JPH1122635A - プランジャポンプ - Google Patents

プランジャポンプ

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JPH1122635A
JPH1122635A JP18903597A JP18903597A JPH1122635A JP H1122635 A JPH1122635 A JP H1122635A JP 18903597 A JP18903597 A JP 18903597A JP 18903597 A JP18903597 A JP 18903597A JP H1122635 A JPH1122635 A JP H1122635A
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JP
Japan
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fluid
annular groove
pump chamber
hole
discharge
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Application number
JP18903597A
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English (en)
Inventor
Tadaaki Nakamura
忠秋 中村
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サージ圧及び流体圧脈動を吸収できるコンパ
クトなプランジャポンプを提供する。 【解決手段】 スリーブ3に形成した第1の環状溝7と
ポンプ室10とをオリフィス11を介して連通し、第1
の環状溝7と環状凹部17との間に第2の環状溝12を
形成し、第2の環状溝12に弾性部材13を収納した。
流体の吸込時には、流体がオリフィス11を通って第1
の環状溝7内に緩やかに流入すること及び流体の流入に
伴う第2の環状溝12における第1の環状溝7側部分、
環状凹部17側部分の容積変化により、サージ圧を緩和
できる。流体の吐出時(吐出弁31開時)及び吐出弁3
1の閉時には、吐出弁31下流側の流体が環状凹部17
を介して第2の環状溝12内に流入し、第2の環状溝1
2における第1の環状溝7側部分、環状凹部17側部分
が容積変化するので、吐出弁31下流部分の流体圧脈動
を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の油圧サス
ペンション装置の圧力供給源やブレーキ液圧制御装置の
圧力供給源等に用いられるプランジャポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプランジャポンプの一例として特
開平8−28438号公報に示すものがある。この公報
のプランジャポンプは、ハウジングに形成したシリンダ
に有底円筒状のプランジャを摺動自在に嵌合し、シリン
ダの底部をハウジングの外部から取り付けたプラグによ
り閉塞し、プラグに断面ハット状のスプリングリテーナ
を配置し、スプリングリテーナとプランジャとの間にス
プリングを介装し、プランジャを駆動軸に設けた偏心カ
ムに押し付けるようにしている。駆動軸が回転すると、
スプリングの弾発力と偏心カムの押し上げ作用とによ
り、プランジャがシリンダに対して出没運動を繰り返し
行う。そして、プランジャがシリンダから突出した(下
死点近傍まで移動した)際に、作動油が、プランジャに
形成された吸入孔を通して、シリンダとプランジャとに
囲まれた空間で形成されるポンプ室内に吸い入れられる
ようになっている。
【0003】シリンダの底部には凹部が設けられてお
り、この凹部とスプリングリテーナとに囲まれた空間が
ダンピング室を形成している。スプリングリテーナの頂
部端面にはオリフィスが形成されており、ポンプ室とダ
ンピング室とがこのオリフィスを介して連通している。
【0004】このプランジャポンプでは、プランジャが
シリンダから突出している際、ポンプ室に作動油を吸い
入れ、プランジャが後退した際、ポンプ室の作動油を吐
出通路に送り出し、さらに逆止弁(吐出弁)を介してハ
ウジング外部の吐出配管に送り出すようにしている。
【0005】また、プランジャが後退して圧縮工程に移
行し、ポンプ室が密閉されてその内部圧が急上昇した
際、ポンプ室とダンピング室との間に圧力差が生じて作
動油がオリフィスを通ってダンピング室に緩やかに流入
し、ポンプ室内の圧力の急激な立上りが抑えられ、これ
により、作動油の粘性抵抗等に起因する逆止弁の作動遅
れによって逆止弁の開く直前に生じるポンプ室内の圧力
の急上昇(サージ圧)を低くするようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したプ
ランジャポンプでは、ポンプ室の圧力がダンピング室の
圧力よりも設定圧力以上小さくなった場合、スプリング
リテーナとプラグとの間の隙間を通して作動液が流動し
つつ、スプリングリテーナがスプリングの弾性力に抗し
てプラグから離反する。そして、その後、離反したスプ
リングリテーナが元に戻る時に音を発生し、騒音の原因
となる虞があった。
【0007】また、逆止弁(吐出弁)の開閉に伴い逆止
弁の後方部分(逆止弁と吐出配管との間の部分及び吐出
配管)で発生する油圧脈動については何らの対策が施さ
れておらず、この油圧脈動を低減するためには別個に脈
動吸収装置を設ける必要があり、その分、装置の大型化
を招くことになる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、サージ圧及び流体圧脈動を吸収できるコンパクトな
プランジャポンプを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ハウジングの貫通孔に有底の筒部材を嵌
挿し、筒部材の穴に流体の吸入通路が形成されたプラン
ジャを往復動自在に挿入し、筒部材の底部に一端側が前
記穴に連通し他端側が筒部材の外周部に開口してハウジ
ングに形成された吐出通路に連通する底部側通路を形成
し、該底部側通路に吐出弁を配置し、プランジャの往復
動によって前記吸入通路を通して流体を筒部材の穴の底
部側に形成されるポンプ室に吸い込むと共に前記吐出弁
を介してポンプ室の流体を吐出するプランジャポンプで
あって、ハウジング及び筒部材が対面する周面部に、ポ
ンプ室とオリフィスを介して連通し流体を収納可能なポ
ンプ室側ダンピング室を形成し、前記周面部に、前記底
部側通路に連通し流体を収納可能な吐出側ダンピング室
を形成し、前記周面部における前記ポンプ室側、吐出側
ダンピング室の間の部分に前記ポンプ室側、吐出側ダン
ピング室に連通する環状溝を形成し、該環状溝に、該環
状溝の前記両ダンピング室側の容積を変化可能に環状の
弾性部材を配置したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態のプ
ランジャポンプを図1ないし図3に基づいて説明する。
図において、マニホールド(ハウジング)1には貫通孔
2が形成されており、この貫通孔2には、スリーブ3及
びプラグ4が嵌挿されている。貫通孔2は、順次連接す
る第1ないし第4の孔部2a〜2dからなっており、第
1ないし第4の孔部2a〜2dはこの順で径が大きくな
っており、第4の孔部2dの端部側には雌ねじ5が形成
されている。マニホールド1には、一端側が第3の孔部
2cにおける第4の孔部2d近傍部分に開口する吐出通
路6が形成されている。
【0011】スリーブ3は、第1、第2の孔部2a,2
bにそれぞれ嵌挿される、互いに連接された第1、第2
の筒部3a,3bと、第2の筒部3bに連接されて第3
の孔部2cに延びる第3の筒部3cとから大略構成され
ている。第2の筒部3bの径寸法は、第2の孔部2bの
内径寸法に比して若干短く設定され、両者間に形成され
る隙間を通して流体(ブレーキ液)が流通し得るように
なっている。第3の筒部3cの先端側には径方向外方に
突出するフランジ3dが形成されている。フランジ3d
の径寸法は第3の筒部3cの径寸法に比して短く設定さ
れている。
【0012】第2の筒部3bの外周部の略中央部分には
環状溝(以下、第1の環状溝という。)7が形成されて
いる。本実施の形態では、第1の環状溝7がポンプ室側
ダンピング室を構成している。第1の環状溝7とスリー
ブ3の孔3eに形成される後述するポンプ室10とはオ
リフィス11を介して連通されている。第2の筒部3b
の外周部における第1の環状溝7と第2の筒部3bの端
部側との間には第2の環状溝12が形成されている。本
実施の形態では、第2の環状溝12が本発明の環状溝を
構成する。第2の環状溝12にはシール機能を有する環
状の弾性部材13が摺動可能に収納されている。この場
合、弾性部材13の幅寸法(図2左右方向)は、第2の
環状溝12の幅寸法(図2左右方向)に比して小さく設
定されており、第2の環状溝12が変位することによ
り、第2の環状溝12における第1の環状溝7(ポンプ
室側ダンピング室)側部分後述する環状凹部17(吐出
側ダンピング室)側部分の容積が変化するようになって
いる。また、第1の筒部3aの外周部には第3の環状溝
14が形成されており、この第3の環状溝14には、弾
性を有する環状のシール部材15が配置されている。
【0013】プラグ4は、前記雌ねじ5に螺合する雄ね
じ16を有し第4の孔部2dに嵌挿されるプラグ基台4
aと、プラグ基台4aに連接され第3の孔部2cに挿入
されるプラグ連結部4bとから大略構成されている。プ
ラグ連結部4bの径は第3の孔部2cの内径に比して若
干短くなっており、両者間に隙間が形成されている。プ
ラグ連結部4bは、プラグ基台4aに連接するプラグ連
結基部4cと、プラグ連結基部4cに連接され先端側が
徐々に小径になっているプラグ連結筒部4dとからなっ
ており、プラグ連結筒部4dが前記フランジ3dに略接
した状態になっていると共に、先端の小径部分4eが第
2の環状溝12とフランジ3dとの間に形成される環状
凹部17に入り込んだものになっている。本実施の形態
では、環状凹部17が吐出側ダンピング室を構成してい
る。
【0014】プラグ連結基部4c及びプラグ基台4aの
中央部分には、穴(以下、プラグ穴という。)18が形
成されている。プラグ連結基部4cには、プラグ穴18
に一端側が開口し、他端側がプラグ連結基部4cの外周
部に開口するプラグ側吐出通路19が形成されている。
プラグ基台4aの外周部には、環状溝20が形成されて
おり、この環状溝20には、弾性材料からなるシール部
材21が配置されている。プラグ穴18の底部にはバネ
座22が配置され、開口側には吐出弁ボール23が配置
されている。バネ座22と吐出弁ボール23との間に
は、吐出弁スプリング24が介装されており、吐出弁ボ
ール23を後述するシート部材25のシート部材本体2
5aに押圧するようにしている。吐出弁ボール23がシ
ート部材本体25aに押圧されている際、シート部材本
体25aの孔25bからプラグ穴18への油液の流れが
抑制される一方、吐出弁スプリング24のスプリング力
に抗して吐出弁ボール23がシート部材本体25aから
離間することによりシート部材本体25aの孔25bか
らプラグ穴18への流体の流れが許容されるようになっ
ている。
【0015】スリーブ3の第3の筒部3cの先端面部と
プラグ連結基部4cとの間には環状の弾性材料製のシー
ル部材26及びシート部材25のフランジ部25cとが
介装されている。シート部材25は、スリーブ3の孔3
eに挿入される筒状のシート部材本体25aと、このシ
ート部材本体25aの端部側に径方向外方に突出形成さ
れる前記フランジ部25cとから構成されている。
【0016】前記スリーブ3の孔3eの開口側には、先
端側が図示しない駆動軸に設けたカムに当接される筒状
のプランジャ8が往復動自在に挿入されている。プラン
ジャ8の孔9の一端側(スリーブ3の孔3eに挿入され
る側)は、大径孔に形成されており、当該大径孔部分に
吸込弁ボール27が収納されている。プランジャ8の他
端側には、一端側がプランジャ8の孔9に連通し他端側
が径方向に延びて外周側に開口する吸込案内通路28が
形成されている。吸込案内通路28は、その開口部がス
リーブ3から突出している際、図示しない流体供給源に
連通するようになっている。
【0017】スリーブ3の孔3eには略筒状のスプリン
グシート29が摺動可能に収納されている。スプリング
シート29とシート部材25との間にはスプリング30
が介装されており、スプリングシート29をプランジャ
8に押圧している。スリーブ3の孔3eにおけるスプリ
ングシート29とシート部材25との間の部分は、プラ
ンジャ8の往復動に応じて容積の膨張と収縮を繰り返す
ようになっており、ポンプ室10を形成している。前記
シート部材本体25a、吐出弁ボール23及び吐出弁ス
プリング24から吐出弁31が構成されている。本実施
の形態では、スリーブ3、シート部材25及びプラグ4
から有底の筒部材を構成し、スリーブ3の孔3eにおけ
る開口部からシート部材25までの部分が筒部材の穴を
構成し、プランジャ8の孔9及び吸込案内通路28が流
体の吸入通路を構成し、シート部材25及びプラグ4が
筒部材の底部を構成し、シート部材本体25aの孔25
b、プラグ穴18及びプラグ側吐出通路19が底部側通
路を構成している。
【0018】上述したように構成したプランジャポンプ
では、カムが所定の回転位置となりプランジャ8がスプ
リング30に押されて他端側がスリーブ3から突出して
いる(吸入工程)際、流体供給源からの流体が吸込案内
通路28、孔9、吸込弁ボール27を通してポンプ室1
0に流入される。この流体の流入によりポンプ室10の
内圧は、徐々に大きくなる。
【0019】そして、カムが所定の回転位置となりプラ
ンジャ8がスプリング30のスプリング力に抗して図1
右方向に移動すると共に、ポンプ室10の内圧が所定圧
以上になって吸込弁ボール27がプランジャ8に押しつ
けられて、プランジャ8の孔9が閉塞されると、ポンプ
室10内の内圧が急激に上昇する。このとき、ポンプ室
10と第1の環状溝7との間に圧力差が生じて流体がオ
リフィス11を通って第1の環状溝7内に緩やかに流入
し、さらに流体が第2の環状溝12に流入し、図2に示
すように弾性部材13が環状凹部17側に摺動変位しつ
つ、第2の環状溝12における第1の環状溝7側部分の
容積が大きく(環状凹部17側部分の容積が小さく)な
り、ポンプ室10の圧力の一部を吸収する。これによ
り、ポンプ室10の圧力の急激な立上り(サージ圧)が
緩和されることになる。
【0020】次に、ポンプ室10の圧力ひいてはシート
部材25aの孔25bを通して吐出弁ボール23に作用
する力が吐出弁スプリング24のスプリング力に比して
大きくなると吐出弁31は開き(圧縮工程になり)、ポ
ンプ室10の流体が吐出弁31、プラグ穴18、プラグ
側吐出通路19及び吐出通路6に流出する。この際、な
んらの対策が施されていないと、吐出弁31の下流側は
圧力が急激に上昇することになるが、本実施の形態で
は、プラグ側吐出通路19ひいては環状凹部17の圧力
が第1の環状溝7に比して相対的に大きくなり、流体が
第2の筒部3bとマニホールド1との間の隙間を通って
第2の環状溝12内に流入し、図3に示すように弾性部
材13が第1の環状溝7側に摺動変位しつつ、第2の環
状溝12における第1の環状溝7側部分の容積が小さく
(環状凹部17側部分の容積が大きく)なり、プラグ側
吐出通路19の圧力の一部を吸収する。これにより、プ
ラグ側吐出通路19の急激な圧力変動(流体圧脈動)を
抑制する。
【0021】上述した第1の環状溝(ポンプ室側ダンピ
ング室)7と環状凹部(吐出側ダンピング室)17とは
弾性部材13により仕切られているため、第1の環状溝
7が高圧のとき環状凹部17は低圧になり、第1の環状
溝7が低圧のとき環状凹部17は高圧となり、第1の環
状溝7及び環状凹部17を小容量に構成して大きな脈動
低減効果を奏することになる。
【0022】また、その後、吐出弁31が閉じた際、プ
ラグ穴18、プラグ側吐出通路19及び吐出通路6で流
体の圧力変動(流体圧脈動)が生じた場合、流体がプラ
グ側吐出通路19に連通した環状凹部17を介して第2
の環状溝12に流入し弾性部材13に作用して弾性部材
13を摺動変位させる。このため、弾性部材13が流体
の圧力変動を吸収し、吐出弁31の下流側部分の急激な
流体圧脈動を抑制する。このように吐出弁31が閉じた
際の吐出弁31の下流部分における流体圧脈動を、従来
技術で必要とされた特別な脈動吸収装置を設けることな
く抑制するので、装置のコンパクト化を図ることができ
る。
【0023】上記実施の形態では、第1の環状溝(ポン
プ室側ダンピング室)7をスリーブ3の外周部に形成し
た場合を例にしたが、ポンプ室側ダンピング室をマニホ
ールド1におけるスリーブ3に対面する内周面部に形成
してもよい。また、同様に、弾性部材13を収納する第
2の環状溝12について、スリーブ3に代えてマニホー
ルド1におけるスリーブ3に対面する内周面部に形成し
てもよい。
【0024】なお、上記実施の形態では、第2の環状溝
12内に配置した環状の弾性部材13が第2の環状溝1
2内を摺動変位して、第2の環状溝12における第1の
環状溝7側部分及び環状凹部17側部分の容積を変化す
る場合を例にしたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば中空で環状の弾性部材を第2の環状溝1
2内に配置し、該弾性部材の容積変化により第2の環状
溝12における第1の環状溝7側部分及び環状凹部17
側部分の容積を変化するように構成してもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
たプランジャポンプであるから、吸入工程で、流体がポ
ンプ室に流入する際、ポンプ室とポンプ室側ダンピング
室との間の圧力差に応じて流体がオリフィスを通ってポ
ンプ室側ダンピング室に緩やかに流入すると共に、ポン
プ室側ダンピング室から環状溝に流入し、この流入した
流体圧を受けて弾性部材が環状溝におけるポンプ室側、
吐出側ダンピング室側部分の容積を変化させる。このた
め、流体がオリフィスを介しポンプ室側ダンピング室に
緩やかに流入すること及び環状溝におけるポンプ室側、
吐出側ダンピング室側部分の容積変化によって圧力変動
が吸収され、ポンプ室の圧力の急激な立上り(サージ
圧)が緩和される。
【0026】また、圧縮工程で、吐出弁が開いた際、吐
出弁を通して吐出された圧力の高い流体が底部側通路を
通して吐出側ダンピング室に流入し、この流入した流体
圧を受けて弾性部材が環状溝におけるポンプ室側、吐出
側ダンピング室側部分の容積を変化させる。このため、
流体の圧力変動が吸収されるので、底部側通路における
吐出弁の下流部分及び吐出通路の急激な圧力変動(流体
圧脈動)を抑制する。
【0027】さらに、吐出弁が閉じ、底部側通路におけ
る吐出弁の下流部分及び吐出通路で流体の圧力変動(流
体圧脈動)が生じた場合、流体が底部側通路に連通した
プラグ側ダンピング室を介して環状溝に流入し、この流
入した流体圧を受けて弾性部材が環状溝におけるポンプ
室側、吐出側ダンピング室側部分の容積を変化させるの
で、流体の圧力変動が吸収され、底部側通路における吐
出弁の下流部分及び吐出通路における急激な圧力変動
(流体圧脈動)を抑制する。このように吐出弁が閉じた
際の吐出弁の下流部分における流体圧脈動を、従来技術
で必要とされた特別な脈動吸収装置を設けることなく抑
制するので、装置のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のプランジャポンプを示
す断面図である。
【図2】吸入工程における弾性部材の状態例を示す断面
図である。
【図3】圧縮工程における弾性部材の状態例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 マニホールド(ハウジング) 3 スリーブ(筒部材) 4 プラグ(筒部材) 7 第1の環状溝(ポンプ室側ダンピング室) 8 プランジャ 10 ポンプ室 12 第2の環状溝(環状溝) 13 弾性部材 17 環状凹部(吐出側ダンピング室) 25 シート部材(筒部材) 31 吐出弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの貫通孔に有底の筒部材を嵌
    挿し、筒部材の穴に流体の吸入通路が形成されたプラン
    ジャを往復動自在に挿入し、筒部材の底部に一端側が前
    記穴に連通し他端側が筒部材の外周部に開口してハウジ
    ングに形成された吐出通路に連通する底部側通路を形成
    し、該底部側通路に吐出弁を配置し、プランジャの往復
    動によって前記吸入通路を通して流体を筒部材の穴の底
    部側に形成されるポンプ室に吸い込むと共に前記吐出弁
    を介してポンプ室の流体を吐出するプランジャポンプで
    あって、 ハウジング及び筒部材が対面する周面部に、ポンプ室と
    オリフィスを介して連通し流体を収納可能なポンプ室側
    ダンピング室を形成し、前記周面部に、前記底部側通路
    に連通し流体を収納可能な吐出側ダンピング室を形成
    し、前記周面部における前記ポンプ室側、吐出側ダンピ
    ング室の間の部分に前記ポンプ室側、吐出側ダンピング
    室に連通する環状溝を形成し、該環状溝に、該環状溝の
    前記両ダンピング室側の容積を変化可能に環状の弾性部
    材を配置したことを特徴とするプランジャポンプ。
JP18903597A 1997-06-30 1997-06-30 プランジャポンプ Pending JPH1122635A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112332A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Advics:Kk 車両用ブレーキ装置
JP2007145085A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Advics:Kk 車両用ブレーキ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007112332A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Advics:Kk 車両用ブレーキ装置
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