JPH11238814A - 半導体記憶装置およびその制御方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその制御方法

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JPH11238814A
JPH11238814A JP10040223A JP4022398A JPH11238814A JP H11238814 A JPH11238814 A JP H11238814A JP 10040223 A JP10040223 A JP 10040223A JP 4022398 A JP4022398 A JP 4022398A JP H11238814 A JPH11238814 A JP H11238814A
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voltage
gate
transistor
film
semiconductor substrate
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JP10040223A
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Yasumasa Sawada
田 安 正 澤
Kiyomi Naruge
毛 清 実 成
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電圧書き込みと、セルサイズの小型化を可
能とする。 【解決手段】 本発明の半導体記憶装置は、半導体基板
上に隣接して形成されたメモリセルトランジスタ2と選
択トランジスタ3とを備え、メモリセルトランジスタ2
は、酸化シリコン膜4、窒化シリコン膜5および酸化シ
リコン膜6からなる積層膜7と、その上面に形成された
制御ゲート8とを有する。選択トランジスタ3は、選択
ゲート9を有する。データ書き込み時には、選択ゲート
9にソース電圧よりもわずかに高い電圧を印加し、制御
ゲートには5V程度の電圧を印加する。これにより、ド
レイン領域側に空乏層が広がり、電子は、ソース側の空
乏層の端に沿って窒化シリコン膜5に注入される。した
がって、電子の注入効率が向上し、また、浮遊ゲートを
持たないためセルサイズを小型化でき、また、データ書
き込み時の制御電圧を10V以下にでき、素子構造を簡
略化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に書き換え
可能な半導体記憶装置、例えばEEPROMの素子構造および
データの書き込み方法および読み出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的に書き換え可能なメモリは、メモ
リセルの配列構成によって、NOR型とNAND型に分けられ
る。NOR型は高速だが高集積化が難しく、NAND型は低速
だが高集積化が容易であるという特徴を有する。
【0003】図8は従来のNAND型EEPROMの断面構造を示
す図である。従来のNAND型EEPROMは、図8に示すよう
に、半導体基板51上に絶縁膜52を介して浮遊ゲート
53を形成し、その上面に絶縁膜54を介して制御ゲー
ト55を形成した構造になっている。
【0004】浮遊ゲート53は例えばポリシリコンで形
成され、制御ゲート55は例えばタングステンシリサイ
ドで形成される。
【0005】データ(電子)の書き込みを行う場合は、
図8のソース端子56及びドレイン端子57を接地し、
制御ゲート55に20V程度の高電圧を印加する。これ
により、F-N(Fowler-Nordheim)トンネル効果により電子
が基板51から浮遊ゲート53に注入される。
【0006】一方、データ(電子)の消去を行う場合
は、制御ゲート55を接地し、ソース端子56及びドレ
イン端子57を開放して、基板51に20V程度の高電圧
を印加する。これにより、F-Nトンネル効果により電子
が浮遊ゲートから基板51に引き抜かれる。
【0007】図8のような構造のEEPROMは、浮遊ゲート
53ヘの電子の注入/消去には20V程度の高電圧が必
要であり、周辺トランジスタを高耐圧構造にしなければ
ならないため、製造プロセス及び素子構造が複雑化し、
歩留り低下を招き、ひいてはコストアップにつながる。
【0008】また、ソース側から浮遊ゲート53内に電
子を注入する、いわゆるソース・サイド・インジェクシ
ョン型のEEPROMが提案されている。図9はこの種のEEPR
OMの基本構造を示す断面図である。
【0009】図9のEEPROMは、ソース領域61とドレイ
ン領域62の間に、メモリトランジスタ63と選択トラ
ンジスタ64とを隣接して形成した構造になっており、
メモリセルトランジスタ63は制御ゲート65と浮遊ゲ
ート66を有し、選択トランジスタ64は選択ゲート6
7を有する。浮遊ゲート66はポリシリコンで形成する
のが一般的である。
【0010】データ(電子)の書き込みは、制御ゲート
65に高電圧を印加し、かつ、ドレインーソース間に所
定の電圧を印加して、選択トランジスタ64のしきい値
電圧よりも若干高い電圧を選択ゲート67に印加する。
これにより、電子は浮遊ゲート66のソース側から注入
される。
【0011】この動作原理は次の通りである。書き込み
バイアス状態では、浮遊ゲート66は制御ゲート65と
のカップリングで中間電位になっている。浮遊ゲート6
6下のチャネルは、浮遊ゲート66の電位に見合った負
電荷を必要とするが、チャネル電流が選択トランジスタ
64により低く抑えられているため、チャネル電子によ
る負電荷量では不十分である。この不足分を補うため
に、基板不純物のドナーがイオン化するべく浮遊ゲート
66下には深い空乏層Sが形成される。
【0012】すなわち、Si基板表面のエネルギーレベ
ルが深く下がる。そして、浮遊ゲート66下にあるSi
基板上の酸化膜のエネルギーレベルも深く下がる。これ
により、Si−酸化膜のエネルギー障壁が保たれる。
【0013】この状態で、ソース領域61から選択トラ
ンジスタ67のチャネルを通って浮遊ゲート66下のチ
ャネル領域にエネルギーを失うことなく進入した電子
は、その上面の酸化膜の伝導帯のエネルギーレベルより
も高いエネルギーレベルとなって進入する。そしてその
電子は、浮遊ゲート66と基板の間の電界に沿って、酸
化膜のエネルギー障壁を越えて浮遊ゲート66へ注入さ
れる。一方、データ(電子)の消去は、制御ゲート65
及び選択ゲート64を接地し、ドレイン62に12V程
度の電圧を印加して、浮遊ゲート66からドレイン62
へF-Nトンネル効果で電子を引き抜くことで行われる。
【0014】このように、図9のEEPROMは、選択トラン
ジスタ64がプログラム電流を低く抑えており、浮遊ゲ
ート66のソース側から電子の進行方向に沿って電子を
注入するため、ドレイン側から電子を注入する通常のホ
ットエレクトロン注入よりも電子の注入効率がよいとい
う特徴を有する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8,
9のEEPROMはいずれも、浮遊ゲートをポリシリコン等の
導電材料で形成している。浮遊ゲートを導電材料で形成
すると、浮遊ゲートが制御ゲートと容量結合を起こし、
浮遊ゲートに直接電圧を印加しなくても、浮遊ゲートの
電圧は、制御ゲートに印加した電圧と接地電圧との中間
の電圧になる。
【0016】ところが、浮遊ゲートと制御ゲートとの容
量結合が弱いと、浮遊ゲートの電圧が低くなって電子の
注入効率が低下するため、図10に示すように、浮遊ゲ
ートの表面積をできるだけ広げて、浮遊ゲートと制御ゲ
ートとのカップリング比を高くする必要がある。このた
め、セルサイズを小型化することが困難で、高集積化の
妨げになっていた。
【0017】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、電荷蓄積層に低電圧で電子を
注入でき、かつ、電子の注入効率がよく、かつ、セルサ
イズを小型化できる半導体記憶装置およびその制御方法
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、半導体基板上に隣接して形
成された制御ゲートおよび選択ゲートと、前記制御ゲー
トと半導体基板表面との間に形成された電荷蓄積層と、
前記制御ゲートおよび選択ゲートの両側の半導体基板内
に形成されたソース領域およびドレイン領域と、を備
え、データを書き込む際には、前記選択ゲートにしきい
値電圧よりもわずかに高い電圧を印加して、前記ソース
領域に近い側から前記電荷蓄積層に電子を注入する半導
体記憶装置であって、半導体基板と前記制御ゲートとの
間には、半導体基板上面に形成された絶縁膜と、この絶
縁膜の上面に形成された窒化シリコン膜と、を含む積層
膜が形成され、この積層膜中の前記窒化シリコン膜と、
前記絶縁膜および前記窒化シリコン膜の界面近傍との少
なくとも一方を前記電荷蓄積層として利用するものであ
る。
【0019】請求項2の発明は、半導体基板上に形成さ
れ、半導体基板からの電子を注入可能な電荷蓄積層を有
するメモリセルトランジスタと、前記メモリセルトラン
ジスタに隣接して形成され、選択ゲートを有する選択ト
ランジスタと、前記メモリセルトランジスタおよび前記
選択トランジスタの両側の半導体基板内に形成されたソ
ース領域およびドレイン領域と、を備え、データを書き
込む際には、前記選択ゲートに前記選択トランジスタの
しきい値電圧よりもわずかに高い電圧を印加して、前記
ソース領域に近い側から前記電荷蓄積層に電子を注入す
る半導体記憶装置であって、前記メモリセルトランジス
タは、半導体基板上面に形成された絶縁膜と、この絶縁
膜の上面に形成された窒化シリコン膜と、を含む積層膜
と、この積層膜の上面に形成された制御ゲートとを有
し、前記積層膜中の前記窒化シリコン膜と、前記絶縁膜
および前記窒化シリコン膜の界面近傍との少なくとも一
方が前記電荷蓄積層として利用され、前記選択トランジ
スタは、エンハンスメント型であり、前記メモリセルト
ランジスタは、前記電荷蓄積層に電子を注入しない状態
ではディプレッション型である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した半導体記
憶装置およびその制御方法について、図面を参照しなが
ら具体的に説明する。以下では、NAND型のEEPROMを例に
とって説明する。
【0021】図1は本発明に係る半導体記憶装置の一実
施形態の断面構造を示す図であり、EEPROMのメモリセル
1個分の構造を示している。図1のEEPROMは、ソース・
サイド・インジェクションを行うものであり、図1
(a)は基本構造を示す図、図1(b)はデータの書き
込み原理を説明する図である。
【0022】図1のEEPROMは、半導体基板1上に隣接し
て形成されたメモリトランジスタ2と選択トランジスタ
3とを備え、メモリセルトランジスタ2は、酸化シリコ
ン膜4、窒化シリコン膜5および酸化シリコン膜6から
なる積層膜7と、その上面に形成された制御ゲート8と
を有する。選択トランジスタ3は、選択ゲート9を有す
る。
【0023】図1のEEPROMは、ポリシリコン等からなる
浮遊ゲートの代わりに、積層膜7内の窒化シリコン膜5
を電荷蓄積層として利用する。正確には、窒化シリコン
膜5自体と、窒化シリコン膜5とその下部の酸化シリコ
ン膜4との界面近傍とが、電荷蓄積層として利用され
る。
【0024】従来は、浮遊ゲート内に電子を注入してい
たため、浮遊ゲートの電圧を上げる必要があり、例え
ば、浮遊ゲートの表面積を大きくして制御ゲート8との
カップリングを大きくしている。これに対して、図1の
積層膜7は絶縁材料で形成されているため、薄膜化が可
能であり、低い制御ゲート電圧で積層膜7の最下層膜4
に十分な電界を供給できる。このため、従来の浮遊ゲー
トタイプに比べて、積層膜7の表面積を小さくでき、セ
ルサイズを小型化することができる。
【0025】また、窒化シリコン膜5中に取り込まれた
電子は、ポリシリコン等で形成された浮遊ゲート内に取
り込まれる場合に比べて、膜中の電子の移動が少ない。
このとき、注入された電子によって、ソース側から徐々
に積層膜7の電圧が下がり、空乏層の延びが徐々にドレ
イン側に移動するため、ソース・サイド・インジェクシ
ョンをより効率的に行うことができる。
【0026】図2は図1のEEPROMのレイアウト図、図
3,4は図1のEEPROMの製造工程を示す図である。図
3,4は図2のA−A′線断面図を示している。以下、
これらの図に基づいて、図1のEEPROMの製造工程を簡単
に説明する。まず、図3(a)に示すように、P型シリ
コン基板1上のセル形成領域内にリンイオンを注入して
ディプレッション化(図示の点線部分)した後、基板表
面に酸化シリコン膜4を形成する。次に、図3(b)に
示すように、酸化シリコン膜4の上面に窒化シリコン膜
5および酸化シリコン膜6を順に形成する。すなわち、
酸化シリコン膜4/窒化シリコン膜/酸化シリコン膜4
からなる積層膜7を形成する。
【0027】次に、図3(c)に示すように、酸化シリ
コン膜6の上面に、制御ゲート8用の配線材料であるポ
リシリコン層8を形成する。次に、図4(a)に示すよ
うに、ポリシリコン層8の上面にフォトレジスト膜10
を形成した後、RIE法により選択トランジスタ3の形
成箇所内のポリシリコン層8、酸化シリコン膜6および
窒化シリコン膜5を除去する。次に、露出された酸化シ
リコン膜4の上方からボロンイオンを注入して、選択ト
ランジスタ3の形成箇所内の基板表面付近をエンハンス
メント化した後、酸化シリコン膜4とフォトレジスト膜
10を除去する。
【0028】次に、基板の上面に酸化シリコン膜4を形
成する。次に、図4(b)に示すように、酸化シリコン
膜4の上面に、選択ゲート9の電極材料となるポリシリ
コン層13を形成した後、図4(c)に示すように、一
部のポリシリコン層13を除去して選択ゲート電極9を
形成する。これにより、メモリセルトランジスタ2に隣
接して選択トランジスタ3が形成される。また、リン等
の不純物イオンを注入してソース領域11とドレイン領
域12を形成する。その後、不図示のビット線およびワ
ード線を形成し、各メモリセルトランジスタ2をNAND接
続する。
【0029】図5は図1に示すNAND構成のEEPROMの各電
極に印加する電圧を示す図、図6は図1のEEPROMの概略
レイアウト図、図7は図1のEEPROMの断面図である。以
下、図5〜図7を用いて図1のEEPROMの動作を説明す
る。
【0030】図1のEEPROMは、窒化シリコン膜5、ある
いは窒化シリコン膜5と酸化シリコン膜4との界面近傍
に電子が注入されたか否かにより、データの「0」と
「1」を判別する。窒化シリコン膜5に電子を注入する
場合には、選択されたメモリセル(以下、選択セルと呼
ぶ)のドレイン電極Dを5Vに、ソース電極Sを0V
に、制御ゲート(CG)8を3Vに、選択ゲート(S
G)9を1.5Vに設定する。
【0031】NAND構成のEEPROM内には、図6に示すよう
に、ドレイン電極Dとソース電極Sが選択セルと共通な
非選択セル(以下、非選択1セルと呼ぶ)と、制御ゲー
ト(CG)8と選択ゲート(SG)9が選択セルと共通
な非選択セル(以下、非選択2セルと呼ぶ)とが設けら
れている。非選択セル1は、図7に示すように、ドレイ
ン電極Dとソース電極Sとの間に隣接して形成されてい
る。
【0032】選択セルにデータを書き込む際には、非選
択1セルのドレイン電極Dを5Vに、選択ゲート(S
G)9と制御ゲート(CG)8を3Vに、ソース電極S
を0Vに設定し、非選択2セルのドレイン電極Dとソー
ス電極Sを0Vに、選択ゲートSGを1.5Vに、制御ゲ
ートCGを3Vに設定する。
【0033】これにより、選択セルについては、図7に
示すように、ドレイン領域12からソース領域11側に
かけて空乏層Sが延びる。ここで、選択ゲート9を、し
きい値電圧よりも若干高い電圧、例えば1.5Vに設定
すると、選択ゲート9側から制御ゲート8側に流れ出た
電子は、図1(b)に示すように、空乏層Sの端に沿っ
て窒化シリコン膜5の左側端部に注入される。窒化シリ
コン膜5内に電子が注入されると、その分だけ空乏層S
が縮まり、次に注入される電子は、前回の注入位置より
もわずかに右側(ドレイン側)に注入され、それによ
り、さらに空乏層Sが縮まる。
【0034】以下、同様に、窒化シリコン膜5内には常
に空乏層Sの端に沿って電子が注入され、結局、窒化シ
リコン膜5の全面に電子を注入することができる。
【0035】一方、データの読み出しを行う場合は、選
択セルについては、ドレイン電極Dを1.5Vに、ソース
電極Sと制御ゲート8を0Vに、選択ゲート9を3Vに
設定する。また、非選択1セルのドレイン電極Dを1.5
Vに、ソース電極Sを0Vに、選択ゲートSGと制御ゲ
ートCGを3Vに設定する。さらに、非選択セル2セル
のドレイン電極Dとソース電極Sを0Vに、選択ゲート
9を3Vに、制御ゲートを0Vに設定する。
【0036】これにより、選択セルについては、ドレイ
ンーソース間に電流が流れるか否かにより、データの
「0」「1」の判別が可能となる。より詳細には、窒化
シリコン膜5に電子が注入されていれば、しきい値が上
がるため、ドレインーソース間に電流が流れず、逆に、
窒化シリコン膜5内に電子が注入されていなければ、ド
レインーソース間に電流が流れる。
【0037】このように、本実施形態のEEPROMは、浮遊
ゲートの代わりに、酸化シリコン層4、窒化シリコン層
5および酸化シリコン膜6からなる積層膜7を設け、こ
の積層膜7中の窒化シリコン層5と酸化シリコン膜4の
界面近傍を電荷蓄積層として利用し、ソース側から電荷
蓄積層に電子を注入するため、電子の注入効率を高める
ことができる。また、ソース・サイド・インジェクショ
ンを行うため、制御ゲート8等に印加する電圧を10V
以下にすることができ、周辺トランジスタを高耐圧構造
にする必要がない。したがって、EEPROMの構造を簡略化
でき、コストダウンを図れる。さらに、電荷蓄積層に
は、そのサイズにかかわらず、制御ゲート8とほぼ同じ
電圧がかかるため、従来の浮遊ゲートよりも電荷蓄積層
のサイズを小さくでき、セルサイズを小型化できること
から、メモリチップの大容量化が可能となる。
【0038】なお、上述した実施形態では、NAND型の構
造にする例を説明したが、本発明は、NAND型以外の構成
のメモリにも適用できる。
【0039】すなわち、NAND型でない場合、図6の非選
択1セルがなく、同一の制御ゲート(CG)8や選択ゲ
ート(SG)9に複数のセルが接続された構造になり、
その断面図は図1(a)のようになる。この場合、図6
の点線で示した選択セルに対してデータ書き込みやデー
タ読み出しを行う際には、各ゲート8,9、ドレイン電
極D、ソース電極Sに、図5と同様の電圧を印加すれば
よい。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、浮遊ゲートを設ける代わりに積層膜を設け、積層
膜中の窒化シリコン膜と、積層膜中の絶縁膜と窒化シリ
コン膜の界面近傍との少なくとも一方を電荷蓄積層とし
て利用し、制御ゲートと選択ゲートを隣接して形成して
ソース側から電荷蓄積層に電子を注入するようにしたた
め、電子の注入効率を高くしつつ、セルサイズを小型化
することができる。また、ソース側から電荷蓄積層に電
子を注入するため、データ書き込み時に制御ゲート等に
印加する電圧を低くすることができ、高耐圧構造にする
必要がなくなる。したがって、素子の構造を簡略化で
き、歩留まり向上およびコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体記憶装置の一実施形態の断
面構造を示す図。
【図2】図1のEEPROMのレイアウト図。
【図3】図1のEEPROMの製造工程を示す図。
【図4】図3に続く製造工程を示す図。
【図5】図1のEEPROMの各電極に印加する電圧を示す
図。
【図6】図1のEEPROMの概略レイアウト図。
【図7】図1のEEPROMの断面図。
【図8】従来のNAND型EEPROMの断面構造を示す図。
【図9】ソース・サイド・インジェクション型のEEPROM
の基本構造を示す断面図。
【図10】浮遊ゲートと制御ゲートとのカップリング比
を高くする工夫をしたEEPROMの断面図。
【符号の説明】
1 p型シリコン基板 2 メモリセルトランジスタ 3 選択トランジスタ 4 酸化シリコン膜 5 窒化シリコン膜 6 酸化シリコン膜 7 積層膜 8 ポリシリコン層 10 フォトレジスト膜 11 ソース領域 12 ドレイン領域 13 ポリシリコン層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に隣接して形成された制御ゲ
    ートおよび選択ゲートと、 前記制御ゲートと半導体基板表面との間に形成された電
    荷蓄積層と、 前記制御ゲートおよび選択ゲートの両側の半導体基板内
    に形成されたソース領域およびドレイン領域と、を備
    え、 データを書き込む際には、前記選択ゲートにしきい値電
    圧よりもわずかに高い電圧を印加して、前記ソース領域
    に近い側から前記電荷蓄積層に電子を注入する半導体記
    憶装置であって、 半導体基板と前記制御ゲートとの間には、半導体基板上
    面に形成された絶縁膜と、この絶縁膜の上面に形成され
    た窒化シリコン膜と、を含む積層膜が形成され、この積
    層膜中の前記窒化シリコン膜と、前記絶縁膜および前記
    窒化シリコン膜の界面近傍との少なくとも一方を前記電
    荷蓄積層として利用することを特徴とする半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】半導体基板上に形成され、半導体基板から
    の電子を注入可能な電荷蓄積層を有するメモリセルトラ
    ンジスタと、 前記メモリセルトランジスタに隣接して形成され、選択
    ゲートを有する選択トランジスタと、 前記メモリセルトランジスタおよび前記選択トランジス
    タの両側の半導体基板内に形成されたソース領域および
    ドレイン領域と、を備え、 データを書き込む際には、前記選択ゲートに前記選択ト
    ランジスタのしきい値電圧よりもわずかに高い電圧を印
    加して、前記ソース領域に近い側から前記電荷蓄積層に
    電子を注入する半導体記憶装置であって、 前記メモリセルトランジスタは、 半導体基板上面に形成された絶縁膜と、この絶縁膜の上
    面に形成された窒化シリコン膜と、を含む積層膜と、こ
    の積層膜の上面に形成された制御ゲートとを有し、 前記積層膜中の前記窒化シリコン膜と、前記絶縁膜およ
    び前記窒化シリコン膜の界面近傍との少なくとも一方が
    前記電荷蓄積層として利用され、 前記選択トランジスタは、エンハンスメント型であり、 前記メモリセルトランジスタは、前記電荷蓄積層に電子
    を注入しない状態ではディプレッション型であることを
    特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】前記メモリセルトランジスタと前記選択ト
    ランジスタとを組にし、これら各組のトランジスタをNA
    ND接続したことを特徴とする請求項2に記載の半導体記
    憶装置。
  4. 【請求項4】データを書き込む際には、前記ドレイン領
    域に前記ソース領域よりも高電圧を印加し、かつ、前記
    選択ゲートに前記選択トランジスタのしきい値電圧より
    もわずかに高い電圧を印加し、かつ、前記制御ゲートに
    前記選択ゲートよりも高い電圧を印加することを特徴と
    する請求項2または3に記載の半導体記憶装置の制御方
    法。
  5. 【請求項5】データを読み出す際には、前記ドレイン領
    域に前記ソース領域よりも高電圧を印加し、かつ、前記
    選択ゲートにデータ書き込み時よりも高い電圧を印加
    し、かつ、前記制御ゲートを接地電圧に設定することを
    特徴とする請求項2または3に記載の半導体記憶装置の
    制御方法。
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