JPH11221711A - ブランキング金型 - Google Patents
ブランキング金型Info
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- JPH11221711A JPH11221711A JP2476298A JP2476298A JPH11221711A JP H11221711 A JPH11221711 A JP H11221711A JP 2476298 A JP2476298 A JP 2476298A JP 2476298 A JP2476298 A JP 2476298A JP H11221711 A JPH11221711 A JP H11221711A
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- movable blade
- blade
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、1台の金型で厚みの異なる複数種
の金属板を加工できるブランキング金型を提供する。 【解決手段】 下型1に設けられる固定刃4と、上型2
に設けられる可動刃5によって金属板Wを剪断加工する
ブランキング金型において、固定刃4を摺動台14に取
付けて摺動面1sに沿ってスライド可能にし、摺動台1
4の一端側をスプリング16で付勢するとともに、他端
側をくさび部材17で支持する。そしてこのくさび部材
17の打込みによって摺動台14を左右に移動させ、固
定刃4と可動刃5間のクリアランスを調整できるように
する。またくさび部材17の移動に連動してクリアラン
スを表示する表示計20を設ける。
の金属板を加工できるブランキング金型を提供する。 【解決手段】 下型1に設けられる固定刃4と、上型2
に設けられる可動刃5によって金属板Wを剪断加工する
ブランキング金型において、固定刃4を摺動台14に取
付けて摺動面1sに沿ってスライド可能にし、摺動台1
4の一端側をスプリング16で付勢するとともに、他端
側をくさび部材17で支持する。そしてこのくさび部材
17の打込みによって摺動台14を左右に移動させ、固
定刃4と可動刃5間のクリアランスを調整できるように
する。またくさび部材17の移動に連動してクリアラン
スを表示する表示計20を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコイル材か
ら所定寸法の板材を切出すブランキング金型に関する。
ら所定寸法の板材を切出すブランキング金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属製長尺素材のコイル材を適切
な寸法に切断するような場合、ブランキング金型の固定
刃と可動刃でコイル材に剪断力を加えながら切断分離し
ているが、この際、固定刃と可動刃のクリアランスは、
切断を円滑に行い且つ綺麗に切断するための重要な因子
であり、コイル材の厚みに応じて適切に調整する必要が
ある。
な寸法に切断するような場合、ブランキング金型の固定
刃と可動刃でコイル材に剪断力を加えながら切断分離し
ているが、この際、固定刃と可動刃のクリアランスは、
切断を円滑に行い且つ綺麗に切断するための重要な因子
であり、コイル材の厚みに応じて適切に調整する必要が
ある。
【0003】例えば0.5〜0.7mmの薄板を切断する
場合は、固定刃と可動刃のクリアランスは0.05〜
0.07mm程度が適切とされ、また1.2〜1.6mmの
厚板を切断する場合は、クリアランスは0.1〜0.1
6mmのクリアランスが適切とされている。このため、コ
イル材の厚みに応じてそれぞれ専用のブランキング金型
を準備し金型を変更しながら作業を行っている。
場合は、固定刃と可動刃のクリアランスは0.05〜
0.07mm程度が適切とされ、また1.2〜1.6mmの
厚板を切断する場合は、クリアランスは0.1〜0.1
6mmのクリアランスが適切とされている。このため、コ
イル材の厚みに応じてそれぞれ専用のブランキング金型
を準備し金型を変更しながら作業を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のように
コイル材の厚みに応じてそれぞれ専用のブランキング金
型を使用する方法は、多数の金型を準備する必要がある
ため設備コストがかかるとともに、設置スペースを要す
るという問題がある。
コイル材の厚みに応じてそれぞれ専用のブランキング金
型を使用する方法は、多数の金型を準備する必要がある
ため設備コストがかかるとともに、設置スペースを要す
るという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、金属板を切断する固定刃と可動刃を備えたブ
ランキング金型において、固定刃と可動刃のクリアラン
スを調整するクリアランス調整機構を設けた。
本発明は、金属板を切断する固定刃と可動刃を備えたブ
ランキング金型において、固定刃と可動刃のクリアラン
スを調整するクリアランス調整機構を設けた。
【0006】そしてこのクリアランス調整機構によっ
て、金属板の厚みに応じて適切なクリアランスに調整す
れば、一つの金型で厚みの異なる金属板を加工すること
ができ、設備コストの低廉化と省スペース化が図れる。
て、金属板の厚みに応じて適切なクリアランスに調整す
れば、一つの金型で厚みの異なる金属板を加工すること
ができ、設備コストの低廉化と省スペース化が図れる。
【0007】この際、クリアランス調整機構として、固
定刃または可動刃の少なくとも一方をクリアランス増減
方向にスライド自在にし、このスライド可能な固定刃ま
たは可動刃を付勢部材によってスライド方向の一方側に
付勢するとともに、この付勢部材で付勢される固定刃ま
たは可動刃をくさび部材で支持し、このくさび部材の出
し入れによって固定刃と可動刃のクリアランスを調整し
得るようにすることができる。
定刃または可動刃の少なくとも一方をクリアランス増減
方向にスライド自在にし、このスライド可能な固定刃ま
たは可動刃を付勢部材によってスライド方向の一方側に
付勢するとともに、この付勢部材で付勢される固定刃ま
たは可動刃をくさび部材で支持し、このくさび部材の出
し入れによって固定刃と可動刃のクリアランスを調整し
得るようにすることができる。
【0008】このような付勢部材及びくさび部材を使用
してクリアランスを調整するようにすれば、クリアラン
ス調整機構が簡素に構成できるとともに、切断時等にお
いて衝撃が繰返されても故障等が起きにくいシンプルな
構成にすることができる。
してクリアランスを調整するようにすれば、クリアラン
ス調整機構が簡素に構成できるとともに、切断時等にお
いて衝撃が繰返されても故障等が起きにくいシンプルな
構成にすることができる。
【0009】ここで、固定刃と可動刃はどちらをスライ
ド可能にしても良く、両者ともスライド可能にしても良
い。また、付勢部材による付勢方向は、クリアランスが
広がる方向でも良く、狭まる方向でも良い。更に、固定
刃または可動刃のスライド及び付勢部材による付勢は、
固定刃または可動刃を直接スライドさせるようにして直
接付勢しても良く、固定刃または可動刃を支持する摺動
台等を介して間接的にスライドさせるようにして間接的
に付勢するようにしても良い。
ド可能にしても良く、両者ともスライド可能にしても良
い。また、付勢部材による付勢方向は、クリアランスが
広がる方向でも良く、狭まる方向でも良い。更に、固定
刃または可動刃のスライド及び付勢部材による付勢は、
固定刃または可動刃を直接スライドさせるようにして直
接付勢しても良く、固定刃または可動刃を支持する摺動
台等を介して間接的にスライドさせるようにして間接的
に付勢するようにしても良い。
【0010】また、クリアランス調整機構に、くさび部
材の出し入れに機械的に連動してクリアランスを表示す
る表示計を設けるようにしても良い。このような表示計
によってクリアランスの表示を確認しながらくさび部材
の出し入れを行うようにすれば、適切且つ簡易にクリア
ランスの調整を行うことができる。またくさび部材の出
し入れに機械的に連動させることで、衝撃が繰返されて
も故障等が起きにくいシンプルな構成が可能となる。
材の出し入れに機械的に連動してクリアランスを表示す
る表示計を設けるようにしても良い。このような表示計
によってクリアランスの表示を確認しながらくさび部材
の出し入れを行うようにすれば、適切且つ簡易にクリア
ランスの調整を行うことができる。またくさび部材の出
し入れに機械的に連動させることで、衝撃が繰返されて
も故障等が起きにくいシンプルな構成が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
ブランキング金型の縦断面図、図2はブランキング金型
の端部に設けられたクリアランス調整のための操作部と
表示計の説明図、図3は図2のA−A方向から見たクリ
アランス調整機構と表示計との機械的連動の構成例図、
図4は図3のB−B線断面図、図5は図3はC−C線断
面図、図6は図3のD−D線断面図である。
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
ブランキング金型の縦断面図、図2はブランキング金型
の端部に設けられたクリアランス調整のための操作部と
表示計の説明図、図3は図2のA−A方向から見たクリ
アランス調整機構と表示計との機械的連動の構成例図、
図4は図3のB−B線断面図、図5は図3はC−C線断
面図、図6は図3のD−D線断面図である。
【0012】本発明に係るブランキング金型は、図1に
示すように、固定型としての下型1と、可動型としての
上型2を備え、この下型1と上型2は不図示の四隅のダ
ンパによって金属板Wを通すことのできる間隔で一体化
され、上型2の上部には、上方の不図示のラムに叩かれ
る時に大きな音が発生するのを防止し、同時に金型の破
損等を防止するためのウレタン製の緩衝材3が複数埋め
込まれている。
示すように、固定型としての下型1と、可動型としての
上型2を備え、この下型1と上型2は不図示の四隅のダ
ンパによって金属板Wを通すことのできる間隔で一体化
され、上型2の上部には、上方の不図示のラムに叩かれ
る時に大きな音が発生するのを防止し、同時に金型の破
損等を防止するためのウレタン製の緩衝材3が複数埋め
込まれている。
【0013】そして下型1には固定刃4が取付けられ、
上型2には可動刃5が取付けられて、固定刃4と可動刃
5で金属板Wを剪断加工することができるようにされ
(図1は切断時の状態を示す)、固定刃4と可動刃5の
隙間(クリアランス)は、クリアランス調整機構6によ
って調整自在とされている。
上型2には可動刃5が取付けられて、固定刃4と可動刃
5で金属板Wを剪断加工することができるようにされ
(図1は切断時の状態を示す)、固定刃4と可動刃5の
隙間(クリアランス)は、クリアランス調整機構6によ
って調整自在とされている。
【0014】また金属板Wが搬入される側の下型1と上
型2には、それぞれガイドプレート7、8が設けられて
金属板Wの搬入をガイドできるようにされ、また下型1
には、板バネ10で支持されるガイドローラ11が取付
けられている。そしてこのガイドローラ11によって、
金属板Wの搬入高さが固定刃4の高さ以上に持上げられ
るようにし、切断加工時には、可動刃5に押された金属
板Wが板バネ10の屈曲によって下方に降下できるよう
にしている。また、上型2には、金属板Wの切断時に金
属板Wを押圧保持しておくための押え部材12が設けら
れ、スプリング13で下方に付勢されている。
型2には、それぞれガイドプレート7、8が設けられて
金属板Wの搬入をガイドできるようにされ、また下型1
には、板バネ10で支持されるガイドローラ11が取付
けられている。そしてこのガイドローラ11によって、
金属板Wの搬入高さが固定刃4の高さ以上に持上げられ
るようにし、切断加工時には、可動刃5に押された金属
板Wが板バネ10の屈曲によって下方に降下できるよう
にしている。また、上型2には、金属板Wの切断時に金
属板Wを押圧保持しておくための押え部材12が設けら
れ、スプリング13で下方に付勢されている。
【0015】前記クリアランス調整機構6は、固定刃4
を移動自在にして構成されている。すなわち、固定刃4
は摺動台14に取付けられるとともに、この摺動台14
は下型1の摺動面1sに沿って図1の左右方向に摺動可
能とされ、また下型1には、摺動台14の摺動をガイド
する案内部材15が摺動方向に沿って複数設けられてい
る。
を移動自在にして構成されている。すなわち、固定刃4
は摺動台14に取付けられるとともに、この摺動台14
は下型1の摺動面1sに沿って図1の左右方向に摺動可
能とされ、また下型1には、摺動台14の摺動をガイド
する案内部材15が摺動方向に沿って複数設けられてい
る。
【0016】そしてこの摺動台14の摺動一端側端部に
は、摺動台14を押圧する付勢部材としてのスプリング
16が設けられ、反対側の端部には、そのテーパ面17
tを摺動台14に当接せしめたくさび部材17が設けら
れている。そしてこのくさび部材17のテーパ面17t
は図1の紙面垂直方向にテーパ状とされ、またくさび部
材17は図1の紙面垂直方向にスライド可能とされてい
る。
は、摺動台14を押圧する付勢部材としてのスプリング
16が設けられ、反対側の端部には、そのテーパ面17
tを摺動台14に当接せしめたくさび部材17が設けら
れている。そしてこのくさび部材17のテーパ面17t
は図1の紙面垂直方向にテーパ状とされ、またくさび部
材17は図1の紙面垂直方向にスライド可能とされてい
る。
【0017】因みに、くさび部材17に対する前記案内
部材15の挿通箇所は、長穴とされており、くさび部材
17の移動に干渉しないようにされている。このため、
くさび部材17がスライドすると摺動台14が図1の左
右方向に摺動し、固定刃4と可動刃5のクリアランスが
変化する。
部材15の挿通箇所は、長穴とされており、くさび部材
17の移動に干渉しないようにされている。このため、
くさび部材17がスライドすると摺動台14が図1の左
右方向に摺動し、固定刃4と可動刃5のクリアランスが
変化する。
【0018】また金型の一端側には、図2に示すような
クリアランス調整を操作する操作部18と、固定刃4及
び可動刃5の間のクリアランスを表示する表示計20を
設けている。
クリアランス調整を操作する操作部18と、固定刃4及
び可動刃5の間のクリアランスを表示する表示計20を
設けている。
【0019】次に、前記クリアランスを調整する機構
と、これに連動してクリアランスを表示計に表示する機
構について図3乃至図6をも参照して説明する。図2に
示すように、表示計20の隣には、クリアランス調整を
操作する操作部18が設けられ、この操作部18にはロ
ッド21の先端が臨んでいる。そしてこのロッド21の
先端には、脱着自在なハンドル22(図4)の取付部2
1aが設けられ、ロッド21の中間部には、下型1に固
定される軸受23の雌ネジ部23mに螺合する雄ネジ部
21nが設けられている。
と、これに連動してクリアランスを表示計に表示する機
構について図3乃至図6をも参照して説明する。図2に
示すように、表示計20の隣には、クリアランス調整を
操作する操作部18が設けられ、この操作部18にはロ
ッド21の先端が臨んでいる。そしてこのロッド21の
先端には、脱着自在なハンドル22(図4)の取付部2
1aが設けられ、ロッド21の中間部には、下型1に固
定される軸受23の雌ネジ部23mに螺合する雄ネジ部
21nが設けられている。
【0020】そしてこのロッド21の他端部は、くさび
部材17に固定されるステー24に自由に回転できる状
態で連結されており、このため、ロッド21を軸周りに
回転させると、軸受23の雌ネジ部23mによってロッ
ド21は軸方向に移動し、これによってくさび部材17
をスライドさせることができるようにしている。
部材17に固定されるステー24に自由に回転できる状
態で連結されており、このため、ロッド21を軸周りに
回転させると、軸受23の雌ネジ部23mによってロッ
ド21は軸方向に移動し、これによってくさび部材17
をスライドさせることができるようにしている。
【0021】また前記ステー24の片側側方には傾斜面
24tを設けており、この傾斜面24tには、ロッド2
1の移動に連動して前記表示計20の針を作動させる連
動機構25のローラ26を当接させている。
24tを設けており、この傾斜面24tには、ロッド2
1の移動に連動して前記表示計20の針を作動させる連
動機構25のローラ26を当接させている。
【0022】即ち、この連動機構25は、傾斜面24t
に当接するローラ26を支持する摺動部材27と、この
摺動部材27の摺動をガイドし且つ下型1側に固定され
るスライドガイド28と、摺動部材27を一方側に押圧
付勢してローラ26を傾斜面24tに向けて圧接するス
プリング30(図6)と、摺動部材27の他端側が連結
されるリンク部材31を備えており、このリンク部材3
1は、摺動部材27のピン27pを挿通せしめることの
できる長孔を備えるとともに、回動自在な軸32に固定
され、摺動部材27の摺動を軸32の回転に変換するよ
うにしている。
に当接するローラ26を支持する摺動部材27と、この
摺動部材27の摺動をガイドし且つ下型1側に固定され
るスライドガイド28と、摺動部材27を一方側に押圧
付勢してローラ26を傾斜面24tに向けて圧接するス
プリング30(図6)と、摺動部材27の他端側が連結
されるリンク部材31を備えており、このリンク部材3
1は、摺動部材27のピン27pを挿通せしめることの
できる長孔を備えるとともに、回動自在な軸32に固定
され、摺動部材27の摺動を軸32の回転に変換するよ
うにしている。
【0023】そして図5に示すように、軸32は、軸受
33によって回転自在に軸支されており、先端には針3
4が取付けられている。
33によって回転自在に軸支されており、先端には針3
4が取付けられている。
【0024】表示計20は、図7の表示計の正面拡大
図、及び図7のE−E線断面図である図8に示すよう
に、針34の先端に表示される目盛35を備えた表示板
36と、針34の倒れを防止するワイヤ37(図7)を
備えており、目盛35には、固定刃4と可動刃5のクリ
アランスに対応する金属板Wの厚みが表示されている。
そして実施形態では、0.5〜1.7までの値が表示さ
れている。
図、及び図7のE−E線断面図である図8に示すよう
に、針34の先端に表示される目盛35を備えた表示板
36と、針34の倒れを防止するワイヤ37(図7)を
備えており、目盛35には、固定刃4と可動刃5のクリ
アランスに対応する金属板Wの厚みが表示されている。
そして実施形態では、0.5〜1.7までの値が表示さ
れている。
【0025】以上のように構成したブランキング金型の
作用等について、図9に基づき説明する。図9(A)に
示すように、厚みtの薄い金属板Wを加工する時は、ハ
ンドル22を回転させてロッド21を前進させ、くさび
部材17を打込む方向に移動させることで、摺動台14
をスプリング16の圧縮方向にスライドさせる。この時
は固定刃4と可動刃5のクリアランスcを少なくして加
工することができる。
作用等について、図9に基づき説明する。図9(A)に
示すように、厚みtの薄い金属板Wを加工する時は、ハ
ンドル22を回転させてロッド21を前進させ、くさび
部材17を打込む方向に移動させることで、摺動台14
をスプリング16の圧縮方向にスライドさせる。この時
は固定刃4と可動刃5のクリアランスcを少なくして加
工することができる。
【0026】また厚みtの厚い金属板Wを加工する時
は、図9(B)に示すように、ハンドル22を回転させ
てロッド21後退させ、くさび部材17を抜く方に移動
させることで、摺動台14をスプリング16力でスプリ
ング16の伸張方向にスライドさせる。この時は、固定
刃4と可動刃5のクリアランスcを大きくして加工する
ことができる。即ち、1台の金型で、厚みtの異なる複
数種類の金属板Wを加工することができ、設備費用を安
価にすることができるとともに、設置スペースを小さく
することができる。
は、図9(B)に示すように、ハンドル22を回転させ
てロッド21後退させ、くさび部材17を抜く方に移動
させることで、摺動台14をスプリング16力でスプリ
ング16の伸張方向にスライドさせる。この時は、固定
刃4と可動刃5のクリアランスcを大きくして加工する
ことができる。即ち、1台の金型で、厚みtの異なる複
数種類の金属板Wを加工することができ、設備費用を安
価にすることができるとともに、設置スペースを小さく
することができる。
【0027】また以上のようなクリアランスの調整にお
いて、操作員はくさび部材17の移動に連動する表示計
20の針34を目で確認しながら操作部18で操作でき
るため、正確に且つ簡易に調整することができる。
いて、操作員はくさび部材17の移動に連動する表示計
20の針34を目で確認しながら操作部18で操作でき
るため、正確に且つ簡易に調整することができる。
【0028】更に、これらの連動機構25は機械的に連
動しているため、簡素に且つシンプルに構成でき、衝撃
等が繰返されても故障等が起きにくい。また切断時等に
おいて衝撃がかかるような時は、ハンドル22を取外し
ておくことで安全性を高めることができる。
動しているため、簡素に且つシンプルに構成でき、衝撃
等が繰返されても故障等が起きにくい。また切断時等に
おいて衝撃がかかるような時は、ハンドル22を取外し
ておくことで安全性を高めることができる。
【0029】尚、以上の実施形態では、クリアランス調
整のため固定刃4を移動可能にし、またスプリング16
の付勢方向はクリアランスが開く方向にしたが、可動刃
5側を移動させるようにしても良く、またスプリング1
6の付勢方向は逆にしても良い。
整のため固定刃4を移動可能にし、またスプリング16
の付勢方向はクリアランスが開く方向にしたが、可動刃
5側を移動させるようにしても良く、またスプリング1
6の付勢方向は逆にしても良い。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明に係るブランキング
金型は、金属板を切断する固定刃と可動刃を備えたブラ
ンキング金型において、固定刃と可動刃のクリアランス
を調整するクリアランス調整機構を設けたため、一つの
金型で厚みの異なる複数の金属板を加工でき、設備費用
を安価にすることができ、しかも設置スペースを削減す
ることができる。
金型は、金属板を切断する固定刃と可動刃を備えたブラ
ンキング金型において、固定刃と可動刃のクリアランス
を調整するクリアランス調整機構を設けたため、一つの
金型で厚みの異なる複数の金属板を加工でき、設備費用
を安価にすることができ、しかも設置スペースを削減す
ることができる。
【0031】尚、クリアランス調整機構として、固定刃
または可動刃の少なくとも一方をクリアランス増減方向
にスライド自在にし、付勢部材で一方側に付勢するとと
もにくさび部材で支持するようにすれば、クリアランス
調整機構が簡素に構成でき、切断時等において衝撃が繰
返されても故障等が起きにくいシンプルな構成にするこ
とができる。
または可動刃の少なくとも一方をクリアランス増減方向
にスライド自在にし、付勢部材で一方側に付勢するとと
もにくさび部材で支持するようにすれば、クリアランス
調整機構が簡素に構成でき、切断時等において衝撃が繰
返されても故障等が起きにくいシンプルな構成にするこ
とができる。
【0032】また、くさび部材の出し入れに機械的に連
動してクリアランスを表示する表示計を設ければ、クリ
アランスの表示を確認しながらくさび部材の出し入れを
行うことができ、正確なクリアランスの調整を簡易に行
うことができる。また機械的に連動させることで、衝撃
が繰返されても故障等が起きにくいシンプルな構成にで
きる。
動してクリアランスを表示する表示計を設ければ、クリ
アランスの表示を確認しながらくさび部材の出し入れを
行うことができ、正確なクリアランスの調整を簡易に行
うことができる。また機械的に連動させることで、衝撃
が繰返されても故障等が起きにくいシンプルな構成にで
きる。
【図1】本発明に係るブランキング金型の縦断面図
【図2】ブランキング金型の端部に設けられたクリアラ
ンス調整のための操作部と表示計の説明図
ンス調整のための操作部と表示計の説明図
【図3】図2のA−A方向から見たクリアランス調整機
構と表示計との機械的連動の構成例図
構と表示計との機械的連動の構成例図
【図4】図3のB−B線断面図
【図5】図3はC−C線断面図
【図6】図3のD−D線断面図
【図7】表示計の正面拡大図
【図8】図7のE−E線断面図
【図9】作用図で(A)は薄肉の金属板を加工する時の
説明図、(B)は厚肉の金属板を加工する時の説明図
説明図、(B)は厚肉の金属板を加工する時の説明図
1…下型、2…上型、4…固定刃、5…可動刃、6…ク
リアランス調整機構、14…摺動台、16…スプリン
グ、17…くさび部材、20…表示計、25…連動機
構、c…クリアランス、W…金属板。
リアランス調整機構、14…摺動台、16…スプリン
グ、17…くさび部材、20…表示計、25…連動機
構、c…クリアランス、W…金属板。
Claims (3)
- 【請求項1】 金属板を切断する固定刃と可動刃を備え
たブランキング金型であって、前記固定刃と可動刃のク
リアランスは、クリアランス調整機構によって調整可能
とされることを特徴とするブランキング金型。 - 【請求項2】 請求項1に記載のブランキング金型にお
いて、前記クリアランス調整機構は、固定刃または可動
刃の少なくとも一方をクリアランス増減方向にスライド
自在にし、このスライド可能な固定刃または可動刃を付
勢部材によってスライド方向の一方側に付勢するととも
に、この付勢部材で付勢される固定刃または可動刃をく
さび部材で支持し、このくさび部材の出し入れによって
前記固定刃と可動刃のクリアランスを調整することを特
徴とするブランキング金型。 - 【請求項3】 請求項2に記載のブランキング金型にお
いて、前記クリアランス調整機構は、前記くさび部材の
出し入れに機械的に連動してクリアランスを表示する表
示計を備えたことを特徴とするブランキング金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2476298A JPH11221711A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | ブランキング金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2476298A JPH11221711A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | ブランキング金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11221711A true JPH11221711A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12147171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2476298A Pending JPH11221711A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | ブランキング金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11221711A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101006051B1 (ko) | 2008-09-29 | 2011-01-06 | 주식회사 성우하이텍 | 블랭킹 성형방법 |
CN102847775A (zh) * | 2012-08-21 | 2013-01-02 | 无锡美业机械制造有限公司 | 一种剪板模 |
CN106313171A (zh) * | 2016-08-30 | 2017-01-11 | 嘉友联精密机械工程(无锡)有限公司 | 一种调整刀片缝隙防撞装置 |
-
1998
- 1998-02-05 JP JP2476298A patent/JPH11221711A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101006051B1 (ko) | 2008-09-29 | 2011-01-06 | 주식회사 성우하이텍 | 블랭킹 성형방법 |
CN102847775A (zh) * | 2012-08-21 | 2013-01-02 | 无锡美业机械制造有限公司 | 一种剪板模 |
CN106313171A (zh) * | 2016-08-30 | 2017-01-11 | 嘉友联精密机械工程(无锡)有限公司 | 一种调整刀片缝隙防撞装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040430 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040817 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050125 |