JPH11233750A - 固体撮像素子の製造方法 - Google Patents
固体撮像素子の製造方法Info
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- JPH11233750A JPH11233750A JP10316662A JP31666298A JPH11233750A JP H11233750 A JPH11233750 A JP H11233750A JP 10316662 A JP10316662 A JP 10316662A JP 31666298 A JP31666298 A JP 31666298A JP H11233750 A JPH11233750 A JP H11233750A
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Abstract
撮像素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 フォトセンサー部11上方のシリコン酸
化膜13aをエッチングすることにより、ゲート電極1
4を酸化してシリコン酸化膜13cを形成する際に膜厚
が増加したシリコン酸化膜の膜厚を減少させて10〜4
0nm程度とする。その上に反射防止膜としてシリコン
窒化膜15を30〜80nm程度の膜厚となるように成
膜する。さらにその上に、層間絶縁膜17、金属遮光膜
18およびパッシベーション膜19等を適宜成膜して、
固体撮像素子を製造する。
Description
造方法に関するものであり、さらに詳しくは、フォトセ
ンサー部上方に反射防止膜を設けることにより、反射光
を減少させて感度を向上させた固体撮像素子の製造方法
に関するものである。
デバイス;電荷結合素子)等を用いた固体撮像素子は、
シリコン基板内に形成された光電変換を実施するフォト
センサー部上方にシリコン酸化膜が形成され、さらにゲ
ート電極、層間絶縁膜、金属遮光膜、パッシベーション
膜等が順に形成されて構成されている。しかし、このよ
うな膜構成では、シリコン酸化膜とフォトセンサー部と
の屈折率の関係からフォトセンサー部表面での反射が大
きく入射光の多くが損失光となっていた。そこで、セン
サー部表面での反射を抑制するために、図7に示すよう
に、フォトセンサー部71上部のシリコン酸化膜73a
上に反射防止膜75を形成して感度を向上させる試みが
為されている(この種の構造を有する固体撮像素子を開
示する文献としては、例えば、特開昭60−17777
8号公報)。反射防止膜75としては、例えばシリコン
窒化膜が使用され、シリコン酸化膜73aとの干渉効果
により、さらには層間絶縁膜77等も加えた干渉効果に
より、フォトセンサー部71の感度向上が図られてい
る。
とシリコン基板80との絶縁を確保するためにこれらの
間に形成されるシリコン窒化膜83bをフォトセンサー
部81上方にも形成して、上記と同様の反射防止膜とす
る試みも為されている(例えば、特開平4−20675
1号公報)。
来の反射防止膜は受光領域に入射する信号光の反射を十
分に抑制し得るとは言い難いものであった。
ては、ゲート電極74を構成する多結晶シリコンを酸化
することにより絶縁膜としてシリコン酸化膜73cを形
成する際に、フォトセンサー部71上方のシリコン酸化
膜の膜厚が増加し、この膜厚の増加に伴って反射率も増
加してしまうという問題があった。これは、多結晶シリ
コンの酸化のために雰囲気中から供給される酸素がシリ
コン酸化膜73aを透過してシリコン基板70にまで到
達し、基板中のシリコンが酸化されることに起因する。
このため、例えば、前述の特開昭60−177778号
公報には、100nmよりも薄いシリコン酸化膜が製造
困難であることが述べられている。
においては、シリコン酸化膜83aとシリコン窒化膜8
3bとの積層構造を、ゲート電極とシリコン基板間の絶
縁のためと反射防止のためとに用いているため、反射防
止の目的に適合した膜厚とすることが必ずしも容易では
なく、反射防止効果を十分に得ることができないという
問題があった。
のであって、フォトセンサー部に入射する信号光の反射
を効果的に抑制し得る構成を有する固体撮像素子の製造
方法を提供することを目的とする。
に、本発明の固体撮像素子の製造方法は、フォトセンサ
ー部を有するシリコン基板上にシリコン酸化膜を形成す
る工程と、前記シリコン基板上に少なくとも前記シリコ
ン酸化膜を介して多結晶シリコンからなるゲート電極を
形成する工程と、前記ゲート電極を酸化雰囲気に曝すこ
とにより前記ゲート電極上にシリコン酸化膜を形成する
工程と、前記シリコン酸化膜上であって前記フォトセン
サー部への入射光が透過する受光領域内に反射防止膜を
形成する工程とを含み、前記ゲート電極を酸化雰囲気に
曝す工程の後であって前記反射防止膜を形成する工程の
前に、前記受光領域内のシリコン酸化膜の膜厚をエッチ
ングにより減ずる工程を実施することを特徴とする。
ォトセンサー上部のシリコン酸化膜の膜厚を薄くして反
射防止効果を向上させることが可能となる。シリコン酸
化膜は薄いほど反射防止効果が向上するため、この方法
によれば、感度が向上した固体撮像素子の構造を実現す
ることができる。また、上記のようにエッチングして
も、ゲート電極とシリコン基板との間のシリコン酸化膜
の膜厚は減少しないため、電極−基板間における絶縁膜
としての機能は担保されることになる。
り、シリコン酸化膜の膜厚を10nm〜40nmにまで
減ずることが好ましい。この好ましい例によれば、入射
光の反射をさらに効果的に抑制することができる。反射
防止の観点からは、フォトセンサー部上方のシリコン酸
化膜の膜厚は薄いほうが好ましい。しかし、シリコン酸
化膜の膜厚が10nm未満となる程度にまで薄くする
と、シリコン基板が後の工程で行われるエッチング等の
影響を過度に受けていわゆる白傷等の画質の欠陥を発生
しやすくなる。
領域内の前記シリコン酸化膜をエッチングにより除去
し、前記シリコン基板を酸化雰囲気に曝すことにより、
前記受光領域内の前記シリコン基板の表面に、再びシリ
コン酸化膜を形成することが好ましい。この好ましい例
によれば、シリコン酸化膜の膜厚のバラツキの影響が排
除され、よく制御された膜厚を有するシリコン酸化膜を
得ることができる。この場合も、再生されるシリコン酸
化膜の膜としては、上記と同様の理由により、10nm
〜40nmが好ましい。
く、絶縁膜の膜厚を直接エッチングにより好ましい範囲
にまで減少させる方法によれば、工程が削減される他、
画質の劣化を抑制し得るという利点(この点については
後述する。)もあるため、シリコン酸化膜の膜厚の調整
については、場合に応じて好ましい方法を採用すればよ
い。
子の製造方法の別の構成は、フォトセンサー部を有する
シリコン基板上にシリコン酸化膜を形成する工程と、前
記シリコン酸化膜上に反射防止膜を形成する工程と、前
記シリコン基板上に少なくとも前記シリコン酸化膜と前
記反射防止膜とを介してゲート電極からなるゲート電極
を形成する工程とを含み、前記ゲート電極を形成する工
程の後に、前記フォトセンサー部への入射光が透過する
受光領域内の前記反射防止膜上にさらに反射防止膜を形
成する工程を実施することを特徴とする。
ォトセンサー上部の反射防止膜の膜厚を増加させて反射
防止効果を向上させることが可能となる。シリコン酸化
膜と反射防止膜とはゲート電極とシリコン基板との間を
適度に絶縁する役割も果たすが、前記製造方法を実施し
ても電極−基板間を絶縁するこれら絶縁膜の適当な膜厚
は担保される。
上にさらに反射防止膜を形成することにより、前記反射
防止膜の膜厚を30nm〜80nmにまで増加させるこ
とが好ましい。この好ましい例によれば、入射光の反射
をさらに効果的に抑制することができる。
子の製造方法の更に別の構成は、フォトセンサー部を有
するシリコン基板上にシリコン酸化膜を形成する工程
と、前記シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成する
工程と、前記シリコン基板上に少なくとも前記シリコン
酸化膜および前記シリコン窒化膜を介して多結晶シリコ
ンからなるゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電
極を酸化雰囲気に曝す工程と、前記シリコン酸化膜上で
あって前記フォトセンサー部への入射光が透過する受光
領域内に反射防止膜を形成する工程とを含み、前記ゲー
ト電極を酸化雰囲気に曝す工程の後であって前記反射防
止膜を形成する工程の前に、前記受光領域内の前記シリ
コン窒化膜をエッチングにより除去する工程を実施する
ことを特徴とする。
結晶シリコンを酸化する際、シリコン窒化膜の存在によ
りフォトセンサー上部のシリコン酸化膜の膜厚が増加す
ることを抑制することができるため、このシリコン酸化
膜の膜厚を薄くして反射防止効果を向上させることが可
能となり、感度が向上した固体撮像素子の製造を実現す
ることができる。また、反射防止膜は1回の成膜工程に
より形成されるため、反射防止膜の膜厚のばらつきが小
さく、膜厚の制御が容易である。
防止膜として、具体的にはシリコン窒化膜を用いること
が好ましい。
を参照しながら説明する。
方法の例の概要を断面方向から示す工程図である。ま
ず、p型シリコン基板10内に、n型不純物領域である
フォトセンサー部(受光部)11が、垂直転送レジスタ
12等とともにイオン注入法により形成され、次いで、
このシリコン基板10上にシリコン酸化膜13aが熱酸
化によって形成される。このときのシリコン酸化膜13
aの膜厚taは、40nm〜80nm程度とされる。シ
リコン酸化膜13a上には、CVD法により、シリコン
窒化膜13bおよび多結晶シリコン膜14が順に形成さ
れる。このとき、シリコン窒化膜13bの膜厚は、20
nm〜60nm程度とされ、多結晶シリコン膜14の膜
厚は、200nm〜600nm程度とされる。シリコン
窒化膜13bおよび多結晶シリコン膜14の一部は、エ
ッチングにより除去され、フォトセンサー部11を含む
ように開口領域が形成される(図1(a))。このよう
なパターニングにより、多結晶シリコン膜14はゲート
電極とされ、シリコン酸化膜13aおよびシリコン窒化
膜13bは、ゲート電極とシリコン基板との間の絶縁膜
として機能する。
れ、多結晶シリコン膜14上にシリコン酸化膜13cが
形成される。このとき、多結晶シリコン膜14を酸化す
るために供給される雰囲気中の酸素が、シリコン酸化膜
13aを透過してシリコン基板10にも到達するため、
前記開口領域のシリコン基板10も同時に酸化され、シ
リコン酸化膜13aの膜厚が増加することになる(図1
(b))。増加した膜厚tbは、通常、60nm〜10
0nm程度となる。
酸化膜13a、13cの膜厚を減少させる工程が実施さ
れる(図1(c))。特に限定されるものではないが、
エッチングとしては、例えば、フッ酸(フッ化水素酸の
水溶液)系のエッチング液を用いたウェットエッチング
が適用され得る。エッチング時間は、フォトセンサー部
11上方のシリコン酸化膜13aの膜厚tcが10nm
〜40nm、さらに好ましくは、20nm〜30nmと
なるように制御される。膜厚tcの制御を容易にするた
めに、フッ酸系のエッチング液としては、いわゆるバッ
ファードフッ酸(フッ化水素酸とフッ化アンモニウム水
溶液の混合液)を用いることが好ましい。
酸化膜13a、13c上に、減圧CVDによりシリコン
窒化膜15が形成される。シリコン窒化膜15の膜厚t
dは、20nm〜120nm、好ましくは30nm〜8
0nm、さらに好ましくは50nm〜70nmとされ
る。シリコン窒化膜15は、レジスト16形成およびエ
ッチング処理によりパターニングされ(図1(d))、
その結果、フォトセンサー部11上方に残存したシリコ
ン窒化膜15aが反射防止膜となる(図1(e))。な
お、シリコン窒化膜のエッチングとしては、ドライエッ
チングが好ましい。
トセンサー部11上方を開口領域18aとするようにパ
ターニングされた金属遮光膜18、パッシベーション膜
19が、順に形成される(図1(f))。特に限定され
るものではないが、例えば、層間絶縁膜17としては、
減圧CVD法により形成されたシリコン酸化膜が、金属
遮光膜18としてはスパッタリング法により形成された
アルミニウム膜が、パッシベーション膜19としては、
プラズマCVD法により形成されたシリコン窒化膜が各
々適用され得る。また、層間絶縁膜17の膜厚は、80
nm〜400nmが好ましい。なお、金属遮光膜18の
開口領域18aがフォトセンサー部11への入射光が透
過する受光領域として機能することになる。
宜、平坦化膜の形成工程等が付加されて、固体撮像素子
が製造される。上記工程中では、エッチングにより、シ
リコン酸化膜の膜厚を減少させることとしているため、
反射防止膜であるシリコン窒化膜を形成した後の反射防
止効果が向上することとなる。
15aおよびパッシベーション膜19としては、シリコ
ン窒化膜(屈折率2.0)を例示したが、これに限るも
のではなく、上記一連の工程に適合し得る工程により成
膜し得るものであって、シリコン酸化膜よりも屈折率が
高い物質により構成されていも構わない。例えば、シリ
コン酸窒化膜(SiON膜)、セリウム酸化膜、チタン
酸化膜、タンタル酸化膜、ジルコニウム酸化膜、または
これらの混合物からなる膜等を使用しても本発明の目的
は達成することができる。同様に、層間絶縁膜17とし
ては、CVD法により形成したシリコン酸化膜(屈折率
1.45)を例示したが、これに限られるものではな
い。
各種CVD法等は、基本的に常法に従って実施すればよ
く、例えば、熱酸化は900℃程度の温度で実施され得
る。
方法の別の例の概要を断面方向から示す工程図である。
この製造方法も、フォトセンサー部21が形成されたシ
リコン基板20上に、シリコン酸化膜23a、フォトセ
ンサー部上方を開口領域とするようにパターニングされ
たシリコン窒化膜23bおよび多結晶シリコン膜24を
順に形成し、さらに多結晶シリコン膜24を熱酸化して
シリコン酸化膜23cを形成する工程に至るまでは、第
1の実施形態で説明した工程と同様である(図2
(a)、(b))。
施されるシリコン酸化膜のエッチングを、フォトセンサ
ー部21上方のシリコン酸化膜23aのみを対象として
実施する点で第1の実施形態と相違する。すなわち、こ
の実施形態では、レジスト26aをフォトセンサー部2
1上方を除いた領域に塗布形成した後にエッチングが実
施され、多結晶シリコン24の熱酸化により形成された
シリコン酸化膜23cが保護されながら、フォトセンサ
ー部21上方のシリコン酸化膜23aが除去される(図
2(c))。続いて、一旦除去されたシリコン酸化膜
は、熱酸化により再び形成される。このときの膜厚tc
は、10nm〜40nm、好ましくは20nm〜30n
mとされる(図2(d))。
た形態と同様であって、シリコン窒化膜25が形成さ
れ、この窒化膜のパターニングのためのレジスト26b
が塗布されて(図2(e))、次いでシリコン窒化膜2
5がパターニングされて反射防止膜25aとされ(図2
(f))、さらに層間絶縁膜27、開口領域28aを有
する金属遮光膜28、およびパッシベーション膜29が
順に形成される(図2(g))。
得る物質、成膜方法等は第1の実施形態と同様である。
施形態と同様、反射防止膜下のシリコン酸化膜の膜厚を
反射防止に好ましい範囲とすることができる。この方法
によれば、シリコン酸化膜を熱酸化により再生するた
め、シリコン酸化膜の膜厚のバラツキが、多結晶シリコ
ンの酸化工程等を経て形成されるために大きくなったシ
リコン酸化膜の膜厚tbのバラツキ(tbを100nm
とする場合には10nm前後にまで至る。)の影響を受
けずに済むため、シリコン酸化膜の膜厚の調整が比較的
容易であるという利点がある。
を製造する場合は、いわゆるゲートバーズビークが固体
撮像素子の性能に影響を与えないように留意する必要が
ある。すなわち、熱酸化によりシリコン酸化膜を再生す
る際にシリコン基板が同時に酸化されることにより、シ
リコン酸化膜が膨張し、図6に示したように、ゲートバ
ーズビーク69が顕著に発生すると、酸化シリコン膜6
3aがゲート電極である多結晶シリコン膜64の端部を
(あたかも鳥のくちばし(ビーク)のように)上方に押
し上げ、対応する位置にあるシリコン基板60をも圧迫
することになる。このようなゲート電極やシリコン基板
の変形、圧迫は、信号の欠陥から生ずる暗電流(いわゆ
る白傷の原因となり画質を低下させる要因となる。)を
もたらすために好ましくない。したがって、このような
観点からは、第1の実施形態によりシリコン酸化膜の膜
厚を減少させることが好ましく、第2の実施形態により
シリコン酸化膜を再生する場合にも、ゲートバーズビー
クが画質に影響を与える程度にまで至らないように、熱
酸化の条件等を調整することが好ましい。
方法のさらに別の例の概要を各断面により示す工程図で
ある。まず、p型シリコン基板30内に、n型不純物領
域であるフォトセンサー部31が、垂直転送レジスタ3
2等とともにイオン注入法により形成され、次いでこの
基板30上にシリコン酸化膜33aが熱酸化により形成
される。シリコン酸化膜33aの膜厚teは、20nm
〜40nm程度とされる。シリコン酸化膜33a上に
は、CVD法により、シリコン窒化膜33bおよび多結
晶シリコン膜34が形成される。このとき、シリコン窒
化膜33bの膜厚tfは、20nm〜40nm程度とさ
れ、多結晶シリコン膜34の膜厚は、200nm〜60
0nm程度とされる。多結晶シリコン膜34の一部は、
エッチングにより除去され、フォトセンサー部31を含
むように開口領域が形成される(図3(a))。このエ
ッチングによるパターニングにより、多結晶シリコン膜
34はゲート電極として機能し、シリコン酸化膜33a
およびシリコン窒化膜33bは、ゲート電極とシリコン
基板との間の絶縁膜として機能する。
多結晶シリコン34上にシリコン酸化膜33cが形成さ
れる。さらに、シリコン酸化膜33c上にシリコン窒化
膜35が減圧CVDにより形成される(図3(b))。
このシリコン窒化膜の成膜により、フォトセンサー部3
1上方のシリコン窒化膜の厚さも増加する(tg)。こ
の膜厚tgは20nm〜120nm、好ましくは30n
m〜80nm、さらに好ましくは50nm〜70nmと
される。
シリコン窒化膜35上にレジスト36が形成され(図3
(c))、エッチングが施されて(好ましくはドライエ
ッチング)、レジストにより保護されていない部分のシ
リコン窒化膜の膜厚が減じられる(図3(d))。この
実施形態では、エッチングは、追加して形成されたシリ
コン窒化膜35の膜厚分だけが除去されるように時間を
調整して行われる。このようにして、フォトセンサー部
31上方のレジスト36により覆われていた領域におい
てのみ他の部分よりも膜厚が増加したシリコン窒化膜が
成膜される。
たと同様の工程で、層間絶縁膜37、開口領域38aを
有する金属遮光膜38、およびパッシベーション膜39
が順に形成され(図3(e))、さらに、適宜、平坦化
膜の形成工程等が付加されて、固体撮像素子が製造され
る。
用されるシリコン窒化膜が、当初に形成された膜厚tf
よりも増加し、反射防止に効果的な膜厚tgとされてい
るので、感度が向上した固体撮像素子を製造することが
可能となる。
ともにシリコン窒化膜としたが、これに限ることなく、
上記に例示したような膜としてもよく、異種の膜を組み
合わせて用いて2層以上の積層構造を有するようにして
も構わない。
得る物質、成膜方法等は第1の実施形態と同様である。
方法のさらに別の例の概要を各断面により示す工程図で
ある。この工程も、フォトセンサー部41が形成された
シリコン基板40上に、シリコン酸化膜43a、シリコ
ン窒化膜43b、およびフォトセンサー部41上方を開
口領域とするようにパターニングされた多結晶シリコン
膜44を順に形成し、次いで多結晶シリコン膜44を熱
酸化してシリコン酸化膜43cを形成し、さらにシリコ
ン窒化膜45を形成してフォトセンサー部41上方のシ
リコン窒化膜の膜厚を増加させ、フォトセンサー部41
上方にのみレジスト46を塗布する工程までは、第3の
実施形態で説明した工程と同様である(図4(a)〜図
4(d))。
するシリコン窒化膜のエッチングを、レジスト46によ
り保護された部分以外のシリコン窒化膜を除去するまで
実施する点で第3の実施形態と相違する(図4
(e))。
たと同様の工程で、層間絶縁膜47、開口領域48aを
有する金属遮光膜48およびパッシベーション膜49が
順に形成される(図4(f))。
態と同様、シリコン窒化膜の膜厚を反射防止膜として部
分的に最適化した固体撮像素子を製造することが可能と
なる。
し得る物質、成膜方法等は第1の実施形態と同様であ
る。
は、シリコン基板上に反射防止膜となるシリコン窒化膜
を形成しておいて、その上にゲート電極が形成され、そ
の後の酸化工程を経てもシリコン窒化膜があるためにシ
リコン基板が酸化されず、ゲートバーズビークが生じな
い。このために、画質を低下させる白傷の発生を確実に
防止することができる。
ッチングして酸化膜厚の調整をする必要がないので、フ
ォトダイオード上のシリコン酸化膜の膜厚の同一ウェハ
ー内、あるいはウェハー間でのバラツキを抑制すること
ができ、光学特性の安定した素子を供給することができ
る。さらには、ウェットエッチング工程を必要としない
ために製造工程が簡略化できる。
方法のさらに別の例の概要を各断面により示す工程図で
ある。この工程は、フォトセンサー部51が形成された
シリコン基板50上に、シリコン酸化膜53a、シリコ
ン窒化膜53b、およびフォトセンサー部51上方を開
口領域とするようにパターニングされた多結晶シリコン
膜54を順に形成し、次いで多結晶シリコン膜54を熱
酸化してシリコン酸化膜53cを形成する工程までは、
第3の実施形態で説明した工程と同様である(図5
(a)〜図5(b))。
エッチングによってフォトセンサー部51上のシリコン
窒化膜53bを除去する工程が実施される(図5
(c))。このエッチングは、ドライエッチングである
ことが好ましい。
ン窒化膜55が形成される(図5(d))。シリコン窒
化膜55の膜厚は、20〜120nm、好ましくは30
〜80nm、更に好ましくは50〜70nmとされる。
シリコン窒化膜55は、レジスト56の形成およびエッ
チング処理によりパターニングされ(図5(e))、そ
の結果、フォトセンサー部51上方に残存したシリコン
窒化膜55aが反射防止膜となる(図5(f))。な
お、シリコン窒化膜55のエッチングは、ドライエッチ
ングであることが好ましい。
たと同様の工程で、層間絶縁膜57、開口領域58aを
有する金属遮光膜58、およびパッシベーション膜59
が順に形成され(図5(e))、さらに、適宜、平坦化
膜の形成工程等が付加されて、固体撮像素子が製造され
る。
シリコン窒化膜としたが、これに限ることなく、上記に
例示したような膜が使用できる。また、一連の工程にお
いて、使用し得る物質、成膜方法等は第1の実施形態と
同様である。
第4の実施形態と同様に、シリコン基板上にシリコン窒
化膜を形成しておいて、その上にゲート電極が形成され
るため、その後の酸化工程を経てもシリコン基板が酸化
されず、受光領域上方のシリコン酸化膜の膜厚増加が生
じない。よって、第1の実施形態のように酸化膜をエッ
チングして酸化膜厚の調整をする必要がないので、フォ
トダイオード上におけるシリコン酸化膜の膜厚のバラツ
キを抑制することができ、光学特性の安定した素子を供
給することができる。また、ゲートバーズビークが生じ
ないため、画質を低下させる白傷の発生を確実に防止す
ることができるまた、第5の実施形態では、ゲート電極
を酸化する工程の後、受光領域上方のシリコン窒化膜を
一旦除去し、その後反射防止膜として新たにシリコン窒
化膜を形成する。よって、上記第3および第4の実施形
態のように反射防止膜を2回の成膜工程(多結晶シリコ
ン形成前に実施される反射防止膜の形成工程と、多結晶
シリコンの熱酸化後に実施される反射防止膜の膜厚増加
工程)により形成する場合に比べて、反射防止膜の膜厚
のばらつきが小さく、膜厚の調整が容易である。
れば、フォトセンサー部を有するシリコン基板上にシリ
コン酸化膜を形成する工程と、前記シリコン基板上に少
なくとも前記シリコン酸化膜を介して多結晶シリコンか
らなるゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を
酸化雰囲気に曝すことにより前記ゲート電極上にシリコ
ン酸化膜を形成する工程と、前記シリコン酸化膜上であ
って前記フォトセンサー部への入射光が透過する受光領
域内に反射防止膜を形成する工程とを含み、前記ゲート
電極を酸化雰囲気に曝す工程の後であって前記反射防止
膜を形成する工程の前に、前記受光領域内のシリコン酸
化膜の膜厚をエッチングにより減ずる工程を実施するこ
とにより、フォトセンサー部に入射する信号光の反射を
効果的に抑制し得る構成を有する固体撮像素子を製造す
ることができる。
基板上にシリコン酸化膜を形成する工程と、前記シリコ
ン酸化膜上に反射防止膜を形成する工程と、前記シリコ
ン基板上に少なくとも前記シリコン酸化膜と前記反射防
止膜とを介して多結晶シリコンからなるゲート電極を形
成する工程とを含み、前記ゲート電極を形成する工程の
後に、前記フォトセンサー部への入射光が透過する受光
領域内の前記反射防止膜上にさらに反射防止膜を形成す
る工程を実施することにより、同じく、フォトセンサー
部に入射する信号光の反射を効果的に抑制し得る構成を
有する固体撮像素子を製造することができる。
基板上にシリコン酸化膜を形成する工程と、前記シリコ
ン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成する工程と、前記シ
リコン基板上に少なくとも前記シリコン酸化膜および前
記シリコン窒化膜を介して多結晶シリコンからなるゲー
ト電極を形成する工程と、前記ゲート電極を酸化雰囲気
に曝す工程と、前記シリコン酸化膜上であって前記フォ
トセンサー部への入射光が透過する受光領域内に反射防
止膜を形成する工程とを含み、前記ゲート電極を酸化雰
囲気に曝す工程の後であって前記反射防止膜を形成する
工程の前に、前記受光領域内のシリコン窒化膜をエッチ
ングにより除去する工程を実施することによっても、フ
ォトセンサー部に入射する信号光の反射を効果的に抑制
し得る構成を有する固体撮像素子を製造することができ
る。
順に示す工程図である。
より順に示す工程図である。
より順に示す工程図である。
より順に示す工程図である。
より順に示す工程図である。
に、図2(d)に相当する断面図の一部を拡大して示す
図である。
る。
ある。
シリコン基板 11,21,31,41,51,61,71,81
フォトセンサー部 13a,23a,33a,43a,53a,63a,73a,83a
シリコン酸化膜 13b,23b,33b,43b,53b,63b,73b,83b
シリコン窒化膜 13c,23c,33c,43c,53c,63c,73c,83c
シリコン酸化膜 14,24,34,44,54,64,74,84
多結晶シリコン膜 15,25,35,45,55,65,85
シリコン窒化膜 16,26a,26b,36,46,56
レジスト 17,27,37,47,57,67,77
層間絶縁膜 18,28,38,48,58,68,78
金属遮光膜 19,29,39,49,59,69,79
パッシベーション膜 69
ゲートバーズビーク
Claims (7)
- 【請求項1】 フォトセンサー部を有するシリコン基板
上にシリコン酸化膜を形成する工程と、前記シリコン基
板上に少なくとも前記シリコン酸化膜を介して多結晶シ
リコンからなるゲート電極を形成する工程と、前記ゲー
ト電極を酸化雰囲気に曝すことにより前記ゲート電極上
にシリコン酸化膜を形成する工程と、前記シリコン酸化
膜上であって前記フォトセンサー部への入射光が透過す
る受光領域内に反射防止膜を形成する工程とを含み、前
記ゲート電極を酸化雰囲気に曝す工程の後であって前記
反射防止膜を形成する工程の前に、前記受光領域内のシ
リコン酸化膜の膜厚をエッチングにより減ずる工程を実
施することを特徴とする固体撮像素子の製造方法。 - 【請求項2】 前記受光領域内の前記シリコン酸化膜を
エッチングにより除去し、前記シリコン基板を酸化雰囲
気に曝すことにより、前記受光領域内の前記シリコン基
板の表面に、再びシリコン酸化膜を形成する請求項1に
記載の固体撮像素子の製造方法。 - 【請求項3】 前記反射防止膜が形成される前に、前記
受光領域内のシリコン酸化膜の膜厚を10nm〜40n
mに調整する請求項1または2に記載の固体撮像素子の
製造方法。 - 【請求項4】 フォトセンサー部を有するシリコン基板
上にシリコン酸化膜を形成する工程と、前記シリコン酸
化膜上に反射防止膜を形成する工程と、前記シリコン基
板上に少なくとも前記シリコン酸化膜と前記反射防止膜
とを介して多結晶シリコンからなるゲート電極を形成す
る工程とを含み、前記ゲート電極を形成する工程の後
に、前記フォトセンサー部への入射光が透過する受光領
域内の前記反射防止膜上にさらに反射防止膜を形成する
工程を実施することを特徴とする固体撮像素子の製造方
法。 - 【請求項5】 前記反射防止膜上にさらに反射防止膜を
形成することにより、前記反射防止膜の膜厚を30nm
〜80nmにまで増加させる請求項4に記載の固体撮像
素子の製造方法。 - 【請求項6】 フォトセンサー部を有するシリコン基板
上にシリコン酸化膜を形成する工程と、前記シリコン酸
化膜上にシリコン窒化膜を形成する工程と、前記シリコ
ン基板上に前記シリコン酸化膜および前記シリコン窒化
膜を介して多結晶シリコンからなるゲート電極を形成す
る工程と、前記ゲート電極を酸化雰囲気に曝す工程と、
前記シリコン酸化膜上であって前記フォトセンサー部へ
の入射光が透過する受光領域内に反射防止膜を形成する
工程とを含み、前記ゲート電極を酸化雰囲気に曝す工程
の後であって前記反射防止膜を形成する工程の前に、前
記受光領域内の前記シリコン窒化膜をエッチングにより
除去する工程を実施することを特徴とする固体撮像素子
の製造方法。 - 【請求項7】 前記反射防止膜として、シリコン窒化膜
を用いる請求項1〜6のいずれかに記載の固体撮像素子
の製造方法。
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