JPH11231684A - 画像形成装置、中間転写体および定着用ベルト - Google Patents

画像形成装置、中間転写体および定着用ベルト

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JPH11231684A
JPH11231684A JP3576598A JP3576598A JPH11231684A JP H11231684 A JPH11231684 A JP H11231684A JP 3576598 A JP3576598 A JP 3576598A JP 3576598 A JP3576598 A JP 3576598A JP H11231684 A JPH11231684 A JP H11231684A
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belt
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JP3576598A
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Yukio Hara
幸雄 原
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二次転写性が良好であり、ホローキャラクター
等の画像欠陥の発生を防止することが可能な中間転写ベ
ルト、良好な摺動特性を有する定着用ベルト、およびそ
れ等を備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】ポリイミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹
脂およびポリエーテルケトン樹脂から選択された樹脂中
に、導電性無機微粉末および低表面エネルギー樹脂粉末
を分散してなる樹脂組成物より形成された中間転写ベル
トおよび定着用ベルトであって、その表面における水滴
との接触角が100°以上であり、裏面における水滴と
の接触角が90°未満であり、かつ、ヤング率が300
00kg/cm2 以上である。表面抵抗率は1010Ω/
□から1014Ω/□未満の範囲であるのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
レーザープリンター、ファクシミリ、これらの複合装置
等の電子写真方式を用いた画像形成装置およびそれに用
いる中間転写体および定着用ベルトに関する。より具体
的には、潜像担持体に形成されたトナー像を一旦中間転
写体に一次転写した後、これを用紙等の記録媒体に転写
して再生画像を得る画像形成装置、それに用いる中間転
写体および定着用ベルト、およびそれらの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した画像形成装置
は、無機または有機光導電性材料で構成された感光体か
らなる潜像担持体上に一様な電荷を形成し、画像信号を
変調したレーザー光等で静電潜像を形成した後、帯電し
たトナーにより静電潜像を現像して可視化されたトナー
像とする。次いでこのトナー像を直接または中間転写体
を介して、用紙等の記録媒体に転写することにより所要
の再生画像を得る。
【0003】潜像担持体上に形成されたトナー像を中間
転写体に一次転写し、さらに中間転写体上のトナー像を
記録媒体に二次転写する方式、すなわち中間転写方式を
採用した画像形成装置は、例えば特開昭62−2065
67号公報に開示されている。中間転写方式を採用した
画像形成装置に用いられる中間転写体については、例え
ば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)(特開平5−2
00904号公報、特開平6−228335号公報)、
ポリカーボネート(PC)(特開平6−95521号公
報)、ポリアルキレンテレフタレート(PAT)(特開
平6−149081号公報)、PCとPATのブレンド
材料(特開平6−149083号公報)、エチレン−テ
トラフロロエチレン共重合体(ETFE)とPCとのブ
レンド材料、ETFEとPATとのブレンド材料、ET
FEとPCとPATのブレンド材料(特開平6−149
079号公報)等の熱可塑性樹脂にカーボンブラック等
の導電剤を分散させた導電性無端ベルトが提案されてい
る。
【0004】上記、PVDF、PC等の熱可塑性樹脂で
構成された導電性材料は、ヤング率が24000kg/
cm2 以下であって、機械特性に劣るために、駆動時の
応力に対するベルトの変形が大きく、中間転写体として
適用した場合に、高品質の転写画像が安定して得られ
ず、また駆動時にベルト端部よりクラックが発生するた
めに、ベルトの耐久性に劣る等の問題がある。
【0005】機械特性が優れた材料としては、ポリイミ
ド樹脂材等をあげることができる。例えば、特開昭63
−11263号公報には、カーボンブラックを分散した
ポリイミド樹脂からなるシームレスベルトが提案されて
いる。このシームレスベルトは、ポリイミド前駆体であ
るポリアミック酸の溶液中に導電剤としてカーボンブラ
ックを分散させ、分散液を金属ドラムに流延して乾燥し
た後、ドラムから剥離したフィルムを高温度下に延伸し
てポリイミドフィルムを形成し、更に適当な大きさに切
り出してエンドレスベルトとすることにより製造され
る。その際のフィルム成形の一般的な方法として、カー
ボンブラックを分散したポリマー溶液を円筒金型に注入
して、例えば、100℃〜200℃に加熱しつつ円筒金
型を回転させながら、遠心成形によりフィルム状に成膜
し、得られたフィルムを半硬化した状態で脱型して、鉄
芯に被せて300℃〜450℃でポリイミド化反応(ポ
リイミド酸の閉環反応)を進行させて本硬化を行う方法
が採用される。
【0006】ポリイミド樹脂は、機械的特性に優れてい
るために、バイアスロールにより中間転写ベルトを潜像
担持体に押圧した時、その押圧力によるベルトの変形が
小さい。このような状態で、電界を作用させてトナー像
を静電的に中間転写体に転写すると、一次転写部におい
てバイアスロールによる押圧力の荷重が集中する。その
結果、トナー像が凝集し、電荷密度が高くなるため、ト
ナー層内部で放電が発生してトナーの極性を変化させる
ことがある。このような要因によって、ライン画像が中
抜けするホローキャラクターの画質欠陥を発生するとい
う問題がある。この点に関しては、バイアスロールによ
り用紙を介して中間転写ベルトに押圧される二次転写部
においても、同様な問題がある。
【0007】上記の画質欠陥を防止する対策として、例
えば、表面を弾性材料で構成したベルト材料を使用する
ことがあげられるが、シリコーンゴム等のゴム材料を表
面材料とする場合には、ゴム材料に粘着性があるため
に、二次転写時にトナー像が記録媒体に転写しないとい
う問題が生じる。
【0008】二次転写時でのホローキャラクター等の画
質欠陥を防止する対策として、例えば、フッ素樹脂等の
表面エネルギーの小さい材料で表面を被覆することが提
案されている。その場合、二次転写部でベルト材料から
転写部材への転移が容易になるので、二次転写部でのホ
ローキャラクターの発生を少なくすることができる。し
かしながら、機械特性に優れたポリイミド基材表面にフ
ッ素樹脂系の被覆層を設ける場合には、被覆層表面の表
面抵抗率が1014Ω/□より高くなり、潜像担持体と転
写ベルトが離間するポストニップ部で剥離放電が発生
し、放電発生部分が白抜けする、いわゆる放電抜けが生
じるという問題が発生する。
【0009】また、本発明者等は、機械特性に優れた基
材とフッ素系ゴム等の弾性材料で構成された中間層と、
フッ素樹脂等の表面エネルギーの小さい材料で構成され
た表面層の3層構造のベルト材料からなり、基材のみに
導電剤を分散させた中間転写ベルトを提案した(特願平
8−236011号公報)。しかしながら、この場合、
弾性材料の体積抵抗率が1014Ω・cmより高くなる
と、一次転写における転写電界により中間転写ベルトの
表面が帯電するために、除電機構が新たに必要となると
いう欠点がある。
【0010】一方、フッ素樹脂に導電性フィラーを所定
の割合で配合して、体積抵抗率を107 〜1010Ω・c
mに調整した導電性材料を表面層とする導電性プラスチ
ックベルトが、特開平7−92825号公報に提案され
ている。しかしながら、この公報に開示されたベルト
は、表面層の樹脂材料に弾性がないため、ポリイミドと
の密着性が悪く、ベルト駆動時にロール屈曲部での変形
により表面層がベルトから剥がれる等の問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
技術においては種々の問題点があった。例えば、機械特
性の劣る熱可塑性樹脂で構成された導電性のベルト材料
は、駆動時の応力に対するベルトの変形が大きく、高品
質の転写画質が安定して得られない。また、導電性のポ
リイミド樹脂やフッ素系樹脂からなる単層構造のベルト
材料は、体積抵抗率の可使用領域が低すぎてブラーが発
生するという問題があり、導電剤を分散していない弾性
体層を設けた中間転写ベルトは、体積抵抗率が高すぎる
ために除電機構が必要になるという欠点がある。一方、
機械特性に優れたポリイミド樹脂で構成されたベルト材
料は、転写部でのバイアスロールの押圧力によるベルト
の変形が小さいので、トナー像が凝集してホローキャラ
クター等の画質欠陥が発生するという問題がある。さら
に、シリコーンゴム等のゴム材料で表面層を被覆したベ
ルト材料の場合には、ゴム材料に粘着性があるため、二
次転写時トナー像が記録媒体に転写しないという問題が
生じる。
【0012】したがって、本発明の目的は、従来の技術
における上記のような問題点を解消することにある。す
なわち、本発明の目的は、転写時にトナーの飛散のない
良質の画質が得られ、かつ除電機構を必要とすることが
なく、しかも高品質の転写画像が安定して得られる画像
形成装置を提供することにある。また、本発明の他の目
的は、二次転写性が良好であり、ホローキャラクター等
の画像欠陥の発生を防止することが可能な中間転写ベル
トを提供することにある。さらに本発明の他の目的は、
良好な摺動特性を有する定着用ベルトを提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記問題
点を解消すべく鋭意研究、検討を重ねてきた結果、機械
的特性に優れた樹脂材料に低表面エネルギーの粉末と導
電剤とを組み合せて分散させることによって、低表面エ
ネルギー表面を有するベルト材料が得られ、それを中間
転写体として用いることによって、前記の目的が達成さ
れることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0014】すなわち、本発明の中間転写体は、ポリイ
ミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂およびポリエーテ
ルケトン樹脂から選択された樹脂中に、導電性無機微粉
末および低表面エネルギー樹脂微粉末を分散してなる樹
脂組成物より形成されたものであって、その低表面エネ
ルギー樹脂微粉末が、中間転写体の内部よりも表面に多
く分散されていることを特徴とする。本発明の中間転写
体は、ベルト状であるのが好ましい。
【0015】本発明の中間転写ベルトは、ポリイミド樹
脂、ポリエーテルスルホン樹脂およびポリエーテルケト
ン樹脂から選択された樹脂中に、導電性無機微粉末およ
び低表面エネルギー樹脂微粉末を分散してなる樹脂組成
物より形成されたベルトであって、その表面における水
滴との接触角が100°以上であり、裏面における水滴
との接触角が90°未満であり、かつ、ヤング率が30
000kg/cm2 以上であることを特徴とする。本発
明の中間転写ベルトは、表面抵抗率が1010Ω/□から
1014Ω/□未満の範囲にあるのが好ましい。
【0016】また、本発明の画像形成装置は、画像情報
に応じた静電潜像が形成される潜像担持体と、その潜像
担持体に形成された静電潜像をトナーにより可視化する
現像装置と、潜像担持体に担持された未定着トナー像が
一次転写するための中間転写体と、中間転写体上の未定
着トナー像を記録媒体に二次転写するためのバイアスロ
ールとを備え、上記中間転写体が、ポリイミド樹脂、ポ
リエーテルスルホン樹脂およびポリエーテルケトン樹脂
から選択された樹脂中に、導電性無機微粉末および低表
面エネルギー樹脂微粉末を分散してなる樹脂組成物より
形成されたベルトであって、その表面における水滴との
接触角が100°以上であり、裏面における水滴との接
触角が90°未満であり、かつ、ヤング率が30000
kg/cm2 以上であることを特徴とする。
【0017】本発明の定着用ベルトは、ポリイミド樹
脂、ポリエーテルスルホン樹脂およびポリエーテルケト
ン樹脂から選択された樹脂中に、導電性無機微粉末およ
び低表面エネルギー樹脂微粉末を分散してなる樹脂組成
物より形成されたベルトであって、その表面における水
滴との接触角が100°以上であり、裏面における水滴
との接触角が90°未満であり、かつ、ヤング率が30
000kg/cm2 以上であることを特徴とする。
【0018】本発明の上記中間転写ベルトおよび定着用
ベルトは、ポリイミド、ポリエーテルスルホンまたはポ
リエーテルケトンの有機溶剤溶液中に分散された導電剤
微粉末および低表面エネルギー樹脂微粉末を含む樹脂混
合物を円筒金型に注入して遠心成形し、成形された円筒
状フィルムを脱型した後、加熱硬化させることによって
製造することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の画像形成装置は、中間転写ベルト方式のもので
あれば特に限定されるものではない。例えば、現像装置
内に単色のトナーのみを収容する通常のモノカラー画像
形成装置や、感光体ドラム等の潜像担持体上に担持され
たトナー像を中間転写ベルトに順次一次転写を繰り返す
カラー画像形成装置、各色毎の現像器を備えた複数の潜
像担持体を中間転写ベルト上に直列に配置したタンデム
型カラー画像形成装置等のいずれであってもよい。
【0020】図1は、その一例であって、一次転写を繰
り返すカラー画像形成装置の概要図である。図におい
て、感光体ドラムからなる潜像担持体1の周囲には、そ
の回転方向に沿って順次、帯電器2、画像書き込み手段
3、現像装置4、一次転写器5、クリーニング装置6等
が配置されている。また、中間転写ベルト7が、テンシ
ョンロール8a、8b、8cおよびバックアップロール
9に張架されており、潜像担持体1の表面に当接しなが
ら潜像担持体1と一次転写器5の間を矢印方向に走行す
るように配設されている。バックアップロール9および
テンションロール8aと対向する位置には、中間転写ベ
ルト7を介して、それぞれバイアスロール10およびベ
ルトクリーナー11が配置されている。
【0021】一次転写部は、一次転写器5が中間転写ベ
ルト7を介して潜像担持体1に押圧する部位であって、
潜像担持体1と一次転写器5の間に一次転写電圧が印加
される。また二次転写部は、バイアスロール10がバッ
クアップロール9に押圧する部位であって、バックアッ
プロール9には、バイアスロール10に二次転写電圧を
印加するための電極部材12が圧接されている。なお、
11はベルトクリーナ、13は給紙トレイ、14は定着
装置である。
【0022】図1に示すカラー画像形成装置において、
矢印方向に回転する潜像担持体1の表面が、帯電器2に
よって一様に帯電された後、画像処理されたレーザー光
等の画像書き込み手段3により、第1色目の静電潜像が
形成され、現像装置4によってトナー像が形成される。
このトナー像は、一次転写部を通過する際に、一次転写
器5によって中間転写ベルト7上に静電的に一次転写さ
れる。以降同様にして、第1色目のトナー像を担持した
中間転写ベルト7上に、第2色目、第3色目、第4色目
のトナー像が順次重ね合わせられるように一次転写さ
れ、最終的にフルカラー多重トナー像が得られる。
【0023】上記現像装置4は、各色の静電潜像に対応
するトナーを収容した複数の現像器41 〜44 を有す
る。すなわち、各現像器には、それぞれ黒(K)、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナ
ーが収容されている。
【0024】上記のようにして形成されたフルカラー多
重トナー像は、二次転写部を通過する際に、給紙トレイ
13から所定のタイミングで供給される記録媒体(以下
用紙Pで代表する)に静電的に一括転写される。トナー
像が転写された用紙Pは、定着装置14に搬送され、定
着処理された後、機外に排出される。
【0025】一次転写後の潜像担持体1は、クリーニン
グ装置6等により残留トナーや電荷が除去され、二次転
写後の中間転写ベルト7は、ベルトクリーナ11により
残留トナーが除去され、次の画像形成プロセスに備え
る。
【0026】フルカラー以外の多色画像を形成する場合
は、2個または3個の現像器に多色画像に対応したトナ
ーを収容することになる。また、単色の静電潜像が形成
されるよう画像処理された画像書き込み手段3により、
潜像担持体1上に静電潜像を形成して、その色に対応す
るトナーのみを現像装置4に収容した場合、図1に示す
画像形成装置をモノカラー画像形成装置に適用すること
ができる。さらに、潜像担持体1の感光体ドラムを公知
のベルト感光体に置き換えることもできる。
【0027】前記一次転写器5としては、転写ロールの
他に、コロトロン等のコロナ転写器、転写ブレード等を
用いることもできる。一次転写器5にはトナーの帯電極
性と逆極性の電圧が1〜4kV程度印加され、潜像担持
体1と一次転写器5との間に発生する電界の作用によ
り、潜像担持体1に担持されたトナー像が中間転写ベル
ト7に一次転写される。
【0028】二次転写部における電極部材12として
は、電気良導性の部材であれば特に限定されるものでは
なく、例えばアルミニウム、ステンレス鋼、銅からなる
金属ロール、導電性ゴムロール、導電性ブラシ、金属プ
レート、導電性樹脂プレート等が用いられる。電極部材
12からは、バックアップロール9を通じて−1〜−5
kVの転写電圧がバイアスロール10に印加される。電
極部材12に印加される電圧の極性は、トナーの帯電極
性に応じて逆極性(プラス)に帯電してもよい。なお、
二次転写部において、電極部材12は必ずしも必要な部
材ではなく、例えばバックアップロール9の導電性シャ
フトまたバイアスロール10に上記転写電圧を印加する
ように変更してもよい。
【0029】本発明の画像形成装置において、定着装置
14としては如何なるものでも使用できるが、上記した
本発明のフッ素樹脂粉末とカーボンブラックが分散して
なる無端ベルトを定着用ベルトとして用いるのが好まし
い。図2は、その場合の定着装置の一例であって、ベル
ト方式の定着装置の概略図である。このベルト方式の定
着装置は、定着用ベルト106が、例えば、外径18m
m金属ロールであるインレットロール102、ステアリ
ングロール104および外径23mmの金属ロールであ
るプレッシャーロール103に掛け渡して駆動するとと
もにヒートロール101に対抗する位置にSUSの台座
に弾性部材を介してテフロンフィルムを被覆してなるア
シストパッド105を配置して構成される。トナー像が
二次転写された記録媒体は、ヒートロール101と定着
用ベルト106の間に送り込まれることにより、記録媒
体にトナー像が溶融定着される。
【0030】次に、上記画像形成装置において使用する
本発明の中間転写ベルト7について説明する。本発明の
中間転写ベルト7は、その表面における水滴との接触角
が100°以上であり、裏面における水滴との接触角が
90°未満であり、かつ、ヤング率が30000kg/
cm2 以上であるヤング率が所定の範囲にある基材から
なる。
【0031】上記基材を構成する樹脂材料は機械特性に
優れた樹脂として、ポリイミド、ポリエーテルスルホン
およびポリエーテルケトン(ポリエーテルエーテルケト
ンを含む)から選択されたものが使用される。中でも入
手のし易さからポリイミド樹脂が好ましく用いられる。
これらの樹脂は、従来使用されてきた熱可塑性樹脂と比
較して、駆動時のベルトの変形が小さいという特長を有
している。
【0032】ポリイミドは、一般にテトラカルボン酸二
無水物とジアミンまたはジイソシアネートとをモノマー
成分とし、縮重合により合成されたポリマーである。上
記のテトラカルボン酸二無水物の酸成分としては、ピロ
メリット酸、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカル
ボン酸、ナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン
酸、2,3,5,6−ビフェニルテトラカルボン酸、
2,2′,3,3′−ビフェニルテトラカルボン酸、
3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸、
3,3′,4,4′−ジフェニルエーテルテトラカルボ
ン酸、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸、3,3′,4,4′−ジフェニルスルホンテト
ラカルボン酸、3,3′,4,4′−アゾベンゼンテト
ラカルボン酸、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)
メタン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタ
ン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン等があげられる。
【0033】ジアミン成分としては、m−フェニルジア
ミン、p−フェニルジアミン、2,4−ジアミノトルエ
ン、2,6−ジアミノトルエン、2,4−ジアミノクロ
ロベンゼン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレン
ジアミン、1,4−ジアミノナフタレン、1,5−ジア
ミノナフタレン、2,6−ジアミノナフタレン、2,
4′−ジアミノビフェニル、ベンジジン、3,3−ジメ
チルベンジジン、3,3′−ジメトキシベンジジン、
3,4′−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ジ
アミノジフェニルエーテル(オキシ−p,p′−ジアニ
リン;ODA)、4,4′−ジアミノジフェニルスルフ
ィド、3,3′−ジアミノベンゾフェノン、4,4′−
ジアミノジフェニルスルホン、4,4′−ジアミノアゾ
ベンゼン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、2,
2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン等が挙げられ
る。イソシアネート成分としては、上記したジアミン成
分におけるアミノ基がイソシアネート基に置換した化合
物が挙げられる。
【0034】ポリイミドの具体例としては、例えばOD
Aをジアミン成分とするピロメリット酸系ポリイミド
(カプトンHA:デユポン社製)および3,3′,4,
4′−ビフェニルテトラカルボン酸系ポリイミド(ユー
ピレックスS:宇部興産社製)等が挙げられる。
【0035】ポリエーテルスルホンは、パラフェニレン
基がスルホン基とエーテル基で交互に結合した構造の耐
熱性樹脂であって、例えば、ビクトレックスPES(I
CI社製)等が使用できる。また、ポリエーテルケトン
は、フェニルケトンとフェニルエーテルの組み合わせ構
造からなる耐熱性樹脂であって、例えば、ビクトレック
ス(ICI社製)、PEKK(デュポン社製)、ケーデ
ル(Amoco社製)等が使用できる。
【0036】基材に分散させる導電剤としては、カーボ
ンブラック、グラファイト等の導電性炭素系物質、アル
ミニウム、銅合金等の金属または合金、酸化錫、酸化亜
鉛、酸化アンチモン、酸化インジウム、チタン酸カリウ
ム、酸化アンチモン−酸化錫複合酸化物(ATO)、酸
化インジウム−酸化錫複合酸化物(ITO)等の導電性
金属酸化物、過塩素酸リチウム、過塩素酸第四級アンモ
ニウム、第四級アンモニウムクロライド、トリフルオロ
メタンスルホン酸ナトリウム等の電解質等の1種または
2種以上の微粉末が用いられる。上記導電性金属酸化物
は、各種シラン系カップリング剤の1種または2種以上
で表面処理されているのが好ましい。表面処理された金
属酸化物は、基材を構成する樹脂との相溶性が向上する
ため、その分散が均一になり、基材の抵抗値のバラツキ
が抑制される。また、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
ケイ酸マグネシウム等の絶縁性微粒子を上記導電性金属
酸化物で被覆したものを用いることもできる。導電剤の
平均粒子径は1μm以下であることが好ましい。また、
導電剤の配合量は、10〜30重量%の範囲が好まし
い。
【0037】これらの導電剤の中でも、価格および環境
安定性の点でカーボンブラックが特に好ましい。さらに
分散性の観点から、三井金属社製の平均粒子径が0.1
μmの酸化錫系複合酸化物(製品名:UF)、0.3μ
mの亜鉛系酸化物(パストランType−II)、平均粒
子径が0.4μmの硫酸バリウム表面を錫系酸化物で被
覆したもの(パストランType−IV)、0.2μmの
ATO、0.2μmのITO等の平均粒子径が1μm以
下の金属酸化物も好適に用いられる。
【0038】さらに、本発明で使用する低表面エネルギ
ー樹脂粉末を構成する材料としては、フッ素樹脂高分子
化合物をあげることができ、例えば、PTFE(ポリテ
トラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチ
レン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体)、EPE(テトラフルオロエチ
レン−ヘキサフルオロプロピレン−パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共重合体)、ETFE(テトラフルオ
ロエチレン−エチレン共重合体)、PCTFE(ポリク
ロロトリフルオロエチレン)、ECTFE(クロロトリ
フルオロエチレン−エチレン共重合体)、PVDF(ポ
リビニリデンフルオライド)、PVF(ポリビニルフル
オライド)等をあげることができる。また、フッ素ゴム
として、フッ化ビニリデン−3フッ化エチレン共重合
体、フッ化ビニリデン−6フッ化プロピレン共重合体、
フッ化ビニリデン−6フッ化プロピレン−4フッ化エチ
レン三元共重合体等があげられる。これら低表面エネル
ギー微粉末は、その平均粒子径が0.1μm〜1μmの
範囲にあるのが好ましく、また、その配合量は3〜15
重量%の範囲にあるのが好ましい。
【0039】ところで、ベルト駆動時の負荷によるベル
トの伸び・縮み(変位量)は、ベルト材料のヤング率に
逆比例することが知られている。すなわち、ベルト材料
のヤング率とベルト駆動時の負荷による変位量との関係
は、下記の式(1)で表すことができる。 Δl=α・P・l/(t・w・E)・・・・・(1) (式中、Δl:ベルトの変位量(μm)、α:係数、
P:負荷(N)、l:2本のテンションロール間のベル
トの長さ(mm)、t:ベルト厚み(mm)、w:ベル
ト幅(mm)、E:ベルト材料のヤング率(N/m
2 ))
【0040】PC、PVDF等の従来使用されている熱
可塑性樹脂材料は、カーボンブラックを分散したときの
ヤング率が24000kg/cm2 以下であるのに対し
て、本発明における中間転写ベルト基材は、そのヤング
率が30000kg/cm2以上であるので、中間転写
ベルト駆動時の外乱(負荷変動)が同一である場合、中
間転写ベルトの伸び・縮みが従来のものより25%以上
少なくなる。したがって、高品質の転写画質が安定して
得られる。
【0041】中間転写ベルト駆動時の外乱による中間転
写ベルトの変異量を少なくして、良質の転写画質を得る
ためには、中間転写ベルトの厚みは50μm以上である
ことが好ましい。また、中間転写ベルトが厚くなりすぎ
ると、テンションロールの部位でのベルト表面の変形が
大きくなり、カラー画像を形成する場合、多重トナー像
の位置がずれて色ズレが発生するようになる。したがっ
て、中間転写ベルトの厚みは50〜150μm、特に7
0〜100μmの範囲にあることが好ましい。
【0042】本発明の中間転写ベルトは、表面層の表面
エネルギーが小さく、その表面における水滴との接触角
が100°以上であり、裏面における水滴との接触角が
90°未満であることが必要である。水の濡れ性とは、
表面層を構成する材料を試験片として用い、この試験片
平面と水滴との接触角を尺度として表示される。すなわ
ち、図3に示すように、試験片110表面に水滴111
をおくと、試験片の表面張力γs、液体/試験片間の界
面張力γi、液体の表面張力γlが釣り合って、ある一
定の形状になる。この時、液滴が小さく重力の影響を無
視できれば、下記のヤング(Young)式(2)(す
なわち式(2′))が成り立つので、本発明において
は、表面層平面と水滴との接触角θによって表面層の表
面エネルギーを表示する。
【0043】 γs=γi+γlcosθ・・・・・(2) cosθ=(γs−γi)/γl・・・・(2′)
【0044】また、中間転写ベルトは、その表面抵抗率
が1010Ω/□から1014Ω/□未満の範囲、特に10
10.5〜1012Ω/□の範囲にあるのが好ましい。この表
面抵抗率は、導電剤の選択や配合量の調整等により、上
記範囲に容易に調整することができる。表面抵抗率が1
10Ω/□未満の場合には、プレニップ部での電界強度
が強くなり、プレニップ部でのギャップ放電が発生しや
すくなるために画質の粒状性が悪化する問題が発生する
場合がある。また、1014Ω/□より高くなると、潜像
担持体と中間転写ベルトが離間するポストニップ部で剥
離放電が発生して、放電発生部分が白抜けするという、
いわゆる放電抜けが生じるようになる。さらに、本発明
の中間転写ベルトは、その体積抵抗率が、108 〜10
13Ω・cmの範囲にあるのが好ましい。
【0045】本発明の上記の中間転写ベルトは、下記の
ようにして製造することができる。すなわち、ポリイミ
ド、ポリエーテルスルホンまたはポリエーテルケトンの
有機溶剤溶液に、導電剤微粉末および低表面エネルギー
樹脂微粉末を分散させて樹脂混合物を作製した後、円筒
金型に注入して、加熱しながら遠心成形し、成形された
円筒状フィルムを脱型する。形成された半硬化状の円筒
状フィルムを、例えば鉄芯に被せて乾燥し、溶剤を除去
した後、加熱によって本硬化させる。
【0046】また、本発明の定着用ベルトは、上記中間
転写ベルトと同様な材料を用い、中間転写ベルトの場合
と同様にして作製することができる。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
【0048】(画像形成装置)本発明の画像形成装置と
して、中間転写ベルトを備えたデジタルカラー複写機の
一例を図4に示す。
【0049】図4において、画像書込手段は、符号21
〜28で示される部分より構成されている。その作用を
説明すると、プラテン21上に載置した原稿(図示せ
ず)の下面に沿って移動する原稿照明用ランプ22から
光を出射し、原稿で反射した光を移動ミラーユニット2
3、レンズ24、固定ミラー25を介して画像読取部の
CCDに収束させる。CCDにおいては、多数の光電変
換素子により上記原稿画像からの反射光を各色毎に電気
信号に変換する。変換された電気信号は、画像処理回路
26に入力される。画像処理回路26は各色毎に入力さ
れた原稿画像読取信号をデジタル信号に変換して記録す
る画像メモリを有している。上記画像処理回路26の画
像データは、光書込制御装置27により所定のタイミン
グで読み出して、光ビーム書込制御装置28に出力す
る。次いで、光ビーム書込制御装置28により、矢印方
向Aに回転する感光体ドラムからなる潜像担持体1に各
色に対応した静電潜像が書き込まれる。
【0050】潜像担持体1の周囲には、その表面を一様
に帯電させる帯電器2、潜像担持体1に書き込まれた静
電潜像を各色のトナー像に現像する現像装置4、各色の
トナー像を中間転写ベルト7に転写する一次転写器5、
クリーニングブレードおよび除電器を有するクリーニン
グユニット6が配置されている。上記現像装置4は、
K、Y、M、Cの各色トナーを収容した現像器を有し、
それぞれ各色のトナーで上記静電潜像を現像して可視化
する。
【0051】上記中間転写ベルト7は、テンションロー
ル8a、8b、8cおよびバックアップロール9に張架
され、潜像担持体1の表面に当接しながら、その接線方
向に走行する。未定着トナー像を担持する中間転写ベル
ト7の表側には、バックアップロール9およびテンショ
ンロール8aに対向して、それぞれバイアスロール10
およびベルトクリーナ11が配置されている。バックア
ップロール9には、トナーと同極性の二次転写電圧が印
加される電極ロール12が押圧されている。また、バイ
アスロール10とベルトクリーナ11の間には、二次転
写されたトナー像を担持する用紙Pを中間転写ベルト7
から剥がす剥離爪29が配置されている。バイアスロー
ル10表面には、ポリウレタンで形成されたクリーニン
グブレード30が常時当接していて、転写工程で付着し
たトナー粒子や紙粉等の異物が除去される。
【0052】画像形成装置U本体の下部には抽出自在の
給紙トレイ13が設けられ、その上方にピックアップロ
ーラ31が配置されている。このピックアップローラ3
1の下流側には、用紙Pの重送を防止する一対のフィー
ドロール32、用紙搬送ロール33、用紙Pを案内する
ガイド部材34およびレジストロール35が順次配置さ
れている。前記二次転写部の下流側には、二次転写され
たトナー像を担持した用紙Pを搬送する搬送ベルト3
6、用紙P上の未定着トナー像を定着処理する定着装置
14、定着画像が形成された用紙Pを排出する一対の排
出ロール37、および排出された用紙Pを載置する排紙
トレイ38が順次配置されている。
【0053】(画像形成装置の作用)矢印方向Aに回転
する潜像担持体1は、帯電器2により表面が所定の電位
に帯電され、光ビーム書き込み装置28により静電潜像
が書き込まれる。潜像担持体1上の静電潜像は現像装置
4により現像されてトナー像が形成されるが、その場
合、最初に第1色目のトナー像が形成され、以降潜像担
持体1が1回転する毎に、第2色目から第4色目間での
トナー像が形成される。この実施例では、K、Y、M、
C色のトナー像が順次形成されるようになっている。ト
ナー像が中間転写ベルト7に転写された後、潜像担持体
1の表面からは、クリーニングユニット6により残留ト
ナーおよび電荷が除去される。
【0054】ここで、前記光書込制御装置27では、最
初に第1色目のK色に画像処理されたデジタル信号を読
出して光ビーム書込装置28に出力する。この光ビーム
書込装置28により、潜像担持体1の表面にK色に対応
した静電潜像が書き込まれる。K色に対応した静電潜像
は、現像装置4内の現像器Kにより現像されて、可視化
されたK色のトナー像が形成され、一次転写部に移動す
る。一次転写部において、中間転写ベルト7の裏側に配
置された一次転写ロール5からトナー像にその帯電極性
とは逆極性の電界を作用させることにより、一次転写部
に到達したK色トナー像を静電的に中間転写ベルト7に
吸着させつつ、中間転写ベルト7を矢印方向Bに走行さ
せて一次転写が行われる。
【0055】中間転写ベルト7は、Kトナー像を吸着担
持したまま潜像担持体1と同一周期で走行する。1色目
のKトナー像の転写が終了すると、光書込装置27から
の出力によりブルーのフィルタで色分解された光像に対
応する静電潜像の書込みが開始される。そして、Kトナ
ー像を担持した中間転写ベルト7の転写開始位置が一次
転写部に到達すると、一次転写ロール5によって2色目
のY色トナー像の転写が行われる。続いて、グリーン、
レッドのフィルタで色分解された光像に対応する静電潜
像が現像器M、Cにより順次現像して可視化され、M色
トナー像およびC色トナー像の転写が上記Y色トナー像
の転写と同様に行われる。
【0056】以上のようにして、各色トナー像の重ね合
わされた多重トナー像が中間転写ベルト7上に形成され
る。その場合、各色のトナー像が中間転写ベルト7上に
一次転写されるまでは、中間転写ベルト7の表側に配置
された前記バイアスロール10、剥離爪29およびベル
トクリーナ11は、中間転写ベルト7から離間した退避
位置に保持されている。
【0057】一方、給紙トレイ13に収容された用紙P
は、ピックアップローラ31により所定のタイミングで
1枚ずつ取り出されて、一対のフィードロール32、用
紙搬送ロール33により給紙され、一対のレジストロー
ル35で一旦停止される。用紙Pは、その後中間転写ベ
ルト7上に転写された各色(K、Y、M、C)よりなる
多重トナー像が二次転写部に移動してくるのと同期し
て、レジストロール35から二次転写部に搬送される。
【0058】二次転写部において、バイアスロール10
は中間転写ベルト7を介してバックアップロール9に圧
接した状態にある。そして、搬送されてきた用紙Pは、
ロール9および10間の圧接搬送および中間転写ベルト
7の走行によって二次転写部を通過する。この際、トナ
ー像の帯電極性と同極性の転写電圧を電極ロール12に
印加することにより、中間転写ベルト7に吸着担持され
ていた多重トナー像が中間転写ベルト7表面から用紙P
に二次転写される。
【0059】以上、フルカラー画像の転写について述べ
たが、モノカラー画像を形成する場合は、中間転写ベル
ト7上に一次転写された、例えばK色のトナー像が二次
転写部に移動してきたときに、直ちにトナー像を用紙P
に転写すればよい。2色または3色のカラー画像を形成
する場合は、所望の色相を選択して、多重トナー像が転
写部に移動してきた時にトナー像を用紙Pに転写すれば
よい。
【0060】上述のようにして、トナー像が所望の色相
に転写された用紙Pは、剥離爪29の作動により剥離さ
れ、搬送ベルト36に載置されて定着装置14に搬送さ
れる。定着装置14において、未定着トナー像が定着に
より固定されて永久画像が形成された後、用紙Pは一対
の排出ロール37により排出トレイ38に排出される。
二次転写が完了すると、中間転写ベルト7は、二次転写
部の下流側に設けられたベルトクリーナ11によりクリ
ーニングされ、次の転写に備える。
【0061】(中間転写ベルトの製造)以下の組成にお
いて、その割合を示す『部』は『重量部』を意味する。 実施例1 N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とするポリイミドワ
ニス(ユーピレックスS:宇部興産社製)に、その樹脂
成分100部に対してカーボンブラック19部を添加
し、さらに平均半径0.3μmのPTFE樹脂粉末をN
−メチル−2−ピロリドンに分散してなる樹脂分散物
(KDー1000AS、喜多村社製)を前記樹脂成分1
00部に対しPTFE樹脂が5部になるように添加して
ミキサーで混合し、製膜原液を調製した。
【0062】得られた製膜原液を、直径168mm、高
さ500mmのステンレススチール製円筒金型に注入
し、120℃の熱風で120分間乾燥させながら遠心成
形した。次いで、半硬化状態で脱型した円筒状フィルム
を鉄芯に被せ、30分かけて120℃から350℃に昇
温して溶媒を蒸発させた後、更に450℃で20分間加
熱して本硬化を行い、ポリアミック酸を脱水縮合させ
た。得られた厚さ80μmのカーボンブラック分散ポリ
イミドフィルムを320mm幅に切断して、シームレス
ベルト基材7を作製した。このベルト基材においては、
PTFE樹脂粉末が分散された製膜原液が遠心力を加え
ながら成型されるので、PTFE樹脂粉末がベルト表面
に多く分散されていた。その結果、このベルト基材7
は、表面における水滴との接触角θが102°であり、
裏面における水滴との接触角θが82°であった。
【0063】また、このベルト基材7の表面抵抗率は1
11.6Ω/□であり、体積抵抗率は109.4 Ω・cmで
あった。なお、表面抵抗率および体積抵抗率は、全て、
抵抗計(ハイレスターIPのHRプローブ:三菱油化社
製)を用い、100Vの電圧を印加してから30秒後の
電流値を読みとって求めた値である。
【0064】比較例1 N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とするポリイミドワ
ニス(ユーピレックスS:宇部興産社製)に、その樹脂
成分100部に対してカーボンブラック18部を添加
し、ミキサーで混合して製膜原液を調製した。得られた
製膜原液を、直径168mm、高さ500mmのステン
レススチール製円筒金型に注入し、120℃の熱風で1
20分間乾燥させながら遠心成形した。次いで、半硬化
状態で脱型した円筒状フィルムを鉄芯に被せ、30分か
けて120℃から350℃に昇温して溶媒を蒸発させた
後、更に450℃で20分間加熱して本硬化を行い、ポ
リアミック酸を脱水縮合させた。得られた厚さ80μm
のカーボンブラック分散ポリイミドフィルムを320m
m幅に切断して、シームレスベルト基材を作製した。得
られたベルト基材は、表面抵抗率1011.8Ω/□、体積
抵抗率が108.9 Ω・cmであり、表面における水滴と
の接触角θは78°であった。
【0065】比較例2 可塑性ポリカーボネート(PC)樹脂(帝人化成(株)
製)100部にカーボンブラック15部を分散させた樹
脂組成物を押出成形法により成形して、厚さ150μm
のカーボンブラック分散PC樹脂製シームレスベルトを
製造した。得られたPC樹脂ベルトの表面抵抗率は、1
11.9Ω/□であり、体積抵抗率が1012.5Ω・cmで
あった。また、水滴との接触角θは75°であった。
【0066】比較例3 可塑性ETFE樹脂(ダイキン工業(株)製)100部
にカーボンブラック16部を分散させた樹脂組成物を押
出成形法により成形して、厚さ150μmのカーボンブ
ラック分散ETFE樹脂製シームレスベルトを製造し
た。得られたETFE樹脂ベルトの表面抵抗率は、10
11.5Ω/□であり、体積抵抗率は109.0Ω・cmであ
った。また、水滴との接触角θは100°であった。
【0067】比較例4 比較例1と同様にして得られたカーボンブラック分散ポ
リイミドよりなるベルト基材の表面に、表面層形成用成
分として、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重
合体系塗料(ND−4、ダイキン工業社製)を5μmの
厚さに被覆した。製造された中間転写ベルトの表面抵抗
率は1013.9Ω/□であり、体積抵抗率は1011.8Ω・
cmであった。また、水滴との接触角θは105°であ
った。
【0068】(中間転写体ベルトの機械特性試験)実施
例1で製造されたベルト材料、および比較例1〜4で製
造されたベルト材料の引張強度およびヤング率(引張弾
性率)は、JISK7127に準拠して測定した値であ
る。
【0069】すなわち、引張強度は、5×40mmの短
冊試験片を用い、試験スピード200mm/minで計
測した。また、ヤング率は、25×250mmの短冊試
験片を用い、試験スピード20mm/minで計測し
た。
【0070】(画質評価結果)実施例1および比較例1
〜4の各中間転写ベルトを図4に示す画像形成装置に装
着し、コピーテストを行った。得られたコピー画像の画
質の状態を下記の基準に従って目視により評価した。
【0071】ホローキャラクター評価: ○:ホローキャラクターの発生なし、×:ホローキャラ
クターの発生あり 1次転写白点抜け評価: ○:白点抜けなし、×:白点抜けあり 位置ずれ評価: ○:位置ずれ発生なし、×:位置ずれ発生あり
【0072】各中間転写ベルト基材について、材料の表
面抵抗率および体積抵抗率、ベルト基材の引張強度およ
びヤング率、表面における水滴との接触角θの測定結
果、および画質の評価結果をまとめて表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】表1に示すように、実施例1の中間転写ベ
ルトは、基材のヤング率が大きいにもかかわらず、表面
における水滴との接触角θが102°であって、表面エ
ネルギーが小さいので、二次転写部でホローキャラクタ
ーが発生するようなことはなかった。また、ベルト材料
の表面抵抗率が適正な範囲にあるので、プレニップ部で
のギャップ放電が発生しやすくなるために画質の粒状性
が悪化したり、また、ポストニップ部で剥離放電が発生
してしまい、放電発性部分が白抜けする等の問題はなか
った。
【0075】一方、比較例1の中間転写ベルトは、ヤン
グ率が62000kg/cm2 と大きいため、駆動時の
応力に対するベルトの変形は小さいものの、接触角θが
78°であって、表面エネルギーが大きいために、二次
転写部でホローキャラクターが発生した。接触角θが7
5°と表面エネルギーの大きいPC樹脂をベルト材料と
して用いた比較例2の場合は、トナーが用紙へ移行し難
いために、ホローキャラクターの発生がみられた。ま
た、ヤング率が24000kg/cm2 と小さいので、
駆動時の応力に対するベルトの変形が大きく、得られた
画像に色ズレがみられた。また、接触角θが100°と
表面エネルギーの小さいETFE樹脂をベルト材料とし
て用いた比較例3の場合は、ホローキャラクターの発生
が僅かにある程度のレベルであったが、ヤング率が11
000kg/cm2 と小さいので、駆動時の応力に対す
るベルトの変形が大きく、得られた画像に色ズレがみら
れた。また、比較例4の中間転写ベルトは、表面抵抗率
が1013Ω/□より高く、潜像担持体と中間転写ベルト
が離間するポストニップ部で剥離放電が発生し、放電発
性部分が白抜けした。
【0076】(定着用ベルトの製造) 実施例2 N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とするポリイミドワ
ニス(ユーピレックスS:宇部興産社製)に、その樹脂
成分100部に対してカーボンブラック15部を添加
し、さらに平均半径0.3μmのPTFE樹脂粉末をN
−メチル−2−ピロリドンに分散してなる樹脂分散物
(KDー1000AS、喜多村社製)を上記樹脂成分1
00部に対してPTFE樹脂が10部になるように添加
してミキサーで混合し、製膜原液を調製した。
【0077】得られた製膜原液を、直径68mm、高さ
500mmのステンレススチール製円筒金型に注入し、
120℃の熱風で120分間乾燥させながら遠心成形し
た。次いで、半硬化状態で脱型した円筒状フィルムを、
鉄芯に被せ、30分かけて120℃から350℃に昇温
して溶媒を蒸発させた後、更に450℃で20分間加熱
して本硬化を行ない、ポリアミック酸を脱水縮合させ
た。得られた厚さ80μmのカーボンブラック分散ポリ
イミドフィルムを320mm幅に切断して、シームレス
の定着用ベルトを作成した。この定着用ベルトにおいて
は、PTFE樹脂粉末が分散された製膜原液が遠心力を
加えながら成型されるので、PTFE樹脂粉末がベルト
表面に多く分散されていた。その結果、定着用ベルト
は、表面における水滴との接触角θが102°であり、
裏面における水滴との接触角θが82°であった。
【0078】従来、ポリイミド樹脂を定着用ベルトとし
て用いた場合には、表面の摺動特性がよくないので、ヒ
ートローラーなどとの摩擦によって、定着用ベルトがス
リップを起こしたりする問題があったが、本発明の上記
定着用ベルトは、ポリイミド樹脂を用いた従来の定着用
ベルトよりも、表面の摺動特性が大幅に改善されている
ので、前記した定着用ベルトがスリップを起こしたりす
る問題がなくなった。
【0079】
【発明の効果】本発明における中間転写ベルトは、上記
の構成を有するから、駆動時の応力に対するベルトの変
形が小さく、二次転写性が良好であり、高品質の転写画
質が安定して得られる。また、プレニップ部でのギャッ
プ放電が発生しにくく、また、ポストニップ部での剥離
放電が発生しにくいので、ホローキャラクター等の画像
欠陥の発生を防止することが可能である。また、本発明
の定着用ベルトは、良好な摺動特性を有するので、スリ
ップすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 主要構成部材を備えた中間転写ベルト方式の
画像形成装置の概略構成図である。
【図2】 本発明の定着用ベルトを備えたベルト方式の
定着装置の概略構成図である。
【図3】 表面エネルギーの尺度となる接触角を説明す
るものであって、試験片表面と水滴との関係を示す断面
図である。
【図4】 本発明の実施例において用いる画像形成装置
の概略構成図である。
【符号の説明】 U…画像形成装置、P…用紙、1…潜像担持体、2…帯
電器、3…画像書き込み手段、4…現像装置、5…一次
転写器、7…中間転写ベルト、8a、8b、8c…テン
ションロール、9…バックアップロール、10…バイア
スロール、13…給紙トレイ、14…定着装置、22…
原稿照明用ランプ、28…光ビーム書込制御装置、30
…クリーニングブレード、34…ガイド部材、36…搬
送ベルト、101…ヒートロール、102…インレット
ロール、103…プレッシャーロール、104…ステア
リングロール、105…アシストパッド、106…定着
用ベルト。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイミド樹脂、ポリエーテルスルホン
    樹脂およびポリエーテルケトン樹脂から選択された樹脂
    中に、導電性無機微粉末および低表面エネルギー樹脂微
    粉末を分散してなる樹脂組成物より形成された中間転写
    体であって、該低表面エネルギー樹脂微粉末が、中間転
    写体の内部よりも表面に多く分散されていることを特徴
    とする中間転写体。
  2. 【請求項2】 ポリイミド樹脂、ポリエーテルスルホン
    樹脂およびポリエーテルケトン樹脂から選択された樹脂
    中に、導電性無機微粉末および低表面エネルギー樹脂微
    粉末を分散してなる樹脂組成物より形成されたベルトで
    あって、その表面における水滴との接触角が100°以
    上であり、裏面における水滴との接触角が90°未満で
    あり、かつ、ヤング率が30000kg/cm2 以上で
    あることを特徴とする中間転写ベルト。
  3. 【請求項3】 表面抵抗率が1010Ω/□以上、1014
    Ω/□未満の範囲であることを特徴とする請求項2記載
    の中間転写ベルト。
  4. 【請求項4】 ポリイミド、ポリエーテルスルホンまた
    はポリエーテルケトンの有機溶剤溶液中に分散された導
    電剤微粉末および低表面エネルギー樹脂微粉末を含む樹
    脂混合物を円筒金型に注入して遠心成形し、成形された
    円筒状フィルムを脱型した後、加熱硬化させることを特
    徴とする請求項2記載の中間転写ベルトの製造方法。
  5. 【請求項5】 画像情報に応じた静電潜像を担持する潜
    像担持体と、該潜像担持体に形成された静電潜像をトナ
    ーにより可視化する現像装置と、潜像担持体に担持され
    た未定着トナー像を一次転写するための中間転写体と、
    該中間転写体上の未定着トナー像を記録媒体に二次転写
    するためのバイアスロールとを備え、上記中間転写体
    が、ポリイミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂および
    ポリエーテルケトン樹脂から選択された樹脂中に、導電
    性無機微粉末および低表面エネルギー樹脂微粉末を分散
    してなる樹脂組成物より形成されたベルトであって、そ
    の表面における水滴との接触角が100°以上であり、
    裏面における水滴との接触角が90°未満であり、か
    つ、ヤング率が30000kg/cm2 以上であること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 ポリイミド樹脂、ポリエーテルスルホン
    樹脂およびポリエーテルケトン樹脂から選択された樹脂
    中に、導電性無機微粉末および低表面エネルギー樹脂微
    粉末を分散してなる樹脂組成物より形成されたベルトで
    あって、その表面における水滴との接触角が100°以
    上であり、裏面における水滴との接触角が90°未満で
    あり、かつ、ヤング率が30000kg/cm2 以上で
    あることを特徴とする定着用ベルト。
  7. 【請求項7】 ポリイミド、ポリエーテルスルホンまた
    はポリエーテルケトンの有機溶剤溶液中に分散された導
    電剤微粉末および低表面エネルギー樹脂微粉末を含む樹
    脂混合物を円筒金型に注入して遠心成形し、成形された
    円筒状フィルムを脱型した後、加熱硬化させることを特
    徴とする請求項6記載の定着用ベルトの製造方法。
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