JPH11210138A - 張力付与用束材 - Google Patents

張力付与用束材

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Publication number
JPH11210138A
JPH11210138A JP1448898A JP1448898A JPH11210138A JP H11210138 A JPH11210138 A JP H11210138A JP 1448898 A JP1448898 A JP 1448898A JP 1448898 A JP1448898 A JP 1448898A JP H11210138 A JPH11210138 A JP H11210138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tension
locking member
female screw
lock member
shaft body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1448898A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Okazaki
剛 岡崎
Satoshi Wakui
智 和久井
Hikari Ishida
光 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP1448898A priority Critical patent/JPH11210138A/ja
Publication of JPH11210138A publication Critical patent/JPH11210138A/ja
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  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】2本の緊張材に対して張力を容易に付与できる
張力付与用束材を提供する。 【解決手段】軸体25の一端の右雌ねじ30に螺合した
第1の係止部材26と、軸体25の他端の左雌ねじ31
に螺合した第2の係止部材27とを、軸体25を所定方
向に回転させて離反させ、各係止部材26、27に係止
されている緊張材3、4の双方に張力を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並設された2本の
緊張材のそれぞれに張力を付与する張力付与用束材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、孔あき強化ガラスファサード構法
(ドットポイント構法)などの普及に伴い、大型ガラス
スクリーンによって建物の外壁を構築する例が、採光、
視界の良好さなどの点で増えている。
【0003】ガラススクリーンにおいて、ガラスを支え
る支持構造体は、大きな断面を有する鋼製の方立などに
使用されることもあるが、ガラスの透明感を強調するた
めに、軽快で斬新なデザインが可能となるテンショント
ラス構造体が使用されることが多い。
【0004】図3は孔明き強化ガラスファサード構法の
テンショントラス構造体の一例を示す斜視図、図4はテ
ンショントラス構造体に用いられている従来の束材の一
例を示す断面図である。このテンション構造体は、形成
すべきガラス壁面に沿って所定の間隔で立設した躯体1
と、該躯体1に室内A側へ向かってほぼ水平に突出する
ように取り付けた支持金物2と、第1の緊張材3および
第2の緊張材4と、ガラス壁面に直交する方向へ延びる
束材5とで構成されている。
【0005】第1の緊張材3の一端は、一方の躯体1の
支持金物2の室外B側寄り部分に固定金具6およびター
ンバックル7を介して連結され、第1の緊張材3の他端
は、他方の躯体1の支持金物2の室外B側寄り部分に固
定金具6およびターンバックル7を介して連結されてい
る。第2の緊張材4の一端は、一方の躯体1の支持金物
2の室内A側寄り部分に固定金具6およびターンバック
ル7を介して連結され、第2の緊張材4の他端は、他方
の躯体1の支持金物2の室内A側寄り部分に固定金具6
およびターンバックル7を介して連結されている。
【0006】束材5は、室外B側寄り端部がガラス壁面
を構成する板ガラス8の四隅突合せ部分に対峙するよう
に、各四隅突合せ部分ごとに配置されている。束材5の
室内A側寄り端部には、第1の緊張材3の中間部分が係
止され、束材5の長手方向中間部分の室外B側寄り端部
には、第2の緊張材4の中間部分が係止されており、躯
体1とそれに隣接する束材5の間で、両緊張材3、4が
交差するようになっている。さらに、束材5の室外B側
寄り端部には、板ガラス8に穿設した孔に係合するガラ
ス取付具9が装着されている。
【0007】上記の束材5は、軸体10と、該軸体10
の室外B側寄り端部に設けられた第1の係止部材11
と、室内A側寄り端部に設けられた第2の係止部材12
とによって構成されている。
【0008】軸体10は、一端から中心部へ向かって延
びる第一の係合穴13と他端から中心部へ向かって前記
の第1の係合穴13と同軸に延びる第2の係合穴14と
を有する。
【0009】第1の係止部材11の基端部には、前記の
第1の係合穴13に嵌着し得る突起15が設けられてい
る。第1の係止部材11の中間部位には、軸体10に対
して交差する方向へ延びる第1の緊張材3が挿通される
ロープ溝16と、該ロープ溝16に連なる角溝17とが
形成されている。さらに、第1の係止部材11の先端部
には、ガラス取付具9が装着される穴18が設けられて
いる。
【0010】第2の係止部材12の基端部には、前記の
第2の係合穴14に嵌合し得る突起19が設けられてい
る。第2の係止部材12の中間部位には、第1の緊張材
3に対して並設された第2の緊張材4が挿通されるロー
プ溝20と、該ロープ溝20に連なる角溝21とが形成
されている。
【0011】この束材5をテンショントラス構造体に組
み込む際には、第1の係止部材11の先端部にガラス取
付具9を装着する。また、第1の係止部材11のロープ
溝16に第1の緊張材3を挿通し、第2の係止部材12
のロープ溝20に第2の緊張材4を挿通し、それぞれの
角溝17、21に押え部材22、23を嵌装しかつ該押
え部材22、23をボルト24で締結して、第1の緊張
材3と第2の緊張材4のとの双方に束材5を係止する。
【0012】そして、第1および第2の各緊張材3、4
の両端部に設けたターンバックル7を、各緊張材3、4
が短縮される方向に回動させ、並設された2本の各緊張
材3、4のそれぞれの長さを調節しかつ所定の張力を付
与することによって、壁面を構成する板ガラス8を保持
する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テンシ
ョントラス構造体が大規模になると、各緊張材3、4に
対して大きな張力を付与する必要があるが、前述のター
ンバックル7を回動するためにかけ得るトルクには構造
的な限界があり、各緊張材3、4に大きな張力を付与す
ることが難しい。
【0014】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、並設された2本の緊張材のそれぞれに張力を容易に
付与できる張力付与用束材を提供することを目的として
いる。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、一端から中心部へ延びる一方の雌ねじおよび
他端から中心部へ向かって延びる他方の雌ねじを有する
軸体と、基端部に軸体の一方の雌ねじに螺合する雄ねじ
部を有しかつ先端部に軸体に対して交差する方向へ延び
る第1の緊張材が係止され得る第1の係止部材と、基端
部に軸体の他方の雌ねじに螺合する雄ねじ部を有しかつ
先端部に前記第1の緊張材に対して並設された第2の緊
張材が係止され得る第2の係止部材とを備え、軸体に対
する第1の係止部材あるいは第2の係止部材の螺合構造
の一方を逆ねじにした張力付与用束材を提供する。
【0016】また、ガラススクリーンを構成する板ガラ
スに取り付けられるガラス取付具を、一方の係止部材に
装着させた張力付与用束材を提供する。
【0017】本発明の張力付与用束材では、軸体を所定
の方向に回転させて、第1の係止部材と第2の係止部材
とを離反させ、互いに並設された第1の緊張材と第2の
緊張材との双方に張力を付与する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する形態の一
例を、図示例とともに説明する。図1は本発明の張力付
与用束材の実施の形態の一例を示す断面図、図2は図1
に示す張力付与用束材を適用した場合に各緊張材に付与
される張力の大きさを表す線図である。
【0019】張力付与用束材は、軸体25と、第1の係
止部材26と、第2の係止部材27とによって構成され
ている。
【0020】軸体25は、一端から中心部へ向かって延
びる第1の係合穴28と、他端から中心部へ向かって前
記の第1の係合穴28と同軸に延びる第2の係合穴29
とを有している。第1の係合穴28の内周面には、右雌
ねじ30が螺設され、第2の係合穴29には左雌ねじ3
1が螺設されている。また、軸体25の中間部外周面に
は、スパナなどの工具が嵌合する工具係合部41が形成
されている。
【0021】第1の係止部材26の基端部には、前記の
第1の係合穴28の右雌ねじ30に螺合する右雄ねじ部
32が設けられている。第1の係止部材26の中間部位
には、軸体25に対して交差する方向へ延びる第1の緊
張材3が挿通されるロープ溝33と、該ロープ溝33に
連なる角溝34とが形成されている。第1の係止部材2
6の先端部には、ガラス取付具9が装着される穴35が
設けられている。
【0022】第2の係止部材27の基端部には、前記の
第2の係合穴29の左雌ねじ31に螺合する左雄ねじ部
36が設けられている。第2の係止部材の27の中間部
位には、第1の緊張材3に対して並設された第2の緊張
材4が挿通されるロープ溝37と、該ロープ溝37に連
なる角溝38とが形成されている。
【0023】上述した構成の束材をテンショントラス構
造体に組み込む際には、第1の係止部材26の先端部に
ガラス取付具9を装着する。また、第1の係止部材26
のロープ溝33に第1の緊張材3を挿通し、第2の係止
部材27のロープ溝37に第2の緊張材4を挿通し、そ
れぞれの角溝34、38に押え部材39、40を嵌装し
かつ該押え部材39、40をボルト24で締結して、第
1の緊張材3と第2の緊張材4との双方に束体を係止す
る。さらに、軸体25の工具係合部41にスパナなどの
工具を係合して、軸体25を所定の方向に回転させるこ
とにより、第1の係止部材26と第2の係止部材27と
を離反させ、互いに並設された第1の緊張材3と第2の
緊張材4との双方に張力を付与する。
【0024】各緊張材3、4に付与される張力は、図2
に示すように、張力付与用束材から支持金物2側の各緊
張材3、4の張設角度をθとし、各係止部材26、27
を離反させた場合に生じる張力付与用束材の伸張力をR
とすれば、張力付与用束材間の緊張材3、4に付与され
る張力T1 は、T1 =R/tanθのようになる。ま
た、張力付与用束材と支持金物2間の緊張材3、4に付
与される張力T2 は、T2 =R/sinθのようにな
る。
【0025】たとえば、各緊張材3、4の張設角度θが
約20度前後であれば、sinθ,tanθのいずれ
も、約0.35程度となるので、各緊張材3、4に付与
される張力T1 、T2 は、張力付与用束材の拡張力Rの
2.68倍程度になる。
【0026】よって、図1および図2に示す張力付与用
束材では、図3に示す従来のターンバックル7に加える
トルクとほぼ同じ大きさのトルクを軸体25に加えるこ
とによって、並設された2本の緊張材3、4のそれぞれ
に2〜3倍の大きな張力を容易に付与できる。
【0027】なお、本発明の張力付与用束材は上述した
実施の形態のみに限定されるものではない。すなわち、
軸体を中空構造に形成すること、工具係合部を軸体の複
数個所に設けるようにすること、軸体の外周部断面形状
を全長にわたって工具が嵌合できるように形成するこ
と、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変
更を加えることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の張力付与用
束材では下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0029】(1)軸体の一端に螺合する第1の係止部
材あるいは軸体の他端に螺合する第2の係止部材の螺合
構造の一方を、逆ねじにしたので、軸体を回転させるこ
とにより両係止部材が離反し、各係止部材に係止したそ
れぞれの緊張材に容易に張力を付与することができる。
【0030】(2)緊張材への張力の付与が容易になる
ため、大規模なテンショントラス構造体を構築すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の張力付与用束材の実施の形態の一例を
示す断面図である。
【図2】図1に示す張力付与用束材を適用した場合に緊
張材に付与される張力の大きさを表す線図である。
【図3】テンショントラス構造体の一例の斜視図であ
る。
【図4】図3に関連する束材の軸方向断面図である。
【符号の説明】
3:第1の緊張材 4:第2の緊張材 8:板ガラス 9:ガラス取付具 25:軸体 26:第1の係止部材 27:第2の係止部材 30:右雌ねじ(一方の雌ねじ) 31:左雌ねじ(他方の雌ねじ) 32:右雄ねじ部(雄ねじ部) 36:左雄ねじ部(雄ねじ部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端から中心部へ延びる一方の雌ねじおよ
    び他端から中心部へ延びる他方の雌ねじを有する軸体
    と、基端部に軸体の一方の雌ねじに螺合する雄ねじ部を
    有しかつ先端部に軸体に対して交差する方向へ延びる第
    1の緊張材が係止され得る第1の係止部材と、基端部に
    軸体の他方の雌ねじに螺合する雄ねじ部を有しかつ先端
    部に前記第1の緊張材に対して並設された第2の緊張材
    が係止され得る第2の係止部材とを備え、軸体に対する
    第1の係止部材あるいは第2の係止部材の螺合構造の一
    方を逆ねじにしたことを特徴とする張力付与用束材。
  2. 【請求項2】ガラススクリーンを構成する板ガラスに取
    り付けられるガラス取付具を、一方の係止部材に装着さ
    せたことを特徴とする請求項1に記載の張力付与用束
    材。
JP1448898A 1998-01-27 1998-01-27 張力付与用束材 Withdrawn JPH11210138A (ja)

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JP1448898A JPH11210138A (ja) 1998-01-27 1998-01-27 張力付与用束材

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JP1448898A JPH11210138A (ja) 1998-01-27 1998-01-27 張力付与用束材

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JPH11210138A true JPH11210138A (ja) 1999-08-03

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009144975A1 (ja) 2008-05-27 2009-12-03 株式会社東芝 ロウ付け補修材料およびその材料を使用したロウ付け補修方法
CN102966208A (zh) * 2012-12-10 2013-03-13 沈阳远大铝业工程有限公司 自张拉拉杆连接结构

Cited By (2)

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WO2009144975A1 (ja) 2008-05-27 2009-12-03 株式会社東芝 ロウ付け補修材料およびその材料を使用したロウ付け補修方法
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