPLの
鏡筒に固定された固定鏡11rとの相対変位が求められ
る。本実施の形態による露光装置に搭載されたレチクル
ステージ330の移動量を測長する光波干渉測定装置で
も、偏光方位に応じて屈折角が異なる光分離素子56r
を測定光路および参照光路の共通光路に配置して、本来
の偏光方位と異なる成分の光をそれぞれの光路から分離
するようにしている。このように、異方性を有する光分
離素子56rをPBS46rと反射鏡41rとの間に挿
入したことにより、反射鏡41rでのリタデーションに
より楕円偏光になった測定光あるいは参照光に含まれる
誤差光を光分離素子56rで分離することができるよう
になる。従って、反射鏡によるリタデーション誤差を低
減させて、高精度にレチクルステージ330の移動量を
検出することができるようになっている。このような光
路で構成された光波干渉測定装置からの信号に基づい
て、レチクルRのX方向の位置とヨーイング量がリアル
タイムに主制御部310に出力される。
【0062】さて、レチクルRに形成されたパターンの
像は投影レンズPLによって1/4に縮小されてウェハ
W上に結像される。ウェハWは微小回転可能なウェハホ
ルダ344に基準マーク板FMとともに保持される。ホ
ルダ344は投影レンズPLの光軸AX(Z)方向に微
動可能なZステージ346上に設けられる。そしてZス
テージ346はX、Y方向に二次元移動するウェハステ
ージ348上に設けられ、このウェハステージ348は
駆動系354で駆動される。またウェハステージ348
のX方向の座標位置とヨーイング量はX軸方向測定系3
50を含む光波干渉測定装置によって計測されるように
なっている。また図示は省略したが上述のレチクルステ
ージ330と同様に、X方向の座標位置とヨーイング補
正量を計測するために、X軸方向測定系350の光源1
から射出された周波数f1、f1’の光をビームスプリ
ッタで分割してX−Y面内で平行な2軸の干渉計を構成
し、それぞれの測定光が移動平面鏡12wにほぼ垂直に
入射させるようにして、例えば一方の干渉計の測定光を
投影レンズPLの光軸AXと交差させる位置に配置して
X方向の一次元走査移動量を計測すると共に、他方の干
渉計の計測値との差分を求めることによりヨーイング補
正量を演算するようになっている。また、同様にしてウ
ェハステージ348のY方向の座標位置は図示しないY
軸方向定系を含む光波干渉測定装置によって計測される
ようになっている。以下、投影レンズPLの光軸AXと
交差させる位置に測定光路が配置されたX軸方向測定用
の干渉計を代表として説明する。
【0063】X軸方向測定系350を含む光波干渉測定
装置は、第1の実施の形態で説明した光波干渉測定装置
と同一である。図6において、図1を用いて説明した光
波干渉測定装置の光源1、偏光結合素子47、反射鏡1
3、偏光素子51、受光素子6、および位相計21は1
つのブロックとしてまとめてX軸方向測定系350とし
て示している。
【0064】X軸方向測定系350の光源1から射出さ
れた周波数f1、f1’の光は同軸でウェハステージ用
偏光分離素子(PBS)46wに入射し、周波数f1の
光はPBS46wを透過して、P偏光の光として測定光
路に進む測定光となり、周波数f1’の光はPBS46
wで反射して、S偏光の光として参照光路に進む参照光
となる。
【0065】PBS46wで反射した周波数f1’の光
は、反射鏡18wで光路を折り曲げられて1/4波長板
31wを透過して固定鏡(平面鏡)11wにほぼ垂直に
入射する。固定鏡11wは、投影レンズPLの光軸AX
に対するウェハステージ348の相対変位を測定できる
ように、投影レンズPLの鏡筒下端部に固定されてい
る。固定境11wで反射した周波数f1’の光は再び波
長板31wを透過してその偏光方位が90度回転させら
れてP偏光の光となってPBS46wを透過する。PB
S46wを透過した周波数f1’の光は、PBS46w
と反射鏡(コーナー・キューブ・プリズム)41wとの
間に設けられた光分離素子56wに入射する。光分離素
子56wには、ウォラストンプリズムが用いられてい
る。また、光分離素子56wは、S偏光の入射光をほぼ
そのまま透過させ、P偏光の光を斜めに射出させるよう
に配置されている。
【0066】従って、光分離素子56wに入射したP偏
光の周波数f1’の光は光分離素子56wから斜めに射
出して反射鏡41wに入射し、光路をずらされて反射す
る。ここで、周波数f1’の光は反射鏡41wでのリタ
デーションにより弱いS偏光成分(誤差光)を含む楕円
偏光となるが、再び光分離素子56wに斜めから入射す
ると、本来のP偏光の光は入射方向に対して斜めに射出
されてPBS46wに向かい、誤差光となるS偏光成分
の光は光分離素子56wをほぼそのまま透過してP偏光
の光と分離される。
【0067】さて、誤差光が除去されたP偏光の周波数
f1’の光はPBS46wを透過し、反射鏡18wで光
路を折り曲げられて波長板31wを透過して固定鏡11
wに至り、固定境11wで反射して再度波長板31wを
透過する。ここで周波数f1’の光は波長板31wを2
回透過するので、偏光方位が90度回転させられてS偏
光の光になってPBS46wで反射する。PBS46w
で反射した周波数f1’の光は、X軸方向測定系350
内の偏光素子51wに向かう。
【0068】一方、PBS46wを透過した周波数f1
の光は、波長板32wを透過して移動鏡(平面鏡)12
wに至り、移動境12wで反射して再び波長板32wを
透過する。移動鏡12wはウェハステージ348上のZ
ステージ346の側端部に固定されて、ウェハステージ
348と共にX方向に移動できるようになっている。P
偏光である周波数f1の光は波長板32wを2回透過す
るので、偏光方位が90度回転させられてS偏光の光と
なってPBS46wで反射する。PBS46wで反射し
た周波数f1の光は、PBS46wと反射鏡41wとの
間に設けられた光分離素子56wに入射する。光分離素
子56wは、S偏光の入射光をほぼそのまま透過させ、
P偏光の光を斜めに射出させるように配置されているの
で、光分離素子56wに入射した測定光であるS偏光の
周波数f1の光は光分離素子56wをそのまま透過し、
参照光であるP偏光の周波数f1’の光と分離されて反
射鏡41wに入射して光路をずらされて反射する。
【0069】ここで、周波数f1の光は反射鏡41wで
のリタデーションにより弱いP偏光成分(誤差光)を含
む楕円偏光となるが、再び光分離素子56wに入射して
本来のS偏光の光はそのまま透過してPBS46wに向
かい、誤差光となるP偏光成分の光は光分離素子56w
で分離されて斜めに射出する。
【0070】誤差光が除去されたS偏光の周波数f1の
光はPBS46wで反射して、波長板32wを透過して
移動鏡12wに至り、移動境12wで反射して再度波長
板32wを透過する。ここで周波数f1の光は波長板3
2wを2回透過するので、偏光方位が90度回転させら
れてP偏光の光になってPBS46wを透過する。PB
S46wを透過した周波数f1の光は偏光結合素子47
wを透過して周波数f1’の光と同軸になってX軸方向
測定系350内の偏光素子51wに向かう。偏光素子5
1wに到達した周波数f1、f1’の光は干渉し、その
干渉光に基づいて測定ビート信号が検出されて、参照ビ
ート信号に対する測定ビート信号の位相変化が検出され
て、ウェハステージ348の移動と共に移動する移動鏡
12wと、投影レンズPLの鏡筒に固定された固定鏡1
1wとの相対変位が求められる。
【0071】本実施の形態による露光装置に搭載された
ウェハステージ348の移動量を測長する光波干渉測定
装置でも、偏光方位に応じて屈折角が異なる光分離素子
56wを測定光路および参照光路の共通光路に配置し
て、本来の偏光方位と異なる成分の光をそれぞれの光路
から分離するようにしている。このように、異方性を有
する光分離素子56wをPBS46wと反射鏡41wと
の間に挿入したことにより、反射鏡41wでのリタデー
ションにより楕円偏光になった測定光あるいは参照光に
含まれる誤差光を光分離素子56wで分離することがで
きるようになる。従って、反射鏡によるリタデーション
誤差を低減させて、高精度にウェハステージ348の移
動量を検出することができるようになっている。このよ
うな光路で構成された光波干渉測定装置からの信号に基
づいて、ウェハWのX方向の位置とヨーイング量がリア
ルタイムに主制御部310に出力される。
【0072】さて、本実施の形態では投影倍率を1/4
としたので、スキャン露光時のウェハステージ348の
X方向の移動速度Vwsは、レチクルステージ330の
速度Vrsの1/4である。さらに本実施の形態では、
レチクルRと投影レンズPLとを介してウェハW上のア
ライメントマーク(または基準マークFM)を検出する
TTR(スルーザレチクル)方式のアライメントシステ
ム360と、レチクルRの下方空間から投影レンズPL
を介してウェハW上のアライメントマーク(または基準
マークFM)を検出するTTL(スルーザレンズ)方式
のアライメントシステム362とを設け、ステップ・ア
ンド・スキャン露光の開始前、あるいはスキャン露光中
にレチクルRとウェハWとの相対的な位置合せを行なう
ようにしている。
【0073】本実施の形態による走査型投影露光装置に
おける露光シーケンスと制御は、主制御部310によっ
て統括的に管理される。主制御部310は、レチクルス
テージ330およびウェハステージ348のX軸側に設
けられた光波干渉測定装置および図示を省略したY軸側
の光波干渉測定装置からの位置情報、ヨーイング情報の
入力、駆動系334、354内のタコジェネレータ等か
らの速度情報の入力等に基づいて、スキャン露光時にレ
チクルステージ330とウェハステージ348とを所定
の速度比を保ちつつ、レチクルRに形成されたパターン
とウェハパターンとの相対位置関係を所定のアライメン
ト誤差内に抑えたまま相対移動させて、レチクルRのパ
ターン前面をウェハW上の所定のショット領域に正確に
転写することができるようになっている。このように、
本実施の形態による露光装置によれば、高精度な変位測
定が可能となる光波干渉方式の測定装置をステージ測長
系に備えているので極めて正確にレチクルステージある
いはウェハステージを位置決めすることができるように
なる。
【0074】本発明は、上記実施の形態に限らず種々の
変形が可能である。例えば、上記第1乃至第4の実施の
形態ではへテロダイン干渉法を用いて移動鏡の変位量を
求めているが、本発明はこれに限られず、ホモダイン干
渉法を用いた場合にももちろん適用することができる。
また例えば、上記第2の実施の形態では測定光路の屈折
率変動計測でホモダイン干渉法を用いているが、本発明
はこれに限られず、ヘテロダイン干渉法を用いた場合に
ももちろん適用することができる。
【0075】また例えば、第5の実施の形態における露
光装置はステップ・アンド・スキャン方式の露光動作を
しているが、本発明はこれに限られず、ステップ・アン
ド・リピート方式の露光装置にももちろん適用すること
ができる。また、第5の実施の形態では、第1の実施の
形態による光波干渉測定装置を搭載した例で説明した
が、本発明はこれに限られず、第2乃至第4の実施の形
態で説明した、いずれの光波干渉測定装置も搭載可能で
ある。
【0076】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、反射鏡の
反射面でのリタデーションによる誤差光の発生を防止し
て高精度の光波干渉測定を行うことができる。また、本
発明によれば、偏光分離素子での消光比が低いことに起
因した誤差光の発生を防止して高精度の光波干渉測定を
行うことができるようになる。また、本発明によれば、
極めて高精度にステージ装置の位置決め制御が行える露
光装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光波干渉測定
装置の概略の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による光波干渉測定
装置の測長部分を拡大して示した図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による光波干渉測定
装置の概略の構成を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態による光波干渉測定
装置の概略の構成を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態による光波干渉測定
装置の概略の構成を示す図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態による露光装置の概
略の構成を示す図である。
【図7】従来の光波干渉測定装置の概略の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1、2、3 光源 6、7、8 受光素子 11、12、13、14、15、16 反射鏡 21、22 位相計 23 演算器 31、32、33、34、35、36、37、38 波
長板 41、42 反射鏡 46、48 偏光分離素子 47 偏光結合素子 51 偏光素子 56、57、58、59、60 光分離素子 61、62 周波数変換素子 66、67 周波数結合素子 68、69 周波数分離素子 201、202 誤差光 300 照明系 310 主制御部 330 レチクルステージ 334 駆動系 338 干渉測定系 346 Zステージ 348 ウェハステージ 350 X軸方向測定系 354 駆動系 R レチクル PL 投影光学系 W ウェハ AX 投影光学系の光軸

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光方位が互いに直交した2つの光の一方
    を測定光として測定光路上に移動可能に設けられた移動
    鏡で反射させ、他方を参照光として参照光路に固定され
    た固定鏡で反射させ、前記測定光路を通過した前記測定
    光と前記参照光路を通過した前記参照光とを干渉させて
    光電検出し、前記移動鏡の変位を測定する測定装置にお
    いて、 偏光方位に応じて屈折角が異なる光分離素子を、前記測
    定光路および前記参照光路の少なくとも一方の光路に設
    けたことを特徴とする測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の測定装置において、 直線偏光の光を射出する光源と、 前記直線偏光の光を前記測定光と前記参照光とに分離す
    る偏光分離素子とを含み、 前記光分離素子は、前記移動鏡および前記固定鏡の少な
    くとも一方と前記偏光分離素子との間に配置されている
    ことを特徴とする測定装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の測定装置におい
    て、 前記光分離素子は、前記偏光分離素子の消光比に基づく
    誤差光を分離することを特徴とする測定装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の測定装
    置において、 前記測定光路および前記参照光路の少なくとも一方の光
    路に設けられた波長板を有し、 前記光分離素子は、前記波長板と前記偏光分離素子との
    間に配置されていることを特徴とする測定装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の測定装
    置において、 少なくとも前記測定光を前記移動鏡で複数回反射させる
    ように、前記測定光路に設けられた反射鏡を含み、 前記光分離素子は、前記反射鏡と前記偏光分離素子との
    間に設けられていることを特徴とする測定装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の測定装置において、 前記光分離素子は、前記反射鏡でのリタデーションによ
    り生じた誤差光を分離することを特徴とする測定装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の測定装
    置において、 前記偏光方位が互いに直交した2つの光は、各々周波数
    が異なっていることを特徴とする測定装置。
  8. 【請求項8】請求項2乃至7のいずれかに記載の測定装
    置において、 前記光源は、少なくとも前記測定光路の気体の屈折率変
    動を測定して前記移動鏡の変位を補正する屈折率変動測
    定用の光を射出することを特徴とする測定装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかに記載の測定装
    置において、 前記光分離素子は、異方性を有する結晶であることを特
    徴とする測定装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の測定装置において、 前記光分離素子は、ウォラストンプリズムであることを
    特徴とする測定装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれかに記載の測
    定装置において、 前記光分離素子で分離された前記誤差光を遮光する遮光
    手段が設けられていることを特徴とする測定装置。
  12. 【請求項12】偏光方位が互いに直交した2つの光の一
    方を測定光として測定光路上に移動可能に設けられた移
    動鏡で反射させ、他方を参照光として参照光路に固定さ
    れた固定鏡で反射させ、前記測定光路を通過した前記測
    定光と前記参照光路を通過した前記参照光とを干渉させ
    て光電検出し、前記移動鏡の変位を測定する測定方法に
    おいて、 偏光方位に応じて屈折角が異なる光分離素子を前記測定
    光路および前記参照光路の少なくとも一方の光路に配置
    して、当該光路で生じた誤差光を分離することを特徴と
    する測定方法。
  13. 【請求項13】パターンが形成されたレチクルを載置し
    て移動可能なレチクルステージと、 前記レチクルステージの位置を測定するレチクルステー
    ジ側測定手段と、 基板を載置して移動可能な基板ステージと、 前記基板ステージの位置を測定する基板ステージ側測定
    手段とを有し、 前記パターンの像を前記基板に転写する露光装置におい
    て、 前記レチクルステージ側測定手段と前記基板ステージ側
    測定手段の少なくとも一方は、請求項1乃至11のいず
    れかに記載の測定装置を備えていることを特徴とする露
    光装置。
JP10078391A 1998-03-11 1998-03-11 測定装置および測定方法、並びに露光装置 Withdrawn JPH11257919A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180064227A (ko) * 2016-12-05 2018-06-14 서강대학교산학협력단 평행빔 광학 소자 및 이를 이용한 간섭계

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180064227A (ko) * 2016-12-05 2018-06-14 서강대학교산학협력단 평행빔 광학 소자 및 이를 이용한 간섭계

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