JPH1120958A - シート給送装置および画像処理装置 - Google Patents

シート給送装置および画像処理装置

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JPH1120958A
JPH1120958A JP9187136A JP18713697A JPH1120958A JP H1120958 A JPH1120958 A JP H1120958A JP 9187136 A JP9187136 A JP 9187136A JP 18713697 A JP18713697 A JP 18713697A JP H1120958 A JPH1120958 A JP H1120958A
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JP
Japan
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sheet
feeding
separation
sheet feeding
paper
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JP9187136A
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English (en)
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Satoru Sugita
哲 杉田
Akio Nemoto
晶夫 根本
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で確実にシートを分離給送可能と
する信頼性に優れたシート給送装置および画像処理装置
を提供する。 【解決手段】 搬送ガイド面104、曲折面202、お
よび、給送ガイド面201、あるいは、搬送ガイド面1
04、曲折面203、および、給送ガイド面204によ
って、複数のシートの先端を給送方向に対して一枚ずつ
徐々にずらして分離給送手段に導くためのガイドを構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、イメージ
スキャナー、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミ
リ装置などの、原稿の画像を読み取ったり、シート上に
画像を形成する、画像処理装置に関し、特に、これらの
装置に備えられる、シートを給送するためのシート給送
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の画像処理装置として
は、例えばイメージスキャナー、複写機、プリンタ、あ
るいは、ファクシミリ装置などがある。
【0003】イメージスキャナーは、原稿画像を読み取
る読取装置を備えたもので、読み取った画像情報をコン
ピュータやプリンタ等に送る装置である。
【0004】複写機は、画像形成装置、および、画像読
取装置の機能を備えており、一般的に、原稿等の画像を
読み取る機能を備え、読み取った画像情報に基づいてシ
ートに画像を形成するものであるが、近年では、通信機
能等を備えて外部から送られる画像情報を入力する機能
を備えた複写機もある。
【0005】また、プリンタは、画像形成装置としての
機能を備えたもので、一般的に外部の装置、例えば、コ
ンピュータなどの装置から送られる画像情報に基づいて
シートに画像を形成するものである。
【0006】ファクシミリ装置は、画像形成装置、およ
び、画像読取装置としての機能を備えており、一般的に
原稿等の画像を読み取る機能、および、通信機能を備
え、読み取った画像情報を外部へ送り、また、外部から
送られた情報に基づいてシートに画像を形成するもので
ある。
【0007】これらの画像処理装置には、画像読取部へ
シートを送るために、あるいは、画像形成部へシートを
送るために、シート給送装置が設けられている。
【0008】以下、これらの画像処理装置について図1
0を参照して簡単に説明する。
【0009】図10は画像処理装置の概略構成斜視図で
ある。
【0010】図に示したように、画像処理装置は、シー
ト幅のサイズに合わせて幅方向に位置を規制する規制部
材601,602、および、シートを積載させるため、
およびシートの搬送をガイドするための板状部材60
3,606から成るシート材載置手段(以下、給紙トレ
イと略称する)に複数のシート材(以下、一般的呼称と
して必要に応じ、紙あるいは紙束と略称する)Sをセッ
トし、給紙口604から矢印Aの方向に一枚ずつ機体6
07内へ送り込み、所定の画像処理(画像読取や画像形
成など)を行なって、排紙口605より矢印Bの方向へ
順次排出される構成となっている。
【0011】次に、従来技術に係る画像処理装置の特に
給送について図11を参照して説明する。
【0012】図11は従来技術に係る画像処理装置の概
略構成断面図である。
【0013】図11において、706および707は給
紙トレイの構成部材であり、701は摩擦式の分離給送
手段を構成する紙分離機構(以下、分離パットと略
称)、702は分離パットの摩擦部材、703は給送ロ
ーラー704へ分離パット702を付勢させる加圧バネ
である。
【0014】709は紙セット時に紙先端の位置合わせ
を行なうためのストッパーで、給紙時には矢印Cの方向
へ回動退避し紙搬送経路を開く。
【0015】705は所定の画像処理(画像読取や画像
形成)を行なう画像処理部で、装置にセットされた紙束
Sは給送ローラー704および分離パット701により
画像処理部705へ1枚ずつ分離給送され、所定の画像
処理が行なわれた後に排紙口708より機体外へ排出さ
れる。
【0016】このように、従来技術においては、紙束の
分離は分離パットの摩擦部材のみで行なっており、分離
パットの加圧力、紙の搬送方向に対する当接角度、ロー
ラーの硬度等の条件を最適化させていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0018】上述のように、従来技術では、紙の分離機
能は、すべて分離パットの加圧力および摩擦特性のみに
依存していた。
【0019】このような場合、特に図7に示した構成の
ように、シートの搬送経路が上下方向となっている場合
(シートが自重により搬送路に沿って搬送される場合)
には、紙束Sの重量も分離パット701で支えたうえで
紙を1枚ずつ分離する必要があり、このために分離パッ
ト701が紙束Sの重量に負けて給送ローラー704か
ら離れ、給紙の際の紙束Sが分離パット701になだれ
込んでしまい、正常に紙分離することが著しく困難にな
り、紙(シート)の種類によっては紙の単位面積当たり
の重さが大きくなった場合、重送が多発して画像処理が
全くできなくなるという問題があった。
【0020】これに対して、分離パット702の加圧付
勢力を大きして対処することがしばしば行なわれている
が、このような場合には、分離パット702の加圧付勢
力が画像処理部705の紙搬送力に対して反力(バック
テンション)として作用するため、画像処理後の画像が
実用上容認できないレベルにまで伸びてしまうことがあ
った。
【0021】また、これに対しては、画像処理部705
の搬送力をあげるため、画像処理部705のローラー7
11の加圧付勢力を大きくすることで対処することがあ
ったが、この場合には、大きな作用力に対して耐え得る
ように、分離パット701周りにとどまらず、装置構造
自体の剛性を高める必要があり、装置が必要以上に大き
さになってしまっていた。
【0022】また、機構各部の操作力を必要以上に大き
くする必要があり、実用操作性がひどく低下してしまっ
ていた。
【0023】一方、これらの弊害を回避するために、あ
らかじめ紙束の積載枚数に制約を設けたり、あつかえる
紙(シート)の種類を制限したりすることも行なわれて
いるが、装置を日常的に使う立場のユーザーにとってみ
れば必ずしも満足の行くものではなかった。
【0024】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、簡易
な構成で確実にシートを分離給送可能とする信頼性に優
れたシート給送装置および画像処理装置を提供すること
にある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のシート給送装置にあっては、複数のシートを
積載する積載部と、該積載部に積載されたシートを一枚
ずつ分離して給送する分離給送手段とを備えたシート給
送装置において、複数積載されたシートの先端を給送方
向に対して一枚ずつ徐々にずらして前記分離給送手段へ
導くガイドを分離給送手段より上流側に設けたことを特
徴とする。
【0026】したがって、ガイドによりシートの先端が
徐々にずれて送られた後に分離給送手段により一枚ずつ
分離して給送するので簡易な構成で確実にシートを分離
給送可能となる。
【0027】前記分離給送手段は、ローラーと、該ロー
ラー方向に付勢される摩擦部材と、を有するとよい。
【0028】また、前記分離給送手段は、摩擦部材と、
該摩擦部材の表面に当接可能に配置されると共に撓み性
を備えた表面を有するローラーと、を有することもでき
る。
【0029】前記分離給送手段による分離部よりも上流
側に、前記ローラー表面にシートの先端を押圧する押圧
手段を設けるとよい。
【0030】したがって、押圧手段によりシートの先端
が押しつけられるのでカールして送られたシートでも確
実にローラーにより給送される。
【0031】前記押圧手段は撓み性を備えた薄板である
とよい。
【0032】前記積載部に積載されるシートは自重によ
り搬送面に沿って搬送されるとよい。
【0033】前記ガイドは、前記積載部より搬送される
シートの搬送面を含んだ搬送ガイド面部と、該搬送ガイ
ド面部に対して鈍角に交わると共に、前記分離給送手段
により給送されるシートの給送面に略平行な給送ガイド
面部と、を有するとよい。
【0034】したがって、搬送ガイド面部上を搬送され
た複数のシートは、給送ガイド面部によりつき当たって
シートの先端が表面側から給送方向に対して一枚ずつ徐
々にずらされる。
【0035】前記ガイドは、前記搬送ガイド面部と給送
ガイド面部とを結ぶ曲折面部を備えるとよい。
【0036】したがって、曲折面部によって、搬送ガイ
ド面部により搬送されるシートは一枚ずつずれながら滑
らかに給送ガイド面部へと導かれる。
【0037】前記摩擦部材の表面の一部が前記搬送ガイ
ド面部よりも突出するとよい。
【0038】前記曲折面部は前記分離給送手段による分
離部よりも上流側に配置されることもできる。
【0039】上記目的を達成するために本発明の画像処
理装置にあっては、上記のシート給送装置によって搬送
される原稿シートの原稿画像を読み取る読取手段を備え
るとよい。
【0040】また、上記のシート給送装置によって搬送
されるシート上に、画像を形成する画像形成手段を備え
ることもできる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0042】(第1の実施の形態)図1乃至図4を参照
して、本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装置
および画像処理装置について説明する。
【0043】図1は本発明の第1の実施の形態に係るシ
ート給送装置の要部の概略構成正面図であり、図2は図
1における断面図((a)は図1中AA断面図、(b)
は図1中BB断面図)である。
【0044】また、図3は本発明の第1の実施の形態に
係るシート給送装置を備えた画像処理装置の概略構成図
であり、図4は本発明の第1の実施の形態に係るシート
給送装置における動作を説明する動作説明図である。
【0045】画像処理装置全体の構成等については上述
した従来技術の構成等と同じであるのでその詳細な説明
を省略し、本実施の形態の特徴部について以下に詳細に
説明する。
【0046】すなわち、従来技術においては、積載部に
積載されたシートをそのまま分離給送手段へと搬送して
分離給送を行っていたが本実施の形態では、積載部に積
載されたシートに所定の処理を施した後に分離給送手段
へと搬送を行っている。
【0047】以下、その処理について図4を参照して説
明する。
【0048】本実施の形態の特徴は、人が手作業で紙
(シート)を分離する動作を応用したことにある。
【0049】すなわち、画像処理装置内の給紙搬送経路
に、人が手作業で紙を分離する動作と同様に、分離パッ
トで紙を分離する前に紙先端をさばいて最上紙から順次
分離パットに入るような紙搬送面形状を設けたことによ
り分離パットの分離機能の負担を軽減し、厚さ、サイ
ズ、表面性状の異なる、さまざまな種類の紙(シート)
に対して確実に分離を行なえるようにしたものである。
【0050】人が紙束を手で1枚ずつ分離して取り出し
をするときの動作の一例を、図4(a)を参照して説明
する。
【0051】図に示したように、人が手で紙を分離する
動作は、置かれた紙束をまず、置かれた面からある角度
θだけ持ち上げ、取り出したい紙の先端が最も先行する
ように(例示では最上紙)指先で紙束先端少しだけ曲げ
て先端をさばく。
【0052】次に取り出したい紙とその下にある紙を図
示の矢印DおよびEのように指の摩擦力でしごき分ける
ようにする。
【0053】このように、人が手作業で紙を分離する作
業動作には、始めに紙をさばく、次に紙をしごき分ける
(摩擦分離する)という二つの基本動作が存在すること
が分かる。
【0054】この一連の動きを機械の動きに置き換えた
モデル図が図4(b)である。
【0055】この図において、角度θ1 は図4(a)に
おける紙先端をさばくのに必要な角度θと同じ角度に対
応しており、給送ローラー101と分離パット102は
紙をしごき分ける指に対応している。
【0056】つまり、実際の機構設計においては、図示
のように給送ローラー101の上流側の搬送ガイド面1
04をある角度θ1 だけ分離パットの上側に傾け、この
搬送ガイド面104の分離パット102への方向の延長
線と、分離パット102より下流側の給送ガイド面の延
長線またはその平行線との交点を頂点とする屈曲点Pを
設け、紙束Sの先端部分を予めさばいてしまい、その
後、最上紙から順に分離パット102に入っていくよう
にして、紙1枚ずつの分離のみ、分離パット102に依
存すればよい。
【0057】なお、前述の屈曲点Pを頂点として、搬送
ガイド面104と給送ガイド面とを曲面でつないでもよ
い。
【0058】また、厚紙などの場合は、依存の程度は異
なるが、必ずしも分離パットに依存しなくてもこの先端
をさばく動作のみで分離できることが過去の経験で分か
っている。
【0059】次に、以上の機構を適用したシート給送装
置および画像処理装置について図1〜図3を参照して説
明する。
【0060】なお、本実施の形態においては画像処理装
置の一例として密着型イメージセンサー方式による画像
読取の処理を行うイメージスキャナーの場合について説
明する。
【0061】図1において、101は給送ローラー、1
02は摩擦部材を備えた分離パットであり、加圧付勢機
構等を含めた分離パットユニットの一部を構成してお
り、これらによって分離給送手段を構成している。
【0062】また、103は紙セット時に紙束が傾かな
いようにする補助コロである。
【0063】図2において、201および204は、分
離給送手段(給送ローラー101および分離パット10
2)により給送されるシートをガイドする給送ガイド面
であり、202および203は、積載部より搬送される
シートの搬送ガイド面104とそれぞれ給送ガイド面2
01および204とを滑らかに結んでガイドする曲折面
である。
【0064】これら、搬送ガイド面104、曲折面20
2、および、給送ガイド面201、あるいは、搬送ガイ
ド面104、曲折面203、および、給送ガイド面20
4によって、複数のシートの先端を給送方向に対して一
枚ずつ徐々にずらして分離給送手段に導くためのガイド
を構成している。
【0065】205は紙詰まり(ジャム)を検知するた
めの検知センサーレバーで、紙の通過中は紙の搬送方向
に図示矢印のように頭部が倒れ、また、紙の通過後は元
の位置に復帰することによりジャムを検知できる構成と
なっている。
【0066】なお、検知センサー本体は図示していな
い。
【0067】まず、紙束Sを給紙トレイにセットする
と、紙束Sは自重により搬送ガイド面104に沿って搬
送されて、曲折面202,203を通過して、搬送ガイ
ド面104と鈍角に交わる給送ガイド面201,204
に突き当たる。
【0068】したがって、複数の紙(シート)のうち最
上面側の紙が最も給送方向に近づき、下側にいくにつれ
て徐々に反対方向にずれることになる。
【0069】そして、図2に示したように、紙束Sを給
紙トレイにセットした後、給紙を開始させると、紙先端
部分は、図示のように給送ローラー101の回転を受け
て、紙搬送ガイド面202および204によって、さら
に最上紙から分離パッドに近づくようにさばかれる。
【0070】このとき、紙束Sは必ずしも完全に1枚ず
つに分離されているわけではなく、特に薄紙などはさば
き方がまちまちであり、場合によっては先端がわずかに
ずれながら重なりあっていっしょに搬送される場合もあ
るが、この段階では2,3枚程度の重送は構わない。
【0071】このように予め先端がさばかれた後、最後
に分離パッドで1枚ずつに分離される。
【0072】したがって、前述のように紙がわずかに重
送された場合もここで確実に分離される。
【0073】この分離に要する力は分離パッド102の
紙への当接角度が適切であれば、数十グラム程度で十分
である。
【0074】実際の設計では、紙束の重量も支える必要
もあるため、百数十グラムの付勢条件を必要としたが、
作用力の内訳はこの程度で十分だった。
【0075】図3に示す画像処理装置では、分離された
紙は図示のように画像読取部502によって所定の画像
処理(画像読取)を完了し、機体外へ順次排出される。
【0076】以上説明した構成のように、人がシートを
分離する際の二つの基本動作(シートの先端をさばく動
作と摩擦分離動作)を装置に応用したことで、分離給送
手段の分離動作の前に予めシートの先端がさばかれてい
るので分離給送手段に負担をかけることなく確実にシー
トを分離して給送することができる。
【0077】また、紙搬送機能については、紙詰まり
(ジャム)や重送の発生率は、紙種にもよるが、1/3
500〜1/40000(枚)程度に押さえることがで
きた。
【0078】さらに、上述のように簡易な構成でシート
の分離を行えるので、部品コストの面でも、シートの分
離、搬送性に関しては補助的な手段を付加する必要性も
ほとんどなく、従来コストの約1/3〜1/5程度に押
さえることができた。
【0079】(第2の実施の形態)図5および図6に
は、本発明の第2の実施の形態が示されている。上記第
1の実施の形態では、ガイドのみでシートの先端をさば
く構成を示したが本実施の形態ではガイドと分離給送手
段を構成する分離パッドとでシートの先端をさばく構成
を示している。その他の構成および作用については第1
の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については
同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0080】図5は本発明の第2の実施の形態に係るシ
ート給送装置の要部の概略構成正面図であり、図6は図
5における断面図((a)は図5中AA断面図、(b)
は図5中BB断面図)である。
【0081】本実施の形態においては分離パッド302
側に、ガイドとしての紙搬送ガイド部材401を設け
て、その形状を、シート先端をさばきやすいようにした
ものである。
【0082】図に示したように、摩擦分離部材402の
表面の一部を搬送ガイド面403よりも図中δだけ突出
させている。
【0083】すなわち、上記第1の実施の形態では装置
本体側にガイドを設けて、このガイドのみでシートの先
端をさばいていたが、本実施の形態では、ガイドの紙搬
送ガイド面406と分離パッド302の摩擦分離部材4
02の表面とで、シートの先端をさばく構成としてい
る。
【0084】(第3の実施の形態)図7には、本発明の
第3の実施の形態が示されている。上記の実施の形態に
おける分離パッドよりも上流側に、カールしたシートの
先端が分離パッドの表面に食い込むのを防止する撓み性
を備えた薄板を設けた構成を示している。その他の構成
および作用については上記の実施の形態と同一なので、
同一の構成部分については同一の符号を付して、その説
明は省略する。
【0085】図7は本発明の第3の実施の形態に係るシ
ート給送装置の要部の概略構成断面図である。
【0086】シートの搬送においてシート搬送性の悪い
ものとしては、厚紙や裁断バリの大きい紙、シートの先
端の反り(カール)が給送ローラー804から遠ざかる
方向に付いているなどがある。
【0087】また、場合によっては、シート先端が分離
パッドの表面に食い込んで進んで行かない、いわゆるノ
ーピックを起こす場合もある。
【0088】本実施の形態では、このような場合を考慮
して、分離パッド802の分離搬送面上の分離点803
より上流側に、シート先端をローラー側に押し付けるよ
うな押圧手段としてのたわみ性のあるシート部材(薄
板)801を設けて、給紙開始時のシート先端の引っ掛
かりを防止したものである。
【0089】シート部材801は、紙満載時には分離パ
ッドの搬送面に密着しているだけのたわみ性を有するよ
うに配慮している。
【0090】(第4の実施の形態)図8には、本発明の
第4の実施の形態が示されている。上記実施の形態で
は、給送ローラーに分離パッドを付勢する構成を示した
が、本実施の形態では、分離パッドを固定して表面が撓
み性を備えた給送ローラーにより分離給送させる構成を
示している。その他の構成および作用については上記の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0091】図8は本発明の第4の実施の形態に係るシ
ート給送装置の要部の概略構成断面図である。
【0092】本実施の形態においては、元々所要積載枚
数が5〜6枚程度と多くない低コスト仕様の場合に適用
する構成を示している。
【0093】このような装置の場合には、図に示したよ
うに、分離パッド902の付勢手段を省略して分離機構
を剛体とし、給送ローラー903のたわみ変形による反
力901を紙(シート)の分離・搬送力として利用して
いるものである。
【0094】このような装置にも、上述の各実施の形態
で示したガイドを適用して、同様の効果を得ることがで
きる。
【0095】(第5の実施の形態)図9には、本発明の
第5の実施の形態が示されている。図9は電子写真プロ
セスを応用した画像形成装置の主断面図である。上記実
施の形態では、給送ローラーおよび分離パッドによる分
離部の直前で、シートをさばく構成を示したが、本実施
の形態では給送ローラーおよび分離パッドの配置された
位置よりも上流側にガイドを設けて十分にシートを裁い
た後に、給送ローラーおよび分離パッドによる分離部に
シートを導く構成を示している。その他の構成および作
用については上記の実施の形態と同一なので、同一の構
成部分については同一の符号を付して、その説明は省略
する。
【0096】図9は本発明の第5の実施の形態に係るシ
ート給送装置の要部の概略構成断面図である。
【0097】図に示したように、給送ローラー1102
の上流側に紙搬送ガイド1101を配置し、この位置
で、給紙トレイ1105に積載された紙先端を分離前に
さばく動作を行なう。
【0098】なお、図中、1103はシート上に画像を
形成する画像形成部であり、1104はシート上に形成
された未定着のトナー像を定着する定着装置である。
【0099】この構成においては紙束Sの重量が分離パ
ッド1106には直接加わりにくい構成となっているの
で、紙の分離に必要な分離加圧付勢力は従来の1/2〜
1/3程度で済む。
【0100】(その他の実施の形態)上述の実施の形態
では、紙(シート)の進入方向が分離摩擦面より斜め上
方の配置の場合について示したが、斜め下方からの紙進
入方向に対しての構成とすることもできる。
【0101】また、分離位置における分離パッドの摩擦
面と紙搬送ガイド面は平行であっても、なくてもよい。
【0102】さらに、画像処理装置としては、イメージ
スキャナーに限るものではなく、複写機やプリンタ、あ
るいは、ファクシミリ装置などの画像読取や画像形成を
行う装置に備えるシート給送装置として適用することが
できる。
【0103】なお、シート給送装置は画像処理装置と一
体的に備えても良いし、着脱可能な別体の装置としても
良い。
【0104】このように、本発明は、ひとつの形態・構
成に限定されるものではなく、いくつかの変形構成が可
能である。
【0105】
【発明の効果】本発明のシート給送装置は、ガイドによ
りシートの先端が徐々にずれて送られた後に分離給送手
段により一枚ずつ分離して給送するので簡易な構成で確
実にシートを分離給送することができ、信頼性が向上す
る。
【0106】分離給送手段としては、ローラーと、この
ローラー方向に付勢される摩擦部材とにより構成するこ
ともできるし、摩擦部材と、この摩擦部材の表面に当接
可能に配置されると共に撓み性を備えた表面を有するロ
ーラーとにより構成することもできる。
【0107】押圧手段を設ければ、シートの先端がロー
ラーに押しつけられるのでカールして送られたシートで
も確実にローラーにより給送することができる。
【0108】なお、押圧手段としては撓み性を備えた薄
板とすることができる。
【0109】ガイドは、搬送ガイド面部と、給送ガイド
面部と、を有することにより、搬送ガイド面部上を搬送
された複数のシートを、給送ガイド面部につき当てて、
シートの先端を表面側から給送方向に対して一枚ずつ徐
々にずらすことができる。
【0110】また、搬送ガイド面部と給送ガイド面部と
を結ぶ曲折面部を備えれば、搬送ガイド面部により搬送
されるシートを一枚ずつずらしながら滑らかに給送ガイ
ド面部へと導くことができる。
【0111】曲折面部を分離給送手段による分離部より
も上流側に配置すれば、分離給送手段への負担を一層す
くなくすることができる。
【0112】また、本発明の画像処理装置は、上記のよ
うに信頼性に優れたシート給送装置によって搬送される
原稿シートの原稿画像を読み取る読取手段を備えたり、
上記のシート給送装置によって搬送されるシート上に、
画像を形成する画像形成手段を備えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係るシート
給送装置の要部の概略構成正面図である。
【図2】図2は図1における断面図((a)は図1中A
A断面図、(b)は図1中BB断面図)である。
【図3】図3は本発明の第1の実施の形態に係るシート
給送装置を備えた画像処理装置の概略構成図である。
【図4】図4は本発明の第1の実施の形態に係るシート
給送装置における動作を説明する動作説明図である。
【図5】図5は本発明の第2の実施の形態に係るシート
給送装置の要部の概略構成正面図である。
【図6】図6は図5における断面図((a)は図5中A
A断面図、(b)は図5中BB断面図)である。
【図7】図7は本発明の第3の実施の形態に係るシート
給送装置の要部の概略構成断面図である。
【図8】図8は本発明の第4の実施の形態に係るシート
給送装置の要部の概略構成断面図である。
【図9】図9は本発明の第5の実施の形態に係るシート
給送装置の要部の概略構成断面図である。
【図10】図10は画像処理装置の概略構成斜視図であ
る。
【図11】図11は従来技術に係る画像処理装置の概略
構成断面図である。
【符号の説明】
101,804,903,1102 給送ローラー 102,302,802,902,1106 分離パッ
ド 103 補助コロ 104,403 搬送ガイド面 201,204 給送ガイド面 202,203 曲折面 401 紙搬送ガイド部材 402 摩擦分離部材 501 給紙分離機構 502 画像処理機構 801 シート部材 1101 紙搬送ガイド 1105 給紙トレイ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のシートを積載する積載部と、該積載
    部に積載されたシートを一枚ずつ分離して給送する分離
    給送手段とを備えたシート給送装置において、 複数積載されたシートの先端を給送方向に対して一枚ず
    つ徐々にずらして前記分離給送手段へ導くガイドを分離
    給送手段より上流側に設けたことを特徴とするシート給
    送装置。
  2. 【請求項2】前記分離給送手段は、ローラーと、該ロー
    ラー方向に付勢される摩擦部材と、を有することを特徴
    とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】前記分離給送手段は、摩擦部材と、該摩擦
    部材の表面に当接可能に配置されると共に撓み性を備え
    た表面を有するローラーと、を有することを特徴とする
    請求項1に記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】前記分離給送手段による分離部よりも上流
    側に、前記ローラー表面にシートの先端を押圧する押圧
    手段を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載
    のシート給送装置。
  5. 【請求項5】前記押圧手段は撓み性を備えた薄板である
    ことを特徴とする請求項4に記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】前記積載部に積載されるシートは自重によ
    り搬送面に沿って搬送されることを特徴とする請求項
    1,2,3,4または5に記載のシート給送装置。
  7. 【請求項7】前記ガイドは、 前記積載部より搬送されるシートの搬送面を含んだ搬送
    ガイド面部と、 該搬送ガイド面部に対して鈍角に交わると共に、前記分
    離給送手段により給送されるシートの給送面に略平行な
    給送ガイド面部と、を有することを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5または6に記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】前記ガイドは、前記搬送ガイド面部と給送
    ガイド面部とを結ぶ曲折面部を備えたことを特徴とする
    請求項7に記載のシート給送装置。
  9. 【請求項9】前記摩擦部材の表面の一部が前記搬送ガイ
    ド面部よりも突出することを特徴とする請求項7または
    8に記載のシート給送装置。
  10. 【請求項10】前記曲折面部は前記分離給送手段による
    分離部よりも上流側に配置されることを特徴とする請求
    項8に記載のシート給送装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれか一つに記載
    のシート給送装置によって搬送される原稿シートの原稿
    画像を読み取る読取手段を備えたことを特徴とする画像
    処理装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至10のいずれか一つに記載
    のシート給送装置によって搬送されるシート上に、画像
    を形成する画像形成手段を備えたことを特徴とする画像
    処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002332123A (ja) * 2001-05-10 2002-11-22 Canon Inc シート給送装置および画像形成装置

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JP2002332123A (ja) * 2001-05-10 2002-11-22 Canon Inc シート給送装置および画像形成装置

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