JPH1120528A - ヘッドレスト可倒機構付きシート - Google Patents

ヘッドレスト可倒機構付きシート

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JPH1120528A
JPH1120528A JP9182721A JP18272197A JPH1120528A JP H1120528 A JPH1120528 A JP H1120528A JP 9182721 A JP9182721 A JP 9182721A JP 18272197 A JP18272197 A JP 18272197A JP H1120528 A JPH1120528 A JP H1120528A
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JP
Japan
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seat
headrest
backrest
seat cushion
present
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JP9182721A
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English (en)
Inventor
Kouji Mishina
昊嗣 三品
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3人またはそれ以上の人員が着座し得るシー
トであってシート中央部にもヘッドレストを備えるとと
もに、簡便な操作によって当該中央部ヘッドレストを所
定位置から任意に移動させ得る機構を備えたシートを提
供すること。 【解決手段】 上記課題を解決する本発明のシートは、
3人またはそれ以上が並んで着座し得るシート10であ
って、その中央部に備えられたヘッドレスト12を、バ
ックレスト14本体に連結されるとともにバックレスト
14本体から独立してシートクッション部15側に復帰
可能に倒し得る可倒部20に装着し、ここで可倒部20
をシートクッション部15側に倒すことによって、中央
部ヘッドレスト12のみを可倒部20と一体にバックレ
スト14上縁からシートクッション部15側に復帰可能
に倒すことが実現されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバックレストとヘッ
ドレストを備えたシート(座席)に関するものであり、
詳しくは、3人またはそれ以上が着座し得る長椅子状の
シートにおいて、バックレストの中央寄りに装着された
ヘッドレストを復帰可能に移動させ得るヘッドレスト可
倒機構を備えたシートに関する。
【0002】
【従来の技術】種々の型式の自動車あるいは小型モータ
ーボート等の乗り物における後部シート(座席)は、一
般的に、3人またはそれ以上(小児を含む)が着座し得
る長椅子状のシートであって着座者の座位を保つシート
クッション部と背もたれを形成するバックレストとから
構成されている。このような後部シートにおいては、前
部座席に着座した運転者の後方視認性が優先されるた
め、その妨害となり得るヘッドレストが取り付けられて
いないものも多い。また、後部座席用シートにヘッドレ
ストを備えた場合であっても、運転者の前部座席からの
後方確認の容易さという観点から、通常、バックレスト
両端付近に左右一対のヘッドレストが備えられるのみで
あり、シートの中央寄り(即ちバックレスト上縁の中央
寄り部分)にはヘッドレストは設けられていない。例え
ば、一般的な自動車(典型的にはセダンやステーション
ワゴン)の3人掛け後部シートには、左右両端に着座す
る者のためのヘッドレストは設けられているが、それら
を除いたシート中央寄りに着座する者(以下「第三の着
座者」という。)のためのヘッドレストは一般的には装
着されていない。
【0003】ところで、このような自動車用後部シート
においても、シート中央寄りにヘッドレストを設けるこ
とは、第三の着座者の快適性、使用性等を向上させるの
に寄与すると考えられる。このため、近年、自動車の3
人掛け後部シートの中央にもヘッドレストを設けるとと
もに当該ヘッドレストによって運転者の後方確認が妨げ
られないように工夫されたシートの開発もなされてい
る。例えば、特開平6−32165号公報には、バック
レスト上縁の中央部分に第三の着座者のためのヘッドレ
ストを備えるとともに、第三の着座者が当該シートに着
座しない場合には運転者の後方確認の妨げとならないよ
うに当該ヘッドレストをバックレスト内部に収納し得る
機構を設けたことを特徴とする自動車用3人掛け後部シ
ートが記載されている。あるいは、一部の車種に適用さ
れているような不使用時のヘッドレストを後方(即ちト
ランクルーム側)に反転させて収納する機構を備えたも
のも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、運転者
の後方確認を妨げないようにするための上述のごとき従
来の自動車用後部シートにおけるヘッドレスト収納機構
は構造自体が複雑であり、使用する部品数の増大をきた
し、結果、当該シートの重量増およびコスト高を招く一
要因であった。
【0005】本発明は、運転者の後方視認性を確保しつ
つ第三の着座者用ヘッドレストをシートに装備する場合
の上記従来の課題を解決するものであり、その目的とす
るところは、3人またはそれ以上の人員が着座し得るシ
ートであって上記第三の着座者のためのヘッドレストを
備えるとともに、必要に応じて簡便な操作によって当該
第三の着座者用ヘッドレストを所定位置から移動させ得
る機構を備えたシートを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、座面を構成するシートクッショ
ン部と背もたれを構成するバックレストとを有し、3人
またはそれ以上が並んで着座し得るシートであって、そ
のバックレストの上縁には3個またはそれ以上のヘッド
レストが並列して備えられており、そのバックレストの
上縁の一部を含む一部分は、当該バックレストの他の部
分に連結されるとともに当該バックレストの他の部分か
ら独立して上記シートクッション部側に復帰可能に倒し
得る可倒部を形成しており、ここで上記3個またはそれ
以上のヘッドレストのうちの両端を除く中央寄りの1個
またはそれ以上のヘッドレストは、上記可倒部に装着さ
れており、その可倒部を上記シートクッション部側に倒
すことによって、上記3個またはそれ以上のヘッドレス
トのうちの当該可倒部に装着されたヘッドレストのみを
当該可倒部と一体に上記バックレストの上縁から上記シ
ートクッション部側に復帰可能に倒すことが実現される
ことを特徴とするヘッドレスト可倒機構付きシート(以
下、本発明の第一のシートという。)を提供する。
【0007】本発明の第一のシートにおいては、バック
レストにおいて上記可倒部が形成されていると共に当該
バックレスト上縁部には3個またはそれ以上のヘッドレ
ストが並列している。さらに、それらヘッドレストのう
ちの両端を除く中央寄りに配置されたものは、バックレ
ストの一部に形成された上記可倒部に装着されている。
このため、本発明の第一のシートでは、バックレスト本
体(上記可倒部以外のバックレスト構成部分をいう。以
下同じ。)から独立して上記ヘッドレストを装着した当
該可倒部のみをシートクッション部側に復帰可能に倒す
ことができ、その際、当該可倒部と一体的に上記ヘッド
レストをシートクッション側に復帰可能に倒すことがで
きる。すなわち、本発明の第一のシートにおいては、バ
ックレスト中央寄りに上記第三の着座者のためのヘッド
レストが提供されることに加え、利用者を当該シートの
両端に着座させたまま当該中央寄りのヘッドレストのみ
を必要に応じて上記可倒部ごとシートクッション部側に
倒すことができる。従って、本発明の第一のシートによ
れば、例えば自動車の3人掛け後部座席に適用した場
合、第三の着座者のためのヘッドレストを提供すること
によって当該第三の着座者の快適性を向上させるができ
ることに加え、必要に応じて運転者の後方視認性を良好
に保つことができる。
【0008】また、本発明は、上記本発明の第一のシー
トにおいて、上記可倒部がアームレストを構成している
ことを特徴とするヘッドレスト可倒機構付きシート(以
下「本発明の第二のシート」という。)を提供する。
【0009】本発明の第二のシートにおいては、第三の
着座者用ヘッドレストを装着した上記可倒部が当該シー
トにおけるアームレストを兼用している。このため、本
発明の第二のシートにおいては、上記可倒部がバックレ
スト本体に収納されている場合には当該可倒部に装着さ
れるヘッドレストを第三の着座者のために提供し、当該
可倒部をシートクッション部に倒した際(即ち第三の着
座者がいない場合)には当該可倒部をそのままアームレ
ストとして使用することができる。従って、本発明の第
二のシートによれば、上記本発明の第一のシートにおけ
る効果に加え、構成部品数を過剰に増加させることなく
シートの使用性(使い勝手)を向上させることができ
る。
【0010】さらに、本発明は、上記本発明の第一また
は第二のシートにおいて、上記可倒部を外部操作によっ
て上記シートクッション部側に倒すための操作部が、当
該シートクッション部の前縁部分において外部から操作
可能に装備されていることを特徴とするヘッドレスト可
倒機構付きシート(以下「本発明の第三のシート」とい
う。)を提供する。
【0011】本発明の第三のシートによれば、シートク
ッション部の前縁部分に上記操作部を設けた結果、本シ
ートの前方から当該操作部を操作することによって、上
記可倒部およびその可倒部に装着されているヘッドレス
トをシートクッション部側に倒すことが実現される。こ
のため、本発明の第三のシートを例えば自動車の3人掛
け後部座席に適用した場合、前部座席(例えば運転席)
の乗員は、敢えて後部座席に移動することなく前部座席
に着座したまま本シートのシートクッション部の前縁部
に装備された操作部を操作することによって、第三の着
座者用ヘッドレストをバックレスト上縁部から倒すこと
ができる。従って、本発明の第三のシートによれば、上
記本発明の第一および/または第二のシートにおける効
果に加え、シートの使用性をさらに向上させることがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシート(本発明の
第一、第二および第三のシートを包含する。以下同
じ。)の好適な一実施形態として、自動車の3人掛け後
部座席への適用例を図面を参照しつつ説明する。
【0013】図1は本発明の一実施形態である自動車用
シート10の外観図である。図1に示すように、本自動
車用シート10は、一般的な自動車用シートと同様に座
面を構成するシートクッション部15と背もたれを構成
するバックレスト14とを備えている。これらはいずれ
もポリウレタンフォーム等からなるパッド材やカバー材
とこれら部材を固定・支持するフレームとから構成され
ている。本自動車用シート10は大人3人が並んで座れ
るサイズを有しており、バックレスト14の上縁部分に
は、各着座者用のヘッドレスト11,12,13が並列
して備えられている。
【0014】図1に示すように、このバックレスト14
の上縁の一部を含む中央部には当該バックレスト14本
体に回動可能に連結した可倒部20が形成されており、
通常の状態では当該可倒部20はバックレスト14本体
に収納されてバックレスト14本体と一体化している。
この可倒部20は本自動車用シート10においてアーム
レストとしても使用され得るように形成されており、後
述する操作によってシートクッション部15側に復帰可
能に倒すことができる(図2参照)。そして、上述のヘ
ッドレスト11,12,13のうち、バックレスト14
中央に備えられたヘッドレスト12(以下「中央部ヘッ
ドレスト12」という。)は上記可倒部20の上縁部に
配置されている。なお、この可倒部20の取り付け構造
および作動態様については後述する。
【0015】本自動車用シート10のシートクッション
部15の前縁下部中央寄りには本発明における上述の操
作部16が装備されており、その操作部16には上記可
倒部20をシートクッション部15側に倒すための操作
レバー16aが本自動車用シート10前方から操作し得
るように配設されている。而して、図2に示すように、
本自動車用シート10においては、上記操作レバー16
aを操作することによって、バックレスト14本体から
独立して上記可倒部20のみをシートクッション部15
側に倒すことができる。このことによって、本自動車用
シート10においては、バックレスト14上縁に3個並
んだヘッドレスト11,12,13のうちの中央部ヘッ
ドレスト12のみを可倒部20と一体にシートクッショ
ン部15側に倒すことができる。
【0016】図3に示すように、本自動車用シート10
の可倒部20には、その全体を構成するポリウレタンフ
ォーム製パッド材の内部に当該可倒部20の形状を支持
するための支持フレーム26が配置されている。この支
持フレーム26の下端部には、ヒンジピン取付け部(図
示せず)が設けられており、その取付け部にはヒンジピ
ン34がその両端を可倒部20両側面部に貫通・露出さ
せた状態で取り付けられている。一方、支持フレーム2
6の上部には、ヘッドレストサポート46が設けられて
いる。これに対して、中央部ヘッドレスト12には、図
示しないインサートフレームが内蔵されていると共に、
当該フレームに固設されたステー44が下方に向けて突
出している。而して、上記ヘッドレストサポート46に
ステー44を挿入し、当該挿入箇所表面にスナップリン
グ46a(図4)を装着することによって、中央部ヘッ
ドレスト12を当該可倒部20上縁部に装着している。
以下、本自動車用シート10における中央部ヘッドレス
ト12可倒機構について詳述する。
【0017】図3に示すように、バックレスト14の背
面側には当該バックレスト14の骨格を形成するバック
レストフレーム30が備えられており、そのバックレス
トフレーム30には上記可倒部20をバックレスト14
本体に回動可能に連結するための取付けブラケット32
が設けられている。この取付けブラケット32は可倒部
20を両側面から挟み込め得るコの字型の形状を有する
と共に、その両端部には上述のヒンジピン34を取り付
けるためのヒンジピン取付け孔が形成されている。
【0018】而して、図4に示すように、この取付けブ
ラケット32に上記可倒部20を挟み込むと共に当該可
倒部20の両側面部に露出しているヒンジピン34両端
を取付けブラケット32における上述のヒンジピン取付
け孔に回転可能に取り付けている。このことによって、
当該ヒンジピン34を回転軸として可倒部20を回動可
能にバックレスト14本体に連結することが実現される
(図4の矢印参照)。さらに、本自動車用シート10に
おいては、上記取付けブラケット32の裏面に図示しな
いヘルパースプリングが設けられており、その一端は、
上記可倒部20がバックレスト14本体側に収納された
際に、当該可倒部20が当該スプリングの復原力(反発
力)によって自動的にシートクッション部15側へ倒れ
得るようにヒンジピン34に固着されている。
【0019】他方、図2に示すように、本可倒部20の
背面側(即ちバックレストフレーム30に面する側)に
は凹部22が形成されており、さらにこの凹部22の内
側には後述するフック片24を係合するための係合棒2
2aが設置されている。これに対し、バックレストフレ
ーム30には、可倒部20をバックレスト14本体に収
納した際の上記凹部22に対応する位置において、上記
係合棒22aに係合し得るフック片24が装備されてい
る。すなわち、図3に示すように、バックレストフレー
ム30に設けられた取付けブラケット40に上記フック
片24がその中央を支点として取り付けられている。こ
のフック片24の一方の先端は鋭角に曲がったフック部
を形成しているとともにバックレスト14本体の可倒部
20収納箇所表面に露出しており(図2)、図5に示す
ように当該フック部において上記係合棒22aと係合さ
れる。このことによって、上記可倒部20をバックレス
ト14本体に収納した際に当該可倒部20が上述のヘル
パースプリングの作用によって自動的にシートクッショ
ン部15側に倒れるのを防止することができる。
【0020】図3に示すように、後述する操作部16に
接続される操作ワイヤ18がバックレストフレーム30
に固設されたワイヤブラケット41を介して上記フック
片24の他端に取り付けられている。さらに上記フック
片24には、フック片取付けブラケット40に設けられ
たリターンスプリング42が、上記操作ワイヤ18とは
逆方向に当該フック片24を引っ張れるようにして当該
フック片24に装着されている(図3参照)。すなわ
ち、本自動車用シート10においては、上記操作ワイヤ
18がリターンスプリング42の復原力に抗してバック
レスト14の下方向に引っ張られることに連動して上記
フック片24のフック部側が上がり、結果、上記係合棒
22aとフック片24との係合が解除される。そして、
上記操作ワイヤ18の引っ張り操作が解除された際に
は、上記リターンスプリング42の復原力によってフッ
ク片24は原位置(即ち係合棒22aと係合し得る位
置)に復帰する。
【0021】次に、本自動車用シート10における上記
操作部16について説明する。図3に示すように、本実
施形態に係る操作部16は、大まかにいって、シートク
ッション部15の前縁下部に設けられたケーシング17
と、当該ケーシング17に設置された操作レバー16a
と、当該ケーシング17において操作レバー16aに連
結された操作ワイヤ18とから構成されている。ケーシ
ング17の前部(シート正面側)は開口されており、そ
の開口部には操作レバー16aの先端が外部から操作可
能なように露出している(図2参照)。図2および図3
に示すように、操作ワイヤ18は、ケーシング17を起
点としてシートクッション部15の底部からバックレス
ト14の背面部に沿って配設されており、上述のとお
り、その先端はバックレストフレーム30に固設された
ワイヤブラケット41を介して上記フック片24に取り
付けられている(図3参照)。
【0022】一方、操作ワイヤ18の一端は、ケーシン
グ17内において操作レバー16aに連結されている。
すなわち、図6に模式的に示すように、ケーシング17
内には、L字形状の操作レバー16aが回転軸16bを
中心に回転可能に備えられており、その一辺に上記操作
ワイヤ18およびスプリング19が固着されている。こ
れにより、作業者が操作レバー16aを手動操作するこ
と(図6中の矢印参照)によって、操作ワイヤ18がシ
ート前方へ引っ張られる。そして、作業者が操作レバー
16aから手を離した際には、上記スプリング19およ
び上述のリターンスプリング42(図3)の復原力によ
って、操作レバー16aが所定の位置に復帰し、同時に
操作ワイヤ18もシート後方に引き戻される。
【0023】以上の構成の結果、本自動車用シート10
においては、シートクッション部15前縁部にある操作
部16に配備された操作レバー16aを手動操作するこ
とによって、可倒部20および中央部ヘッドレスト12
に触れることなく当該中央部ヘッドレスト12をシート
クッション部15側に倒すことができる。すなわち、操
作レバー16aの操作によって操作ワイヤ18がシート
前方に引かれ、上記フック片24と係合棒22aとの係
合が解除される。このとき、上述のとおり、上記取付け
ブラケット32において上記ヒンジピン34に固着させ
たヘルパースプリングの作用によって、可倒部20は当
該ヒンジピン34を中心にして自動的に転回し、結果、
中央部ヘッドレスト12とともにシートクッション部1
5側に倒れ得る(図3の矢印参照)。そして、シートク
ッション部15に倒された状態の可倒部20は、そのま
ま本自動車用シート10におけるアームレストとして使
用することができる(図2参照)。なお、可倒部20を
起こして再びバックレスト14本体に収納する場合は、
上記ヘルパースプリング力に抗して当該可倒部20を直
接起こし上げ、可倒部20背面側にある係合棒22aを
フック片24と係合させればよい。
【0024】以上のとおり、本自動車用シート10によ
れば、中央部ヘッドレスト12が備えられているため、
第三の着座者も快適に本シートを利用することができ
る。そして、その中央部ヘッドレスト12はシート前方
からの操作によってワンタッチでシートクッション部1
5側に倒すことができるため、運転者の後方視認性を必
要に応じて良好に保つことができる。また、中央部ヘッ
ドレスト12は、他のヘッドレスト11,13から独立
して上記可倒部20と一体的に倒すことができる。この
ため、中央部ヘッドレスト12を倒す際にもシート両端
寄りの着座者(第三の着座者以外の者)に不都合が生じ
ない。さらに中央部ヘッドレスト12と共に倒された可
倒部20は、その状態でアームレストとして機能し得る
ため、シートの利便性向上に寄与している。
【0025】このほか、本自動車用シート10の上記中
央部ヘッドレスト12には、他のヘッドレスト11,1
3と同様、一般的なヘッドレスト上下調節機構が採用さ
れており、第三の着座者の快適性をさらに向上させてい
る。なお、本中央部ヘッドレスト12に採用された上下
調節機構は、上記ステー44(図3)に設けられた溝と
上記インサートフレームに設けられたクリップ(図示せ
ず)との張力に基づく一般的な機構であって国産車にも
広く採用されているものであり、本発明を特徴付けるも
のでもないため詳細な説明は省略する。
【0026】以上、自動車後部座席に適用される本発明
のシートの好適な実施形態を図面を参照しつつ説明した
が、本発明のシートとしては第三の着座者のためのヘッ
ドレスト12のみが上述の可倒部20とともにシートク
ッション部15側に復帰可能に倒され得るものであれば
よく、図面に示した上述の自動車用シート10に限定さ
れるものではない。例えば、上述の実施形態では、本発
明を分割されない一体型の自動車後部座席に適用してい
るが、この形態のものに限るものではない。例えば、本
発明のシートは、図7に示すようないわゆる6:4分割
可倒式の3人掛け自動車用シート50にも好ましく適用
し得る(図7中では便宜上6割分割シートと4割分割シ
ートとを分離して表示しているが実際は接触してい
る)。この場合においても、上記実施形態と同様、バッ
クレスト54a,54bの上縁に並列される3個のヘッ
ドレスト51,52,53のうち中央部ヘッドレスト5
2のみを単独に倒し得るように6割分割バックレスト5
4b側に可倒部60を設けておけばよく、特別な処理を
必要としない。また、上記操作部16は、6割分割シー
トクッション部55bあるいは4割分割シートクッショ
ン部55aのいずれにも設置することができる。
【0027】また、上述の実施形態では、操作部16に
おける手動操作および上記取付けブラケット32におけ
るヘルパースプリングによって可倒部20を復帰可能に
倒しているが、このような機械的手段に限られるもので
はない。例えば、従来の自動車用パワーシートに使用さ
れているリクライニングモータを上記ヘルパースプリン
グに代えて上記取付けブラケット32に装備するととも
に当該モータに上記ヒンジピン34を連動可能に連結し
ておき、操作部16あるいは運転席(コクピット)に設
けられたスイッチからの電気信号によって当該モータを
作動させ、電気的に可倒部20を復帰可能に倒してもよ
い。このような可倒手段の変更は、本明細書および図面
における開示情報に基づく当業者の設計事項にすぎない
ものであり、本願発明を逸脱するものではない。
【0028】
【発明の効果】本発明のシートによれば、例えば自動車
の3人掛け後部座席に適用した場合、上記第三の着座者
のためのヘッドレストを提供することによって当該第三
の着座者の快適性を向上させるができると共に、簡単な
操作によって運転者の後方視認性を良好に保つことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての自動車用シートの
全体斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態としての自動車用シートの
全体斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるヘッドレスト可倒
機構を模式的に示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態における可倒部の構造を模
式的に示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態における可倒部の部分構造
を模式的に示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態における操作部の構造を模
式的に示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施形態としての自動車用シート
の全体斜視図である。
【符号の説明】
10、50 自動車用シート 11、12、13、51、52、53 ヘッドレスト 14、54a、54b バックレスト 15、55a,55b シートクッション部 16 操作部 16a 操作レバー 17 ケーシング 18 操作ワイヤ 20、60 可倒部 22 凹部 22a 係合棒 24 フック片 26 支持フレーム 30 バックレストフレーム 32 取付けブラケット 34 ヒンジピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座面を構成するシートクッション部と背
    もたれを構成するバックレストとを有し、3人またはそ
    れ以上が並んで着座し得るシートであって、そのバック
    レストの上縁には3個またはそれ以上のヘッドレストが
    並列して備えられており、 そのバックレストの上縁の一部を含む一部分は、該バッ
    クレストの他の部分に連結されるとともに該バックレス
    トの他の部分から独立して前記シートクッション部側に
    復帰可能に倒し得る可倒部を形成しており、 ここで前記3個またはそれ以上のヘッドレストのうちの
    両端を除く中央寄りの1個またはそれ以上のヘッドレス
    トは、前記可倒部に装着されており、 その可倒部を前記シートクッション部側に倒すことによ
    って、前記3個またはそれ以上のヘッドレストのうちの
    該可倒部に装着されたヘッドレストのみを該可倒部と一
    体に前記バックレストの上縁から前記シートクッション
    部側に復帰可能に倒すことが実現されることを特徴とす
    るヘッドレスト可倒機構付きシート。
  2. 【請求項2】 前記可倒部がアームレストを構成してい
    ることを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト可倒
    機構付きシート。
  3. 【請求項3】 前記可倒部を外部操作によって前記シー
    トクッション部側に倒すための操作部が、該シートクッ
    ション部の前縁部分において外部から操作可能に装備さ
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載のヘ
    ッドレスト可倒機構付きシート。
JP9182721A 1997-07-08 1997-07-08 ヘッドレスト可倒機構付きシート Pending JPH1120528A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9182721A JPH1120528A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 ヘッドレスト可倒機構付きシート

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