JPH11230279A - 作業車の走行ミッションケース - Google Patents

作業車の走行ミッションケース

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JPH11230279A
JPH11230279A JP10027354A JP2735498A JPH11230279A JP H11230279 A JPH11230279 A JP H11230279A JP 10027354 A JP10027354 A JP 10027354A JP 2735498 A JP2735498 A JP 2735498A JP H11230279 A JPH11230279 A JP H11230279A
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Koji Suzuki
弘二 鈴木
Koji Ito
孝司 伊藤
Hiroshi Iwamoto
岩本  浩
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業車の走行ミッションケースにおける高・中
・低の三段変速のうち、高速への変速はクラッチ爪の噛
合接続によって切り替えを行わせる。 【解決手段】無段変速装置1から動力を入力する入力軸
2に、クラッチ爪3aを一側に有し二連の中速駆動ギヤ
3bと低速駆動ギヤ3cとからなる変速駆動ギヤ3を左
右摺動可能とし、その一端部に遊転配置してクラッチ爪
4aを一側に有する高速駆動ギヤ4を、該入力軸2と相
対する変速軸5に軸止する高速従動ギヤ6と常時噛合さ
せ、同じく変速軸5に軸止する中速従動ギヤ7及び低速
従動ギヤ8と該変速駆動ギヤ3とを各々摺動噛合させて
作業速としての中速Mと低速Lに変速切り替えを行うと
共に、走行速としての高速Hへの変速切り替えでは該ク
ラッチ爪3aとクラッチ爪4aとを噛合接続させること
を特徴とする作業車の走行ミッションケースの構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、作業車の走行ミ
ッションケースに関し、車速の主変速を行う無段変速装
置から入力する動力を副変速によって変速切り替えを行
う走行ミッションケースの技術分野に属し、農作業車と
してのコンバイン等その他に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】作業
車における車速の主変速を行う油圧等による無段変速装
置から出力される動力を、ギヤ伝動機構を内装する走行
ミッションケースに入力して車速の変速を行うと共に、
機体の左右側への操向旋回作用等を行わせるものにおい
て、この変速による走行速としての高速と、作業速とし
ての中速と低速の三段変速を、ギヤの噛合により変速切
り替えを行う副変速形態のものでは、作業者が変速レバ
ーの操作により高速の入・切を行うとき、ギヤの噛合に
よるギヤ鳴りが発生すると共に、操作フィーリングが悪
くなり、円滑な変速切り替えを行うことができないとい
う難点があった。
【0003】この発明は、作業車の走行ミッションケー
スにおける高・中・低の三段変速のうち、高速への変速
はクラッチ爪の噛合接続によって切り替えを行わせる。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、無段変速装
置1から動力を入力する入力軸2に、クラッチ爪3aを
一側に有し二連の中速駆動ギヤ3bと低速駆動ギヤ3c
とからなる変速駆動ギヤ3をスプライン2aにより左右
摺動可能とし、その一端部に遊転配置してクラッチ爪4
aを一側に有する高速駆動ギヤ4と該入力軸2と相対す
る変速軸5に軸止する高速従動ギヤ6とを常時噛合さ
せ、同じく変速軸5に軸止する中速従動ギヤ7及び低速
従動ギヤ8と該変速駆動ギヤ3の中速駆動ギヤ3b及び
低速駆動ギヤ3cとを各々摺動噛合させて作業速として
の中速Mと低速Lに変速切り替えを行うと共に、走行速
としての高速Hへの変速切り替えでは該変速駆動ギヤ3
のクラッチ爪3aと高速駆動ギヤ4のクラッチ爪4aと
を噛合接続させることを特徴とする作業車の走行ミッシ
ョンケースの構成とする。
【0005】
【作用】上記の構成により、作業車において油圧等によ
る無段変速装置1により前・後進の主変速出力を行い、
この出力を高・中・低の三段に変速する副変速を有する
ギヤ伝動機構を内装した走行ミッションケースの入力軸
2に入力し、この入力軸2のスプライン2a上を、副変
速レバーの操作によるシフタの作用によって左右摺動す
る変速駆動ギヤ3の中速駆動ギヤ3bと低速駆動ギヤ3
cとを、変速軸5に軸止した中速従動ギヤ7と低速従動
ギヤ8とに各々噛合させて作業速としての中速Mと低速
Lとに変速切り替えを行うと共に、該入力軸2の一端部
へ摺動させた変速駆動ギヤ3のクラッチ爪3aと高速駆
動ギヤ4のクラッチ爪4aとを噛合接続させ、この噛合
接続により高速駆動ギヤ4と常時噛合する変速軸5に軸
止した高速従動ギヤ6とによって走行速としての高速H
に変速切り替えを行う。
【0006】これらの各高速H,中速M,低速Lに切り
替えた変速出力を、変速軸5から操向部及び減速部を経
て終段の車軸へと連動させる。
【0007】
【発明の効果】上記作用の如く、作業車の走行ミッショ
ンケースにおける作業速としての中速Mと低速Lについ
ては、入力軸2において変速駆動ギヤ3を左右摺動させ
中速駆動ギヤ3bと中速従動ギヤ7及び低速駆動ギヤ3
cと低速従動ギヤ8による直接噛合による通常の変速切
り替えを行うが、走行速としての高速Hについては、変
速駆動ギヤ3の左右摺動によって該クラッチ爪3aとク
ラッチ爪4aの噛合接続を介して、高速駆動ギヤ4と高
速従動ギヤ6との常時噛合により変速切り替えを行うこ
とにより、従来におけるギヤの直接噛合による変速切り
替えを行うときのように、高速のためにギヤ鳴りが発生
したり、副変速レバーによる変速操作のフィーリングが
悪くなるということがなく、該両クラッチ爪3a,4a
の噛合接続によって円滑に高速Hへの変速切り替えを行
うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例を農作
業車としてのコンバインについて図面に基づき説明す
る。図9はコンバインの全体構成を示すもので、車台9
の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ1
0を張設した走行装置11を配設すると共に、該車台9
上にフィードチェン12に挟持搬送して供給される穀稈
を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留
するグレンタンク13と、このタンク13に貯留された
穀粒を機外へ排出する排穀オーガ14とを備えた脱穀装
置15を載置構成している。
【0009】該脱穀装置15の前方に、前端側から植立
穀稈を分草する分草体16と、分草された穀稈を引き起
こす引起部17と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃
部18と、刈り取らた穀稈を後方へ搬送して該フィード
チェン12ヘ受け渡しする穀稈搬送部19等を有する刈
取装置20を、油圧駆動による伸縮シリンダ21により
土壌面に対して昇降自在なるよう該車台9の前端部へ懸
架構成している。
【0010】該刈取装置20の一側にコンバインの操作
制御を行う操作装置22と、操作のための操作席23と
を設け、この操作席23の下方にエンジン24を搭載
し、後方側に前記グレンタンク13を配置すると共に、
操作装置22と操作席23とを覆うキャビン25を設
け、これら走行装置11,脱穀装置15,刈取装置2
0,操作装置22,エンジン24等によってコンバイン
の機体26を構成している。
【0011】前記車台9の前端部に走行ミッションケー
ス27を装着すると共に、図1,図2に示す如く、この
ミッションケース27の第1軸としての入力軸2は、そ
の右端位置に、油圧式無段変速装置1による車速の主変
速を出力させる外径をスプラインとした出力軸28を連
動可能に嵌合する内径スプライン部2bを設け、その左
端位置に、クラッチ爪4aを内側面に有する高速駆動ギ
ヤ4を遊転軸承すると共に、中間位置の外径スプライン
部2aにクラッチ爪3aを該クラッチ爪4aと対応する
側面に有する二連の中速駆動ギヤ3bと低速駆動ギヤ3
cとによって形成される内径をスプラインとした変速駆
動ギヤ3を、外部の副変速レバー29の操作によって変
速ステー30上を移動する変速シフタ31によって左右
摺動可能に軸回転させる構成とする。
【0012】第2軸としての変速軸5は、該変速駆動ギ
ヤ3の左右摺動によって低速駆動ギヤ3cと噛合連動し
て作業速としての低速Lに変速する低速従動ギヤ8を右
端位置に、中速駆動ギヤ3bと噛合連動して作業速とし
ての中速Mに変速する中速従動ギヤ7を中間位置に各々
軸止すると共に、高速駆動ギヤ4と常時噛合連動する位
置に高速従動ギヤ6を配置して軸止することにより、高
速駆動ギヤ4のクラッチ爪4aと変速駆動ギヤ3のクラ
ッチ爪3aとを噛合接続して走行速としての高速Hに変
速させ、これらの各低速L,中速M,高速Hの三段に変
速切り替えする副変速を次段に連動させる変速伝動ギヤ
32を、低速従動ギヤ8と中速従動ギヤ7との間に軸止
位置させて構成させる。
【0013】第3軸としての操向軸33は、その中央に
該変速伝動ギヤ32と噛合連動する左右両側面に各々ク
ラッチ爪34aを有する操向センタギヤ34を軸止し、
この操向センタギヤ34の左右側のクラッチ爪34aと
対応するクラッチ爪35aを各々側面に有する左右の操
向クラッチ35を遊転軸承して構成させる。該左右の操
向クラッチ35には、クラッチ爪35aから各々外側に
向けてクラッチギヤ35bと左右の操向シフタ36を嵌
挿するシフタ溝35cとを配置し、更にシフタ溝35c
の外側に多板式の左右の操向ブレーキ37の内径固定側
を取り付けると共に、外径固定側を該ミッションケース
27の盲蓋38に取り付け、該内径固定側の取付部と操
向軸33との隙間にリターン用の左右のクラッチスプリ
ング39を各々弾発付勢して装填し、操向シフタ36に
より両クラッチ爪34a,35aを噛合接続させる操向
クラッチ35の入り状態と、両クラッチ爪34a,35
aを切り離すと共に、操向ブレーキ37を制動させる操
向クラッチ35の切り状態とに作用可能に構成させる。
【0014】第4軸としての減速軸40は、該左右の操
向クラッチ35のクラッチギヤ35bと噛合連動する大
径ギヤ41aと、次段に連動させる小径ギヤ41bとに
よる左右の二連減速ギヤ41を遊転軸承して設け、この
左右の減速ギヤ41の小径ギヤ41bと噛合連動する左
右の車軸ギヤ42を、第5軸としての左右分離して配置
した左右の車軸43の一端部に各々軸止すると共に、そ
の他端部に前記左右の走行クローラ10を駆動する左右
の走行スプロケット44を各々軸止して構成させる。
【0015】刈取作業時には、前・後進の切り替えや車
速を無段に変速する主変速としての無段変速装置1の出
力軸28から、走行ミッションケース27の入力軸2へ
動力を伝達させる。この入力軸2への動力伝達により車
速を作業速としての低速Lに切り替えるときは、副変速
レバー29の操作による変速シフタ31の作用により変
速駆動ギヤ3を右端位置に摺動させて低速駆動ギヤ3c
と変速軸5の低速従動ギヤ8とを噛合連動させる。
【0016】次に、作業速としての中速Mに切り替える
ときは、変速シフタ31の作用により変速駆動ギヤ3を
中間位置に摺動させて中速駆動ギヤ3bと変速軸5の中
速従動ギヤ7とを噛合連動させる。次に、刈取作業時以
外の走行速としての高速Hに切り替えるときは、変速シ
フタ31の作用により変速駆動ギヤ3を左端位置に摺動
させ、変速駆動ギヤ3のクラッチ爪3aと高速駆動ギヤ
4のクラッチ爪4aとを噛合接続させ、この接続により
高速駆動ギヤ4と常時噛合している高速従動ギヤ6へ連
動させる。
【0017】これらの副変速により三段に変速された動
力を変速軸5から操向軸33へ伝達し、この操向軸33
において、アクチュエータ等による操向シフタ36の作
用によりシフタ溝35cを介して操向クラッチ35を左
右摺動させる。この操向クラッチ35の左右摺動によ
り、該クラッチ35のクラッチ爪35aと操向センタギ
ヤ34のクラッチ爪34aとの噛合接続を離脱させたと
きは、操向クラッチ35が切り状態となり車軸43への
動力が断たれ機体26の緩やかな左右操向作用を行うこ
とができ、更に操向シフタ36を作用させることによ
り、操向ブレーキ37の内径固定側と外径固定側との間
で制動させて強力な左右操向作用や左右側への旋回作用
を行わせることができる。
【0018】なお、操向シフタ36の作用とクラッチス
プリング39のリターン作用とにより操向クラッチ35
を入り状態とさせることができる。。このように副変速
における作業速としての低速Lと中速Mについては、ギ
ヤの直接噛合による通常の変速切り替えを行わせるが、
走行速としての高速Hについては、変速駆動ギヤ3のク
ラッチ爪3aと高速駆動ギヤ4のクラッチ爪4aの噛合
接続を介して、高速駆動ギヤ4と高速従動ギヤ6との常
時噛合により変速切り替えを行わせることにより、従来
におけるギヤの直接噛合による変速切り替えを行うとき
のように、高速のためにギヤ鳴りが発生したり、副変速
レバー29による操作フィーリングが悪くなるというこ
とがなく、該両クラッチ爪3a,4aの噛合接続によっ
て円滑に高速Hへの変速切り替えを行わせることができ
る。
【0019】また、図3に示す如く、前記変速軸5に軸
止した低速従動ギヤ8のギヤ幅に対応する入力軸2の位
置に直径方向に油溜り孔aを貫通し、この油溜り孔aか
ら前記無段変速装置1の出力軸28を嵌合させる右端位
置の内径スプライン部2bに向けて注油孔bを貫通させ
て形成する。このように入力軸2に形成した油溜り孔a
に、前記の如く変速駆動ギヤ3が高速H及び中速Mに変
速切り替えられているときは、低速従動ギヤ8の回転に
よる油の掻き上げ作用により油溜り孔aに的確に油を供
給することができるから、負荷の大きい低速L時に、該
出力軸28を嵌合させる内径スプライン部2bや変速駆
動ギヤ3が摺動する外径スプライン部aに対して充分に
油による潤滑が可能となり、両スプライン部2a,2b
の摩耗を防止することができる。
【0020】なお、該変速駆動ギヤ3が左右摺動すると
きに潤滑が良好となるため、前記副変速レバー29によ
る変速操作フィーリングが向上する。また、図3に示す
如く、前記変速軸5に軸止した低速従動ギヤ8の形状を
皿状に形成することによって、変速軸5の右端部を支承
する軸受としてのボールベアリング45の位置を、低速
従動ギヤ8の皿状の内側にある程度食い込ませてオーバ
ラップcせることができるから、右側の減速ギヤ41の
大径ギヤ41aから右側の操向クラッチ35のクラッチ
ギヤ35bを介して掻き上げられる油を、低速従動ギヤ
8により受けてボールベアリング45に直接掛からない
ように飛散させることが可能となり、ボールベアリング
45を塵埃から保護して耐久性を向上させることができ
る。
【0021】図4,図5はコンバインの走行装置11を
示すもので、前記車台9の下面側に縦方向で中央寄りの
左右位置に接合した左右の縦フレーム46の前側下部に
箱状に形成した前部支持枠47を固着し、この左右の前
部支持枠47に固定した前部ローリングメタル48に回
動可能に軸支した左右の前部ローリング軸49に、側面
視く字状の左右の前部ローリングアーム50を軸支す
る。該左右の縦フレ−ム46の後側下部に各々固定した
ピッチングメタル51にピッチング軸52を回動可能に
軸支し、このピッチング軸52の左右側端部に左右のピ
ッチングアーム53の一端部を軸止すると共に、その他
端部と、平面視H字状の連結アーム54の左右側の一端
部とを回動可能に各々ピン55により連結して構成させ
る。
【0022】該連結アーム54の左右側他端部に回動可
能に軸支した左右の後部ローリング軸56に、側面視く
字状の左右の後部ローリングアーム57を軸支すると共
に、該左右の前部ローリングアーム50の下端部位置
と、左右の後部ローリングアーム57の下端部位置と
を、左右の縦フレ−ム46の外側下方に各々位置する左
右のクローラフレーム58の、前部側位置と後部側位置
とに各々回動可能にピン59,60により連結させる。
該右のピッチングアーム53の他端部を上方へ延長し、
この延長した上端部と、前記車台9の後部側上面に設け
た油圧等によって伸縮作用するピッチングシリンダ61
のピストン先端部とをピン連結すると共に、このピッチ
ングシリンダ61の固定側を該車台9の適宜位置に回動
可能にピン連結して構成させる。
【0023】該左右の前部ローリングアーム50の上端
部と、左右の後部ローリングアーム57の上部中間位置
とを各々4点平行リンクを形成可能に左右の連杆62に
よって回動可能にピン連結すると共に、該左右の後部ロ
ーリングアーム57の上端部を連杆62の連結位置より
更に上方側へ延長し、その上端部と、油圧等によって伸
縮作用する左右のローリングシリンダ63のピストン6
3aの先端部とを各々ピン64により連結させる。該左
右のローリングシリンダ63の固定側から、左右のピッ
チングアーム53の他端部から突出させた突起部に向け
て延長した帯状の保持板65を、各々両側より挾む状態
で回動可能に突起部に対しピン66により連結し、該固
定側の連結部をリンク67を介して揺動可能に該車台9
の適宜位置に各々ピン連結して構成させる。
【0024】前記ピッチングシリンダ61の伸縮ストロ
ークを検出する前後ストロークセンサ68を該シリンダ
61の下部側に設け、このセンサ68の作用アームとピ
ッチングアーム53上端部近傍とをロット69により連
結する。該左右のローリングシリンダ63の伸縮ストロ
ークを検出する左右ストロークセンサ70を、該後部ロ
ーリングアーム57のピン64上方側に配置可能に取り
付けた断面L字状で帯状のセンサ取付板71を該シリン
ダ63の上面部に固定して設け、該ストロークセンサ7
0を作用させるセンサアーム70aをピン64に長孔に
より係合させると共に、該ストロークセンサ70自体又
はセンサ取付板71を調節孔等により該シリンダ63の
伸縮方向に位置調節可能に構成させる。
【0025】前記左右のクローラフレーム58の後端上
部側に、各々左右の後部転輪72を回動可能に支持する
後部転輪受73を後方に向け固着すると共に、該左右の
クローラフレーム58の下部側に各々所定の間隔をおい
て複数箇の接地転輪74を遊転自在に軸支し、これら左
右の後部転輪72及び複数箇の接地転輪74と、前記ミ
ッションケース27から動力を伝達する左右の走行スプ
ロケット44とに、前記左右の走行クローラ10を各々
巻き掛け張設して構成させる。
【0026】機体26の前後傾斜を検出する前後傾斜セ
ンサ75と、左右傾斜を検出する左右傾斜センサ76と
を前記車台9のグレンタンク13下部側空間に配置し、
該前後及び左右傾斜センサ75,76による傾斜状態の
検出により機体26の水平状態への調整制御を自動的に
行わせる前後スイッチ77及び左右スイッチ78と、機
体26を昇降させる手動の車高スイッチ79とを各々前
記操作装置22の一側に配置構成させる。
【0027】図6に示す如く、CPUを主体的に配し自
動回路の演算制御を行うと共に、左右水平作用を行うロ
ーリング機構と前後水平作用を行うピッチング機構の演
算制御を行うコントローラ80を設け、このコントロー
ラ80の入力側に、前記前後ストロークセンサ68,左
右ストロークセンサ70,前後傾斜センサ75,左右傾
斜センサ76,前後スイッチ77,左右スイッチ78,
車高スイッチ79等を各々接続すると共に、その出力側
へ、前記ピッチングシリンダ61を作動させる伸長側の
ピッチング電磁弁81と短縮側のピッチング電磁弁8
2,左右のローリングシリンダ63を作動させる伸長側
の左右のローリング電磁弁83と短縮側の左右のローリ
ング電磁弁84,アンロード弁85等を各々接続して構
成させる。
【0028】機体26がピッチングを起こして前後側に
傾斜するときは、前後スイッチ77のONと前後傾斜セ
ンサ75により傾斜を検出し、コントローラ80を制御
してピッチングシリンダ61を作動させ、ピッチングア
ーム53の上下回動作用により、連結アーム54を介し
て左右の後部ローリングアーム57により左右のクロー
ラフレーム58の後部側を前部ローリング軸49を支点
として上下動させてピッチング制御を行わせると共に、
機体26がローリングを起こして左右側に傾斜するとき
は、左右スイッチ78のONと左右傾斜センサ76によ
り傾斜を検出し、コントローラ80を制御して左又は右
のローリングシリンダ63を作動させ、前部及び後部ロ
ーリングアーム50,57と連杆62による平行リンク
作用により左又は右のクローラフレーム58を上下動さ
せてローリング制御を行わせる。
【0029】このように機体26のローリング制御と共
にピッチング制御を行うとき、ピッチングシリンダ61
の作動によりピッチングアーム53が作用し、該アーム
53の作用によって連結アーム54を介して左右の後部
ローリング軸56により後部ローリングアーム57全体
が上下揺動する。該アーム57の上下揺動に伴い左右の
ローリングシリンダ63が変位して車台9に固定するこ
とができないため、ピッチングアーム53の突起部と該
シリンダ63の固定側とを保持板65によって変位可能
にピン66連結している。
【0030】このように変位するローリングシリンダ6
3の伸縮ストローク検出は、図6,図7に示す如く、従
来では、該シリンダ63の上面部にストロークセンサ7
0を固定し、該センサ70のアームと後部ローリングア
ーム57のピン64とを長さ調整可能なターンバックル
式のロットにより連結し、該ピン64の動きにより伸縮
ストロークを検出するようにしていたため、部品点数が
増加すると共に、周辺のレイアウトにも制約を受けてコ
スト高となる難点があった。
【0031】そこで、これらの難点を改善するため、ロ
ーリングシリンダ63の上面部に伸縮ストローク方向に
調整可能に固定したセンサ取付板71に、ストロークセ
ンサ70を後部ローリングアーム57のピン64上方側
に配置可能に取り付けることにより、該センサ70を作
用させるセンサアーム70aの先端長孔を直接該ピン6
4に係合させ、該ピン64の動きにより該シリンダ63
の伸縮ストロークを検出させることができるから、ター
ンバックル式のロット等の省略による部品点数の削減と
周辺レイアウトへの制約の緩和により、コスト低減並び
に軽量化を図りうると共に、該センサ70への泥水等の
飛散を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行ミッションケースの伝動機構を示す正断面
図。
【図2】走行ミッションケースの副変速の変速切り替え
状態を示す正面図。
【図3】走行ミッションケースの入力軸と変速軸受の油
による潤滑状態を示す正面図。
【図4】走行装置における走行クローラの昇降機構関係
を示す側面図。
【図5】走行装置における走行クローラの昇降機構関係
を示す平面図。
【図6】走行装置の前後水平制御及び左右水平制御の自
動回路を示すブロック図。
【図7】走行装置における左右ストロークセンサの取り
付け関係を示す側面図。
【図8】走行装置における左右ストロークセンサの取り
付け関係を示す平面図。
【図9】コンバインの全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1. 無段変速装置 2. 入力軸 2a. スプライン 3. 変速駆動ギヤ 3a. クラッチ爪 3b. 中速駆動ギヤ 3c. 低速駆動ギヤ 4. 高速駆動ギヤ 4a. クラッチ爪 5. 変速軸 6. 高速従動ギヤ 7. 中速従動ギヤ 8. 低速従動ギヤ H. 高速 M. 中速 L. 低速

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無段変速装置1から動力を入力する入力軸
    2に、クラッチ爪3aを一側に有し二連の中速駆動ギヤ
    3bと低速駆動ギヤ3cとからなる変速駆動ギヤ3をス
    プライン2aにより左右摺動可能とし、その一端部に遊
    転配置してクラッチ爪4aを一側に有する高速駆動ギヤ
    4と該入力軸2と相対する変速軸5に軸止する高速従動
    ギヤ6とを常時噛合させ、同じく変速軸5に軸止する中
    速従動ギヤ7及び低速従動ギヤ8と該変速駆動ギヤ3の
    中速駆動ギヤ3b及び低速駆動ギヤ3cとを各々摺動噛
    合させて作業速としての中速Mと低速Lに変速切り替え
    を行うと共に、走行速としての高速Hへの変速切り替え
    では該変速駆動ギヤ3のクラッチ爪3aと高速駆動ギヤ
    4のクラッチ爪4aとを噛合接続させることを特徴とす
    る作業車の走行ミッションケース。
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