JPH11215771A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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Publication number
JPH11215771A
JPH11215771A JP1740298A JP1740298A JPH11215771A JP H11215771 A JPH11215771 A JP H11215771A JP 1740298 A JP1740298 A JP 1740298A JP 1740298 A JP1740298 A JP 1740298A JP H11215771 A JPH11215771 A JP H11215771A
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JP
Japan
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yoke
end cap
case
armature shaft
gear case
Prior art date
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Pending
Application number
JP1740298A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuo Tomoigawa
逸 雄 友井川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Jidosha Denki Kogyo KK filed Critical Jidosha Denki Kogyo KK
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない数の軸受でアーマチュアシャフトを円
滑に支持して安定した作動を行える小型モータを提供す
る。 【解決手段】 ギヤケース部2a,モータケース部2b
を一体に形成したケース2、ケース2のモータケース部
2b内に収容されたヨーク3、ケース2のモータケース
部2bに結合されたエンドキャップ6、ケース2のギヤ
ケース部2a内に固定された第1の軸受8、エンドキャ
ップ6に固定された第2の軸受9、第1,第2の軸受
8,9に回転可能に支持されるアーマチュアシャフト1
3をもつアーマチュア7を備えている小型モータ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウインドガラス
やサンルーフリッドを駆動するのに利用される小型モー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】ウインドガラスやサンルーフリッドを駆
動する小型モータとしては、アーマチュアに備えたアー
マチュアシャフトの一端部側にウオームが形成されてお
り、このウオームに減速ギヤが噛み合っているものが知
られている。また、アーマチュアシャフトの中央にアー
マチュアコアが取付けられ、このアーマチュアコアのウ
オーム側にコンミュテータが配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の小型
モータにおいては、減速ギヤ、アーマチュアシャフトの
ウオームがギャケース内に配置され、このギヤケースに
ねじ止めされたモータケース内にマーマチュアが配置さ
れており、アーマチュアシャフトの一端部がギヤケース
内で支持される一方アーマチュアシャフトの他端部がモ
ータケース内で支持されているため、アーマチュアシャ
フトのウオームが減速ギヤに噛み合う際に生ずる反力に
よってアーマチュアシャフトに曲げ応力がかかり、モー
タケースをギヤケースに対して傾斜させる応力が作用す
る。そのため、ウオーム側の一端部と、ウオームとは反
対側の他端部と、コンミュテータとウオームのあいだと
に3個の軸受を配置することによってアーマチュアシャ
フトの曲りを抑えているので、3個の軸受によって支持
される長さをそれぞれ含んだアーマチュアシャフトの全
長が大きくなるという問題点があった。また、アーマチ
ュアシャフトに曲げ応力がかかると、モータケースがギ
ヤケースに対し傾斜するため、アーマチャアシャフトと
軸受の中心とがずれて、アーマチュアシャフトと軸受と
のあいだの摩擦抵抗が大きくなって効率が低下したり、
異音が発生したりするという問題点があり、これらの問
題点を解決することが課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わる小型モータは、少ない
数の軸受でアーマチュアシャフトを円滑に支持して安定
した作動を行える小型モータを提供することを目的とし
ている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる小型モータでは、一端部側にギヤケース部が形成さ
れているとともに、他端部側に該ギヤケース部から突出
したモータケース部が一体に形成されたケースと、ケー
スのモータケース部の内側に取付けられたヨークと、ヨ
ークの内側に配置されたマグネットと、ケースのモータ
ケース部の突出先端部に結合されたエンドキャップと、
マグネットの内周部に配置され、ケースのギヤケース部
内にウオームが形成されているとともに、エンドキャッ
プ側にコンミュテータが取付けられたアーマチュアシャ
フトをもつアーマチュアと、ケースのギヤケース部に取
付けられ、アーマチュアシャフトの一端部を回転可能に
支持する第1の軸受と、エンドキャップに取付けられ、
アーマチュアシャフトの他端部を回転可能に支持する第
2の軸受と、ケースのギヤケース部に回転可能に支持さ
れていてアーマチュアシャフトのウオームに噛合され、
ダンパを介して出力軸が結合された減速部を備えている
構成としたことを特徴としている。
【0007】この発明の請求項2に係わる小型モータで
は、ケースのギヤケース部には、アーマチュアシャフト
の軸方向にシャフト孔が形成され、エンドキャップの中
央には、アーマチュアシャフトの軸方向に凹部が形成さ
れており、第1の軸受はすべり軸受または玉軸受であっ
てシャフト孔の端部に取付けられ、第2の軸受はすべり
軸受または玉軸受であってエンドキャップの凹部に取付
けられている構成としたことを特徴としている。
【0008】この発明の請求項3に係わる小型モータで
は、ケースのモータケース部には、それぞれ対向配置さ
れた第1、第2のヨーク支持板が備えられ、ヨークに
は、第1、第2のヨーク支持板のあいだに挟まれて支持
される板部がそれぞれ備えられている構成としたことを
特徴としている。
【0009】この発明の請求項4に係わる小型モータで
は、ヨークには、筒形のヨーク本体のギヤケース部側
に、複数個の抜止片が形成されており、ケースのギヤケ
ース部には、ヨークの抜止片がそれぞれ係止されるギヤ
ケース側ヨーク固定部が形成されている構成としたこと
を特徴としている。
【0010】この発明の請求項5に係わる小型モータで
は、ヨークには、ヨーク本体のエンドキャップ側に複数
個の固定片が形成されており、エンドキャップには、ヨ
ークの固定片がそれぞれ係止されるエンドキャップ側ヨ
ーク固定部が形成されている構成としたことを特徴とし
ている。
【0011】この発明の請求項6に係わる小型モータで
は、減速部には、アーマチュアシャフトのウオームに噛
合された第1の減速ギヤと、この第1の減速ギヤに噛合
され、ダンパに結合された第2の減速ギヤとを備えてい
る構成としたことを特徴としている。
【0012】
【発明の作用】この発明の請求項1に係わる小型モータ
において、アーマチュアシャフトは、ケース、ヨーク、
エンドキャップから形成された剛性の高い組体内に配置
されるととともにケースとエンドキャップで軸芯精度が
確保されて、第1、第2の軸受により回転可能に支持さ
れている。それ故、アーマチュアシャフトのウオームが
減速部に噛み合うことによって、アーマチュアシャフト
に曲げ応力がかかったとしても、アーマチュアシャフト
と第1、第2の軸受とに芯ずれが発生せず、アーマチュ
アシャフトが第1、第2の軸受だけで円滑に支持され、
アーマチュアシャフトの長さ寸法が短くてよく、アーマ
チュアシャフトと第1、第2の軸受とのあいだの摩擦抵
抗が大きくなることがない。
【0013】この発明の請求項2に係わる小型モータに
おいて、アーマチュアシャフトは、一端部がケースのギ
ヤケース部に形成されたシャフト孔の端部に取付けられ
たすべり軸受または玉軸受である第1の軸受によって回
転可能に支持される一方、他端部がエンドキャップに形
成された凹部に取付けられたすべり軸受または玉軸受で
ある第2の軸受によって回転可能に支持される。それ
故、請求項1の作用に加え、アーマチュアシャフトを支
持するのに、調芯軸受等の取付部材を伴う軸受を用いる
必要がない。
【0014】この発明の請求項3に係わる小型モータに
おいて、ヨークは、ケースのモータケース部に対向した
第1、第2のヨーク支持板のあいだに挟まれて支持され
る。それ故、請求項1の作用に加え、ヨークが第1のヨ
ーク支持板と第2のヨーク支持板とにより、強固な2重
構造になる。
【0015】この発明の請求項4に係わる小型モータに
おいて、ヨークは、抜止片がケースのギヤケース部に形
成されたギヤケース側ヨーク固定部にそれぞれ係止され
る。それ故、請求項3の作用に加え、ヨークはケースの
ギヤケース部に一体的にして強固に結合される。
【0016】この発明の請求項5に係わる小型モータに
おいて、ヨークは、固定片がエンドキャップに形成され
たエンドキャップ側ヨーク固定部にそれぞれ係止され
る。それ故、請求項4の作用に加え、ケースのギヤケー
ス部に一体的にして強固に組付けられているヨークはエ
ンドキャップと強固に結合される。
【0017】この発明の請求項6に係わる小型モータに
おいて、アーマチュアシャフトの回転が第1の減速ギヤ
によって減速されたうえで、第1の減速ギヤの回転が第
2の減速ギヤによって減速されてダンパを介し出力軸に
与えられる。それ故、請求項1の作用に加え、アーマチ
ュアシャフトのウオームの進み角を大きくすることなく
大減速が行われる。
【0018】
【実施例】図1ないし図4にはこの発明に係わる小型モ
ータの第1実施例が示されており、ウインドガラスを駆
動するのに用いられる。
【0019】図示される小型モータ1は、主として、ケ
ース2、ヨーク3、第1のマグネット4、第2のマグネ
ット5、エンドキャップ6、アーマチュア7、第1の軸
受8、第2の軸受9、減速部10、出力軸11から構成
されている。
【0020】ケース2には、ギヤケース部2aと、モー
タケース部2bとが一体に形成されている。
【0021】ケース2のギヤケース部2aには、略矩形
にされたギヤケース部本体2a1に丸孔のシャフト孔2
a2が形成されており、このシャフト孔2a2は、一端
側であるモータケース部2b側に小判形状にして形成さ
れた端板部2a3側が開放されているとともに、他端側
であるモータケース部2bとは反対側が閉塞されてお
り、シャフト孔2a2の閉塞側端部に第1の軸受8が固
定されている。
【0022】第1の軸受8は玉軸受であって、アーマチ
ュア7に備えたアーマチュアシャフト13のウオーム1
3a側の端部を回転可能に支持する。
【0023】ケース2のギヤケース部2aには、シャフ
ト孔2a2に連通してギヤ収容部2a4が形成されてい
る。ギヤ収容部2a4は、2つの円を繋げた孔形状にさ
れており、このギヤ収容部2a4のシャフト孔2a2寄
りに枢支軸支持部2a5が形成されており、この枢支軸
支持部2a5に枢支軸12が固定されている。枢支軸1
2には、減速部10の一部を構成する第1の減速ギヤ1
4が回転可能に挿通されている。
【0024】第1の減速ギヤ14には、大径歯部14a
と小径歯部14bとが2段にして一体に形成されてお
り、大径歯部14aがシャフト孔2a2内でアーマチュ
ア7に備えたアーマチュアシャフト13に形成された減
速部10の他の一部を構成するウオーム13aに噛合さ
れるため、第1の減速ギヤ14はアーマチュアシャフト
13の回転を一段減速する。第1の減速ギヤ14の小径
歯部14bは減速部10の残り一部を構成する第2の減
速ギヤ15に形成された歯部15aに噛合されている。
【0025】ギヤ収容部2a4のシャフト孔2a2から
離れた位置には、軸受である出力軸支持部2a6が形成
されており、この出力軸支持部2a6内に、オーリング
(Oリング)16が嵌め付けられた出力軸11が回転可
能に挿通されている。
【0026】出力軸11は、基端部がハブ17に固定さ
れ、先端部がギヤケース部2aの外側に突出して図示し
ないウインドガラスのガラス昇降機構に結合される。ハ
ブ17は、後述するダンパ18に結合されている。
【0027】第2の減速ギヤ15には、歯部15aの内
周側にダンパ収容部15bが形成されており、このダン
パ収容部15bに弾性体製のダンパ18が第2の減速ギ
ヤ15に結合されている。
【0028】減速部10では、アーマチュアシャフト1
3のウオーム13aと、第1の減速ギヤ14の大径歯部
14aとによって、アーマチュアシャフト13の回転が
一段減速され、第1の減速ギヤ14の小径歯部14b
と、第2の減速ギヤ15の歯部15aとによって、アー
マチュアシャフト13の回転が二段減速され、第2の減
速ギヤ15の回転がダンパ18を介して出力軸11に与
えられる。このとき、アーマチュアシャフト13のウオ
ーム13aと第1の減速ギヤ14の大径歯部14aとよ
りなる減速比が大きくなっているとともに、第1の減速
ギヤ14の大径歯部14aの外径よりも、第1の減速ギ
ヤ14と第2の減速ギヤ15とのあいだでの軸間距離の
方が小さくなっているため、アーマチュアシャフト13
のウオーム13aの進み角を大きくすることなく大減速
が行われて、減速部10の外形寸法が大きくなることが
ないとともに、作動音が大きくなることがない。
【0029】そして、ケース2のギヤケース部2aに
は、端板部2a3の側部に第1、第2、第3、第4のギ
ヤケース側ヨーク固定部2a7、2a8、2a9、2a
10がそれぞれ備えられている。
【0030】第1のギヤケース側ヨーク固定部2a7
は、端板部2a3の前面の上方側に矩形の溝状に形成さ
れている。
【0031】第2のギヤケース側ヨーク固定部2a8
は、端板部2a3の前面の下方側に矩形の貫通孔状に形
成されている。この第2のギヤケース側ヨーク固定部2
a8は、ギヤケース部2aのギヤ収容部2a4内に貫通
している。
【0032】第3のギヤケース側ヨーク固定部2a9
は、端板部2a3の後面の上方側に矩形の溝状に形成さ
れている。
【0033】第4のギヤケース側ヨーク固定部2a10
は、端板部2a3の後面の下方側に矩形の溝状に形成さ
れている。第1のギヤケース側ヨーク固定部2a7と第
3のギヤケース側ヨーク固定部2a9とは端板部2a3
の上方側で一対に配置されている。
【0034】第1のギヤケース側ヨーク固定部2a7に
は、後述するヨーク3に備えた第1の抜止片3a5が嵌
入されたうえで、端板部2a3の裏側で第1の抜止片3
a5が加締められる。
【0035】第2のギヤケース側ヨーク固定部2a8に
は、後述するヨーク3に備えた第2の抜止片3a6が挿
入されたうえで、ギヤケース部2aのギヤ収容部2a4
内で第2の抜止片3a6が加締められる。
【0036】第3のギヤケース側ヨーク固定部2a9に
は、後述するヨーク3に備えた第3の抜止片3a7が嵌
入されたうえで、端板部2a3の裏側で第3の抜止片3
a7が加締められる。
【0037】第4のギヤケース側ヨーク固定部2a10
には、後述するヨーク3に備えた第4の抜止片3a8が
嵌入されたうえで、端板部2a3の裏側で第4の抜止片
3a8が加締められる。
【0038】ケース2のモータケース部2bには、ギヤ
ケース部2aの端板部2a3の上端側、下端側からそれ
ぞれ突出した第1のヨーク支持板2b1、2b2がそれ
ぞれ形成されている。
【0039】第1、第2のヨーク支持板2b1、2b2
は、図4に示されるように、ギヤケース部2aのシャフ
ト孔2a2の孔方向と同方向に突出しており、それぞれ
が湾曲して対向配置されている。第1、第2のヨーク支
持板2b1、2b2の内側には、後述するヨーク3に備
えたヨーク本体3aにもつ湾曲部分と略同一に湾曲した
第1、第2のヨーク当接面2b3、2b4がそれぞれ形
成されている。第1、第2のヨーク当接面2b3、2b
4が形成する内径寸法は、後述するヨーク3に備えたヨ
ーク本体3aのもつ外径寸法よりもわずかに小さいた
め、第1、第2のヨーク当接面2b3、2b4によって
ヨーク3が支持される。
【0040】第1、第2のヨーク支持板2b1、2b2
の先端部は開放され、先端部には、後述するエンドキャ
ップ6に当接する第1、第2のエンドキャップ当接面2
b5、2b6がそれぞれ形成されている。第1、第2の
ヨーク支持板2b1、2b2のあいだにはヨーク3が収
められている。
【0041】ヨーク3には、磁性材を素材として小判形
の筒状にされた肉薄のヨーク本体3aが備えられてい
る。このヨーク3は、母材を筒状に巻いて得られる巻き
ヨーク成形や、母材をプレスして得られるプレス成形等
によって成形されている。
【0042】ヨーク3のヨーク本体3aには、図4に示
されるように、前部、後部に第1、第2の平面板部3a
1、3a2がそれぞれ一対で備えられているとともに、
上部、下部に第1、第2の湾曲板部3a3、3a4がそ
れぞれ一対で備えられている。第1、第2の平面板部3
a1,3a2間の幅寸法は、第1、第2のヨーク支持板
2b1、2b2の幅寸法と略同一にされ、第1、第2の
湾曲板部3a3、3a4が形成する外径寸法は、前述し
たように、第1、第2のヨーク支持板2b1、2b2の
第1、第2のヨーク当接面2b3、2b4が形成する内
径寸法よりもわずかに小さい。
【0043】ヨーク本体3aには、図4に示されるよう
に、ギヤケース部2aの端板部2a3側に、第1、第
2、第3、第4の抜止片3a5、3a6、3a7、3a
8がそれぞれ備えられている。
【0044】第1の抜止片3a5は、ヨーク本体3aの
第1の平面板部3a1の上部で、第1の平面板部3a1
からギヤケース部2aの端板部2a3に向け後述するア
ーマチュアシャフト13の軸方向に矩形に突出形成され
ている。
【0045】第1の抜止片3a5は、前述したギヤケー
ス部2aの端板部2a3に形成された第1のギヤケース
側ヨーク固定部2a7に対応して配置されているため、
ヨーク本体3aが第1のヨーク支持板2b1の第1のヨ
ーク当接面2b3および第2のヨーク支持板2b2の第
2のヨーク当接面2b4間に挿入された際に、第1のギ
ヤケース側ヨーク固定部2a7に嵌入されたうえで、端
板部2a3の裏側で加締められる。
【0046】第2の抜止片3a6は、ヨーク本体3aの
第1の平面板部3a1の下部で、第1の平面板部3a1
からギヤケース部2aの端板部2a3に向け後述するア
ーマチュアシャフト13の軸方向に矩形に突出形成され
ている。
【0047】第2の抜止片3a6は、前述したギヤケー
ス部2aの端板部2a3に形成された第2のギヤケース
側ヨーク固定部2a8に対応して配置されているため、
ヨーク本体3aが第1のヨーク支持板2b1の第1のヨ
ーク当接面2b3および第2のヨーク支持板2b2の第
2のヨーク当接面2b4間に挿入された際に、第2のギ
ヤケース側ヨーク固定部2a8内に挿入されたうえで、
ギヤ収容部2a4側で加締められる。第2の抜止片3a
6は省かれてもよく、その場合には、ギヤケース部2a
の端板部2a3に第2のギヤケース側ヨーク固定部2a
8が形成されない。
【0048】第3の抜止片3a7は、ヨーク本体3aの
第2の平面板部3a2の上部で、第2の平面板部3a2
からギヤケース部2aの端板部2a3に向け後述するア
ーマチュアシャフト13の軸方向に矩形に突出形成され
ている。
【0049】第3の抜止片3a7は、前述したギヤケー
ス部2aの端板部2a3に形成された第3のギヤケース
側ヨーク固定部2a9に対応して配置されているため、
ヨーク本体3aが第1のヨーク支持板2b1の第1のヨ
ーク当接面2b3および第2のヨーク支持板2b2の第
2のヨーク当接面2b4間に挿入された際に、第3のギ
ヤケース側ヨーク固定部2a9に嵌入されたうえで、端
板部2a3の裏側で加締められる。
【0050】第4の抜止片3a8は、ヨーク本体3aの
第2の平面板部3a2の下部で、第2の平面板部3a2
からギヤケース部2aの端板部2a3に向け後述するア
ーマチュアシャフト13の軸方向に矩形に突出形成され
ている。
【0051】第4の抜止片3a8は、前述したギヤケー
ス部2aの端板部2a3に形成された第4のギヤケース
側ヨーク固定部2a10に対応して配置されているた
め、ヨーク本体3aが第1のヨーク支持板2b1の第1
のヨーク当接面2b3および第2のヨーク支持板2b2
の第2のヨーク当接面2b4間に挿入された際に、第4
のギヤケース側ヨーク固定部2a10に嵌入されたうえ
で、端板部2a3の裏側で加締められる。
【0052】ヨーク3では、ヨーク本体3aが第1のヨ
ーク支持板2b1の第1のヨーク当接面2b3および第
2のヨーク支持板2b2の第2のヨーク当接面2b4間
に挿入され、第1、第3、第4の抜止片3a5、3a
7、3a8が第1、第3、第4のギヤケース側ヨーク固
定部2a7、2a9、2a10に嵌入されたうえで、端
板部2a3の裏側でそれぞれ加締められる一方、第2の
抜止片3a6が第2のギヤケース側ヨーク固定部2a8
に嵌入されたうえで、ギヤ収容部2a4内で加締められ
ることによって、ヨーク本体3aの第1、第2の湾曲板
部3a3、3a4が第1、第2のヨーク支持板2b1、
2b2の第1、第2のヨーク当接面2b3、2b4によ
って挟まれて、一体的にして強固に組付けられるから、
このヨーク本体3aに曲げ応力がかけられたとしても、
その曲げ応力に耐えるものとなり、ギヤケース部2aに
対して位置ずれしたり傾斜したりすることがない。それ
故、ヨーク3の内側に配置されるアーマチュアシャフト
13に対し、シャフト孔2a2の閉塞側端部に固定され
た第1の軸受8が同芯にしてずれなく配置される。
【0053】ヨーク本体3aには、図4に示されるよう
に、ギヤケース部2aの端板部2a3とは反対側に、第
1、第2、第3、第4の固定片3a9、3a10、3a
11、3a12がそれぞれ備えられている。
【0054】第1の固定片3a9は、ヨーク本体3aの
第1の平面板部3a1の上部で、第1の平面板部3a1
から後述するエンドキャップ6に向け後述するアーマチ
ュアシャフト13の軸方向に矩形に突出形成されてい
る。第1の固定片3a9は、後述するエンドキャップ6
に備えた第1のエンドキャップ側ヨーク固定部6a2に
嵌入されたうえで、このエンドキャップ6の前面側で加
締め固定される。
【0055】第2の固定片3a10は、ヨーク本体3a
の第1の平面板部3a1の下部で、第1の平面板部3a
1から後述するエンドキャップ6に向け後述するアーマ
チュアシャフト13の軸方向に矩形に突出形成されてい
る。第2の固定片3a10は、後述するエンドキャップ
6に備えた第2のエンドキャップ側ヨーク固定部6a3
に嵌入されたうえで、このエンドキャップ6の前面側で
加締め固定される。
【0056】第3の固定片3a11は、ヨーク本体3a
の第2の平面板部3a2の上部で、第2の平面板部3a
2から後述するエンドキャップ6に向け後述するアーマ
チュアシャフト16の軸方向に矩形に突出形成されてい
る。第3の固定片3a11は、後述するエンドキャップ
6に備えた第3のエンドキャップ側ヨーク固定部6a4
に嵌入されたうえで、このエンドキャップ6の前面側で
加締め固定される。
【0057】第4の固定片3a12は、ヨーク本体3a
の第2の平面板部3a2の下部で、第2の平面板部3a
2から後述するエンドキャップ6に向け後述するアーマ
チュアシャフト16の軸方向に矩形に突出形成されてい
る。第4の固定片3a12は、後述するエンドキャップ
6に備えた第4のエンドキャップ側ヨーク固定部6a5
に嵌入されたうえで、このエンドキャップ6の前面側で
加締め固定される。
【0058】ヨーク3の第1、第2、第3、第4の固定
片3a9、3a10、3a11、3a12には、エンド
キャップ6が取付けられている。
【0059】エンドキャップ6には、小判形の板状にさ
れたエンドキャップ本体6aの中央に丸孔状の凹部6a
1が形成されており、この凹部6a1内に第2の軸受9
が固定されている。第2の軸受9は玉軸受であって、ア
ーマチュア7に備えたアーマチュアシャフト13のウオ
ーム13aとは反対側の端部を回転可能に支持する。
【0060】また、エンドキャップ6には、図3に示さ
れるように、エンドキャップ本体6aの側部に第1、第
2、第3、第4のエンドキャップ側ヨーク固定部6a
2、6a3、6a4、6a5がそれぞれ備えられてい
る。
【0061】第1のエンドキャップ側ヨーク固定部6a
2は、エンドキャップ本体6aの前面の上方側に矩形の
溝状に形成されている。
【0062】第2のエンドキャップ側ヨーク固定部6a
3は、エンドキャップ本体6aの前面の下方側に矩形の
溝状に形成されている。
【0063】第3のエンドキャップ側ヨーク固定部6a
4は、エンドキャップ本体6aの後面の上方側に矩形の
溝状に形成されている。
【0064】第4のエンドキャップ側ヨーク固定部6a
5は、エンドキャップ本体6aの後面の下方側に矩形の
溝状に形成されている。第1のエンドキャップ側ヨーク
固定部6a2と第3のエンドキャップ側ヨーク固定部6
a4とはエンドキャップ本体6aの上方側で一対に配置
され、第2のエンドキャップ側ヨーク固定部6a3と第
4のエンドキャップ側ヨーク固定部6a4とはエンドキ
ャップ本体6aの下方側で一対に配置されている。
【0065】第1のエンドキャップ側ヨーク固定部6a
2には、前述したヨーク3に備えた第1の固定片3a9
が嵌入されたうえで、この第1の固定片3a9がエンド
キャップ本体6aの前面側で加締められる。
【0066】第2のエンドキャップ側ヨーク固定部6a
3には、前述したヨーク3に備えた第2の固定片3a1
0が嵌入されたうえで、この第2の固定片3a10がエ
ンドキャップ本体6aの前面側で加締められる。
【0067】第3のエンドキャップ側ヨーク固定部6a
4には、前述したヨーク3に備えた第3の固定片3a1
1が嵌入されたうえで、この第3の固定片3a11がエ
ンドキャップ本体6aの前面側で加締められる。
【0068】第4のエンドキャップ側ヨーク固定部6a
5には、前述したヨーク3に備えた第4の固定片3a1
2が嵌入されたうえで、この第4の固定片3a12がエ
ンドキャップ本体6aの前面側で加締められる。
【0069】エンドキャップ6では、第1、第2、第
3、第4のエンドキャップ側固定部6a2、6a3、6
a4、6a5にヨーク3の第1、第2、第3、第4の固
定片3a9、3a10、3a11、3a12が嵌入され
たうえで、エンドキャップ本体6aの前面側でそれぞれ
加締められるため、ヨーク3に対して一体的にして強固
に組付けられるから、ヨーク3と一体的に強固に組付け
られる。それ故、ヨーク3の内側に配置されるアーマチ
ュアシャフト13に対し、エンドキャップ6の凹部6a
1に固定された第2の軸受9が同芯にしてずれなく配置
される。エンドキャップ6の後面側には、ホルダベース
19が配置されている。
【0070】ホルダベース19には、小判形の板状にさ
れたホルダベース本体19aの中央に、丸孔のコンミュ
テータ挿入孔19a1が形成されているとともに、この
コンミュテータ挿入孔19a1の外側に、第1、第2の
ブラシボックス19a2、19a3が対向して形成され
ている。第1のブラシボックス19a2内には第1のブ
ラシばね20と第1のブラシ22が収容され、第2のブ
ラシボックス19a3内には第2のブラシばね21と第
2のブラシ23が収容されている。第1、第2のブラシ
22、23は第1、第2のブラシばね20、21によっ
てコンミュテータ挿入孔19a1の中心に向けそれぞれ
押圧されている。第1、第2のブラシ22、23は、図
示しないターミナルを通じて外部の制御回路にそれぞれ
接続される。
【0071】一方、ヨーク3のヨーク本体3aの内側に
は、第1、第2のマグネット4、5がそれぞれ対向して
固定されている。第1、第2のマグネット4、5は対向
する内周側にN極、S極がそれぞれ着磁されている。第
1、第2のマグネット4、5の内側にアーマチュア7が
配置されている。
【0072】アーマチュア7には、アーマチュアシャフ
ト13、アーマチュアコア24、コンミュテータ25、
アーマチュアコイル26が備えられている。
【0073】アーマチュアシャフト13には、丸棒状を
なすシャフト本体13bのほぼ中央にアーマチュアコア
24が固定されているとともに、アーマチュアコア24
を介してウオーム13aとは反対側にコンミュテータ2
5が固定されている。アーマチュアコア24には、予め
定められたスロット数の巻回部24aが形成され、コン
ミュテータ25には、アーマチュアコア24の巻回部2
4aと同数のコンミュテータ片25aが備えられてお
り、アーマチュアコイル26がアーマチュアコア24の
巻回部24aにそれぞれ巻回されてコンミュテータ25
のコンミュテータ片25aにそれぞれ電気的に接続され
ている。
【0074】コンミュテータ25のコンミュテータ片2
5aには、前述したホルダベース19上に対向配置され
た第1、第2のブラシ22、23が電気的に接続可能に
して接触される。
【0075】アーマチュア7では、アーマチュアシャフ
ト13上で、アーマチュアコア24を介してウオーム1
3aとは反対側にコンミュテータ25が配置されている
から、ウオーム13aや第1の減速ギヤ14に塗布され
る潤滑油がコンミュテータ25側に飛散するおそれがな
く、電気的な故障を起こすことがない。
【0076】上述したように、ヨーク3の第1のヨーク
支持板2b1の第1のヨーク当接面2b3および第2の
ヨーク支持板2b2の第2のヨーク当接面2b4間に挿
入され、第1、第3、第4の抜止片3a5、3a7、3
a8が第1、第3、第4のギヤケース側ヨーク固定部2
a7、2a9、2a10に嵌入されたうえで、端板部2
a3の裏側でそれぞれ加締められる一方、第2の抜止片
3a6が第2のギヤケース側ヨーク固定部2a8に嵌入
されたうえで、ギヤ収容部2a4内で加締められること
によって、ヨーク本体3aの第1、第2の湾曲板部3a
3、3a4が第1、第2のヨーク支持板2b1、2b2
の第1、第2のヨーク当接面2b3、2b4によって挟
まれて、ヨーク3がケース2に一体的にして強固に組付
けられるとともに、ヨーク3の第1、第2、第3、第4
の固定片3a9、3a10、3a11、3a12がエン
ドキャップ6の第1、第2、第3、第4のエンドキャッ
プ側固定部6a2、6a3、6a4、6a5に嵌入され
たうえで、エンドキャップ本体6aの前面側でそれぞれ
加締められることによって、エンドキャップ6がヨーク
3に一体的に強固に組付けられる。それ故、ケース2、
ヨーク3、エンドキャップ6により一体的にして高い剛
性のある組体が形成されるから、第1、第2の軸受8、
9がアーマチュアシャフト13に同芯にしてずれなく配
置されて高い同軸度が得られるとともに、ケース2のギ
ヤケース部2aのシャフト孔2a2内に固定された第1
の軸受8と、エンドキャップ6の凹部6a1に固定され
た第2の軸受9とによって、アーマチュアシャフト13
が支持されるから、2個の軸受によってアーマチュアシ
ャフト13の長さ寸法が短縮される。
【0077】また、アーマチュアシャフト13のウオー
ム13aが第1の減速ギヤ14の大径歯部14aに噛合
されることによって、アーマチュアシャフト13の回転
が第1の減速ギヤ14に与えられる際に、アーマチュア
シャフト13に曲げ応力がかかったとしても、ケース
2、ヨーク3、エンドキャップ6が一体的な高い剛性を
もつことから、アーマチュアシャフト13が曲がること
がなく、アーマチュアシャフト13と第1、第2の軸受
8、9とのあいだの摩擦抵抗が大きくなることがない。
【0078】このような構造を有する小型モータ1は、
ケース2がドアパネルの内側に取付けられ、出力軸11
がガラス昇降機構を介してウインドガラスに連結され、
第1、第2のブラシ22、23が制御回路に電気的に接
続されて車体に取付けられる。
【0079】ウインドガラスが全閉状態にある際に、制
御回路に備えたウインド開スイッチがオン切換えされる
ことによって、第1のブラシ22に電源の電位が与えら
れるとともに、第2のブラシ23が接地されると、アー
マチュアコア24のスロット毎にアーマチュアコイル2
6が励磁され、アーマチュアコイル26が発生した磁力
と、第1、第2のマグネット4、5が発生している磁力
とによる電磁誘導によってアーマチュアシャフト13が
正回転し、アーマチュアシャフト13の正回転が第1、
第2の減速ギヤ14、15を介して減速されて出力軸1
1の正回転に変換され、ウインドガラスが開く。
【0080】ウインドガラスが全開位置に到達して車体
に衝突すると、出力軸11が回転を拘束されることによ
って、ダンパ18が弾性変形すると同時に、第1、第2
のブラシ22、23に対する通電がカットオフされるた
め、ウインドガラスが全開位置で停止する。
【0081】ウインドガラスが全開位置にある状態で、
制御回路のウインド閉スイッチがオン切換えされること
によって、第2のブラシ23に電源の電位が与えられる
とともに、第1のブラシ22が接地されると、アーマチ
ュアコア24のスロット毎にアーマチュアコイル26が
励磁され、アーマチュアコイル26が発生した磁力と、
第1、第2のマグネット4、5が発生している磁力とに
よる電磁誘導によってアーマチュアシャフト13が逆回
転し、アーマチュアシャフト13の逆回転が第1、第2
の減速ギヤ14、15を介して減速されて出力軸11の
逆回転に変換され、ウインドガラスが閉る。
【0082】ウインドガラスが全閉位置に到達して車体
に衝突すると、出力軸11が逆回転を拘束されることに
よって、ダンパ18が弾性変形すると同時に、第2、第
1のブラシ23、22に対する通電がカットオフされる
ため、ウインドガラスが全閉位置で停止する。
【0083】アーマチュアシャフト13が正回転、逆回
転する際、アーマチュアシャフト13のウオーム13a
が第1の減速ギヤ14に噛合されるときに反力が生じて
アーマチュアシャフト13に曲げ応力がかかるが、ケー
ス2、ヨーク3、エンドキャップ6により一体的にして
高い剛性のある組体が形成されているから、アーマチュ
アシャフト13にかかった曲げ応力により、ヨーク3が
ギヤケース部2aに対して位置ずれしたり傾斜したりす
ることがなく、第1、第2の軸受8、9だけで、アーマ
チュアシャフト13が円滑に支持されるものとなる。
【0084】図5には、この発明に係わる小型モータの
第2実施例が示されており、この場合も、ウインドガラ
スを駆動するのに用いられる。
【0085】第2実施例の小型モータ1では、ケース2
に形成されたギヤケース部2aのシャフト孔2a2が、
端部にストッパ27が装着されることによって閉塞され
ており、このストッパ27に第1のスラスト受板28が
当接され、第1のスラスト受板28の近くに第1の軸受
8が取付けられている一方、エンドキャップ6に形成さ
れた凹部6a1に第2のスラスト受板29が固定され、
この第2のスラスト受板29の近くに第2の軸受9が取
付けられている。この場合、第1、第2の軸受8、9は
すべり軸受である。そして、アーマチュアシャフト13
のウオーム13a側の一端部には第1の球体30が回転
可能にして収容され、この第1の球体30が第1のスラ
スト受板28に当接している一方、アーマチュアシャフ
ト13のエンドキャップ6側の他端部には第2の球体3
1が回転可能にして収容され、この第2の球体31が第
2のスラスト受板29に当接している。他の部位は第1
実施例と同様であるため説明は省略する。
【0086】この場合も、ケース2、ヨーク3、エンド
キャップ6により一体的にして高い剛性のある組体が形
成されるから、ケース2のギヤケース部2aのシャフト
孔2a2内に固定された第1の軸受8と、エンドキャッ
プ6の凹部6a1に固定された第2の軸受9とがアーマ
チュアシャフト13に同芯にしてずれなく配置され、高
い同軸度が得られるから、アーマチュアシャフト13が
正回転、逆回転する際、アーマチュアシャフト13のウ
オーム13aが第1の減速ギヤ14に噛合されるときに
反力が生じてアーマチュアシャフト13に曲げ応力がか
かったとしても、アーマチュアシャフト13にかかった
曲げ応力により、ヨーク3がギヤケース部2aに対して
位置ずれしたり傾斜したりすることがなく、第1、第2
の軸受8、9だけで、アーマチュアシャフト13が円滑
に支持される。この場合、第1、第2の軸受8、9がす
べり軸受であるため、第1実施例と比べてコスト面で有
利になる。
【0087】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に係わる小型モータによれば、アーマチュアシャ
フトは、ケース、ヨーク、エンドキャップから形成され
た剛性の高い組体内に配置されるととともにケースとエ
ンドキャップで軸芯精度が確保されて、第1、第2の軸
受により回転可能に支持されている。それ故、アーマチ
ュアシャフトのウオームが減速部に噛み合うことによっ
て、アーマチュアシャフトに曲げ応力がかかったとして
も、アーマチュアシャフトと第1、第2の軸受とに芯ず
れが発生せず、アーマチュアシャフトが第1、第2の軸
受だけで円滑に支持され、アーマチュアシャフトの長さ
寸法が短くてよく、アーマチュアシャフトと第1、第2
の軸受とのあいだの摩擦抵抗が大きくなることがない。
よって、少ない数の軸受でアーマチュアシャフトを円滑
に支持して安定した作動を行えるという優れた効果を奏
する。
【0088】この発明の請求項2に係わる小型モータに
よれば、アーマチュアシャフトは、一端部がケースのギ
ヤケース部に形成されたシャフト孔の端部に取付けられ
たすべり軸受または玉軸受である第1の軸受によって回
転可能に支持される一方、他端部がエンドキャップに形
成された凹部に取付けられたすべり軸受または玉軸受で
ある第2の軸受によって回転可能に支持される。それ
故、請求項1の効果に加え、アーマチュアシャフトを支
持するのに、調芯軸受等の取付部材を伴う軸受を用いる
必要がないという優れた効果を奏する。
【0089】この発明の請求項3に係わる小型モータに
よれば、ヨークは、ケースのモータケース部に対向した
第1、第2のヨーク支持板のあいだに挟まれて支持され
る。それ故、請求項1の効果に加え、ヨークが第1のヨ
ーク支持板と第2のヨーク支持板とにより、強固な2重
構造が得られるという優れた効果を奏する。
【0090】この発明の請求項4に係わる小型モータに
よれば、ヨークは、抜止片がケースのギヤケース部に形
成されたギヤケース側ヨーク固定部にそれぞれ係止され
る。それ故、請求項3の効果に加え、ヨークはケースの
ギヤケース部に一体的にして強固に結合されるという優
れた効果を奏する。
【0091】この発明の請求項5に係わる小型モータに
よれば、ヨークは、固定片がエンドキャップに形成され
たエンドキャップ側ヨーク固定部にそれぞれ係止され
る。それ故、請求項4の効果に加え、ケースのギヤケー
ス部に一体的にして強固に組付けられているヨークはエ
ンドキャップと強固に結合されるという優れた効果を奏
する。
【0092】この発明の請求項6に係わる小型モータに
よれば、アーマチュアシャフトの回転が第1の減速ギヤ
によって減速されたうえで、第1の減速ギヤの回転が第
2の減速ギヤによって減速されてダンパを介し出力軸に
与えられる。それ故、請求項1の効果に加え、アーマチ
ュアシャフトのウオームの進み角を大きくすることなく
大減速が行われるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる小型モータの第1実施例の縦
断正面図である。
【図2】図1に示した小型モータの縦断左側面図であ
る。
【図3】図1に示した小型モータの右側面図である。
【図4】図1に示した小型モータにおいてのケースとヨ
ークとエンドキャップとの組付け関係を説明する外観斜
視図である。
【図5】この発明に係わる小型モータの第2実施例の縦
断正面図である。
【符号の説明】
1 小型モータ 2 ケース 2a ギヤケース部 2a2 シャフト孔 2a7 (ギヤケース側ヨーク固定部)第1のギヤケー
ス側ヨーク固定部 2a8 (ギヤケース側ヨーク固定部)第2のギヤケー
ス側ヨーク固定部 2a9 (ギヤケース側ヨーク固定部)第3のギヤケー
ス側ヨーク固定部 2a10 (ギヤケース側ヨーク固定部)第4のギヤケ
ース側ヨーク固定部 2b モータケース部 2b1 第1のヨーク支持板 2b2 第2のヨーク支持板 3 ヨーク 3a ヨーク本体 3a3 (板部)第1の湾曲板部 3a4 (板部)第2の湾曲板部 3a5 (抜止片)第1の抜止片 3a6 (抜止片)第2の抜止片 3a7 (抜止片)第3の抜止片 3a8 (抜止片)第4の抜止片 3a9 (固定片)第1の固定片 3a10 (固定片)第2の固定片 3a11 (固定片)第3の固定片 3a12 (固定片)第4の固定片 4 (マグネット)第1のマグネット 5 (マグネット)第2のマグネット 6 エンドキャップ 6a1 凹部 6a2 (エンドキャップ側ヨーク固定部)第1のエン
ドキャップ側ヨーク固定部 6a3 (エンドキャップ側ヨーク固定部)第2のエン
ドキャップ側ヨーク固定部 6a4 (エンドキャップ側ヨーク固定部)第3のエン
ドキャップ側ヨーク固定部 6a5 (エンドキャップ側ヨーク固定部)第4のエン
ドキャップ側ヨーク固定部 7 アーマチュア 10 減速部 11 出力軸 13 アーマチュアシャフト 13a ウオーム 14 第1の減速ギヤ 15 第2の減速ギヤ 18 ダンパ 25 コンミュテータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部側にギヤケース部が形成されて
    いるとともに、他端部側に該ギヤケース部から突出した
    モータケース部が一体に形成されたケースと、 上記ケースのモータケース部の内側に取付けられたヨー
    クと、 上記ヨークの内側に配置されたマグネットと、 上記ケースのモータケース部の突出先端部に結合された
    エンドキャップと、 上記マグネットの内周部に配置され、上記ケースのギヤ
    ケース部内にウオームが形成されているとともに、上記
    エンドキャップ側にコンミュテータが取付けられたアー
    マチュアシャフトをもつアーマチュアと、 上記ケースのギヤケース部に取付けられ、上記アーマチ
    ュアシャフトの一端部を回転可能に支持する第1の軸受
    と、 上記エンドキャップに取付けられ、上記アーマチュアシ
    ャフトの他端部を回転可能に支持する第2の軸受と、 上記ケースのギヤケース部に回転可能に支持されていて
    上記アーマチュアシャフトのウオームに噛合され、ダン
    パを介して出力軸が結合された減速部を備えていること
    を特徴とする小型モータ。
  2. 【請求項2】 ケースのギヤケース部には、アーマチュ
    アシャフトの軸方向にシャフト孔が形成され、エンドキ
    ャップの中央には、アーマチュアシャフトの軸方向に凹
    部が形成されており、第1の軸受はすべり軸受または玉
    軸受であって該シャフト孔の端部に取付けられ、第2の
    軸受はすべり軸受または玉軸受であって該エンドキャッ
    プの凹部に取付けられていることを特徴とする請求項1
    に記載の小型モータ。
  3. 【請求項3】 ケースのモータケース部には、それぞれ
    対向配置された第1、第2のヨーク支持板が備えられ、
    ヨークには、第1、第2のヨーク支持板のあいだに挟ま
    れて支持される板部がそれぞれ備えられていることを特
    徴とする請求項1に記載の小型モータ。
  4. 【請求項4】 ヨークには、筒形のヨーク本体のギヤケ
    ース部側に、複数個の抜止片が形成されており、 ケースのギヤケース部には、上記ヨークの抜止片がそれ
    ぞれ係止されるギヤケース側ヨーク固定部が形成されて
    いることを特徴とする請求項3に記載の小型モータ。
  5. 【請求項5】 ヨークには、ヨーク本体のエンドキャッ
    プ側に複数個の固定片が形成されており、 エンドキャップには、上記ヨークの固定片がそれぞれ係
    止されるエンドキャップ側ヨーク固定部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項4に記載の小型モータ。
  6. 【請求項6】 減速部には、アーマチュアシャフトのウ
    オームに噛合された第1の減速ギヤと、この第1の減速
    ギヤに噛合され、ダンパに結合された第2の減速ギヤと
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の小型モ
    ータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107565752A (zh) * 2017-09-11 2018-01-09 天津富民伟业科技有限公司 汽车雨刷电机装置
CN107565751A (zh) * 2017-09-11 2018-01-09 天津富民伟业科技有限公司 用于雨刷电机的散热机壳装置
US10585313B2 (en) 2011-06-27 2020-03-10 Japan Display Inc. Liquid crystal display device

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