JPH11251382A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH11251382A
JPH11251382A JP10062181A JP6218198A JPH11251382A JP H11251382 A JPH11251382 A JP H11251382A JP 10062181 A JP10062181 A JP 10062181A JP 6218198 A JP6218198 A JP 6218198A JP H11251382 A JPH11251382 A JP H11251382A
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JP
Japan
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chip
fuse
probe inspection
inspection process
defective
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JP10062181A
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English (en)
Inventor
Hideki Fujino
英樹 藤野
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Hitachi Ltd
Akita Electronics Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Akita Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 それぞれ異なる環境で行われ、ウエハ状態で
かつチップ単位で行われる複数のプローブ検査工程を有
するスタティック型RAM等の信頼性を高め、その試験
工数を削減する。 【解決手段】 例えば比較的低温の環境で行われる第1
のプローブ検査工程と、比較的高温の環境で行われる第
2のプローブ検査工程とを有するスタティック型RAM
等の半導体集積回路装置に、対応するチップが第1のプ
ローブ検査工程で不良品と判定されたとき選択的に切断
状態とされるヒューズを含むヒューズ回路FBと、この
ヒューズ回路FBの所定の出力端子に結合された試験パ
ッドPCKとを設けるとともに、第2のプローブ検査工
程の冒頭で、上記試験パッドPCKを介してヒューズの
切断状態を確認し、ヒューズが切断状態とされ検査対象
とされるチップが第1のプローブ検査工程で不良品と判
定されたものである場合はただちに不良品処理を施し、
このチップに関する以後の機能試験を中止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体集積回路装
置に関し、例えばそれぞれ異なる環境で行われともにウ
エハ状態でかつチップ単位で行われる複数のプローブ検
査工程を有するスタティック型RAM(ランダムアクセ
スメモリ)等ならびにその信頼性の向上及び試験工数の
削減に利用して特に有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】スタティック型メモリセルが格子状に配
置されてなるメモリアレイをその基本構成要素とするス
タティック型RAMがある。スタティック型RAMは、
例えば単結晶シリコンからなるウエハ面上にいわゆるチ
ップとして多数個同時に形成され、スタティック型RA
Mとしての基本的な機能を確認するための検査は、プロ
ーブテスタ等を使ってウエハ状態でかつチップ単位で行
われる。
【0003】一方、スタティック型RAM等の半導体集
積回路装置には、その製品仕様として許容使用温度が規
定され、その値は例えば摂氏0度ないし+70度の範囲
とされる。このため、スタティック型RAM等のプロー
ブ検査は、複数の工程、すなわち例えば摂氏−5度ない
し0度のような低温環境で行われる第1のプローブ検査
工程と、例えば摂氏+75度ないし80度のような高温
環境で行われる第2のプローブ検査工程とに分けて行わ
れ、これらのプローブ検査工程に合格したチップのみが
良品として後処理工程に移される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者等は、この
発明に先立って、上記のような複数のプローブ検査工程
を有するスタティック型RAMの開発に従事し、次の問
題点に気付いた。すなわち、量産段階となったスタティ
ック型RAMでは、上記第1及び第2のプローブ検査工
程が、生産ロットとなる複数のウエハを単位としてまと
めて行われ、例えば第1のプローブ検査工程による機能
確認を終えたウエハは、所定のウエハカセットに収納さ
れて第2のプローブ検査工程に移される。スタティック
型RAM等の従来の製造工程において、第1のプローブ
検査工程で異常が検出され不良品と判定されたチップに
関する履歴は、例えば試験装置によりフロッピディスク
等にロット単位で記録され、このフロッピディスクがウ
エハカセットとともに第2のプローブ検査工程に移され
る。つまり、従来のプローブ検査工程では、不良品と判
定されたチップ自体にそれが不良品であることを表示す
る手段が用意されておらず、フロッピディスクに記録さ
れた検査履歴の処理も、ウエハカセットに収納されたウ
エハの順序が入れ換わらないことを前提としている。
【0005】ところが、第1のプローブ検査工程から第
2のプローブ検査工程に移される過程で、何らかの理由
によりウエハカセット内のウエハの収納順序が入れ換わ
った場合、現状では、第1のプローブ検査工程で不良品
と判定されたチップを識別するすべがないため、これら
のウエハ面上に形成された不良品チップが、第2のプロ
ーブ検査工程で不良品と判定されない限り製品として出
荷されてしまい、これによってスタティック型RAM等
の信頼性が低下するものである。
【0006】この発明の目的は、それぞれ異なる環境で
行われウエハ状態でかつチップ単位で行われる複数のプ
ローブ検査工程を有するスタティック型RAM等の信頼
性を高め、その試験工数を削減することにある。
【0007】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、例えば比較的低温の環境で行
われる第1のプローブ検査工程と、比較的高温の環境で
行われる第2のプローブ検査工程とを有するスタティッ
ク型RAM等の半導体集積回路装置に、例えば対応する
チップが第1のプローブ検査工程で不良品と判定された
とき選択的に切断状態とされるヒューズを含むヒューズ
回路と、このヒューズ回路の出力端子に結合された試験
パッドとを設けるとともに、第2のプローブ検査工程の
冒頭で、上記試験パッドを介してヒューズの切断状態を
確認し、ヒューズが切断状態とされ検査対象とされるチ
ップが第1のプローブ検査工程で不良品と判定されたも
のである場合はただちに不良品処理を施し、このチップ
に関する以後の機能試験を中止する。
【0009】上記した手段によれば、第1のプローブ検
査工程から第2のプローブ検査工程に移される過程で、
何らかの理由によりウエハカセット内のウエハの収納順
序が入れ換わった場合でも、第1のプローブ検査工程で
不良品と判定されたチップを第2のプローブ検査工程で
的確に識別し、このチップが製品として出荷されるのを
防止することができるとともに、第2のプローブ検査工
程で不良品チップに関する無駄な機能試験が行われるの
を防止できる。この結果、スタティック型RAM等の信
頼性を高め、その試験工数を削減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1には、この発明が適用された
スタティック型RAM(半導体集積回路装置)の一実施
例のブロック図が示され、図2には、その一実施例の基
板配置図が示されている。また、図3には、図1のスタ
ティック型RAMに含まれるヒューズブロックFBの一
実施例のブロック図が示され、図4には、図3のヒュー
ズブロックFBに含まれるヒューズ回路FC6の一実施
例の回路図が示されている。以下、図1を中心に、まず
この実施例のスタティック型RAM及びそのヒューズブ
ロックの構成,動作,基板配置ならびにその特徴につい
て説明する。図2ないし図4については、図1に関する
説明の過程で引用する。
【0011】なお、図1の各ブロックを構成する回路素
子は、公知のCMOS(相補型MOS)集積回路の製造
技術により単結晶シリコンのような1個のチップ(半導
体基板)面上に形成される。また、このチップは、1枚
のウエハ面上に多数同時に形成され、所定のプローブ検
査工程を経た後、切断分離されてパッケージに組み込ま
れる。一方、図2では、図の位置関係をもってチップ面
での上下左右を表し、図4では、ヒューズ回路FC6の
説明をもってすべてのヒューズ回路FC1〜FC3,F
C40〜FC4i,FC50〜FC5jならびにFC6
を説明する。さらに、図4において、図示されるMOS
FET(金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ。こ
の明細書では、MOSFETをして絶縁ゲート型電界効
果トランジスタの総称とする)はすべてNチャンネルM
OSFETである。
【0012】図1において、この実施例のスタティック
型RAMは、チップ面の大半を占めて配置されるメモリ
アレイMARYをその基本構成要素とする。メモリアレ
イMARYは、図の水平方向に平行して配置される所定
数本のワード線ならびに1本の冗長ワード線と、垂直方
向に平行して配置される所定数組の相補データ線ならび
にk+1組の冗長データ線とを含む。これらのワード線
及びデータ線の交点には、CMOSラッチ回路を中心と
する多数のスタティック型メモリセルが格子状に配置さ
れる。なお、メモリアレイMARYは、図2に示される
ように、実際には4個のメモリアレイMARY0〜MA
RY3に分割され、チップCHIP面上の左上部,右上
部,左下部ならびに右下部に分散配置される。
【0013】メモリアレイMARYを構成するワード線
及び冗長ワード線は、その左方においてXアドレスデコ
ーダXDに結合され、択一的に選択状態とされる。Xア
ドレスデコーダXDには、XアドレスバッファXBから
i+1ビットの内部Xアドレス信号X0〜Xiが供給さ
れるとともに、X系冗長回路RXから冗長ワード線選択
信号RXSが供給される。XアドレスバッファXBに
は、試験装置を含む外部のアクセス装置からアドレス入
力端子AX0〜AXiを介してXアドレス信号AX0〜
AXiが供給される。また、X系冗長回路RXには、X
アドレスバッファXBから内部Xアドレス信号X0〜X
iが供給されるとともに、救済アドレスメモリとなるヒ
ューズブロックFBからi+1ビットの冗長Xアドレス
信号RAX0〜RAXiならびにX系冗長イネーブル信
号XREが供給される。
【0014】ここで、ヒューズブロックFBは、図2に
示されるように、間接周辺回路H1の一部としてチップ
CHIPの縦の中央部に配置され、図3に示されるよう
に、それぞれ1個のヒューズFSG,FXRE,FYR
E,FRX0〜FRXi,FRY0〜FRYjならびに
FCKを含むヒューズ回路FC1〜FC3,FC40〜
FC4i,FC50〜FC5jならびにFC6を備え
る。また、これらのヒューズ回路は、図4のヒューズ回
路FC6に代表して示されるように、例えばヒューズF
CKの下部端子と回路の接地電位との間に直列形態に設
けられる2個のNチャンネルMOSFETN1及びN2
をそれぞれ含む。
【0015】特に制限されないが、ヒューズ回路FC6
を構成するMOSFETN1のゲートは回路の電源電圧
に結合され、MOSFETN2のゲートには、図示され
ない前段回路から所定の内部制御信号FUSが供給され
る。また、ヒューズFCKの下部端子は、さらにインバ
ータV1の入力端子に結合されるとともに、Nチャンネ
ルMOSFETN3を介して回路の接地電位に結合され
る。このMOSFETN3のゲートは、インバータV1
の出力端子に結合される。また、インバータV1の出力
端子は、さらに2個のインバータV2及びV3を介して
ヒューズ回路FC6の出力端子に結合された後、試験パ
ッドPCKに結合される。
【0016】これにより、ヒューズ回路FC6の出力端
子つまり試験パッドPCKにおける電位は、ヒューズF
CKが非切断状態にあるとき、回路の接地電位のような
ロウレベルとされ、ヒューズFCKが切断状態にあると
きには、内部制御信号FUSのハイレベルを受けて回路
の電源電圧のようなハイレベルとされる。
【0017】この実施例において、スタティック型RA
Mの形成基体となるチップは、前記のように、1枚のウ
エハ面上に多数同時に形成され、所定のプローブ検査工
程を経た後、切断分離されてパッケージに組み込まれ
る。また、ウエハ状態で行われるスタティック型RAM
の上記プローブ検査工程は、比較的低温の環境で行われ
る第1のプローブ検査工程と、比較的高温の環境で行わ
れる第2のプローブ検査工程とからなり、ヒューズ回路
FC6に設けられるヒューズFCKは、対応するチップ
が第1のプローブ検査工程で不良品と判定されたとき、
例えば高精度のレーザビーム等を使って選択的に切断状
態とされる。
【0018】この結果、ヒューズ回路FC6及びそのヒ
ューズFCKは、対応するチップが第1のプローブ検査
工程で不良品判定された履歴を第2のプローブ検査工程
に電気的に伝達する検査結果伝達手段として作用し、第
2のプローブ検査工程では、試験パッドPCKにおける
電位がハイレベルであるかどうか確認するだけで、対応
するチップが第1のプローブ検査工程で不良品判定され
たものであるかどうかを容易にかつ的確に識別できるも
のとなる。なお、スタティック型RAMのプローブ検査
工程の具体的内容については、後で詳細に説明する。
【0019】ところで、図3の他のヒューズ回路FC1
に設けられるヒューズFSGは、メモリアレイMARY
を構成するワード線又は相補データ線のいずれかに異常
が検出され、冗長ワード線又は冗長データ線による欠陥
救済が行われるとき、選択的に切断状態とされ、これを
受けて試験パッドPSGにおける出力信号つまりいわゆ
るシグネィチュア信号が選択的にハイレベルとされる。
また、ヒューズ回路FC2及びFC3に設けられるヒュ
ーズFXRE及びFYREは、それぞれ対応する冗長ワ
ード線又は冗長データ線による欠陥救済が行われるとき
選択的に切断状態とされ、これを受けて対応するX系冗
長イネーブル信号XRE又はY系冗長イネーブル信号Y
REがそれぞれ選択的にハイレベルとされる。
【0020】同様に、救済アドレスメモリたるヒューズ
回路FC40〜FC4iに設けられるヒューズFRX0
〜FRXiは、メモリアレイMARYの冗長ワード線に
より救済される欠陥ワード線のいわゆる不良アドレスの
対応するビットが論理“1”とされるときそれぞれ選択
的に切断状態とされ、これを受けて対応する冗長Xアド
レス信号RAX0〜RAXiがそれぞれ選択的にハイレ
ベルとされる。また、同じく救済アドレスメモリたるヒ
ューズ回路FC50〜FC5jに設けられるヒューズF
RY0〜FRYjは、メモリアレイMARYの冗長デー
タ線により救済される相補データ線の不良アドレスの対
応するビットが論理“1”とされるときそれぞれ選択的
に切断状態とされ、これを受けて対応する冗長Yアドレ
ス信号RAY0〜RAYjがそれぞれ選択的にハイレベ
ルとされる。
【0021】なお、ヒューズFSG,FXRE,FYR
E,FRX0〜FRXiならびにFRY0〜FRYjを
含むヒューズ回路FC1〜FC3,FC40〜FC4i
ならびにFC50〜FC5jは、本発明が適用されない
従来のスタティック型RAMにも設けられている。上記
のように、本発明の実現に必要なヒューズFCKを含む
ヒューズ回路FC6が、ヒューズブロックFBの一部と
してしかも従来のヒューズ回路と同様な形態で配置され
ることで、そのレイアウト所要面積を縮約し、スタティ
ック型RAMのチップサイズの増大を抑えることができ
る。
【0022】XアドレスバッファXBは、外部のアクセ
ス装置からアドレス入力端子AX0〜AXiを介して供
給されるXアドレス信号AX0〜AXiを取り込み、保
持するとともに、これらのXアドレス信号をもとに内部
Xアドレス信号X0〜Xiを形成し、Xアドレスデコー
ダXD及びX系冗長回路RXに供給する。また、X系冗
長回路RXは、X系冗長イネーブル信号XREのハイレ
ベルを受けて選択的に動作状態とされ、アクセスに際し
て外部のアクセス装置からXアドレスバッファXBを介
して供給される内部Xアドレス信号X0〜Xiと救済ア
ドレスメモリつまりヒューズブロックFBから供給され
る冗長Xアドレス信号RAX0〜RAXiとをビットご
とに比較照合し、両アドレスが全ビット一致したとき選
択的にその出力信号つまり冗長ワード線選択信号RXS
をハイレベルとする。
【0023】XアドレスデコーダXDは、X系冗長回路
RXの出力信号たる冗長ワード線選択信号RXSがロウ
レベルとされるとき、XアドレスバッファXBから供給
される内部Xアドレス信号X0〜Xiをデコードして、
メモリアレイMARYの対応するワード線を択一的にハ
イレベルの選択状態とする。また、冗長ワード線選択信
号RXSがハイレベルとされるときには、内部Xアドレ
ス信号X0〜Xiによるワード線の選択動作を中止し、
冗長ワード線を選択状態とする。
【0024】なお、直接周辺回路たるXアドレスデコー
ダXDは、図2に示されるように、実際にはメモリアレ
イMARY0〜MARY3に対応して4個のXアドレス
デコーダXD0〜XD3に分割され、チップCHIP面
上の対応するメモリアレイMARY0〜MARY3の左
方又は右方の内側にそれぞれ配置される。また、Xアド
レスバッファXB及びX系冗長回路RXは、間接周辺回
路H1〜H3としてチップCHIP面上の縦又は横の中
心線に沿って配置される。
【0025】次に、メモリアレイMARYを構成する相
補データ線及び冗長データ線は、その下方においてYス
イッチYSに結合され、このYスイッチYSを介してk
+1組ずつ選択的にライトアンプWA又はセンスアンプ
SAに接続される。YスイッチYSには、Yアドレスデ
コーダYDから図示されないデータ線選択信号が供給さ
れる。また、YアドレスデコーダYDには、Yアドレス
バッファYBからj+1ビットの内部Yアドレス信号Y
0〜Yjが供給されるとともに、Y系冗長回路RYから
冗長データ線選択信号RYSが供給される。Y系冗長回
路RYには、YアドレスバッファYBから上記内部Yア
ドレス信号Y0〜Yjが供給されるとともに、救済アド
レスメモリとなる前記ヒューズブロックFBからj+1
ビットの冗長Yアドレス信号RAY0〜RAYjならび
にY系冗長イネーブル信号YREが供給される。Yアド
レスバッファYBには、アドレス入力端子AY0〜AY
jを介してYアドレス信号AY0〜AYjが供給され
る。
【0026】YアドレスバッファYBは、外部のアクセ
ス装置からアドレス入力端子AY0〜AYjを介して供
給されるYアドレス信号AY0〜AYjを取り込み、保
持するとともに、これらのYアドレス信号をもとに内部
Yアドレス信号Y0〜Yjを形成し、Yアドレスデコー
ダYDに供給する。また、Y系冗長回路RYは、Y系冗
長イネーブル信号YREのハイレベルを受けて選択的に
動作状態とされ、アクセスに際して外部のアクセス装置
からYアドレスバッファYBを介して供給される内部Y
アドレス信号Y0〜Yjと救済アドレスメモリたるヒュ
ーズブロックFBから供給される冗長Yアドレス信号R
AY0〜RAYjとをビットごとに比較照合し、両アド
レスが全ビット一致したとき選択的にその出力信号つま
り冗長データ線選択信号RYSをハイレベルとする。
【0027】YアドレスデコーダYDは、Y系冗長回路
RYの出力信号たる冗長データ線選択信号RYSがロウ
レベルとされるとき、YアドレスバッファYBから供給
される内部Yアドレス信号Y0〜Yjをデコードし、デ
ータ線選択信号の対応するビットを択一的にハイレベル
とする。また、冗長データ線選択信号RYSがハイレベ
ルとされるときは、内部Yアドレス信号Y0〜Yjのデ
コード動作を中止し、データ線選択信号の冗長データ線
に対応するビットをハイレベルとする。
【0028】Yスイッチ回路YSは、メモリアレイMA
RYの各相補データ線及び冗長データ線に対応して設け
られるスイッチMOSFETを含む。これらのスイッチ
MOSFETは、データ線選択信号の対応するビットの
ハイレベルを受けてk+1対ずつ選択的にオン状態とな
り、メモリアレイMARYの対応するk+1組の相補デ
ータ線又は冗長データ線とライトアンプWA又はセンス
アンプSAの対応する単位回路の出力端子又は入力端子
との間を選択的に接続状態とする。
【0029】なお、直接周辺回路たるYアドレスデコー
ダYD及びYスイッチ回路YSは、図2に示されるよう
に、実際にはメモリアレイMARY0〜MARY3に対
応して4個のYアドレスデコーダYD0〜YD3ならび
にYスイッチ回路YS0〜YS3にそれぞれ分割され、
チップCHIP面上の対応するメモリアレイMARY0
〜MARY3の下方又は上方の内側にそれぞれ配置され
る。また、YアドレスバッファYB及びY系冗長回路R
Yは、間接周辺回路H1〜H3としてチップCHIP面
上の縦又は横の中心線に沿って配置される。
【0030】ライトアンプWA及びセンスアンプSA
は、k+1個の単位回路をそれぞれ含む。ライトアンプ
WAの各単位回路の入力端子は、書き込みデータバスW
D0〜WDkを介してデータ入力バッファIBの対応す
る単位回路の出力端子にそれぞれ結合され、センスアン
プSAの各単位回路の出力端子は、読み出しデータバス
RD0〜RDkを介してデータ出力バッファOBの対応
する単位回路の入力端子にそれぞれ結合される。データ
入力バッファIBの各単位回路の入力端子ならびにデー
タ出力バッファOBの各単位回路の出力端子は、対応す
るデータ入出力端子IO0〜IOkにそれぞれ共通結合
される。ライトアンプWAの各単位回路には、タイミン
グ発生回路TGから書き込み制御信号WCが共通に供給
され、センスアンプSA及びデータ出力バッファOBの
各単位回路には、それぞれセンスアンプ駆動信号SC及
び出力制御信号OCが共通に供給される。
【0031】データ入力バッファIBの各単位回路は、
スタティック型RAMが書き込みモードとされるとき、
データ入出力端子IO0〜IOkを介して入力されるk
+1ビットの書き込みデータを取り込み、保持するとと
もに、書き込みデータバスWD0〜WDkを介してライ
トアンプWAの対応する単位回路に伝達する。このと
き、ライトアンプWAの各単位回路は、書き込み制御信
号WCのハイレベルを受けて選択的にかつ一斉に動作状
態とされ、データ入力バッファIBの対応する単位回路
から書き込みデータバスWD0〜WDkを介して伝達さ
れる書き込みデータを相補書き込み信号に変換した後、
Yスイッチ回路YSを介してメモリアレイMARYの選
択されたk+1個のメモリセルに書き込む。
【0032】一方、センスアンプSAの各単位回路は、
スタティック型RAMが読み出しモードとされるとき、
センスアンプ制御信号SCに従って選択的にかつ一斉に
動作状態とされ、メモリアレイMARYの選択されたk
+1個のメモリセルからYスイッチYSを介して出力さ
れる読み出し信号をさらに増幅した後、読み出しデータ
バスRD0〜RDkを介してデータ出力バッファOBの
対応する単位回路に伝達する。このとき、データ出力バ
ッファOBの各単位回路は、出力制御信号OCのハイレ
ベルを受けて選択的にかつ一斉に動作状態とされ、セン
スアンプSAの対応する単位回路から伝達されるk+1
ビットの読み出しデータをデータ入出力端子IO0〜I
Okを介して外部のアクセス装置に出力する。
【0033】タイミング発生回路TGは、外部のアクセ
ス装置から起動制御信号として供給されるクロック信号
CK,チップイネーブル信号CEならびにリードライト
信号RWをもとに上記各種制御信号を選択的に形成し、
各部に供給する。
【0034】なお、ライトアンプWA及びセンスアンプ
SAは、図2に示されるように、実際にはメモリアレイ
MARY0〜MARY3に対応して4個のライトアンプ
WA0〜WA3ならびにセンスアンプSA0〜SA3に
それぞれ分割され、チップCHIP面上の対応するメモ
リアレイMARY0〜MARY3の下方又は上方の内側
にそれぞれ配置される。また、データ入力バッファI
B,データ出力バッファOBならびにタイミング発生回
路TGは、間接周辺回路H1〜H3としてチップCHI
P面上の縦又は横の中心線に沿って配置される。
【0035】図5には、図1のスタティック型RAMの
第1のプローブ検査工程P1の一実施例の処理フロー図
が示され、図6には、その第2のプローブ検査工程P2
の一実施例の処理フロー図が示されている。両図をもと
に、この実施例のスタティック型RAMの各プローブ検
査工程の具体的処理フローとその特徴について説明す
る。なお、図5及び図6には、第1のプローブ検査工程
P1及び第2のプローブ検査工程P2の本発明に関わる
部分のみが示され、各プローブ検査工程の前後に必要な
準備処理や本発明に関係しない部分については割愛し
た。
【0036】前述のように、スタティック型RAMの形
成基体となるチップは、1枚のウエハ面上に多数同時に
形成され、これから説明するプローブ検査工程を経た
後、切断分離されてパッケージに組み込まれる。また、
ウエハ状態で行われるスタティック型RAMのプローブ
検査工程は、摂氏−5度ないし0度のような低温環境で
実施されるプローブ検査工程P1(第1のプローブ検査
工程)と、摂氏75度ないし80度のような高温環境で
実施されるプローブ検査工程P2(第2のプローブ検査
工程)とを含む。さらに、この実施例のスタティック型
RAMでは、ヒューズブロックFBとしてヒューズFC
Kを含むヒューズ回路FC6が、またヒューズ回路FC
6の出力端子側にはプローブ検査用の試験パッドPCK
がそれぞれ設けられ、ヒューズ回路FC6のヒューズF
CKは、対応するチップがプローブ検査工程P1で不良
品と判定されたとき選択的に切断状態とされる。
【0037】言うまでもなく、プローブ検査工程P1及
びP2は、所定のプローブテスタを用いてウエハ状態で
行われるとともに、各プローブ検査工程では、ウエハカ
セットに収納された所定数のウエハが順次検査対象とし
て選択され、すべてのウエハに関するプローブ検査が終
了した時点でプローブ検査工程P1からプローブ検査工
程P2への移行が行われる。また、これらの検査工程で
使用されるプローブテスタは、検査対象となるウエハを
真空吸引により装着固定しX軸及びY軸方向への位置制
御によりチップ選択が可能なステージと、ウエハ上の各
チップ内に形成された外部端子用のパッドや試験パッド
等に上方から電気的に接触可能な複数の電極を有するプ
ローブカードとを備え、さらにウエハカセットに収納さ
れたウエハを順次取り出してステージに装着するための
ロボット装置を備える。これにより、ウエハカセットに
収納された所定数のウエハは、順次1枚ずつ選択されて
プローブテスタのステージに装着され、これらのウエハ
面上に形成された多数のチップは、順次1個ずつ選択さ
れてプローブテスタに接続される。
【0038】図5において、低温環境で行われるプロー
ブ検査工程P1は、ステップS11のウエハ選択動作に
よって開始され、まずウエハカセットの先頭位置に収納
された最初のウエハが検査対象として選択されてプロー
ブテスタのステージに装着される。また、次のステップ
S12では、装着されたウエハの先頭位置に形成された
1個のチップが検査対象として選択され、プローブカー
ドを介して外部の試験装置に電気的に接続される。この
選択チップは、ステップS131において最初の試験項
目11に関する機能試験を受けた後、次のステップS1
41においてその試験結果の判定を受ける。このとき、
試験結果が正常であれば、次の図示されないステップS
132の試験項目12に関する機能試験が行われ、続い
て図示されないステップS142による結果判定が行わ
れる。また、ステップS141において試験結果が正常
でない場合、ステップS15で検査対象チップのヒュー
ズ回路FC6に設けられたヒューズFCKが高精度のレ
ーザビーム等によって切断され、ヒューズ回路FC6の
出力信号がハイレベルとされる。
【0039】なお、ヒューズFCKの切断を受けてハイ
レベルとなったヒューズ回路FC6の出力信号は、プロ
ーブ検査工程P1の後続する試験項目には影響を与え
ず、後のプローブ検査工程P2において各チップの良否
判定に供される。
【0040】上記ステップS141による結果判定が正
常とされ、続くステップS142による結果判定も正常
とされたチップは、さらにステップS133〜ステップ
S13mの試験項目に関する機能試験を順次受けた後、
各機能試験の次のステップS143〜ステップS14m
で試験結果の判定を受ける。そして、いずれかの結果判
定で異常が検出されたチップは、ステップS15でヒュ
ーズFCKの切断を受けた後、ステップS16に移行さ
れ、すべてのステップS142〜S14mによる結果判
定で正常とされたチップもステップS16に移行され
る。
【0041】検査対象とされるチップのm個の試験項目
11〜1mに関する機能試験がすべて正常に終了し、あ
るいはいずれかの試験項目で異常が検出されそのヒュー
ズFCKが切断されると、試験装置は、異常が検出され
たチップの以後の試験項目に関する機能試験を即座に中
止するとともに、ステップS16により機能試験を終え
たチップがウエハ面上の最終位置に配置された最終チッ
プであるかどうかを判定する。そして、該チップが最終
チップでない場合、ステップS12に戻って試験項目1
1〜1mに関する機能試験を繰り返し、最終チップであ
る場合には、検査対象とされるウエハの全チップに関す
る検査処理が終了したものとしてステップS17に移行
する。ステップS17では、機能試験を終えたウエハが
ウエハカセットの最終位置に収納された最終ウエハであ
るかどうかを判定する。そして、最終ウエハでない場
合、ステップS11に戻って上記検査処理を繰り返し、
最終ウエハである場合には、プローブ検査工程P1を終
了する。
【0042】次に、プローブ検査工程P1を経た所定数
のウエハが収納されるウエハカセットは、プローブ検査
工程P2が実施される高温環境の試験室に移される。こ
のプローブ検査工程P2は、図6に示されるように、ス
テップS21のウエハ選択動作によって開始され、プロ
ーブ検査工程P1と同様に、まずウエハカセットの先頭
位置に収納された最初のウエハが検査対象として選択さ
れ、プローブテスタのステージに装着される。また、次
のステップS22では、装着されたウエハの先頭位置に
形成された1個のチップが検査対象として選択され、プ
ローブテスタのプローブカードを介して外部の試験装置
に電気的に接続される。
【0043】選択チップは、まずステップS23におい
てその試験パッドPCKにおける電位が測定され、プロ
ーブ検査工程P1で何らかの異常が検出された不良品チ
ップでないかどうかの判定が行われる。そして、試験パ
ッドPCKにおける電位がロウレベルとされ選択チップ
が不良品でない場合、そのままステップS241に移行
し、試験パッドPCKにおける電位がハイレベルとされ
選択チップが不良品としての履歴を持つ場合には、ステ
ップS26に移行して選択チップに対する不良品識別処
理を施した後、ステップS27に移行する。なお、プロ
ーブ検査工程P2のステップS26における不良品識別
処理は、特に制限されないが、例えば不良品チップの表
面にインクを塗布することによって行われ、これらのイ
ンクが塗布されたチップは、切断分離後に不良品として
除去される。
【0044】一方、ステップS23で正常品と判定され
たチップは、ステップS241においてプローブ検査工
程P2の最初の試験項目21に関する機能試験を受けた
後、次のステップS251においてその試験結果の判定
を受ける。このとき、試験結果が正常であれば、次の図
示されないステップS242の試験項目22に関する機
能試験が行われ、続いて図示されないステップS252
による結果判定が行われる。また、ステップS251に
おいて試験結果が正常でない場合、選択チップはステッ
プS26に移行され、上記不良品識別処理を受ける。
【0045】上記ステップS251による結果判定が正
常とされ、続くステップS252による結果判定も正常
とされたチップは、さらにステップS243〜ステップ
S24nの試験項目に関する機能試験を順次受けた後、
各機能試験の次のステップS253〜ステップS25m
で試験結果の判定を受ける。そして、いずれかの結果判
定で異常が検出されたチップは、ステップS26による
不良品識別処理を受けた後、ステップS27に移行さ
れ、すべてのステップS252〜S25mによる結果判
定で正常とされたチップもステップS27に移行され
る。
【0046】検査対象とされるチップのn個の試験項目
21〜2nに関する機能試験がすべて正常に終了し、あ
るいはいずれかの試験項目で異常が検出されて不良品識
別処理が行われると、試験装置は、ステップS27によ
り機能試験を終えたチップがウエハ面上の最終位置に配
置された最終チップであるかどうかを判定する。そし
て、機能試験を終えたチップが最終チップでない場合、
ステップS22に戻って試験項目21〜2nに関する機
能試験を繰り返し、最終チップである場合には、検査対
象とされるウエハの全チップに関する検査処理が終了し
たものとしてステップS28に移行する。このステップ
S28では、機能試験を終えたウエハがウエハカセット
の最終位置に収納された最終ウエハであるかどうかを判
定する。そして、最終ウエハでない場合は、ステップS
21に戻って上記検査処理を繰り返し、最終ウエハであ
る場合にはプローブ検査工程P2を終了する。
【0047】以上のように、本実施例のスタティック型
RAMの形成基体となるチップは、1枚のウエハ面上に
多数同時に形成されるとともに、所定のプローブ検査工
程を経た後、切断分離されてパッケージに組み込まれ
る。また、スタティック型RAMのプローブ検査工程
は、摂氏−5度ないし0°のような低温環境で実施され
るプローブ検査工程P1と、摂氏75度ないし80度の
ような高温環境で実施されるプローブ検査工程P2とか
らなり、スタティック型RAMは、対応するチップがプ
ローブ検査工程P1で不良品判定されたとき選択的に切
断状態とされるヒューズFCKを含むヒューズ回路FC
6と、その出力端子に結合された試験パッドPCKとを
備える。試験パッドPCKにおける電位は、スタティッ
ク型RAMのプローブ検査工程P2の冒頭つまりステッ
プS23で確認され、これをもとに選択チップが不良品
としての履歴を持つものでないか識別される。
【0048】これらのことから、プローブ検査工程P1
からプローブ検査工程P2に移される過程で、何らかの
理由によりウエハカセット内のウエハの収納順序が入れ
換わった場合でも、プローブ検査工程P1で不良品判定
されたチップをプローブ検査工程P2で的確に識別し、
このチップが製品として出荷されるのを防止することが
できるとともに、プローブ検査工程P2で不良品チップ
に関する以後の機能試験を即座に中止することができ
る。この結果、スタティック型RAMの信頼性を高め、
その試験工数を削減することができるものとなる。
【0049】以上の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1)例えば比較的低温の環境で行われる第1のプロー
ブ検査工程と、比較的高温の環境で行われる第2のプロ
ーブ検査工程とを有するスタティック型RAM等の半導
体集積回路装置に、例えば対応するチップが第1のプロ
ーブ検査工程で不良品判定されたとき選択的に切断状態
とされるヒューズを含むヒューズ回路と、このヒューズ
回路の出力端子に結合された試験パッドとを設けるとと
もに、第2のプローブ検査工程の冒頭で、上記試験パッ
ドを介してヒューズの切断状態を確認し、ヒューズが切
断状態とされ検査対象とされるチップが第1のプローブ
検査工程で不良品判定されたものである場合はただちに
不良品処理を施し、このチップに関する以後の機能試験
を中止することで、第1のプローブ検査工程から第2の
プローブ検査工程に移される過程で、何らかの理由によ
りウエハカセット内のウエハの収納順序が入れ換わった
場合でも、第1のプローブ検査工程で不良品と判定され
たチップを第2のプローブ検査工程で的確に識別し、こ
のチップが製品として出荷されるのを防止できるという
効果が得られる。
【0050】(2)上記(1)項により、それぞれ異な
る環境で行われウエハ状態でかつチップ単位で行われる
複数のプローブ検査工程を有するスタティック型RAM
等の信頼性を高めることができるという効果が得られ
る。 (3)上記(1)項により、第2のプローブ検査工程で
不良品チップに関する無駄な機能試験が継続して行われ
るのを防止し、スタティック型RAM等の試験工数を削
減することができるという効果が得られる。 (4)上記(1)項ないし(3)項において、不良品判
定に供されるヒューズ及びヒューズ回路を、ヒューズブ
ロックとして欠陥救済用の救済アドレスメモリとなるヒ
ューズ及びヒューズ回路とともに集中配置することで、
上記機能の追加に必要な回路のレイアウト所要面積を小
さくし、スタティック型RAM等のチップサイズの増大
を抑えることができるという効果が得られる。
【0051】以上、本発明者によりなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実施
例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、メモリアレイMARYは、任意数の
冗長ワード線及び冗長データ線を含むことができるし、
その周辺部を含めて複数のメモリマットに分割すること
もできる。また、スタティック型RAMは、上記のよう
な欠陥救済のための冗長素子及び冗長回路を含むことを
必須条件とはしないし、欠陥救済の方法も任意に選択で
きる。スタティック型RAMは、任意のブロック構成を
採りうるし、その起動制御信号及びアドレス信号の名称
及び組み合わせならびにその有効レベル等も、種々の実
施形態を採りうる。図2において、スタティック型RA
Mが形成されるチップCHIPの形状は、この実施例に
よる制約を受けないし、チップCHIP面上における各
部の具体的な形状及び配置位置も、本実施例の限りでは
ない。
【0052】図3において、ヒューズブロックFBに設
けられるヒューズ回路の数,種別ならびにその順序等
は、任意に設定できる。また、検査結果伝達手段となる
ヒューズFCK及びヒューズ回路FC6は、救済アドレ
スメモリとなる他のヒューズ及びヒューズ回路を含め
て、例えばPROM(プログラム可能なリードオンリメ
モリ)に置き換えることができる。図4において、ヒュ
ーズ回路FC6に代表されるヒューズ回路の具体的構成
は、この実施例による制約を受けない。
【0053】図5及び図6において、プローブ検査工程
P1及びP2が実施される試験室の環境温度は、任意に
設定することができるし、プローブ検査工程P1及びP
2の具体的な処理フローも、種々の実施形態をとりう
る。図6において、プローブ検査工程P2のステップS
26で行われる不良品識別処理は、インク塗布に限定さ
れない。各プローブ検査工程において、機能試験の結果
を具体的に記録するためのフロッピディスクを併用でき
るものであることは言うまでもない。スタティック型R
AMは、任意数のプローブ検査工程を有することができ
るし、各プローブ検査工程の分類要因も、環境温度のみ
に限定されない。
【0054】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるスタ
ティック型RAMに適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、例えば、ダイナミック
型RAM等の各種メモリ集積回路装置やこのようなメモ
リ集積回路装置を含む論理集積回路装置等にも適用でき
る。この発明は、少なくともそれぞれ異なる環境で行わ
れともにウエハ状態でかつチップ単位で行われる複数の
プローブ検査工程を有する半導体集積回路装置ならびに
これを含む装置又はシステムに広く適用できる。
【0055】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、例えば比較的低温の環境で
行われる第1のプローブ検査工程と、比較的高温の環境
で行われる第2のプローブ検査工程とを有するスタティ
ック型RAM等の半導体集積回路装置に、例えば対応す
るチップが第1のプローブ検査工程で不良品と判定され
たとき選択的に切断状態とされるヒューズを含むヒュー
ズ回路と、このヒューズ回路の出力端子に結合された試
験パッドとを設けるとともに、第2のプローブ検査工程
の冒頭で、上記試験パッドを介してヒューズの切断状態
を確認し、ヒューズが切断状態とされ検査対象とされる
チップが第1のプローブ検査工程で不良品と判定された
ものである場合はただちに不良品処理を施し、このチッ
プに関する以後の機能試験を中止することで、第1のプ
ローブ検査工程から第2のプローブ検査工程に移される
過程で、何らかの理由によりウエハカセット内のウエハ
の収納順序が入れ換わった場合でも、第1のプローブ検
査工程で不良品と判定されたチップを第2のプローブ検
査工程で的確に識別し、このチップが製品として出荷さ
れるのを防止することができるとともに、第2のプロー
ブ検査工程で不良品チップに関する無駄な機能試験が行
われるのを防止できる。この結果、複数の検査工程を有
するスタティック型RAM等の信頼性を高め、その試験
工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたスタティック型RAMの
一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のスタティック型RAMの一実施例を示す
基板配置図である。
【図3】図1のスタティック型RAMに含まれるヒュー
ズブロックの一実施例を示すブロック図である。
【図4】図3のヒューズブロックに含まれるヒューズ回
路の一実施例を示す回路図である。
【図5】図1のスタティック型RAMの第1のプローブ
検査工程P1の一実施例を示す処理フロー図である。
【図6】図1のスタティック型RAMの第2のプローブ
検査工程P2の一実施例を示す処理フロー図である。
【符号の説明】
MARY……メモリアレイ、XD……Xアドレスデコー
ダ、RX……X系冗長回路、XB……Xアドレスバッフ
ァ、FB……ヒューズブロック、PSG,PCK……試
験パッド、YS……Yスイッチ回路、YD……Yアドレ
スデコーダ、RY……Y系冗長回路、YB……Yアドレ
スバッファ、WA……ライトアンプ、SA……センスア
ンプ、IB……データ入力バッファ、OB……データ出
力バッファ、TG……タイミング発生回路。CK……ク
ロック信号又はその入力端子、CE……チップイネーブ
ル信号又はその入力端子、RW……リードライト信号又
はその入力端子、AX0〜AXi……Xアドレス信号又
はその入力端子、AY0〜AYj……Yアドレス信号又
はその入力端子、IO0〜IOk……入出力データ又は
その入出力端子、X0〜Xi……内部Xアドレス信号、
RAX0〜RAXi……冗長Xアドレス信号、XRE…
…X系冗長イネーブル信号、RXS……冗長ワード線選
択信号、Y0〜Yj……内部Yアドレス信号、RAY0
〜RAYj……冗長Yアドレス信号、YRE……Y系冗
長イネーブル信号、RYS……冗長データ線選択信号、
WD0〜WDk……書き込みデータバス、RD0〜RD
k……読み出しデータバス、WC……書き込み制御信
号、SC……センスアンプ制御信号、OC……出力制御
信号。CHIP……チップ(半導体基板)、H1〜H3
……間接周辺回路、MARY0〜MARY3……メモリ
アレイ、XD0〜XD3……Xアドレスデコーダ、YS
0〜YS3……Yスイッチ回路、YD0〜YD3……Y
アドレスデコーダ、WA0〜WA3……ライトアンプ、
SA0〜SA3……センスアンプ。FC1〜FC3,F
C40〜FC4i,FC50〜FC5j,FC6……ヒ
ューズ回路、FSG,FXRE,FYRE,FRX0〜
FRXi,FRY0〜FRYj,FCK……ヒューズ。
N1〜N3……NチャンネルMOSFET、V1〜V3
……インバータ。P1〜P2……プローブ検査工程、S
11〜S12,S131〜S13m,S141〜S14
m,S15〜S17,S21〜S23,S241〜S2
4n,S251〜S25n,S26〜S28……検査処
理ステップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/02 G11C 11/34 341C 371D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なる環境で行われ、ともにウ
    エハ状態でかつチップ単位で行われる複数の検査工程を
    有し、 上記検査工程のそれぞれにおいて、検査対象とされるチ
    ップに何らかの異常が検出され不良品と判定された履歴
    をその後の検査工程に電気的に伝達するための検査結果
    伝達手段を備えることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記検査結果伝達手段は、 検査対象とされるチップが上記不良品と判定されたとき
    選択的に切断されるヒューズを含むヒューズ回路と、 上記ヒューズ回路の出力端子に結合される試験パッドと
    を含むものであることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 上記検査工程は、プローブテスタにより行われるプロー
    ブ検査工程であって、該プローブ検査工程は、 比較的低い温度条件で行われる第1のプローブ検査工程
    と、 比較的高い温度条件で行われる第2のプローブ検査工程
    とを含むものであることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2又は請求項3におい
    て、 上記半導体集積回路装置は、スタティック型RAMを含
    むメモリ集積回路装置であることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,請求項2,請求項3又は請求
    項4において、 上記メモリ集積回路装置は、 所定数の冗長素子を含むメモリアレイと、 上記冗長素子に割り当てられた不良アドレスの対応する
    ビットの論理値に応じて選択的に切断状態とされるヒュ
    ーズを含み、該不良アドレスを保持する救済アドレスメ
    モリと、 アクセスに際して供給されるアドレスと上記救済アドレ
    スメモリにより保持される不良アドレスとをビットごと
    に比較照合して、両アドレスが全ビット一致したとき対
    応する上記冗長素子を選択的に選択状態とする冗長回路
    とを具備するものであって、 上記検査結果伝達手段及び救済アドレスメモリに含まれ
    るヒューズは、ヒューズブロックとしてチップの所定位
    置に集中配置されるものであることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
JP10062181A 1998-02-26 1998-02-26 半導体集積回路装置 Pending JPH11251382A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021095252A1 (ja) * 2019-11-15 2021-05-20 キオクシア株式会社 ストレージデバイスおよびストレージシステム

Cited By (3)

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WO2021095252A1 (ja) * 2019-11-15 2021-05-20 キオクシア株式会社 ストレージデバイスおよびストレージシステム
JPWO2021095252A1 (ja) * 2019-11-15 2021-05-20
CN113133325A (zh) * 2019-11-15 2021-07-16 铠侠股份有限公司 存储器件以及存储***

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