JPH07311009A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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Publication number
JPH07311009A
JPH07311009A JP6106561A JP10656194A JPH07311009A JP H07311009 A JPH07311009 A JP H07311009A JP 6106561 A JP6106561 A JP 6106561A JP 10656194 A JP10656194 A JP 10656194A JP H07311009 A JPH07311009 A JP H07311009A
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JP
Japan
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light
optical system
light source
objective lens
splitter
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6106561A
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English (en)
Inventor
Koichiro Komatsu
宏一郎 小松
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 対物光学系からの反射光の影響を低減させ
て、より高精度に位置合わせ用のマーク(ウエハマー
ク)の位置検出を行う。 【構成】 レーザ光源1からのレーザビームLBが、シ
リンドリカルレンズ2、視野絞り3、第2対物レンズ
4、偏光ビームスプリッターよりなる送受光分離プリズ
ム5、第1対物レンズ7、1/4波長板6、ミラー1
6、及び投影光学系8を介してウエハマークWMに照射
される。ウエハマークWMからの回折光が、投影光学系
8、ミラー16、1/4波長板6、第1対物レンズ7、
及び送受光分離プリズム5を介して光電検出器13A,
13Bに入射する。第1対物レンズ7からの反射光15
は送受光分離プリズム5を透過してレーザ光源1側に戻
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検物上の位置検出用
のマークの位置を自己照明により検出する位置検出装置
に関し、特に例えば半導体素子又は液晶表示素子等を製
造する際に使用され、レチクル上のパターンを投影光学
系を介して感光性の基板上に投影する投影露光装置のア
ライメント系に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】ステッパー、又はステップ・アンド・ス
キャン方式の投影露光装置のような露光装置において
は、転写用のパターンが形成されたレチクル(又はフォ
トマスク等)と、フォトレジストが塗布されたウエハ
(又はガラスプレート等)との位置合わせ(アライメン
ト)を高精度に行うためのアライメント装置が設けられ
ている。斯かるアライメントを高精度に行うためには、
先ずアライメント系によりウエハ上のアライメントマー
ク(ウエハマーク)の位置を正確に検出する必要があ
る。
【0003】これに関して、露光及びその後のプロセス
等によりウエハの表面の荒れの程度が変化すると共に、
ウエハ上の層(レイア)によってウエハマークと周辺の
下地との段差が異なる場合があるため、単一のアライメ
ント系で全てのウエハマークの位置を正確に検出するの
は困難である。そこで、従来より用途に応じて次のよう
なアライメント系が使用されている。
【0004】LSA(レーザ・ステップ・アライメン
ト)方式のアライメント系:これはレーザビームをウエ
ハマークに照射し、回折・散乱された光を利用してその
ウエハマークの位置を計測する系であり、従来より種々
のプロセスウエハに幅広く使用されているものである。
LSA方式のアライメント系は、例えば特開昭63−2
29305号公報、特開平5−226222号公報、及
び特開平5−226224号公報に開示されている
【0005】FIA(Field Image Alignment )系:
これはハロゲンランプ等を光源とする波長帯域幅の広い
光で照明したウエハマークの拡大像を撮像素子(ビジコ
ン管やCCD)で撮像し、得られた撮像信号を画像処理
して位置計測を行うセンサであり、アルミニウム層やウ
エハ表面の非対称なマークの計測に効果的である。FI
A系は例えば特開平4−273246号公報に開示され
ている。
【0006】LIA(Laser Interferometric Alignm
ent )系:これは回折格子状のウエハマークに、周波数
を僅かに変えたレーザ光を2方向から照射し、発生した
2つの回折光を干渉させ、この干渉光の位相からウエハ
マークの位置情報を検出するセンサである。このLIA
系は、低段差のウエハマークや表面荒れの大きいウエハ
に効果的であり、LIA系の検出原理は、特開昭62−
56818号公報、特開平2−116116号公報等に
開示されている。
【0007】図4(a)は従来のLSA方式のアライメ
ント系を示し、この図4(a)において、レーザ光源1
より図4(a)の紙面に平行な方向に偏光したレーザビ
ームLBが射出されている。このレーザビームLBは、
シリンドリカルレンズ2により図4(a)の紙面に垂直
な方向に集光されて視野絞り3に入射する。この視野絞
り3でスリット状に整形されたレーザビームLBは、第
2対物レンズ4を経て偏向ビームスプリッターよりなる
送受光分離プリズム5に入射する。レーザビームLBは
P偏光であるためそのまま送受光分離プリズム5を透過
した後、1/4波長板6、第1対物レンズ7、及び投影
光学系8を介して所定の円偏光の状態で被検面としての
ウエハ9の露光面9a上に照射される。視野絞り3は露
光面9aと共役である。ここで、投影光学系8の光軸に
垂直にZ軸を取り、Z軸に垂直な面内で図4(a)の紙
面に垂直な方向にX軸を、図4(a)の紙面に垂直な方
向にY軸を取る。
【0008】露光面9aの各ショット領域の近傍にはそ
れぞれアライメント用のウエハマークが付設され、図9
(b)に示すように、その内の所定のウエハマークWM
の近傍にレーザビームLBがX方向に伸びたスリット状
の光スポット10として照射されている。ウエハマーク
WMはX方向に所定ピッチで配列されたドットパターン
であり、不図示のウエハステージを介してウエハ9−を
Y方向に移動させて、ウエハマークWMで光スポット1
0を走査すると、ウエハマークWMが光スポット10と
合致したときに±X方向に回折光が発生する。また、こ
の回折光と共に0次光も発生する。
【0009】図4(a)において、露光面9aから発生
した入射時と逆の円偏光の0次光LB(0) 、及び±1次
回折光LB1(+1),LB(-1)は、投影光学系8、第1対
物レンズ7、及び1/4波長板6を経て送受光分離プリ
ズム5に戻る。このように戻された光はS偏光であるた
め送受光分離プリズム5で反射された後、リレーレンズ
11を経て一度交差してから受光スリット12に向か
う。受光スリット12には、±1次回折光用の開口12
a及び12bが穿設され、開口12a及び12bの直後
にそれぞれ光電検出器13A及び13Bが配置されてい
る。このとき、第1対物レンズ7のフーリエ変換面(瞳
面)がリレーレンズ11により光電検出器13A及び1
3Bの受光面にリレーされ、光電検出器13A及び13
Bではそれぞれ回折光LB(-1)及びLB(+1)が受光さ
れ、光電検出器13A及び13Bの出力信号が加算部1
4で加算されて不図示のアライメント制御系に供給され
る。
【0010】アライメント制御系では、加算部14から
供給される和信号がピーク値になるときのウエハステー
ジ(不図示)のY座標より、ウエハマークWMのY座標
を求めることができる。同様に、X方向の位置を示すウ
エハマークの座標も計測され、露光時にはそのように計
測されたX座標、及びY座標に基づいて対応するウエハ
9上のショット領域の位置決めが行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
アライメント系においては、送受光分離プリズム5及び
1/4波長板6により、ウエハ9に向かう光とウエハ9
からの反射光との分離が行われていた。ところが、この
方式では入射するレーザビームLBの内の僅かの部分が
第1対物レンズ7のレンズ面(例えば表面7a)で反射
されたときに、以下のような不都合が生ずる。
【0012】実際に、第1対物レンズ7の各面に反射防
止コーティングを施したとしても、製造公差等の要因に
より第1対物レンズ7に入射する光の内の0.1%程度
は必ず反射してしまう。例えば表面7aで反射された光
束15を考えると、この反射された光束15は既に円偏
光となっているため、1/4波長板6を通過することに
より、送受光分離プリズム5に対してS偏光となってし
まう。従って、その光束15は送受光分離プリズム5に
より反射されて受光光学系に入射し、光電検出器13A
及び13Bの光電変換信号のSN比が悪化する。
【0013】更に、投影光学系8では、レチクル(不図
示)のパターンをウエハ9上に露光するための露光光で
の結像性能を向上させるために、多くの枚数のレンズを
使用する傾向にある。また、アライメント光としてのレ
ーザビームLBは、ウエハ9上のフォトレジストに対す
る感光性が弱い波長帯の光であり、露光光とは波長帯が
異なっている。そのため、レーザビームLBに対する投
影光学系8の透過率はかなり低くなっている。例えば、
レーザビームLBに対する投影光学系8の透過率が20
%として、ウエハ9のウエハマークWMで発生する回折
光の光量は、例えばウエハマークWMに入射する光量の
17%程度であるとすると、光電検出器13A,13B
での受光光量は、送受光分離プリズム5から第1対物レ
ンズ7に向かう光量の0.68(=0.2×0.17×
0.2×100)%程度となってしまう。
【0014】これに対して第1対物レンズ7では0.1
%程度の反射光が生じてしまうため、光電検出器13
A,13Bの受光面では全受光量の内の1/7程度が第
1対物レンズ7での反射光、即ちノイズ光となる恐れが
あり、位置検出精度が悪化するという不都合があった。
更に、ウエハ9の露光面の状態によっては、回折光の強
度がより低くなってしまう場合があり、この場合には光
電検出器13A,13BでのSN比が益々悪化して位置
検出ができなくなる恐れもある。
【0015】また、一般にレーザ光源には或る程度の出
力変動があるが、図4(a)においてSN比が悪化して
くると、レーザ光源1の出力変動等の影響を非常に受け
易くなってしまい、ウエハマークの位置検出結果の再現
性が悪くなるという不都合もあった。本発明は斯かる点
に鑑み、対物光学系からの反射光の影響を低減させて、
より高精度に位置合わせ用のマーク(ウエハマーク)の
位置検出を行うことができる位置検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による位置検出装
置は、例えば図1に示すように、照明光を射出する光源
(1)と、この光源から射出された照明光を被検物
(9)上の位置検出用のマーク(WM)上に集光する対
物光学系(7)と、光源(1)と対物光学系(7)との
間に配置され、被検物(9)への照明光の光路とその被
検物からの照明光の光路とを分離する光分割器(5)
と、被検物(9)で反射された後、対物光学系(7)及
び光分割器(5)を介して分離される照明光を受光する
光電検出手段(13A,13B)とを有し、これら光電
検出手段からの検出信号に基づいて被検物(9)上の位
置検出用のマーク(WM)の位置を検出する装置におい
て、光分割器(5)を偏光ビームスプリッターとし、対
物光学系(7)と被検物(9)との間にその照明光の偏
光状態を変化させる偏光状態変換部材(1/4波長板
6)を設け、その被検物で反射され、対物光学系(7)
を通って偏光ビームスプリッター(5)に戻される照明
光の偏光状態を、偏光状態変換部材(6)を介して偏光
ビームスプリッター(5)から光電検出手段(13A,
13B)に導かれる偏光状態とするものである。
【0017】この場合、光源(1)と光分割部材(5)
との間に絞り(3)を配置し、対物光学系(7)で反射
されて偏光ビームスプリッター(5)を介して光源
(1)側に向かう照明光が絞り(3)により遮光される
ように、光源(1)から絞り(3)に向かう照明光を対
物光学(7)系の光軸(AX)に対して傾斜させること
が望ましい。
【0018】
【作用】斯かる本発明によれば、対物光学系(7)と被
検物(9)との間に偏光状態可変手段(6)が配置され
ているため、光源(1)から光分割器(5)を経て対物
光学系(7)に入射した後、その対物光学系(7)によ
り反射された光は光分割器(5)を介してそのまま光源
(1)側に戻される。従って、対物光学系(7)からの
反射光は、光電検出手段(13A,13B)には入射し
ないため、高いSN比で高精度に位置検出を行うことが
できる。
【0019】なお、本発明を図1に示すようなTTL
(スルー・ザ・レンズ)方式のアライメント系に適用し
た場合には、対物光学系(7)と被検物(9)との間に
更に投影光学系(8)が配置される。この場合、光源
(1)からの照明光(LB)は投影光学系(8)の光軸
(8a)から大きく偏心した位置でレンズ面に対して比
較的大きい入射角で入射するため、その照明光の投影光
学系(8)による反射光の光路は入射光の光路から大き
く外れるようになる。従って、その投影光学系(8)に
よる反射光はあまり問題とはならない。
【0020】但し、偏光状態可変手段(6)を更に投影
光学系(8)と被検物(9)との間に配置することが望
ましい。また、光源(1)と光分割部材(5)との間に
絞り(3)を配置し、光源(1)から絞り(3)に向か
う照明光を対物光学(7)系の光軸(AX)に対して所
定角度傾斜させた場合には、対物光学系(7)で反射さ
れて偏光ビームスプリッター(5)を介して光源(1)
側に向かう照明光が絞り(3)により遮光される。従っ
て、光源(1)がレーザ光源である場合にバックトーク
が減少するため、レーザ光源の発振の安定性が高まる。
【0021】
【実施例】以下、本発明による位置検出装置の第1実施
例につき図1及び図2を参照して説明する。本実施例
は、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式で且つLSA方
式のアライメント系に本発明を適用したものであり、図
1において図4に対応する部分には同一符号を付してそ
の詳細説明を省略する。
【0022】図1は本実施例のアライメント系を示し、
図1(a)はその正面図、図1(b)はその平面図(但
し、レチクルRを除外してある)である。図1(a)に
示すように、不図示の照明光学系からの露光光によりレ
チクルRのパターンが投影光学系8を介してフォトレジ
ストが塗布されたウエハ9の露光面9a上の各ショット
領域に転写される。投影光学系8の光軸8aに平行にZ
軸を取り、Z軸に垂直な平面内で図1(a)の紙面に平
行にX軸を、図1(a)の紙面に垂直にY軸を取る。ウ
エハ9上の各ショット領域には、それぞれLSA方式用
で且つX軸用のウエハマーク、及びY軸用のウエハマー
クが形成されている。以下ではその内の所定のX軸用の
ウエハマークWMを検出対象とする。
【0023】本実施例において、レーザ光源1から射出
された図1(a)の紙面に垂直な方向に偏光した直線偏
光よりなるレーザビームLBは、シリンドリカルレンズ
2を介して視野絞り3のスリット状の開口上に照射さ
れ、ここで図1(a)の紙面に平行な方向に縦長の断面
を有するレーザビームに整形される。レーザ光源1とし
ては、ウエハ上のフォトレジストに対して感光性が弱い
波長帯で発振する例えばHe−Neレーザ光源(発振波
長:633nm)が使用できる。その他に、赤色又は近
赤外で発光するレーザダイオード等を使用してもよい。
本実施例において、視野絞り3の開口中心は後続の第2
対物レンズ4及び第1対物レンズ7の光軸AXに一致
し、且つ視野絞り3に入射するレーザビームLBを光軸
AXに対して所定角度εで傾斜させておく(詳細後
述)。なお、視野絞り3の開口部の図1(a)の紙面に
平行な方向の幅をaとすると、例えば視野絞り3を通過
した直後のレーザビームLBの図1(a)の紙面に平行
な方向の幅はaであるが、図面上ではレーザビームLB
及び他の回折光はそれぞれその中心の光の軌跡を表して
いる。
【0024】このように整形されたレーザビームLB
は、P偏光として第2対物レンズ4を経て偏光ビームス
プリッターよりなる送受光分離プリズム5を透過した
後、第1対物レンズ7に向かう。そして、第1対物レン
ズ7により集光されたレーザビームLBが、偏光状態変
換部材としての1/4波長板6を経て共役面P1上で一
度視野絞り3の像を結像した後、レチクルRと投影光学
系8との間に配置されたミラー16に反射されて投影光
学系8に入射し、投影光学系8から射出されたレーザビ
ームLBが、ウエハ9の露光面9a上の所定のウエハマ
ークWM付近にX方向に長いスリット状の光スポット1
0として集光される(図1(b)参照)。この際に、1
/4波長板6は光学軸が図1(a)の紙面にほぼ45°
で交差する方向に設定されているため、1/4波長板6
を経てミラー16に向かうレーザビームLBの偏光状態
は、直線偏光から所定の円偏光に変換されている。ま
た、レーザビームLBの波長において、視野絞り3と共
役面P1とが第2対物レンズ4、及び第1対物レンズ7
に関して共役であり、且つ共役面P1とウエハ9の露光
面9aとが投影光学系8に関して共役になっている。
【0025】次に、そのレーザビームLBによる露光面
9aからの0次光LB(0) 、及びウエハマークWMから
の例えば±1次回折光LB(+1),LB(-1)は、入射時と
逆方向の円偏光の状態で投影光学系8、及びミラー16
を経て1/4波長板6に入射する。そして、1/4波長
板6により図1(a)の紙面に平行な方向に偏光した直
線偏光(送受光分離プリズム5に対してS偏光)となっ
た0次光LB(0) 、及び±1次回折光LB(+1),LB(-
1)は、第1対物レンズ7を経て送受光分離プリズム5に
より反射される。
【0026】図1(b)に示すように、送受光分離プリ
ズム5で反射された0次光LB(0)、及び±1次回折光
LB(+1),LB(-1)は、リレーレンズ11により集光さ
れて一度交差してから受光スリット12に向かう。そし
て、0次光LB(0) は受光スリット12により遮光さ
れ、±1次回折光LB(+1),LB(-1)は、それぞれ受光
スリット12上の開口12a及び12bを通過して光電
検出器13B及び13Aに入射し、光電検出器13A及
び13Bの出力信号が加算部14で加算されて不図示の
アライメント制御系に供給されている。光電検出器13
A及び13Bの出力信号の処理方法は従来と同様であ
る。
【0027】上述のように本実施例においては、1/4
波長板6が第1対物レンズ7と投影光学系8との間に設
けてあるため、図1(a)に示すように、第1対物レン
ズ7の表面7aで反射された光束15はそのまま送受光
分離プリズム5を透過して第2対物レンズ4側に戻され
る。従って、光電検出器13A,13Bには第1対物レ
ンズ7で反射された光束15は入射しないため、光電検
出器13A,13Bからの光電変換信号のSN比が改善
され、ウエハマークWMの位置検出精度が向上する。
【0028】但し、第1対物レンズ7で反射された光束
15は、受光系には入らずに送光系へと戻ってしまうた
め、何等かの対策を施さないと、レーザ光源1にその反
射された光束15がバックトークとして戻り、レーザ光
源1の発振状態が不安定になる恐れがある。それを避け
るために、例えばレーザ光源1の射出面にファラデーロ
ーテータ等のアイソレータを取り付けるようにしてもよ
い。しかしながら、アイソレータを装着すると製造コス
トが上昇してしまう。
【0029】そこで、本実施例では製造コストを上げる
ことなく、レーザ光源1に対するバックトークの入射を
防止するため、図1(a)に示すように、レーザ光源1
及びシリンドリカルレンズ2から射出されるレーザビー
ムLBを、ウエハ9上でX方向(非計測方向)と共役な
方向に、第2対物レンズ4及び第1対物レンズ7の光軸
AXに対して角度εで交差させている。これにより、レ
ーザビームLBは第1対物レンズ7の表面7aに対して
光軸AXから離れた位置に入射するため、その表面7a
からの反射光15は入射時の方向(光軸AXとほぼ平
行)に対して角度δだけずれて送受光分離プリズム5側
に戻される。そのため、反射光15は、視野絞り3の遮
光部に入射してレーザ光源1には戻らなくなり、レーザ
光源1が常に安定に発振する。
【0030】図1(a)に示すように、第1対物レンズ
7で反射された光束15が光軸AXとなす角度をδとし
た場合、第2対物レンズ4の焦点距離をf2 とすると、
視野絞り3上でのレーザビームLBと反射された光束1
5とのずれ量Δ1は、f2 ・δとなる。実際には反射さ
れた光束15の幅もaであるため、以下の式を満たすこ
とができれば、その光束15は視野絞り3で遮断され
る。
【0031】Δ1=f2 ・δ>a (1) 但し、この条件を満たすことができない場合には、図2
に示すようにレーザ光源1とシリンドリカルレンズ2と
の間に、レーザ光源1側から順に焦点距離f4の第1リ
レーレンズ17、補助視野絞り18、及び焦点距離f3
の第2リレーレンズ19よりなるリレー光学系を設けて
補助視野絞り18により遮断するようにしてもよい。こ
の際に、第1及び第2リレーレンズ17,19の光軸は
光軸AXと一致させておくが、補助視野絞り18の開口
18aの中心は光軸AXから所定間隔だけ偏心させてお
く。
【0032】図2において、レーザ光源1から射出され
たレーザビームLBは、一度第1リレーレンズ17によ
り補助視野絞り18上の円形の開口18a上に集光さ
れ、開口18aを通過したレーザビームLBが、第2リ
レーレンズ19によりほぼ平行光束となってシリンドリ
カルレンズ2に入射し、シリンドリカルレンズ2により
図2の紙面に垂直な方向に集光された光が視野絞り3の
開口上に光軸AXに対して所定の傾斜角で入射する。こ
のとき、計測方向に対して補助視野絞り18と視野絞り
3とは共役であり、補助視野絞り18から視野絞り3へ
の倍率を拡大倍率としておく。
【0033】そのため、第1対物レンズ7で反射された
光束15が、視野絞り3の開口を通過したとしても、そ
の光束15はシリンドリカルレンズ2、及び第2リレー
レンズ19を経た後に補助視野絞り18により遮断され
る。従って、レーザ光源1に戻るバックトークの量が低
減し、レーザ光源1の発振の安定性が高まる利点があ
る。
【0034】この際、シリンドリカルレンズ2(集光方
向の焦点距離fc )は非計測方向には屈折力がないので
無視して考える。そして、第1対物レンズ7の焦点距離
をf 1 とすると、第2対物レンズ4の焦点距離はf2
あるため、補助視野絞り18上での送出されるレーザビ
ームLBと、反射されて来る光束15との間隔Δ2は次
のように表される。 Δ2=δ・f1 3 /f2 (2) このときの光束15の図2の紙面に平行な方向での補助
視野絞り18上でのビームスポット径をBW、補助視野
絞り18の開口18aの直径をbとすると、光束15が
補助視野絞り18で完全に遮断されるための条件は次の
ようになる。
【0035】 Δ2=δ・f1 3 /f2 >(BW+b)/2>BW (3) 次に、本発明の第2実施例につき図3を参照して説明す
る。本実施例はTTL方式のLIA(Laser Interferom
etric Alignment )系に本発明を適用したものである。
但し、図3において図1に対応する部分には同一符号を
付してその詳細説明を省略する。
【0036】図3(a)は本実施例のLIA系を示し、
図3(a)はその正面図、図3(b)はその平面図(但
し、レチクルRを除外してある)である。図3(b)に
示すように、本実施例で検出対象とするウエハマーク
は、Y方向に所定ピッチで配列された回折格子状マーク
26である。図3(b)において、レーザ光源1から射
出された直線偏光のレーザビームLBは、ハーフミラー
20により2本のレーザビームLB1及びLB2に分割
される。そして、一方のレーザビームLB1は、第1の
音響光学変調素子(以下、「AOM」という)21Aに
より周波数Δf1 の周波数変調を受けてリレーレンズ2
3に向かい、他方のレーザビームLB2はミラー22に
より反射された後、第2のAOM21Bにより周波数Δ
2(≠Δf1)の周波数変調を受けてリレーレンズ23に
向かう。
【0037】リレーレンズ23から射出されたレーザビ
ームLB1,LB2は、視野絞り24の開口内で一度交
差した後、第2対物レンズ4を経て偏光ビームスプリッ
ターよりなる送受光分離プリズム5を透過した後、第1
対物レンズ7に向かう。そして、第1対物レンズ7によ
り集光されたレーザビームLB1,LB2が、偏光状態
変換部材としての1/4波長板6を経て共役面P1上で
一度視野絞り24の像を結像した後、ミラー16に反射
されて投影光学系8に入射し、投影光学系8から射出さ
れたレーザビームLB1,LB2が、ウエハ9上の回折
格子状マーク26付近に所定の交差角で照射される(図
3(c)参照)。
【0038】図3(c)に示すように、回折格子状マー
ク26からは、レーザビームLB1の+1次回折光LB
1(+1)、及びレーザビームLB2の−1次回折光LB2
(-1)が周波数差|Δf1 −Δf2 |のヘテロダインビー
ムとしてほぼ垂直上方に平行に射出され、レーザビーム
LB1の+2次回折光LB1(+2)、及びレーザビームL
B2の0次光LB2(0) よりなるヘテロダインビームが
斜めに平行に射出され、レーザビームLB1の0次光L
B1(0) 、及びレーザビームLB2の−2次回折光LB
2(-2)よりなるヘテロダインビームが斜めに平行に射出
される。
【0039】図3(b)に戻り、回折格子状マーク26
からの3組のヘテロダインビームは、入射時と逆方向の
円偏光の状態で投影光学系8、及びミラー16を経て1
/4波長板6に入射する。そして、1/4波長板6によ
り送受光分離プリズム5に対してS偏光となった3組の
ヘテロダインビームは、第1対物レンズ7を経て送受光
分離プリズム5により反射された後、リレーレンズ11
により集光されて一度交差してから受光スリット25に
向かう。そして、ヘテロダインビームLB1(+1)、LB
2(-1)が開口25aを通過して光電検出器13Cに入射
し、ヘテロダインビームLB1(+2),LB2(0) が開口
25bを通過して光電検出器13Bに入射し、ヘテロダ
インビームLB1(0) ,LB2(-2)が開口25aを通過
して光電検出器13Aに入射する。光電検出器13A〜
13Cからはそれぞれヘテロダインビームを光電変換し
て得られたビート信号が出力され、これらビート信号に
基づいて回折格子状マーク26のY方向の位置が検出さ
れる。
【0040】本実施例においても、図3(a)に示すよ
うに、第1対物レンズ7に入射するレーザビームLB
1,LB2の内で、第1対物レンズ7の表面7aで反射
された光束15は、P偏光であるためそのまま送受光分
離プリズム5を透過して第2対物レンズ4に向かう。従
って、光電検出器13A〜13CでのSN比が改善さ
れ、回折格子状マーク26の位置検出精度が向上する。
【0041】また、このLIA系では反射光はAOM2
1A及び21Bに戻されることになるが、AOM21A
及び21Bでは戻り光があっても動作が不安定になる傾
向は少ない。そのため、第1対物レンズ7で反射され、
送受光分離プリズム5を介して戻される光束15につい
ては特に対策を施す必要はない。しかしながら、その光
束15がAOM21A及び21B側に戻されるのを防止
して、よりレーザビームLB1,LB2の強度の安定性
を高めたい場合には、図3(a)に示すように、レーザ
ビームLB1,LB2を視野絞り24上で光軸AXに対
して所定の角度ε1だけ傾斜させて入射させるとよい。
この場合にも、その角度ε1により第1対物レンズ7の
表面7aで反射される光束15が光軸AXに対してなす
角度δ1が定まる。そして、第2対物レンズ4の焦点距
離をf2、視野絞り24の開口径をcとした場合、次式
を満足させることにより、AOM21A及び21Bに戻
る光束をほぼ無視できる程度にできる。
【0042】δ1・f2 >c (3) なお、上述実施例では偏光状態変換部材として1/4波
長板6が使用されているが、その他に例えばファラデー
ローテータを使用することにより、反射光の偏光方向を
入射する光束の偏光方向に直交させてもよい。また、上
述実施例は本発明をLSA方式のアライメント系、又は
LIA系に適用したものであるが、本発明は撮像方式で
あるFIA系にも適用することができる。更に、TTL
方式のみならず、TTR(スルー・ザ・レチクル)方
式、又はオフ・アクシス方式のアライメント系にも同様
に適用することができる。
【0043】このように本発明は上述実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り
得る。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、偏光状態変換部材が対
物光学系と被検物との間に設けられているため、対物光
学系からの反射光が光分割器を介して光源側に戻され
る。従って、対物光学系からの反射光が、受光系内の光
電検出手段に入らなくなるため、SN比のよい信号が得
られ、位置検出用のマークの位置検出精度が向上する利
点がある。
【0045】また、より被検物に近い位置で被検物から
の反射光の偏光状態を光分割器に対して所定の状態(光
電検出手段に向かう状態)に変換しているため、偏光状
態が一定の区間の長さが長くなっている。即ち、偏光状
態変換部材と被検物との間のように複数の偏光状態が混
じった状態(円偏光等)の区間が短くなり、各光学部材
での反射防止コーティング等の特性を高めることがで
き、被検物からの反射光を効率的に光電検出手段に導く
ことができる。
【0046】更に、光源と光分割部材との間に絞りを配
置し、対物光学系で反射され光分割部材を介して光源に
向かう照明光がその絞りにより遮光されるように、その
光源からその絞りに向かう照明光をその対物光学系の光
軸に対して傾斜させた場合には、光源がレーザ光源であ
ってもバックトークが減少するためそのレーザ光源の発
振の安定性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置検出装置の第1実施例が適用
された投影露光装置を示す構成図である。
【図2】第1実施例において、レーザ光源1とシリンド
リカルレンズ2との間にリレー光学系を設けた変形例を
示す一部を省略した構成図である。
【図3】本発明による位置検出装置の第2実施例が適用
された投影露光装置を示す構成図である。
【図4】(a)は従来のLSA系が適用された投影露光
装置の要部を示す構成図、(b)はLSA系のウエハマ
ーク及び光スポットを示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 シリンドリカルレンズ 3 視野絞り 4 第2対物レンズ 5 送受光分離プリズム(偏光ビームスプリッター) 6 1/4波長板 7 第1対物レンズ 8 投影光学系 R レチクル WM ウエハマーク 9 ウエハ 11 リレーレンズ 13A,13B 光電検出器 17 第1リレーレンズ 18 補助視野絞り 19 第2リレーレンズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光を射出する光源と、該光源から射
    出された照明光を被検物上の位置検出用のマーク上に集
    光する対物光学系と、前記光源と前記対物光学系との間
    に配置され、前記被検物への照明光の光路と前記被検物
    からの照明光の光路とを分離する光分割器と、前記被検
    物で反射された後、前記対物光学系及び前記光分割器を
    介して分離される照明光を受光する光電検出手段と、を
    有し、該光電検出手段からの検出信号に基づいて前記位
    置検出用のマークの位置を検出する装置において、 前記光分割器を偏光ビームスプリッターとし、 前記対物光学系と前記被検物との間に前記照明光の偏光
    状態を変化させる偏光状態変換部材を設け、 前記被検物で反射され、前記対物光学系を通って前記偏
    光ビームスプリッターに戻される照明光の偏光状態を、
    前記偏光状態変換部材を介して前記偏光ビームスプリッ
    ターから前記光電検出手段に導かれる偏光状態とするこ
    とを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記光源と前記光分割部材との間に絞り
    を配置し、 前記対物光学系で反射され、前記光分割器を介して前記
    光源側に向かう反射光が前記絞りにより遮光されるよう
    に、前記光源から前記絞りに向かう照明光を前記対物光
    学系の光軸に対して傾斜させることを特徴とする請求項
    1記載の位置検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003177014A (ja) * 2001-08-30 2003-06-27 Z & F Zzoller & Froehlich Gmbh 3−dレーザ計測装置
JP2010014706A (ja) * 2008-06-06 2010-01-21 Mitsubishi Electric Corp レーザ車両検出システム
CN104076450A (zh) * 2013-03-28 2014-10-01 福州高意通讯有限公司 一种用于高速收发***的bosa光学结构
JP2015535089A (ja) * 2012-10-19 2015-12-07 シャンハイ マイクロ エレクトロニクス イクイプメント カンパニー リミティド 軸外アライメントシステム及びアライメント方法

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