JPH11215757A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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JPH11215757A
JPH11215757A JP10014396A JP1439698A JPH11215757A JP H11215757 A JPH11215757 A JP H11215757A JP 10014396 A JP10014396 A JP 10014396A JP 1439698 A JP1439698 A JP 1439698A JP H11215757 A JPH11215757 A JP H11215757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
cylindrical member
gear case
end cap
fitting portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP10014396A
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English (en)
Inventor
Kyoji Kobayashi
林 京 二 小
Toru Obuchi
淵 徹 大
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Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
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Application filed by Jidosha Denki Kogyo KK filed Critical Jidosha Denki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヨークを構成する部品を共用することで汎用
性を高くすることができるとともに、ヨークの厚さ寸法
に拘らず剛性を高くすることができる小型モータを提供
する。 【解決手段】 筒部材6、筒部材6の一端部に結合され
たフランジ部材5、筒部材6の他端部に結合されたエン
ドキャップ7の内側にアーマチュア10を収容し、フラ
ンジ部材5をギヤケース2に固定した小型モータ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイパを駆動す
るのに利用される小型モータに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイパを駆動する小型モータとしては、
アーマチュアを収容したヨークの一端部に、ギヤケース
にねじ止めされるフランジ部が一体で形成されていると
ともに、このヨークの他端部に、ヨークの開口部を閉塞
するエンドキャップ部が一体で形成されているものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の小型
モータにおいては、長さの異なるヨークをもつ小型モー
タを製造するに際し、長さの異なるヨーク毎にフランジ
部およびエンドキャップ部も一体にしたヨークを作成し
なければならないから、工数の増大を招く原因となると
いう問題点があった。また、ヨーク全体の板厚が均一に
なっているため、特に、ギヤケースに固定されるフラン
ジ部の強度が低くなる可能性がある。それに対し、板厚
を大きくすることによってフランジ部の強度を高めよう
とすると、ヨークの板厚が大きくなるから、重量面で不
利になるとという問題点があり、これらの問題点を解決
することが課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わる小型モータは、ヨーク
を構成する部品を共用することで汎用性を高くすること
ができるとともに、ヨークの厚さ寸法に拘らず剛性を高
くすることができる小型モータを提供することを目的と
している。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる小型モータでは、筒状の筒部材と、筒部材とは独立
して形成され、筒部材の一端部に結合されたフランジ部
材と、筒部材とは独立して形成され、筒部材の他端部に
結合されたエンドキャップと、筒部材の内側に取付けら
れたマグネットと、減速ギヤを回転可能に収容している
とともに、減速ギヤの最終段に結合された出力軸を回転
可能に支持し、フランジ部が固定されたギヤケースと、
マグネットの内周側に配置されてギヤケース内で減速ギ
ヤに噛合され、ギヤケースおよびエンドキャップにより
回転可能に支持されるアーマチュアシャフトをもつアー
マチュアを備えている構成としたことを特徴としてい
る。
【0007】この発明の請求項2に係わる小型モータで
は、筒部材の一端部には、フランジ接合部が形成され、
フランジ部材には、ギヤケースに固定されるギヤケース
固定部と、筒部材の筒方向に配置され、筒部材のフラン
ジ接合部が内側に結合される筒部材接合部とが一体的に
形成されている構成としたことを特徴としている。
【0008】この発明の請求項3に係わる小型モータで
は、フランジ部材の厚さ寸法は、筒部材の厚さ寸法に略
等しい寸法か、あるいは筒部材の厚さ寸法よりも大きい
寸法が選ばれている構成としたことを特徴としている。
【0009】この発明の請求項4に係わる小型モータで
は、ギヤケースには、フランジ部材の筒部材接合部が嵌
合可能なフランジ側嵌合部が形成されているとともに、
このフランジ側嵌合部の内側に段差をもって配置され、
筒部材のフランジ接合部が嵌合可能な筒部材側嵌合部が
形成され、フランジ側嵌合部と筒部材側嵌合部とのあい
だにオーリングが嵌付けられるオーリング嵌着部が形成
されている構成としたことを特徴としている。
【0010】この発明の請求項5に係わる小型モータで
は、筒部材の他端部には、内側に形成された段差部に配
置されたエンドキャップを加締可能な加締部が形成され
ている構成としている。
【0011】
【発明の作用】この発明の請求項1に係わる小型モータ
において、ギヤケースには、それぞれが独立して形成さ
れて一体的に結合されたフランジ部材と筒部材とエンド
キャップとからなる組体が固定されている。それ故、長
さ寸法の異なる筒部材をもつ小型モータを製造するに際
し、フランジ部材およびエンドキャップが共用される。
また、フランジ部材が筒部材とは別に作成されるから、
フランジ部材の厚さ寸法が筒部材とは異なる厚さ寸法に
され、フランジ部材のみの剛性の向上が図られる。
【0012】この発明の請求項2に係わる小型モータに
おいて、フランジ部材は、ギヤケース固定部がギヤケー
スに固定され、筒部材接合部が筒部材のフランジ接合部
に結合されている。フランジ部材の筒部材接合部を筒部
材のフランジ接合部に接合するのにはスポット溶接を用
いるのが好ましい。それ故、請求項1の作用に加え、筒
部材の端部に、筒部材に一体にしてフランジ部を成形す
るのに用いる大型のプレス機械を必要としない。
【0013】この発明の請求項3に係わる小型モータに
おいて、フランジ部材は、筒部材の厚さ寸法に拘らずそ
の厚さ寸法が変更される。それ故、請求項2の作用に加
え、フランジ部材の厚さ寸法を筒部材の厚さ寸法よりも
大きくすれば剛性が高くなるから、筒部材の内側に配置
されるアーマチュアシャフトが減速ギヤに噛合される際
に生ずる反りによって筒部材がギヤケースに対して傾斜
することがない。
【0014】この発明の請求項4に係わる小型モータに
おいて、ギヤケースには、フランジ側嵌合部にフランジ
部材の筒部材接合部が嵌合され、フランジ嵌合部の内側
に段差をもって配置された筒部材側嵌合部に筒部材のフ
ランジ接合部が嵌合され、フランジ側嵌合部と筒部材側
嵌合部とのあいだのオーリング嵌着部にオーリングが嵌
付けられる。それ故、請求項2、3の作用に加え、オー
リング嵌着部はギヤケースやフランジ部材あるいは筒部
材に単独で形成されないので、嵌着溝等を形成するもの
と比べて工数が省かれる。
【0015】この発明の請求項5に係わる小型モータに
おいて、エンドキャップは、筒部材の他端部で内側に形
成された段差部に配置されて加締部によって加締固定さ
れている。それ故、請求項4の作用に加え、筒部材の端
部に、筒部材に一体にしてエンドキャップを成形するの
に用いる大型のプレス機械を必要としない。
【0016】
【実施例】図1および図2にはこの発明に係わる小型モ
ータの一実施例が示されている。
【0017】図示される小型モータ1は、主として、ギ
ヤケース2、減速ギヤ3、出力軸4、フランジ部材5、
筒部材6、エンドキャップ7、第1のマグネット8、第
2のマグネット9、アーマチュア10、第1のブラシ1
1、第2のブラシ12、第3のブラシ13から構成され
ており、フランジ部材5、筒部材6、エンドキャップ7
からヨークが形成されている。
【0018】ギヤケース2には、略矩形のギヤケース本
体2aのほぼ中央に、三角孔形開口にされた減速ギヤ収
容部2bが形成されている。この減速ギヤ収容部2b内
には、第1の枢支軸14と、この第1の枢支軸14から
離れて配置された第2の枢支軸15とがそれぞれ固定さ
れているとともに、出力軸4が回転可能に支持されてい
る。
【0019】第1の枢支軸14には減速ギヤ3の一部を
構成する第1の中間ギヤ16が回転可能に挿通されてい
る。第1の中間ギヤ16には、大径歯部16aと小径歯
部16bとが一体に形成されており、この第1の中間ギ
ヤ16は、大径歯部16aがアーマチュア10に備えた
アーマチュアシャフト24に形成された第1のウオーム
24aに噛合され、小径歯部16bが出力ギヤ19に備
えた歯部19aに噛合されている。
【0020】第2の枢支軸15には減速ギヤ3の他の一
部を構成する第2の中間ギヤ17が回転可能に挿通され
ている。第2の中間ギヤ17には、大径歯部17aと小
径歯部17bとが一体に形成されており、この第2の中
間ギヤ17は、大径歯部17aがアーマチュア10に備
えたアーマチュアシャフト24に形成された第2のウオ
ーム24bに噛合され、小径歯部17bが出力ギヤ19
に備えた歯部19aに噛合されている。
【0021】出力軸4は、減速ギヤ3の他の一部を構成
する出力ギヤ19が固定されており、出力ギヤ19に形
成された歯部19aには、前述したように、第1の中間
ギヤ16の小径歯部16bおよび第2の中間ギヤ17の
小径歯部17bがそれぞれ噛合されている。
【0022】アーマチュアシャフト24の第1、第2の
ウオーム24a、24bはねじれ方向が異なった方向に
して形成されているため、このアーマチュアシャフト2
4が正回転すると、第1のウオーム24aに噛合する第
1の中間ギヤ16が逆回転するとともに、第2のウオー
ム24bに噛合する第2の中間ギヤ17が逆回転して出
力ギヤ19が正回転し、出力軸4が正回転する。これに
反して、アーマチュアシャフト24が逆回転すると、第
1のウオーム24aに噛合する第1の中間ギヤ16が正
回転するとともに、第2のウオーム24bに噛合する第
2の中間ギヤ17が正回転して出力ギヤ19が逆回転
し、出力軸4が逆回転する。
【0023】ギヤケース2には、減速ギヤ収容部2bに
連通してシャフト孔2cが形成されている。シャフト孔
2cは、丸孔形にして減速ギヤ収容部2bから、後述す
る筒部材6の内側にまで連通形成されており、このシャ
フト孔2cにはアーマチュア10に備えたアーマチュア
シャフト24が挿入される。また、シャフト孔2cには
第1の軸受20が取付けられている。この第1の軸受2
0はアーマチュア10に備えたアーマチュアシャフト2
4の第1、第2のウオーム24a、24b側を回転可能
に支持する。
【0024】そして、ギヤケース2には、フランジ部材
5が取付けられる端部側に、フランジ部材固定部2d、
フランジ側嵌合部2e、筒部材側嵌合部2f、オーリン
グ嵌着部2gがそれぞれ形成されている。
【0025】フランジ部材固定部2dは、ギヤケース本
体2aの端部に略矩形のフランジ形状にされており、こ
のフランジ部材固定部2dには、平面のフランジ部材当
接面2d1が形成されているとともに、対向位置に2個
のねじ孔2d2、2d2がそれぞれ形成されている。フ
ランジ部材固定部2dには、後述するフランジ部材5に
備えたギヤケース固定部5aが当接され、ギヤケース固
定部5aに形成されたねじ挿通孔5a2、5a2を通し
てねじ21、21がねじ孔2d2、2d2にそれぞれね
じ込まれる。
【0026】フランジ側嵌合部2eは、フランジ部材固
定部2dの中央寄りに配置されており、ギヤケース本体
2aから、減速ギヤ収容部2bとは反対側に環状に突出
形成されている。フランジ側嵌合部2eは、その外径寸
法が後述するフランジ部材5に形成された筒部材接合部
5bがもつ内径寸法よりもわずかに小さくされているた
め、フランジ部材5の筒部材接合部5bが嵌合される。
【0027】筒部材側嵌合部2fは、フランジ側嵌合部
2eの内側に段差をもって配置されており、ギヤケース
本体2aから、減速ギヤ収容部2bとは反対側に環状に
突出形成されている。筒部材側嵌合部2fは、その外径
寸法が後述する筒部材6に形成されたフランジ接合部6
bがもつ内径寸法よりもわずかに小さくされているた
め、筒部材6のフランジ接合部6bが嵌合される。
【0028】オーリング嵌着部2gは、筒部材側嵌合部
2fがフランジ側嵌合部2eの内周側に段差をもって配
置され、フランジ部材5の筒部材接合部5bに筒部材6
のフランジ接合部6bが接合され、フランジ部材5の筒
部材接合部5bがフランジ側嵌合部2eに、筒部材6の
フランジ接合部6bが筒部材側嵌合部2fにそれぞれ嵌
合されることによって、フランジ部材5の筒部材接合部
5bと、筒部材6のフランジ接合部6bと、筒部材側嵌
合部2fと、フランジ側嵌合部2eとによって囲まれた
空間に形成される。このオーリング嵌着部2gは、フラ
ンジ側嵌合部2eまたは筒部材側嵌合部2fあるいはフ
ランジ部材5や筒部材6に溝状に形成されるものではな
いので、溝を形成するものと比べて簡単に形成される。
このオーリング嵌着部2gにはオーリング(Oリング)
22が嵌付けられる。
【0029】フランジ部材5は、絞り成形によって形成
されており、このフランジ部材5には、ギヤケース固定
部5a、筒部材接合部5bが備えられている。
【0030】ギヤケース固定部5aは、ギヤケース2の
フランジ部材固定部2dと略同一の板状に形成されてお
り、このギヤケース固定部5aには、ギヤケース2側に
ギヤケース2のフランジ部材当接面2d1に当接するギ
ヤケース当接面5a1が形成されているとともに、対向
位置にねじ挿通孔5a2(5a2)がそれぞれ形成され
ている。
【0031】筒部材接合部5bは、ギヤケース固定部5
aの内側に一体にして、後述する筒部材6に形成された
フランジ接合部6bと同一な形状の円筒形に形成されて
いる。筒部材接合部5bの内径寸法は、筒部材6のフラ
ンジ接合部6bがもつ外径寸法よりわずかに大きいた
め、この筒部材接合部5bの内側に筒部材6のフランジ
接合部6bが挿入されたうえで、スポット溶接によって
筒部材接合部5bとフランジ接合部6bとが接合される
ことによって、フランジ部材5が筒部材6に一体に結合
される。この場合、筒部材接合部5bと筒部材6のフラ
ンジ接合部6bとの結合には、スポット溶接が用いられ
ているが、加締固定や全周溶接等を用いてもよい。
【0032】フランジ部材5は、筒部材6とは別体に形
成されているから、このフランジ部材5の板厚が筒部材
6の板厚に拘らず適宜選ばれる。そのため、フランジ部
材5の板厚を筒部材6よりも大きくすることによって、
筒部材6のフランジ接合部6bがフランジ部材5の筒部
材接合部5bとにより2重構造になるから、フランジ部
材5および筒部材6の剛性が高められる。このとき、フ
ランジ部材5の板厚を筒部材6と同一にしてもよく、そ
の場合も、上記と同様にして2重構造が得られる。
【0033】フランジ部材5は、絞り成形によって単純
に形成されるから、従来のもののように、筒部材に一体
にしてフランジ部を成形するのに用いる大型のプレス機
械を必要としない。
【0034】筒部材6には、巻きヨーク成形によって円
筒形に形成された筒部材本体6aが備えられており、こ
の筒部材本体6aのギヤケース2側の一端部にフランジ
接合部6bが形成されている。フランジ接合部6bは、
外径寸法がフランジ部材5の筒部材接合部5bがもつ内
径寸法よりもわずかに小さくされているとともに、内径
寸法がギヤケース2の筒部材側嵌合部2fの外径寸法よ
りもわずかに大きくされている。
【0035】フランジ接合部6bは、フランジ部材5の
筒部材接合部5bにスポット溶接によって結合されるか
ら、フランジ部材5のギヤケース固定部5aがギヤケー
ス2のフランジ部材固定部2dに固定されることによっ
て、ギヤケース2の筒部材側嵌合部2fに嵌合され、フ
ランジ部材5の筒部材接合部5bと、筒部材側嵌合部2
fと、フランジ側嵌合部2eとによりオーリング嵌着部
2gを形成する。
【0036】筒部材本体6aのギヤケース2とは反対側
には、エンドキャップ結合部6cが形成されている。エ
ンドキャップ結合部6cには、内側に段差部6c1をも
って筒部材本体6aよりも薄肉にして環状に突出形成さ
れた加締部6c2が備えられている。
【0037】加締部6c2は、段差部6c1がもつ内径
寸法が後述するエンドキャップ7に備えたエンドキャッ
プ本体7aがもつ外径寸法よりもわずかに大きいため、
この段差部6c1にエンドキャップ7のエンドキャップ
本体7aが配置されたうえで、エンドキャップ7の外側
から加締められることによってエンドギャップ7を筒部
材本体6aに一体的に結合する機能をもつ。
【0038】筒部材6c2は、巻きヨーク成形によって
単純な円筒形に形成されるから、従来のもののように、
筒部材に一体にしてフランジ部やエンドキャップ部を成
形するのに用いる大型のプレス機械を必要としない。
【0039】筒部材本体6aの内周部には、第1、第2
のマグネット8、9がそれぞれ固定されている。第1、
第2のマグネット8、9は内周側にN極、S極の磁力を
発生する。
【0040】エンドキャップ7は、比較的小さい外径の
平板をプレス加工することによって成形されており、こ
のエンドキャップ7には、円板形のエンドキャップ本体
7aのほぼ中央に、筒部材6の筒方向に外側に向けて突
出形成された軸受取付部7bが備えられている。
【0041】エンドキャップ本体7aの外径寸法は、筒
部材6のエンドキャップ結合部6cに形成された段差部
6c1の内径寸法よりもわずかに小さいから、この段差
部6c1に嵌入可能になっている。軸受取付部7bの内
側には、第2の軸受23が固定されている。
【0042】エンドキャップ7は、平板をプレス加工す
ることによって単純に成形されるから、従来のもののよ
うに、筒部材に一体にしてフランジ部やエンドキャップ
部を成形するのに用いる大型のプレス機械を必要としな
い。
【0043】フランジ部材5、筒部材6、エンドキャッ
プ7では、絞り成形によって単純に形成されたフランジ
部材5の筒部材接合部5bの内側に、巻きヨーク成形に
よって単純な円筒形に形成された筒部材6のフランジ接
合部6bがスポット溶接によって結合され、筒部材6の
エンドキャップ結合部6cに、平板をプレス加工するこ
とによって単純に成形されたエンドキャップ7が加締固
定される。そして、フランジ部材5のギヤケース固定部
5aのねじ挿通孔5a2、5a2を通してギヤケース2
のフランジ部材固定部2dに形成されたねじ孔2d2、
2d2にねじ21がねじ込まれる。このとき、筒部材6
のフランジ接合部6bがフランジ部材5の筒部材接合部
5bとにより2重構造になるから、フランジ部材5およ
び筒部材6の剛性が高められる。また、筒部材5がフラ
ンジ部材5、エンドキャップ7と一体成形されず、別体
に成形されるから、筒部材5の長さ寸法が異なる小型モ
ータ1を製造するに際し、筒部材5のみを別に作成すれ
ばよく、フランジ部材5およびエンドキャップ7が共用
される。
【0044】前述した第1、第2のマグネット8、9の
内周側には、アーマチュア10が配置されている。アー
マチュア10にはアーマチュアシャフト24が備えられ
ており、このアーマチュアシャフト24上に、アーマチ
ュアコア25、コンミュテータ26が固定されている。
アーマチュアコア25には、予め定められたスロット数
に対応した数の巻回部25aが形成され、コンミュテー
タ26には、アーマチュアコア25の巻回部25aと同
数のコンミュテータ片26aが備えられている。そし
て、アーマチュア10には、アーマチュアコア25の巻
回部25aに巻回されてコンミュテータ片26aに電気
的に接続されたアーマチュアコイル27が備えられてい
る。アーマチュアシャフト24には、ギヤケース2のシ
ャフト孔2c内に二条のウオームである第1のウオーム
24a、第2のウオーム24bがそれぞれ形成されてい
る。第1のウオーム24aは第1の中間ギヤ16の大径
歯部16aに噛合され、第2のウオーム24bは第2の
中間ギヤ17の大径歯部17aに噛合されている。
【0045】アーマチュア10は、アーマチュアシャフ
ト24の第1、第2のウオーム24a、24b側の一端
部がギヤケース2に固定された第1の軸受20に挿通さ
れ、アーマチュアシャフト24の第1、第2のウオーム
24a、24b側に一端部寄りが第1の軸受20によっ
て回転可能に支持され、アーマチュアシャフト24の他
端部がエンドキャップ7に固定された第2の軸受23に
よって回転可能に支持されている。
【0046】アーマチュア10のコンミュテータ26の
外側には、ホルダベース28が固定されている。ホルダ
ベース28には、中央にコンミュテータ26が挿通され
るコンミュテータ孔28aが形成されており、このコン
ミュテータ孔28aの外側に第1、第2、第3のブラシ
ボックス29、30、31が配置されている。第1のブ
ラシボックス29内には第1のブラシばね32と第1の
ブラシ11が収容され、第2のブラシボックス30内に
は第2のブラシばね33と第2のブラシ12が収容さ
れ、第3のブラシボックス31内には第3のブラシばね
34と第3のブラシ13が収容されている。第1、第
2、第3のブラシ11、12、13は、第1、第2、第
3のブラシばね32、33、34によってコンミュテー
タ26のコンミュテータ片26aにそれぞれ電気的に接
続可能に押圧されている。第1、第2、第3のブラシ1
1、12、13は、図示しないターミナルを通じて外部
のワイパ制御回路に接続される。第1、第2のブラシ1
1、12はアーマチュア10を低速回転されるのに用い
られ、第1、第3のブラシ11、13はアーマチュア1
0を高速回転されるのに用いられる。
【0047】このような構造をもつ小型モータ1は、出
力軸4が図示しないリンクを介してワイパブレードに連
結され、ギヤケース2の外側に形成されたステー2hが
車体に固定され、第1、第2、第3のブラシ11、1
2、13が外部のワイパ制御回路に接続されて車体に搭
載される。
【0048】ワイパ制御回路に備えたワイパスイッチが
低速にオン切換えされると、第1のブラシ11に電源の
電位が与えられるとともに、第2のブラシ12が接地さ
れるため、コンミュテータ片26aを通じてアーマチュ
アコア25の巻回部25aのアーマチュアコイル27毎
に磁力が発生し、第1、第2のマグネット8、9が発生
している磁力とによる電磁誘導によってアーマチュアシ
ャフト24が低速で正回転を始める。アーマチュアシャ
フト24が低速で正回転すると、第1のウオーム24a
に噛合する第1の中間ギヤ16が逆回転するとともに、
第2のウオーム24bに噛合する第2の中間ギヤ17が
逆回転して出力ギヤ19が正回転し、出力軸4が正回転
することによって、リンクを介しワイパブレードが下部
反転位置と上部反転位置とのあいだを低速で往復払拭す
る。
【0049】その後に、ワイパ制御回路のワイパスイッ
チがオフ切換えされると、ワイパブレードが下部反転位
置に到達するまでのあいだは、第1のブラシ11に電源
の電位が与えられるとともに、第2のブラシ12が接地
されるため、ワイパブレードが払拭作動を続け、ワイパ
ブレードが下部反転位置に到達したところで、第1のブ
ラシ11が接地され、第2のブラシ12に電源の電位が
与えられる。そのため、ワイパブレードは、下部反転位
置よりも下方の格納位置に向けて移動する。そして、ワ
イパブレードが格納位置に到達すると、第1、第2のブ
ラシ11、12に対する通電がカットオフされるため、
ワイパブレードが格納位置で停止する。
【0050】ワイパ制御回路のワイパスイッチが高速に
オン切換えされると、第1のブラシ11に電源の電位が
与えられるとともに、第3のブラシ13が接地されるた
め、コンミュテータ片26aを通じてアーマチュアコア
25の巻回部25aのアーマチュアコイル27毎に磁力
が発生し、第1、第2のマグネット8、9が発生してい
る磁力とによる電磁誘導によってアーマチュアシャフト
24が高速で正回転を始める。アーマチュアシャフト2
4が高速で正回転すると、第1のウオーム24aに噛合
する第1の中間ギヤ16が逆回転するとともに、第2の
ウオーム24bに噛合する第2の中間ギヤ17が逆回転
して出力ギヤ19が正回転し、出力軸4が正回転するこ
とによって、リンクを介しワイパブレードが下部反転位
置と上部反転位置とのあいだを高速で往復払拭する。
【0051】その後に、ワイパ制御回路のワイパスイッ
チがオフ切換えされると、ワイパブレードが下部反転位
置に到達するまでのあいだは、第1のブラシ11に電源
の電位が与えられるとともに、第2のブラシ12が接地
されるため、ワイパブレードが払拭作動を続け、ワイパ
ブレードが下部反転位置に到達したところで、第1のブ
ラシ11が接地され、第2のブラシ12に電源の電位が
与えられる。そのため、ワイパブレードは、下部反転位
置よりも下方の格納位置に向けて移動する。そして、ワ
イパブレードが格納位置に到達すると、第1、第2のブ
ラシ11、12に対する通電がカットオフされるため、
ワイパブレードが格納位置で停止する。
【0052】アーマチュアシャフト24が正回転、逆回
転する際、アーマチュアシャフト24では、第1のウオ
ーム24aが第1の中間ギヤ16の大径歯部16aに、
第2のウオーム24bが第2の中間ギヤ17の大径歯部
17aにそれぞれ噛合されることによって、アーマチュ
アシャフト24に曲げ応力がかかって、筒部材6および
エンドキャップ7をギヤケース2に対して傾斜させよう
とするが、フランジ部材5の筒部材接合部5bおよび筒
部材6のフランジ接合部6bで剛性が高くなっているか
ら、筒部材6およびエンドキャップ7がギヤケース2に
対して傾斜することなく、アーマチュアシャフト24の
曲げ応力が抑制されるものとなる。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に係わる小型モータによれば、ギヤケースには、
それぞれが独立して形成されて一体的に結合されたフラ
ンジ部材と筒部材とエンドキャップとからなる組体が固
定されている。それ故、長さ寸法の異なる筒部材をもつ
小型モータを製造するに際し、フランジ部材およびエン
ドキャップが共用される。また、フランジ部材が筒部材
とは別に作成されるから、フランジ部材の厚さ寸法が筒
部材とは異なる厚さ寸法にされ、フランジ部材のみの剛
性の向上が図られる。よって、ヨークを構成する部品を
共用することで汎用性を高くすることができるととも
に、ヨークの厚さ寸法に拘らず剛性を高くすることがで
きるという優れた効果を奏する。
【0054】この発明の請求項2に係わる小型モータに
よれば、フランジ部材は、ギヤケース固定部がギヤケー
スに固定され、筒部材接合部が筒部材のフランジ接合部
に結合されている。それ故、請求項1の効果に加え、筒
部材の端部に、筒部材に一体にしてフランジ部を成形す
るのに用いる大型のプレス機械を必要としないから、生
産設備を大規模にする必要がないという優れた効果を奏
する。
【0055】この発明の請求項3に係わる小型モータに
よれば、フランジ部材は、筒部材の厚さ寸法に拘らずそ
の厚さ寸法が変更される。それ故、請求項2の効果に加
え、フランジ部材の厚さ寸法を筒部材の厚さ寸法よりも
大きくすれば剛性が高くなるから、筒部材の内側に配置
されるアーマチュアシャフトが減速ギヤに噛合される際
に生ずる反りによって筒部材がギヤケースに対して傾斜
することがなくなり、異音の発生を防ぐことができると
いう優れた効果を奏する。
【0056】この発明の請求項4に係わる小型モータに
よれば、ギヤケースには、フランジ側嵌合部にフランジ
部材の筒部材接合部が嵌合され、フランジ嵌合部の内側
に段差をもって配置された筒部材側嵌合部に筒部材のフ
ランジ接合部が嵌合され、フランジ側嵌合部と筒部材側
嵌合部とのあいだのオーリング嵌着部にオーリングが嵌
付けられる。それ故、請求項2、3の効果に加え、オー
リング嵌着部はギヤケースやフランジ部材あるいは筒部
材に単独で形成されないので、嵌着溝等を形成するもの
と比べて工数が省かれるという優れた効果を奏する。
【0057】この発明の請求項5に係わる小型モータに
よれば、エンドキャップは、筒部材の他端部で内側に形
成された段差部に配置されて加締部によって加締固定さ
れている。それ故、請求項4の効果に加え、筒部材の端
部に、筒部材に一体にしてエンドキャップを成形するの
に用いる大型のプレス機械を必要としないから、生産設
備を大規模にする必要がないという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる小型モータの一実施例の部分
破断正面図である。
【図2】図1に示した小型モータにおいてのギヤケー
ス、フランジ部材、筒部材、エンドキャップの組付け関
係を説明する外観斜視図である。
【符号の説明】
1 小型モータ 2 ギヤケース 2e フランジ側嵌合部 2f 筒部材側嵌合部 2g オーリング嵌着部 3 減速ギヤ 4 出力軸 5 フランジ部材 5a ギヤケース固定部 5b 筒部材接合部 6 筒部材 6b フランジ接合部 6c2 加締部 7 エンドキャップ 8 (マグネット)第1のマグネット 9 (マグネット)第2のマグネット 10 アーマチュア 24 アーマチュアシャフト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の筒部材と、 上記筒部材とは独立して形成され、該筒部材の一端部に
    結合されたフランジ部材と、 上記筒部材とは独立して形成され、該筒部材の他端部に
    結合されたエンドキャップと、 上記筒部材の内側に取付けられたマグネットと、 減速ギヤを回転可能に収容しているとともに、該減速ギ
    ヤの最終段に結合された出力軸を回転可能に支持し、上
    記フランジ部が固定されたギヤケースと、 上記マグネットの内周側に配置されて上記ギヤケース内
    で減速ギヤに噛合され、上記ギヤケースおよびエンドキ
    ャップにより回転可能に支持されるアーマチュアシャフ
    トをもつアーマチュアを備えていることを特徴とする小
    型モータ。
  2. 【請求項2】 筒部材の一端部には、フランジ接合部が
    形成され、 フランジ部材には、ギヤケースに固定されるギヤケース
    固定部と、筒部材の筒方向に配置され、筒部材のフラン
    ジ接合部が内側に結合される筒部材接合部とが一体的に
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の小型
    モータ。
  3. 【請求項3】 フランジ部材の厚さ寸法は、筒部材の厚
    さ寸法に略等しい寸法か、あるいは筒部材の厚さ寸法よ
    りも大きい寸法が選ばれていることを特徴とする請求項
    2に記載の小型モータ。
  4. 【請求項4】 ギヤケースには、フランジ部材の筒部材
    接合部が嵌合可能なフランジ側嵌合部が形成されている
    とともに、このフランジ側嵌合部の内側に段差をもって
    配置され、筒部材のフランジ接合部が嵌合可能な筒部材
    側嵌合部が形成され、該フランジ側嵌合部と筒部材側嵌
    合部とのあいだにオーリングが嵌付けられるオーリング
    嵌着部が形成されていることを特徴とする請求項2、3
    に記載の小型モータ。
  5. 【請求項5】 筒部材の他端部には、内側に形成された
    段差部に配置されたエンドキャップを加締可能な加締部
    が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の小
    型モータ。
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