JPS583859A

JPS583859A - 断熱パネル

Info

Publication number: JPS583859A
Application number: JP10270181A
Authority: JP
Inventors: 川嶋　弥須男; 吉富　健己
Original assignee: Showa Aluminum Corp
Current assignee: Altemira Co Ltd
Priority date: 1981-06-30
Filing date: 1981-06-30
Publication date: 1983-01-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、断熱パネルに関する。

従来、断熱パネルとしては、互いに対向する金属板同志
の５中間に発泡性ウレタン樹脂原料を注入し、これを発
泡成形することによりっくらｎたものが知られている。

この従来のウレタンフオームを用いた断熱パネルは主と
して業務用の組立式冷蔵庫および冷凍庫に使用されてい
るが、耐熱性および耐燃性に劣り、しがも発煙性がある
うえに、高温になるとパネルにそりが発生するため、た
とえば冷蔵・−冷凍倉庫の壁材や建築内装材）あるい切
清ｌマ欠用さ−ｎる自動車塗装用ブースの壁材等の用途
には不向きであるという問題があった。

剤を介して接合することにより断熱パネルを製造してい
た。しかしながら、これでは断熱パネルの製造が非常に
面倒で手間がか＼るし、フェノールフオームは非常に脆
いため曲げ強度が低いという問題があった。また金属板
の対向面にセラコーホ−Ｆ等の無機質板を貼り付けた後
、これらにフェノールフオームのスラブを貼り付けるか
、またはこれらの無機質板付き金属板同志の中間にフェ
ノール樹脂原料を注入して発泡成形した断熱パネルが知
られているが、フェノールフォー・ムの表面層は粉状と
なって飼れ易いため接着力が弱く、シたがって断熱パネ
ルは大分大きな強度が得られなかった。、またパネルの
重量が重くなるうえに、無機質板の断熱性能はフェノー
ルフオームに比べて悪いため、パネル厚を大きくしなけ
ればならないという問題があった。さらに、対向状に配
置された金属板同志の中間に発泡性フェノール樹脂原料
を注入して造することも考えられるが、フェノール樹脂
の発泡成形時の反応によって生じる水がフェノール樹脂
と金属板との接合を阻むため、このような方法では一体
化された充分に大きい強度を有する断熱パネルを製造す
ることかで−きながった。

この発明は、上記の問題を解決するためになされたもの
で、その構成を、以下図面に示す実施例に基づいて説明
する。

第１図と第２図において、（１）はこの発明にが＼る断
熱パネル、（２）はこれの表裏面を構成する一対の金属
板で、これらはアルミニウム板、ステンレス鋼板または
塩化ビニル樹脂被覆鋼板等げ縁部（２ａ）が設けられて
いる。（３）はこれらの金属板（２）の対向面にそれぞ
れ接着剤（４）により貼り付けられたガラスクロスより
なるマット状の繊維補強材で、これはたとえば１００　
ｆ／ｄ〜６ｏ　ｏｆｅｄの割合で金属板（２）に貼り付
けられる。

繊維補強材（３）としては耐燃性を有するものであれば
ガラスクロス以外のものであっても勿論よい。このマッ
ト状繊維補強材（３）はそのま−で貼り付けるか、また
は毛羽型たせたのち接着剤（４）により貼り付ける。接
着剤（４）としてはウレタン系、エポキシ系およびゴム
系等の接着剤を使用し得る。＋５１　＋６１は断熱パネ
ル（１）の左右両側縁部に配置された塩化ビニル樹脂よ
りなる一対の枠材で、これらのうち左側の枠材（５）に
は嵌合凹部（７）が設けらｎ１右側の枠材（６）には嵌
合凸部（８）が設けられている。（９）は金属板（１）
同志の中間に注入発泡成形により充填された発泡フェノ
ール樹脂よりなる断熱材である。

上記断熱パネル（１）を製造するには、まず第３図に示
すように、表裏一対の金属板（２）の各片面に予め接着
剤（４）によりガラスクロスよりなるマット状の繊維補
強材（３）を貼り付け、これらの繊維補強材付き金属板
（２）を対向状に配置するとともに、左右両側縁部に枠
材１５１　Ｔ６＋を配置する。っ−。

いてこれらの金属板（２）同志の中間に発泡性フェノー
ル樹脂（レゾール型）の液状原料を注入し、これが繊維
補強材（３）を含んだ状態で発泡成形する。フェノール
樹脂の発泡により、第１図および第２図に示すように繊
維補強材（３）は繊維同志の結合がゆるんで一緒に膨張
し、フェノール樹脂の内部に分散せしめられる。しかし
繊維補強材（３）の金属板（２）との接触部分は接着剤
（４）により接合されたま＼である。フェノール樹脂の
硬化後、繊維補強材１）は発泡７エ／−ル樹脂よりなる
断熱材（９）に含まれており、しかも繊維補強材（３）
は金属板（２）の対向面に接合されたま−であるから、
これら王者が一体に結合され、断熱パネル（１）の強度
が増大する。フェノール樹脂の注入発泡成形はバッチ式
または連続方式で実施し得る。なお、フェノール樹脂の
発泡成形時には反応により水が生じるが、上記のように
金属板（２）と１これに接合さｎた繊維補強材（３）と
、発泡フエー７−ル樹脂の断熱材（９）とが強固に一体
に結合するので、全く問題はない。また繊維補強材（３
）を金属板（２）に接合する接着剤（４）として湿気硬
化型ウレタン系接着剤を使用した場合には、フェノール
樹脂の反応によって生じた水とウレタン系接着剤とが反
応して、接層剤が硬化するとともに、水が除去されるの
で好都合である。

なお、フェノール樹脂よりなる断熱材（９）にはれる場
合がある。ここで、補強材としては、ガラスパウダー、
ガラスファイバーチップ、炭素１１ＪＩ、シラスバルー
ン１．フェーノールバルーン、ｉ５スｔ４ルーン等を使
用することができる。ここで、ガラスパウダーはアルカ
リ性であるため、フェノールフオームの酸性を中和して
金属板の腐食を防止し得る。またバルーンは中空である
ため、フェノール樹脂の硬化反応時に生じる水を吸収す
ることができる。このような補強材を含むことにより断
熱材（８）の１強度がさらに増大する。

また、一対の金属板（２）の対向面にクラフト紙等より
なる吸水性シートを貼り付け、この吸水性シートにガラ
スクロス等の繊維補強材（３）を接層剤（４）により接
合するようにしてもよい。したがってこの場合には、繊
維補強材（３）は吸水性シートを介して金属板（２）に
貼り付けらｎることになる。このようにすると、フェノ
ール樹脂の発泡成形の反応により生じた水が吸水性シー
トに吸い取られて除かれるため、フェノール樹脂が硬化
することにより、吸水性シー）とフェノール樹脂より）
ｊる断熱材（９）とが接合することができるとともに、
上記のように断熱材（９）は繊維補強材（３）を含んで
いるので、断熱パネル（１）の強度明する。

：つぎの３種の断熱パネルに）〜Ｃ）を製造した。

（１）一対のアルミニウム板（２）の対向面にそれぞれ
ガラスクロス（３）をゴム系接着剤（４）により接着し
、これらの金属板（２）同志の中間に発泡性フェノール
樹脂原料を注入し、発泡成形して、　断熱パネル（５）
を製造した。

（ＩＩ）　　一対のアルミニウム板（２）の対向面にそ
れぞれガラスクロス（３）をゴム系接着剤（４）により
接着したのち、このガラスクロ刈３）を毛羽室たせ、つ
いで金属板（２）同志の中間に発泡性？工。

ノール樹脂原料を注入し、発泡成形して断熱パネル（Ｂ
）を製造した。

＜１）　　参考例として、一対のアルミニウム板（２）
の対向面にそれぞれクラフト紙を貼り付け、これらの金
属板（２）同志の中間に発泡性フェノール樹脂原料を注
入し、発泡成形してフェノール樹脂の反応によって生じ
る水を紙に吸収させて、両アルミニウム板（２）とクラ
フト紙と断熱材（９）とが一体に結合した断熱パネル（
Ｃ）を製造した。

これらの断熱パネル（５）（Ｂ）　（Ｃ）について曲げ
強度を測定し、得られた結果を下表にまとめた。

この表から明らかなように、この発明による断熱パネル
（Ａ）■）は、参考例（Ｃ）に比べてすぐｎだ曲げ強度
を有しているものである。

上記断熱パネルは、強度が非常に大きくまた発煙性が非
常に小さいので、冷蔵・冷凍倉庫の壁材、建築内装材、
雨戸、扉、間仕切等として使用することができるととも
に、耐熱性、耐燃性にすぐｎでいて、高温でもそりが発
生せず、寸法精度がすぐれているので、たとえば自動車
（クリーンルーム）等に使用することができるものであ
る。

この発明による断熱パネルは、上述のように、相互に所
定間隔をあけて対向状に配置された一対の金属板（２）
の各対向面に繊維補強材（３）が貼り付けられ為これら
の繊維補強材（３）付き金属板（２）同志の中間部に発
泡性フェノール樹脂原料が注入されて１これが繊維補強
材（３）を含んだ状態で発泡成形され、硬化後の発泡フ
ェノール樹脂よりなる断熱材（９）と、これに含まれた
繊維補強材イ手（３）と、両会翼板（２）とが−保に結合せられている
ものであるから、断熱パネル（１）は非常に大きな強度
を有しており、しかも耐熱性および耐燃性にすぐれてい
て、高温においてもそりを生じることがないうえに、発
煙性が小さいので、冷蔵・冷凍倉庫や建築内装材並びに
自動車塗装用ブース等の各種の用途に有効に使用するこ
とができる。そしてフェノール樹脂を注入発泡成形する
ことにより断熱パネル（１）をつくることができるから
、その製造作業が非常に簡単であるという効果を奏する
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すもので、第１図は部分切
欠き斜視図、第２図は部分拡大断面図、第３図は同部分
拡大断面図で、フェノール樹脂の発泡成形前の状態を示
している。（１）・・・断熱パネル、（２）・・・金属板、（３）
・・・ガラスクロス（繊維補強材）　、＋４１・・・接
着剤、（５）（６）・・・枠材、（９）・・・発泡フェ
ノール樹脂製断熱材。特許出願人　　昭和アルミニウム株式会社第２図１第８図

Claims

【特許請求の範囲】

相互に所定間隔をあけて対向状に配置さｎた一対の金属
板（２）の各対向面に繊維補強材（３）が貼り付けられ
、これらの繊維補強材（３）付き金属板（２）同志の中
間部に発泡性フェノール樹脂原料が注入さｎて、こｎが
繊維補強材（３）を含んだ状態で発泡成形され、硬化後
の発泡フェノール樹脂よりなる断熱材（９）と、これに
含まれた繊維補強材（３）と、両全翼板（２）とが一体
に結合せらｎている断熱パネル。