JPH11200641A - 磁石付き破砕機 - Google Patents

磁石付き破砕機

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JPH11200641A
JPH11200641A JP2285798A JP2285798A JPH11200641A JP H11200641 A JPH11200641 A JP H11200641A JP 2285798 A JP2285798 A JP 2285798A JP 2285798 A JP2285798 A JP 2285798A JP H11200641 A JPH11200641 A JP H11200641A
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JP
Japan
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magnet device
magnet
body frame
main body
crusher
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JP2285798A
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Inventor
Kouji Tooshima
広治 遠嶋
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Okada Aiyon Corp
Original Assignee
Okada Aiyon Corp
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/96Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with arrangements for alternate or simultaneous use of different digging elements
    • E02F3/965Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with arrangements for alternate or simultaneous use of different digging elements of metal-cutting or concrete-crushing implements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
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  • Shovels (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄筋コンクリート塊などを小割りする破砕機
でおいて、小割り作業に伴って生じる鉄屑回収の作業効
率が良く、吸着作業を迅速に達成する。 【解決手段】 破砕機において、本体フレームの両側板
内壁に底部吸着面とほぼ直交して案内部材を設け、且つ
磁石装置は吸着面に向けて異なる磁極に分離配置する少
なくとも2個の平坦な永久磁石を型枠に組み込んで構成
し、該磁石装置を案内部材で移動可能に支持するととも
に、昇降用シリンダを介してフレーム内部と連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルなど
の作業台車に取り付けて使用し、鉄筋コンクリート塊な
どを小割りする破砕機であって、小割り作業に伴って生
じる鉄屑の回収作業に適した破砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】本体フレーム内に永久磁石を収納して鉄
屑を回収できる破砕機として、特許第2563850
号、特開平8−284434号、特開平9−12543
9号公報などが開示されている。特許第2563850
号では、破砕機本体のフレーム内に収納したシリンダ内
のピストンが永久磁石であり、このピストンを吸着面に
向けて移動させて鉄屑を吸着・離脱する。また、特開平
8−284434号では、破砕機の本体内に永久磁石を
装備して索条で破砕アーム基部と連結し、破砕アームの
開閉に連動して磁石を吸着面に近接させる。
【0003】 一方、特開平9−125439号では、
円筒形の回転体の片側にN極磁石片とS極磁石片を並設
した磁性体部を有し、該回転体をケース内に回転自在に
取り付けている。N極とS極の磁極片を並べた磁性体部
の片方が吸着面と向かい合うと磁力線を放散して鉄屑を
吸着し、ついで破砕機の破砕アーム開閉と連動させて磁
性体部を90゜回転すると、磁力線がケースの吸磁体を
通って相殺され、鉄屑の離脱を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の各破砕機は、構
造上の制約から、大きな吸着面を有し且つ遠方の鉄屑を
効率よく吸着できる磁石を設置することが実際上不可能
である。例えば、特許第2563850号において、破
砕機用の高圧油が作用する収納シリンダは、強度保持の
ために肉厚を厚く且つ油圧油の接続ポートも強固にする
ことを要するため、破砕機本体のフレーム内の限られた
空間では寸法上の制約が伴い、磁力が遠方まで作用する
吸着面の広い大容量磁石を採用できない。一般に、磁石
は脆い材質であるため、磁石のピストンがシリンダの行
程端でシリンダ壁に衝突する衝撃で破損しないように、
筒状の枠などに収納して保護する工夫も必要となり、該
磁石は特殊形状で汎用性がなくて高価である。仮に大容
量で強力な大型磁石を設置できても、収納シリンダが大
径となって行程容積が増し、該シリンダで大量の作動油
が消費されて破砕機の作動に遅れが生じてしまう。
【0005】 特開平8−284434号の装置は、吸
着作業の不要時も磁石が上下し、破砕作業時に金属片を
吸着して作業の支障となるのみならず、破砕の衝撃が作
用する過酷な作業条件のために、索条の緩みや摩耗が発
生して磁石と駆動機構の耐久性に問題が生じやすく、狭
い空間内での索条の緩み修正や索条切断時の修理の作業
性も良くない。また、特開平9−125439号の構成
では、吸着面を拡大するには円筒形の回転体と吸磁体を
大きくする必要があり、それには寸法と構造的な制約を
伴ううえに、用いる磁石片は特殊形状で汎用性が低くな
って製作コストが高い。
【0006】 一般に、永久磁石で遠方の金属片を吸引
するには、磁力線を遠方まで放散させることが必要であ
り、単一の磁極を吸着面に向けるだけでは磁力線が遠方
に達せず、N極とS極とを狭い距離で配置する場合も同
様である。単に磁力を強くするだけでは、吸着能力を改
善できても遠方の金属片を吸引する能力は低い。この点
に関し、特許第2563850号や特開平9−1254
39号は、単一の磁極から磁力線を放散するため、強力
な磁力線を遠方まで作用させることは難しい。磁力線を
遠方まで作用させて吸引力を大きくするには、N極とS
極の両磁極を吸着面に向けて適度に離して配置すること
を要する。
【0007】 したがって、本発明が解決しようとする
課題は、破砕機のような破砕の衝撃が作用する過酷な作
業条件下において耐久性があり、しかも破砕機本体のフ
レーム内のような狭い空間内でも収納可能なコンパクト
で低コストの強力な磁石装置を提案することである。本
発明の主たる目的は、安価な汎用品の小型磁石を用いて
も、強力な磁力線が広範囲に遠方まで達する磁石装置を
提供することである。本発明の他の目的は、金属片の吸
着・離脱の際に破砕機の作動遅れが発生せず、且つ不使
用時に破砕作業に伴う衝撃を受けないように磁石などを
隔離可能な磁石装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明を適用する破砕機は、本体フレームから前方
へ突出する固定アームと、基部を本体フレームに枢着す
る可動アームと、可動アームの駆動シリンダと、本体フ
レームの吸着面から磁力線が外方へ透過するように本体
フレーム内に収納する磁石装置とを有する。本発明で
は、破砕機の本体フレームの両側板内壁に吸着面とほぼ
直交して案内部材を設け、且つ磁石装置は吸着面に向け
て異なる磁極に分離配置する少なくとも2個の平坦な永
久磁石を型枠に組み込んで構成し、該磁石装置を案内部
材で移動可能に支持するとともに、昇降用シリンダを介
してフレーム内部と連結し、昇降用シリンダの伸縮作動
により磁石装置が吸着面に対してほぼ平行を保ちながら
昇降する。
【0009】 本発明の破砕機は、本体フレームの底面
に開口を設け、その開口に取り付けた非磁性のプレート
と、本体フレーム内側板の内壁間に前記プレートとほぼ
直交して固着し且つ内向きの縦溝を有する1対の案内部
材とを備える。一方、磁石装置の両脇には、各案内部材
の縦溝に嵌合する上下配列のガイドローラまたは縦長の
摺動部材を配設するとともに、昇降用シリンダを介して
磁石装置の型枠とフレーム内部とを連結する。
【0010】 また、前記の案内部材に代えて、内向き
の縦凸条を有する1対の案内部材を本体フレームの両側
板内壁に前記プレートとほぼ直交して固着してもよい。
磁石装置の両脇には、各案内部材の縦凸条の側面と接す
る上下配列のガイドローラまたは縦長の摺動部材を配設
するとともに、昇降用シリンダを介して磁石装置の型枠
とフレーム内部とを連結すると好ましい。
【0011】 好ましくは、磁石装置の昇降用シリンダ
の油圧系統を破砕機の可動アームの駆動シリンダの油圧
系統と連通させる。また、その連通管路の少なくとも一
方に破砕機本体外側から操作可能な開閉弁を設ける。こ
の磁石装置に関して、前記のように各磁極をそれぞれ単
一の磁石とするか、またはそれぞれの磁極が複数の永久
磁石片を同方向に平面的に配列する磁石群で構成する形
態のいずれかとすればよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る破砕機1には、図1
と図11に示すように、本体フレーム2の後方上方にブ
ラケット部を形成し、該ブラケット部に設けた2個の貫
通孔12にピン54を挿通することにより、油圧ショベ
ル50などのアーム51の先端部とリンク機構52とに
取り付ける。破砕機1は、アーム51上のリンク駆動シ
リンダ53の伸縮作動で前後に回動させて使用し、本体
フレーム2の下方で前方へ突設した固定アーム3と可動
アーム4との間にコンクリートなどの被破砕物を噛み込
み、駆動シリンダ6の伸縮作動で可動アーム4を開閉し
て、油圧ショベル50の操作によって任意の位置と姿勢
で破砕作業を行う。
【0013】 破砕機1には、本体フレームの底部に開
口14を設けるとともに、該開口を非磁性プレート15
で塞ぐ。開口14におけるフレーム内空間13には、プ
レート15とほぼ直交する案内部材28で移動自在に支
持される磁石装置20を収納する。吸着面15aは、磁
石装置20の下面から放散される磁力線が透過するプレ
ート表面であり、吸着面15aで鉄筋コンクリートの破
砕作業に伴って生じる鉄屑を吸引・吸着できる。プレー
ト15は、ステンレス鋼などの非磁性の金属板である。
【0014】 磁石装置20は、図2から図6に示すよ
うに、中空型枠23の中に2個の平板状の永久磁石2
1,22を収納し、両磁石の下面側が互いに異なる磁極
NとSになるように配置する。型枠23の上面には、支
持部材25を介して複数のガイドローラ26を回転自在
に支持し、一方、本体フレームの両側板内壁には、内向
きの縦溝28aを形成する案内部材28をプレート15
とほぼ直交して取り付け、両縦溝28aにガイドローラ
26を挿入することにより、磁石装置20を案内部材2
8で移動自在に支持する。磁石装置20において、例え
ば、型枠23の上面に吊り金具24を固着し、該吊り金
具と本体フレームに固着した吊り金具32(図1)との
間を昇降用シリンダ30を介して連結する。
【0015】 図示しないけれども、ガイドローラ26
の代わりに、縦溝28aに嵌合する縦長の摺動部材また
は上下配列の摺動部材を用いてもよい。また、縦溝28
aを有する案内部材28の代りに、図8や図9に示すよ
うな縦凸条36を形成した案内部材35を取り付けても
よい。案内部材35では、図8のように縦溝38を形成
した摺動部材37を縦凸条36と嵌合させるか、または
図9のように縦凸条36の前後側面と接する摺動部材3
9を複数配置すればよい。図9において、摺動部材39
を公知のガイドローラ(図示しない)に置換してもよ
く、いずれの構成でも磁石装置20を案内部材28,3
5に沿って移動させることが可能である。
【0016】 磁石装置20における磁石21,22
は、吸着面が十分に広く且つ吸着面に向けて異なる磁極
に2分させる。このため、図5に示すように、両磁極間
を亘る磁力線34は、磁石装置20の下面からほぼ円弧
状に遠方まで強力な磁力線が及び、遠方の鉄屑を吸引・
吸着して回収可能である。
【0017】 磁石装置20に収納する永久磁石は、図
7に示すように、安価な小型の磁石片を多数組み合わせ
た磁石群で構成してもよい。この磁石群では、図7のよ
うに一方がN極の群で他方がS極の群になるように型枠
23内に配列しても、または図7の21aと22aを同
じ磁極とし、21bと22bを別の磁極になるように配
列してもよく、いずれの場合でも強力な磁力線が広範囲
且つ遠方まで及んで吸引能力が大きい。この永久磁石の
平面形状は、図示のような正方形に限らず、長方形、多
角形または円形などでもよい。
【0018】 図10に例示するように、昇降用シリン
ダ30は比較的細径であり、該シリンダの上下各油室
は、破砕機のアーム駆動シリンダ6のヘッド側とロッド
側油室に管路47,48で連通させ、両シリンダを連動
して伸縮作動すると好ましい。この油圧回路により、破
砕アームの操作弁42の作動だけで破砕アーム4の開閉
とともに磁石装置20の昇降即ち吸着・離脱の制御が行
え、専用の油圧配管が不要になるうえに、索条などを用
いずに油圧シリンダで磁石装置を駆動するため、索条の
緩みや切断といった不具合も発生しない。
【0019】 昇降用シリンダ30の油圧系統には、可
動アーム4の駆動シリンダ6の油圧系統と連通する管路
の少なくとも一方に、破砕機の外部から操作可能な開閉
弁49(図10)を設けると好ましい。開閉弁49は、
鉄屑の吸着回収作業を行わない際には、必要に応じて磁
石装置20を上昇させた位置で閉じることにより、磁力
線が吸着面15aの外部に及ばない位置で磁石装置20
を停止でき、不要な昇降作動を止めて磁石20,21を
保護することができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではなく、実施の
態様によって様々な形態を包含する。図1に示す破砕機
1は、左右側板と両側板を連結する背板などで構成する
本体フレーム2と、該フレームの下方から前方へ突出す
る固定アーム3と、アーム基部の近傍にピン5で回転可
能に基部を枢着した可動アーム4と、本体フレーム2と
可動アーム4の前方部とにピン7,8で軸着する油圧シ
リンダ6とを備える。ブラケット部を本体フレーム2の
後方上方に形成し、該ブラケット部にピン孔12,12
を設ける。
【0021】 破砕機1は、図11に示すように、油圧
ショベル50のアーム51の先端部および該アーム上に
取り付けたリンク機構52に対し、各ピン孔12にピン
54を装着して取り付ける。油圧ショベル50におい
て、アーム51および油圧シリンダ53を操作して、破
砕機1を任意の位置と姿勢に制御できる。破砕機1は、
駆動シリンダ6の伸縮作動で可動アーム4を開閉し、ア
ーム3,4の対向面に設置した破砕歯11でコンクリー
ト塊を噛んで破砕できる。
【0022】 破砕機1には、固定アーム3の後方にお
いて、本体フレーム2の底部から上方に向かって、矩形
平面の開口14をほぼ横幅全体に亘って設ける。開口1
4内には磁石装置20を収納し、表側を非磁性のプレー
ト15で塞ぎ、該プレートをボルト16(図1)で固定
する。一方、プレート15の裏側であるフレーム内空間
13において、磁石装置20をプレート15に対して近
接可能に支持する。磁石装置20により、プレート15
の表面が磁力線の透過する吸着面15aとなり、磁石装
置20が下降してプレート15に近接すると吸着面15
aで鉄屑を吸引・吸着でき、該磁石装置が上昇して磁力
線の影響が弱くなると、所望の位置で鉄屑を落下させる
ことができる。
【0023】 図2と図3は、本体フレーム2の空間1
3の部分を拡大して示す。図2と図3において、本体フ
レーム2の対向内壁つまり両内側板には、プレート15
とほぼ直交させて案内部材28,28を固着し、両案内
部材に内向きの断面U字形の縦溝28aを形成する。一
方、磁石装置20の型枠23の上面には、その両脇に支
持部材25,25を垂直に固着し、各支持部材25にピ
ン27でガイドローラ26を外側に向けて回動自在に配
置する。各ガイドローラ26は縦溝28aに挿入する。
磁石装置20において、型枠23の上面中央に1対の吊
り金具24を固着し、該吊り金具と本体フレームに固着
した吊り金具32(図1)との間を昇降用シリンダ30
を介してピン29,33で連結する。
【0024】 磁石装置20は、図6に示すように、矩
形平面の平坦な型枠23の内部に吸着面の広い平坦な2
個の永久磁石21,22を収納し、各磁石の下端面が異
なる磁極のS極とN極になるように固定する。この結
果、図5に示すように、一方のN極から他方のS極に向
かう磁力線34は、破砕機1の本体フレーム2のほぼ横
幅全体に亘って広範囲に放散され、大きな円弧状軌跡を
描いて強力な磁力が遠方まで達する。
【0025】 図10に示すように、昇降用シリンダ3
0の上下各油室に通じる油圧系統は、破砕機のアーム駆
動シリンダ6のヘッド側とロッド側油室に通じる油圧系
統10a,10bに管路47,48で連通させ、両シリ
ンダを連動して伸縮作動させる。破砕機1の作動油は、
油圧ショベル50の駆動用ポンプ40から管路41と運
転室内設置の操作弁42を通過し、油圧ショベルのアー
ム51に沿う配管系統45,46を経て流入する。さら
に図1において、破砕機1の両側に設置した油圧コネク
ション9を中継して破砕機1の内部配管10を通り、可
動アーム4の駆動シリンダ6へ供給する。昇降用シリン
ダ30は、配管10において、駆動シリンダ6の各管路
10a,10bと管路47,48で連通している。ま
た、破砕機からの戻り油は、操作弁42から管路43を
経てタンク44に戻す。
【0026】 操作弁42を作動すると、可動アーム4
の開閉動作に伴って、昇降用シリンダ30が伸縮作動す
る。この伸縮作動により、磁石装置20は、案内部材2
8に沿って本体フレーム2の底部吸着面15aに対して
ほぼ平行状態を保ちながら移動し、プレート15に接近
・離隔できる。
【0027】 図7は、型枠23に収納支持する永久磁
石の別の配列構成を示し、磁石装置について、各磁極ご
とに複数の小さな永久磁石片21,22を方向をそろえ
て配列する。この際に、磁極を構成する磁石片は小型の
磁石でよく、万一磁石片が破損しても破損磁石片だけの
交換で済み、且つ磁石片が小さいので取り付けと取り外
し作業が容易である。各磁石片の配列は、図示のように
21a,21bをN極および22a,22bをS極とす
る代わりに、21aと22aを同じ磁極とし、21bと
22bを別の磁極になるように配列してもよい。
【0028】 図8と図9は それぞれ磁石装置の案内
手段の変形例を示す。図8では、本体フレーム2の両内
側板にプレート15とほぼ直交させて案内部材35,3
5を固着し、各案内部材に内向きの縦凸条36を形成す
る。摺動部材37は、磁石装置20の型枠両脇にそれぞ
れ垂直に立設し、各摺動部材に縦溝38を外向きに形成
する。摺動部材37の縦溝38は、案内部材35の縦凸
条36に嵌合させる。一方、図9では、図8と同様に1
対の案内部材35をフレーム両内側板に固着するととも
に、磁石装置20の型枠両脇に縦凸条36の前後側面に
接する各2枚の摺動部材39を対向させ、該摺動部材を
取り付けた支持部材25を垂直に立設する。摺動部材3
9が縦凸条36を挟んで支持することにより、磁石装置
20を昇降可能に支持する。
【0029】 また、図10には、昇降用シリンダ30
に通じる管路の少なくとも一方に開閉弁49を取り付
け、該開閉弁を経て駆動シリンダ6のポート管路10a
または10bに連通する。開閉弁49は、図示しないが
破砕機1の外部から操作可能に取り付けられ、管路47
と48の両方またはいずれか一方に設置する。開閉弁4
9の設置により、鉄屑の吸着回収作業を行わないとき
は、磁石装置20を強力な磁力が吸着面15aに及ばな
い位置まで上昇させ、この位置で開閉弁49を閉じて磁
石装置20を静止できる。この結果、磁石装置20の不
要な昇降作動を止めることができ、破砕作業に伴う衝撃
から磁石自体および昇降用シリンダと案内機構を保護で
きる。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る破砕機では、内蔵の磁石装
置が本体フレーム内空間のほぼ横幅全体に亘って吸着面
積が広く、さらに該磁石装置に用いる磁石の形状が単純
であるので低コストで容易に製作できる。磁石装置にお
いて、N極とS極の1対の磁極を2分割に配列すること
により、両磁極間を亘る強力な磁力線が幅広く且つ遠方
まで達し、鉄屑が遠方に広範囲に散在していても破砕機
を接地せずに吸引・吸着することができ、極めて作業効
率が良く吸着作業を迅速に達成できる。
【0031】 また、磁石装置において、小型の永久磁
石片を方向をそろえて磁極ごとに配列すると、安価で小
型の汎用磁石片が利用可能となる。この磁石装置では、
磁石片の破損時は破損磁石片のみを交換して修理できる
のみならず、個々の磁石片は磁力が小さいので取り付け
と取り外しが容易に行え、全体の製作コストも修理費も
低減化できる。
【0032】 本発明で用いる昇降用シリンダは、比較
的細径で行程容積が小さいことにより、可動アームの駆
動シリンダと油圧系統が共通しても可動アームの作動遅
れが殆ど発生せず、破砕と鉄屑回収の作業を並行させて
も両作業を快適に行える。また、鉄屑の回収作業を行わ
ない場合には、磁石装置の上昇位置で連通回路の開閉弁
を閉じれば、磁力が外部に及ばない状態で永久磁石の保
持が可能であり、該磁石を衝撃から保護することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る破砕機を示す側面図であり、本
体フレーム側板を一部切り開いて示している。
【図2】 図1のX−Xに沿って切断した要部の拡大断
面図である。
【図3】 図2に示す要部の正面を示す横断面図であ
る。
【図4】 磁石装置と昇降用シリンダの一部を示す側面
図である。
【図5】 磁力線の放散状態を示す磁石装置の側面図で
ある。
【図6】 磁石装置の底面を示す平面図である。
【図7】 磁石装置の変形例の底面を示す平面図であ
る。
【図8】 磁石装置の案内機構の変形例を示す図2と同
様の拡大断面図である。
【図9】 案内機構の別の変形例を示す図2と同様の拡
大断面図である。
【図10】 可動アームの駆動シリンダと昇降用シリン
ダに用いる油圧回路図である。
【図11】 破砕機を油圧ショベルに取り付けた状態を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 破砕機 2 本体フレーム 3 固定アーム 4 可動アーム 6 駆動シリンダ 14 開口 15 プレート 20 磁石装置 21,22 磁石 23 型枠 26 ガイドローラ 28 案内部材 28a 縦溝 30 昇降用シリンダ 36 縦凸条 47,48 連通管路 49 開閉弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ショベルなどの作業台車に取り付け
    て使用し、本体フレームから前方へ突出する固定アーム
    と、基部を本体フレームに枢着する可動アームと、可動
    アームの駆動シリンダと、本体フレーム内に収納する磁
    石装置とを有する破砕機において、本体フレームの両側
    板内壁に底部吸着面とほぼ直交して案内部材を設け、且
    つ磁石装置は吸着面に向けて異なる磁極に分離配置する
    少なくとも2個の平坦な永久磁石を型枠に組み込んで構
    成し、該磁石装置を案内部材で移動可能に支持するとと
    もに、昇降用シリンダを介してフレーム内部と連結し、
    昇降用シリンダの伸縮作動により磁石装置が吸着面に対
    してほぼ平行を保ちながら昇降する磁石付き破砕機。
  2. 【請求項2】 油圧ショベルなどの作業台車に取り付け
    て使用し、本体フレームから前方へ突出する固定アーム
    と、基部を本体フレームに枢着した可動アームと、可動
    アームの駆動シリンダと、本体フレーム内に収納する磁
    石装置とを有する破砕機において、本体フレームの底面
    に開口を設け、その開口に取り付けた非磁性のプレート
    と、本体フレームの両側板内壁に前記プレートとほぼ直
    交して固着し且つ内向きの縦溝を有する1対の案内部材
    とを備え、一方、磁石装置は吸着面に向けて異なる磁極
    に分離配置する少なくとも2個の平坦な永久磁石を型枠
    に組み込んで構成し、且つ磁石装置の両脇には、各案内
    部材の縦溝に嵌合する上下配列のガイドローラまたは縦
    長の摺動部材を配設するとともに、昇降用シリンダを介
    して磁石装置の型枠とフレーム内部とを連結し、昇降用
    シリンダの伸縮作動により磁石装置が案内部材に沿って
    昇降する磁石付き破砕機。
  3. 【請求項3】 油圧ショベルなどの作業台車に取り付け
    て使用し、本体フレームから前方へ突出する固定アーム
    と、基部を本体フレームに枢着した可動アームと、可動
    アームの駆動シリンダと、本体フレーム内に収納する磁
    石装置とを有する破砕機において、本体フレームの底面
    に開口を設け、その開口に取り付けた非磁性のプレート
    と、本体フレームの両側板内壁に前記プレートとほぼ直
    交して固着し且つ内向きの縦凸条を有する1対の案内部
    材とを備え、一方、磁石装置は吸着面に向けて異なる磁
    極に分離配置する少なくとも2個の平坦な永久磁石を型
    枠に組み込んで構成し、且つ磁石装置の両脇には、各案
    内部材の縦凸条の側面と接する上下配列のガイドローラ
    または縦長の摺動部材を配設するとともに、昇降用シリ
    ンダを介して磁石装置の型枠とフレーム内部とを連結
    し、昇降用シリンダの伸縮作動によって磁石装置が案内
    部材に沿って昇降する磁石付き破砕機。
  4. 【請求項4】 磁石装置の昇降用シリンダの油圧系統を
    破砕機の可動アームの駆動シリンダの油圧系統と連通さ
    せる請求項1、2または3記載の磁石付き破砕機。
  5. 【請求項5】 磁石装置の昇降用シリンダの油圧系統を
    破砕機の可動アームの駆動シリンダの油圧系統と連通さ
    せ、且つその連通管路の少なくとも一方に破砕機本体外
    側から操作可能な開閉弁を設ける請求項1、2または3
    記載の磁石付き破砕機。
JP2285798A 1998-01-19 1998-01-19 磁石付き破砕機 Pending JPH11200641A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009250011A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Hiroshi Onodera 磁石付きパワーショベル
JP2013092263A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Kiyoshi Amamiya 金属片等の処理用磁石装置
CN103962233A (zh) * 2014-05-12 2014-08-06 江西稀有稀土金属钨业集团有限公司 一种磁铁精粉收集器及回收铁精粉的方法
CN106076612A (zh) * 2016-06-30 2016-11-09 兖州煤业股份有限公司 一种吸铁装置
CN112958260A (zh) * 2021-02-06 2021-06-15 广州吕阁实业有限公司 一种建筑垃圾中的金属收集装置

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