JPH11217422A - エポキシ樹脂組成物及び新規エポキシ樹脂 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物及び新規エポキシ樹脂

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JPH11217422A
JPH11217422A JP18528498A JP18528498A JPH11217422A JP H11217422 A JPH11217422 A JP H11217422A JP 18528498 A JP18528498 A JP 18528498A JP 18528498 A JP18528498 A JP 18528498A JP H11217422 A JPH11217422 A JP H11217422A
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充 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脂肪族炭化水素を主成分とする溶剤を用いた
場合の相溶性に優れ、安全性や塗料用途における耐リフ
ティング性が良好であると共に、硬化物の耐衝撃性及び
耐食性に著しく優れる共に、更に低温硬化性にも著しく
優れるエポキシ樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 4−t−ブチルカテコールのジグリシジ
ルエーテルと、ポリアミド樹脂、及び、ミネラルスピリ
ットとを含有。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化時の反応性、
硬化後の硬化物の耐候性、耐食性、密着性、耐衝撃性、
耐薬品性に優れるため、塗料、成形材料、接着剤等の
他、積層板、IC封止材、LED封止材といった電子材
料等、幅広い分野に適用できる。更に、脂肪族炭化水素
を主成分とする有機溶剤との相溶性に優れる為、塗料用
途においては、低臭気かつ取り扱いの安全性に優れると
ともに、旧塗膜への再塗装(リコート性)および耐リフ
ティング性に優れる。なかでも、とりわけ耐候性を要求
される塗料及び成形材料として有用なエポキシ樹脂組成
物及び新規エポキシ樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エポキシ樹脂を主剤とする組成物
は一般的に機械物性質、耐水性、耐食性、密着性、耐化
学薬品性、耐熱性、電気特性などの優れた効果を発現す
る為、接着剤、塗料、積層板、IC封止材、成形材料等
幅広い分野で使用されている。
【0003】なかでも、塗料用途においては、通常、溶
媒に溶解させて使用するため、使用される希釈溶媒とし
ては、毒性が低く、また、補修用塗料として旧塗膜上に
塗装した場合にリフティング等の塗膜欠陥を起こさない
ものが求められている。
【0004】そこで、低毒性で、かつ、補修塗装時の耐
リフティング性に優れた希釈溶媒としてミネラルスピリ
ットに代表される脂肪族炭化水素を主成分とする溶剤が
多く使用される様になってきている。
【0005】このミネラルスピリットへの溶解性に優
れ、補修用塗料として有用なエポキシ樹脂としては、例
えば、特開平9−227825号公報には、炭化水素原
子数5以上のアルキル基を芳香核上の置換基として有す
るノボラック型樹脂と1分子中に2個以上のエポキシ基
を有するエポキシ樹脂との反応物を用いミネラルスピリ
ットに溶解した塗料組成物が開示されている。
【0006】また、一方で寒冷地や冬期に塗装を行う場
合には、低温条件下での硬化性に優れることも要求され
ている。この様な低温硬化性の良好なエポキシ樹脂系塗
料の塗膜形成法として、例えば、特公平4−29710
号公報には、ビスフェノールF型エポキシ樹脂を多官能
のノボラック樹脂で変性した多官能エポキシ樹脂を用
い、10℃以下で乾燥硬化させる方法が開示されてい
る。
【0007】一方、住宅設備関連の成形材料では、ビス
フェノールA型エポキシ樹脂硬化物が、補強材を使用し
なくとも強度に優れ、成形物の軽量化が可能となる他、
接着力、耐薬品性、成形時の寸法安定性等に優れる点か
ら、陶器や金属が使用されている分野にまで踏み込める
材料として期待されているが、紫外線の暴露に対し黄変
する欠点を有していた。これを改善すべく、例えば、特
開平6−136092公報には、水素化ビスフェノール
Aグリシジルエーテルを主剤として使用する技術が開示
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、塗料用途にお
いて、特開平9−227825号に記載のエポキシ樹脂
組成物は、塗装環境並びに塗装作業性、更に補修用塗料
として旧塗膜上に塗装した場合のリフティングの問題を
解決できるものの、得られる硬化塗膜の耐衝撃性、耐食
性、硬化性に劣るものであった。また、前述した低温条
件下での硬化性も劣るものであった。
【0009】また、特公平4−29710号公報記載の
エポキシ樹脂組成物は、低温時の反応性は改善される
が、高粘度であり、かつミネラルスピリットには溶解し
ない事から塗装時の安全性や耐リフティング性で劣ると
いう課題を有していた。
【0010】一方、住宅設備関連の成形材料用途におい
ては、特開平6−136092公報記載の水素化ビスフ
ェノールAグリシジルエーテルを主剤とする注型硬化物
は、十分な耐候性を達成できるが、汎用エポキシ樹脂の
最大の特徴である耐衝撃性に代表される物理的強度が失
われるものであった。
【0011】本発明が解決しようとする課題は、塗料用
途において、脂肪族炭化水素を主成分とする溶剤を用い
た場合の相溶性に優れる為に、取り扱いの安全性や塗料
用途における耐リフティング性が良好であると共に、硬
化物の耐衝撃性及び耐食性に著しく優れ、更に低温硬化
性をも飛躍的に向上させ、一方、成形材料用途において
耐候性に優れると共に、物理的強度も著しく良好な注型
硬化物となり得る、エポキシ樹脂組成物、及び、当該効
果を発現させる新規エポキシ樹脂を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、特定構造のエポキシ樹脂
を用いた結果、耐候性に優れ、長期的に光に暴露されて
も塗膜及び/若しくは成形物の光沢劣化や変色が少ない
エポキシ樹脂組成物および新規エポキシ樹脂を見出し、
本発明を完成するに至った。
【0013】即ち、本発明は、炭素原子数4〜18の脂
肪族炭化水素基を芳香核上の置換基として有するジヒド
ロキシベンゼン類とエピハロヒドリンとの重縮合物、又
は、該重縮合物とフェノール類及び/若しくはカルボン
酸類との重付加物であるエポキシ樹脂(A)と、硬化剤
(B)とを必須成分とすることを特徴とするエポキシ樹
脂組成物、及び、下記構造式1
【0014】
【化3】 (式中、Rは炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素基、
nは0〜50の整数をそれぞれ表わす。)で表されるこ
とを特徴とする新規エポキシ樹脂に関する。
【0015】本発明で使用する炭素原子数4〜18の脂
肪族炭化水素基を芳香核上の置換基として有するジヒド
ロキシベンゼン類とエピハロヒドリンとの重縮合物、及
び該重縮合物とフェノール類及び/若しくはカルボン酸
類との重付加物であるエポキシ樹脂(A)は、低粘度
で、低温時の硬化反応性に優れるため、冬期ないし寒冷
地における硬化性が良好となる。また脂肪族炭化水素系
有機化合物を主成分とする有機溶剤(C)に良好に溶解
されるため、当該有機溶剤(C)並びに硬化剤(B)と
組合せた塗料は環境衛生上、および塗装作業性がよく、
更に旧塗膜に塗り重ねても旧塗膜を溶解又は膨張させ
ず、いわゆるリフティング等の塗膜欠陥の発生が防止出
来、かつ耐衝撃性、耐薬品、耐食性、密着性、耐候性等
の優れた塗膜が得られる。
【0016】本発明で使用する炭素原子数4〜18の脂
肪族炭化水素基を芳香核上の置換基として有するジヒド
ロキシベンゼン類とエピハロヒドリンとの重縮合物は、
その構造が特に限定されるものではないが、例えばフェ
ノール性水酸基を芳香環上に2つ有し、かつ、該芳香環
上に脂肪族炭化水素基を置換基として有する化合物とエ
ピハロヒドリンとを反応せしめて得られる構造のものが
挙げられる。
【0017】また、芳香環上に存在する脂肪族炭化水素
基は、上記の通り炭素原子数4〜18のものであるが、
なかでも耐衝撃性、耐食性、反応性及び耐候性が良好で
ある点から炭素原子数4〜9であることが特に好まし
い。
【0018】ここで用いる脂肪族炭化水素基を芳香核上
の置換基として有するジヒドロキシベンゼン類として
は、具体的には、ブチルジヒドロキシベンゼン、ジブチ
ルジヒドロキシベンゼン、ブチルジナフトール、ジブチ
ルジナフトール、オクチルジヒドロキシベンゼン、ジオ
クチルジヒドロキシベンゼン、オクチルジナフトール、
ジオクチルジナフトール、ノニルジヒドロキシベンゼ
ン、ジノニルジヒドロキシベンゼン、ノニルジナフトー
ル、ジノニルジナフトール、ドデシルジヒドロキシベン
ゼン、ジドデシルジヒドロキシベンゼン、ドデシルジナ
フトール、ジドデシルジナフトール、オクタデシルジヒ
ドロキシベンゼン、ジオクタデシルジヒドロキシベンゼ
ン、オクタデシルジナフトール、ジオクタデシルジナフ
トール等のアルキルジヒドロキシベンゼンが挙げられ
る。これらのジヒドロキシベンゼン類は1種単独でも使
用しても良いし、2種以上を併用しても良い。また、脂
肪族炭化水素置換基の位置は任意で良い。さらに、脂肪
族炭化水素は直鎖、分岐は任意で特に限定されるもので
はない。これらの中でも、脂肪族炭化水素系有機化合物
を主成分とする有機溶剤(C)との相溶性に優れる点か
らブチルジヒドロキシベンゼン、ジブチルジヒドロキシ
ベンゼンが好ましい。
【0019】このブチルジヒドロキシベンゼン及びジブ
チルジヒドロキシベンゼンを更に詳述すれば、先ず、ブ
チルジヒドロキシベンゼンとしては、2−t−ブチルハ
イドロキノン、2−t−ブチルレゾルシン、4−t−ブ
チルレゾルシン、5−t−ブチルレゾルシン、3−t−
ブチルカテコール、4−t−ブチルカテコールが挙げら
れ、ジブチルジヒドロキシベンゼンとしては、3,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノン、2,4−ジ−t−ブチ
ルレゾルシン、2,5−ジ−t−ブチルレゾルシン、
4,5−ジ−t−ブチルレゾルシン、4,6−ジ−t−
ブチルレゾルシン、3,4−ジ−t−ブチルレゾルシ
ン、4,5−ジ−t−ブチルレゾルシンが挙げられる。
これらの中でも、ブチルジヒドロキシベンゼンとしてカ
テコール構造を有するものが好ましく、特に4−t−ブ
チルカテコールが好ましい。
【0020】次いで、上述のジヒドロキシベンゼン類
と、エピハロヒドリンと反応させてグリシジル化し目的
とする、炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素基を芳香
核上の置換基として有するジヒドロキシベンゼン類とエ
ピハロヒドリンとの重縮合物が得られる。
【0021】この場合の反応条件は、特に制限されるも
のではないが、例えば、前記ジヒドロキシベンゼンの水
酸基の1当量に対し、エピハロヒドリンを0.3〜10
当量添加し、塩基の存在下に、40〜100℃で常圧ま
たは、減圧下で、場合によっては反応溶媒として、イソ
プロピルアルコール、ブタノール等のアルコール類、ジ
オキサン等のエーテル類、ジメチルスルフォキシド、
1,3−ジメチルイミダゾリジノン等の非プロトン性極
性溶媒を用い反応を行うことが好ましい。
【0022】グリシジル化の際に用いる塩基は特に限定
されるものではなく、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化バリウム、酸化マグネシウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等が挙げられるが、なかでも水酸化カ
リウム及び水酸化ナトリウムが好ましい。また、これら
の塩基は水溶液、固形のいずれもよい。
【0023】本発明に係わるエピハロヒドリンとしては
特に限定はしないが、好ましくはエピクロルヒドリン、
β−メチルエピクロルヒドリン、エピブロモヒドリン、
β−メチルエピブロモヒドリン等が挙げられるが、なか
でも反応性の点からエピクロルヒドリンが好ましい。
【0024】この様にして得られる、炭素原子数4〜1
8の脂肪族炭化水素基を芳香核上の置換基として有する
ジヒドロキシベンゼン類とエピハロヒドリンとの重縮合
物は、さらに分子量の調整のためにフェノール類、カル
ボン酸類と重付加反応させてもよい。
【0025】この際、前記重縮合物と重付加反応させる
フェノール類、カルボン酸類は、それぞれ単独で使用し
て重付加反応させてもよいし、また、フェノール類とカ
ルボン酸類とを併用してもよい。
【0026】即ち、該重付加反応によって得られる樹脂
は、炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素基を芳香核上
の置換基として有するジヒドロキシベンゼン類とエピハ
ロヒドリンとの重縮合物と、フェノール類との重付加反
応物、該重縮合物とカルボン酸類、該重縮合物とフェノ
ール類とカルボン酸類との重付加反応物が挙げられる。
【0027】ここで使用し得るフェノール類としては、
前記したジヒドロキシベンゼン類、ビスフェノールA、
ビスフェノールF、ビスフエノールAD、テトラブロモ
ビスフェノールA等のビスフェノール類、フェノールノ
ボラック、o−クレゾールノボラック等のノボラック型
樹脂類、ジシクロペンタジエンフェノール樹脂類等の多
価フェノールが挙げられる。また、本発明においては、
この多価フェノールに1価フェノールを併用してエポキ
シ当量を調整してもよく、1価フェノールとしては、フ
ェノール、o−クレゾール等のクレゾール類、キシレノ
ール類、p−ターシャリブチルフェノール、ノニルフェ
ノール等のアルキルフェノール類が挙げられる。なかで
も、原料ジヒドロキシベンゼン類として、4−t−ブチ
ルカテコールを用いた重縮合物の場合には、更に反応さ
せるフェノール類として、4−t−ブチルカテコールが
好ましい。
【0028】ここで使用できるカルボン酸類は、特に構
造を特定されるものではなく、例えば、トール油脂肪
酸、ネオデカン酸、ひまし油脂肪酸等のモノカルボン酸
を使用してもよいが、本発明においては特に分子量調整
の点から二価以上の多価カルボン酸が好ましい。この様
な多価カルボン酸としては、例えば、アジピン酸、セバ
チン酸、ドデカン酸、テレフタル酸等のジカルボン酸の
他、乾性油、半乾性油から得られる精製植物油脂肪酸等
の高級不飽和脂肪酸を二量化した、所謂ダイマー酸等が
挙げられる。不飽和脂肪酸としては主としてC18の不飽
和脂肪酸、例えばリノール酸、リノレイン酸、オレイン
酸等が挙げられる。ダイマー酸は上記不飽和脂肪酸の二
量体を主体とするが、場合により三量体等の他のオリゴ
マーや、モノマー脂肪酸が含有されていることもある。
【0029】この重付加反応は、通常、塩基性触媒の存
在下に行われるが、具体的には、第四級オニウム塩、ホ
スフィン類、アルカリ金属水酸化物、三級アミン類等が
挙げられる。
【0030】重縮合物とフェノール類及び/又はカルボ
ン酸類との反応比率は特に制限されず、目的とするエポ
キシ当量に合わせて適宜選択できるが、特に、塗膜性能
や(C)成分への溶解性の点から重縮合物中のエポキシ
基/(フェノール類中の水酸基、カルボン酸類中のカル
ボキシル基、又は、該水酸基とカルボキシル基との合
計)=100/1〜100/85となる範囲が好まし
い。
【0031】また、重縮合物とフェノール類及び/又は
カルボン酸類との重付加物であるエポキシ樹脂(A)の
エポキシ当量は特に制限されるものではないが、塗料用
途における塗膜の耐衝撃性、耐食性等の点から、エポキ
シ当量140〜5000g/eqであることが好まし
い。
【0032】この様にして得られるエポキシ樹脂(A)
は、特に分子構造が特定されるものではないが、なかで
も、下記構造式1
【化4】 (式中、Rは炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素基、
nは0〜50の整数をそれぞれ表わす。)で表されるも
の、及び、下記構造式2
【化5】 (式中、Rは炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素基、
Xは2価フェノール残基、nは0〜50の整数、mは0
〜50の整数をそれぞれ表わす。)で表されるものが、
本発明の効果が顕著なものとなり好ましい。
【0033】本発明のエポキシ樹脂組成物は、エポキシ
樹脂成分として詳述した(A)成分のみならず、更に他
のエポキシ樹脂(E)を配合してもよい。使用し得る他
のエポキシ樹脂としては、特に制限されるものではない
が、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキ
シ樹脂、テトラブロモビスフェノールA型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペ
ンタジエン型エポキシ樹脂、o−クレゾールノボラック
型エポキシ樹脂の他、ネオペンチルグリコールジグリシ
ジルエーテル等の脂肪族アルコールエーテル型エポキシ
樹脂、セカンダリーブチルフェノールグリシジルエーテ
ル等のアルキルフェノール型エポキシ樹脂、ウンデカン
酸グリシジルエステル等の高級脂肪酸エステル型エポキ
シ樹脂等が挙げられる。とりわけ、脂肪族アルコールエ
ーテル型エポキシ樹脂、アルキルフェノール型エポキシ
樹脂、高級脂肪酸エステル型エポキシ樹脂等が低粘度で
作業性が飛躍的に向上する点から好ましい。
【0034】本発明の樹脂組成物で必須の成分として使
用される硬化剤(B)は、従来からエポキシ樹脂用硬化
剤として通常使用されているものが特に制限なく利用出
来るが、例えば、ポリアミド樹脂類、フェノールノボラ
ック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、炭素原子数4〜
18の脂肪族炭化水素基を芳香核上の置換基として有す
るフェノールノボラック樹脂、ポリアミン類、ポリカル
ボン酸類、ポリカルボン酸無水物類、イミダゾール類、
ジシアンジアミド類、ケチミン類等が挙げられる。
【0035】本発明の新規エポキシ樹脂、エポキシ樹脂
組成物を塗料用途に用いる場合は、これらのなかでも脂
肪族炭化水素系有機化合物を主成分とする有機溶剤
(C)との相溶性の点から、炭素原子数4〜18の脂肪
族炭化水素基を芳香核上の置換基として有するジヒドロ
キシベンゼン類、同フェノールノボラック樹脂、およ
び、相溶性、耐衝撃性、反応性、密着性、耐食性、耐湿
性等の塗膜性能に著しく優れる点からポリアミド樹脂が
好ましい。また、特筆すべきは、通常、低温での硬化反
応が極めて困難なポリアミド樹脂であっても、本発明で
は低温条件下で極めて良好な硬化性を発現することであ
る。
【0036】このポリアミド樹脂としては特に制限され
るものではないが、脂肪族炭化水素系有機化合物を主成
分とする有機溶剤(C)との相溶性の点から、脂肪族系
多官能性アミンと脂肪族カルボン酸とから形成されるも
のが好ましく、脂肪族系多官能性アミンとして、ペンタ
エチレンヘキサミン、テトラエチレンペンタミン、トリ
エチレンテトラミン、ジエチレントリアミン等が挙げら
れる。また、脂肪族カルボン酸としては、トール油脂肪
酸などの、リノレン酸、リノール酸等からなるダイマー
酸等が挙げられる。
【0037】また、塗料用途において、必要に応じて硬
化促進剤(D)を併用してもよく、具体的には、2,
4,6−トリ(ジメチルアミノメチル)フェノール、ベ
ンジルジメチルアミン、DBU等の第三級アミン類、2
メチル4エチルイミダゾール等のイミダゾール類、トリ
フェニルフォスフィン等のフォスフィン類が挙げられ
る。
【0038】本発明の組成物は、塗料用途としては既述
した通り脂肪族炭化水素系有機化合物を主成分とする有
機溶剤(C)を用いることが好ましい。既に詳述した通
り、本発明では該有機溶剤(C)を配合した際の相溶性
が極めて良好であるため、塗装時の安全性や耐リフティ
ング性を高めることができる。
【0039】この有機溶剤(C)としては、例えば、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン等のア
ルカン、シクロヘキサン、デカリン等のシクロアルカ
ン、及び/若しくは、これらを主成分とする、工業用ガ
ソリンであるJIS K 2201の4号(ミネラルス
ピリット:引火点30℃以上、50%留出温度180℃
以下、蒸留終点205℃以下)、工業用ガソリンJIS
K 2201の5号(クリーニングソルベント:引火
点38℃以上、50%留出温度180℃以下、蒸留終点
210℃以下)等の有機溶剤が挙げられる。
【0040】これらのなかでも引火点が高く塗装環境が
良好である点また、補修用塗料として使用した場合のリ
フティング等、塗膜欠陥の防止効果が良好である点から
JIS K 2201の4号またはJIS K 220
1の5号が好ましい。
【0041】脂肪族炭化水素系有機化合物を主成分とす
る有機溶剤(C)の使用量としては特に制限されるもの
ではなく、寧ろ優れた相溶性を有する為に、所望の固形
分含量に設定できるものであるが、特に塗料用組成物と
しては、塗装作業性の点から組成物中の不揮発分(フィ
ラー等の添加剤を除く樹脂成分)の含有率で50〜98
重量%であることが好ましい。
【0042】また、塗料用途においては、脂肪族炭化水
素系有機化合物を主成分とする有機溶剤(C)のみなら
ず、必要に応じ本発明の効果を損なわない範囲で、従来
からエポキシ樹脂用溶剤として通常使用されているその
他の有機溶剤を併用してもよい。その他の有機溶剤とし
ては、例えばトルエン等の芳香族炭化水素系、メチルエ
チルケトン等のケトン類、1−ブタノール等のアルコー
ル類、ブチルセロソルブ等のエステル類等が挙げられ
る。
【0043】塗料用途における本発明のエポキシ樹脂組
成物は、必要に応じ、防錆顔料、着色顔料、体質顔料な
どの各種フィラーや各種添加剤等を配合することが好ま
しい。前記防錆顔料としては亜鉛粉末、リンモリブテン
酸アルミニウム、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、ク
ロム酸バリウムあるいはアルミニウム、グラファイト等
の鱗片状顔料が、着色顔料としてはカーボンブラック、
酸化チタン、硫化亜鉛、ベンガラ、体質顔料としては硫
酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク、カオリン等が代
表的なものとして挙げられる。これらのフィラー量は塗
料組成物中約20〜70重量%の範囲が好ましい。
【0044】前記添加剤としては、例えばハジキ防止
剤、ダレ止め剤、流展剤、消泡剤、硬化促進剤、紫外線
吸収剤、光安定剤等が代表的なものとして挙げられる。
とりわけ、紫外線吸収剤、光安定剤を適切に添加するこ
とは耐候性を向上する意味で効果がある。
【0045】また、塗料用途においては、既述の通り、
脂肪族炭化水素系有機化合物を主成分とする有機溶剤
(C)との相溶性、相溶性、耐衝撃性、反応性、密着
性、耐食性、耐湿性等の塗膜性能、及び、低温での硬化
性にも優れるものであるが、特に長期にわたって紫外線
に暴露された際の着色が少ない、いわゆる耐候性に優れ
ることにより、トップコートが必要なくなる、塗装から
の経過時間によらず良好に上塗りが可能な、インターバ
ルフリー塗料として利用できる等、非常に有用である。
また、トップコートとしてウレタン系塗料を更に塗工す
る場合においても、その密着性に優れたものとなる。
【0046】一方、本発明による組成物を成形材料とし
て使用する際には、特に有機溶剤は必要ない。硬化剤と
しては、既に詳述した硬化剤のいずれも使用できるが、
とりわけ無色の硬化物が要求される住宅設備関連分野に
用いられる成形材料においては、特に脂肪族ポリアミ
ン、及び/若しくは脂肪族ポリカルボン酸無水物が好ま
しい。
【0047】脂肪族ポリアミンとしては特に限定される
ものではないが、硬化物の機械的性質の面から、脂環式
ポリアミンが好ましい。脂環式ポリアミンとしては、イ
ソホロンジアミン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘ
キサン(1,3−BAC)、ノルボルナンジアミン、ビ
ス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン等
が挙げられる。エポキシ樹脂との反応性制御、および配
合比を調整する目的で、これらの脂環式ポリアミンを混
合しても良く、またマニッヒ変性、エポキシ変性、アク
リロニトリル変性等、種々の変性を加えても良い。
【0048】また、脂肪族ポリカルボン酸無水物につい
ても同様に特に限定されるものではないが、混練時の作
業性、硬化物の機械的性質の面から、脂環式酸無水物が
好ましい。脂環式酸無水物としてはヘキサヒドロ無水フ
タル酸、2−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、3−メ
チルヘキサヒドロ無水フタル酸等が挙げられ、これらを
混合して用いることにより、更に硬化物の耐候性や機械
的性質の改善を図ることも可能である。
【0049】脂環式ポリカルボン酸無水物を硬化剤とし
て使用する場合、加熱硬化が一般的な硬化手段であり、
硬化促進剤の添加が必須である。硬化促進剤としては、
第3級アミン類、イミダゾール類、イミダゾリン類、フ
ォスフィン類が挙げられる。
【0050】成形材料用途においては、必要に応じ各種
フィラーや各種添加剤等を使用することが望ましい。と
りわけ無色の硬化物が要求される住宅設備関連分野にお
いて使用できるフィラーとしては、シリカ、チタン白、
炭酸カルシウム、水酸化アルミ等が代表的なものとして
挙げられるが、これらに制限されるものではなく、大理
石調の模様を形成するなどの目的で、種々のフィラーを
混合して使用することも可能である。
【0051】添加剤としては、必要に応じ、前記塗料用
途の添加剤の他、帯電防止剤、難燃剤、防かび剤、抗菌
剤、シランカップリング剤等が挙げられる。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、実施例中「部」、「%」は重量基準であ
る。
【0053】実施例1[4−ターシャリブチルカテコー
ルとエピクロルヒドリンとの重縮合物の合成] 温度計、適下ロート、冷却管、撹拌機、邪魔板を備え
た、下部に分液コック付きの2リットルのセパラブルフ
ラスコに、4−ターシャリブチルカテコール200g、
エピクロルヒドリン560g、イソプロピルアルコール
150gを仕込、撹拌、溶解させ、40℃に加熱した。
その後適下ロートより、20%水酸化ナトリウム水溶液
の 530gを3時間かけて適下した。適下終了後30
分間撹拌を続け、反応を完結させた。その後撹拌を停止
し静置し、下層の食塩水を分液し除いた。次に、過剰の
エピクロルヒドリン、イソプロピルアルコール、水を蒸
留回収した。得られた粗樹脂をトルエン335gで溶解
させ、5%水酸化ナトリウム水溶液を50g加え、80
℃、3時間撹拌した。その後水洗により生成した塩、及
びアルカリを油水分離させて、除去し、脱水、濾過を経
てトルエンを蒸留回収させてエポキシ樹脂(a)を得
た。
【0054】このエポキシ樹脂(a)につき13C−核磁
気共鳴スペクトルおよび、質量分析スペクトルを測定
し、それぞれ図1及び図2に示した。また赤外吸収スペ
クトルの測定での特異吸収を図3及び次に示す。 3050〜2850cm-1;メチン基、メチレン基、メ
タン基 1600,1500cm-1;ベンゼン環 1260cm-1;エーテル結合 920cm-1;オキシラン環基 750cm-1;オルソ置換ベンゼン環 このエポキシ樹脂(a)のエポキシ当量は226g/e
q、粘度2,500mPa・s(25℃)であった。
【0055】実施例2 エピクロルヒドリンの量を100g用いるように変更し
た以外は実施例1と同様にしてエポキシ樹脂(b)を得
た。赤外吸収スペクトルの測定での特異吸収を次に示し
す。 3050〜2850cm-1;メチン基、メチレン基、メ
タン基 1600,1500cm-1;ベンゼン環 1260cm-1;エーテル結合 920cm-1;オキシラン環基 750cm-1;オルソ置換ベンゼン環 このエポキシ樹脂(b)のエポキシ当量は417g/e
qの半固形の樹脂であった。
【0056】実施例3 エピクロルヒドリンを334g用いるように変更した以
外は合成例1と同様にしてエポキシ樹脂(c)を得た。
赤外吸収スペクトルの測定での特異吸収を次に示しす。 3050〜2850cm-1;メチン基、メチレン基、メ
タン基 1600,1500cm-1;ベンゼン環 1260cm-1;エーテル結合 920cm-1;オキシラン環基 750cm-1;オルソ置換ベンゼン環 このエポキシ樹脂(c)のエポキシ当量は276g/e
q、粘度25,100mPa・s(25℃)の樹脂であ
った。
【0057】実施例4[4−ターシャリブチルカテコー
ルとエピクロルヒドリンとの重縮合物とフェノール類と
の重付加物の合成] 温度計、冷却管、撹拌器、邪魔板を備えた、2リットル
のセパラブルフラスコに、合成例1で得られたエポキシ
樹脂(a)300gと、4−ターシャリブチルカテコー
ル5gを仕込、撹拌、溶解させ、80℃に加熱した。そ
こにテトラメチルアンモニウムクロライド50%水溶液
を全樹脂量に対し100ppm添加し、140℃で4時
間加熱してエポキシ樹脂(d)を得た。赤外吸収スペク
トルの測定での特異吸収を次に示しす。 3050〜2850cm-1;メチン基、メチレン基、メ
タン基 1600,1500cm-1;ベンゼン環 1260cm-1;エーテル結合 920cm-1;オキシラン環基 750cm-1;オルソ置換ベンゼン環 このエポキシ樹脂(d)のエポキシ当量は370g/e
qの樹脂であった。
【0058】実施例5 エポキシ樹脂(a)と反応させる4−ターシャリブチル
カテコールを、ジシクロペンタジエンフェノール樹脂
(日本石油化学社製 日石特殊フェノールDPP−M)
10gに変更した以外は合成例4と同様にしてエポキシ
樹脂(e)を得た。赤外吸収スペクトルの測定での特異
吸収を次に示しす。 3050〜2850cm-1;メチン基、メチレン基、メ
タン基 1600,1500cm-1;ベンゼン環 1260cm-1;エーテル結合 920cm-1;オキシラン環基 750cm-1;オルソ置換ベンゼン環 このエポキシ樹脂(e)のエポキシ当量は375g/e
qの樹脂であった。
【0059】実施例6[4−ターシャリーブチルカテコ
ールとエピクロルヒドリンとの重縮合物とカルボン酸類
との重付加物の合成] 温度計、冷却管、撹拌器、邪魔板を備えた、2リットル
のセパラブルフラスコに、合成例1で得られたエポキシ
樹脂(a)300gと、カルボン酸類としてのダイマー
酸(ハリマ化成社製 商品名ハリダイマー#250、酸
当量 290g/eq)75gを仕込み、撹拌、溶解さ
せ、80℃に加熱した。そこにトリエチルアミンを全樹
脂量に対し100ppm添加し、130℃で6時間加熱
してエポキシ樹脂(f)を得た。赤外吸収スペクトルの
測定での特異吸収を次に示しす。 3050〜2850cm-1;メチン基、メチレン基、メ
タン基 1740cm-1;エステル結合 1600,1500cm-1;ベンゼン環 1260cm-1;エーテル結合 920cm-1;オキシラン環基 750cm-1;オルソ置換ベンゼン環 このエポキシ樹脂(f)のエポキシ当量は360g/e
q、粘度は6000mPa・sであった。
【0060】比較例1[比較用、変性エポキシ樹脂の合
成] 温度計、撹拌機及び冷却管を取り付けた反応器にミネラ
ルスピリット(不揮発分として60%となる量)となる
ようにノニルフェノールノボラック樹脂を溶解させ、
「EPICLON 850」(大日本インキ化学工業
(株)製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂:エポキシ
当量=188g/eq、粘度12,500mPa・s)
を、(エポキシ樹脂のモル数)/(ノボラック樹脂のフ
ェノール性水酸基数)の比を、1.5/2になるように
仕込み、水酸化カリウムを全樹脂料に対して0.01%
添加し150℃でエポキシ当量が680g/eq(固形
分値)となるまで、撹拌しながら反応させた。その後4
0℃に冷却した。得られた変性エポキシ樹脂(g)のエ
ポキシ当量は685g/eqであり、ワニス性状は透明
であった。
【0061】[エポキシ樹脂の脂肪族炭化水素系有機化
合物を主成分とする有機溶剤への溶解性の評価] 実施例7〜18及び比較例2、3 実施例1〜5、28及び比較例1で得られたエポキシ樹
脂に、硬化剤として「ラッカマイド N−153−IM
65」(大日本インキ化学工業(株)製、ポリアミド樹
脂:活性水素当量=470)を当量配合し、この各樹脂
組成物の脂肪族系有機溶剤への溶解性をテストした。結
果を表−1に示す。
【0062】比較例4、5 「EPICLON 850」(h)(大日本インキ化学
工業(株)製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂:エポ
キシ当量=188g/eq、粘度12500mmPa・
S(25℃))に、実施例1〜5と同様にポリアミド樹
脂を配合し脂肪族系有機溶剤への溶解性をテストした。
テスト結果を表−1に示す。 比較例6,7 低温硬化性に優れる樹脂として、特公平4−29710
記載樹脂である「EPICLON 5100」(i)
(大日本インキ化学工業(株)製、:エポキシ当量=1
86g/eq、粘度12400mmPa・S(25
℃))に、実施例1〜5と同様にポリアミド樹脂を配合
し脂肪族系有機溶剤への溶解性をテストした。テスト結
果を、表−1に示す。
【0063】ここで、70%溶液の低温溶解性と溶解度は
以下の方法で評価した。 [70%溶液の低温溶解性]樹脂組成物(a)〜(i)の
70部に対して、脂肪族炭化水素系有機溶剤を30部の
割合で用いてエポキシ樹脂組成物を調製し、この樹脂溶
液を、5℃で24時間静置し、透明性を判定。 ○:透明 ×:白濁
【0064】[溶解度]樹脂組成物(a)〜(i)に、
各脂肪族炭化水素系有機溶剤をそれぞれ加え、白濁に要
する溶剤の重量を求め、次式により算出した。
【0065】
【式1】 但し、希釈価=1000となるまで溶剤を加えても透明な場
合は1000↑と示す。
【0066】
【表1】
【0067】表−1からも明かな通り、実施例7〜18
及び、比較例2、3は透明性が良く、(すなわち、脂肪
族系有機溶剤によく溶解し)貯蔵安定性が良かった。
【0068】一方、比較例4〜7は白濁し、溶媒への溶
解性が悪く塗料用として実用上、使用出来ないものであ
った。すなわち、脂肪族系有機溶剤が使用できないもの
である。
【0069】[塗料用途における評価]次に、実施例6
〜18で得られたワニス(各脂肪族炭化水素系有機溶剤
による70%溶液)につき、表−2に示す成分を配合し、
塗料を調整した。この塗料の乾燥性、硬化性(塗膜硬化
速度試験機による)、及び塗膜の、耐食性(塩水噴霧試
験)、耐薬品性(10%NaOH水溶液、10%塩酸水
溶液浸漬試験)、耐衝撃性(デュポン式衝撃試験)、耐候
性(色差、光沢)及び上塗り性(碁盤目試験、屈曲性)
の試験をし、その結果を表−2下欄に示した。
【0070】比較例2、3で得られたワニス(各脂肪族
炭化水素系有機溶剤による70%溶液)に、また比較例6
については脂肪族炭化水素系有機溶剤にて希釈出来なか
ったが、硬化速度を比較するために、希釈溶媒をトルエ
ン(70%溶液)としてワニス調整をした。表−3にそれ
ぞれ示す成分を配合し、塗料を調整した。この塗料の乾
燥性、硬化性(塗膜硬化速度試験機による)、及び塗膜
の、耐食性(塩水噴霧試験)、耐薬品性(10%NaO
H水溶液、10%塩酸水溶液浸漬試験)、耐衝撃性(デ
ュポン式衝撃試験)、耐候性(色差、光沢)及び上塗り
性(碁盤目試験、屈曲性)の試験をし、その結果を表−
3下欄に示した。
【0071】尚、各評価試験は以下の方法に従って行っ
た。
【0072】[塗装状態]注3)3本ロールミルで塗料
の粘度95±5KU(25℃)に調整した後、20℃、3時
間放置し、塗料状態を観察した。 ○:異常なし。 ×:ワニス分離。
【0073】[耐食性及び耐薬品性]調整した塗料を、
冷間熱延鋼板:JIS,G,3141(SPCC,S
B)、0.8×70×150mmのサンドペーパー#2
40表面処理板にバーコーターにて膜厚40μになるよ
うに塗布し、25℃、7日間乾燥させ試験片を作製。次
いで、JIS K5400−7,8に準拠して塩水噴霧
試験(300時間)した。また、前記試験片に10%Na
OH、10%HClの薬液に、夫々25℃、7日間浸漬
した。 ○:異常なし、錆なし。 △:フクレ発生、錆なし。 ×:著しいフクレ、錆発生。 [耐衝撃性] JIS K5400−7,8に準拠してデュポン式衝撃
試験を実施した。 ◎:50cm異常なし。 ○:45cmまで異常なし。 △:40cmまで異常なし。 ×:35cmまで異常なし。 ××:30cm以下。
【0074】[乾燥性及び硬化性]調整した塗料を、ガ
ラス板にドクターブレードにて膜厚40μにまるように
塗布し、塗膜硬化速度試験機にて、5℃、25℃でそれ
ぞれの温度にて、乾燥、硬化時間を測定。 [耐候性]屋外暴露6ヶ月後の実施例および比較例の色
差、光沢(60度グロス)について測定した。
【0075】[上塗り性試験]各実施例及び比較例で得
られた試験片を屋外暴露6ヶ月後、ウレタン系塗料を上
塗りし、碁盤目試験及び屈曲試験を行った。 碁盤目試験:JIS K 5400に準拠。 屈曲試験:JIS K 5400に準拠。
【0076】
【表2】
【0077】
【表3】
【0078】表−2からも明らかの通り、本発明の塗料
組成物である実施例7〜18は、いずれも塗料安定性が
よく乾燥性、硬化性に優れ、また得られる塗膜は耐食
性、耐衝撃性、耐薬品性、耐候性、上塗り性ともに優れ
ていた。
【0079】また、実施例7〜18の塗料を塩ゴム系旧
塗膜(1ヶ年間屋外曝露したもの)及びアルキド樹脂系
旧塗膜(1ヶ年間屋外曝露したもの)にそれぞれ塗布
し、5時間後観察したところ異常は全く認められなかっ
た。同様にしてキシレン/トルエンの混合溶媒を使用し
たビスフェノールA型エポキシ樹脂塗料を塗布した場
合、旧塗膜がいずれもリフティングした。
【0080】[成形材料としての評価]以下の各実施例
19〜31及び比較例7〜12で得られた注型硬化物に
ついて、以下の方法に従って、耐候性及び物理的強度を
評価した。 耐候性 JIS B 7753に準拠したサンシャインウェザロ
メーターにて、JISD 0205の試験条件で100
時間の耐候性試験を行い、試験前後の色差を測定した。
結果を表−7、表−8、表−9、表−10に示した。
【0081】物理的強度 JIS K 6911の試験方法に従い、実施例16〜
29及び比較例12〜14について成形物のシャルピー
衝撃強度を測定し耐衝撃性を評価した。結果を表−7、
表−8、表−9、表−10に示した。
【0082】実施例19〜22(脂環式アミン硬化剤を
用いた場合) 実施例1〜4の樹脂に対し、硬化剤としてイソホロンジ
アミンを当量配合し、表−4に示す成分を配合し、ホモ
ミキサーで十分に混練した後、厚み5mmの型枠に注
入、110℃、30分間、加熱硬化して目的の注型硬化
物を得た。
【0083】実施例23(脂環式アミン硬化剤を用いた
場合) 実施例1の樹脂(a)に対して「EPICLON 85
0」を等量配合したエポキシ樹脂(l)に対して、実施
例19と同様に注型硬化物を得た。
【0084】実施例24(脂環式アミン硬化剤を用いた
場合) 実施例1の樹脂(a)に対して「EPICLON 72
0」を等量配合したエポキシ樹脂(m)に対して、実施
例19と同様に注型硬化物を得た。
【0085】実施例25(脂環式アミン硬化剤を用いた
場合) 実施例28の樹脂(f)に対して実施例19と同様に注
型硬化物を得た。
【0086】比較例7(脂環式アミン硬化剤を用いた場
合) 「EPICLON 850」(h)に対し、実施例19
と同様に注型硬化物を得た。
【0087】比較例8(脂環式アミン硬化剤を用いた場
合) 「EPICLON 850」に対し、紫外線吸収剤2−
(5−メチル−2−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾ
ール)を0.5wt%添加したエポキシ樹脂配合物
(n)に対して、実施例19と同様に注型硬化物を得
た。
【0088】比較例9(脂環式アミン硬化剤を用いた場
合) 水素化ビスフェノールAジグリシジルエーテル(o)に
対して、実施例16と同様に注型硬化物を得た。
【0089】
【表4】
【0090】
【表5】
【0091】表−4、表−5から明らかな通り、実施例
19〜25は、いずれも優れた耐候性および衝撃強度を
示した。
【0092】実施例26〜29(脂環式酸無水物硬化剤
を用いた場合) 実施例1〜4の樹脂に対し、硬化剤として「EPICL
ON B−650」(大日本インキ化学工業(株)製、
脂環式酸無水物硬化剤、酸無水物当量=170g/e
q)を当量配合し、硬化促進剤として、三級アミンを1
phr添加したものをワニスとし、表−9に示す成分を
配合し、ホモミキサーで十分に混練した後、厚み5mm
の型枠に注入、140℃、3.5時間、加熱硬化して目
的の注型硬化物を得た。
【0093】実施例30(脂環式酸無水物硬化剤を用い
た場合) 実施例1の樹脂(a)に対して「EPICLON 85
0」を等量配合したエポキシ樹脂(l)に対して、実施
例26と同様に注型硬化物を得た。
【0094】実施例31(脂環式酸無水物硬化剤を用い
た場合) 実施例1の樹脂(a)に対して「EPICLON 72
0」を等量配合したエポキシ樹脂(m)に対して、実施
例26と同様に注型硬化物を得た。
【0095】実施例32(脂環式酸無水物硬化剤を用い
た場合) 実施例28の樹脂(f)に対して実施例26と同様に注
型硬化物を得た。
【0096】比較例10(脂環式酸無水物硬化剤を用い
た場合)「EPICLON 850」(h)に対し、実
施例22と同様に注型硬化物を得た。
【0097】比較例11(脂環式酸無水物硬化剤を用い
た場合) 「EPICLON 850」に対し、紫外線吸収剤2−
(5−メチル−2−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾ
ール)を0.5wt%添加したエポキシ樹脂配合物
(n)に対して、実施例26と同様に注型硬化物を得
た。
【0098】比較例12(脂環式酸無水物硬化剤を用い
た場合) 水素化ビスフェノールAジグリシジルエーテル(o)に
対して、実施例22と同様に注型硬化物を得た。
【0099】
【表6】
【0100】
【表7】
【0101】表−6、表−7から明らかな通り、実施例
26〜32は、いずれも優れた耐候性および衝撃強度を
示した。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、塗料用途において、脂
肪族炭化水素を主成分とする溶剤を用いた場合の相溶性
に優れる為に、取り扱いの安全性や塗料用途における耐
リフティング性が良好であると共に、硬化物の耐衝撃性
及び耐食性に著しく優れ、更に低温硬化性をも飛躍的に
向上させる一方、成形材料用途において耐候性に優れる
と共に、物理的強度も著しく良好な注型硬化物となり得
る、エポキシ樹脂組成物、及び、当該効果を発現させる
新規エポキシ樹脂を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1で得られたエポキシ樹脂
(a)の13C−核磁気共鳴スペクトルのチャート図であ
る。
【図2】図2は、実施例1で得られたエポキシ樹脂
(a)の質量分析スペクトルのチャート図である。
【図3】図3は、実施例1で得られたエポキシ樹脂
(a)の赤外吸収スペクトルのチャート図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 59/50 C08G 59/50 C08L 63/00 C08L 63/00 Z

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素基
    を芳香核上の置換基として有するジヒドロキシベンゼン
    類とエピハロヒドリンとの重縮合物、又は、該重縮合物
    とフェノール類及び/若しくはカルボン酸類との重付加
    物であるエポキシ樹脂(A)と、硬化剤(B)とを必須
    成分とすることを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 エポキシ樹脂(A)が、炭素原子数4〜
    18の脂肪族炭化水素基を芳香核上の置換基として有す
    るジヒドロキシベンゼン類とエピハロヒドリンとの重縮
    合物を、更にジヒドロキシベンゼン類及び/又はカルボ
    ン酸類と重付加反応させたものである請求項1記載の組
    成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂(A)が、エポキシ当量1
    40〜5,000g/eqのものである請求項1記載の
    組成物。
  4. 【請求項4】 炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素基
    を芳香核上の置換基として有するジヒドロキシベンゼン
    類とエピハロヒドリンとの重縮合物が、4−ターシャリ
    ブチルカテコールと、エピハロヒドリンとの重縮合物で
    ある請求項1又は2記載の組成物。
  5. 【請求項5】 エポキシ樹脂(A)が、4−ターシャリ
    ブチルカテコールと、エピハロヒドリンとの重縮合物
    を、更に4−ターシャリブチルカテコールと重縮合した
    ものである請求項2又は3記載の組成物。
  6. 【請求項6】 炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素基
    を芳香核上の置換基として有するジヒドロキシベンゼン
    類とエピハロヒドリンとの重縮合物、又は、該重縮合物
    とフェノール類及び/若しくはカルボン酸類との重付加
    物であるエポキシ樹脂(A)及び硬化剤(B)に加え、
    更に脂肪族炭化水素系有機化合物を主成分とする有機溶
    剤(C)を含有する請求項1〜5の何れか一つに記載の
    組成物。
  7. 【請求項7】 有機溶剤(C)が、脂肪族炭化水素系有
    機化合物と芳香族系炭化水素系有機化合物との混合溶剤
    であり、かつ、それぞれの存在比が、前者/後者=90
    /10〜40/60重量部となる範囲である請求項6記
    載の組成物。
  8. 【請求項8】 組成物中の不揮発分含有量が50〜98
    重量%となる範囲である請求項6又は7記載の組成物。
  9. 【請求項9】 炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素基
    を芳香核上の置換基として有するジヒドロキシベンゼン
    類とエピハロヒドリンとの重縮合物、又は、該重縮合物
    とフェノール類及び/若しくはカルボン酸類との重付加
    物であるエポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)に加え、更
    に硬化促進剤(D)を含有する請求項1〜8の何れか一
    つに記載の組成物。
  10. 【請求項10】 炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素
    基を芳香核上の置換基として有するジヒドロキシベンゼ
    ン類とエピハロヒドリンとの重縮合物、又は、該重縮合
    物とフェノール類及び/若しくはカルボン酸類との重付
    加物であるエポキシ樹脂(A)と、硬化剤(B)に加
    え、更に他のエポキシ樹脂(E)を含有することを特徴
    とする請求項1〜10の何れか一つに記載のエポキシ樹
    脂組成物。
  11. 【請求項11】 硬化剤(B)がポリアミド樹脂である
    請求項1〜11記載の何れか一つに記載の組成物。
  12. 【請求項12】 硬化剤(B)が脂肪族ポリアミンであ
    る請求項1〜11記載の何れか一つに記載の組成物。
  13. 【請求項13】 硬化剤(B)が脂肪族ポリカルボン酸
    無水物である請求項1〜5、9、11の何れか一つに記
    載の組成物。
  14. 【請求項14】 下記構造式1 【化1】 (式中、Rは炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素基、
    nは0〜50の整数をそれぞれ表わす。)で表されるこ
    と特徴とする新規エポキシ樹脂。
  15. 【請求項15】 下記構造式2 【化2】 (式中、Rは炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素基、
    Xは2価フェノール残基、nは0〜50の整数、mは0
    〜50の整数をそれぞれ表わす。)で表されること特徴
    とする新規エポキシ樹脂。
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