JPH112278A - ロータリーダンパー - Google Patents

ロータリーダンパー

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JPH112278A
JPH112278A JP17123697A JP17123697A JPH112278A JP H112278 A JPH112278 A JP H112278A JP 17123697 A JP17123697 A JP 17123697A JP 17123697 A JP17123697 A JP 17123697A JP H112278 A JPH112278 A JP H112278A
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JP
Japan
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damper
grease
spring
rotating
clutch spring
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JP17123697A
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English (en)
Inventor
Taishi Ninomiya
耐志 二宮
Hajime Ishikawa
元 石川
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PARTNER SANGYO KK
Original Assignee
PARTNER SANGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 安定した開閉が得られ、任意の位置で確実に
停止でき、最終位置で緩やかな閉作動が得られ、さらに
構造が比較的単純で生産性に富むロータリーダンパーを
提供する。 【解決手段】 第一回動部材11及び第二回動部材12
のクラッチスプリング回動部13同士を突き合わせて連
設し、該クラッチスプリング回動部及びリミッタスプリ
ング回動部15に夫々逆方向にコイルスプリングを巻装
し、巻き付き方向の回転に対してはトルクを伝達し、緩
み方向の回転に対してはトルクを伝達しないように構成
したスプリングダンパー10と、該スプリングダンパー
を嵌合することができ、グリスダンパー部17の外周に
のみグリスを塗着するようにグリスを内部に充填してい
るグリスダンパー部材20から成り、該スプリングダン
パーを該グリスダンパー部材に嵌入することにより構成
しているグリスダンパーと、を併用している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スプリングダン
パーとグリスダンパーを併用したロータリーダンパーに
関し、より具体的にはコピー機、ノート型ワードプロセ
ッサ、ノート型パーソナルコンピュータ等に用いる携帯
事務機器の開閉蓋等の回動軸部または通常のドア、乗用
車のトランク等開閉する部材の回動軸部の回動力制御装
置としてのロータリーダンパーに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来のコピー機等の上下方向開閉部材に
用いるロータリーダンパーとして、巻き付き方向の回転
に対してはトルクを伝達し、緩み方向の回転に対しては
トルクを伝達しないように構成したクラッチスプリング
を回動部に巻き付けているいわゆるスプリングダンパー
が公知である。さらに、クラッチスプリングの作用を受
ける中空回転軸と外箱の間にグリスを付着させているス
プリングダンパーとグリスダンパーとの併用型ロータリ
ーダンパーが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公知のロ
ータリーダンパーは、開閉部材をある程度の角度で停止
させたときにはその停止位置を保持し容易に落下するこ
とはないが、水平に近づくに従って、重力が反発弾性力
を上回り、ロータリーダンパーとしての機能を果たすこ
とができず、開閉部材の落下閉速度が速くなる。この作
用が原因してが開閉部材と本体との間に手を挟んでケガ
をしたり、開閉部材や本体が破損するおそれがあるとい
う問題点が生じる。これはPL法が施行されたことによ
り、さらに重要な課題となっている。
【0004】以上の問題点に鑑み、開閉部材を開閉する
際に、安定した開閉が得られ、任意の位置で開閉部材を
停止できるとともに、開閉部材の閉鎖最終位置で緩やか
な閉作動が得られる新規なロータリーダンパーを提供す
ることを目的とし、さらに構造が比較的単純で、生産性
に富むロータリーダンパーを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明ロータリーダンパーは、クラッチスプリン
グ回動部から成る第一回動部材と、該第一回動部材と同
径のクラッチスプリング回動部、リミッタスプリング回
動部及びグリスダンパー部からなる第二回動部材とから
成り、第一回動部材及び第二回動部材のクラッチスプリ
ング回動部同士を突き合わせて連設し、該クラッチスプ
リング回動部及び該リミッタスプリング回動部に夫々逆
方向にコイルスプリングを巻装し、巻き付き方向の回転
に対してはトルクを伝達し、緩み方向の回転に対しては
トルクを伝達しないように構成しているスプリングダン
パーと、該スプリングダンパーを嵌合することができ、
該スプリングダンパーの該グリスダンパー部の外周にの
みグリスが塗着されるように、グリスを内部に充填させ
ているグリスダンパー部材から成り、該スプリングダン
パーを該グリスダンパー部材に嵌入することにより構成
しているグリスダンパーと、を併用していることを特徴
とする。
【0006】上記クラッチスプリング回動部を上記リミ
ッタスプリング回動部の内側に設けている。また、上記
クラッチスプリング回動部に線径の小さいクラッチスプ
リングを巻き付けるとともに、上記リミッタスプリング
回動部に線径の大きいリミッタスプリングを巻き付けて
いる。上記クラッチスプリングに素巻き部を設け、この
素巻き部を第一回動部材と第二回動部材のクラッチスプ
リング回動部との突き合わせ部に臨ませてある。
【0007】上記グリスダンパー部材が、上記スプリン
グダンパーの外側の回動部の外径より大きい内径である
外箱と、該スプリングダンパーの内側の回動部と回転軸
とに連設する小径回動部とを一体化して構成し、該スプ
リングダンパーを嵌合することができ、該上記グリスダ
ンパー部の外周にのみグリスが塗着するように成ってお
り、該スプリングダンパーを該グリスダンパー部材に嵌
入することによりグリスダンパーが構成する。
【0008】上記スプリングダンパーの上記グリスダン
パー部の内外両端にグリス漏れ防止リングを備えてい
る。また、上記グリスダンパー部を一部切削し、グリス
溜めを備えている。さらに、上記グリスが、粘着性の強
いものである。
【0009】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。本発明ロータリーダンパー
はスプリングダンパー10及びグリスダンパー20から
構成されている。スプリングダンパー10は、線径の小
さいクラッチスプリング14と、線径の大きなリミッタ
スプリング16との二種類のスプリングコイルを使用す
るものであり、第一回動部材11と第二回動部材12と
からなる。第一回動部材11は、クラッチスプリング回
動部13と後述するグリスダンパーの外箱21と衝突さ
せるための鍔部18と開閉部材としての開閉蓋(図示し
ない)に設けたギア31に噛合させて用いることができ
るギア19を設けた先端部から構成されている。一方、
第二回動部材12は、第一回動部材11と同径のクラッ
チスプリング回動部13と、このクラッチスプリング回
動部13より大径であってこのクラッチスプリング回動
部13の外側に位置付けられたリミッタスプリング回動
部15と、後述するグリスダンパー部材20の外箱21
の内径と略同径である外径を有するグリスダンパー部1
7と、を一体化して構成してある。なお、本実施例では
クラッチスプリング14の線径を小さく、リミッタスプ
リング16の線径を大きくしているが、これに限定する
ことはなく、クラッチスプリング回動部13を内側に、
またリミッタスプリング回動部15を外側に設けたが、
これも限定することはない。また、クラッチスプリング
14が突き合わせ部に介入することを防止するために、
クラッチスプリング14に素巻き部14aを設け、この
素巻き部14aを第一回動部材11と第二回動部材12
のクラッチスプリング回動部13の突き合わせ部に臨ま
せて位置付けている。
【0010】そこで、第一回動部材11のクラッチスプ
リング回動部13をこれと同径の第二回動部材12のク
ラッチスプリング回動部13とを突き合わせて、線径の
小さなクラッチスプリング14を巻き付け、また第二回
動部材12のリミッタスプリング回動部15には線径の
大きなリミッタスプリング16が巻き付けられる。しか
も、これらクラッチスプリング14とリミッタスプリン
グ16の巻き方向は逆向きに構成されているので、巻き
付き方向の回転に対してはトルクを伝達し、緩み方向の
回転に対してはトルクを伝達しない。
【0011】また、グリスダンパー部材20は、リミッ
タスプリング回動部15の外径より内径の大きな外箱2
1と、クラッチスプリング回動部13の内径と略同径の
外径である小径回動部22とを一体化して構成してお
り、スプリングダンパー10を嵌入して、第一回動部材
11の鍔部18とグリスダンパー部材20の外箱21と
を突き合わせた際に、第二回動部材12のグリスダンパ
ー部17の先端と接触するかしないかの程度になるよう
に、連結部23を設けて、外箱21と小径回動部22と
を連結する。
【0012】また、スプリングダンパー10を嵌入した
際に、本実施例ではスプリングダンパー10の嵌入する
側端に設けているグリスダンパー部17の内側と外側に
夫々グリス漏れ防止リング25,26を設け、連結部2
3を介したグリス漏れ防止リング25,26間にかけて
グリス24を充填している。また、グリスダンパー部1
7を一部切欠して、グリス24を貯蔵しておくためのグ
リス溜め27を設けている。なお、グリス24は粘着性
の強いものであるとよい。
【0013】以上のように構成されているスプリングダ
ンパー10をグリスダンパー部材20に嵌入し、これに
中心軸1を貫通させて、グリスダンパー部材20を例え
ば事務機器の本体に取り付け、第一回動部材11を開閉
蓋に設けたギア31にギア19を噛合させて用いること
ができる。次に、このように構成されているロータリー
ダンパーの作用について説明する。
【0014】先ず、開閉蓋を開ける際の作用について説
明する。この場合ギア19が回転する方向は重力に逆ら
う方向であるので、開閉蓋が開く際には、クラッチスプ
リング14の緩み方向になるようにしており、ギア19
が回転すると、クラッチスプリング14が緩み方向に回
動する。クラッチスプリング14が緩んだことにより、
クラッチスプリング14に空転トルクがはたらき、第一
回動部材11と第二回動部材12とが連設しなくなり、
第二回動部材12は回動しない。また、グリスダンパー
20は第一回動部材11と連設していないので、グリス
ダンパー20は作用しない。これらの作用より、少ない
力で開閉蓋を開けることができるとともに重量を本ユニ
ットが受け軽い力で開閉側とも操作できるようになる。
また、クラッチスプリング14とリミッタスプリング1
6とは巻き方向が逆であるので、その回動操作を止める
とクラッチスプリング14及びリミッタスプリング16
が夫々の回動部13,15を締めつけるので、任意の位
置で回動を停止させることができる。
【0015】次に、開閉蓋を閉める際の作用について説
明する。この場合ギア19が回転する方向は重力と同一
方向であるので、開閉蓋が閉まる際には、クラッチスプ
リング14の締め付け方向になるようにしており、ギア
19が回転すると、クラッチスプリング14が締め付け
方向に回動する。クラッチスプリング14が第一回動部
材11と第二回動部材12のクラッチスプリング回動部
13を締め付けることにより、第一回動部材11と第二
回動部材12とが同方向に回動する。一方クラッチスプ
リング14とリミッタスプリング16とは巻き方向が逆
であるので、上記の通り、リミッタスプリング16は緩
み方向に作用し、リミッタスプリング16と第二回動部
材12のリミッタスプリング回動部15との間に反発弾
性力による抵抗が働き、第二回動部材12と一体的に回
動する第一回動部材11が有抵抗で回動する。さらに、
グリスダンパー部材20は第二回動部材12とグリス2
4を介して連設しているので、第二回動部材12が回動
することにより、第二回動部材12とグリスダンパー部
材20との間にグリス24による粘性抵抗が働き、スプ
リングダンパー10が有抵抗で回動する。このような作
用より、抵抗をもって開閉蓋を閉めることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明ロータリーダンパーは、クラッチ
スプリングとリミッタスプリングとの2つのスプリング
を巻装したスプリングダンパーに、グリスを塗着したグ
リスダンパー部材を嵌入させて構成している3ウェイの
ロータリーダンパーであるので、特に開閉部材が水平に
近い状態において、重力の反対方向にクラッチスプリン
グとリミッタスプリングによる反発弾性力とグリスによ
る粘性抵抗がかかることにより、開閉部材の閉鎖最終位
置で緩やかな閉作動が得られる。これとは逆に開閉部材
を開ける際にはグリスによる粘性抵抗が全くかからない
ので、容易に開閉部材を開けることができるという効果
を有する。
【0017】また、上記したようにクラッチスプリング
とリミッタスプリングとの2つのスプリングを巻装した
スプリングダンパーに、グリスを塗着したグリスダンパ
ー部材を嵌入させて構成している3ウェイのロータリー
ダンパーではあるが、2ウェイのスプリングダンパーを
グリスダンパー部材に嵌入する構造になっているので、
構造が比較的単純であり、小型化も容易である点で、生
産性に優れ、安定したトルク伝達が可能な高性能のスプ
リングクラッチを安価に提供することができるという効
果を有する。
【0018】さらに、グリスが充填されている部分の両
端にグリス漏れ防止リングを備えていることより、クラ
ッチスプリング、リミッタスプリング及び回転軸にグリ
スが塗着することを防止することができるとともに、グ
リスが充填されている部分に、グリス溜めを備えている
ことにより、グリスを補充する必要がなくなり、その結
果耐久性に優れているという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ロータリーダンパーの正面断面図であ
る。
【図2】図1の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 中心軸 10 スプリングダンパー 11 第一回動部材 12 第二回動部材 13 クラッチスプリング回動部 14 クラッチスプリング 14a 素巻き部 15 リミッタスプリング回動部 16 リミッタスプリング 17 グリスダンパー部 19 ギア 20 グリスダンパー部材 21 外箱 22 小径回動部 23 連結部 24 グリス 25,26 グリス漏れ防止リング 27 グリス溜め

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチスプリング回動部から成る第一
    回動部材と、該第一回動部材と同径のクラッチスプリン
    グ回動部、リミッタスプリング回動部及びグリスダンパ
    ー部からなる第二回動部材とから成り、第一回動部材及
    び第二回動部材のクラッチスプリング回動部同士を突き
    合わせて連設し、該クラッチスプリング回動部及び該リ
    ミッタスプリング回動部に夫々逆方向にコイルスプリン
    グを巻装し、巻き付き方向の回転に対してはトルクを伝
    達し、緩み方向の回転に対してはトルクを伝達しないよ
    うに構成しているスプリングダンパーと、該スプリング
    ダンパーを嵌合することができ、該スプリングダンパー
    の該グリスダンパー部の外周にのみグリスが塗着される
    ように、グリスを内部に充填させているグリスダンパー
    部材から成り、該スプリングダンパーを該グリスダンパ
    ー部材に嵌入することにより構成しているグリスダンパ
    ーと、を併用していることを特徴とするロータリーダン
    パー。
  2. 【請求項2】 上記クラッチスプリング回動部を上記リ
    ミッタスプリング回動部の内側に設けている請求項1記
    載のロータリーダンパー。
  3. 【請求項3】 上記クラッチスプリング回動部に線径の
    小さいクラッチスプリングを巻き付けるとともに、上記
    リミッタスプリング回動部に線径の大きいリミッタスプ
    リングを巻き付けている請求項1又は2記載のロータリ
    ーダンパー。
  4. 【請求項4】 上記クラッチスプリングに素巻き部を設
    け、この素巻き部を第一回動部材と第二回動部材のクラ
    ッチスプリング回動部との突き合わせ部に臨ませてある
    請求項1乃至3のいずれかに記載のロータリーダンパ
    ー。
  5. 【請求項5】 上記グリスダンパー部材が、上記スプリ
    ングダンパーの外側の回動部の外径より大きい内径であ
    る外箱と、該スプリングダンパーの内側の回動部と回転
    軸とに連設する小径回動部とを一体化して構成し、該ス
    プリングダンパーを嵌合することができ、該上記グリス
    ダンパー部の外周にのみグリスが塗着するように成って
    おり、該スプリングダンパーを該グリスダンパー部材に
    嵌入することによりグリスダンパーが構成する請求項1
    乃至4のいずれかに記載のロータリーダンパー。
  6. 【請求項6】 上記スプリングダンパーの上記グリスダ
    ンパー部の内外両端にグリス漏れ防止リングを備えてい
    る請求項1乃至5のいずれかに記載のロータリーダンパ
    ー。
  7. 【請求項7】 上記グリスダンパー部を一部切削し、グ
    リス溜めを備えている請求項1乃至6のいずれかに記載
    のロータリーダンパー。
  8. 【請求項8】 上記グリスが、粘着性の強いものである
    請求項1乃至7のいずれかに記載のロータリーダンパ
    ー。
JP17123697A 1997-06-13 1997-06-13 ロータリーダンパー Pending JPH112278A (ja)

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Cited By (5)

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