JPH1121038A - エレベータの信号伝送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】各乗り場の通信端末に機器に設置されたプログ
ラマブルな機器のプログラム変更などの処理をエレベー
タ制御装置から可能にすること。 【解決手段】エレベータの制御情報の授受終了後該乗り
場機器の変更プログラムまたは、データ変更指令を伝送
し、その後変更プログラムまたは、変更データを乗り場
通信端末に伝送する。乗り場通信端末やエレベータ制御
装置は、伝送されたデータを元のデータに再構成して乗
り場機器や入力端末などに伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの信号
伝送装置に係わり、特に乗り場に設置された乗り場端末
に接続された機器の制御に係わる。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の技術としては、特開平1−4
3478号公報にあるようにエレベータの乗り場通信端末と
エレベータ制御装置でやりとりする情報を、全階共通の
情報と各階固有の情報とに分けて伝送することにより、
エレベータ制御に関する情報の伝送時間を短縮し、余っ
た伝送能力を使用して一般情報を伝送するというものが
ある。

【０００３】また、特開平8−192964 号公報には、シル
アル伝送で乗り場などに設置された表示器の制御を行う
際に、送られた制御信号に対応する表示画面を表示する
様に構成したもので、制御信号に対応する表示画面の変
更を行う通信モードを持たせることにより、表示画面の
変更を可能にしたものがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、それ
ぞれ、制御情報と一般情報を共通の信号線で伝送でき、
また、その表示情報の一部を簡便に変更できるといった
点で優れている。エレベータの乗り場など設置したい乗
り場機器が、ある程度限定されていた場合には十分であ
ったが、乗り場に設置したい機器が多様になり、様々な
要求に対して、種々の乗り場機器を制御するには十分と
は言えなくなってきた。

【０００５】特に、外部からのプログラムの変更などに
より機能を変えられるプログラマブルな機器が乗り場の
通信端末に接続され、エレベータ制御装置からプログラ
ムを変更したいというような場合には十分対応できなく
なってきた。

【０００６】本発明の目的は、かかる点を改善し、各乗
り場の通信端末に機器に設置されたプログラマブルな機
器のプログラム変更などの処理をエレベータ制御装置か
ら可能にするものである。

【０００７】本発明の他の目的としては、乗り場通信端
末に接続された乗り場機器とエレベータ制御装置に接続
された入力端末やビル内ネットワークとの信号の授受
が、エレベータ制御用の伝送路とは別に設置されている
ように、仮想的に見えるように伝送できるようにし、乗
り場機器や入力端末，ビル内ネットワークが余分な処理
を加えなくてもこれらの間で信号の授受が可能とするも
のである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】エレベータ制御装置は、
制御装置の通信手段に各乗り場または、特定の乗り場の
通信端末や乗りかご通信端末に接続された乗り場機器の
プログラムまたは、データ変更を指令するようにしたも
のである。

【０００９】前記制御装置の通信手段は、該乗り場機器
のプログラムまたは、データ変更指令を受け取り、特定
の乗り場端末だけに接続された乗り場機器用の変更指令
かどうかを判定し、伝送路にプログラムまたはデータ変
更のモードに入る信号を送り、全通信端末に共通の変更
指令である場合には、前通信端末向けの通信端末アドレ
スを、特定通信端末向けの変更指令である場合には、特
定通信端末向けの通信端末アドレスを伝送し、次に、プ
ログラム又はデータの変更を行いたい通信端末に接続さ
れた機器名称又は機器番号，機器アドレスを通信し、そ
の後に変更プログラムまたは、変更データを通信する。
その後、エレベータの制御情報を送受信するために各通
信端末をポーリングするときに、各通信端末より乗り場
機器のプログラムまたはデータ変更が成功したかどうか
を受け取り、その結果をエレベータ制御装置に送信する
ようにしたものである。

【００１０】各乗り場の通信端末や乗りかご通信端末
は、前記通信端末アドレスを受け取り、該通信端末アド
レスが自らの通信端末アドレスまたは全階床共通のもの
であるかどうかを判定し、自らの通信端末アドレスまた
は全階床共通のものである場合には、以下送られている
機器名称および変更情報を受信するようにしたものであ
る。

【００１１】乗り場通信端末に備えられた機器判定手段
は、該乗り場通信端末に備えられた乗り場機器の機器名
称と前記制御装置の通信手段から伝送された乗り場機器
の機器名称を比較し、一致していたら、該乗り場機器を
プログラムまたは、データ変更モードにし、変更データ
を該乗り場機器に送る。一致していない場合は、次にポ
ーリングにより次にエレベータの制御情報を送信する際
に、一致していない旨付加して送信するようにしたもの
である。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の一実施例を以下図に従っ
て説明する。図１は本発明の全体構成図である。

【００１３】乗り場通信端末１−１〜１−ｎの情報はエ
レベータ制御装置２の制御装置内通信部２１に伝送路３
を通して伝送される。この時伝送される情報は、乗り場
ボタン４−１〜４−ｎホールボタン情報およびその応答
等の情報をインジケータ５−１〜５−ｎに表示するかご
位置情報を含んでいる。制御装置制御部２２は、この情
報に基づきエレベータを制御する。

【００１４】エレベータ制御装置２内の制御装置内通信
部２１は、各乗り場または、特定の乗り場通信端末１−
１〜１−ｎや乗りかご通信端末（図示せず）に接続され
た乗り場機器６−１〜６−ｎのプログラムまたは、デー
タ変更を指令し、伝送路３を介して伝送する。

【００１５】前記制御装置内通信部２１は、該乗り場機
器６−１〜６−ｎのプログラムまたは、データ変更指令
を入力端末７やビル内のネットワーク等８から受け取
り、特定の乗り場通信端末１だけに接続された乗り場機
器６用の変更指令かどうかを判定し、伝送路３にプログ
ラムまたはデータ変更のモードに入る信号を送り、全乗
り場通信端末１に共通の変更指令である場合には、全乗
り場通信端末１−１〜１−ｎ向けの全階床共通アドレス
を、特定乗り場通信１−１〜１−ｎ端末向けの変更指令
である場合には、特定通信端末向けの通信端末アドレス
を伝送し、次に、プログラム又はデータの変更を行いた
い乗り場通信端末１に接続された乗り場機器６−１〜６
−ｎの名称又は機器番号，機器アドレスを通信し、その
後に変更プログラムまたは、変更データを通信する。

【００１６】その後、エレベータの制御情報を送受信す
るために各乗り場通信端末１をポーリングするときに、
各乗り場通信端末１より乗り場機器６−１〜６−ｎのプ
ログラムまたはデータ変更が成功したかどうかを受け取
り、その結果をエレベータ制御装置２に制御装置内通信
部２１を介して送信する。

【００１７】各乗り場通信端末１−１〜１−ｎや乗りか
ご通信端末は、前記通信端末アドレスを受け取り、該通
信端末アドレスが自らの通信端末アドレスまたは全階床
共通のものであるかどうかを判定し、自らの通信端末ア
ドレスまたは全階床共通のものである場合には、以下送
られている乗り場機器６−１〜６−ｎの機器名称および
変更情報を受信するようにしたものである。

【００１８】乗り場通信端末１−１〜１−ｎは、該乗り
場通信端末に備えられた乗り場機器６−１〜６−ｎの機
器名称と前記制御装置内通信部２１から伝送された乗り
場機器６−１〜６−ｎの機器名称を比較し、一致してい
たら、該乗り場機器６−１〜６−ｎをプログラムまた
は、データ変更モードにし、その変更データを該乗り場
機器６−１〜６−ｎに送る。一致していない場合は、次
にポーリングによりエレベータの制御情報を送信する際
に、一致していない旨付加して送信するようにする。

【００１９】図２は、伝送データの例である。通信は、
図２（ａ）のように、エレベータ制御装置２から各階床
の乗り場通信端末１−１〜１−ｎへのデータを宛先階床
のアドレスを付けて伝送し、次に、各階床から各階床固
有のデータをエレベータ制御装置２に伝送し、その後に
全階床共通のデータを全階床共通であることを示す識別
子を付けて、全階床共通のデータを伝送する。このよう
にして各階の乗り場通信端末１−１〜１−ｎとエレベー
タ制御装置２間の制御情報の授受を行っている。

【００２０】本発明で示す機器のプログラムを変更する
必要があるときには、図２（ａ）で示した通常の通信の
後に各階固有のプログラム変更用アドレスを付けて、プ
ログラム変更データを通信する。プログラム変更を行う
乗り場機器６−１〜６−ｎが１つの乗り場通信端末１に
複数接続されている場合には、各階固有のプログラム変
更用アドレスの後に乗り場通信端末１に接続されている
機器固有のアドレスを付ける。

【００２１】また、本伝送データの例は、ボタンを押し
てから応答灯が点灯するまでの時間を一定にするため所
定の周期以内に一周期の伝送を終了する必要がある。そ
のため、一周期の伝送では伝送しきれない場合のため
に、図２（ｃ）のように、伝送データの最後にデータを
終了したか、次周期に続きが伝送されるかを示す識別子
を設ける。

【００２２】以上、プログラム変更の場合で説明した
が、乗り場機器のプログラム変更でなくデータを伝送す
る場合もプログラムと同様の処理で伝送できる。

【００２３】図２（ｄ）は、常時何れかの乗り場機器に
伝送するデータが存在したり、多数の乗り場通信端末１
−１〜１−ｎにデータが伝送されるような場合の伝送デ
ータの例である。図２（ａ）と同様のエレベータ制御に
必要な情報の伝送終了後に、再度各階の乗り場通信端末
１−１〜１−ｎのアドレスを伝送し、乗り場通信端末１
−１〜１−ｎに接続された乗り場機器６−１〜６−ｎの
プログラムまたはデータであることを示す識別子と１つ
の端末に複数の乗り場機器６−１〜６−ｎが接続されて
いた場合は、機器番号を表す識別子を付け、その後に機
器のプログラム又は、その機器で使用するデータを伝送
する。

【００２４】図２（ｅ）は、乗り場機器６−１〜６−ｎ
からエレベータ制御装置２に接続された入力端末７やビ
ル内ネットワーク等８へ情報を伝送する場合の一例であ
る。乗り場機器６−１〜６−ｎが接続された乗り場通信
端末１−１〜１−ｎは、エレベータ制御装置２にポーリ
ングされ、自アドレスを受信し、自アドレス向けの情報
の受信，自アドレスからの情報の送信を行った後、該乗
り場通信端末１−１〜１−ｎに接続された乗り場機器６
−１〜６−ｎからの識別子を付けエレベータ制御装置に
向けて送信する。この際、乗り場通信端末１−１〜１−
ｎに複数の乗り場機器６−１〜６−ｎが接続されている
場合には、識別子に乗り場機器６−１〜６−ｎのアドレ
スを付加するようにしても良い。

【００２５】また、乗り場機器６−１〜６−ｎから送ら
れる情報は、乗り場機器６−１〜６−ｎとエレベータ制
御装置２の応答を確保するためエレベータの運行情報の
伝送を一定期間内に送れるように、一回の通信量を制限
しており、一度に送りきれない場合には、次回のポーリ
ングされた際に続きを送るように情報の最後に継続符号
を付けるようにしても良い。

【００２６】図３は、本発明の動作を示すフローチャー
トである。まず、エレベータ制御装置２の制御装置内通
信部２１は、各乗り場通信端末１−１〜１−ｎのアドレ
スを順次伝送路３に送信し、各乗り場通信端末１−１〜
１−ｎをポーリングする（３０１）。信号が伝送されて
きた乗り場通信端末１−１〜１−ｎは、伝送されてきた
アドレスが自アドレスかどうかを判定し（３０２）、自
アドレスであれば、制御装置内通信部２１と信号の授受
を行い（３０３）、これを全階床終了するまで続ける
（３０４）。

【００２７】次に、制御装置内通信部２１は、全階床共
通の情報を通信する（３０５）。さらに、乗り場機器６
−１〜６−ｎへのプログラム変更，データ変更が必要な
場合には、制御装置内通信部２１は、伝送路３にプログ
ラムまたはデータ変更のモードに入ることを示す信号を
送り（３０６）、次に全階床の共通の乗り場機器６−１
〜６−ｎ器のプログラムまたはデータ変更の場合には全
階床共通であることを示す識別子、特定階床向けの変更
指令である場合には特定階床向けの通信アドレスを伝送
し（３０７）、次に乗り場通信端末１−１〜１−ｎに複
数の乗り場機器６−１〜６−ｎが接続されている場合に
は、プログラム変更を行いたい乗り場通信端末１−１〜
１−ｎに接続された乗り場機器６−１〜６−ｎの機器名
称、または機番号，機器アドレスを伝送し（３０８）、
その後に、変更プログラムまたは、変更データを伝送す
る（３０９）。

【００２８】その後、エレベータの制御情報を送受信す
る際に、各乗り場通信端末１−１〜１−ｎより乗り場機
器６−１〜６−ｎのプログラムまたはデータ変更が成功
したかどうかの結果を乗り場通信端末１−１〜１−ｎか
ら伝送する（３１０）。

【００２９】このうち、各階乗り場通信端末１−１〜１
−ｎに接続された乗り場機器６−１〜６−ｎが１つであ
る場合には、ステップ（３０８）を省略でき、また、変
更確認が必要ない場合にはステップ（３１０）が省略で
きる。

【００３０】図４は、本発明のエレベータ制御装置２内
の制御装置通信部２１の動作を示すフローチャートであ
る。

【００３１】まず、制御装置内通信部２１は、各乗り場
通信端末１−１〜１−ｎのアドレスを順次伝送路３に送
信し、各乗り場通信端末１−１〜１−ｎをポーリングす
る（４０１）。次に、該階床向けのエレベータ制御用デ
ータを伝送する（４０２）。これを全階床終了するまで
続ける（４０３）。

【００３２】次に、制御装置内通信部２１は、全階床共
通の情報を、全階床共通であることを示す識別子を付け
て通信する（４０４）。さらに、乗り場機器６−１〜６
−ｎへのプログラム変更，データ変更が必要な場合に
は、プログラムまたはデータ変更のモータに入ることを
示す通信を送り（４０５）、次に全階床の共通の乗り場
機器６−１〜６−ｎのプログラムまたはデータ変更の場
合には全階床共通であることを示す識別子，特定階床向
けの変更指令である場合には特定階床向けの通信アドレ
スを伝送し（４０６）、次に乗り場通信端末１−１〜１
−ｎに複数の乗り場機器６−１〜６−ｎが接続されてい
る場合には、プログラム変更を行いたい乗り場通信端末
１−１〜１−ｎに接続された乗り場機器６−１〜６−ｎ
の機器名称、または機器番号，機器アドレスを伝送し
（４０７）、その後に、変更プログラムまたは、変更デ
ータを伝送する（４０８）。

【００３３】各階乗り場通信端末１−１〜１−ｎに接続
された乗り場機器６−１〜６−ｎが１つである場合に
は、ステップ（４０７）を省略できるのは図３と同様で
ある。図５は、本発明の乗り場通信端末１−１〜１−ｎ
の動作を示すフローチャートである。

【００３４】まず、信号が伝送されてきた乗り場通信端
末１−１〜１−ｎは、伝送されてきたアドレスが自アド
レスかどうかを判定し（５０１）、自アドレスであれ
ば、制御装置内通信部２１と信号の授受を行う（５０
２）。次に、全階床共通の情報を示す識別子を受信した
ら（５０３）、次に送られてくる全階床共通情報も受信
する（５０４）。さらに、プログラムまたはデータ変更
のモードに入ることを示す信号が受信されたら（５０
５）、次に全階床の共通の乗り場機器６−１〜６−ｎの
プログラムまたはデータ変更の場合には全階床共通であ
ることを示す識別子，特定階床向けの変更指令である場
合には特定階床向けの通信アドレスを受信し（５０
６）、自アドレスか全階床共通情報であれば、以降の処
理を行い、自アドレスか全階床共通情報でなければ、ス
テップ（５０１）に戻る（５０７）。

【００３５】次に乗り場通信端末１−１〜１−ｎに複数
の乗り場機器６−１〜６−ｎが接続されている場合に
は、プログラム変更を行いたい乗り場通信端末１−１〜
１−ｎに接続された乗り場機器６−１〜６−ｎの機器名
称、または機器番号，機器アドレスを受信し（５０
８）、その後に、変更プログラムまたは、変更データを
する（５１０）。次に、送られてきた情報を各乗り場通
信端末１−１〜１−ｎに接続された乗り場機器６−１〜
６−ｎに伝送する（５１１）。

【００３６】このうち、各階乗り場通信端末１−１〜１
−ｎに接続された乗り場機器６−１〜６−ｎが１つであ
る場合には、ステップ（５０８）を省略できる。

【００３７】ここでは、通常の通信の流れにしたがって
説明したが、各信号の授受は、別のタスクとして行うこ
とができる。すなわち、乗り場通信端末１−１〜１−ｎ
は、エレベータ制御装置２との通信と乗り場機器６−１
〜６−ｎとの通信を別のタスクで行うことができるの
で、乗り場機器６−１〜６−ｎと乗り場通信端末１−１
〜１−ｎとの通信とエレベータ制御装置２と乗り場通信
端末１−１〜１−ｎとの通信を同時に行うことができ
る。

【００３８】さらに、乗り場機器６−１〜６−ｎと乗り
場通信端末１−１〜１−ｎとの間の通信速度とエレベー
タ制御装置２と入力端末７またはビル内ネットワーク等
８との間の通信速度がエレベータ制御装置２と乗り場通
信端末１−１〜１−ｎとの通信速度より遅ければ、入力
端末７またはビル内ネットワーク等８と乗り場機器６−
１〜６−ｎの間が直接他の伝送路で接続されているよう
に通信を行うことが可能になる。

【００３９】図６は、本発明をエレベータ制御装置２お
よび乗り場通信端末１−１〜１−ｎに接続された乗り場
機器６−１〜６−ｎや入力端末７またはビル内ネットワ
ーク等８がエレベータ制御装置２と直接関係ない情報を
やりとりできるようにし、仮想的な伝送路を構成するよ
うにした場合の例である。

【００４０】エレベータ制御装置２内の制御装置内通信
部２１と乗り場端末１−１〜１−ｎに信号再構成部１１
−１〜１１−ｎおよび２３がつき、これらが伝送路３か
ら伝送される際に分割された情報を、送り元の制御装置
内通信部２１または乗り場端末１−１〜１−ｎに接続さ
れた乗り場機器６−１〜６−ｎ，入力端末７，ビル内ネ
ットワーク等８から送られた状態に再構成した後それぞ
れに接続された乗り場機器６−１〜６−ｎ，入力端末
７，ビル内ネットワーク等８に通信する。

【００４１】この際の伝送内容は図２（ｅ）に一例を示
したように構成し、制御装置内通信部２１や乗り場端末
１−１〜１−ｎの動作は、乗り場端末１−１〜１−ｎか
ら制御装置内通信部２１へ送るステップと、信号を再構
成するステップ，再構築した信号を乗り場機器６−１〜
６−ｎ，入力端末７，ビル内ネットワーク等８に伝送す
るステップが最後に加わる以外図４，図５と同様であ
る。

【００４２】本実施例によれば、エレベータの制御情報
伝送に使用する伝送路３を用いて、エレベータの制御情
報を通信しながら、仮想的な別の伝送路を構築し、他の
一般情報の授受を実現することができる。

【００４３】

【発明の効果】本発明によれば、各階床に接続された機
器のプログラム変更，データ変更をエレベータ制御装置
から一括して行うことが可能になる。また、エレベータ
制御情報の伝送に使用する伝送システムの一部の伝送能
力を使用し、エレベータ制御装置に接続された入力装置
または、ネットワークと乗り場端末に接続された機器と
の間の伝送を特別な乗り場端末に接続された機器や、入
力装置，ネットワーク等に特別な装置または操作を行う
ことなく実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の全体構成図。

【図２】伝送データの一例を示す図。

【図３】本発明の概略フローチャート。

【図４】制御装置内通信部の概略フローチャート。

【図５】乗り場通信端末の概略フローチャート。

【図６】仮想的な伝送路の構成を示す図。

【符号の説明】

１−１〜１−ｎ…乗り場通信端末、２…エレベータ制御
装置、３…伝送路、４−１〜４−ｎ…ホールボタン、５
−１〜５−ｎ…インジケータ、６−１〜６−ｎ…乗り場
機器、７…入力端末、８…ビル内ネットワーク等、１１
−１〜１１−ｎ…乗り場端末内信号再構成部、２１…制
御装置内通信部、２２…制御装置制御部、２３…制御装
置内信号再構成部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 健治 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】各階に設置された乗り場端末または、乗り
   かご端末とエレベータ制御装置に設けられた通信手段、
   およびこれらに接続された伝送路を備え、エレベータの
   制御情報を直列伝送するエレベータの信号伝送装置にお
   いて、エレベータの制御情報を伝送するモードと一般情
   報を伝送するモードおよび前記乗り場又は乗りかご端末
   に接続された乗り場機器のプログラム，乗り場機器が使
   用するデータを変更するモードを備えたエレベータの信
   号伝送装置。
2. 【請求項２】各階に設置された乗り場端末または、乗り
   かご端末とエレベータ制御装置に設けられた通信手段、
   およびこれらに接続された伝送路を備え、エレベータの
   制御情報を直列伝送するエレベータの信号伝送装置にお
   いて、エレベータの制御装置に接続された入力装置また
   は、外部通信手段から伝送された情報を直接乗り場端末
   に接続された機器に送るモードを備えたエレベータの信
   号伝送装置。
3. 【請求項３】前記エレベータ制御装置に接続された入力
   装置または、外部通信手段から伝送された情報に、該情
   報である旨を示す識別情報を付加し、乗り場端末が該識
   別情報を判定して、該乗り場端末に接続された機器に伝
   送する請求項１または２記載のエレベータの信号伝送装
   置。
4. 【請求項４】各階に設置された乗り場端末または、乗り
   かご端末とエレベータ制御装置に設けられた通信手段、
   およびこれらに接続された伝送路を備え、エレベータの
   制御情報を直列伝送するエレベータの信号伝送装置にお
   いて、前記乗り場端末およびエレベータ制御装置に接続
   され、外部機器との通信可能な機器の情報を、前記伝送
   路を用い、前記乗り場端末に接続された機器から入力さ
   れた通信データと同様、同型式のデータを前記エレベー
   タの制御装置に接続された機器へ伝送し、前記エレベー
   タの制御情報に接続された機器から入力された通信デー
   タと同様、同型式のデータを前記乗り場端末に接続され
   た機器へ伝送するエレベータの信号伝送装置。
5. 【請求項５】前記伝送路で伝送された情報を前記乗り場
   端末に接続された機器または前記エレベータの制御装置
   に入力された情報と同様、同型式のデータに再構成する
   手段を備えた請求項４記載のエレベータの信号伝送装
   置。