JPH11223757A - レンズ制御システム、レンズ制御方法、記憶媒体 - Google Patents

レンズ制御システム、レンズ制御方法、記憶媒体

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JPH11223757A
JPH11223757A JP2718798A JP2718798A JPH11223757A JP H11223757 A JPH11223757 A JP H11223757A JP 2718798 A JP2718798 A JP 2718798A JP 2718798 A JP2718798 A JP 2718798A JP H11223757 A JPH11223757 A JP H11223757A
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JP
Japan
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lens
focus
temperature
preset
zoom
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JP2718798A
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Masahiro Shibata
昌宏 柴田
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再プリセットの際、温度にかかわらず、所望
の被写体距離に正しく合焦できる、レンズ制御システ
ム,レンズ制御方法,記憶媒体を提供する。 【解決手段】 プリセットしたときの、ズームモータの
ステップ値,フォーカスモータのステップ値をメモリに
記憶させておく(S202〜S204)。そして、プリ
セットを行う際、各ステップ値をメモリに記憶したとき
と比べて、温度変化があれば(S208,YES)、こ
の温度変化によって生ずるフォーカスレンズのピントず
れを求め(S209)、このずれにもとづいて、メモリ
に記憶されているフォーカスモータのステップ値を補正
し(S410)、補正後のステップ値でフォーカスレン
ズを正しいプリセット位置へ駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インナーフォーカ
スレンズに関し、特にそのレンズ制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カムコーダや監視カメラなどの撮
像システムでは、インナーフォーカスタイプのレンズシ
ステムが一般に用いられている。
【0003】ここで、インナーフォーカスタイプのレン
ズシステムについて説明する。図5はインナーフォーカ
スタイプのレンズシステムの簡単な構成図である。図5
において、501は固定されている第1のレンズ群、5
02は変倍を行うための第2のレンズ群(以下ズームレ
ンズと称す)、503は絞り、504は固定されている
第3のレンズ群、505は焦点調節機能及び変倍による
焦点面の移動を補正するコンペ機能とを兼ね備えた第4
のレンズ群(以下フォーカスレンズと称す)、506は
撮像面である。公知のとおり、図5のように構成された
レンズシステムでは、フォーカスレンズ505がコンペ
機能と焦点調節機能を兼ね備えているため、被写体距離
が等しくても、撮像面506に合焦させるためのフォー
カスレンズ505の位置は焦点距離によって異なってし
まう。
【0004】焦点距離を変化させたとき、すなわちズー
ムレンズ502を変化させたときに、任意の被写体距離
において合焦させるためのフォーカスレンズ505の位
置は、図6に示すような曲線で表わされる。図6に示す
曲線は、一番下の曲線が無限遠の被写体距離に合焦する
位置に対応するもので、上に行くにしたがって、撮像面
に近い被写体距離に合焦する位置に対応するものであ
る。図6に示す曲線のことを、カム軌跡と呼ぶ。したが
って、任意の被写体距離の対象を撮像しながらズームを
行う場合、図6に示した被写体距離に対応する曲線の軌
跡にしたがってフォーカスレンズ505を駆動させれば
合焦させた状態でズーミングを行うことができる。
【0005】そこで、インナーフォーカスレンズを備え
た撮像システムにおいては、一般的に、図6に示す複数
の軌跡情報を何らかの形でレンズ制御用のマイクロコン
ピュータなどに記憶させておき、ズームレンズ502の
駆動に対してその軌跡情報にしたがってフォーカスレン
ズ505を駆動するような制御方法が行われている。
【0006】ただし、図6のカム軌跡データは、温度変
化に伴うレンズ特性の変化によっても変わってしまう。
そこで、温度センサを備えることによって温度変化を検
知し、それに応じてフォーカスレンズのリセット位置を
変化させる方法や、温度変化に伴うフォーカスレンズの
補正データをマップとして記憶しておく方法などがあ
る。
【0007】一方、監視カメラなどにおいては、予め指
定した任意の倍率(焦点距離)及び、予め指定した任意
の被写体距離に合焦する位置にレンズを設定する“プリ
セット”機能を備えていることが一般的である。プリセ
ット機能を実現するためには、指定した焦点距離に対応
するズームレンズポジション(パルス数)と任意のある
被写体距離に合焦させることができるフォーカスレンズ
ポジション(パルス数)を記憶しておき、そのポジショ
ンにズームレンズ及びフォーカスレンズを設定すること
によって行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、監視カメラなどが備えているプリセット機能におい
て、温度変化によるフォーカスレンズの合焦位置のずれ
があまり考慮されていなかった。
【0009】プリセット機能において記憶されているズ
ームレンズポジション及びフォーカスレンズポジション
は、プリセット位置を記憶させるときの温度時のもので
ある。これに対して、カムコーダと異なり監視カメラな
どは、24時間稼動し続ける場合などもあり、温度変化
の激しい場所に設置されることが多い。そのため、ポジ
ションを記憶させたときの温度とプリセット機能によっ
て再度そのポジションにレンズを動かしたとき(再プリ
セット)の温度が異なっている場合も起こり得る。この
場合、前述したように、インナーフォーカスタイプのレ
ンズシステムでは、ズームレンズ及びフォーカスレンズ
が同じ位置にあっても、温度変化に伴って合焦する被写
体距離が変化してしまうため、所望の被写体距離に合焦
させることができなくなってしまう。
【0010】従来、監視カメラなどのプリセット機能で
は、ズームレンズ及びフォーカスレンズのポジションだ
けを記憶しているため、記憶したポジションに各レンズ
を再設定することはできるが、そのときに記憶時との温
度変化が生じていれば、被写体をピントはずれに撮像し
てしまうという問題がある。
【0011】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、再プリセットの際に、温度にかかわらず所望
の被写体距離に正しく合焦できる、レンズ制御システ
ム、レンズ制御方法、記憶媒体を提供することを目的と
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、レンズ制御システムを次の(1)〜
(4)のとおりに、レンズ制御方法を次の(5),
(6)のとおりに、そして記憶媒体を次の(7)のとお
りに構成する。
【0013】(1)ズームレンズとフォーカスレンズを
有するインナーフォーカスタイプ・レンズシステムの制
御を行うレンズ制御システムであって、前記レンズシス
テムの前記ズームレンズおよびフォーカスレンズの位置
をプリセットしたときの、前記ズームレンズと前記フォ
ーカスレンズの位置情報を記憶する記憶手段と、前記レ
ンズシステムの温度情報を検出する温度検出手段と、前
記レンズシステムをプリセットする際、前記記憶手段に
記憶されている情報と前記温度検出手段で検出した温度
情報にもとづいて、前記フォーカスレンズの位置を補正
する補正手段とを備えたレンズ制御システム。
【0014】(2)前記(1)項記載のレンズ制御シス
テムにおける補正手段は、前記記憶手段に記憶されてい
る情報を常温における情報と仮定して所要の補正を行う
ものであるレンズ制御システム。
【0015】(3)前記(1)項記載のレンズ制御シス
テムにおいて、前記記憶手段は、前記温度検出手段で検
出した温度情報も記憶するものであり、前記補正手段は
前記記憶手段に記憶されている情報と前記温度検出手段
で検出した温度情報にもとづいて補正を行うものである
レンズ制御システム。
【0016】(4)ズームレンズとフォーカスレンズを
有するインナーフォーカスタイプ・レンズシステムの制
御を行うレンズ制御システムであって、プリセット時に
おける、異なる温度に対する、前記ズームレンズと前記
フォーカスレンズの位置情報を記憶する記憶手段と、前
記レンズシステムの温度情報を検出する温度検出手段
と、前記レンズシステムをプリセットする際、前記温度
検出手段で検出した温度情報に対応する前記記憶手段の
位置情報にもとづいて前記ズームレンズと前記フォーカ
スレンズの位置を設定する設定手段とを備えたレンズ制
御システム。
【0017】(5)ズームレンズとフォーカスレンズを
有するインナーフォーカスタイプ・レンズシステムの制
御を行うレンズ制御システムにおけるレンズ制御方法で
あって、前記レンズシステムをプリセットしたときの、
前記ズームレンズとフォーカスレンズの位置情報を記憶
手段へ記憶する第1のステップと、前記レンズシステム
をプリセットする際に、前記レンズシステムの温度情報
を検出する第2のステップと、前記レンズシステムのプ
リセットの際に、第1のステップで記憶した位置情報と
前記第2のステップで検出した温度情報にもとづいて前
記フォーカスレンズの位置を補正する第3のステップと
を備えたレンズ制御方法。
【0018】(6)ズームレンズとフォーカスレンズを
有するインナーフォーカスタイプ・レンズシステムの制
御を行うレンズ制御システムにおけるレンズ制御方法で
あって、前記レンズシステムをプリセットする際に、前
記レンズシステムの温度情報を検出するステップと、プ
リセット時における、異なる温度に対する、前記ズーム
レンズの位置と前記フォーカスレンズの位置の情報か
ら、前記ステップで検出した温度情報に対応する各位置
の情報を取り出し、その各位置に前記ズームレンズとフ
ォーカスレンズを設定するステップとを備えたレンズ制
御方法。
【0019】(7)前記(5)項または(6)項記載の
レンズ制御方法を実現するためのプログラムを格納した
記憶媒体。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態をレンズ
制御システムの実施例により説明する。なお本実施例で
は、スタンドアロンのものを想定しているが、本発明は
これに限らず、AFマイコン,シスコン,ズームスイッ
チ等が互に有線,無線の回線で結ばれた形で同様に実施
することができる。また、本発明は、システムの形に限
らず、レンズ制御方法の形、そして、この方法を実現す
るためのプログラムを格納したCD−ROM等の記憶媒
体の形で同様に実施することができる。
【0021】また、実施例は、ある撮影条件でプリセッ
トした後、撮影条件を変え、その後再び前回と同じ撮影
条件でプリセットすることを想定しているが、本発明は
これに限らず、プリセットした後、そのままの条件で撮
影を続け、手動または自動で再びプリセットする形で同
様に実施することができる。
【0022】
【実施例】(実施例1)図1は、実施例1である“レン
ズ制御システム”の構成を示す図である。
【0023】図1において、101,102,103,
104,105はそれぞれインナーフォーカスタイプの
レンズシステムを構成する要素であり、101は固定の
前玉レンズ群、102は変倍を行うための第2のレンズ
群(ズームレンズ)、103は絞り,104は固定の第
3のレンズ群、105はコンペ機能とフォーカシングの
機能を兼ね備えた第4のレンズ群(フォーカスレンズ)
である。
【0024】123と125は、それぞれズームレンズ
102及びフォーカスレンズ105が基準位置にあるこ
とを検出するためのスイッチである。124と126は
フォトセンサである。スイッチ123と125は、それ
ぞれズームレンズ102とフォーカスレンズ105に組
み込まれており、フォトセンサ124と126は、鏡筒
に取り付けられている。
【0025】このレンズシステムを透過した映像光は、
CCDなどの撮像素子106面上で結像され、光電変換
により映像信号に変換される。107は増幅器(または
インピーダンス変換器)、108はカメラ信号処理回路
であり、ここで処理された映像信号は増幅器109で規
定レベルまで増幅され、LCD表示回路110で処理さ
れた後、LCDなどの表示装置111で撮影画像を表示
する。
【0026】一方、増幅器107で増幅された映像信号
は、絞り制御回路112,AF評価値処理回路131に
送られる。絞り制御回路112では、映像信号入力レベ
ルに応じて、IGドライバ113,IGメータ114を
駆動して、絞り103を制御し、光量調節を行う。AF
評価値処理回路131では、測距枠生成回路116から
のゲート信号に応じて、測距枠内の映像信号の高周波成
分のみを抽出し、処理を行っている。115はAF用マ
イクロコンピュータ(以下AFマイコンと称す)であ
り、AF評価信号強度に応じて、レンズの駆動制御及び
測距エリアを変更するための測距枠制御を行う。
【0027】また、AFマイコン115は、システムコ
ントロール用マイクロコンピュータ(以下シスコンと称
す)121と通信をしており、シスコン121がA/D
変換等により読み込む、ズームスイッチ122(ユニッ
ト化されたズームスイッチで、操作部材の回転角度に応
じた電圧が出力される。この出力電圧に応じて可変速ズ
ームがなされる。)の情報や、AFマイコン115が制
御するズーム時のズーム方向や焦点距離などの変倍動作
情報等を互にやりとりしている。
【0028】117と119は、それぞれAFマイコン
115から出力されるズームレンズ102及びフォーカ
スレンズ105の駆動命令にしたがって駆動エネルギを
レンズ駆動用モータに出力するための電流波形変更可能
なドライバ、118と120はそれぞれズームレンズ1
02及びフォーカスレンズ105を駆動するためのモー
タである。
【0029】レンズ駆動用のモータがステッピングモー
タであるとして、モータの駆動方法を以下で説明する。
AFマイコン115は、プログラム処理によりズームモ
ータ118,フォーカスモータ120の駆動速度を決定
し、各ステッピングモータの回転周波数信号として、ズ
ームモータ118駆動用ドライバ117,フォーカスモ
ータ120駆動用ドライバ119に送る。またモータ1
18,120の駆動/停止命令及び各モータの回転方向
信号をドライバ117,119に送っている。その駆動
/停止信号及び回転方向信号は、ズームモータ118に
関しては主として、ズームスイッチユニット122の状
態に応じて、フォーカスモータ120に関しては、AF
時及びズーム時にAFマイコン115内の処理で決定す
る駆動命令に応じている。モータドライバ117及び1
19は、回転方向信号に応じて、4相のモータ励磁相の
位相を順回転及び逆回転の位相に設定し、かつ受信した
回転周波数信号に応じて、4つのモータ励磁相の印加電
圧(または電流)を変化させながら、出力することによ
り、モータの回転方向と回転周波数とを制御しつつ、駆
動/停止命令に応じて、モータへの出力をON/OFF
している。
【0030】またプリセット機能においては、まずプリ
セット位置の設定時には、ズームモータ118及びフォ
ーカスモータ120のパルス値をAFマイコン115の
内部メモリに格納する。次にプリセットの実行時には、
AFマイコン115が随時読み出しているズームモータ
及びフォーカスモータのパルス値が設定した値になった
ところで各モータを停止させる。
【0031】130は温度検出器であり、検出した温度
情報をAFマイコン115に送る。AFマイコンでは、
温度検出器130から得た温度情報にもとづいてフォー
カスレンズの合焦位置のずれを求め、フォーカスレンズ
の位置を補正するようにする。
【0032】図2は、前述のシステムを用いて処理され
るプリセット機能の位置設置後の処理及びプリセット実
行処理を示す本実施例のフローチャートである。
【0033】図2において、ステップ201でまずプリ
セットの位置設定を実行したかどうかをシスコン121
が判別する。位置設定が実行されていればステップ20
2に移り、実行されていなければステップ205に移
る。ステップ202では、シスコン121からAFマイ
コン115にプリセットの位置設定が実行されたことを
通知する。次にステップ203において、その時点のズ
ームモータ及びフォーカスモータのパルス値を読み出
す。ステップ204において、読み出したズームモータ
及びフォーカスモータのパルス値をAFマイコン115
の内部メモリに記憶させ、位置設定処理を終了する。
【0034】なお、この際、温度検出手段130の検出
値が以前より常温に近いときのみ、メモリの値すなわち
各モータのパルス値を更新するようにすれば、常温状態
におけるずれ量が常に小さくなるように更新されるの
で、より正しい値が得られる。
【0035】ステップ205では、まずプリセットを実
行したかどうかをシスコン121が判別する。プリセッ
トが実行されていなければ本処理を終了する。プリセッ
トが実行されれば、ステップ206において、シスコン
121からAFマイコン115にプリセットが実行され
たことを通知する。ステップ207において、AFマイ
コン115は前回のプリセットの位置設定処理で予めプ
リセット位置として内部メモリに記憶されているプリセ
ットデータ、すなわちズームモータ118とフォーカス
モータ120のパルス値を読み込む。次にステップ20
8では、温度検出器130のデータを読み出し、常温時
に対して温度変化が生じているかを調べる。ここで、温
度変化が生じていればステップ209に進むが、常温時
のままで温度変化は生じていないと判断すればステップ
211に移る。ステップ209においては、温度差によ
って生じるフォーカスレンズのピントずれを予測する。
次にステップ210において、ステップ209で予測さ
れたピントずれを補正するために、フォーカスモータパ
ルスのずれを求め、その値をプリセット位置のデータと
して読み込んだフォーカスモータパルスに足し込み、そ
の値を補正後の正しいフォーカスモータパルスのプリセ
ット位置とする。ステップ211では、プリセット位置
の方向に各モータを駆動するための命令をモータ駆動用
ドライバ117及び119に送り、ズームモータ118
とフォーカスモータ120をプリセット位置に駆動し、
ズームレンズ及びフォーカスレンズを正しいプリセット
位置にセットする。前述の処理により、ズームレンズ1
02及びフォーカスレンズ105がプリセット位置にセ
ットされれば、本処理は終了する。
【0036】ここで、ステップ208における温度変化
の判定処理と、ステップ209におけるフォーカスレン
ズのピントずれの予測の方法について詳しく説明する。
なおAFマイコン115は、予めレンズのカム軌跡デー
タを内部メモリに記憶しているのと同時に、温度変化に
伴うフォーカスレンズの合焦位置のパルスのずれに関す
るデータも記憶していることとする。また、常温時の温
度は予め決められており、その値も内部メモリに記憶さ
れていることとし、プリセット位置を設定したときの温
度は常温と仮定する。ステップ208にいて、AFマイ
コン115は内部メモリに記憶されている常温時の温度
データと温度検出器130から読み出した温度データを
比較し、温度変化を検知すると、ステップ409でその
温度変化に伴うフォーカスレンズの合焦位置のパルスの
ずれに関するデータを読み出し、そのデータにもとづい
て補正すべきパルス数を予測する。
【0037】以上説明したように、本実施例によれば、
再プリセットの際に、所望の被写体距離に正しく合焦で
きる。
【0038】(実施例2)本実施例は、プリセットの位
置設定時の温度情報もモータパルスの値とともに記憶さ
せておく例である。図3は、本実施例におけるプリセッ
ト機能の位置設定処理及びプリセット実行処理を示すフ
ローチャートである。なお、本実施例においても、図1
に示したシステムを用いて実行される。
【0039】図3において、ステップ301で、まずプ
リセットの位置設定を実行したかどうかをシスコン12
1が判別する。位置設定が実行されていればステップ3
02に移り、実行されていなければステップ307に移
る。ステップ302では、シスコン121からAFマイ
コン115にプリセットの位置設定が実行されたことを
通知する。次にステップ303において、その時点のズ
ームモータ118及びフォーカスモータ120のパルス
値を読み出す。また、ステップ304において温度検出
器130から得られる温度データを読み出す。次に、ス
テップ305において、読み出したズームモータ118
及びフォーカスモータ120のパルス値をAFマイコン
115の内部メモリに記憶させる。また、ステップ30
6において、読み出した温度データの値をAFマイコン
115の内部メモリに記憶させ、位置設定処理を終了す
る。
【0040】ステップ307では、まずプリセットを実
行したかどうかをシスコン121が判別する。プリセッ
トが実行されていなければ本処理を終了する。プリセッ
トが実行されれば、ステップ308において、シスコン
121からAFマイコン115にプリセットが実行され
たことを通知する。ステップ309において、AFマイ
コン115はプリセットの位置設定処理で予めプリセッ
ト位置として内部メモリに記憶されているプリセットデ
ータ、すなわちズームモータ118とフォーカスモータ
120のパルス値及び温度データを読み込む。次にステ
ップ310では、温度検出器130のデータを読み出
し、位置設定時の温度データに対して温度変化が生じて
いるかを調べる。ここで、温度変化が生じていればステ
ップ311に進むが、温度変化が生じていないと判断す
ればステップ313に移る。ステップ311において
は、温度差によって生じるフォーカスレンズのピントず
れを予測する。次にステップ312において、ステップ
311で予測されたピントずれを補正するために、フォ
ーカスモータパルスのずれを求め、その値をプリセット
位置のデータとして読み込んだフォーカスモータパルス
に足し込み、その値を補正後の正しいフォーカスモータ
パルスのプリセット位置とする。ステップ313では、
プリセット位置の方向に各モータ118,120を駆動
するための命令をモータ駆動用ドライバ117及び11
9に送り、ズームモータ118とフォーカスモータ12
0をプリセット位置に駆動し、ズームレンズ102及び
フォーカスレンズ105をプリセット位置にセットす
る。前述の処理により、ズームレンズ102及びフォー
カスレンズ105がプリセット位置にセットされれば、
本処理は終了する。
【0041】ここで、ステップ310における温度変化
の判定処理と、ステップ311におけるフォーカスレン
ズ105のピントずれの予測の方法について詳しく説明
する。まず、AFマイコン115は、予めレンズのカム
軌跡データを内部メモリに記憶しているのと同時に、温
度変化に伴うフォーカスレンズの合焦位置のパルスのず
れに関するデータも記憶していることとする。ステップ
311において、AFマイコン115はプリセットの位
置設定時に記憶された温度データと温度検出器130か
ら読み出した温度データを比較し、温度変化を検知する
と、ステップ311その温度変化に伴うフォーカスレン
ズ105の合焦位置のパルスのずれに関するデータを読
み出し、そのデータにもとづいて補正すべきパルス数を
予測する。
【0042】以上説明したように、本実施例によれば、
再プリセットの際、所望の被写体距離により正しく合焦
できる。
【0043】(実施例3)本実施例は、実施例2と同様
にプリセットの位置設定時の温度情報もモータパルスの
値とともに記憶させておくと同時に、異なる温度のとき
に、位置設定した焦点距離及び被写体距離に合焦できる
ズームモータ及びフォーカスモータのパルス値を予め計
算して記憶させておくことにより、温度変化が起きても
位置設定した焦点距離及び被写体距離に直ちに合焦でき
るようにする例である。図4は、本実施例におけるプリ
セット機能の位置設定処理及びプリセット実行処理を示
すフローチャートである。なお、本実施例においても、
図1に示したシステムを用いて実行される。
【0044】図4において、ステップ401で、まずプ
リセットの位置設定を実行したかどうかをシスコン12
1が判別する。位置設定が実行されていれば、ステップ
402に移り、実行されていなければステップ408に
移る。ステップ402では、シスコン121からAFマ
イコン115にプリセットの位置設定が実行されたこと
を通知する。次にステップ403において、その時点の
ズームモータ118及びフォーカスモータ120のパル
ス値を読み出す。また、ステップ404において温度検
出器130から得られる温度データを読み出す。次に、
ステップ405において、読み出したズームモータとフ
ォーカスモータのパルス値及び温度データの値をAFマ
イコン115の内部メモリに記憶させる。更に、ステッ
プ406において、温度変化が起きても位置設定した焦
点距離及び被写体距離に正しく合焦できるように、異な
る温度に対してその被写体距離に合焦させるためのフォ
ーカスモータ105のパルス値を求める。ステップ40
7において、各温度ごとにズームモータ102のパルス
値とステップ406で計算されたフォーカスモータ10
5のパルス値とをAFマイコン115の内部メモリに記
憶させ、位置設定処理を終了する。
【0045】なお、ここでは、プリセットの位置設定後
に各温度ごとのパルス値を計算しているが、事前に計算
してもよく、また、毎回でなく、一度だけ計算するよう
にしてもよい。
【0046】ステップ408では、まずプリセットを実
行したかどうかをシスコン121が判別する。プリセッ
トが実行されていなければ本処理を終了する。プリセッ
トが実行されれば、ステップ409において、シスコン
121からAFマイコン115にプリセットが実行され
たことを通知する。ステップ410において、温度検出
器130から得られる温度データを読み出す。ステップ
411において、AFマイコン115はプリセットの位
置設定処理で予めプリセット位置として内部メモリに記
憶されているプリセットデータ、すなわちズームモータ
とフォーカスモータのパルス値及び温度データを読み込
む。このとき、位置設定時に各温度ごとにズームモータ
及びフォーカスモータのパルス値が記憶されているの
で、ステップ410で読み出した温度データに対応する
ズームモータ102及びフォーカスモータ105のパル
ス値を読み出す。ステップ412では、プリセット位置
の方向に各モータ102,105を駆動するための命令
をモータ駆動用ドライバ117及び119に送り、ズー
ムモータ118とフォーカスモータ120をプリセット
位置に駆動し、ズームレンズ102及びフォーカスレン
ズ105をプリセット位置にセットする。前述の処理に
より、ズームレンズ102及びフォーカスレンズ105
がプリセット位置にセットされれば、本処理は終了す
る。
【0047】ここで、ステップ406における処理につ
いて詳しく説明する。まず、AFマイコン115は、予
めレンズのカム軌跡データを内部メモリに記憶している
のと同時に、温度変化に伴うフォーカスレンズの合焦位
置のパルスのずれに関するデータも記憶していることと
する。そこで、位置設定時における焦点距離及び合焦さ
せている被写体距離にもとづいて、前述のパルスのずれ
に関するデータから、温度を変化させたときに同じ焦点
距離及び被写体距離に合焦させることができるフォーカ
スモータのパルス値を計算する。すなわち、一つのプリ
セット位置(同じ焦点距離及び被写体距離に合焦できる
位置)で複数の温度データに対するフォーカスモータの
パルス値のデータを計算する。
【0048】以上説明したように、本実施例によれば、
再プリセットの際、所望の被写体距離に速やかに、正し
く合焦できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再プリセットの際に、温度にかかわらず所望の被写体距
離に正しく合焦できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の構成を示す図
【図2】 実施例1の処理を示すフローチャート
【図3】 実施例2の処理を示すフローチャート
【図4】 実施例3の処理を示すフローチャート
【図5】 インナーフォーカスレンズの構成を示す図
【図6】 カム軌跡データの概念図
【符号の説明】
102 ズームレンズ 105 フォーカスレンズ 115 AFマイコン 130 温度検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズームレンズとフォーカスレンズを有す
    るインナーフォーカスタイプ・レンズシステムの制御を
    行うレンズ制御システムであって、前記レンズシステム
    の前記ズームレンズおよびフォーカスレンズの位置をプ
    リセットしたときの、前記ズームレンズと前記フォーカ
    スレンズの位置情報を記憶する記憶手段と、前記レンズ
    システムの温度情報を検出する温度検出手段と、前記レ
    ンズシステムをプリセットする際、前記記憶手段に記憶
    されている情報と前記温度検出手段で検出した温度情報
    にもとづいて、前記フォーカスレンズの位置を補正する
    補正手段とを備えたことを特徴とするレンズ制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ制御システムにお
    ける補正手段は、前記記憶手段に記憶されている情報を
    常温における情報と仮定して所要の補正を行うものであ
    ることを特徴とするレンズ制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のレンズ制御システムにお
    いて、前記記憶手段は、前記温度検出手段で検出した温
    度情報も記憶するものであり、前記補正手段は前記記憶
    手段に記憶されている情報と前記温度検出手段で検出し
    た温度情報にもとづいて補正を行うものであることを特
    徴とするレンズ制御システム。
  4. 【請求項4】 ズームレンズとフォーカスレンズを有す
    るインナーフォーカスタイプ・レンズシステムの制御を
    行うレンズ制御システムであって、プリセット時におけ
    る、異なる温度に対する、前記ズームレンズと前記フォ
    ーカスレンズの位置情報を記憶する記憶手段と、 前記レンズシステムの温度情報を検出する温度検出手段
    と、前記レンズシステムをプリセットする際、前記温度
    検出手段で検出した温度情報に対応する前記記憶手段の
    位置情報にもとづいて前記ズームレンズと前記フォーカ
    スレンズの位置を設定する設定手段とを備えたことを特
    徴とするレンズ制御システム。
  5. 【請求項5】 ズームレンズとフォーカスレンズを有す
    るインナーフォーカスタイプ・レンズシステムの制御を
    行うレンズ制御システムにおけるレンズ制御方法であっ
    て、前記レンズシステムをプリセットしたときの、前記
    ズームレンズとフォーカスレンズの位置情報を記憶手段
    へ記憶する第1のステップと、前記レンズシステムをプ
    リセットする際に、前記レンズシステムの温度情報を検
    出する第2のステップと、前記レンズシステムのプリセ
    ットの際に、第1のステップで記憶した位置情報と前記
    第2のステップで検出した温度情報にもとづいて前記フ
    ォーカスレンズの位置を補正する第3のステップとを備
    えたことを特徴とするレンズ制御方法。
  6. 【請求項6】 ズームレンズとフォーカスレンズを有す
    るインナーフォーカスタイプ・レンズシステムの制御を
    行うレンズ制御システムにおけるレンズ制御方法であっ
    て、前記レンズシステムをプリセットする際に、前記レ
    ンズシステムの温度情報を検出するステップと、プリセ
    ット時における、異なる温度に対する、前記ズームレン
    ズの位置と前記フォーカスレンズの位置の情報から、前
    記ステップで検出した温度情報に対応する各位置の情報
    を取り出し、その各位置に前記ズームレンズとフォーカ
    スレンズを設定するステップとを備えたことを特徴とす
    るレンズ制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載のレンズ制
    御方法を実現するためのプログラムを格納したことを特
    徴とする記憶媒体。
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