JPH11249075A - 偏光光照明装置及び投写型画像表示装置 - Google Patents

偏光光照明装置及び投写型画像表示装置

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JPH11249075A
JPH11249075A JP10334641A JP33464198A JPH11249075A JP H11249075 A JPH11249075 A JP H11249075A JP 10334641 A JP10334641 A JP 10334641A JP 33464198 A JP33464198 A JP 33464198A JP H11249075 A JPH11249075 A JP H11249075A
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polarization
lens
lens plate
polarized
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Narumasa Yamagishi
成多 山岸
Yoshihiro Masumoto
吉弘 枡本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光の広がりが小さく(照明Fナンバーが
大きく)、光源からのランダムな光線を任意の偏光方向
に変換することができる偏光光照明装置を提供する。 【解決手段】 偏光方向がランダムな光源(106)からの
光を、異形開口設計を施した第2のレンズ板(110)を含
むインテグレータ光学系(102)を介して、偏光分離部(10
3)に入射させる。偏光分離部(103)は入射光を偏光方向
が直交する2つの偏光光に分離する。その後、偏光変換
部(104)によりこれらの変更光の偏光方向を揃える。以
上により、偏光方向がランダムな光を任意の偏光方向に
変換するとともに、照明光の広がりを抑えられた偏光光
照明装置が得られる。かかる偏光光照明装置は、偏光を
利用して変調を行う液晶ライトバルブを用いた投写型画
像表示装置の照明装置として好適に利用でき、該装置の
低コスト化と高輝度化を両立させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は偏光方向をそろえた
偏光光を用いて矩形領域をに均一に照明する偏光光照明
装置に関するものである。また本発明はこの偏光光照明
装置から出射された偏光光をライトバルブにより変調し
て映像をスクリーン上に拡大投写する投写型画像表示装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルをライトバルブに用いた投写
型画像表示装置は特に小型、軽量、設置性に優れること
からプレゼンテーションツールとして急速に市場を形成
している。また、民生分野でも従来のCRT投写型のプ
ロジェクションテレビに比べて小型、軽量、周辺までの
画質の均一性等に優れることから普及が期待されてい
る。
【0003】これら液晶パネルをライトバルブに用いた
投写型画像表示装置(以下、液晶プロジェクターと称す
る)に対する市場ニーズとして、高輝度化、低コスト化
の2つが挙げられる。
【0004】高輝度化については、光源をより消費電力
の大きいものに置き換えて対応する考え方もあるが、こ
れは当座の方策であって、光源からの光の利用効率をよ
り向上させることによりこれに対処することがもっとも
望ましいことは明らかである。従来の液晶ライトバルブ
は偏光方向の片方しか利用できないことから入射光の半
分を熱として捨てていた。ところが、上記のような背景
から、近年では特開平8−304739号公報に準ずる
方式、あるいはこれを応用した方式の照明装置が開発さ
れ、光利用効率を大きく改善出来るようになった。この
構成を図23を用いて以下に説明する。
【0005】光源部910は光源ランプ911と、リフ
レクター912とからなる。光源ランプ911から出射
される偏光方向がランダムな光はリフレクター912に
よって一方向に反射され、インテグレーター光学系の第
1のレンズ板920に入射する。第1のレンズ板920
は矩形の微小なレンズ921が多数配列された複合レン
ズ体である。ここに入射した光は個々の微小レンズ92
1により集光せしめられる。この微小レンズ921によ
る光源像は第2のレンズ板930上に形成される。第2
のレンズ板930は、前記光源像が形成される位置付近
におかれた集光レンズアレイ931と、偏光ビームスプ
リッタ934の集合体からなる偏光分離プリズムアレイ
933と、λ/2位相差板935と、出射側レンズ93
7とからなる。第1のレンズ板920上の各微小レンズ
921による光源像が集光レンズアレイ931上に形成
され、偏光ビームスプリッタ934により、偏光方向に
応じて光線が分離される。偏光分離された光線はλ/2
位相差板935によりその偏光方向が揃えられた後、出
射側レンズ937を通って照明領域940を照明する。
このように光源ランプ911の偏光方向がランダムな光
の偏光方向を効率よく揃えることが出来る。
【0006】一方、低コスト化については全体コストの
中で占有率の最も高い液晶パネルの価格を下げるため、
パネルサイズを小型化する取り組みが行われつつある。
具体的には従来主流であった対角長が1.3インチ品か
ら0.9インチ品、更に0.5インチ品へ移行すること
で、取り数を上げてコスト低減を図るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パネルを小型
化しながら従来と同じ解像度を維持しようとするとパネ
ル上の有効画像表示領域での光の減衰が大きくなり、特
に透過型ライトバルブを用いたときには画素開口が著し
く小さくなることから光透過率が低下してしまう。
【0008】このように高輝度化と低コスト化の両立は
非常に困難であった。これに対する取り組みとして、小
型になったパネルの各画素にマイクロレンズを備えて見
かけの開口率を改善する方法がある。しかしながら、こ
の方法では、マイクロレンズが入射光を一旦絞り込む
が、その後光線が拡散するから、入射光には広がり角の
小さい、言い換えれば照明Fナンバーの大きい光が得ら
れる照明装置が必要になる。
【0009】一方、先に示した特開平8−304739
号公報の手法を用いて実際商品化を行う際には、偏光ビ
ームスプリッター934は断面形状が平行四辺形のプリ
ズムで構成するのが加工上有利であることから、現在商
品に搭載されているものはこの形状のプリズムを用いて
いる。更にこれの加工を安価に行うには、先の偏光ビー
ムスプリッター934のシステム光軸952方向の厚み
(システム光軸と直交する対向する2面の間隔)がすべ
て等しいことが望ましい。この結果、この偏光ビームス
プリッターを構成するプリズムは全て同形状となる。従
って集光レンズアレイ931に形成される光源像のうち
中心部付近(システム光軸付近)の最も大きいものに前
記プリズム形状を合わせると周辺に形成される比較的小
さな光源像に対しては無駄な部分が生じる。これにより
第2のレンズ板930自体が大きくなってしまうことか
ら、照明光は照明Fナンバーが小さく入射角が大きい光
になってしまうという問題がある。
【0010】従って従来技術においては高輝度化と低コ
スト化を両立させることは困難であった。
【0011】本発明は、上記の従来の問題を解決し、照
明光の広がりが小さく(照明Fナンバーが大きく)、光
源からのランダムな光線を任意の偏光方向に変換するこ
とができる偏光光照明装置を提供することを目的とす
る。
【0012】また、本発明は、光の利用効率が高く、そ
の結果高輝度な画像が得られ、しかも低コストな投写型
画像表示装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成とする。
【0014】即ち、本発明の第1の構成にかかる偏光光
照明装置は、偏光方向がランダムな光を出射する光源
と、複数の矩形レンズの集合体からなる第1のレンズ
板、前記矩形レンズに1対1に対応する複数の微小レン
ズの集合体からなる第2のレンズ板、及び集光レンズを
有するインテグレーター光学系と、前記光源から出射さ
れた光を、偏光方向が直交し光軸が略平行な2つの偏光
光に分離する偏光分離部と、前記2つの偏光光の偏光方
向をそろえる偏光変換部とを備え、前記第1のレンズ板
の矩形レンズによる光源像が、前記第2のレンズ板上に
複数の列をなして形成されるように、前記矩形レンズは
その開口中心と曲率中心とをずらして形成されており、
前記第2のレンズ板の微小レンズは、前記矩形レンズに
よる光源像が形成される位置に複数の列状に配置されて
おり、前記微小レンズの複数の列のうち、前記列の長手
方向と直角方向の幅Hが他と異なる列を少なくとも1つ
有し、前記偏光分離部は、システム光軸に対して斜めに
設置された反射ミラー面と、前記反射ミラー面と平行に
設置された偏光分離面と、前記システム光軸と直交する
2面とを有する微小偏光ビームスプリッターが複数集合
して構成され、前記偏光分離面は、前記第2レンズ板か
らの光を偏光方向により透過又は反射して分離する偏光
分離膜を備え、システム光軸と直交する前記2面間距離
dは前記偏光分離部を構成する全ての微小偏光ビームス
プリッターにおいて同一であり、前記反射ミラー面と前
記偏光分離面との間の距離hが他と異なる微小偏光ビー
ムスプリッターが少なくとも1つ含まれていることを特
徴とする。
【0015】本発明の第2の構成にかかる偏光光照明装
置は、偏光方向がランダムな光を出射する光源と、複数
の矩形レンズの集合体からなる第1のレンズ板、前記矩
形レンズに1対1に対応する複数の微小レンズの集合体
からなる第2のレンズ板、及び集光レンズを有するイン
テグレーター光学系と、前記光源から出射された光を、
偏光方向が直交し光軸が略平行な2つの偏光光に分離す
る偏光分離部と、前記2つの偏光光の偏光方向をそろえ
る偏光変換部とを備え、前記第1のレンズ板の矩形レン
ズによる光源像が、前記第2のレンズ板上に複数の列を
なして形成されるように、前記矩形レンズはその開口中
心と曲率中心とをずらして形成されており、前記第2の
レンズ板の微小レンズは、前記矩形レンズによる光源像
が形成される位置に複数の列状に配置されており、前記
微小レンズの複数の列のうち、前記列の長手方向と直角
方向の幅Hが他と異なる列を少なくとも1つ有し、前記
偏光分離部は、システム光軸に対して斜めに設置された
偏光分離面と、前記偏光分離面と平行に設置された面
と、前記システム光軸と直交する2面とを有する微小偏
光ビームスプリッターが複数集合して構成され、前記偏
光分離面は、前記第2レンズ板からの光を偏光方向によ
り透過又は反射して分離する偏光分離膜を備え、システ
ム光軸と直交する前記2面間距離dは前記偏光分離部を
構成する全ての微小偏光ビームスプリッターにおいて同
一であり、前記偏光分離面とこれと平行な面との間の距
離hが他と異なる微小偏光ビームスプリッターが少なく
とも1つ含まれていることを特徴とする。
【0016】本発明の第3の構成にかかる偏光光照明装
置は、偏光方向がランダムな光を出射する光源と、複数
の矩形レンズの集合体からなる第1のレンズ板、前記矩
形レンズに1対1に対応する複数の微小レンズの集合体
からなる第2のレンズ板、及び集光レンズを有するイン
テグレーター光学系と、前記光源から出射された光を、
偏光方向が直交し光軸が略平行な2つの偏光光に分離す
る偏光分離部と、前記2つの偏光光の偏光方向をそろえ
る偏光変換部とを備え、前記第1のレンズ板の矩形レン
ズによる光源像が、前記第2のレンズ板上に複数の列を
なして形成されるように、前記矩形レンズはその開口中
心と曲率中心とをずらして形成されており、前記第2の
レンズ板の微小レンズは、前記矩形レンズによる光源像
が形成される位置に複数の列状に配置されており、前記
微小レンズの複数の列のうち、前記列の長手方向と直角
方向の幅Hが他と異なる列を少なくとも1つ有し、前記
偏光分離部は、システム光軸に対して斜めに設置された
偏光分離面と、前記偏光分離面と平行に設置された面
と、前記システム光軸と直交する2面とを有する同一形
状の微小偏光ビームスプリッターが複数集合して構成さ
れ、前記偏光分離面は、前記第2レンズ板からの光を偏
光方向により透過又は反射して分離する偏光分離膜を備
えることを特徴とする。
【0017】本発明の第4の構成にかかる偏光光照明装
置は、偏光方向がランダムな光を出射する光源と、複数
の矩形レンズの集合体からなる第1のレンズ板、前記矩
形レンズに1対1に対応する複数の微小レンズの集合体
からなる第2のレンズ板、及び集光レンズを有するイン
テグレーター光学系と、前記光源から出射された光を、
偏光方向が直交し光軸が略平行な2つの偏光光に分離す
る偏光分離部と、前記2つの偏光光の偏光方向をそろえ
る偏光変換部とを備え、前記第1のレンズ板の矩形レン
ズによる光源像が、前記第2のレンズ板上に複数の列又
は群をなして形成されるように、前記矩形レンズはその
開口中心と曲率中心とをずらして形成されており、前記
第2のレンズ板の微小レンズは、前記矩形レンズによる
光源像が形成される位置に複数の列又は群をなして配置
されており、前記微小レンズの複数の列又は群の長手方
向と直角方向の幅Hが全て略同一であり、前記偏光分離
部は、システム光軸に対して斜めに設置された偏光分離
面と、前記偏光分離面と平行に設置された面と、前記シ
ステム光軸と直交する2面とを有する同一形状の微小偏
光ビームスプリッターが複数集合して構成され、前記偏
光分離面は、前記第2レンズ板からの光を偏光方向によ
り透過又は反射して分離する偏光分離膜を備えることを
特徴とする。
【0018】上記の第1〜第4の構成にかかる偏光光照
明装置によれば、インテグレータ光学系を用いた照明装
置に於いて、ランダム偏光光を出射する光源と、第2レ
ンズ板に異形開口設計を施したインテグレーター光学系
と、偏光方向が直交する2つの偏光光に分離する偏光分
離部と、これら2つの偏光光の偏光方向を揃える偏光変
換部とを有した構成とすることで、光源からのランダム
光を任意の偏光方向に変換出来ると同時に、照明光の広
がりを抑えることが出来る(照明Fナンバーを大きくす
ることができる)。
【0019】即ち、本発明の偏光光照明装置は偏光分離
した光を全て同じ偏光方向に揃えることができるので、
偏光光を必要とする照明装置、特に偏光を利用し変調を
行うライトバルブを用いた投写型画像表示装置の照明装
置として用いた場合には、光源からのランダム光を全て
利用でき、光利用率を大幅に改善できる。さらに第1レ
ンズ板により第2レンズ板に形成される光源像の大きさ
に合わせて偏光分離素子を形成できるから、照明Fナン
バーを大きくする(入射光の広がり角を小さくする)こ
とができる。この結果、本発明の偏光光照明装置を用い
た投写型画像表示装置は、その投写光学系のFナンバー
を変えることなく高輝度の画像が得られる。更に、ライ
トバルブ入射面上にマイクロレンズを構成した場合には
投写光学系の負担が小さくなり、マイクロレンズによる
効果を得やすくすることが出来る。
【0020】また、本発明にかかる投写型画像表示装置
は、偏光光照明装置と、前記偏光光照明装置からの偏光
光を変調して入力信号に応じて画像表示を行うライトバ
ルブを備えた変調装置と、前記変調装置により変調され
た変調光束をスクリーン上に拡大投写する投写光学系と
を有する投写型画像表示装置において、前記偏光光照明
装置が上記の第1〜第4のいずれかの偏光光照明装置で
あることを特徴とする。
【0021】上記の構成にかかる投写型画像表示装置に
よれば、液晶ライトバルブを用いた投写型画像表示装置
の照明装置として上記第1〜第4のいずれかの偏光光照
明装置を用いているので、偏光面が揃った偏光光を液晶
パネルに供給でき、光の利用効率が向上し、投写画像の
明るさを向上することが出来る。また、偏光板による熱
吸収が減少するので、偏光板での温度上昇が抑制され
る。また、冷却装置の小型化や低騒音化を実現できる。
これらと同時に、装置のコンパクト化や低コスト化も実
現できる。更に、照明Fナンバーを大きくできるので、
投写レンズを特に明るく設計する必要がない。この結
果、コストアップ、装置の大型化、コントラスト低下等
を伴わずに、光利用率の向上が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。
【0023】(実施の形態1)図1は本発明の偏光光照
明装置の実施の形態1の概略構成例を示す図である。本
実施の形態の偏光光照明装置100は、システム光軸1
50に沿って、光源部101、インテグレーター光学系
102、偏光分離部103、及び偏光変換部104から
なり、光源部101から射出された光は、インテグレー
ター光学系102、偏光分離部103、偏光変換部10
4を通って矩形の照明領域105に至る。インテグレー
ター光学系102は、第1のレンズ板108と、第2の
レンズ板110と、集光レンズ118とから構成され
る。
【0024】光源部101は、光源106と、リフレク
ター107とからなる。光源106から出射される偏光
方向がランダムな光はリフレクター107によって一方
向に反射され、インテグレーター光学系102に入射す
る。リフレクター107の反射面の形状は放物面でも、
楕円面でも、球面でも光学系の設計により使用できる。
【0025】第1のレンズ板108は、図2に示すよう
な微小な矩形レンズ109が複数個配列された複合レン
ズ体である。第1のレンズ板108に入射した光は個々
の矩形レンズ109により集光せしめられる。この矩形
レンズ109により形成される光源像は第2のレンズ板
110上に形成されるよう設定されている。
【0026】図3に第2のレンズ板110の外観を示
す。ここに形成される微小レンズ111は第1のレンズ
板108上に形成された矩形レンズ109と同じ数だけ
配置されている。各微小レンズ111は各矩形レンズ1
09と1対1に対応する。各矩形レンズ109による光
源像112は、第2のレンズ板110上に複数の列をな
して形成されるように、各矩形レンズ109はその開口
中心と曲率中心とをずらして設計されている。微小レン
ズ111は矩形レンズ109による光源像112が形成
される位置に配置される。更に微小レンズ111の開口
は、光源像112の大きさに合わせて、その開口面積や
形状が設定されている。
【0027】また、微小レンズ111がなす列は、図3
にあるように、第2のレンズ板110上に複数の短冊状
に構成されている。各列の長手方向と直角方向の幅(図
3において微小レンズ111の上下方向の有効開口幅)
Hは、全ての列で同一ではなく、図示したように幅Hが
異なる列が混在している。
【0028】第1のレンズ板108上の矩形レンズ10
9で集光された光は第2のレンズ板110上の微小レン
ズ111を透過した後、偏光分離部103に入射する。
図4に偏光分離部103と第2のレンズ板110との配
置を示す。
【0029】偏光分離部103は微小な偏光ビームスプ
リッターの集合体である。各偏光ビームスプリッター
(プリズム)は、反射ミラー面113aあるいは偏光分
離面113bと垂直な面における断面形状が平行四辺形
の四角柱からなる。プリズム114aと114bとの
間、プリズム114cと114dとの間、及びプリズム
114fの端面は反射ミラー処理が施され反射ミラー面
を構成している。また、プリズム114bと114cと
の間、プリズム114dと114eとの間、プリズム1
14eと114fとの間に偏光分離膜を備えることで偏
光分離面を構成している。これらのプリズムは、前記第
2のレンズ板110上の微小レンズ111のなす列11
7a,117b,117cに、プリズムの開口部116
a、116b、116cが対向するように配置される。
この反射ミラー面113a及びこれと平行な偏光分離面
113bは入射光(即ち、システム光軸)に対して斜め
に設けられている。また、プリズムの開口部116a、
116b、116cは入射光(即ち、システム光軸)に
対して垂直に設けられている。プリズムの反射ミラー面
113a又は偏光分離面113bと平行な対向する2面
の間隔h(図4においては、プリズムの平行四辺形の反
射ミラー面113a又は偏光分離面113bと平行な対
向する2辺の対辺間距離h)は、全てのプリズムで同一
ではなく、図示したように、対向2面間距離hがha、
hbと異なるプリズムが存在している。一方、各プリズ
ムのシステム光軸に垂直な対向2面間距離dは全てのプ
リズムで同一に形成されている。更に、開口部116
a、116b、116cの幅(図4において上下方向の
長さ)が、第2のレンズ板110上の対向する微小レン
ズ111のなす列の幅Hと一致するように、プリズムの
厚みが決定されている。
【0030】第2のレンズ板110の列を形成する微小
レンズ列117a(図3、図4)から出射された光は、
偏光分離部103の開口部116aに入射後、反射ミラ
ー115aにより反射せしめられ、偏光分離膜115b
に入射する。ここで入射光は偏光方向により透過光と反
射光に分離せしめられる。反射光は偏光分離部103を
抜けた後、基盤ガラス119上に短冊状に配置され、入
射光の偏光方向を90度変換するよう設定されたλ/2
板120(図1参照)に入射する。ここで偏光方向を変
換された光は集光レンズ118を経て照明領域105を
照明する。一方、透過光は、前記偏光分離膜115bに
平行に配置された反射ミラー115cで再度反射せしめ
られ、偏光変換部104に入射する。このとき、光線は
λ/2板120が形成されていない領域を通過するの
で、ここでは特に作用を受けず、集光レンズ118を経
て照明領域105を照明する。
【0031】また、第2のレンズ板110の列を形成す
る微小レンズ列117b(図3、図4)から出射された
光は、偏光分離部103の開口部116bに入射後、反
射ミラー115cにより反射せしめられた後、偏光分離
膜115dに入射する。ここで入射光は偏光方向により
透過光と反射光に分離せしめられる。反射光は再度反射
ミラー115c及び偏光分離膜115dにより反射せし
められ、偏光分離部103を抜けた後、基盤ガラス11
9上に短冊状に配置され、入射光の偏光方向を90度変
換するよう設定されたλ/2板120に入射する。ここ
で偏光方向を変換された光は集光レンズ118を経て照
明領域105を照明する。一方、透過光は、偏光分離膜
115eを透過した後、反射ミラー115fで反射せし
められ、偏光変換部104に入射する。このとき、光線
はλ/2板120が形成されていない領域を通過するの
で、ここでは特に作用を受けず、集光レンズ118を経
て照明領域105を照明する。
【0032】また、第2のレンズ板110の列を形成す
る微小レンズ列117c(図3、図4)から出射された
光は、偏光分離部103の開口部116cに入射後、偏
光分離膜115eに入射する。ここで入射光は偏光方向
により透過光と反射光に分離せしめられる。反射光は反
射ミラー115fにより再度反射されて偏光分離部10
3を抜けた後、基盤ガラス119上に短冊状に配置さ
れ、入射光の偏光方向を90度変換するよう設定された
λ/2板120に入射する。ここで偏光方向を変換され
た光は集光レンズ118を経て照明領域105を照明す
る。一方、透過光は、偏光分離膜115eを透過した
後、偏光変換部104に入射する。このとき、光線はλ
/2板120が形成されていない領域を通過するので、
ここでは特に作用を受けず、集光レンズ118を経て照
明領域105を照明する。
【0033】以上のように偏光光照明装置を構成するこ
とで、光源から射出される偏光方向がランダムな光を効
率よく一つの偏光方向に揃えることができ、同時にイン
テグレータ光学系で均一な照明が可能になる。しかも装
置の大きさはほとんど大型化することもなく実現でき
る。
【0034】偏光分離部103はシステム光軸方向長さ
dが全て同じプリズムの集合体なので、所定厚さhを有
する大きなプリズム材料を複数積層した後、積層方向に
対して斜めにスライスすることで大量に製作することが
できる。更に、一度に全面の研磨及びコートが可能にな
ることからコストアップを最小限に抑えることが出来
る。
【0035】また、第2のレンズ板110の微小レンズ
111の開口を光源像の大きさに応じて形成することが
できるので、第2のレンズ板110の大きさを最小限に
抑えることができる。このために、照明領域105に到
達する光の平行度を高くでき(照明Fナンバーを大きく
でき)、各種光学装置の照明装置としての応用範囲を広
げることができる。
【0036】上記の実施の形態ではインテグレーター光
学系102、偏光分離部103、偏光変換部104、集
光レンズ118(インテグレーター光学系102の一
部)をそれぞれ分離して配置しているが、それぞれの間
に間隔を設ける必要はなく、一体化しても構成できる。
【0037】上記の実施の形態では、偏光変換部104
はλ/2板212を用いて説明したが必ずしもこの必要
はなく、入射光の偏光方向を変えられる手段であればよ
い。また、上記の実施の形態では、偏光方向を揃えるた
めに、偏光分離部103で一旦反射されて射出された光
(偏光分離面でS偏光光)の偏光方向を変換している
が、偏光分離部で反射されることなく射出された光(偏
光分離面でP偏光光)に作用し、偏光分離部で反射され
て射出される光には作用しない構成とすることもでき
る。更に、偏光分離部で反射されて射出される光と、反
射されることなく射出される光のそれぞれに異なる作用
を加えて両方の偏光方向をそろえる構成とすることもで
きる。
【0038】また、集光レンズ118は必ずしも球面状
のレンズでなく、フレネルレンズやプリズムの集合体で
構成することも可能である。
【0039】上記実施の形態では、第2のレンズ板11
0の列を形成する微小レンズ列117aの幅Hに対して
微小レンズ列117b、117cの幅Hをおよそ117
a:117b:117c=2:1:1としたが、本発明
はこれに限定されない。例えば、微小レンズ列の数を少
なくし、更に図5に示すように、微小レンズ群の幅Hを
およそ117a:117b=2:1としたり、図6に示
すように、微小レンズ群の幅Hをおよそ117a:11
7b=3:2にしたりするなど、システムに合わせた最
適化が可能である。もちろん図7に示すように、微小レ
ンズ群の幅Hをおよそ117a:117b=1:1にし
た構成にすることもできる。
【0040】偏光分離部103のプリズムのシステム光
軸と直交する2面間距離d(図4参照)は、いずれかの
微小レンズ列117の幅Hと略同一にするのが好まし
く、特に最も大きな幅Hに一致させるのがより好まし
い。このようにすることで、光源106からの光を無駄
なく偏光光に変換することができる。
【0041】また、図1から明らかなように、システム
光軸150に対して、光源部101の光軸101a及び
第1のレンズ板108が、2面間距離dの約1.5倍だ
けずらせた位置に配置されることが望ましい。即ち、図
1において、光源部101の光軸101aとシステム光
軸150との間隔をWとしたとき、W=1.5dとする
のが好ましい。このようにすることで、光源106から
の光を無駄なく偏光光に変換することができる。なお、
このとき空間的な制約等によりシステム光軸150に対
する上記ずらし量Wを確保できない場合には、第1のレ
ンズ板108上の矩形レンズ109の軸をずらすことに
より前記ずらし量Wを補足する等することができる。
【0042】(実施の形態2)次に本発明の偏光光照明
装置の第2の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0043】図8は本発明の偏光光照明装置の実施の形
態2の概略構成例を示す図である。本実施の形態の偏光
光照明装置200は、システム光軸150に沿って、光
源部101、インテグレーター光学系201、偏光分離
部202、及び偏光変換部203からなり、光源部10
1から射出された光は、インテグレーター光学系20
1、偏光分離部202、偏光変換部203を通って矩形
の照明領域105に至る。インテグレーター光学系20
1は、第1のレンズ板108と、第2のレンズ板204
と、集光レンズ118とから構成される。
【0044】光源部101は、光源106と、リフレク
ター107とからなる。光源106から出射される偏光
方向がランダムな光はリフレクター107によって一方
向に反射され、インテグレーター光学系201に入射す
る。リフレクター107の反射面の形状は放物面でも、
楕円面でも、球面でも光学系の設計により使用できる。
【0045】第1のレンズ板108は、図2に示すよう
な微小な矩形レンズ109が複数個配列された複合レン
ズ体である。第1のレンズ板108に入射した光は個々
の矩形レンズ109により集光せしめられる。この矩形
レンズ109により形成される光源像は第2のレンズ板
204上に形成されるよう設定されている。
【0046】図9に第2のレンズ板204の外観を示
す。ここに形成される微小レンズ205は第1のレンズ
板108上に形成された矩形レンズ109と同じ数だけ
配置されている。各微小レンズ205は各矩形レンズ1
09と1対1に対応する。各矩形レンズ109による光
源像112は、第2のレンズ板204上に複数の列をな
して形成されるように、各矩形レンズ109はその開口
中心と曲率中心とをずらして設計されている。微小レン
ズ205は矩形レンズ109による光源像112が形成
される位置に配置される。更に微小レンズ205の開口
は、光源像112の大きさに合わせて、その開口面積や
形状が設定されている。
【0047】また、微小レンズ205がなす列は、図9
にあるように、第2のレンズ板204上に複数の短冊状
に構成されている。各列の長手方向と直角方向の幅(図
9において微小レンズ205の上下方向の有効開口幅)
Hは、全ての列で同一ではなく、図示したように幅Hが
異なる列が混在している。
【0048】第1のレンズ板108上の矩形レンズ10
9で集光された光は第2のレンズ板204上の微小レン
ズ205を透過した後、偏光分離部202に入射する。
図10に偏光分離部202と第2のレンズ板204との
配置を示す。
【0049】偏光分離部202は微小な偏光ビームスプ
リッターの集合体である。各偏光ビームスプリッター
(プリズム)は、偏光分離面206と垂直な面における
断面形状が平行四辺形の断面形状の四角柱からなる。プ
リズム207a,207b,207c,207d,20
7eの各接合面に偏光分離膜206を挟み込んで偏光分
離面が構成されている。これらのプリズムは、前記第2
のレンズ板204上の微小レンズ205のなす列209
a,209bに、開口部208a、208bが対向する
ように配置される。偏光分離面206は入射光(即ち、
システム光軸)に対して斜めに設けられている。また、
プリズムの開口部208a、208bは入射光(即ち、
システム光軸)に対して垂直に設けられている。プリズ
ムの偏光分離面206と平行な対向する2面の間隔h
(図10においては、プリズムの平行四辺形の偏光分離
面206と平行な対向する2辺の対辺間距離h)は、全
てのプリズムで同一ではない。即ち、プリズム207
a、207b、207cの対向2面間距離はhaであ
り、プリズム207d、207eの対向2面間距離はh
bであり、両者は異なっている。一方、各プリズムのシ
ステム光軸に垂直な対向2面間距離dは全てのプリズム
で同一に形成されている。更に、開口部208a、20
8bの幅(図10において上下方向の長さ)が第2のレ
ンズ板204上の対向する微小レンズ205のなす列の
幅Hと一致するように、プリズムの厚みが決定されてい
る。
【0050】第2のレンズ板204の列を形成する微小
レンズ列209a(図9、図10)から出射された光は
偏光分離部202の開口部208aに入射後、偏光分離
膜210aに入射する。ここで入射光は偏光方向により
透過光と反射光に分離せしめられる。透過光は偏光分離
部202を抜けた後、偏光変換部203に入射する。こ
のとき、光線はλ/2板212が形成されていない領域
を通過するので、ここでは特に作用を受けずに集光レン
ズ118を経て照明領域105を照明する。一方、反射
光は前記偏光分離膜210aに平行に配置された偏光分
離膜210bで再度反射せしめられる。反射光は偏光分
離部202を抜けた後、基盤ガラス211上に短冊状に
配置され、入射光の偏光方向を90度変換するよう設定
されたλ/2板212に入射する。ここで偏光方向を変
換された光は集光レンズ118を経て照明領域105を
照明する。
【0051】また、第2のレンズ板204の列を形成す
る微小レンズ列209b(図9、図10)から出射され
た光は偏光分離部202の開口部208bに入射後、偏
光分離膜210cに入射する。ここで入射光は偏光方向
により透過光と反射光に分離せしめられる。透過光は先
に述べたものと同様に偏光分離部202を抜けた後、偏
光変換部203に入射する。このとき、光線はλ/2板
212が形成されていない領域を通過するので、ここで
は特に作用を受けずに集光レンズ118を経て照明領域
105を照明する。一方、反射光は前記偏光分離膜21
0cに平行に配置された偏光分離膜210dで反射せし
められた後、再度偏光分離膜210c、210dで反射
され、λ/2板212に入射する。ここで偏光方向を変
換された光は集光レンズ118を経て照明領域105を
照明する。
【0052】以上のように偏光光照明装置を構成するこ
とで、光源106から射出される偏光方向がランダムな
光を効率よく一つの偏光方向に揃えることができ、同時
にインテグレータ光学系で均一な照明が可能になる。し
かも装置の大きさはほとんど大型化することもなく実現
できるる。
【0053】偏光分離部202はシステム光軸方向長さ
dが全て同じプリズムの集合体なので、所定厚さhを有
する大きなプリズム材料を複数積層した後、積層方向に
対して斜めにスライスすることで大量に製作することが
できる。更に、一度に全面の研磨及びコートが可能にな
ることからコストアップを最小限に抑えることが出来
る。
【0054】また、第2のレンズ板204の微小レンズ
205の開口を光源像の大きさに応じて形成することが
できるので、第2のレンズ板204の大きさを最小限に
抑えることができる。このために、照明領域105に到
達する光の平行度を高くでき(照明Fナンバーを大きく
でき)、各種光学装置の照明装置としての応用範囲を広
げることができる。
【0055】上記の実施の形態ではインテグレーター光
学系201、偏光分離部202、偏光変換部203、集
光レンズ118(インテグレーター光学系201の一
部)をそれぞれ分離して配置しているが、それぞれの間
に間隔を設ける必要はなく、一体化しても構成できる。
【0056】上記の実施の形態では、偏光変換部203
はλ/2板212を用いて説明したが必ずしもこの必要
はなく、入射光の偏光方向を変えられる手段であればよ
い。また、上記の実施の形態では、偏光方向を揃えるた
めに、偏光分離部202で一旦反射されて射出された光
(偏光分離面でS偏光光)の偏光方向を変換している
が、偏光分離部で反射されることなく射出された光(偏
光分離面でP偏光光)に作用し、偏光分離部で反射され
て射出される光には作用しない構成とすることもでき
る。更に、偏光分離部で反射されて射出される光と、反
射されることなく射出される光のそれぞれに異なる作用
を加えて両方の偏光方向をそろえる構成とすることもで
きる。
【0057】偏光分離部202において、プリズム20
7a、207b、207cの偏光分離面206と平行な
対向2面間距離haと、プリズム207d、207eの
偏光分離面206と平行な対向2面間距離hbとの間に
ha=nhb(nは自然数)であると偏光分離部の射出
面に光源像を隙間なく配列することができるので好まし
い。また、このとき、厚い方のプリズム207a、20
7b、207cを、薄い方のプリズム207d、207
eの形成材料(光屈折材料)をn枚張り合わせて構成す
れば、使用する材料の厚みを1種類のみにすることがで
きるので、加工上有利であり、低コスト化が可能にな
る。なお、このときの接合面は入射光に光学的作用を与
えない接合面とする必要があるのはいうまでもない。
【0058】集光レンズ118は必ずしも球面状のレン
ズでなく、フレネルレンズやプリズムの集合体で構成す
ることも可能である。
【0059】本実施の形態において、面210bは偏光
分離面としたが、これを反射ミラー面とすることもでき
る。
【0060】(実施の形態3)次に本発明の偏光光照明
装置の第3の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0061】図11は本発明の偏光光照明装置の実施の
形態3の概略構成例を示す図である。本実施の形態の偏
光光照明装置300は、システム光軸150に沿って、
光源部101、インテグレーター光学系201、偏光分
離部301、及び偏光変換部203からなり、光源部1
01から射出された光はインテグレーター光学系20
1、偏光分離部301、偏光変換部203を通って矩形
の照明領域105に至る。インテグレーター光学系20
1は、第1のレンズ板108と、第2のレンズ板204
と、集光レンズ118とから構成される。
【0062】光源部101は、光源106と、リフレク
ター107とからなる。光源106から出射される偏光
方向がランダムな光はリフレクター107によって一方
向に反射され、インテグレーター光学系201に入射す
る。リフレクター107の反射面の形状は放物面でも、
楕円面でも、球面でも光学系の設計により使用できる。
【0063】第1のレンズ板108は、図2に示すよう
な微小な矩形レンズ109が複数個配列された複合レン
ズ体である。第1のレンズ板108に入射した光は個々
の矩形レンズ109により集光せしめられる。この矩形
レンズ109により形成される光源像は第2のレンズ板
204上に形成されるよう設定されている。
【0064】図9に第2のレンズ板204の外観を示
す。ここに形成される微小レンズ205は第1のレンズ
板108上に形成された矩形レンズ109と同じ数だけ
配置されている。各微小レンズ205は各矩形レンズ1
09と1対1に対応する。各矩形レンズ109による光
源像112は、第2のレンズ板204上に複数の列をな
して形成されるように、各矩形レンズ109はその開口
中心と曲率中心とをずらして設計されている。微小レン
ズ205は矩形レンズ109による光源像112が形成
される位置に配置される。更に微小レンズ205の開口
は、光源像112の大きさに合わせて、その開口面積や
形状が設定されている。
【0065】また、微小レンズ205がなす列は、図9
にあるように、第2のレンズ板204上に複数の短冊状
に構成されている。各列の長手方向と直角方向の幅(図
9において微小レンズ205の上下方向の有効開口幅)
Hは、全ての列で同一ではなく、図示したように幅Hが
異なる列が混在している。
【0066】第1のレンズ板108上の矩形レンズ10
9で集光された光は第2のレンズ板204上の微小レン
ズ205を透過した後、偏光分離部301に入射する。
図12に偏光分離部301と第2のレンズ板204との
配置図を示す。
【0067】偏光分離部301は同形状の微小な偏光ビ
ームスプリッターの集合体である。偏光ビームスプリッ
ター(プリズム)は、偏光分離面302に垂直な面にお
ける断面形状が平行四辺形の四角柱からなる。プリズム
303a、303b、303c、303d、303e、
303f、303gの各接合面には偏光分離膜302を
挟み込んで偏光分離面が構成されている。これらのプリ
ズムは、前記第2のレンズ板204上の微小レンズ20
5のなす列209a,209bに、開口部304a及び
304b、304cが対向するように配置される。更
に、開口部304a、304b、304cの幅(図12
において上下方向の長さ)が第2のレンズ板204上の
最も小さな幅Hを有する微小レンズ列209bの幅Hと
一致するように、プリズムの厚みが決定されている。偏
光分離面302は入射光(即ち、システム光軸)に対し
て斜めに設けられている。また、プリズムの開口部30
4a、304b、304cは入射光(即ち、システム光
軸)に対して垂直に設けられている。
【0068】第2のレンズ板204上の列を形成する微
小レンズ列209aから出射された光は偏光分離部30
1に入射する。微小レンズ列209aの幅Hがプリズム
開口部304a、304b、304cの幅に対しておよ
そ2倍あることから、微小レンズ列209aから射出さ
れた光は開口部304aと開口部304bに分かれて入
射する。
【0069】微小レンズ列209aから射出された下半
分の光は開口部304aに入射後、偏光分離膜306a
に入射する。ここで入射光は偏光方向により透過光と反
射光に分離せしめられる。透過光は偏光分離部301を
抜けた後、偏光変換部203に入射する。このとき、光
線はλ/2板212が形成されていない領域を通過する
ので、ここでは特に作用を受けずに集光レンズ118を
経て照明領域105を照明する。
【0070】一方、反射光は前記偏光分離膜306aに
平行に配置された偏光分離膜306bで再度反射せしめ
られた後に再度偏光分離膜306a、306bで反射さ
れ、偏光分離部301を抜けた後、基盤ガラス211上
に短冊状に配置され、入射光の偏光方向を90度変換す
るように設定されたλ/2板212に入射する。ここで
偏光方向を変換された光は集光レンズ118を経て照明
領域105を照明する。
【0071】また、微小レンズ列209aから射出され
た上半分の光は開口部304bに入射後、偏光分離膜3
06bにより偏光方向により透過光と反射光に分離せし
められる。透過光は偏光分離部301を抜けた後、偏光
変換部203に入射する。このとき、光線はλ/2板2
12が形成されていない領域を通過するので、ここでは
特に作用を受けずに集光レンズ118を経て照明領域1
05を照明する。一方、反射光は前記偏光分離膜306
bに平行に配置された偏光分離膜306cで再度反射せ
しめられた後に再度偏光分離膜306b、306cで反
射され、偏光分離部301を抜けた後、基盤ガラス21
1上に短冊状に配置され、入射光の偏光方向を90度変
換するよう設定されたλ/2板212に入射する。ここ
で偏光方向を変換された光は集光レンズ118を経て照
明領域105を照明する。
【0072】さらに、第2のレンズ板204の上の微小
レンズ列209bから出射された光は偏光分離部301
に入射する。ここで微小レンズ列209bの幅Hがプリ
ズム開口部304a、304b、304cの幅とほぼ同
じであるから、ここから射出された光は開口部304c
に全て入射する。微小レンズ列209bから射出された
光は開口部304cに入射後、偏光分離膜306dに入
射する。ここで入射光は偏光方向により透過光と反射光
に分離せしめられる。透過光は偏光分離部301を抜け
た後、偏光変換部203に入射する。このとき、光線は
λ/2板212が形成されていない領域を通過するの
で、ここでは特に作用を受けずに集光レンズ118を経
て照明領域105を照明する。
【0073】反射光は前記偏光分離膜306dに平行に
配置された偏光分離膜306eで再度反射せしめられた
後に再度偏光分離膜306d、306eで反射され、偏
光分離部301を抜けた後、基盤ガラス211上に短冊
状に配置され、入射光の偏光方向を90度変換するよう
に設定されたλ/2板212に入射する。ここで偏光方
向を変換された光は集光レンズ118を経て照明領域1
05を照明する。
【0074】以上のように偏光光照明装置を構成するこ
とで、光源106から射出される偏光方向がランダムな
光を効率よく一つの偏光方向に揃えることができ、同時
にインテグレータ光学系201で均一な照明が可能にな
る。しかも装置の大きさはほとんど大型化することもな
く実現できる。
【0075】偏光分離部301は全て同じプリズムの集
合体なので、所定厚さhを有する大きなプリズム材料を
複数積層した後、積層方向に対して斜めにスライスする
ことで大量に製作することができる。更に、一度に全面
の研磨及びコートが可能になることからコストアップを
最小限に抑えることが出来る。
【0076】また、第2のレンズ板204の微小レンズ
205の開口を光源像の大きさに応じて形成することが
できるので、第2のレンズ板204の大きさを最小限に
抑えることができる。このために、照明領域105に到
達する光の平行度を高くでき(照明Fナンバーを大きく
でき)、各種光学装置の照明装置としての応用範囲を広
げることができる。
【0077】上記の実施の形態ではインテグレーター光
学系201、偏光分離部301、偏光変換部203、集
光レンズ118(インテグレーター光学系201の一
部)をそれぞれ分離して配置しているが、それぞれの間
に間隔を設ける必要はなく、一体化しても構成できる。
【0078】上記の実施の形態では、偏光変換部203
はλ/2板212を用いて説明したが必ずしもこの必要
はなく、入射光の偏光方向を変えられる手段であればよ
い。また、上記の実施の形態では、偏光方向を揃えるた
めに、偏光分離部301で一旦反射されて射出された光
(偏光分離面でS偏光光)の偏光方向を変換している
が、偏光分離部で反射されることなく射出された光(偏
光分離面でP偏光光)に作用し、偏光分離部で反射され
て射出される光には作用しない構成とすることもでき
る。更に、偏光分離部で反射されて射出される光と、反
射されることなく射出される光のそれぞれに異なる作用
を加えて両方の偏光方向をそろえる構成とすることもで
きる。
【0079】本実施の形態において偏光分離部301を
構成する平行四辺形のプリズムは全て同形状であること
から材料、加工上の面から低コスト化を実現できる。
【0080】集光レンズ118は上記実施の形態のよう
に必ずしも球面状のレンズでなく、フレネルレンズやプ
リズムの集合体で構成することも可能である。
【0081】本実施の形態では、偏光ビームスプリッタ
ーを構成する平行四辺形のプリズムは、第2のレンズ板
204上の微小レンズ205のなす列のうち、最も幅の
狭いレンズ列(ここでは209b)の有効開口部の幅H
にプリズムの開口部304a,304b,304cの幅
が合うように、大きさが設定されている構成とした。し
かしながら、前記開口部304a,304b,304c
の幅は微小レンズ列の幅Hに一致させる必要はなく、例
えば、前記幅Hを自然数nで除した値であれば同様に構
成可能である。これは前述の説明の中で第2のレンズ板
204上の微小レンズ列209aから射出された光が2
分割されて2つのプリズムに入射しても、偏光分離部で
何ら問題なく偏光分離されたことから明らかである。
【0082】上記実施の形態においては第2のレンズ板
204上の微小レンズ205が成すレンズ列の幅Hは偏
光ビームスプリッターの開口部に対しおよそ同等のもの
とおよそ2倍のものとからなっていた。しかしながら本
発明はこれに限定されず、図13に示した様に、微小レ
ンズ列の幅Hが開口部の幅のおよそ3倍の大きさのもの
が混在しても構成可能であり、これを応用すれば一般に
n倍(nは自然数)の大きさのものを適宜組み合わせて
そのシステムに最適の構成をとることができる。
【0083】本実施の形態において、面306cは偏光
分離面としたが、これを反射ミラー面とすることもでき
る。
【0084】(実施の形態4)次に本発明の偏光光照明
装置の第4の実施の形態例を図面を用いて説明する。
【0085】図14は本発明の偏光光照明装置の実施の
形態4の概略構成例を示す図である。本実施の形態の偏
光光照明装置400は、システム光軸150に沿って、
光源部101、インテグレーター光学系201、偏光分
離部401、及び偏光変換部203からなり、光源部1
01から射出された光はインテグレーター光学系20
1、偏光分離部401、偏光変換部203を通って矩形
の照明領域105に至る。インテグレーター光学系20
1は、第1のレンズ板108と、第2のレンズ板204
と、集光レンズ118とから構成される。
【0086】光源部101は、光源106と、リフレク
ター107とからなる。光源106から出射される偏光
方向がランダムな光はリフレクター107によって一方
向に反射され、インテグレーター光学系201に入射す
る。リフレクター107の反射面の形状は放物面でも、
楕円面でも、球面でも光学系の設計により使用できる。
【0087】第1のレンズ板108は、図2に示すよう
な微小な矩形レンズ109が複数個配列された複合レン
ズ体である。第1のレンズ板108に入射した光は個々
の矩形レンズ109により集光せしめられる。この矩形
レンズ109により形成される光源像は第2のレンズ板
204上に形成されるよう設定されている。
【0088】図9に第2のレンズ板204の外観を示
す。ここに形成される微小レンズ205は第1のレンズ
板108上に形成された矩形レンズ109と同じ数だけ
配置されている。各微小レンズ205は各矩形レンズ1
09と1対1に対応する。各矩形レンズ109による光
源像112は、第2のレンズ板204上に複数の列をな
して形成されるように、各矩形レンズ109はその開口
中心と曲率中心とをずらして設計されている。微小レン
ズ205は矩形レンズ109による光源像112が形成
される位置に配置される。更に微小レンズ205の開口
は、光源像112の大きさに合わせて、その開口面積や
形状が設定されている。
【0089】また、微小レンズ205がなす列は、図9
にあるように、第2レンズ板204上に複数の短冊状に
構成されている。各列の長手方向と直角方向の幅(図9
において微小レンズ205の上下方向の有効開口幅)H
は、全ての列で同一ではない。しかしながら、幅Hが小
さな微小レンズ列209bと微小レンズ列209cとは
図示したように隣接して形成されており、全体として微
小レンズの群を形成している。そして、この微小レンズ
群の長手方向と直角方向の幅(図9において該微小レン
ズ群の上下方向の全開口幅)Hは、微小レンズ列209
aの幅Hと略同一に形成されている。即ち、本実施の形
態の第2レンズ板204上の微小レンズ205は、複数
の列又は群をなすように配置されており、更に、その列
又は群の長手方向と直角方向の幅が全て略同一となるよ
うに形成されている。
【0090】第1のレンズ板108上の矩形レンズ10
9で集光された光は第2のレンズ板204上の微小レン
ズ205を透過した後、偏光分離部401に入射する。
図15に偏光分離部401と第2のレンズ板204との
配置図を示す。
【0091】偏光分離部401は同形状の微小な偏光ビ
ームスプリッターの集合体である。偏光ビームスプリッ
ター(プリズム)は、偏光分離面402に垂直な面にお
ける断面形状が平行四辺形の四角柱からなる。プリズム
403a、403b、403c、403dの各接合面に
は偏光分離膜402を挟み込んで偏光分離面が構成され
ている。これらのプリズムは、前記第2のレンズ板20
4上の微小レンズ205の成す列又は群209a,20
9b,209cに、開口部404a、404bが対向す
るように配置される。更に、開口部404a、404b
の幅(図15において上下方向の長さ)が第2のレンズ
板204上の最も大きな幅Hを有する微小レンズ列20
9aの幅Hと一致するように、プリズムの厚みが決定さ
れている。偏光分離面402は入射光(即ち、システム
光軸)に対し斜めに設けられている。また、プリズムの
開口部404a、404bは入射光(即ち、システム光
軸)に対して垂直に設けられている。
【0092】第2のレンズ板204上の列を形成する微
小レンズ列209aから出射された光は偏光分離部40
1の開口部404aに入射する。入射光は偏光分離膜2
10aで偏光方向により透過光と反射光に分離せしめら
れる。透過光は偏光分離部401を抜けた後、偏光変換
部203に入射する。このとき、光線はλ/2板212
が形成されていない領域を通過するので、ここでは特に
作用を受けずに集光レンズ118を経て照明領域105
を照明する。反射光は前記偏光分離膜210aに平行に
配置された偏光分離膜210bで再度反射せしめられ、
偏光分離部401を抜けた後、基盤ガラス211上に短
冊状に配置され、入射光の偏光方向を90度変換するよ
うに設定されたλ/2板212に入射する。ここで偏光
方向を変換された光は集光レンズ118を経て照明領域
105を照明する。
【0093】また、第2のレンズ板204上の微小レン
ズ群の一部を形成する微小レンズ列209bから出射さ
れた光は、図示したように、偏光分離部401の開口部
404bの中心から下方にずれた位置に入射する。入射
光は偏光分離膜210cで偏光方向により透過光と反射
光に分離せしめられる。透過光は、先に述べたものと同
様に偏光分離部401を抜けた後、偏光変換部203に
入射する。このとき、光線はλ/2板212が形成され
ていない領域を通過するので、ここでは特に作用を受け
ずに集光レンズ118を経て照明領域105を照明す
る。反射光は、前記偏光分離膜210cに平行に配置さ
れた偏光分離膜210dで反射せしめられた後、λ/2
板212に入射する。ここで偏光方向を変換された光は
集光レンズ118を経て照明領域105を照明する。
【0094】さらに、第2のレンズ板204上の微小レ
ンズ群の一部を形成する微小レンズ列209cから出射
された光は、図示したように、偏光分離部401の開口
部404bの中心から上方にずれた位置(上記の微小レ
ンズ列209bからの光が入射する位置とは異なる位
置)に入射する。入射光は、偏光分離膜210cで偏光
方向により透過光と反射光に分離せしめられる。透過光
は、先に述べたものと同様に偏光分離部401を抜けた
後、偏光変換部203に入射する。このとき、光線はλ
/2板212が形成されていない領域を通過するので、
ここでは特に作用を受けずに集光レンズ118を経て照
明領域105を照明する。反射光は、前記偏光分離膜2
10cに平行に配置された偏光分離膜210dで反射せ
しめられた後、λ/2板212に入射する。ここで偏光
方向を変換された光は集光レンズ118を経て照明領域
105を照明する。
【0095】以上のように偏光光照明装置を構成するこ
とで、光源106から射出される偏光方向がランダムな
光を効率よく一つの偏光方向に揃えることができ、同時
にインテグレータ光学系201で均一な照明が可能にな
る。しかも装置の大きさはほとんど大型化することもな
く実現できる。
【0096】偏光分離部401は全て同じプリズムの集
合体なので、所定厚さhを有する大きなプリズム材料を
複数積層した後、積層方向に対して斜めにスライスする
ことで大量に製作することができる。更に、一度に全面
の研磨及びコートが可能になることからコストアップを
最小限に抑えることが出来る。
【0097】また、第2のレンズ板204の微小レンズ
205の開口を光源像の大きさに応じて形成することが
できるので、第2のレンズ板204の大きさを最小限に
抑えることができる。このために、照明領域105に到
達する光の平行度を高くでき(照明Fナンバーを大きく
でき)、各種光学装置の照明装置としての応用範囲を広
げることができる。
【0098】上記の実施の形態ではインテグレーター光
学系201、偏光分離部401、偏光変換部203、集
光レンズ118(インテグレーター光学系201の一
部)をそれぞれ分離して配置しているが、それぞれの間
に間隔を設ける必要はなく、一体化しても構成できる。
【0099】上記の実施の形態では、偏光変換部203
はλ/2板212を用いて説明したが必ずしもこの必要
はなく、入射光の偏光方向を変えられる手段であればよ
い。また、上記の実施の形態では、偏光方向を揃えるた
めに、偏光分離部401で一旦反射されて射出された光
(偏光分離面でS偏光光)の偏光方向を変換している
が、偏光分離部で反射されることなく射出された光(偏
光分離面でP偏光光)に作用し、偏光分離部で反射され
て射出される光には作用しない構成とすることもでき
る。更に、偏光分離部で反射されて射出される光と、反
射されることなく射出される光のそれぞれに異なる作用
を加えて両方の偏光方向をそろえる構成とすることもで
きる。
【0100】本実施の形態において偏光分離部401を
構成する平行四辺形のプリズムは全て同形状であること
から材料、加工上の面から低コスト化を実現できる。
【0101】集光レンズ118は上記実施の形態のよう
に必ずしも球面状のレンズでなく、フレネルレンズやプ
リズムの集合体で構成することも可能である。
【0102】本実施の形態では、微小レンズ列209b
と微小レンズ列209cとを隣接して形成することによ
り微小レンズ群を形成した。そして、該微小レンズ群の
幅が微小レンズ列209aの幅Hと一致する構成とし
た。しかしながら、本発明において、微小レンズ群は、
図9に示したように複数の微小レンズ列に明確に区別で
きるような構成である必要はない。
【0103】例えば、図9の微小レンズ列209b,2
09cからなる微小レンズ群に代えて、図16(A)に
示すような微小レンズ群209d、又は図16(B)に
示すような微小レンズ群209eを形成してもよい。こ
こで、微小レンズ群209d,209eの紙面上下方向
の幅Hは、他の微小レンズ列又は微小レンズ群(例えば
微小レンズ列209a)の幅Hと同一となるように形成
する。
【0104】あるいは、図9の第2のレンズ板204に
代えて、図16(C)に示した第2のレンズ板204’
を用いることもできる。第2のレンズ板204’の微小
レンズ205は、6列の微小レンズ列(又は群)230
a,230b,230c,230d,230e,230
fを形成するように配置されている。そして、これらの
微小レンズ列(又は群)の紙面上下方向の有効開口幅H
は全て同一である。なお、図16(C)では、図面を簡
素化するために第1のレンズ板による光源像は省略して
ある。
【0105】なお、図16(C)に示したように、第2
のレンズ板の微小レンズ205が、第1のレンズ板の矩
形レンズ109と1対1に対応している限り、第2のレ
ンズ板の微小レンズ列又は微小レンズ群の数(例えば図
16(C)では6列)が、第1のレンズ板の矩形レンズ
の配列数(例えば図2では7列)と一致している必要は
ない。
【0106】また、図16(A),(B),(C)は、
微小レンズ205の配列を概念的に示したものであっ
て、微小レンズの個数は第1のレンズ板の矩形レンズの
数と一致させる必要があることはいうまでもない。
【0107】微小レンズ列を上記図16のように形成し
ても、本実施の形態で説明したのと同様の偏光分離部4
01を用いて同様の効果を得ることができる。
【0108】本実施の形態において、面210b,21
0dは偏光分離面としたが、これを反射ミラー面とする
こともできる。
【0109】上記の実施の形態2〜4において、システ
ム光軸150に対して、光源部101の光軸101a及
び第1のレンズ板108が、偏光分離部を構成するプリ
ズムのシステム光軸と直交する2面間距離dの約半分の
量だけずらせた位置に配置されることが望ましい。この
ようにすることで、光源106からの光を無駄なく偏光
光に変換することができる。なお、このとき空間的な制
約等によりシステム光軸150に対する上記ずらし量を
確保できない場合には、第1のレンズ板110上の矩形
レンズ109の軸をずらすことにより前記ずらし量を補
足する等することができる。
【0110】(実施の形態5)図17は前記実施の形態
1の装置を投写型画像表示装置に応用した例である。
【0111】図17に示す投写型画像表示装置500
は、ランダムな偏光光を一方向に出射する光源部101
を有し、この光源部101から出射されたランダムな偏
光光はインテグレーター光学系102及び偏光分離部1
03で2種の偏光光に分離され、分離された偏光光のう
ち一方は偏光変換部104のλ/2板212によって偏
光方向が変換され、一つの偏光方向に揃えられるように
構成されている。
【0112】このような偏光光照明装置100から出射
された光束は、まず赤透過ダイクロイックミラー501
において赤色光が透過され、青、緑色光は反射せしめら
れる。
【0113】赤色光は反射ミラー502で反射され、第
1の液晶ライトバルブ503に達する。一方、青色光及
び緑色光のうち、緑色光は緑反射ダイクロイックミラー
504によって反射され、第2の液晶ライトバルブ50
5に達する。青色光は緑反射ダイクロイックミラー50
4を透過した後、入射側レンズ506、リレーレンズ5
08,出射側レンズ510からなるリレーレンズ系に反
射ミラー507,反射ミラー509を加えて構成された
導光手段512により第3の液晶ライトバルブ511に
導かれる。第1、第2、第3の液晶ライトバルブ50
3、505、511はそれぞれ色光を変調する。各色に
対応した映像信号にあわせて変調された色光はダイクロ
イックプリズム513(色合成装置)に入射する。ダイ
クロイックプリズム513は赤反射の誘電体多層膜と青
反射の誘電体多層膜を十字状に交差させて有しており、
それぞれの変調光束を合成する。ここで合成された光束
は投写レンズ514(投写光学系)を透過して図にはな
いスクリーン515上に映像を形成する。
【0114】このようにして構成した投写型画像表示装
置500では1種類の偏光光を変調するタイプの液晶パ
ネルが用いられている。従って従来のランダムな偏光光
をこのタイプの液晶ライトバルブに導くと、ランダムな
偏光光のうちの半分は偏光板で吸収されて熱に変わって
しまうため光利用率が低いと共に、偏光板の発熱を抑え
るため大型で騒音の大きい冷却装置が必要であるといっ
た問題点があった。ところが本例の投写型画像表示装置
500では、偏光方向が揃った偏光光を供給できる実施
の形態1の偏光光照明装置を用いているので、かかる問
題を大幅に解消できる。
【0115】更に本実施の形態によれば、第2のレンズ
板110の微小レンズ111は第2のレンズ板110上
の光源像112におよそ最適化してその開口面積、形状
を最小化出来ることから偏光変換部を通してみた見かけ
の第2のレンズ板の面積も小さく構成できる。投写レン
ズのFナンバーは第2のレンズ板の見かけの大きさと液
晶パネルから第2のレンズ板までの距離によって決ま
り、第2のレンズ板の見かけの大きさを小さくできれば
Fナンバーを小さく、すなわち投写レンズを明るくする
必要が無くなる。本実施の形態によれば、投射レンズ5
14が従来の偏光変換を行わない装置に用いられていた
投写レンズあるいはそれに近いものであっても、投写画
像の高輝度化を十分に実現することが出来る。特にライ
トバルブが、入射角が広いとコントラスト低下を生じる
液晶を応用したものである場合には、画質向上に有利で
ある。
【0116】本実施の形態においては第1、第2、第3
の液晶ライトバルブ503、505、511を透過した
光は色合成装置であるダイクロイックプリズム513で
一つの光軸上に導かれて投写光学系である一本の投写レ
ンズ514で拡大投影された。しかしながら、本発明は
特にこれに限定されない。例えば、色合成装置を用いず
に各色光に対する第1、第2、第3の液晶ライトバルブ
503、505、511の出射光を拡大投写出来るよう
各色光毎に投写レンズを設けた構成とすることもでき
る。
【0117】本実施の形態においては、ライトバルブを
透過型液晶としたがこれに限定されることなく、偏光を
応用したものであれば全く同様の効果を得ることが可能
であることは明らかである。
【0118】(実施の形態6)図18は前記実施の形態
1の装置を投写型画像表示装置に応用した別の例であ
る。
【0119】図18に示す投写型画像表示装置600
は、ランダムな偏光光を一方向に出射する光源部101
を有し、この光源部101から出射されたランダムな偏
光光はインテグレーター光学系102及び偏光分離部1
03で2種の偏光光に分離され、分離された偏光光のう
ち一方は偏光変換部104のλ/2板212によって偏
光方向が変換され、一つの偏光方向に揃えるように構成
されている。
【0120】このような偏光光照明装置100から出射
された光束は、液晶ライトバルブ601に入射する。液
晶ライトバルブ601は、各色光に対する入力信号に応
じて独立して駆動可能な多数の画素602a、602
b、602cを有し、各画素の入射側には駆動信号に応
じた色光のみを透過するカラーフィルター603a、6
03b、603cが備えられている。液晶ライトバルブ
601は、先の実施の形態5に示したものと同様に、入
射した光の偏光方向を変えることで変調するものであ
る。液晶ライトバルブ601の入射側には任意の偏光方
向の光のみを透過する入射側偏光板604が備えられ、
出射側には液晶ライトバルブ601を透過してきた光の
うち、画面に投写されるべき画素からの偏光方向の光を
透過させ、これに直交する偏光方向の光を遮光する出射
側偏光板605が備えられている。ここを透過した光は
投写レンズ606(投写光学系)を透過して図にはない
スクリーン515上に映像を形成する。
【0121】本実施の形態においても、ライトバルブを
3枚用いた場合と同様に、従来のランダムな偏光光を液
晶ライトバルブに導くと、ランダムな偏光光のうちの半
分は偏光板で吸収されて熱に変わってしまうため光利用
率が低いと共に、偏光板の発熱を抑えるため大型で騒音
の大きい冷却装置が必要であるといった問題点があっ
た。ところが本例の投写型画像表示装置600では、偏
光方向が揃った偏光光を供給できる実施の形態1の偏光
光照明装置を用いているので、かかる問題を大幅に解消
できる。
【0122】更に本実施の形態でも、第2のレンズ板1
10の微小レンズ111は第2のレンズ板110上の光
源像112におよそ最適化してその開口面積、形状を最
小化出来ることから偏光変換部を通してみた見かけの第
2のレンズ板の面積も小さく構成できる。投写レンズの
Fナンバーは第2のレンズ板の見かけの大きさと液晶パ
ネルから第2のレンズ板までの距離によって決まり、こ
の第2のレンズ板の見かけの大きさを小さくできればF
ナンバーを小さく、すなわち投写レンズを明るくする必
要が無くなる。本実施の形態によれば、投射レンズ60
6が従来の偏光変換を行わない装置に用いていた投写レ
ンズあるいはそれに近いものであっても、投写画像の高
輝度化を十分に実現することが出来る。特にライトバル
ブが、入射角が広いとコントラスト低下を生じる液晶を
応用したものである場合には、画質向上に有利である。
【0123】本実施の形態においては色決めをカラーフ
ィルター603a、603b、603cで行ったが、図
19にあるようにダイクロイックミラー607,60
8、全反射ミラー609で色分解を行い、3画素あたり
に1つのマイクロレンズ610を設けることでカラーフ
ィルターを用いない単板方式の投写型画像表示装置にも
応用可能であることは言うまでもない。なお、図19に
おいて、図18と同じ機能を有する部材には同一の符号
を付して詳細な説明を省略する。
【0124】(実施の形態7)図20は前記実施の形態
2の装置を投写型画像表示装置に応用した例である。
【0125】図20に示す投写型画像表示装置700
は、ランダムな偏光光を一方向に出射する光源部101
を有し、この光源部101から出射されたランダムな偏
光光はインテグレーター光学系201及び偏光分離部2
02で2種の偏光光に分離され、分離された偏光光のう
ち一方は偏光変換部203のλ/2板212によって偏
光方向が変換され、一つの偏光方向に揃えられるように
構成されている。
【0126】このような偏光光照明装置200から出射
された光束は、まず赤透過ダイクロイックミラー501
において赤色光が透過され、青、緑色光は反射せしめら
れる。
【0127】赤色光は反射ミラー502で反射され、第
1の液晶ライトバルブ503に達する。一方、青色光及
び緑色光のうち、緑色光は緑反射ダイクロイックミラー
504によって反射され、第2の液晶ライトバルブ50
5に達する。青色光は緑反射ダイクロイックミラー50
4を透過した後、入射側レンズ506、リレーレンズ5
08,出射側レンズ510からなるリレーレンズ系に反
射ミラー507,反射ミラー509を加えて構成された
導光手段512により第3の液晶ライトバルブ511に
導かれる。第1、第2、第3の液晶ライトバルブ50
3、505、511はそれぞれ色光を変調する。各色に
対応した映像信号にあわせて変調された色光はダイクロ
イックプリズム513(色合成装置)に入射する。ダイ
クロイックプリズム513は赤反射の誘電体多層膜と青
反射の誘電体多層膜を十字状に交差させて有しており、
それぞれの変調光束を合成する。ここで合成された光束
は投写レンズ514(投写光学系)を透過して図にはな
いスクリーン515上に映像を形成する。
【0128】このようにして構成した投写型画像表示装
置700では1種類の偏光光を変調するタイプの液晶パ
ネルが用いられている。従って従来のランダムな偏光光
をこのタイプの液晶ライトバルブに導くと、ランダムな
偏光光のうちの半分は偏光板で吸収されて熱に変わって
しまうため光利用率が低いと共に、偏光板の発熱を抑え
るため大型で騒音の大きい冷却装置が必要であるといっ
た問題点があった。ところが本例の投写型画像表示装置
700では、偏光方向が揃った偏光光を供給できる実施
の形態2の偏光光照明装置を用いているので、かかる問
題が大幅に解消できる。
【0129】更に本実施の形態によれば、第2のレンズ
板204の微小レンズ205は第2のレンズ板204上
の光源像112におよそ最適化してその開口面積、形状
を最小化出来ることから偏光変換部を通してみた見かけ
の第2のレンズ板の面積も小さく構成できる。投写レン
ズのFナンバーは第2のレンズ板の見かけの大きさと液
晶パネルから第2のレンズ板までの距離によって決ま
り、第2のレンズ板の見かけの大きさを小さくできれば
Fナンバーを小さく、すなわち投写レンズを明るくする
必要が無くなる。本実施の形態によれば、投射レンズ5
14が従来の偏光変換を行わない装置に用いられていた
投写レンズあるいはそれに近いものであっても、投写画
像の高輝度化を十分に実現することが出来る。特にライ
トバルブが、入射角が広いとコントラスト低下を生じる
液晶を応用したものである場合には、画質向上に有利で
ある。
【0130】本実施の形態においても実施の形態5と同
様に、第1、第2、第3の液晶ライトバルブ503、5
05、511を透過した光は色合成装置であるダイクロ
イックプリズム513で一つの光軸上に導かれて投写光
学系である一本の投写レンズ514で拡大投影された。
しかしながら、本発明は特にこれに限定されない。例え
ば、色合成装置を用いずに各色光に対する第1、第2、
第3の液晶ライトバルブ503、505、511の出射
光を拡大投写出来るよう各色光毎に投写レンズを設けた
構成とすることもできる。
【0131】本実施の形態においては、ライトバルブを
透過型液晶としたがこれに限定されることなく、偏光を
応用したものであれば全く同様の効果を得ることが可能
であることは明らかである。
【0132】また、偏光光照明装置200を照明装置と
して、ライトバルブを用いた投写型画像表示装置を構成
するにおいては、図20に示したように色分離光学系を
用い各色光毎にライトバルブを設ける3板式の他にも、
一つのライトバルブでカラー表示を行う実施の形態6に
示した単板式(図18,図19)とすることもできる。
【0133】(実施の形態8)図21は前記実施の形態
3の装置を投写型画像表示装置に応用した例である。
【0134】図21に示す投写型画像表示装置800
は、ランダムな偏光光を一方向に出射する光源部101
を有し、この光源部101から出射されたランダムな偏
光光はインテグレーター光学系201及び偏光分離部3
01で2種の偏光光に分離され、分離された偏光光のう
ち一方は偏光変換部203のλ/2板212によって偏
光方向が変換され、一つの偏光方向に揃えるように構成
されている。
【0135】このような偏光光照明装置300から出射
された光束は、まず赤透過ダイクロイックミラー501
において赤色光が透過され、青、緑色光は反射せしめら
れる。
【0136】赤色光は反射ミラー502で反射され、第
1の液晶ライトバルブ503に達する。一方、青色光及
び緑色光のうち、緑色光は緑反射ダイクロイックミラー
504によって反射され、第2の液晶ライトバルブ50
5に達する。青色光は緑反射ダイクロイックミラー50
4を透過した後、入射側レンズ506、リレーレンズ5
08,出射側レンズ510からなるリレーレンズ系に反
射ミラー507,反射ミラー509を加えて構成された
導光手段512により第3の液晶ライトバルブ511に
導かれる。第1、第2、第3の液晶ライトバルブ50
3、505、511はそれぞれ色光を変調する。各色に
対応した映像信号にあわせて変調された色光はダイクロ
イックプリズム513(色合成装置)に入射する。ダイ
クロイックプリズム513は赤反射の誘電体多層膜と青
反射の誘電体多層膜を十字状に交差させて有しており、
それぞれの変調光束を合成する。ここで合成された光束
は投写レンズ514(投写光学系)を透過して図にはな
いスクリーン515上に映像を形成する。
【0137】このようにして構成した投写型画像表示装
置800では1種類の偏光光を変調するタイプの液晶パ
ネルが用いられている。従って従来のランダムな偏光光
をこのタイプの液晶ライトバルブに導くと、ランダムな
偏光光のうちの半分は偏光板で吸収されて熱に変わって
しまうため光利用率が低いと共に、偏光板の発熱を抑え
るため大型で騒音の大きい冷却装置が必要であるといっ
た問題点があった。ところが本例の投写型画像表示装置
800では、偏光方向が揃った偏光光を供給できる実施
の形態3の偏光光照明装置を用いているので、かかる問
題が大幅に解消できる。
【0138】更に本実施の形態によれば、第2のレンズ
板204の微小レンズ205は第2のレンズ板204上
の光源像112におよそ最適化してその開口面積、形状
を最小化出来ることから偏光変換部を通してみた見かけ
の第2のレンズ板の面積も小さく構成できる。投写レン
ズのFナンバーは第2のレンズ板の見かけの大きさと液
晶パネルから第2のレンズ板までの距離によって決ま
り、第2のレンズ板の見かけの大きさを小さくできれば
Fナンバーを小さく、すなわち投写レンズを明るくする
必要が無くなる。本実施の形態によれば、投射レンズ5
14が従来の偏光変換を行わない装置に用いられていた
投写レンズあるいはそれに近いもので合っても、投写画
像の高輝度化を十分に実現することが出来る。特にライ
トバルブが、入射角が広いとコントラスト低下を生じる
液晶を応用したものである場合には、画質向上に有利で
ある。
【0139】本実施の形態においても実施の形態5と同
様に、第1、第2、第3の液晶ライトバルブ503、5
05、511を透過した光は色合成装置であるダイクロ
イックプリズム513で一つの光軸上に導かれて投写光
学系である一本の投写レンズ514で拡大投影された。
しかしながら、本発明は特にこれに限定されない。例え
ば、色合成装置を用いずに各色光に対する第1、第2、
第3の液晶ライトバルブ503、505、511の出射
光を拡大投写出来るよう各色光毎に投写レンズを設けた
構成とすることもできる。
【0140】本実施の形態においては、ライトバルブを
透過型液晶としたがこれに限定されることなく、偏光を
応用したものであれば全く同様の効果を得ることが可能
であることは明らかである。
【0141】また、偏光光照明装置300を照明装置と
して、ライトバルブを用いた投写型画像表示装置を構成
するにおいては、図21に示したように色分離光学系を
用い各色光毎にライトバルブを設ける3板式の他にも、
一つのライトバルブでカラー表示を行う実施の形態6に
示した単板式(図18,図19)とすることもできる。
【0142】(実施の形態9)図22は前記実施の形態
4の装置を投写型画像表示装置に応用した例である。
【0143】図22に示す投写型画像表示装置900
は、ランダムな偏光光を一方向に出射する光源部101
を有し、この光源部101から出射されたランダムな偏
光光はインテグレーター光学系201及び偏光分離部4
01で2種の偏光光に分離され、分離された偏光光のう
ち一方は偏光変換部203のλ/2板212によって偏
光方向が変換され、一つの偏光方向に揃えるように構成
されている。
【0144】このような偏光光照明装置400から出射
された光束は、まず赤透過ダイクロイックミラー501
において赤色光が透過され、青、緑色光は反射せしめら
れる。
【0145】赤色光は反射ミラー502で反射され、第
1の液晶ライトバルブ503に達する。一方、青色光及
び緑色光のうち、緑色光は緑反射ダイクロイックミラー
504によって反射され、第2の液晶ライトバルブ50
5に達する。青色光は緑反射ダイクロイックミラー50
4を透過した後、入射側レンズ506、リレーレンズ5
08,出射側レンズ510からなるリレーレンズ系に反
射ミラー507,反射ミラー509を加えて構成された
導光手段512により第3の液晶ライトバルブ511に
導かれる。第1、第2、第3の液晶ライトバルブ50
3、505、511はそれぞれ色光を変調する。各色に
対応した映像信号にあわせて変調された色光はダイクロ
イックプリズム513(色合成装置)に入射する。ダイ
クロイックプリズム513は赤反射の誘電体多層膜と青
反射の誘電体多層膜を十字状に交差させて有しており、
それぞれの変調光束を合成する。ここで合成された光束
は投写レンズ514(投写光学系)を透過して図にはな
いスクリーン515上に映像を形成する。
【0146】このようにして構成した投写型画像表示装
置900では1種類の偏光光を変調するタイプの液晶パ
ネルが用いられている。従って従来のランダムな偏光光
をこのタイプの液晶ライトバルブに導くと、ランダムな
偏光光のうちの半分は偏光板で吸収されて熱に変わって
しまうため光利用率が低いと共に、偏光板の発熱を抑え
るため大型で騒音の大きい冷却装置が必要であるといっ
た問題点があった。ところが本例の投写型画像表示装置
900では、偏光方向が揃った偏光光を供給できる実施
の形態4の偏光光照明装置を用いているので、かかる問
題が大幅に解消できる。
【0147】更に本実施の形態によれば、第2のレンズ
板204の微小レンズ205は第2のレンズ板204上
の光源像112におよそ最適化してその開口面積、形状
を最小化出来ることから偏光変換部を通してみた見かけ
の第2のレンズ板の面積も小さく構成できる。投写レン
ズのFナンバーは第2のレンズ板の見かけの大きさと液
晶パネルから第2のレンズ板までの距離によって決ま
り、第2のレンズ板の見かけの大きさを小さくできれば
Fナンバーを小さく、すなわち投写レンズを明るくする
必要が無くなる。本実施の形態によれば、投射レンズ5
14が従来の偏光変換を行わない装置に用いられていた
投写レンズあるいはそれに近いものであっても、投写画
像の高輝度化を十分に実現することが出来る。特にライ
トバルブが、入射角が広いとコントラスト低下を生じる
液晶を応用したものである場合には、画質向上に有利で
ある。
【0148】本実施の形態においても実施の形態5と同
様に、第1、第2、第3の液晶ライトバルブ503、5
05、511を透過した光は色合成装置であるダイクロ
イックプリズム513で一つの光軸上に導かれて投写光
学系である一本の投写レンズ514で拡大投影された。
しかしながら、本発明は特にこれに限定されない。例え
ば、色合成装置を用いずに各色光に対する第1、第2、
第3の液晶ライトバルブ503、505、511の出射
光を拡大投写出来るよう各色光毎に投写レンズを設けた
構成とすることもできる。
【0149】本実施の形態においては、ライトバルブを
透過型液晶としたがこれに限定されることなく、偏光を
応用したものであれば全く同様の効果を得ることが可能
であることは明らかである。
【0150】また、偏光光照明装置400を照明装置と
して、ライトバルブを用いた投写型画像表示装置を構成
するにおいては、図22に示したように色分離光学系を
用い各色光毎にライトバルブを設ける3板式の他にも、
一つのライトバルブでカラー表示を行う実施の形態6に
示した単板式(図18,図19)とすることもできる。
【0151】以上に説明した実施の形態は、いずれもあ
くまでも本発明の技術的内容を明らかにする意図のもの
であって、本発明はこのような具体例にのみ限定して解
釈されるものではなく、その発明の精神と請求の範囲に
記載する範囲内でいろいろと変更して実施することがで
き、本発明を広義に解釈すべきである。
【0152】
【発明の効果】本発明の第1〜第4の構成にかかる偏光
光照明装置によれば、インテグレータ光学系を用いた照
明装置に於いて、ランダム偏光光を出射する光源と、第
2レンズ板に異形開口設計を施したインテグレーター光
学系と、偏光方向が直交する2つの偏光光に分離する偏
光分離部と、これら2つの偏光光の偏光方向を揃える偏
光変換部とを有した構成とすることで、光源からのラン
ダム光を任意の偏光方向に変換出来ると同時に、照明光
の広がりを抑えることが出来る(照明Fナンバーを大き
くすることができる)。従って、本発明の偏光光照明装
置は、偏光光を必要とする照明装置に広く利用すること
ができる。特に偏光を利用し変調を行うライトバルブを
用いた投写型画像表示装置型の照明装置として用いた場
合には、光源からのランダム光を全て利用でき、光利用
率を大幅に改善できる。また、照明Fナンバーを大きく
する(入射光の広がり角を小さくする)ことができるの
で、投写型画像表示装置の投射光学系のFナンバーを変
えることなく高輝度の画像が得られる。更に、ライトバ
ルブ入射面上にマイクロレンズを構成した場合には投写
光学系の負担が小さくなり、マイクロレンズによる効果
を得やすくすることが出来る。
【0153】また、本発明の投写型画像表示装置によれ
ば、液晶ライトバルブを用いた投写型画像表示装置の照
明装置として上記第1〜第4のいずれかの偏光光照明装
置を用いているので、偏光面が揃った偏光光を液晶パネ
ルに供給でき、光の利用効率が向上し、投写画像の明る
さを向上することが出来る。また、偏光板による熱吸収
が減少するので、偏光板での温度上昇が抑制される。ま
た、冷却装置の小型化や低騒音化を実現できる。これら
と同時に、装置のコンパクト化や低コスト化も実現でき
る。更に、照明Fナンバーを大きくできるので、投写レ
ンズを特に明るく設計する必要がない。この結果、コス
トアップ、装置の大型化、コントラスト低下等を伴わず
に、光利用率の向上が可能となる。従って、本発明の投
写型画像表示装置は、高輝度化、低コスト化が特に要求
される液晶プロジェクタとして特に好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の偏光光照明装置の概
略構成を示す図である。
【図2】 図1に示した装置の第1のレンズ板の外観を
示す平面図である。
【図3】 図1に示した装置の第2のレンズ板の外観を
示す平面図である。
【図4】 図1に示した装置の偏光分離部と第2のレン
ズ板の配置を示す側面図である。
【図5】 図1に示した装置の偏光分離部と第2のレン
ズ板の別の配置例を示す側面図である。
【図6】 図1に示した装置の偏光分離部と第2のレン
ズ板の更に別の配置例を示す側面図である。
【図7】 図1に示した装置の偏光分離部と第2のレン
ズ板の更に別の配置例を示す側面図である。
【図8】 本発明の実施の形態2の偏光光照明装置の概
略構成を示す図である。
【図9】 図8に示した装置の第2のレンズ板の外観を
示す平面図である。
【図10】 図8に示した装置の偏光分離部と第2のレ
ンズ板の配置を示す側面図である。
【図11】 本発明の実施の形態3の偏光光照明装置の
概略構成を示す図である。
【図12】 図11に示した装置の偏光分離部と第2の
レンズ板の配置を示す側面図である。
【図13】 図11に示した装置の偏光分離部と別の構
成を有する第2のレンズ板との配置を示す側面図であ
る。
【図14】 本発明の実施の形態4の偏光光照明装置の
概略構成を示す図である。
【図15】 図14に示した装置の偏光分離部と第2の
レンズ板の配置を示す側面図である。
【図16】 第2のレンズ板に形成される微小レンズの
別の配列例を示す平面図である。
【図17】 本発明の実施の形態5の投写型画像表示装
置の概略構成を示す図である。
【図18】 本発明の実施の形態6の投写型画像表示装
置の概略構成を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態6の別の構成を有する
投写型画像表示装置の概略構成を示す図である。
【図20】 本発明の実施の形態7の投写型画像表示装
置の概略構成を示す図である。
【図21】 本発明の実施の形態8の投写型画像表示装
置の概略構成を示す図である。
【図22】 本発明の実施の形態9の投写型画像表示装
置の概略構成を示す図である。
【図23】 従来の偏光光照明装置の構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
100、200、300、400:偏光光照明装置 101:光源部 102、201:インテグレーター光学系 103、202、301、401:偏光分離部 104、203:偏光変換部 105:照明領域 106:光源 107:リフレクター 108:第1のレンズ板 109:矩形レンズ 110、204:第2のレンズ板 111、205:微小レンズ 112:光源像 113b、206、302、402:偏光分離面 113a、115a、115c、115f:反射ミラー
面 114a、114b、114c、114d、114e、
114f、207a、207b、207c、207d、
207e、303a、303b、303c、303d、
303e、303f、303g、403a、403b、
403c、403d:プリズム 115b、115d、115e、210a、210b、
210c、210d、306a、306b、306c、
306d、306e:偏光分離膜 116a、116b、116c、208a、208b、
304a、304b、304c、404a、404b:
偏光ビームスプリッター開口部 117a、117b、117c、209a、209b:
第2のレンズ板の微小レンズが成す列 118:集光レンズ 119、211:基盤ガラス 120、212:λ/2板 150:光軸 500、600、700、800、900:投写型画像
表示装置 501:赤透過ダイクロイックミラー 502、507、509、609:反射ミラー 503:第1の液晶ライトバルブ 504:緑反射ダイクロイックミラー 505:第2の液晶ライトバルブ 506:入射側レンズ 508:リレーレンズ 510:出射側レンズ 511:第3の液晶ライトバルブ 512:導光手段 513:ダイクロイックプリズム 514、606:投写レンズ 515:スクリーン 601:液晶ライトバルブ 602a、602b、602c:画素 603a、603b、603c:カラーフィルター 604:入射側偏光板 605:出射側偏光板 610:マイクロレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 9/31 H04N 9/31 C

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光方向がランダムな光を出射する光源
    と、 複数の矩形レンズの集合体からなる第1のレンズ板、前
    記矩形レンズに1対1に対応する複数の微小レンズの集
    合体からなる第2のレンズ板、及び集光レンズを有する
    インテグレーター光学系と、 前記光源から出射された光を、偏光方向が直交し光軸が
    略平行な2つの偏光光に分離する偏光分離部と、 前記2つの偏光光の偏光方向をそろえる偏光変換部とを
    備え、 前記第1のレンズ板の矩形レンズによる光源像が、前記
    第2のレンズ板上に複数の列をなして形成されるよう
    に、前記矩形レンズはその開口中心と曲率中心とをずら
    して形成されており、 前記第2のレンズ板の微小レンズは、前記矩形レンズに
    よる光源像が形成される位置に複数の列状に配置されて
    おり、前記微小レンズの複数の列のうち、前記列の長手
    方向と直角方向の幅Hが他と異なる列を少なくとも1つ
    有し、 前記偏光分離部は、システム光軸に対して斜めに設置さ
    れた反射ミラー面と、前記反射ミラー面と平行に設置さ
    れた偏光分離面と、前記システム光軸と直交する2面と
    を有する微小偏光ビームスプリッターが複数集合して構
    成され、 前記偏光分離面は、前記第2レンズ板からの光を偏光方
    向により透過又は反射して分離する偏光分離膜を備え、 システム光軸と直交する前記2面間距離dは前記偏光分
    離部を構成する全ての微小偏光ビームスプリッターにお
    いて同一であり、前記反射ミラー面と前記偏光分離面と
    の間の距離hが他と異なる微小偏光ビームスプリッター
    が少なくとも1つ含まれていることを特徴とする偏光光
    照明装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のレンズ板の各微小レンズの開
    口部は、前記各光源像の大きさに応じて形成されている
    請求項1に記載の偏光光照明装置。
  3. 【請求項3】 前記2面間距離dが、前記微小レンズが
    なす列のいずれかの前記幅Hと略同一である請求項1に
    記載の偏光光照明装置。
  4. 【請求項4】 前記2面間距離dが、前記幅Hが最も大
    きい列の幅Hと略同一である請求項1に記載の偏光光照
    明装置。
  5. 【請求項5】 前記光源部の光軸及び前記第1のレンズ
    板が、システム光軸に対して前記2面間距離dの約1.
    5倍の量だけ平行移動した位置に配置されている請求項
    1に記載の偏光光照明装置。
  6. 【請求項6】 偏光方向がランダムな光を出射する光源
    と、 複数の矩形レンズの集合体からなる第1のレンズ板、前
    記矩形レンズに1対1に対応する複数の微小レンズの集
    合体からなる第2のレンズ板、及び集光レンズを有する
    インテグレーター光学系と、 前記光源から出射された光を、偏光方向が直交し光軸が
    略平行な2つの偏光光に分離する偏光分離部と、 前記2つの偏光光の偏光方向をそろえる偏光変換部とを
    備え、 前記第1のレンズ板の矩形レンズによる光源像が、前記
    第2のレンズ板上に複数の列をなして形成されるよう
    に、前記矩形レンズはその開口中心と曲率中心とをずら
    して形成されており、 前記第2のレンズ板の微小レンズは、前記矩形レンズに
    よる光源像が形成される位置に複数の列状に配置されて
    おり、前記微小レンズの複数の列のうち、前記列の長手
    方向と直角方向の幅Hが他と異なる列を少なくとも1つ
    有し、 前記偏光分離部は、システム光軸に対して斜めに設置さ
    れた偏光分離面と、前記偏光分離面と平行に設置された
    面と、前記システム光軸と直交する2面とを有する微小
    偏光ビームスプリッターが複数集合して構成され、 前記偏光分離面は、前記第2レンズ板からの光を偏光方
    向により透過又は反射して分離する偏光分離膜を備え、 システム光軸と直交する前記2面間距離dは前記偏光分
    離部を構成する全ての微小偏光ビームスプリッターにお
    いて同一であり、前記偏光分離面とこれと平行な面との
    間の距離hが他と異なる微小偏光ビームスプリッターが
    少なくとも1つ含まれていることを特徴とする偏光光照
    明装置。
  7. 【請求項7】 前記第2のレンズ板の各微小レンズの開
    口部は、前記各光源像の大きさに応じて形成されている
    請求項6に記載の偏光光照明装置。
  8. 【請求項8】 前記微小偏光ビームスプリッターに入射
    した光がその微小偏光ビームスプリッターを出射するま
    での間の総反射回数が、前記距離hが異なる微小偏光ビ
    ームスプリッター間で異なる請求項6に記載の偏光光照
    明装置。
  9. 【請求項9】 前記距離hが最も小さな値を有する微小
    偏光ビームスプリッターの前記距離hの値をhMINとし
    たとき、他の微小偏光ビームスプリッターの前記距離h
    はnhMIN(nは自然数)である請求項6に記載の偏光
    光照明装置。
  10. 【請求項10】 前記距離hが大きな微小偏光ビームス
    プリッターは、これより小さな距離hを有する微小偏光
    ビームスプリッターを構成する高屈折材料が複数層接合
    されて構成されている請求項6に記載の偏光光照明装
    置。
  11. 【請求項11】 偏光方向がランダムな光を出射する光
    源と、 複数の矩形レンズの集合体からなる第1のレンズ板、前
    記矩形レンズに1対1に対応する複数の微小レンズの集
    合体からなる第2のレンズ板、及び集光レンズを有する
    インテグレーター光学系と、 前記光源から出射された光を、偏光方向が直交し光軸が
    略平行な2つの偏光光に分離する偏光分離部と、 前記2つの偏光光の偏光方向をそろえる偏光変換部とを
    備え、 前記第1のレンズ板の矩形レンズによる光源像が、前記
    第2のレンズ板上に複数の列をなして形成されるよう
    に、前記矩形レンズはその開口中心と曲率中心とをずら
    して形成されており、 前記第2のレンズ板の微小レンズは、前記矩形レンズに
    よる光源像が形成される位置に複数の列状に配置されて
    おり、前記微小レンズの複数の列のうち、前記列の長手
    方向と直角方向の幅Hが他と異なる列を少なくとも1つ
    有し、 前記偏光分離部は、システム光軸に対して斜めに設置さ
    れた偏光分離面と、前記偏光分離面と平行に設置された
    面と、前記システム光軸と直交する2面とを有する同一
    形状の微小偏光ビームスプリッターが複数集合して構成
    され、 前記偏光分離面は、前記第2レンズ板からの光を偏光方
    向により透過又は反射して分離する偏光分離膜を備える
    ことを特徴とする偏光光照明装置。
  12. 【請求項12】 前記第2のレンズ板の各微小レンズの
    開口部は、前記各光源像の大きさに応じて形成されてい
    る請求項11に記載の偏光光照明装置。
  13. 【請求項13】 前記微小偏光ビームスプリッターの、
    前記第2レンズ板からの光線の入射面となる矩形形状の
    長辺間距離が、前記幅Hが最も小さな列の幅Hと略同一
    である請求項11に記載の偏光光照明装置。
  14. 【請求項14】 前記微小偏光ビームスプリッターの、
    前記第2レンズ板からの光線の入射面となる矩形形状の
    長辺間距離が、前記幅Hが最も小さな列の幅Hのほぼ1
    /n(nは自然数)である請求項11に記載の偏光光照
    明装置。
  15. 【請求項15】 前記微小偏光ビームスプリッターに入
    射した光がその微小偏光ビームスプリッターを出射する
    までの間の総反射回数が4回以上である微小偏光ビーム
    スプリッターが少なくとも1つ存在するように、システ
    ム光軸と直交する前記2面間距離dが設定されている請
    求項6又は11に記載の偏光光照明装置。
  16. 【請求項16】 偏光方向がランダムな光を出射する光
    源と、 複数の矩形レンズの集合体からなる第1のレンズ板、前
    記矩形レンズに1対1に対応する複数の微小レンズの集
    合体からなる第2のレンズ板、及び集光レンズを有する
    インテグレーター光学系と、 前記光源から出射された光を、偏光方向が直交し光軸が
    略平行な2つの偏光光に分離する偏光分離部と、 前記2つの偏光光の偏光方向をそろえる偏光変換部とを
    備え、 前記第1のレンズ板の矩形レンズによる光源像が、前記
    第2のレンズ板上に複数の列又は群をなして形成される
    ように、前記矩形レンズはその開口中心と曲率中心とを
    ずらして形成されており、 前記第2のレンズ板の微小レンズは、前記矩形レンズに
    よる光源像が形成される位置に複数の列又は群をなして
    配置されており、前記微小レンズの複数の列又は群の長
    手方向と直角方向の幅Hが全て略同一であり、 前記偏光分離部は、システム光軸に対して斜めに設置さ
    れた偏光分離面と、前記偏光分離面と平行に設置された
    面と、前記システム光軸と直交する2面とを有する同一
    形状の微小偏光ビームスプリッターが複数集合して構成
    され、 前記偏光分離面は、前記第2レンズ板からの光を偏光方
    向により透過又は反射して分離する偏光分離膜を備える
    ことを特徴とする偏光光照明装置。
  17. 【請求項17】 前記第2のレンズ板の各微小レンズの
    開口部は、前記各光源像の大きさに応じて形成されてい
    る請求項16に記載の偏光光照明装置。
  18. 【請求項18】 前記光源部の光軸及び前記第1のレン
    ズ板が、システム光軸に対して前記システム光軸と直交
    する2面間距離dの約半分の量だけ平行移動した位置に
    配置されている請求項6、11、又は16に記載の偏光
    光照明装置。
  19. 【請求項19】 前記偏光分離面と平行に設置された面
    が反射ミラー面である微小偏光ビームスプリッターを少
    なくとも1つ有する請求項6、11、又は16に記載の
    偏光光照明装置。
  20. 【請求項20】 前記偏光変換部は、λ/2板を有する
    請求項1、6、11、又は16に記載の偏光光照明装
    置。
  21. 【請求項21】 前記光源からの出射光が前記第1のレ
    ンズ板を介して前記第2のレンズ板の各微小レンズの入
    射面上に2次光源像として投写され、前記第2のレンズ
    板からの出射光は、前記偏光分離部、前記偏光変換部を
    経て前記集光レンズにより被照明物を照明する請求項
    1、6、11、又は16に記載の偏光光照明装置。
  22. 【請求項22】 偏光光照明装置と、前記偏光光照明装
    置からの偏光光を変調して入力信号に応じて画像表示を
    行うライトバルブを備えた変調装置と、前記変調装置に
    より変調された変調光束をスクリーン上に拡大投写する
    投写光学系とを有する投写型画像表示装置において、 前記偏光光照明装置が請求項1に記載の偏光光照明装置
    であることを特徴とする投写型画像表示装置。
  23. 【請求項23】 偏光光照明装置と、前記偏光光照明装
    置からの偏光光を変調して入力信号に応じて画像表示を
    行うライトバルブを備えた変調装置と、前記変調装置に
    より変調された変調光束をスクリーン上に拡大投写する
    投写光学系とを有する投写型画像表示装置において、 前記偏光光照明装置が請求項6に記載の偏光光照明装置
    であることを特徴とする投写型画像表示装置。
  24. 【請求項24】 偏光光照明装置と、前記偏光光照明装
    置からの偏光光を変調して入力信号に応じて画像表示を
    行うライトバルブを備えた変調装置と、前記変調装置に
    より変調された変調光束をスクリーン上に拡大投写する
    投写光学系とを有する投写型画像表示装置において、 前記偏光光照明装置が請求項11に記載の偏光光照明装
    置であることを特徴とする投写型画像表示装置。
  25. 【請求項25】 偏光光照明装置と、前記偏光光照明装
    置からの偏光光を変調して入力信号に応じて画像表示を
    行うライトバルブを備えた変調装置と、前記変調装置に
    より変調された変調光束をスクリーン上に拡大投写する
    投写光学系とを有する投写型画像表示装置において、 前記偏光光照明装置が請求項16に記載の偏光光照明装
    置であることを特徴とする投写型画像表示装置。
  26. 【請求項26】 前記偏光光照明装置と前記変調装置の
    間に色分離装置を有し、前記色分離装置により分離され
    た各色光毎に変調装置を備えている請求項22〜25の
    いずれかに記載の投写型画像表示装置。
  27. 【請求項27】 前記変調装置と前記投写光学系との間
    に色合成装置を備えている請求項26に記載の投写型画
    像表示装置。
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