JPH11238636A - コモンモードノイズとノーマルモードノイズを除去するためのチョークコイル - Google Patents

コモンモードノイズとノーマルモードノイズを除去するためのチョークコイル

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JPH11238636A
JPH11238636A JP5902598A JP5902598A JPH11238636A JP H11238636 A JPH11238636 A JP H11238636A JP 5902598 A JP5902598 A JP 5902598A JP 5902598 A JP5902598 A JP 5902598A JP H11238636 A JPH11238636 A JP H11238636A
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JP
Japan
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winding
choke coil
flange portion
mode noise
common mode
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JP5902598A
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English (en)
Inventor
Takaaki Oi
井 隆 明 大
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コモンモードノイズおよびノーマルモードノ
イズの両方を除去することができ、第1の巻線と第2の
巻線との間において良好な耐電圧性を有し、生産性の良
好な構造のチョークコイルを得る。 【解決手段】 チョークコイル10は、磁性体で形成さ
れたボビン12を含む。ボビン12の両端部に形成され
た第1および第2のフランジ部16,18と中央部に形
成された第3のフランジ部20との間に、第1の巻線2
6および第2の巻線28を形成する。第1の巻線26の
両端を電極22a,22bに接続し、第2の巻線28の
両端を電極24a,24bに接続する。第1の巻線26
および第2の巻線28にコモンモードノイズが流れたと
き、第3のフランジ部20に生じる磁束が打ち消される
ように、第1および第2の巻線26,28を巻回する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はチョークコイルに
関し、特にたとえば、導線を巻回した巻線によって2つ
のコイルを形成した巻線型のチョークコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のコモンモードチョークコ
イルの一例を示す斜視図である。チョークコイル1は、
磁性体で形成されたボビン2を含む。ボビン2は、柱状
の巻装部とその両端部のフランジ部2a,2bとで構成
される。ボビン2の巻装部には、2つの導線が重ねて巻
回されるバイファイラ巻によって、第1および第2の巻
線3a,3bが形成される。2つの導線は、ボビン2の
一方のフランジ部2b側からフランジ部2a側に向かっ
て巻き上げられ、フランジ部2a側において折り返され
て、フランジ部2b側に導かれる。フランジ部2bに
は、4つの電極4a,4b,4c,4dが形成される。
なお、電極4dは、フランジ部2bの隠れた端部に形成
されているため、図9では図示されていない。
【0003】そして、2つの電極4a,4cに第1の巻
線3aの両端が接続され、他の2つの電極4b,4dに
第2の巻線3bの両端が接続される。このチョークコイ
ル1では、たとえば電極4a,4bに信号源が接続さ
れ、電極4c,4dに負荷が接続される。そして、第1
の巻線3aに往路の電流が流れる場合、第2の巻線3b
に復路の電流が流れる。ここで、第1の巻線3aおよび
第2の巻線3bにコモンモードノイズが流れた場合、同
相の電流が第1の巻線3aおよび第2の巻線3bに流
れ、ボビン2に磁束が発生する。このとき、第1の巻線
3aによって発生する磁束と第2の巻線3bによって発
生する磁束とが同じ向きとなるように巻線が形成され
る。それにより、第1の巻線3aおよび第2の巻線3b
にはインダクタンスが生じ、このインダクタンスによっ
てコモンモードノイズが除去される。
【0004】また、図10は、従来のチョークコイルの
他の例を示す斜視図である。このチョークコイル5は、
リング状のトロイダルコア6を含む。トロイダルコア6
は、端子台7に取り付けられる。端子台7には、4つの
端子8a,8b,8c,8dが形成される。さらに、ト
ロイダルコア6には、2つの導線が別々に巻回され、第
1および第2の巻線9a,9bが形成される。そして、
第1の巻線9aの両端が端子8a,8cに接続され、第
2の巻線9bの両端が端子8b,8dに接続される。こ
こでは、端子8aから端子8cに向かって左回りとなる
ように第1の巻線9aが巻回され、端子8bから端子8
dに向かって右回りとなるように第2の巻線9bが形成
されている。
【0005】このチョークコイル5においては、たとえ
ば端子8a,8bに信号源が接続され、端子8c,8d
に負荷が接続される。そして、第1の巻線9aに往路の
電流が流され、第2の巻線9bに復路の電流が流され
る。ここで、コモンモードノイズが流れると、第1の巻
線9aおよび第2の巻線9bによって、トロイダルコア
6に同じ向きの磁束が生じ、それによって第1の巻線9
aおよび第2の巻線9bにインダクタンスが生じる。こ
れらのインダクタンスによって、コモンモードノイズが
除去される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すチョークコイルでは、導線がバイファイラ巻されて
いるため、第1の巻線と第2の巻線との結合が大きく、
ノーマルモードの電流によって生じる磁束が互いに打ち
消し合う。そのため、ノーマルモードの電流に対してイ
ンダクタンスが得られず、ノーマルモードノイズを除去
することが困難である。また、2つの導線を重ねて巻回
しているため、第1の巻線と第2の巻線との間におい
て、良好な耐電圧性を得ることが困難である。
【0007】また、図10に示すチョークコイルでは、
2つの導線が別々に巻回されているため、ノーマルモー
ドの電流に対するインダクタンスも得ることができ、ノ
ーマルモードノイズの除去も可能であるが、リング状の
トロイダルコアに導線を巻回するのが煩雑であり、生産
性が著しく悪い。
【0008】それゆえに、この発明の主たる目的は、コ
モンモードノイズおよびノーマルモードノイズの両方を
除去することができ、第1の巻線と第2の巻線との間に
おいて良好な耐電圧性を有し、生産性の良好な構造のチ
ョークコイルを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、柱状の巻装
部と、巻装部の両端部および中央部に形成されるフラン
ジ部とからなる磁性体で形成されたボビン、巻装部の一
端側のフランジ部と中央部のフランジ部との間に巻回さ
れる第1の巻線、および巻装部の他端側のフランジ部と
中央部のフランジ部との間に巻回される第2の巻線を含
み、第1の巻線および第2の巻線にコモンモードノイズ
が流れたときに巻装部の中央部のフランジ部に生じる磁
束が打ち消されるように第1の巻線および第2の巻線が
巻回された、チョークコイルである。このチョークコイ
ルにおいて、巻装部の両端部に形成された2つのフラン
ジ部を連結するための磁性体で形成された連結部材を用
いてもよい。さらに、巻装部の中央部に形成されたフラ
ンジ部と連結部材との間に、間隙を形成してもよい。
【0010】ボビンの巻装部の中央部にあるフランジ部
によって第1の巻線と第2の巻線とが区切られており、
コモンモードノイズが流れたときに巻装部の中央部のフ
ランジ部に生じる磁束が打ち消されることにより、第1
の巻線と第2の巻線の両方を囲むような磁束が得られ
る。この磁束により、第1の巻線および第2の巻線にイ
ンダクタンスが形成される。また、この場合、ノーマル
モードの電流が流れたときには、巻装部の中央部のフラ
ンジ部に生じる磁束が打ち消されないため、第1の巻線
および第2の巻線のそれぞれの周囲を囲む磁束が得られ
る。この磁束により、第1の巻線および第2の巻線にイ
ンダクタンスが形成される。巻装部の両端部のフランジ
部を連結部材で連結することにより、ボビンと連結部材
とによって閉磁路が形成される。したがって、第1の巻
線および第2の巻線を囲む磁束についての磁気抵抗を小
さくすることができ、コモンモードノイズの除去が容易
となる。さらに、巻装部の中央部に形成されたフランジ
部と連結部材との間に、間隙を形成することにより、ノ
ーマルモードの電流による磁束に対して磁気抵抗を調整
することができ、磁束の飽和を防止することができる。
また、ボビンの巻装部の中央部にあるフランジ部によっ
て第1の巻線と第2の巻線とが区切られているため、第
1の巻線と第2の巻線との間に、良好な耐電圧性を得る
ことができる。
【0011】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、この発明のコモンモード
チョークコイルの一例を示す斜視図である。チョークコ
イル10は、ボビン12を含む。ボビン12は、たとえ
ばNi−ZnまたはMg−Znなどの絶縁性の高いフェ
ライト材料やそれらを含んだ磁性樹脂などで形成され
る。ボビン12は、図2に示すように、たとえば四角柱
状の巻装部14を含む。巻装部14の両端には、たとえ
ば正方形状の第1のフランジ部16および第2のフラン
ジ部18が形成される。また、巻装部14の中央部に
は、正方形状の第3のフランジ部20が形成される。
【0013】第1のフランジ部16には、図3に示すよ
うに、2つの角部に電極22a,22bが形成される。
電極22a,22bは、第1のフランジ部16の両面に
回り込むように形成される。また、第2のフランジ部1
8には、2つの角部に電極24a,24bが形成され
る。電極24a,24bは、第2のフランジ部18の両
面に回り込むように形成される。ここで、電極22aと
電極24bとが対向する位置に形成され、電極22bと
電極24aとが対向する位置に形成される。
【0014】第1のフランジ部16と第3のフランジ部
20との間において、巻装部14には、導線を巻回する
ことによって、第1の巻線26が形成される。第1の巻
線26の両端は、電極22a,22bに接続される。さ
らに、第2のフランジ部18と第3のフランジ部20と
の間において、巻装部14には、導線を巻回することに
よって、第2の巻線28が形成される。第2の巻線28
の両端は、電極24a,24bに接続される。第1の巻
線26は、第1のフランジ部16側からみて、たとえば
電極22a側から電極22b側に向かって左回りとなる
ように形成される。このとき、第2の巻線28は、第2
のフランジ部18側からみて、電極24b側から電極2
4a側に向かって右回りとなるように形成される。
【0015】このチョークコイル10を用いる場合、た
とえば電極22aと電極24bに信号源が接続され、電
極22bと電極24aに負荷が接続される。そして、第
1の巻線26に往路の電流が流され、第2の巻線28に
復路の電流が流される。ここで、コモンモードノイズが
流れる場合、第1の巻線26および第2の巻線28に
は、同相の電流が流れる。この電流によって、第1の巻
線26および第2の巻線28の周囲に磁束が発生する
が、これらの磁束は第3のフランジ部20で打ち消し合
う向きであるため、図4に矢印で示すように、全体とし
て第1の巻線26および第2の巻線28の両方を囲む磁
束が得られる。このの磁束により、第1の巻線26およ
び第2の巻線28にインダクタンスが生じ、このインダ
クタンスによってコモンモードノイズが除去される。
【0016】また、ノーマルモードの電流によって発生
する磁束は、図5に示すように、ボビン12内で打ち消
し合わず、第1の巻線26および第2の巻線28のそれ
ぞれの周囲に形成される。この磁束によって第1の巻線
26および第2の巻線28にインダクタンスが生じ、こ
のインダクタンスによってノーマルモードノイズが除去
される。つまり、このチョークコイル10は、図6に示
すように、コモンモードの電流に対するインダクタンス
30とノーマルモードの電流に対するインダクタンス3
2とを有する回路となる。
【0017】このチョークコイル10では、第1の巻線
26と第2の巻線28とが第3のフランジ部20で分割
されていることにより、第1の巻線26および第2の巻
線28によって生じる磁束が重なり合わない。そのた
め、ノーマルモードの電流によって生じる磁束が打ち消
し合わず、ノーマルモードの電流に対しても、インダク
タンスを得ることができる。したがって、このチョーク
コイル10では、コモンモードノイズのみならず、ノー
マルモードノイズも除去することができる。さらに、第
1の巻線26と第2の巻線28とが分割されているた
め、これらの巻線間において良好な耐電圧性を得ること
ができる。また、柱状の巻装部14に導線を巻回するこ
とにより、第1の巻線26および第2の巻線28を形成
することができるため、チョークコイル10の製造が容
易である。
【0018】また、図7に示すように、第1のフランジ
部16と第2のフランジ部18とを連結するように、磁
性体で形成された板状の連結部材34を形成してもよ
い。連結部材34が形成されることにより、ボビン12
と連結部材34とで閉磁路が形成され、コモンモードの
電流による磁束の磁気抵抗が低くなり、コモンモードの
電流に対するインダクタンスを大きくすることができ
る。そのため、コモンモードの電流に対してラインイン
ピーダンスが高くなり、ノイズ対策として有利となる。
【0019】連結部材34を用いたチョークコイル10
を電流ラインなどの大電流が流れるところに用いる場
合、図8に示すように、第3のフランジ部20の大きさ
を他のフランジ部16,18より小さくして、連結部材
34と第3のフランジ部20との間に間隙を形成しても
よい。このような間隙を形成することにより、ノーマル
モードの電流による磁束の磁気抵抗を調整することがで
きるため、大電流が流れても磁気飽和を防止することが
でき、有効にノーマルモードノイズを除去することがで
きる。
【0020】なお、連結部材34としては、板状のもの
に限らず、たとえば筒状に形成することができる。この
場合、第1の巻線26および第2の巻線28の全体を覆
うように、連結部材34が取り付けられる。このよう
に、連結部材34の形状は任意に変更可能であり、第1
のフランジ部16と第2のフランジ部18とを連結する
ように形成されていればよい。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、コモンモードノイズ
およびノーマルモードノイズの両方を除去することがで
きる。また、巻線間において、良好な耐電圧性を得るこ
とができる。さらに、この発明のチョークコイルの構造
を採用すれば、巻線の巻回が容易であり、良好な生産性
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のチョークコイルの一例を示す斜視図
である。
【図2】図1に示すチョークコイルに用いられるボビン
を示す斜視図である。
【図3】図1に示すチョークコイルの平面図である。
【図4】図1に示すチョークコイルにコモンモードの電
流が流れたときの磁束の様子を示す図解図である。
【図5】図1に示すチョークコイルにノーマルモードの
電流が流れたときの磁束の様子を示す図解図である。
【図6】図1に示すチョークコイルの等価回路図であ
る。
【図7】連結部材を形成したチョークコイルの一例を示
す斜視図である。
【図8】連結部材と第3のフランジ部との間に間隙を形
成したチョークコイルを示す図解図である。
【図9】従来のチョークコイルの一例を示す斜視図であ
る。
【図10】従来のチョークコイルの他の例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
10 チョークコイル 12 ボビン 14 巻装部 16 第1のフランジ部 18 第2のフランジ部 20 第3のフランジ部 22a,22b 電極 24a,24b 電極 26 第1の巻線 28 第2の巻線 34 連結部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 コモンモードノイズとノーマルモード
ノイズを除去するためのチョークコイル
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、柱状の巻装
部と、巻装部の両端部および中央部に形成されるフラン
ジ部とからなる磁性体で形成されたボビン、巻装部の一
端側のフランジ部と中央部のフランジ部との間に巻回さ
れる第1の巻線、巻装部の他端側のフランジ部と中央部
のフランジ部との間に巻回される第2の巻線、および巻
装部の両端部に形成された2つのフランジ部を連結する
ための磁性体で形成された連結部材を含み、第1の巻線
および第2の巻線にノーマルモードノイズ電流が流れた
ときに、第1の巻線および第2の巻線のそれぞれの周囲
に磁束が形成されるとともに、第1の巻線および第2の
巻線にコモンモードノイズ電流が流れたときに、第1の
巻線および第2の巻線の両方を囲むように磁束が形成さ
れるように第1の巻線および第2の巻線が巻回された、
コモンモードノイズとノーマルモードノイズを除去する
ためのチョークコイルである。このチョークコイルにお
いて、巻装部の中央部に形成された前記フランジ部と前
記連結部材との間に間隙を形成してもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明の実施の形態】図7は、この発明のコモンモード
チョークコイルの一例を示す斜視図である。チョークコ
イル10は、図1に示すように、ボビン12を含む。ボ
ビン12は、たとえばNi−ZnまたはMg−Znなど
の絶縁性の高いフェライト材料やそれらを含んだ磁性樹
脂などで形成される。ボビン12は、図2に示すよう
に、たとえば四角柱状の巻装部14を含む。巻装部14
の両端には、たとえば正方形状の第1のフランジ部16
および第2のフランジ部18が形成される。また、巻装
部14の中央には、たとえば正方形状の第3のフランジ
部20が形成される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】第1のフランジ部16と第3のフランジ部
20との間において、巻装部14には、導線を巻回する
ことによって、第1の巻線26が形成される。第1の巻
線26の両端は、電極22a,22bに接続される。さ
らに、第2のフランジ部18と第3のフランジ部20と
の間において、巻装部14には、導線を巻回することに
よって、第2の巻線28が形成される。第2の巻線28
の両端は、電極24a,24bに接続される。第1の巻
線26は、第1のフランジ部16側からみて、たとえば
電極22a側から電極22b側に向かって左回りとなる
ように形成される。このとき、第2の巻線28は、第2
のフランジ部18側からみて、電極24b側から電極2
4a側に向かって右回りとなるように形成される。さら
に、図7に示すように、第1のフランジ部16と第2の
フランジ部18とを連結するように、磁性体で形成され
た板状の連結部材34が形成される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】このチョークコイル10を用いる場合、た
とえば電極22aと電極24bに信号源が接続され、電
極22bと電極24aに負荷が接続される。そして、第
1の巻線26に往路の電流が流され、第2の巻線28に
復路の電流が流される。ここで、コモンモードノイズが
流れる場合、第1の巻線26および第2の巻線28に
は、同相の電流が流れる。この電流によって、第1の巻
線26および第2の巻線28の周囲に磁束が発生する
が、これらの磁束は第3のフランジ部20で打ち消し合
う向きであるため、図4に矢印で示すように、全体とし
て第1の巻線26および第2の巻線28の両方を囲む磁
束が得られる。なお、実際には、連結部材34が形成さ
れている部分においては、連結部材34を磁束が通るこ
とは言うまでもない。この磁束により、第1の巻線26
および第2の巻線28にインダクタンスが生じ、このイ
ンダクタンスによってコモンモードノイズが除去され
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、ノーマルモードの電流によって発生
する磁束は、図5に示すように、ボビン12内で打ち消
し合わず、第1の巻線26および第2の巻線28のそれ
ぞれの周囲に形成される。この場合においても、連結部
材34が形成されている部分においては、連結部材34
を磁束が通る。この磁束によって第1の巻線26および
第2の巻線28にインダクタンスが生じ、このインダク
タンスによってノーマルモードノイズが除去される。つ
まり、このチョークコイル10は、図6に示すように、
コモンモードの電流に対するインダクタンス30とノー
マルモードの電流に対するインダクタンス32とを有す
る回路となる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、このチョークコイル10では、連結
部材34が形成されることにより、ボビン12と連結部
材34とで閉磁路が形成され、コモンモードの電流によ
る磁束の磁気抵抗が低くなり、コモンモードの電流に対
するインダクタンスを大きくすることができる。そのた
め、コモンモードの電流に対してラインインピーダンス
が高くなり、ノイズ対策として有利となる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】図7に示すチョークコイルから連結部材を外し
た状態を示す斜視図である。
【図2】図7に示すチョークコイルに用いられるボビン
を示す斜視図である。
【図3】図7に示すチョークコイルから連結部材を外し
た状態を示す平面図である。
【図4】この発明のチョークコイルにコモンモードの電
流が流れたときの磁束の様子を示す図解図である。
【図5】この発明のチョークコイルにノーマルモードの
電流が流れたときの磁束の様子を示す図解図である。
【図6】図7に示すチョークコイルの等価回路図であ
る。
【図7】この発明のチョークコイルの一例を示す斜視図
である。
【図8】連結部材と第3のフランジ部との間に間隙を形
成したチョークコイルを示す図解図である。
【図9】従来のチョークコイルの一例を示す斜視図であ
る。
【図10】従来のチョークコイルの他の例を示す斜視図
である。
【符号の説明】 10 チョークコイル 12 ボビン 14 巻装部 16 第1のフランジ部 18 第2のフランジ部 20 第3のフランジ部 22a,22b 電極 24a,24b 電極 26 第1の巻線 28 第2の巻線 34 連結部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状の巻装部と、前記巻装部の両端部お
    よび中央部に形成されるフランジ部とからなる磁性体で
    形成されたボビン、 前記巻装部の一端側の前記フランジ部と中央部の前記フ
    ランジ部との間に巻回される第1の巻線、および前記巻
    装部の他端側の前記フランジ部と中央部の前記フランジ
    部との間に巻回される第2の巻線を含み、 前記第1の巻線および前記第2の巻線にコモンモードノ
    イズが流れたときに前記巻装部の中央部の前記フランジ
    部に生じる磁束が打ち消されるように前記第1の巻線お
    よび前記第2の巻線が巻回された、チョークコイル。
  2. 【請求項2】 前記巻装部の両端部に形成された2つの
    前記フランジ部を連結するための磁性体で形成された連
    結部材を含む、請求項1に記載のチョークコイル。
  3. 【請求項3】 前記巻装部の中央部に形成された前記フ
    ランジ部と前記連結部材との間に間隙が形成された、請
    求項2に記載のチョークコイル。
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