JPH11215879A - 電動機駆動装置 - Google Patents

電動機駆動装置

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JPH11215879A
JPH11215879A JP10016645A JP1664598A JPH11215879A JP H11215879 A JPH11215879 A JP H11215879A JP 10016645 A JP10016645 A JP 10016645A JP 1664598 A JP1664598 A JP 1664598A JP H11215879 A JPH11215879 A JP H11215879A
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JP
Japan
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resin substrate
metal substrate
current phase
circuit
substrate
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JP10016645A
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English (en)
Inventor
Masaaki Yabe
正明 矢部
Tomoo Yamada
倫雄 山田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成であって容易に製作でき生産性が
よく安価であり、直流ブラシレス電動機の構造を簡略化
し、小型化できる電動機駆動装置を得る。 【解決手段】 電流検出器等を使用しない直流ブラシレ
ス電動機の電動機駆動装置において、インバータ主回路
23を構成した発熱性素子35を金属基板31に装備す
る。また、インバータ制御回路24及び電流位相検出回
路25を装備した樹脂基板1の空所29に、金属基板3
1を嵌合し金属基板31を併合した平板状に構成する。
そして、金属基板31及び樹脂基板1それぞれの回路相
互を電気的接続手段37により接続する。これにより、
インバータ主回路23、インバータ制御回路24及び電
流位相検出回路25を一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電流検出器等を
使用しない直流ブラシレス電動機の電動機駆動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図9〜図11は、従来の電動機駆動装置
を示す図で、図9は平面図、図10は図9の正面図、図
11は図9の装置の電気的素子類の接続を概念的に示す
回路図である。図において、1は樹脂基板、2は樹脂基
板1において半田付けされたトランジスタモジュール、
3はトランジスタモジュール2に固定さたヒートシン
ク、4は樹脂基板1において半田付けされたプリドライ
ブIC、5は樹脂基板1において半田付けされたマイク
ロプロセッサである。
【0003】6〜10はそれぞれインバータ制御回路素
子で、樹脂基板1において半田付けされている。11〜
14はそれぞれ電流位相検出回路素子で、樹脂基板1に
おいて半田付けされている。16は後述する電流検出器
を接続するための接続端子、17は外部からマイクロプ
ロセッサ5へ速度指令などの制御信号を入出力するため
の制御信号入出力端子、18は直流ブラシレス電動機1
9へ接続するためのインバータ出力端子、20は直流電
源21からの電力を回路に入力するための入力端子であ
る。
【0004】22は前述の電気的素子類を接続する半
田、23はトランジスタモジュール2他からなるインバ
ータ主回路、24はプリドライブIC4とマイクロプロ
セッサ5とインバータ制御回路素子6〜10等からなる
インバータ制御回路、25は電流位相検出回路素子11
〜14等からなる電流位相検出回路、26は端子27に
よって電流位相検出回路25に接続された電流検出器
(CT)、28はインバータ主回路23、インバータ制
御回路24及び電流位相検出回路25によって構成され
た電動機駆動装置である。
【0005】従来の電動機駆動装置は上記のように構成
され、電流検出器(CT)26により検出された電流を
電流位相検出回路25によって電流位相を測定する。そ
して、その測定結果に基づいてインバータ制御回路24
によりトランジスタモジュール2を駆動し直流ブラシレ
ス電動機19へ電力を供給するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
動機駆動装置において、電流位相の検出に電流検出器
(CT)26、すなわちCTなどの電流センサが使用さ
れるため、直流ブラシレス電動機19の内部又は外部に
電流センサ他の付帯器機を設ける必要がある。したがっ
て、電動機駆動装置及び直流ブラシレス電動機ともに構
造が複雑化し、装置体積が増大し、製造費が嵩むという
問題点があった。
【0007】なお、トランジスタモジュール2は次に述
べるようにして樹脂基板1へ装着される。すなわち、プ
リドライブIC4等の電子部品が樹脂基板1において半
田付けにより接続される。そして、その後にトランジス
タモジュール2の接続端子が樹脂基板1において半田付
けされて装備されるので製造費が増加する。
【0008】また、トランジスタモジュール2の接続用
端子、パッケージ等の材料費はトランジスタモジュール
2全体の費用に占める割合が大きいために費用が上昇す
る。また、インバータ主回路23内に高電圧の回路部が
存在し、配線パターン間の距離は絶縁を確保するために
電圧差に比例した配線導体パターン間距離が必要とな
る。したがって、樹脂基板1の面積が増大し、また製造
費が増すことになる。
【0009】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、簡易な構成であって容易に製作
できる直流ブラシレス電動機用の電動機駆動装置を得る
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電動機駆
動装置においては、直流ブラシレス電動機の通電停止直
後に電流位相検出回路によって相電流位相を検出し、そ
の相電流位相検出結果により直流ブラシレス電動機を制
御する電動機駆動装置において、インバータ主回路を構
成した発熱性素子が装備された金属基板と、空所が設け
られこの空所に金属基板が嵌合状態に装着されて金属基
板を併合した平板状をなし、インバータ制御回路及び電
流位相検出回路が装備された樹脂基板と、金属基板及び
樹脂基板それぞれの回路相互を接続する電気的接続手段
とを備え、インバータ主回路、インバータ制御回路及び
電流位相検出回路が一体化される。
【0011】また、この発明に係る電動機駆動装置にお
いては、内周に金属基板が嵌合されて外周が樹脂基板の
空所に嵌合された取付枠が設けられる。
【0012】また、この発明に係る電動機駆動装置にお
いては、電気的接続手段がワイヤボンディングによって
構成される。
【0013】また、この発明に係る電動機駆動装置にお
いては、金属基板並びに樹脂基板及び金属基板の回路相
互の接続部を囲んで配置され樹脂基板面に設けられた絶
縁枠体と、この絶縁枠体内に充填された絶縁性能を有す
る充填剤とが設けられる。
【0014】また、この発明に係る電動機駆動装置にお
いては、樹脂基板に装備された高圧回路部及び金属基板
並びに樹脂基板及び金属基板の回路相互の接続部を囲ん
で配置されて樹脂基板面に設けられた絶縁枠体と、この
絶縁枠体内に充填された絶縁性能を有する充填剤とが設
けられる。
【0015】また、この発明に係る電動機駆動装置にお
いては、透明性物質からなる充填剤が絶縁枠体内に充填
される。
【0016】また、この発明に係る電動機駆動装置にお
いては、金属基板に装着されたヒートシンクとこのヒー
トシンクに対面する樹脂基板のヒートシンクとの重合部
に配置された絶縁手段が設けられる。
【0017】また、この発明に係る電動機駆動装置にお
いては、金属基板に装着されたヒートシンクと樹脂基板
の間に配置された絶縁手段が設けられる。
【0018】また、この発明に係る電動機駆動装置にお
いては、直流ブラシレス電動機の通電停止直後に電流位
相検出回路によって相電流位相を検出して、その相電流
位相検出結果により直流ブラシレス電動機を制御する電
動機駆動装置において、インバータ主回路を構成した発
熱性素子が装備された金属基板と、空所が設けられてこ
の空所に金属基板が嵌合状態に装着されて金属基板を併
合した平板状をなし、インバータ制御回路及び電流位相
検出回路が装備された樹脂基板と、金属基板及び樹脂基
板それぞれの回路相互を接続する電気的接続手段とを備
え、インバータ主回路、インバータ制御回路及び電流位
相検出回路が一体化されて、直流ブラシレス電動機の背
面あるいは前面を形成する金属蓋の内面に電動機駆動装
置が配置される。
【0019】また、この発明に係る電動機駆動装置にお
いては、電動機駆動装置が直流ブラシレス電動機の背面
あるいは前面に配置されて、ヒートシンクを露出して配
置される。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図8は、こ
の発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は平面図、
図2は図1の縦断面図、図3は図1の装置の電気的素子
類の接続を概念的に示す回路図、図4は図1の装置の製
造工程図、図5は図1の装置の電気回路図、図6は図5
の回路による制御動作時における波形図、図7は図1の
装置が装備された直流ブラシレス電動機を示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は(a)の縦断側面図、図
8は図1の装置が装備された他の直流ブラシレス電動機
を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の縦
断側面図である。
【0021】図において、1は貫通した空所29が設け
られた樹脂基板、30は合成樹脂等の絶縁材料製の取付
枠で、横断面がZ字状をなす棒材がロ字状に組立てら
れ、Z字の垂直部の外側が空所29に嵌合されている。
31は取付枠30のZ字の垂直部の内側からなる位置決
め部32に嵌合された金属基板、33は合成樹脂等の絶
縁材料からなり金属基板31の表面に設けられた絶縁
層、34は絶縁層33に設けられた導体パターン、35
は導体パターン34に設けられた電力用トランジスタか
らなる発熱性素子で、MOSFET、IGBT、バイポ
ーラトランジスタ等が使用される。
【0022】36は導体パターン34に電気的素子を接
続する半田、37はアルミワイヤによるワイヤボンディ
ングからからなる電気的接続手段で、導体パターン34
と発熱性素子35、導体パターン34の相互導体パター
ン34と樹脂基板1の素子、樹脂基板1の素子と金属基
板31の素子の相互等を接続する。
【0023】38は絶縁枠体で、樹脂基板1面に設けら
れて取付枠30の外側を囲んで配置されている。39は
絶縁枠体38内に充填された充填剤、40は絶縁シート
からなる絶縁手段で、取付枠30の反充填剤39側に設
けられて樹脂基板1の導体パターン34などの通電部と
この通電部に対面したヒートシンク41の重合部に配置
されている。6は樹脂基板1において半田付けされイン
バータ制御回路素子、4は樹脂基板1において半田付け
されたプリドライブICである。
【0024】5は樹脂基板1において半田付けされたマ
イクロプロセッサで、電流位相検出結果から望ましいP
WM波形を求める。11〜14はそれぞれ電流位相検出
回路素子で、樹脂基板1において半田付けされている。
17は外部からマイクロプロセッサ5へ速度指令などの
制御信号を入出力するための制御信号入出力端子、18
は直流ブラシレス電動機19へ接続するためのインバー
タ出力端子である。
【0025】20は直流電源21からの電力を回路に入
力するための入力端子、42は電気的接続手段を設ける
ためのパッドで、絶縁枠体38内に配置されている。な
お、金属基板31上の半導体は、チップ素子、表面実装
用電子部品等であっても装備可能である。また、樹脂基
板1は紙、ガラス、アルミナ等を用い、樹脂としてエポ
キシ、フェノール等を使用して製造される。
【0026】23は発熱性素子35他からなるインバー
タ主回路、24はプリドライブIC4と、マイクロプロ
セッサ5、インバータ制御回路素子6等からなるインバ
ータ制御回路、25は電流位相検出回路素子11〜14
等からなる電流位相検出回路、28はインバータ主回路
23、インバータ制御回路24及び電流位相検出回路2
5によって構成された電動機駆動装置である。なお、直
流電源21は交流電源をダイオードブリッジ等の整流素
子、コンバータなどによって直流に変換されたものを用
いることも可能である。
【0027】そして、上記の構成による電動機駆動装置
28が次に述べるようにして製作される。すなわち、金
属基板31の表面上に絶縁層33を設けてその上に導体
パターン34を配置する。その後、半田36により電力
用トランジスタからなる発熱性素子35を装着する。ま
た、樹脂基板1上にプリドライブIC4、マイクロプロ
セッサ5及びインバータ制御回路素子6からなるインバ
ータ制御回路24、電流位相検出回路素子11〜14、
制御信号入出力端子17、インバータ出力端子18並び
に入力端子20を装着する。
【0028】次いで、金属基板31が嵌着された取付枠
30を樹脂基板1の空所29に嵌着して、金属基板31
及び樹脂基板1を併合した平板状に一体化する。なお、
取付枠30を省略して金属基板31を直接、絶縁性接着
剤によって樹脂基板1の空所29に接着することも可能
である。
【0029】そして、金属基板31、取付枠30、樹脂
基板1を相互に嵌着して一体化した後、金属基板31と
樹脂基板1上のそれぞれのパッド42を電気的接続手段
37によって接続し、金属基板31と樹脂基板1の電気
的素子を接続し電気回路を完成する。同時に発熱性素子
35とパッド42の接続も行なう。次に、取付枠30及
び樹脂基板1の接続用パッド42を囲むように樹脂基板
1に絶縁枠体38を絶縁性接着剤により接着する。そし
て、電気的素子、電気的接続手段37が埋没するように
絶縁枠体38内に充填剤39を充填する。
【0030】なお、樹脂基板1への絶縁枠体38の装着
手段として、樹脂基板1に溝状嵌合部を設けてその嵌合
部に絶縁枠体38を嵌合して装着することも可能であ
る。また、樹脂基板1への絶縁枠体38の装着手段とし
て、絶縁性接着剤以外の粘性の高い樹脂によって装着す
ることも可能である。また、充填剤39については、シ
リコン樹脂等であって空気よりも高い絶縁破壊電圧性能
を有する物質が選定される。
【0031】また、樹脂基板1と絶縁枠体38の接着箇
所では、充填剤39が隙間から漏出しないようにする必
要がある。しかし、導体パターン34の厚みにより隙間
が生じる場合があるので、漏出の防止策として、樹脂基
板1と絶縁枠体38の接着箇所に導体パターン34が交
差しないように、樹脂基板1に多層基板を使用しスルー
ホールにて重なり部分をバイパスすることにより回避す
ることができる。
【0032】なお、以上は絶縁枠体38を樹脂基板1上
に装着した場合について説明したが、絶縁枠体38を金
属基板31に装着したときにも上記対策が有効である。
また、絶縁枠体38及び充填剤39の材料を透明性のも
のとすることによって、電動機駆動装置28の製造後に
おいて絶縁枠体38内の電子部品の装備状態、電気的接
続手段37の接続状態を容易に検分することができる。
これによって、製品管理を容易化することができる。
【0033】また、樹脂基板1の所定位置に取付枠30
を介して金属基板31が装着されるので、樹脂基板1と
金属基板31の両者が高い剛性で一体化される。このた
め、上記両者を相対変位のない安定した状態で取り扱う
ことができて品質の低下を防ぎ、また自動組立作業を容
易化することができる。また、電気的接続手段37をワ
イヤボンディングとすることにより金属基板31及び樹
脂基板1それぞれの回路相互を容易に接続することがで
き、生産性が向上して製作費を低減することができる。
【0034】また、絶縁枠体38内を充填剤39によっ
て封止することにより、塵埃が付着して吸湿することに
よる絶縁劣化や、振動による接続部への負荷を減少する
ことができる。また、インバータ主回路23内には高圧
回路があって、この高圧回路の導体パターン34部を充
填剤39によって封止することにより導体パターン34
間距離を短くしても絶縁を確保できる。このため、高圧
回路の装備面積を縮小できて装置を小形化することがで
きる。
【0035】また、樹脂基板1の導体パターン34など
の通電部とヒートシンク41が絶縁手段40によって絶
縁される。このため電気回路の短絡による回路の損傷を
回避することができる。また、ヒートシンク41からの
熱による樹脂基板1の過熱を防止できるので、樹脂基板
1の劣化や装備される電子部品の特性変化等の信頼性低
下を防ぐことができる。
【0036】上記のように構成された電動機駆動装置に
おいて、発熱の大きい電気的素子、すなわち電力用トラ
ンジスタからなる発熱性素子35が金属基板31に装着
される。このため、発熱性素子35の熱がヒートシンク
41に伝わって周囲に放散されるので、金属基板31上
の発熱性素子35が冷却される。また、インバータ主回
路23内には、トランジスタのベース信号のような低圧
回路部と直流電源21からの高圧回路部が混在してい
る。そして、この混在部分の絶縁を確保するためには、
それぞれの導体パターン34間に広い縁面距離が必要と
なる。
【0037】しかし、前述のようにこの高圧部を絶縁枠
体38で囲んでシリコン樹脂等であって空気よりも高い
絶縁破壊電圧性能を有する充填剤39が充填される。こ
のため、導体パターン34間を低電圧側と同等の縁面距
離としても所要の絶縁性能を確保することができる。ま
た、導体パターン34の面積が縮小し、配線距離が短縮
するので外部ノイズに対する耐性を向上することができ
る。
【0038】次に、図4によって電動機駆動装置28の
製造工程を説明する。すなわち、ステップ101で金属
基板31に半田36が塗布され、ステップ102により
半導体チップを含む表面実装用電子部品、すなわち発熱
性素子35が装着され、ステップ103においてリフロ
ー半田を行い半田を加熱して硬化させる。次いで、ステ
ップ104へ進み取付枠30を接着剤により接着する。
【0039】そして、ステップ105において樹脂基板
1に自動挿入及び手挿入によりディスクリート及びチッ
プ電子部品、すなわちプリドライブIC4等を装着す
る。次にステップ106により半田槽に通して接続用パ
ッド42への半田付けを行うフロー半田を実施する。そ
の後、ステップ107により取付枠30に装着された金
属基板31を空所29に嵌合し接着剤により接着して一
体化する。
【0040】そして、ステップ108へ進んで発熱性素
子35とパッド42を電気的接続手段37により接続
し、同時に、金属基板31と樹脂基板1上のそれぞれの
パッド42を電気的接続手段37によって接続して、金
属基板31と樹脂基板1の電気的素子を接続し電気回路
を完成する。次いで、ステップ109で樹脂基板1の所
定位置に絶縁枠体38を接着剤により接着し、ステップ
110において絶縁枠体38内に充填剤39が充填され
る。
【0041】次に、ステップ111において充填剤39
に熱を加え熱硬化させる。なお、充填剤39に用いる樹
脂として、70°Cにおいて0.5時間で硬化する熱硬
化型のシリコンを選定することにより、他の電子部品に
影響を与えることなく加熱することができる。なお、前
述のステップ101〜ステップ104とステップ105
〜ステップ106は並行して作業することも可能であ
る。また、前述の説明では電気的接続手段37をアルミ
ワイヤからなるものとしたが、金線等の他の材料からな
る適宜な電気的接続手段によって代替することもでき
る。
【0042】次に、図5及び図6によって電動機駆動装
置28の動作を説明する。すなわち、インバータ出力端
子18に接続された電流位相検出回路25により直流ブ
ラシレス電動機19の巻き線各相の電位電流を検出す
る。その検出結果に基づいてインバータ制御回路24は
直流ブラシレス電動機19が望ましい応答を得られるよ
うにインバータ主回路23を駆動して直流ブラシレス電
動機19に電力を供給する。
【0043】図5において、インバータ主回路23内の
U相におけるスイッチング素子Sup及びSunは、それぞ
れプリドライブIC4の発生する信号Pu 、Nu により
スイッチングされている。図6にその波形を示す。な
お、スイッチング素子Sup及びSunが同時にONになる
と短絡現象が生じるので、一般的に信号Pu 、Nu が共
にOFFの期間、デッドタイムTd が設けられている。
【0044】そして、信号Pu 及びNu をNAND回路
11のU相部11u に入力して図6に示すToff 信号を
得る。このToff 信号はデッドタイムTd 期間を示す信
号である。このタイミングでDタイプフリップフロップ
13のU相部13u を動作させ、図6の直流ブラシレス
電動機19のU相の電流位相Iu から13u の出力Ph
Iuを得る。
【0045】この出力をもとにマイクロプロセッサ5に
より直流ブラシレス電動機19のロータ位置を類推し、
その結果に応じたPWM波形を生成するようにプリドラ
イブIC4に望ましいPWM波形の指示を送る。そし
て、送られた信号をもとにプリドライブIC4がPWM
信号を生成してスイッチング素子Sup及びSunのスイッ
チングを行う。このようにして、電流検出器等を使用せ
ずにインバータ主回路23を制御して直流ブラシレス電
動機19に電力を供給する。なお、インバータ主回路2
3内の他の相においてもU相と同様な制御が行われる。
【0046】また、上記のように構成された電動機駆動
装置28を次に述べるように直流ブラシレス電動機19
へ装備することができる。すなわち、上記の構成によっ
て電動機駆動装置28が小型化でき、電動機駆動装置2
8を内蔵した直流ブラシレス電動機19を実現すること
ができる。図7において、43は制御信号入出力端子1
7及び入力端子20を直流ブラシレス電動機19外部へ
接続する接続端子、44はステータ、45は直流ブラシ
レス電動機19の出力軸、46はモールド樹脂、47は
ロータ、48は軸受、49は金属蓋である。
【0047】図7に示すように構成された直流ブラシレ
ス電動機19において、ステータ44及び軸受48はモ
ールド樹脂46によって固定される。また、回転軸45
及びロータ47は軸受48及び金属蓋49によって支持
される。さらに、電動機駆動装置28はモールド樹脂4
6又は金属蓋49に固定される。このような構成によっ
て小型化された電動機駆動装置28を内蔵し、簡易な構
成であって小型であり生産性よく安価に製作できる直流
ブラシレス電動機19を得ることができる。
【0048】また、図8も電動機駆動装置28を内蔵し
た他の直流ブラシレス電動機19を示し、図において、
図7と同符号は相当部分を示す。図8の構成では図7に
おける金属蓋49を用いずに電動機駆動装置28が直流
ブラシレス電動機19内にモールド樹脂46によってモ
ールドされる。このような構成によってさらに構造を簡
易化でき図7の構成と同様な作用を得ることができる。
【0049】なお、ヒートシンク41の放熱性を保つた
めに、ヒートシンク41をモールド樹脂46の外部に配
置する構成も可能である。また、モールド樹脂46によ
り形成される直流ブラシレス電動機19以外に、金属や
他の材料により形成された直流ブラシレス電動機19に
図7又は図8の構成を適用することも可能である。
【0050】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、直流ブ
ラシレス電動機の通電停止直後に電流位相検出回路によ
って相電流位相を検出し、その相電流位相検出結果によ
り直流ブラシレス電動機を制御する電動機駆動装置にお
いて、インバータ主回路を構成した発熱性素子が装備さ
れた金属基板と、空所が設けられこの空所に金属基板が
嵌合状態に装着されて金属基板を併合した平板状をな
し、インバータ制御回路及び電流位相検出回路が装備さ
れた樹脂基板と、金属基板及び樹脂基板それぞれの回路
相互を接続する電気的接続手段とにより、インバータ主
回路、インバータ制御回路及び電流位相検出回路を一体
化したものである。
【0051】これによって、電動機駆動装置を小型化で
き、小型化された電動機駆動装置を内蔵し、簡易な構成
であって小型であり生産性よく安価に製作できる直流ブ
ラシレス電動機を得る効果がある。
【0052】また、この発明は以上説明したように、内
周に金属基板が嵌合されて外周が樹脂基板の空所に嵌合
された取付枠を設けたものである。
【0053】これによって、樹脂基板の所定位置に取付
枠を介して金属基板が装着されて、樹脂基板と金属基板
の両者が高い剛性で一体化される。このため、上記両者
を相対変位のない安定した状態で取り扱うことができて
品質の低下を防ぎ、また自動組立作業を容易化する効果
がある。
【0054】また、この発明は以上説明したように、電
気的接続手段をワイヤボンディングによって構成したも
のである。
【0055】これによって、金属基板及び樹脂基板それ
ぞれの回路相互を容易に接続することができ、生産性が
向上して製作費を低減する効果がある。
【0056】また、この発明は以上説明したように、金
属基板並びに樹脂基板及び金属基板の回路相互の接続部
を囲んで配置されて樹脂基板面に設けられた絶縁枠体
と、この絶縁枠体内に充填された絶縁性能を有する充填
剤とを設けたものである。
【0057】これによって、金属基板の回路相互の接続
部を囲む絶縁枠体に充填剤が充填されるので、塵埃が付
着して吸湿することによる絶縁劣化や振動による接続部
への負荷が減少し、長期間にわたって安定した性能を維
持する効果がある。
【0058】また、この発明は以上説明したように、樹
脂基板に装備された高圧回路部及び金属基板並びに樹脂
基板及び金属基板の回路相互の接続部を囲んで配置され
て樹脂基板面に設けられた絶縁枠体と、この絶縁枠体内
に充填された絶縁性能を有する充填剤とを設けたもので
ある。
【0059】これによって、高圧回路の導体パターン部
が充填剤により封止されるので、導体パターン間距離を
短くしても絶縁を確保でき、高圧回路の装備面積を縮小
できて装置を小形化する効果がある。また、配線距離を
短縮できて外部ノイズに対する耐性を向上する効果があ
る。
【0060】また、この発明は以上説明したように、透
明性物質からなる充填剤を絶縁枠体内に充填したもので
ある。
【0061】これによって、絶縁枠体内の充填剤が透明
であるので、電動機駆動装置の製造後において絶縁枠体
内の電子部品の装備状態、電気的接続手段の接続状態を
容易に検分することができ、製品管理を容易化する効果
がある。
【0062】また、この発明は以上説明したように、金
属基板に装着されたヒートシンクとこのヒートシンクに
対面する樹脂基板のヒートシンクとの重合部に配置され
た絶縁手段を設けたものである。
【0063】これによって、樹脂基板の通電部とヒート
シンクとが絶縁され、電気回路の短絡による回路の損傷
を回避する効果がある。
【0064】また、この発明は以上説明したように、金
属基板に装着されたヒートシンクと樹脂基板の間に配置
された絶縁手段を設けたものである。
【0065】これによって、ヒートシンクからの熱によ
る樹脂基板の過熱を防止できて、樹脂基板の劣化や装備
される電子部品の特性変化等の信頼性の低下を防ぐ効果
がある。
【0066】また、この発明は以上説明したように、直
流ブラシレス電動機の通電停止直後に電流位相検出回路
によって相電流位相を検出して、その相電流位相検出結
果により直流ブラシレス電動機を制御する電動機駆動装
置において、インバータ主回路を構成した発熱性素子が
装備された金属基板と、空所が設けられこの空所に金属
基板が嵌合状態に装着されて金属基板を併合した平板状
をなし、インバータ制御回路及び電流位相検出回路が装
備された樹脂基板と、金属基板及び樹脂基板それぞれの
回路相互を接続する電気的接続手段とを備え、インバー
タ主回路、インバータ制御回路及び電流位相検出回路が
一体化されて、直流ブラシレス電動機の背面あるいは前
面を形成する金属蓋の内面に電動機駆動装置を配置した
ものである。
【0067】これによって、小型化された電動機駆動装
置を内蔵し、簡易な構成であって小型であり、生産性よ
く安価に製作することができる直流ブラシレス電動機を
得る効果がある。
【0068】また、この発明は以上説明したように、電
動機駆動装置を直流ブラシレス電動機の背面あるいは前
面に配置し、ヒートシンクを露出して配置したものであ
る。
【0069】これによって、小型化された電動機駆動装
置を内蔵し、簡易な構成であって小型でありヒートシン
クの放熱性が良く、また良好な生産性により安価に製作
することができる直流ブラシレス電動機を得る効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す平面図。
【図2】 図1の縦断面図。
【図3】 図1の装置の電気的素子類の接続を概念的に
示す回路図。
【図4】 図1の装置の製造工程図。
【図5】 図1の装置の電気回路図。
【図6】 図5の回路による制御動作時における波形
図。
【図7】 図1の装置が装備された直流ブラシレス電動
機を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)の縦断
側面図。
【図8】 図1の装置が装備された他の直流ブラシレス
電動機を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)の
縦断側面図。
【図9】 従来の電動機駆動装置を示す平面図。
【図10】 図9の正面図。
【図11】 図11は図9の装置の電気的素子類の接続
を概念的に示す回路図。
【符号の説明】
1 樹脂基板、19 直流ブラシレス電動機、23 イ
ンバータ主回路、24インバータ制御回路、25 電流
位相検出回路、28 電動機駆動装置、29空所、30
取付枠、31 金属基板、34 導体パターン、35
発熱性素子、37 電気的接続手段、38 絶縁枠
体、39 充填剤、40 絶縁手段、41 ヒートシン
ク、49 金属蓋。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流ブラシレス電動機の通電停止直後に
    電流位相検出回路によって相電流位相を検出し、その相
    電流位相検出結果により上記直流ブラシレス電動機を制
    御する電動機駆動装置において、インバータ主回路を構
    成した発熱性素子が装備された金属基板と、空所が設け
    られこの空所に上記金属基板が嵌合状態に装着されて上
    記金属基板を併合した平板状をなし、インバータ制御回
    路及び電流位相検出回路が装備された樹脂基板と、上記
    金属基板及び樹脂基板それぞれの回路相互を接続する電
    気的接続手段とを備え、上記インバータ主回路、インバ
    ータ制御回路及び電流位相検出回路を一体化したことを
    特徴とする電動機駆動装置。
  2. 【請求項2】 内周に金属基板が嵌合されて外周が樹脂
    基板の空所に嵌合された取付枠を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の電動機駆動装置。
  3. 【請求項3】 電気的接続手段を、ワイヤボンディング
    により構成されたものとしたことを特徴とする請求項1
    及び請求項2のいずれか一つに記載の電動機駆動装置。
  4. 【請求項4】 金属基板並びに樹脂基板及び金属基板の
    回路相互の接続部を囲んで配置されて上記樹脂基板面に
    設けられた絶縁枠体と、この絶縁枠体内に充填された絶
    縁性能を有する充填剤とを備えたことを特徴とする請求
    項1〜請求項3のいずれか一つに記載の電動機駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 樹脂基板に装備された高圧回路部及び金
    属基板並びに上記樹脂基板及び金属基板の回路相互の接
    続部を囲んで配置されて上記樹脂基板面に設けられた絶
    縁枠体と、この絶縁枠体内に充填された絶縁性能を有す
    る充填剤とを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項
    4のいずれか一つに記載の電動機駆動装置。
  6. 【請求項6】 充填剤を、透明性物質からなるものとし
    たことを特徴とする請求項4及び請求項5のいずれか一
    つに記載の電動機駆動装置。
  7. 【請求項7】 金属基板に装着されたヒートシンクとこ
    のヒートシンクに対面する樹脂基板の上記ヒートシンク
    との重合部に配置された絶縁手段を備えたことを特徴と
    する請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載の電動機
    駆動装置。
  8. 【請求項8】 金属基板に装着されたヒートシンクと樹
    脂基板の間に配置された絶縁手段を備えたことを特徴と
    する請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載の電動機
    駆動装置。
  9. 【請求項9】 直流ブラシレス電動機の通電停止直後に
    電流位相検出回路によって相電流位相を検出し、その相
    電流位相検出結果により上記直流ブラシレス電動機を制
    御する電動機駆動装置において、インバータ主回路を構
    成した発熱性素子が装備された金属基板と、空所が設け
    られこの空所に上記金属基板が嵌合状態に装着されて上
    記金属基板を併合した平板状をなし、インバータ制御回
    路及び電流位相検出回路が装備された樹脂基板と、上記
    金属基板及び樹脂基板それぞれの回路相互を接続する電
    気的接続手段とを備え、上記インバータ主回路、インバ
    ータ制御回路及び電流位相検出回路が一体化され、上記
    直流ブラシレス電動機の背面を形成する金属蓋の内面に
    配置されたことを特徴とする電動機駆動装置。
  10. 【請求項10】 直流ブラシレス電動機の背面に配置さ
    れてヒートシンクを露出して設けたことを特徴とする請
    求項9記載の電動機駆動装置。
JP10016645A 1998-01-29 1998-01-29 電動機駆動装置 Pending JPH11215879A (ja)

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