JPH11209968A - 地中連続壁の継手構造 - Google Patents
地中連続壁の継手構造Info
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- JPH11209968A JPH11209968A JP2655098A JP2655098A JPH11209968A JP H11209968 A JPH11209968 A JP H11209968A JP 2655098 A JP2655098 A JP 2655098A JP 2655098 A JP2655098 A JP 2655098A JP H11209968 A JPH11209968 A JP H11209968A
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Abstract
耐力、じん性を向上させる。 【解決手段】 地中連続壁1が構築される溝内の先行エ
レメント11の鉄筋かごから延出した水平継手筋13
と、先行エレメント11に隣接して溝内に建て込まれた
後行エレメント21の鉄筋かご23から延出した水平鉄
筋24とにより内部に重ね継手35を形成する。各鉄筋
かごの端面に取り付けられた接合鋼板12、22によっ
て画成された継手空間30内に繊維補強材32を混入し
た超高強度コンクリート31を打設するようにした。
Description
造に係り、特にエレメント間の継手部におけるせん断耐
力や曲げじん性を向上させ、継手部での破壊が生じない
ようにした地中連続壁の継手構造に関する。
行エレメント間の継手部には剛結継手が採用されてい
る。この剛結継手の継手構造としては従来種々の構造が
提案されている。図5は完成した状態での従来の地中連
続壁50の継手部53の一例を上方から見た部分断面図
である。同図に示したように通常の継手構造では先行エ
レメント51の鉄筋かご54の壁幅方向の端面には後行
エレメント52との仕切りとなる接合鋼板55が取り付
けられている。このため、先行エレメント51と後行エ
レメント52は継手部53でコンクリート壁体としての
一体化が遮断されてしまう。そこで、継手部53におい
て地中連続壁50に作用する曲げモーメント及び面内せ
ん断力、面外せん断力を確実に伝達させるために、図5
では接合鋼板55を貫通する水平継手筋56とシアコネ
クタ57とが使用されている。この水平継手筋56は先
行エレメント51の鉄筋かご54の水平鉄筋58を接合
鋼板55の端面から所定の重ね長を確保して突出させた
もので、後に溝内に建て込まれる後行エレメント52の
鉄筋かご59の水平鉄筋60とにより重ね継手61を構
成する。なお、この重ね継手61の重ね部分では後行エ
レメント52の水平鉄筋60は折り曲げられ、先行エレ
メント51の水平継手筋56の内側に所定の離れで配筋
される。
のエレメント間の継手部の重ね継手では、鉄筋同士が一
体に束ねられた重ね継手とならず、また離れた鉄筋も安
定液内に存置されているため、鉄筋表面に粘土等が付着
して付着力が十分得られない状態にある。このため、継
手構造の設計では気中で打設されるコンクリート部材の
重ね長より十分大きな重ね長(la)とすることが求め
られている。通常は鉄筋直径(φ)の40倍程度(la
=40φ)の重ね長をとるように規定されている。しか
しながら、大地震等が発生し、建物基礎等としての地中
連続壁に過大な曲げモーメントやせん断力が作用する
と、弱部である継手部にひび割れが発生し、ひび割れは
荷重増加に伴い、図5に示したように水平鉄筋に沿って
壁体内部で壁厚方向を貫通するように成長し、最終的に
重ね継手からぜい性的な付着割裂破壊によって破壊して
しまうおそれがある。
地盤の掘削開放長が大きくなるため、溝壁が崩落する危
険性が増加する。
術が有する問題点を解消し、せん断耐力、曲げじん性が
十分確保できるようにし、また溝壁の安定を保持できる
ようにした地中連続壁の継手構造を提供することにあ
る。
に、本発明は地中連続壁が構築される溝内の先行エレメ
ントの鉄筋かごから延出した水平継手筋と、該先行エレ
メントに隣接して溝内に建て込まれた後行エレメントの
鉄筋かごから延出した水平鉄筋とにより内部に重ね継手
が形成され、前記各鉄筋かごの端面に取り付けられた接
合鋼板によって画成された継手空間内に繊維補強材を混
入した超高強度コンクリートを打設するようにしたこと
を特徴とする。
し、継手部での破壊を生じないようにすることができ
る。
した接合鋼板と、溝壁に沿って前記接合鋼板に取り付け
られた側鋼板とで画成することが好ましい。
構造の一実施の形態について、添付図面を参照して説明
する。図1に示された地中連続壁1の継手構造10には
先行エレメント11の接合鋼板12と、この接合鋼板1
2と所定の離れをとって対向する位置に接合鋼板を有す
る後行エレメント21が示されている。後行エレメント
21の接合鋼板22は先行エレメント11と同様に鉄筋
かご23の水平鉄筋24を貫通させた状態で鉄筋かご2
3に一体的に取り付けられている。この2枚の接合鋼板
12、22間には水平継手筋13、水平鉄筋24による
重ね継手35を構成する継手空間30が形成されてい
る。この継手空間30内には超高強度繊維補強コンクリ
ート31が打設される。
ートの圧縮強度は壁体本体に比べ十分に高い強度とし、
fc’=800〜1000kg/cm2以上の超高強度コンクリ
ートとすることが好ましい。超高強度コンクリートとし
ては高性能減水剤を使用したコンクリートとすることが
好ましい。また、混和材を用いる手段としてシリカフュ
ームを所定の配合比で添加したシリカフュームコンクリ
ートとすることが好ましい。
クスとしての超高強度コンクリート中には繊維補強材と
しての短鋼繊維32が所定の混入率で混入されている。
本実施の形態では、直径φf=0.4mm、長さLf=1
2mmのスチールファイバーが混入されている。本発明
ではせん断耐力の向上、高強度コンクリートの圧縮強度
とのバランスとを勘案して繊維混入率Vfを6%(容積
%)に設定した。これにより、コンクリート引張強度を
大きくし、コンクリートひび割れに起因する付着割裂破
壊を防ぐことができる。混入する繊維補強材としてはこ
の他、炭素繊維、アラミド樹脂繊維、ビニロン樹脂繊維
等を適宜選択することができる。このように超高強度コ
ンクリート31に短鋼繊維32を混入させることにより
継手部でのじん性、ひび割れ分散性、せん断強度の向上
を図ることができる。
ト14、27と継手空間30の超高強度コンクリート3
1の打設手順について、図2、図3を参照して説明す
る。先行エレメント11の壁体コンクリート14は従来
と同様にトレミーコンクリートとして打設される。次
に、図2に示したように接合鋼板22が端部に設けられ
た後行エレメント21の鉄筋かご23を溝内に建て込
む。その後、図3に示したように後行エレメント21の
壁体コンクリート27をトレミーコンクリートとして打
設する。このとき先行エレメント11及び後行エレメン
ト21に使用するコンクリートの強度には同等のものが
使用されている。さらに、先行エレメント11及び後行
エレメント21の壁体コンクリート14、27が打設さ
れた後に継手空間30内に超高強度コンクリート31を
打設する。
高く、ひび割れ分散性が高いため、従来利用していた重
ね継手よりも継手構造10の長さを短くでき、地盤の掘
削開放長を短くすることができ、溝壁の安定性を向上さ
せることが可能となる。この実施の形態では重ね長(l
a)として水平鉄筋の直径(φ)の約10倍(la=1
0φ)を見込むことができ、継手構造10の全長Ljと
しては水平鉄筋直径(φ)の約20倍(20φ)まで短
くすることが可能である。
する前の継手空間30の構造を示したものである。超高
強度コンクリートを打設する際は継手空間30に突出し
ている水平継手筋(図示せず)に付着しているスライム
を継手清掃機(図示せず)で除去するとともに、必要に
応じて安定液を清水と置換してコンクリート打設を行
う。この場合、溝壁の安定を確保するために側鋼板3
6、37を設けてもよい。また、継手空間30の支保材
として深さ方向に所定の間隔をあけて鋼製ストラット3
8を配置してもよい。このように変形防止のために補剛
された継手空間30内に繊維補強材32が混入された超
高強度コンクリートを打設する。ストラット38は後行
エレメントの水平鉄筋(図示せず)が挿入された際に干
渉しない位置に配置しておくことはいうまでもない。
形態を示した部分断面図。
断面図(その1)。
断面図(その2)。
分断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】地中連続壁が構築される溝内の先行エレメ
ントの鉄筋かごから延出した水平継手筋と、該先行エレ
メントに隣接して溝内に建て込まれた後行エレメントの
鉄筋かごから延出した水平鉄筋とにより内部に重ね継手
が形成され、前記各鉄筋かごの端面に取り付けられた接
合鋼板によって画成された継手空間内に繊維補強材を混
入した超高強度コンクリートを打設するようにしたこと
を特徴とする地中連続壁の継手構造。 - 【請求項2】前記継手空間は前記2枚の対向した接合鋼
板と、溝壁に沿って前記接合鋼板に取り付けられた側鋼
板とで画成されたことを特徴とする請求項1記載の地中
連続壁の継手構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02655098A JP3637524B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | 地中連続壁の継手構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02655098A JP3637524B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | 地中連続壁の継手構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11209968A true JPH11209968A (ja) | 1999-08-03 |
JP3637524B2 JP3637524B2 (ja) | 2005-04-13 |
Family
ID=12196639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02655098A Expired - Fee Related JP3637524B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | 地中連続壁の継手構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3637524B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100425773C (zh) * | 2006-06-12 | 2008-10-15 | 中铁隧道集团有限公司 | 一种格栅式地下连续墙刚性接头连接工法 |
JP2009057759A (ja) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Ohbayashi Corp | 地中構造物の構築方法、地中構造物 |
JP2009114695A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Ohbayashi Corp | 地中構造物 |
KR101037774B1 (ko) | 2008-09-16 | 2011-05-27 | 박길석 | 지하연속벽 시공을 위한 연결구조체 및 이를 이용한 지하연속벽 시공방법 |
CN102943486A (zh) * | 2012-10-30 | 2013-02-27 | 福州市第三建筑工程公司 | 一种预制压入式地下连续墙及其施工方法 |
-
1998
- 1998-01-22 JP JP02655098A patent/JP3637524B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102943486B (zh) * | 2012-10-30 | 2014-07-09 | 福州市第三建筑工程公司 | 一种预制压入式地下连续墙及其施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3637524B2 (ja) | 2005-04-13 |
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