JPH11253738A - 硫化物ガス吸収材 - Google Patents
硫化物ガス吸収材Info
- Publication number
- JPH11253738A JPH11253738A JP10062688A JP6268898A JPH11253738A JP H11253738 A JPH11253738 A JP H11253738A JP 10062688 A JP10062688 A JP 10062688A JP 6268898 A JP6268898 A JP 6268898A JP H11253738 A JPH11253738 A JP H11253738A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- sulfide gas
- carbon dioxide
- sulfide
- lithiated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02C—CAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
- Y02C20/00—Capture or disposal of greenhouse gases
- Y02C20/40—Capture or disposal of greenhouse gases of CO2
Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
- Gas Separation By Absorption (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エネルギープラントの排出ガス中の硫化物ガ
スと炭酸ガスを高温下で直接かつ低エネルギー消費量、
高効率で吸収・除去することが可能な硫化物ガス吸収材
を提供する。 【解決手段】 硫化水素ガス、硫化カルボニルガスおよ
び亜硫酸ガスから選ばれる少なくとも1つの硫化物ガス
の吸収が炭酸ガスの吸収と同時に進行する性質を有する
ことを特徴とする。
スと炭酸ガスを高温下で直接かつ低エネルギー消費量、
高効率で吸収・除去することが可能な硫化物ガス吸収材
を提供する。 【解決手段】 硫化水素ガス、硫化カルボニルガスおよ
び亜硫酸ガスから選ばれる少なくとも1つの硫化物ガス
の吸収が炭酸ガスの吸収と同時に進行する性質を有する
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、炭化水素を主成分
とする燃料を利用するエネルギープラントのプロセスガ
ス中から硫化物ガスを炭酸ガスとともに分離する硫化物
ガス吸収材に関し、特に200℃を超える高温で利用す
ることが可能な改良した硫化物ガス吸収材に係わる。
とする燃料を利用するエネルギープラントのプロセスガ
ス中から硫化物ガスを炭酸ガスとともに分離する硫化物
ガス吸収材に関し、特に200℃を超える高温で利用す
ることが可能な改良した硫化物ガス吸収材に係わる。
【0002】
【従来の技術】亜硫酸ガスのような硫化物ガスの除去に
は、石灰・石膏法の湿式プロセスが知られている。しか
しながら、この湿式プロセスは導入ガス温度の上限が7
0℃と低く、高温系へのリサイクルを要するガスの場合
は熱交換等による利威客項といと昇温工程とを必要とす
るため、消費エネルギーが大きく、幅広い利用が妨げら
れていた。
は、石灰・石膏法の湿式プロセスが知られている。しか
しながら、この湿式プロセスは導入ガス温度の上限が7
0℃と低く、高温系へのリサイクルを要するガスの場合
は熱交換等による利威客項といと昇温工程とを必要とす
るため、消費エネルギーが大きく、幅広い利用が妨げら
れていた。
【0003】一方、乾式プロセスとしては酸化鉄などを
用いた高温プロセス等が知られている。この方法では、
導入ガスの温度が高くてもそのまま処理できるために、
高温系へのリサイクルの観点から有益である。しかしな
がら、前記酸化鉄は炭酸ガスとまったく反応しないため
に、硫化物ガスと炭酸ガスとを同時に除去しようとする
にはそれぞれ独立した吸収材および反応容器を具備しな
ければならないという問題があった。
用いた高温プロセス等が知られている。この方法では、
導入ガスの温度が高くてもそのまま処理できるために、
高温系へのリサイクルの観点から有益である。しかしな
がら、前記酸化鉄は炭酸ガスとまったく反応しないため
に、硫化物ガスと炭酸ガスとを同時に除去しようとする
にはそれぞれ独立した吸収材および反応容器を具備しな
ければならないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エネルギー
プラントの排出ガス中の硫化物ガスと炭酸ガスを高温下
で直接かつ低エネルギー消費量、高効率で吸収・除去す
ることが可能な硫化物ガス吸収材を提供しようとするも
のである。
プラントの排出ガス中の硫化物ガスと炭酸ガスを高温下
で直接かつ低エネルギー消費量、高効率で吸収・除去す
ることが可能な硫化物ガス吸収材を提供しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる硫化物ガ
ス吸収材は、硫化水素ガス、硫化カルボニルガスおよび
亜硫酸ガスから選ばれる少なくとも1つの硫化物ガスの
吸収が炭酸ガスの吸収と同時に進行する性質を有するこ
とを特徴とするものである。
ス吸収材は、硫化水素ガス、硫化カルボニルガスおよび
亜硫酸ガスから選ばれる少なくとも1つの硫化物ガスの
吸収が炭酸ガスの吸収と同時に進行する性質を有するこ
とを特徴とするものである。
【0006】前記硫化物ガス吸収材は、リチウム化ジル
コニア、リチウム化フェライト、リチウム化ニッケルオ
キサイド、リチウム化チタニア、リチウム化アルミネー
トから選ばれる少なくとも1つのリチウム化複合酸化物
を主成分とすることが好ましい。
コニア、リチウム化フェライト、リチウム化ニッケルオ
キサイド、リチウム化チタニア、リチウム化アルミネー
トから選ばれる少なくとも1つのリチウム化複合酸化物
を主成分とすることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の硫化物ガス吸収材は、硫化水素ガス、硫化カル
ボニルガスおよび亜硫酸ガスから選ばれる少なくとも1
つの硫化物ガスの吸収が炭酸ガスの吸収と同時に進行す
る性質を有する。
本発明の硫化物ガス吸収材は、硫化水素ガス、硫化カル
ボニルガスおよび亜硫酸ガスから選ばれる少なくとも1
つの硫化物ガスの吸収が炭酸ガスの吸収と同時に進行す
る性質を有する。
【0008】前記硫化物ガスおよび炭酸ガスを含む気体
としては、例えば炭化水素を主成分とする燃料を利用す
る発動機のような装置、発電プラントや化学プラントの
プロセス中で発生するガス等を挙げることができる。
としては、例えば炭化水素を主成分とする燃料を利用す
る発動機のような装置、発電プラントや化学プラントの
プロセス中で発生するガス等を挙げることができる。
【0009】本発明の硫化物ガス吸収材は、リチウム化
ジルコニア、リチウム化フェライト、リチウム化ニッケ
ルオキサイド、リチウム化チタニア、リチウム化アルミ
ネートから選ばれる少なくとも1つのリチウム化複合酸
化物を主成分とすることが好ましい。
ジルコニア、リチウム化フェライト、リチウム化ニッケ
ルオキサイド、リチウム化チタニア、リチウム化アルミ
ネートから選ばれる少なくとも1つのリチウム化複合酸
化物を主成分とすることが好ましい。
【0010】本発明の硫化物ガス吸収材は、例えば平均
粒径0.1〜5.0μmの粒子からなる多孔質体の形態
を有する。この多孔質体の気孔率は、40%前後である
ことが好ましい。
粒径0.1〜5.0μmの粒子からなる多孔質体の形態
を有する。この多孔質体の気孔率は、40%前後である
ことが好ましい。
【0011】このような多孔体構造の硫化物ガス吸収材
は、例えば次のような方法により作製される。まず、ジ
ルコニニウム、鉄、ニッケル、チタンおよびアルミニウ
ムから選ばれる少なくとも1種を含む酸化物とリチウム
炭酸塩とを大気中、900℃程度の温度で反応させるこ
とにより粒状のリチウム化酸化物を生成する。つづい
て、平均粒径0.1〜5.0μmのリチウム化酸化物粒
子を例えば直径10〜20mmの金型に入れ、圧縮成形
して気孔率40%前後の圧粉体とすることにより多孔体
構造の炭酸ガス吸収材を作製する。
は、例えば次のような方法により作製される。まず、ジ
ルコニニウム、鉄、ニッケル、チタンおよびアルミニウ
ムから選ばれる少なくとも1種を含む酸化物とリチウム
炭酸塩とを大気中、900℃程度の温度で反応させるこ
とにより粒状のリチウム化酸化物を生成する。つづい
て、平均粒径0.1〜5.0μmのリチウム化酸化物粒
子を例えば直径10〜20mmの金型に入れ、圧縮成形
して気孔率40%前後の圧粉体とすることにより多孔体
構造の炭酸ガス吸収材を作製する。
【0012】以上説明した本発明に係わる硫化物ガス吸
収材は、硫化水素ガス、硫化カルボニルガスおよび亜硫
酸ガスから選ばれる少なくとも1つの硫化物ガスの吸収
が炭酸ガスの吸収と同時に進行する性質を有する。例え
ばリチウム化ジルコニアは、次式(1)に従って硫化カ
ルボニルガスを吸収し、次式(2)に従って硫化カルボ
ニルガスを放出する。
収材は、硫化水素ガス、硫化カルボニルガスおよび亜硫
酸ガスから選ばれる少なくとも1つの硫化物ガスの吸収
が炭酸ガスの吸収と同時に進行する性質を有する。例え
ばリチウム化ジルコニアは、次式(1)に従って硫化カ
ルボニルガスを吸収し、次式(2)に従って硫化カルボ
ニルガスを放出する。
【0013】 Li2 ZrO3 (s)+COS(g) →ZrO2 (s)+Li2 S+CO2 (g) …(1) ZrO2 (s)+Li2 S+CO2 (g) →Li2 ZrO3 (s)+COS(g) …(2) ここで、前記(1)式の反応は700℃以下の温度で特
に起き易く、前記(2)式の反応は700℃を超える温
度で特に起き易い。
に起き易く、前記(2)式の反応は700℃を超える温
度で特に起き易い。
【0014】一方、本発明の硫化物ガス吸収材(例えば
リチウム化ジルコニア)は、同時に炭酸ガスを吸収・放
出する。例えば次式(3)に従って炭酸ガスを吸収し、
次式(4)に従って炭酸ガスを放出する。
リチウム化ジルコニア)は、同時に炭酸ガスを吸収・放
出する。例えば次式(3)に従って炭酸ガスを吸収し、
次式(4)に従って炭酸ガスを放出する。
【0015】 Li2 ZrO3 (s)+CO2 (g) →ZrO2 (s)+Li2 CO3 (l) …(3) ZrO2 (s)+Li2 CO3 (l) →Li2 ZrO3 (s)+CO2 (g) …(4) ここで、前記(3)式の反応は600℃以下の温度で特
に起き易く、前記(4)式の反応は650℃以上の温度
で特に起き易い。したがって、600℃以下の温度にお
いて前記(1)式および(3)式が同時に進行する。
に起き易く、前記(4)式の反応は650℃以上の温度
で特に起き易い。したがって、600℃以下の温度にお
いて前記(1)式および(3)式が同時に進行する。
【0016】また、本発明の硫化物ガス吸収材であるリ
チウム化フェライト、リチウム化ニッケルオキサイド、
リチウム化チタニア、リチウム化アルミネートは、次式
(5)〜(8)に従って可逆的に炭酸ガス反応し、次式
(9)〜(12)に従って硫化物ガスを吸収する。
チウム化フェライト、リチウム化ニッケルオキサイド、
リチウム化チタニア、リチウム化アルミネートは、次式
(5)〜(8)に従って可逆的に炭酸ガス反応し、次式
(9)〜(12)に従って硫化物ガスを吸収する。
【0017】 <炭酸ガスの吸収反応> LiFeO2 (s)+CO2 (g) →Fe2 O3 (s)+Li2 CO3 (l) …(5) Li2 NiO2 (s)+CO2 (g) →NiO(s)+Li2 CO3 (l) …(6) Li2 TiO3 (s)+CO2 (g) →TiO2 (s)+Li2 CO3 (l) …(7) 2LiAlO2 (s)+CO2 (g) →Al2 O3 (s)+Li2 CO3 (l) …(8) <硫化物ガスの吸収反応> LiFeO2 (s)+COS(g) →FeO(s)+Li2 S+CO2 (g) …(9) Li2 NiO2 s)+COS(g) →NiO(s)+Li2 S+CO2 (g) …(10) Li2 TiO3 (s)+COS(g) →TiO2 (s)+Li2 S+CO2 (g) …(11) 2LiAlO2 (s)+COS(g) →Al2 O3 (s)+Li2 S+CO2 (g) …(12) したがって、本発明に係わる硫化物ガス吸収材は従来で
は困難であった200以上の温度域において、少ないエ
ネルギーで硫化物ガスと炭酸ガスの分離・回収を行うこ
とができる。
は困難であった200以上の温度域において、少ないエ
ネルギーで硫化物ガスと炭酸ガスの分離・回収を行うこ
とができる。
【0018】特に、硫化物ガスの中で硫化カルボニルガ
スは、前記(1),(9)〜(12)式に示すように本
発明の硫化物ガス吸収材との反応において炭酸ガスの生
成を伴ない、かつ前記吸収材はその生成した炭酸ガスと
反応して吸収するため、硫化カルボニルガスの吸収反応
が促進される。
スは、前記(1),(9)〜(12)式に示すように本
発明の硫化物ガス吸収材との反応において炭酸ガスの生
成を伴ない、かつ前記吸収材はその生成した炭酸ガスと
反応して吸収するため、硫化カルボニルガスの吸収反応
が促進される。
【0019】また、本発明の硫化物ガス吸収材は乾式脱
硫システムに適用できる。具体的には前記硫化物ガス吸
収材単独の使用または従来の酸化鉄や酸化亜鉛からなる
吸収材の下流側への併用が挙げられる。特に、従来の酸
化鉄のような乾式脱硫用吸収材では硫化物ガスの除去が
不十分であったが、本発明の硫化物ガス吸収材を併用す
ることによって、十分に満足する低濃度まで硫化物ガス
を除去することができる。つまり、本発明の硫化物ガス
吸収材は硫化物ガスの精密浄化材としても使用すること
が可能である。
硫システムに適用できる。具体的には前記硫化物ガス吸
収材単独の使用または従来の酸化鉄や酸化亜鉛からなる
吸収材の下流側への併用が挙げられる。特に、従来の酸
化鉄のような乾式脱硫用吸収材では硫化物ガスの除去が
不十分であったが、本発明の硫化物ガス吸収材を併用す
ることによって、十分に満足する低濃度まで硫化物ガス
を除去することができる。つまり、本発明の硫化物ガス
吸収材は硫化物ガスの精密浄化材としても使用すること
が可能である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を詳細に説明
する。 (実施例1〜5)まず、平均粒径1μm前後の酸化ジル
コニウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化鉄(F
e2 O3 )および酸化ニッケルそれぞれ1モルと炭酸リ
チウム1モルとを混合し、900℃、大気中で焼成して
リチウム化ジルコニア、リチウム化珪酸アルミネート、
リチウム化チタニア、リチウム化フェライトおよびリチ
ウム化ニッケルオキサイドの粒状物をそれぞれ作製し
た。つづいて、これらの粒状物1gをそれぞれ直径12
mmの金型内に投入して加圧成形することにより気孔率
40%の圧粉体からなる5種の硫化物ガス吸収材を製造
した。
する。 (実施例1〜5)まず、平均粒径1μm前後の酸化ジル
コニウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化鉄(F
e2 O3 )および酸化ニッケルそれぞれ1モルと炭酸リ
チウム1モルとを混合し、900℃、大気中で焼成して
リチウム化ジルコニア、リチウム化珪酸アルミネート、
リチウム化チタニア、リチウム化フェライトおよびリチ
ウム化ニッケルオキサイドの粒状物をそれぞれ作製し
た。つづいて、これらの粒状物1gをそれぞれ直径12
mmの金型内に投入して加圧成形することにより気孔率
40%の圧粉体からなる5種の硫化物ガス吸収材を製造
した。
【0021】(比較例1)平均粒径1μmの酸化鉄(F
e2 O3 )1gを直径12mmの金型内に投入して加圧
成形することにより気孔率40%の圧粉体とした。つづ
いて、この圧粉体を600℃、水素5%,窒素95%の
雰囲気中で還元してFe3 O4 からなる硫化物ガス吸収
材を製造した。
e2 O3 )1gを直径12mmの金型内に投入して加圧
成形することにより気孔率40%の圧粉体とした。つづ
いて、この圧粉体を600℃、水素5%,窒素95%の
雰囲気中で還元してFe3 O4 からなる硫化物ガス吸収
材を製造した。
【0022】得られた実施例1〜5および比較例1の硫
化物ガス吸収材を電気炉に設置し、この電気炉内に下記
表1に示す組成の混合ガスA、混合ガスBおよび混合ガ
スCをそれぞれ流通させながら下記表1に示す温度で2
時間保持し、その前後の吸収材の重量増加を調べること
により硫化物ガスおよび炭酸ガスの吸収量を測定した。
その結果を下記表1に示す。なお、この測定において前
記吸収材が設置された電気炉内に窒素ガスのみを供給し
て同様な実験を行ったところ、吸収材の重量増加が全く
見られないことを確認した。
化物ガス吸収材を電気炉に設置し、この電気炉内に下記
表1に示す組成の混合ガスA、混合ガスBおよび混合ガ
スCをそれぞれ流通させながら下記表1に示す温度で2
時間保持し、その前後の吸収材の重量増加を調べること
により硫化物ガスおよび炭酸ガスの吸収量を測定した。
その結果を下記表1に示す。なお、この測定において前
記吸収材が設置された電気炉内に窒素ガスのみを供給し
て同様な実験を行ったところ、吸収材の重量増加が全く
見られないことを確認した。
【0023】
【表1】
【0024】前記表1から明らかなように実施例1〜5
の吸収材は、比較例1の吸収材と異なり、炭酸ガスの吸
収と同時に硫化物ガスの吸収が進行することがわかる。
また、前記混合ガスを吸収した実施例1〜5の吸収材を
大気中、700℃に保持した。その結果、いずれの吸収
材からも硫化物ガスの放出が確認された。
の吸収材は、比較例1の吸収材と異なり、炭酸ガスの吸
収と同時に硫化物ガスの吸収が進行することがわかる。
また、前記混合ガスを吸収した実施例1〜5の吸収材を
大気中、700℃に保持した。その結果、いずれの吸収
材からも硫化物ガスの放出が確認された。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、エ
ネルギープラントのプロセスガス中の硫化物ガスを炭酸
ガスと同時に低エネルギー消費量、高効率で分離回収す
ることが可能な硫化物ガスガス吸収材を提供することが
できる。
ネルギープラントのプロセスガス中の硫化物ガスを炭酸
ガスと同時に低エネルギー消費量、高効率で分離回収す
ることが可能な硫化物ガスガス吸収材を提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤坂 芳浩 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 富松 師浩 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内
Claims (2)
- 【請求項1】 硫化水素ガス、硫化カルボニルガスおよ
び亜硫酸ガスから選ばれる少なくとも1つの硫化物ガス
の吸収が炭酸ガスの吸収と同時に進行する性質を有する
ことを特徴とする硫化物ガス吸収材。 - 【請求項2】 リチウム化ジルコニア、リチウム化フェ
ライト、リチウム化ニッケルオキサイド、リチウム化チ
タニア、リチウム化アルミネートから選ばれる少なくと
も1つのリチウム化複合酸化物を主成分とすることを特
徴とする請求項1記載の硫化物ガス吸収材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10062688A JPH11253738A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 硫化物ガス吸収材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10062688A JPH11253738A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 硫化物ガス吸収材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11253738A true JPH11253738A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13207486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10062688A Pending JPH11253738A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 硫化物ガス吸収材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11253738A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006263545A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Toshiba Corp | 塩化水素ガス吸収材および塩化水素ガスの除去方法 |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP10062688A patent/JPH11253738A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006263545A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Toshiba Corp | 塩化水素ガス吸収材および塩化水素ガスの除去方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3053362B2 (ja) | 炭酸ガスの分離方泡炭酸ガス吸収材及び炭酸ガスの分離装置 | |
Subha et al. | Enhanced CO 2 absorption kinetics in lithium silicate platelets synthesized by a sol–gel approach | |
Olivares-Marín et al. | Novel lithium-based sorbents from fly ashes for CO2 capture at high temperatures | |
US6271172B2 (en) | Method for manufacturing a carbon dioxide gas absorbent | |
US3865924A (en) | Process for regenerative sorption of CO{HD 2 | |
Shan et al. | Preparation and kinetic analysis of Li 4 SiO 4 sorbents with different silicon sources for high temperature CO 2 capture | |
ITTO950220A1 (it) | Assorbenti durevoli contenenti ossido di zinco per la desolforazione di gas di carbone. | |
JP2015150538A5 (ja) | ||
JP2008105006A (ja) | 二酸化炭素吸収材、二酸化炭素分離装置および改質装置 | |
JP5231016B2 (ja) | 炭酸ガス吸収材、炭酸ガス吸収材の製造方法、炭酸ガス吸収方法、および炭酸ガス吸収装置 | |
JPS60500999A (ja) | 燃焼装置から排出される燃焼ガスを浄化するための方法及び装置 | |
JP3420036B2 (ja) | 炭酸ガス吸収材および炭酸ガス吸収方法 | |
JPH11253738A (ja) | 硫化物ガス吸収材 | |
CN111974344A (zh) | 一种二氧化碳捕获剂及其制备方法 | |
JP6523769B2 (ja) | 水素分子吸蔵材およびその水素発生方法 | |
JP2006103974A (ja) | 炭酸ガス分離回収装置 | |
US7799720B2 (en) | Method of regenerating carbon dioxide gas absorbent | |
JP2005013952A (ja) | 炭酸ガス吸収材 | |
JP2000262890A (ja) | 炭酸ガス吸収材、炭酸ガス分離方法および炭酸ガス分離装置 | |
JP3857667B2 (ja) | 炭酸ガス吸収材、炭酸ガス吸収材の製造方法、炭酸ガスの吸収方法、炭酸ガス分離方法及び炭酸ガス分離装置 | |
JP3761371B2 (ja) | 炭酸ガス吸収材および燃焼装置 | |
JP2006102561A (ja) | 炭酸ガス吸収材、及び炭酸ガス反応装置 | |
JP3571219B2 (ja) | ハロゲン化物吸収剤の生成方法 | |
JP3500354B2 (ja) | 硫化物ガス吸収材および硫化物ガスの除去装置 | |
JP3571987B2 (ja) | 密閉空間用炭酸ガス吸収方法 |