JPH11246243A - 残留物の熱転化方法及び熱転化装置 - Google Patents

残留物の熱転化方法及び熱転化装置

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JPH11246243A
JPH11246243A JP10321341A JP32134198A JPH11246243A JP H11246243 A JPH11246243 A JP H11246243A JP 10321341 A JP10321341 A JP 10321341A JP 32134198 A JP32134198 A JP 32134198A JP H11246243 A JPH11246243 A JP H11246243A
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gas
residue
water
cyclone
cooling
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JP10321341A
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Thomas Flick
フリック,トーマス
Dieter Dr Eidner
エイドナー,ディエター
Leo Seirlehner
セイアレーナー,レオ
Wolfgang Kadlubowski
カドルボウスキ,ウォルフガング
Andreas Schieber
シエバー,アンドレアス
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Dbi Deutsches Brennstoffinst Rohstoff & Anlagentechnik GmbH
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DBI DEUTSCHES BRENNSTOFFINST R
Dbi Deutsches Brennstoffinst Rohstoff & Anlagentechnik GmbH
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Publication date
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    • C03B5/005Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture of glass-forming waste materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留物を柔軟、かつ経済的に、固体とオフガ
スに変換できる熱転化方法と熱転化装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 残留物内の無機組成物の融点以上の温度
において固形物とオフガスとを生成させるための残留物
の熱転化方法において、残留物が溶融サイクロン10に
入れられると、残留物は溶融サイクロン10内で液体ス
ラグとガスに転化され、ガス及び液体スラグは溶融サイ
クロン10内の底穴13を介して熔解サイクロン10か
ら取り除かれ、該ガス及び液体スラグは熔解サイクロン
10から中間スペース20に供給され、ガスは水噴射に
よって急激に冷却され、液体スラグは冷却及び粒状化の
ための水槽23に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、残留物内の無機組
成物の融点以上の温度において固形物とオフガスとを生
成させるための残留物の熱転化方法及び熱交換装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】DE 44 39 939 A1 には、残留物内の無機
組成物の融点以上の温度において固形物とオフガスとを
生成させるための一般的な方法及び装置が記載されてい
る。この方法では、低炉の上に設けられた溶融サイクロ
ン内にて、1300℃以上の温度下で残留物のガス化、
酸化、あるいは無機化が行われる。その結果得られた反
応生成物は低炉の中に放出され、その反応生成物は液体
スラグとオフガスに分離される。
【0003】この方法では、溶融サイクロン内の部分酸
素圧を特定の条件にし、また低炉内でブラスト・ランス
を使用することにより、残留物の中に含まれる重金属の
蒸発が促進され、その結果、重金属の成分が非常に少な
いスラグが得られる。さらに溶融サイクロンの中に入れ
られる前に、その残留物にはさまざまな溶剤が所定量加
えられる。
【0004】また、DE 42 00 341 A1 には、スラグとガ
スから構成される廃石をガス化する方法、及び液体の状
態でスラグを取り出すことが記載されている。このガス
化は、サイクロンのチャンバー内で、温度が1200℃
以上、空気比がλ=0.4 〜0.8 の条件下で行われる。そ
して流出物からガスと液体スラグとが抽出される。液体
スラグを低炉に集め、ガスを低炉から取り出すことによ
って、液体スラグとガスとの抽出が行われる。ここで、
適切にガスを取り出すことができれば、そのガスをガス
浄化装置やガスエネルギー装置に供給することができ
る。
【0005】また、この方法において、サイクロンチャ
ンバー内と同じくらい早く、液体スラグからガスを分離
することもできる。この場合ガスは、サイクロンチャン
バーの上方に通じる降下パイプを備えたガス排出口を通
って、サイクロンチャンバーから出ていく。一方、液体
スラグは、上述した具体例と同様の排出口から流れ出
し、水の入った容器内で冷却される。この場合に発生す
るいくらかの蒸気が、溶融サイクロンに通じる穴を介し
て低炉から溶融サイクロンに流れ込み、そこで分解され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
DE 44 39 939 A1 において、低炉には傷が付きやすく、
高価な耐熱層が設けられていた。さらに、そのような低
炉では、加熱及び冷却を長時間行わなければならず、ま
た天然ガスと酸素を多く消費してしまうという問題点が
あった。また低炉内の再燃焼装置を用いると、その消費
量はさらに増えてしまうという問題点があった。さら
に、手動で液体と高温のスラグを排出口から排出しなけ
ればならず、手間がかかるという問題点があった、
【0007】また、上述のDE 42 00 341 A1 において、
溶融サイクロンからガスとスラグを分離して得ようとす
る場合には、上記スラグ穴を通って上昇する蒸気によ
り、そのスラグ穴付近で融点以下でスラグが冷却され、
部分的に凝結してしまうという大きな問題点があった。
これは上記スラグ穴を詰めることによって、反応のため
の必要な条件が不利に影響する結果として、上記溶融サ
イクロン内の典型的な流れを防止することができるが、
上述した方法において用いられる低炉では、依然として
上記説明した問題点があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点を鑑み
てなされたもので、残留物を柔軟、かつ経済的に、固体
とオフガスに変換できる方法と装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決する手段】このような従来の問題点を解決
するために、請求項1に記載の本発明は、残留物内の無
機組成物の融点以上の温度において固形物とオフガスを
生成させるための残留物の熱転化方法であって、(イ)
溶融サイクロンに残留物を入れ、(ロ)前記残留物は溶
融サイクロン内で液体スラグとガスに転化され、(ハ)
前記ガス及び液体スラグは溶融サイクロン内の底穴を介
し熔解サイクロンから排出され、(ニ)ガスと液体スラ
グは熔解サイクロンから中間スペースに供給され、
(ホ)前記ガスは水噴射によって急激に冷却され、
(ヘ)前記液体スラグは冷却及び粒状化のための水槽に
供給されることを特徴として構成されている。
【0010】また請求項2に記載の本発明は、前記請求
項1に記載の本発明において、前記ガスは、前記水噴射
によって該ガスの露点まで冷却されることを特徴として
構成されている。
【0011】さらに請求項3に記載の本発明は、前記請
求項1に記載の本発明において、前記液体スラグは、ほ
とんど冷却されないまま中間スペースを通過すると共
に、中間スペースの下方に設けられた前記水槽に供給さ
れ、前記ガスは、中間スペースを通過した後、水噴射に
より冷却を行うための急冷装置に供給されることを特徴
として構成されている。
【0012】また請求項4に記載の本発明は、前記請求
項1に記載の本発明において、前記ガスに含まれる汚染
物質が、急冷タンクに供給されることを特徴として構成
されている。
【0013】さらに請求項5に記載の本発明は、前記請
求項1に記載の本発明において、前記ガスは、パイプを
経由して急冷装置から排出されると共に、下流のガスエ
ネルギー利用装置又は除塵装置に供給されることを特徴
として構成されている。
【0014】また請求項6に記載の本発明は、前記請求
項1に記載の本発明において、前記液体スラグ及びガス
は、中間スペース又は粒状化スペース内で水噴射により
急冷されることを特徴として構成されている。
【0015】さらに請求項7に記載の本発明は、前記請
求項6に記載の本発明において、前記ガスは、ガス排気
口を経由して前記粒状化スペースから排出されると共
に、下流のガスエネルギー利用装置又は除塵装置に供給
されることを特徴として構成されている。
【0016】また請求項8に記載の本発明は、前記請求
項1に記載の本発明において、前記スラグは、前記水槽
内での冷却及び粒状化の後、後工程のための排出装置を
介して排出され、及び/又は、前記水槽の水は、浄化、
中和及び熱分離により再循環されることを特徴として構
成されている。
【0017】さらに請求項9に記載の本発明は、前記請
求項8に記載の本発明において、前記急冷タンクの水
は、浄化、中和及び熱分離により再循環され、水槽及び
急冷タンクの水循環系は、一体的に浄化、中和及び熱分
離されることを特徴として構成されている。
【0018】また請求項10に記載の本発明は、残留物
内の無機組成物の融点以上の温度において固形物とオフ
ガスとを生成させるための残留物の熱転化装置におい
て、溶融サイクロンと、中間スペースと、急冷装置と、
前記中間スペースの下方に位置するもので排出装置を有
する水槽と、前記中間スペースと急冷装置とを結ぶパイ
プと、前記急冷装置の下方に位置する急冷タンクと、前
記急冷装置の上方に位置するパイプと、を備えてなるこ
とを特徴として構成されている。
【0019】さらに請求項11に記載の本発明は、残留
物内の無機組成物の融点以上の温度において固形物とオ
フガスとを生成させるための残留物の熱転化装置におい
て、溶融サイクロンと、中間スペース又は粒状化スペー
スと、前記粒状化スペースの下方に位置するもので排出
装置を有する水槽と、前記粒状化スペースの側方に設け
られたガス排気口と、前記粒状化スペース内に設けられ
るもので水噴射により冷却を行う圧力噴射ノズルとを備
えてなることを特徴として構成されている。
【0020】また請求項12に記載の本発明は、前記請
求項10に記載の本発明において、前記溶融サイクロン
は、冷却水注入管及び冷却水排出管を有する冷却水ジャ
ケットを備えてなることを特徴として構成されている。
【0021】さらに、請求項13に記載の本発明は、前
記請求項10に記載の本発明において、前記パイプは、
冷却水注入管及び冷却水排出管を有する冷却水ジャケッ
トを備えてなり、前記パイプの冷却水注入管は、前記溶
融サイクロンの前記冷却水排出管に接続されてなること
を特徴として構成されている。
【0022】また請求項14に記載の本発明は、前記請
求項10に記載の本発明において、前記水噴射により冷
却を行う圧力噴射ノズルは、前記急冷装置内の壁に、該
壁の周部を囲むように等間隔で配置されてなることを特
徴として構成されている。
【0023】さらに、請求項15に記載の本発明は、前
記請求項10に記載の本発明において、スプレー装置
が、前記中間スペースの壁に配置されてなることを特徴
として構成されている。
【0024】また請求項16に記載の本発明は、前記請
求項10に記載の本発明において、瞬間燃焼器が、前記
溶融サイクロンの上部に配置されてなることを特徴とし
て構成されている。
【0025】さらに、請求項17に記載の本発明は、前
記請求項10に記載の本発明において、前記溶融サイク
ロンには、円錐型の底穴が形成されてなることを特徴と
して構成されている。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明において、液体スラグはそ
れほど冷却されずに中間スペースを通過し、中間スペー
スの下部に位置する水槽に供給される。ガスは、中間ス
ペースを通過した後、水噴射により冷却を行う急冷装置
に送られる。
【0027】ガスが非常に急激に移動するので、ガスに
含まれるハロゲンと重金属は、冷却された液体スラグと
接触することはなく、したがって液体スラグを汚染する
こともない。その結果、非常に汚染物質の少ない最終生
成物を生成することができることとなる。さらにガスを
スラグとは別に水噴射により冷却するため、ガスの冷却
と浄化の制御が非常に容易となる。この場合において、
ガス及び液体スラグともに、中間スペース内ではほとん
ど冷却されない。
【0028】ここで本発明の他の実施形態として、液体
スラグとガスを中間スペース内又は粒状化スペース内で
水噴射により直接冷却することも考えられる。
【0029】これはガスを急速冷却する方法を簡略化し
たものであり、液体スラグも水噴射により急冷される。
これにより工程を効率よく短縮化することができる。
【0030】以下、本発明の第一の実施形態について図
面を参照して説明する。図1は本実施形態に係る方法を
実現するための装置を示した図、図2は図1のII−I
I線断面図、図3は後述する第二の実施形態に係る方法
を実現するための装置を示す図、図4は図1及び図3に
係る溶融サイクロンの拡大図である。
【0031】図1において、溶融サイクロン10は中間
スペース20の上に描かれている。この溶融サイクロン
10は、急冷装置(急冷反応装置)30の隣に設置され
ている。
【0032】溶融サイクロン10は、従来知られている
方法で構成されており、供給装置11、ケーシング1
2、底穴13、冷却水注入管15と冷却水排出管16を
有する冷却筒14を備えている。さらに図4に示すよう
に、溶融サイクロン10には、そのケーシング12の上
部に瞬間燃焼器17が設けられている。この瞬間燃焼器
17の機能については後述する。
【0033】図示しない残留物(その粒子の大きさは1
mm以下、便宜上0.5 mm以下とする)は、供給装置11を
介して溶融サイクロン10に供給される。この場合にお
いて、溶融サイクロン10の中に送り込まれる前に図示
しない既知の構成の装置内で、所定の粒子の大きさにな
るように残留物が粉砕される。残留物は、溶融サイクロ
ン10内に酸素や(天然ガスなどの)可燃性のガスを供
給することにより約1500℃で転化される。残留物は
本来可燃性のエネルギー包含物質であるので、天然ガス
は点火を開始するためと、必要な燃焼温度を保つためだ
けに供給される。
【0034】ここで、溶融サイクロン10内の非常に集
中的な渦巻状の固形物の動き(矢印Aで示す)によっ
て、それらの固形物は互いに非常に微小にされる。そし
て、溶融サイクロン10において燃焼あるいはガス化を
続けることによって、その固形物は液体スラグとガスに
転化される。このスラグとガスは、矢印Bで示すよう
に、一般的には60m/s よりも速い速度で、溶融サイク
ロン10から底穴13を通って中間スペース20の中に
移動する。なお、図4に示すように、底穴13は円錐型
に形成されている。
【0035】耐熱層を有しない中間スペース20の壁2
1の内面には、既知の方法により構成されたスプレー装
置22(例えば、流し口やウォーターノズル)が設けら
れており、このスプレー装置22は、壁21の周縁部に
水を噴射する。このスプレー装置22は中間スペース2
0の壁21が過度に熱されることを防止するもので、壁
21に付着したスラグの粒子をすべて洗い流す。ここで
発生した蒸気は、ガスとともに急冷装置30に供給され
る。
【0036】液体スラグは中間スペース20を介して、
中間スペース20を外部から気密する水槽23の中に落
下する。液体スラグは、その水槽で冷却され、粒状化さ
れ、沈殿し、図示しないが、工程を進めるための排出装
置24(例えば、ドラッグチェーン)を介して排出され
る。結果物たる固形物は、耐水性に優れ、不活性物質
で、ガラスを含んだ固形物である。これは建築業におい
て利用することができる。
【0037】ここで水槽23の水は再循環されるが、精
製され、中和された水だけが水槽23に循環されるべき
であるので、浄化、中和、熱分離が必要とされる。この
場合、再循環される水の量が非常に多いため、中間スペ
ース20内では、スラグ及びガスの動きを弱めないよう
に非常に小さい範囲でごく部分的に蒸発が起こる。
【0038】ガスと発生した蒸気は、基本的に冷却され
ずに、壁21に設けられたパイプ25を通って急冷装置
30に流れ込む。このパイプ25は、オーバーヒートを
防止するために冷却水ジャケット26を備えており、こ
の冷却水ジャケット26は、冷却水注入管27と冷却水
排出管28を備えている。この場合において、冷却水注
入管27を溶融サイクロン10の冷却水排水管16と直
接結んでもよい。このようにすることで、溶融サイクロ
ン10の冷却水系と統合することができる。なお、これ
は図1には示していない。これにより、冷却パイプ25
のための水循環系を分離しなくですむ。また図示しない
他の実施形態において、パイプ25はオーバーヒートを
防止するための耐熱層を有することとしてもよい。なお
パイプ25は、どんな場合においても、できるだけ大き
な開口径を有する方がよい。
【0039】急冷装置30の壁31には圧力噴射ノズル
32が設けられており、この圧力噴射ノズル32は、壁
31の周囲を囲むように複数の水平面上に設置されてい
る。また、急冷装置30の大きさによって、他の圧力噴
射ノズル32の配置が考えられることは言うまでもな
い。圧力噴射ノズル32から噴射された水は、その水蒸
気の露点にまでガスを冷却する。その結果、ガス中に存
在する汚染物質(特にハロゲンや重金属)は、ガスから
分解し、気体から固形物の状態に転化される。これらの
可溶性ガスの成分は急冷装置30の下部にある急冷タン
ク33内の水に転化される。ここで、急冷タンク33
は、急冷装置30をその下部において気密するものであ
る。
【0040】また急冷タンク33の水は、水槽23の水
と同様に再循環され、同様に浄化、中和、熱分離が必要
とされる。その結果、急冷タンク33の水に転化された
重金属とハロゲンは取り除かれ、粉末あるいは塩とし
て、分離器に供給される。
【0041】上述したように、冷却されたガスは、急冷
装置30の上部にあるパイプ34を介して、急冷装置3
0から排出される。また、そのガスをガスエネルギー装
置(図示せず)や集塵サイクロンのような除塵装置に供
給することができる。なお急冷装置30にて生成したオ
フガスは、酸化処理の場合はオフガス/排ガスであり、
還元処理の場合は気体成分として一酸化炭素や二酸化炭
素を含んだ酸化ガスとなる。
【0042】また、ガスの冷却をノズルと流線型フィル
ターを備えた従来の蒸発冷却器(図示せず)によって行
うこととしてもよい。この場合において、急冷タンク3
3に水が流れ込むことがなく、すべての水が蒸発する十
分な水量だけを噴射すればよい。
【0043】次に、図3に本発明の第二の実施形態を示
す。中間スペース20には、圧力噴射ノズル32が直接
設けられている。ここで、壁21の側面には、4つの圧
力噴射ノズル32が設けられている。これらもまた、複
数の水平面上に配置することができ、配置する数を変え
ることができる。液体スラグとガスは、上述した第一の
実施形態と同様の速度で、底穴13を通って溶融サイク
ロン10から出ていく。この液体スラグとガスは、直冷
器と呼ばれる圧力噴射ノズル32から噴射された水によ
って、溶融サイクロン10から出るのと同時に直接的に
急激に冷却される。なお、この場合に生成されたスラグ
は、上述した方法によって生成されるスラグよりも多く
の汚染物質を含んでいる。
【0044】図1と同様に、中間スペース20の下部に
は、冷却、粒状化、沈殿、及びスラグ排出のための排出
装置24を備えた水槽23が設置されている。ここで、
粒状化スペース20とも呼ばれる中間スペース20の壁
21には、圧力噴射ノズル32ほどの耐熱性が要求され
ないために耐熱層が設けられていない。中間スペース2
0の壁21には、ガス排気口41が設けられており、さ
らにそのガス排気口41には、圧力噴射ノズル42が設
けられている。
【0045】水槽23の水はここでも再循環され、連続
した水処理系によって浄化、中和、熱分離がなされる。
この場合において、その循環系の水の量がとても多いた
め、粒状化スペース20内では部分的に蒸発が起こる。
【0046】もし、圧力噴射ノズル32が溶融サイクロ
ン10の真下に位置しており、スラグとオフガスの急激
な冷却が起こったならば、溶融サイクロン10の内の中
央を上方に向かう直接的な流れが生じ、これによって冷
却されたガスも同様にして上方に流れ出し、水蒸気も上
方に流れ出すことになる。したがって、スラグはその融
点よりも低い温度で冷却され、その結果、スラグは部分
的に固形化し、溶融サイクロン10の底穴13をふさい
でしまう。溶融サイクロン10の底穴13がふさがれる
ことによって、必然的に装置は処理不能な状態となって
しまう。
【0047】しかし、これは瞬間燃焼器17によって防
止することができる。図4に示すように、瞬間燃焼器1
7は上記サイクロン内の流れとは反対方向に軸性の衝撃
を与える。そして、これが上記上方への直接的な流れに
対しての障害となる。したがって、上記サイクロン内の
上方への直接的な流れの吸引力が大幅に減少することと
なる。この瞬間燃焼器17は、上述の第一及び第二の実
施形態いずれの場合にも設けられている。
【0048】
【発明の効果】本発明は、中間スペース内にガス及び液
体スラグを送り込むこととしたため、非常に効率的にガ
スを液体スラグから分離することができる。
【0049】また水を噴射してガスを冷却することとし
たため、非常に高い温度差によって瞬時に冷やされるの
で、ガスを急速に冷却するには好都合である。同時に、
非常に簡単で、それほど費用もかけずにガスの急速冷却
を実現することができる。さらにこの場合、(重金属や
ハロゲンといった)ガスに含まれるすべての汚染物質
も、固形物としてガスから分離することができるので、
比較的きれいなオフガスを得ることができる。
【0050】また液体スラグを水槽で冷却することとし
たため、スラグから得られる最終生成物として耐漂白性
のある固形物を、非常に容易に、かつ確実に生成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第一の実施形態に係る方法を
実現するための装置の全体構成を示した図である。
【図2】図2は、図1のII−II線断面図である。
【図3】図3は、本発明の第二の実施形態に係る方法を
実現するための装置の全体構成を示した図である。
【図4】図4は、図1及び図3に係る溶融サイクロンの
拡大図である。
【符号の説明】
10 溶融サイクロン 13 底穴 14 冷却水ジャケット 15 冷却水注入管 16 冷却水排出管 17 瞬間燃焼器 20 中間スペース、粒状化スペース 21 壁 22 スプレー装置 23 水槽 24 排出装置 25 パイプ 26 冷却水ジャケット 27 冷却水注入管 28 冷却水排出管 30 急冷装置 31 壁 32 圧力噴射ノズル 33 急冷タンク 34 パイプ 41 ガス排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エイドナー,ディエター ドイツ国 デー−09599 フレイベルグ フリエドブルグ ストラッセ 8ビー (72)発明者 セイアレーナー,レオ オーストリア国 エイ−4040 リンツ−ウ ーハー ジャエガストラッセ 18 (72)発明者 カドルボウスキ,ウォルフガング ドイツ国 デー−09599 フレイベルグ バーセルスドーファー ストラッセ 16 (72)発明者 シエバー,アンドレアス ドイツ国 デー−73441 ボプフィンゲン リチャード−ワグナー−ストラッセ 6

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 残留物内の無機組成物の融点以上の温度
    において固形物とオフガスとを生成させるための残留物
    の熱転化方法であって、(イ)溶融サイクロンに残留物
    を入れ、(ロ)前記残留物は溶融サイクロン内で液体ス
    ラグとガスに転化され、(ハ)前記ガス及び液体スラグ
    は溶融サイクロン内の底穴を介して熔解サイクロンから
    排出され、(ニ)該ガス及び液体スラグは熔解サイクロ
    ンから中間スペースに供給され、(ホ)前記ガスは水噴
    射によって急激に冷却され、(ヘ)前記液体スラグは冷
    却及び粒状化のための水槽に供給される、ことを特徴と
    する残留物の熱転化方法。
  2. 【請求項2】 前記ガスは、前記水噴射によって該ガス
    の露点まで冷却されることを特徴とする請求項1に記載
    の残留物の熱転化方法。
  3. 【請求項3】 前記液体スラグは、ほとんど冷却されな
    いまま中間スペースを通過すると共に、中間スペースの
    下方に設けられた前記水槽に供給され、前記ガスは、中
    間スペースを通過した後、水噴射により冷却を行うため
    の急冷装置に供給されることを特徴とする請求項1に記
    載の残留物の熱転化方法。
  4. 【請求項4】 前記ガスに含まれる汚染物質が、急冷タ
    ンクに供給されることを特徴とする請求項1に記載の残
    留物の熱転化方法。
  5. 【請求項5】 前記ガスは、パイプを経由して急冷装置
    から排出されると共に、下流のガスエネルギー利用装置
    又は除塵装置に供給されることを特徴とする請求項1に
    記載の残留物の熱転化方法。
  6. 【請求項6】 前記液体スラグ及びガスは、中間スペー
    ス又は粒状化スペース内で水噴射により急冷されること
    を特徴とする請求項1に記載の残留物の熱転化方法。
  7. 【請求項7】 前記ガスは、ガス排気口を経由して前記
    粒状化スペースから排出されると共に、下流のガスエネ
    ルギー利用装置又は除塵装置に供給されることを特徴と
    する請求項6に記載の残留物の熱転化方法。
  8. 【請求項8】 前記スラグは、前記水槽内での冷却及び
    粒状化の後、後工程のための排出装置を介して排出さ
    れ、 及び/又は、前記水槽の水は、浄化、中和及び熱分離に
    より再循環されることを特徴とする請求項1に記載の残
    留物の熱転化方法。
  9. 【請求項9】 前記急冷タンクの水は、浄化、中和及び
    熱分離により再循環され、 水槽及び急冷タンクの水循環系は、一体的に浄化、中和
    及び熱分離されることを特徴とする請求項8に記載の残
    留物の熱転化方法。
  10. 【請求項10】 残留物内の無機組成物の融点以上の温
    度において固形物とオフガスとを生成させるための残留
    物の熱転化装置において、 溶融サイクロンと、中間スペースと、急冷装置と、前記
    中間スペースの下方に位置するもので排出装置を有する
    水槽と、前記中間スペースと急冷装置とを結ぶパイプ
    と、前記急冷装置の下方に位置する急冷タンクと、前記
    急冷装置の上方に位置するパイプとを備えてなることを
    特徴とする残留物の熱転化装置。
  11. 【請求項11】 残留物内の無機組成物の融点以上の温
    度において固形物とオフガスとを生成させるための残留
    物の熱転化装置において、 溶融サイクロンと、中間スペース又は粒状化スペース
    と、前記粒状化スペースの下方に位置するもので排出装
    置を有する水槽と、前記粒状化スペースの側方に設けら
    れたガス排気口と、前記粒状化スペース内に設けられる
    もので水噴射により冷却を行う圧力噴射ノズルとを備え
    てなることを特徴とする残留物の熱転化装置。
  12. 【請求項12】 前記溶融サイクロンは、冷却水注入管
    及び冷却水排出管を有する冷却水ジャケットを備えてな
    ることを特徴とする請求項10に記載の残留物の熱転化
    装置。
  13. 【請求項13】 前記パイプは、冷却水注入管及び冷却
    水排出管を有する冷却水ジャケットを備えてなり、 前記パイプの冷却水注入管は、前記溶融サイクロンの前
    記冷却水排出管に接続されてなることを特徴とする請求
    項10に記載の残留物の熱転化装置。
  14. 【請求項14】 前記水噴射により冷却を行う圧力噴射
    ノズルは、前記急冷装置内の壁に、該壁の周部を囲むよ
    うに等間隔で配置されてなることを特徴とする請求項1
    0に記載の残留物の熱転化装置。
  15. 【請求項15】 スプレー装置が、前記中間スペースの
    壁に配置されてなることを特徴とする請求項10に記載
    の残留物の熱転化装置。
  16. 【請求項16】 瞬間燃焼器が、前記溶融サイクロンの
    上部に配置されてなることを特徴とする請求項10に記
    載の残留物の熱転化装置。
  17. 【請求項17】 前記溶融サイクロンには、円錐型の底
    穴が形成されてなることを特徴とする請求項10に記載
    の残留物の熱転化装置。
JP10321341A 1997-11-03 1998-10-26 残留物の熱転化方法及び熱転化装置 Pending JPH11246243A (ja)

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