JPH11221218A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH11221218A
JPH11221218A JP2747898A JP2747898A JPH11221218A JP H11221218 A JPH11221218 A JP H11221218A JP 2747898 A JP2747898 A JP 2747898A JP 2747898 A JP2747898 A JP 2747898A JP H11221218 A JPH11221218 A JP H11221218A
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JP2747898A
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Naoki Yoneyama
直樹 米山
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Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】目視に依存せず、安定して且つ精度良く、自動
的に、所望の速度値の部位を特定して画像上に表示で
き、信頼性の高い計測機能を発揮させる。 【解決手段】モニタ28に表示された画像上で術者が所
望の計測位置を指定するための手段(31〜33)と、
指定位置の速度プロファイルを速度データから演算する
手段(26、31)と、速度プロファイルをモニタ28
に表示する手段(31,34,35,27)と、モニタ
28上の速度プロファイルを術者が見ながら速度計測用
の所望速度情報を指定するための手段(31〜33)
と、速度プロファイルのデータを参照して速度情報に応
じた表示データを作成する手段31と、表示データをモ
ニタ28に表示させる手段(31,34,35,27)
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波ドプラ法を
用いた超音波診断装置に係り、とくに、超音波のドプラ
効果を利用して被検体内の血流などの運動体の速度情報
を得る超音波診断装置に係り、とくに、被検体内の指定
部位の速度情報を診断データの一つとして計測して表示
する機能を備えた超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置は、超音波ビーム信号を
用いて無侵襲的に被検体内を画像化する機器で、今や医
療現場などにおいて殆ど必須のモダリティになってい
る。
【0003】この超音波診断装置による撮像法の1つに
超音波ドプラ法がある。超音波ドプラ法は超音波信号に
生じるドプラ効果を利用して体外から血流などの運動情
報を得る手法である。この超音波ドプラ法による画像の
表示形式にも種々のものがあり、その中でも、パルスド
プラ法およびカラードプラ断層法が多用されている。パ
ルスドプラ法は、断層面中の指定位置(点位置)におけ
る速度情報の時間変化をグラフで表示する形式である。
この指定位置を変えることで、所望位置の速度情報を得
ることができる。
【0004】断層面全体の速度分布の様子を観察したい
ときは、カラードプラ断層法が実施される。このカラー
ドプラ断層法の場合、Bモード像を背景像として、これ
に速度分布像がカラーで重畳表示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のカラードプラ断層法に拠る画像表示は、所望速
度値の部位を目視で認識する上で、必ずしも適していな
かった。
【0006】具体的には、カラードプラ断層法に拠って
表示した血流速度の分布画面にて、ある領域における、
例えば所望速度値としての最高速度を呈する部位を特定
しようとする場合、その領域には、通常、似かよった速
度値が2次元的に分布しており、この中から最高速度だ
けを目視で識別する作業が必要になる。つまり、その領
域は、血流方向別の色合いを似かよった輝度値に変調さ
れたマッピングになっているから、その中から輝度値の
最も高い最高速度の位置だけを特定することは、殆ど困
難である。
【0007】熟練した術者でも、その位置特定の精度を
低下させてしまう恐れがあり、常に高精度で位置特定す
ることは困難で、特定精度にばらつきが生じ、不安定さ
が付きまとっていた。このため、特定した位置が真に正
解かどうかに関わる信頼性も低かった。
【0008】本発明は、上述した従来表示に伴う計測機
能の現状を打破するためになされたもので、ドプラカラ
ー断層法によって得た表示画面において、目視に依存せ
ず、安定して且つ精度良く、しかも自動的に、所望の速
度値の部位を特定して画像上に表示することができ、信
頼性の高い計測機能を発揮させるがことができる超音波
診断装置を提供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明に係る超音波診断装置は、被検
体に超音波ビームを送信するとともに当該超音波ビーム
のエコー信号を受信して当該エコー信号に対応した電気
量の受信信号を得る手段と、この受信信号からドプラ信
号を抽出する手段と、このドプラ信号から速度データを
求める手段と、この速度データをカラー処理してモニタ
に表示する手段とを備える。さらに、前記モニタに表示
された画像上で術者が所望の計測位置を指定するための
手段と、この指定位置の速度プロファイルを前記速度デ
ータから演算する手段と、術者が速度計測用の所望速度
情報を指定するための手段と、前記速度プロファイルの
データを参照して前記速度情報に応じた表示データを作
成する手段と、この表示データを前記モニタに表示させ
る手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】例えば、前記速度プロファイルを前記モニ
タに表示する手段を備え、前記速度情報指定手段は前記
モニタに表示された速度プロファイルを術者が見ながら
前記所望速度情報を指定する手段として構成される。こ
の場合、前記計測位置は、直線状または2次元状の指定
領域である。また、前記速度情報は、前記指定領域内の
最高速度あるいは最低速度を求めることを要請する情
報、または、任意値の速度の情報である。さらに、前記
速度情報に応じた表示データは、前記速度情報に対応し
た速度値の前記画像上の位置を示すマーカ、その速度値
を示す数値データ、および角度補正のための補助マーカ
のいずれか1つまたは複数個を含むようにしてもよい。
また、前記表示データの表示手段は、前記速度情報を前
記画像に重畳して表示する手段としてもよい。
【0011】また例えば、前記速度情報に応じた表示デ
ータは、前記速度プロファイルの目盛りデータおよびそ
の速度プロファイル曲線の前記速度情報に応じた速度位
置を示すマーカの内のいずれか1つまたは両方である。
この場合、前記表示データの表示手段は前記速度情報を
前記速度プロファイルと共に表示する手段である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1つの実施形態を
図1〜図4に基づき説明する。
【0013】図1に示す超音波診断装置は、カラードプ
ラ断層法(カラーフローマッピング(CFM)とも呼ば
れる)を採用した装置構成になっている。この超音波診
断装置は、超音波信号と電圧信号との間で双方向に信号
変換可能な超音波プローブ1と、このプローブ1に信号
的に接続された送信系回路2および受信・処理系回路3
と、受信・処理系回路3に信号的に接続された制御系回
路4とを備える。
【0014】超音波プローブ1は、その一方の先端に配
置されたアレイ型圧電振動子を備える。この振動子は複
数の圧電素子を並列に配置し、その配置方向をスキャン
方向として設定したもので、複数の圧電素子それぞれが
送受信の各チャンネルを形成する。
【0015】送信系回路2は、基準レートパルスを発生
するパルス発生器11と、この発生器11が出力した基
準レートパルスをチャンネル毎に遅延して駆動電圧パル
スを発生する送信回路12とを備える。この駆動パルス
は各チャンネル毎に超音波プローブ1の振動子にそれぞ
れ供給される。駆動パルスの送信遅延時間は各チャンネ
ル毎に制御され、レート周波数毎に繰り返し供給され
る。駆動パルスの供給に応答して各振動子から超音波パ
ルスが出射される。この超音波パルスは被検体P内を伝
播しながら、送信遅延時間の制御パターンに応じた送信
ビームを形成し、音響インピーダンスの異なる境界面で
その一部が反射してエコー信号を形成する。エコー信号
の一部が振動子で受信され、対応する電圧信号に変換さ
れる。
【0016】受信・処理系回路3は、超音波プローブ1
に接続された受信回路21のほか、この受信回路21の
出力側に置かれた、Bモード処理回路22、CFMモー
ド処理回路23、DSC(デジタルスキャンコンバー
タ)24、白黒像用のメモリを有する白黒像メモリ回路
25、カラーが像用のメモリを有するカラーマップメモ
リ26、画像データ混合回路27、およびTVモニタ2
8を備える。
【0017】受信回路21は、図示しないが、プローブ
1の各振動子に接続されたプリアンプと、このプリアン
プにそれぞれ接続された遅延回路と、この複数の遅延回
路の出力を相互に加算する加算回路とを備える。これに
より、プローブ1で受信されたエコー信号は、その対応
する電圧量のアナログ信号として受信回路21に取り込
まれ、チャンネル毎に増幅された後、受信ビーム形成の
ため遅延制御および相互加算される。この結果、受信遅
延時間の制御パターンに応じて決まるフォーカス点を有
する受信ビームが演算上で形成され、所望の受信指向性
が得られる。
【0018】受信回路21の出力は分岐して、Bモード
処理回路22およびCFMモード処理路23に至る。こ
の内、Bモード処理回路22はBモードの白黒の断層像
データの作成を担うもので、図示しないが、対数増幅
器、包絡線検波器、およびA/D変換器を備える。受信
回路21で整相加算(ビームフォーミング)されたエコ
ー信号は、対数的に圧縮増幅され、その増幅信号の包絡
線が検波され、さらにA/D変換されてデジタル量のB
モードのエコーデータとしてDSC24に送られる。
【0019】CFMモード処理回路23は、血流動態を
観測するCFMモードの血流カラー像の画像データを作
成するための回路群を有し、図示していないが、この処
理回路の入力側は、受信回路21から出力されたエコー
信号を実数部Qおよび虚数部Iに対応する2系統に分岐
している。この処理回路23は、実数部Qおよび虚数部
Iの系統毎に、図示しない位相検波回路およびMTI演
算回路を備える。
【0020】位相検波回路はミキサ、ローパスフィルタ
などの回路を備える。これにより、エコー信号は実数
部、虚数部の系統別に直交位相検波を受け、ベース帯域
のドプラ信号として抽出されてMTI演算回路に系統別
に送られる。
【0021】MTI演算回路は、実数部、虚数部の系統
別のA/D変換器、MTIフィルタを備えるとともに、
系統毎のMTIフィルタの出力を受ける自己相関器、こ
の相関器出力を用いて各種の演算を行い平均速度演算
器、分散演算器、パワー演算器を備える。このため、位
相検波回路で抽出されたドプラ信号は、デジタル量に変
換され、クラッタ成分除去用のフィルタ処理を受け、自
己相関演算を受ける。この相関演算結果から各ピクセル
位置での時間方向の平均速度、速度分散、およびエコー
信号のパワー値が演算され、それらの演算データがカラ
ードプラ情報としてDSC24に渡される。
【0022】DSC24は、Bモード用およびCFMモ
ード用のフレームメモリおよび書き込み/読み出し制御
回路を備える。処理回路22、23から送られてきたB
モードおよびCFMモードの画像データは、このDSC
24により超音波走査から標準TV走査のデータに個別
に変換される。この変換データは、白黒像メモリ回路2
5およびカラーマップメモリ回路26の各メモリに、そ
れらの書込み/読出し回路の制御の元に各別に書き込ま
れ、一旦、格納される。
【0023】これらのメモリ回路25、26の格納デー
タは、適宜なフレームタイミングにて書込み/読出し回
路の元に各別に読み出され、画像データ混合回路27に
渡される。この混合回路27は、マルチプレクサおよび
その制御回路、さらにはカラー処理回路およびD/A変
換器をこの順に備える。BモードおよびCFMモードの
画像データがピクセル毎に択一的に選択されることで、
Bモードの白黒像を背景とするCFMモードの血流の速
度分布像に作成されるとともに、これに、必要なグラフ
ィックスデータやキャラクタデータが重畳されて、1フ
レームの画像データが形成される。この画像データはカ
ラー処理回路でカラー付与処理された後、所定タイミン
グ毎に読み出されてアナログ量に変換される。この変換
信号はTVモニタ28に送られて血流速度分布のカラー
画像として表示される。
【0024】一方、制御系回路4は、装置全体の駆動タ
イミング、送受信の遅延、および各種の計測などの制御
を担当する回路である。この制御系回路4は、図1に示
すように、CPUおよびメモリを備えた中央制御回路3
1を備え、中央制御回路31の入力インターフェースに
入力制御回路32を介して操作卓33が接続されるとと
もに、中央制御回路31の出力インターフェースの一部
がグラフィックス制御回路34、グラフィックスメモリ
回路35を介して、前述した画像データ混合回路27に
接続されている。また中央制御回路31の出力インター
フェースの別の一部が、送信回路12、受信回路21、
CFMモード処理回路23、DSC24,カラーマップ
メモリ回路26、画像データ混合回路27などに各種の
制御信号を与えるために接続されている。
【0025】続いて、本発明の作用効果を説明する。
【0026】中央制御回路31は、所定の図示しないメ
インルーチンを行って装置全体の各種の所定制御を実施
している。これにより、前述した如く、通常の表示モー
ドの場合、TVモニタ28にはBモード像に血流の速度
分布のカラー像が重畳したリアルタイム像が表示され
る。
【0027】この表示を行うに際し、超音波ビームスキ
ャンによって、カラーマップメモリ回路26のメモリに
は、図3(a)に模式的に示すドプラシフトに拠る3次
元の速度データ(走査線数の次元X,深さ方向のピクセ
ル数Y,時間方向のドプラデータの次元Z)から作成さ
れた2次元X,Yの速度データが一定時間毎に格納・更
新されている。この2次元X,Yアドレスは、TVモニ
タ28の画像フレームの2次元X,Yアドレスと1:1
に対比するようになっている。このため、術者が操作卓
33からTVモニタの画面上の位置を指定すると、その
指定位置に対応した位置の速度データをカラーマップメ
モリ回路26のメモリから読み出すことができる。
【0028】そこで、中央制御回路31は、メインルー
チンの一環として、本発明に係る速度計測のための図2
の処理をサブルーチンとして実施するか否かを監視して
いる。そこで、例えば術者が操作卓33上の「速度計
測」のスイッチを押すことにより、図2の処理が開始さ
れる。
【0029】この速度計測の処理が開始されると、中央
制御回路31はまず、白黒像メモリ回路25、カラーマ
ップメモリ回路26、画像データ混合回路27などの所
定回路に対して、速度計測開始の指令時点で表示してい
る画像をフリーズさせる指令を送る(ステップ41)。
これにより、TVモニタ28の表示画像がフリーズ状態
になる。
【0030】次いで、中央制御回路31は、入力制御回
路32を介して操作卓33からの計測位置の指定信号を
入力する(ステップ42)。この指定信号は、例えばR
OI(関心領域)の形状およびその位置を表す信号とし
て与えられる。この信号入力の試行により信号入力が確
認できるときは、その信号内容に沿って計測位置をカラ
ーマップメモリ回路26の2次元X,Yメモリ空間内の
アドレスとして設定する(ステップ43)。
【0031】次いで、中央制御回路31は、位置指定信
号の内容に沿った位置を表すマークの表示をグラフィッ
クス制御回路34に指令する(ステップ44)。このマ
ークは例えば2点間を結ぶ直線状のROIや矩形ROI
などが好適であり、その線分状領域や矩形状領域が計測
位置(1次元の位置または2次元の拡りのある位置)を
表し、その位置範囲がプロファイルの演算対象範囲にな
る。グラフィックス制御回路34は、グラフィックスメ
モリ回路35にそのメモリから指定位置を表すROIの
グラフィックスデータの読み出しを実行させ、これを画
像データ混合回路27に出力する。これにより、現在フ
リーズされている画像に、例えば図3(b)に示す如
く、速度計測の指定位置を表す、例えば線状ROI:L
が重畳表示される。
【0032】中央制御回路31はさらに、計測位置が確
定したか否かを判断する(ステップ45)。術者は、T
Vモニタ28の画面上の指定領域L(計測位置)を見
て、この領域を受容したならば、操作卓33から「計測
位置確定」の操作を行うので、この操作信号が到来した
か否かをチェックして上記判断を行う。この判断で計測
位置が確定しないときは、ステップ42〜44の処理を
繰り返す。
【0033】次いで中央制御装置31は、同様に術者か
ら操作卓33を介して与えられる予定の「速度計測開始
信号」の読込みを試み、読み込み結果に基づき計測開始
が指令されたか否かを判断する(ステップ46、4
7)。この処理は、かかる指令が判断されるまで繰り返
される。
【0034】速度計測の開始が指令されると、中央制御
装置31は、図3(a)に模式的に示す如く構成された
カラーマップメモリ回路26の2次元X,Yメモリ空間
から、ステップ43で設定した、計測位置としての指定
領域Lに含まれるアドレスの速度データを読み出してき
て、自前のワークメモリに一次記憶させる(ステップ4
8)。例えば図3(a),(b)に示すメモリおよび画
像の対応関係の場合には、概略的には、指定領域Lに対
応する線状領域L´に沿ったアドレスの速度データがカ
ラーマップメモリ回路26のメモリから読み出される。
この線状(線分)領域は血流に横断的にも、また、その
流れに沿った方向にも任意に設定できる。
【0035】この読出しが完了すると、読み出した速度
データからその線分方向の位置毎の血流速度(血流の運
動速度)を演算する(ステップ49)。これにより、線
状の指令領域Lの位置をパラメータとした速度プロファ
イルのデータが図3(c)に示す如く作成される。
【0036】次いで、中央制御回路31は、プロファイ
ルの表示データを作成する(ステップ50)。つまり、
作成したプロファイルデータをグラフデータとして展開
するとともに、グラフを読み易くするために表示目盛り
データを付加したグラフィックスデータを作成する。
【0037】このように準備が整うと、次のステップと
して、作成したプロファイルデータを分割態様で表示さ
せる指令をグラフィックス制御回路34および画像デー
タ混合回路27に与える(ステップ51)。これによ
り、グラフィックスメモリ35から作成済みのプロファ
イルデータ(プロファイルグラフ曲線、目盛り線のデー
タ、目盛りの数値データ)が混合回路27に送られる。
そこで、混合回路27は、例えば図4(a)に示す如
く、現在フリーズ状態にある断層像IMを画面左半分
に、プロファイルPLをその目盛りと伴に画面右半分に
置く分割画面のフレームデータを作成し、TVモニタ2
8に直ちに表示させる。
【0038】なお、このプロファイルPLは、上述のよ
うに断層像IMと分割して表示する態様に限定されず、
このプロファイルPLを断層像上に重畳表示するように
してもよい。
【0039】次いで、術者はこの表示画面を見ながら、
指定速度の情報として、例えば指定領域L内の最高速度
(または最低速度)の計測を指令する信号を操作卓33
から与える操作を行う。
【0040】なお、ここで与える指定速度の情報として
は、指定領域(計測位置)内の最高速度や最低速度の計
測を指令する情報のみならず、プロファイルの平均速度
の指定を表す情報や、場合によっては、最初から任意の
具体的な数値を直接に与えることもできる。
【0041】この計測対象の速度情報の入力を認識する
ため、かかる指定速度情報の入力の試行およびその入力
か否かの判断を行う(ステップ52、53)。
【0042】これにより、指定速度情報が与えられる
と、中央制御回路31は、表示されているプロファイル
PLの曲線に指定速度位置を示すマーカを重畳表示させ
る(ステップ54)。このプロファイルには、速度値の
目盛りが既に一緒に表示されている。指定速度が「最高
速度」であるとすると、図4(b)に示すようにプロフ
ァイル曲線PL上に矩形の位置マーカR´が重畳表示さ
れる。
【0043】次いで、中央制御回路32は画像上に表示
するデータを作成する(ステップ55)。ここで作成す
るデータには、表示画像に重畳する、指定速度の位置を
示すマーカ、その速度値を示す数値データ、および角度
補正を行うための補助マーカが含まれる。
【0044】例えば、指定速度情報が「指定領域(計測
位置)内の最高速度を計測せよ」との内容であれば、図
4(b)に例示するように、最高速度の画像位置を示す
矩形マーカR、最高速度値Vmax、および角度補正を
行うための直線状の補助マーカMである。この補助マー
カMは、直接的には、角度補正を行った方が良い旨を告
知させることを目的とするものであるから、そのマーカ
の形状、表示方向などは任意なものでよいが、このマー
カ方向を血流方向やビーム方向に合わせて表示させて
も、また任意方向に設定してもよい。術者は、別途搭載
している角度補正(超音波ビームと血流方向との角度差
に応じた速度値の補正)を実施することになる。
【0045】このように画像上に重畳表示するデータ完
成すると、この表示データの情報を重畳表示するよう
に、グラフィックス制御回路34および画像データ混合
回路27に指令を出す(ステップ56)。これにより、
図4(b)に示す如く、断層像IMがモニタ画面左側の
略半分に、速度プロファイルPLが略右半分に分割して
表示されている状態において、断層像IMには例えば最
高速度位置のマーカR、最高速度値Vmax、及び角度
補正マーカMが重畳表示される。
【0046】このように、術者はTVモニタの血流カラ
ー像を見ながら操作卓33から所望の計測位置および所
望の計測速度の情報を与えるだけで、その位置および速
度値などが自動的に且つ正確に演算され、画像表示され
る。したがって、従来のように目視判断する場合に比べ
て、速度計測の精度および安定性が飛躍的に向上し、血
流速度計測の信頼性を著しく向上させるとともに、その
作業能率をアップさせ、診断のための患者スループット
向上にも寄与させることができる。
【0047】なお、本発明の超音波診断装置は上述した
実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、種
々の変形が可能である。
【0048】まず、速度計測の結果を表示する態様につ
いての変形である。上述の実施形態では、最高速度位置
のマーカR、最高速度値Vmax、及び角度補正マーカ
Mを断層像に重畳表示し、最高速度位置のマーカR´を
速度プロファイルPLの曲線に重畳表示するとしたが、
この内、任意の項目のみを計測結果として重畳表示する
ようにしてもよい。
【0049】また、計測位置は、上述の実施形態では直
線状のROIを指令することで直線状の領域として設定
したが、この計測位置は例えば矩形ROIに拠る矩形状
の領域であってもよい。その場合の速度プロファイル
は、計測位置を2次元にとった3次元プロファイルとし
て表示する態様が好適である。
【0050】さらに、指定速度は前述したように、指定
領域(計測位置)内の最高速度に限定されることなく、
最低速度、平均速度、任意値の速度であってもよいし、
最高速度、最低速度、平均速度、任意値の速度を適宜に
組み合わせて複数項目の速度を指定してもよい。
【0051】さらに、速度プロファイル曲線は、場合に
よっては、速度値の目盛りを付すことなく表示して、表
示データ処理を簡略化してもよい。
【0052】さらにまた、術者が速度計測のための所望
速度情報を指定する態様も、上述した操作卓の入力手段
から指定する以外に、各種の態様に変形可能である。例
えば、その速度情報を装置の初期設定などで予め指定す
る、メニューまたはこれに準じる表示法で選択入力また
は直接入力で指定する、または、計測した速度プロファ
イルのグラフ上で任意の値を指定する、などの方法を採
ることができる。またそれらの方法の複数を適宜組み合
わせた入力方法の可能である。
【0053】また、速度計測結果として、上述のように
1つのモニタに断層像と速度プロファイルとを分割して
表示する態様に限定されることなく、例えば、速度結果
の情報を有した断層像のみを用いてもよいし、速度プロ
ファイルはプリンタなどに出力表示してもよい。
【0054】さらに、上述した実施形態では、装置の中
央制御回路が速度計測のためのプロファイル演算、指定
領域および指定速度の受け付け、表示データの作成など
を行うように構成したが、この速度計測の一連の処理を
中央制御回路から分離して、専用のプロセッサを設け、
そのプロセッサに一任するように構成してもよい。
【0055】なお、上述した実施形態およびその変形例
以外にも、本願発明の特許請求の範囲に記載した発明の
要旨を逸脱しない範囲で、各種の変形および変更が可能
であることは勿論である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波診
断装置によれば、モニタに表示された画像上での指定位
置の速度プロファイルを速度データから演算し、術者が
指定した速度計測の所望速度情報に応じて、速度プロフ
ァイルのデータを参照してその速度情報に応じた表示デ
ータを作成し、モニタに表示させるようにしたため、ド
プラカラー断層法によって得た表示画面にて、目視に依
存せず、安定して且つ精度良く、しかも自動的に、所望
の速度値の部位を特定して画像上に表示することがで
き、信頼性の高い計測機能を発揮させるがことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る超音波診断装置の概
要を示すブロック図。
【図2】中央制御回路で実施される速度計測の処理の概
要を示すフローチャート。
【図3】速度計測の過程の一部を説明する概念図。
【図4】速度計測の過程の一部を説明するモニタ画面
図。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 2 送信系回路 3 受信・処理系回路 4 制御系回路 26 カラーマップメモリ回路 27 画像データ混合回路 31 中央制御回路 32 入力制御回路 33 操作卓 34 グラフィックス制御回路 35 グラフィックスメモリ回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に超音波ビームを送信するととも
    に当該超音波ビームのエコー信号を受信して当該エコー
    信号に対応した電気量の受信信号を得る手段と、この受
    信信号からドプラ信号を抽出する手段と、このドプラ信
    号から速度データを求める手段と、この速度データをカ
    ラー処理してモニタに表示する手段とを備えた超音波診
    断装置において、 前記モニタに表示された画像上で術者が所望の計測位置
    を指定するための手段と、この指定位置の速度プロファ
    イルを前記速度データから演算する手段と、術者が速度
    計測用の所望速度情報を指定するための手段と、前記速
    度プロファイルのデータを参照して前記速度情報に応じ
    た表示データを作成する手段と、この表示データを前記
    モニタに表示させる手段と、を備えたことを特徴とする
    超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、 前記速度プロファイルを前記モニタに表示する手段を備
    え、前記速度情報指定手段は前記モニタに表示された速
    度プロファイルを術者が見ながら前記所望速度情報を指
    定する手段として構成した超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明において、 前記計測位置は、直線状または2次元状の指定領域であ
    る超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明において、 前記速度情報は、前記指定領域内の最高速度あるいは最
    低速度を求めることを要請する情報、または、任意値の
    速度の情報である超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の発明において、 前記速度情報に応じた表示データは、前記速度情報に対
    応した速度値の前記画像上の位置を示すマーカ、その速
    度値を示す数値データ、および角度補正のための補助マ
    ーカのいずれか1つまたは複数個を含む超音波診断装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の発明において、 前記表示データの表示手段は、前記速度情報を前記画像
    に重畳して表示する手段である超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の発明において、 前記速度情報に応じた表示データは、前記速度プロファ
    イルの目盛りデータおよびその速度プロファイル曲線の
    前記速度情報に応じた速度位置を示すマーカの内のいず
    れか1つまたは両方である超音波診断装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の発明において、 前記表示データの表示手段は、前記速度情報を前記速度
    プロファイルと共に表示する手段である超音波診断装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012176232A (ja) * 2011-02-04 2012-09-13 Toshiba Corp 超音波診断装置、超音波画像処理装置及び超音波画像処理プログラム

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