JPH11245664A - サンシェード用芯材およびその製造方法 - Google Patents

サンシェード用芯材およびその製造方法

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JPH11245664A
JPH11245664A JP7135698A JP7135698A JPH11245664A JP H11245664 A JPH11245664 A JP H11245664A JP 7135698 A JP7135698 A JP 7135698A JP 7135698 A JP7135698 A JP 7135698A JP H11245664 A JPH11245664 A JP H11245664A
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JP
Japan
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honeycomb body
bamboo
core material
sunshade
paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP7135698A
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English (en)
Inventor
Takayuki Naito
隆之 内藤
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Howa Co Ltd
Original Assignee
Howa Textile Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量,高剛性,形状安定性がよい等、物性が
優れ、しかも低コストで製造でき、廃棄等が容易で環境
汚染のおそれが少ないサンシェード用芯材を提供する。 【解決手段】 紙製の板状ハニカム体2を芯層とし、そ
の表面に目付量50〜500g/m2 の竹シート4a〜
4cからなる表層をウレタン系接着剤によって接着して
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内装品で
あるサンシェードに用いられる芯材およびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車のサンシェードには、軽量
で高剛性、かつ炎天下の高湿熱にも耐え得る形状安定性
が要求されるので、その芯材は、従来では主に熱硬化性
樹脂(フェノール,不飽和ポリエステル樹脂)とガラス
繊維等の材料を組み合わせて構成したものが多く見られ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近時は周知
のように廃車に伴う廃棄物処理法が大きな社会問題とな
っているところ、上記のような樹脂製のサンシェードは
焼却することによって有毒ガスが発生するとともに、ガ
ラス繊維からは多量の焼却残査が発生するといった環境
汚染の問題がある。また、サンシェードをマテリアルリ
サイクルしようとして粉砕すると、ガラス繊維が飛散
し、取扱い時に皮膚に刺すような刺激があるので、作業
者がかゆみを訴え、あるいは吸気することで健康上の問
題があり、さらにはガラス繊維は粉砕用刃物等を損耗さ
せやすいのでメンテナンス費が多く掛かるなどの問題が
発生している。
【0004】そこで本発明は、自動車のサンシェード用
芯材として必要な物性が十分に満たされ、かつ廃棄が容
易で環境汚染のおそれがないなどの特質を備えたサンシ
ェード用芯材およびその製造方法を提供せんとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明のサン
シェード用芯材は、紙製の板状ハニカム体を芯層とし、
その表面に目付量50〜500g/m2 の竹シートから
なる表層をウレタン系接着剤によって接着してなること
を特徴とする。また本発明は上記サンシェード用芯材に
おいて、表層は複数枚の竹シートをその維管束が縦横に
クロスするように重合してなるものであることを特徴と
する。また本発明のサンシェード用芯材の製造方法は、
紙により多段の段ボール状の重合体を形成し、該重合体
を一定幅で切断することにより両面にセルが開口する板
状ハニカム体を形成する一方、天然の竹材をピーリング
機により切削して目付量50〜500g/m2 の竹シー
トを形成し、該竹シートにウレタン系接着剤を塗布し該
塗布面を前記板状ハニカム体の両面に重ね合わせ、さら
にこれを温度80〜250℃に予め加熱された雄雌型に
より挟着し圧力0.5〜20kg/cm2 で15〜180秒
間加熱加圧することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】次に図面と共に本発明の実施の形
態を説明する。図1に本発明に係るサンシェード用芯材
の層構造を示し、同図において、1は紙製の板状ハニカ
ム体2からなる芯層、3はその表面にウレタン系接着剤
により貼着した竹シート4a〜4cからなる表層であ
る。
【0007】この板状ハニカム体2は図2(イ)〜
(ハ)に示したような過程で製造される。即ち、(イ)
に示すように目付量30〜800g/m2の紙5をコル
ゲートマシン6に通して波形に付形し、この波形紙5と
普通の紙7とを(ロ)に示したように多数枚重合させて
接着することにより多段の段ボール状の重合体8を形成
し、該重合体を一定幅tで切断することにより(ハ)に
示したように両面にセルが開口する目付量50〜500
g/m2 の板状ハニカム体に形成される。
【0008】一方、表層3の竹シート4a〜4cは、図
3(イ)に示したように天然の竹材10をピーリング機
により図示矢印aの方向に回転させその表層部を刃11
により薄皮を剥ぐように切削してロール13に巻取り、
(ロ)に示したように目付量50〜500g/m2 のシ
ート状に形成する。そして、該各竹シートの表面に、
(ハ)に示したロールコーティング方式または(ニ)に
示したスプレー方式により、ウレタン系接着剤(溶液タ
イプ)を目付量25〜200g/m2 塗布し、図4に示
したように該竹シート4a,4bをその接着剤塗布面が
板状ハニカム体2の両面に当たるように重合させ、さら
に該竹シート4a,4bの上に竹シート4c,4dをそ
の維管束が竹シート4a,4bと縦横にクロスするよう
にその接着剤塗布面が当たるように重合させ、この重合
物を図5に示したようにプレス機の雄雌型11,12間
に挟着させる。このように雄雌型11,12により挟着
することで所期の立体形状に該芯材を付形することがで
きる。
【0009】該雄雌型11,12は予め温度80〜25
0℃に加熱され、上記重合物を該雄雌型により挟着し圧
力0.5〜20kg/cm2で15〜180秒間加熱加圧す
ることにより図1に示した如くのサンシェード用芯材が
製造される。このサンシェード用芯材の表層3は2枚の
竹シート4a,4cの維管束が縦横にクロスしているの
でいずれの方向にも高い抗張力を有し、天然の竹繊維の
性質が有効に生かされ剛性が高く、形状安定性も優れた
ものとなる。なお、日本の竹は一般的に肉薄で中空部分
が大きいが、中国や東南アジアで生育している竹は日本
の竹よりも肉厚であるので、ピーリング機により切削す
る際の作業性がよい。従って本発明で使用する竹材とし
ては、中国産または東南アジア産のものがよい。
【0010】こうして成形された本発明のサンシェード
用芯材の特性を従来の比較品の芯材の特性とともに表1
に示す。なお曲げ特性試験は、50×100mmの試験片
を100mmのスパンで50mm/分の曲げ速度にて行っ
た。この結果本発明のサンシェード用芯材は従来の芯材
と比較して物性上の遜色は全くなく従来品と同等または
それを上回る曲げ特性および剛性,形状安定性を有する
ことが判明した。また製造に要するコストも現況の価格
体系にて大幅に軽減することが可能である。
【0011】
【表1】
【0012】そして、本発明のサンシェード用芯材は、
ガラス繊維を使用しないので、製造、或いは取付作業中
における人体への種々の悪影響がなく、また、再生、或
いは廃棄,焼却するに際しても不快な臭気、或いは人体
に有害なガスを発生することなく残査が少ないなど環境
に与える影響も大幅に少なく抑えることができる。
【0013】なお、この実施形態では板状ハニカム体の
両面に竹シートを重合した例を示したが、片面のみに竹
シートを重合させても相応の効果が期待できる。また、
竹シートの目付量は50g/m2 以下では強度不足とな
り、500g/m2 以上では重量を無用に増大させるだ
けである。また、雄雌型温度80〜250℃,圧力0.
5〜20kg/cm2 ,15〜180秒間なる加熱加圧条件
は1液または2液反応型硬化タイプのウレタン系接着剤
を使用し板状ハニカム体に竹シートを一体的に接着させ
るうえで必要な条件である。
【0014】
【発明の効果】このように本発明のサンシェード用芯材
は、軽量,高剛性,形状安定性がよい等、物性が優れ、
しかも低コストで製造でき、廃棄等が容易で環境汚染の
おそれが少ないなど有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すサンシェード用芯材
の層構造の説明用図。
【図2】本発明の実施の形態を示す板状ハニカム体の製
造過程図。
【図3】本発明の実施の形態を示す竹シートの製造過程
図。
【図4】本発明の実施の形態を示すサンシェード用芯材
の分解斜視図。
【図5】本発明の実施の形態を示すプレス機の正面図。
【符号の説明】
1 芯層 2 板状ハニカム体 3 表層 4a〜4c 竹シート 5,7 紙 8 重合体 10 竹材 11,12 雄雌型
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近時は周知
のように廃車に伴う廃棄物処理法が大きな社会問題とな
っているところ、上記のような樹脂製のサンシェードは
焼却することによって有毒ガスが発生するとともに、ガ
ラス繊維からは多量の焼却残滓が発生するといった環境
汚染の問題がある。また、サンシェードをマテリアルリ
サイクルしようとして粉砕すると、ガラス繊維が飛散
し、取扱い時に皮膚に刺すような刺激があるので、作業
者がかゆみを訴え、あるいは吸気することで健康上の問
題があり、さらにはガラス繊維は粉砕用刃物等を損耗さ
せやすいのでメンテナンス費が多く掛かるなどの問題が
発生している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】こうして成形された本発明のサンシェード
用芯材の特性を従来の比較品の芯材の特性とともに表1
に示す。なお曲げ特性試験は、50×150mmの試験片
を100mmのスパンで50mm/分の曲げ速度にて行っ
た。この結果本発明のサンシェード用芯材は従来の芯材
と比較して物性上の遜色は全くなく従来品と同等または
それを上回る曲げ特性および剛性,形状安定性を有する
ことが判明した。また製造に要するコストも現況の価格
体系にて大幅に軽減することが可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】そして、本発明のサンシェード用芯材は、
ガラス繊維を使用しないので、製造、或いは取付作業中
における人体への種々の悪影響がなく、また、再生、或
いは廃棄,焼却するに際しても不快な臭気、或いは人体
に有害なガスを発生することなく残滓が少ないなど環境
に与える影響も大幅に少なく抑えることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙製の板状ハニカム体を芯層とし、その
    表面に目付量50〜500g/m2 の竹シートからなる
    表層をウレタン系接着剤によって接着してなることを特
    徴としたサンシェード用芯材。
  2. 【請求項2】 表層は複数枚の竹シートをその維管束が
    縦横にクロスするように重合してなるものであることを
    特徴とした請求項1に記載のサンシェード用芯材。
  3. 【請求項3】 紙により多段の段ボール状の重合体を形
    成し、該重合体を一定幅で切断することにより両面にセ
    ルが開口する板状ハニカム体を形成する一方、天然の竹
    材をピーリング機により切削して目付量50〜500g
    /m2 の竹シートを形成し、該竹シートにウレタン系接
    着剤を塗布し該塗布面を前記板状ハニカム体の両面に重
    ね合わせ、さらにこれを温度80〜250℃に予め加熱
    された雄雌型により挟着し圧力0.5〜20kg/cm2
    15〜180秒間加熱加圧することを特徴とした請求項
    1または2に記載のサンシェード用芯材の製造方法。
JP7135698A 1998-03-04 1998-03-04 サンシェード用芯材およびその製造方法 Pending JPH11245664A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100439767B1 (ko) * 2001-12-31 2004-07-12 문형석 자동차용 선세이드 제조방법
KR100493758B1 (ko) * 2002-10-31 2005-06-03 주식회사 세운켐텍 자동차 선루프용 커버
JP2009061615A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Takeda Mokuzai Kogyosho:Kk 竹材を用いたシート素材
WO2010078718A1 (zh) * 2008-12-29 2010-07-15 Tao Chunyou 竹织物折叠蜂窝板连续成型工艺

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KR100493758B1 (ko) * 2002-10-31 2005-06-03 주식회사 세운켐텍 자동차 선루프용 커버
JP2009061615A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Takeda Mokuzai Kogyosho:Kk 竹材を用いたシート素材
WO2010078718A1 (zh) * 2008-12-29 2010-07-15 Tao Chunyou 竹织物折叠蜂窝板连续成型工艺

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