JPH11240817A - 美容パック - Google Patents

美容パック

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JPH11240817A
JPH11240817A JP10040670A JP4067098A JPH11240817A JP H11240817 A JPH11240817 A JP H11240817A JP 10040670 A JP10040670 A JP 10040670A JP 4067098 A JP4067098 A JP 4067098A JP H11240817 A JPH11240817 A JP H11240817A
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JP
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vitamin
pack
spirulina
skin
beauty
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JP10040670A
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English (en)
Inventor
Keiun Kodo
慶雲 黄堂
Yasumasa Kodo
泰昌 黄堂
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SPIRULINA KENKYUSHO KK
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SPIRULINA KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の美容パックよりも優れた皮膚細胞を活
性化する効果、保湿効果、及び清浄効果を与える美容パ
ックを提供する。 【解決手段】 乾燥重量で10〜85重量%のスピルリ
ナにビタミンEとビタミンCとを組み合わせた成分を配
合した美容パック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美容パックに関
し、詳細には、ペースト状パック及び/または少量の水
と混合することによりペースト状にして使用される粉末
状のパックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、美容目的のパックとしてゼリ
ー状あるいはペースト状でそのまま直接顔面などの皮膚
に塗布する型のパック、あるいは粉末状のパックを適宜
に水や化粧水や乳液等で練ってペースト状にし、このペ
ーストを顔面などの皮膚に塗布する型のパックが用いら
れてきた。
【0003】これらのパックには、顔面などの皮膚に塗
布した後に皮膜を形成し、使用後にはこの皮膜を剥離す
る所謂ピールオフ型パック、顔面などの皮膚に塗布し、
使用後に拭き取る型の所謂拭き取り型パックあるいは顔
面などの皮膚に塗布し、使用後に洗い流す型の所謂洗い
流し型パックがある。
【0004】これらのパックにおいては、例えば、ゼリ
ー状のピールオフ型パックの場合は、皮膜剤としてポリ
ビニルアルコール、増粘剤としてカルボキシメチルセル
ロース、保湿剤としてポリプロピレングリコールなどが
用いられる。
【0005】又、ペースト状のピールオフ型パックにお
いては、皮膜剤としてポリビニルアルコール及び酢酸ビ
ニル樹脂エマルジョン、油分としてオリーブ油、保湿剤
としてソルビットが用いられる。
【0006】更に、粉末状の洗い流し型パックとして
は、例えば、カオリン、タルク、酸化亜鉛、オリーブ
油、ポリエチレングリコール系界面活性剤、及びグリセ
リン等を配合したパックが用いられている。
【0007】近年、パックに温感及び曳糸性を与えるこ
とを目的としてグリセリンを高濃度に配合することが提
案された(特開昭61−161210号公報等)。この
パックにおいては、グリセリンをゲル化させるのに主と
してカルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子物質が
用いられている。
【0008】グリセリンを高濃度に含有したパックとし
ては、他には、カルボキシビニルポリマーの代わりに、
グリセリン脂肪酸エステル及び蔗糖脂肪酸エステルを配
合したパックも提案されている(特開平6−72841
号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】美容パックにおいて
は、血行促進効果、皮膚に水分を与える保湿効果及び過
剰な皮脂を吸収して除去する清浄効果を有することが要
求される。しかし、上記のグリセリン含有パックでは、
保湿効果及び清浄効果は十分には期待できなかった。
【0010】近年、藍藻類の一種であるスピルリナが、
蛋白質やビタミン類等の栄養素の含有量が高く、且つこ
れらの栄養素をバランスよく含有していること、さらに
古代から食用に供されていて人に対して極めて安全性が
高いことから、健康食品として注目されている。
【0011】本発明者らは、スピルリナが特に美容ビタ
ミンと言われているビタミンB6 、ビタミンB12、ビタ
ミンEをはじめ、βーカロチンなども含んでいることに
注目し、このような優れた特性を有するスピルリナを美
容パックの主成分として用い、さらにこれに特定の成分
を配合することにより、優れた血行促進効果、保湿効果
及び清浄効果を与える美容パックを提供できることを見
出した。
【0012】
【課題を解決するための手段】スピルリナを美容パック
として用いて美容効果を発揮させることは、例えば特開
昭52−31836号公報に既に提案されているが、本
発明では、スピルリナに加えてビタミンEとビタミンC
とを組み合わせた成分を配合することによってよりいっ
そう美容効果を向上させた美容パックを提供することが
でき、さらにスーパーオキサイドディムスターゼ(以下
単に「SOD」と略称する)やラクトフェリンやラクト
ペルオキシダーゼを配合することによって、さらに美容
効果あるいは保存安定性を向上させた美容パックを提供
することができることを見出した。
【0013】すなわち、本発明は、(1)乾燥重量で1
0〜85重量%のスピルリナに、ビタミンEとビタミン
Eに対して等モル以上のビタミンCとを組み合わせた成
分を配合することを特徴とする美容パックであり、
(2)さらにスーパーオキサイドディムスターゼを配合
してなる前記(1)に記載の美容パックであり、(3)
さらにラクトフェリンを配合してなる前記(1)に記載
の美容パックであり、(4)さらにラクトペルオキシダ
ーゼを配合してなる前記(2)に記載の美容パックであ
る。
【0014】さらには、(5)さらに麦飯石粉末を配合
してなる前記(1)に記載の美容パックである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の美容パックに使用
される各成分について詳細に説明する。
【0016】スピルリナは藍藻類の一種で、光合成する
微生物である。スピルリナは、蛋白質、炭水化物、ビタ
ミン類等の栄養素の含有量が多く、且つこれらの栄養素
をバランスよく含有しているだけでなく、DNA及びR
NA等の核酸を大量に含有している。例えば、スピルリ
ナ100g中、たとえばDNAを0.5g、RNAを4
g、そして蛋白質を70g含有するという。本発明の美
容パックではこのスピルリナの直接的な美容効果と栄養
による美肌効果を活用するものである。
【0017】さらには、スピルリナは、例えば水と混合
することによって特有の粘性を示す性質があり、従来の
美容パックで保湿性及び曳糸性を付与するために用いら
れているグリセリンを必要としない。また、スピルリナ
には他の藻類が含有しないガンマ・リノレイン酸という
脂肪分が含まれており、皮膚表面から直接吸収され、ア
レルギー性皮膚疾患を抑制する効果がある。さらに、多
量に含まれている核酸は、皮膚の若返りに効果がある。
本発明で好適に用いるスピルリナとしては、アースロス
ピラ属プラテンシス種、スピルリナ属マキシマ種及びス
ピルリナ属セネデスムス種を挙げることができる。
【0018】このように、スピルリナはそれ自体皮膜形
成性、すなわち皮膚表面を覆う性質を有し、且つ豊富な
栄養素を含有するところから、これを美容パックとして
用いることによって水溶性及び油溶性の抗酸化性を有す
るビタミン類が皮膚に密着して、過酸化脂質やフリーラ
ジカルを取り除くことによる清浄効果や血行促進効果、
さらには保湿効果に伴うパック中の有効成分の吸収の促
進が達成される。具体的には、皮膚の表面を清浄にした
り、紫外線の影響を受けた皮膚表面のメラニン色素を消
失させてシミの発生を防止したり、シミを消す効果を発
揮する。さらには、中年以降の男女、特に女性にとって
大きな悩みである小じわの発生をも防止し、皮膚表面に
艶を与えると共に化粧の乗りを向上させる効果を示す。
さらにはスピルリナが含有する葉緑素、フィコシアニン
およびベータカロチンの相乗効果で優れた抗酸化性が発
揮され、皮膚組織に対する制ガン効果もあると言われて
いる。
【0019】次に、本発明の美容パックに配合されるビ
タミンEは、抗酸化作用を有するので、皮膚の老化を促
進する過酸化脂質の生成を抑える効能がある。よって、
ビタミンEは、皮膚の老化に伴う現象である弾力性の低
下、皮脂分泌作用の減退、皮膚の保水能の低下等を抑え
る効果を有し、さらには、皮膚のコラーゲン組織及び血
管壁等の各種組織を強化する作用も有している。ビタミ
ンEとしては、α−トコフェロール、β−トコフェロー
ル、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−ト
コトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリ
エノール、δ−トコトリエノール等の同族体がいずれも
好ましく用いられる。そしてこれらのビタミンE及びそ
の同族体において、D体、L体の何れも好ましく用いら
れる。中でも、L体のα−トコフェロールが、生物学的
活性が高い点で好ましい。また、β−トコフェロール、
γ−トコフェロール及びδ−トコフェロールは、L体の
α−トコフェロールに比べて生物学的活性は低いものの
抗酸化作用が高い点で好ましい。これらのビタミンE
も、遊離化合物の形態では空気酸化に対し不安定である
ので、エステル誘導体の形で使用することが好ましく、
中でも酢酸エステル、プロピオン酸エステル及びニコチ
ン酸エステルが好ましい。
【0020】ビタミンCはそれ自体皮膚への異常色素沈
着を抑制して皮膚を白くする効果を持つが、本発明の美
容パックにおいてビタミンEと組み合わせることによっ
てビタミンEの上述の種々の作用、例えば抗酸化作用、
組織強化作用及び酵素活性の維持と増進の作用を補強す
る。具体的には、細胞内に入ったビタミンEが捕捉した
過酸化物フリーラジカルを細胞外のビタミンCに転送
し、血流を通じて尿または汗として体外に***する作用
を促す。
【0021】ここでビタミンCとしては、遊離のL−ア
スコルビン酸を用いることが望ましい。L−アスコルビ
ン酸としては、柑橘類又は副腎皮質から抽出した製品、
発酵法で製造された製品、合成法で製造された製品及び
遺伝子操作で製造された製品のいずれが用いられてもよ
い。しかし、ビタミンCは、遊離のL−アスコルビン酸
の状態では、不安定であるところから、エステル誘導体
の形で使用してもよい。柑橘類の果実は内部の種子を守
るために皮にヘスペリジンという抗酸化剤を含んでいる
が、ビタミンCの作用はヘスペリジンとの相乗作用によ
り格段に向上する。従って、柑橘類の皮をビタミンCと
併用してビタミンC供給源としてもよく、中でもアセロ
ラはビタミンCとヘスペリジンを豊富に含んでいること
から、本発明の目的に適したビタミンC供給源である。
アセロラあるいは柑橘類の皮を過剰のビタミンCと併用
することで、ビタミンEの作用が増強されることから、
好適な実施態様である。ここで「アセロラ」とは、特に
中南米で産出する果実を凍結乾燥等の手法により乾燥粉
末の状態で得られるものを指す。
【0022】ビタミンCは、ビタミンEの作用を増強す
るためにビタミンEに対して等モル以上の量で用いられ
ねばならず、通常5モル以下の範囲の量が用いられる。
【0023】本発明の美容パックに配合されるもう一つ
の成分であるSODは、生体内に発生した活性酸素を酸
素と過酸化水素とに分解する作用を有する酵素である。
SODとしては、例えば、細胞質に存在する銅と亜鉛と
を含有するCu2+- Zn2+−SOD、ミトコンドリアに
存在するマンガンを含有するMn3+−SOD及び細菌に
存在する鉄を含有するFe3+−SODの何れも好ましく
用いられる。
【0024】本発明の美容パックは、さらにラクトフェ
リンを配合するのが好ましい。このラクトフェリンは、
母乳、牛乳等に含有され、生体内では、唾液、血清、膵
液、***、腸液などの分泌液に含まれ、牛乳よりも母乳
中に多く含まれる。通常牛乳から分離、精製され、凍結
乾燥された粉末として入手できる。ラクトフェリンは、
水に易溶性でほとんど無味無臭であり、中性では加熱で
失活するが、酸性では比較的安定で、副作用の心配はな
い。強い抗菌作用を有し、その独特の抗菌作用は鉄結合
能が強いことによる細菌と細胞との鉄の授受によるもの
とみられている。
【0025】ラクトフェリンは、特に運動性好気性細
菌、大腸菌、サルモネラ菌、グラム陰性桿菌、緑膿菌等
の病原性細菌に対する抗菌作用を有する。また本発明の
美容パックでは、ラクトフェリンは抗菌作用ばかりでな
くアセロラやビタミンEやSODの効能を高める働きを
する。
【0026】ラクトフェリンは、ラクトペルオキシダー
ゼと併用するのが好ましい。ラクトペルオキシダーゼ
は、牛乳及び母乳に多く含まれている。ラクトペルオキ
シダーゼは、グラム陰性菌、サルモネラ菌、脱窒素菌、
ブドウ状球菌、腸内病原性菌、連鎖球菌、口腔連鎖球菌
等に対する抗菌性を有する。ラクトフェリンはラクトペ
ルオキシダーゼと共に相乗効果を示して抗菌作用が一段
と向上する。
【0027】さらに本発明の美容パックには麦飯石粉末
を配合することが望ましい。麦飯石は、水に溶存してい
る有毒な重金属や細菌を吸着して水を浄化し、それ自体
から種々のミネラル分を溶出して水のイオン性を変える
といわれており、溶出したミネラル分が人体の機能に及
ぼす効能との関連から、薬石の一種として古くから知ら
れている。薬石としての効能として皮膚の疾患に対する
外用薬として適していることが文献にも記載されてい
る。本発明の美容パックに麦飯石粉末を配合することに
よって皮膚表面の汚れや余分な脂肪分、角質化した皮膚
などを吸着除去、あるいは皮膚細胞の賦活再生活動など
を促進し、例えばアトピー性皮膚疾患に効能を発揮す
る。
【0028】本発明の美容パックには、本発明の目的を
達成し得る限り、上記の成分の他に乳化剤、酸化亜鉛等
の白色顔料、あるいはd−ソルビトールのような保湿剤
を添加してもよい。
【0029】乳化剤としては、化粧品に通常配合される
乳化剤を用いることができ、アニオン界面活性剤、カチ
オン界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両性界面活性
剤の中から化粧品に用いられているものが選ばれればよ
い。
【0030】白色顔料としては、カオリン、酸化亜鉛、
チタンホワイト、及びタルク等を用いることができ、粉
末状パックやアイシャドウ、ファンデーション、頬紅、
白粉等の粉末状のメイクアップ化粧品に一般的に配合さ
れる顔料を用いることができる。
【0031】本発明の美容パックには、必要に応じて保
湿剤として、d−ソルビトールを配合してもよい。
【0032】また本発明の美容パックに、必要によって
は海草の粉末を配合し、全身美容パックとして利用する
こともできる。海草としては、藍藻のスイゼンジノリ、
褐藻のコンブ、ワカメ、紅藻のノリ、テングサ、カラゲ
ナン、緑藻のクロレラ、鞭毛藻のユーグレナなどが用い
られる。
【0033】本発明の美容パックにおいては、スピルリ
ナの含有量を乾燥重量で10〜85重量%の範囲で選ぶ
ことによって肌の状態を改善する目的は十分達成でき、
40〜50重量%の範囲が特に好ましい。これらの数値
範囲は美容パック全体の重量に対するスピルリナの乾燥
重量を示す。
【0034】本発明の美容パックにおけるビタミンEと
ビタミンCとの組み合わせ及び/またはSODの配合量
は、美容パック全重量に対して0.05〜0.5重量%
の範囲から選ばれる。
【0035】本発明の美容パックの好ましい配合の一例
としては、スピルリナが10〜70重量%、ビタミンC
が0.2〜0.3重量%、ビタミンEが0.03〜0.
06重量%、SOD様物質が0.05〜0.5重量%及
び蔗糖エステル乳化剤が0.05〜0.1重量%という
配合を挙げることができる。この配合において、残部と
して、タルク、カオリン、亜鉛華等の白色顔料及び/あ
るいは海草粉末などを、本発明の目的を阻害しない限り
で、その他の成分として配合し、全成分をもって100
%にする。
【0036】本発明の美容パックに好適に配合されるラ
クトフェリンの量は、パック全量に対して0.001〜
0.005重量%の範囲から選ばれ、さらにラクトペル
オキシダーゼの配合量は0.001〜0.005重量%
の範囲から選ばれる。
【0037】本発明の美容パックに配合される麦飯石は
粉体を使用し、その配合量はパック全量のうち5〜30
重量%を占める量で選ばれる。
【0038】本発明の美容パックは、例えば以下の方法
で調製することができる。
【0039】先ず、培養糟から取り出したスピルリナを
スプレードライあるいは凍結乾燥などの方法により比較
的低温、短時間で乾燥して得られたスピルリナ粉末を原
料として用いる。特に凍結乾燥は、スピルリナを高温に
加熱する操作を伴わないので、加熱によるスピルリナの
変質がなくて好ましい。
【0040】次に、このスピルリナの乾燥粉末を残りの
成分と混合することによって本発明の美容パックを調製
する。スピルリナの乾燥粉末に残りの成分を混合する順
序については、特に制限はなく、上記の成分全てを一度
にスピルリナの乾燥粉末に混合してもよい。
【0041】このようにして得られた本発明の美容パッ
クは、使用時には、蒸留水、化粧水あるいは乳液と混合
してペースト状にし、そのペーストを顔面その他の皮膚
表面に塗布して使用する。あるいは、ガーゼを皮膚表面
に当て、ガーゼの上からパックを塗るという方法で使用
しても良い。
【0042】ペースト状パックでは、必要に応じてオリ
ーブ油、スクワラン等の油分を配合した処方も可能であ
る。
【0043】
【実施例】(実施例1)次の処方で各成分を十分に粉
砕、混合して美容パックを調製した。
【0044】 スピルリナ粉末 85重量部 アセロラ粉末 4重量部 ビタミンE 0.1重量部 SODを含む粉末(*) 10重量部 (* Biogenesis Food Corporation発売, 商品名「Anti
oxidant 」) 蔗糖エステル乳化剤 0.1重量部 調製した美容パックを7名の被験者に提供し、被験者は
これに水を加えて混練し、得られたペースト状のパック
を顔面に塗布し、塗膜の乾燥によって顔面の皮膚に引き
つりを感じた後に冷水で洗い落とした。時間はほぼ15
ないし20分であった。
【0045】被験者は全て女性であり、年齢及び皮膚の
状態は以下の通りであった。
【0046】 被験者1: 年齢20才、にきび 被験者2: 年齢20才、にきび 被験者3: 年齢23才、にきび、肌が固く地黒 被験者4: 年齢52才、しみ、小皺、日焼け 被験者5: 年齢55才、しみ 被験者6: 年齢45才、しみ、くすみ、黒ずみ、ゴルフ焼け 被験者7: 年齢40才、しみ、くすみ 各被験者は、適用直後に既に即効的な皮膚表面の好転を
感じていたが、3日に一度の頻度で入浴中に適用したと
ころ、結果は以下の通りであった。
【0047】 被験者1: 1ヶ月でにきびがおさまり、肌が白くなっ
た。
【0048】 被験者2: 1ヶ月で顔面の赤みがおさまり、肌が白く
なった。
【0049】 被験者3: 1ヶ月で肌が白くなった。
【0050】 被験者4: 2ヶ月で日焼けがおさまり、肌に透明感及
び瑞々しさが戻った。
【0051】 被験者5: 2ヶ月で肌のくすみがとれ、白くなった。
【0052】 被験者6: 45日で肌のくすみ、黒ずみがなくなり、
肌に透明感が戻った。
【0053】 被験者7: 45日で肌のしみ、くすみがなくなり、肌
に透明感が戻った。
【0054】(実施例2)実施例1で調製した美容パッ
ク100重量部に対して0.3重量部に相当する量のラ
クトフェリンを添加し、蒸留水を加えて混練してペース
ト状にし、これをチューブに詰めて室温で保存した。
【0055】1年後にも変質は見られず、スピルリナ中
の蛋白質の分解に起因する悪臭がなく、安定に保存でき
た。
【0056】(実施例3)実施例1で調製した美容パッ
ク100重量部に対して15重量部に相当する量の麦飯
石を添加し、被験者の手の甲に毎日一回適用した。
【0057】一週間後には手の甲の表面のざらざらした
感触が消え、潤いが感じられ滑らかな感触が得られ、シ
ミが薄くなったことが観察された。
【0058】(実施例4)実施例1で調製した美容パッ
ク100重量部に対して30重量部に相当する量のd−
ソルビトールおよび50重量部に相当する海草粉末を配
合し、十分に混合した後、蒸留水を加えてペースト状に
した。50才以上の女性5名を被験者とし、被験者の全
身にペーストを塗布し、10分間マッサージをして15
分間乾燥した後、洗い流した。
【0059】これを15日間続けたところ、全身の皮膚
に張りと潤いが感じられ、シミやくすみが目立たなくな
っていることが観察された。
【0060】
【発明の効果】本発明の美容パックに用いられているス
ピルリナには、蛋白質の含有量が62〜70%と、栄養
素の含有量が多く、且つビタミンA、ビタミンB1 、ビ
タミンB2 、ナイアシン、ビタミンB6 、ビタミンB12
等、各種の栄養素をバランスよく含有している。又、ス
ピルリナには全量の4〜6%の脂肪分が含まれている
が、この脂肪分の半量以上はリノール酸とγ−リノレイ
ン酸によって構成されている。スピルリナに含まれる核
酸およびγ−リノレイン酸は、皮膚から直接吸収され、
特にγ−リノレイン酸はビタミン類の一部と協調してア
トピー性皮膚炎を軽減する効果があり、抗アレルギー作
用を有し、皮膚を美しくする。一方、核酸は細胞を活性
化し、皮膚の若返り作用を示す。更に、スピルリナは、
古代から食用に供されてきた点からも明らかなように、
極めて安全性が高い。
【0061】本発明の美容パックには、このような優れ
た特性を有するスピルリナ粉末が、10〜70重量%と
高濃度に配合されているので、皮膚に塗布されると上記
のような生理作用を有する成分が各種の栄養成分と共に
直接皮膚から吸収されて、肌の状態を改善し、肌の色を
白くする効果を発揮する。すなわち、本発明の美容パッ
クは細胞の基礎代謝を活発にして皮膚に活力を与える美
容パックである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥重量で10〜85重量%のスピルリ
    ナに、ビタミンEとビタミンEに対して等モル以上のビ
    タミンCとを組み合わせた成分を配合することを特徴と
    する美容パック。
  2. 【請求項2】 さらにスーパ−オキサイドディムスター
    ゼを配合してなる前記請求項1に記載の美容パック。
  3. 【請求項3】 さらにラクトフェリンを配合してなる前
    記請求項1に記載の美容パック。
  4. 【請求項4】 さらにラクトペルオキシダーゼを配合し
    てなる前記請求項3に記載の美容パック。
  5. 【請求項5】 スピルリナが、アースロスピラ属プラテ
    ンシス種、スピルリナ属マキシマ種及びスピルリナ属セ
    ネデスムス種からなる群から選択された1種以上のスピ
    ルリナである請求項1に記載の美容パック。
  6. 【請求項6】 スーパ−オキサイドディムスターゼが、
    細胞質に含有されるCu2+−Zn2+−SOD、Mn
    3+−SODまたはFe3+−SODよりなる群から選
    択される少なくとも一種である請求項1に記載の美容パ
    ック。
  7. 【請求項7】 さらに麦飯石粉末を配合してなる請求項
    1に記載の美容パック。
JP10040670A 1998-02-23 1998-02-23 美容パック Withdrawn JPH11240817A (ja)

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