JPH11218783A - 薄膜素子の製造方法及び液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

薄膜素子の製造方法及び液晶表示装置の製造方法

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JPH11218783A
JPH11218783A JP2205398A JP2205398A JPH11218783A JP H11218783 A JPH11218783 A JP H11218783A JP 2205398 A JP2205398 A JP 2205398A JP 2205398 A JP2205398 A JP 2205398A JP H11218783 A JPH11218783 A JP H11218783A
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resin film
thin film
photosensitive resin
conductive thin
source electrode
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JP2205398A
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Yoshihiko Tanabe
佳彦 田辺
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 導電性薄膜を絶縁する感光性樹脂膜にコンタ
クトホールを形成する際の、導電性薄膜のパターン形状
との位置合わせ精度を向上し、コンタクトホールの微細
加工を実現し、高精細・高密度の液晶表示装置の開口率
の向上を図る。 【解決手段】 ソース電極28領域において、ソース電
極28のパターンよりも小さい領域[B]の感光性アク
リル樹脂膜12を露光後、アルカリ性溶液によって現像
を行う。これによりエッチング除去された露光領域
[B]をきっかけに感光性アクリル樹脂膜12とソース
電極28との間にアルカリ性溶液を浸透し、感光性アク
リル樹脂膜12とソース電極28間のアルカリ性溶液に
対する密着性の弱さによりソース電極28のパターン領
域[A]とほぼ相似形状の感光性アクリル樹脂膜12を
剥離除去してコンタクトホール31を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性薄膜を感光
性樹脂膜にて絶縁してなる薄膜素子の導電性薄膜上方に
形成されるコンタクトホール形成方法に関する。また本
発明は、感光性樹脂膜を介しスイッチング素子上方に形
成されるマトリクス状の画素電極を有してなる液晶表示
装置及び液晶表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置の画素の高精細化・
高密度化に伴い、構成材料の微細加工技術が求められて
いる。画素の高精細化は、液晶表示装置の表示領域にお
ける単位面積当たりの画素数を増加することにより達成
されるが、この画素数の増加は単位面積当たりの配線パ
ターンを増加することから、遮光領域の拡大を招く事と
も成り、結果的に画素の開口率を低下していた。
【0003】このような画素の高精細化を得ようとする
と開口率の低下を来してしまうという相反する関係を改
善する手段のーつとして、特開平9−236826の様
に、アレイ基板上の画素電極を、厚みを持った絶縁膜を
間に挟んで配線上方に配置し、開口率の向上を図る方法
がある。このような画素電極を配線上方に配置する構造
に使用される絶縁膜には、上記の見かけの開口率の改善
といった役割の他に、配線層の凹凸による液晶表示装置
の表示むらを解消するための平坦化層の役割をも担って
いる。このため従来は、配線及び画素電極間に介在され
る絶縁膜として、厚膜化が容易な感光性有機樹脂膜が一
般に使用されている。
【0004】そして絶縁膜を介して配線上方に画素電極
を配置してなる構造を有するアレイ基板にあっては、絶
縁膜に画素電極及び配線間を結ぶコンタクトホールと称
される穴を形成し、このコンタクトホールにより、画素
コンタクトと称される配線及び画素電極間の電気的接続
を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、絶縁膜を介して
配線上方に画素電極を配置してなるアレイ基板は、絶縁
膜に形成されるコンタクトホールを介し配線及び画素電
極間の電気的接続を行うが、液晶表示装置の高精細化に
伴う構成材料の微細化の要求に従い、コンタクトホール
のパターン形成時、配線とのより高精度な位置合わせ技
術の確立が求められている。
【0006】しかしながら、絶縁膜である感光性樹脂膜
は、アレイ基板の平坦化を図るために1〜6μm程度に
厚膜化される事を要求されるので、コンタクトホールを
パタ−ニングする際のレンズによる露光位置合わせの焦
点深度が深くなり、下層のアライメントマークへの高精
細な位置合わせが困難であるという問題がある。
【0007】さらに、膜厚が1〜6μmと厚い感光性樹
脂膜をパタ−ニングするのに必要な露光量、すなわち露
光にかかる時間は、一般的なフォトレジストの数十倍を
要してしまうという問題も生じている。
【0008】このため、前者の問題を解決するよう、感
光性樹脂膜が塗布された基板を載置するステージの移動
の機械的精度を向上させたり、或いはステージと向き合
うように設置された位置合わせ用のカメラの焦点方向の
レンズ移動の機械的精度を向上させ、オートフォーカス
の信頼度を増して位置精度を向上させている。又後者の
問題に対しては、感光性樹脂膜の露光終了後から現像開
始までの時間を短縮することにより全体としての製造時
間の短縮を図ったり、現像工程において、現像液濃度、
現像時間、シャワー圧力等の調整を行うことにより露光
時間の短縮を図るという方法が検討されている。
【0009】しかしながら、前者の位置合わせ精度に対
する対策としてのステージ或いはレンズの移動の機械的
精度の向上によるオートフォーカスの信頼性の向上には
限界があり、膜厚が1μm以上になると、焦点深度が深
くなり十分な精度を得られないという問題を依然として
残す一方、オートフォーカス時のエラーによる再調整が
発生されると、位置合わせに時間を要するという問題も
生じている。又後者の露光時間短縮を図る対策に関して
は、結果的に現像性能の低下をもたらすおそれを生じて
いた。
【0010】そこで本発明は上記課題を除去するもの
で、コンタクトホールのパターンの位置合わせに長時間
を要する事無く且つ高い位置合わせ精度を得られると共
に、感光性樹脂膜の膜厚の増大に拘わらず、現像性能を
低下する事無く効率の良いパターニングを行える薄膜素
子のコンタクトホール形成方法、液晶表示装置及び液晶
表示装置の製造方法を提供する事を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
する為の手段として、絶縁性基板上に所定パターンの導
電性薄膜をパターン形成する第1の工程と、前記導電性
薄膜を覆って絶縁性の感光性樹脂膜を成膜する第2の工
程と、前記感光性樹脂膜を露光した後現像液に浸すこと
により前記導電性薄膜上にコンタクトホールを形成する
第3の工程と、前記コンタクトホールを介して前記導電
性薄膜と接続される電極パターンを形成する第4の工程
とを具備し、前記感光性樹脂膜と前記導電性薄膜との間
の現像液に対する密着性が前記感光性樹脂膜と前記絶縁
性基板との間の現像液に対する密着性よりも弱く、前記
第3の工程において前記導電性薄膜パターンよりも小さ
い領域に露光した後前記感光性樹脂膜を現像液に浸すも
のである。
【0012】又本発明は上記課題を解決する為の手段と
して、絶縁性基板上に配置される信号線及びこの信号線
と交差するよう配置される走査線との交点に配列される
スイッチング素子の所定パターンを有する導電性薄膜か
らなる接続領域に接続されマトリクス状に配置される画
素電極を有するアレイ基板及び、対向電極を有し前記ア
レイ基板に対向されする対向基板並びに、前記アレイ基
板及び前記対向基板の間に封入される液晶組成物とを有
する液晶表示装置の製造方法において、前記絶縁性基板
上に前記信号線及び前記走査線並びに前記スイッチング
素子をパターン形成する第1の工程と、前記信号線及び
前記走査線並びに前記スイッチング素子を覆って絶縁性
の感光性樹脂膜を成膜する第2の工程と、前記感光性樹
脂膜を露光した後現像液に浸すことにより前記導電性薄
膜上にコンタクトホールを形成する第3の工程と、前記
コンタクトホールを介して前記導電性薄膜と接続される
電極パターンを形成する第4の工程とを具備し、前記感
光性樹脂膜と前記導電性薄膜との間の現像液に対する密
着性が前記感光性樹脂膜と前記絶縁性基板との間の現像
液に対する密着性よりも弱く、前記第3の工程において
前記導電性薄膜パターンよりも小さい領域に露光した後
前記感光性樹脂膜を現像液に浸すものである。
【0013】そしてこの様な構成により本発明は、導電
性薄膜のパターン領域内において導電性薄膜及び感光性
樹脂膜の間に現像液を浸透させ、両膜間の密着性の弱さ
を利用して導電性薄膜のパターン領域内にて導電性薄膜
のパターンとほぼ相似形状の領域の感光性樹脂膜を剥離
除去することにより、感光性樹脂膜の膜厚の増大に拘わ
らず、位置合わせ精度に優れ且つ、現像性を損なう事無
く露光時間の短縮を可能とするコンタクトホールのパタ
−ニングを行うものである。
【0014】更に本発明は、導電性薄膜及び感光性樹脂
膜の間に現像液を浸透させるきっかけとして、導電性薄
膜のパターンより小さい領域の感光性樹脂膜を露光し、
現像時にはこの露光領域からアルカリ性溶液を浸透さ
せ、導電性薄膜のパターン領域内にて導電性薄膜のパタ
ーンとほぼ相似形状の領域を剥離除去することにより、
感光性樹脂膜の膜厚の増大に拘わらず、位置合わせ精度
に優れたコンタクトホールのパタ−ニングを行うもので
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図3を参照して説明する。10は、アクティ
ブマトリクス型の液晶表示装置の液晶表示パネルであ
り、スイッチング素子としてゲート上置き型のTFT1
1を用い、TFT11及び信号線26、走査線22上方
に成膜される感光性樹脂膜でありアルカリ可溶性の感光
性アクリル樹脂膜12を介し画素電極13がパターン形
成されるアレイ基板14と、対向基板16との間に液晶
組成物17を封入して成っている。
【0016】アレイ基板14は、透明絶縁基板18上に
活性層20a及び、活性層20aに不純物をドーピング
して成るドレイン領域20bとソース領域20cとを有
する半導体層20がパターン形成され、この半導体層2
0上には酸化シリコン(SiO2 )薄膜からなるゲート
絶縁膜21を介しモリブデン−タングステン(MoW)
合金薄膜からなり走査線22と一体のゲート電極23が
形成されている。
【0017】更に酸化シリコン(SiO2 )からなる絶
縁性基板である層間絶縁膜24を成膜した上には、厚さ
1000オングストロームのモリブデン−タングステン
(MoW)合金薄膜からなり、映像信号が供給される信
号線26と一体のドレイン電極27、接続領域であるソ
ース電極28が所定パターンに形成され、コンタクトホ
ール27a、28aを介しそれぞれドレイン領域20
b、ソース領域20cに接続され、TFT11を形成し
ている。このTFT11及び信号線26を形成した上に
は、厚さ2μmの感光性アクリル樹脂膜12を介しイン
ジウム錫酸化物(以下ITOと称する。)からなる画素
電極13がパターン形成され、ソース電極28領域内に
て、ソース電極28とほぼ相似形状に形成されるコンタ
クトホール31を介しソース電極28に接続されてい
る。ここで層間絶縁膜24と感光性アクリル樹脂膜12
との密着力に比し、ソース電極28と感光性アクリル樹
脂膜12との密着力の方が弱くされている。尚32は配
向膜である。
【0018】又対向基板16は、透明絶縁基板33上に
ITOからなる対向電極34及び配向膜36を有してい
る。又37、38は、偏光板である。
【0019】次にアレイ基板14上にて画素電極13を
ソース電極28と電気的に接続するためのコンタクトホ
ール31の製造方法について述べる。先ず透明絶縁基板
18上にて、TFT11を形成する。尚TFT11のソ
ース電極28は、層間絶縁膜24上に図3(a)に示す
ようにモリブデン−タングステン(MoW)合金薄膜2
8´をスパッタ装置を用いて1000オングストローム
の厚さに成膜した後、図3(b)に示すようにフォトリ
ソグラフィ技術により[SF6]ガスを用いたRIE
(リアクティブオンエッチング)装置を用いてエッチン
グする第1の工程を経て所定形状にパターン形成されて
なる。
【0020】次に図3(c)に示すようにソース電極2
8を有するTFT11上に、感光性アクリル樹脂膜12
をスピンコート法により2μmの厚さに塗布し第2の工
程を実施する。この後図3(d)に示す様に、ソース電
極28のパターン領域[A]内において、このパターン
領域[A]よりも小さい領域[B]の感光性アクリル樹
脂膜12をフォトマスク40を用いて露光する。なお、
モリブデン−タングステン(MoW)合金薄膜のパタ−
ニングに使用するフォトマスクと、感光性アクリル樹脂
のパタ−ニングに使用するフォトマスクは、各々別のフ
ォトマスクを用意しても良いが、同じフォトマスクを使
用することもできる。
【0021】次に、露光された感光性アクリル樹脂膜1
2をアルカリ性溶液によって現像する。この感光性アク
リル樹脂膜12の現像の際、アルカリ性溶液によってエ
ッチング除去された領域[B]から、ソース電極28の
パターン領域[A]内における感光性アクリル樹脂膜1
2とソース電極28との間にアルカリ性溶液が浸透し、
この浸透したアルカリ性溶液が、領域[A]のソース電
極28上の感光性アクリル樹脂膜12に剥離するきっか
けを与える。即ち現像時、ソース電極28と感光性アク
リル樹脂膜12との間のアルカリ性溶液に対する密着性
の弱さにより、ソース電極28上の感光性アクリル樹脂
膜12が図3(e)に示すように剥離除去され、ソース
電極28上にはソース電極28とほぼ相似形状のコンタ
クトホール31が形成される第3の工程が成される。尚
ここでの密着性とは、現像時間・現像液濃度に対する感
光性アクリル樹脂の剥離耐性を意味する。又層間絶縁膜
24上にあっては、層間絶縁膜24と感光性アクリル樹
脂膜12との間の密着性が高いことから、感光性アクリ
ル樹脂膜12の剥離を生じることは無い。
【0022】次いで感光性アクリル樹脂膜12を焼成し
た後、図3(f)に示すようにスパッタ装置を用いて感
光性アクリル樹脂膜12上にITOを推積し、パタ−ニ
ングして画素電極13を形成し第4の工程を終了する。
更に配向膜32を塗布してアレイ基板14を完成する。
【0023】そしてアレイ基板14周辺部にシール剤
(図示せず)を塗布すると共に、画素領域にスペーサ
(図示せず)を散布し、配向膜32、36が向かい合う
よう、アレイ基板14と対向基板16とを一定の間隙を
保持して張り合わせ、両基板14、16間の間隙に液晶
組成物17を注入し、偏光板37、38を取着して液晶
表示パネル10を作製する。更に、図示しない外部駆動
回路もしくは同一基板上に形成された内部駆動回路を接
続し、バックライトもしくは投影装置を配置して液晶表
示装置を完成する。
【0024】このように構成すれば、良好な絶縁性及び
平坦化性を得るため感光性アクリル樹脂膜12が厚膜化
されるにも拘わらず、ソース電極28と感光性アクリル
樹脂膜12間のアルカリ溶液に対する密着性の弱さを利
用して、ソース電極28領域内にて、ソース電極28よ
り小さい領域を露光後、アルカリ性溶液で現像すること
により、ソース電極28上方の感光性アクリル樹脂膜1
2を、ソース電極28とほぼ相似形状に剥離除去出来、
ソース電極28に対する位置合わせ精度の高いコンタク
トホール31を形成することができる。従って、従来の
ように移動の機械精度が高いステージやカメラを用い時
間をかけて位置合わせ操作をする事無く、ソース電極2
8のパターン形状に合わせてコンタクトホール31を容
易に微細加工出来、高精細・高密度の液晶表示装置にお
いても高開口率を保持でき、コントラストの良い高品位
の画像を得られる。
【0025】しかも、コンタクトホール31形成のため
の露光領域は[B]は、ソース電極28と感光性アクリ
ル樹脂膜12間のアルカリ性溶液に対する密着性の弱さ
により感光性アクリル樹脂膜12を剥離除去するきっか
けを与える程度の領域で良いことから、狭い領域に集中
して露光照射することにより、従来のようにコンタクト
ホール全域に露光する場合に比し、露光時間の短縮を図
れ、感光性アクリル樹脂膜12の厚膜化に拘わらず露光
時間の短縮を図れ、生産性を向上できる。
【0026】次に本発明の第2の実施の形態を図4及び
図5を参照して説明する。本実施の形態は、第1の実施
の形態における層間絶縁膜を2層構造とし、更に上層の
層間絶縁膜をパターン形成して、この層間絶縁膜のパタ
ーン上にソース電極をパターン形成するものであり、他
は第1の実施の形態と同一であることから同一部分につ
いては同一符号を付し、その説明を省略する。
【0027】本実施の形態においては、図6(a)に示
すようにソース電極51下方にてゲート電極23上に第
1の層間絶縁膜52を成膜し、更に窒化珪素(SiN)
からなる第2の層間絶縁膜53をCVD装置を用いて6
000オングストロームの厚さに成膜する。次に図6
(b)に示すように第2の層間絶縁膜53をフォトリソ
グラフィー法で所定の形状にパターン形成し、[CF
4]ガスを用いたCDE(ケミカルドライエッチング)
装置を使用して、第2の層間絶縁膜53にソース電極用
コンタクトホール54を形成する。
【0028】次いで第1の実施の形態と同様に、図6
(c)に示すようにコンタクトホール56aを介しソー
ス領域20cに接続されるソース電極56を所定パター
ンに形成しTFT11を形成する。但し、ソース電極5
6は第2の層間絶縁膜53のソース電極用コンタクトホ
ール54に沿って凹状に形成される。
【0029】このTFT11及び信号線26を形成した
上に図6(d)に示すように感光性アクリル樹脂膜12
を塗布し、図6(e)に示すように領域[B]を露光す
る。次いでアルカリ性溶液により現像を行い、エッチン
グ除去された領域[B]をきっかけにアルカリ性溶液を
感光性アクリル樹脂膜12とソース電極56との間に浸
透し、ソース電極56と感光性アクリル樹脂膜12との
間のアルカリ性溶液に対する密着性の弱さにより、ソー
ス電極56上の感光性アクリル樹脂膜12を剥離除去
し、図6(f)に示すようにソース電極56上にソース
電極56とほぼ相似形状のコンタクトホール57を形成
する。更に焼成後図6(g)に示すように画素電極58
をパターン形成してコンタクトホール57底面にて凹状
の窪みを有するソース電極56と導通させる。この後第
1の実施の形態と同様にしてアレイ基板59を作成し、
液晶表示パネル60を作製し、液晶表示装置を完成す
る。
【0030】このように構成すれば、第1の実施の形態
と同様絶縁性に優れ且つ平坦化性を得るため感光性アク
リル樹脂膜12が厚膜化されるにも拘わらず、エッチン
グ除去される領域[B]をきっかけにソース電極56上
方の感光性アクリル樹脂膜12を剥離除去することによ
り、ソース電極56とほぼ相似形状のコンタクトホール
57を形成することができる。従って、従来のように移
動の機械的精度の高いステージやカメラを用い時間をか
けて位置合わせ操作する必要が無く、ソース電極56の
パターン形状に合わせてコンタクトホール57を容易に
微細加工出来、高精細・高密度の液晶表示装置において
も高開口率を保持でき、コントラストの良い高品位の画
像を得られる。
【0031】しかも、コンタクトホール57形成のため
の露光領域は[B]は、感光性アクリル樹脂膜12を剥
離除去するきっかけを与える程度の領域で良いことか
ら、その厚膜化に拘わらず従来のようにコンタクトホー
ル全域に露光する場合に比し、露光時間の短縮を図れ、
生産性を向上できる。
【0032】更に、第1及び第2の2層の層間絶縁膜5
2、53を設け、第2の層間絶縁膜53に凹状のソース
電極用コンタクトホール54を形成して、ソース電極5
6に凹状の窪みを形成することにより、ソース電極56
及び画素電極58をテーパを有して接続でき、コンタク
トホール58にて生じる画素電極の段切れを抑制でき、
製造時の歩留まり向上を図れる。しかもソース電極56
及び画素電極58の接続部におけるテーパ角は、第2の
層間絶縁膜53に形成されるソース電極用コンタクトホ
ール54の大きさを調整することにより容易に得られ
る。
【0033】尚本発明は上記実施の形態に限られるもの
でなく、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であっ
て、例えば導電性薄膜や感光性樹脂膜の材料は任意であ
る。又膜厚も限定されないが、例えば3μmの導電性薄
膜の段差を平坦化するのに感光性樹脂膜の膜厚は最低限
3.9μm必要であり、感光性樹脂膜を用いて導電性薄
膜を被覆する際の凹凸を小さくするには、導電性薄膜の
膜厚を感光性樹脂膜の1/1.3以下とすることが好ま
しい。尚、感光性樹脂膜の膜厚が、焦点深度が深いため
にカメラのオートフォーカスが問題となる1μm以上で
あれば、従来のカメラを用いてのパターン位置合わせ精
度に比し、本発明の効果であるパターン位置合わせ精度
の向上をより効果的に発揮することとなる。
【0034】また絶縁性基板である層間絶縁膜の材質も
酸化窒素珪素(SiOxNy)等でも良いし、その膜厚
も限定されないが、第3の実施の形態において、段切れ
等のコンタクト不良や、カップリングによるクロストー
クの発生を抑制するためには、ソース電極用コンタクト
ホールが形成される第2の層間絶縁膜を3000〜10
000オングストロームとする事が好ましい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、所
定のパターンに形成される導電性薄膜上に感光性樹脂膜
を成膜した後、両膜間にアルカリ性溶液を浸透させるこ
とにより、両膜間のアルカリ性溶液に対する密着性の弱
さを利用して導電性薄膜領域上方の感光性樹脂膜を導電
性薄膜とほぼ相似形状に剥離除去出来、位置合わせ精度
の高いコンタクトホールをパタ−ニングできる事から、
従来のように移動の機械精度の高いステージやカメラを
要する事無く、また位置合わせのための時間も要せず、
コンタクトホールの微細加工性を向上出来、高精細・高
密度の液晶表示装置においても開口率が高く良好なコン
トラストを得られ、表示品位を向上できる。また、コン
タクトホール形成時、露光を行う事無く導電性薄膜及び
感光性樹脂膜間にアルカリ性溶液を浸透させる場合は勿
論の事、露光を行ったとしても導電性薄膜及び感光性樹
脂膜間にアルカリ性溶液を浸透させるきっかけを作るた
め、導電性薄膜領域の一部を露光するのみであり、その
露光時間を従来に比し短縮できる事から感光性樹脂膜の
厚膜化に拘わらず、生産性の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の液晶表示パネルを
示す一部概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のアレイ基板を示す
一部概略平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のコンタクトホール
形成工程を示し、(a)はその層間絶縁膜上にモリブデ
ン−タングステン(MoW)合金薄膜を成膜した状態を
示し、(b)はそのソース電極をパタ−ニングした状態
を示し、(c)はそのソース電極及び層間絶縁膜上に感
光性アクリル樹脂膜を成膜した状態を示し、(d)はそ
の感光性アクリル樹脂膜の露光状態を示し、(e)はそ
の感光性アクリル樹脂膜にコンタクトホールをパタ−ニ
ングした状態を示し、(f)はその画素電極をパターン
形成した状態を示す概略説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の液晶表示パネルを
示す一部概略断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のコンタクトホール
形成工程を示し、(a)はその第1及び第2の層間絶縁
膜を成膜した状態を示し、(b)はその第2の層間絶縁
膜にソース電極用コンタクトホールをパタ−ニングした
状態を示し、(c)はそのソース電極をパタ−ニングし
た状態を示し、(d)はそのソース電極及び層間絶縁膜
上に感光性アクリル樹脂膜を成膜した状態を示し、
(e)はその感光性アクリル樹脂膜の露光状態を示し、
(f)はその感光性アクリル樹脂膜にコンタクトホール
をパタ−ニングした状態を示し、(g)はその画素電極
をパターン形成した状態を示す概略説明図である。
【符号の説明】
10…液晶表示パネル 11…TFT 12…感光性アクリル樹脂膜 13…画素電極 14…アレイ基板 16…対向基板 17…液晶組成物 20…半導体層 21…ゲート絶縁膜 22…走査線 23…ゲート電極 24…層間絶縁膜 26…信号線 27…ドレイン電極 28…ソース電極 31…コンタクトホール 40…フォトマスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に所定パターンの導電性薄
    膜をパターン形成する第1の工程と、前記導電性薄膜を
    覆って絶縁性の感光性樹脂膜を成膜する第2の工程と、
    前記感光性樹脂膜を露光した後現像液に浸すことにより
    前記導電性薄膜上にコンタクトホールを形成する第3の
    工程と、前記コンタクトホールを介して前記導電性薄膜
    と接続される電極パターンを形成する第4の工程とを具
    備し、前記感光性樹脂膜と前記導電性薄膜との間の現像
    液に対する密着性が前記感光性樹脂膜と前記絶縁性基板
    との間の現像液に対する密着性よりも弱く、前記第3の
    工程において前記導電性薄膜パターンよりも小さい領域
    に露光した後前記感光性樹脂膜を現像液に浸す事を特徴
    とする薄膜素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 感光性樹脂膜の現像をアルカリ性溶液で
    行うことを特徴とする請求項1に記載の薄膜素子の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 絶縁性基板上に配置される信号線及びこ
    の信号線と交差するよう配置される走査線との交点に配
    列されるスイッチング素子の所定パターンを有する導電
    性薄膜からなる接続領域に接続されマトリクス状に配置
    される画素電極を有するアレイ基板及び、対向電極を有
    し前記アレイ基板に対向されする対向基板並びに、前記
    アレイ基板及び前記対向基板の間に封入される液晶組成
    物とを有する液晶表示装置の製造方法において、 前記絶縁性基板上に前記信号線及び前記走査線並びに前
    記スイッチング素子をパターン形成する第1の工程と、
    前記信号線及び前記走査線並びに前記スイッチング素子
    を覆って絶縁性の感光性樹脂膜を成膜する第2の工程
    と、前記感光性樹脂膜を露光した後現像液に浸すことに
    より前記導電性薄膜上にコンタクトホールを形成する第
    3の工程と、前記コンタクトホールを介して前記導電性
    薄膜と接続される電極パターンを形成する第4の工程と
    を具備し、前記感光性樹脂膜と前記導電性薄膜との間の
    現像液に対する密着性が前記感光性樹脂膜と前記絶縁性
    基板との間の現像液に対する密着性よりも弱く、前記第
    3の工程において前記導電性薄膜パターンよりも小さい
    領域に露光した後前記感光性樹脂膜を現像液に浸す事を
    特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 感光性樹脂膜の現像をアルカリ性溶液で
    行うことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9726954B2 (en) 2012-06-25 2017-08-08 Sharp Kabushiki Kaisha Active matrix substrate with thin film transistor and aperture portions, liquid crystal display device, and method for manufacturing active matrix substrate

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