JPH11202551A - カラートナーの製造方法 - Google Patents
カラートナーの製造方法Info
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Abstract
ることができ、かつ良好なカラー画像が得られるカラー
トナーを効率よく製造する方法、該製造方法により得ら
れるカラートナー、および該カラートナーを用いて良好
なカラー画像を形成するカラー作像方法を提供するこ
と。 【解決手段】結着樹脂、ワックスおよび有機有彩色色材
を含有した溶融混練物と無機酸化物微粒子との混合物を
粉砕し、分級することを特徴とするカラートナーの製造
方法、該製造方法により得られるカラートナー、ならび
に該カラートナーを被転写体に作像した後、ヒートロー
ルへのシリコーンオイルの供給量が10μg/cm2以
下で定着することを特徴とするカラー作像方法。
Description
録等において光半導体上に形成された潜像を可視画像化
するために用いられるカラートナーの製造方法、該製造
方法により得られるカラートナー、および該カラートナ
ーを用いたカラー作像方法に関する。
ートロール等による熱圧力定着方式が低速から高速に至
るまで広く使用されている。しかし、この方式ではいわ
ゆるオフセット現象が生じ易い。
ロールの表面にシリコーンオイル等の離型剤を塗布して
対処している。しかしながら、このような方式は、定着
装置が大きくなり、コスト高となるばかりでなく、複雑
になるためトラブルの原因にもなり易く好ましいもので
はない。
に、シリコーンオイルを極力供給せずに定着させること
ができるトナーが要求されており、ワックスを大量に含
有したトナーが提案されている。しかし、かかるトナー
は溶融混練物を粉砕、分級する製造工程において相互に
凝集しやすく、得られるトナーの粒度分布が広くなるた
め、かぶりの多い画像しか得られない。特に、カラート
ナーは、カーボンブラックを含有しないため、表面抵抗
が黒トナーの約2〜3倍と大きく、静電凝集しやすいこ
とや、良好な発色を得るために、軟化点の低い樹脂が使
用されていることから、前記のような問題点は、さらに
大きくなる。
術に鑑みてなされたものであり、ヒートロールへの離型
剤の供給を極力少なくすることができ、かつ良好なカラ
ー画像が得られるカラートナーを効率よく製造する方
法、該製造方法により得られるカラートナー、および該
カラートナーを用いて良好なカラー画像を形成するカラ
ー作像方法を提供することを目的とする。
結着樹脂、ワックスおよび有機有彩色色材を含有した
溶融混練物と無機酸化物微粒子との混合物を粉砕し、分
級することを特徴とするカラートナーの製造方法、
(2) 前記(1)記載の製造方法により得られるカラ
ートナー、ならびに(3) 前記(2)記載のカラート
ナーを被転写体に作像した後、ヒートロールへのシリコ
ーンオイルの供給量が10μg/cm2 以下で定着する
ことを特徴とするカラー作像方法、に関する。
は、結着樹脂、ワックスおよび有機有彩色色材を含有し
た溶融混練物と無機酸化物微粒子との混合物を粉砕し、
分級することを特徴とする。
たように、結着樹脂、ワックスおよび有機有彩色色材を
含有したものである。
テル、アクリル樹脂、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリ
カーボネート、ポリウレタン、シリコーン系樹脂、フッ
素系樹脂、石油樹脂、天然および合成ワックス類等の従
来より公知の樹脂を全て使用することができる。
は、ポリエステルおよびアクリル樹脂が好ましく、特に
はトナーの発色性と耐久性の両立が可能な点から、ポリ
エステルが好ましい。該ポリエステルは公知の方法、例
えば特開平7−49587号公報記載の原料を用い、同
記載の製造方法を参考に製造することができる。
は、アルコール成分と、カルボン酸、カルボン酸無水
物、カルボン酸エステル等のカルボン酸成分とが用いら
れる。
リオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒ
ドロキシフェニル) プロパン、ポリオキシエチレン
(2.2)−2,2−ビス (4−ヒドロキシフェニル)
プロパン等のビスフェノールAのアルキレンオキサイド
付加物、エチレングリコール、グリセリン、ペンタエリ
スリトール、トリメチロールプロパン、水素添加ビスフ
ェノールA、ソルビトール、またはそれらのエーテル化
ポリヒドロキシル化合物等が挙げられ、これらは単独で
または2種以上を混合して用いることができる。
久性の向上の観点から、アルコール成分中にビスフェノ
ールAのアルキレンオキサイド付加物を5重量%以上使
用することが好ましい。
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイ
ン酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクチル
コハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基またはアルケ
ニル基で置換されたコハク酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸、それらの酸の無水物、およびそれらの酸の低
級アルキル(炭素数1〜8)エステル等の通常ポリエス
テルの製造に使用される化合物が挙げられ、これらは単
独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
ル成分とカルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中にて1
80〜250℃の温度で縮重合することにより製造する
ことができる。この際、必要に応じて、例えば、酸化亜
鉛、酸化第一錫、ジブチル錫オキシド、ジブチル錫ジラ
ウレート等のエステル化触媒、ハイドロキノンモノメチ
ルエーテル等の重合禁止剤等を使用することができる。
安定性や耐久性確保の観点から40℃以上、好ましくは
45℃以上であることが望ましい。なお、本発明におい
て、ガラス転移点は示差走査熱量計を用いて測定するこ
とができる。
フセット防止の観点から80℃以上、好ましくは90℃
以上であることが望ましく、光沢性および透明性の観点
から120℃以下、好ましくは110℃以下であること
が望ましい。なお、ポリエステルの軟化点は、高化式フ
ローテスターを用いて測定することができ、本発明にお
いて用いられる高化式フローテスターは、JIS K7
210にその概略が記載されている。
ノマー、例えば、スチレン類、モノオレフィン類、ビニ
ルエステル類、エチレン性脂肪族モノカルボン酸のエス
テル類、ビニルエーテル類、ビニルケトン等の単独また
は共重合体が挙げられる。
ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、サゾールワッ
クス等の合成ワックス、カルナウバワックス、ライスワ
ックス等の天然ワックス、モンタンワックス等の石炭系
ワックス等の従来より知られているワックスを全て使用
することができる。
よび耐久性の観点から、70℃以上、好ましくは80℃
以上であることが望ましく、得られるトナーの軟化点以
下であることが望ましい。ワックスの融点がトナーの軟
化点以下である場合には、定着工程において溶融したワ
ックスが効率よくヒートロールの表面に供給されるた
め、定着機側から供給しなければならないシリコーンオ
イルの量を大幅に低減することができる。なお、ワック
スの融点は、示差走査熱量計、示差熱量計等の熱分析装
置の吸熱ピークより、または高化式フローテスターを用
いて測定することができる。
ーンオイルの添加量を極力少なくし、かつ保存安定性を
確保するために、溶融混練物中に1重量%以上、好まし
くは3重量%以上含有されていることが望ましく、20
重量%以下、好ましくは10重量%以下含有されている
ことが望ましい。
エロートナー用としては、例えば、C.I.ピグメント
・イエロー1、同3、同12、同13、同14、同1
7、同74、同83、同93、同95、同97、同98
等の黄色顔料、C.I.ソルベント・イエロー19、同
77、同79、C.I.ディスパース・イエロー164
等の黄色染料、マゼンタトナー用としては、例えば、
C.I.ピグメント・レッド57、同57:1、同8
1、同122、同5等の赤色または紅色顔料、C.I.
ソルベント・レッド49、同52、同58、同8等の赤
色系染料、シアントナー用としては、例えば、C.I.
ピグメント・ブルー15:3等の銅フタロシアニンおよ
びその誘導体の青色系染顔料等が挙げられ、これらは、
単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
これらの有機有彩色色材は、通常、溶融混練物中に1〜
6重量%程度含有されていることが好ましい。
ば、結着樹脂、ワックスおよび有機有彩色色材を公知の
ヘンシェルミキサー等の混合機で、均一に分散混合し、
ついで混合物を密閉式ニーダー、1軸もしくは2軸の押
出機またはオープン型ロール混練機等で溶融混練するこ
とにより得ることできるが、本発明においては、ターボ
ミル、ジェットミル等を用いて、さらに粗粉砕したもの
であることが好ましい。粗粉砕した溶融混練物を用いる
ことにより、分級後のトナーにおける無機酸化物微粒子
の残留率を高めることができ、粒子間の凝集を防止し、
シャープな粒度分布のトナーを得ることができる。
要により、荷電制御剤、フェライト等の磁性体、導電性
調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防
止剤、離型剤等の添加剤を含有させることができる。
び分級効率の観点から、本発明の製造方法により得られ
るカラートナーの1.5倍以上、好ましくは2倍以上で
あることが望ましく、溶融混練物と無機酸化物微粒子の
混合効率の観点から、本発明の製造方法により得られる
カラートナーの3倍以下であることが望ましい。なお、
ここでの平均粒子径は、体積平均粒子径である。
との混合物を調製する。
シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化錫、酸
化亜鉛等の従来より公知の無機酸化物を特に限定するこ
となく使用することができ、これらは、単独でまたは2
種以上を混合して用いることができる。本発明におい
て、これらのなかでは、トナーの小粒径化および流動性
確保の観点から、シリカが好ましい。
式法および湿式法で製造されたもののいずれであっても
よい。また、無水シリカのほか、ケイ酸アルミニウム、
ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウ
ム、ケイ酸亜鉛などを含有するものであってもよいが、
SiO2 を85重量%以上含むものが好ましい。また、シ
ラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、シリ
コーンオイル、側鎖にアミンを有するシリコーンオイル
などにより表面処理されたシリカの微粉末などを用いる
ことができる。
ナー表面への埋め込み防止の観点から、0.001μm
以上、好ましくは0.005μm以上であることが望ま
しく、流動性確保および感光体破損防止の観点から、1
μm以下、好ましくは0.1μm以下であることが望ま
しい。なお、ここでの平均粒子径は、体積平均粒子径で
ある。
合は、例えば、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー
等の高速攪拌可能な混合機によって行なうことができ
る。
の量は、シャープな粒度分布をもつトナーを得るため
に、溶融混練物100重量部に対して0.2重量部以
上、好ましくは0.5重量部以上であることが望まし
く、多量の遊離無機酸化物の発生を防止するために、溶
融混練物100重量部に対して5重量部以下、好ましく
は2重量部以下であることが望ましい。
の混合物を、粉砕し、分級する。
ル等を用いて行なうことができ、分級は、例えば、風力
式分級機等を用いて行なうことができる。
ナーは、シャープな粒度分布を有し、その変動係数(標
準偏差/平均粒子径)は15〜30%とすることができ
る。その結果、かぶりのない良好なカラー画像を得るこ
とができる。
〜20μm程度、好ましくは5〜10μm程度であるこ
とが望ましい。なお、ここでの平均粒子径は、体積平均
粒子径である。
久性等の観点から、80℃以上、好ましくは90℃以上
であることが望ましく、光沢性、透明性および定着性の
観点から、120℃以下、好ましくは110℃以下であ
ることが望ましい。なお、カラートナーの軟化点は、高
化式フローテスターを用いて測定することができる。
化物微粒子を含有しているため、流動性に優れている
が、本発明においては、さらに、得られたカラートナー
の表面に、各種外添剤を添加することにより、流動性を
調整して、現像ロール上へのトナーの搬送を制御した
り、感光体上へのトナーのフィルミングを防止し、感光
体上の残留トナーのクリーニング性を向上させることが
できる。
微粒子、フッ素樹脂微粒子、シリコーン樹脂微粒子、ス
テアリン酸等の高級脂肪酸およびその金属塩、カーボン
ブラック、フッ化黒鉛、炭化ケイ素、窒化ホウ素等が挙
げられ、これらのなかでは、無機酸化物微粒子が好まし
い。かかる無機酸化物微粒子は、溶融混練物と混合した
無機酸化物微粒子と同じ種類ものでもよく、他の種類の
ものでもよい。
含有するものであるときには、単独で現像剤として用い
られ、また磁性体微粉末を含有しないものであるとき
は、非磁性一成分系現像剤として、またはキャリアと混
合して二成分系の現像剤として用いることができる。
の製造過程において、溶融混練物を無機酸化物微粒子と
混合したのちに、粉砕することにより得られたものであ
るため、溶融混練物にワックスを多量に添加した場合で
あっても容易に微粉砕することができ、シャープな粒度
分布を有したトナーが得られ、画像も安定する。
を被転写体に作像した後、ヒートロールへのシリコーン
オイルを供給しなくても良好な作像が可能であり、シリ
コーンオイルを塗布する場合でも、10μg/cm2 以
下の供給量で定着することができる。
明するが、本発明はかかる実施例によりなんら限定され
るものではない。
クスの融点ならびにトナーの軟化点は、以下に示す方法
に従って測定したものである。
熱量計(セイコー電子工業(株)製、商品名:DSC2
10)を用いて昇温速度10℃/分で測定する。
高化式フローテスター((株)島津製作所製、商品名:
CFT−500)を用い、試料の半分が流出する温度を
測定する(昇温速度:6℃/分、荷重:30kg/cm
2 )。
ル酸およびテレフタル酸を主成分とするポリエステル
〔軟化点:101℃、ガラス転移点:65℃〕(以下、
ポリエステルAとする)70重量部およびC.I.ピグ
メント・イエロー17(住友化学工業(株)製、商品
名:スミカプリント・イエローST−O)30重量部
を、加圧ニーダーを使用して溶融混練し、顔料のマスタ
ーバッチを製造した。
ーバッチ10重量部、荷電制御剤(オリエント化学工
業(株)製、商品名:ボントロンE−84)4重量部お
よびカルナウバワックス(加藤洋行社製、商品名:カル
ナウバワックスNO1、融点:83℃)5重量部を、2
軸押出機により溶融混練した後、ターボミル(ターボ工
業(株)製、商品名)を使用して平均粒子径15μmの
溶融混練物を得た。
疎水性シリカ(ワッカーケミカル社製、商品名:H−2
000、平均粒子径20nm)1重量部を混合し、ジェ
ットミルおよび風力式分級機を使用して粉砕し、分級す
ることにより、97℃の軟化点を有するイエロートナー
を得た。コールターマルチサイザー(コールター(株)
製、商品名)を用いて測定した、このイエロートナーの
平均粒子径は6.4μm(粉砕前後の粒径比=2.
3)、粒径の変動係数(標準偏差/平均粒子径)は2
3.4%であった。また、誘導結合高周波プラズマ分光
分析(ICP)によりイエロートナー中のシリカの残留
量を測定したところ、添加したシリカの88重量%が残
留していることが判明した。
水性シリカ(ワッカーケミカル社製、商品名:H−20
00、平均粒子径20nm)0.4重量部をさらに外添
した。シリカを外添したイエロートナー5重量部を、シ
リコーン樹脂で被覆した平均粒子径50μmのフェライ
トキャリア95重量部と混合し、イエロー現像剤とし
た。
0((株)リコー製、商品名)に実装して印字テストを
実施したところ、良好な黄色画像が初期から5000枚
まで安定に得られた。
フェノールAのエチレンオキサイド付加物、テレフタル
酸、コハク酸誘導体およびトリメリット酸を主成分とす
るポリエステル〔軟化点:115℃、ガラス転移点:5
9℃〕(以下、ポリエステルBとする)70重量部およ
びC.I.ピグメント・レッド57:1(大日精化工業
(株)製、商品名:セイカファスト カーミン6B)3
0重量部を、加圧ニーダーを使用して溶融混練し、顔料
のマスターバッチを製造した。
ステルB14重量部、マスターバッチ15重量部およ
び荷電制御剤(日本カーリット(株)製、商品名:LR
−147)1重量部およびカルナウバワックス(加藤洋
行社製、商品名:カルナバワックスNO1、融点:83
℃)5重量部を、2軸押出機により溶融混練した後、タ
ーボミル(ターボ工業(株)製、商品名)を使用して平
均粒子径18μmの溶融混練物を得た。
疎水性シリカ(日本アエロジル(株)製、商品名:NA
X−50、平均粒子径40nm)1重量部を混合し、ジ
ェットミルおよび風力式分級機を使用して粉砕し、分級
することにより、102℃の融点を有するマゼンタトナ
ーを得た。コールターマルチサイザー(コールター
(株)製、商品名)を用いて測定した、このマゼンタト
ナーの平均粒子径は7.2μm(粉砕前後の粒径比=
2.5)、粒径の変動係数(標準偏差/平均粒子径)は
21.3%であった。また、ICPによりマゼンタトナ
ー中のシリカの残留量を測定したところ、添加したシリ
カの77重量%が残留していることが判明した。
水性シリカ(日本アエロジル(株)製、商品名:R−9
72、平均粒子径30nm)0.2重量部をさらに外添
した。
性一成分現像方式であるページプレストN−4(カシオ
計算機(株)製、商品名)に実装して印字テストを実施
したところ、良好な赤色画像が初期から5000枚まで
安定に得られた。
を定着することなく取り出し、100センチポイズのシ
リコーンオイルを5μg/cm2 の供給量に制御したシ
リコーン樹脂層を表面に有する直径5cmのヒートロー
ルを有するオフライン定着機を使用し、ヒートロールの
温度を変え、定着可能温度を測定したところ、130℃
から180℃まで、オフセットのない画像が得られた。
また、OHP上に作像した画像を同様にテストしたとこ
ろ、140℃から180℃まで、オフセットのない十分
な透明性のある画像が得られた。
ブルー15:3(山陽色素(株)製、商品名:シアニン
ブルーKRS)30重量部を、加圧ニーダーを使用して
溶融混練し、顔料のマスターバッチを製造した。
ステルB14重量部、マスターバッチ10重量部、荷
電制御剤(日本カーリット(株)製、商品名:LR−1
47)1重量部およびサゾールワックス(サゾール社
製、商品名:サゾールワックスA1、融点:92℃)1
0重量部を、2軸押出機により溶融混練した後、ターボ
ミル(ターボ工業(株)製、商品名)を使用して平均粒
子径20μmの溶融混練物を得た。
疎水性シリカ(日本アエロジル(株)製、商品名:NA
X−50、平均粒子径40nm)1重量部を混合し、ジ
ェットミルおよび風力式分級機を使用して粉砕し、分級
することにより、98℃の軟化点を有するシアントナー
を得た。コールターマルチサイザー(コールター(株)
製、商品名)を用いて測定した、このシアントナーの平
均粒子径は8.8μm(粉砕前後の粒径比=2.3)、
粒径の変動係数(標準偏差/平均粒子径)は25.3%
であった。また、ICPによりシアントナー中のシリカ
の残留量を測定したところ、添加したシリカの84重量
%が残留していることが判明した。
性シリカ(日本アエロジル(株)製、商品名:R−97
2、平均粒子径30nm)0.2重量部をさらに外添
し、シアントナーとした。
一成分現像方式であるページプレストN−4(カシオ計
算機(株)製、商品名)に実装して印字テストを実施し
たところ、良好な青色画像が初期から5000枚まで安
定に得られた。
を定着することなく取り出し、シリコーンオイルを塗布
せずに、シリコーン樹脂層を表面に有する直径5cmの
ヒートロールを有するオフライン定着機を使用し、ヒー
トロールの温度を変え、定着可能温度を測定したとこ
ろ、120℃から175℃まで、オフセットのない画像
が得られた。
を得た。得られた溶融混練物100重量部に対し、疎水
性シリカ(日本アエロジル(株)製、商品名:NAX−
50、平均粒子径40nm)1重量部を混合し、ジェッ
トミルおよび風力式分級機を使用して粉砕し、分級する
ことにより、99℃の軟化点を有するシアントナーを得
た。コールターマルチサイザー(コールター(株)製、
商品名)を用いて測定した、このシアントナーの平均粒
子径は8.9μm(粉砕前後の粒径比=3.4)、粒径
の変動係数(標準偏差/平均粒子径)は24.7%であ
った。また、ICPによりシアントナー中のシリカの残
留量を測定したところ、添加したシリカの56重量%が
残留していることが判明した。
性シリカ(日本アエロジル(株)製、商品名:R−97
2、平均粒子径30nm)0.2重量部をさらに外添
し、シアントナーとした。
一成分現像方式であるページプレストN−4(カシオ計
算機(株)製、商品名)に実装して印字テストを実施し
たところ、良好な青色画像が初期から4500枚まで安
定に得られた。
を定着することなく取り出し、シリコーンオイルを塗布
せずに、シリコーン樹脂層を表面に有する直径5cmの
ヒートロールを有するオフライン定着機を使用し、ヒー
トロールの温度を変え、定着可能温度を測定したとこ
ろ、120℃から175℃まで、オフセットのない画像
が得られた。
を得た。得られた溶融混練物を、そのままジェットミル
および風力式分級機を使用して粉砕し、分級することに
よりシアントナーを得た。コールターマルチサイザー
(コールター(株)製、商品名)を用いて測定した、こ
のシアントナーの平均粒子径は8.7μm(粉砕前後の
粒径比=2.3)であり、粒径の変動係数(標準偏差/
平均粒子径)は35.9%と粒度分布が非常に広いトナ
ーしか得ることができなかった。
像方式であるページプレストN−4(カシオ計算機
(株)製、商品名)に実装して印字テストを実施したと
ころ、かぶりの多い画像となった。
無機酸化物微粒子を混合していない比較例1と対比し
て、実施例1〜3では、粒径分布のシャープなトナーが
得られるため良好な画像が安定に得られることがわか
る。また、実施例2および3からは、定着時にヒートロ
ールの表面にシリコーンオイルを添加せずにまたは少量
のシリコーンオイルの添加でも定着が可能なカラートナ
ーが効率よく得られていることがわかる。
に、良好なカラー画像が安定に得られたものの、シリカ
と混合される粉砕前の溶融混練物の粒径が得られるトナ
ーの粒径の3倍以上であるため、粉砕後のトナーに残留
するシリカの量が減少し、シリカの添加効率にやや欠け
ていることが分かる。
剤の供給を極力少なくすることができ、かつ良好な色再
現が可能なカラートナーを効率よく製造することが可能
となる。さらに、本発明のカラートナーを用いることに
より、良好なカラー画像を得ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 結着樹脂、ワックスおよび有機有彩色色
材を含有した溶融混練物と無機酸化物微粒子との混合物
を粉砕し、分級することを特徴とするカラートナーの製
造方法。 - 【請求項2】 溶融混練物の平均粒子径がカラートナー
の平均粒子径の1.5〜3倍である請求項1記載のカラ
ートナーの製造方法。 - 【請求項3】 ワックスが溶融混練物中に1〜20重量
%含有されている請求項1または2記載のカラートナー
の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の製造方法に
より得られるカラートナー。 - 【請求項5】 請求項4記載のカラートナーを被転写体
に作像した後、ヒートロールへのシリコーンオイルの供
給量が10μg/cm2 以下で定着することを特徴とす
るカラー作像方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00511898A JP3392035B2 (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | カラートナーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00511898A JP3392035B2 (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | カラートナーの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11202551A true JPH11202551A (ja) | 1999-07-30 |
JP3392035B2 JP3392035B2 (ja) | 2003-03-31 |
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ID=11602420
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---|---|---|---|
JP00511898A Expired - Fee Related JP3392035B2 (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | カラートナーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3392035B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007086812A (ja) * | 2006-12-27 | 2007-04-05 | Oki Data Corp | 現像剤の製造方法 |
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