JPH11243157A - 半導体搭載用基板とその製造法 - Google Patents

半導体搭載用基板とその製造法

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JPH11243157A
JPH11243157A JP4471898A JP4471898A JPH11243157A JP H11243157 A JPH11243157 A JP H11243157A JP 4471898 A JP4471898 A JP 4471898A JP 4471898 A JP4471898 A JP 4471898A JP H11243157 A JPH11243157 A JP H11243157A
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resin layer
layer
copper foil
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進 直之
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    • H05K1/02Details
    • H05K1/11Printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
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    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハンダボールとの密着力に優れたハンダボール
用ランドを備えた半導体搭載用基板と、その半導体搭載
用基板を効率良く製造する方法を提供する。 【解決手段】ハンダボール用ランドと、半導体と接続す
るための端子と、ハンダボール用ランドと半導体と接続
するための端子とを接続する配線を有する半導体搭載用
基板であって、ハンダボール用ランドが、導体の突起を
有する半導体搭載用基板とその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体搭載用基
板、特にハンダボールを有する半導体搭載用基板と、そ
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近来、電子機器の小型化、軽量化、多機
能化が一段と進み、これに伴い、LSIやチップ部品等
の高集積化が進展し、その形態も多ピン化、小型化へと
急速に変化している。このため、プリント配線板には、
電子部品の実装密度を向上するために、配線パターンの
高密度化が一層求められるようになった。
【0003】また、電子機器の発達に伴い、配線板や電
子部品は小型化されているのに対して、半導体チップは
回路の機能を追加・進展させるために、規模は大きくな
りつつあるが、半導体を搭載するパッケージには、今ま
でのように、メタルパッケージやセラミックスを用いて
いたのでは高価になり、機器のコストを下げるために
も、有機材料を使用するようになってきている。。
【0004】そこで、半導体チップを搭載するための入
れ物として、有機材料による、フィルムキャリア、リー
ドレスチップキャリア、フリップチップ、ピングリッド
アレイ、ボールグリッドアレイ等のように配線板に直接
半導体チップを搭載するものが開発、市販され始めてい
る。
【0005】また、配線板においても、層間の薄型化、
配線の微細化、層間接続穴の小径化が行われ、隣接する
層間の導体のみを接続するインタースティシャルバイア
ホール(以下、IVHという。)や、ベリードバイアホ
ール(以下、BVHという。)が用いられるようにな
り、このIVHやBVHも更に小径化されつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハンダボー
ルを半導体搭載用基板と配線板との接続に用いるボール
グリッドアレイパッケージ(以下、BGAという。)に
おいても、端子数の増加、配線の高密度化は避けられな
い状態である。ところが、端子数が増加すると、ハンダ
ボールを溶着して半導体搭載用基板に設けると、半導体
搭載用基板のハンダボール用ランドの表面積が小さく、
ハンダボールとの密着力が小さくなり、場合によって
は、工程の途中でハンダボールが落剥することがあると
いう課題がある。
【0007】本発明は、ハンダボールとの密着力に優れ
たハンダボール用ランドを備えた半導体搭載用基板と、
その半導体搭載用基板を効率良く製造する方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体搭載用基
板は、ハンダボール用ランドと、半導体と接続するため
の端子と、ハンダボール用ランドと半導体と接続するた
めの端子とを接続する配線と有する半導体搭載用基板で
あって、ハンダボール用ランドが、導体の突起を有する
ことを特徴とする。
【0009】この導体の突起は、複数に分割されている
ことが好ましい。
【0010】導体の突起は、ハンダボール用ランドと同
じ金属により構成されてもよく、ハンダボール用ランド
と異なる金属により構成されていてもよい。さらには、
2層の異なる金属により構成されていてもい。
【0011】このような半導体搭載用基板は、以下のよ
うにして製造することができる。 a.樹脂との接着に適した粗さを有すると共に少なくと
もハンダボール用ランドとなる1〜9μmの厚さの第1
の銅層と、全体としての金属層として取り扱いに十分な
強度を有する厚さ10〜150μmの第2の銅層と、そ
の2層の中間に設けられた厚さが0.04〜3μmのニ
ッケル−リン合金層からなる複合金属箔の、第1の銅層
の不要な箇所のみをエッチング除去して、導体パターン
を形成する工程。 b.前記の導体パターンを形成した金属箔の導体パター
ン面に、硬化した熱硬化性絶縁樹脂層を形成し、複合金
属箔付き絶縁樹脂層とする工程。 c.第2の銅層の、突起となる箇所以外の部分を選択的
に除去する工程。 d.露出しているニッケル−リン合金層のみを除去する
工程。
【0012】また、以下のようにしても製造することが
できる。 a1.樹脂との接着に適した粗さを有する厚さが15〜
400μmの銅箔に、少なくともハンダボール用ランド
の形状にエッチングジストを形成し、エッチングレジス
トから露出した銅箔の部分を、厚さ方向に、銅箔の厚さ
全体の10〜90%エッチング除去して、導体パターン
を形成する工程。 b1.前記の導体パターンを形成した銅箔の導体パター
ン面に、硬化した熱硬化性絶縁樹脂層を形成し、銅箔付
き絶縁樹脂層とする工程。 c1.熱硬化性絶縁樹脂層と接していない銅箔の面の、
突起となる箇所にエッチングレジストを形成し、エッチ
ングレジストが形成されていない箇所の銅箔を選択的に
エッチング除去する工程。
【0013】また、以下のようにしても製造することが
できる。 a2.樹脂との接着に適した粗さを有すると共に少なく
ともハンダボール用ランドとなる1〜9μmの厚さの第
1の銅層と、全体としての金属層として取り扱いに十分
な強度を有する厚さ10〜150μmの第2の銅層と、
その2層の中間に設けられた厚さが0.04〜3μmの
ニッケル−リン合金層からなる複合金属箔の、第1の銅
層の不要な箇所のみをエッチング除去して、導体パター
ンを形成する工程。 b2.前記の導体パターンを形成した金属箔の導体パタ
ーン面に、硬化した熱硬化性絶縁樹脂層を形成し、複合
金属箔付き絶縁樹脂層とする工程。 c2.前記工程b2で作製した複合金属箔付き絶縁樹脂
層の熱硬化性絶縁樹脂層の側の電気的接続を行う箇所
に、レーザーを照射して、導体パターン裏面に到達する
バイアホールとなる穴をあける工程。 d2.複合金属箔付き絶縁樹脂層の、バイアホールとな
る穴の内壁と熱硬化性絶縁樹脂層の表面にめっきを行い
導体を形成する工程。 e2.第2の銅層の、突起となる箇所以外の部分を選択
的にエッチング除去すると共に、複合金属箔付き絶縁樹
脂層の反対面に形成された導体の不要な箇所をエッチン
グ除去して回路を形成する工程。 f2.露出しているニッケル−リン合金層のみを除去す
る工程。
【0014】また、以下のようにしても製造することが
できる。 a3.樹脂との接着に適した粗さを有する厚さが15〜
400μmの銅箔に、少なくともハンダボール用ランド
の形状にエッチングレジストを形成し、エッチングレジ
ストから露出した銅箔の部分を、厚さ方向に、銅箔の厚
さ全体の10〜90%エッチング除去して、導体パター
ンを形成する工程。 b3.前記の導体パターンを形成した銅箔の導体パター
ン面に、硬化した熱硬化性絶縁樹脂層を形成し、銅箔付
き絶縁樹脂層とする工程。 c3.前記工程b3で作製した銅箔付き絶縁樹脂層の熱
硬化性絶縁樹脂層の側の電気的接続を行う箇所に、レー
ザーを照射して、導体パターン裏面に到達するバイアホ
ールとなる穴をあける工程。 d3.銅箔付き絶縁樹脂層の、バイアホールとなる穴の
内壁と熱硬化性絶縁樹脂層の表面にめっきを行い導体を
形成する工程。 e3.熱硬化性絶縁樹脂層と接していない銅箔の面の、
突起となる箇所にエッチングレジストを形成し、エッチ
ングレジストが形成されていない箇所の銅箔を選択的に
エッチング除去すると共に、銅箔付き絶縁樹脂層の反対
面に形成された導体の不要な箇所をエッチング除去して
回路を形成する工程。
【0015】このときに、工程b、工程b1、工程b2
または工程b3で金属箔の導体パターン面に形成した熱
硬化性絶縁樹脂層に、充填剤を分散させたものを用いる
ことが好ましく、このような、熱硬化性絶縁樹脂層に分
散する充填剤には、通常のガラス布や紙の他に、電気絶
縁性セラミック系ウィスカを用いることができ、熱硬化
性絶縁樹脂層に分散する充填剤の配合量が、5〜50v
ol%であることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】(熱硬化性絶縁樹脂)本発明の熱
硬化性絶縁樹脂には、例えば、二官能エポキシ樹脂とハ
ロゲン化二官能フェノール類の配合当量比をエポキシ基
/フェノール水酸基=1/0.9〜1.1とし、触媒の
存在下、加熱して重合させた分子量が100,000以
上のエポキシ重合体及び架橋剤、多官能エポキシ樹脂を
構成成分とするフィルム形成能を有する熱硬化性エポキ
シ樹脂や、単独ではフィルム形成能のない樹脂のどちら
でも用いることができる。ここでいう、フィルム形成能
とは、その樹脂を溶媒に溶解しワニスとし、そのワニス
をキャリアフィルムに塗布するときに厚さの制御が容易
であり、かつ、加熱乾燥して半硬化状としたものを、搬
送、切断、積層するときに、樹脂割れや欠落を生じにく
く、さらにその後の加熱加圧成型時に絶縁層としての最
少厚さを確保できる性能のことをいう。
【0017】単独ではフィルム形成能の無い熱硬化性絶
縁樹脂としては、従来のガラス布に含浸して使用する樹
脂があり、例えば、分子量が30,000を超えない樹
脂であって、エポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジン
樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、珪素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シアン酸エス
テル樹脂、イソシアネート樹脂、またこれらの変性樹脂
などがある。なかでも、エポキシ樹脂、ビスマレイミド
トリアジン樹脂、及びポリイミド樹脂は、Tgや弾性
率、硬度が高く、好ましい。エポキシ樹脂としては、ビ
スフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エ
ポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA
ノボラック型エポキシ樹脂、サリチルアルデヒドノボラ
ック型エポキシ樹脂、ビスフェノールFノボラック型エ
ポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル
型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ヒ
ダントイン型エポキシ樹脂、イソシアヌレート型エポキ
シ樹脂、脂肪族環状エポキシ樹脂ならびにこれらのハロ
ゲン化物、水素添加物から選択されたものを使用でき、
併用することもできる。中でも、ビスフェノールAノボ
ラック型エポキシ樹脂、サリチルアルデヒドノボラック
型エポキシ樹脂は、耐熱性に優れ、好ましい。
【0018】(硬化剤)本発明の熱硬化性絶縁樹脂に用
いる硬化剤には、上記した樹脂に用いる硬化剤であれば
どのようなものでも使用でき、例えば、樹脂にエポキシ
樹脂を用いる場合には、ジシアンジアミド、ビスフェノ
ールA、ビスフェノールF、ポリビニルフェノール樹
脂、ノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂
が耐熱性に優れ好ましい。この硬化剤の前記熱硬化性絶
縁樹脂に対する配合比は、前記熱硬化性絶縁樹脂100
重量部に対して、2〜100重量部の範囲が好ましく、
ジシアンジアミドであれば、2〜5重量部、それ以外の
上記硬化剤であれば、30〜80重量部の範囲がより好
ましい。2重量部未満であると硬化不足となり、耐熱性
が低下し、100重量部を超えると、電気特性や耐熱性
が低下する。
【0019】(硬化促進剤)本発明の熱硬化性絶縁樹脂
と硬化剤には、さらに、硬化促進剤を用いることがで
き、熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂の場合には、硬化促進
剤には、イミダゾール化合物、有機リン化合物、第3級
アミン、第4級アンモニウム塩等を使用することができ
る。この硬化促進剤の配合比は、前記熱硬化性絶縁樹脂
100重量部に対し、0.01〜20重量部の範囲が好
ましく、0.1〜10重量部の範囲がより好ましい。
0.01重量部未満であると、硬化不足となり耐熱性が
低下し、20重量部を超えると、Bステージの寿命が短
くなり耐熱性が低下する。
【0020】(希釈剤)上記熱硬化性絶縁樹脂、硬化
剤、硬化促進剤は、溶剤に希釈して用い、この溶剤に
は、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレ
ン、メチルイソブチレン、酢酸エチル、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、メタノール、エタノール、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド等が使用できる。この希釈剤の上記熱硬化性絶
縁樹脂に対する配合比は、上記熱硬化性絶縁樹脂100
重量部に対して、1〜200重量部の範囲が好ましく、
30〜100重量部の範囲がより好ましい。1重量部未
満であると、粘度が高くなり塗りムラができやすく、2
00重量部を超えると、粘度が低くなりすぎ必要な厚さ
にまで塗布することができない。
【0021】(電気絶縁性セラミック系ウィスカ)本発
明に使用することのできる充填剤として、電気絶縁性セ
ラミック系ウィスカがあり、このような電気絶縁性セラ
ミック系ウィスカには、例えば、ほう酸アルミニウム、
ウォラスナイト、チタン酸カリウム、塩基性硫酸マグネ
シウム、窒化珪素、及びα−アルミナの中から選択して
用いることができ、中でも、ほう酸アルミニウムとチタ
ン酸カリウムは、モース硬度が従来のEガラスと同程度
であり、従来のプリプレグと同等のワイヤボンディング
性が得られ、さらに、ほう酸アルミニウムは、弾性率が
400MPaと高いうえに、ワニスと混合しやすく、好
ましい。
【0022】この電気絶縁性セラミック系ウィスカの形
状としては、平均直径が0.3〜3μm、平均長さが平
均直径の5倍以上であることが好ましい。平均直径が、
0.3μm未満であると、樹脂ワニスへの混合が困難と
なり、3μmを越えると、樹脂への分散が十分でなく、
塗布した表面の凹凸が大きくなる。この平均直径は、
0.3〜1μmの範囲がより好ましい。
【0023】平均長さが、5倍未満であると、樹脂の剛
性が得られず、さらには20倍以上であることがより好
ましい。また、上限として、50μm以下であることが
好ましく、この数値は、導体パターンのパターン間隔よ
り小さいことが好ましく、この平均長さが、導体パター
ンの間隔を越えると、パターンに接触した場合に、電気
絶縁性セラミック系ウィスカに沿って銅のイオンマイグ
レーションが起こり易く、パターンが短絡する可能性が
高いので好ましくない。
【0024】この電気絶縁性セラミック系ウィスカと熱
硬化性絶縁樹脂との濡れ性を高めるために、電気絶縁性
セラミック系ウィスカの表面をカップリング剤で処理し
たものを用いることが好ましく、このようなカップリン
グ剤には、シリコン系カップリング剤、チタン系カップ
リング剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコニウ
ム系カップリング剤、ジルコアルミニウム系カップリン
グ剤、クロム系カップリング剤、ボロン系カップリング
剤、リン系カップリング剤、アミノ系カップリング剤な
どから選択して使用できる。
【0025】(熱硬化性絶縁樹脂と電気絶縁性セラミッ
ク系ウィスカの割合)熱硬化性絶縁樹脂と電気絶縁性セ
ラミック系ウィスカの割合は、硬化した熱硬化性絶縁樹
脂の中で電気絶縁性セラミック系ウィスカが5〜50v
ol%となるように調整することが必要である。さらに
は、20〜40vol%であることがより好ましい。5
vol%未満であると、熱硬化性絶縁樹脂のフィルム形
成能が小さく、切断時に飛散する等、取り扱いが困難で
あり、剛性も低く、部品実装後のそりが大きくなり実装
性が低下する。50vol%を超えると、加熱加圧成型
時に、導体パターン間隙への埋め込みが不十分で、成型
後にボイドやかすれを生じ、絶縁性が低下するおそれが
ある。
【0026】(レーザによる穴あけ)非貫通穴の穴あけ
には、レーザーを使用する。レーザーとしては、エキシ
マレーザーや炭酸ガスレーザーやYAGレーザー等があ
るが、加工速度、加工品質、加工費等のバランスの取れ
た炭酸ガスレーザーが好適である。
【0027】工程a.この工程において、エッチングレ
ジストを形成するには、通常のプリント配線板に用いる
方法が使用でき、例えば、剥離可能なレジストインク
を、シルクスクリーン印刷法によって銅箔の表面に印刷
する方法や、剥離可能なレジストフィルムを銅箔の表面
にラミネートし、フォトマスクを介して、回路部分にレ
ジストが形成できるように紫外線を照射し、回路間隙部
を現像して除去する方法を使用することができる。この
ときに、裏面の第2の銅層全面にもエッチングレジスト
を形成し、第2の銅層がエッチングされるのを防止する
ことが好ましい。
【0028】この第1の銅層のみをエッチング除去する
溶液としては、塩素イオンとアンモニウムイオンと銅イ
オンを含む溶液(以下、アルカリエッチャントとい
う。)を用い、処理方法には、浸漬、噴霧などの溶液に
接触させる方法を用いる。また、エッチングレジストの
除去には、溶剤やアルカリ水溶液を用いて除去する。
【0029】工程b.この工程において、導体パターン
を形成した金属箔に、熱硬化性絶縁樹脂層を形成するに
は、通常のプリプレグと重ねて、加熱・加圧して積層一
体化させる方法と、上記熱硬化性絶縁樹脂、硬化剤、硬
化促進剤、及び希釈剤を混合した溶液(以下、熱硬化性
絶縁樹脂ワニスという。)に、撹拌したワニスを、塗布
し、加熱して、硬化させる方法があり、ブレードコー
タ、ロッドコータ、ナイフコータ、スクイズコータ、リ
バースロールコータ、あるいはトランスファロールコー
タ等、銅箔と平行な方向に剪断力を負荷できるか、ある
いは銅箔の面に垂直な方向に圧縮力を負荷できる塗布方
法を選択することが好ましい。この熱硬化性絶縁樹脂に
充填剤を添加するには、上記熱硬化性絶縁樹脂、硬化
剤、硬化促進剤、及び希釈剤を混合した溶液に、例え
ば、電気絶縁性セラミック系ウィスカを混合し、撹拌し
たワニスとする。
【0030】工程c.この工程において、第2の銅層
の、突起となる箇所以外の部分をエッチング除去する溶
液としては、前述の第1の銅層をエッチングしたときと
同じアルカリエッチャントを用いることができ、突起と
なる箇所以外の部分をエッチング除去するには、エッチ
ングレジストを形成して不要な箇所のみをエッチングす
ればよく、このエッチングレジストを形成するには、通
常のプリント配線板に用いる方法が使用でき、例えば、
剥離可能なレジストインクを、シルクスクリーン印刷法
によって銅箔の表面に印刷する方法や、剥離可能なレジ
ストフィルムを銅箔の表面にラミネートし、フォトマス
クを介して、回路部分にレジストが形成できるように紫
外線を照射し、回路間隙部を現像して除去する方法を使
用することができる。この工程において、突起が、複数
に分割されるようにエッチングレジストを形成すること
が好ましい。エッチング除去の方法は、これも、同様
に、浸漬、噴霧などの溶液に接触させることによって行
うことができる。
【0031】工程d.この工程において、ニッケル−リ
ン合金層のみを除去するには、硝酸と過酸化水素を主成
分とする液に、添加剤としてカルボキシル基を有する有
機酸、環構成員として、−NH−,−N=の形で窒素を
含む複素環式化合物を配合した水溶液に浸漬するか、あ
るいはそのような水溶液を噴霧して行う。
【0032】工程a1.この工程においては、樹脂との
接着に適した粗さを有する厚さが15〜400μmの銅
箔に、少なくともハンダボール用ランドの形状にエッチ
ングレジストを形成し、エッチングレジストから露出し
た銅箔の部分を、厚さ方向に、銅箔の厚さ全体の10〜
90%エッチング除去して、導体パターンを形成する
が、このときに、導体パターンは、エッチングを銅箔の
厚さに全て行わないので、中途半端に工程を停止したよ
うな形状、すなわち、彫刻のレリーフのような盛り上が
りのある形状となっている。
【0033】工程b1.この工程では、上記の工程で、
凹凸のできた銅箔の面に、熱硬化性絶縁樹脂層を形成す
る以外は、工程bと同様に行うことができる。
【0034】工程c1.この工程では、突起を形成する
箇所にエッチングレジストを形成し、凹凸のできた銅箔
を裏側からエッチングしてゆき、突起が残った状態で、
その周囲がエッチング除去され、裏側の盛り上がった箇
所は銅箔が残っているが、裏側の凹みになっている部分
は、除去されて、熱硬化性絶縁樹脂層が現れてくる。そ
して終点は、裏側の盛り上がった箇所が回路として発現
したときであり、その回路の一部に突起ができている。
この工程において、突起が、複数に分割されるようにエ
ッチングレジストを形成することが好ましい。
【0035】工程a2.工程aと同様に行うことができ
る。
【0036】工程b2.工程bと同様に行うことができ
る。
【0037】工程c2.この工程において、使用できる
レーザは、炭酸ガスレーザ、YAGレーザ、エキシマレ
ーザ等があり、加工速度、加工品質、加工費の点からバ
ランスの取れた炭酸ガスレーザが好ましい。このときの
レーザ光の照射条件は、時間が短く、出力の大きなパル
ス状の発振をするものが好ましく、例えば、1パルスの
幅が1〜40μsecで、パルス繰り返し周波数が15
0〜10,000Hz、繰り返しパルス数が1〜10パ
ルスの条件で、出力の大きさが、2〜5パルスの範囲
で、穴加工できる出力の出せるレーザ発振器が、発振、
制御が容易となり好ましい。この出力は、エネルギー密
度にして、15〜40J/cm2の範囲である。時間当
たりの出力が、上記範囲未満であると、樹脂層を蒸発、
発散することができず、上記範囲を超えると、必要以上
の穴径となり制御が困難で、一旦蒸発した樹脂が炭化し
て付着することもあり、付着した炭化物の除去を行わな
ければならない。
【0038】工程d2.この工程においては、めっきを
行う方法は、通常の配線で行うように、めっきを行う箇
所の清浄化、めっき触媒の付着、増感剤による処理を経
て、無電解めっきを行い、洗浄して終了する。このとき
に、裏面は、銅箔の状態なので、これ以上に厚くしない
ために、予めめっきレジストを形成しておき、めっきの
終了後に、剥離することが好ましい。
【0039】工程e2.この工程においては、工程cと
同様に行うことができる。
【0040】工程f2.工程においては、工程dと同様
に行うことができる。
【0041】工程a3.この工程においては、工程a1
と同様にして行うことができる。
【0042】工程b3.この工程においては、工程b1
と同様に行うことができる。
【0043】工程c3.この工程においては、工程c2
と同様にして行うことができる。
【0044】工程d3.この工程においては、工程d2
と同様にして行うことができる。
【0045】工程e3.この工程においては、工程c1
及び工程e2と同様にして行うことができる。
【0046】
【実施例】実施例1 図1(a)に示すように、厚さ5μmの第1の銅層31
/厚さ0.2μmのニッケル−リン合金層32/厚さ1
5μmの第2の銅層33からなる複合金属箔3の第1の
銅層31の面に、エッチングレジストを形成し、銅のエ
ッチング液にAプロセス液(メルテックス株式会社製、
商品名)を用いて、図1(b)に示すように、ハンダボ
ール用ランド11と半導体接続用端子(図示せず)とそ
の端子とハンダボール用ランドを接続する配線12とを
形成した後、エッチングレジストを3wt%水酸化ナト
リウム水溶液で剥離し、回路を形成した。図1(c)に
示すように、この複合金属箔3の第1の銅層31の面
に、ガラス布にエポキシ樹脂を含浸したプリプレグであ
るGEA−E−679(日立化成工業株式会社製,商品
名)の厚さ100μmのものを重ね、170℃、2.5
MPa、60分間の条件で加熱・加圧して積層一体化
し、厚さ100μmの熱硬化性絶縁樹脂層2を有する複
合金属箔付き絶縁樹脂層5を作製した。その後、複合金
属箔3の第2の銅層33の表面にエッチングレジストを
形成し、市販のアルカリエッチャントであるAプロセス
液(メルテックス株式会社製、商品名)で、エッチング
レジストの形成されていない箇所をエッチング除去し、
突起14を形成し、さらに、突起14の形成されていな
いニッケル−リン合金層32を以下のエッチング液で、
エッチング除去し、図1(d)および(e)に示すよう
に、半導体搭載用基板を作製した。 (ニッケル−リンエッチング液組成) ・硝酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200g/l ・過酸化水素水(35%)・・・・・・・・・・・・・・・・・・10ml/l ・カルボキシル基を含む有機酸(DL−リンゴ酸)・・・・・・100g/l ・ベンゾトリアゾール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5g/l
【0047】実施例2 図2(a)に示すように、厚さ20μmの銅箔35の一
方の面に、ハンダボール用ランド11と半導体接続用端
子(図示せず)とその端子とハンダボール用ランド11
を接続する配線12の形状にエッチングレジストを形成
し、他方の面には全面にエッチングレジストを形成し、
銅のエッチング液にAプロセス液(メルテックス株式会
社製、商品名)を用いて、図2(b)に示すように、ハ
ンダボール用ランド11と配線12と半導体接続用端子
(図示せず)とを厚さ7μmの盛り上がりになるように
形成した後、エッチングレジストを3wt%水酸化ナト
リウム水溶液で剥離した。図2(c)に示すように、こ
の銅箔35の盛り上がりを形成した面に、ガラス布にエ
ポキシ樹脂を含浸したプリプレグであるGEA−E−6
79(日立化成工業株式会社製,商品名)の厚さ100
μmのものを重ね、170℃、2.5MPa、60分間
の条件で加熱・加圧して積層一体化し、厚さ100μm
の熱硬化性絶縁樹脂層2を有する銅箔付き絶縁樹脂層6
を作製した。その後、銅箔35の表面にエッチングレジ
ストを形成し、市販のアルカリエッチャントであるAプ
ロセス液(メルテックス株式会社製、商品名)でエッチ
ングレジストを形成していない箇所の銅箔35を、15
μmの厚さにエッチング除去して、図2(d)および
(e)に示すように、ハンダボール用ランド11の上に
突起14を形成した、半導体搭載用基板を作製した。。
【0048】実施例3 複合金属箔3の第1の銅層31の面に、以下の組成の熱
硬化性絶縁樹脂ワニスをナイフコータで塗布し、170
℃で60分間乾燥して、硬化させた厚さ50μmの熱硬
化性絶縁樹脂層2を有する複合金属箔付き絶縁樹脂層5
を作製した以外は、実施例1と同様にして半導体搭載用
基板を作製した。 (熱硬化性絶縁樹脂ワニスの組成) ・分子量100,000のエポキシ重合体・・・・・・・・・・・100重量部 ・クレゾールノボラック型エポキシ樹脂・・・・・・・・・・・・・30重量部 ・フェノールノボラック樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・20重量部 ・2−エチル−4メチルイミダゾール・・・・・・・・・・・・・0.5重量部 ・N,N−ジメチルホルムアミド/メチルエチルケトン(等重量比) ・・・・・・・・・・・・・・150重量部
【0049】実施例4 図3(a)に示すように、厚さ5μmの第1の銅層31
/厚さ0.2μmのニッケル−リン合金層32/厚さ1
5μmの第2の銅層33からなる複合金属箔3の第1の
銅層31の面に、エッチングレジストを形成し、銅のエ
ッチング液にAプロセス液(メルテックス株式会社製、
商品名)を用いて、図3(b)に示すように、ハンダボ
ール用ランド11と配線12と接続用ランド13とを形
成した後、エッチングレジストを3wt%水酸化ナトリ
ウム水溶液で剥離し、配線を形成した。図3(c)に示
すように、この複合金属箔3の第1の銅層31の面に、
ガラス布にエポキシ樹脂を含浸したプリプレグであるG
EA−E−679(日立化成工業株式会社製,商品名)
の厚さ100μmのものを重ね、170℃、2.5MP
a、60分間の条件で加熱・加圧して積層一体化し、厚
さ100μmの熱硬化性絶縁樹脂層2を有する複合金属
箔付き絶縁樹脂層5を作製した。前記工程で作製した複
合金属箔付き絶縁樹脂層5に、炭酸ガスインパクトレー
ザー穴あけ機GS500(住友重機械工業株式会社製、
商品名)により、周波数=150Hz、電圧=20k
V、パルスエネルギー85mJ、ショット数7ショット
の条件で、レーザ光を照射し、層間接続をとる部分の熱
硬化性絶縁樹脂層2を取り除き、図3(d)に示すよう
に、第1の銅層31の接続用ランド13の裏面にまで届
く直径0.15mmのバイアホールとなる穴71をあけ
た。図3(e)に示すように、このバイアホールとなる
穴71をあけた複合金属箔付き絶縁樹脂層5に、通常の
無電解めっきの要領で、クリーニング・コンディショニ
ング処理、増感処理、密着促進処理を行った後、複合金
属箔3の第2の銅層33の面にSR−3000(日立化
成工業株式会社製、商品名)をめっきレジストとしてラ
ミネートし、無電解銅めっき液CUST−2000(日
立化成工業株式会社製,商品名)を用いて,厚さ15μ
mの銅めっき8を行った。その後、両面にエッチングレ
ジストを形成し、市販のアルカリエッチャントであるA
プロセス液(メルテックス株式会社製、商品名)でエッ
チングレジストを形成していない箇所をエッチング除去
し、図3(f)および(g)に示すように、ハンダボー
ル用ランド11の上に突起14を形成し、銅めっき8の
不要な箇所をエッチング除去してバイアホルール7を経
由して接続用ランド13と接続された回路を形成し、さ
らに、突起14の形成されていないニッケル−リン合金
層32を以下のエッチング液で、エッチング除去し、半
導体搭載用基板を作製した。 (ニッケル−リンエッチング液組成) ・硝酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200g/l ・過酸化水素水(35%)・・・・・・・・・・・・・・・・・・10ml/l ・カルボキシル基を含む有機酸(DL−リンゴ酸)・・・・・・100g/l ・ベンゾトリアゾール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5g/l
【0050】実施例5 図4(a)に示すように、厚さ20μmの銅箔35の一
方の面に、ハンダボール用ランド11と配線12と接続
用ランド13の形状にエッチングレジストを形成し、他
方の面には全面にエッチングレジストを形成し、銅のエ
ッチング液にAプロセス液(メルテックス株式会社製、
商品名)を用いて、図4(b)に示すように、ハンダボ
ール用ランド11と配線12と接続用ランド13とを厚
さ7μmの盛り上がりになるように形成した後、エッチ
ングレジストを3wt%水酸化ナトリウム水溶液で剥離
した。図4(c)に示すように、この銅箔35の盛り上
がりを形成した面に、ガラス布にエポキシ樹脂を含浸し
たプリプレグであるGEA−E−679(日立化成工業
株式会社製,商品名)の厚さ100μmのものを重ね、
170℃、2.5MPa、60分間の条件で加熱・加圧
して積層一体化し、厚さ100μmの熱硬化性絶縁樹脂
層2を有する銅箔付き絶縁樹脂層6を作製した。前記工
程で作製した銅箔付き絶縁樹脂層6に、炭酸ガスインパ
クトレーザー穴あけ機GS500(住友重機械工業株式
会社製、商品名)により、周波数=150Hz、電圧=
20kV、パルスエネルギー85mJ、ショット数7シ
ョットの条件で、レーザ光を照射し、層間接続をとる部
分の熱硬化性絶縁樹脂層2を取り除き、図4(d)に示
すように、銅箔35の接続用ランド13の裏面にまで届
く直径0.15mmのバイアホールとなる穴71をあけ
た。図4(e)に示すように、このバイアホールとなる
穴71をあけた銅箔付き絶縁樹脂層6に、通常の無電解
めっきの要領で、クリーニング・コンディショニング処
理、増感処理、密着促進処理を行った後、銅箔35の面
にSR−3000(日立化成工業株式会社製、商品名)
をめっきレジストとしてラミネートし、無電解銅めっき
液CUST−2000(日立化成工業株式会社製,商品
名)を用いて,厚さ15μmの銅めっき8を行った。そ
の後、両面にエッチングレジストを形成し、市販のアル
カリエッチャントであるAプロセス液(メルテックス株
式会社製、商品名)で、エッチングレジストを形成して
いない箇所をエッチング除去し、図4(f)および
(g)に示すように、ハンダボール用ランド11の上に
突起14を形成し、銅めっき8の不要な箇所をエッチン
グ除去して、バイアホール7で接続用ランド13と接続
された回路を形成し、半導体搭載用基板を作製した。
【0051】実施例6 図4(c)に示すように、この銅箔35の盛り上がりを
形成した面に、以下の組成の熱硬化性絶縁樹脂ワニスを
ナイフコータで塗布し、170℃で60分間乾燥して、
硬化させた厚さ50μmの熱硬化性絶縁樹脂2を有する
銅箔付き絶縁樹脂層6を形成した以外は、実施例5と同
様にして、半導体搭載用基板を作製した。 (熱硬化性絶縁樹脂ワニスの組成) ・分子量100,000のエポキシ重合体・・・・・・・・・・・100重量部 ・クレゾールノボラック型エポキシ樹脂・・・・・・・・・・・・・30重量部 ・フェノールノボラック樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・20重量部 ・2−エチル−4メチルイミダゾール・・・・・・・・・・・・・0.5重量部 ・N,N−ジメチルホルムアミド/メチルエチルケトン(等重量比) ・・・・・・・・・・・・・・150重量部
【0052】実施例7 以下の組成の熱硬化性絶縁樹脂ワニスに対して、30v
ol%のほう酸アルミニウムウィスカを混合し、撹拌
し、ナイフコータで塗布し、170℃で60分間乾燥し
て、硬化させた厚さ50μmの熱硬化性絶縁樹脂2を有
する複合金属箔付き絶縁樹脂層6を作製した以外は、全
て実施例3と同様に行った。 (熱硬化性絶縁樹脂ワニスの組成) ・ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂・・・・・・・・・100重量部 (エポキシ当量:200) ・ビスフェノールAノボラック樹脂・・・・・・・・・・・・・・・60重量部 (水酸基当量:106) ・2−エチル−4−メチルイミダゾール(硬化剤)・・・・・・・0.5重量部 ・メチルエチルケトン(希釈剤)・・・・・・・・・・・・・・・100重量部 ・ほう酸アルミニウムウィスカ・・・・・・・・・・・・・・・・30vol%
【0053】実施例8 熱硬化性絶縁樹脂ワニスに対して、10vol%のほう
酸アルミニウムウィスカを混合、攪拌した以外は、全て
実施例6と同様に行った。レーザ穴あけ条件は、炭酸ガ
スレーザで、エネルギー密度20J/cm2、発振時間
1μsec、発振周波数150Hz、パルス数3であっ
た。
【0054】このようにして作製した半導体搭載用基板
のハンダボール用ランド11に、ハンダボール9を載
せ、260℃に加熱した炉を通して、図5(a)〜
(d)に示すように、ハンダボール9を形成して、赤外
線温度計ではんだの温度が100℃以下に低下しないう
ちに、ハンダボール9が下になるように基板を回転した
が、いずれの実施例でもハンダボール9の落剥はなかっ
た。また、通常にハンダボール9を搭載した半導体搭載
用基板に、ハンダボール9が落剥するものはなかった。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によっ
て、ハンダボールとの密着力に優れたハンダボール用ラ
ンドを備えた半導体搭載用基板と、その半導体搭載用基
板を効率良く製造する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(c),(e)は、それぞれ本発明の
一実施例を説明するための各工程を示す断面図であり、
(b)は(a)の下面図であり、(d)は(e)の上面
図である。
【図2】(a),(c),(e)は、それぞれ本発明の
他の実施例を説明するための各工程を示す断面図であ
り、(b)は(a)の下面図であり、(d)は(e)の
上面図である。
【図3】(a),(c),(d),(e),(g)は、
それぞれ本発明のさらに他の実施例を説明するための各
工程を示す断面図であり、(b)は(a)の下面図であ
り、(f)は(g)の上面図である。
【図4】(a),(c),(d),(e),(g)は、
それぞれ本発明のさらに他の実施例を説明するための各
工程を示す断面図であり、(b)は(a)の下面図であ
り、(f)は(g)の上面図である。
【図5】(a)〜(d)は、それぞれ各実施例で作製し
た半導体搭載用基板にハンダボールを実装した状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
11.ハンダボール用ランド 12.配線 13.接続用ランド 14.突起 2.熱硬化性絶縁樹脂層 3.複合金属箔 31.第1の
銅層 32.ニッケル−リン合金層 33.第2の
銅層 35.銅箔 5.複合金属箔付き絶縁樹脂層 6.銅箔付き絶縁樹脂層 7.バイアホール 71.バイア
ホールとなる穴 8.銅めっき 9.ハンダボール

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンダボール用ランドと、半導体と接続す
    るための端子と、ハンダボール用ランドと半導体と接続
    するための端子とを接続する配線を有する半導体搭載用
    基板であって、ハンダボール用ランドが、導体の突起を
    有することを特徴とする半導体搭載用基板。
  2. 【請求項2】導体の突起が複数に分割されていることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体搭載用基板。
  3. 【請求項3】導体の突起が、ハンダボール用ランドと同
    じ金属により構成されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の半導体搭載用基板。
  4. 【請求項4】導体の突起が、ハンダボール用ランドと異
    なる金属により構成されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の半導体搭載用基板。
  5. 【請求項5】導体の突起が、2層の異なる金属により構
    成されていることを特徴とする請求項1、2または4の
    うちいずれかに記載の半導体搭載用基板。
  6. 【請求項6】以下の工程を有することを特徴とする半導
    体搭載用基板の製造法。 a.樹脂との接着に適した粗さを有すると共に少なくと
    もハンダボール用ランドとなる1〜9μmの厚さの第1
    の銅層と、全体としての金属層として取り扱いに十分な
    強度を有する厚さ10〜150μmの第2の銅層と、そ
    の2層の中間に設けられた厚さが0.04〜3μmのニ
    ッケル−リン合金層からなる複合金属箔の、第1の銅層
    の不要な箇所のみをエッチング除去して、導体パターン
    を形成する工程。 b.前記の導体パターンを形成した金属箔の導体パター
    ン面に、硬化した熱硬化性絶縁樹脂層を形成し、複合金
    属箔付き絶縁樹脂層とする工程。 c.第2の銅層の、突起となる箇所以外の部分を選択的
    に除去する工程。 d.露出しているニッケル−リン合金層のみを除去する
    工程。
  7. 【請求項7】以下の工程を有することを特徴とする半導
    体搭載用基板の製造法。 a1.樹脂との接着に適した粗さを有する厚さが15〜
    400μmの銅箔に、少なくともハンダボール用ランド
    の形状にエッチングレジストを形成し、エッチングレジ
    ストから露出した銅箔の部分を、厚さ方向に、銅箔の厚
    さ全体の10〜90%エッチング除去して、導体パター
    ンを形成する工程。 b1.前記の導体パターンを形成した銅箔の導体パター
    ン面に、硬化した熱硬化性絶縁樹脂層を形成し、銅箔付
    き絶縁樹脂層とする工程。 c1.熱硬化性絶縁樹脂層と接していない銅箔の面の、
    突起となる箇所にエッチングレジストを形成し、エッチ
    ングレジストが形成されていない箇所の銅箔を選択的に
    エッチング除去する工程。
  8. 【請求項8】以下の工程を有することを特徴とする半導
    体搭載用基板の製造法。 a2.樹脂との接着に適した粗さを有すると共に少なく
    ともハンダボール用ランドとなる1〜9μmの厚さの第
    1の銅層と、全体としての金属層として取り扱いに十分
    な強度を有する厚さ10〜150μmの第2の銅層と、
    その2層の中間に設けられた厚さが0.04〜3μmの
    ニッケル−リン合金層からなる複合金属箔の、第1の銅
    層の不要な箇所のみをエッチング除去して、導体パター
    ンを形成する工程。 b2.前記の導体パターンを形成した金属箔の導体パタ
    ーン面に、硬化した熱硬化性絶縁樹脂層を形成し、複合
    金属箔付き絶縁樹脂層とする工程。 c2.前記工程b2で作製した複合金属箔付き絶縁樹脂
    層の熱硬化性絶縁樹脂層の側の電気的接続を行う箇所
    に、レーザーを照射して、導体パターン裏面に到達する
    バイアホールとなる穴をあける工程。 d2.複合金属箔付き絶縁樹脂層の、バイアホールとな
    る穴の内壁と熱硬化性絶縁樹脂層の表面にめっきを行い
    導体を形成する工程。 e2.第2の銅層の、突起となる箇所以外の部分を選択
    的にエッチング除去すると共に、複合金属箔付き絶縁樹
    脂層の反対面に形成された導体の不要な箇所をエッチン
    グ除去して回路を形成する工程。 f2.露出しているニッケル−リン合金層のみを除去す
    る工程。
  9. 【請求項9】以下の工程を有することを特徴とする半導
    体搭載用基板の製造法。 a3.樹脂との接着に適した粗さを有する厚さが15〜
    400μmの銅箔に、少なくともハンダボール用ランド
    の形状にエッチングレジストを形成し、エッチングレジ
    ストから露出した銅箔の部分を、厚さ方向に、銅箔の厚
    さ全体の10〜90%エッチング除去して、導体パター
    ンを形成する工程。 b3.前記の導体パターンを形成した銅箔の導体パター
    ン面に、硬化した熱硬化性絶縁樹脂層を形成し、銅箔付
    き絶縁樹脂層とする工程。 c3.前記工程b3で作製した銅箔付き絶縁樹脂層の熱
    硬化性絶縁樹脂層の側の電気的接続を行う箇所に、レー
    ザーを照射して、導体パターン裏面に到達するバイアホ
    ールとなる穴をあける工程。 d3.銅箔付き絶縁樹脂層の、バイアホールとなる穴の
    内壁と熱硬化性絶縁樹脂層の表面にめっきを行い導体を
    形成する工程。 e3.熱硬化性絶縁樹脂層と接していない銅箔の面の、
    突起となる箇所にエッチングレジストを形成し、エッチ
    ングレジストが形成されていない箇所の銅箔を選択的に
    エッチング除去すると共に、銅箔付き絶縁樹脂層の反対
    面に形成された導体の不要な箇所をエッチング除去して
    回路を形成する工程。
  10. 【請求項10】工程b、工程b1、工程b2または工程
    b3で金属箔の導体パターン面に形成した硬化した熱硬
    化性絶縁樹脂層に、充填剤を分散させたものを用いるこ
    とを特徴とする請求項6〜9のうちいずれかに記載の半
    導体搭載用基板の製造法。
  11. 【請求項11】熱硬化性絶縁樹脂層に分散する充填剤
    が、電気絶縁性セラミック系ウィスカであることを特徴
    とする請求項10に記載の半導体搭載用基板の製造法。
  12. 【請求項12】熱硬化性絶縁樹脂層に分散する充填剤の
    配合量が、5〜50vol%であることを特徴とする請
    求項10または11に記載の半導体搭載用基板の製造
    法。
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