JPH11251694A - プリント配線板およびプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造 - Google Patents

プリント配線板およびプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造

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JPH11251694A
JPH11251694A JP5347998A JP5347998A JPH11251694A JP H11251694 A JPH11251694 A JP H11251694A JP 5347998 A JP5347998 A JP 5347998A JP 5347998 A JP5347998 A JP 5347998A JP H11251694 A JPH11251694 A JP H11251694A
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storage box
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JP5347998A
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日出男 ▲高▼田
Hideo Takada
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
Original Assignee
Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電磁干渉を低減するためのプリン
ト配線板およびプリント配線板を収納する収納箱に関
し、不要電波の放射を低減することができるプリント配
線板および収納箱を提供することを目的とする。 【解決手段】 配線板本体の表面に、導電体からなる第
1の外層パターンを形成するとともに、配線板本体の裏
面に、導電体からなる第2の外層パターンを形成し、配
線板本体内に、導電体からなる内層パターンを少なくと
も1層以上形成してなるプリント配線板において、配線
板本体の第1および第2の外層パターンを、接地パター
ンとして部品搭載領域を除く全面に形成するとともに、
第1の外層パターンと第2の外層パターンとを相互に接
続する導電性の貫通穴を、配線板本体の外縁部に沿っ
て、相互に近接して複数連設してなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁干渉(EMI;El
ectro Magnetic Interferennce)を低減するためのプリ
ント配線板およびプリント配線板を収納する収納箱に関
する。
【0002】
【従来の技術】近時、プリント配線板に搭載される電子
部品の小型化・高機能化に伴い、プリント配線板に多数
の信号線が配線され、一般に4層板,6層板と称される
複数の配線層を有するプリント配線板が、使用される傾
向にある。図24および図25は、この種のプリント配
線板のうち、4層の配線層を有するプリント配線板を示
している。
【0003】図において、配線板本体1の表面1aおよ
び裏面1bには、絶縁基板3が配置され、この絶縁基板
3の外側には、第1および第2の外層パターン5,7が
形成されている。第1および第2の外層パターン5,7
は、配線板本体1の表面1aおよび裏面1b上に搭載さ
れる電子部品9を相互に接続する多数の信号線により構
成されている。また、第1および第2の外層パターン
5,7のうち所定のパターンは、配線板本体1を貫通す
るバイアホール11により、相互に接続されている。第
1および第2の外層パターン5,7の間には、絶縁性の
樹脂等からなるプレプリグ13を介して、絶縁基板15
が配置されている。
【0004】この絶縁基板15の両面には、第1および
第2の内層パターン17,19が形成されている。第1
の内層パターン17は、バイアホール11の貫通位置を
除いて、絶縁基板15上の全面に敷き詰められており、
電源に接続されている。
【0005】第2の内層パターン19は、バイアホール
11の貫通位置を除いて、絶縁基板15上の全面に敷き
詰められており、接地されている。また、図25に示す
ように配線板本体1の表面1aには、配線板本体1に外
部からの各種信号を接続するためのコネクタ21が取り
付けられている。上述したプリント配線板では、図26
に示すように、配線板本体1が、収納箱23に収納さ
れ、この後に、配線板本体1のコネクタ21が、収納箱
23のバックボード25のコネクタ27に接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のプリント配線板では、第1および第2の外層
パターン5,7に、多数の信号線をレイアウトしている
ため、各信号線から発生する不要電波が、配線板本体1
の外部に放射され、近接する他の電子装置に電磁干渉を
及ぼしてしまうという問題があった。
【0007】従来、このような電磁干渉を低減するため
には、設計から試作までの間に、以下示すような対策が
行われている。すなわち、先ず、設計段階では、配線パ
ターンを短距離にレイアウトする等の設計的手法が行わ
れる。次に、試作段階では、電波規制(VCCI)に適
合するか否かの評価が行われ、万一、電波規制(VCC
I)に適合しない場合には、フェライト部品等を後付け
して、高周波対策が行われる。
【0008】このような場合には、試作完了後に、再
度、フェライト部品等のレイアウトを含めて、量産用の
配線板本体のレイアウト設計から製作までを行わなくて
はならず、製造コストが増大するという問題があった。
一方、配線板本体を収納する収納箱の収納開口部側およ
びバックボード側に、遮蔽カバーを取り付け、収納箱に
収納される配線板本体からの不要電波の放射を低減する
ことが行われている。
【0009】しかしながら、このような、遮蔽カバー
は、収納箱の製造コストを増大するという問題があっ
た。また、配線板本体を収納箱から取り外す際、および
収納箱に収納する際には、収納開口部側の遮蔽カバーの
取り付け・取り外しを行わなくてはならず、作業性が悪
いという問題があった。
【0010】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたもので、不要電波の放射を低減すること
ができるプリント配線板およびプリント配線板用収納箱
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1のプリント配線
板は、配線板本体の表面に、導電体からなる第1の外層
パターンを形成するとともに、前記配線板本体の裏面
に、導電体からなる第2の外層パターンを形成し、前記
配線板本体内に、導電体からなる内層パターンを少なく
とも1層以上形成してなるプリント配線板において、前
記配線板本体の前記第1および第2の外層パターンを、
接地パターンとして部品搭載領域を除く全面に形成する
とともに、前記第1の外層パターンと前記第2の外層パ
ターンとを相互に接続する導電性の貫通穴を、前記配線
板本体の外縁部に沿って、相互に近接して複数連設して
なることを特徴とする。
【0012】請求項2のプリント配線板は、請求項1記
載のプリント配線板において、前記配線板本体の外周部
を覆って、第1の導電性部材を配置するとともに、前記
第1の導電性部材を前記第1および第2の外層パターン
に接続してなることを特徴とする。請求項3のプリント
配線板は、配線板本体の表面に、導電体からなる第1の
外層パターンを形成するとともに、前記配線板本体の裏
面に、導電体からなる第2の外層パターンを形成し、前
記配線板本体内に、導電体からなる内層パターンを少な
くとも1層以上形成してなるプリント配線板において、
前記配線板本体の前記第1および第2の外層パターン
を、電源パターンとして部品搭載領域を除く全面に形成
するとともに、前記第1の外層パターンと前記第2の外
層パターンとを相互に接続する導電性の貫通穴を、前記
配線板本体の外縁部に沿って、相互に近接して複数連設
してなることを特徴とする。
【0013】請求項4のプリント配線板用収納箱の電磁
遮蔽構造は、請求項2記載のプリント配線板を、収納箱
内に対向して配置される複数組の案内部に沿って収納す
るためのプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造におい
て、前記収納箱の収納開口部における前記案内部側の両
側に、前記配線板本体の前記外周部の一部に押圧状態で
接触する第2の導電性部材を対向して配置するととも
に、第2の導電性部材を前記収納箱の接地部に接続して
なることを特徴とする。
【0014】請求項5のプリント配線板用収納箱の電磁
遮蔽構造は、請求項4記載のプリント配線板用収納箱の
電磁遮蔽構造において、前記第2の導電性部材に、相互
に対向方向に可撓性を有する導電性の接触部を形成する
とともに、前記接触部を、前記配線板本体の前記外周部
の収納方向と反対側の後端に、押圧状態で接触してなる
ことを特徴とする。
【0015】請求項6のプリント配線板用収納箱の電磁
遮蔽構造は、請求項4記載のプリント配線板用収納箱の
電磁遮蔽構造において、前記第2の導電性部材に、相互
に対向方向に向けて折曲する導電性の折曲部を形成する
とともに、前記折曲部を、前記配線板本体の前記外周部
の収納方向と反対側の後端に、押圧状態で接触してなる
ことを特徴とする。
【0016】請求項7のプリント配線板用収納箱の電磁
遮蔽構造は、請求項5または請求項6記載のプリント配
線板用収納箱の電磁遮蔽構造において、前記第2の導電
性部材を、前記収納開口部の前記各案内部に近接する位
置に、複数配置してなることを特徴とする。
【0017】請求項8のプリント配線板用収納箱の電磁
遮蔽構造は、請求項2記載のプリント配線板を、収納箱
内に対向して配置される複数組の案内部に沿って収納す
るためのプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造におい
て、前記配線板本体の前記外周部の収納方向と反対側の
後端に、前記後端に押圧状態で接触する導電性を有する
長尺状の蓋部材を配置するとともに、前記蓋部材の長手
方向の両端を、前記収納開口部の前記案内部側の両側に
形成される接地部に接続してなることを特徴とする。
【0018】請求項9のプリント配線板用収納箱の電磁
遮蔽構造は、収納箱内に、所定間隔を置いてプリント配
線板を複数枚収納するとともに、前記収納箱に、前記プ
リント配線板の収納方向の先端に配置されるコネクタを
接続するバックボードを配置してなるプリント配線板用
収納箱の電磁遮蔽構造において、前記バックボードに形
成される導電体からなる外層パターンのうち、外側の外
層パターンを、接地パターンとして部品搭載領域を除く
全面に形成するとともに、前記外層パターンに接続され
る導電性の貫通穴を、前記バックボードの外縁部に沿っ
て、相互に近接して複数連設してなることを特徴とす
る。
【0019】(作用)請求項1のプリント配線板では、
配線板本体の第1および第2の外層パターンが、接地パ
ターンとして部品搭載領域を除く全面に形成され、これ
等第1の外層パターンと第2の外層パターンとを相互に
接続する導電性の貫通穴が、配線板本体の外縁部に沿っ
て、相互に近接して複数連設されるため、配線板本体に
搭載される電子部品等を相互に接続する信号線がレイア
ウトされる内層パターンを、第1および第2の外層パタ
ーンと、複数の貫通穴とにより電磁的に遮蔽することが
可能になる。
【0020】このため、配線板本体内の内層パターンか
ら発生する不要電波の配線板本体の外部への放射が低減
され、隣接する他の電子装置等への電磁干渉が低減され
る。請求項2のプリント配線板では、第1および第2の
外層パターンに接続される第1の導電性部材が、配線板
本体の外周部を覆って配置されるため、配線板本体内の
内層パターンから発生する不要電波の配線板本体の外周
部から外部への放射が低減される。
【0021】請求項3のプリント配線板では、配線板本
体の第1および第2の外層パターンが、電源パターンと
して部品搭載領域を除く全面に形成され、これ等第1の
外層パターンと第2の外層パターンとを相互に接続する
導電性の貫通穴が、配線板本体の外縁部に沿って、相互
に近接して複数連設されるため、配線板本体に搭載され
る電子部品等を相互に接続する信号線として使用される
内層パターンを、第1および第2の外層パターンと、複
数の貫通穴とにより電磁的に遮蔽することが可能にな
る。
【0022】このため、配線板本体内の内層パターンか
ら発生する不要電波の配線板本体の外部への放射が低減
され、隣接する他の電子装置等への電磁干渉が低減され
る。請求項4のプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造
では、収納箱の収納開口部における案内部側の両側に、
接地部に接続され、配線板本体の外周部の一部に押圧状
態で接触する第2の導電性部材が対向して配置されるた
め、配線板本体を収納箱に収納する際に、配線板本体の
外周部が、第2の導電性部材に接触され、配線板本体の
接地レベルと、収納箱の接地レベルとが同一にされ、配
線板本体から発生する不要電波の収納箱の外部への放射
が低減される。
【0023】また、配線板本体を複数箇所で収納箱に接
地することが可能になり、配線板本体の接地抵抗が低減
され、配線板本体に搭載される電子部品等の回路の動作
余裕が向上する。請求項5のプリント配線板用収納箱の
電磁遮蔽構造では、第2の導電性部材に、相互に対向方
向に可撓性を有する導電性の接触部が形成され、この接
触部が、配線板本体の外周部の収納方向と反対側の後端
に、押圧状態で接触されるため、配線板本体を収納箱に
収納するだけで、配線板本体の外周部が接触部に接触
し、配線板本体の接地レベルと、収納箱の接地レベルと
同一にされる。
【0024】請求項6のプリント配線板用収納箱の電磁
遮蔽構造では、第2の導電性部材に、相互に対向方向に
向けて折曲する導電性の折曲部が形成され、この折曲部
が、配線板本体の外周部の収納方向と反対側の後端に、
押圧状態で接触されるため、配線板本体を収納箱に収納
した後に、折曲部を内側に折曲することにより、容易に
配線板本体の接地レベルと、収納箱の接地レベルと同一
にされる。
【0025】請求項7のプリント配線板用収納箱の電磁
遮蔽構造では、複数の第2の導電性部材が、収納開口部
の各案内部に近接する位置に配置されるため、各配線板
本体毎に、確実に配線板本体の接地レベルと、収納箱の
接地レベルと同一にされる。請求項8のプリント配線板
用収納箱の電磁遮蔽構造では、配線板本体の外周部の収
納方向と反対側の後端に、この後端に押圧状態で接触す
る導電性を有する長尺状の蓋部材が配置され、蓋部材の
長手方向の両端が、収納開口部の案内部側の両側に形成
される接地部に接続されるため、配線板本体の後端に蓋
部材を取り付けて収納箱に収納することにより、蓋部材
を介して、配線板本体の接地レベルと、収納箱の接地レ
ベルと同一にされる。
【0026】また、プリント配線板を収納箱に収納する
際に、収納箱の収納開口部を覆って蓋部材を配置するこ
とが可能になるため、従来、収納箱に収納される配線板
本体から放射される不要電波を遮蔽するために、収納開
口部に設置していた遮蔽カバーが不要にされる。請求項
9のプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造では、収納
箱に配置されるバックボードの外層パターンのうち外側
の外層パターンが、接地パターンとして部品搭載領域を
除く全面に形成され、この外層パターンに接続される導
電性の貫通穴が、バックボードの外縁部に沿って、相互
に近接して複数連設されるため、バックボードに接続さ
れる複数の配線板本体から発生する不要電波の収納箱の
バックボード側への放射が低減され、収納箱に隣接する
他の電子装置等への電磁干渉が低減される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて詳細に説明する。図1および図2は、本発明のプ
リント配線板の第1の実施形態(請求項1に対応する)
を示しており、図1は図2の要部の詳細を示している。
図において、配線板本体31の表面31aおよび裏面3
1bには、それぞれ絶縁基板33が配置され、各絶縁基
板33の外側には、例えば、銅箔等からなる第1の外層
パターン35と、第2の外層パターン37とが形成され
ている。
【0028】第1の外層パターン35と第2の外層パタ
ーン37とは、配線板本体31の表面31a上と裏面3
1b上とに搭載される電子部品39等の搭載領域39a
を除いた全面に、接地パターンとして形成されている。
また、配線板本体31の外縁部31cには、第1の外層
パターン35と第2の外層パターン37とを相互に接続
するバイアホール41aが、相互に近接して複数連設さ
れている。
【0029】この実施形態では、バイアホール41a
は、例えば、図3に示すように、一般に、ピン間3本通
しと称するレイアウトルールにおける格子Aおよびサブ
格子Bの交点に、千鳥状に配置されている。ここで、ピ
ン間3本通しとは、格子Aの近接する2つの交点の間
に、3本の信号線を通すことを許可するレイアウトルー
ルである。
【0030】また、図1に示したように、第1の外層パ
ターン35と第2の外層パターン37との間には、絶縁
性の樹脂等からなるプレプリグ43を介して、絶縁基板
45が配置されている。この絶縁基板45の両面には、
例えば、銅箔等からなる第1の内装パターン47と第2
の内層パターン49とが形成されている。
【0031】第1および第2の内層パターン47,49
は、電子部品39等を相互に接続する多数の信号線およ
び電源線により構成されている。第1および第2の内層
パターン47,49のうち、所定のパターンは、第1お
よび第2の外層パターン35,37の搭載領域39aに
形成されている信号線51とバイアホール41bを介し
て接続されている。
【0032】また、第1および第2の内層パターン4
7,49のうち、所定のパターンは、バイアホール41
cを介して、相互に接続されている。また、図2に示す
ように、配線板本体1の外周部31dの一端には、配線
板本体31に各種信号を接続するためのコネクタ55が
取り付けられている。上述したプリント配線板では、図
4に示すように、配線板本体31が、収納箱57に収納
され、収納箱57内の上下方向の両側に間隔を置いて形
成される案内部59に沿って収納される。
【0033】この後に、配線板本体31のコネクタ55
が、収納箱57のバックボード61に固定されているコ
ネクタ63に接続される。そして、電源が投入され、配
線板本体31の電子部品39が動作を開始する。電子部
品39の動作により、各電子部品39の入力信号あるい
は出力信号は、第1および第2の内層パターン47,4
9を通って伝達される。
【0034】この際に、第1および第2の内層パターン
47,49から不要電波が放射されるが、これ等不要電
波は、第1および第2の外層パターン35,37と、バ
イアホール41aとにより遮蔽され、配線板本体31の
外部に放射することが防止される。以上のように構成さ
れたプリント配線板では、配線板本体31の第1および
第2の外層パターン35,37を、接地パターンとして
電子部品39の搭載領域39aを除く全面に形成し、こ
れ等第1の外層パターン35と第2の外層パターン37
とを相互に接続するバイアホール41aを、配線板本体
31の外縁部31cに沿って、相互に近接して複数連設
したので、配線板本体31に搭載される電子部品39等
を相互に接続する信号線がレイアウトされる第1および
第2の内層パターン47,49を、第1および第2の外
層パターン35,37と、複数のバイアホール41aと
により電磁的に遮蔽することができる。
【0035】このため、配線板本体31内の第1および
第2の内層パターン47,49から発生する不要電波の
配線板本体31の外部への放射を低減することができ、
隣接する他の電子装置等への電磁干渉を低減することが
できる。図5および図6は、本発明のプリント配線板の
第2の実施形態(請求項2に対応する)を示している。
【0036】この実施形態では、上述した第1の実施形
態と同様に、配線板本体31の表面31aと裏面31b
とに、それぞれ接地パターンからなる第1の外層パター
ン35と第2の外層パターン37とが形成されている。
また、配線板本体31の外縁部31cには、第1の外層
パターン35と第2の外層パターン37とを相互に接続
するバイアホール41aが、相互に近接して複数連設さ
れている。
【0037】配線板本体31の外周部31dには、例え
ば、銅箔からなる第1の導電性部材65が、この外周部
31dを覆って配置されている。第1の導電性部材65
は、第1および第2の外層パターン35,37に接続さ
れている。ここで、第1の導電性部材65は、配線板本
体31の所定の部分を覆って、無電解メッキ処理を行う
ことにより形成される。
【0038】上述したプリント配線板では、図7に示す
ように、配線板本体31が、収納箱57に収納され、収
納箱57内の両側に間隔を置いて形成されている案内部
59に沿って収納される。この後に、配線板本体31の
コネクタ55が、収納箱57のバックボード61に固定
されているコネクタ63に接続される。
【0039】この実施形態のプリント配線板において
も、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることが
できるが、この実施形態では、第1および第2の外層パ
ターン35,37に接続される第1の導電性部材65
を、配線板本体31の外周部31dを覆って配置したの
で、配線板本体31内の第1および第2の内層パターン
47,49から発生する不要電波の配線板本体31の外
周部31dからの放射を、確実に低減することができ
る。
【0040】図8は、本発明のプリント配線板の第3の
実施形態(請求項3に対応する)を示している。この実
施形態では、第1の実施形態の配線板本体31に形成さ
れる第1および第2の外層35,37が、電源パターン
として形成されている。また、絶縁基板45の両面に形
成される第1および第2の内層パターン47,49は、
電子部品39を相互に接続する多数の信号線および接地
線により構成されている。この実施形態においても、上
述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0041】図9は、本発明のプリント配線板用収納箱
の電磁遮蔽構造の第1の実施形態(請求項4,請求項
5,請求項7に対応する)を示している。図において、
配線板本体31を収納する収納箱57内の上下方向の両
側には、間隔を置いて、配線板本体31を収納箱57内
に案内する案内部59が形成されている。
【0042】収納箱57の収納開口部57aには、各案
内部59に近接する位置に、例えば、りん青銅等からな
るばね板部材67が、相互に対向して取り付けられてい
る。ばね板部材67は、収納箱57の収納開口部57a
に形成される図示しない接地部に接続されている。ばね
板部材67の中央には、対向するばね板部材67に向け
て湾曲する接触部67aが形成されている。
【0043】ばね板部材67は、接触部67aにより、
配線板本体31の収納方向D1と直角方向D2に可撓性
を有している。上述したプリント配線板用収納箱の電磁
遮蔽構造では、図10に示すように、前述した第2の実
施形態の配線板本体31が、収納箱57の収納開口部5
7aから、所定の案内部59に沿って収納される。
【0044】この際に、配線板本体31の外周部31d
に配置される第1の導電性部材65の直角方向D2の両
側65aが、ばね板部材67に接触する。さらに、配線
板本体31が収納箱57に収納され、配線板本体31の
第1の導電性部材65の両端65aと、ばね板部材67
の接触部67aとが、押圧状態で接触される。
【0045】そして、図11に示すように、配線板本体
31のコネクタ55が、収納箱57のバックボード61
のコネクタ63に接続され、配線板本体31の収納箱5
7への収納が完了する。また、ばね板部材67が、配線
板本体31の第1の導電性部材65を押圧状態で接触す
ることにより、配線板本体31の接地レベルと、収納箱
57の接地レベルとが同一にされる。
【0046】この実施形態のプリント配線板用収納箱の
電磁遮蔽構造では、収納箱57の収納開口部57aにお
ける案内部59側の両側に、接地部に接続され、配線板
本体31の外周部31dに形成される第1の導電性部材
65の一部に押圧状態で接触するばね板部材67を対向
して配置したので、配線板本体31を収納箱57に収納
する際に、配線板本体31の第1の導電性部材65を、
ばね板部材67に接触して、配線板本体31の接地レベ
ルと、収納箱57の接地レベルとを同一にすることがで
き、配線板本体31から発生する不要電波の収納箱57
の外部への放射を低減することができる。
【0047】また、配線板本体31を複数箇所で収納箱
57に接地することが可能になるため、配線板本体31
の接地抵抗を低減することができ、配線板本体31に搭
載される電子部品39等の回路の動作余裕を向上するこ
とができる。そして、ばね板部材67に、対向方向に可
撓性を有する導電性の接触部67aを形成し、この接触
部67aを、配線板本体31の外周部31dの収納方向
D1と反対側の後端31e側に、押圧状態で接触したの
で、配線板本体31を収納箱57に収納するだけで、配
線板本体31の第1の導電性部材65を、接触部67a
に接触し、配線板本体31の接地レベルと、収納箱57
の接地レベルとを同一にすることができる。
【0048】また、複数のばね板部材67を、収納開口
部57aの各案内部59に近接する位置に配置したの
で、各配線板本体31毎に、確実に配線板本体31の接
地レベルと、収納箱57の接地レベルとを同一にするこ
とができる。図12は、本発明のプリント配線板用収納
箱の電磁遮蔽構造の第2の実施形態(請求項6および請
求項7に対応する)を示している。
【0049】図において、収納箱57の収納開口部57
aには、各案内部59に近接する位置に、例えば、りん
青銅等からなるばね板部材69が、相互に対向して取り
付けられている。ばね板部材69は、収納箱57の収納
開口部57aに形成される図示しない接地部に接続され
ている。
【0050】各ばね板部材69の収納開口部57a側の
一端には、相互に対向方向に向けて折曲する折曲部69
aが形成されている。折曲部69aは、ばね作用によ
り、外側または内側に向く押圧力を有しており、常に、
外側または内側に向いた状態に保持されている。また、
折曲部69aは、対向するばね板部材69に向けて湾曲
する接触部69bが形成されている。
【0051】上述したプリント配線板用収納箱の電磁遮
蔽構造では、図13に示すように、先ず、ばね板部材6
9の折曲部69aを外側に開いた状態で、前述した第2
の実施形態の配線板本体31が、収納箱57の収納開口
部57aから、所定の案内部59に沿って収納される。
さらに、図14に示すように、配線板本体31が収納箱
57に収納され、配線板本体31のコネクタ55が、収
納箱57のバックボード61のコネクタ63に接続され
る。
【0052】この後に、ばね板部材69の折曲部69a
が内側に向けて折曲され、ばね板部材69の接触部69
bが、配線板本体31の収納方向D1と反対側の後端3
1eに位置する第1の導電性部材65を押圧状態で接触
し、配線板本体31の収納箱57への収納が完了する。
また、ばね板部材69が、配線板本体31の第1の導電
性部材65を押圧状態で接触することにより、配線板本
体31の接地レベルと、収納箱57の接地レベルとが同
一にされる。
【0053】この実施形態のプリント配線板用収納箱の
電磁遮蔽構造においても、上述したプリント配線板用収
納箱の電磁遮蔽構造の第1の実施形態と同様の効果を得
ることができるが、この実施形態では、ばね板部材69
に、相互に対向方向に向けて折曲自在な折曲部69aを
形成し、この折曲部69aを、配線板本体31の外周部
31dの収納方向D1と反対側の後端31eに、押圧状
態で接触したので、配線板本体31を収納箱57に収納
した後に、折曲部69aを内側に折曲することにより、
容易に、配線板本体31の接地レベルと、収納箱57の
接地レベルとを同一にすることができる。
【0054】図15は、本発明のプリント配線板用収納
箱の電磁遮蔽構造の第3の実施形態(請求項8に対応す
る)を示している。この実施形態では、配線板本体31
の収納方向D1と反対側の後端31eに、配線板本体3
1の両端を着脱自在に挟持し、第1の導電性部材65に
接触する断面コ字状の蓋部材71が配置されている。
【0055】蓋部材71は、例えば、りん青銅等から形
成されており、蓋部材71の長手方向の両端には、配線
板本体31を挟持するために内側に湾曲する接触部71
aが形成されている。また、蓋部材71には、接触部7
1aの反対側に、この蓋部材71を、収納箱に押圧状態
で支持するために、外側に湾曲する支持部71bが形成
されている。
【0056】上述したプリント配線板用収納箱の電磁遮
蔽構造では、図16に示すように、配線板本体31の後
端31eに、蓋部材71が固定され、配線板本体31が
蓋部材71とともに、収納箱57内に収納される。そし
て、図17に示すように、配線板本体31のコネクタ5
5が、収納箱57のバックボード61のコネクタ63に
接続される。
【0057】同時に、蓋部材71の外側の支持部71b
が、収納箱57の収納開口部57aの上下方向の両側に
形成される接地部57bに押圧状態で接触する。さら
に、図18に示すように、蓋部材71を取り付けた別の
配線板本体31が収納箱57に収納され、収納箱57の
収納開口部57aが、複数の蓋部材71により密閉され
る。
【0058】この実施形態のプリント配線板用収納箱の
電磁遮蔽構造においても、上述したプリント配線板用収
納箱の電磁遮蔽構造の第1および第2の実施形態と同様
の効果を得ることができるが、この実施形態では、配線
板本体31の外周部31dの収納方向D1と反対側の後
端31eに、この後端31eに押圧状態で接触する導電
性を有する長尺状の蓋部材71を配置し、蓋部材71の
長手方向の両端の支持部71bを、収納開口部57aの
案内部59側の両側に形成される接地部57bに接続し
たので、配線板本体31を蓋部材71とともに収納箱5
7に収納することにより、配線板本体31の接地レベル
と、収納箱57の接地レベルとを同一にすることができ
る。
【0059】また、配線板本体31を収納箱57に収納
する際に、収納箱57の収納開口部57aを覆って蓋部
材71を配置することができるため、収納箱57に収納
される配線板本体31から放射される不要電波を遮蔽す
るために、従来、収納開口部57aに設置していた遮蔽
カバーを不要にすることができる。図19および図20
は、本発明のプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造の
第4の実施形態(請求項9に対応する)を示している。
【0060】この実施形態では、収納箱57の収納開口
部57aと反対側に配置されるバックボード61の外層
パターンのうち、収納開口部57aと反対側に位置する
外側の外層パターン73が、接地パターンとしてコネク
タ63の搭載領域63aを除く全面に形成されている。
また、バックボード61の外縁部61には、このバック
ボード61を貫通し、外層パターン73に接続されるバ
イアホール41aが、バックボード61の外縁部61a
に沿って、相互に近接して複数連設されている。
【0061】この実施形態のプリント配線板用収納箱の
電磁遮蔽構造では、収納箱57に配置されるバックボー
ド61に形成される外層パターンのうち、外側の外層パ
ターン73を、接地パターンとしてコネクタ63の搭載
領域63aを除く全面に形成し、この外層パターン73
に接続されるバイアホール41aを、バックボード61
の外縁部61aに沿って、相互に近接して複数連設した
ので、配線板本体31に相互に接続されるバックボード
61の信号線から発生する不要電波の収納箱57のバッ
クボード61側の外側への放射を低減することができ、
収納箱57に隣接する他の電子装置等への電磁干渉を低
減することができる。
【0062】なお、上述したプリント配線板の第1の実
施形態では、格子Aおよび格子Bに、バイアホール41
aを形成した例について述べたが、本発明はかかる実施
形態に限定されるものではなく、例えば、図21に示す
ように、格子Aには、バイアホール41aより径の大き
いスルーホール75を形成しても良く、この場合には、
スルーホールとバイアホール41aとの間隙を、より小
さくすることができ、より不要電波の配線板本体31の
外部への放射を低減することができる。
【0063】また、上述したプリント配線板の第1の実
施形態では、4層からなる配線板本体31を形成した例
について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定され
るものではなく、例えば、図22に示すように、上述し
たプリント配線板の第1の実施形態では、6層からなる
配線板本体31を形成し、第1および第2の外層パター
ン35,37に接地パターンを形成しても良く、この場
合には、内層パターンの1つを電源パターン77として
専用に使用することができるので、他の3つの内層に、
より高い密度で、信号線をレイアウトすることができ
る。
【0064】そして、上述したプリント配線板の第1お
よび第2の実施形態では、配線板本体31を複数枚収納
可能な収納箱57に収納する例について述べたが、本発
明はかかる実施形態に限定されるものではなく、例え
ば、筐体等に収納しても良い。また、上述したプリント
配線板用収納箱の電磁遮蔽構造の第1の実施形態では、
収納箱57の収納開口部57aの各案内部57aに近接
する位置に、ばね板部材67を形成した例について述べ
たが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではな
く、例えば、図23に示すように、収納開口部57aの
幅に対応する長さを有する長尺状のばね板部材79を、
収納箱57の収納開口部57aの上下方向の両側に配置
し、このばね板部材79に、横断面方向に湾曲する接触
部79aを形成しても良い。
【0065】さらに、上述したプリント配線板用収納箱
の電磁遮蔽構造の第3の実施形態では、蓋部材71を配
線板本体31とともに、収納箱57に収納した例につい
て述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるもの
ではなく、例えば、配線板本体31を収納しない案内部
59に近接する収納開口部57aには、蓋部材71のみ
を固定しても良い。
【0066】
【発明の効果】請求項1のプリント配線板では、配線板
本体の第1および第2の外層パターンを、接地パターン
として部品搭載領域を除く全面に形成し、これ等第1の
外層パターンと第2の外層パターンとを相互に接続する
導電性の貫通穴を、配線板本体の外縁部に沿って、相互
に近接して複数連設したので、配線板本体に搭載される
電子部品等を相互に接続する信号線がレイアウトされる
内層パターンを、第1および第2の外層パターンと、複
数の貫通穴とにより電磁的に遮蔽することができる。
【0067】このため、配線板本体内の内層パターンか
ら発生する不要電波の配線板本体の外部への放射を低減
することができ、隣接する他の電子装置等への電磁干渉
を低減することができる。請求項2のプリント配線板で
は、第1および第2の外層パターンに接続される第1の
導電性部材を、配線板本体の外周部を覆って配置したの
で、配線板本体内の内層パターンから発生する不要電波
の配線板本体の外周部から外部への放射を、確実に低減
することができる。
【0068】請求項3のプリント配線板では、配線板本
体の第1および第2の外層パターンを、電源パターンと
して部品搭載領域を除く全面に形成し、これ等第1の外
層パターンと第2の外層パターンとを相互に接続する導
電性の貫通穴を、配線板本体の外縁部に沿って、相互に
近接して複数連設したので、配線板本体に搭載される電
子部品等を相互に接続する信号線がレイアウトされる内
層パターンを、第1および第2の外層パターンと、複数
の貫通穴とにより電磁的に遮蔽することができる。
【0069】このため、配線板本体内の内層パターンか
ら発生する不要電波の配線板本体の外部への放射を低減
することができ、隣接する他の電子装置等への電磁干渉
を低減することができる。請求項4のプリント配線板用
収納箱の電磁遮蔽構造では、収納箱の収納開口部におけ
る案内部側の両側に、接地部に接続され、配線板本体の
外周部の一部に押圧状態で接触する第2の導電性部材を
対向して配置したので、配線板本体を収納箱に収納する
際に、配線板本体の外周部を、第2の導電性部材に接触
して、配線板本体の接地レベルと、収納箱の接地レベル
とを同一にすることができ、配線板本体から発生する不
要電波の収納箱の外部への放射を低減することができ
る。
【0070】また、配線板本体を複数箇所で収納箱に接
地することが可能になるため、配線板本体の接地抵抗を
低減することができ、配線板本体に搭載される電子部品
等の回路の動作余裕を向上することができる。請求項5
のプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造では、第2の
導電性部材に、対向方向に可撓性を有する導電性の接触
部を形成し、この接触部を、配線板本体の外周部の収納
方向と反対側の後端に、押圧状態で接触したので、配線
板本体を収納箱に収納するだけで、配線板本体の外周部
を、接触部に接触し、配線板本体の接地レベルと、収納
箱の接地レベルとを同一にすることができる。
【0071】請求項6のプリント配線板用収納箱の電磁
遮蔽構造では、第2の導電性部材に、相互に対向方向に
向けて折曲自在な導電性の折曲部を形成し、この折曲部
を、配線板本体の外周部の収納方向と反対側の後端に、
押圧状態で接触したので、配線板本体を収納箱に収納し
た後に、折曲部を内側に折曲することにより、容易に、
配線板本体の接地レベルと、収納箱の接地レベルとを同
一にすることができる。
【0072】請求項7のプリント配線板用収納箱の電磁
遮蔽構造では、複数の第2の導電性部材を、収納開口部
の各案内部に近接する位置に配置したので、各配線板本
体毎に、確実に配線板本体の接地レベルと、収納箱の接
地レベルとを同一にすることができる。請求項8のプリ
ント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造では、配線板本体の
外周部の収納方向と反対側の後端に、この後端に押圧状
態で接触する導電性を有する長尺状の蓋部材を配置し、
蓋部材の長手方向の両端を、収納開口部の案内部側の両
側に形成される接地部に接続したので、配線板本体を蓋
部材とともに収納箱に収納することにより、配線板本体
の接地レベルと、収納箱の接地レベルとを同一にするこ
とができる。
【0073】また、プリント配線板を収納箱に収納する
際に、収納箱の収納開口部を覆って蓋部材を配置するこ
とができるため、収納箱に収納される配線板本体から放
射される不要電波を遮蔽するために、従来、収納開口部
に設置していた遮蔽カバーを不要にすることができる。
請求項9のプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造で
は、収納箱に配置されるバックボードに形成される外層
パターンのうち、外側の外層パターンを、接地パターン
として部品搭載領域を除く全面に形成し、この外層パタ
ーンに接続される導電性の貫通穴を、バックボードの外
縁部に沿って、相互に近接して複数連設したので、配線
板本体に相互に接続されるバックボードの配線パターン
から発生する不要電波の収納箱のバックボード側への放
射を低減することができ、収納箱に隣接する他の電子装
置等への電磁干渉を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント配線板の第1の実施形態の要
部の詳細を示す断面図である。
【図2】本発明のプリント配線板の第1の実施形態を示
す斜視図である。
【図3】格子Aとサブ格子Bとの各交点に、千鳥状にバ
イアホールを形成する状態を示す説明図である。
【図4】図2の配線板本体を収納箱に収納する状態を示
す斜視図である。
【図5】本発明のプリント配線板の第2の実施形態の要
部の詳細を示す断面図である。
【図6】本発明のプリント配線板の第2の実施形態を示
す斜視図である。
【図7】図6の配線板本体を収納箱に収納する状態を示
す斜視図である
【図8】本発明のプリント配線板の第3の実施形態の要
部の詳細を示す断面図である。
【図9】本発明のプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構
造の第1の実施形態を示す斜視図である。
【図10】図9の収納箱に、図6の配線板本体を収納す
る状態を示す斜視図である。
【図11】図9の収納箱に、図6の配線板本体を収納し
た状態を示す斜視図である。
【図12】本発明のプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽
構造の第2の実施形態を示す斜視図である。
【図13】図12の収納箱に、図6の配線板本体を収納
する状態を示す斜視図である。
【図14】図12の収納箱に、図6の配線板本体を収納
した状態を示す斜視図である。
【図15】本発明のプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽
構造の第3の実施形態を示す斜視図である。
【図16】図15の収納箱に、蓋部材を取り付けた配線
板本体を収納する状態を示す斜視図である。
【図17】図15の収納箱に、蓋部材を取り付けた配線
板本体を収納した状態を示す斜視図である。
【図18】図15の収納箱の収納開口部を、蓋部材で密
閉した状態を示す斜視図である。
【図19】本発明のプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽
構造の第4の実施形態の要部の詳細を示す断面図であ
る。
【図20】本発明のプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽
構造の第4の実施形態を示す斜視図である。
【図21】レイアウトルール上の格子Aに、スルーホー
ルを形成した例を示す説明図である。
【図22】6層からなる配線板本体を形成した例を示す
断面図である。
【図23】長尺状の第1の導電性部材を、収納箱の収納
開口部の両側に配置した例を示す斜視図である。
【図24】従来のプリント配線板の要部の詳細を示す断
面図である。
【図25】従来のプリント配線板を示す斜視図である。
【図26】従来のプリント配線板を収納箱に収納した状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
31 配線板本体 31a 表面 31b 裏面 31c 外縁部 31d 外周部 31e 後端 35 第1の外層パターン 37 第2の外層パターン 39a 搭載領域(部品搭載領域) 41a バイアホール(貫通穴) 51 第1の内層パターン(内層パターン) 53 第2の内層パターン(内層パターン) 55 コネクタ 57 収納箱 57a 収納開口部 59 案内部 61 バックボード 61a 外縁部 63 コネクタ 63a 搭載領域(部品搭載領域) 65 第1の導電性部材 67,69 ばね板部材(第2の導電性部材) 67a 接触部 69a 折曲部 71 蓋部材 73 外層パターン D 収納方向

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線板本体の表面に、導電体からなる第
    1の外層パターンを形成するとともに、前記配線板本体
    の裏面に、導電体からなる第2の外層パターンを形成
    し、前記配線板本体内に、導電体からなる内層パターン
    を少なくとも1層以上形成してなるプリント配線板にお
    いて、 前記配線板本体の前記第1および第2の外層パターン
    を、接地パターンとして部品搭載領域を除く全面に形成
    するとともに、前記第1の外層パターンと前記第2の外
    層パターンとを相互に接続する導電性の貫通穴を、前記
    配線板本体の外縁部に沿って、相互に近接して複数連設
    してなることを特徴とするプリント配線板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリント配線板におい
    て、 前記配線板本体の外周部を覆って、第1の導電性部材を
    配置するとともに、前記第1の導電性部材を前記第1お
    よび第2の外層パターンに接続してなることを特徴とす
    るプリント配線板。
  3. 【請求項3】 配線板本体の表面に、導電体からなる第
    1の外層パターンを形成するとともに、前記配線板本体
    の裏面に、導電体からなる第2の外層パターンを形成
    し、前記配線板本体内に、導電体からなる内層パターン
    を少なくとも1層以上形成してなるプリント配線板にお
    いて、 前記配線板本体の前記第1および第2の外層パターン
    を、電源パターンとして部品搭載領域を除く全面に形成
    するとともに、前記第1の外層パターンと前記第2の外
    層パターンとを相互に接続する導電性の貫通穴を、前記
    配線板本体の外縁部に沿って、相互に近接して複数連設
    してなることを特徴とするプリント配線板。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のプリント配線板を、収納
    箱内に対向して配置される複数組の案内部に沿って収納
    するためのプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造にお
    いて、 前記収納箱の収納開口部における前記案内部側の両側
    に、前記配線板本体の前記外周部の一部に押圧状態で接
    触する第2の導電性部材を対向して配置するとともに、
    第2の導電性部材を前記収納箱の接地部に接続してなる
    ことを特徴とするプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のプリント配線板用収納箱
    の電磁遮蔽構造において、 前記第2の導電性部材に、相互に対向方向に可撓性を有
    する導電性の接触部を形成するとともに、前記接触部
    を、前記配線板本体の前記外周部の収納方向と反対側の
    後端に、押圧状態で接触してなることを特徴とするプリ
    ント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のプリント配線板用収納箱
    の電磁遮蔽構造において、 前記第2の導電性部材に、相互に対向方向に向けて折曲
    する導電性の折曲部を形成するとともに、前記折曲部
    を、前記配線板本体の前記外周部の収納方向と反対側の
    後端に、押圧状態で接触してなることを特徴とするプリ
    ント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載のプリント
    配線板用収納箱の電磁遮蔽構造において、 前記第2の導電性部材を、前記収納開口部の前記各案内
    部に近接する位置に、複数配置してなることを特徴とす
    るプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造。
  8. 【請求項8】 請求項2記載のプリント配線板を、収納
    箱内に対向して配置される複数組の案内部に沿って収納
    するためのプリント配線板用収納箱の電磁遮蔽構造にお
    いて、 前記配線板本体の前記外周部の収納方向と反対側の後端
    に、前記後端に押圧状態で接触する導電性を有する長尺
    状の蓋部材を配置するとともに、前記蓋部材の長手方向
    の両端を、前記収納開口部の前記案内部側の両側に形成
    される接地部に接続してなることを特徴とするプリント
    配線板用収納箱の電磁遮蔽構造。
  9. 【請求項9】 収納箱内に、所定間隔を置いてプリント
    配線板を複数枚収納するとともに、前記収納箱に、前記
    プリント配線板の収納方向の先端に配置されるコネクタ
    を接続するバックボードを配置してなるプリント配線板
    用収納箱の電磁遮蔽構造において、 前記バックボードに形成される導電体からなる外層パタ
    ーンのうち、外側の外層パターンを、接地パターンとし
    て部品搭載領域を除く全面に形成するとともに、前記外
    層パターンに接続される導電性の貫通穴を、前記バック
    ボードの外縁部に沿って、相互に近接して複数連設して
    なることを特徴とするプリント配線板用収納箱の電磁遮
    蔽構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011129904A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Trw Automotive Us Llc 信号雑音を低減する方法および装置
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JP2013222924A (ja) * 2012-04-19 2013-10-28 Furukawa Electric Co Ltd:The 部品内蔵基板

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