JPH11215579A - パネル型スピーカ装置 - Google Patents

パネル型スピーカ装置

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JPH11215579A
JPH11215579A JP1181298A JP1181298A JPH11215579A JP H11215579 A JPH11215579 A JP H11215579A JP 1181298 A JP1181298 A JP 1181298A JP 1181298 A JP1181298 A JP 1181298A JP H11215579 A JPH11215579 A JP H11215579A
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彰良 木村
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徹 佐々木
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崇行 水内
Kohei Asada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鏡板を振動板として用いることで新規なスピ
ーカ装置を構成する。 【解決手段】 外周部4cがほぼ非拘束状態で支持され
た鏡板4と、この鏡板4に取り付けられて再生入力信号
に基づいて部分的な曲げ動作を生じさせて再生出力を放
音する少なくとも1個以上のドライバユニット5とを備
える。鏡板4には、例えば車のバックミラー装置のミラ
ー板が用いられ、ドライバユニット5をミラーカバー6
内に収納して、車載搭載機器のスピーカ装置として用い
る。エンジン音や走行音にマスキングされずに良好な音
質と音量で放音する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば乗用車等に
搭載されるナビゲーションシステムやラジオ受信機等の
スピーカ装置に用いて好適なパネル型スピーカ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】乗用車等には、ラジオ受信機やカーステ
レオ装置等の音響再生装置が搭載されているが、最近で
は道路案内を行うナビゲーションシステムや各種の警報
を運転者に知らせる警報装置等もオプションで搭載され
るようになっている。例えばラジオ受信機やカーステレ
オ装置は、一般にそのスピーカ装置が後部座席のバック
グリルに配置されるとともに、ダッシュボードやフロン
トドアにも設置されている。
【0003】ナビゲーションシステムは、道路案内を表
示装置によって画像表示するとともに、スピーカ装置を
介して表示画像に対応した内容が音声ガイドされる機能
も有している。ナビゲーションシステムや警報装置等の
オプション装置は、一般にそのスピーカ装置がダッシュ
ボードやフロントドアに設置される。
【0004】一方、家庭内やホテルの室内等には、化粧
を行ったり衣服を整えたりするために使用される姿見が
適宜の位置に配置されている。最近では、例えば化粧を
しながらラジオ放送の受信や音響再生装置からの音楽を
聞く、いわゆる「ながら族」が増えている。したがっ
て、姿見の近傍には、ラジオ受信機や音響再生装置が設
置されていれば極めて便利であり、気分良く化粧等が行
われる。また、ホテル等においては、室内に配置された
スピーカ装置を通じて、適宜のバックグランドミュージ
ックが流されている。スピーカ装置は、室内の雰囲気を
損なわないように配置される必要があるとともに、室内
の各所に配置されることによってバックグランドミュー
ジックを耳障りにならない程度の音量で放音することが
好ましい。
【0005】ところで、スピーカ装置としては、一般に
コーン型ダイナミックスピーカやホーン型ダイナミック
スピーカ等が用いられている。例えばコーン型ダイナミ
ックスピーカは、円錐形状を呈して形成された振動板
と、この振動板を駆動するドライバユニットと、振動板
の外周縁部を支持するフレームと、これら各部材を収納
したキャビネット等の部材によって構成される。ドライ
バユニットは、ボイスコイルと、ポールと、プレート
と、マグネットと、ダンパー及びセンタキャップ等の部
材によって構成されている。
【0006】振動板は、軽量で内部損失が大きい素材に
よって上述した円錐形を基本形状に形成され、その中心
部にドライバユニットが配置される。振動板は、一般に
内周部から外周部に向かって次第にその厚みが薄くされ
るるとともに、その外周縁部が全周に亘って矢紙を介し
てフレームに支持されている。フレームは、振動板とド
ライバとを結合するとともに、振動板の保護作用も奏す
る部材である。フレームには、振動板に対してその振動
動作による反作用の影響を及ぼさないように、一般に切
欠き窓が形成されている。矢紙は、振動板の外周縁部の
押さえと、この振動板が振動動作した際にキャビネット
の取付部と接触しないように作用する。
【0007】一方、ホーン型ダイナミックスピーカは、
ボイスコイルによって駆動される振動板の振動音をホー
ンによって拡大して放出するようにしたものであり、ホ
ーンを有する以外の基本的な構成については上述したコ
ーン型ダイナミックスピーカと同等とされる。すなわ
ち、ホーン型ダイナミックスピーカにおいても、マグネ
ットと、その先端部に一体に組み付けられたポールと、
ポールの周囲を取り囲むヨークと、ポールと対向する開
口部を有してヨークに組み付けられたプレートとによっ
てドライバユニットを構成し、このドライバユニットに
よって振動板が振動動作される。
【0008】振動板は、アルミニウム等の軽金属や合成
樹脂等によって球面形状を呈して形成されている。振動
板は、開口部を閉塞することによってポールと対向する
ようにしてその外周縁部がプレートに結合されている。
振動板は、上述したコーン型ダイナミックスピーカの振
動板よりも小さくかつ振動系の共振が再生帯域のほぼ中
央領域でよいために機械的剛性が大きい。したがって、
振動板は、ダンパーを介すること無くプレートに結合さ
れるとともに、その周辺部をドライバユニットによって
振動動作される。換言すれば、ホーン型ダイナミックス
ピーカにおいても、その振動板が、コーン型ダイナミッ
クスピーカの振動板と同様に外周縁部を固定されて支持
されている。
【0009】ところで、スピーカ装置においては、ボッ
クス等を必要とせず薄型であり、自由な位置に設置する
ことができるいわゆるパネル型スピーカ装置の実現につ
いて多くの試みが図られてきた。しかしながら、これら
の多くの試みは、いずれも技術上の限界や音響性能の限
界等によって理想的なパネル型スピーカ装置を実現する
までには至っていない。これらの試みは、その多くが上
述したコーン型ダイナミックスピーカやホーン型ダイナ
ミックスピーカを基本としたものであった。
【0010】薄型スピーカ装置としては、例えばパネル
状の振動板を固定極に対して微小な間隔を以って対向配
置してなるコンデンサ型スピーカが知られている。コン
デンサ型スピーカは、一般に振動板に金属薄膜が成膜形
成されるとともにこの振動板と固定極との間に数100
ボルトの直流偏倚電圧が印加されてなる。振動板は、固
定極に再生信号が入力されると、この固定極との間の磁
気的吸引力の変化によって振動する。また、コンデンサ
型スピーカとしては、振動板を挟んで固定極を配置する
ことによって、全帯域用に対応するようにしたプッシュ
プル型スピーカも提供されている。
【0011】コンデンサ型スピーカは、上述したように
放音部に数100ボルトの電圧を印加する必要があるこ
とから、いかなる場所にでも自由に設置することが困難
であるとともに、温度や湿度条件の変化による安定性が
低いといった問題点を有している。また、コンデンサ型
スピーカは、入力電圧が直流偏倚電圧に規定されること
によって、入力電圧に対して得られる最大無歪み出力音
圧レベルが上述したダイナミックスピーカ装置に比較し
て小さいといった問題もある。さらに、コンデンサ型ス
ピーカは、全帯域で安定した周波数特性を確保するため
には振動板が大型化するといったように種々の問題点を
有している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ナビゲーシ
ョンシステム等のスピーカ装置は、上述したようにダッ
シュボードやフロントドアに設置されることから、運転
者の耳の位置に対して下側となるとともに比較的遠くに
位置された状態となる。したがって、スピーカ装置は、
放音する音声ガイドや警報音が、エンジン音や走行音に
よってマスキングされてしまって運転者がこれを充分に
聞き取ることができないといった問題を生じさせてい
た。また、スピーカ装置は、放音する音声ガイドや警報
音が、さらに遠い位置となる助手席や後部座席にいる同
乗者にも充分に聞き取らさせることができないといった
問題があった。
【0013】かかるナビゲーションシステム等のスピー
カ装置の問題点は、より高出力のスピーカ装置を備える
ことによって、その改善を図ることが可能とされる。し
かしながら、ナビゲーションシステム等のスピーカ装置
は、車内の限られたスペースに設置されることから小型
でなければならない。上述した従来の種々のスピーカ装
置においては、充分な音量でかつ良好な音質かつ同乗者
に対する指向性を保持するために大型となりこれらを採
用することが困難であった。
【0014】ところで、スピーカ装置は、一般に再生入
力信号が供給されるとドライバユニットによって振動板
がピストンのように動作して出力再生が行われると考え
られている。したがって、パネル型スピーカ装置におい
ても、振動板を電磁駆動方式や静電駆動方式により上述
した従来型のスピーカ装置の振動板と同様に動作する高
精度の平面ダイヤフラムを製作する試みがなされてい
た。例えば静電駆動方式の振動板においては、所定のテ
ンションを以って外周部が支持されており、ドライバユ
ニットからの駆動力が与えられるとその駆動位置から波
動が同心円状に連続して発生する。かかる振動板は、大
きな単一位相の振動板として動作することによって、音
の集中と制御が不可能な振動とを生じる大面積ピストン
動作に起因する種々の問題を解決しなければならない。
【0015】一方、パネル型スピーカ装置として、曲げ
波動理論に基づいてドライバユニットにより振動板を駆
動するようにした新規なパネル構造を有するスピーカ装
置が提案されている。この新規なパネル型スピーカ装置
は、機械的剛性が比較的大きな堅いパネル構造によって
振動板が構成されており、ドライバユニットから駆動力
が与えられるとこの振動板の表面全体に複雑な振動モー
ドが生成される。振動モードは、平面パネル(振動板)
の動作周波数の範囲に均一に分布された最も複雑で密集
した波形の構造となる。新規なパネル型スピーカ装置
は、有限サイズの振動板に関する曲げ波動の物理的特性
と、波動の速度対周波数特性と、駆動点インピーダンス
特性との解析により特徴付けられる。
【0016】新規なパネル型スピーカ装置は、想定され
る用途に応じてパラメータが最適化された曲げ剛性の振
動板が用いられ、一致周波数の下方周波数帯域までの動
作が可能とされる。新規なパネル型スピーカ装置は、一
般に振動板から最大密度の曲げモードを確保するため
に、この振動板の中心点付近がドライバユニットによっ
て駆動される。振動板は、有限要素解析によって均一な
モード密度を与える特定の縦横比が数学的なモデリング
ツールによって実証されている。また、新規なパネル型
スピーカ装置は、フーリェ型の分析によって、最良のモ
ードの均一性を実現する振動板に対する駆動力の供給位
置が求められる。そして、新規なパネル型スピーカ装置
においては、フーリェ型分析の拡張によって高周波数帯
域において多少の損失が生じるものの、より大きな面積
の振動板を駆動することも可能とされる。振動板は、波
動関数のゼロ周波数限界をとることにより、より一般的
な静的梁の曲げ方程式に近似した曲げ剛性の式によって
表現される。
【0017】新規なパネル型スピーカ装置は、振動板の
曲げ動作を規定する要因、すなわち面密度、曲げ剛性、
幾何学的寸法(外形寸法)、表面積、駆動点の位置、及
びドライブユニットのパラメータ、コアのシェアモジュ
ール、内部損失、或いは振動板の支持方法のパラメータ
が最適に設定されることによって製作される。一般的な
スピーカ装置においては、ダイポールと称される後方の
音が前方の音と逆相を呈することから、中周波数帯域か
ら低周波数帯域の音響エネルギーの打ち消しを防ぐ大き
なバッフル板やエンクロジャを必要とする。一方、新規
なパネル型スピーカ装置においては、バイポーラと称さ
れる後方の音の輻射が前方の音と加算されることから、
効率の改善が図られるとともにバッフル板やエンクロー
ジャを不要としている。
【0018】新規なパネル型スピーカ装置は、単一素子
のトランスデューサで駆動される1枚のパネル状振動板
によってフルレンジの出力再生を可能とする。新規なパ
ネル型スピーカ装置は、振動板の適切な材質の選択とト
ランスデューサに適合した構成とによって従来のスピー
カ装置と同等のフラットな周波数特性をえることが可能
となる。
【0019】新規なパネル型スピーカ装置は、感度と電
気的負荷とが従来のスピーカ装置と同等とされることに
より既存のアンプとの互換性が図られるばかりでなく動
電型ドライバユニットや圧電型ドライバユニットの適用
が可能とされ、非常に広い音場の放射パターン並びに双
指向性の放射パターンが得られる。新規なパネル型スピ
ーカ装置は、機械的エネルギから音響的エネルギへの変
換効率がほぼ100%であるとともに周波数に独立した
無指向性放射の特性、すなわち各周波数に関してサウン
ドパワーの大きな均一性を保有している。新規なパネル
型スピーカ装置は、距離の条件によるサウンドパワーの
減衰が小さいといった特徴を有するとともに、その新規
な構成によりその他種々の特徴を有している。
【0020】本発明は、上述したドライバユニットによ
って再生入力信号に基づいて振動板に曲げ動作を生じさ
せて駆動し出力再生を行う曲げ波動理論に基づく新規な
パネル型スピーカ装置を基本構成として、鏡板を振動板
として構成することによって例えばバックミラー装置に
よって乗用車等に搭載されるナビゲータシステムのスピ
ーカ装置を構成し得るようにした新規なパネル型スピー
カ装置を提供することを目的に提案されたものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかるパネル型スピーカ装置は、基板がガラスや透
明な合成樹脂材料等によって剛性を有するパネル状に形
成されるとともに外周部位をほぼ非拘束状態で支持して
なる鏡板と、この鏡板の主面に取り付けられるとともに
再生入力信号に基づいて部分的な曲げ動作を生じさせる
加振動源を構成する少なくとも1個以上のドライバユニ
ットとを備えて構成される。
【0022】また、パネル型スピーカ装置は、鏡板が自
動車用のバックミラー装置の鏡板とされ、搭載された音
響再生装置或いはナビゲーションシステムや警報装置の
スピーカ装置の振動板として構成してなる。
【0023】以上のように構成された本発明にかかるパ
ネル型スピーカ装置によれば、鏡板が、供給された再生
入力信号に基づいてドライバユニットによって駆動され
て再生出力を放音する振動体として作用する。したがっ
て、パネル型スピーカ装置は、従来想到し得ない鏡によ
って構成されることから適用分野の大幅な拡大が図られ
る。パネル型スピーカ装置は、自動車用のバックミラー
装置の鏡板を振動板として用いて搭載されたナビゲーシ
ョンシステム等のスピーカ装置を構成することによっ
て、音声ガイドや警報音等をエンジン音や走行音によっ
てマスキングされることなく運転者には勿論のこと同乗
者に対しても充分な音量と良好な音質で報知するように
する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態
として示したパネル型スピーカ装置1は、図1に示すよ
うに、例えば乗用車2に設置されるバックミラー装置を
兼用しており、例えばコンソールボックス2aに組み込
まれたナビゲーション装置本体3に接続されて音声ガイ
ドや警告等を運転者に対して報知するスピーカ装置を構
成する。すなわち、パネル型スピーカ装置1は、詳細を
後述するように、バックミラー装置のミラー板(鏡板)
4と、ドライバユニット5と、ミラーカバー6等によっ
て構成されてなる。パネル型スピーカ装置1は、ミラー
板4がナビゲーション装置本体3から供給される音声ガ
イドや警報音等の再生入力信号に基づいてドライバユニ
ット5によって部分的な曲げ動作を生じさせられて再生
出力を放音する振動板として構成されるとともに、この
ミラー板4を駆動するドライバユニット5がミラーカバ
ー6の内部に組み込まれてなる。
【0025】なお、ナビゲーション装置は、周知のよう
に例えばカラーモニタ(表示部)と、チューナ部、イコ
ライザ部及びスピーカ装置等の各部から構成されるが、
説明の便宜上スピーカ装置を除く各部が一体に構成され
るものとしナビゲーション装置本体3と総称する。ナビ
ゲーション装置本体3は、上述したようにコンソールボ
ックス2aばかりでなく運転に支障のない範囲で車内の
適宜の位置、例えばダッシュボード等に配設される。
【0026】パネル型スピーカ装置1は、従来のバック
ミラー装置と同様にミラーカバー6が一端部に取付台6
bを設けた取付アーム6aの先端部に詳細を省略する自
在継手機構6cを介して支持されてなる。ミラーカバー
6は、図2に示すように、全体矩形の浅皿状に形成さ
れ、外周フランジ部6dがミラー板4の外周部4cの周
囲に延在することによりこれを保護している。ミラーカ
バー6には、その底面部6eの背面側に自在継手機構6
cを介して取付アーム6aが取り付けられるとともに、
その内面側にドライバユニット5が取り付けられてい
る。
【0027】パネル型スピーカ装置1は、図1に示すよ
うに、ミラー板4がフロントガラス2bの略中央上部に
位置するようにして、取付台6bを車内天井に取り付け
てなる。パネル型スピーカ装置1は、上述した自在継手
機構6cを介してミラー板4の角度が調整自在とされて
おり、運転者に応じてミラー面4aの角度が適宜調整さ
れる。ミラー面4aは、後述するように放音面を構成す
る。なお、パネル型スピーカ装置1は、図示しないが取
付アーム6aの内部を導かれた配線を介してナビゲーシ
ョン装置本体3から音声ガイドや警告等の再生出力信号
がドライバユニット5に供給される。
【0028】ミラー板4としては、平面鏡や、後方の視
野をより確保することができる凸面鏡或いは通常の鏡と
偏光鏡とを組合せてこれを切り換えるようにした防眩ミ
ラー等によって構成されてなる。ミラー板4は、図2及
び図3に示すように、例えばガラスや透明若しくは充分
な光透過性を有する半透明な合成樹脂材料によって成形
されたパネル状の透明基板7の背面に反射層8を形成し
てなる。ガラスには、耐衝撃性や安全性を考慮して合わ
せ強化ガラスが用いられる。合成樹脂材料としては、例
えばアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂や、ポリ
エステル系樹脂、トリアセチルセルロース、ジアセチル
セルロース等のセルロース系樹脂、スチレン系樹脂等が
用いられる。なお、ミラー板4としては、反射効率の高
い金属板材料を用いてその表面に鏡面加工を施すととも
に適宜の防錆処理を施して構成されたものも用いられ
る。
【0029】反射層8は、周知の方法によって形成さ
れ、透明基板7の背面に銀或いはアマルガム等を塗布し
て銀引きするとともに、光明丹を成分とした塗料を塗布
した後にセラック・ワニスや白ワニスを塗布する裏止め
を行って形成する。ミラー板4は、この反射層8を形成
した背面がドライバユニット5によって駆動される被駆
動面4bとして構成される。
【0030】ミラー板4は、上述したように形成される
ことによって全体として剛性を有して構成されている
が、図2に示したように、その外周部4cが外周フラン
ジ部6dに対して非拘束状態とされてミラーカバー6に
保持されている。したがって、ミラー板4は、後述する
ようにドライバユニット5によって駆動された場合にお
いて、その外周部4cが自由振動するように構成されて
いる。
【0031】ドライバユニット5には、従来のスピーカ
装置に備えられるボイスコイル型ドライバユニットや圧
電素子を用いた圧電型ドライバユニットが用いられ、上
述したようにミラー板4を振動板として駆動する。圧電
型ドライバユニットは、詳細を省略するが薄厚の圧電素
子によって構成されるために全体を薄型かつ小型に構成
することができるために有効である。
【0032】図3は、ボイスコイル型ドライバユニット
5を示している。ドライバユニット5は、ボイスコイル
9と、再生入力信号に基づいてこのボイスコイル9を駆
動する磁気回路10とから構成されている。ボイスコイ
ル9は、ボビン11と、このボビン11の外周部に捲き
線を施して構成したコイル部12とからなる。磁気回路
10は、センタポール13と、このセンタポール13を
中心孔に貫通させて組み合わされたリング状のマグネッ
ト14と、センタポール13を中心孔に臨ませてマグネ
ット14に積層状態で組み合わされたリング状のプレー
ト15と、ダンパ16等の部材によって構成される。ド
ライバユニット5は、ボイスコイル9がそのコイル部1
2をセンタポール13とプレート15とによって構成さ
れる磁気空間部に位置されるようにしてダンパ16によ
って支持されている。ダンパ16は、ボイスコイル9の
ボビン11とプレート15との間を連結している。
【0033】以上のように構成されたドライバユニット
5は、図3に示すように、ボビン11の先端部がミラー
板4の被駆動面4bに接合されることによって振動板を
構成するこのミラー板4と組み合わされる。また、ドラ
イバユニット5は、センタポール13がそのフランジ部
13aを止めねじ17を介してミラーカバー6の底面部
6eに固定されることによってこのミラーカバー6の内
部に組み込まれる。なお、ドライバユニット5は、例え
ばボビン11の先端開口部にリング状の取付プレートを
嵌合し、この取付プレートを介してミラー板4に固定す
るようにしてもよい。
【0034】以上のように構成されたパネル型スピーカ
装置1は、ナビゲーション装置本体3から音声ガイドや
警告等の再生入力信号(音声電流)がドライバユニット
5に供給されると、ミラー板4が駆動されてその放音面
4aから再生出力の放音が行われる。ドライバユニット
5は、磁気回路10の磁気空間部中に位置されたボイス
コイル9に音声電流が供給されると、このボイスコイル
9がミラー板4に対して直交する方向に振動する。パネ
ル型スピーカ装置1は、ボイスコイル9のボビン11と
の接合部位を駆動点としてミラー板4に部分的な曲げ動
作が生じて音声ガイドや警告等の再生出力の放音が行わ
れる。
【0035】図4は、上述したパネル型スピーカ装置1
について、ドライバユニット5により駆動されるミラー
板4の動作状態を示した図である。同図(A)は、入力
周波数が62Hzの再生入力信号を供給した場合のミラ
ー板4の動作状態を示した図である。また、同図(B)
は、入力周波数が150Hzの再生入力信号を供給した
場合のミラー板4の動作状態を示した図である。さら
に、同図(C)は、入力周波数が501Hzの再生入力
信号を供給した場合のミラー板4の動作状態を示した図
である。ミラー板4は、これらの図から明らかなよう
に、ドライバユニット5から再生入力信号が印加される
ことにより曲げ動作が生じて複雑な振動モードが生成さ
れる。また、ミラー板4は、再生入力信号の周波数が高
くなるにしたがってより大きなピークを有する曲げ動作
が生じる。
【0036】また、図5は、上述したパネル型スピーカ
装置1について、それぞれ100Hz、1KHz、10
KHz及び20KHzと入力周波数を異にする再生入力
信号をドライバユニット5に供給した場合に、このドラ
イバユニット5によりミラー板4が駆動されて放音され
る再生出力の指向特性を測定した結果を示した図であ
る。パネル型スピーカ装置1は、上述したようにバック
ミラー装置を兼用して車内のほぼ中央上部に配置されて
いることから、再生される音声ガイドや警告等が下方部
から到来するエンジン音や走行音によるマスキングを抑
制されて明瞭な状態で再生出力される。
【0037】パネル型スピーカ装置1は、図5から明ら
かなように、小さな磁気回路10を有するドライバユニ
ット5によってミラー板4を駆動するにもかかわらずそ
れぞれの入力周波数に対して充分な音量を得ることがで
き、広周波数帯域の再生出力を可能とする。また、パネ
ル型スピーカ装置1は、高周波数帯域に対しても良好な
指向特性を有することから、運転者ばかりでなく助手席
や後部座席の同乗者に対しても音声ガイドや警告等が良
好な状態で聴取可能とする。
【0038】パネル型スピーカ装置1は、上述したよう
に共鳴箱や音響管等を不要として振動板を構成するミラ
ー板4を直接駆動することにより新規なナビゲーション
装置を構成する。また、パネル型スピーカ装置1は、振
動板を構成するミラー板4の外周部4cを支持するため
の矢紙やフレーム等の支持部材を不要とした小型で構造
簡易な構成であることから、限られたスペースのミラー
カバー6の内部に収納可能であるとともに部品点数も少
なく組立工程が合理化されてコストの低減が図られて製
造される。さらに、パネル型スピーカ装置1は、ミラー
板4が大きな振動面積を有することから、従来の内蔵ス
ピーカ装置と比較してより大きな音量かつ良好な状態で
音声ガイドや警告等の再生出力を可能とする。
【0039】ところで、パネル型スピーカ装置1におい
ては、上述したようにドライバユニット5がボビン11
の端部をミラー板4の被駆動面4dに接合固定すること
により、この接合部においてミラー板4に対する駆動部
を構成している。このため、パネル型スピーカ装置1
は、高周波数帯域の入力周波数が印加された場合におい
て、ボビン11の外側に大きな振動が伝達され難いとい
った特徴を有している。パネル型スピーカ装置1におい
ては、高周波数帯域の入力周波数に関して放射される音
圧のエネルギーの多くがミラー板4の全体からではな
く、その接合部から放出される。
【0040】パネル型スピーカ装置1は、高周波数帯域
における有効帯域を伸ばすために、ミラー板4に対して
ドライバユニット5をそのボビン11や取付プレートを
楕円形のリング状或いは矩形の接合部を介して取り付け
るように構成してもよい。パネル型スピーカ装置1は、
かかるミラー板4とドライバユニット5との接合構造に
よって高周波数帯域の特性が変化される。パネル型スピ
ーカ装置1は、これによって高周波数帯域で共振状態と
なる周波数帯域や振幅の調整が可能とされ、低周波数帯
域及び中周波数帯域の特性とつなぎ合わせることで高周
波数帯域における周波数応答特性をより広くとることが
可能とされる。
【0041】また、パネル型スピーカ装置1は、高周波
数帯域における周波数応答特性の改善を図るために、例
えばドライバユニット5が接合固定されるミラー板4の
全部或いは一部を材質を異にする取付板によって構成し
てもよい。取付板は、例えばミラー板4を合成樹脂によ
って成形する際に、インサート成形法によって一体化さ
れてなり、特定の入力周波数に対する応答特性を改善す
る材質のものが選定される。したがって、パネル型スピ
ーカ装置1は、ミラー板4と取付板とで振動特性を異に
するために、機械的にいわゆる2ウェイスピーカ装置と
同等の機能を有するようになる。
【0042】パネル型スピーカ装置1は、ミラー板4に
振動を吸収しやすい材質によって形成された質量成分材
を設けて構成してもよい。質量成分材としては、例えば
テープ状とされた鉛材からなり、ミラー板4に対してそ
の放音面4aの外周部4cに全周に亘って貼着する。パ
ネル型スピーカ装置1は、上述したようにミラー板4が
その外周部4cを非拘束状態とされることにより低周波
数帯域でもこの外周部4cで振動が生じ易くなるように
して低周波数帯域での安定した再生出力を得ることがで
きるように構成されている。パネル型スピーカ装置1
は、この外周部4cに質量成分材を設けて低周波数帯域
での振動モードの発生周波数を下げることで、再生有効
周波数帯域の拡張が図られる。なお、質量成分材につい
ては、上述したテープ状の鉛材に限定されるものでは無
く、その他の振動損失の大きな材料或いは防振降下の大
きな材料等によって形成してもよいことは勿論である。
【0043】ところで、上述したパネル型スピーカ装置
1においては、ミラー板4を1個のドライバユニット5
によって駆動するように構成したが、本発明はかかる構
成に限定されるものではなく、多数個のドライバユニッ
トを備えてミラー板4を駆動するように構成してもよい
ことは勿論である。パネル型スピーカ装置1は、かかる
構成によってミラー板4が多数個のドライバユニットに
よって大きな面積の振動領域を以って駆動されるように
なることから、低周波数帯域での感度の向上が図られる
とともにより低い動作周波数が確保される。
【0044】本発明の第2の実施の形態として図6に示
したパネル型スピーカ装置20は、ミラー板4を駆動す
るために3個のドライバユニット21a乃至21cを備
えてなる。なお、以下の説明において、複数からなる部
材、部位については、最初にこのように表記するが、以
降の説明では特に個別に説明する以外はドライバユニッ
ト21のように総称して表記する。各ドライバユニット
21は、上述したパネル型スピーカ装置1のドライバユ
ニット5と同一のものが用いられることからその説明を
省略する。パネル型スピーカ装置20は、各ドライバユ
ニット21に対して再生入力信号を供給するナビゲーシ
ョン装置本体3側の入力部22の構成に特徴を有してい
る。すなわち、パネル型スピーカ装置20は、各ドライ
バユニット21に対して入力部22を介してそれぞれ独
立に再生入力信号の供給或いは位相の切換等を行って駆
動するように構成されている。
【0045】入力部22は、音声出力部23から供給さ
れる再生入力信号を増幅するアンプ24と、このアンプ
24と各ドライバユニット21との間に互いに独立して
それぞれ接続された切換スイッチ25a乃至25cとボ
リューム26a乃至26cとからなる直列回路とから構
成される。各切換スイッチ25は、例えば各ドライバユ
ニット5に対する再生入力信号の入力のオン/オフの切
換操作とともに、入力オン状態で再生入力信号の位相の
切換操作とを行う。各ボリューム26は、各ドライバユ
ニット5に対してそれぞれ入力される再生入力信号のレ
ベル調整を行ってこれら各ドライバユニット5の感度を
個々に調整するようにする。
【0046】以上のように構成されたパネル型スピーカ
装置20には、音声出力部23を介して入力部22から
必要とされる位相成分を有する再生入力信号が供給され
る。パネル型スピーカ装置20は、各ドライバユニット
21がそれぞれ独立に動作されてミラー板4を駆動して
音声ガイドや警告等の再生出力を放音する。したがっ
て、パネル型スピーカ装置20は、特別な回路素子や切
換装置等を不要とするとともに使用者による極めて簡単
な操作によって、音場や音質等を適宜変えた再生出力を
得ることを可能とする。
【0047】本発明の第3の実施の形態として図7に示
したパネル型スピーカ装置30は、上述したパネル型ス
ピーカ装置20と同様にミラー板4を駆動する3個のド
ライバユニット31a乃至31cを備えており、これら
各ドライバユニット31に対して再生入力信号を供給す
る入力部32の構成に特徴を有している。すなわち、パ
ネル型スピーカ装置システム30は、入力部32におい
て再生入力信号を3つの周波数帯域に分割するとともに
位相調整を行ってこれを合成した後、各ドライバユニッ
ト31に供給することによってミラー板4を駆動するよ
うに構成されてなる。
【0048】入力部32は、音声出力部33から再生入
力信号が供給されるバンドパスフィルタ34a乃至34
cと、これらバンドパスフィルタ34にそれぞれ接続さ
れた切換スイッチユニット35乃至37と、これら切換
スイッチユニット35乃至37を介してそれぞれ再生入
力信号が供給されるミキサ38a乃至38cと、各ミキ
サ38と各ドライバユニット31との間にそれぞれ介挿
されたアンプ39a乃至39c等によって構成されてい
る。バンドパスフィルタ34は、コンピュータ本体33
から供給される再生入力信号をそれぞれ所定の周波数帯
域に分割する。
【0049】各切換スイッチユニット35乃至37は、
それぞれミキサ38に接続された各3個の切換スイッチ
35a乃至35c、36a乃至36c、37a乃至37
cによって構成されている。これら切換スイッチ35a
乃至35c、36a乃至36c、37a乃至37cは、
例えば各ミキサ38に対するそれぞれ再生入力信号の入
力のオン/オフの切換操作とともに、入力オン状態で再
生入力信号の位相の切換操作とを行う。各ミキサ38
は、各切換スイッチユニット35乃至37からそれぞれ
供給される所定の周波数帯域の再生入力信号を合成して
各アンプ39へと入力する。各アンプ39は、合成再生
入力信号を増幅してドライバユニット31に供給する。
【0050】パネル型スピーカ装置30は、以上のよう
に構成されることにより、音声出力部33から供給され
る再生入力信号が、入力部32において3つの周波数帯
域に分割されるとともに必要とされる位相成分に調整さ
れて入力される。パネル型スピーカ装置30は、各ドラ
イバユニット31がそれぞれ独立に動作されてミラー板
4を駆動して再生音を放出する。パネル型スピーカ装置
30は、例えば低周波数帯域では各ドライバユニット3
1に全て同相成分の再生入力信号が供給されるとともに
中周波数帯域及び高周波数帯域では逆相成分の再生入力
信号が供給されるように構成する。具体的には、パネル
型スピーカ装置30は、中周波数帯域及び高周波数帯域
において、例えば上下のドライバユニット31a、31
cに正相成分の再生入力信号が入力されるとともに、中
央部のドライバユニット31bに逆相成分の再生入力信
号が入力される。
【0051】パネル型スピーカ装置30は、低周波数帯
域で同相成分の再生入力信号が各ドライバユニット31
に供給されることにより、ミラー板4により大きな曲げ
動作が生じる。したがって、パネル型スピーカ装置30
は、上述したようにミラー板4の外周部4cに質量成分
材を貼着した場合と同様に低周波数帯域でのピークが生
成されて応答特性の向上、すなわち感度の向上が図られ
るようになる。また、パネル型スピーカ装置30は、中
周波数帯域及び高周波数帯域で逆相成分の再生入力信号
を各ドライバユニット31に供給することによって、互
いに相殺される周波数帯域が生じて全体の感度が低下す
ることから全体的に感度が平坦化が図られた再生出力が
出力されるようになる。
【0052】なお、パネル型スピーカ装置30は、上述
したように中央部のドライバユニット31bに逆相成分
の再生入力信号を入力することでミラー板4に大きな曲
げ動作が生じ、このミラー板4の材質特有の再生音が出
力されるようになる。したがって、パネル型スピーカ装
置30は、特定の周波数帯域において入力部32の切換
スイッチユニット35乃至37の切換操作によってドラ
イバユニット31bに逆相入力を行い、独特な再生音を
生成することが可能となる。
【0053】本発明の第4の実施の形態として図8に示
したパネル型スピーカ装置40は、例えば上述したディ
ップ部分や過度のピークの発生を抑制して周波数応答特
性の平坦化を図るために3個のデジタルフィルタ44a
乃至44cを備えて構成されてなる。すなわち、パネル
型スピーカ装置40は、上述したパネル型スピーカ装置
30と同様にミラー板4を駆動する3個のドライバユニ
ット41a乃至41cと、これら各ドライバユニット4
1に対して再生入力信号を供給する入力部42とから構
成されている。入力部42は、音声出力部43から供給
される再生入力信号に対して適当な信号処理を施す3個
のフィルタ44a乃至44cと、これら各フィルタ44
を通過した再生入力信号を増幅して各ドライバユニット
41をそれぞれ駆動するアンプ45a乃至45cとから
構成される。
【0054】パネル型スピーカ装置40においては、音
声出力部43から供給される再生入力信号が、例えばイ
ンパルス応答の逆フィルタ作用を奏する各フィルタ44
によって上述したディップ部分や過度のピークを発生さ
せる特定の周波数帯域を分離する等の信号処理を施され
てアンプ45を介して各ドライバユニット41に供給さ
れる。パネル型スピーカ装置40は、これによって再生
周波数特性の平坦化が図られた再生出力が放音されるよ
うになる。なお、パネル型スピーカ装置40は、各フィ
ルタ44を適宜選択することによって、特定の周波数帯
域のみを強調させた再生出力を放音することも可能とな
る。また、各フィルタ44には、適宜のデジタルフィル
タ或いはアナログフィルタが用いられ、再生入力信号に
対して特定の周波数帯域の分離処理ばかりでなく振幅や
位相等の適宜の信号処理を行うものが用いられる。
【0055】なお、パネル型スピーカ装置40において
は、信号処理を施して各ドライバユニット41に再生入
力信号を供給してこれらを駆動する各フィルタ44につ
いて、それぞれのフィルタ係数に適当な遅れ成分を付与
して構成するようにしてもよい。パネル型スピーカ装置
40は、かかる構成によってミラー板4から放音される
再生出力の音波波面が制御されてその主軸を正面から適
宜ずらすことが可能となることから、拡声化が図られ
る。
【0056】また、パネル型スピーカ装置40において
は、所定の信号処理を施して各ドライバユニット41に
再生入力信号を供給してこれらを駆動する各フィルタ4
4について、それぞれのフィルタ係数に適宜の振幅成分
を付与して構成してもよい。パネル型スピーカ装置40
は、かかる構成を採用することによって、スピーカアレ
ィと同様に指向性を付与することが可能となる。したが
って、パネル型スピーカ装置40は、放音部が1枚のミ
ラー板4によって構成されるが、複数の入力音源に対し
ても指向性の制御が可能なスピーカ装置を構成する。
【0057】本発明の第5の実施の形態として図9に示
したパネル型スピーカ装置50は、上述したパネル型ス
ピーカ装置40を基本として、目標とする最適な特性を
得るフィルタ55を入力部52に備える展開例を示した
ものである。このパネル型スピーカ装置50も、ミラー
板4を駆動する3個のドライバユニット51a乃至51
cと、これら各ドライバユニット51に対して再生入力
信号を供給する入力部52とから構成されてなる。入力
部52は、音声出力部53から再生入力信号がそれぞれ
供給される第1のアンプ54と、フィルタ55及びこの
フィルタ55に接続された第2のアンプ56とを備え
る。
【0058】パネル型スピーカ装置50は、入力部52
の第1のアンプ54を介して供給される再生入力信号に
よって上下に配置された第1のドライバユニット51a
と第3のドライバユニット51cとが駆動される。ま
た、パネル型スピーカ装置50は、入力部52のフィル
タ55によって所定の信号処理を施された再生入力信号
が第2のアンプ56を介して供給されることによって中
央部に配置された第2のドライバユニット51bが駆動
される。パネル型スピーカ装置50は、このように第2
のドライバユニット51bに所定の信号処理を施した再
生入力信号を供給することで、ミラー板4に発生する振
動モードを制御する。
【0059】パネル型スピーカ装置50は、例えばフィ
ルタ55において再生入力信号の逆相処理を行うことに
よって、第2のドライバユニット51bを第1のドライ
バユニット51aと第3のドライバユニット51cに対
して異なる位相で駆動するようにする。パネル型スピー
カ装置50は、かかる構成によって通常の材料解析では
予測し得ない振動モードでミラー板4の駆動が可能とな
り、結果的に上述したディップ部分や過度のピークの発
生が抑制される。
【0060】パネル型スピーカ装置においては、振動板
に幾何学的に対称位置に配置されたドライバユニットに
互いに逆相の再生入力信号を供給して駆動することによ
り、ある特定の周波数帯域において振動板の材質にかか
わらずこれらドライバユニットの等間隔位置で振動の節
を強制的に生成することが可能となる。したがって、パ
ネル型スピーカ装置では、かかる現象を巧みに利用する
ことにより上述した各周波数帯域の感度調整、再生周波
数特性の改善或いは音場や音質の調整等が可能となる。
勿論、再生入力信号の信号処理は、各ドライバユニット
に対してフィルタを適宜に組合せることによって行うよ
うにしてもよい。
【0061】本発明の第6の実施の形態として図10に
示したパネル型スピーカ装置60は、ミラー板4と、5
個のドライブユニット61a乃至61eと、音声出力部
63a、63bから供給される再生入力信号を処理して
各ドライブユニット61に入力する入力部62とによっ
て構成されてなる。勿論、パネル型スピーカ装置60
は、上述した各パネル型スピーカ装置と同様に、3個の
ドライブユニットによって1枚のミラー板4を駆動する
ように構成してもよい。
【0062】入力部62は、第1の音声出力部63aか
ら供給される再生入力信号に対して順次大きな遅れ成分
da1、da2、da3、da4を付与する第1の遅れ
成分供給回路64a1乃至64a4及び第2の音声出力
部63bから供給される再生入力信号に対して順次大き
な遅れ成分db1、db2、db3、db4を付与する
第2の遅れ成分供給回路64b1乃至64b4が備えら
れている。また、入力部62には、第1のミキサ65a
乃至第5のミキサ65eと、これらミキサ65において
ミキシングされた再生入力信号が供給されて各ドライバ
ユニット61をそれぞれ駆動する第1のアンプ66a乃
至第5のアンプ66eとが備えられている。
【0063】第1のミキサ65aは、第1の音声出力部
63aから供給された再生入力信号と第2の音声出力部
63bから供給されて遅れ成分db4が付与された再生
入力信号とをミキシングする。第2のミキサ65bは、
第1の音声出力部63aから供給されて遅れ成分da1
が付与された再生入力信号と第2の音声出力部63bか
ら供給されて遅れ成分db3が付与された再生入力信号
とをミキシングする。第3のミキサ65cは、第1の音
声出力部63aから供給されて遅れ成分da2が付与さ
れた再生入力信号と第2の音声出力部63bから供給さ
れて遅れ成分db2が付与された再生入力信号とをミキ
シングする。第4のミキサ65dは、第1の音声出力部
63aから供給されて遅れ成分da3が付与された再生
入力信号と第2の音声出力部63bから供給されて遅れ
成分db1が付与された再生入力信号とをミキシングす
る。さらに、第5のミキサ65eは、第1の音声出力部
63aから供給されて遅れ成分da4が付与された再生
入力信号と第2の音声出力部63bから供給された再生
入力信号とをミキシングする。
【0064】パネル型スピーカ装置60は、第1の音声
出力部63aと第2の音声出力部63bとからそれぞれ
供給される再生入力信号が、遅れ成分の重みを変えた信
号処理を施されて各ドライバユニット61に供給され
る。したがって、パネル型スピーカ装置60において
は、第1の音声出力部63aの再生入力信号に基づい
て、遅れ成分dに応じて第1のドライバユニット61a
から第5のドライバユニット61eに向かって次第に駆
動が行われる。また、パネル型スピーカ装置60におい
ては、第2の音声出力部63bの再生入力信号に基づい
て、遅れ成分dに応じて第5のドライバユニット61e
と第1のドライバユニット61aに向かって次第に駆動
が行われる。
【0065】パネル型スピーカ装置60は、上述した動
作によって、第1の音声出力部63aの再生入力信号に
基づく再生出力がミラー板4の放音面4aから図8の矢
印AAで示す方向へと放音される。また、パネル型スピ
ーカ装置60は、第2の音声出力部63bの再生入力信
号に基づく再生出力がミラー板4の放音面4aから同図
BBで示す方向へと放音される。したがって、パネル型
スピーカ装置60においては、2チャンネルの音声出力
部に対してそれぞれ異にする指向性が付与される。
【0066】本発明の第7の実施の形態として図11に
示したパネル型スピーカ装置70は、ミラー板4を5個
のドライブユニット71a乃至71eによって駆動する
とともに2つの音声出力部73a、73bからそれぞれ
再生入力信号を供給する構成について上述したパネル型
スピーカ装置60と同様とするが、2つの音声出力部7
3から供給される再生入力信号を信号処理する入力部7
2の構成に特徴を有している。勿論、このパネル型スピ
ーカ装置70についても、上述した各パネル型スピーカ
装置と同様に、3個のドライブユニットによってミラー
板4を駆動するように構成してもよい。
【0067】すなわち、入力部72には、第1の音声出
力部73aから供給される再生入力信号を信号処理する
5個の第1のフィルタ74a1乃至74a5と、第2の
音声出力部73bから供給される再生入力信号を信号処
理する5個の第2のフィルタ74b1乃至74b5から
なる10個のフィルタ74が備えられている。また、入
力部73には、信号処理された第1の音声出力部73a
から供給された再生入力信号と第2の音声出力部73b
から供給された再生入力信号とをミキシングする5個の
ミキサ75a乃至75eと、これらミキサ75において
それぞれミキシングされた再生入力信号が入力されるこ
とによって各ドライバユニット71をそれぞれ駆動する
5個のアンプ76a乃至76eとが備えられている。
【0068】第1のミキサ75aは、第1の音声出力部
73aから供給されて第1のフィルタ74a1において
信号処理された再生入力信号と、第2の音声出力部73
bから供給されて第5のフィルタ74b5において信号
処理された再生入力信号とが入力され、これらをチャン
ネル合成して第1アンプの76aに供給する。第2のミ
キサ75bは、第1の音声出力部73aから供給されて
第2のフィルタ74a2において信号処理された再生入
力信号と、第2の音声出力部73bから供給されて第4
のフィルタ74b4において信号処理された再生入力信
号とが入力され、これらをチャンネル合成して第2のア
ンプ76bに供給する。第3のミキサ75cは、第1の
音声出力部73aから供給されて第3のフィルタ74a
3において信号処理された再生入力信号と、第2の音声
出力部74bから供給されて第3のフィルタ74b3に
おいて信号処理された再生入力信号とが入力され、これ
らをチャンネル合成して第3のアンプ76cに供給す
る。
【0069】さらに、第4のミキサ75dは、第1の音
声出力部73aから供給されて第4のフィルタ74a4
において信号処理された再生入力信号と、第2の音声出
力部73bから供給されて第2のフィルタ74b2にお
いて信号処理された再生入力信号とが入力され、これら
をチャンネル合成して第4のアンプ76dへと供給す
る。また、第5のミキサ75eは、第1の音声出力部7
3aから供給されて第5のフィルタ74a5において信
号処理された再生入力信号と、第2の音声出力部73b
から供給されて第1のフィルタ74b1において信号処
理された再生入力信号とが入力され、これらをチャンネ
ル合成して第5のアンプ76eへと供給する。
【0070】各フィルタ74a、74bには、上述した
パネル型スピーカ装置40に用いたフィルタ44と同様
に、例えば各フィルタ74a、74bに入力される再生
入力信号に対して所定の周波数帯域の選択、任意の位相
或いは振幅の信号処理を施すフィルタ係数を有するもの
が用いられる。パネル型スピーカ装置70は、最適なフ
ィルタ74a、74bを用いることによって、上述した
パネル型スピーカ装置60と比較してより効果的な指向
特性をえることが可能となる。
【0071】また、パネル型スピーカ装置70において
は、各フィルタ74a、74bによってミラー板4を駆
動する各ドライバユニット71に供給する再生入力信号
について特定の周波数帯域の制御を行うように構成して
もよい。パネル型スピーカ装置70は、これによってミ
ラー板4中に多数の腹、節を有する振動モードを生成す
ることが可能となり、振動モードの各腹の部位が発音源
とみなされる。スピーカアレイにおいては、一般に高周
波数帯域まで指向性を狭くする効果を得るために発音源
の個数を多くとる必要があり、コストがアップするとと
もに装置が大型化しかつ使用者に圧迫感を与えるといっ
た問題がある。パネル型スピーカ装置70は、上述した
ようにより少数のドライバユニット71によって目的と
する狭指向性を得ることが可能となり、かつ放音面もミ
ラー板4の放音面4ak1個であることから小型で廉価
に構成されて上述した問題点を解決する。なお、このパ
ネル型スピーカ装置70における狭指向性の向上は、上
述した各パネル型スピーカ装置によっても達成されるこ
とは勿論である。
【0072】さらに、パネル型スピーカ装置70におい
ては、例えば各フィルタ74a、74bにそのフィルタ
係数を経時的に更新させるように制御する制御部を設け
ることによって指向特性を変化させるように構成しても
よい。パネル型スピーカ装置70は、かかる構成を採用
することによって特殊な機械的構成を用いることなく放
音軸の回転、移動等の特殊な音響効果の生成が可能とな
る。勿論、かかる構成は、上述した各パネル型スピーカ
装置にも採用することができる。
【0073】本発明においては、上述した各実施の形態
で説明した個々の技術を適宜に組み合わせ、これらを電
気的或いは機械的に切り換えて振動板を駆動するように
構成してもよい。パネル型スピーカ装置は、上述した第
2の実施の形態のパネル型スピーカ装置20乃至第7の
実施の形態のパネル型スピーカ装置70に示したように
ミラー板4を多数個のドライバユニットによって駆動す
るように構成することによって、指向特性ばかりでなく
低周波数帯域から高周波数帯域まで優れた音質と音量に
よる再生出力を可能とする。したがって、パネル型スピ
ーカ装置は、ナビゲーション装置のスピーカ装置ばかり
でなく、搭載されたラジオ受信機やカーステレオのスピ
ーカ装置として用いることも充分に対応可能である。
【0074】また、上述した各実施の形態においては、
パネル型スピーカ装置を乗用車等のバックミラー装置と
して兼用する場合を示したが、例えば各部屋等に配置さ
れる姿見等の鏡板を振動板として兼用することによって
新規なスピーカ装置を構成してもよいことは勿論であ
る。パネル型スピーカ装置は、室内の場所をとらずまた
雰囲気を損なわずにスピーカシステムを構築する。
【0075】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるパネル型スピーカ装置によれば、供給された再生入
力信号に基づいてドライバユニットによって駆動されて
再生出力を放音する振動体を鏡板によって構成し小型か
つ薄型であることから、従来のように大型のスピーカボ
ックスを設置して室内等の雰囲気を損なうことが無い新
規なスピーカシステムを構築することができる。パネル
型スピーカ装置は、特に自動車用のバックミラー装置の
鏡板を振動板として搭載されたナビゲーションシステム
等のスピーカ装置を構成することによって、限られた車
内に場所をとらずに設置することができるとともに音声
ガイドや警報音等をエンジン音や走行音によってマスキ
ングされることなく充分な音量と良好な音質で運転者に
は勿論のこと同乗者に対しても充分な音量と良好な音質
で報知する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態として示すパネル型
スピーカ装置をナビゲーション装置のスピーカ装置とし
て、バックミラー装置に適用した使用状態の斜視図であ
る。
【図2】同パネル型スピーカ装置の要部縦断面図であ
る。
【図3】同パネル型スピーカ装置の要部縦断面図であ
る。
【図4】同パネル型スピーカ装置の振動板を構成するミ
ラー板の振動モードの状態を説明する図である。
【図5】同パネル型スピーカ装置の入力周波数に応じた
指向特性の測定図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態として示すミラー板
を3個のドライバユニットによって駆動するパネル型ス
ピーカ装置の要部構成図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態として示すミラー板
を3個のドライバユニットによって駆動する他のパネル
型スピーカ装置の要部構成図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態として示すミラー板
を3個のドライバユニットによって駆動する他のパネル
型スピーカ装置の要部構成図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態として示すミラー板
を3個のドライバユニットによって駆動する他のパネル
型スピーカ装置の要部構成図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態として示すミラー
板を5個のドライバユニットによって駆動するパネル型
スピーカ装置の要部構成図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態として示す振動板
を5個のドライバユニットによって駆動する他のパネル
型スピーカ装置の要部構成図である。
【符号の説明】
1 パネル型スピーカ装置(バックミラー装置)、2
コンソールボックス、3 ナビゲーション装置本体、4
ミラー板、4aミラー面(放音面)、4b被駆動面、
4c 外周部、5 ドライバユニット、6 ミラーカバ
ー、7 透明基板、8 反射層、9 ボイスコイル、1
0 磁気回路、11 ボビン、12コイル部、13 セ
ンタポール、14 マグネット、15 プレート、16
ダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅田 宏平 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスや透明な合成樹脂材料等によって
    剛性を有するパネル状に形成されるとともに外周部位が
    ほぼ非拘束状態で支持されてなる鏡板と、 上記鏡板の主面に取り付けられるとともに再生入力信号
    に基づいてこの鏡板に部分的な曲げ動作を生じさせる加
    振動源を構成する少なくとも1個以上のドライバユニッ
    トとを備え、 上記鏡板が、上記ドライバユニットによって駆動されて
    再生入力信号に基づく再生出力を放音する振動体として
    作用することを特徴とするパネル型スピーカ装置。
  2. 【請求項2】 上記鏡板は、自動車用のバックミラー装
    置の鏡板であり、搭載された音響再生装置或いはナビゲ
    ーションシステムや警報装置のスピーカ装置の振動板を
    構成することを特徴とする請求項1に記載のパネル型ス
    ピーカ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6760461B2 (en) * 1999-02-15 2004-07-06 New Transducers Limited Vehicle loudspeaker
JP2007112206A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Honda Lock Mfg Co Ltd 車両用ルームミラー装置
WO2011160327A1 (zh) * 2010-06-25 2011-12-29 东莞常禾电子有限公司 汽车内后视镜
DE102011086978B4 (de) 2010-11-24 2018-12-20 Toyota Boshoku K.K. Fahrzeuginternes lautsprechersystem

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