JPH11245866A - スク―タ型自動二輪車 - Google Patents

スク―タ型自動二輪車

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Publication number
JPH11245866A
JPH11245866A JP11006555A JP655599A JPH11245866A JP H11245866 A JPH11245866 A JP H11245866A JP 11006555 A JP11006555 A JP 11006555A JP 655599 A JP655599 A JP 655599A JP H11245866 A JPH11245866 A JP H11245866A
Authority
JP
Japan
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basket
fender
cover
load
vehicle body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11006555A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Isayama
宏幸 諌山
Hidetaka Okumura
英隆 奥村
Atsuhiro Abe
淳博 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP11006555A priority Critical patent/JPH11245866A/ja
Publication of JPH11245866A publication Critical patent/JPH11245866A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷物収納容量の増大が図れ、低重心化とハン
ドルの操作性向上を図ることができるとともに、夜間に
荷物の出し入れが容易なスクータ型自動二輪車を提供す
る。 【解決手段】 バスケット28の前側底部の下方にヘッ
ドライト29を配設する。ハンドルカバー40の前面
に、バスケット28内を照らすポジションランプ42を
配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体前部にバスケット
等の荷物収納箱を備えたスクータ型自動二輪車に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のスクータ型自動二輪車で
は、ヘッドパイプを覆うカバーの前方にバスケットが配
置されていた。また、ハンドル部にヘッドライトが配置
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述した従
来のスクータ型自動二輪車では、ヘッドライトがバスケ
ット上方に位置するため、ヘッドライトによって搭載荷
物の上縁が規制されてしまい、収納容量が少なくなると
いう問題があった。また、ヘッドライトは重量が重いた
め、その配置については、低重心化、ハンドル操作性の
点で一考の余地が残されていた。
【0004】このような不具合を解消するにはヘッドラ
イトをバスケットの下方に配設することが考えられる。
しかし、単にヘッドライトを低位置に位置づけたので
は、バスケット内をヘッドライトで照らすことができな
くなり、夜間の荷物の出し入れがし難くなる。
【0005】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、荷物収納容量の増大が図れ、低重心
化とハンドルの操作性向上を図ることができるととも
に、夜間に荷物の出し入れが容易なスクータ型自動二輪
車を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明に係るスクータ型自動二輪車は、上端にハンド
ルが固定された操向軸をヘッドパイプに回動自在に支持
させ、前輪を支持したフロントフォークの上端を前記操
向軸の下端に固定し、前記ハンドルをハンドルカバーで
覆うとともに前記ヘッドパイプの周囲を車体カバーで覆
い、この車体カバーの前方に上方に開口する荷物収納箱
を配設したスクータ型自動二輪車において、前記荷物収
納箱の前側底部の下方にヘッドライトを配設し、前記ハ
ンドルカバーの前面に、荷物収納箱内を照らすランプを
配設したものである。
【0007】本発明によれば、ヘッドライトがハンドル
から離間してヘッドパイプの周囲を覆う車体カバー側の
低い位置に配設される。夜間においては、荷物収納箱内
をランプで照らすことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1ないし図9によって詳細に説明する。図1は本発明に
係るスクータ型自動二輪車の側面図、図2は同じく車体
前部を拡大して示す平面図、図3は図2におけるIII−I
II線断面図、図4は図3における車体カバー部分のIV−
IV線断面図、図5はインナーフェンダーにモールフェン
ダーを取付けた状態を示す平面図である。
【0009】図6は本発明に係るスクータ型自動二輪車
に使用する車体フレームを示す斜視図、図7は車体カバ
ー部分の分解斜視図、図8はバスケットカバーの分解斜
視図、図9は車体前部を示す斜視図で、同図(a)はバ
スケットカバーをかけた状態を示し、同図(b)はバス
ケットカバーを収納した状態を示す。
【0010】これらの図において、1は本発明に係るス
クータ型自動二輪車、2はこの自動二輪車1のフレーム
である。このフレーム2は、前輪3およびハンドル4を
有するフロントフォーク5を操舵自在に支持するヘッド
パイプ6と、このヘッドパイプ6から後下がりに延設さ
れた1本の管材からなる前部パイプ7と、この前部パイ
プ7の後端に連結された左右一対の後部パイプ9,9等
とから構成されている。
【0011】前記前部パイプ7は、後下がりに傾斜した
部分の下端部が略水平に屈曲されており、前記後部パイ
プ9は前部パイプ7に連結される水平部分と、その水平
部分の後部で屈曲されて後上がりに延びる傾斜部分とか
らなり、傾斜部分に溶接された懸架ブラケット9aに、
後輪10を駆動するためのユニットスイング式エンジン
11がリンク12を介して上下揺動自在に支持されてい
る。
【0012】8は前部パイプ7と後部パイプ9の連結部
に両者にまたがって溶接された後記するフートボード2
2を支持固定するブラケットである。
【0013】前記エンジン11は従来周知の構造のもの
が採用され、その後部と車体左側の後部パイプ9との間
にはリヤクッションユニット13が介装されている。
【0014】14はシート、15はシート下方を囲む車
体カバーで、この車体カバー15内にはヘルメット16
等の荷物を収納するためのトランク17が配置されてい
る。また、前記シート14は、このトランク17および
門形状のシートブラケット14aを介して車体フレーム
2の後部パイプ9に支持されている。そして、シート1
4は、トランク前部の支軸17aを中心にしてシート後
部を上方へ持ち上げることによって、トランク17を開
けることができるように構成されている。
【0015】18は燃料タンクで、この燃料タンク18
は車体カバー15内であって前記トランク17の後方に
配設されている。18aはこの燃料タンク18の注油キ
ャップである。19はリヤキャリアである。
【0016】本発明に係るスクータ型自動二輪車1は、
車体フレーム2の前後パイプ7,9の水平部分上方に低
床な足乗せ部21が構成されている。足乗せ部21は、
前後パイプ7,9の水平部分の上側に配設され略水平な
足乗せ面が形成されたフートボード22と、シート下方
を囲む車体カバー15とヘッドパイプの周囲を覆う車体
カバー20とで画成される。
【0017】この車体カバー20は、前記フートボード
22の前側で前部パイプ7に沿って起立するレッグシー
ルド23と、レッグシールド23の前側に連結されてレ
ッグシールド23と共にヘッドパイプ6を囲むフロント
フェンダー25と、互いに連結されレッグシールド23
とフロントフェンダ25によって囲まれた空間の下側開
口部を閉塞するインナーフェンダー24およびモールフ
ェンダー26から構成されている。なお、インナーフェ
ンダー24は、後部がフートボード下方まで延びてい
る。
【0018】前記レッグシールド23は、図3に示すよ
うにヘッドパイプ6に設けられた支持ブラケット6a
と、前記したブラケット8にそれぞれねじ止めされて車
体フレーム2に固定されている。また、図6に示すよう
に前部パイプ7に設けられた支持ブラケット7aによっ
て下方から支えられている。
【0019】また、このレッグシールド23は、ヘッド
パイプ6と対向する部分が図3および図4に示すように
ヘッドパイプ6を避けるように前側へ膨出され、この膨
出部23a後方に荷物収納室23bが設けられている。
27は前記荷物収納室の開口部を塞ぐためのリッドで、
このリッド27は下部の開閉軸27aを介してレッグシ
ールド23に開閉自在に取付けられている。
【0020】前記インナーフェンダー24は、図3,図
5および図7に示すように形成され、その前部には、ヘ
ッドパイプ6が貫通しかつ操向軸にブラケット5aを介
して連結されこの操向軸を中心に回動する左右2本のフ
ロントフォーク5の上端部が臨む筒部24aが設けられ
ている。そして、このインナーフェンダー24は、ヘッ
ドパイプ6の支持ブラケット6bとブラケット8にそれ
ぞれねじ止めされて車体フレーム2に固定されている。
なお、図5および図7中符号24b,24cは取付ねじ
を示す。
【0021】前記フロントフェンダー25は、図7に示
すように側面視略三角形状に形成されており、前面とな
る部分には、後述するバスケット28を装着するための
凹部25aと、ヘッドライト29を収納するための開口
部25bとが形成されている。
【0022】そして、このフロントフェンダー25は、
図6に示すようにヘッドパイプ6に設けられた支持ブラ
ケット6c,6dを介して車体フレーム2に支持固定さ
れている。ここで、フロントフェンダー25の支持構造
について説明する。
【0023】支持ブラケット6cには、図7に示すよう
に後述するバスケットカバー30の支持板30aが固定
ねじ6eを介してねじ止めされ、その支持板30aに、
図3および図7に示すように固定ねじ31を介してフロ
ントフェンダー25の凹部25aの後壁C上部がねじ止
めされている。なお、その固定ねじ31にはフロントフ
ェンダー25とバスケット28の後壁D上部とが共締め
されている。なお、バスケット28にはグロメットFが
装着され、このグロメットFを介して締め付けられる。
【0024】一方、支持ブラケット6dには図6に示す
ようにキャリアブラケット32がねじ止めされ、そのキ
ャリアブラケット32に、図3に示すように取付ねじ3
3を介してフロントフェンダー25の凹部25aの底壁
B両側部が固定されている。
【0025】そして、このフロントフェンダー25の上
部は図7に示すように、連結ねじ34を介して前記レッ
グシールド23に取付けられ、下部には係止部35,3
6および連結ねじ37を介してモールフェンダー26が
取付けられている。なお、連結ねじ37は、レッグシー
ルド23もフロントフェンダー25やモールフェンダー
26に連結している。さらに、モールフェンダー26の
後部には係止部38を介して前記インナーフェンダー2
4が連結されている。
【0026】係止部35は、図3に示すように、フロン
トフェンダー25の前部とモールフェンダー26の前部
とを連結し、モールフェンダー26に後方へ向けて突設
された突片35aをフロントフェンダー25の係合孔付
き連結片35bに係合させる構造とされている。
【0027】係止部36は、モールフェンダー26に開
口された係合口36aにフロントフェンダー25の下端
部に突設されたL形係止片36bを係合させる構造とさ
れている。なお、この係止部36は車体の左右両側に配
設されている。
【0028】モールフェンダー26は、中央後半部が一
段低く形成され、係止部38はこの低床部26aの後部
を部分的に切欠いて下側へ延在させてなる舌片38a
と、モールフェンダー26の低床部下面とでインナーフ
ェンダー24の前端部を差込保持する構造とされてい
る。
【0029】上述したように、フロントフェンダー25
はレッグシールド23,モールフェンダー26およびイ
ンナーフェンダー24に連結されている。
【0030】次にフロントフェンダー25の構造につい
て説明する。フロントフェンダー25の凹部25aの一
部を構成する後壁Cは図3に示すようにヘッドパイプ6
に近接されており、ヘッドパイプ6の軸線方向と平行に
後上がりに傾斜して延在されている。
【0031】また、この後壁Cの下端に連なる凹部25
aの底壁Bは、ヘッドライト用開口部25bの上側とな
る部位から後下がりに傾斜して延在され操向軸を中心に
回動するフロントフォーク上端のブラケット5aと略平
行とされている。そして、この底壁Bには、ヘッドライ
ト29のエーミング調整やバルブ交換等を行なうための
点検口25cが開口されている。
【0032】そして、フロントフェンダー25の凹部2
5a内に本発明に係る荷物収納箱としてのバスケット2
8が装着されている。バスケット28は、図7に示すよ
うに上方に向けて開口する箱状に形成され、前記フロン
トフェンダー25の凹部25a内に後半部が臨み左右側
壁にはフロントフェンダ25の凹部25aの前端縁に沿
って段部Gが形成されている。
【0033】前記バスケット28は本実施の形態では略
透明な無着色樹脂によって一体成形され、その後壁Dお
よび底壁Eは前記凹部25aの後壁Cと底壁Bに沿うよ
うにそれぞれ平坦に形成されている。そして、バスケッ
ト28の底壁Eにはフロントフェンダー25の点検口2
5cと対応する点検口28aが開口されている。なお、
バスケット28の点検口28aとフロントフェンダー2
5の点検口25cとは略同じ大きさに形成されている。
前記底壁Eの最も低くなる部位には、バスケット28内
に雨水などが溜まるのを防ぐために水抜き穴28bが穿
設されている。
【0034】なお、フロントフェンダー25における前
記水抜き穴28bの丁度真下となる部位にも水抜き穴2
5dが穿設されている。
【0035】さらに、バスケット28の底壁Eには、点
検口28aを閉塞するためのリッド39が取付ねじ39
aによって着脱自在に取付けられている。このリッド3
9は、点検口28a,25cからフロントフェンダー2
5内を、また、フロントフェンダー用取付ねじ33や後
述するバスケット用固定ねじ28d等を透かして見るこ
とのできないように、着色された樹脂によって形成され
ている。さらに、前記リッド39は点検口やねじ等を覆
うような大きさに形成され、すなわち、図2に示すよう
に、バスケット28の底壁E全体を覆うようになってい
る。なお、バスケット28は無着色で略透明な樹脂によ
って形成されているが、フロントフェンダー25は着色
された樹脂によって形成されている。
【0036】図3中39bはリッド39に突設された係
止片で、この係止片39bは、バスケット28の底壁E
に開口された係合口28cに係合し、リッド39をバス
ケット28に対して位置決め固定するように構成されて
いる。
【0037】このように構成されたバスケット28は、
後壁Dが上述したフロントフェンダー支持用の固定ねじ
31を介して車体フレーム2に対して支持され、底壁E
が、図7に示す固定ねじ28dによってフロントフェン
ダー25と共にキャリアブラケット32に共締めされ
る。なお、バスケット28のこの部分には、前記と同様
にしてグロメットFが介在されている。
【0038】バスケット28をフロントフェンダー25
に装着すると、車体の側方から見てバスケット28の後
部がフロントフェンダー25内に臨むことになる。そし
て、バスケット28の後壁Dは、ヘッドパイプ6に近接
してそれに沿うことになる。また、バスケット28の後
側底部は、ヘッドライト29の後方に延在されることに
なる。
【0039】インナーフェンダー24の左右側部は、レ
ッグシールド内側壁に略接するようにされ、前記モール
フェンダー26は、インナーフェンダー24と共にフロ
ントフェンダー25とレッグシールド23とにより囲ま
れた空間の下側開口部を閉塞するように構成されてい
る。なお、モールフェンダー26には、フロントフェン
ダー25の開口25b等から浸入した雨水や前記水抜き
穴28b,25dから適下した雨水等を排出するため
に、低床部26aの左右側部26bを傾斜させ、その内
最も低位置となる部位に水抜き穴26cが穿設されてい
る。
【0040】前記ヘッドライト29はフロントフェンダ
ー25の凹部底壁Bの前側とモールフェンダー26との
間に配置されている。すなわち、ヘッドライト29の周
囲は、フロントフェンダー25,レッグシールド23に
て覆われ、下方はインナーフェンダー24,モールフェ
ンダー26で覆われることになる。
【0041】また、このヘッドライト29は、下部連結
部29aがフロントフェンダー25の前壁に枢支され、
上部がエーミング調整ねじ29bによってフロントフェ
ンダー25に一体形成された取付板25eに取付けられ
ている。この取付板25eには長孔が形成されており、
この長孔に調整ねじ29bが挿通されている。エーミン
グ調整は、この調整ねじ29bを緩めて長孔に沿って移
動させる。このとき、ヘッドライト29は下部連結部を
支点に上下に回動する。なお、バスケット28は、荷物
の出し入れを容易にするため、前壁が前上がりに、上縁
が前下がりにそれぞれ傾斜しており、ヘッドライト29
は、そのレンズ面とバスケット28の前壁上縁とが車体
上方からみて略同じ位置となるように配設されている。
そして、ヘッドライト29は、バスケット28の前壁上
縁とモールフェンダー26先端とを結んだ線より後方に
位置する。
【0042】30は前記バスケット28の上側開口部を
塞ぐためのバスケットカバーである。このバスケットカ
バー30は、樹脂製シートをカバー本体とした巻取りシ
ャッター式とされている。このバスケットカバー30
は、図8に示すように、ヘッドパイプ6の前記支持ブラ
ケット6cに固定される支持板30aと、この支持板3
0aに回転不能に支持された支持軸30bと、この支持
軸30bが挿通されると共にこの支持軸30bに回転自
在に支持された巻取りパイプ30cと、この巻取りパイ
プ30cを一方向へ回転付勢するスプリング30dと、
一端が前記巻取りパイプ30cに係合されてそれに巻取
られ、他端にフック30eおよびノブ30fが取付けら
れたカバー本体としての樹脂製シート30gと、前記支
持板30aにねじ止めされて前記支持軸30bや巻取り
パイプ30cを収容するカバー30h等とから構成され
ている。
【0043】前記支持軸30bの一側端にはブラケット
30iが設けられ、この支持軸30bは両端が支持板3
0aに設けられた孔30jおよび切欠き30kに各々支
持されると共に、ブラケット30iを支持板30aにね
じ止めすることにより回転不能とされている。
【0044】支持軸30b上には、巻取りパイプ30c
内に嵌入する滑り部材30l,30lが設けられ、この
滑り部材30lに巻取りパイプ30cがねじ止めされる
ことにより巻取りパイプ30cは支持軸30b上に回転
自在に支持される。
【0045】前記スプリング30bは、巻取りパイプ3
0cの内側に配されかつ左右両滑り部材30l間に位置
し、一端が支持軸30bに固定され他端が一方の滑り部
材30lに固定されている。これによってスプリング3
0bは巻取りパイプ30cを一方向へ回転付勢すること
になる。
【0046】樹脂製シート30gの一端は折曲げられて
その端部が接着されている。これにより形成された袋状
部にシート固定片30mが挿通されている。そして、こ
のシート固定片30mは巻取りパイプ30cと共に滑り
部材30lに共締めされている。
【0047】前記フック30eとノブ30fは、ノブ3
0fの突起30nを孔30o,30pに挿通してかしめ
ることで結着されている。なお、樹脂製シート30gの
前端はフック30eの折曲部に引っ掛けられている。
【0048】前記樹脂製シート30gはカバー30hの
スリット30qを通されており、ノブ30f側がカバー
30hの前側に位置づけられている。ノブ30fが取付
けられたフック30eは、前記バスケット28の上縁部
の前部に前方から係合するように構成されている。フッ
ク30eはスプリングフック部材30rが溶着され、そ
の外側に位置してストッパー30sが一体成形されてい
る。
【0049】前記スプリングフック部材30rとストッ
パー30sは側面視後方に開放するコ字状で略同形状に
形成されている。スプリングフック部材30rは、図3
に示すように、バスケット上縁折返し部に係合すると拡
開してこれを挟み込むように構成されている。ストッパ
ー30sは前記折返し部に引っ掛かるのみの構造とされ
ている。バスケット28の上縁前端は図2に示すように
上面視で中央が突出する円弧状になっているため、この
ストッパー30sにより左右のずれがある程度抑制され
ることになる。また、カバー30hの前部には、ノブ3
0fおよびフック30eが嵌入する収納用凹部30tが
形成されている。
【0050】なお、前記スプリング30dとしては、巻
取りパイプ30cを樹脂製シート30gの巻取り方向へ
付勢するように構成されている。
【0051】そして、このバスケットカバー30は、支
持板30aを前記支持ブラケット6cに取付けることで
車体フレーム2に対して固定されている。その取付け位
置としては、図1および図3に示すように、バスケット
28の後側上部に位置づけられている。また、バスケッ
トカバー30を車体フレーム2に取付けた状態では、図
1および図3に示すように、カバー30hはレッグシー
ルド23の上部になめらかに接続されることになる。す
なわち、支持板30aや支持軸30b,巻取りパイプ3
0c等はカバー30hとレッグシールド23によって覆
われることになる。
【0052】このように構成されたバスケットカバー3
0では、ノブ30fを前方へ引っ張ってバスケット28
の前部に係合させることによって、図9(a)に示すよ
うに、樹脂製シート30gがカバー30hから引き出さ
れてバスケット28の開口部を塞ぐようになる。なお、
このときには、スプリング30dは巻取り力が増えるよ
うに蓄圧される。
【0053】また、ノブ30fをバスケット28から外
してカバー30h側へ移動させると、前記スプリング3
0dの弾発力が巻取りパイプ30cに作用している関係
から、樹脂製シート30gがノブ30fの移動動作と共
に巻取られる。そして、図3中二点鎖線で示すようにノ
ブ30fを前記収納用凹部30tに装着させることによ
ってバスケット28が開口することになる。このとき、
ノブ30fの外表面は、カバー30hの外表面になめら
かに連なるようになっており、一体感をもたせてある。
バスケットカバー30を収納した状態を図9(b)に示
す。
【0054】40はハンドル4に対して固定されたハン
ドルカバーで、このハンドルカバー40の前部における
左右両側にはフラッシャーランプ41が配設されてい
る。そして、左右のフラッシャーランプ41どうしの間
にはポジションランプ42が配設されている。なお、こ
のハンドルカバー40の下方に前記バスケットカバー3
0が位置づけられており、このバスケットカバー30の
前端は、ハンドルカバー40の前端付近に位置してい
る。これによって、バスケット28より上方に突出する
荷物は、バスケットカバー30によって規制され、ハン
ドルカバー40と荷物との干渉が軽減され、ハンドル操
作の邪魔にならないようになっている。また、前記ポジ
ションランプ42は左右フラッシャーランプ41の基準
となり、また、バスケット内照明の役目がある。なお、
図3において符号43で示すものはホーンであり、モー
ルフェンダー26の低床部26aに配置されている。
【0055】上述したように構成されたスクータ型自動
二輪車1は、荷物収納部としてはシート下方のトランク
17と、レッグシールド23内の荷物収納室23bと、
バスケット28との3箇所となる。そして、車体カバー
20内方にバスケット28の後部が臨み、バスケット2
8の後壁Dがヘッドパイプ6に近接かつ沿うように形成
されているため、車体カバー20の内方空間の一部が荷
物収納空間として使用できるとともに、バスケット28
は車体重心寄りに位置づけられることになる。さらに、
バスケット28に荷物を収納すると、バスケット28の
底壁Eが後下がりに傾斜しかつ後壁Dがヘッドパイプ6
と沿うように傾斜している関係から、荷物はヘッドパイ
プ6に常に寄せられるようになる。加えて、バスケット
28の底部がヘッドライト29の後方に延在されている
関係から、荷物の最下部はヘッドライト29の後側空間
に位置づけられる。ヘッドライト29がバスケット28
の下方に位置しているから、バスケット28に収納する
荷物の上縁がヘッドライトによって規制されることはな
い。
【0056】このため、バスケット28の収納容量増大
を図ることができるとともに、荷物を重心に寄せて収納
することができる。しかも、重たいヘッドライト29が
ハンドル側ではなく、これより低い位置に位置付けられ
た車体カバー20側であって、しかもバスケット28の
下方に位置づけられているから、ハンドル操作を楽に行
えると共に、車体が低重心になる。しかも、ヘッドライ
トの後側の空間も荷物収納空間として使用できるため
に、より一層車体が低重心になる。
【0057】バスケット28がヘッドパイプ6に近接し
ているため、バスケット28をフレーム2に取付けるた
めのブラケット類の小型化,軽量化を図れ、かつバスケ
ット28の支持構造を高剛性とすることができる。ま
た、バスケット28は、その一部が車体カバー内方に延
在し、露呈部が少ないため、外観を良好に保つことがで
きる。
【0058】さらに、ハンドルカバー40の前面にバス
ケット28内を照らすポジションランプ42を配設して
いるから、夜間であっても荷物の出し入れがし易い。
【0059】また、このスクータ型自動二輪車1におい
ては、雨中走行時などで前輪3が泥水等を巻き上げる
と、その巻き上げられた泥水等はインナーフェンダー2
4とモールフェンダー26とにかけられることになる。
すなわち、その泥水等はインナーフェンダー24とモー
ルフェンダー26とで遮られてヘッドライト29へは届
かなくなる。
【0060】ヘッドライト29のエーミング調整作業や
バルブ交換作業は、バスケット28からリッド39を取
り外した状態で行なう。リッド39を外すと、バスケッ
ト28の点検口28aおよびフロントフェンダー25の
点検口25cからヘッドライト29が露出するので、そ
の点検口28a,25cから作業を行なう。なお、エー
ミング調整はヘッドライト29のエーミング調整ねじ2
9bを緩めて行なう。
【0061】このため、ヘッドライト29は、フロント
フェンダー25,レッグシールド23およびモールフェ
ンダー26,インナーフェンダー24によって覆われ、
前輪3によって巻き上げられた泥水等はヘッドライト2
9にかからなくなる。また、バスケット28に装着され
たリッド39を外すことで、点検口28a,25cから
ヘッドライト29が露出される
【0062】なお、本実施の形態ではバスケット28全
体を樹脂によって一体形成したので、錆びたり変形した
りすることがなくなり、荷物が他車の泥はね等によって
濡れることも少なくなって防水性が向上する。また、樹
脂として無着色略透明なものを使用したので、着色され
た車体カバーとのコントラストが大きくなってバスケッ
トの存在感を薄くすることができる。
【0063】さらに、この実施の形態のようにフロント
フェンダー25前面に凹部25aを形成し、この凹部2
5aにバスケット28を挿入すると、荷物支持部が二重
構造となって剛性を高められると共に、略透明なバスケ
ット28を透かしてフロントフェンダー25内が露呈さ
れるのを防ぐことができる。なお、バスケット28は着
色樹脂によって形成してもよく、その場合はフロントフ
ェンダー前面には凹部ではなく単なる開口を設けてもよ
い。また、バスケット全体を金網によって形成してもよ
く、この場合には上述したように二重構造とするのが望
ましい。加えて、バスケットとしては、フロントフェン
ダー25の凹部25aに臨む部分を樹脂によって形成す
ると共に、上半部を金網によって形成することもでき
る。
【0064】また、バスケット28としては、後壁Dを
図4中に二点鎖線Eで示すように後方へ膨出させて形成
することもできる。このようにするときには、フロント
フェンダーの後壁も同様に後方へ膨出させる。このよう
に構成すると、レッグシールドには荷物収納空間を設け
ることができなくなるが、図4中二点鎖線Fで示すよう
な長尺物をバスケット内に収納することができるように
なる。なお、後壁の後方延長端をヘッドパイプ6の真横
に位置づけるようにすると、収納可能な長尺物の長さは
短くなるがレッグシールド内に荷物収納空間が得られ
る。
【0065】さらに、バスケット28としては、この実
施の形態で示したように箱状に形成してフロントフェン
ダー25の凹部25aに装着する以外に、前壁と左右側
壁にてコ字状に形成した部材をフロントフェンダーの凹
部開口縁に連結する、すなわち、バスケットの底壁,後
壁を含む後半部をフロントフェンダーの凹部自体で構成
してもよい。このようにする場合、バスケットの前壁の
下端部を水平な回動軸によってフロントフェンダーに連
結しておけば、荷物を載せないときにはバスケットをフ
ロントフェンダー内に収納することができる。また、フ
ロントフェンダー25に、凹部25aを塞ぐリッドを凹
部25aの下側開口縁部に位置する水平な回動軸によっ
て開閉自在に設け、このリッドを車体前方へ倒すことに
よってリッドと凹部25aとによってバスケットを構成
するようにしてもよい。
【0066】なお、フロントフェンダー25としては、
側面視外観形状すなわち凹部25aの開口縁を構成する
部分を図1中二点鎖線CあるいはDに示すように形成す
ることもできる。二点鎖線Dで示すように形成すると、
フロントフェンダー25の前面全体が側面視略直線的に
なる。
【0067】また、本実施の形態では、フロントフェン
ダー25がハンドル4の操舵動作とは無関係な車体固定
式でかつ前輪上方を一体に覆ってフェンダー機能を兼ね
るもので、そのフロントフェンダー25にバスケット2
8が固定されたスクータ型自動二輪車1について説明し
たが、前輪上方を覆って前輪と一体に操舵される可動フ
ェンダーを個別に設けてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るスクー
タ型自動二輪車は、荷物収納箱の前側底部の下方にヘッ
ドライトを配設し、ハンドルカバーの前面に、荷物収納
箱内を照らすランプを配設したため、ヘッドライトがハ
ンドルから離間してヘッドパイプの周囲を覆う車体カバ
ー側の低い位置に配設され、車体の低重心化を図ること
ができるとともにハンドル操作がし易くなる。また、荷
物収納箱に収納する荷物の上縁がヘッドライトによって
規制されることはなく、収納容量を増大させることがで
きる。さらに、夜間においては、荷物収納箱内をハンド
ルカバーに配設されたランプで照らすことができ、荷物
の出し入れが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスクータ型自動二輪車の側面図
である。
【図2】 本発明に係るスクータ型自動二輪車の車体前
部を拡大して示す平面図である。
【図3】 図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】 図3における車体カバー部分のIV−IV線断面
図である。
【図5】 インナーフェンダーにモールフェンダーを取
付けた状態を示す平面図である。
【図6】 本発明に係るスクータ型自動二輪車に使用す
る車体フレームを示す斜視図である。
【図7】 車体カバー部分の分解斜視図である。
【図8】 バスケットカバーの分解斜視図である。
【図9】 車体前部を示す斜視図で、同図(a)はバス
ケットカバーをかけた状態を示し、同図(b)はバスケ
ットカバーを収納した状態を示す。
【符号の説明】
2…車体フレーム、3…前輪、5…フロントフォーク、
6…ヘッドパイプ、20…車体カバー、28…バスケッ
ト、29…ヘッドライト、40…ハンドルカバー、42
…ポジションランプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端にハンドルが固定された操向軸をヘ
    ッドパイプに回動自在に支持させ、前輪を支持したフロ
    ントフォークの上端を前記操向軸の下端に固定し、前記
    ハンドルをハンドルカバーで覆うとともに前記ヘッドパ
    イプの周囲を車体カバーで覆い、この車体カバーの前方
    に上方に開口する荷物収納箱を配設したスクータ型自動
    二輪車において、前記荷物収納箱の前側底部の下方にヘ
    ッドライトを配設し、前記ハンドルカバーの前面に、荷
    物収納箱内を照らすランプを配設したことを特徴とする
    スクータ型自動二輪車。
JP11006555A 1992-01-13 1999-01-13 スク―タ型自動二輪車 Withdrawn JPH11245866A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100383008C (zh) * 2003-10-08 2008-04-23 本田技研工业株式会社 车辆用筐结构
JP2011063068A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両におけるフロント構造
JP2012066734A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Honda Motor Co Ltd 車両の灯火器支持構造
KR102066895B1 (ko) * 2018-08-31 2020-02-11 야마하하쓰도키 가부시키가이샤 과좌식 차량
EP3932790A1 (en) * 2020-06-30 2022-01-05 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Leaning vehicle

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