JPH11228572A - 4−(3−インドリル)イミダゾール誘導体 - Google Patents

4−(3−インドリル)イミダゾール誘導体

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JPH11228572A
JPH11228572A JP10039460A JP3946098A JPH11228572A JP H11228572 A JPH11228572 A JP H11228572A JP 10039460 A JP10039460 A JP 10039460A JP 3946098 A JP3946098 A JP 3946098A JP H11228572 A JPH11228572 A JP H11228572A
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JP
Japan
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group
chloro
formula
indolyl
compound
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Pending
Application number
JP10039460A
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English (en)
Inventor
Tomoki Ota
知己 太田
Misa Nakanishi
美砂 中西
Kazuyuki Tomizawa
一雪 冨沢
Takeo Kobori
武夫 小堀
Yuriko Hatanaka
百合子 畠中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Ca−カルモジュリン依存性ホスホジエステ
ラーゼ(PDEI)阻害作用を有する化合物を提供し、
ひいては脳血管閉塞後の中枢機能低下症、脳血管性痴呆
症、老人性痴呆症、記憶・学習機能障害等の疾患に対す
る脳循環または中枢機能改善に役立てることにある。 【解決手段】式 【化1】 [式中、R1はカルボキシル基、アルコキシカルボニル
基、ヒドロキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アミ
ノ基、フタルイミド基、アルケニル基、式 CH(O
4)CH2OR5(式中、R4及びR5は同一または異な
って水素原子またはアルキルカルボニル基を示す。)で
表される基、または式 COCH26(式中、R6はアル
コキシカルボニル基を示す。)で表される基を示し、R
2は水素原子、ハロゲン原子またはアルコキシ基を示
し、R3はアルコキシ基を示し、nは1、2または3を
示す。]で表わされる4−(3−インドリル)イミダゾ
ール誘導体またはその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ca−カルモジュ
リン依存性ホスホジエステラーゼ(PDEI)阻害作用
を有する4−(3−インドリル)イミダゾール誘導体及
びその塩に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Ca−カルモジュリン依存性ホス
ホジエステラーゼ(PDEI)を選択的に阻害し、細胞
内のcAMPやcGMPの濃度を上昇させ、脳血管拡張
作用や中枢機能改善作用を有する化合物としてはビンポ
セチン、8−メトキシメチル−IBMX、KS−505
等の化合物が知られている(Physiol.Rev.,1995,75(4),
725.)。しかしながら、本発明に係る4−(3−インド
リル)イミダゾール骨格を有する化合物がCa−カルモ
ジュリン依存性ホスホジエステラーゼ(PDEI)阻害
作用を有することについての報告は一切ない。
【0003】一方、特開平2−188579号公報には
4−(3−インドリル)イミダゾール誘導体として、イ
ンドール環の1−位にメチル基、アセチル基を有する化
合物が開示されているが、本発明に記載された化合物に
ついては全く報告がない。また、これらの化合物は抗炎
症作用を有することが示されているのみであり、本発明
で示すCa−カルモジュリン依存性ホスホジエステラー
ゼ(PDEI)阻害作用に関する報告はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、Ca
−カルモジュリン依存性ホスホジエステラーゼ(PDE
I)を選択的に阻害する化合物を提供し、脳血管閉塞後
の中枢機能低下症、脳血管性痴呆症、老人性痴呆症、記
憶・学習機能障害等の疾患に対する脳循環または中枢機
能改善に役立てることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Ca−カ
ルモジュリン依存性ホスホジエステラーゼ(PDEI)
阻害作用を有する化合物を鋭意検討した結果、ある種の
4−(3−インドリル)イミダゾール骨格を有する化合
物が当該目的を満たすことを見いだし、さらにその知見
に基づき本発明を完成した。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち本発明は、式
【0007】
【化2】
【0008】[式中、R1はカルボキシル基、アルコキ
シカルボニル基、ヒドロキシ基、アルキルカルボオニル
キシ基、アミノ基、フタルイミド基、アルケニル基、式
CH(OR4)CH2OR5(式中、R4及びR5は同一ま
たは異なって水素原子またはアルキルカルボニル基を示
す。)で表される基、または式 COCH26(式中、
6はアルコキシカルボニル基を示す。)で表される基
を示し、R2は水素原子、ハロゲン原子またはアルコキ
シ基を示し、R3はアルコキシ基を示し、nは1、2ま
たは3を示す。]で表わされる4−(3−インドリル)
イミダゾール誘導体またはその塩である。
【0009】本発明においてアルコキシカルボニル基と
は炭素数2〜7の直鎖または分枝状のアルコキシカルボ
ニル基を意味し、例えばメトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポ
キシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキ
シカルボニル基、sec-ブトキシカルボニル基、tert-ブ
トキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、イ
ソペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボ
ニル基等が挙げられる。
【0010】アルキルカルボニルオキシ基とは炭素数2
〜6の直鎖または分枝状のアルキルカルボニルオキシ基
を意味し、例えばアセトキシ基、プロピオニルオキシ
基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、バレリ
ルオキシ基、イソバレリルオキシ基、ヘキサノイルオキ
シ基等を挙げることができる。
【0011】アルケニル基とは炭素数2〜6の直鎖また
は分枝状のアルケニル基を意味し、例えばビニル基、1
−プロペニル基、1−メチルビニル基、1−ブテニル
基、1−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−1−
プロペニル基、1−ペンテニル基、1−ヘキセニル基等
が挙げられる。
【0012】ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原
子、臭素原子またはヨウ素原子を挙げることができる。
【0013】アルコキシ基とは炭素数1〜6の直鎖また
は分枝状のアルコキシ基を意味し、例えばメトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキ
シ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、tert-ブトキ
シ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ヘキ
シルオキシ基等が挙げられる。
【0014】アルキルカルボニル基とは炭素数2〜6の
直鎖または分枝状のアルキルカルボニル基を意味し、例
えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブ
チリル基、バレリル基、イソバレリル基、ヘキサノイル
基等を挙げることができる。
【0015】また、塩とは医薬的に享受されるものであ
ればよく、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩等の無
機酸塩やメタンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩
等のスルホン酸塩等を挙げることができる。
【0016】また、式(1)の化合物は、そのイミダゾ
ール部分に以下に示すような互変異性体を有し、これら
の互変異性体も本発明の化合物の範囲に含まれる。
【0017】
【化3】
【0018】(式中、R1、R2、R3及びnは前記と同
意義である。) 本発明の化合物は、例えば化3に示す製造スキームによ
り製造することができる。
【0019】
【化4】
【0020】[式中、R2、R3及びnは前記と同意義で
あり、R7はアルコキシカルボニル基、アルキルカルボ
ニルオキシ基、フタルイミド基、アルケニル基、式 C
H(OR4)CH2OR5(式中、R4及びR5は前記と同
意義である。)で表される基、または式 COCH26
(式中、R6は前記と同意義である。)で表される基を
示し、Xは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンス
ルホニルオキシ基またはトルエンスルホニルオキシ基を
示す。]すなわち、式(2)で表わされるインドール誘
導体とオキザリルクロライドとの反応により、式(3)
で表わされる化合物を得る。
【0021】ここで、反応溶媒としてはジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、
クロロホルム、ニトロエタン等を用いることができる。
反応温度としては0℃から60℃である。
【0022】次に式(3)で表わされる化合物と式
(4)で表される化合物をルイス酸存在下、縮合して式
(5)で表わされる化合物を得る。
【0023】ここで、ルイス酸としては塩化アルミニウ
ム、無水塩化第二スズ、臭化亜鉛、無水四塩化チタン等
を用いることができ、反応溶媒としては塩化メチレン、
クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、
二硫化炭素、ニトロエタン、ニトロベンゼン等の溶媒を
用いることができる。反応温度としては0℃から還流温
度である。
【0024】次に、式(5)で表わされる化合物を塩基
存在下、式(6)で表わされる化合物と反応させること
により、式(7)で表わされる化合物を得る。
【0025】ここで、塩基としては水素化ナトリウム、
カリウムtert-ブトキシド等の塩基を用いることがで
き、反応溶媒としてはN,N−ジメチルホルムアミド、
テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド等の溶媒を
用いることができる。反応温度は0℃から室温である。
【0026】次いで、式(7)で表わされる化合物とチ
オフェン−2−カルボアルデヒドを過剰のアンモニアま
たはアンモニウム塩存在下、反応させることにより本発
明化合物(8)を得ることができる。
【0027】ここで、アンモニウム塩としては酢酸アン
モニウム、シュウ酸アンモニウム、炭酸アンモニウム等
を用いることができ、反応溶媒としては、酢酸、プロピ
オン酸等の脂肪酸類、メタノール、エタノール等のアル
コール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル類等を用いることができる。反応温度は室温から還流
温度である。
【0028】また、式(1)においてR1がアミノ基で
ある化合物は、式(8)においてR7がフタルイミド基
である化合物を脱保護することで製造できる。
【0029】ここで、脱保護剤としてヒドラジン一水和
物や塩酸等を用いることができ、反応溶媒としてはメタ
ノール、エタノール、テトラヒドロフラン等の溶媒を単
独または混合して用いることができる。反応温度は室温
から還流温度である。
【0030】さらに、式(1)においてR1がカルボキ
シル基である化合物は、式(8)においてR7がアルコ
キシカルボニル基である化合物を塩基で処理することで
製造できる。
【0031】ここで、塩基としては水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩
基を用いることができ、反応溶媒としては水、メタノー
ル、エタノール等を単独あるいは混合して用いることが
できる。反応温度は室温から還流温度である。
【0032】また、式(1)においてR1がヒドロキシ
基である化合物は、式(8)においてR7がアルキルカ
ルボニルオキシ基である化合物を塩基で処理することで
製造できる。
【0033】ここで、塩基としては水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩
基を用いることができ、反応溶媒としては水、メタノー
ル、エタノール等を単独あるいは混合して用いることが
できる。反応温度は室温から還流温度である。
【0034】
【発明の効果】本発明の化合物は、Ca−カルモジュリ
ン依存性ホスホジエステラーゼ(PDEI)阻害作用を
有し、細胞内のcAMPやcGMPの濃度を上昇させる
ことにより、薬理作用を発現する。PDEIは血管平滑
筋、脳に多く存在し、PDEI阻害剤が脳血管拡張作用
や中枢機能改善作用を有することから脳血管閉塞後の中
枢機能低下症、脳血管性痴呆症、老人性痴呆症、記憶・
学習機能障害等の疾患に対する脳循環または中枢機能改
善に有用である。
【0035】
【実施例】以下、参考例、実施例及び試験例を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。
【0036】また、実施例1〜13により製造した化合
物の構造式を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】参考例1 5−クロロ−3−(4−メトキシフェニルグリオキシリ
ル)インドール (1)5−クロロインドール(25.76g,0.17mol)のジエチ
ルエーテル(300ml)溶液にオキザリルクロライド(14.8m
l,0.17mol)を室温で滴下し、2時間撹拌した。析出した
結晶を濾取し、乾燥して(5−クロロ−3−インドリ
ル)グリオキシリルクロライド(38.55g)を得た。
【0039】(2)(5−クロロ−3−インドリル)グ
リオキシリルクロライド(38.55g,0.16mol)とアニソール
(34.4g,0.32mol)の塩化メチレン(200ml)溶液に無水塩化
アルミニウム(46.52g,0.35mol)を少量ずつ加え、室温で
20時間撹拌した。反応溶液を氷水にあけ、塩化メチレ
ンを減圧下で留去して、析出した結晶を濾取した。濾取
した結晶は水、エタノール及びヘキサンで洗浄し、乾燥
して表題化合物(48.14g)を得た。このものはこれ以上精
製することなしに次の反応に用いた。
【0040】1H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ(ppm);3.8
8(s,3H),7.14(d,J=9Hz,2H),7.36(dd,J=2,9Hz,1H),7.59
(d,J=9Hz,1H),7.97(d,J=9Hz,2H),8.21(d,J=2Hz,1H),8.2
3(s,1H),12.55(bs,1H)。
【0041】参考例2 5−メトキシ−3−(4−メトキシフェニルグリオキシ
リル)インドール 参考例1と同様にして5−メトキシインドールから製造
した。
【0042】1H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ(ppm);3.8
2(s,3H),3.86(s,3H),6.93(dd,J=2,8Hz,1H),7.12(d,J=8H
z,2H),7.44(d,J=8Hz,1H),7.71(d,J=2Hz,1H),7.94(d,J=8
Hz,2H),8.02(d,J=2Hz,1H),12.24(s,1H)。 MASS(m/e);309(M+)。
【0043】参考例3 N−(2−アセトキシエチル)−5−クロロ−3−(4
−メトキシフェニルグリオキシリル)インドール 5−クロロ−3−(4−メトキシフェニルグリオキシリ
ル)インドール(3.13g,10.0mmol)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(50ml)溶液に、氷冷下、60%水素化ナトリ
ウム(500mg,12.5mmol)を加え、1時間撹拌した。次い
で、反応溶液に酢酸2−ブロモエチル(3.34g,20.0mmol)
を加えて、更に3時間撹拌した。一晩放置後、反応溶液
を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。水、飽和食塩水で
洗浄後、乾燥し、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒;酢酸エチル
−ヘキサン(3:7)]にて精製して表題化合物(3.28
g)を得た。
【0044】1H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);1.97
(s,3H),3.88(s,3H),4.38(s,4H),6.97(d,J=9Hz,2H),7.33
(s,2H),7.89(s,1H),8.08(d,J=9Hz,2H),8.50(s,1H)。
【0045】参考例3と同様にして以下の参考例4〜8
を製造した。
【0046】参考例4 N−(メトキシカルボニルメチル)−3−(4−メトキ
シフェニルグリオキシリル)インドール1 H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ(ppm);3.69(s,3H),3.87
(s,3H),5.29(s,2H),7.13(d,J=9Hz,2H),7.32-7.40(m,2
H),7.56-7.63(m,1H),7.95(d,J=9Hz,2H),8.21(s,1H),8.1
9-8.28(m,1H)。 MASS(m/e);351(M+)。
【0047】参考例5 5−クロロ−3−(4−メトキシフェニルグリオキシリ
ル)−N−(2−フタルイミドエチル)インドール1 H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ(ppm);3.88(s,3H),3.94
(t,J=5Hz,2H),4.55(t,J=5Hz,2H),7.07(d,J=9Hz,2H),7.3
6(dd,J=2,9Hz,1H),7.70-7.82(m,7H),8.17(d,J=2Hz,1H),
8.26(s,1H)。
【0048】参考例6 N−アリル−5−クロロ−3−(4−メトキシフェニル
グリオキシリル)インドール1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);3.88(s,3H),4.74
(d,J=5Hz,2H),5.19(d,J=17Hz,1H),5.31(d,J=10Hz,1H),
5.97(ddt,J=5,10,17Hz,1H),6.97(d,J=9Hz,2H),7.30(s,2
H),7.87(s,1H),8.09(d,J=9Hz,2H),8.50(s,1H)。
【0049】参考例7 5−クロロ−N−(メトキシカルボニルメチル)−3−
(4−メトキシフェニルグリオキシリル)インドール1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);3.75(s,3H),3.88
(s,3H),4.86(s,2H),6.96(d,J=9Hz,2H),7.20(d,J=9Hz,1
H),7.33(dd,J=2,9Hz,1H),7.90(s,1H),8.08(d,J=9Hz,2
H),8.50(d,J=2Hz,1H)。
【0050】参考例8 5−メトキシ−3−(4−メトキシフェニルグリオキシ
リル)−N−(2−フタルイミドエチル)インドール1 H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ(ppm);3.82-4.03(m,2
H),3.83(s,3H),3.90(s,3H),4.43-4.60(m,2H),6.93(dd,J
=2,8Hz,1H),7.09(d,J=9Hz,2H),7.57(d,J=9Hz,1H),7.66-
7.90(m,7H),8.09(s,1H)。 MASS(m/e);482(M+)。
【0051】参考例9 5−クロロ−N−(2,3−エポキシプロピル)−3−
(4−メトキシフェニルグリオキシリル)インドール 5−クロロ−3−(4−メトキシフェニルグリオキシリ
ル)インドール(3.13g,10mmol)のN,N−ジメチルホル
ムアミド(50ml)溶液に、氷冷下、60%水素化ナトリウ
ム(0.47g,12mmol)を加え、1時間撹拌した。次いで、エ
ピクロルヒドリン(1.85g,20mmol)とヨウ化カリウム(1.6
6g,10mmol)を加え、室温で3時間撹拌した後、更に、1
00℃で7時間撹拌した。反応溶液を水にあけ、酢酸エ
チルで抽出し、水洗、乾燥した。溶媒を減圧留去して、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶
媒;クロロホルム−ヘキサン(1:1)]にて精製して
表題化合物(1.20g)を得た。
【0052】1H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);2.51
(dd,J=3,5Hz,1H),2.87(t,J=5Hz,1H),3.26-3.34(m,1H),
3.89(s,3H),4.11(dd,J=6,15Hz,1H),4.52(dd,J=3,15Hz,1
H),6.98(d,J=9Hz,2H),7.33(dd,J=2,9Hz,1H),7.41(d,J=9
Hz,1H),7.91(s,1H),8.12(d,J=9Hz,2H),8.49(d,J=2Hz,1
H)。
【0053】参考例10 5−クロロ−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−
3−(4−メトキシフェニルグリオキシリル)インドー
ル (1)3−ブロモ−1,2−プロパンジオール(15.7g,
0.10mol)のクロロホルム(200ml)溶液に、氷冷下、ピリ
ジン(20ml)を加え、次いで無水酢酸(25ml)を滴下した。
反応溶液を3時間撹拌した後、水、希塩酸、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し、乾燥し
た。溶媒を減圧留去して2,3−ジアセトキシプロピル
ブロマイド(18.5g)を得た。このものはこれ以上精製す
ることなしに次の反応に用いた。
【0054】1H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);2.08
(s,3H),2.11(s,3H),3.22(dd,J=5,12Hz,1H),3.56(dd,J=
6,12Hz,1H),4.24(dd,J=5,10Hz,1H),4.36(dd,J=4,10Hz,1
H),5.15-5.27(m,1H)。
【0055】(2)参考例9と同様の方法により5−ク
ロロ−3−(4−メトキシフェニルグリオキシリル)イ
ンドール(3.13g,10mmol)と2,3−ジアセトキシプロピ
ルブロマイド(4.76g,20mmol)とから5−クロロ−N−
(2,3−ジアセトキシプロピル)−3−(4−メトキ
シフェニルグリオキシリル)インドール(3.13g)を得
た。
【0056】1H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);1.95
(s,3H),3.88(s,3H),4.07(dd,J=5,13Hz,1H),4.27(dd,J=
5,13Hz,1H),4.34(d,J=7Hz,2H),5.25-5.37(m,1H),6.97
(d,J=9Hz,2H),7.23-7.40(m,2H),7.87(s,1H),8.06(d,J=9
Hz,2H),8.48(s,1H)。
【0057】(3)5−クロロ−N−(2,3−ジアセ
トキシプロピル)−3−(4−メトキシフェニルグリオ
キシリル)インドール(1.97g,4.2mmol)のメタノール(50
ml)溶液に水酸化ナトリウム(0.70g,17.5mmol)の水(10m
l)溶液を加え、100℃で3時間撹拌した。一晩放置
後、反応溶液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、水洗、
乾燥した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー[溶出溶媒;酢酸エチル−クロロホル
ム(1:1)]にて精製して表題化合物(0.96g)を得
た。
【0058】1H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);2.42
(bs,1H),2.99(d,J=4Hz,1H),3.43-3.70(m,2H),3.88(s,3
H),3.98-4.30(m,3H),6.94(d,J=9Hz,2H),7.29(dd,J=2,9H
z,1H),7.35(d,J=9Hz,1H),7.92(s,1H),8.02(d,J=9Hz,1
H),8.69(d,J=2Hz,1H)。
【0059】実施例14−[N−(2−アセトキシエチル)−5−クロロ−3
−インドリル]−5−(4−メトキシフェニル)−2−
(2−チエニル)イミダゾール N−(2−アセトキシエチル)−5−クロロ−3−(4
−メトキシフェニルグリオキシリル)インドール(0.80
g,2.0mmol)とチオフェン−2−カルボアルデヒド(0.30
g,2.7mmol)の酢酸(20ml)溶液に酢酸アンモニウム(2.00
g,26mmol)を加え、3時間還流した。反応溶液を室温ま
で冷却し、水にあけた。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
で中和して、クロロホルムで抽出した。水、食塩水で洗
浄後、乾燥して、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒;メタノール
−クロロホルム(1:50)]で精製して表題化合物
(0.90g)を得た。
【0060】1H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);1.96
(s,3H),3.78(s,3H),4.32(s,4H),6.81(d,J=9Hz,2H),7.06
-7.48(m,10H)。
【0061】実施例1と同様にして以下の実施例2〜5
の化合物を製造した。
【0062】実施例24−[N−(メトキシカルボニルメチル)−3−インド
リル]−5(4−メトキシフェニル)−2−(2−チエ
ニル)イミダゾール 1 H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ(ppm);3.71(s,6H),5.24
(s,2H),6.71-6.88(m,2H),6.93-7.07(m,1H),7.10-7.26
(m,2H),7.36-7.72(m,6H),12.65(s,1H)。 MASS(m/e);443(M+)。
【0063】実施例34−[5−クロロ−N−(2−フタルイミドエチル)−
3−インドリル]−5−(4−メトキシフェニル)−2
−(2−チエニル)イミダゾール mp.156〜158℃1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);3.79(s,3H),4.05
(t,J=6Hz,2H),4.37(t,J=6Hz,2H),6.80(d,J=9Hz,2H),7.0
2-7.10(m,2H),7.20-7.54(m,7H),7.65-7.78(m,4H)。
【0064】実施例44−(N−アリル−5−クロロ−3−インドリル)−5
−(4−メトキシフェニル)−2−(2−チエニル)イ
ミダゾール mp.122〜123.5℃1 H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ(ppm);3.79(s,3H),4.66
(d,J=5Hz,2H),5.07(d,J=17Hz,1H),5.20(d,J=10Hz,1H),
5.94(ddt,J=5,10,17Hz,1H),6.80(d,J=9Hz,2H),7.05-7.4
7(m,10H)。
【0065】実施例54−(4−メトキシフェニル)−5−[5−メトキシ−
N−(2−フタルイミドエチル)−3−インドリル]−
2−(2−チエニル)イミダゾール 1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);3.49(s,3H),3.76
(s,3H),4.04(t,J=6Hz,2H),4.36(t,J=6Hz,2H),6.63(s,1
H),6.73-6.82(m,3H),7.03-7.08(m,1H),7.18-7.33(m,3
H),7.43(d,J=2Hz,1H),7.48-7.58(m,2H),7.63-7.79(m,5
H)。 MASS(m/e);574(M+)。
【0066】実施例64−[5−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3
−インドリル]−5−(4−メトキシフェニル)−2−
(2−チエニル)イミダゾール 4−[N−(2−アセトキシエチル)−5−クロロ−3
−インドリル]−5−(4−メトキシフェニル)−2−
(2−チエニル)イミダゾール(0.52g,1.1mmol)のメタ
ノール(30ml)溶液に水酸化ナトリウム(0.11g,2.8mmol)
の水(10ml)溶液を加え、室温で6時間撹拌した。反応溶
液を水にあけ、クロロホルムで抽出し、乾燥した。溶媒
を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[溶出溶媒;メタノール−クロロホルム(1:
9)]にて精製して表題化合物(0.39g)を得た。
【0067】1H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);3.74
(s,3H),3.79(t,J=5Hz,2H),4.09(t,J=5Hz,2H),6.75(d,J=
9Hz,2H),6.95-7.40(m,10H)。
【0068】実施例74−[5−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3
−インドリル]−5−(4−メトキシフェニル)−2−
(2−チエニル)イミダゾール塩酸塩 4−[5−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3
−インドリル]−5−(4−メトキシフェニル)−2−
(2−チエニル)イミダゾール(150mg,0.33mmol)の酢酸
エチル(5ml)溶液に4N塩化水素−酢酸エチル溶液(1ml)
を加え、室温で30分間撹拌した。析出した結晶を濾取
し、乾燥して表題化合物(140mg)を得た。
【0069】mp.172.5〜175.5℃1 H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ(ppm);3.76(s,3H),3.76
(t,J=5Hz,2H),4.32(t,J=5Hz,2H),6.98(d,J=9Hz,2H),7.1
4(d,J=2Hz,1H),7.20(dd,J=2,9Hz,1H),7.34(dd,J=4,5Hz,
1H),7.51(d,J=9Hz,2H),7.64(d,J=9Hz,1H),7.87(s,1H),
7.97(d,J=5Hz,1H),8.13(d,J=4Hz,1H)。
【0070】実施例84−[5−クロロ−N−[3−(エトキシカルボニル)
−2−オキソプロピル−3−インドリル]−5−(4
−メトキシフェニル)−2−(2−チエニル)イミダゾ
ール (1)実施例1と同様の方法により5−クロロ−N−
(メトキシカルボニルメチル)−3−(4−メトキシフ
ェニルグリオキシリル)インドール(1.54g,4.0mmol)と
チオフェン−2−カルボアルデヒド(0.74g,6.6mmol)と
から4−[5−クロロ−N−(メトキシカルボニルメチ
ル)−3−インドリル]−5−(4−メトキシフェニ
ル)−2−(2−チエニル)イミダゾール(1.41g)を得
た。
【0071】(2)4−[5−クロロ−N−(メトキシ
カルボニルメチル)−3−インドリル]−5−(4−メ
トキシフェニル)−2−(2−チエニル)イミダゾール
(1.20g,2.5mmol)のメタノール(50ml)溶液に水酸化ナト
リウム(0.20g,5.0mmol)の水(10ml)溶液を加え、室温で
20時間撹拌した。反応溶液を水で希釈し、酢酸酸性に
して析出した結晶を濾取した。得られた結晶をアセトン
に溶解し、乾燥し、溶媒を減圧留去した。残留物をヘキ
サン−酢酸エチル混合溶液で結晶化させ、4−[N−
(カルボキシメチル)−5−クロロ−3−インドリル]
−5−(4−メトキシフェニル)−2−(2−チエニ
ル)イミダゾール(0.85g)を得た。
【0072】(3)4−[N−(カルボキシメチル)−
5−クロロ−3−インドリル]−5−(4−メトキシフ
ェニル)−2−(2−チエニル)イミダゾール(0.64g,
1.4mmol)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に、氷冷下、
1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.29g,1.8mmol)
を加え、2時間撹拌した。次いで、反応溶液にマロン酸
エチルカリウム(0.43g,2.5mmol)と無水マグネシウムク
ロライド(0.36g,3.8mmol)を加え、室温
で24時間撹拌した。反応溶液を水にあけ、酢酸酸性に
した後、クロロホルムで抽出し、水、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で洗浄、乾燥した。溶媒を減
圧留去して残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー[溶出溶媒;クロロホルム]で精製して表題化合物
(0.44g)を得た。
【0073】mp.86℃1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);1.24(t,J=7Hz,3H),
3.35(s,2H),3.79(s,3H),4.16(q,J=7Hz,2H),4.96(s,2H),
6.82(d,J=9Hz,2H),7.07-7.20(m,4H),7.33(dd,J=1,5Hz,1
H),7.42-7.49(m,4H)。
【0074】実施例94−[N−(カルボキシメチル)−3−インドリル]−
5−(4−メトキシフェニル)−2−(2−チエニル)
イミダゾール 実施例8(2)と同様の方法により4−[N−(メトキ
シカルボニルメチル)−3−インドリル]−5−(4−
メトキシフェニル)−2−(2−チエニル)イミダゾー
ルから表題化合物を得た。
【0075】mp.236.5〜238℃1 H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ(ppm);3.73(s,3H),5.13
(s,2H),6.89(d,J=8Hz,2H),7.00(t,J=7Hz,1H),7.14-7.28
(m,3H),7.45-7.54(m,3H),7.68(s,1H),7.76-7.82(m,1H),
7.88-7.98(m,1H)。 MASS(m/e);429(M+)。
【0076】実施例104−[N−(2−アミノエチル)−5−クロロ−3−イ
ンドリル]−5−(4−メトキシフェニル)−2−(2
−チエニル)イミダゾール二塩酸塩 (1)4−[5−クロロ−N−(2−フタルイミドエチ
ル)−3−インドリル]−5−(4−メトキシフェニ
ル)−2−(2−チエニル)イミダゾール(0.50g,0.86m
mol)のメタノール(50ml)溶液にヒドラジン一水和物(0.4
3g,8.6mmol)を加え、4時間還流した。溶媒を減圧留去
した後、残留物をクロロホルムに溶解し、水洗、乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー[溶出溶媒;メタノール−クロロホルム
(1:24)]にて精製して4−[N−(2−アミノエ
チル)−5−クロロ−3−インドリル]−5−(4−メ
トキシフェニル)−2−(2−チエニル)イミダゾール
(0.38g)を得た。
【0077】(2)4−[N−(2−アミノエチル)−
5−クロロ−3−インドリル]−5−(4−メトキシフ
ェニル)−2−(2−チエニル)イミダゾール(0.38g,
0.85mmol)の酢酸エチル(10ml)溶液に4N塩化水素−酢
酸エチル溶液(1ml)を加え、室温で30分間撹拌した。
析出した結晶を濾取し、乾燥して表題化合物(0.37g)を
得た。
【0078】1H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ(ppm);3.2
0-3.30(m,2H),3.78(s,3H),4.60(t,J=5Hz,2H),6.98(d,J=
9Hz,2H),7.01(d,J=2Hz,1H),7.24(dd,J=2,9Hz,1H),7.34
(dd,J=4,5Hz,1H),7.57(d,J=9Hz,2H),7.75(d,J=9Hz,1H),
7.97(d,J=5Hz,1H),8.05(s,1H),8.27(d,J=4Hz,1H),8.41
(bs,3H)。
【0079】実施例114−[N−(2−アミノエチル)−5−メトキシ−3−
インドリル]−5−(4−メトキシフェニル)−2−
(2−チエニル)イミダゾール 実施例10と同様の方法により4−(4−メトキシフェ
ニル)−5[5−メトキシ−N−(2−フタルイミドエ
チル)−3−インドリル]−2−(2−チエニル)イミ
ダゾールから表題化合物を得た。
【0080】1H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ(ppm);3.1
7-3.35(m,2H),3.40(s,3H),3.77(s,3H),4.50-4.63(m,2
H),6.83(dd,J=2,8Hz,1H),6.98(d,J=9Hz,2H),7.34(t,J=5
Hz,1H),7.42-7.65(m,3H),7.94-8.02(m,2H),8.24-8.50
(m,3H)。 MASS(m/e);444(M+)。
【0081】実施例124−[5−クロロ−N−(2,3−ジアセトキシプロピ
ル)−3−インドリル−5−(4−メトキシフェニ
ル)−2−(2−チエニル)イミダゾール 実施例1と同様の方法により5−クロロ−N−(2,3
−エポキシプロピル)−3−(4−メトキシフェニルグ
リオキシリル)インドール(0.74g,2.0mmol)とチオフェ
ン−2−カルボアルデヒド(0.34g,3.0mmol)とから表題
化合物(0.54g)を得た。
【0082】mp.92〜94℃1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm);1.95(s,3H),2.08
(s,3H),3.80(s,3H),3.99(dd,J=5,13Hz,1H),4.18-4.33
(m,3H),5.31(quint,J=5Hz,1H),6.82(d,J=9Hz,2H),7.07-
7.48(m,10H)。 MASS(m/e);563(M+),565(M++2)。
【0083】実施例134−[5−クロロ−N−(2,3−ジヒドロキシプロピ
ル)−3−インドリル−5−(4−メトキシフェニ
ル)−2−(2−チエニル)イミダゾール塩酸塩 (1)5−クロロ−N−(2,3−ジヒドロキシプロピ
ル)−3−(4−メトキシフェニルグリオキシリル)イ
ンドール(0.77g,2.0mmol)とチオフェン−2−カルボア
ルデヒド(0.40g,3.6mmol)の酢酸(20ml)溶液に酢酸アン
モニウム(2.00g,26mmol)を加え、3時間還流した。反応
溶液を室温まで冷却し、水にあけた。飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で中和して、クロロホルムで抽出した。
水、食塩水で洗浄後、乾燥して、溶媒を減圧留去した。
【0084】残留物をメタノール(50ml)に溶解し、水酸
化ナトリウム(0.34g,8.5mmol)の水(10ml)溶液を加え、
室温で1時間撹拌した後、更に、100℃で2時間撹拌
した。反応溶液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、水
洗、乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー[溶出溶媒;酢酸エチル]に
て精製して4−[5−クロロ−N−(2,3−ジヒドロ
キシプロピル)−3−インドリル]−5−(4−メトキ
シフェニル)−2−(2−チエニル)イミダゾール(0.9
4g)を得た。
【0085】(2)4−[5−クロロ−N−(2,3−
ジヒドロキシプロピル)−3−インドリル]−5−(4
−メトキシフェニル)−2−(2−チエニル)イミダゾ
ール(0.94g,2.0mmol)の酢酸エチル(100ml)溶液に4N塩
化水素−酢酸エチル溶液(2ml)を加え、室温で30分間
撹拌した。析出した結晶を濾取、乾燥して表題化合物
(0.82g)を得た。
【0086】mp.154℃1 H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ(ppm);3.31(dd,J=6,10H
z,1H),3.42(dd,J=5,10Hz,1H),3.77(s,3H),3.78-3.88(m,
1H),4.16(dd,J=7,15Hz,1H),4.40(d,J=4,15Hz,1H),6.98
(d,J=9Hz,2H),7.13(d,J=9Hz,1H),7.21(dd,J=2,9Hz,1H),
7.35(dd,J=4,5Hz,1H),7.53(d,J=9Hz,2H),7.64(d,J=9Hz,
1H),7.86(s,1H),7.99(d,J=5Hz,1H),8.21(d,J=4Hz,1H)。
【0087】試験例1PDEI阻害作用 PDEIは牛大脳より調製し、Masuokaらの2段階法(B
iochem.Biophys.Res.Commun.,169,315-322)に準じて測
定した。
【0088】50mMTris−HCl(pH8.0)、5mM塩化マ
グネシウム、0.1mg/ml牛血清アルブミン、0.2mM塩化カ
ルシウム、100U/mlカルモジュリンの反応混合液にPD
EI溶液とDMSOに溶解した被験化合物を試験管に加
え200μlとした。試験管に基質として5μM[8−3H]
cAMP(50μl,23.125Kbq/ml)を加え(終濃度1μM、4.
625KBq/ml)最終容量250μlとして、30℃で15分間
水浴中にて反応させた。なお、このときの反応混合液の
各物質の濃度は250μlでの最終濃度で、DMSOの最終
濃度は1%になるようにした。反応は試験管を沸騰水浴
中に移し5分間加熱することにより停止させ、その後、
氷水中に移し冷却した。
【0089】次に、1mg/ml蛇毒(50μl)を加え、30℃
で10分間反応させた後、水(2ml)を加え、陽イオン交
換樹脂カラム[Bio−Rad社製、AG50W−X4
(樹脂容量;0.2ml)]に反応液を通した。水で未反応物
を十分洗浄した後、樹脂に吸着した放射性アデノシンを
1N-アンモニア水(1ml)で溶出させ放射活性測定用のバ
イアルに受け、液体シンチレーション(7ml)を加え、撹
拌した。[3H]アデノシンのDPM値を液体シンチレ
ーションカウンターで測定し、その数値を酵素活性とし
た。
【0090】被験化合物のPDEIに対する阻害活性
は、溶媒処置群と比較することにより評価した。結果を
表2に示す。
【0091】
【表2】
フロントページの続き (72)発明者 冨沢 一雪 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 小堀 武夫 神奈川県厚木市毛利台3−27−14 (72)発明者 畠中 百合子 茨城県つくば市吾妻2丁目1−2 713− 1202

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、R1はカルボキシル基、アルコキシカルボニル
    基、ヒドロキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アミ
    ノ基、フタルイミド基、アルケニル基、式 CH(O
    4)CH2OR5(式中、R4及びR5は同一または異な
    って水素原子またはアルキルカルボニル基を示す。)で
    表される基、または式 COCH26(式中、R6はアル
    コキシカルボニル基を示す。)で表される基を示し、R
    2は水素原子、ハロゲン原子またはアルコキシ基を示
    し、R3はアルコキシ基を示し、nは1、2または3を
    示す。]で表わされる4−(3−インドリル)イミダゾ
    ール誘導体またはその塩。
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