JPH11226176A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 そのゲームで配当が得られない場合でも、何
回も行うゲームの累積により特典が得られ、何回も行う
ゲームに新鮮さを有すると共に、ゲームの多様化を図
り、マンネリ化を打破してゲーム性を高めた遊技機を提
供する。 【解決手段】 表示窓１に表示される絵柄を変化させ得
る絵柄列１１ａ〜１１ｃを複数列有する第１の可変表示
部１１を具備し、複数列の変化する絵柄がそれぞれ停止
したときの有効ラインＬ１〜Ｌ５上の絵柄の組合せに応
じて配当をする遊技機であって、第１の可変表示部１１
の少なくとも１列の絵柄列にゲームのための組合せ用絵
柄とは異なるサービス絵柄Ｓが設けられ、そのサービス
絵柄Ｓが所定の位置に停止したときにサービス絵柄Ｓの
得点を累計する得点集計部と、その得点が予め設定され
た点数に達したときに該得点に応じたサービスを付与す
るサービス付与手段とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、たとえばスロットマシンのよう
に、複数種類の絵柄が設けられる絵柄列をたとえば複数
列並べて表示窓に現れる絵柄を変化させ、それぞれの絵
柄列が順次停止するときの有効ライン上の絵柄の組合せ
により配当をする遊技機に関する。さらに詳しくは、１
ゲーム終ったらそれで終りというのではなく、各ゲーム
で獲得した得点を累計してサービスを提供することによ
り、ゲーム性を高めマンネリ性を打破し、楽しく遊技を
することができる遊技機に関する。

【従来の技術】従来のスロットマシンは、何種類かの絵
柄が配列された回胴をたとえば３個並べて回転させ、遊
技者が回転する回胴を順次ストップボタンを押すことに
より、またはランダムタイマーによって設定された時間
後に、各回胴を停止させて、停止した状態での絵柄の組
合せに応じて、メダルなどによる配当払い出される構成
になっている。

【０００２】この絵柄の組合せは、図４にスロットマシ
ンの一部の正面図が示されるように、表示窓５１にそれ
ぞれ縦方向に３個づつ現れる絵柄のうち、メダルを１枚
投入したときはセンターの１メダルのラインＬ１の横に
３個並ぶ１列での組合せがその対象となり、メダル２枚
を投入したときはさらにその前後の２メダルのラインＬ
２、Ｌ３の２列を加えた３列がその対象となり、さらに
メダル３枚を投入したときは、３メダルの斜めのライン
Ｌ４、Ｌ５の２列を加えた５列がその対象となる。その
ため、メダルを２枚または３枚投入したときは、その組
合せの入賞の可能性は、複数列でそれぞれ判断される。
なお、図４において、５２は回胴停止表示ランプ、５３
は遊技メダル投入口、５４は回胴回転始動ボタン、５５
は回胴回転停止ボタン、５６は絵柄の組合せによるメダ
ルの払出し枚数の一覧表、５７は遊技中止ランプや払出
しメダルの枚数など種々の表示部である。

【０００３】前述の絵柄の組合せは、その絵柄の種類に
より、払い出される配当のメダルの枚数が異なったり、
たとえばセブン（７の絵柄）のような一定の絵柄が揃う
ことにより、一定のメダルが払い出されると共に、連続
役物増加装置（いわゆる大ボーナスまたは大当り、以下
大ボーナスともいう）が作動し、一定回数役物に当選
し、メダルが払い出される確率が高くなり、また、たと
えばホームランが３個揃うと連続役物装置（いわゆる小
ボーナスまたは小当り、以下小ボーナスともいう）が作
動し、大ボーナスより１／３程度の役物に当選し、メダ
ルが一般遊技より多く払い出されるような通常のゲーム
とは異なるゲームを行う権利を付与する特別の入賞を設
定することも行われる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前述の従来のスロット
マシンのように、絵柄の組合せによる遊技機では、その
組合せに応じて配当のランクが変ったり、いわゆる大ボ
ーナスなどの配当の変化はあるものの、その基本は３個
の回胴の停止絵柄の組合せだけであり、何回も遊技を行
っているとマンネリ化して興味がなくなってくるという
問題がある。

【０００５】また、絵柄の種類には、配当に代えてメダ
ルの投入をしないで同じゲームを繰り返すことができる
リプレーなどの絵柄も含まれるものもあるが、そのゲー
ム限りの特典で、何回も行うゲームの累積による特典は
ない。

【０００６】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、そのゲームで配当が得られない場合
でも、何回も行うゲームの累積により特典が得られ、何
回も行うゲームに新鮮さを有する遊技機を提供すること
を目的とする。

【０００７】本発明の他の目的は、さらに別の可変表示
部（変化する絵柄列）を設けることにより、ゲームの多
様化を図り、マンネリ化を打破してゲーム性を高め、楽
しく遊技をすることができる遊技機を提供することにあ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
表示窓に表示される絵柄を変化させ得る絵柄列を複数列
有する第１の可変表示部を具備し、前記複数列の変化す
る絵柄がそれぞれ停止したときの有効ライン上の絵柄の
組合せに応じて配当をする遊技機であって、前記第１の
可変表示部の少なくとも１列の絵柄列にサービス絵柄が
設けられ、該サービス絵柄が所定の位置に停止したとき
に該サービス絵柄の得点を累計する得点集計部と、該得
点が予め設定された点数に達したときに該得点に応じた
サービスを付与するサービス付与手段とが設けられてい
る。

【０００９】また、前記第１の可変表示部にはサービス
絵柄が設けられても設けられなくてもよいが、別に絵柄
を変化させ得る絵柄列を有する第２の可変表示部をさら
に具備し、該第２の可変表示部の絵柄列にサービス絵柄
が設けられ、該サービス絵柄が所定の位置に停止したと
きに該サービス絵柄の得点を累計する得点集計部と、該
得点が予め設定された点数に達したときに該得点に応じ
たサービスを付与するサービス付与手段とが設けられて
もよい。

【００１０】ここに可変表示部とは、たとえば絵柄がラ
ンダムに設けられた回胴を回転させたり、周縁部に円周
方向に沿って絵柄がランダムに設けられた円盤を回転さ
せたり、液晶表示器により表示絵柄を順次変化させたり
することなどにより、表示窓に表示される絵柄を順次変
化させ得ると共に、停止させることにより所定の位置に
絵柄を表示し得るものを意味する。また、有効ラインと
は、絵柄の組合せの対象となるラインを意味し、たとえ
ば３列の絵柄列が停止して表示窓に３個づつ現れる絵柄
のうち、たとえば投入されるメダルの枚数により横の中
心ラインの１ラインや、その上下のラインを加えた３ラ
インや、斜めの２ラインを加えた５ラインなどの組合せ
の対象となるラインを意味する。さらに、絵柄とは、図
形に限らず、数字や文字や単純なマークなどを含み、同
じ表示であることを認識することができる表現を意味す
る。

【００１１】また、サービス付与手段とは、たとえばサ
ービスの得点が一定の点数になったときに、ボーナスゲ
ームの入賞の確率が高くなるように抽選確率を変えると
か、１メダル５ラインのゲームを数回行うことができる
ようにするなどの遊技機内での設定を変更することや、
コーヒーサービスなどの券の発行もしくは店員への報知
など、定められたサービスを行うことを意味する。

【００１２】この構成にすることにより、ゲームで絵柄
が揃わなくて終了しても、サービス絵柄が出ることによ
り、累積による特典が得られるため、絵柄が揃わないゲ
ームでも興味が湧き、ゲームを一層楽しむことができ
る。

【００１３】前記サービス絵柄が２種類以上の得点を表
す２種類以上の絵柄からなっていてもよい。

【００１４】前記第２の可変表示部の絵柄列に、または
該第２の可変表示部とは別に設けられる第３の可変表示
部の絵柄列に、当り倍率を定める絵柄が設けられ、前記
第１の可変表示部の組合せにより有効ライン上の絵柄の
組合せが入賞する場合に、該入賞のランクと前記第２ま
たは第３の可変表示部の停止絵柄による倍率とにより配
当をする手段がさらに設けられることにより、従来の第
１の可変表示部の絵柄の組合せのみでなく、第２または
第３の可変表示部の停止絵柄により配当が大きく左右す
るため、一層興味が増加する。

【００１５】前記第２の可変表示部の絵柄列に、または
該第２の可変表示部とは別に設けられる第４の可変表示
部の絵柄列に、配当を定める絵柄が設けられ、前記第１
の可変表示部の組合せにより有効ライン上の絵柄の組合
せが予め定めた一定の場合に、前記第２または第４の可
変表示部の停止絵柄に応じて配当をする手段がさらに設
けられていることにより、第２または第４の可変表示部
に配当権がかかり、一層第２または第４の可変表示部の
停止に興味が湧く。

【００１６】前記第２の可変表示部の絵柄列に、または
該第２の可変表示部とは別に設けられる第５の可変表示
部の絵柄列に、前記第１の可変表示部によるゲームとは
異なる特典を定める絵柄が設けられ、前記第１の可変表
示部の組合せに拘らず、前記第２または第５の可変表示
部の停止絵柄により特典を付与する手段がさらに設けら
れてもよい。ここに第１の可変表示部によるゲームとは
異なる特典とは、たとえば第１の可変表示部の絵柄の停
止によるゲームをメダルの投入なしに前のゲームと同じ
条件（たとえば有効ラインなど）で再度やり直すことが
できるリプレーとか、つぎのゲームに１メダルで５ライ
ンのゲームを行うことができるなどの、このゲームとは
関係ないがつぎのゲームに得られる特典を意味する。

【００１７】前記第２の可変表示部の絵柄列に、または
該第２の可変表示部とは別に設けられる第６の可変表示
部の絵柄列に、有効ラインを定める絵柄が設けられ、前
記第１の可変表示部の組合せを前記第２または第６の可
変表示部の停止絵柄による有効ラインにより入賞か否か
を判定する手段がさらに設けられることにより、第２ま
たは第６の可変表示部の停止により入賞か否かが左右さ
れ、第６の可変表示部の停止を最後に行えば興味が最後
まで持続される。

【００１８】

【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照しながら本発
明の遊技機について説明をする。

【００１９】本発明の遊技機は、図１にその一実施形態
であるスロットマシンの絵柄表示部が示されるように、
表示窓１に表示される絵柄を変化させ得る絵柄列１１ａ
〜１１ｃを複数列有する第１の可変表示部１１を具備
し、前記複数列の変化する絵柄がそれぞれ停止したとき
の有効ライン上の絵柄の組合せに応じて配当をするもの
で、第１の可変表示部１１の少なくとも１列の絵柄列に
ゲームのための組合せに用いる絵柄を利用して、または
組合せ用絵柄とは異なるサービス絵柄Ｓが設けられ、サ
ービス絵柄Ｓが所定の位置に停止したときにサービス絵
柄Ｓの得点を累計する得点集計部と、その得点が予め設
定された点数に達したときに、その得点に応じたサービ
スを付与するサービス付与手段とが設けられている。

【００２０】第１の可変表示部１１は、従来のスロット
マシンと同様に、たとえばスタートボタンの作動によ
り、３個の並んだ回転体が順次に、または一斉に回転
し、表示窓１に現れる絵柄が順次変化し、たとえばスト
ップボタンの作動により各絵柄列１１ａ〜１１ｃが順次
停止して、それぞれの絵柄列１１ａ〜１１ｃの表示窓１
に３個づつの絵柄が現れるように構成されており、メダ
ルの投入枚数により定まる有効ラインＬ１〜Ｌ５上の絵
柄の組合せによりゲームをする構成になっている。本発
明の可変表示部１１は、その少なくとも１つの絵柄列
に、サービスを付与するためのサービス絵柄が設けられ
ている。このサービス絵柄Ｓは、絵柄列の１つだけに設
けられてもよく、全ての絵柄列に設けられて、その組合
せ（たとえば３列の）により得点を得るようにしてもよ
く、どこかの絵柄列で所定のライン上に停止すれば得点
するようにしてもよい。また、２種類以上にしてその種
類により得点を異ならせることもできる。前述の有効ラ
インは、たとえば従来と同様にメダルの投入が１枚のと
きはＬ１の１ライン、メダル投入が２枚のときはＬ１〜
Ｌ３の３ライン、メダル投入が３枚のときは、Ｌ１〜Ｌ
５の５ラインをその対象とすることができる。

【００２１】可変表示部１１を構成する絵柄列は、たと
えば図２（ａ）に示されるような帯状体に絵柄が設けら
れた回胴でゲーム機の正面と直角方向に回転するもの
や、図２（ｂ）に示されるような円盤の周縁部に円周方
向に沿って絵柄が設けられ、ゲーム機の正面と平行に回
転するものや、液晶表示器により表示窓に現れる絵柄が
順次変化する構造のものなどを用いることができる。要
は、表示窓に１または数コマの絵柄を表示させながらそ
の絵柄を変化させたり、停止させ得るものであればよ
い。とくに後述する第２の可変表示部や、さらに別の可
変表示部などで、数字などの簡単な表示ですむ場合に
は、７セグメントなどのＬＥＤなどにより表示し得るも
のでもよい。前述の回転体に設けられる絵柄は、ランダ
ムに設けられているが、各々のゲーム機の各回転体にお
いてはその絵柄の順番が一定で各ゲーム機のマイクロコ
ンピュータに登録されており、どの回転体では一定の基
準位置から何番目の絵柄はどういう絵柄であるかが認識
されている。この回転体の一定の基準位置として、図２
に示されるように、位置検出用マーク（突起）１１１が
設けられており、センサでこの位置検出用マーク１１１
を検出することにより、常に回転体の位置検出用マーク
１１１が一定場所を通過するときを知ることができるよ
うになっている。

【００２２】前述のサービス絵柄により付与するサービ
スとは、たとえばボーナスゲームの入賞の確率が高くな
るように抽選確率を変えるとか、１メダル５ラインのゲ
ームを数回行うことができるようにするなどの遊技機内
での設定を変更するサービスを行うことで、券の発行も
しくは店員への報知などにより、ゲームと直接関係のな
いコーヒーの提供などのサービスも含む。ボーナスゲー
ムの入賞の確率を高くするには、たとえば従来のヒット
リクエスト信号を出して入賞させるように、遊技機内の
マイコンによりボーナス入賞の絵柄が有効ライン上で停
止するように停止のタイミングを取ることにより行え、
１メダル５ラインの権利は、１メダルの投入により３メ
ダル投入のスイッチをオンさせることにより行える。

【００２３】また、得点集計部は、絵柄検出手段により
所定の位置にサービス絵柄が停止したことを検出したと
きに、たとえばカウンターのカウント数を増加すること
により集計することができる。この場合、サービス絵柄
が２種類以上あり、得点が異なる場合は、その検出する
絵柄の種類による得点をカウントすることにより同様に
集計することができる。この得点の集計は、たとえば１
０点になったら一定のサービスを提供して０にリセット
するようにしてもよいし、累計の得点を遊技機の正面に
表示し、１０点、２０点、３０点など何種類もの得点に
より異なるサービスを設定しておいて、遊技者の選択に
よる精算ボタンによりサービスを提供するようにしても
よい。

【００２４】この遊技機の構成は前述のサービス絵柄お
よびその得点の集計部以外は従来の構成と同じで、つぎ
のように構成されている。たとえば図３にその主要部の
ブロック図が示されるように、絵柄列であるたとえば第
１から第３の回転体１１ａ〜１１ｃが並列に並べられ、
それぞれの回転体１１ａ〜１１ｃはモータ制御部１４か
らの信号によりモータ駆動回路１５ａ〜１５ｃを介して
ステッピングモータ１６ａ〜１６ｃの回転、停止により
回転したり停止するようになっている。通常のステッピ
ングモータ１６ａ〜１６ｃの回転や停止は、ゲーム機の
正面に設けられるスタートレバー４（回転始動手段）お
よび停止ボタン５または自動的に停止するための図示し
ない乱数発生部（回転停止手段）により、モータ制御部
１４に指示を出すことにより行われる。各回転体の始動
は通常スタートレバー４により全ての回転体が一斉に回
転を始めるが、スタートレバー４により１個の回転体が
回転を始め、その回転に応じて次々と他の回転体の回転
を始めることもできる。停止の場合は各回転体ごとの停
止手段により停止する。

【００２５】そして、第１の可変表示部１１の回転体の
停止により、所定の有効ライン上に停止している絵柄が
後述する停止絵柄検出手段１７ａ〜１７ｃにより検出さ
れ、検出結果は入賞判定部１９に送られ、その組合せが
入賞しているか否かの判断がなされれる。この入賞の判
断は、停止絵柄検出手段により検出される絵柄と予め設
定されている入賞または特定の絵柄と比較することによ
り容易にどの回転体の絵柄が一致していないかを知るこ
とができる。そして、入賞の場合にはその入賞に応じた
メダルをメダル払出し制御部２０により払い出し、ま
た、ボーナス入賞の場合はボーナスゲームが与えられ
る。本発明では、入賞しない場合でも、停止絵柄検出手
段１７ａ〜１７ｃにより検出される絵柄にサービス絵柄
が含まれている場合には、入賞判定部１９から得点集計
部１８にそのサービス絵柄に応じた得点が送られ、得点
集計部１８にカウントされる。なお、サービス絵柄の停
止位置は、有効ラインと同じラインに設定することもで
きるし、異なる位置に設定することもできる。また、３
ラインのいずれに出る場合にも得点を与えたり、特定の
位置の場合に得点を高くするように設定することもでき
る。この得点集計部１８でカウントされる得点は、サー
ビスの提供により、またはゲーム者の終了による精算ボ
タンにより、もしくは一定の時間経過によりリセットさ
れて０になるように構成することができる。

【００２６】停止絵柄検出手段１７ａ〜１７ｃは、回転
体の位置検出用マーク（図２の１１１参照）を検出する
センサ、回転体が位置検出用マークの位置から絵柄が何
個進んだかをカウントするカウンタ、および回転体が停
止したときのカウンタの数により所定の停止ライン上の
絵柄が何であるかを検出する停止絵柄検出部からなって
いる。すなわち、カウンタはセンサが位置検出用マーク
を認識する度に０にリセットされて、その後のパルスモ
ータを駆動するパルスの数をカウントすることにより、
停止した状態が回転体の特定の印１１１から何個目の絵
柄で止ったかを知ることができる。各回転体に設けられ
る絵柄の順序は予めわかっているため、そのカウンタに
より表示窓の所定の停止ライン上の絵柄を知ることがで
きる。なお、この停止絵柄の検出および入賞か否かの判
定は、マイクロコンピュータによりなされ、従来の３個
の回転体が止ったときに３個の絵柄が揃って入賞したか
否かを検出するために行う方法と同じである。

【００２７】本発明の遊技機によれば、スロットマシン
のような遊技機において、従来のそのゲーム内のみで大
ボーナスとか小ボーナスなどの特別入賞のランクを異な
らせるサービスや、リプレーとか１メダル５ラインのよ
うなつぎのゲームへのサービスとは全く異なる概念の、
各ゲームの累計に基づくサービスが提供される。そのた
め、従来は入賞しなければ終りで、それが続くと非常に
ゲーム性がなくなるものが、入賞しなくても沢山のゲー
ムを行うによりサービスを得ることができ、興味をもっ
て入賞しない場合でもゲームを続けることができる。

【００２８】前述の例では、通常の絵柄の組合せの対象
となる第１の可変表示部の絵柄列にサービス絵柄を含ま
せる例であったが、第１の可変表示部とは異なる別の第
２の可変表示部を設け（前述の例では図１に示される第
１の可変表示部１１の横または上もしくは下に第４の回
転体を設けることになる）、その第２の可変表示部にサ
ービス絵柄を含ませ同様にサービス絵柄による得点を集
計することができる。そうすることにより、第１の可変
表示部の入賞とサービス絵柄の両方を同時に得ることが
でき、一層興味が増す。なお、第２の可変表示部が設け
られる場所に、中止ランプや払出しメダルの枚数などが
ある場合は、それらを他の場所に移動してもよく、第２
の可変表示部を上下などの別の場所に設けてもよい。こ
の第２の可変表示部は前述の第１の可変表示部と同様の
構成により形成してもよく、前述のように７セグメント
などによるデジタル表示でもよい。なお、第２の可変表
示部の絵柄変化およびその停止は、第１の可変表示部よ
り先に行ってもよく、その時期については制限を受けな
い。

【００２９】本発明によれば、累計用のサービス絵柄が
設けられることにより、ゲームの興趣が向上するが、さ
らに通常の絵柄の組合せのみでなく、その組合せに多様
化を与えることにより一層変化に富み、マンネリ性を打
破することができる。この多様化を与える絵柄列は、前
述の第２の可変表示部の絵柄の一部に組み入れることも
できるし、第２の可変表示部とは別の可変表示部を設け
ることもできる。この別に設ける可変表示部は、前述と
同様の絵柄列を１列または２列以上有するもので、その
動作も前述と同様に構成することができる。つぎに、第
２の可変表示部により、または別の可変表示部を設けて
ゲームの多様化を図る例について説明をする。この場
合、第１の可変表示部の横にそのまま並べてもよいし、
前述の第２またはこれから述べる別の可変表示部を第１
の可変表示部の上部または下部、その他遊技機のどこか
に設ける構造にすることもできる。

【００３０】ゲームの多様化の例として、１、２、３な
どの当り倍率を表す絵柄が第２または第３の可変表示部
に設けられ、第１の可変表示部の絵柄の組合せの結果が
入賞になる場合に、その配当を２倍、３倍などとして払
い出すことができる。第２または第３の可変表示部の絵
柄検出手段を設けて前述と同様に絵柄を検出し、その絵
柄（倍率）に応じて、前述のメダル払出し制御部２０に
その倍率を送ることにより、たとえば倍率絵柄が１のと
きはメダルを５枚、倍率絵柄が２のときはメダルを１０
枚、倍率絵柄が３のときはメダルを１５枚などの倍率絵
柄により配当を増やすことができる。その結果、遊技者
は第１の可変表示部の組合せだけで終らず、さらに配当
を増やすべく楽しみを持続することができる。また、倍
率の１、２、３を示す表示でなく、またはそれらの表示
と共に、特別の絵柄を第３の可変表示部に設けておき、
第１の可変表示部の絵柄の組合せが７で揃ってボーナス
ゲームの権利を得た場合に、さらに第３の可変表示部に
特別の絵柄が出た場合は、２回のボーナスゲームの権利
を得るなどの構成にすることもできる。

【００３１】別の可変表示部の他の例として、第１の可
変表示部の絵柄の組合せを入賞のランクに分けないで一
定として何らかの入賞とし、その配当をたとえばメダル
５枚、８枚、１０枚、１５枚などと設定した絵柄が設け
られた絵柄列からなる第４の可変表示部により設定する
こともできる。この場合、前述の第１の可変表示部の絵
柄を当りと外れなどに簡略化してその組合せが生じた
り、従来の絵柄のままで、特定した絵柄の組合せが生じ
たら、入賞判定部１９で一律の入賞とし、第４の可変表
示部により停止した絵柄の配当をメダル払い出し制御部
２０に送ることにより、第４の可変表示部の絵柄による
配当をすることができる。この場合も、第４の可変表示
部を設けないで、これらの絵柄列を第２の可変表示部に
形成することもできる。

【００３２】別の可変表示部のさらに他の例として、そ
の第１の可変表示部の組合せによるゲームの結果とは異
なる特典を付与する意味の絵柄を含む絵柄列からなる第
５の可変表示部とすることもできる。このゲームの結果
と異なる特典とは、たとえばリプレー絵柄の表示によ
り、そのゲームと同じ条件で再度メダルを投入すること
なくゲームを行うことができるようにしたり、特に定め
た絵柄の表示により、つぎのゲームを１メダルで５ライ
ンの権利を決められた回数行うことができるようにする
など、そのゲームとは関係のないつぎのゲームなどに特
典を付与するものである。このような構成にする場合、
第５の可変表示部の停止絵柄を前述と同様に絵柄検出手
段１７により検出し、リプレーの場合は自動的に第１の
可変表示部の絵柄を変化（回転体の回転）させるなどの
手段が設けられることにより行われる。この場合も、第
５の可変表示部を設けないで、これらの絵柄列を第２の
可変表示部に設けることもできる。

【００３３】別の可変表示部のさらに他の例として、有
効ライン設定絵柄が設けられる絵柄列からなる第６の可
変表示部を設けることができる。従来、前述のように、
たとえばメダルの投入枚数により、１ライン、３ライ
ン、５ラインなどが設定されているが、これをメダルの
投入は常に一定とし、第６の可変表示部の停止絵柄によ
り有効ラインを設定するものである。すなわち、第６の
可変表示部の停止絵柄で５ラインの絵柄が出ればその５
ラインで入賞の有無が判断され、１ラインの場合はその
１ラインにより判断される。この有効ラインの設定の絵
柄は、図式でもよく、矢印でもよく、また一覧表に定め
た絵柄でもよい。この場合、図１のＬ１〜Ｌ５に示され
る直線状のラインに限らず、へ字型など折れ曲ったライ
ンでも絵柄の表示により指示することができる。この構
成にする場合、第６の可変表示部の有効ラインの表示に
応じて各絵柄列の対象となる位置が、マイコンにより各
絵柄列の基準位置から何番目かが絵柄検出手段と同様の
手段により得られ、その位置の絵柄が前述の絵柄検出手
段により検出される。その検出された絵柄の組合せが所
定の組合せであるか否かが入賞判定部１９により行われ
る。この構成にすることにより、第１の可変表示部の組
合せだけでなく、第６の可変表示部により有効ラインを
設定することができるため、非常に興趣が増すという効
果がある。この場合も、第６の可変表示部を設けない
で、これらの絵柄を第２の可変表示部に設けることもで
きる。

【００３４】なお、前述のそれぞれの第２または別の可
変表示部の絵柄の変化の開始および停止の時期について
はとくに制約を受けず、第１の可変表示部の前に行って
もよい。このようにすることにより、たとえば高配当ま
たは大ボーナスなどの可能性を先に知りながら絵柄の組
合せをすることにより、一層興味が増す。さらに、この
別の可変表示部の停止絵柄の対象となる位置は、図１の
Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３のいずれのラインに設定することもで
き、すべてを対象にすることもできるし、１つの絵柄だ
けを表示するようにすることもできる。また、この別の
可変表示部を複数絵柄列で構成することもできるし、こ
れらの可変表示部にさらにこれらの別の可変表示部（た
とえば前述の第３の可変表示部と第４の可変表示部な
ど）を組合せることもできる。

【００３５】さらに、絵柄を停止させるときは、ストッ
プボタンにより停止させる構造でもよいし、乱数表によ
り自動的に停止させる構成にすることもできる。ストッ
プボタンにより停止させるときは、遊技者の意思により
停止させることができ、また、自動的に停止させるとき
は絵柄の変化を認識することができる程度にゆっくりと
変化させることができ、共に遊技者の興趣を誘うことが
できる。

【００３６】

【発明の効果】本発明によれば、そのゲームが入賞しな
くても、ゲームの累計によりサービスが得られることが
あるため、遊技者を楽しませることができ、ゲームへの
興味が増加する。

【００３７】さらに、第１および第２の可変表示部とは
別の可変表示部を絡ませることにより、非常にゲームの
広がりが生じ、マンネリ化を打破して新鮮味のあるゲー
ムを楽しむことができる。その結果、遊技者は飽きるこ
となくゲームを楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の遊技機の一実施形態のスロットマシン
の絵柄表示部の説明図である。

【図２】可変表示部を構成する絵柄列の例を示す図であ
る。

【図３】図１のスロットマシンの構成を示すブロック図
である。

【図４】従来のスロットマシンの正面図の一例である。

【符号の説明】

１ 表示窓 １１ 第１の可変表示部 １１ａ〜１１ｃ 回転体 Ｌ１〜Ｌ５ 有効ライン Ｓ サービス絵柄

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示窓に表示される絵柄を変化させ得る
   絵柄列を複数列有する第１の可変表示部を具備し、前記
   複数列の変化する絵柄がそれぞれ停止したときの有効ラ
   イン上の絵柄の組合せに応じて配当をする遊技機であっ
   て、前記第１の可変表示部の少なくとも１列の絵柄列に
   サービス絵柄が設けられ、該サービス絵柄が所定の位置
   に停止したときに該サービス絵柄の得点を累計する得点
   集計部と、該得点が予め設定された点数に達したときに
   該得点に応じたサービスを付与するサービス付与手段と
   が設けられてなる遊技機。
2. 【請求項２】 表示窓に表示される絵柄を変化させ得る
   絵柄列を複数列有する第１の可変表示部を具備し、前記
   複数列の変化する絵柄がそれぞれ停止したときの有効ラ
   イン上の絵柄の組合せに応じて配当をする遊技機であっ
   て、前記第１の可変表示部とは別に絵柄を変化させ得る
   絵柄列を有する第２の可変表示部をさらに具備し、該第
   ２の可変表示部の絵柄列にサービス絵柄が設けられ、該
   サービス絵柄が所定の位置に停止したときに該サービス
   絵柄の得点を累計する得点集計部と、該得点が予め設定
   された点数に達したときに該得点に応じたサービスを付
   与するサービス付与手段とが設けられてなる遊技機。
3. 【請求項３】 前記サービス絵柄が２種類以上の得点を
   表す２種類以上の絵柄からなる請求項１または２記載の
   遊技機。
4. 【請求項４】 前記第２の可変表示部の絵柄列に、また
   は該第２の可変表示部とは別に設けられる第３の可変表
   示部の絵柄列に当り倍率を定める絵柄が設けられ、前記
   第１の可変表示部の組合せにより有効ライン上の絵柄の
   組合せが入賞する場合に、該入賞のランクと前記第２ま
   たは第３の可変表示部の停止絵柄による倍率とにより配
   当をする手段がさらに設けられてなる請求項１、２また
   は３記載の遊技機。
5. 【請求項５】 前記第２の可変表示部の絵柄列に、また
   は該第２の可変表示部とは別に設けられる第４の可変表
   示部の絵柄列に、配当を定める絵柄が設けられ、前記第
   １の可変表示部の組合せにより有効ライン上の絵柄の組
   合せが予め定めた一定の場合に、前記第２または第３の
   可変表示部の停止絵柄に応じて配当をする手段がさらに
   設けられてなる請求項１、２または３記載の遊技機。
6. 【請求項６】 前記第２の可変表示部の絵柄列に、また
   は該第２の可変表示部とは別に設けられる第５の可変表
   示部の絵柄列に、前記第１の可変表示部によるゲームと
   は異なる特典を定める絵柄が設けられ、前記第１の可変
   表示部の組合せに拘らず、前記第５の可変表示部の停止
   絵柄により特典を付与する手段がさらに設けられてなる
   請求項１、２または３記載の遊技機。
7. 【請求項７】 前記第２の可変表示部の絵柄列に、また
   は該第２の可変表示部とは別に設けられる第６の可変表
   示部の絵柄列に、有効ラインを定める絵柄が設けられ、
   前記第１の可変表示部の組合せを前記第６の可変表示部
   の停止絵柄による有効ラインにより入賞か否かを判定す
   る手段がさらに設けられてなる請求項１、２または３記
   載の遊技機。