JPH11206337A - 食品とその製造方法 - Google Patents
食品とその製造方法Info
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- JPH11206337A JPH11206337A JP10014299A JP1429998A JPH11206337A JP H11206337 A JPH11206337 A JP H11206337A JP 10014299 A JP10014299 A JP 10014299A JP 1429998 A JP1429998 A JP 1429998A JP H11206337 A JPH11206337 A JP H11206337A
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Abstract
に調味油などの油系調味用食品の提供を目的とする。ま
た、このような性能を有する食品の製造方法の提供を目
的とする。 【解決手段】 ゴマの成分と胡椒及び/又はカルダモン
とを含むことを特徴とする食品。ゴマの成分と共に、胡
椒及び/又はカルダモンを加えて、ゴマの香気を強化す
ることを特徴とする食品の製造方法。
Description
善した食品、特に調味油などの油系調味用食品に関し、
また、ゴマの香気を強化、改善した食品の製造方法に関
する。
どが公知であり、例えば、スパイスなどとベースとなる
油脂とを混ぜ合わせた調味油が知られている。焙煎した
ゴマの抽出油は、いわゆるゴマ油やゴマラー油として、
中華料理などの各種料理用の調味油として有用である。
この種調味油において、ゴマの焙煎香気を強化するため
に、ゴマの焙煎程度を強くすると、調味油が甘みのある
香気の欠けたものとなってしまい、反対に焙煎程度を弱
くすると、香りの欠けたものとなるという問題があっ
た。したがって、従来の調味油などでは、ゴマの本来の
香ばしい甘みのある香気が不足する傾向があった。
問題がなく、ゴマの特有の香気を強化、改善した食品、
特に調味油などの油系調味用食品の提供を目的とする。
また、このような性能を有する食品の製造方法の提供を
目的とする。
果、別のスパイスである胡椒又はカルダモンに、ゴマ特
有の焙煎香気(以下トップノートという)を賦香する官
能的性質があること、したがって、これらをゴマの成分
と共に含んだ食品は、ゴマの特有の香気が強化、改善さ
れたものとなること、以上の新知見が得られた。
たもので、ゴマの成分と胡椒及び/又はカルダモンとを
含むことを特徴とする食品を要旨とする。また、ゴマの
成分と共に、胡椒及び/又はカルダモンを加えて、ゴマ
の香気を強化することを特徴とする食品の製造方法を別
の要旨とする。
任意の形態のものを用いることができるが、常法により
乾燥、殺菌、粉砕処理して製造された粉粒体として、あ
るいは、これより必要となる成分を各種溶剤中に抽出し
たもの、あるいは、香気成分を抽出したものである抽出
物などが挙げられる。香気成分を抽出する場合には、風
味上の点から水蒸気蒸留によることが好ましい。胡椒の
抽出油として用いれば、油系調味用食品などに馴染みや
すく、所望の賦香作用が効果的に達成される。なお、胡
椒の成分を合成した香料(フレーバー)を用いてもよ
い。粉粒体と抽出物と香料を任意に組合せて用いてもよ
いことは勿論である。
ことができ、胡椒の場合と同様に、粉粒体、抽出物ある
いは香料などとして用いることができる。
胡椒及び/又はカルダモンを含んで構成され、これによ
り、ゴマのトップノートが強化、改善されたものとな
る。ゴマの成分は、黒ゴマ、白ゴマなどの種類を問わ
ず、形態も抽出物、天然物、香料などのいずれでもよ
く、抽出物は二酸化炭素もしくは有機溶剤もしくは油で
抽出して得られたもの、又は水蒸気蒸留により得られた
ものなどのいずれでもよい。胡椒及びカルダモンは、対
象となる食品の製造工程の任意の工程で加えればよく、
これによりゴマのトップノートが強化された所望の食品
を製造することが可能となる。食品は全般におよび、香
料などの香気原料組成物が含まれることは勿論である。
としては、次のものが挙げられる。 油系調味用食品 …例えば、焙煎したゴマから抽出した抽
出油と、胡椒及び/又はカルダモンとを混合して製造す
る。胡椒及びカルダモンは抽出物、特に水蒸気蒸留によ
る抽出物などで用いるとよく、この場合は食品を効果的
に賦香し、保存性を向上することができる。必要によ
り、各種スパイスやポリフェノール、トコフェロールな
どの酸化防止剤を加えることもできる。通常、ゴマの抽
出油の含有量は10〜100重量%(以下%と略称す
る、数値の上限は胡椒及びカルダモンを除いてほぼ10
0%という意味である)、ベースとなる油脂の含有量は
0〜90%とすればよい。焙煎の程度は、105〜25
0°Cで5〜240分間がよい。これらにより、食品の
風味・賦香効果が得られる。香気原料組成物 …例えば、ゴマと、胡椒及び/又はカル
ダモンと、抽出用油とを105〜250°C達温程度に
まで加熱・混合した後、残渣を除いて製造する。これと
は別に、ゴマの成分と胡椒及び/又はカルダモンの成分
とを、例えば、抽出物や合成物として混合して製造する
こともできる。これらは、特に香料、フレーバーに適す
る。なお、上記の油系調味用食品や香気原料組成物など
によれば、これらを用いる食品などに対して、極めて少
量、すなわち、例えば当該食品に対して0.001〜1
%の量でゴマのトップノートを強化することが可能とな
る。
果を発揮する濃度は、適用食品に応じて、広範囲で任意
に選択し得る。総じた食品中における含有量としては、
胡椒及びカルダモンの各々で1ppb(重量による)〜
1%、好ましくは0.0001〜0.1%が挙げられ、
これらにより、求める香気改善効果が発揮される。これ
に対応するゴマの成分の含有量は、天然原料のゴマとし
て5〜60%がよい。食品の中でも、特に前記油系調味
用食品に賦香する際の含有量としては、胡椒及びカルダ
モンのいずれの場合でも0.0001〜1%、好ましく
は0.001〜0.1%の範囲内の値とすることが望ま
しい。以上の数値範囲の下限を下回ると、香気改善効果
が十分に得られず、反対にこれを超えると、食品の香気
を損なう場合があり、もって、上記各範囲により、求め
る香気改善効果を達成することが可能となる。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1
お、ゴマの焙煎条件は120〜200°Cで5〜30分
間であった。また、胡椒の抽出物は、水蒸気蒸留により
得たものを用いた。上記のようにして得たゴマ調味油
は、ゴマ特有のトップノートを十分に有する高品質のも
ので、中華料理の調味用などとして用いた場合に、適切
な香気を付与することができた。
外は実施例1と同様にしてゴマ調味油を製造した。カル
ダモンの抽出物は水蒸気蒸留により得たものである。こ
の調味油についても、実施例1で得たものと同等の高品
質のものであった。
005%とカルダモンの抽出物0.005%を用いる以
外は実施例1と同様にしてゴマ調味油を製造した。各抽
出物は、前記のものと同様である。この調味油について
も、実施例1で得たものと同等の高品質のものであっ
た。
01%とを混合してゴマの香料を製造した。各抽出物は
水蒸気蒸留により得たものである。上記香料は非常に強
いゴマ特有のトップノートを有したものであった。
/又はカルダモンとを含むことにより、ゴマ特有の焙煎
香気を十分に有する高品質の油系調味料などの食品を提
供することが可能となる。また、本発明の食品の製造方
法によれば、特定の香気原料を加えることで、簡便容易
にゴマの香気を強化、改善した高品質の食品を提供する
ことが可能となる。
Claims (5)
- 【請求項1】 ゴマの成分と、胡椒及び/又はカルダモ
ンとを含むことを特徴とする食品。 - 【請求項2】 ゴマの成分を抽出油として含む油系調味
用食品である請求項1記載の食品。 - 【請求項3】 胡椒又はカルダモンの抽出物を含む請求
項1又は2記載の食品。 - 【請求項4】 抽出物の含有量が0.0001〜1重量
%である請求項3記載の食品。 - 【請求項5】 ゴマの成分と共に、胡椒及び/又はカル
ダモンを加えて、ゴマの香気を強化することを特徴とす
る食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01429998A JP3263356B2 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 食品とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01429998A JP3263356B2 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 食品とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11206337A true JPH11206337A (ja) | 1999-08-03 |
JP3263356B2 JP3263356B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=11857227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01429998A Expired - Fee Related JP3263356B2 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 食品とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3263356B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5095867B1 (ja) * | 2012-02-02 | 2012-12-12 | 日清オイリオグループ株式会社 | 油脂組成物 |
-
1998
- 1998-01-27 JP JP01429998A patent/JP3263356B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5095867B1 (ja) * | 2012-02-02 | 2012-12-12 | 日清オイリオグループ株式会社 | 油脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP3263356B2 (ja) | 2002-03-04 |
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