JPH11238148A - 乗車券改札装置 - Google Patents

乗車券改札装置

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JPH11238148A
JPH11238148A JP10041620A JP4162098A JPH11238148A JP H11238148 A JPH11238148 A JP H11238148A JP 10041620 A JP10041620 A JP 10041620A JP 4162098 A JP4162098 A JP 4162098A JP H11238148 A JPH11238148 A JP H11238148A
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JP
Japan
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ticket
information
route
card
station
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JP10041620A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Kakumoto
喜紀 角本
Toshiro Sasaki
敏郎 佐々木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の乗車券においては例えば、鉄道システム
特有の列車種別の情報や鉄道線区の情報がなく、鉄道線
区の変更、列車の変更などの列車の乗り換えの判定がで
きなかった。このため普通、急行など列車種別の違いに
よる料金変更のチェックまでできなかった。また、改札
処理は得られた乗車経路の情報が乗車券の定めた区間の
有効範囲かそうでないかのみの判定で、経路情報を利用
した旅費清算まで含めた改札処理を実行することができ
なかった。 【解決手段】改札装置101は、路線情報データベース
106と運賃情報データベース107をもち、また、処
理機能として経路確定処理部103、旅費計算処理部1
04、旅費清算処理部105を持ち、乗車券カードに記
録されている乗車経路の情報とこれらのデータベースよ
りこれら処理部が乗客の乗車経路を確定して、改札出場
時の不正チェックや旅費の清算を行ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道、バスなどの
乗車券ならびに、該乗車券を使った改札システムにおい
て、カード利用者の乗車経路に関わる情報を利用した改
札出場時のチェックや運賃の清算に係る。
【0002】
【従来の技術】現行の鉄道システムにおける改札装置や
磁気カード乗車券や清算装置では、改札チェックや旅費
清算の計算を乗車駅と下車駅の2地点のみで行ってお
り、利用者が移動した途中の経路を考慮していない。よ
って乗車した駅と下車した駅へのルートが複数ある場
合、その料金は安い方に設定せざろうえず、料金の高い
ルートを利用した利用者からは正規の料金を徴収するこ
とができなかった。また、利用者が乗り越し乗車した場
合も乗り越しルートが複数ある場合、その清算は最も安
いルートを利用したという仮定のもとで清算を行うか、
清算装置にて利用者に乗車したルートを選択してもらう
かのどちらかである。この場合、利用者は最も料金の安
いルートを選択する可能性が高く、その分、鉄道事業者
は不利益を被る可能性があった。
【0003】このような問題を解決するために、例えば
特許開平5−334593では、経路情報管理装置とし
て、無線通信手段を用い、送信機側が途中経路に関わる
情報として位置情報を送信し、利用者の保持する受信装
置が該情報を受信してこれを自装置の記憶媒体に記憶し
てゆくというものである。ここでの改札処理は、乗車券
に予め記録されている指定乗車区間の情報と、得られた
乗車券利用者の経路情報と比較判定し、一致すれば有効
とし、一致しなければ不当とする単純なものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記発明では、取得す
る情報が位置情報のみで、例えば鉄道システム特有の列
車種別の情報や鉄道線区の情報がなく、鉄道線区の変
更、列車種別の変更など列車の乗り換えの判定ができな
かった。このため普通、急行など列車種別の違いによる
料金変更のチェックまでできなかった。また、乗車券カ
ードに貯えられた位置情報からこれを保持する利用者が
利用した鉄道線区や列車の種別を確認することができな
かったので不正乗車があってもその場で確認することが
難しかった。
【0005】また、改札処理は利用者が乗車した経路の
情報が乗車券の定めた指定乗車区間かそうでないかのみ
の判定で、経路情報を利用した旅費清算まで含めた改札
処理を実行することができなかった。例えば、 (1)定期券などを利用した時の乗り越し清算において
は、改札装置にて乗り越し経路に基づいた清算ができな
かった。改札装置での清算は、現在さまざまな交通分野
で利用されているプリペードカードを利用すれば容易に
実現できる。
【0006】(2)予め乗車券に乗車区間が記憶されて
いないプリペードカードを利用するには、上記発明で
は、乗車券保持者の経路に基づいた料金の引き出しを行
うことができない。
【0007】という問題があった。
【0008】本発明は、カード利用者が乗車した経路情
報より、旅費の清算まで含めた改札処理を実現するもの
である。また、利用者が乗車した経路の情報として鉄道
線区や列車の種別記録することにより、不正乗車があっ
た場合、乗車券カードに記録された利用者の経路情報を
通常の読み取り機で読み取り表示し、利用者が乗車した
駅、線区、列車種別まで確認することにより、駅員等が
不正乗車を容易に確認できるようするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】乗車券カードは乗車券使
用者の乗車した経路に関わる情報として、時間情報の
他、駅名、駅の所属する線区名、該列車の種別名を記録
し、改札装置は、路線情報データベースと運賃情報デー
タベースを持ち、また、処理機能として経路確定処理
部、旅費計算処理部、旅費清算処理部を持ち、乗車券カ
ードに記録されている乗車経路の情報とこれらのデータ
ベースよりこれら処理部が乗客の乗車経路を確定して、
改札出場時の不正チェックや旅費の清算を行うものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例として鉄
道システムにおける乗車券改札システムについて記述す
る。
【0011】図1は、乗車券改札システムの構成を示
す。改札システムは、駅に設置された複数の改札装置1
01とこれらを制御する改札制御装置102からなる。
改札装置101は、利用者の持つ乗車券カード108よ
り利用者が列車にて乗降したり通過したりした駅の情報
(本発明では通過駅履歴情報と呼ぶ)を受け取り、改札
制御装置102は、前記情報より乗車券使用者の経路を
確定し、この経路情報より不正チェックや必要があれば
清算手続きを実行する。このため、改札制御装置102
は、経路を確定する上で必要となる路線情報データベー
ス106、旅費計算する上で必要となる運賃情報データ
ベース107を持つ。また、改札制御装置102は、処
理機能として経路確定処理部103、旅費計算処理部1
04、旅費清算処理部105を持つ。経路確定処理部1
03は、乗車券カード108より読み込んだ利用者の通
過駅履歴情報と、路線情報データベース106より乗車
券利用者の乗車した経路を確定し、乗車券カードに記録
された乗車区間などの乗車券情報と比較して指定ルート
内かどうかのチェックや不正乗車のチェックを行う。乗
車券利用者の乗車経路が乗車券指定のルートをはみ出し
ている場合、旅費計算処理部104は、求めた経路情報
と運賃情報データベース107より旅費計算処理を行
う。旅費清算処理部105は計算された旅費より旅費清
算が必要な場合、清算処理を実行する。
【0012】図2は、乗車券カードが無線装置を持ち、
鉄道車両内において通過駅情報を無線にて受信する場合
の関連装置の例を示す。鉄道車両201内に通過駅情報
送信装置202が設置されていて、ここでは駅を更新す
る毎に、通過駅情報を無線で送信する。乗車券カード1
08は該機器から通過駅情報を受け取り自装置内に記録
してゆく。この時の送信データの一例を図3に示す。図
に示すように通過駅名もしくはそのコード名301、駅
所属線区名もしくはそのコード名302、送信時間30
3、列車種別名もしくはそのコード名304などがあ
る。駅ホームなど列車外に設置された通過駅情報送信装
置は該装置が属する駅や所属線区などの情報を一定の間
隔で繰り返し送信する。
【0013】非接触ICカードを前記無線装置を持つ乗
車券カードとして利用することができる。図4は、非接
触ICカードを乗車券カード108として利用した該I
Cカード乗車券の構成を示す。非接触ICカードは、プ
ラスティックなどを素材としたカード上に半導体集積回
路401と外部装置との情報をやり取りする送受信装置
402が埋め込まれている。前記集積回路401内部に
は、乗車券の情報や通過駅情報を記憶する記憶媒体40
3と、記憶媒体403へのデータの読み込み/書き込
み、データの処理演算などを行う制御部404よりな
る。制御部404は、送受信装置402が受信した情報
を記憶媒体403に書き込むかの判断を実行したりす
る。以下、乗車券カードとしてICカードを利用したと
する。
【0014】図5は、改札装置101の構成を示す。改
札装置101はICカード乗車券108とアクセスする
入出力装置(リーダーライター)501、清算に必要な
料金やエラーの情報などを表示する表示装置502、I
Cカード利用者が旅費清算の手続きを行う清算装置50
3、扉の開閉により乗車券利用者の通過、通過禁止を行
う通路開閉機504、以上の装置を制御する制御装置5
05よりなる。
【0015】以上、図1、図4、図5に示した装置の大
まかな処理の流れを示したフローチャートを図6に示
す。初めに乗車券利用者はICカード乗車券108を利
用して、改札装置101より入場を試みる(601)。
この時、改札装置101はICカードより乗車券に関す
る情報、例えば、乗車開始駅、有効期限、対象路線、目
的駅などの情報を入出力装置501より読み取る。これ
を受け改札制御装置102にて、これら乗車券の情報に
異常はないか判断する(602)。異常とは、例えば該
当するカードではないため情報が読み取れなかったり、
有効期限を過ぎていたり、乗車開始駅が違っている場合
などである。異常がある場合、改札制御装置102は、
改札装置101に命じ通路開閉機504を閉じ乗車券利
用者が入場できないようにする(603)。
【0016】処理ステップ602にて異常がなければ、
乗車券利用者は改札装置をそのまま通過でき、この時I
Cカード乗車券108は、入出力装置501を介して通
過駅履歴情報として入場駅名や入場時間などの入場履歴
に関する情報を受け取り、これを自装置記憶媒体403
に記憶する(604)。入場後、ICカード乗車券10
8は、駅ホームもしくは鉄道車両201内の通過駅情報
送信装置202より、通過駅情報を受信し、乗車券利用
者の通過駅情報を順次履歴情報として自装置内記憶媒体
403に記憶してゆく(605)。乗車券利用者は意図
する区間の乗車が終了し、出場駅の改札装置に出場接近
した時(606)、改札装置101は入出力装置501
よりICカード乗車券108に記憶された通過駅の履歴
情報を読み込み、改札制御装置102は、読み込んだ通
過駅履歴情報より乗車券利用者の乗車経路を確定する
(607)。そして、求めた経路をもとに不正チェック
や清算が必要かを判断し、必要があれば警告や清算処理
をする(608)。正常な処理が終了すれば、改札装置
101に命じて開閉装置504を開いて乗車券利用者を
出場させる(609)。
【0017】以上の処理フローの概要に対して、以下図
6のより詳細な処理仕様を、ICカード乗車券108内
部の処理プロセス、改札出場時の改札装置101と改札
制御装置102の処理プロセスについてより詳しく述べ
る。
【0018】図7は、一般の乗車券(エドモンソン券)
を例とするICカード乗車券108の記憶媒体403に
記憶された情報の内容を示す。701から705のエリ
アに記録された情報は乗車券として必要な情報で、乗車
券指定区間情報701として、駅名もしくはそのコード
名709、駅所属線区名もしくはそのコード名710の
情報が、乗車駅と目的駅、また経路を特定するために必
要に応じて通過途中駅について記録されている。他に乗
車券指定区間701のトータルの乗車距離702、購入
時日付と時刻703、有効期限704、料金情報705
がある。これらのエリアへの情報の書き込みは乗車券購
入時に行われる。その他の情報として、改札装置101
への入場時に記録される入場チェックフラグ706、通
過駅履歴情報707、エラー情報708などがある。エ
ラー情報708の内容については、図8にて説明する。
通過駅履歴情報707には、ICカード乗車券108が
受信した通過駅情報が順次書き込まれる。通過駅情報送
信装置202から得られる情報として、通過駅名71
1、送信時間712、駅所属線区713、列車の種別情
報714などがあり、必要に応じて書き込まれる。書き
込み処理フローは図8にて説明する。
【0019】図8は、ICカード乗車券108が、図7
に示した各種データを自装置内の記録媒体403に記録
する時の処理フローを示す。初めに、ICカード乗車券
108内の送受信装置402が鉄道車両201内の通過
駅情報送信装置202より通過駅に関する情報を受信す
る(801)。ICカード108内の制御部404は、
記憶媒体403に既に記憶されている通過駅履歴情報7
07のうち、最新の通過駅情報を取り出す(802)。
そして、受信した通過駅情報の送信時間情報と取り出し
た最新の通過駅駅情報の時間情報712を比較する。明
らかに問題がある場合(803)、例えば前者時間情報
と後者時間情報の差が通常の運行ではありえない程度に
開いている場合、これら情報をエラー情報としてエラー
情報エリア808に書き込み(804)、このエラーに
より以後の経路追跡を取りやめる。
【0020】処理ステップ803にて時間情報に問題が
ない場合、受信した通過駅情報と取り出した最新の通過
駅情報の駅名711、線区名称713、列車種別714
をチェックし、いずれの名称も同じであるなら(80
5)、受信した通過駅情報の送信時間情報403を記録
媒体403に記録されている最新の通過駅情報の送信時
間情報712にオーバーライトする(806)。処理ス
テップ805においてどれか一つでも同じでなければ、
前記受信した通過駅情報を最新の通過駅情報として通過
駅履歴情報エリア707に追加する(807)。
【0021】以上のICカード乗車券108に書き込ま
れた通過駅履歴情報707をもとに、改札装置101並
びに改札制御装置102は、実際に乗車した経路の割り
出しと、必要があれば清算処理を行う。以下、これら2
つの装置の処理について説明する。図9は、通常の乗車
券(エドモンソン券)を持つ利用者が改札装置を出場す
る時の改札装置101と改札制御装置102の処理フロ
ーを示す。ICカード乗車券108の利用者は駅外へ出
場する時に改札装置101にICカード乗車券108を
差し出す。この時、改札装置101は入出力装置501
よりICカード乗車券108の記録媒体403に記録さ
れている情報を読み込む(901)。この情報を受け取
った改札制御装置102は、以下、各種チェックをした
上で改札処理を実行する。まず、エラー情報エリア70
8にエラー情報が書き込まれていないかチェックする
(902)。このエラー情報は、例えば、図8の処理ス
テップ804で書き込まれた情報である。この情報が書
き込まれている場合、改札制御装置102は改札装置1
01に開閉扉を閉じるよう命令し、改札装置101は通
路開閉機504を閉じ、乗車券利用者の通行を遮りエラ
ー情報を表示装置502に表示し警告を発する(90
3)。処理ステップ903(以下、905,908も同
様)にて警告が表示された場合、駅員などの鉄道側管理
者は、表示装置502にて原因を確認するか、別の確認
装置にてICカード乗車券108より異常となった詳細
情報を容易に確認できる。不正乗車の場合、通過駅履歴
情報をその場で確認することにより容易に摘発できる。
【0022】処理ステップ902にてエラー情報がない
場合、改札制御装置102は、ICカード乗車券108
の記録データの入場チェックフラグ706に該カードを
使って入場したことを示す入場フラグがセットされてい
るかチェックし(904)、セットされていなければ、
改札制御装置102は、これを不正乗車とみなして改札
装置101に開閉扉を閉じるよう命令し、改札装置10
1は通路開閉機504を閉じ表示装置502に入場チェ
ックがないことを表示し警告を発する(905)。
【0023】以上のチェックが終了すると、次に改札制
御装置102内の経路確定処理部103が、ICカード
乗車券108に記憶された通過駅履歴情報707より乗
車券利用者の乗車した経路を確定する(906)。以
下、この処理ステップ906の詳細な実施例を図10か
ら図12を用い説明する。図10は路線情報データベー
ス106の内容の一例を示す。ここでは、鉄道線区ごと
に線区を構成する駅と駅間の距離が定義されている。ま
ず該当する線区名もしくはそのコード名1001と、そ
れを構成する駅名もしくはそのコード名(1002、1
003)と駅間の距離1004が定義されている。図1
1(a)は、図10のデータベースに対応した路線の構
造例を示し、黒い円印は急行列車の停車駅を示す。図1
1(b)は、707の通過駅履歴情報の具体的な一例
を、図11(c)は、これにより求められた経路情報と
その走行距離のを示す。図12は、経路確定処理部10
3における経路確定の処理フローを示す。まず、経路確
定処理部103は、通過駅履歴情報707の最初の通過
駅を経路情報としてそのまま記録する(1201)。図
11では1101がこれにあたる。次に、乗車距離を求
めるにあたり、まず乗車距離をゼロとしてリセットする
(1202)。次に、最初の通過駅を第1駅とし(12
03)、次の通過駅情報を読み込みこれを第2駅とする
(1204)。そして、第1駅の駅名と第2駅の駅名を
比較する(1205)。これは第1駅にて列車の乗り換
えがあったかどうかを判定するために行う処理である。
駅名が異なる場合、これは駅と駅とを移動したことを示
し、経路確定処理部103は、路線情報データベース1
06より2つの駅の移動距離を計算し、この移動距離を
乗車距離に加える(1207)。図10、図11を例に
とると、最初の処理で第1駅は1101で、第2駅は1
102となる。この2つの駅間距離を確定するために経
路確定処理部103は、図10のデータベースにて駅を
たどり、2つの核当駅の駅間を計算し5.8kmと求め
る。処理ステップ1205にて、第1駅の駅名と第2駅
の駅名が同じである場合、つまり、これは列車の乗り換
えがあった場合で、図11において第1駅が1103、
第2駅が1104となった場合がこれにあたる。この
時、経路確定処理部103は、第2駅の情報を経路情報
に書き加える(1208)。ステップ1207、120
8とも同じ処理ステップ1209に進み、第2駅は通過
駅の最後の駅か判定する(1209)。最後の駅でなけ
れば第2駅を第1駅とし(1210)、処理ステップ1
204へスキップし経路確定の処理を繰り返す。最後の
駅であれば、最後の通過駅情報を最終駅として経路情報
に記録する(1211)。図11において駅情報110
5がこれにあたる。以上の処理フローを行って求まった
経路情報と移動距離は図11(c)の情報で乗車券利用
者は、1駅、6駅、11駅と移動してゆき、トータルの
移動距離は17.6kmと求まる。また、乗車券カード
利用者は、1から6駅はA線区を走る急行に乗り、6駅
から11駅までB線区を走る普通列車に乗ったことがわ
かる。この情報は、表示装置502や入出力装置に接続
された携帯端末を使って確認することにより駅員は利用
者の経路を確認することができる。もし、不正乗車があ
った場合、乗車した経路情報をこれら装置に表示するこ
とにより、容易に不正乗車の詳細な内容を確認すること
ができる。
【0024】再び図9にもどり説明を行う。ステップ9
06において、データベースを探索しても経路が確定で
きなかったり、特定の区間を何度も往復したりするよう
な移動が発見できた場合、経路確定処理部103は、こ
れを不正な乗車となみし(907)、改札装置101に
開閉扉を閉じるよう命令し、改札装置101は通路開閉
器504を閉じて乗車券利用者の通行を遮りその理由を
表示装置502に表示する(908)。処理ステップ9
07にて、異常、不正経路がないと経路確定処理部10
3は判定すると、求められた経路情報が乗車券指定区間
情報701に示された乗車券記載内の規定ルート内であ
るか判定する(909)。規定ルート内であるとこれは
正常な乗車であるので、ICカード乗車券の制御部40
4は、ICカードの記憶媒体403に書き込まれた乗車
券、経路に関する情報(701〜708)をクリアし
(910)、改札制御装置102は、対象となる改札装
置101に開閉扉を開くよう命じ、改札装置101は通
路開閉機504を開いて乗車券利用者を通過させる(9
11)。
【0025】これに対し、ステップ909にて経路確定
処理部103が、乗車券記載の規定ルート範囲を超え乗
り越しをしていると判定すると、計算処理部104は、
運賃情報データベース107を参照して、求めた経路情
報と乗車券記載の指定区間乗車距離より改札を出る上で
必要となる追加料金を計算する(912)。図13は運
賃情報データベースの1例を示す。1301と1302
は距離の範囲を示し、1303は範囲内での料金を示
す。旅費計算処理部104は該データベースを参照して
追加料金を計算する。該処理部104は経路確定処理部
103が計算した走行距離と乗車券に規定された走行距
離情報702の差をとり、この差の距離に該当する追加
料金を該データベースより求める。もちろん、乗車指定
区間の走行距離は、乗車券指定区間情報701より経路
確定処理部103が計算することもできる。
【0026】追加料金を計算した後、改札制御装置10
2内の旅費清算処理部105は、該当する改札装置10
1に開閉扉を閉じるよう命じ、これにより改札装置10
1は通路開閉機504を閉じ、表示装置502に清算料
金を表示して乗車券利用者に清算金を要求する(91
3)。乗車券利用者は、清算装置503より現金、プリ
ペードカード、電子マネーなどの手段により旅費の清算
を行い旅費清算処理部105が清算の正常終了を確認す
ると、これを受けICカード乗車券108内の制御部4
04は、ICカードに書き込まれた乗車券、経路に関す
る情報(701〜708)をクリアし(914)、改札
制御装置102は経路開閉器504を開く(915)。
以上で図9の説明を終わる。
【0027】つづいて、ICカード乗車券108にプリ
ペード機能を持たせた場合の処理について述べる。
【0028】図14は、ICカード乗車券108にプリ
ペード機能を持たせた場合の記憶媒体503に記憶する
記憶データの内容の一例である。まず、このカードで利
用可能な料金情報である利用可能残高情報1401、以
下有効期限1402、通過駅履歴情報1403、入場チ
ェックフラグ1404、エラー情報1405がある。
【0029】図15は、プリペードICカード乗車券1
08を利用した時の改札出場時の処理フローである。プ
リペードICカード乗車券108を利用した改札入場時
や通過駅情報取り込みの処理フローは、図9に述べたエ
ドモンソン券の場合と同じであるので説明は省略する。
よって、図9の処理901から906まで同じ処理であ
るのでこの記述を省略し、それ以後の処理を説明する。
改札装置101は、ICカード乗車券108の通過駅履
歴情報1403を読み込み経路確定処理部103が乗車
券利用者の乗車した経路を確定する(906)。この時
の処理フローは図12に示したものと同じである。この
求めた経路情報より必要となった旅費を旅費計算処理部
104が運賃情報データベース108を参照して計算す
る(1501)。旅費清算処理部105は、ICカード
乗車券108の利用可能残高1501と求めた旅費を比
較し(1502)、利用可能残高の方が少なければ、旅
費清算処理部105の指示で、ICカード内の制御部4
04は、カード記載の利用可能残高1401をゼロとし
て再記憶する(1503)。一方、該旅費清算処理部1
05は、該当する改札装置101の通路開閉装置504
を閉じるよう指示を出し清算料金を請求する(150
4)。これは、改札装置101の表示装置502に不足
分の旅費を表示することにより請求する事ができる。I
Cカード乗車券利用者は清算装置503にて現金や電子
マネー、他のプリペードカードにて清算を行い、旅費清
算処理部105が清算の正常終了を確認すれば、ICカ
ード制御部404は、ICカード乗車券108内の通過
駅履歴情報1403、入場チェックフラグ1404、エ
ラー情報1405をクリアする(1505)。一方、改
札制御装置は該当する通路開閉機404を開く(150
6)。
【0030】処理ステップ1502にて利用可能残高が
請求料金より多ければ、旅費清算処理部105の指示
手、ICカード制御部304は使用可能残高1401よ
り計算旅費を引き、その結果を利用可能残高情報140
1に再記憶する。そして、ICカード内情報の通過駅履
歴情報1403、入場チェックフラグ1404、エラー
情報1405をクリアし(1508)、これを受け改札
制御装置102は該当する通路開閉装置504を開く
(1509)。
【0031】次に、定期券にICカードを応用した場合
の実施例について述べる。図16は、ICカード乗車券
を定期券として利用したICカード定期券101の記憶
媒体403に記憶されたデータの内容を示す。定期券規
定経路情報エリア1601には、定期券として有効な経
路区間情報を記憶する。該情報1601の構成として、
該当駅名もしくはそのコード1607と駅が所属する線
区名もしくはそのコード1608がある。図に示すよう
に、経路の端末駅となる両区間の端末駅の情報のほか、
経路を特定するために必要な通過駅の情報よりなる。そ
の他の情報として、定期券規定経路乗車距離1602、
定期券の有効期限1603、エラー情報1604、入場
チェックフラグ1605、乗車券利用者が移動した通過
駅履歴情報1606などよりなる。
【0032】図17は、ICカード定期券における改札
出場時の処理のフローを示す。ICカード定期券を利用
した改札入場時や通過駅情報取り込みの処理フローは、
既に述べたエドモンソン券の場合と同じであるので説明
は省略する。図17では、まず、改札装置101の入出
力装置501よりICカード定期券101内の記憶媒体
403に記憶されている情報を読み込む(1701)。
改札制御装置102はまずエラー情報1604にエラー
情報が書き込まれているかチェックし(1702)、エ
ラーがあれば改札装置101の通路開閉装置504を閉
じ、エラー情報を表示装置502に表示して定期券利用
者を通過できないようにし警告する(1703)。エラ
ー情報がなければ、改札制御装置102内の経路確定処
理部103が記憶媒体403に記憶された通過駅履歴情
報1606より定期券利用者の乗車経路を確定する(1
704)。これは図12と同じ処理なので説明を省略す
る。引き続いて、経路確定処理部103が、求めた経路
が定期券規定経路情報1601の指定ルート範囲内であ
ると判断すると(1705)、ICカード定期券内制御
部404は、エラー情報1604、入場チェック160
5、通過駅履歴情報1606をクリアする(170
6)。その時、改札制御装置102は、改札装置101
に開閉扉を開くよう指示し改札装置101は通路開閉機
504を開き乗車券利用者を通過させる(1707)。
【0033】処理ステップ1705において、求めた経
路が定期券規定経路情報1601の指定ルートをはみ出
していると、これは清算などの処理が必要となる。以下
この場合について述べる。
【0034】範囲外であると改札制御装置102は、I
Cカード定期券の入場チェック1605にフラグがある
かどうか調べる(1708)。これは、入場時に定期券
を使ったのか他の乗車券を使ったのかを調べるためであ
る。入場チェック1605にフラグが立っていない場
合、これは図18(a)に示すように、乗車時に該定期
券以外の別の乗車券にて乗車したり、あるいは何らかの
不正入場をしたために定期券に入場チェックフラグが記
載されなかったのである。このとき改札装置101は乗
車券利用者に乗車券をさらに提示するか問い(170
9)、乗車券の提示がなければ旅費計算処理部104は
運賃情報データベース107の料金情報を参照して、求
めた経路情報、定期券規定経路情報1601、定期券規
定経路乗車距離1602をもとに追加の旅費を計算する
(1710)。定期券規定経路乗車距離1602は、定
期券規定経路情報1601の走行距離である。図16で
は事前に記録エリアに記録されているが、定期券規定経
路情報1601より計算することもできる。そして、旅
費清算処理部105は、改札装置101に通路開閉装置
504を閉じるよう命じ、清算料金を表示装置502に
表示し清算金を請求する(1711)。定期券利用者か
らの金銭やプリペードや電子マネーの入力に対して、旅
費清算処理105が清算処理の正常終了を確認すると、
ICカード定期券101制御部404は、自記憶媒体に
記憶されているデータであるエラー情報1604、入場
チェック1605、通過駅履歴情報1606をクリアす
る(1712)。これを受け、改札制御装置102は、
改札装置101の通路開閉装置504を開き乗車券利用
者を通過させる(1713)。
【0035】一方、処理ステップ1709において乗車
券の投入があれば、再度、経路確定処理部103は求め
た経路が定期券と乗車券を併せたルート内に入るか判定
する(1714)。範囲外であると、旅費計算処理部1
05が、乗車券を記憶された指定区間乗車距離702と
定期券乗車距離1602を併せて考慮し清算処理を行っ
てゆく。これ以後のステップは既に述べたステップ17
10、1711、1712、1713と同じなので説明
を略する。ステップ1714にて、求めた経路が定期券
と追加の乗車の指定する範囲内であれば、これは正規の
乗車券購入であったので、ICカード定期券101は、
エラー情報1604、入場チェック1605、通過駅履
歴情報1606をクリアし(1715)、改札制御装置
102は、通路開閉装置504を開き乗車券利用者を通
過させる(1716)。
【0036】続いて、処理ステップ1708において入
場チェック1605にフラグがある場合について述べ
る。入場フラグがある場合は、図15(b)に示すよう
に定期券にて入場し、定期券の指定区間以上の乗車をし
た場合で、これは通常の乗り越し清算となる。これ以後
の清算処理は既に述べた処理ステップ1710、171
1、1712、1713と同じなので説明を省略する。
また、定期券にプリペード機能を併用した場合、これま
で述べた処理により該処理は容易に予想できるので説明
を省略する。
【0037】以上、ICカードに書き込まれた経路の情
報により乗車券利用者の移動経路を確定し、出場改札を
行う実施例について述べた。
【0038】
【発明の効果】乗車券カードに記録した利用者の乗車し
た経路情報より改札処理を行うことにより不正な乗車を
防ぐことができた。また、乗り越し乗車があっても、改
札装置にて、乗車した経路の情報に基づいた清算が可能
となった。また、乗車券カードをプリペイドカードとし
て利用しても利用者の経路情報より得た乗車料金が算出
でき、正確な清算処理が可能となった。また、不正乗車
があっても、利用者が乗車した区間ばかりでなく、列車
の種別も確認でき、またこれらの情報を表示装置や携帯
端末を利用することにより即座に確認することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】改札システムの構成を示す。
【図2】列車内の送信機を示す。
【図3】送信機が送信する乗車区間内の駅情報の内容を
示す。
【図4】ICカード乗車券の構成を示す。
【図5】改札装置の基本構成を示す。
【図6】システム全体の概要処理フローを示す。
【図7】ICカード乗車券の記憶媒体に記憶する記憶デ
ータの内容で、通常の乗車券(エドモンソン券)の内容
を示す。
【図8】ICカード内の制御部が行うICカードの処理
プロセスのフローを示す。
【図9】ICカード乗車券を利用した改札装置の処理フ
ローを示す。
【図10】路線情報データベースの内容例を示す。
【図11】通過駅履歴情報の具体事例を示す。
【図12】経路情報を求める処理フローを示す。
【図13】運賃データベースの例を示す。
【図14】ICカード乗車券にプリペード機能を持たせ
た場合の記憶データの内容を示す。
【図15】ICカードプリペード乗車券を利用した場合
の改札機の処理フローを示す。
【図16】ICカードを定期券に利用した場合の記憶デ
ータの内容を示す。
【図17】ICカード定期券を利用した場合の改札機の
処理フローを示す。
【図18】定期券利用時の乗り越し事例を示す。
【符号の説明】
101…改札装置、 102…改札制御装置、10
3…経路確定処理部、104…旅費計算処理部、105
…旅費清算処理部、106…路線情報データベース、1
07…運賃情報データベース改札装置、108…乗車券
カード。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】列車、バスなどの輸送機関の乗車券として
    カードを用い、乗車地、目的地、有効期間、料金など乗
    車券として必要な情報を該カードの記憶媒体に記憶さ
    せ、この記憶された情報により改札を行う乗車券改札装
    置において、該カードを保持する利用者の乗車した経路
    に関わる情報を該カードに記憶させ、該情報により改札
    出場時のチェックや旅費の清算を行うことを特徴とする
    乗車券改札装置。
JP10041620A 1998-02-24 1998-02-24 乗車券改札装置 Pending JPH11238148A (ja)

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