JP4412829B2 - 連結機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば携帯電話の蓋板などを、連結部材によって回転自在に連結する連結機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図23に示すように、携帯電話aには、プッシュボタン1などをカバーする蓋板2を設けている。
この蓋板2は、図24,25に示すように、連結部材3によって本体4に回転自在に連結されている。すなわち、図26に示すように、蓋板2には、一対の支持部2a,2bを形成し、これら支持部2a,2b間に、本体4に形成した支持部4aを挟み込んでいる。
また、これら支持部2a,2b,4aには、図27に示すように、組み付け穴5,6,7をそれぞれ形成し、これら組み付け穴5〜7を一致させている。そして、この一致させた組み付け穴5〜7に連結部材3を挿入し、蓋板2と本体4とを回転自在に連結している。
【0003】
上記連結部材3は、図28に示すように、回転軸8と、この回転軸8を回転自在に支持するケース9と、このケース9から回転軸8が抜けないようにするキャップ10と、Oリング11と、回転軸8の先端に固定するアダプター12と、このアダプター12とキャップ10とを連結するコイルスプリング13とから構成されている。
上記回転軸8には、フランジ部8aを形成し、このフランジ部8aの図面右側に、大径部8bと小径部8cとを形成している。
一方、図27に示すように、ケース9には、大径穴9a、中径穴9bおよび小径穴9cを形成している。そして、ケース9に上記回転軸8を挿入すると、大径穴9aによって回転軸8のフランジ部8aが支持されて、小径穴9cによって回転軸8の小径部8cが支持される。
【0004】
上記のようにして、ケース9に回転軸8が回転自在に支持されているが、この回転軸8の小径部8cとケース9の中径穴9bとの間には隙間を形成し、この隙間に粘性流体を供給している。そして、この粘性流体によって、回転軸8の回転速度を減速するようにしている。
なお、粘性流体の漏れは、上記Oリング11によって規制している。
また、上記アダプター12を固定した回転軸8の表面には、平面14を形成し、この平面14に対応する平面15を、アダプター12の組み付け穴16に形成している。そして、これら平面14、15によって、回転軸8とアダプター12との相対回転を規制している。
【0005】
上記コイルスプリング13は、その一端13aをアダプター12に形成した穴12aに挿入し、その他端13bをキャップ10に形成した穴10aに挿入している。
このようにしたコイルスプリング13は、キャップ10とアダプター12との相対回転によってねじれて、回転方向の弾性力を蓄えるようにしている。
【0006】
一方、図28に示すように、上記ケース9の表面には、凸部9d,9dを形成している。これら凸部9d、9dは、軸線方向に形成しているが、図27に示すように、組み付け穴7内に組み込んだときに、この組み付け穴7内に収まる長さにしている。
また、図示していないが、組み付け穴5,6の内周には、上記凸部9d,9dに対応する溝を軸方向に形成している。そして、このようにした組み付け穴5,6に、上記ケース9を挿入することによって、ケース9と支持部4aとの相対回転を規制している。
【0007】
上記アダプター12の表面には、平面17を形成し、その断面をD形にしている。
また、図27に示すように、支持部2bの組み付け穴6にも平面6aを形成し、その穴の形状をD形にしている。そして、この組み付け穴6に、上記アダプター12を挿入し、このアダプター12と支持部2bとの相対回転を規制している。
【0008】
次に、上記連結部材3の作用について説明する。
図24に示すように、蓋板2が全開の状態から、図25に示すように蓋板2を閉じる方向に回動させると、この蓋板2と本体4とが相対回転する。これら蓋板2と本体4とが相対回転すると、ケース9とアダプター12とが相対回転し、それによってコイルスプリング13が巻き込み方向にねじられる。このようにコイルスプリング13が巻き込み方向にねじられると、蓋板2を開く方向の弾性力がコイルスプリング13に蓄積される。そして、蓋板2が完全に閉じたとき、コイルスプリング13の弾性力が最大となる。
【0009】
一方、図23に示すように、本体4には、ラッチ18を設けている。このラッチ18は、蓋板2を完全に閉じたときに、蓋板2に形成した穴19の側面に引っかかり、蓋板2を閉じた状態に保つ。
この閉状態から、本体4に設けたボタンBを押すと、ラッチ18が蓋板2の側面から外れる。そのため、蓋板2は、コイルスプリング13に蓄えられた回転方向の弾性力によって回動する。そして、この蓋板2は、それに形成したストッパー21が、本体4に形成したストッパー20にぶつかるまで回動する。
【0010】
また、蓋板2の全開状態を保つために、コイルスプリング13には、イニシャル弾性力を付与している。すなわち、コイルスプリング13は、蓋板2が全開状態のときでも、所定量だけ巻き込み方向にねじった状態に設定している。そして、このコイルスプリング13のイニシャル弾性力は、連結部材3を携帯電話aに組み付けるときに設定するが、以下にその手順を説明する。
【0011】
まず、図24に示すように、蓋板2を全開状態にしておく。
次に、図26に示すように、一方の支持部2a側から、その組み付け穴5に連結部材3を挿入していく。アダプター12の先端が、支持部2bの組み付け穴6の直前まで達したら、組み付け穴6に外側からドライバーを挿入する。そして、このドライバーをアダプター12の端面に形成した工具穴22に挿入して、アダプター12を回転させる。このとき、支持部4aに対するケース9の回転が規制されているので、上記のようにアダプター12を回転させると、ケース9とアダプター12とが相対回転する。このようにケース9とアダプター12とが相対回転すれば、コイルスプリング13が巻き込み方向にねじられるので、このコイルスプリング13にイニシャル弾性力が付与される。
【0012】
上記のようにして、コイルスプリング13にイニシャル弾性力を付与したら、アダプター12の平面17と、組み付け穴6の平面6aとを一致させる。そして、この一致させた状態で、アダプター12を組み付け穴6に挿入する。
このようにすれば、コイルスプリング13にイニシャル弾性力を与えた状態を保持することができる。そして、このコイルスプリング13のイニシャル弾性力によって、常に開く方向の弾性力を蓋板2に与えておけば、この蓋板2が全開したときにも、それが外力によって動いたり、がたついたりしない。
なお、図27符号23は、連結部材3が組み付け穴5〜7から抜け出さないようにするキャップである。
【0013】
一方、上記のように、コイルスプリング13によって、常に開く方向の弾性力を蓋板2に与えていると、全開状態になったときに、その勢いでこの蓋板2が跳ね返ってくるおそれがある。
そこで、上記したように、ケース9内に粘性流体を封入し、この粘性流体によるダンパー効果によって、蓋板2の回動速度を減速させている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、連結部材3を組み付けるときに、わざわざドライバーによってアダプター12を回転させなければならなかったので、その組み付け作業が非常にやりにくく、その分、作業コストが高くなっていた。
また、アダプター12の回転数を間違えると、コイルスプリング13のイニシャル弾性力にばらつきが生じるおそれもあった。
この発明の目的は、連結部材3の組み付け作業が簡単にでき、しかも、所定のイニシャル弾性力を、コイルスプリングに確実に付与することができる連結機構を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、第1部材と第2部材とを連結部材によって回転自在に連結する連結構造において、上記連結部材は、回転軸と、この回転軸を回転自在に支持するケースと、上記回転軸の先端に設けた筒状のアダプターと、上記ケースとアダプターとを接続するとともに、ケースとアダプターとの相対回転に応じて回転方向の弾性力を蓄える弾性体とを備え、上記アダプターは、その外周に平面を形成して断面をD形にするとともに、その先端の角部には、上記平面に対して傾斜する切り欠き面を形成する一方、上記第1部材または第2部材のいずれか一方には、内周に平面を有する断面D形の組み付け穴を形成し、この組み付け穴に上記アダプターを挿入するときに、切り欠き面を組み付け穴の平面に接触させながら挿入することを特徴とする。
【0016】
第2の発明は、第1の発明において、回転軸の外周には、径方向に突出するハネ部を設ける一方、粘性流体を封入したケースには、上記ハネ部を臨ませる拡径部を周方向所定の範囲に形成し、しかも、この拡径部の底面には、上記回転軸のハネ部の先端面が接触する接触面と、上記ハネ部の先端面との間に所定の隙間を形成する流路形成面とを備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜6に示す第1実施例は、連結部材3を構成するアダプター24の形状を変更したものであり、その他の構成については前記従来例と同じである。
以下では、アダプター24を中心に説明し、従来と同じ構成要素については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
なお、この第1実施例では、支持部2a、2bがこの発明の第1部材に相当し、支持部4aがこの発明の第2部材に相当する。
【0018】
図1に示すように、アダプター24の表面には、切り欠き面25を形成している。この切り欠き面25は、図2に示すように、アダプター24の先端角部に形成し、アダプター24に形成した平面26に連続させている。
また、この切り欠き面25は、図3および図4に示すように、平面26に対して、角度αおよび角度βだけ傾斜させている。
そして、この第1実施例では、前記従来例のような工具穴を省略して、アダプター24の先端面を平らにしている。
【0019】
上記のようにしたアダプター24を備えた連結部材3は、以下のようにして携帯電話aに組み付ける。
まず、図1に示すように、蓋板2を全開状態にしておき、この蓋板2の一方の支持部2a側から、連結部材3を組み付け穴5〜7に挿入していく。
連結部材3のケース9が、支持部4aの組み付け穴7に達すると、ケース9の凸部9dと組み付け穴7の図示していない凹部とによって、支持部4aに対するケース9の回転が規制される。このとき、ケース9に対するアダプー24の回転位置が、コイルスプリング13によって特定されるが、その回転位置を、図5に示す関係にしている。すなわち、アダプター24の切り欠き面25の先端が、支持部2bに形成した組み付け穴6の平面6aと平行になるように設定している。
【0020】
上記のように切り欠き面25の先端と組み付け穴6の平面6aとを平行にした状態で、連結部材3を挿入してくと、切り欠き面25には、傾斜角度α(図3参照)があるため、この切り欠き面25に平面6aが押しつけられる。また、切り欠き面25には、傾斜角度β(図4参照)があるため、上記平面6aからの押しつけ力によって、図5に示すように、アダプター24が矢印方向に回転していく。
そして、切り欠き面25の基端側まで、アダプター24が組み付け穴6に挿入されると、図6に示すように、アダプター24が角度βだけ回転して、その平面26と組み付け穴6の平面6aとが平行になる。
つまり、アダプター25を組み付け穴6に挿入するときに、コイルスプリング13が自動的に巻き込み方向にねじられるようにしている。
【0021】
以上のようにすれば、ドライバーなどを用いなくても、連結部材3を組み付けるだけで、コイルスプリング13のイニシャル弾性力を自動的に設定することができる。
しかも、コイルスプリング13の回転角度が、切り欠き面25の角度βによって決まっているので、コイルスプリング13のイニシャル弾性力にばらつきが生じることもない。
なお、上記コイルスプリング13が、この発明の弾性体に相当する。
【0022】
次に、第2実施例を図7〜23に示すが、この第2実施例は、図7に示すように、連結部材3の回転軸27の形状と、ケース28の形状とを変更したものであり、その他の構成は、上記第1実施例と同じである。
また、連結部材3の組み付け方についても、上記第1実施例と同じである。
【0023】
図8(b)に示すように、回転軸27には、フランジ部27a、大径部27bおよび小径部27cを形成している。そして、小径部27cの外周には、大径部27bと同じ半径のハネ部29を形成している。
このハネ部29は、図8(a)に示すように、小径部27cの外周90°の範囲に形成している。また、このハネ部29の軸線方向長さを、小径部27cの長さよりも短くしている。すなわち、先端面29aを、小径部27cの先端よりも手前に位置させている。
【0024】
一方、図9に示すように、ケース28には、大径穴28aと小径穴28bとを形成するともに、小径穴28bの所定の範囲に、拡径部30を形成している。
この拡径部30は、図10に示すように、周方向270°の範囲に形成している。だだし、この径径部30は、その軸線方向の深さを範囲Aと範囲Bとで変えている。すなわち、180°の範囲Bの深さを、残りの90°の範囲Aよりもδ分だけ深くしている。
したがって、図10に示すように、図9のX−X線断面では、270°の範囲に拡径部30が形成されているが、図11に示すように、図9のXI−XI線断面では、180°の範囲にのみ拡径部30が形成されている。
【0025】
図12は、上記拡径部30を備えたケース28に、上記回転軸27を挿入した状態を示した断面図である。
回転軸27は、そのフランジ部27aを、ケース28の大径穴28aによって回転自在に支持されて、その小径部27cを、ケース28の小径穴28bによって回転自在に支持されている。
また、ケース28の拡径部30に、回転軸27のハネ部29を臨ませるとともに、その先端面29aを、拡径部30の範囲Aの底面に接触させている。そして、ハネ部29の先端面29aと、拡径部30の範囲Bの底面との間には、所定の隙間が形成されている。
なお、上記範囲Aの底面が、この発明の接触面に相当し、上記範囲Bの底面が、この発明の流路形成面に相当する。
【0026】
上記ケース28に挿入された回転軸27は、図13に示すように、拡径部30の180°の範囲でのみ回転する。すなわち、図示する状態から、拡径部30の一方の側面30aにハネ部29が当接するまで回転軸27が回転する。ただし、この回転軸27の回転範囲は、厳密にいうと、蓋板2の最大回動角度180°よりも若干多い180°+α°の範囲を回転できるように設定している。このように設定することによって、蓋板2側から大きな力が作用しないようにしている。つまり、蓋板2の回動をハネ部29によって規制する状態になったりすると、それが破壊されるおそれがあるが、この実施例では、回転軸27の回転範囲にゆとりを持たせることによって、そのような不都合を防止している。
また、上記拡径部30とハネ部29との間には、粘性流体を供給している。
なお、この粘性流体は、図14に示すように、拡径部30の範囲Bにも満たされている。
【0027】
上記のように粘性流体を満たした状態で、回転軸27を回転させると、粘性流体による抵抗力がハネ部29に作用する。このように粘性流体による抵抗力がハネ部29に作用すると、回転軸27の回転速度が減衰される。ただし、この粘性流体による減衰力は、回転軸27に設けたハネ部29の位置に応じて変化する。この減衰力が変化する仕組みを以下に説明する。
【0028】
図15は、回転軸27の回転角度と、この回転軸27に作用するトルクとの関係を示した図である。
なお、ここでは、図16に示すように、回転軸27のハネ部29が拡径部30の一方の側面30aに当接した状態で、蓋板2が完全に閉じるように設定している。
また、図20に示すように、ハネ部29が拡径部30の他方の側面30bに当接した状態で、蓋板2が完全に開くように設定している。
さらに、回転軸27には、コイルスプリング13によって、常に反時計回りの弾性力が作用するように設定している。ただし、この第2実施例では、連結部材3を携帯電話aに組み付ける前の段階で、コイルスプリング13に所定のイニシャル弾性力を付与している。そして、連結部材3を携帯電話aに組み付ける段階で、上記第1実施例で説明したように、さらに弾性力を強く設定するようにしている。
【0029】
なお、上記のように、コイルスプリング13に所定のイニシャル弾性力を付与しておくのは、連結部材3を組み付けるときに、そのアダプター24を支持部2bに形成した組み付け穴6にスムーズに挿入させるためである。すなわち、コイルスプリング13の弾性力にばらつきがあって、その弾性力が基準よりも弱い場合に、ケース28に対するアダプター24の角度がずれることがある。このようにケース28に対するアダプター24の角度がずれていると、連結部材3を組み付けるときに、組み付け穴6にアダプター24をスムーズに挿入できない。
しかし、上記のようにイニシャル弾性力をコイルスプリング13に与えておけば、弾性力に多少のばらつきがあったとしても、ケース28に対するアダプター24の角度を所定の角度に設定できる。
したがって、連結部材3の組み付け作業もスムーズにできる。
【0030】
図16に示す閉じた状態から、図17に示すように、コイルスプリング13の弾性力によって蓋板2とともに回転軸27が反時計回りに回転すると、ハネ部29の右側にある粘性流体が、ハネ部29の左側に移動する。すなわち、粘性流体が、範囲Bに形成した隙間を介してハネ部29の左側に流れ込む。そして、このとき粘性流体の流動抵抗によって回転軸27に作用するトルクT1は、図15に示すように一定となる。
【0031】
上記の状態から、図18に示す位置まで回転軸27が回転すると、ハネ部29の一端が、範囲Aにさしかかる。すなわち、図21に示すように、ハネ部29の先端面29aが、範囲Aの接触面34に接触して、隙間33が閉ざされる。このように隙間33が閉ざされると、ハネ部29の先端面29aと、範囲Aの流路形成面34との僅かな隙間を粘性流体が通過することになる。
したがって、粘性流体の流動抵抗が増えて、回転軸27に作用するトルクも増え始め、それによって蓋板2の回動速度が減速される(図15の開閉角度(3)参照)。
【0032】
また、図19に示す位置まで回転軸27が回転すると、図22に示すように、ハネ部29の先端面29aと範囲Aの底面34とのラップ量が大きくなる。
このようにラップ量が多くなると、それがチョークの機能を発揮するため、流動抵抗がさらに増加する。
したがって、回転軸27に作用するトルクもさらに増加して、それによって蓋板2の回動速度がさらに減速される(図15の開閉角度(4)参照)。
そして、図20に示すように、ハネ部29がケース28の他方の側面30bに当接したときに、流動抵抗が最大となり、回転軸27に作用するトルクも最大となる(図15の開閉角度(5)参照)。すなわち、蓋板2の回動速度が最も遅くなる。
【0033】
以上のように、この第2実施例によれば、回転軸27の回転角度が90°を超えた段階で、回転軸27に作用するトルクが増加するので、蓋板2も、ほぼ90°開いた段階で、ダンパー効果が発揮され始める。
そして、蓋板2が完全に開く直前で、そのダンパー効果が最大となって、蓋板2の跳ね返りを防止することができる。
【0034】
なお、この第2実施例によれば、拡径部30の軸線方向の深さを変えることによって、ダンパー機能を自由に設定することができるので、携帯電話の蓋板2を連結する連結部材3のように、全体の直径が非常に小さい場合に最適である。
また、この第2実施例では、蓋板2が90°開いた位置から徐々にダンパー効果を発揮する設定にしているが、このダンパー効果が発揮される角度は、拡径部30の軸線方向深さである範囲Aの大きさおよび範囲Bの大きさを調節することによって、自由に設定することができる。また、範囲Aを設ける位置および範囲Bを設ける位置を調節することによっても、ダンパー効果が発揮される位置を自由に設定することができる。
【0035】
【発明の効果】
第1の発明によれば、連結部材を組み付けるときに、コイルスプリングを自動的に巻き込み方向にねじることができるので、その組み付け作業性を向上させることができる。
また、コイルスプリングのねじこみ量が、切り欠き面の傾斜角度によって決まっているので、コイルスプリングのイニシャル弾性力にばらつきが生じることもない。
【0036】
第2の発明によれば、回転軸のハネ部を臨ませる拡径部の底面に、上記回転軸のハネ部の先端面に接触する接触面と、上記回転軸のハネ部の先端面との間に所定の隙間を形成する流路形成面とを設けたので、回転軸に所定の角度でダンパー効果を作用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例を示す斜視図である。
【図2】 アダプター24の平面図である。
【図3】 アダプター24の側面図である。
【図4】 アダプター24の正面図である。
【図5】 アダプター24と組み付け穴6との関係を示す図である。
【図6】 アダプター24と組み付け穴6との関係を示す図である。
【図7】 第2実施例を示す斜視図である。
【図8】 (a)が回転軸27の正面図であり、(b)が回転軸27の側面図である。
【図9】 ケース28の断面図である。
【図10】 図9のX−X線断面図である。
【図11】 図9のXI−XI線断面図である。
【図12】 連係部材3を組み付けた状態を示す断面図である。
【図13】 ケース28と回転軸27との関係を示す断面図である。
【図14】 ケース28と回転軸27との関係を示す断面図である。
【図15】 蓋板の開閉角度と回転軸に作用するトルクとの関係を表すグラフである。
【図16】 図15のグラフの(1)の状態を示す、ケース28と回転軸との関係を示す断面図である。
【図17】 図15のグラフの(2)の状態を示す、ケース28と回転軸との関係を示す断面図である。
【図18】 図15のグラフの(3)の状態を示す、ケース28と回転軸との関係を示す断面図である。
【図19】 図15のグラフの(4)の状態を示す、ケース28と回転軸との関係を示す断面図である。
【図20】 図15のグラフの(5)の状態を示す、ケース28と回転軸との関係を示す断面図である。
【図21】 ハネ部29と拡径部30の底面との関係を示す断面図である。
【図22】 ハネ部29と拡径部30の底面との関係を示す断面図である。
【図23】 携帯電話aの平面図である。
【図24】 蓋板2が全開した状態の携帯電話aの側面図である。
【図25】 蓋板2が閉じかけている状態の携帯電話aの側面図である。
【図26】 従来例の側面図である。
【図27】 連結部材3を組み付けた状態を示す断面図である。
【図28】 従来の連結部材3の斜視図である。
Claims (2)
- 第1部材と第2部材とを連結部材によって回転自在に連結する連結機構において、上記連結部材は、回転軸と、この回転軸を回転自在に支持するケースと、上記回転軸の先端に設けた筒状のアダプターと、上記ケースとアダプターとを接続するとともに、ケースとアダプターとの相対回転に応じて回転方向の弾性力を蓄える弾性体とを備え、上記アダプターは、その外周に平面を形成して断面をD形にするとともに、その先端の角部には、上記平面に対して傾斜する切り欠き面を形成する一方、上記第1部材または第2部材のいずれか一方には、内周に平面を有する断面D形の組み付け穴を形成し、この組み付け穴に上記アダプターを挿入するときに、切り欠き面を組み付け穴の平面に接触させながら挿入することを特徴とする連結機構。
- 回転軸の外周には、径方向に突出するハネ部を設ける一方、粘性流体を封入したケースには、上記ハネ部を臨ませる拡径部を周方向所定の範囲に形成し、しかも、この拡径部の底面には、上記回転軸のハネ部の先端面が接触する接触面と、上記ハネ部の先端面との間に所定の隙間を形成する流路形成面とを備えたことを特徴とする請求項1記載の連結機構。
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