JPH1121057A - 車椅子踏段付エスカレーター - Google Patents

車椅子踏段付エスカレーター

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Publication number
JPH1121057A
JPH1121057A JP17961497A JP17961497A JPH1121057A JP H1121057 A JPH1121057 A JP H1121057A JP 17961497 A JP17961497 A JP 17961497A JP 17961497 A JP17961497 A JP 17961497A JP H1121057 A JPH1121057 A JP H1121057A
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JP
Japan
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wheelchair
main frame
escalator
rack
input member
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JP17961497A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Yoshikawa
達也 吉川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常エスカレーターにおける乗降口近くの各
踏段の水平移動区間に対応した長さの主枠によって構成
できる車椅子踏段付エスカレーターを得る。 【解決手段】 上昇した下部作動機構29に係合し車椅
子用踏段35との相対変位による動作を伝動機構に入力
する下部用入力部材を、車椅子用踏段35の主枠1上端
3寄りに設ける。また、上昇した上部作動機構32に係
合し車椅子用踏段35との相対変位による動作を伝動機
構に下部用入力部材とは逆方向に入力する上部用入力部
材を、車椅子用踏段35の下部入力部材よりも主枠1下
端2寄りに設ける。これによって、車椅子の搬送時に車
椅子用踏段35の入力部材が早期に作動機構により駆動
されて変位部材が変位するので、車椅子用踏段35の乗
降口4近くの水平移動域を短縮でき、容易に設置できる
短い主枠1を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多数の踏段が連
結された搬送帯に、要時に複数が連結されて車椅子積載
面を形成する車椅子用踏段が設けられた車椅子踏段付エ
スカレーターに関する。
【0002】
【従来の技術】図15〜図18は、例えば特開平7−3
30273号公報に示された従来の車椅子踏段付エスカ
レーターに類似した車椅子踏段付エスカレーターを示す
図で、図15は概念的側面図、図16は車椅子搬送の第
一状況を説明する図15の下端側乗降口箇所の拡大図、
図17は車椅子搬送の第二状況を説明する図15の下端
側乗降口箇所の拡大図、図18は車椅子搬送の第三状況
を説明する図15の下端側乗降口箇所の拡大図である。
【0003】図において、1は傾斜して配置されたエス
カレーターの主枠、2は主枠1の下端、3は主枠1の上
端、4は主枠1の下端2及び上端3にそれぞれ形成され
た乗降口、5は乗降口4に設けられて主枠1中間部側に
配置された櫛、6は多数の踏段7が無端状に連結されて
主枠1を循環移動する搬送帯である。
【0004】8は主枠1内に設けられて下端2寄り及び
上端3寄りにそれぞれ配置された作動機構で、ラックと
ピニオンからなり電動機によって駆動される昇降機構9
及び主枠1の長手と平行に配置されたローラチェン10
からなる係合機構11によって構成されている。
【0005】12は搬送帯6の一部をなし踏段7の相互
間に配置された傾斜車椅子用踏段で、要時に上昇した作
動機構8の係合機構11に係合して、搬送帯6の移動に
よって駆動される傾斜機構13の変位によって傾斜する
傾斜踏み板14が設けられている。
【0006】15は搬送帯6の一部をなし踏段7の相互
間に配置されて傾斜車椅子用踏段12の主枠1の下端2
側に配置された第一車椅子用踏段で、要時に上昇した作
動機構8の係合機構11に係合して、搬送帯6の移動に
よって駆動される進退機構16によって主枠1の下端側
へ突出変位する連結腕17が設けられている。
【0007】18は搬送帯6の一部をなし踏段7の相互
間に配置されて第一車椅子用踏段15の主枠1の下端2
側に配置された第二車椅子用踏段で、突出した第一車椅
子用踏段15の連結腕17に支持されて第一車椅子用踏
段15の傾斜移動により、第二車椅子用踏段18の基部
から上昇して第一車椅子用踏段15の踏み板面位置に支
持される上昇踏み板19が設けられている。
【0008】20は第二車椅子用踏段18の主枠1下端
2側に設けられた車止め片で、要時に上昇した作動機構
8の係合機構11に係合して、搬送帯6の移動によって
駆動される変位機構21によって上方に突出変位する。
22は車椅子で、主として第一車椅子用踏段15及び第
二車椅子用踏段18によって形成された車椅子積載面2
3に搭載されて搬送される。
【0009】従来の車椅子踏段付エスカレーターは上記
のように構成されて、通常時には作動機構8が下降位置
に、傾斜車椅子用踏段12の傾斜踏み板14は水平位置
に、第一車椅子用踏段15の連結腕17は引退位置に、
また第二車椅子用踏段18の上昇踏み板19及び車止め
片20は下降位置にそれぞれ配置される。
【0010】この状態で搬送帯6が主枠1内を循環運転
されて踏段7、傾斜車椅子用踏段12、第一車椅子用踏
段15及び第二車椅子用踏段18により一般乗客が搬送
される。なお、搬送帯6の循環運転により第一車椅子用
踏段15等の全部の踏段は、上昇運転の場合に下端2側
の乗降口4から水平移動し、次いで傾斜角度が漸増する
漸増傾斜移動する。
【0011】次いで、一定傾斜角度による一定傾斜移動
して上端3側の乗降口4に近づくと傾斜角度が漸減する
漸減傾斜移動する。その後に上端3側の乗降口4へ水平
移動して循環移動する。なお、下降運転のときには全部
の踏段が上昇運転の場合とは逆の順序で循環移動する。
【0012】そして、車椅子22を上昇搬送する場合、
すなわち車椅子22を下端2側の乗降口4から上端3側
の乗降口4へ搬送するときには、車椅子踏段付エスカレ
ーターの車椅子運転スイッチ(図示しない)により車椅
子運転に切り換えられる。これによって、作動機構8の
昇降機構9が付勢されて係合機構11が上昇位置に配置
される。次いで、搬送帯6が上昇運転される。
【0013】そして、傾斜車椅子用踏段12が下端2側
の乗降口4から上端3側方向へ水平移動することより、
上昇した作動機構8の係合機構11に傾斜機構13が係
合して駆動される。これによって、傾斜踏み板14が変
位して図16に示すように傾斜する。
【0014】また、第一車椅子用踏段15が下端2側の
乗降口4から上端3側方向へ水平移動することより、上
昇した作動機構8の係合機構11に進退機構16が係合
して駆動される。これによって、連結腕17が主枠1の
下端側へ突出変位して図16に示すように上昇踏み板1
9を支持する。この状態、すなわち図16に示す状態で
下端2側の乗降口4から車椅子22が第一車椅子用踏段
15及び第二車椅子用踏段18によって形成された車椅
子積載面23に搭載される。
【0015】そして、第二車椅子用踏段18が下端2側
の乗降口4から上端3側方向へ水平移動することより、
上昇した作動機構8の係合機構11に変位機構21が係
合して駆動される。これによって、車止め片20が上方
に突出変位して図17に示すように第二車椅子用踏段1
8の踏み板面から突出する。これによって車椅子積載面
23からの車椅子22の主枠1下端2側方向への移動が
阻止される。
【0016】そして、図17に示す状態で、搬送帯6が
上昇運転されると第一車椅子用踏段15が漸増傾斜移動
及び一定傾斜移動する。これらの傾斜移動時にも第二車
椅子用踏段18の上昇踏み板19が第一車椅子用踏段1
5の連結腕17に支持されているので車椅子積載面23
が維持される。そして、図18に示す状態で車椅子22
が上昇搬送される。
【0017】次いで、搬送帯6が移動して傾斜車椅子用
踏段12等が上端3側の乗降口4の水平移動箇所近くに
おいて、主枠1上端3側における作動機構8の係合機構
11と傾斜機構13との係合を介して、傾斜車椅子用踏
段12の傾斜踏み板14が水平位置に復帰される。ま
た、係合機構11と進退機構16の係合を介して第一車
椅子用踏段15の連結腕17は引退位置に配置されて上
昇踏み板19の支持が解除される。
【0018】この状態で搬送帯6が停止して、車椅子2
2が車椅子積載面23から主枠1上端3側の乗降口4に
降り立つ。次いで、作動機構8の係合機構11と変位機
構21の係合を介して第一車椅子用踏段15の車止め片
20が下降位置に配置される。その後に、昇降機構9が
付勢され作動機構8が下降位置に配置される。これによ
り、車椅子踏段付エスカレーターが通常運転に復帰する
ようになっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の車
椅子踏段付エスカレーターにおいて、車椅子22を搭載
できるような車椅子積載面23が、車椅子踏段付エスカ
レーターを停止させることなく形成される。このため、
傾斜車椅子用踏段12、第一車椅子用踏段15及び第二
車椅子用踏段18が主枠1端部の乗降口4寄りに配置さ
れた作動機構8の上を通過している間に、作動機構8と
の係合を介してそれぞれ動作して車椅子積載面23を形
成する機構が構成されている。
【0020】したがって、主枠1端部寄りに通常のエス
カレーターよりも長い各踏段の水平移動区間が必要とな
るので、主枠1の全長が長くなり主枠1の両端を支持す
る建築梁の間隔も増大する。このため、車椅子踏段付エ
スカレーターの設置が制約されるという問題点があっ
た。また、既設の通常エスカレーターを車椅子踏段付エ
スカレーターに改造する工事も制約を受けることにな
る。
【0021】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、通常エスカレーターにおける乗
降口近くの各踏段の水平移動区間に対応した長さの主枠
によって構成できる車椅子踏段付エスカレーターを得る
ことを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる車椅子
踏段付エスカレーターにおいては、多数の踏段が無端状
に連結されて傾斜して配置された主枠を循環移動する搬
送帯と、踏段の相互間に配置されて搬送帯の一部を形成
し伝動機構及び要時にこの伝動機構の動作を介して車椅
子搬送位置に変位する変位部材が設けられた車椅子用踏
段と、主枠の下端側乗降口寄りに設けられて要時に上昇
位置に配置される下部作動機構と、主枠の上端側乗降口
寄りに設けられて要時に上昇位置に配置される上部作動
機構と、車椅子用踏段の主枠上端寄りに設けられ上昇し
た下部作動機構に係合してこの下部作動機構と車椅子用
踏段との相対変位による動作を伝動機構に入力する下部
用入力部材と、車椅子用踏段に設けられて下部入力部材
よりも主枠下端寄りに配置され上昇した上部作動機構に
係合してこの上部作動機構と車椅子用踏段との相対変位
による動作を伝動機構に下部入力部材とは逆方向に入力
する上部用入力部材とが設けられる。
【0023】また、この発明に係わる車椅子踏段付エス
カレーターにおいては、搬送帯の漸増傾斜移動域に対応
した湾曲形状をなし、下部作動機構の要部を形成して漸
増傾斜移動域に設けられて、歯車からなる下部用入力部
材に係合するラックと、搬送帯の漸減傾斜移動域に対応
した湾曲形状をなし、上部作動機構の要部を形成して漸
減傾斜移動域に設けられて、歯車からなる上部用入力部
材に係合するラックとが設けられる。
【0024】また、この発明に係わる車椅子踏段付エス
カレーターにおいては、直線に形成されて下部作動機構
の要部を形成し、搬送帯の漸増傾斜移動域における湾曲
部に接線状態に配置され、歯車からなる下部用入力部材
に係合するラックと、直線に形成されて上部作動機構の
要部を形成し、搬送帯の漸減傾斜移動域における湾曲部
に接線状態に配置され、歯車からなる上部用入力部材に
係合するラックとが設けられる。
【0025】また、この発明に係わる車椅子踏段付エス
カレーターにおいては、多数の踏段が無端状に連結され
て傾斜して配置された主枠を循環移動する搬送帯と、踏
段の相互間に配置されて搬送帯の一部を形成し伝動機構
及び要時にこの伝動機構の動作を介して車椅子搬送位置
に変位する変位部材が設けられた車椅子用踏段と、主枠
の下端側乗降口寄りに設けられて要時に変位位置に配置
される下部作動機構と、この下部作動機構の変位機構に
設けられて長手が主枠の長手と平行に配置され、搬送帯
の漸増傾斜移動域に対応した湾曲形状をなし側面に歯が
設けられて、漸増傾斜移動域に設けられ主枠の間口方向
の中心から一側にずれた位置に配置されると共に上記中
心に対向して上記歯が配置された下部ラックと、主枠の
上端側乗降口寄りに設けられて要時に変位位置に配置さ
れる上部作動機構と、この上部作動機構の変位機構に設
けられて長手が主枠の長手と平行に配置され、搬送帯の
漸減傾斜移動域に対応した湾曲形状をなし側面に歯が設
けられて、漸減傾斜移動域に設けられ主枠の間口方向の
中心から他側にずれた位置に配置されると共に上記中心
に対向して上記歯が配置された上部ラックと、車椅子用
踏段の伝動機構の縦軸の下端に固定された歯車からなり
搬送帯の漸増傾斜移動域において外周の一側が変位した
下部ラックと噛み合い下部作動機構と車椅子用踏段との
相対変位による動作を伝動機構に入力し、かつ搬送帯の
漸減傾斜移動域において外周の他側が変位した上部ラッ
クと噛み合い上部作動機構と車椅子用踏段との相対変位
による動作を伝動機構に上部ラックとの噛み合い時とは
逆方向に入力する入力部材とが設けられる。
【0026】また、この発明に係わる車椅子踏段付エス
カレーターにおいては、直線に形成されて搬送帯の漸増
傾斜移動域における湾曲部に接線状態に配置された下部
ラックと、直線に形成されて搬送帯の漸減傾斜移動域に
おける湾曲部に接線状態に配置された上部ラックとが設
けられる。
【0027】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1〜図6は、この発明の実施の形態の
一例を示す図で、図1は車椅子踏段付エスカレーターの
概念的側面図、図2は図1の車椅子踏段付エスカレータ
ーの主枠上端部における車椅子用踏段の状況を説明する
主枠上端部箇所の拡大図、図3は図2の車椅子用踏段の
右側面相当図、図4は車椅子用踏段の変位部材が車椅子
搬送位置に変位した状況を示す図1の主枠中間部箇所の
拡大図、図5は図1の車椅子踏段付エスカレーターの主
枠下端部における車椅子用踏段の状況を説明する主枠下
端部箇所の拡大図、図6は図5の車椅子用踏段の右側面
相当図である。
【0028】図において、1は傾斜して配置されたエス
カレーターの主枠、2は主枠1の下端、3は主枠1の上
端、4は主枠1の下端2及び上端3にそれぞれ形成され
た乗降口、5は乗降口4に設けられて主枠1の中間部側
に配置された櫛、6は多数の踏段7が無端状に連結され
た踏段鎖によって形成されて主枠1を循環移動する搬送
帯である。24は踏段7の前輪、25は踏段7の後輪、
26は後述する傾斜踏板の転輪である。
【0029】27は主枠1の長手に沿って設けられて前
輪24を案内する前輪レール、28は主枠1の長手に沿
って設けられて後輪25を案内する後輪レールで、前述
の搬送帯6の循環運転における水平移動域において前輪
レール27の下側に配置され、一定傾斜移動域において
前輪レール27と同じ高さに配置されている。29は主
枠1の長手に沿って設けられて傾斜踏板の転輪26を案
内する転輪レールで、前述の搬送帯6の循環運転におけ
る水平移動域において後輪レール28の上側に配置さ
れ、一定傾斜移動域において後輪レール28の下側に配
置されている。
【0030】29は主枠1内に設けられて主枠1の下端
2寄りに配置された下部作動機構で、電動機によって駆
動されるピニオン及びラックからなる昇降機構30並び
に昇降機構30の上端に設けられて主枠1の長手と平行
に配置されたラック31によって構成されている。32
は主枠1内に設けられて主枠1の上端3寄りに配置され
た上部作動機構で、電動機によって駆動されるピニオン
及びラックからなる昇降機構33並びに昇降機構33の
上端に設けられて主枠1の長手と平行に配置されたラッ
ク34によって構成されている。
【0031】35は搬送帯6の一部をなし踏段7の相互
間に配置された傾斜車椅子用踏段からなる第一車椅子用
踏段で、基部36に設けられた軸37に主枠1の上端3
側が枢着された傾斜踏板38、傾斜踏板38の主枠1の
下端2側に設けられた前述の転輪26及び傾斜踏板38
の下部部材に摺動可能に挿通されて前進して基部36の
嵌合孔に嵌合する固定棒によって形成されて基部36の
間口方向の中心から互いに反対方向に動作するように互
いに対向して配置された変位部材39が設けられてい
る。
【0032】40は第一車椅子用踏段35に設けられた
伝動機構で、傾斜踏板38の下部部材に枢持されて主枠
1の上端3寄りに配置された主軸41、主軸41に固定
されて下部作動機構29のラック31と噛み合う歯車か
らなる下部用入力部材42、傾斜踏板38の下部部材に
枢持されて主軸41に設けられた傘歯車機構43により
駆動される縦軸44が設けられている。
【0033】さらに、伝動機構40には、縦軸44の上
端に固定されて変位部材39基部に設けられたラックの
相互に係合されたピニオン45、傾斜踏板38の下部部
材に枢持されて主枠1の下端2寄りに配置された副軸4
6、互いに噛み合い主軸41及び副軸46にそれぞれ固
定された歯車からなる歯車機構47、副軸46に固定さ
れて上部作動機構32のラック34と噛み合う歯車から
なる上部用入力部材48が設けられている。
【0034】49は搬送帯6の一部をなし踏段7の相互
間に配置された車止め片付車椅子用踏段からなる第二車
椅子用踏段で、第一車椅子用踏段35と同様な伝動機構
40が設けられて、第二車椅子用踏段49の踏板の主枠
1の下端2寄りに設けられて伝動機構40の動作によっ
て突出位置に変位する車止め片からなる変位部材39が
設けられている。
【0035】上記のように構成された車椅子踏段付エス
カレーターにおいて、通常時には下部作動機構29が昇
降機構30により下降位置に配置される。また、上部作
動機構32が昇降機構33により下降位置に配置され
る。また、第一車椅子用踏段35においては固定棒から
なる変位部材39が前進して基部36の嵌合孔に嵌合し
て傾斜踏板38が水平姿勢に保持される。また、第二車
椅子用踏段49においては、車止め片からなる変位部材
39が下降位置に配置される。
【0036】このような状態により、搬送帯6が主枠1
内を循環運転されて踏段7、第一車椅子用踏段35及び
第二車椅子用踏段49により一般乗客が搬送される。な
お、搬送帯6の循環運転により第一車椅子用踏段35等
の全部の踏段は、前輪24が前輪レール27に案内さ
れ、後輪25が後輪レール28に案内される。
【0037】これにより、上昇運転の場合において下端
2側の乗降口4から水平移動し、次いで傾斜角度が漸増
する漸増傾斜移動する。そして、一定傾斜角度による一
定傾斜移動して上端3側の乗降口4に近づくと傾斜角度
が漸減する漸減傾斜移動する。その後に上端3側の乗降
口4へ水平移動して循環移動する。なお、下降運転のと
きには全部の踏段が上昇運転の場合とは逆の順序で循環
移動する。
【0038】また、車椅子(図示しない)を上昇搬送す
る場合、すなわち車椅子を下端2側の乗降口4から上端
3側の乗降口4へ搬送するときには、車椅子踏段付エス
カレーターの車椅子運転スイッチ(図示しない)により
車椅子運転に切り換えられる。これによって、昇降機構
30の電動機が付勢されて下部作動機構29のラック3
1が上昇位置に配置され、また昇降機構33の電動機が
付勢されて上部作動機構32のラック34が上昇位置に
配置される。そして、この状態で搬送帯6が上昇運転さ
れる。
【0039】これにより、第一車椅子用踏段35が下端
2側の乗降口4から上端3側方向へ水平移動することよ
り、上昇位置にある下部作動機構29のラック31に、
第一車椅子用踏段35の伝動機構40における下部用入
力部材42が係合する。そして、第一車椅子用踏段35
の主枠1上端3方向移動により下部用入力部材42が駆
動されて回転する。これによって、主軸41、傘歯車機
構43、縦軸44を介してピニオン45が回転する。
【0040】そして、ピニオン45の回転により変位部
材39基部に設けられたラックを介して変位部材39が
それぞれ引退位置に変位する。これによって、変位部材
39と第一車椅子用踏段35基部36の嵌合孔との嵌合
が解除されて、傾斜踏板38の水平姿勢保持が解消され
る。このように、第一車椅子用踏段35が主枠1上端3
側方向へ水平移動し、第二車椅子用踏段49が乗降口4
から主枠1上端3側方向への水平移動位置に配置された
状態で搬送帯6が停止する。
【0041】この状態で、主枠1下端2側の乗降口4か
ら車椅子使用者が第二車椅子用踏段49に乗り込み、搬
送帯6が再度上昇運転される。これにより、第一車椅子
用踏段35が主枠1上端3側方向へ移動すると、傾斜踏
板38の水平姿勢保持が解消されているので、傾斜踏板
38の転輪26が転輪レール29に案内されて基部36
に対して次第に下降して傾斜踏板38が傾斜する。
【0042】また、第二車椅子用踏段49が乗降口4か
ら主枠1上端3側方向への水平移動により、伝動機構4
0の下部用入力部材42が上昇位置にある下部作動機構
29のラック31に係合する。そして、第一車椅子用踏
段35の場合と同様に伝動機構40が動作して、第二車
椅子用踏段49の車止め片である変位部材39が上昇位
置に変位し、第二車椅子用踏段49面からの車椅子の主
枠1下端2側方向への移動が阻止される。
【0043】そして、第二車椅子用踏段49面と第一車
椅子用踏段35の傾斜した傾斜踏板38による図4に示
すスペースに車椅子が搭載されて搬送される。そして、
第二車椅子用踏段49及び第一車椅子用踏段35が主枠
1における漸増傾斜移動域、一定傾斜移動域を経て、上
端3側の乗降口4に近づき漸減傾斜移動域から水平移動
域に入ると、上昇位置にある上部作動機構32のラック
34に、第一車椅子用踏段35の伝動機構40における
上部用入力部材48が係合する。
【0044】そして、第一車椅子用踏段35の主枠1上
端3方向移動により上部用入力部材48が駆動されて回
転する。これによって、主枠1下端2側での伝動機構4
0の動作とは逆方向の入力が上部用入力部材48によっ
て行われる。そして、変位部材39がそれぞれ突出位置
に変位し、変位部材39が第一車椅子用踏段35基部3
6の嵌合孔に嵌合する。このため、傾斜踏板38が水平
姿勢に保持される。
【0045】この状態で第二車椅子用踏段49及び第一
車椅子用踏段35から車椅子の使用者が主枠1上端3側
の乗降口4へ降り立つ。そして、搬送帯6がさらに主枠
1上端3方向へ移動することによって、第二車椅子用踏
段49の伝動機構40における上部用入力部材48が上
昇位置にある上部作動機構32のラック34に係合す
る。
【0046】そして、上部用入力部材48が駆動されて
回転し、主枠1下端2側での伝動機構40の動作とは逆
方向の入力が上部用入力部材48によって行われる。こ
れにより、車止め片である変位部材39が下降位置に変
位して保持される。次いで、下部作動機構29及び上部
作動機構32が下降して、車椅子踏段付エスカレーター
が通常運転に復帰する。
【0047】なお、以上は車椅子を主枠1下端2側の乗
降口4から上端3側の乗降口4へ搬送する場合について
説明した。しかし、車椅子を主枠1上端3側の乗降口4
から下端2側の乗降口4へ搬送するとき、すなわち下降
搬送時にも第二車椅子用踏段49及び第一車椅子用踏段
35における伝動機構40及び変位部材39並びに下部
作動機構29及び上部作動機構32等の関連機器を車椅
子の上昇搬送とは逆に動作させる。これによって、詳細
な説明を省略するが車椅子の上昇搬送時と同様な作用を
得ることができる。
【0048】以上説明したように、下部作動機構29及
び上部作動機構32に係合する伝動機構40の下部用入
力部材42を、第二車椅子用踏段49及び第一車椅子用
踏段35の主枠1上端3側に設けたものである。また、
下部作動機構29及び上部作動機構32に係合する伝動
機構40の上部用入力部材48を、下部用入力部材42
よりも主枠1下端2側に設けたものである。
【0049】これによって、車椅子の上昇搬送時に主枠
1下端2側の乗降口4において第二車椅子用踏段49及
び第一車椅子用踏段35の下部用入力部材42が早期に
下部作動機構29に係合して駆動されて変位部材39の
変位が終了する。また、車椅子の下降搬送時に主枠1上
端3側の乗降口4において第二車椅子用踏段49及び第
一車椅子用踏段35の上部用入力部材48が早期に上部
作動機構32に係合して駆動されて変位部材39の変位
が終了する。
【0050】したがって、踏段7、第二車椅子用踏段4
9及び第一車椅子用踏段35の主枠1端部の乗降口4近
くにおける水平移動域を短縮することができる。このた
め、主枠1の全長を短くすることができ、通常エスカレ
ーターにおける乗降口近くの各踏段の水平移動区間に対
応した長さの主枠1によって車椅子踏段付エスカレータ
ーを構成することができる。
【0051】これにより、長い主枠1の両端を支持する
ために建築梁の間隔が増大する不具合を解消することが
でき、容易に車椅子踏段付エスカレーターを設置するこ
とができる。また、既設の通常エスカレーターを車椅子
踏段付エスカレーターに容易に改造することができる。
【0052】実施の形態2.図7は、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、車椅子踏段付エスカレータ
ーの主枠上端部における車椅子用踏段の状況を説明する
主枠上端部箇所の拡大図であり、前述の図2相当図であ
る。なお、図7の上部作動機構のラック、下部作動機構
のラックの他は前述の図1〜図6と同様に車椅子用踏段
付エスカレーターが構成されている。図において、図1
〜図6と同符号は相当部分を示す。
【0053】50は上部作動機構32の昇降機構33の
上端に設けられて主枠1の長手と平行に配置されたラッ
クで、搬送帯6の漸減傾斜移動域における転輪レール2
9に沿って湾曲して形成されている。なお、図示が省略
してあるが下部作動機構29の昇降機構30の上端に設
けられて主枠1の長手と平行に配置されたラックも、搬
送帯6の漸増傾斜移動域における転輪レール29に沿っ
て湾曲して形成されている。
【0054】上記のように構成された車椅子用踏段付エ
スカレーターにおいても、下部作動機構29及び上部作
動機構32に係合する伝動機構40の下部用入力部材4
2を、第二車椅子用踏段49及び第一車椅子用踏段35
の主枠1上端3側に設け、また下部作動機構29及び上
部作動機構32に係合する伝動機構40の上部用入力部
材48が、下部用入力部材42よりも主枠1下端2側に
設けられている。
【0055】したがって、詳細な説明を省略するが図7
の実施の形態においても図1〜図6の実施の形態と同様
な作用が得られる。また、上部作動機構32のラック5
0等が漸減傾斜移動域における転輪レール29に沿って
湾曲して形成されている。このため、第二車椅子用踏段
49及び第一車椅子用踏段35が漸減傾斜移動域又は漸
増傾斜移動域を移動中に下部作動機構29のラックと下
部用入力部材42が、また上部作動機構32のラック5
0と上部用入力部材48が噛み合う。
【0056】これによって、踏段7、第二車椅子用踏段
49及び第一車椅子用踏段35の主枠1端部の乗降口4
近くにおける水平移動域を短縮することができる。この
ため、主枠1の全長を短くすることができ、長い主枠1
の両端を支持するために建築梁の間隔が増大する不具合
を解消することができて容易に車椅子踏段付エスカレー
ターを設置することができる。また、既設の通常エスカ
レーターを車椅子踏段付エスカレーターに容易に改造す
ることができる。
【0057】実施の形態3.図8も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、車椅子踏段付エスカレータ
ーの主枠上端部における車椅子用踏段の状況を説明する
主枠上端部箇所の拡大図であり、前述の図2相当図であ
る。なお、図8の上部作動機構のラック、下部作動機構
のラックの他は前述の図1〜図6と同様に車椅子用踏段
付エスカレーターが構成されている。図において、図1
〜図6と同符号は相当部分を示す。
【0058】51は上部作動機構32の昇降機構33の
上端に設けられて主枠1の長手と平行に配置されたラッ
クで、直線に形成されて搬送帯6の漸減傾斜移動域にお
ける転輪レール29の湾曲部に接線状態に配置されてい
る。なお、図示が省略してあるが下部作動機構29の昇
降機構30の上端に設けられて主枠1の長手と平行に配
置されたラックも、搬送帯6の漸増傾斜移動域における
転輪レール29の湾曲部に接線状態に配置されている。
【0059】上記のように構成された車椅子用踏段付エ
スカレーターにおいても、下部作動機構29及び上部作
動機構32に係合する伝動機構40の下部用入力部材4
2を、第二車椅子用踏段49及び第一車椅子用踏段35
の主枠1上端3側に設け、また下部作動機構29及び上
部作動機構32に係合する伝動機構40の上部用入力部
材48が、下部用入力部材42よりも主枠1下端2側に
設けられている。
【0060】したがって、詳細な説明を省略するが図8
の実施の形態においても図1〜図6の実施の形態と同様
な作用が得られる。また、上部作動機構32のラック5
1等が搬送帯6の漸減傾斜移動域における転輪レール2
9の湾曲部に接線状態に配置されている。このため、第
二車椅子用踏段49及び第一車椅子用踏段35が漸減傾
斜移動域又は漸増傾斜移動域を移動中に下部作動機構2
9のラックと下部用入力部材42が、また上部作動機構
32のラック50と上部用入力部材48が噛み合う。
【0061】これによって、踏段7、第二車椅子用踏段
49及び第一車椅子用踏段35の主枠1端部の乗降口4
近くにおける水平移動域を短縮することができる。この
ため、主枠1の全長を短くすることができ、長い主枠1
の両端を支持するために建築梁の間隔が増大する不具合
を解消することができて容易に車椅子踏段付エスカレー
ターを設置することができる。また、既設の通常エスカ
レーターを車椅子踏段付エスカレーターに容易に改造す
ることができる。
【0062】実施の形態4.図9〜図13も、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図9は車椅子踏段
付エスカレーターの主枠上端部における車椅子用踏段の
状況を説明する主枠上端部箇所の拡大図、図10は図9
の車椅子用踏段の右側面図、図11は車椅子用踏段の変
位部材が車椅子搬送位置に変位した状況を示す図9の車
椅子踏段付エスカレーターの主枠中間部箇所の拡大図、
図12は図9の車椅子踏段付エスカレーターの主枠下端
部における車椅子用踏段の状況を説明する主枠下端部箇
所の拡大図、図13は図12の車椅子用踏段の右側面で
ある。
【0063】図において、前述の図1〜図6と同符号は
相当部分を示し、52は下部作動機構29の昇降機構3
0の上端、又は後述する変位機構に設けられて主枠1の
長手と平行に配置された下部ラックで、搬送帯6の主枠
1下側2寄りにおける搬送帯6の漸増傾斜移動域におけ
る転輪レール29の湾曲部に沿う湾曲形状に形成され側
面に歯が設けられて、第一車椅子用踏段35の間口方向
の中心から一側にずれた位置に配置されると共に上記中
心に対向して上記歯が配置されている。
【0064】53は上部作動機構32の昇降機構33の
上端、又は後述する変位機構に設けられて主枠1の長手
と平行に配置された上部ラックで、搬送帯6の主枠1上
側3寄りにおける搬送帯6の漸減傾斜移動域における転
輪レール29の湾曲部に沿う湾曲形状に形成され側面に
歯が設けられて、第一車椅子用踏段35の間口方向の中
心から他側にずれた位置に配置されると共に上記中心に
対向して上記歯が配置されている。
【0065】54は伝動機構40の縦軸44の下端に固
定された入力部材で、歯車からなり主枠1下側2寄りの
搬送帯6の漸増傾斜移動域において、外周の一側が下部
作動機構29の下部ラック52と噛み合い、また主枠1
上側3寄りの搬送帯6の漸減傾斜移動域において、外周
の他側が上部作動機構32の上部ラック53と噛み合
う。
【0066】上記のように構成された車椅子用踏段付エ
スカレーターにおいても、踏段7、第二車椅子用踏段4
9及び第一車椅子用踏段35が前述の図1〜図6の実施
の形態と同様に運転される。そして、第二車椅子用踏段
49及び第一車椅子用踏段35に設けられた伝動機構4
0の入力部材54が次に述べるように動作する。すなわ
ち、車椅子の上昇搬送時に主枠1下端2側の乗降口4に
おいて、入力部材54が早期に下部作動機構29の下部
ラック52と係合して駆動されて変位部材39の変位が
終了する。
【0067】また、車椅子の下降搬送時に主枠1上端3
側の乗降口4において、入力部材54が早期に上部作動
機構32の上部ラック53と係合して駆動されて変位部
材39の変位が終了する。したがって、踏段7、第二車
椅子用踏段49及び第一車椅子用踏段35の主枠1端部
の乗降口4近くにおける水平移動域を短縮することがで
きる。
【0068】このため、主枠1の全長を短くすることが
でき、通常エスカレーターにおける乗降口近くの各踏段
の水平移動区間に対応した長さの主枠1によって車椅子
踏段付エスカレーターを構成することができる。これに
より、長い主枠1の両端を支持するために建築梁の間隔
が増大する不具合を解消することができ、容易に車椅子
踏段付エスカレーターを設置することができる。また、
既設の通常エスカレーターを車椅子踏段付エスカレータ
ーに容易に改造することができる。
【0069】なお、図9〜図13の実施の形態におい
て、下部作動機構29の昇降機構30を踏段7の幅方向
に変位する変位機構とし、この変位機構に下部ラック5
2を設けて要時に上記幅方向変位させて入力部材54に
係合させる。また、上部作動機構32の昇降機構33を
踏段7の幅方向に変位する変位機構とし、この変位機構
に上部ラック53を設けて要時に上記幅方向変位させて
入力部材54に係合されせる。このように構成された機
構においても前述の図9〜図13の実施の形態における
作用を得ることができる。
【0070】実施の形態5.図14も、この発明の他の
実施の形態の一例を示す図で、車椅子踏段付エスカレー
ターの主枠上端部における車椅子用踏段の状況を説明す
る主枠上端部箇所の拡大図あり、前述の図9相当図であ
る。なお、図14の上部作動機構のラック、また下部作
動機構のラックの他は前述の図9〜図13の実施の形態
と同様に車椅子用踏段付エスカレーターが構成されてい
る。図において、図9〜図13と同符号は相当部分を示
す。
【0071】55は上部作動機構32の昇降機構33の
上端に設けられて主枠1の長手と平行に配置されて前述
の上部ラック53と同様に構成されたラックで、直線に
形成されて搬送帯6の漸減傾斜移動域における転輪レー
ル29の湾曲部に接線状態に配置されている。なお、図
示が省略してあるが下部作動機構29の昇降機構30の
上端に設けられて主枠1の長手と平行に配置された下部
ラックも、直線に形成されて搬送帯6の漸増傾斜移動域
における転輪レール29の湾曲部に接線状態に配置され
ている。
【0072】上記のように構成された車椅子用踏段付エ
スカレーターにおいても、前述の図9〜図13の実施の
形態と同様な入力部材54を有する伝動機構40が、上
部作動機構32の上部ラック55又は下部作動機構29
の直線に形成されて湾曲部に接線状態に配置された下部
ラックに係合する。したがって、詳細な説明を省略する
が図14の実施の形態においても図9〜図13の実施の
形態と同様な作用を得ることができる。
【0073】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、多数の
踏段が無端状に連結されて傾斜して配置された主枠を循
環移動する搬送帯と、踏段の相互間に配置されて搬送帯
の一部を形成し伝動機構及び要時にこの伝動機構の動作
を介して車椅子搬送位置に変位する変位部材が設けられ
た車椅子用踏段と、主枠の下端側乗降口寄りに設けられ
て要時に上昇位置に配置される下部作動機構と、主枠の
上端側乗降口寄りに設けられて要時に上昇位置に配置さ
れる上部作動機構と、車椅子用踏段の主枠上端寄りに設
けられ上昇した下部作動機構に係合してこの下部作動機
構と車椅子用踏段との相対変位による動作を伝動機構に
入力する下部用入力部材と、車椅子用踏段に設けられて
下部用入力部材よりも主枠下端寄りに配置されて、上昇
した上部作動機構に係合してこの上部作動機構と車椅子
用踏段との相対変位による動作を伝動機構に下部入力部
材とは逆方向に入力する上部用入力部材とを設けたもの
である。
【0074】これによって、車椅子の搬送時に主枠端部
の乗降口寄りにおいて車椅子用踏段の下部用又は上部用
の入力部材が早期に対応した作動機構に係合して駆動さ
れて変位部材の変位が終了する。このため、踏段、車椅
子用踏段の乗降口近くにおける水平移動域を短縮するこ
とができ、主枠の全長を短くすることができ、通常エス
カレーターにおける乗降口近くの各踏段の水平移動区間
に対応した長さの主枠によって車椅子踏段付エスカレー
ターを構成することができる。したがって、長い主枠の
両端を支持するために建築梁の間隔が増大する不具合を
解消することができ、車椅子踏段付エスカレーターを設
置を容易化する効果がある。また、既設の通常エスカレ
ーターを車椅子踏段付エスカレーターに改造する工事を
容易化する効果がある。
【0075】また、この発明は以上説明したように、搬
送帯の漸増傾斜移動域に対応した湾曲形状をなし、下部
作動機構の要部を形成して漸増傾斜移動域に設けられ
て、歯車からなる下部用入力部材に係合するラックと、
搬送帯の漸減傾斜移動域に対応した湾曲形状をなし、上
部作動機構の要部を形成して漸減傾斜移動域に設けられ
て、歯車からなる上部用入力部材に係合するラックとを
設けたものである。
【0076】これによって、車椅子の搬送時に主枠端部
の乗降口寄りにおいて、車椅子用踏段の下部用又は上部
用の入力部材が早期に、対応した作動機構の湾曲形状を
なすラックに係合して駆動されて変位部材の変位が終了
する。このため、踏段、車椅子用踏段の乗降口近くにお
ける水平移動域を短縮することができ、主枠の全長を短
くすることができ、通常エスカレーターにおける乗降口
近くの各踏段の水平移動区間に対応した長さの主枠によ
って車椅子踏段付エスカレーターを構成することができ
る。したがって、長い主枠の両端を支持するために建築
梁の間隔が増大する不具合を解消することができ、車椅
子踏段付エスカレーターを設置を容易化する効果があ
る。また、既設の通常エスカレーターを車椅子踏段付エ
スカレーターに改造する工事を容易化する効果がある。
【0077】また、この発明は以上説明したように、直
線に形成されて下部作動機構の要部を形成し、搬送帯の
漸増傾斜移動域における湾曲部に接線状態に配置され、
歯車からなる下部用入力部材に係合するラックと、直線
に形成されて上部作動機構の要部を形成し、搬送帯の漸
減傾斜移動域における湾曲部に接線状態に配置され、歯
車からなる上部用入力部材に係合するラックとを設けた
ものである。
【0078】これによって、車椅子の搬送時に主枠端部
の乗降口寄りにおいて、車椅子用踏段の下部用又は上部
用の入力部材が早期に、対応した作動機構の直線形状を
なし搬送帯の漸増減傾斜移動域における湾曲部に接線状
態に配置されたラックに係合して駆動されて変位部材の
変位が終了する。このため、踏段、車椅子用踏段の乗降
口近くにおける水平移動域を短縮することができ、主枠
の全長を短くすることができ、通常エスカレーターにお
ける乗降口近くの各踏段の水平移動区間に対応した長さ
の主枠によって車椅子踏段付エスカレーターを構成する
ことができる。したがって、長い主枠の両端を支持する
ために建築梁の間隔が増大する不具合を解消することが
でき、車椅子踏段付エスカレーターを設置を容易化する
効果がある。また、既設の通常エスカレーターを車椅子
踏段付エスカレーターに改造する工事を容易化する効果
がある。
【0079】また、この発明は以上説明したように、多
数の踏段が無端状に連結されて傾斜して配置された主枠
を循環移動する搬送帯と、踏段の相互間に配置されて搬
送帯の一部を形成し伝動機構及び要時にこの伝動機構の
動作を介して車椅子搬送位置に変位する変位部材が設け
られた車椅子用踏段と、主枠の下端側乗降口寄りに設け
られて要時に変位位置に配置される下部作動機構と、こ
の下部作動機構の変位機構に設けられて長手が主枠の長
手と平行に配置され、搬送帯の漸増傾斜移動域に対応し
た湾曲形状をなし側面に歯が設けられて、漸増傾斜移動
域に設けられ主枠の間口方向の中心から一側にずれた位
置に配置されると共に上記中心に対向して上記歯が配置
された下部ラックと、主枠の上端側乗降口寄りに設けら
れて要時に変位位置に配置される上部作動機構と、この
上部作動機構の変位機構に設けられて長手が主枠の長手
と平行に配置され、搬送帯の漸減傾斜移動域に対応した
湾曲形状をなし側面に歯が設けられて、漸減傾斜移動域
に設けられ主枠の間口方向の中心から他側にずれた位置
に配置されると共に上記中心に対向して上記歯が配置さ
れた上部ラックと、車椅子用踏段の伝動機構の縦軸の下
端に固定された歯車からなり搬送帯の漸増傾斜移動域に
おいて外周の一側が変位した下部ラックと噛み合い下部
作動機構と車椅子用踏段との相対変位による動作を伝動
機構に入力し、かつ搬送帯の漸減傾斜移動域において外
周の他側が変位した上部ラックと噛み合い上部作動機構
と車椅子用踏段との相対変位による動作を伝動機構に上
部ラックとの噛み合い時とは逆方向に入力する入力部材
とを設けたものである。
【0080】これによって、車椅子の搬送時に主枠端部
の乗降口寄りにおいて、車椅子用踏段の入力部材が早期
に、対応した作動機構の湾曲形状をなす上部ラック又は
下部ラックに係合して駆動されて変位部材の変位が終了
する。このため、踏段、車椅子用踏段の乗降口近くにお
ける水平移動域を短縮することができ、主枠の全長を短
くすることができ、通常エスカレーターにおける乗降口
近くの各踏段の水平移動区間に対応した長さの主枠によ
って車椅子踏段付エスカレーターを構成することができ
る。したがって、長い主枠の両端を支持するために建築
梁の間隔が増大する不具合を解消することができ、車椅
子踏段付エスカレーターを設置を容易化する効果があ
る。また、既設の通常エスカレーターを車椅子踏段付エ
スカレーターに改造する工事を容易化する効果がある。
【0081】また、この発明は以上説明したように、直
線に形成されて搬送帯の漸増傾斜移動域における湾曲部
に接線状態に配置された下部ラックと、直線に形成され
て搬送帯の漸減傾斜移動域における湾曲部に接線状態に
配置された上部ラックとを設けたものである。
【0082】これによって、車椅子の搬送時に主枠端部
の乗降口寄りにおいて、車椅子用踏段の入力部材が早期
に、対応した作動機構の直線形状をなし搬送帯の漸増減
傾斜移動域における湾曲部に接線状態に配置された上部
ラック又は下部ラックに係合して駆動されて変位部材の
変位が終了する。このため、踏段、車椅子用踏段の乗降
口近くにおける水平移動域を短縮することができ、主枠
の全長を短くすることができ、通常エスカレーターにお
ける乗降口近くの各踏段の水平移動区間に対応した長さ
の主枠によって車椅子踏段付エスカレーターを構成する
ことができる。したがって、長い主枠の両端を支持する
ために建築梁の間隔が増大する不具合を解消することが
でき、車椅子踏段付エスカレーターを設置を容易化する
効果がある。また、既設の通常エスカレーターを車椅子
踏段付エスカレーターに改造する工事を容易化する効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、車椅子
踏段付エスカレーターの概念的側面図。
【図2】 図1の車椅子踏段付エスカレーターの主枠上
端部における車椅子用踏段の状況を説明する主枠上端部
箇所の拡大図。
【図3】 図2の車椅子用踏段の右側面相当図。
【図4】 車椅子用踏段の変位部材が車椅子搬送位置に
変位した状況を示す図1の主枠中間部箇所の拡大図。
【図5】 図1の車椅子踏段付エスカレーターの主枠下
端部における車椅子用踏段の状況を説明する主枠下端部
箇所の拡大図。
【図6】 図5の車椅子用踏段の右側面相当図。
【図7】 この発明の実施の形態2を示す車椅子踏段付
エスカレーターの主枠上端部における車椅子用踏段の状
況を説明する主枠上端部箇所の拡大図で、前述の図2相
当図。
【図8】 この発明の実施の形態3を示す車椅子踏段付
エスカレーターの主枠上端部における車椅子用踏段の状
況を説明する主枠上端部箇所の拡大図で、前述の図2相
当図。
【図9】 この発明の実施の形態4を示す図であり、車
椅子踏段付エスカレーターの主枠上端部における車椅子
用踏段の状況を説明する主枠上端部箇所の拡大図。
【図10】 図9の車椅子用踏段の右側面図。
【図11】 図9の車椅子踏段付エスカレーターの車椅
子用踏段の変位部材が車椅子搬送位置に変位した状況を
示す主枠中間部箇所の拡大図。
【図12】 図9の車椅子踏段付エスカレーターの主枠
下端部における車椅子用踏段の状況を説明する主枠下端
部箇所の拡大図。
【図13】 図12の車椅子用踏段の右側面図。
【図14】 この発明の実施の形態5を示す図で、車椅
子踏段付エスカレーターの主枠上端部における車椅子用
踏段の状況を説明する主枠上端部箇所の拡大図で、前述
の図9相当図。
【図15】 従来の車椅子踏段付エスカレーターを示す
概念的側面図。
【図16】 車椅子搬送の第一状況を説明する図15の
下端側乗降口箇所の拡大図。
【図17】 車椅子搬送の第二状況を説明する図15の
下端側乗降口箇所の拡大図。
【図18】 車椅子搬送の第三状況を説明する図15の
下端側乗降口箇所の拡大図。
【符号の説明】
1 主枠、2 下端、3 上端、4 乗降口、6 搬送
帯、7 踏段、29下部作動機構、30 昇降機構(変
位機構)、32 上部作動機構、33 昇降機構(変位
機構)、35 第一車椅子用踏段、39 変位部材、4
0 伝動機構、42 下部用入力部材、44 縦軸、4
8 上部用入力部材、49 第二車椅子用踏段、50
ラック、51 ラック、52 下部ラック、53 上部
ラック、54 入力部材、55 上部ラック。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の踏段が無端状に連結されて傾斜し
    て配置された主枠を循環移動する搬送帯と、上記踏段の
    相互間に配置されて上記搬送帯の一部を形成し伝動機構
    及び要時にこの伝動機構の動作を介して車椅子搬送位置
    に変位する変位部材が設けられた車椅子用踏段と、上記
    主枠の下端側乗降口寄りに設けられて要時に上昇位置に
    配置される下部作動機構と、上記主枠の上端側乗降口寄
    りに設けられて要時に上昇位置に配置される上部作動機
    構と、上記車椅子用踏段の上記主枠の上端寄りに設けら
    れ上昇した上記下部作動機構に係合してこの下部作動機
    構と上記車椅子用踏段との相対変位による動作を上記伝
    動機構に入力する下部用入力部材と、上記車椅子用踏段
    に設けられて上記下部入力部材よりも上記主枠の下端寄
    りに配置され上昇した上記上部作動機構に係合してこの
    上部作動機構と上記車椅子用踏段との相対変位による動
    作を上記伝動機構に上記下部入力部材とは逆方向に入力
    する上部用入力部材とを備えた車椅子踏段付エスカレー
    ター。
  2. 【請求項2】 搬送帯の漸増傾斜移動域に対応した湾曲
    形状をなし、下部作動機構の要部を形成して上記漸増傾
    斜移動域に設けられて、歯車からなる下部用入力部材に
    係合するラックと、上記搬送帯の漸減傾斜移動域に対応
    した湾曲形状をなし、上部作動機構の要部を形成して上
    記漸減傾斜移動域に設けられて、歯車からなる上部用入
    力部材に係合するラックとを備えたことを特徴とする請
    求項1記載の車椅子踏段付エスカレーター。
  3. 【請求項3】 直線に形成されて下部作動機構の要部を
    形成し、搬送帯の漸増傾斜移動域における湾曲部に接線
    状態に配置され、歯車からなる下部用入力部材に係合す
    るラックと、直線に形成されて上部作動機構の要部を形
    成し、上記搬送帯の漸減傾斜移動域における湾曲部に接
    線状態に配置され、歯車からなる上部用入力部材に係合
    するラックとを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    車椅子踏段付エスカレーター。
  4. 【請求項4】 多数の踏段が無端状に連結されて傾斜し
    て配置された主枠を循環移動する搬送帯と、上記踏段の
    相互間に配置されて上記搬送帯の一部を形成し伝動機構
    及び要時にこの伝動機構の動作を介して車椅子搬送位置
    に変位する変位部材が設けられた車椅子用踏段と、上記
    主枠の下端側乗降口寄りに設けられて要時に変位位置に
    配置される下部作動機構と、この下部作動機構の変位機
    構に設けられて長手が上記主枠の長手と平行に配置さ
    れ、上記搬送帯の漸増傾斜移動域に対応した湾曲形状を
    なし側面に歯が設けられて、上記漸増傾斜移動域に設け
    られ上記主枠の間口方向の中心から一側にずれた位置に
    配置されると共に上記中心に対向して上記歯が配置され
    た下部ラックと、上記主枠の上端側乗降口寄りに設けら
    れて要時に変位位置に配置される上部作動機構と、この
    上部作動機構の変位機構に設けられて長手が上記主枠の
    長手と平行に配置され、上記搬送帯の漸減傾斜移動域に
    対応した湾曲形状をなし側面に歯が設けられて、上記漸
    減傾斜移動域に設けられ上記主枠の間口方向の中心から
    他側にずれた位置に配置されると共に上記中心に対向し
    て上記歯が配置された上部ラックと、上記車椅子用踏段
    の伝動機構の縦軸の下端に固定された歯車からなり上記
    搬送帯の漸増傾斜移動域において外周の一側が変位した
    上記下部ラックと噛み合い上記下部作動機構と上記車椅
    子用踏段との相対変位による動作を上記伝動機構に入力
    し、かつ上記搬送帯の漸減傾斜移動域において外周の他
    側が変位した上記上部ラックと噛み合い上記上部作動機
    構と上記車椅子用踏段との相対変位による動作を上記伝
    動機構に上記上部ラックとの噛み合い時とは逆方向に入
    力する入力部材とを備えた車椅子踏段付エスカレータ
    ー。
  5. 【請求項5】 直線に形成されて搬送帯の漸増傾斜移動
    域における湾曲部に接線状態に配置された下部ラック
    と、直線に形成されて上記搬送帯の漸減傾斜移動域にお
    ける湾曲部に接線状態に配置された上部ラックとを備え
    たことを特徴とする請求項4記載の車椅子踏段付エスカ
    レーター。
JP17961497A 1997-07-04 1997-07-04 車椅子踏段付エスカレーター Pending JPH1121057A (ja)

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