JPH11247329A - 耐火パネルおよびその製造方法 - Google Patents

耐火パネルおよびその製造方法

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JPH11247329A
JPH11247329A JP6409298A JP6409298A JPH11247329A JP H11247329 A JPH11247329 A JP H11247329A JP 6409298 A JP6409298 A JP 6409298A JP 6409298 A JP6409298 A JP 6409298A JP H11247329 A JPH11247329 A JP H11247329A
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JP
Japan
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panel
filled
glass fiber
resin
core material
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Withdrawn
Application number
JP6409298A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Tsuchiya
信之 土屋
Sankaku Nishihata
三鶴 西畑
Yasuaki Nakada
安章 仲田
Kenji Koshiishi
謙二 輿石
Takashi Hashiba
喬 橋場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Highpolymer Co Ltd
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属板の表面材1または裏面材2の一方の
断面形状を左右に嵌合部4、4aの設けられた樋状に
し、他方をそれと嵌合可能な断面形状にして、表面材1
と裏面材2との間に発泡フェノ−ル樹脂8のような芯材
を充填したパネルにおいて、嵌合部4、4aの耐火性に
優れたものおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 両嵌合部4、4a内部の芯材3を、有機
樹脂6で結合したグラスファイバ−集成材7、7aにし
た。そして、このパネルは複数のグラスファイバ−5の
長繊維を同時に移送しながら有機樹脂6を塗布して、各
グラスファイバ−5を束状に結合した後、左右に嵌合部
4、4aの設けられた樋状の表面材1または裏面材2の
嵌合部4、4a側に充填し、その後、両嵌合部4、4a
の間の芯材を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右の嵌合部側が耐火
性に優れた軽量の耐火パネルおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来より建築物や構造物の外装材、内装材
間仕切り材として、パネルが使用されているが、その多
くは図4に示すように表面材1を断面形状が左右に嵌合
部4、4aの設けられた樋状にし、裏面材2をそれと嵌
合可能な断面形状にして、表面材1と裏面材2との間に
芯材3を充填したものである。このパネルで耐火性を必
要としない用途に使用するものは表面材1を金属板にし
て、芯材3を発泡ウレタン樹脂のような有機材料に、ま
た、裏面材2を紙、アルミニウムラミネ−ト紙等にして
いる。なお、パネルによっては裏面材2を樋状にして、
それに嵌合部4、4aを設けたものもある。
【0003】一方、耐火性用途に使用するものは表面材
1、裏面材2とも金属板にして、芯材3も石膏ボ−ド、
ケイ酸カルシウム板、ロックウ−ルのような無機材料に
し、有機材料にする場合には発泡フェノ−ル樹脂のよう
な難燃性のものを使用している。ここで、金属板として
は、厚さが0.2〜2mmのめっき鋼板、塗装鋼板、ス
テンレス鋼板あるいはこれらのエンボス加工板などが使
用されている。
【0004】このようなパネルのうち、耐火性用途に使
用する耐火パネルは、芯材3に石膏ボ−ドやケイ酸カル
シュウム板のような硬質芯材を用いたものが火災時に変
形が少なく、嵌合部4、4aの補強を必要としないの
で、優れている。しかし、重量が非常に重いため、運
搬、施工に多くの労力を必要とする。これに対して、芯
材3にロックウ−ルや発泡フェノ−ル樹脂を用いたもの
は軽量であるが、火災時に表面材1が変形して、嵌合部
4、4aが開くので、耐火性が劣る。
【0005】これを防止するため、表面材1の嵌合部
4、4aの部分に、石膏ボ−ドやケイ酸カルシュウム板
を押し出し成形や研削加工により表面材1の嵌合部4、
4aの形状にした補強材を差し込んでいたが、表面材1
の嵌合部は成形の際通常若干変動するので、芯材3の両
端面と密着せず、また、補強材は一定の長さのものを突
き合わせにより継ぎ足して差し込むため、隙間が生じ、
耐火性がまだ不十分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
欠点を解消した耐火パネルおよびその製造方法を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属板の表面
材または裏面材の一方の断面形状を左右に嵌合部の設け
られた樋状にし、他方をそれと嵌合可能な断面形状にし
て、表面材と裏面材との間に芯材を充填したパネルにお
いて、両嵌合部側の芯材を、有機樹脂で結合したグラス
ファイバ−集成材にした。そして、このパネルの製造
を、複数のグラスファイバ−長繊維を同時に移送しなが
ら有機樹脂を塗布して、各グラスファイバ−を束状に結
合した後、左右に嵌合部の設けられた樋状の表面材また
は裏面材の嵌合部側に充填し、その後、両嵌合部の間の
芯材を充填する方法で行うようにした。
【0008】
【作用】有機樹脂で結合したグラスファイバ−集成材
は、バインダ−に有機樹脂を使用してあっても、耐熱性
に優れているので、火災時でも剛性を維持し、また、製
造時に有機樹脂が完全に硬化する前にグラスファイバ−
集成材を充填すれば、両嵌合部内面に密着させることが
できるので、表面材は変形しにくい。このため、剛性の
ないロックウ−ルや発泡フェノ−ル樹脂の芯材を充填し
たパネルより耐熱性に優れている。集成材は有機樹脂の
割合が多くなると、耐熱性が低下するので、グラスファ
イバ−を緻密に結合できる最小量にするのが好ましい。
【0009】表面材または裏面材の両嵌合部側への有機
樹脂で結合したグラスファイバ−集成材の充填は、複数
のグラスファイバ−長繊維を同時に移送しながら硬化性
有機樹脂を塗布して、各グラスファイバ−を束状にした
後に行うようにすると、長尺の表面材または裏面材の成
形と同時に連続充填できるので、生産性が優れている。
また、グラスファイバ−を有機樹脂で結合したものは硬
化性有機樹脂の硬化前であれば、変形が容易であるの
で、嵌合部の形状に即して充填され、嵌合部内面との間
に隙間が生じず、しかも、有機樹脂の接着作用で表面材
または裏面材と密着する。さらに、グラスファイバ−に
は長繊維を使用するので、継ぎ目が生じない。
【0010】硬化性有機樹脂としては、ウレタン樹脂、
フェノ−ル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などのよ
うな熱硬化性樹脂が好ましく、特に、難燃性の高いフェ
ノ−ル樹脂が望ましい。また、フェノ−ル樹脂でもフェ
ノ−ルとホルマリンとをアルカリ触媒存在下に重合させ
たレゾ−ル型のものが好ましい。これは強酸性の硬化剤
(例えば、フェノ−ルスルホン酸、パラトルエンスルホ
ン酸、キシレンスルホン酸など)を添加して撹拌する
と、反応熱で自己硬化して、外部加熱を必要としないか
らである。また、発泡剤を添加すれば、反応熱で発泡体
にすることもできる。
【0011】グラスファイバ−には、溶融ガラスを高速
ワインダ−で巻き取った長繊維と溶融ガラスを遠心力や
火炎で吹き飛ばした短繊維とがあるが、前者を使用した
方が前記のごとくパネルの生産性に優れている。長繊維
としては、Cガラス組成、Eガラス組成のものが一般に
市販されているが、ここでは軟化点の高い後者が望まし
い。
【0012】有機樹脂硬化後のグラスファイバ−の間
は、表面材または裏面材が露出しているので、その間に
ロックウ−ルのような耐熱性芯材もしくはフェノ−ル樹
脂のような難燃性芯材を充填し、裏面材を被覆する。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の耐火パネルを示すもので、
表面材1は金属板をロ−ル成形したもので、断面形状は
従来と同様に左右に嵌合部4、4aの設けられた樋状に
なっている。この表面材1の嵌合部4、4a側にはグラ
スファイバ−5をレゾ−ル型フェノ−ル樹脂6で結合し
た集成材7、7aが表面材1と密着して充填され、この
集成材7と7aとの間には発泡フェノ−ル樹脂8が充填
されている。表面材1の裏側には金属板の裏面材2が嵌
合されていて、集成材7、7a、発泡フェノ−ル樹脂8
を被覆してある。
【0014】図2は、上記耐火パネルの製造方法を示し
たもので、表面材1の成形装置出側にグラスファイバ−
ボビン9を多数配置して、そこからグラスファイバ−5
を引き出し、2本の束状にまとめた後、それぞれをレゾ
−ル型フェノ−ル樹脂6の入った樹脂タンク10に浸漬
して、樹脂を塗布する。樹脂の塗布後は各グラスファイ
バ−5を嵌合部4の形状をした貫通穴11と嵌合部4a
の形状をした貫通穴11aを有する金型12の各貫通穴
11、11aに別々に案内して、貫通穴11、11aを
通過させることにより嵌合部4と4aの形状に成形する
とともに、過剰のレゾ−ル型フェノ−ル樹脂6を絞り取
り、その後、押し込みロ−ル13で嵌合部4の形状のも
のは表面材1の嵌合部4の内部に、また、嵌合部4aの
形状のものは押し込みロ−ル13aで表面材1の嵌合部
4aの内部に押し込み、集成材7、7aとする。この集
成材7と7aとの間には発泡性フェノ−ル樹脂14を注
入して、直ちに表面材1と嵌合可能な裏面材2を差し込
み、発泡性フェノ−ル樹脂14を発泡させる。
【0015】図3は、グラスファイバ−5として、セン
トラルグラスファイバ−(株)製のERS−4620−
554Aを用い、また、レゾ−ル型フェノ−ル樹脂6と
して、昭和高分子(株)製のショウノ−ルBRL−24
0(100重量部)と同社製の硬化剤ショウノ−ルFR
H−50(10重量部)との混合液を用いて、上記のよ
うにして製造したパネルの嵌合部(嵌合部4、4aの集
成材7、7aの厚さ50mm)をJIS A 1304
「建築構造部分の耐火試験方法」に規定する標準加熱曲
線および要求耐火時間に基づいて加熱した場合の裏面温
度変化を示したもので、1時間経過しても裏面は木材炭
化開始温度の約260℃以下に保たれている。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明のパネルは、剛
性、耐熱性に優れたグラスファイバ−の集成材が表面材
または裏面材の両嵌合部側に充填されているので、火災
時に両嵌合部は変形しにくく、接続部が開口しない。ま
た、集成材の充填はグラスファイバ−の長繊維に硬化性
有機樹脂を塗布して、束状にしたものを嵌合部に押し込
むのであるから、表面材または裏面材の嵌合部との間に
隙間が生ぜず、また、長手方向にも隙間が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐火パネル断面図である。
【図2】本発明による耐火パネルの製造方法を示すもの
である。
【図3】本発明により製造したパネルの嵌合部耐火性を
示すグラフである。
【図4】従来の耐火パネル断面図である。
【符号の説明】
1 表面材 2 裏面材 3 芯材 4、4a 嵌合部 5 グラスファイバ− 6 レゾ−ル型フェノ−ル樹脂 7、7a 集成材 8 発泡フェノ−ル樹脂 9 グラスファイバ−ボビン 10 樹脂タンク 11、11a 貫通穴 12 金型 13、13a 押し込みロ−ル 14 発泡性フェノ−ル樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西畑 三鶴 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社技術研究所塗装・複合材料研究 部内 (72)発明者 仲田 安章 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社技術研究所塗装・複合材料研究 部内 (72)発明者 輿石 謙二 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社技術研究所塗装・複合材料研究 部内 (72)発明者 橋場 喬 群馬県伊勢崎市富塚町八斗島工業団地 昭 和高分子株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の表面材または裏面材の一方の
    断面形状を左右に嵌合部の設けられた樋状にし、他方を
    それと嵌合可能な断面形状にして、表面材と裏面材との
    間に芯材を充填したパネルにおいて、両嵌合部側の芯材
    を、有機樹脂で結合したグラスファイバ−集成材にした
    ことを特徴とする耐火パネル。
  2. 【請求項2】 複数のグラスファイバ−長繊維を同時
    に移送しながら硬化性有機樹脂を塗布して、各グラスフ
    ァイバ−を束状に結合した後、左右に嵌合部の設けられ
    た樋状の表面材または裏面材の嵌合部側に充填し、その
    後、両嵌合部の間の芯材を充填することを特徴とする耐
    火パネルの製造方法。
JP6409298A 1998-02-27 1998-02-27 耐火パネルおよびその製造方法 Withdrawn JPH11247329A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009519852A (ja) * 2005-12-19 2009-05-21 ビーエヌ スティーラ カンパニー リミテッド エンボス加工金属板製マリンパネル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009519852A (ja) * 2005-12-19 2009-05-21 ビーエヌ スティーラ カンパニー リミテッド エンボス加工金属板製マリンパネル

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Effective date: 20050510