JPH11204314A - 積層型電子部品アレイ - Google Patents

積層型電子部品アレイ

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JPH11204314A
JPH11204314A JP10014935A JP1493598A JPH11204314A JP H11204314 A JPH11204314 A JP H11204314A JP 10014935 A JP10014935 A JP 10014935A JP 1493598 A JP1493598 A JP 1493598A JP H11204314 A JPH11204314 A JP H11204314A
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electronic component
ground
conductor pattern
external electrode
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Takaaki Oi
隆明 大井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品素子どうしのクロストークの低減が
可能な積層型電子部品アレイを提供する。 【解決手段】 共通グランド内部導体パターン3が表面
に形成された絶縁体シート4と、複数個の素子用内部導
体パターン5とクロストーク防止用の素子間グランド内
部導体パターン6が同一表面に形成された絶縁体シート
7とを交互に積み重ねて積層体を形成し、この積層体の
側面に素子用外部電極及びグランド外部電極を形成す
る。また、素子間グランド内部導体パターン6の長手方
向パターン部分6aと直交方向パターン部分6bによ
り、絶縁体シート7を複数のエリアに区画し、各エリア
に素子用内部導体パターン5を配設することにより、素
子数の増大を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の電子部品
素子が並列配置された積層型電子部品アレイに関し、詳
しくは、電子部品素子の間のクロストークの低減を図る
ことが可能な積層型電子部品アレイに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
積層型電子部品アレイの一つに、例えば、図13〜図1
5に示すような、サージ電圧の吸収等に用いられる積層
型バリスタアレイ(以下、適宜「バリスタアレイ」と略
記)がある。なお、図13はバリスタアレイの全体を示
す外観斜視図、図14はバリスタアレイの積層体を構成
する絶縁体(抵抗体)シートの斜視図、図15はバリス
タアレイの等価回路図である。
【0003】このバリスタアレイ60(図13)におい
ては、図14(a)に示すように、6個のバリスタ素子
の直線状の素子用内部導体パターン61が同一表面に形
成された絶縁体シート62と、図14(b)に示すよう
に、6個のバリスタ素子の共通グランド内部導体パター
ン63が表面に形成された絶縁体シート64とが交互に
積層されており、絶縁体シート62を介して、各素子用
内部導体パターン61と共通グランド内部導体パターン
63が対向することにより、各素子用内部導体パターン
61ごとに1個のバリスタ素子が形成されるように構成
されている。なお、各絶縁体シート62,64は、必要
によりそれぞれ複数枚積層される。
【0004】そして、図13に示すように、積層体65
の長辺側の両側面には各バリスタ素子の素子用外部電極
66,67がそれぞれ6個ずつ配設され、積層体65の
短辺側の側面にはグランド外部電極68,69が配設さ
れている。そして、素子用内部導体パターン61の一端
が個々の素子用外部電極66に接続され、他端が個々の
素子用外部電極67に接続されているとともに、共通グ
ランド内部導体パターン63の両端がそれぞれグランド
外部電極68,69に接続されている。その結果、この
バリスタアレイ60は、積層体65に、合計6個のバリ
スタ素子Ba(図15)が独立して並列設置された構成
となっている。
【0005】このバリスタアレイ60は、アレイ1個を
基板に実装することにより6個のバリスタ素子Baを一
括して基板へコンパクトに搭載することができるという
特徴を有しており、各バリスタ素子Baの素子用外部電
極66,67から定格以上のサージ電圧が入力すると、
素子用内部導体パターン61と共通グランド内部導体パ
ターン63の間が導通状態となり、サージ吸収機能が発
揮されることになる。
【0006】また、従来の他のバリスタアレイとして
は、図16に示すようなバリスタアレイ70がある。こ
のバリスタアレイ70は、図17の等価回路図に示すよ
うに、積層体71(図16)に並列設置されたバリスタ
素子Baの数が3個となっているとともに、各バリスタ
素子Baのそれぞれについて、積層体71の長辺側の側
面に素子用外部電極72が1個ずつ設けられている以外
は、先のバリスタアレイ70と実質的に同様の構成を有
している。
【0007】ところで、近年は、このようなバリスタア
レイ60,70にも、一層の小型化が要求されるに至っ
ている。しかし、上記従来のバリスタアレイ60,70
は、小型化に伴ってバリスタ素子間の距離が小さくなる
ため、素子間のクロストークが増大し、回路の誤動作が
発生しやすいという問題点がある。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、並列配置された電子部品素子間のクロストークを低
減することが可能な積層型電子部品アレイを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る積層型電子部品アレイは、表面に複数
個の電子部品素子の素子用内部導体パターンが形成さ
れ、かつ、各素子用内部導体パターンの間に素子間グラ
ンド内部導体パターンが形成された絶縁体シートと、表
面に前記複数個の電子部品素子の共通グランド内部導体
パターンが形成された絶縁体シートとを交互に積層する
ことにより、複数個の電子部品素子が並列設置された積
層体が形成されているとともに、前記積層体の側面に
は、各電子部品素子の素子用外部電極及びグランド外部
電極が形成され、かつ、前記素子用内部導体パターンが
個々の素子用外部電極に接続されているとともに、前記
共通グランド内部導体パターン及び前記素子間グランド
内部導体パターンがグランド外部電極に接続されている
ことを特徴としている。
【0010】絶縁体シートの表面に形成された複数個の
素子用内部導体パターンの間に、素子間グランド内部導
体パターンが形成されており、この素子間グランド内部
導体パターンによって、隣接する素子用内部導体パター
ンの間の電磁的・静電的カップリングが弱められるた
め、電子部品素子どうしのクロストークを抑制すること
が可能になる。
【0011】また、請求項2の積層型電子部品アレイ
は、前記絶縁体シートの形状が略長方形であり、かつ、
前記積層体の形状が略直方体であって、前記素子間グラ
ンド内部導体パターンが、前記絶縁体シートの表面を長
手方向に沿って仕切ることにより二分する長手方向パタ
ーン部分と、長手方向と直交する方向に沿って仕切るこ
とにより複数個に区分する直交方向パターン部分とを備
えた形状を有し、前記絶縁体シートの表面の前記素子間
グランド内部導体パターンによって区画された各区画エ
リアごとに、前記素子用内部導体パターンが1個形成さ
れ、かつ、前記素子用外部電極及び前記グランド外部電
極が、前記積層体の長辺側の側面に形成されていること
を特徴としている。
【0012】素子用内部導体パターンが形成された絶縁
体シートの表面が長手方向パターン部分と直交方向パタ
ーン部分によって複数のエリアに区画されており、この
各区画エリアごとに1個の素子用内部導体パターンが形
成された構成とした場合、電子部品素子が絶縁体シート
の長辺方向に沿って2列に並列設置されることから、ア
レイ1個当たりの電子部品素子の数を増やして、製品の
小型化を図ることが可能になる。
【0013】また、請求項3の積層型電子部品アレイ
は、前記素子間グランド内部導体パターンが、前記絶縁
体シートの両短辺側の端部に、当該端部の略全長にわた
って形成された短辺側パターン部分を有しているととも
に、前記積層体の両短辺側の側面には、短辺側グランド
外部電極が配設されており、かつ、短辺側グランド外部
電極には、短辺側パターン部分の外縁及び長手方向パタ
ーン部分の両端縁が接続されていることを特徴としてい
る。
【0014】素子間グランド内部導体パターンが絶縁体
シートの両短辺側の端部に短辺側パターン部分を有し、
積層体の両短辺側の側面には別の短辺側グランド外部電
極が配設され、この短辺側グランド外部電極に、短辺側
パターン部分の外縁及び長手方向パターン部分の両端縁
が接続された構成とした場合、短辺側パターン部分及び
短辺側グランド外部電極により積層体の短辺側における
電磁的・静電的カップリングが弱められるため、積層体
の短辺側において向き合う電子部品素子どうしのクロス
トークも抑制することが可能になり、本発明をより実効
あらしめることができる。
【0015】また、請求項4の積層型電子部品アレイ
は、素子用外部電極とグランド外部電極の間隔L1,素
子用内部導体パターンと長手方向パターン部分の間隔L
2、及び、素子用内部導体パターンと直交方向パターン
部分の間隔L3を、絶縁体シートの厚みより大きくした
ことを特徴としている。
【0016】前記間隔L1,L2,L3を、絶縁体シー
トの厚みより大きくすることにより、積層型電子部品ア
レイとして必要な耐圧を確保することが可能になり、本
発明をより実効あらしめることができる。
【0017】また、請求項5の積層型電子部品アレイ
は、電子部品素子がバリスタ素子であって、バリスタア
レイ構成となっていることを特徴としている。本発明を
バリスタに適用することにより、複数のバリスタ素子が
並列配置された小型でクロストークを確実に回避するこ
とが可能なバリスタアレイを確実に構成することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示し
てその特徴とするところをさらに詳しく説明する。な
お、以下の実施形態では、積層型電子部品アレイとし
て、バリスタアレイを例にとって説明する。
【0019】〔実施形態1〕図1は本発明の一実施形態
にかかるバリスタアレイ(積層型電子部品アレイ)の全
体を示す斜視図、図2はその等価回路図、図3はバリス
タアレイを構成する積層体の分解斜視図である。
【0020】図1に示すバリスタアレイ1を構成する積
層体2は、図3に示すように、バリスタ素子の共通グラ
ンド内部導体パターン3が表面に形成された絶縁体(抵
抗体)シート4と、6個のバリスタ素子の素子用内部導
体パターン5と素子間グランド内部導体パターン6が同
一表面に形成された絶縁体(抵抗体)シート7を積層す
るとともに、その上下両面側に、パターン未形成のダミ
ー用(保護用)の絶縁体(抵抗体)シート8を配設する
ことにより形成されている。
【0021】なお、上記の各絶縁体シート4,7は平面
形状が略長方形であり、積層体2は、図1に示すように
略直方体の形状を有している。そして、積層体2の長辺
側の両側面2a,2bには、それぞれ、3個の素子用外
部電極9及び2個のグランド外部電極10が横方向に交
互に形成されている。また、図3に示すように、共通グ
ランド内部導体パターン3は、パターン形状が長方形で
あり、4個の引出し端部3aがそれぞれグランド外部電
極10(図1)に接続されている。
【0022】また、素子間グランド内部導体パターン6
は、絶縁体シート7の表面の略中央を長手方向に沿って
仕切ることにより、絶縁体シート7を二分する長手方向
パターン部分6aと、長手方向と直交する方向に沿って
仕切ることにより、絶縁体シート7を複数個に区分する
直交方向パターン部分6bとを備えたパターン形状を有
しており、絶縁体シート7の表面が、この素子間グラン
ド内部導体パターン6によって2列に6個のエリアに区
画されている。そして、各区画エリアごとに略正方形の
素子用内部導体パターン5が1個ずつ形成されている。
なお、前記長手方向パターン部分6aの端部は素子用内
部導体パターン25よりも絶縁体シート7の短辺側端縁
側にまで形成されていることが好ましい。各素子用内部
導体パターン5は、引出し端部5aにより個々の素子用
外部電極9(図1)に接続されている。
【0023】したがって、積層体2においては、絶縁体
シート4,7を介して各素子用内部導体パターン5と共
通グランド内部導体パターン3が対向することにより、
各素子用内部導体パターン5ごとにバリスタ素子が構成
されており、合計6個のバリスタ素子Baが2列に配置
された構造となっている。なお、上下方向に重なる位置
にあって、同一の素子用外部電極9に並列接続されてい
る素子用内部導体パターン5は、同一のバリスタ素子B
aを構成することになる。
【0024】また、素子用外部電極9とグランド外部電
極10の間隔L1(図1)、素子用内部導体パターン5
と長手方向パターン部分6aの間隔L2(図3)、及
び、素子用内部導体パターン5と直交方向パターン部分
6bの間隔L3(図3)は、いずれも、絶縁体シート
4,7の厚みよりも大きく設定されており、必要な耐圧
が確保されるように構成されている。
【0025】この実施形態1のバリスタアレイ1は、ア
レイ1個を基板に実装すれば、6個のバリスタ素子Ba
を一括して基板にコンパクトに搭載することができると
いう特徴を有しており、各バリスタ素子Baの素子用外
部電極9から定格以上のサージ電圧が入力すれば、素子
用内部導体パターン5と共通グランド内部導体パターン
3の間が導通状態となり、サージ吸収機能が発揮され
る。
【0026】そして、各素子用内部導体パターン5の間
には、素子間グランド内部導体パターン6がそれぞれ形
成されており、隣接する素子用内部導体パターン5の間
の電磁的・静電的カップリングが弱められるため、バリ
スタ素子Baどうしのクロストークを抑制することがで
きる。
【0027】〔実施形態2〕次に、本発明の他の実施形
態(実施形態2)にかかるバリスタアレイについて説明
する。図4はこの実施形態2にかかるバリスタアレイの
全体を示す斜視図、図5はこの実施形態2のバリスタア
レイにおける素子用内部導体パターン及び素子間グラン
ド内部導体パターンを形成した絶縁体シートを示す斜視
図、図6はこの実施形態2のバリスタアレイの等価回路
図である。
【0028】この実施形態2のバリスタアレイ11にお
いては、図5に示すように、素子間グランド内部導体パ
ターン12が、長手方向パターン部分12a及び直交方
向パターン部分12bの他に、絶縁体シート13の短辺
側の両端部の略全長に沿って形成された短辺側パターン
部分12cを有する。また、図4に示すように、積層体
14における短辺側の両側面には、短辺側グランド外部
電極15,15が配設されている。そして、この短辺側
グランド外部電極15,15には、短辺側パターン部分
12cの外縁及び長手方向パターン部分12aの両端縁
が接続されている。
【0029】なお、その他の部分に関しては、上記実施
形態1の場合と同様の構成を有していることから、重複
を避けるため、図示及び説明を省略する。
【0030】この実施形態2のバリスタアレイ11にお
いては、素子間グランド内部導体パターン12の短辺側
パターン部分12c及びグランド外部電極15により積
層体14の短辺側においても、電磁的・静電的カップリ
ングが十分に弱められるため、積層体14の短辺側で向
き合うバリスタ素子どうしのクロストークを十分に抑制
することが可能になる。
【0031】〔実施形態3〕次に、本発明のさらに他の
実施形態(実施形態3)にかかるバリスタアレイについ
て説明する。図7はこの実施形態3にかかるバリスタア
レイの全体を示す斜視図、図8はこの実施形態3のバリ
スタアレイにおける素子用内部導体パターン及び素子間
グランド内部導体パターンを形成した絶縁体シートを示
す斜視図、図9はこの実施形態3のバリスタアレイの等
価回路図である。
【0032】実施形態3のバリスタアレイ16(図7)
においては、図8に示すように、素子間グランド内部導
体パターン17の長手方向パターン部分17aが絶縁体
シート28の短辺側の両端縁に達する形状を有している
が、直交方向パターン部分17bは、絶縁体シート28
の両長辺端縁に達することなく、その手前側で終わって
いる。したがって、図7に示すように、バリスタアレイ
16の積層体18における長辺側の両側面には素子用外
部電極9だけが設けられ、グランド外部電極は設けられ
てはおらず、積層体18における短辺側の両側面にだけ
グランド外部電極15,15が配設されている。なお、
その他の構成は、先の実施形態1と場合と同様であるこ
とから、重複を避けるため、図示及び説明を省略する。
なお、前記直交方向パターン部分17bは、素子用内部
導体パターン5の引出し端部5a側を越えて形成されて
いることが好ましい。
【0033】このように、バリスタアレイ16において
は、積層体18の長辺側の両側面にグランド外部電極を
形成する必要がないため、積層体18の長辺側の両側面
全体を素子用外部電極9の形成領域として使用すること
が可能になり、設計の自由度を向上させることができ
る。
【0034】〔実施形態4〕次に、本発明のさらに他の
実施形態(実施形態4)にかかるバリスタアレイについ
て説明する。図10はこの実施形態4にかかるバリスタ
アレイの全体を示す斜視図、図11はこの実施形態4の
バリスタアレイの等価回路図、図12はこの実施形態4
のバリスタアレイを構成する積層体の分解斜視図であ
る。
【0035】この実施形態4のバリスタアレイ19の場
合、図12に示すように、バリスタ素子の共通グランド
内部導体パターン3が表面に形成された絶縁体シート4
及びパターン未形成のダミー用(保護用)シート8につ
いては、実施形態1と同様のものが用いられているが、
素子用内部導体パターン及び素子間グランド内部導体パ
ターンが形成された絶縁体シート20としては、同一表
面に、3個の直線状の素子用内部導体パターン21が配
設されているとともに、各素子用内部導体パターン21
の間に直線状の素子間グランド内部導体パターン22が
形成されたものが用いられている。
【0036】そして、絶縁体シート4,8,20を、図
12に示すように積み重ねて形成された積層体23の長
辺側の両側面には、図10に示すように、素子用外部電
極24,25及びグランド外部電極26,27が配設さ
れている。さらに、各素子用内部導体パターン21(図
12)の一端は素子用外部電極24(図10,図11)
に接続されており、他端は素子用外部電極25(図1
0,図11)に接続されている。また、各素子間グラン
ド内部導体パターン22(図12)の一端はグランド外
部電極26(図10,図11)に接続され、他端はグラ
ンド外部電極27(図10,図11)に接続されてお
り、図11に示す回路構成となっている。
【0037】したがって、積層体23では、絶縁体シー
ト4,20を介して各素子用内部導体パターン21と共
通グランド内部導体パターン3とが対向することによ
り、各素子用内部導体パターン21ごとにバリスタ素子
が構成されている。なお、この実施形態4のバリスタア
レイの場合、合計3個のバリスタ素子Baが1列に並列
配置されている。なお、その他の部分に関しては、先の
実施形態1と同様の構成を有しているため、図示及び説
明を省略する。
【0038】この実施形態4のバリスタアレイにおいて
は、図11に示すように、1個のバリスタ素子Baに、
二つの素子用外部電極が設けられており、一方を入力用
電極に他方を出力用電極とする使い方が可能である。
【0039】上記の各実施形態においては、バリスタ素
子Baの数が3個の場合と6個の場合について説明した
が、アレイ内に設けられるバリスタ素子の数は用途に合
わせて適宜に増減することが可能である。
【0040】また、上記実施形態では、電子部品素子が
バリスタ素子である場合を例にとって説明したが、電子
部品素子がコンデンサ素子やLC素子である場合、ある
いは、インダクタンス素子であるような場合にも、本発
明を適用することが可能である。
【0041】本発明はさらにその他の点においても上記
実施形態に限定されるものではなく、素子用内部電極パ
ターン、グランド内部電極パターン、及び各外部電極の
具体的な形状、各パターンの構成材料、積層体における
シートの積層数や積層形態、シートの材料(誘電体、磁
性体、抵抗体、半導体等)その他に関し、発明の要旨の
範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能
である。
【0042】
【発明の効果】本発明(請求項1〜請求項5の各発明)
の積層型電子部品アレイにおいては、積層体内部の同一
表面に並列設置された複数個の電子部品素子の素子用内
部導体パターンの間に素子間グランド内部導体パターン
が形成されており、隣接する素子用内部導体パターンの
間の電磁的・静電的カップリングが弱められるため、電
子部品素子どうしのクロストークを抑制することが可能
になる。
【0043】また、請求項2の積層型電子部品アレイの
ように、素子用内部導体パターンが形成された絶縁体シ
ートの表面を、素子間グランド内部導体パターンの長手
方向パターン部分と直交方向パターン部分によって複数
のエリアに区画し、この各区画エリアごとに1個の素子
用内部導体パターンを形成した場合、電子部品素子が絶
縁体シートの長辺方向に沿って2列に並列設置されるこ
とから、アレイ1個当たりの電子部品素子の数を増やし
て、製品の小型化を図ることが可能になる。
【0044】また、請求項3の積層型電子部品アレイの
ように、素子間グランド内部導体パターンが短辺側パタ
ーン部分を有し、積層体の両短辺側の側面に別の短辺側
グランド外部電極が配設され、この短辺側グランド外部
電極に、短辺側パターン部分の外縁及び長手方向パター
ン部分の両端縁が接続された構成とした場合、短辺側パ
ターン部分及び短辺側グランド外部電極により、積層体
の短辺側における電磁的・静電的カップリングが弱めら
れるため、積層体の短辺側において向き合う電子部品素
子どうしのクロストークも十分に抑制することが可能に
なり、本発明をより実効あらしめることができる。
【0045】また、請求項4の積層型電子部品アレイの
ように、素子用外部電極とグランド外部電極の間隔L
1,素子用内部導体パターンと長手方向パターン部分の
間隔L2、及び、素子用内部導体パターンと直交方向パ
ターン部分の間隔L3を、絶縁体シートの厚みより大き
くした場合、積層型電子部品アレイとして必要な耐圧を
確保することが可能になり、本発明をより実効あらしめ
ることができる。
【0046】また、請求項5の積層型電子部品アレイの
ように、本発明をバリスタに適用した場合、小型でクロ
ストークを確実に回避することが可能なバリスタアレイ
を確実に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(実施形態1)にかかるバ
リスタアレイの全体を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態(実施形態1)にかかるバ
リスタアレイの等価回路図である。
【図3】本発明の一実施形態(実施形態1)にかかるバ
リスタアレイを構成する積層体の分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態(実施形態2)にかかるバ
リスタアレイの全体を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態(実施形態2)にかかるバ
リスタアレイの積層体を構成する絶縁体シートの斜視図
である。
【図6】本発明の一実施形態(実施形態2)にかかるバ
リスタアレイの等価回路図である。
【図7】本発明の一実施形態(実施形態3)にかかるバ
リスタアレイの全体を示す斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態(実施形態3)にかかるバ
リスタアレイの積層体を構成する絶縁体シートの斜視図
である。
【図9】本発明の一実施形態(実施形態3)にかかるバ
リスタアレイの等価回路図である。
【図10】本発明の一実施形態(実施形態4)にかかる
バリスタアレイの全体を示す斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態(実施形態4)にかかる
バリスタアレイの等価回路図である。
【図12】本発明の一実施形態(実施形態4)にかかる
バリスタアレイを構成する積層体の分解斜視図である。
【図13】従来のバリスタアレイの全体を示す斜視図で
ある。
【図14】従来のバリスタアレイの積層体を構成する絶
縁体シートの斜視図である。
【図15】従来のバリスタアレイの等価回路図である。
【図16】従来の他のバリスタアレイの全体を示す斜視
図である。
【図17】従来の他のバリスタアレイの等価回路図であ
る。
【符号の説明】
1,11,16,19 バリスタアレイ 2,14,18,23 積層体 2a,2b 積層体の長辺側の両側面 3 共通グランド内部導体パ
ターン 3a,5a 引出し端部 4,7,13,20,28 絶縁体シート 5,21 素子用内部導体パターン 6,12,17,22 素子間グランド内部導体
パターン 6a,12a,17a 長手方向パターン部分 6b,12b,17b 直交方向パターン部分 8 ダミー用(保護用)の絶
縁体シート 9,24,25 素子用外部電極 10,15,26,27 グランド外部電極 12c 短辺側パターン部分 15 グランド外部電極 Ba バリスタ素子 L1 素子用外部電極とグランド外部電極
の間隔 L2 素子用内部導体パターンと長手方向
パターン部分の間隔 L3 素子用内部導体パターンと直交方向
パターン部分の間隔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に複数個の電子部品素子の素子用内部
    導体パターンが形成され、かつ、各素子用内部導体パタ
    ーンの間に素子間グランド内部導体パターンが形成され
    た絶縁体シートと、表面に前記複数個の電子部品素子の
    共通グランド内部導体パターンが形成された絶縁体シー
    トとを交互に積層することにより、複数個の電子部品素
    子が並列設置された積層体が形成されているとともに、 前記積層体の側面には、各電子部品素子の素子用外部電
    極及びグランド外部電極が形成され、かつ、 前記素子用内部導体パターンが個々の素子用外部電極に
    接続されているとともに、前記共通グランド内部導体パ
    ターン及び前記素子間グランド内部導体パターンがグラ
    ンド外部電極に接続されていることを特徴とする積層型
    電子部品アレイ。
  2. 【請求項2】前記絶縁体シートの形状が略長方形であ
    り、かつ、前記積層体の形状が略直方体であって、 前記素子間グランド内部導体パターンが、前記絶縁体シ
    ートの表面を長手方向に沿って仕切ることにより二分す
    る長手方向パターン部分と、長手方向と直交する方向に
    沿って仕切ることにより複数個に区分する直交方向パタ
    ーン部分とを備えた形状を有し、 前記絶縁体シートの表面の前記素子間グランド内部導体
    パターンによって区画された各区画エリアごとに、前記
    素子用内部導体パターンが1個形成され、かつ、 前記素子用外部電極及び前記グランド外部電極が、前記
    積層体の長辺側の側面に形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の積層型電子部品アレイ。
  3. 【請求項3】前記素子間グランド内部導体パターンが、
    前記絶縁体シートの両短辺側の端部に、当該端部の略全
    長にわたって形成された短辺側パターン部分を有してい
    るとともに、前記積層体の両短辺側の側面には、短辺側
    グランド外部電極が配設されており、かつ、短辺側グラ
    ンド外部電極には、短辺側パターン部分の外縁及び長手
    方向パターン部分の両端縁が接続されていることを特徴
    とする請求項2記載の積層型電子部品アレイ。
  4. 【請求項4】前記素子用外部電極と前記グランド外部電
    極の間隔L1,前記素子用内部導体パターンと前記長手
    方向パターン部分の間隔L2、及び、前記素子用内部導
    体パターンと前記直交方向パターン部分の間隔L3を、
    前記絶縁体シートの厚みより大きくしたことを特徴とす
    る請求項2又は3記載の積層型電子部品アレイ。
  5. 【請求項5】前記電子部品素子がバリスタ素子であっ
    て、バリスタアレイ構成となっていることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の積層型電子部品アレ
    イ。
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