JPH11250395A - エージェント装置 - Google Patents

エージェント装置

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JPH11250395A
JPH11250395A JP6441498A JP6441498A JPH11250395A JP H11250395 A JPH11250395 A JP H11250395A JP 6441498 A JP6441498 A JP 6441498A JP 6441498 A JP6441498 A JP 6441498A JP H11250395 A JPH11250395 A JP H11250395A
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智氣 窪田
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松田  学
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両内に出現し、経路案内や各種装置の作動
等について運転者を補助するエージェント装置におい
て、複数の情報を把握容易に提供すること。 【解決手段】 車両自体、運転者等を含む車両の状況の
判断と学習に基づいて、運転者に対して経路案内やエア
コン断続の提案等を行うメインのエージェントと、運転
者の当該エージェントに対する習熟度に基づいて、メイ
ンのエージェントの行為に対する解説を運転者に行うヘ
ルプエージェントとを、互いに異なる容姿と音声で車内
に出現させる。状況に応じて2つのエージェントを出現
可能とすることにより、1つのエージェントよりもきめ
細かく、運転者の習熟度等の車両状況に即したエージェ
ント行為を実現することができる。そして、出現時期や
機能の異なる2つのエージェントの容姿及び音声を異な
らせることにより、各エージェントの機能を明確に意識
した上で正確に情報を把握し各エージェントに対応する
ことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両内に出現し、
経路案内や各種装置の作動等について運転者を補助する
エージェント装置に係り、複数の情報を把握容易に提供
するエージェント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両内において、車両の位置
や状態等の状況、及びこれらの状況に対応する警告や経
路誘導等の情報を、ディスプレイに人間の表情や動作と
して表示して運転者等に伝達する技術が知られている
(特開平9−102098号公報)。この従来技術は、
情報が視覚的に表現されるため一見して把握しやすい利
点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来技
術では、伝達すべき情報の数が経時的に変化する場合や
複数の情報がそれぞれ異なる期間で変化する場合に、そ
れらの経時的変化が認識されにくい等の問題点があり、
情報がより一層把握し易い技術が求められている。
【0004】本発明は、車両等において、複数の情報を
把握容易に提供するエージェント装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
では、擬人化されたエージェントを車両内に出現させる
エージェント出現手段と、車両の状況を判断する状況判
断手段と、この状況判断手段により判断された状況か
ら、前記エージェントの行為を決定するエージェント行
為決定手段と、このエージェント行為決定手段で決定さ
れた行為を前記エージェント出現手段により出現される
エージェントに行わせるエージェント制御手段と、前記
状況判断手段により判断された状況から、前記エージェ
ントの出現下において擬人化されたサブエージェントの
出現の要否を判断する要否判断手段と、前記要否判断手
段の判断に基づいて前記サブエージェントを前記エージ
ェントとは別個に認識可能に出現させるサブエージェン
ト出現手段と、前記状況判断手段により判断された状況
から、サブエージェントの行為を決定するサブエージェ
ント行為決定手段と、前記サブエージェント行為決定手
段で決定された行為を前記サブエージェント出現手段に
より出現されるサブエージェントに行わせるサブエージ
ェント制御手段とをエージェント装置に具備させて前記
目的を達成する。請求項2に記載した発明では、請求項
1に記載したエージェント装置において、前記サブエー
ジェントは、前記エージェントの行為についての解説行
為を行うエージェント装置を提供することにより前記目
的を達成する。請求項3に記載した発明では、請求項1
に記載したエージェント装置において、前記サブエージ
ェントは、一連の前記エージェントの行為についてその
一部を短絡するエージェント装置を提供することにより
前記目的を達成する。請求項4に記載した発明では、請
求項1から3のうちのいずれか1項に記載のエージェン
ト装置において、前記状況判断手段は、運転者の指向を
取得する指向取得手段を備え、前記要否判断手段は、前
記運転者の指向を前記車両の状況として、サブエージェ
ントの出現の要否を判断するエージェント装置を提供す
ることにより前記目的を達成する。請求項5に記載した
発明では、請求項4に記載のエージェント装置におい
て、前記指向取得手段が、運転者の指向として運転者の
エージェントに対する習熟度を取得し、前記要否判断手
段は、前記習熟度を前記車両の状況として、サブエージ
ェントの要否を判断するエージェント装置を提供するこ
とにより前記目的を達成する。請求項6に記載した発明
では、請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記
載のエージェント装置において、前記状況判断手段によ
る所定状況を記憶することで学習する学習手段を具備
し、前記要否判断手段は、前記学習手段による学習結果
を前記車両の状況として、前記サブエージェントの要否
を判断するエージェント装置を提供することにより前記
目的を達成する。請求項7に記載した発明では、請求項
1から請求項6のうちのいずれか1項に記載のエージェ
ント装置において、前記状況判断手段による所定状況を
記憶することで学習する学習手段を具備し、前記エージ
ェント行為決定手段及び前記サブエージェント行為決定
手段のうち少なくとも1つは、前記学習結果を車両の前
記状況として、エージェント又はサブエージェントの行
為を決定するエージェント装置を提供することにより前
記目的を達成する。請求項8に記載した発明では、請求
項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載のエージ
ェント装置において、画像表示手段を備え、前記エージ
ェント出現手段が、前記画像表示手段に対し、エージェ
ントを画像表示させるエージェント表示手段を含み、前
記サブエージェント出現手段が、前記画像表示手段に対
し、サブエージェントを、前記エージェントと視覚的に
識別可能に画像表示させるサブエージェント表示手段を
含むエージェント装置を提供することにより前記目的を
達成する。請求項9に記載した発明では、請求項1から
請求項8のうちのいずれか1項に記載のエージェント装
置において、音声出力装置を備え、前記エージェント出
現手段が、前記音声出力装置に対し、エージェントの音
声を出力させるエージェント音声出力手段を含み、前記
サブエージェント出現手段が、前記音声出力装置に対
し、前記エージェントと聴覚的に識別可能なサブエージ
ェントの音声を出力させるサブエージェント音声出力手
段を含むエージェント装置を提供することにより前記目
的を達成する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエージェント装置
における好適な実施の形態について、図1から図13を
参照して詳細に説明する。 (1)第1の実施形態の概要 本実施形態のエージェント装置では、擬人化されたエー
ジェントを画像(平面的画像、ホログラフィ等の立体的
画像等)により車両内に出現させる。そして、車両自
体、運転者、同乗者、対向車等を含む車両の状況(運転
者の応答や反応等も含む)の判断を行い、各時点での車
両状況に基づいて、エージェントが運転者や車両に対し
て様々なバリエーションをもった対応(行為=行動と音
声)をする。これにより運転者は、自分固有のエージェ
ントを車両内でつき合う(コミュニケーションする)こ
とが可能になり、車両内での環境を快適にすることがで
きる。ここで、本実施形態において擬人化されたエージ
ェントとは、特定の人間、生物、漫画のキャラクター等
との同一性があり、その同一性のある生物が、同一性・
連続性を保つようなある傾向の出力(動作、音声による
応答)を行うものである。また、同一性・連続性は特有
の個性をもつ人格としても表現可能で、電子機器内の一
種の疑似生命体としても捉えることができる。車両内に
出現させるエージェントは、人間と同様に判断する疑似
人格化(仮想人格化)された主体である。ときには、車
両の走行には関係ない範囲での判断ミスも有り、この判
断ミスによる不要な(ドジな)応答をすることもある。
実施形態中において、車両自体や運転者を含む車両の状
況を判断して経路案内や機器の作動等種々の動作を運転
者に代わり行ったりその手助けを行うメインのエージェ
ントは、更に車両の状況や運転者の応答等を学習し、こ
の学習結果を含めた判断により各種行為を行うものとな
っている。従って、同一の車両状況であっても過去の学
習内容等に応じてエージェントのコミュニケーションの
内容は異なる。ときには、車両の走行には関係ない範囲
での判断ミスも有り、この判断ミスによる不要な(ドジ
な)応答をすることもある。そして運転者の応答によ
り、判断ミスか否かを判定し、学習する。また、本実施
形態においては、メインのエージェントの出現時に、運
転者の当該エージェントに対する習熟度に応じて、ヘル
プエージェントをサブエージェントとして出現させる。
ヘルプエージェントとは、メインのエージェントの提案
に対する対応方法や応答により予定される結果の教示等
の、メインのエージェント行為に対する解説を運転者に
行うものである。これらの2つのエージェントは、それ
ぞれ異なる容姿と音声で車内に出現させる。この様に、
状況に応じて2つのエージェントを出現可能とすること
により、1つのエージェントよりもきめ細かく、運転者
の習熟度等の車両状況に即したエージェント行為を実現
することができる。そして、出現時期や機能の異なる2
つのエージェントの容姿及び音声を異ならせることによ
り、運転者は、これら2つのエージェントを容易に識別
し、各エージェントの機能を明確に意識した上で正確に
情報を把握し各エージェントに対応することが可能とな
る。
【0007】(2)実施形態の詳細 図1は、本実施形態におけるエージェント装置の構成を
示すブロック図である。本実施形態では、コミュニケー
ション機能全体を制御する全体処理部1を備えている。
この全体処理部1は、設定した目的地までの経路を探索
して音声や画像表示により案内するナビゲーション処理
部10、車両の状況や運転者による過去の応対等を学習
して適切な会話や制御を行うエージェント処理部11、
ナビゲーション処理部10とエージェント処理部11に
対するI/F部12、エージェント画像や地図画像等の
画像出力や入力画像を処理する画像処理部13、エージ
ェント音声や経路案内音声等の音声出力や入力される音
声を制御する音声制御部14、及び車両や運転者に関す
る各種状況の検出データを処理する状況情報処理部15
を有している。
【0008】ナビゲーション処理部10とエージェント
処理部11は、データ処理及び各部の動作の制御を行う
CPU(中央処理装置)と、このCPUにデータバスや
制御バス等のバスラインで接続されたROM、RAM、
タイマ等を備えている。両処理部10、11はネットワ
ーク接続されており、互いの処理データを取得すること
ができるようになっている。ROMはCPUで制御を行
うための各種データやプログラムが予め格納されたリー
ドオンリーメモリであり、RAMはCPUがワーキング
メモリとして使用するランダムアクセスメモリである。
【0009】本実施形態のナビゲーション処理部10と
エージェント処理部11は、CPUがROMに格納され
た各種プログラムを読み込んで各種処理を実行するよう
になっている。なお、CPUは、記録媒体駆動装置23
にセットされた外部の記録媒体からコンピュータプログ
ラムを読み込んで、エージェント記憶装置29やナビゲ
ーションデータ記憶装置30、図示しないハードディス
ク等のその他の記憶装置に格納(インストール)し、こ
の記憶装置から必要なプログラム等をRAMに読み込ん
で(ロードして)実行するようにしてもよい。また、必
要なプログラム等を記録媒体駆動装置23からRAMに
直接読み込んで実行するようにしてもよい。
【0010】ナビゲーション処理部10には、現在位置
検出装置21とナビゲーションデータ記憶装置30が接
続され、エージェント処理部11にはエージェントデー
タ記憶装置29が接続され、I/F部12には入力装置
22と記憶媒体駆動装置23と通信制御装置24が接続
され、画像処理部13には表示装置27と撮像装置28
が接続され、音声制御部14には音声出力装置25とマ
イク26が接続され、状況情報処理部15には状況セン
サ部40が接続されている。
【0011】現在位置検出装置21は、車両の絶対位置
(緯度、経度による)を検出するためのものであり、人
工衛星を利用して車両の位置を測定するGPS(Global
Positioning System)受信装置211と、方位センサ2
12と、舵角センサ213と、距離センサ214と、路
上に配置されたビーコンからの位置情報を受信するビー
コン受信装置215等が使用される。GPS受信装置2
11とビーコン受信装置215は単独で位置測定が可能
であるが、GPS受信装置211やビーコン受信装置2
15による受信が不可能な場所では、方位センサ212
と距離センサ214の双方を用いた推測航法によって現
在位置を検出するようになっている。方位センサ212
は、例えば、地磁気を検出して車両の方位を求める地磁
気センサ、車両の回転角速度を検出しその角速度を積分
して車両の方位を求めるガスレートジャイロや光ファイ
バジャイロ等のジャイロ、左右の車輪センサを配置しそ
の出力パルス差(移動距離の差)により車両の旋回を検
出することで方位の変位量を算出するようにした車輪セ
ンサ、等が使用される。舵角センサ213は、ステアリ
ングの回転部に取り付けた光学的な回転センサや回転抵
抗ボリューム等を用いてステアリングの角度αを検出す
る。距離センサ214は、例えば、車輪の回転数を検出
して計数し、または加速度を検出して2回積分するもの
等の各種の方法が使用される。
【0012】入力装置22は、ナビゲーション処理にお
ける走行開始時の現在地(出発地点)や目的地(到達地
点)、情報提供局へ渋滞情報等の情報の請求を発信した
い車両の所定の走行環境(発信条件)、携帯電話6のタ
イプ(型式)などを入力するためのものである。また、
入力装置22は、本実施形態によるエージェントの問い
合わせ等に対して運転者が応答するための1つの手段で
もある。入力装置22には、タッチパネル(スイッチと
して機能)、キーボード、マウス、ライトペン、ジョイ
スティック、赤外線等によるリモコン、音声認識装置な
どの各種の装置が使用可能である。また、赤外線等を利
用したリモコンと、リモコンから送信される各種信号を
受信する受信部を備えてもよい。リモコンには、画面上
に表示されたカーソルの移動操作等を行うジョイスティ
ックの他、メニュー指定キー(ボタン)、テンキー等の
各種キーが配置される。
【0013】記録媒体駆動装置23は、ナビゲーション
処理部10やエージェント処理部11が各種処理を行う
ためのコンピュータプログラムを外部の記録媒体から読
み込むのに使用される駆動装置である。記録媒体に記録
されているコンピュータプログラムには、各種のプログ
ラムやデータ等が含まれる。ここで、記録媒体とは、コ
ンピュータプログラムが記録される記録媒体をいい、具
体的には、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気
テープ等の磁気記録媒体、メモリチップやICカード等
の半導体記録媒体、CD−ROMやMO、PD(相変化
書換型光ディスク)等の光学的に情報が読み取られる記
録媒体、紙カードや紙テープ、文字認識装置を使用して
プログラムを読み込むための印刷物等の用紙(および、
紙に相当する機能を持った媒体)を用いた記録媒体、そ
の他各種方法でコンピュータプログラムが記録される記
録媒体が含まれる。
【0014】記録媒体駆動装置23は、これらの各種記
録媒体からコンピュータプログラムを読み込む他に、記
録媒体がフロッピーディスクやICカード等のように書
き込み可能な記録媒体である場合には、ナビゲーション
処理部10やエージェント処理部11のRAMや記憶装
置29、30のデータ等をその記録媒体に書き込むこと
が可能である。例えば、ICカードにメインのエージェ
ントの機能及びヘルプエージェントの機能に関する学習
内容(学習項目データ、応答データ、習熟度データ等)
を記憶させ、他の車両を運転する場合でもこの記憶させ
たICカードを使用することで、自分の好みに合わせて
(過去の応対の状況に応じて)学習されたエージェント
とコミュニケーションすることが可能になる。これによ
り、車両毎のエージェントではなく、運転者に固有のエ
ージェントを車両内に出現させることが可能になる。
【0015】通信制御装置24は、各種無線通信機器か
らなる携帯電話が接続されるようになっている。通信制
御部24は、電話回線による通話の他、道路の混雑状況
や交通規制等の交通情報に関するデータなどを提供する
情報提供局との通信や、車内での通信カラオケのために
使用するカラオケデータを提供する情報提供局との通信
を行うことができるようになっている。また、通信制御
装置24を介して、各エージェントの機能に関する学習
データ等を送受信することも可能である。
【0016】音声出力装置25は、車内に配置された複
数のスピーカで構成され、音声制御部14で制御された
音声、例えば、音声による経路案内を行う場合の案内音
声や、エージェントの行動にあわせた音声や音が出力さ
れるようになっている。この音声出力装置25は、オー
ディオ用のスピーカと兼用するようにしてもよい。な
お、音声制御装置14は、運転者のチューニング指示の
入力に応じて、音声出力装置25から出力する音声の音
色やアクセント等を制御することが可能である。マイク
26は、音声制御部14における音声認識の対象となる
音声、例えば、ナビゲーション処理における目的地等の
入力音声や、エージェントとの運転者の会話(応答等)
等を入出力する音声入力手段として機能する。このマイ
ク26は、通信カラオケ等のカラオケを行う際のマイク
と兼用するようにしてもよく、また、運転者の音声を的
確に収集するために指向性のある専用のマイクを使用す
るようにしてもよい。音声出力装置25とマイク26と
でハンズフリーユニットを形成させて、携帯電話を介さ
ずに、電話通信における通話を行えるようにしてもよ
い。
【0017】表示装置27には、ナビゲーション処理部
10の処理による経路案内用の道路地図や各種画像情報
が表示されたり、エージェント処理部11によるメイン
のエージェント及びヘルプエージェントの各種行動(動
画)が表示されたりするようになっている。また、撮像
装置28で撮像された車両内外の画像も画像処理部13
で処理された後に表示されるようになっている。表示装
置27は、液晶表示装置、CRT等の各種表示装置が使
用される。なお、この表示装置5は、例えばタッチパネ
ル等の、前記入力装置2としての機能を兼ね備えたもの
とすることができる。
【0018】撮像装置28は、画像を撮像するためのC
CD(電荷結合素子)を備えたカメラで構成されてお
り、運転者を撮像する車内カメラの他、車両前方、後
方、右側方、左側方を撮像する各車外カメラが配置され
ている。撮像装置28の各カメラにより撮像された画像
は、画像処理部13に供給され、画像認識等の処理が行
われ、各認識結果をエージェント処理部11によるプロ
グラム番号の決定に使用するようになっている。
【0019】エージェントデータ記憶装置29は、本実
施形態によるメインのエージェントの機能及びヘルプエ
ージェントの機能を実現するために必要な各種データ
(プログラムを含む)が格納される記憶装置である。こ
のエージェントデータ記憶装置29には、例えば、フロ
ッピーディスク、ハードディスク、CD−ROM、光デ
ィスク、磁気テープ、ICカード、光カード等の各種記
録媒体と、その駆動装置が使用される。この場合、例え
ば、学習項目データ292と応答データ294、習熟度
データ295を持ち運びが容易なICカードやフロッピ
ーディスクで構成し、その他のデータをハードディスク
で構成するというように、複数種類の異なる記録媒体と
駆動装置で構成し、駆動装置としてそれらの駆動装置を
用いるようにしてもよい。
【0020】エージェントデータ記憶装置29には、エ
ージェントプログラム290、プログラム選択テーブル
291、学習項目データ292、応答データ293、図
4及び図13に例示したエージェント及びヘルプエージ
ェントの容姿や行動を画像表示するための画像データ2
94、ヘルプエージェントプログラム295、ヘルプエ
ージェントプログラム対応テーブル296、習熟度デー
タ297、その他のデータが格納されている。学習項目
データ292、応答データ293、及び習熟度データ2
97は、運転者の運転操作や応答によってエージェント
が学習した結果を格納するデータである。従って、学習
項目データ292、応答データ293、及び習熟度デー
タ297は、各運転者毎にそのデータが格納・更新(学
習)されるようになっている。画像データ294に格納
される容姿としては、人間(男性、女性)的な容姿であ
る必要はなく、例えば、ひよこや犬、猫、カエル、ネズ
ミ等の動物自体の容姿や人間的に図案化(イラスト化)
した動物の容姿であってもよく、更にロボット的な容姿
や、特定のキャラクタの容姿等であってもよい。またエ
ージェントの年齢としても一定である必要がなく、エー
ジェントの学習機能として、最初は子供の容姿とし、時
間の経過と共に成長していき容姿が変化していく(大人
の容姿に変化し、更に老人の容姿に変化していく)よう
にしてもよい。画像データ294には、これらの各種メ
インのエージェント及びヘルプエージェントの容姿の画
像が格納されており、運転者の好みによって入力装置2
2等からメインのエージェント及びヘルプエージェント
の容姿を個別に選択することとができるようになってい
る。選択されたメインのエージェント及びヘルプエージ
ェントの容姿は、運転者に対応して記憶され、起動時に
読み出されるようになっている。また、メインのエージ
ェント及びヘルプエージェントの容姿は、入力装置22
等から適宜変更可能となっている。
【0021】エージェントプログラム290には、メイ
ンのエージェントの機能を実現するためのエージェント
処理プログラムや、エージェントと運転者とがコミュニ
ケーションする場合の細かな行動を表示装置27に画像
表示すると共にその行動に対応した会話を音声出力装置
25から出力するためのコミュニケーションプログラム
がプログラム番号順に格納されている。このエージェン
トプログラム290には、各プログラム番号の音声に対
して複数種類の音声データが格納されており、運転者は
前記メインのエージェントの容姿の選択と併せて音声を
入力装置22等から選択することができるようになって
いる。メインのエージェントの音声としては、男性の音
声、女性の音声、子供の音声、機械的な音声、動物的な
音声、特定の声優や俳優の音声、特定のキャラクタの音
声等があり、これらの中から適宜運転者が選択する。な
お、この音声と前記容姿の選択は、適時変更することが
可能である。
【0022】プログラム選択テーブル291は、エージ
ェントプログラム290に格納されているコミュニケー
ションプログラムを選択するためのテーブルである。図
2はプログラム選択テーブル291を表したものであ
り、図3はプログラム選択テーブル291で選択される
各プログラム番号に対応した、エージェントの行為(行
動と発声)内容を表したものである。この図2、図3で
示されているプログラム番号は、エージェントプログラ
ム290に格納されている各コミュニケーションプログ
ラムの番号と一致している。
【0023】図4は、図2、図3のプログラム番号00
001〜00002により表示装置27に表示されるメ
インのエージェントの「かしこまってお辞儀」行動につ
いての数画面を表したものである。この図4に示すよう
に、メインのエージェントEは、口元を引き締めると共
に手を膝に当てながら、お辞儀をすることでかしこまっ
たお辞儀であることが表現されている。この行動と共に
メインのエージェントEが話す言葉(発声)は、車両状
況や学習状況等によって変えられる。
【0024】エンジンの冷却水温度が低い場合には、エ
ンジンの調子に合わせて行動「眠そうに…」が選択され
る。眠そうな表現として、瞼が下がった表情にしたり、
あくびや伸びをした後に所定の行動(お辞儀等)をした
り、最初に目をこすったり、動きや発声を通常よりもゆ
っくりさせたりすることで表すことができる。これらの
眠そうな表現は、常に同一にするのではなく、行動回数
等を学習することで適宜表現を変更する。例えば、3回
に1回は目をこすり(A行動)、10回に1回はあくび
をするようにし(B行動)、それ以外では瞼を下がった
表情(C行動)にする。これらの変化は、行動Bや行動
Cの付加プログラムを行動Aの基本プログラムに組み合
わせることで実現される。そして、どの行動を組み合わ
せるかについては、基本となる行動Aのプログラム実行
回数を学習項目として計数しておき、回数に応じて付加
プログラムを組み合わせるようにする。また、行動「元
気よく」を表現する場合には、音声の抑揚を大きくした
り、メインのエージェントEを走りながら画面に登場さ
せたりすることで表現する。
【0025】図2に表示された各項目は、各プログラム
番号を選択するための選択条件を表したもので、状態セ
ンサ40により検出される車両や運転者の各種状況から
決定される項目(時間、起動場所、冷却水温等)と、学
習項目データ292や応答データ293に格納されてい
る学習内容から決定される項目(今日のIG ON回
数、前回終了時からの経過時間、通算起動回数等)があ
る。プログラム選択テーブル291中で、これら全項目
を満足するプログラムは必ず一義的に決定するようにな
っている。なお、テーブル中で「○」印は、そのプログ
ラム番号が選択されるために満たす必要がある項目を示
し、「−」印はそのプログラムの選択には考慮されない
項目を示している。
【0026】図2、図3では、イグニッションをONに
した場合のコミュニケーション(挨拶)に関連する行為
と選択条件について記載しているが、その他各種行為
(行動と発声)を規定するプログラムを選択するための
プログラム番号と選択条件も種々規定されている。例え
ば、急ブレーキが踏まれたことを条件として、メインの
エージェントが「しりもち」をついたり、「たたら」を
踏んだりする行動とったり、驚き声をだすようなプログ
ラムも規定されている。メインのエージェントによる各
行動の選択は急ブレーキに対する学習によって変化する
ようにし、例えば、最初の急ブレーキから3回目までは
「しりもち」をつき、4回目から10回目までは「たた
ら」を踏み、10回目以降は「片足を一歩前にだすだけ
で踏ん張る」行動を取るようにし、メインのエージェン
トが急ブレーキに対して段階的に慣れるようにする。そ
して、最後の急ブレーキから1週間の間隔があいた場合
には、1段階後退するようにする。
【0027】図1における、学習項目データ292、応
答データ293は共にエージェントの学習により格納、
更新されるデータであり、その内容がそれぞれ図5、図
6に概念的に示されている。学習項目データ292に
は、図5に示すように、プログラム選択テーブル291
(図2)の選択条件を決定する通算起動回数、前回終了
日時、今日のイグニッションON回数、前5回の給油時
残量等が格納され、選択条件により選択されたプログラ
ムを起動するか否か(お休みするか否か)を決定するた
めのお休み回数/日時、デフォルト値、その他のデータ
が格納される。
【0028】通算起動回数には、イグニッションを起動
した通算回数が格納され、イグニッションがONされる
毎にカウントアップされる。前回終了日時には、イグニ
ッションをOFFにする毎にその日時が格納される。今
日のイグニッションON回数には、その日におけるイグ
ニッションONの回数と、1日の終了時間が格納され
る。イグニッションがONされる毎にカウントアップさ
れるが、1日が終了するとデータが”0”に初期化され
る。1日の終了時間はデフォルト値として24:00が
格納されている。この時間はユーザ(運転者)の生活パ
ターンによって変更することが可能である。時間が変更
された場合には、変更後の時間が格納される。
【0029】前5回の給油残量には、燃料(ガソリン)
を給油する直前に検出された燃料の残量が格納され、新
たに給油される毎に各データが左側にシフトされ(最も
古い最左のデータが削除される)今回給油直前の残量が
一番右側に格納される。このデータは、後述する燃料検
出センサ415の検出値G1が、全5回分の給油残量の
平均値G2以下(G1≦G2)になった場合に、エージ
ェントEが表示装置27に現れて給油を促す行動が表示
装置27に表示され、「おなかが減ったなあ!ガソリン
がほしいな!」等の音声が音声出力装置25から出力さ
れる。
【0030】お休み回数/日時には、該当するコミュニ
ケーションプログラムが選択されたとしても実行せずに
お休みした回数等が各プログラム番号毎に格納される。
このお休み回数/日時は、例えば後述するエアコンの停
止を提案するエージェントの行為(プログラム番号00
123)のように、学習項目としてお休み項目が設定さ
れているエージェント行為について格納される。エージ
ェントの提案や会話に対する運転者の応答が、拒否(拒
絶)であった場合や無視(又は無応答)であった場合、
コミュニケーションプログラムに応じて選択的に「お休
み」が設定される。
【0031】デフォルト値には、時間、回数、温度、車
速、日時等の各項目に対する初期設定値が格納されてお
り、前記した1日の終了時間のように学習項目の中で変
更された値を初期値に戻す場合に使用される。学習項目
データ292に格納されるその他のデータとしては、例
えば、運転者やその関係者の誕生日(これはユーザ入力
項目である)、祭日とその言われ、クリスマスイブ(1
2月24日)、バレンタインデー(2月14日)、ホワ
イトデー(3月14日)等のイベント日などが格納され
る。各イベント日に応じた特別メニューのコミュニケー
ションプログラムも用意されており、例えば、クリスマ
スイブにはサンタクロースに変装したエージェントが現
れる。
【0032】図6の応答データ293には、エージェン
トの行為に対するユーザの応答の履歴が、ユーザ応答を
学習項目とする各コミュニケーションプログラム番号毎
に格納される。ユーザ応答データ293は、図6(A)
のコミュニケーションプログラム番号00123、00
125のように最新の応答日時と応答内容が所定回分
(プログラム番号00123は2回分)格納されるもの
と、プログラム番号00124のように最新の応答内容
のみが1回分格納される(従って応答がある毎に更新さ
れる。)ものと、最新の応答内容のみが所定回分格納さ
れるものと、最新の日時と応答内容が一回分格納される
ものと、最新の日時だけが1回分または所定回分格納さ
れるもの等がある。図6(A)中に表示された記号A、
B、Cは応答内容を表すもので、同図(B)に示すよう
に、記号Aが無視された場合、記号Bが拒絶された場
合、記号Cが受容された場合を表す。運転者の応答内容
については、マイク26から入力される運転者の音声に
対する音声認識の結果や、入力装置による入力結果から
判断される。なお、本実施形態では運転者の応答を無
視、拒絶、受容の3パターンに分類しているが、「強く
拒絶」、「怒られた」、「喜ばれた」を新たに加えるよ
うにしてもよい。この場合、新たに加えた応答により、
学習項目データ292(例えば、お休み回数等)や応答
データ293を追加変更する。
【0033】ヘルプエージェントプログラム295は、
メインのエージェントのコミュニケーションプログラム
実行時に、運転者にエージェントへの応答方法や応答に
より予定される結果の教示等の、エージェント行為に関
する解説を行うヘルプエージェント機能を実現するため
のヘルプエージェント処理プログラム、ヘルプエージェ
ントが運転者に対して解説を行う場合の細かな行動を表
示装置27に画像表示するとともにその行動に対応した
会話を音声出力装置25から出力するためのヘルプコミ
ュニケーションプログラムがプログラム番号順に格納さ
れている。
【0034】このヘルプエージェントプログラム295
には、各プログラム番号の音声に対して複数種類の音声
データが格納されており、運転者により入力装置22等
から、メインのエージェントの音声と容易に聞き分けら
れる複数の音声のうちから選択されるようになってい
る。例えば、メインのエージェントの音声が女性の音声
の場合には、ヘルプエージェントの音声は男性の音声
等、メインのエージェントの音声とヘルプエージェント
の音声が容易に聞き分けられるものが候補として挙げら
れ、このうちから選択される。このヘルプエージェント
の音声と前記容姿は、適宜変更可能となっている。ま
た、前記メインのエージェントの容姿及び音声、ヘルプ
エージェントの容姿及び音声は、特に運転者からの選択
が無い場合には、メインのエージェントとヘルプエージ
ェントの間で互いに良好に識別可能なそれぞれの容姿及
び音声が自動的に選択され設定されるようになってい
る。
【0035】ヘルプエージェントプログラム対応テーブ
ル296は、エージェントプログラム290に格納され
ているコミュニケーションプログラムのうちの応答プロ
グラム(運転者等からの応答が予定されるプログラム)
と、この応答プログラムについて実行されるヘルプエー
ジェントプログラムの対応、及び、該ヘルプエージェン
トプログラムが実行されるための習熟度閾値を示すテー
ブルである。図7はヘルプエージェントプログラム対応
テーブル296を表したものであり、図8はヘルプエー
ジェントプログラム対応テーブル296で選択される各
プログラム番号に対応した、ヘルプエージェントの行為
(行動と発声)内容を表したものである。この図7、図
8で示されているプログラム番号は、ヘルプエージェン
トプログラム295に格納されている各コミュニケーシ
ョンプログラムの番号と一致している。
【0036】例えば、プログラム番号00123のエー
ジェントプログラム(エアコンの停止を提案するプログ
ラム)が起動される場合、このエージェントプログラム
に対する運転者の習熟度が50以下だと、プログラム番
号50010のヘルプエージェントプログラムが起動さ
れ、表示装置27にエージェントを指さしたヘルプエー
ジェントが表示され、「リサがエアコンを停めて前の窓
を半分開けてくれますよ。」との音声が音声出力装置2
5から出力される。また同じプログラム番号00123
のエージェントプログラムが起動されても、運転者の習
熟度が50よりも大きい場合には、ヘルプエージェント
は出現しない。本実施形態においては、エージェントの
コミュニケーションプログラムのうちで、経路案内シス
テムの目的地設定プログラム等、応答を求める応答コミ
ュニケーションプログラムについて、それぞれヘルプエ
ージェントによるコミュニケーションプログラムが対応
して決められている。
【0037】習熟度データ297には、各エージェント
プログラムに対するヘルプエージェントプログラムを選
択・起動させる場合に参照される習熟度を求めるための
データと、これらのデータに基づいて求められた習熟度
が格納されている。この習熟度データ297は、エージ
ェントプログラムのうちの応答プログラムについて、運
転者毎に、プログラム番号順に格納されており、学習に
より格納、更新される。
【0038】図9は、習熟度データの内容を概念的に示
す図である。この図9に示すように、習熟度データ29
7には、各エージェントプログラムの起動フラグ、前5
回の応答時間、応答平均時間、応答最短時間、応答取り
消し回数、及びこれらの各値から求められる習熟度が、
エージェントプログラムのプログラム番号毎に格納され
る。起動フラグは、各エージェントプログラムが起動さ
れたときにフラグ1をたて、習熟度を算出し習熟度デー
タとして学習されるとフラグ0に設定される。前5回の
応答時間は、起動したエージェントプログラムに対する
前5回それぞれについての運転者の応答までの時間であ
る。また、応答平均時間は、前5回の応答時間の平均値
であり、応答最短時間は、前5回の応答時間のうちの最
小値である。応答取り消し回数は、プログラム起動中の
応答の取り消し回数である。
【0039】習熟度は、それぞれ通算起動回数0の時
(初期値)は、例えば30となっており、所定の式によ
り、エージェントプログラムが起動された場合、応答平
均時間が基準時間を下回った場合、操作最短時間が基準
時間を下回った場合には各項目毎に規定されている所定
値分加算されて高くなり、応答平均時間が基準時間より
も大きい場合、操作最短時間が基準時間よりも大きい場
合、及び取り消し操作のあった場合には各項目毎に規定
されている所定値分減算されて低くなるよう算出され
る。
【0040】図10は、ナビゲーションデータ記憶装置
30(図1)に格納されるデータファイルの内容を表し
たものである。図10に示すように、ナビゲーションデ
ータ記憶装置30には経路案内等で使用される各種デー
タファイルとして、通信地域データファイル301、描
画地図データファイル302、交差点データファイル3
03、ノードデータファイル304、道路データファイ
ル305、探索データファイル306、写真データファ
イル307が格納されるようになっている。このナビゲ
ーションデータ記憶装置30は、例えば、フロッピーデ
ィスク、ハードディスク、CD−ROM、光ディスク、
磁気テープ、ICカード、光カード等の各種記録媒体
と、その駆動装置が使用される。なお、ナビゲーション
データ記憶装置30は、複数種類の異なる記録媒体と駆
動装置で構成するようにしてもよい。例えば、検索デー
タファイル46を読み書き可能な記録媒体(例えば、フ
ラッシュメモリ等)で、その他のファイルをCD−RO
Mで構成し、駆動装置としてそれらの駆動装置を用いる
ようにする。
【0041】通信地域データファイル301には、通信
制御装置24に接続され又は無接続で車内において使用
される携帯電話が、車内から通信できる地域を表示装置
5に表示したり、その通信できる地域を経路探索の際に
使用するための通信地域データが、携帯電話のタイプ別
に格納されている。この携帯電話のタイプ別の各通信地
域データには、検索しやすいように番号が付されて管理
され、その通信可能な地域は、閉曲線で囲まれる内側に
より表現できるので、その閉曲線を短い線分に分割して
その屈曲点の位置データによって特定する。なお、通信
地域データは、通信可能地を大小各種の四角形エリアに
分割し、対角関係にある2点の座標データによりデータ
化するようにしてもよい。通信地域データファイル30
1に格納される内容は、携帯電話の使用可能な地域の拡
大や縮小に伴って、更新できるのが望ましく、このため
に、携帯電話と通信制御装置24を使用することによ
り、情報提供局との間で通信を行なって、通信地域デー
タファイル301の内容を最新のデータと更新できるよ
うに構成されている。なお、通信地域データファイル3
01をフロッピーディスク、ICカード等で構成し、最
新のデータと書換えを行うようにしても良い。描画地図
データファイル302には、表示装置27に描画される
描画地図データが格納されている。この描画地図データ
は、階層化された地図、例えば最上位層から日本、関東
地方、東京、神田といった階層ごとの地図データが格納
されている。各階層の地図データは、それぞれ地図コー
ドが付されている。
【0042】交差点データファイル303には、各交差
点を特定する交差点番号、交差点名、交差点の座標(緯
度と経度)、その交差点が始点や終点になっている道路
の番号、および信号の有無などが交差点データとして格
納されている。ノードデータファイル304には、各道
路における各地点の座標を指定する緯度、経度などの情
報からなるノードデータが格納されている。すなわち、
このノードデータは、道路上の一地点に関するデータで
あり、ノード間を接続するものをアークと呼ぶと、複数
のノード列のそれぞれの間をアークで接続することによ
って表現される。道路データファイル305には、各道
路を特定する道路番号、始点や終点となる交差点番号、
同じ始点や終点を持つ道路の番号、道路の太さ、進入禁
止等の禁止情報、後述の写真データの写真番号などが格
納されている。交差点データファイル303、ノードデ
ータファイル304、道路データファイル305にそれ
ぞれ格納された交差点データ、ノードデータ、道路デー
タからなる道路網データは、経路探索に使用される。
【0043】探索データファイル306には、経路探索
により生成された経路を構成する交差点列データ、ノー
ド列データなどが格納されている。交差点列データは、
交差点名、交差点番号、その交差点の特徴的風景を写し
た写真番号、曲がり角、距離等の情報からなる。また、
ノード列データは、そのノードの位置を表す東経、北緯
などの情報からなる。写真データファイル307には、
各交差点や直進中に見える特徴的な風景等を撮影した写
真が、その写真番号と対応してディジタル、アナログ、
またはネガフィルムの形式で格納されている。
【0044】図11は、状況センサ部40を構成する各
種センサを表したものである。図11に示すように状況
センサ部40は、イグニッションセンサ401、車速セ
ンサ402、アクセルセンサ403、ブレーキセンサ4
04、サイドブレーキ検出センサ405、シフト位置検
出センサ406、ウィンカー検出センサ407、ワイパ
ー検出センサ408、ライト検出センサ409、シート
ベルト検出センサ410、ドア開閉検出センサ411、
同乗者検出センサ412、室内温度検出センサ413、
室外温度検出センサ414、燃料検出センサ415、水
温検出センサ416、ABS検出センサ417、エアコ
ンセンサ418、体重センサ419、前車間距離センサ
420、後車間距離センサ421、体温センサ422、
心拍数センサ423、発汗センサ424、脳波センサ4
25、アイトレーサー426、赤外線センサ427、そ
の他のセンサ(タイヤの空気圧低下検出センサ、ベルト
類のゆるみ検出センサ、窓の開閉状態センサ、クラクシ
ョンセンサ、室内湿度センサ、室外湿度センサ、油温検
出センサ、油圧検出センサ等)428等の車両状況や運
転者状況、車内状況等を検出する各種センサを備えてい
る。これら各種センサは、それぞれのセンシング目的に
応じた所定の位置に配置されている。なお、これらの各
センサは独立したセンサとして存在しない場合には、他
のセンサ検出信号から間接的にセンシングする場合を含
む。例えば、タイヤの空気圧低下検出センサは、車輪速
センサの信号の変動により間接的に空気圧の低下を検出
する。
【0045】イグニッションセンサ401は、イグニッ
ションのONとOFFを検出する。車速センサ402
は、例えば、スピードメータケーブルの回転角速度又は
回転数を検出して車速を算出するもの等、従来より公知
の車速センサを特に制限なく用いることができる。アク
セルセンサ403は、アクセルペダルの踏み込み量を検
出する。ブレーキセンサ404は、ブレーキの踏み込み
量を検出したり、踏み込み力や踏む込む速度等から急ブ
レーキがかけられたか否かを検出する。サイドブレーキ
検出センサ405は、サイドブレーキがかけられている
か否かを検出する。シフト位置検出センサ406は、シ
フトレバー位置を検出する。ウィンカー検出センサ40
7は、ウィンカの点滅させている方向を検出する。ワイ
パー検出センサ408は、ワイパーの駆動状態(速度
等)を検出する。ライト検出センサ409は、ヘッドラ
ンプ、テールランプ、フォグランプ、ルームランプ等の
各ランプの点灯状態を検出する。シートベルト検出セン
サ410は、運転者、及び同乗者(補助席、後部座席)
がシートベルトを着用しているか否かを検出する。着用
していない場合には適宜(嫌われない程度に)エージェ
ントが現れ、警告、注意、コメント等(学習により程度
を変更する)を行う。
【0046】ドア開閉検出センサ411は、ドアの開閉
状態を検出し、いわゆる半ドアの場合には、エージェン
トがその旨を知らせる。ドア開閉検出センサ411は、
運転席ドア、助手席ドア、後部運転席側ドア、後部助手
席側ドア等の、車種に応じた各ドア毎の開閉を検出でき
るようになっている。同乗者検出センサ412は、助手
席や後部座席に同乗者が乗っているか否かを検出するセ
ンサで、撮像装置28で撮像された車内の画像から検出
し、または、補助席等に配置された圧力センサや、体重
計により検出する。室内温度検出センサ413は室内の
気温を検出し、室外温度検出センサ414は車両外の気
温を検出する。燃料検出センサ415は、ガソリン、軽
油等の燃料の残量を検出する。給油時直前における過去
5回分の検出値が学習項目データ292に格納され、そ
の平均値になった場合にエージェントが給油時期である
ことを知らせる。
【0047】水温検出センサ416は、冷却水の温度を
検出する。イグニッションON直後において、この検出
温度が低い場合には、エージェントが眠そうな行為をす
る場合が多い。逆に水温が高すぎる場合にはオーバーヒ
ートする前に、エージェントが「だるそう」な行動と共
にその旨を知らせる。ABS検出センサ417は、急ブ
レーキによるタイヤのロックを防止し操縦性と車両安定
性を確保するABSが作動したか否かを検出する。エア
コンセンサ418は、エアコンの操作状態を検出する。
例えば、エアコンのON・OFF、設定温度、風量等が
検出される。体重センサ419は、運転者の体重を検出
するセンサである。この体重から、または、体重と撮像
装置28の画像から運転者を特定し、その運転者との関
係で学習したエージェントを出現させるようにする。す
なわち、特定した運転者に対してエージェントが学習し
た、学習項目データ292と応答データ293を使用す
ることで、その運転者専用のエージェントを出現させる
ようにする。尚、運転者の特定は、IDコードの取得や
指紋、声紋等からするようにしてもよい。前車間距離セ
ンサ420は車両前方の他車両や障害物との距離を検出
し、後車間距離センサ421は後方の他車両や障害物と
の距離を検出する。
【0048】体温センサ422、心拍数センサ423、
発汗センサ424は、それぞれ運転者の体温、心拍数、
発汗状態を検出するセンサで、例えば、ハンドル表面に
各センサを配置し運転者の手の状態から検出する。また
は、体温センサ422として、赤外線検出素子を使用し
たサーモグラフィーにより運転者の各部の温度分布を検
出するようにしても良い。脳波センサ425は、運転者
の脳波を検出するセンサで、例えばα波やβ波等を検出
して運転者の覚醒状態等を調べる。アイトレーサー42
6は、ユーザの視線の動きを検出し、通常運転中、車外
の目的物を捜している、車内目的物をさがしている、覚
醒状態等を判断する。赤外線センサ427は、ユーザの
手の動きや顔の動きを検出する。
【0049】次に、以上のように構成された本実施形態
の動作について説明する。図12は本実施形態によるエ
ージェント処理のメインの動作を表したフローチャート
である。エージェント処理部11は、イグニッションが
ONされたことがイグニッションセンサ401で検出さ
れると、まず最初に初期設定を行う(ステップ11)。
初期設定としては、RAMのクリア、各処理用のワーク
エリアをRAMに設定、プログラム選択テーブル291
(図2)及びヘルプエージェントプログラム対応テーブ
ル(図7)のRAMへのロード、フラグの0設定、等の
処理が行われる。なお、本実施形態のエージェント処理
では、その処理の開始をイグニッションONとしたが、
例えばドア開閉検出センサ411によりいずれかのドア
の開閉が検出された場合に処理を開始するようにしても
よい。
【0050】次にエージェント処理部11は、状況情報
処理部15に状況センサ部40の各センサから供給され
る検出値や、撮像装置28で撮像した画像の処理結果
や、現在位置検出装置21で検出した車両の現在位置等
のデータを取得して、RAMの所定エリアに格納し、格
納したデータから、運転者の特定や車両の状態等の、現
在状況の把握を行う(ステップ12)。例えば、水温検
出センサ416で検出された冷却水の温度がt1である
場合、エージェント処理部11は、この温度t1をRA
Mに格納すると共に、t1が所定の閾値t2以下であれ
ば、車両の現在の状態として冷却水温(図2参照)は低
い状態であると把握する。現在の状況としては、他にマ
イク26からの入力に基づいて音声認識した運転者の要
求、例えば、「○○○番に電話をしてくれ。」や「この
辺のレストランを表示してくれ」や「CDをかけてく
れ」等の要求も現在の状況として把握される。この場
合、認識した音声に含まれるワード「CD」「かけて」
等がプログラム選択テーブル291(図2)の選択条件
(横軸項目)になる。
【0051】さらにエージェント処理部11は、エージ
ェントデータ記憶装置29の学習項目データ292と応
答データ293をチェックすることで、エージェントが
これまでに学習してきた状態(学習データ)を把握する
(ステップ13)。
【0052】エージェント処理部11は、把握した現在
の状況とチェックした学習データとから、図2に示した
プログラム選択テーブル291によって、現在の状況で
起動可能なコミュニケーションプログラム(の番号)が
あるか否かを判断し、該当プログラムが無ければ(ステ
ップ14;N)、ステップ12に戻って新たな状態を把
握する。一方、起動可能なコミュニケーションプログラ
ムがある場合(ステップ14;Y)、そのプログラム番
号を決定する。そして、決定したプログラム番号に対す
る運転者の応答履歴を応答データ293から確認し、当
該プログラム番号のコミュニケーションプログラムの起
動を、お休みすべき状態か否かを確認する(ステップ1
5)。
【0053】コミュニケーションプログラムがお休み状
態の場合(ステップ15;Y)には、ステップ44に移
行する。
【0054】コミュニケーションプログラムがお休み状
態ではない場合(ステップ15;N)、エージェント処
理部11は決定したプログラム番号に対応するコミュニ
ケーションプログラムを起動し、図4に示された各エー
ジェントの行為(行動と音声)に従った画像を表示装置
27に表示し音声を音声出力装置25から出力する。更
に、エージェント処理部11は、エージェントデータ記
憶装置29の習熟度データ297をチェックし、起動さ
れたコミュニケーションプログラムに対する運転者の習
熟度を把握する(ステップ17)。また、習熟度データ
297の起動フラグをフラグ1に設定する。そして、ヘ
ルプエージェントプログラム対応テーブル296を参照
して、運転者の習熟度と、起動したコミュニケーション
プログラムのプログラム番号とから、起動するヘルプエ
ージェントプログラム(の番号)があるかどうかを判断
する(ステップ18)。当該ヘルプエージェントプログ
ラムがなければ(ステップ18;N)、そのまま、マイ
ク26からの入力に基づく音声認識結果や入力装置22
からの入力結果から、起動されたコミュニケーションプ
ログラムによるエージェントの行為に対する運転者の応
答と、エージェントの行為が出力されてから運転者の応
答を取得するまでの時間とを、取得する(ステップ4
1)。
【0055】ヘルプエージェントプログラムがある場合
には(ステップ18;Y)、該当するプログラム番号の
ヘルプエージェントプログラムを起動し、図8に示され
たヘルプエージェントの行為(行動と音声)に従った画
像をエージェントとともに表示装置27に表示し音声を
音声出力装置25から出力する(ステップ19)。これ
によって、エージェントプログラムに対して運転者の習
熟度が低い場合にヘルプエージェントが出現し、ヘルプ
エージェントによってエージェントの機能に対する理解
が深まり、エージェントへの応答等のコミュニケーショ
ンをスムーズにとることが可能になる。そして、マイク
26からの入力に基づく音声認識結果や入力装置22へ
の入力結果から、起動されたコミュニケーションプログ
ラムによるエージェントの行為に対する運転者の応答
と、エージェントの行為が出力されてから運転者の応答
を取得するまでの時間とを、取得する(ステップ4
1)。
【0056】次にエージェント処理部11は、ステップ
16で起動したコミュニケーションプログラムが制御対
象プログラムか否かを判断する(ステップ42)。ここ
で制御対象プログラムか否かは各プログラム毎に規定さ
れており、例として、「ラジオの電源を入れましょうか
?」や、お昼時にお腹が鳴る音を検出した場合に「食堂
の案内をしましょうか?」といったように、エージェン
トが処理可能な行為(電源ON、飲食店案内等)の提案
をする場合のコミュニケーションプログラム等が制御対
象プログラムとして規定されている。
【0057】制御対象プログラムでない場合(ステップ
42;N)にはステップ23に移行し、制御対象プログ
ラムである場合(ステップ42;Y)、ステップ20で
取得した運転者の応答に応じた制御を行う(ステップ4
3)。例えば、上記ラジオの電源を入れる提案コミュニ
ケーションに対して、「入れて」「OK」「はい」等の
提案を受容する応答が認識された場合であれば、エージ
ェント処理部11は応答に応じた制御として、エージェ
ントに返事をする行為(行為と音声)をさせると共にラ
ジオの電源をONにする。
【0058】そして、エージェント処理部11は、今回
のコミュニケーションプログラムに関するデータを蓄積
する(ステップ44)。データの蓄積としては、例え
ば、コミュニケーションプログラムの起動がお休みであ
る場合には(ステップ15;Y)、学習項目データ29
2の該当プログラム番号のお休み回数/日時欄をカウン
トアップさせる。ただし、学習項目データ292のお休
み回数/日時欄に格納されている回数をKa回とし、当
該プログラム番号に対する前回までの応答データ293
の履歴から決まるお休み回数をKb回とした場合、Ka
=Kb−1であれば、今回のお休みで規定回数休んだこ
とになる。そこで、学習項目データ292及び応答デー
タ293の当該プログラム番号欄の(該当する位置に格
納されている)データをクリアする。
【0059】その他の場合(ステップ42;Nの場合、
ステップ43の後)のデータの蓄積としては、ステップ
12で把握した現在状況の中に学習項目があれば学習項
目データ292の値を更新し、エージェントプログラム
のプログラム番号が応答内容を履歴として格納すべきプ
ログラム番号であればステップ41で取得した応答内容
を応答データ293(図6)に格納する。この応答の履
歴も、各プログラム番号毎に規定された所定回数分のデ
ータが既に格納されている場合には、最も古いデータを
廃棄して新しいデータを格納する。更に、その他の場合
(ステップ42;Nの場合、ステップ43の後)には、
起動フラグが1となっている習熟度データ297(図
9)を書き換える。このとき、ステップ41で取得した
応答時間をもとに、前5回の応答時間は最も古いデータ
を破棄して新しいデータを格納し、この前5回の応答時
間から応答平均時間、応答最短時間を算出する。また、
応答取り消し回数は、応答取り消しが無かった場合には
0を格納する。そして、所定の式により習熟度を求め、
この習熟度を格納し、起動フラグを0に設定する。
【0060】以上のプログラム決定・コミュニケーショ
ン・学習の各処理が終了すると、エージェント処理部1
1は、ステップ11でRAMに初期設定したフラグ領域
にフラグ1が立っているか否かを確認する(ステップ4
5)。フラグが立っていない場合には(ステップ45;
N)、イグニッションセンサ401によりイグニッショ
ンOFFが検出されたか否かを判断し(ステップ4
6)、検出されていない場合(ステップ46;N)には
ステップ12に戻って新たな状態を把握する。一方、イ
グニッションOFFが検出された場合(ステップ46;
Y)、RAMのフラグ領域にフラグ1を立て(ステップ
47)た後にステップ12に戻り、後処理を行う。すな
わち、現在状況や学習データに応じたお別れの行為(行
動と音声)をエージェントにさせると共に、消し忘れの
ライト類の消灯等の制御、及び当該後処理に対する学習
(ステップ44)の後、フラグが1なので(ステップ4
5;Y)、エージェント処理を終了する。
【0061】次に、以上説明したエージェント処理によ
る、具体的な行為例について説明する。図13は、車両
走行中における具体的なエージェント処理の内容を概念
的に表したものである。この図13(A)に示すよう
に、エージェント処理部11は、現在状況として、エア
コンセンサ418で検出された状態が「ON」、室内温
度検出センサ413と室外温度検出センサ414で検出
された室温T1と室外温T2を取得する。また、各プロ
グラム番号の応答データ293をチェックすることで、
プログラム番号0123に対する前2回の運転者応答が
C(受容)なので、閾値T3、T4の値としてデフォル
ト値(T3=2度、T4=24度)が学習項目データ2
92から読み出される。この閾値T3とT4とから、室
温と室外温の関係、(T1−T2)≦T3が「Ye
s」、室外温T2と閾値T4との関係T2≦T4が「Y
es」、等の状況が最終的に把握される(図13
(A))。
【0062】以上の処理から、エージェント処理部11
は、プログラム選択テーブル291からプログラム番号
00123のコミュニケーションプログラムを最終的に
選択し(ステップ14)、お休み対象で無いことを確認
(ステップ15;N)したうえで、当該番号のコミュニ
ケーションプログラムを起動する(ステップ16)。
【0063】更に、エージェント処理部11は、エージ
ェントデータ記憶装置29の習熟度データ297をチェ
ックして起動されたコミュニケーションプログラムに対
する運転者の習熟度を取得し(ステップ17)、ヘルプ
エージェントプログラム対応テーブル296から、起動
すべきヘルプエージェントプログラムの有無を取得する
(ステップ18)。図13(A)に示すように、運転者
の習熟度は25なので、図7に示すヘルプエージェント
プログラム対応テーブル296のコミュニケーションプ
ログラム00123番の欄から、起動したコミュニケー
ションプログラムに対して起動すべきプログラム番号5
0010があることを取得し、該当するヘルプエージェ
ントプログラムを起動させる(ステップ19)。
【0064】そして、プログラム番号00123のコミ
ュニケーションプログラム及びプログラム番号5001
0のヘルプエージェントプログラムの起動により、図1
3(B)に示すように、表示装置27にはエージェント
とヘルプエージェントの画像が複数表示(または動画が
表示)されると共に、音声出力装置25からはエージェ
ントの「外は涼しくなりましたよ。外気を入れてみませ
んか?」といった音声が出力され、続いて、ヘルプエー
ジェントの「リサが、エアコンを停めて前の窓を半分だ
け開けてくれますよ。」といった音声が出力される。
【0065】続いて、エージェント処理部11は、運転
者の応答を取得する(ステップ41)。そして、プログ
ラム番号00123は制御対象プログラムなので(ステ
ップ42;Y)、受容であれば応答に応じた制御として
エアコンの電源をOFFにすると共に、運転席側と助手
席側の窓を1/2だけ開ける制御を行う(ステップ4
3)。
【0066】応答に応じた制御の後、エージェント処理
部11は、図13(C)に示すように、運転者の応答が
無視であればA、拒絶であればB、受容であればCを、
応答日時と共にプログラム番号0123に対応する応答
データ293に格納する。この場合、前々回の応答デー
タが削除され、前回の応答と今回の応答が応答データ2
93の格納内容になる。格納した応答内容が無視Aであ
れば、次回の閾値T3、T4は1度づつ下げた値(T3
−1=1度、T4−1=23度)が使用され、1回休む
ことになる。格納した応答内容が拒絶Bであれば、次回
の閾値T3、T4は1度づつ下げた値(T3−1=1
度、T4−1=23度)が使用され、5回休むことにな
る。なお、1回休む場合の閾値としては下げた後の温度
T3=T3−1、T4=T4−1が使用される。格納し
た応答内容が受容Cであれば、前回使用した閾値T3、
T4と同一の値が使用される。
【0067】また、エージェント処理部11は、プログ
ラム番号00123に対応する習熟度データ297の、
前5回の応答時間に格納されている最も古い応答時間デ
ータを廃棄し、今回の応答時間(表示装置27にエージ
ェントが表示されてから運転者の応答を取得するまでに
かかった時間)を格納する。更に、この前5回の応答時
間のデータから、応答平均時間、応答最短時間、習熟度
を算出し、それぞれ対応する場所に格納し直す。
【0068】続いて、エージェント処理部11が取得し
た現在状況は上述と同様であり、運転者の習熟度が大き
くなった場合(習熟度が習熟度閾値を越えた場合、ここ
では習熟度=57とする)についてのエージェント処理
を説明する。この場合も、エージェント処理部11は、
プログラム選択テーブル291からプログラム番号00
123のコミュニケーションプログラムを最終的に選択
し(ステップ14)、お休み対象で無いことを確認(ス
テップ15;N)したうえで、当該番号のコミュニケー
ションプログラムを起動する(ステップ16)。
【0069】そして、エージェント処理部11は、エー
ジェントデータ記憶装置29の習熟度データ297をチ
ェックし、起動されたコミュニケーションプログラムに
対する運転者の習熟度を取得し(ステップ17)、ヘル
プエージェントプログラム対応テーブル296から、起
動すべきヘルプエージェントプログラムの有無を取得す
る(ステップ18)。運転者の習熟度は57なので、図
7に示すヘルプエージェントプログラム対応テーブル2
96から、起動したコミュニケーションプログラムに対
して起動すべきプログラムが無いこととなる。
【0070】従って、プログラム番号00123のコミ
ュニケーションプログラムのみが起動され、表示装置2
7にはエージェントのみの画像が表示(または動画が表
示)されると共に、その時の学習態度に応じて、音声出
力装置25からはエージェントの「外の方が涼しいみた
いよ。外気を入れましょうよ!」といった音声が出力さ
れる。その後は、上述の場合と同様に運転者の応答を取
得し(ステップ41)、応答に応じて制御を行い(ステ
ップ43)、応答データ293及び習熟度データ297
を書き換える。
【0071】この様に、本実施形態では、エージェント
プログラムが起動されると、運転者の習熟度が低い場合
には、このエージェントの行為を解説するヘルプエージ
ェントが出現し、運転者のエージェントへの応答等のコ
ミュニケーションを容易にする。運転者の習熟度が高い
場合には、ヘルプエージェントは出現せず、効率的なエ
ージェントとのコミュニケーションを可能とする。そし
て、本実施形態によると、機能や出現状況の異なるエー
ジェントとヘルプエージェントとを個別に表示、音声出
力するので、運転者にとって紛らわしくなく、容易にこ
れらのエージェントを識別し情報を把握することができ
る。
【0072】次に、本発明のエージェント装置の第2の
実施形態について説明する。 (3)第2実施形態の概要 第1の実施形態のエージェント装置では、運転者の習熟
度に応じてサブエージェントとしてヘルプエージェント
が出現するが、本実施形態のエージェント装置では、運
転者の指向に応じて各種のサブエージェントが出現する
ようになっている。このサブエージェントとしては、運
転者の習熟度が高いときに出現するショートカットエー
ジェント等が挙げられる。このショートカットエージェ
ントは、エージェントにより一定の手順を踏んで行われ
る操作について、運転者が習熟した場合に、エージェン
トの行為を一部短絡し手順をその先へ進めることができ
るようにするものである。尚、上述の第1の実施形態と
同様の構成については同一の符号を付し、説明は省略す
る。
【0073】(4)第2実施形態の詳細 図14は、本実施形態のエージェント装置の構成を示す
ブロック図である。この図14に示されるように、本実
施形態のエージェント装置では、エージェントデータ記
憶装置29には、ヘルプエージェントプログラム及びヘ
ルプエージェントプログラム対応テーブルは格納されて
おらず、これらに代えて、指向エージェントプログラム
395、指向エージェントプログラム対応テーブル39
6、指向データ397、及び最多選択プログラムデータ
398が格納されている。また、画像データ294は、
図23に例示したメインのエージェントE及びショート
カットエージェントSの容姿や行動を画像表示するため
のデータが格納されている。
【0074】指向エージェントプログラム395は、運
転者の指向に応じてメインのエージェントに加えて出現
する指向エージェント機能を実現する指向エージェント
処理プログラム、指向エージェントの細かな行動を表示
装置27に画像表示するとともにその行動に対応した会
話を音声出力装置25から出力するためのコミュニケー
ションプログラムがプログラム番号順に格納されてい
る。指向エージェント処理プログラムには、運転者の習
熟度に応じてメインのエージェントの行為を短絡するシ
ョートカットエージェント機能を実現するためのショー
トカットエージェント処理プログラム等が含まれてい
る。
【0075】この指向エージェントプログラム395に
は、各プログラム番号の音声に対して複数種類の音声デ
ータが格納されており、メインのエージェントの音声と
容易に聞き分けられる複数の音声のなかから運転者によ
り入力装置22等で選択されるようになっている。例え
ば、メインのエージェントと指向エージェントの容姿が
ともに女性である場合、メインのエージェントの音声に
比べて指向エージェントの音声は高い声等、容易に聞き
分けられるものが候補として挙げられ、このうちから選
択される。この指向エージェントの音声と前記容姿は、
適宜変更可能となっている。また、前記メインのエージ
ェントの容姿及び音声、指向エージェントの容姿及び音
声は、特に運転者からの選択が無い場合には、エージェ
ントと指向エージェントの間で互いに良好に識別可能な
それぞれの容姿及び音声が自動的に選択され設定される
ようになっている。
【0076】指向エージェントプログラム対応テーブル
396は、指向エージェントプログラム395に格納さ
れているコミュニケーションプログラムを選択するため
のテーブルである。指向エージェントプログラム対応テ
ーブル396には、エージェントプログラムのプログラ
ム番号に対応して、このエージェントプログラムに対応
する指向エージェントプログラムのプログラム番号と、
この指向エージェントプログラムが起動されるための指
向閾値その他の条件を示す各項目が、格納されている。
この図15、図16に示されているエージェントプログ
ラム番号及びショートカットエージェントプログラム番
号は、それぞれ、エージェントプログラム295及び指
向エージェントプログラム395に格納されている各コ
ミュニケーションプログラムの番号と一致している。
【0077】図15は指向エージェントプログラム対応
テーブル396の一部であるショートカットエージェン
トプログラム対応テーブルを表したものであり、図16
はショートカットエージェントプログラム対応テーブル
で選択される各プログラム番号に対応した、ショートカ
ットエージェントの行為(行動と発声)内容を表したも
のである。
【0078】図15に示すショートカットエージェント
プログラム対応テーブルには、エージェントプログラム
に対応して、習熟度閾値、最多選択プログラム番号、シ
ョートカットエージェント(指向エージェント)プログ
ラム番号が格納される。習熟度閾値は、ユーザ指向とし
ての各エージェントプログラムに対する習熟度の、閾値
を表しており、運転者の習熟度がこの習熟度閾値以上と
なった場合に、ショートカットエージェントプログラム
が起動される。最多選択プログラム番号は、最多選択プ
ログラムデータ398から検出されるものであり、この
最多選択プログラム番号によって、各エージェントプロ
グラムに対応するショートカットエージェントのプログ
ラムが決定される。
【0079】例えば、経路案内システムにおいて目的地
を設定する方法を選択するエージェントプログラム(プ
ログラム番号00550)が起動されている場合、この
エージェントプログラムに対する運転者の習熟度が70
以上の時であって、最多選択プログラムのプログラム番
号が00580(ジャンル選択画面を表示し、応答待機
するプログラム)の場合には、プログラム番号8001
0のショートカットエージェントプログラムが起動され
る。
【0080】尚、指向エージェントプログラム対応テー
ブル396には、ショートカットエージェントプログラ
ム対応テーブルのみでなく、エージェントプログラム
と、このエージェントプログラムに対応するショートカ
ットエージェントプログラム以外の指向エージェントプ
ログラムとの対応テーブルも格納されている。この対応
テーブルにも、上記ショートカットエージェントプログ
ラム対応テーブルと同様に、エージェントプログラム及
び対応する指向エージェントプログラムのプログラム番
号、この指向エージェントプログラムが起動されるため
の指向閾値その他の条件が格納されている。
【0081】指向データ397には、運転者の指向を表
す指向値と、この指向値を取得するもととなる各項目の
データが格納されている。図17は、指向データ397
に格納されるデータの各項目を、エージェントシステム
やその他の関連システム等に関する項目であるシステム
状況、現在時刻や記念日等に相当するかどうか等の時間
状況、性別や年齢趣味等の運転者状況、車両状況、及び
天気等の外部状況に大別して示す表である。この各項目
のデータは、運転者自らの入力により取得したり、エー
ジェントによりまとめて又は必要に応じて問いかけてそ
の応答として取得したり、また、運転者の車両の操作や
外部機器等から取得する。
【0082】各運転者の指向値は、これらの各項目のデ
ータのうちの1つ又は複数から取得される。尚、この指
向値としては、上記第1の実施形態と同様の習熟度が含
まれており、指向データ397には上記第1の実施形態
と同様の習熟度データ297が含まれている。習熟度デ
ータ297の応答時間には、同時に出現するショートカ
ットエージェントへ応答した場合の応答時間も含めて格
納される。
【0083】図18は、最多選択プログラムデータ39
8の内容を概念的に示す図である。この最多選択プログ
ラムデータ398は、習熟度が指向値として用いられる
場合に使用される。最多選択プログラムデータ398に
は、ショートカットエージェントが短絡する短絡先のエ
ージェントプログラムを選択するためのデータが格納さ
れている。本実施形態のショートカットエージェント
は、複数層の階層構造の項目選択行為を行うエージェン
ト(以下項目選択エージェント)において、第n階層に
おいて、第n+1階層での項目選択行為を可能に、エー
ジェント行為を短絡するものである。
【0084】この図18に示すように、最多選択プログ
ラムデータ398には、各項目選択エージェントのプロ
グラム番号毎に、ショートカットエージェントを起動さ
せていない時に、項目選択エージェントについての応答
により選択され起動されたその1つ下の階層のエージェ
ントプログラム(選択エージェントプログラム)のプロ
グラム番号が、前5回分格納される。また、この、前5
回分の選択エージェントプログラムのうち最も多く選択
・起動されたエージェントプログラム(最多選択エージ
ェントプログラム)のプログラム番号が格納される。こ
の最多選択プログラムデータ398は、学習により格
納、更新され、ショートカットエージェントプログラム
を起動させる場合に参照される。
【0085】次に、以上のように構成された本実施形態
の動作について説明する。図19は、本実施形態による
エージェント処理のメイン動作を表したフローチャート
である。本実施形態においても、前記第1の実施形態と
同様に、エージェント処理部11は、イグニッションが
ONされたことがイグニッションセンサ401で検出さ
れると、上述の第1の実施形態と同様に、初期設定(ス
テップ11)、現在状況の把握(ステップ12)、学習
項目データ、応答データのチェック(ステップ13)、
コミュニケーションプログラムの有無検知(ステップ1
4)、コミュニケーションプログラムをお休みすべき状
態か否かの確認(ステップ15)を行う。そしてコミュ
ニケーションプログラムをお休みすべき状態の場合(ス
テップ15;Y)にはそのままステップ44に移行し、
お休みすべき状態でない場合(ステップ15;N)に
は、コミュニケーションプログラムを起動する(ステッ
プ16)。
【0086】コミュニケーションプログラムの起動(ス
テップ16)に続いて、本実施形態のエージェント処理
部11は、指向データ397から運転者の各項目の指向
値を読み取り、指向エージェントプログラム対応テーブ
ル396の指向閾値と比較する(ステップ27)。そし
て、運転者の指向値が指向閾値以上の場合(ステップ2
7;Y)には、指向エージェントプログラム対応テーブ
ル396に基づいて、運転者の指向に応じた指向エージ
ェント処理を行う(ステップ28)。
【0087】指向閾値の比較(ステップ27)と指向エ
ージェント処理(ステップ28)の例としては次のよう
なものがある。例えば、指向データ397のうちの「今
日の日付」と「家族の生年月日」のデータから家族の誕
生日までの日数Yを求め、(その年の年間日数−Y)の
値を指向値として取得し、家族の誕生日の一週間前(指
向閾値)になると(ステップ27;Y)、バースデーケ
ーキを持った指向エージェントを表示し「○○ちゃんの
お誕生日まであと一週間よ。お誕生日プレゼントの用意
は済んだ?」との音声を出力する(ステップ28)。ま
た、運転者の生年月日及び渋滞状況のデータから取得し
た指向値に基づいて、渋滞時に運転者のその日の運勢を
知らせる処理がある。また、運転者のひいきのプロ野球
チームのデータと、そのプロ野球チームのゲームのラジ
オ放送開始時による指向値に基づいて、その放送が開始
される旨及び対戦相手を知らせるとともに、ラジオの電
源を入れるか否かを問い合わせる処理を行う。この場
合、ラジオ放送予定のデータ(放送開始時間と対戦チー
ム)は、運転者が入力装置22から入力し、又は、通信
制御装置24から取得するようにする。車両位置データ
と運転者が興味を持っている名所や旧跡のデータに基づ
いて指向値を取得し、車両の近辺にある名所や旧跡をガ
イドする処理、運転者の運転歴のデータと車両位置に基
づく指向値を取得し、運転歴の短い運転者に対して「こ
こら辺は道が狭いから気を付けてね。」等のアドバイス
をする処理が挙げられる。また、指向エージェント処理
としては、詳細を後述するように、カーナビゲーション
システムに対する習熟度を指向値として取得し、習熟度
の大きい場合には目的地等の選択の階層メニューを短絡
するショートカットエージェント処理も含まれる。
【0088】上述のような指向エージェント処理後は、
起動されたコミュニケーションプログラムに対する運転
者からの応答を取得する(ステップ41)。運転者の指
向値が指向閾値よりも小さい場合(ステップ27;N)
には、指向エージェントプログラムを起動することな
く、そのまま応答を取得する(ステップ41)。
【0089】以降、前述の第1の実施形態と同様に、エ
ージェントプログラムが制御対象プログラムかどうかの
判断(ステップ42)からエンドまでの処理を行う。
【0090】尚、データの蓄積に際して、ショートカッ
トエージェントにより短絡され起動されなかったエージ
ェントプログラムについては、エージェントプログラム
の学習項目データ292のお休み回数/日時はカウント
アップせず、応答データ293についても書き換えは行
わず、習熟度データ297の前5回の応答時間、最多選
択プログラムデータ398の前5回の次に選択されたエ
ージェントプログラムについても書き換えは行わないも
のとする。
【0091】次に、以上説明したエージェント処理によ
る、具体的な行為例として、指向エージェントがショー
トカットエージェントである場合について説明する。
【0092】図20は、カーナビゲーションを行う際に
運転者からの入力によりメニューを設定する場合のメニ
ュー設定の階層構造を表した説明図であり、図21は、
図20の階層構造におけるショートカットエージェント
の行為を表した説明図である。この図20に示すよう
に、このカーナビゲーションシステムにおいて、例え
ば、目的地を現在地近傍の飲食店地図又はリストから検
索して設定する場合には、通常は、まず、目的地を設定
するモードである目的地設定モードを選択し(第1階
層)、目的地の選択をジャンルから選択するジャンル選
択モードを選択し(第2階層)、ジャンル別リストから
飲食店を選択して(第3階層)、現在地近傍の飲食店地
図またはリストを表示させ、目的地となる飲食店を指定
する。この後、ナビゲーション処理部10により飲食店
への経路案内が行われる。
【0093】そして、本実施形態においては、ショート
カットエージェントにより、図21に示すように、目的
地設定モード(第1階層)を選択した後は、直接飲食店
を選択して現在地近傍の飲食店地図またはリスト(第3
階層)を表示させることができ、続いて目的地となる飲
食店を指定できる。
【0094】まず、エージェントプログラムに対する運
転者の習熟度が高い場合(ここでは、習熟度=75とす
る)について説明する。本実施形態においては、マイク
からの音声入力等によりカーナビゲーションシステムが
起動されると、エージェント処理部11は、まず、目的
地の設定とシステムに関する設定のいずれの設定を行う
かのモード選択(第1階層)のための処理を行う。この
とき、プログラム番号00540番のエージェントプロ
グラムを起動する(ステップ16)。このプログラムに
より、表示装置27には、メインのエージェントが徒歩
で現れ、音声出力装置25からは、「すぐに道案内をし
ましょうか、それともシステム設定をしますか」との音
声が出力される。そして、このエージェントプログラム
に対応するショートカットエージェントプログラムが無
いため(ステップ27;N)、そのまま応答を待って待
機する。
【0095】そして、マイクから「道案内」との音声入
力を取得する等、目的地設定モードが選択されると(ス
テップ41)、このエージェントプログラムは制御対象
プログラムではないため(ステップ42;N)、エージ
ェント処理部11は、データの蓄積(ステップ44)等
の処理の後、プログラム番号00550番のエージェン
トプログラム(目的地を設定する方法を選択するプログ
ラム)を起動する(ステップ16)。これにより、経路
案内メニューの第2階層に移行し、表示装置27のメイ
ンのエージェントはアップショットの表示に変わり、音
声出力装置25から「目的地の設定方法を選んでね。ジ
ャンル別に探しますか、電話番号を入れますか、それと
も地名を探しますか。」との音声が流れる。続いてエー
ジェントは、目的地設定方法の入力に対して待機する。
【0096】また、エージェント処理部11は、指向デ
ータ397から運転者の各項目の指向値を読み取り、指
向エージェントプログラム対応テーブル396の指向閾
値と比較する(ステップ27)。指向値のうち習熟度に
ついては、習熟度=75である。そして、ショートカッ
トエージェントプログラム対応テーブル296(図1
5)を参照すると、習熟度が、起動されているエージェ
ントプログラム550番の習熟度閾値よりも大きいので
(ステップ27;Y)、エージェント処理部11は、指
向エージェント処理としてのショートカットエージェン
ト処理を行う(ステップ28)。
【0097】図22は、指向エージェント処理(ステッ
プ28)としてのショートカットエージェント処理の行
程を表すフローチャートである。この図22に示される
ように、ショートカットエージェント処理においては、
エージェント処理部11は、最多選択プログラムデータ
398からプログラム番号00550番のエージェント
プログラムに対する最多選択エージェントプログラムの
プログラム番号00580(ジャンル選択画面を表示
し、ジャンル選択を促すプログラムのプログラム番号)
を取得する(ステップ281)。最多選択プログラムデ
ータ398において、プログラム番号00550番のエ
ージェントプログラムに対する最多選択エージェントプ
ログラムが00580番であるということは、この運転
者は、前5回の操作においては、00550番のプログ
ラムを起動させた第2階層において、ジャンル別選択、
電話番号入力、及び地名入力の3つの中からジャンル別
選択を選びその結果プログラム番号00580番のプロ
グラム(ジャンル選択画面を表示し、ジャンル選択を促
すプログラム)が起動された場合が最も多かったことに
なる。
【0098】そして、エージェント処理部11は、ショ
ートカットエージェントプログラム対応テーブル396
において、起動したエージェントプログラムのプログラ
ム番号00550と最多選択エージェントプログラムの
プログラム番号00580とに対応するショートカット
エージェントプログラムのプログラム番号80010と
を取得する(ステップ282)。次に、エージェント処
理部11は、このプログラム番号80010のショート
カットエージェントプログラムを起動する(ステップ2
83)。このショートカットエージェントプログラムに
より、図22に示すように、表示装置27には、メイン
のエージェントEのアップショットに並んで、ショート
カットエージェントSのロングショットが表示され、音
声出力装置25からは、前述したエージェントEの音声
に続いて、「すぐにジャンルを入れることもできるの
よ。」とのショートカットエージェントSの音声が流れ
る。続いて、ショートカットエージェントは、ジャンル
の入力に対して応答待機する。
【0099】運転者から、例えば「飲食店」等と、ショ
ートカットエージェントSに応答して直接ジャンルを指
定した入力を取得すると、ショートカットエージェント
がこの応答を認識する。そして、この情報をもとに、エ
ージェント処理部11がプログラム番号00550番の
エージェントプログラムは応答を取得しないまま終了さ
せ、プログラム番号00600のエージェントプログラ
ム(「飲食店」との応答を認識した後のエージェントプ
ログラム)を起動し、以降このエージェントプログラム
から順にエージェント行為が行われ、車両位置の検出、
表示装置27への車両の現在位置近辺の飲食店地図の表
示、この地図による運転者から目的地となる飲食店の指
定を得る。従って、運転者は、ショートカットエージェ
ントに応答することにより、第2階層における操作(目
的地設定方法の選択)を省略して第3階層へ移行するこ
とができる。
【0100】一方、運転者から、「ジャンル選択」等の
メインのエージェントに対する応答を取得した場合に
は、エージェントプログラムによりこれが認識されてか
ら取得した応答に合わせた第3階層へ移行する。例え
ば、「ジャンル選択」との応答を取得した場合には、エ
ージェント処理部11は、第3階層として表示装置27
にジャンル別リストを表示し、「ジャンルを選択して
ね。」とのエージェント音声を出力する。そして、「飲
食店」との入力を取得すると、プログラム番号0060
0番のエージェントプログラムを起動して車両の現在位
置を検出し、現在位置近辺の飲食店地図を表示する。運
転者は、メインのエージェントに対して、例えば「電話
番号」や「地名」等と応答することにより、ショートカ
ットによるショートカット先とは異なるジャンル選択以
外の目的地選択方法を選択することができる。
【0101】運転者のエージェントプログラムに対する
習熟度が習熟度閾値70よりも小さい場合(ステップ2
7;N)には、エージェント処理部11はショートカッ
トエージェントプログラムを起動することなく、第2階
層において、図23に示すように、メインのエージェン
トEの表示及び音声出力のみを行って目的地の設定方法
を取得し、以降ジャンル選択、飲食店地図の表示等の下
の階層へ移行する。
【0102】そして、表示装置27に飲食店地図を表示
した後は、メインのエージェント処理にリターンし、表
示した地図により運転者から目的地となる飲食店の指定
を応答として取得し(ステップ41)、以降、制御対象
プログラムとして(ステップ42;Y)応答に応じた制
御(経路案内)を行い(ステップ43)、最多選択プロ
グラムデータ398を含むデータの蓄積(ステップ4
4)等、上述の第1の実施形態と同様の処理を行う。
【0103】この様に、本実施形態では、エージェント
プログラムが起動されると、運転者の習熟度が高い場合
にはショートカットエージェントが出現してエージェン
トの行為を短絡可能とし、運転者のエージェントへの応
答等のコミュニケーションを効率化し短時間での操作を
可能とする。そして、運転者の習熟度が低い場合には、
ショートカットエージェントは出現せず、操作の統一感
を保持することにより運転者が体系だったシステムとし
てのメニューの階層構造を把握し易いようになってい
る。本実施形態によると、ショートカットエージェント
は、メインのエージェントとともに出現するので、一旦
習熟度の大きくなった運転者が長期間使用せずにいたた
めに操作を忘れた場合であっても、メインのエージェン
トの案内に従ってメニュー階層通りに操作したり、日常
的に使用しないメニュー(ショートカット先以外のメニ
ュー)を選択することを、容易に行うことができる。
【0104】本実施形態によると、機能及び出現状況の
異なるエージェントとショートカットエージェントとを
個別に表示、音声出力するので、運転者にとって紛らわ
しくなく、容易にこれらのエージェントを識別し情報を
把握することができる。本実施形態によると、最多選択
プログラムデータ398に過去に選択され起動されたプ
ログラムが使用履歴として記憶され、頻繁に使用する項
目(最多選択プログラム)が取得され、これに基づいて
ショートカットエージェントによるショートカット先が
決定されるので、運転者に合わせた効率的なショートカ
ット機能が実現される。
【0105】尚、本発明は上述の実施形態に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて
適宜変更可能である。上述の各実施形態においてはサブ
エージェントは、ヘルプエージェントやショートカット
エージェント等、起動されているメインのエージェント
との関連を有するであるが、これに限られるものではな
く、メインのエージェントとサブエージェントとは相互
に関連のないものとすることもできる。例えば、エージ
ェントとサブエージェントのうちの一方は経路案内を行
い、他方は車両の状態を報知するようにしてもよい。例
えば、一方が経路案内を行っている途中で他方が「お腹
が空いたよ〜。ガソリンがほしいなあ。」と出現する。
そして目的地に到着して、経路案内をしていたエージェ
ントは終了しても、車両の状態を報知するエージェント
は給油をしなければそのまま表示されて泣き顔になって
いく等とすることができる。
【0106】上述の各実施形態においてはヘルプエージ
ェントやショートカットエージェント等のサブエージェ
ントの出現は、各プログラム毎に判断されるが、これに
限られるものではなく、カーナビゲーション、空調等の
システム毎や、または運転者毎に判断し、必要と判断さ
れた場合にはそのシステム起動中や運転者の操作中を通
して出現するようにしてもよい。サブエージェントは一
度に複数出現してもよく、ヘルプエージェントとショー
トカットエージェントの両方を習熟度に応じて出現可能
とすることもできる。サブエージェントも運転者からの
応答等を取得する行為を行うものとし、この応答等から
学習することによりサブエージェントの行為が決定され
るようにしてもよい。
【0107】第1の実施形態においては、習熟度に応じ
てヘルプの出現・非出現が決定されているが、習熟度以
外の指向からヘルプエージェントの行為(出現非出現を
含む)を決定してもよい。例えば、ラジオのプロ野球放
送をもとに運転者にプロ野球のゲーム経過を知らせるメ
インのエージェントに対して、野球に詳しくない人には
ルールや用語の解説を行う等とすることができる。上記
第2の実施形態では、ショートカットエージェントは、
第n階層において、第n+1階層での項目選択行為を可
能に、エージェント行為を短絡するものであるが、ショ
ートカットエージェントを、第n階層から第n+2以上
の階層での操作を可能にエージェント行為を短絡するも
のとすることもできる。上記第2の実施形態では、ショ
ートカットエージェントは、メインのエージェントに対
して短絡のみを行って以降のエージェント行為は再びメ
インのエージェントが行うようになっているが、ショー
トカットエージェントに対する応答を取得した以降は、
メインのエージェントに戻らず、ショートカットエージ
ェントがそのままエージェント行為を行うようにしても
よい。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るエー
ジェント装置によれば、機能や出現状況の異なるエージ
ェントとサブエージェントとを個別に出現させるので、
運転者にとって紛らわしくなく、これらのエージェント
を明確に識別し容易に情報を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のエージェント装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態におるプログラム選択テーブル
の内容を概念的にあらわした説明図である。
【図3】図1の実施形態において、各プログラム番号に
対応するエージェントの行為(行動と音声)を表した説
明図である。
【図4】図1の実施形態におけるプログラム番号000
01〜00002の起動により表示装置に表示されるエ
ージェントの「かしこまってお辞儀」行動についての数
画面を表した説明図である。
【図5】図1の実施形態における学習項目データの内容
を概念的に表した説明図である。
【図6】図1の実施形態における応答データの内容を概
念的に表した説明図である。
【図7】図1の実施形態におけるナビゲーションデータ
記憶装置に格納されるヘルプエージェントプログラム対
応テーブルの内容を概念的に表した説明図である。
【図8】図1の実施形態において、各プログラム番号に
対応するヘルプエージェント行為(行動及び音声)を表
した説明図である。
【図9】図1の実施形態における習熟度データの内容を
概念的に表した説明図である。
【図10】図1の実施形態におけるナビゲーションデー
タ記憶装置に格納されるデータファイルの内容を概念的
に表した説明図である。
【図11】図1の実施形態における状況センサ部を構成
する各種センサを表した説明図である。
【図12】図1の実施形態によるエージェント処理のメ
イン動作を表したフローチャートである。
【図13】図1の実施形態において、車両走行中におけ
る具体的なエージェント処理の内容を概念的に表したも
のである。
【図14】本発明の第2の実施形態のエージェント装置
の構成を示すブロック図である。
【図15】図14の実施形態における指向エージェント
プログラム対応テーブルの内容を概念的に表した説明図
である。
【図16】図14の実施形態において、各プログラム番
号に対応するショートカットエージェントの行為(行動
と音声)を表した説明図である。
【図17】図14の実施形態において、指向データに格
納されるデータの各項目を示す表である。
【図18】図14の実施形態における最多選択プログラ
ムデータの内容を概念的に表した説明図である。
【図19】図14の実施形態によるエージェント処理の
メイン動作を表したフローチャートである。
【図20】図14の実施形態において、カーナビゲーシ
ョンを行う際に運転者からの入力によりメニューを設定
する場合のメニュー設定の階層構造を表した説明図であ
る。
【図21】図20の階層構造におけるショートカットエ
ージェントの行為を表した説明図である。
【図22】図14の実施形態による指向エージェント処
理の動作を表したフローチャートである。
【図23】図14の実施形態において、ショートカット
エージェントが出現する場合の画面表示及び音声出力を
表す説明図である。
【図24】図14の実施形態において、ショートカット
エージェントが出現しない場合の画面表示及び音声出力
を表す説明図である。
【符号の説明】
1 全体処理部 10 ナビゲーション処理部 11 エージェント処理部 12 I/F部 13 画像処理部 14 音声制御部 15 状況情報処理部 21 現在位置検出装置 22 入力装置 23 記憶媒体駆動装置 24 通信制御装置 25 音声出力装置 26 マイク 27 表示装置 28 撮像装置 29 エージェントデータ記憶装置 30 ナビゲーションデータ記憶装置 40 状況センサ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 和英 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 向井 康二 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 擬人化されたエージェントを車両内に出
    現させるエージェント出現手段と、 車両の状況を判断する状況判断手段と、 この状況判断手段により判断された状況から、前記エー
    ジェントの行為を決定するエージェント行為決定手段
    と、 このエージェント行為決定手段で決定された行為を前記
    エージェント出現手段により出現されるエージェントに
    行わせるエージェント制御手段と、 前記状況判断手段により判断された状況から、前記エー
    ジェントの出現下において擬人化されたサブエージェン
    トの出現の要否を判断する要否判断手段と、 前記要否判断手段の判断に基づいて前記サブエージェン
    トを前記エージェントとは別個に認識可能に出現させる
    サブエージェント出現手段と、 前記状況判断手段により判断された状況から、サブエー
    ジェントの行為を決定するサブエージェント行為決定手
    段と、 前記サブエージェント行為決定手段で決定された行為を
    前記サブエージェント出現手段により出現されるサブエ
    ージェントに行わせるサブエージェント制御手段とを具
    備することを特徴とするエージェント装置。
  2. 【請求項2】 前記サブエージェントは、前記エージェ
    ントの行為についての解説行為を行うことを特徴とする
    請求項1に記載のエージェント装置。
  3. 【請求項3】 前記サブエージェントは、一連の前記エ
    ージェントの行為についてその一部を短絡することを特
    徴とする請求項1に記載のエージェント装置。
  4. 【請求項4】 前記状況判断手段は、運転者の指向を取
    得する指向取得手段を備え、 前記要否判断手段は、前記運転者の指向を前記車両の状
    況として、サブエージェントの出現の要否を判断するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか
    1項に記載のエージェント装置。
  5. 【請求項5】 前記指向取得手段が、運転者の指向とし
    て運転者のエージェントに対する習熟度を取得し、 前記要否判断手段は、前記習熟度を前記車両の状況とし
    て、サブエージェントの要否を判断することを特徴とす
    る請求項4に記載のエージェント装置。
  6. 【請求項6】 前記状況判断手段による所定状況を記憶
    することで学習する学習手段を具備し、 前記要否判断手段は、前記学習手段による学習結果を前
    記車両の状況として、前記サブエージェントの要否を判
    断することを特徴とする請求項1から請求項5のうちの
    いずれか1項に記載のエージェント装置。
  7. 【請求項7】 前記状況判断手段による所定状況を記憶
    することで学習する学習手段を具備し、 前記エージェント行為決定手段及び前記サブエージェン
    ト行為決定手段のうち少なくとも1つは、前記学習結果
    を車両の前記状況として、エージェント又はサブエージ
    ェントの行為を決定することを特徴とする請求項1から
    請求項6のうちのいずれか1項に記載のエージェント装
    置。
  8. 【請求項8】 画像表示手段を備え、 前記エージェント出現手段が、前記画像表示手段に対
    し、エージェントを画像表示させるエージェント表示手
    段を含み、 前記サブエージェント出現手段が、前記画像表示手段に
    対し、サブエージェントを、前記エージェントと視覚的
    に識別可能に画像表示させるサブエージェント表示手段
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項7のうちの
    いずれか1項に記載のエージェント装置。
  9. 【請求項9】 音声出力装置を備え、 前記エージェント出現手段が、前記音声出力装置に対
    し、エージェントの音声を出力させるエージェント音声
    出力手段を含み、 前記サブエージェント出現手段が、前記音声出力装置に
    対し、前記エージェントと聴覚的に識別可能なサブエー
    ジェントの音声を出力させるサブエージェント音声出力
    手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項8のう
    ちのいずれか1項に記載のエージェント装置。
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