JPH11224371A - 自動販売機の制御装置 - Google Patents

自動販売機の制御装置

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Publication number
JPH11224371A
JPH11224371A JP2694098A JP2694098A JPH11224371A JP H11224371 A JPH11224371 A JP H11224371A JP 2694098 A JP2694098 A JP 2694098A JP 2694098 A JP2694098 A JP 2694098A JP H11224371 A JPH11224371 A JP H11224371A
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JP
Japan
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product storage
temperature
rotation speed
fan
compressor
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Application number
JP2694098A
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English (en)
Inventor
Kenjiro Tomaru
健二郎 都丸
Ryuzo Fujimoto
龍三 藤本
Takahiro Inoue
隆宏 井上
Naosuke Fukao
直資 深尾
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動販売機において、複数の商品収納室を1
台の圧縮機で冷却する場合に、高外気温等の高負荷で圧
縮機が温度上昇するのを抑えて、圧縮機の信頼性を高め
る制御装置を提供する。 【解決手段】 商品収納室11A,11B,11Cの各
冷却器12A,12B,12Cに冷媒が供給され始めた
時、所定温度に各商品収納室11A,11B,11Cが
冷却されるまで、冷気を循環させる庫内ファン13A,
13B,13Cの回転数を通常の回転数より下げて運転
することにより、冷却器での熱交換量を抑える。これに
より、冷媒の過熱度を低減して圧縮機14の温度上昇を
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷却した商品、また
は冷却商品と暖めた商品等を販売する自動販売機の制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動販売機は、販売する商品の多
様化に伴い、冷却した商品と暖めた商品の両方を販売で
きる機種が増加してきている。従って、このような自動
販売機は、冷却機能と暖め機能との切り換え可能な複数
の商品収納室を備えたホットアンドコールド型といわ
れ、例えば特開平6−60262号公報に開示されてい
る。
【0003】以下に前記従来の自動販売機を図11に従
い説明をする。図11は従来の自動販売機の制御装置に
おける概略構成図である。1は商品収納室1Aと1Bを
備えた自動販売機の本体キャビネットである。そして、
商品収納室1Aは冷却器2Aを設けた冷却モード専用室
であり、商品収納室1Bは冷却器2Bとヒータ3とを設
けて冷却モードと加温モードの兼用室としている。冷却
器2Aおよび2Bは共通の1台の圧縮機4から個別に冷
媒を供給されるもので、冷却器2Aは直接に、冷却器2
Bは電磁弁5を介してそれぞれ冷媒配管6で圧縮機4と
接続されている(なお、周知の冷凍回路を構成する凝縮
器,膨張弁等は省略している)。7および8は商品収納
室1Aおよび1Bにそれぞれ設けたサーミスタからなる
室温センサで、制御部9に接続している。制御部9は各
室温センサ7および8からの温度信号に基づいて圧縮機
4および電磁弁5をオンオフ制御する。すなわち、制御
部9は圧縮機4,電磁弁5,ヒータ3にそれぞれ接続
し、かつ冷却器2Aおよび2Bをオンオフ制御するため
に、所定の上限温度および下限温度の値が入力された記
憶部(図示せず)と、前記値と温度信号を比較する比較
部(図示せず)を備え、温度信号が前記値より上,下で
オンオフ制御信号を出力する。10は制御部9に設けた
スイッチで、商品収納室1Bを加温モードと冷却モード
に切り換えるもので、オン側にするとヒータ3の通電回
路が形成される。
【0004】以上のように構成された自動販売機におい
て、スイッチ10が冷却側に切り換えられ商品収納室1
Aと同様に商品収納室1Bが冷却モードに設定されてい
る場合は、電磁弁5を開にし圧縮機4を動作させる。こ
れにより、冷却器2A,2Bの両方の冷凍回路に冷媒が
供給されて商品収納室1A,1Bが冷却される。その
後、室温センサ7,8から温度信号が制御部9にそれぞ
れ送信されて商品収納室1Bが下限温度以下になると、
制御部9は電磁弁5を閉じ、商品収納室1Aも下限温度
以下であれば、圧縮機4の動作を停止させる。以下この
ようにして商品収納室1A,1Bの温度を下限温度から
上限温度の範囲に保つのである。
【0005】次に、スイッチ10を加温側に切り換える
と、電磁弁5が閉じられて冷却器2Bの冷凍回路には冷
媒の供給が停止され、ヒータ3の通電回路が形成されて
商品収納室1Bは加温モードに切り換えられ、そして商
品収納室1Aのみが冷却モートになる。そして、動作し
た圧縮機4により冷却器2Aの回路にのみ冷媒が供給さ
れて商品収納室1Aは冷却され、商品収納室1Bは加温
される。その後は室温センサ7からの温度信号を受けた
制御部9は上記したと同様にして圧縮機4の動作を制御
して商品収納室1Aの温度を一定に保つのである。一
方、室温センサ8からの温度信号を受けた制御部9は商
品収納室1Bの温度が上限温度になればヒータ3への通
電を停止し、上限温度以下になれば再びヒータ3へ通電
するようにして一定に温度を保つのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成では、1台の圧縮機4で冷却専用の商品収納室1
Aと冷温兼用の商品収納室1Bを冷却できるように工夫
されてはいるが、圧縮機4の信頼性を確保する観点から
見れば多くの問題点が残されており、次のような点が挙
げられる。
【0007】まず、商品収納室1A,1Bの冷却負荷が
大きい場合、例えば外気温度が高い場合、また販売商品
を商品収納室に充填した直後、さらに加温モードで使用
していた商品収納室1Bからの熱漏れが生じた場合等に
ついて、1台の圧縮機4で同時に複数の商品収納室1
A,1Bを冷却すると、冷却器2A,2Bでの熱交換量
が多くなる。そして、過熱度の大きい冷媒が圧縮機4に
吸引され、圧縮機4の温度が上昇する。よって、冷凍回
路の高圧圧力が上がりそれに伴い低圧圧力も上昇する。
【0008】従って、蒸発温度が上昇してしまい商品収
納室1A,1B内の温度が下がらず、圧縮機4の運転率
が徐々に高くなる。その結果、消費電力量も増大する。
【0009】また、運転率が上昇することで、冷却器2
A,2Bの除霜能力が低下し、冷却器の霜付きによる冷
却不良を起こすことになる。
【0010】また、自動販売機が通常運転時、圧縮機4
が断続運転している時に商品収納室1A,1Bの冷却負
荷が大きいと、圧縮機4の起動後の過度状態が長時間続
き、圧縮機4の温度が上昇し、その信頼性が低下する。
【0011】本発明は前記の課題を解決するもので、冷
却負荷が大きい場合、圧縮機の運転率が上昇することを
防止し、圧縮機の信頼性を高めた自動販売機の制御装置
を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、冷媒供給開始温度,ファン回転数シフト解
除温度をそれぞれ記憶した記憶部を有し、商品収納室の
何れかが冷媒供給開始温度に達した時、圧縮機に各冷却
器へ冷媒の供給を開始させ、かつ各商品収納室の庫内フ
ァンの回転数を所定回転数より低くシフトさせると共
に、商品収納室の何れかの温度がファン回転数シフト解
除温度になると前記所定回転数にする制御手段を有する
ものである。
【0013】これにより、冷凍回路における圧縮機の起
動直後の過度状態において、圧縮機の温度上昇を低減さ
せて圧縮機の信頼性を確保できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、複数の商品収納室と、
各商品収納室を冷却する各冷却器と、この各冷却器と冷
媒管で接続し冷凍回路を構成する圧縮機,凝縮器、この
凝縮器と各冷却器の間に設けた電磁弁および絞り手段
と、常時回転して各冷却器と熱交換する気流を起こし各
商品収納室の冷気を循環させる各庫内ファンと、各商品
収納室の温度を検知する各温度検知手段と、この温度検
知手段からの信号を受けて前記圧縮機,電磁弁,庫内フ
ァンを制御する制御手段とを備え、この制御手段は冷媒
供給開始温度,ファン回転数シフト解除温度をそれぞれ
記憶した記憶部を有し、商品収納室の何れかが冷媒供給
開始温度に達した時、圧縮機に各冷却器へ冷媒の供給を
開始させ、かつ各商品収納室の庫内ファンの回転数を所
定回転数より低くシフトさせると共に、各商品収納室の
何れかの温度がファン回転数シフト解除温度になると前
記所定回転数に戻す制御をするものである。
【0015】これにより、通常の運転時、圧縮機の起動
直後で冷却器から過熱蒸気を圧縮機が吸い込む過度状態
において、圧縮機の温度上昇を低減し高い信頼性を得る
ことができる。また、庫内ファンの回転数を、一時的と
はいえ低減するので、その間は省エネルギーを図れる。
【0016】また本発明は、複数の商品収納室と、各商
品収納室を冷却する各冷却器と、この各冷却器と冷媒管
で接続し冷凍回路を構成する圧縮機,凝縮器、この凝縮
器と各冷却器の間に設けた電磁弁および絞り手段と、常
時回転して各冷却器と熱交換する気流を起こし各商品収
納室の冷気を循環させる各庫内ファンと、各商品収納室
の温度を検知する各温度検知手段と、この各温度検知手
段からの信号を受けて前記圧縮機,電磁弁,庫内ファン
を制御する制御手段とを備え、この制御手段は冷媒供給
開始温度,ファン回転数シフト解除温度をそれぞれ記憶
し、かつ最初にファン回転数シフト解除温度に達した商
品収納室を記憶する記憶部を有し、商品収納室の何れか
が冷媒供給開始温度に達した時、圧縮機に各冷却器へ冷
媒の供給を開始させ、かつ各商品収納室の庫内ファンの
回転数を所定回転数より低くシフトさせると共に、各商
品収納室の何れかの温度がファン回転数シフト解除温度
に達すると前記所定回転数に戻し、さらに商品収納室の
何れかが一旦ファン回転数シフト解除温度以下に達した
後、再びファン回転数シフト解除温度に戻った時、前記
記憶部に記憶した商品収納室の庫内ファンの回転数を所
定回転数より低くシフトさせるものである。
【0017】これにより、通常の運転時、圧縮機の起動
直後で冷却器から過熱蒸気を圧縮機が吸い込む過度状態
において、圧縮機の温度上昇を低減し高い信頼性を得る
ことができる。
【0018】また、高負荷時で圧縮機の負荷を低減させ
る際、最も冷却された商品収納室の負荷を低減すること
で圧縮機の温度を低減して高い信頼性を得ることができ
る。
【0019】さらに本発明は、複数の商品収納室と、各
商品収納室を冷却する各冷却器と、この各冷却器と冷媒
管で接続し冷凍回路を構成する圧縮機,凝縮器、この凝
縮器と各冷却器の間に設けた電磁弁および絞り手段と、
常時回転して各冷却器と熱交換する気流を起こし各商品
収納室の冷気を循環させる各庫内ファンと、各商品収納
室の温度を検知する各温度検知手段と、この各温度検知
手段からの信号を受けて前記圧縮機,電磁弁,庫内ファ
ンを制御する制御手段とを備え、この制御手段は冷媒供
給開始温度,ファン回転数シフト解除温度をそれぞれ記
憶した記憶部と、各商品収納室の温度を比較し温度差を
求める比較部を有し、商品収納室の何れかが冷媒供給開
始温度に達した時、圧縮機に各冷却器へ冷媒の供給を開
始させ、かつ各商品収納室の庫内ファンの回転数を所定
回転数より低くシフトさせると共に、商品収納室の何れ
かの温度がファン回転数シフト解除温度になると前記所
定回転数に戻し、さらに前記比較した各商品収納室の何
れかの温度差が一定以上に達した時、最も冷却されてい
る商品収納室の庫内ファンの回転数を所定回転数より低
くシフトさせると共に、その他の商品収納室の庫内ファ
ンの回転数を所定の回転数に制御するものである。
【0020】これにより、通常の運転時、圧縮機の起動
直後で冷却器から過熱蒸気を圧縮機が吸い込む過度状態
において、圧縮機の温度上昇を低減し高い信頼性を得る
ことができる。また、庫内ファンの回転数を、一時的と
はいえ低減するので、その間は省エネルギーを図れる。
【0021】さらに、商品の補充をして他の商品収納室
と温度差が生じた時は、最も冷却されている商品収納室
の庫内ファンの回転数を所定回転数より低くシフトさせ
て、その商品収納室の冷却器の熱交換量を減少させる。
一方、その分を温度の高い商品収納室の冷却に圧縮機の
能力を費やすことで、各商品収納室の温度差を早く解消
することができる。また、温度の高い商品収納室の冷却
にのみ圧縮機の能力を費やすことで、省エネルギーを図
ることができる。
【0022】さらにまた本発明は、複数の商品収納室
と、各商品収納室を冷却する各冷却器および暖める各加
熱手段と、この各冷却器と冷媒管で接続し冷凍回路を構
成する圧縮機,凝縮器、この凝縮器と各冷却器の間に設
けた電磁弁および絞り手段と、常時回転して各冷却器ま
たは加熱手段と熱交換する気流を起こし商品収納室の冷
気または暖気を循環させる各庫内ファンと、各商品収納
室の温度を検知する各温度検知手段と、この各温度検知
手段からの信号を受けて前記圧縮機,電磁弁,庫内ファ
ンおよび加熱手段を制御する制御手段とを備え、この制
御手段は冷媒供給開始温度,ファン回転数シフト解除温
度をそれぞれ記憶し、かつ最初にファン回転数シフト解
除温度に達した商品収納室を記憶する記憶部を有し、商
品収納室の何れかが冷媒供給開始温度に達した時、圧縮
機に各冷却器へ冷媒の供給を開始させ、かつ各商品収納
室の庫内ファンの回転数を所定回転数より低くシフトさ
せると共に、商品収納室の何れかの温度がファン回転数
シフト解除温度に達すると前記所定回転数に戻し、さら
に加温モードの商品収納室に隣接する冷却モードの商品
収納室が一旦ファン回転数シフト解除温度以下に達した
後、再びファン回転数シフト解除温度以上に戻った時、
前記記憶部に記憶した商品収納室の庫内ファンの回転数
を所定回転数より低くシフトさせ、一方、加温モードの
商品収納室に隣接していない冷却モードの商品収納室の
庫内ファンの回転数を常に所定回転数に制御をするもの
である。
【0023】これにより、通常の運転時、圧縮機の起動
直後で冷却器から過熱蒸気を圧縮機が吸い込む過度状態
において、圧縮機の温度上昇を低減し高い信頼性を得る
ことができる。
【0024】また、加温モードの商品収納室からの熱漏
れによる高負荷時に圧縮機の負荷を低減させるため、最
も冷却された商品収納室の負荷を低減することで、さら
に圧縮機の温度を低減して高い信頼性を得ることができ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の自動販売機の制御装置の実施
例につき、図1〜図10に従い説明をする。
【0026】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける自動販売機の制御装置の冷凍回路を中心とした概略
構成図、図2は同制御装置の概略ブロック図、図3は同
制御装置の制御フローチャートである。
【0027】11は商品収納室11A,11B,11C
を並設して備えた自動販売機の本体キャビネットであ
る。そして、各商品収納室11A,11B,11Cはそ
れぞれ冷却器12A,12B,12Cを設けた冷却モー
ド専用室とし、かつ冷却器12A,12B,12Cと熱
交換する気流を起こし冷気を常時庫内に循環させる庫内
ファン13A,13B,13Cを設けている。また、各
冷却器12A,12B,12Cは共通の1台の圧縮機1
4から個別に冷媒を供給されるもので、冷媒配管15で
圧縮機14,凝縮器16、そして各電磁弁17A,17
B,17C,キャピラリー,膨張弁等からなる各絞り手
段18A,18B,18Cを接続して周知の冷凍回路を
構成する。19A,19B,19Cは商品収納室11
A,11B,11Cにそれぞれ設けたサーミスタ等から
なる温度検知手段で、制御手段20に接続している。各
電磁弁17A,17B,17Cは開閉により各冷却器1
2A,12B,12Cへの冷媒の供給,停止をする。制
御手段20は各商品収納室11A,11B,11Cの温
度Ta,Tb,Tcを検知した各温度検知手段19A,
19B,19Cからの温度信号に基づいて圧縮機14お
よび電磁弁17A,17B,17Cをオンオフ制御する
と共に、さらに庫内ファン13A,13B,13Cの回
転数を制御するものである。すなわち、制御手段20は
圧縮機14,電磁弁17A,17B,17C,庫内ファ
ン13A,13B,13Cにそれぞれ接続している。ま
た、制御手段20は所定の上限温度である冷媒供給開始
温度T0および所定の下限温度である冷媒供給停止温度
T2、そして庫内ファン13A,13B,13Cのファ
ン回転数シフト解除温度T1が予め入力された記憶部2
1と制御部22を有する。そして、制御手段20の制御
部22は前記各温度値T0,T1,T2と前記温度T
a,Tb,Tcの温度信号を比較し、何れかの温度信号
が冷媒供給開始温度T0に達した時に圧縮機14を起動
し、かつ電磁弁17A,17B,17Cを開き、また庫
内ファン13A,13B,13Cの回転数を所定の回転
数より低くシフトさせ、さらに何れかの温度信号がファ
ン回転数シフト解除温度T1に達した時点で庫内ファン
13A,13B,13Cの回転数を所定の回転数に戻
し、そして全ての温度信号が冷媒供給停止温度T2に達
した時点で圧縮機14を停止し、電磁弁17A,17
B,17Cを閉じる制御信号を出力するものである。
【0028】以上のように構成された自動販売機につい
て図3に示すステップ1〜ステップ7(以下、S1,S
2,・・・という)に従い動作を説明する。自動販売機
を運転すると、S1で温度検知手段19A,19B,1
9Cが各商品収納室11A,11B,11Cの温度T
a,Tb,Tcを検知し、S2で検知した各温度の何れ
か1つでも冷媒供給開始温度T0に達したことを制御手
段20が判断すると、S3で圧縮機14を起動し、各電
磁弁17A,17B,17Cを開けて各冷却器12A,
12B,12Cの冷凍回路に冷媒を循環させ各商品収納
室11A,11B,11Cの冷却を始める。一方、前記
した動作と同時に制御手段20は庫内ファン13A,1
3B,13Cの回転数を通常時の所定の回転数から低く
シフトさせて運転する。
【0029】従って、圧縮機14の起動直後の各冷却器
12A,12B,12Cからの過熱蒸気を圧縮機が吸い
込む過度状態で、庫内ファン13A,13B,13Cの
回転数を低減して各冷却器の熱交換量を低く抑えて負荷
を低減し、圧縮機14の吸い込む過熱蒸気を低減し温度
上昇を抑えることができる。また、庫内ファン13A,
13B,13Cの回転数の低減で、少なくともその間は
節電をすることができる。
【0030】そして、S4で各商品収納室11A,11
B,11Cが冷却されて温度検知手段19A,19B,
19Cからの信号で、各商品収納室11A,11B,1
1Cの温度Ta,Tb,Tcがファン回転数シフト解除
温度T1に達したことを制御手段20が判断し、S5で
庫内ファン13A,13B,13Cの回転数を所定の回
転数に戻す制御をする。
【0031】その後は、さらに前記の状態で各商品収納
室は冷却されて行き、S6で全ての商品収納室11A,
11B,11Cの温度Ta,Tb,Tcが冷媒供給停止
温度T2に達したことを制御手段20が判断し、S7で
圧縮機14の運転を停止し、各電磁弁17A,17B,
17Cを閉じる。
【0032】(実施例2)図4は本発明の実施例2にお
ける自動販売機の制御装置の制御部分の概略ブロック
図、図5は同制御装置の制御フローチャートである。そ
して、冷凍回路を中心とした概略構成とその作用は実施
例1の図1と同様なので、図示およびその詳細な説明は
省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0033】実施例1と異なる点は、制御手段200に
ある。すなわち、制御手段200は商品収納室11A,
11B,11Cの温度Ta,Tb,Tcを検知した温度
検知手段19A,19B,19Cからの温度信号に基づ
いて圧縮機14および電磁弁17A,17B,17Cを
オンオフ制御すると共に、さらに庫内ファン13A,1
3B,13Cの回転数を制御するものである。
【0034】すなわち、制御手段200は圧縮機14,
電磁弁17A,17B,17C,庫内ファン13A,1
3B,13Cにそれぞれ接続している。また、制御手段
200は所定の上限温度である冷媒供給開始温度T0お
よび所定の下限温度である冷媒供給停止温度T2、そし
て庫内ファン13A,13B,13Cのファン回転数シ
フト解除温度T1が予め入力され、かつ最初にファン回
転数シフト解除温度T1に達した商品収納室を記憶する
記憶部210と制御部220を有する。そして、制御手
段200の制御部220は前記各温度値T0,T1,T
2と上記温度Ta,Tb,Tcの温度信号を比較し、何
れかの温度信号が冷媒供給開始温度T0に達した時に圧
縮機14を起動し、かつ電磁弁17A,17B,17C
を開き、同時に庫内ファン13A,13B,13Cの回
転数を所定の回転数より低くシフトさせ、さらに何れか
の商品収納室の温度信号がファン回転数シフト解除温度
T1に達した時点で庫内ファン13A,13B,13C
の回転数を所定の回転数に戻し、さらに商品収納室の何
れかが一旦ファン回転数シフト解除温度以下に達した
後、再びファン回転数シフト解除温度に戻った時、前記
記憶部210に記憶した商品収納室の庫内ファンの回転
数を所定回転数より低くシフトさせると共に、全ての温
度信号が冷媒供給停止温度T2に達した時点で圧縮機1
4を停止し、電磁弁17A,17B,17Cを閉じる制
御信号を出力するものである。
【0035】以上のように構成された自動販売機につい
て図5に示すS1〜S10に従い動作を説明する。自動
販売機を運転すると、S1で温度検知手段19A,19
B,19Cが、各商品収納室11A,11B,11Cの
温度Ta,Tb,Tcを検知し、S2で検知した各温度
の何れか1つでも冷媒供給開始温度T0に達したことを
制御手段200が判断すると、S3で圧縮機14を起動
し、各電磁弁17A,17B,17Cを開けて各冷却器
12A,12B,12Cの冷凍回路に冷媒を循環させ各
商品収納室11A,11B,11Cの冷却を始める。一
方、前記した動作と同時に制御手段200は、庫内ファ
ン13A,13B,13Cの回転数を通常時の所定の回
転数から低くシフトさせて運転する。
【0036】従って、圧縮機14の起動直後の各冷却器
12A,12B,12Cからの過熱蒸気を圧縮機が吸い
込む過度状態で、庫内ファン13A,13B,13Cの
回転数を低減して各冷却器の熱交換量を低く抑えて負荷
を低減し、圧縮機14の吸い込む過熱蒸気を低減し温度
上昇を抑えることができる。また、庫内ファン13A,
13B,13Cの回転数の低減で、少なくともその間は
節電をすることができる。
【0037】そして、S4で各商品収納室11A,11
B,11Cが冷却されて温度検知手段19A,19B,
19Cからの信号で、各商品収納室11A,11B,1
1Cの温度Ta,Tb,Tcがファン回転数シフト解除
温度T1に達したことを制御手段200が判断すると、
S5で最初にファン回転数シフト解除温度T1に達した
商品収納室を記憶部210に記憶し、S6で庫内ファン
13A,13B,13Cの回転数を所定の回転数に戻す
制御をする。
【0038】その後は、前記の状態で各商品収納室は冷
却されて行くが、S7で何等かの事情で各商品収納室の
負荷が大きくて何れかの商品収納室の温度Ta,Tb,
Tcが、再びファン回転数シフト解除温度T1以上に戻
ったことを制御手段200が判断すると、S8で前記記
憶部210に記憶した商品収納室の庫内ファンの回転数
を所定回転数より低くシフトさせる。この状態で冷却が
進み、S9で商品収納室の温度Ta,Tb,Tcが冷媒
供給停止温度T2に達したことを制御手段200が判断
すると圧縮機14の運転を停止し、S10で各電磁弁1
7A,17B,17Cを閉じる。
【0039】従って、外気温度が高い場合で1台の圧縮
機14で複数の商品収納室11A,11B,11Cを同
時に冷却して、冷却器12A,12B,12Cでの熱交
換量が多くなり過度状態以降においても過熱度が大きく
なり圧縮機の温度上昇が起こる。しかし、この実施例で
は、最も冷却された商品収納室の庫内ファンの回転数を
所定回転数より低くして、その冷却器における熱交換量
を低く抑えて過熱度を低減できる。よって、各冷却器の
全体の過熱度の増大を抑え、圧縮機14の温度を低減で
きる。また、圧縮機の温度低減から凝縮圧力の低減、よ
って蒸発圧力の低減にもつながり各商品収納室を冷媒供
給停止温度T2にまで下げることができ、圧縮機14は
確実に断続運転をでき、各冷却器も確実に除霜できる。
【0040】(実施例3)実施例3は販売の途中等で特
定の商品収納室に商品を補充して、この室と他の商品収
納室の間に極端に温度差が生じた時の圧縮機に係る過負
荷対策である。従って、実施例1の図3で説明した通常
時の冷却制御フローを備えていることは当然であるし、
冷凍回路を中心とした概略構成とその作用も実施例1の
図1と同様なので、図1および図3を利用して異なる部
分を中心に説明する。
【0041】図6は本発明の実施例3における自動販売
機の制御装置の制御部分の概略ブロック図、図7は同制
御装置の制御フローチャートである。そして、実施例1
と異なる点は、制御手段201にある。すなわち、制御
手段201は各商品収納室11A,11B,11Cの温
度Ta,Tb,Tcを検知した各温度検知手段19A,
19B,19Cからの温度信号に基づいて圧縮機14お
よび電磁弁17A,17B,17Cをオンオフ制御する
と共に、さらに庫内ファン13A,13B,13Cの回
転数を制御するものである。
【0042】すなわち、制御手段201は圧縮機14,
電磁弁17A,17B,17C,庫内ファン13A,1
3B,13Cにそれぞれ接続している。また、制御手段
201は所定の上限温度である冷媒供給開始温度T0お
よび所定の下限温度である冷媒供給停止温度T2、そし
て庫内ファン13A,13B,13Cのファン回転数シ
フト解除温度T1が予め入力された記憶部211と、各
商品収納室11A,11B,11Cの温度Ta,Tb,
Tcを比較し温度差を求める比較部230と、制御部2
21を有する。そして、制御手段201の制御部221
は前記各温度値T0,T1,T2と前記温度Ta,T
b,Tcの温度信号を比較し、何れかの温度信号が冷媒
供給開始温度T0に達した時に圧縮機14を起動し、か
つ電動弁17A,17B,17Cを開き、また庫内ファ
ン13A,13B,13Cの回転数を所定の回転数より
低くシフトさせ、さらに何れかの温度信号がファン回転
数シフト解除温度T1に達した時点で庫内ファン13
A,13B,13Cの回転数を所定の回転数に戻し、そ
して全ての温度信号が冷媒供給停止温度T2に達した時
点で圧縮機14を停止し、電磁弁17A,17B,17
Cを閉じ、また前記比較した各商品収納室11A,11
B,11Cの温度差が一定以上に達した時、最も冷却さ
れている商品収納室の庫内ファンの回転数を所定回転数
より低くシフトさせる制御をするものである。
【0043】以上のように構成された自動販売機につい
て図7に示すS1〜S5に従い動作を説明する。自動販
売機を運転して通常の販売をしている状態では、図3で
説明した通りS1〜S7の制御フローが行われるもので
ある。そして、販売により特定の商品がなくなり、その
商品収納室に商品を充填して再び運転すると、S1で温
度検知手段19A,19B,19Cが各商品収納室11
A,11B,11Cの温度Ta,Tb,Tcを検知し、
S2で前記検知した各温度信号を受けて制御手段201
の比較部230が比較して何れかの商品収納室に一定の
温度差が生じると、S3で商品収納室11A,11B,
11Cのうちで最も冷却されている、例えば商品収納室
11Cの庫内ファン13Cの回転数を所定回転数より低
くシフトさせ、この商品収納室以外の商品収納室11
A,11Bの庫内ファン13A,13Bは所定の回転数
で運転する。その後は所定回転数の庫内ファン13A,
13Bで商品収納室11A,11Bがどんどん冷却さ
れ、その温度Ta,TbがS4で冷媒供給停止温度T2
に達すると、S5で圧縮機14の運転を停止し、各電磁
弁17A,17Bを閉じる。
【0044】従って、実施例1と同様な作用効果を期待
できるのはもちろん、特定の商品収納室に商品を充填し
て他の商品収納室と温度差が大きくなっても、最も冷却
されている商品収納室の庫内ファンの回転数を下げて、
その冷却器の熱交換量を抑え、圧縮機の冷凍能力を温度
の高い特定の商品収納室の冷却に費やすことで各商品収
納室の温度差を短時間で解消できる。また、その間は圧
縮機の冷凍能力を温度の高い特定の商品収納室の冷却に
費やすことで、省エネルギーになる。
【0045】(実施例4)図8は本発明の実施例4にお
ける自動販売機の制御装置の冷凍回路を中心とした概略
構成図、図9は同制御部分の概略ブロック図、図10は
同制御装置の制御フローチャートである。そして、実施
例4は実施例1における自動販売機に商品を暖める加熱
手段を設けて、冷却した商品だけでなく暖めた商品も販
売できるものにおいて、冷却商品と加温商品の両方を販
売できるように自動販売機を切り換えた時における高負
荷状態での圧縮機の温度上昇の防止対策である。従っ
て、冷却商品のみを販売する状態の時は、実施例1の図
3で説明した通常時の冷却制御フローを備えていること
は当然であるし、そのための冷凍回路を中心とした概略
構成とその作用も実施例1と同様なので、図1と同一符
号を付して係る部分についての詳細な説明は省略し、異
なる部分を中心に説明する。
【0046】24A,24B,24Cはヒータからなる
加熱手段で、各々商品収納室11A,11B,11Cに
設けると共に、制御手段202に接続して通電制御回路
を形成している。制御手段202は記憶部212と制御
部222からなる。制御手段202は商品収納室11
A,11B,11Cの温度Ta,Tb,Tcを検知した
温度検知手段19A,19B,19Cからの温度信号に
基づいて圧縮機14および電磁弁17A,17B,17
Cをオンオフ制御すると共に、さらに庫内ファン13
A,13B,13Cの回転数を制御するものである。
【0047】すなわち、制御手段202は圧縮機14,
電磁弁17A,17B,17C,庫内ファン13A,1
3B,13Cにそれぞれ接続している。また、制御手段
202の記憶部212は所定の上限温度である冷媒供給
開始温度T0および所定の下限温度である冷媒供給停止
温度T2、そして庫内ファン13A,13B,13Cの
ファン回転数シフト解除温度T1が予め入力され、かつ
最初にファン回転数シフト解除温度T1に達した商品収
納室を記憶する。そして、制御手段202の制御部22
2は前記各温度値T0,T1,T2と上記温度Ta,T
b,Tcの温度信号を比較し、何れかの温度信号が冷媒
供給開始温度T0に達した時に圧縮機14を起動し、か
つ電動弁17A,17B,17Cを開き、同時に庫内フ
ァン13A,13B,13Cの回転数を所定の回転数よ
り低くシフトさせ、さらに何れかの商品収納室の温度信
号がファン回転数シフト解除温度T1に達した時点で庫
内ファン13A,13B,13Cの回転数を所定の回転
数に戻し、そして全ての温度信号が冷媒供給停止温度T
2に達した時点で圧縮機14を停止し、電磁弁17A,
17B,17Cを閉じる制御信号を出力するものであ
る。
【0048】また、制御手段202の制御部222は、
冷却商品と加温商品の両方を販売できるように自動販売
機を切り換えた時で、加温モードの商品収納室に隣接す
る冷却モードの商品収納室が、一旦ファン回転数シフト
解除温度以下に達した後、再びファン回転数シフト解除
温度以上に戻った時、前記記憶部に記憶した商品収納室
の庫内ファンの回転数を所定回転数より低くシフトさ
せ、一方、加温モードの商品収納室に隣接していない冷
却モードの商品収納室の庫内ファンの回転数を常に所定
回転数に制御をするものである。
【0049】以上のように構成された自動販売機につい
て図10に示すS1〜S9に従い動作を説明する。制御
手段202を操作して商品収納室11Cだけを加温モー
ドとして加熱手段24Cに通電し、残る商品収納室11
A,11Bは冷却モードとする。そして、S1で温度検
知手段19A,19B,19Cにより各商品収納室11
A,11B,11Cの温度Ta,Tb,Tcを検知し、
S2で冷却モードの商品収納室11A,11Bのうち、
検知した各温度Ta,Tbの1つでも冷媒供給開始温度
T0に達していることを制御手段202が判断すると、
S3で圧縮機14を起動し、各電磁弁17A,17Bを
開けて各冷却器12A,12Bの冷凍回路に冷媒を循環
させ各商品収納室11A,11Bの冷却を始める。一
方、前記した動作と同時に制御手段202は庫内ファン
13A,13Bの回転数を、通常時の所定の回転数より
低くシフトさせて運転する。
【0050】そして、S4で各商品収納室11A,11
Bが冷却されて温度検知手段19A,19Bからの信号
で、各商品収納室11A,11Bの温度Ta,Tbがフ
ァン回転数シフト解除温度T1に達したことを制御手段
202が判断すると、S5で最初にファン回転数シフト
解除温度T1に達した商品収納室を記憶部212に記憶
し、S6で庫内ファン13A,13Bの回転数を所定の
回転数に戻す制御をする。
【0051】そして、何等かの事情で加温モードの商品
収納室11Cから、冷却モード中の商品収納室11A,
11Bに熱漏れが起こり負荷が大きくなる。すると、S
7で温度検知手段19A,19Bが検知した温度Ta,
Tbの1つでもファン回転数シフト解除温度T1以上に
達したのを制御手段202が判断すると、S8で前記記
憶部212に記憶した商品収納室の庫内ファンの回転数
を所定回転数より低くシフトさせて運転する。この状態
で冷却が進み、S9で全ての商品収納室の温度Ta,T
bが冷媒供給停止温度T2に達したことを制御手段20
2が判断すると、圧縮機14の運転を停止し、各電磁弁
17A,17Bを閉じる。
【0052】従って、加温モードの商品収納室11Cか
ら、冷却モード中の商品収納室11Bに熱漏れが起こり
負荷が大きくなり、冷却器12Bの熱交換量が増えて
も、最も冷却された商品収納室の庫内ファンの回転数を
所定回転数より低くして、その冷却器における熱交換量
を低く抑えて過熱された冷媒が圧縮機に吸い込まれるの
を防止し、圧縮機の温度上昇を防止できる。
【0053】また、加温モードの商品収納室11Cに隣
接していない商品収納室11Aの庫内ファン13Aの回
転数の低減で、節電も図ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の自動販売機
は、複数の商品収納室と、各商品収納室を冷却する各冷
却器と、この各冷却器と冷媒管で接続し冷凍回路を構成
する圧縮機,凝縮器、この凝縮器と各冷却器の間に設け
た電磁弁および絞り手段と、常時回転して各冷却器と熱
交換する気流を起こし各商品収納室の冷気を循環させる
各庫内ファンと、各商品収納室の温度を検知する各温度
検知手段と、この各温度検知手段からの信号を受けて前
記圧縮機,電磁弁,庫内ファンを制御する制御手段とを
備え、この制御手段は冷媒供給開始温度,ファン回転数
シフト解除温度をそれぞれ記憶した記憶部を有し、各商
品収納室の何れかが冷媒供給開始温度に達した時、圧縮
機に各冷却器へ冷媒の供給を開始させ、かつ各商品収納
室の庫内ファンの回転数を所定回転数より低くシフトさ
せると共に、各商品収納室の何れかの温度がファン回転
数シフト解除温度になると前記所定回転数に制御するも
ので、通常の運転時、圧縮機の起動直後で冷却器から過
熱蒸気を圧縮機が吸い込む過度状態において、庫内ファ
ンの回転数を低減して冷却器の負荷を低減し圧縮機が吸
い込む過熱蒸気を低減し、よって圧縮機の温度上昇を低
減して高い信頼性を得ることができる。また、庫内ファ
ンの回転数を、一時的とはいえ低減するので、その間に
おける省エネルギーを図ることができる。
【0055】また本発明の自動販売機の制御装置は、制
御手段の記憶部に最初にファン回転数シフト解除温度に
達した商品収納室を記憶し、一方、商品収納室の何れか
が一旦ファン回転数シフト解除温度以下に達した後、再
びファン回転数シフト解除温度に戻った時、前記記憶部
に記憶した商品収納室の庫内ファンの回転数を所定回転
数より低くシフトさせる制御をするものであるから、外
気温の高い高負荷時等で1台の圧縮機で複数の冷却器を
同時に冷却して熱交換量が多く過度状態での負荷を低減
させる際、最も冷却された商品収納室の庫内ファンの回
転数を低減して熱交換量の減少を図り、冷却器全体の過
熱度の増大を抑え、圧縮機の温度上昇を防止できる。
【0056】また、圧縮機の温度低減から凝縮圧力の低
減、よって蒸発圧力の低減にもつながり各商品収納室を
冷媒供給停止温度にまで容易に下げることが可能とな
り、圧縮機を確実に断続運転させ、各冷却器の除霜もで
きる。
【0057】さらに本発明の自動販売機の制御装置は、
制御手段に各商品収納室の温度を比較して温度差を求め
る比較部を有し、前記比較した商品収納室の何れかの温
度差が一定以上に達した時、最も冷却されている商品収
納室の庫内ファンの回転数を所定回転数より低くシフト
させると共に、他の商品収納室の庫内ファンの回転数を
所定の回転数に制御するもので、例えば特定の商品収納
室に商品を充填して他の商品収納室と温度差が大きくな
っても、最も冷却されている商品収納室の庫内ファンの
回転数を下げてその冷却器の熱交換量を抑え、そして圧
縮機の冷凍能力を温度の高い特定の商品収納室の冷却に
費やし、各商品収納室の温度差を短時間で解消できる。
そして、その間は圧縮機の冷凍能力を温度の高い特定の
商品収納室の冷却に費やすことで、省エネルギーを図れ
る。
【0058】さらにまた本発明の自動販売機の制御装置
は、複数の商品収納室と、各商品収納室を冷却する各冷
却器および暖める各加熱手段と、この各冷却器と冷媒管
で接続し冷凍回路を構成する圧縮機,凝縮器、この凝縮
器と各冷却器の間に設けた各電磁弁および各絞り手段
と、常時回転して各冷却器または加熱手段と熱交換する
気流を起こし各商品収納室の冷気または暖気を循環させ
る各庫内ファンと、各商品収納室の温度を検知する各温
度検知手段と、この各温度検知手段からの信号を受けて
前記圧縮機,電磁弁,庫内ファンおよび加熱手段を制御
する制御手段とを備え、この制御手段は冷媒供給開始温
度,ファン回転数シフト解除温度をそれぞれ記憶し、か
つ最初にファン回転数シフト解除温度に達した商品収納
室を記憶する記憶部を有し、各商品収納室の何れかが冷
媒供給開始温度に達した時、圧縮機に各冷却器へ冷媒の
供給を開始させ、かつ各商品収納室の庫内ファンの回転
数を、所定回転数より低くシフトさせると共に、商品収
納室の何れかの温度がファン回転数シフト解除温度に達
すると前記所定回転数に戻し、さらに加温モードの商品
収納室に隣接する冷却モードの商品収納室が、一旦ファ
ン回転数シフト解除温度以下に達した後、再びファン回
転数シフト解除温度以上に戻った時、前記記憶部に記憶
した商品収納室の庫内ファンの回転数を所定回転数より
低くシフトさせ、一方、加温モードの商品収納室に隣接
していない冷却モードの商品収納室の庫内ファンの回転
数を常に所定回転数より低く制御をするもので、加温モ
ードの商品収納室から、冷却モード中の商品収納室に熱
漏れが起こって負荷が大きくなり、冷却器の熱交換量が
増えても、最も冷却された商品収納室の庫内ファンの回
転数を所定回転数より低くして、その冷却器における熱
交換量を低く抑えて過熱された冷媒が圧縮機に吸い込ま
れるのを防止し、圧縮機の温度上昇を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における自動販売機の制御装
置の冷凍回路を中心とした概略構成図
【図2】同制御装置の概略ブロック図
【図3】同制御装置の制御フローチャート
【図4】本発明の実施例2における自動販売機の制御装
置の制御部分の概略ブロック図
【図5】同制御装置の制御フローチャート
【図6】本発明の実施例3における自動販売機の制御装
置の制御部分の概略ブロック図
【図7】同制御装置の制御フローチャート
【図8】本発明の実施例4における自動販売機の制御装
置の冷凍回路を中心とした概略構成図
【図9】同制御装置の概略ブロック図
【図10】同制御装置の制御フローチャート
【図11】従来の自動販売機の制御装置における概略構
成図
【符号の説明】
11A,11B,11C 商品収納室 12A,12B,12C 冷却器 13A,13B,13C 庫内ファン 14 圧縮機 17A,17B,17C 電磁弁 19A,19B,19C 温度検知手段 20,200,201,202 制御手段 21,210,211,212 記憶部 22,220,221,222 制御部 230 比較部 24A,24B,24C 加熱手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深尾 直資 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の商品収納室と、各商品収納室を冷
    却する各冷却器と、この各冷却器と冷媒管で接続し冷凍
    回路を構成する圧縮機,凝縮器、この凝縮器と各冷却器
    の間に設けた電磁弁および絞り手段と、常時回転して各
    冷却器と熱交換する気流を起こし各商品収納室の冷気を
    循環させる各庫内ファンと、各商品収納室の温度を検知
    する各温度検知手段と、この各温度検知手段からの信号
    を受けて前記圧縮機,電磁弁,庫内ファンを制御する制
    御手段とを備え、この制御手段は冷媒供給開始温度,フ
    ァン回転数シフト解除温度をそれぞれ記憶した記憶部を
    有し、商品収納室の何れかが冷媒供給開始温度に達した
    時、圧縮機に各冷却器へ冷媒の供給を開始させ、かつ各
    商品収納室の庫内ファンの回転数を所定回転数より低く
    シフトさせると共に、各商品収納室の何れかの温度がフ
    ァン回転数シフト解除温度になると前記所定回転数に制
    御する自動販売機の制御装置。
  2. 【請求項2】 記憶部は最初にファン回転数シフト解除
    温度に達した商品収納室を記憶し、制御手段は各商品収
    納室の何れかが、一旦ファン回転数シフト解除温度以下
    に達した後、再びファン回転数シフト解除温度に戻った
    時、前記記憶部に記憶した商品収納室の庫内ファンの回
    転数を所定回転数より低くシフトさせる請求項1に記載
    した自動販売機の制御装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は各商品収納室の温度を比較し
    て温度差を求める比較部を有し、前記比較した商品収納
    室の何れかの温度差が一定以上に達した時、最も冷却さ
    れている商品収納室の庫内ファンの回転数を所定回転数
    より低くシフトさせると共に、その他の各商品収納室の
    庫内ファンの回転数は所定の回転数に制御する請求項1
    に記載した自動販売機の制御装置。
  4. 【請求項4】 複数の商品収納室と、各商品収納室を冷
    却する各冷却器および暖める各加熱手段と、この各冷却
    器と冷媒管で接続し冷凍回路を構成する圧縮機,凝縮
    器、この凝縮器と各冷却器の間に設けた電磁弁および絞
    り手段と、常時回転して各冷却器または加熱手段と熱交
    換する気流を起こし各商品収納室の冷気または暖気を循
    環させる各庫内ファンと、各商品収納室の温度を検知す
    る各温度検知手段と、この各温度検知手段からの信号を
    受けて前記圧縮機,電磁弁,庫内ファンおよび加熱手段
    を制御する制御手段とを備え、この制御手段は冷媒供給
    開始温度,ファン回転数シフト解除温度をそれぞれ記憶
    し、かつ最初にファン回転数シフト解除温度に達した商
    品収納室を記憶する記憶部を有し、各商品収納室の何れ
    かが冷媒供給開始温度に達した時、圧縮機に各冷却器へ
    冷媒の供給を開始させ、かつ各商品収納室の庫内ファン
    の回転数を所定回転数より低くシフトさせると共に、各
    商品収納室の何れかの温度がファン回転数シフト解除温
    度に達すると前記所定回転数に戻し、さらに加温モード
    の商品収納室に隣接する冷却モードの商品収納室が一旦
    ファン回転数シフト解除温度以下に達した後、再びファ
    ン回転数シフト解除温度以上に戻った時、前記記憶部に
    記憶した商品収納室の庫内ファンの回転数を所定回転数
    より低くシフトさせ、一方、加温モードの商品収納室に
    隣接していない冷却モードの商品収納室の庫内ファンの
    回転数を常に所定回転数に制御する自動販売機の制御装
    置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100678676B1 (ko) 2005-07-04 2007-02-06 엘지전자 주식회사 냉장고의 온도제어장치
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