JPH11199618A - 新規重合用触媒及び該触媒を用いた共重合体の製造方法 - Google Patents

新規重合用触媒及び該触媒を用いた共重合体の製造方法

Info

Publication number
JPH11199618A
JPH11199618A JP1318698A JP1318698A JPH11199618A JP H11199618 A JPH11199618 A JP H11199618A JP 1318698 A JP1318698 A JP 1318698A JP 1318698 A JP1318698 A JP 1318698A JP H11199618 A JPH11199618 A JP H11199618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
component
ring
alkyl
transition metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1318698A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Iwase
勝弘 岩瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP1318698A priority Critical patent/JPH11199618A/ja
Publication of JPH11199618A publication Critical patent/JPH11199618A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的に用いる上でより簡単に合成でき、ま
た長期保存安定性や活性の再現性の高い新規な触媒系を
提供し、該触媒を用いてなる共重合体の製造方法を提供
する。 【解決手段】 特定の一般式で示される錯体を含有する
重合触媒、及び該触媒成分(A)と(B)アルキルアル
ミニウムオキシ化合物および/または(C)カチオン発
生剤および/または(D)アルキルアルミニウム化合物
および/または(E)アルキルアルカリ金属および/ま
たはアルキルアルカリ土類金属化合物からなる重合触
媒、及び該重合触媒で重合される共重合体が98. 6〜
53モル%のエチレン及び1.4〜47モル%のスチレ
ンを含むエチレンとスチレンの疑似ランダムコポリマー
である共重合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な重合用の錯
体触媒及び該触媒によるエチレンとビニル芳香族モノマ
ー共重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレンとビニル芳香族モノマーの共重
合触媒としては、特開平3−163088号公報や特開
平7−70223号公報などに拘束された幾何形状をも
つ4族4価の金属配位錯体が高活性かつ共重合性にすぐ
れた触媒系として開示されている。しかし、これらの錯
体触媒系は、50℃以上の高温での安定性が悪く、錯体
の長期保存安定性や活性の再現性も十分ではないという
問題点があり、工業的に用いる上では、課題を残すもの
であるといえる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は工業的に用い
る上で従来錯体より熱安定性にすぐれ、また長期保存安
定性や活性の再現性の高い触媒系を見いだすことを目的
としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は特定の構造を有
する4族3価錯体が従来錯体に比べ熱安定性が高く、か
つ(A)特定の構造を有する4族3価錯体と(B)特定
の構造を有する金属化合物またはカチオン発生剤との組
み合わせることにより、従来の錯体触媒系よりも長期保
存安定性がよく重合活性の再現性の面で遥かにすぐれて
いるという驚くべき事実に基づいてなされたものであ
る。
【0005】すなわち本発明は、 [1]触媒(A)成分が下記一般式(1)で示される錯
体を含むことを特徴とする重合触媒、
【化5】 (式中、Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジ
エニル基及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
ペンタジエニル基η5 でπ結合している。R1 〜R4
それぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC1
〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、
アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つもし
くは3つが結合し環を形成していても良く、また環には
共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含む。Y
は炭素又はSi又はGe元素、Z1、Z2 は同じでも異
なっていてもよくN、P、S、O元素のうちいずれか一
つでZ1 、Z2 の少なくとも1つが遷移金属元素と非共
有電子対による相互作用はあるものとする。ただし遷移
金属元素とσ結合は形成していないものとする。X1
2 、R5 〜R7 はそれぞれ同じでも異なっていても良
く、水素又はC1〜C12のアルキル基、アルコキシ
基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンからなるもの
とする。また、R5 〜R7 それぞれが環構造であるもの
も含み、R5 〜R7 相互で環を形成していても良いもの
とする。mは1〜3の整数、nは1〜3の整数で結合し
ているヘテロ原子の価数−1に相当する数である。)
【0006】[2] 下記一般式(1)で示される錯体
を含む触媒(A)成分と(B)成分および/または
(C)成分を含むことを特徴とする重合触媒、(A)
【化6】 (式中、Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジ
エニル基及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
ペンタジエニル基η5 でπ結合している。R1 〜R4
それぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC1
〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、
アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つもし
くは3つが結合し環を形成していても良く、また環には
共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含む。Y
は炭素又はSi又はGe元素、Z1、Z2 は同じでも異
なっていてもよくN、P、S、O元素のうちいずれか一
つでZ1 、Z2 の少なくとも1つが遷移金属元素と非共
有電子対による相互作用はあるものとする。ただし遷移
金属元素とσ結合は形成していないものとする。X1
2 、R5 〜R7 はそれぞれ同じでも異なっていても良
く、水素又はC1〜C12のアルキル基、アルコキシ
基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンからなるもの
とする。また、R5 〜R7 それぞれが環構造であるもの
も含み、R5 〜R7 相互で環を形成していても良いもの
とする。mは1〜3の整数、nは1〜3の整数で結合し
ているヘテロ原子の価数−1に相当する数である。) (B)アルキルアルミニウムオキシ化合物 (C)カチオン発生剤
【0007】[3] 下記一般式(1)で示される錯体
を含む触媒(A)成分と(B)成分および/または
(C)成分および/または(D)成分を含むことを特徴
とする重合触媒、(A)
【化7】 (式中、Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジ
エニル基及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
ペンタジエニル基η5 でπ結合している。R1 〜R4
それぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC1
〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、
アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つもし
くは3つが結合し環を形成していても良く、また環には
共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含む。Y
は炭素又はSi又はGe元素、Z1、Z2 は同じでも異
なっていてもよくN、P、S、O元素のうちいずれか一
つでZ1 、Z2 の少なくとも1つが遷移金属元素と非共
有電子対による相互作用はあるものとする。ただし遷移
金属元素とσ結合は形成していないものとする。X1
2 、R5 〜R7 はそれぞれ同じでも異なっていても良
く、水素又はC1〜C12のアルキル基、アルコキシ
基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンからなるもの
とする。また、R5 〜R7 それぞれが環構造であるもの
も含み、R5 〜R7 相互で環を形成していても良いもの
とする。mは1〜3の整数、nは1〜3の整数で結合し
ているヘテロ原子の価数−1に相当する数である。) (B)アルキルアルミニウムオキシ化合物 (C)カチオン発生剤 (D)アルキルアルミニウム化合物
【0008】[4] 下記一般式(1)で示される錯体
を含む触媒(A)成分と(B)成分および/または
(C)成分および/または(D)成分および/または
(E)成分を含むことを特徴とする重合触媒、(A)
【化8】 (式中、Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジ
エニル基及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
ペンタジエニル基η5 でπ結合している。R1 〜R4
それぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC1
〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、
アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つもし
くは3つが結合し環を形成していても良く、また環には
共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含む。Y
は炭素又はSi又はGe元素、Z1、Z2 は同じでも異
なっていてもよくN、P、S、O元素のうちいずれか一
つでZ1 、Z2 の少なくとも1つが遷移金属元素と非共
有電子対による相互作用はあるものとする。ただし遷移
金属元素とσ結合は形成していないものとする。X1
2 、R5 〜R7 はそれぞれ同じでも異なっていても良
く、水素又はC1〜C12のアルキル基、アルコキシ
基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンからなるもの
とする。また、R5 〜R7 それぞれが環構造であるもの
も含み、R5 〜R7 相互で環を形成していても良いもの
とする。mは1〜3の整数、nは1〜3の整数で結合し
ているヘテロ原子の価数−1に相当する数である。) (B)アルキルアルミニウムオキシ化合物 (C)カチオン発生剤 (D)アルキルアルミニウム化合物 (E)アルキルアルカリ金属および/またはアルキルア
ルカリ土類金属化合物
【0009】[5] 上記触媒組成物[1]〜[4]記
載の重合触媒で重合される共重合体が98. 6〜53モ
ル%のエチレン及び1.4〜47モル%のスチレンを含
むエチレンとスチレンの疑似ランダムコポリマーである
ことを特徴とする共重合体の製造方法、に関するもので
ある。
【0010】エチレンとビニル芳香族モノマーの共重合
触媒としては、特開平3−163088号公報や特開平
7−70223号公報などに拘束された幾何形状をもつ
金属配位錯体が開示されているが、これらの錯体触媒系
は50℃以上の温度においての熱安定性が悪いことがわ
かっている。また、錯体の長期保存安定性や活性の再現
性も十分ではないという問題点があり、工業的に用いる
上では、上記錯体と同等以上の共重合活性を有し、より
簡単に合成でき取り扱いも容易な錯体が望まれていた。
【0011】本発明者らは、上記の問題点を解決し得る
新規錯体触媒系について鋭意検討した結果、(A)特定
の構造を有するハーフメタロセン系錯体が合成も容易で
あり錯体の熱安定性にもすぐれるということとさらに
(A)と(B)アルミニウムオキシ化合物及び/または
(C)カチオン発生剤とを組み合わせ系と(A)と
(B)及び/または(C)にさらに(D)成分を組み合
わせた系が共重合活性にすぐれ、重合温度範囲も広く、
重合温度による活性の低下も少なく、活性再現性も高い
ということを見出し本発明の完成に至ったものである。
【0012】本発明に係る重合触媒成分(A)は下記一
般式(1)で示される。
【化9】 式中、Mは4族3価の遷移金属でTiまたはZrまたは
Hfである。5員環はシクロペンタジエニル基及び置換
シクロペンタジエニル基でインデニル基、フルオレニル
基等も含まれる。Mと置換シクロペンタジエニル基はη
5 でπ結合していて5員環の炭素はそれぞれ等価であ
る。R1 〜R4 はそれぞれ同じでも異なっていてもよ
く、水素またはC1〜C12のアルキル基、アルケニル
基、アルコキシ基、アリール基、アリロキシ基でこのう
ちの任意の2つもしくは3つが結合し環を形成していて
も良い、また環にはインデニルやフルオレニルの様な共
役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含む。
【0013】Yは炭素又はSi又はGe元素によるアル
キレン、シリレン、ゲルミレン基であり、R5 は水素ま
たはC1〜C12のアルキル基、アルコキシ基、アルケ
ニル基、アリロキシ基、アリール基である。またR5
6 、R7 は互いに結合しYを含んだヘテロ環を形成し
ていてもかまわない。ZはN、P、S、O元素のうちい
ずれか一つで遷移金属元素と非共有電子対による相互作
用はあるがσ結合は形成していないものとする。R6
7 はそれぞれ同じでも異なっていても良く、水素又は
C1〜C12のアルキル基、アルコキシ基、アリール
基、アリロキシ基、ハロゲンからなるものとする。ま
た、R6 とR7 は結合し環を形成していてもかまわな
い。nは1〜3の整数で結合しているヘテロ原子の価数
−1に相当する数である。Z(R6 )n、Z(R7 )n
は具体的には下記一般式(2)に示す化合物も含むもの
とする。
【0014】
【化10】 (但し、R8 、R9 はそれぞれ同じでも異なっていても
良く、水素またはC1〜C12のアルキル基、アルコキ
シ基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンからなるも
のとする。) X1 、X2 はそれぞれ同じでも異なっていても良く、水
素またはC1〜C12のアルキル基、アルコキシ基、ア
リール基、アリロキシ基、ハロゲンからなるものとす
る。
【0015】一般式(1)、一般式(2)における、R
1 〜R9 のアルキル基、アリール基及びアルコキシ基、
アリロキシ基のアルキル、アリール部分の具体例として
は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、sec−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルブチル、
2−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、ネオペ
ンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1−メチルペン
チル,2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,
1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3
−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−
ジメチルブチル、1,1−エチルメチルプロピル、1−
エチルブチル、2−エチルブチル、シクロヘキシル、
【0016】n−ヘプチル、イソヘプチル、4−メチル
ヘキシル、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、
1−メチルヘキシル、1,1−ジメチルペンチル、2,
2−ジメチルペンチル、3,3−ジメチルペンチル、
4,4−ジメチルペンチル、1,2−ジメチルペンチ
ル、1,3−ジメチルペンチル、1,4−ジメチルペン
チル、1−エチルペンチル、1−プロピルブチル、2−
エチルペンチル、3−エチルペンチル、1、1−エチル
メチルブチル、1,1−ジエチルプロピル、2,3−ジ
メチルペンチル、2,4−ジメチルペンチル、3,4−
ジメチルペンチル、1,−エチル−2−メチルブチル、
1−エチル−3−メチルブチル、
【0017】4−メチルシクロヘキシル、3−メチルシ
クロヘキシル、シクロヘプチル、1,1,2−トリメチ
ルブチル、1,1,3−トリメチルブチル、2,2,1
−トリメチルブチル、2,2,3−トリメチルブチル、
3,3,1−トリメチルブチル、3,3,2−トリメチ
ルブチル、1,1,2,2−テトラメチルプロピル、n
−オクチル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプチ
ル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチル、5−メ
チルヘプチル、イソオクチル、1−エチルヘキシル2−
エチルヘキシル、3−エチルヘキシル、4−エチルヘキ
シル、1,1−ジメチルヘキシル、2,2−ジメチルヘ
キシル、3,3−ジメチルヘキシル、4,4−ジメチル
ヘキシル、5,5−ジメチルヘキシル、1,2−ジメチ
ルヘキシル、1,3−ジメチルヘキシル、1,4−ジメ
チルヘキシル、
【0018】1,5−ジメチルヘキシル、2,3−ヂメ
チルヘキシル、2,4−ジメチルヘキシル、3,4−ジ
メチルヘキシル、2,5−ジメチルヘキシル、3,5−
ジメチルヘキシル、1,1−メチルエチルペンチル、1
−エチル−2−メチルペンチル、1−エチル−3−メチ
ルペンチル、1−エチル−4−メチルペンチル、2−エ
チル−1−メチルペンチル、2,2−エチルメチルペン
チル、3,3−エチルメチルペンチル、2−エチル−3
−メチルペンチル、2−エチル−4−メチルペンチル、
3−エチル−4−メチルペンチル、3−エチル−2−メ
チルペンチル、1,1−ジエチルブチル、2,2−ジエ
チルブチル、1,2−ジエチルブチル、1,1−メチル
プロピルブチル、2−メチル−1−プロピルブチル、
【0019】3メチル−1−プロピルブチル、4−エチ
ルシクロヘキシル、3−エチルシクロヘキシル、3,4
−ジメチルシクロヘキシル、1,1,2−トリメチルペ
ンチル、1,1,3−トリメチルペンチル、1,1,4
−トリメチルペンチル、2,2,1−トリメチルペンチ
ル、2,2,3−トリメチルペンチル、2,2,4−ト
リメチルペンチル、3,3,1−トリメチルペンチル、
3,3,2−トリメチルペンチル、3,3,4−トリメ
チルペンチル、1,2,3−トリメチルペンチル、1,
2,4−トリメチルペンチル、1,3,4−トリメチル
ペンチル、1,2,3−トリメチルペンチル、1,2,
4−トリメチルペンチル、1,3,4−トリメチルペン
チル、1,1,2,2−テトラメチルブチル、1,1,
3,3−テトラメチルブチル、1,1,2,3−テトラ
メチルブチル、
【0020】2,2,1,3−テトラメチルブチル、1
−エチル−1,2−ジメチルブチル、2−エチル−1,
2−ジメチルブチル、1−エチル−2,3−ジメチルブ
チル、n−ノニル、イソノニル、1−メチルオクチル、
2−メチルオクチル、3−メチルオクチル、4−メチル
オクチル、5−メチルオクチル、6−メチルオクチル、
1−エチルヘプチル、2−エチルヘプチル、3−エチル
ヘプチル、4−エチルヘプチル、5−エチルヘプチル、
1,1−ジメチルヘプチル、2,2−ジメチルヘプチ
ル、3,3−ジメチルヘプチル、4,4−ジメチルヘプ
チル、5,5−ジメチルヘプチル、6,6−ジメチルヘ
プチル、1,2−ジメチルヘプチル、1,3−ジメチル
ヘプチル、1,4−ジメチルヘプチル、1,5−ジメチ
ルヘプチル、1,6−ジメチルヘプチル、2,3−ジメ
チルヘプチル、
【0021】2,4−ジメチルヘプチル、2,5−ジメ
チルヘプチル、2,6−ジメチルヘプチル、3,4−ジ
メチルヘプチル、3,5−ジメチルヘプチル、3,6−
ジメチルヘプチル、4,5−ジメチルヘプチル、4,6
−ジメチルヘプチル、5,6−ジメチルヘプチル、1,
1,2−トリメチルヘキシル、1,1,3−トリメチル
ヘキシル、1,1,4−トリメチルヘキシル、1,1,
5−トリメチルヘキシル、2,2,1−トリメチルヘキ
シル、2,2,3−トリメチルヘキシル、2,2,4−
トリメチルヘキシル、2,2,5−トリメチルヘキシ
ル、3,3,1−トリメチルヘキシル、3,3,2−ト
リメチルヘキシル、3,3,4−トリメチルヘキシル、
3,3,5−トリメチルヘキシル、4,4,1−トリメ
チルヘキシル、4,4,2−トリメチルヘキシル、4,
4,3−トリメチルヘキシル、
【0022】4,4,5−トリメチルヘキシル、5,
5,1−トリメチルヘキシル、5,5,2−トリメチル
ヘキシル、5,5,3−トリメチルヘキシル、5,5,
4−トリメチルヘキシル、1,2,3−トリメチルヘキ
シル、2,3,4−トリメチルヘキシル、3,4,5−
トリメチルヘキシル、1,3,4−トリメチルヘキシ
ル、1,4,5−トリメチルヘキシル、2,4,5−ト
リメチルヘキシル、1,2,5−トリメチルヘキシル、
1,2,4−トリメチルヘキシル、1,1−エチルメチ
ルヘキシル、2,2−エチルメチルヘキシル、3,3−
エチルメチルヘキシル、4,4−エチルメチルヘキシ
ル、5,5−エチルメチルヘキシル、1−エチル−2−
メチルヘキシル、1−エチル−3−メチルヘキシル、
【0023】1−エチル−4−メチルヘキシル、1−エ
チル−5−メチルヘキシル、2−エチル−1−メチルヘ
キシル、3−エチル−1−メチルヘキシル、3−エチル
−2−メチルヘキシル、1,1−ジエチルペンチル、
2,2−ジエチルペンチル、3,3−ジエチルペンチ
ル、1,2−ジエチルペンチル、1,3−ジエチルペン
チル、2,3−ジエチルペンチル、1,1−メチルプロ
ピルペンチル、2,2−メチルプロピルペンチル、1−
メチル−2−プロピルペンチルn−デシル、イソデシ
ル、1−メチルノニル、2−メチルノニル、3−メチル
ノニル、4−メチルノニル、5−メチルノニル、6−メ
チルノニル、7−メチルノニル、1−エチルオクチル、
2−エチルオクチル、3−エチルオクチル、4−エチル
オクチル、
【0024】5−エチルオクチル、6−エチルオクチ
ル、1,1−ジメチルオクチル、2,2−ジメチルオク
チル、3,3−ジメチルオクチル、4,4−ジメチルオ
クチル、5,5−ジメチルオクチル、6,6−ジメチル
オクチル、7,7−ジメチルオクチル、1,2−ジメチ
ルオクチル、1,3−ジメチルオクチル、1,4−ジメ
チルオクチル、1,5−ジメチルオクチル、1,6−ジ
メチルオクチル、1,7−ジメチルオクチル、2,3−
ジメチルオクチル、2,4−ジメチルオクチル、2,5
−ジメチルオクチル、2,6−ジメチルオクチル、2,
7−ジメチルオクチル、3,4−ジメチルオクチル、
3,5−ジメチルオクチル、3,6−ジメチルオクチ
ル、3,7−ジメチルオクチル、4,5−ジメチルオク
チル、
【0025】4,6−ジメチルオクチル、4,7−ジメ
チルオクチル、5,6−ジメチルオクチル、5,7−ジ
メチルオクチル、n−ウンデシル、n−ドデシル、フェ
ニル、ベンジル、p−トリル、m−トリル、キシリル、
メシチリル、2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−
トリメチルフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、
2,4,6−トリメトキシフェニル、2,6−ジイソプ
ロピルフェニル、2,4,6−トリイソプロピルフェニ
ル、ナフチル、o−イソプロポキシフェニルなどがあげ
られる。触媒成分(B)のアルミニウムオキシ化合物と
しては下記一般式で示される有機アルミニウムオキシ化
合物のうち少なくとも1つの化合物があげられる。
【0026】
【化11】 (式中、R10〜R14は同じでも異なっていても良く、C
1〜C8までの炭化水素基、nは1〜50までの整数を
表す。)
【0027】触媒成分(B)のカチオン発生剤の代表的
なものとしては下記一般式で示される有機ホウ素化合物
があげられる。
【化12】(BR151617n 、 A(BR15161718n (式中、Aはカチオンである。R15〜R18は同じでも異
なっていても良く、C1〜C14までのハロゲン化アリ
ール基を含む炭化水素基、アルコキシ基、アリロキシ基
nは1〜4までの整数を表す。)
【0028】ここで化合物Aのカチオンとしては、4級
アミンまたは4級アンモニウム塩またはカルボカチオン
または価数+1〜4の金属カチオンがあり、具体例とし
ては、ピリジニウム、2,4−ジニトロ−N,N−ジエ
チルアニリニウム、p−ニトロアニリニウム、2,5−
ジクロロアニリン、p−ニトロ−N,N−ジメチルアニ
リニウム、キノリニウム、N,N−ジメチルアニリニウ
ム、メチルジフェニルアンモニウム、N,N−ジエチル
アニリニウム、8−クロロキノリニウム、トリメチルア
ンモニウム、トリプロピルアンモニウム、トリエチルア
ンモニウム、トリブチルアンモニウム、トリフェニルカ
ルボカチオン、トリフェニルホスホニウム、アンモニウ
ム、ナトリウム、リチウム、カリウム、セシウム、カル
シウム、マグネシウム等があげられる。
【0029】また、R15〜R18の炭化水素基、及びアル
コキシ基、アリロキシ基の炭化水素基部分の具体例とし
ては、アレチルアセトナト、イソプロピル、フェニル、
ベンジル、p−トリル、m−トリル、キシリル、メシチ
リル、2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−トリメ
チルフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2,4,
6−トリメトキシフェニル、2,6−ジイソプロピルフ
ェニル、2,4,6−トリイソプロピルフェニル、ナフ
チル、o−イソプロポキシフェニル、ペンタフルオロフ
ェニルペンタフルオロベンジル、テトラフルオロフェニ
ル、テトラフルオロトリル、等があげられる。
【0030】一方、触媒成分(D)のアルキルアルミニ
ウム化合物としては、アルキルアルミニウム等の有機ア
ルミニウム化合物をあげることができる。具体的な化合
物としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアル
ミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリフェニル
アルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、ジメチ
ルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウムジクロラ
イド、メチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアル
ミニウムセスキクロリド、ジエチルアルミニウムヒドリ
ド、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、トリ(2−エ
チルヘキシル)アルミニウム、(2−エチルヘキシル)
アルミニウムジクロリド等が挙げられる。
【0031】これらの他にナトリウムアルミニウムハイ
ドライド、カリウムアルミニウムハイドライド、ジイソ
ブチルナトリウムアルミニウムハイドライド、トリ(t
−ブトキシ)アルミニウムハイドライド、トリエチルナ
トリウムアルミニウムハイドライド、ジイソブチルナト
リウムアルミニウムハイドライド、トリエチルナトリウ
ムアルミニウムハイドライド、トリエトキシナトリウム
アルミニウムハイドライド、トリエチルリチウムアルミ
ニウムハイドライド等の2種以上の金属を含有する水素
化物でも構わない。これらの化合物のなかでも好ましい
ものとしては、トリメチルアルミニウム、トリエチルア
ルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ジエチルア
ルミニウムクロリド、ジメチルアルミニウムクロリド、
メチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウ
ムセスキクロリド、ジエチルアルミニウムヒドリド、ジ
イソブチルアルミニウムヒドリド等が挙げられる。ま
た、上記有機アルカリ金属化合物と有機アルミニウム化
合物とを予め反応させることで合成される錯体、予め反
応させることで合成される錯体(ア−ト錯体)等も含ま
れる。
【0032】また、触媒成分(E)のアルキルアルカリ
金属および/またはアルキルアルカリ土類金属化合物の
具体例としては、有機リチウム化合物、有機ナトリウム
化合物、有機カリウム化合物、有機亜鉛化合物、有機マ
グネシウム化合物、有機アルミニウム化合物、有機カル
シウム化合物等を挙げることができるが、単独あるいは
二種以上(A)と組み合わせて用いることもできる。
【0033】含Li化合物の具体例としては、メチルリ
チウム、エチルリチウム、n- プロピルリチウム、イソ
プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチ
ルリチウム、イソブチルリチウム、t−ブチルリチウ
ム、n−ペンチルリチウム、n−ヘキシルリチウム、フ
ェニルリチウム、シクロペンタジエニルリチウム、m−
トリルリチウム、p−トリルリチウム、キシリルリチウ
ム、ジメチルアミノリチウム、ジエチルアミノリチウ
ム、メトキシリチウム、エトキシリチウム、n−プロポ
キシリチウム、イソプロポキシリチウム、n−ブトキシ
リチウム、sec−ブトキシリチウム、t−ブトキシリ
チウム、ペンチルオキシリチウム、ヘキシルオキシリチ
ウム、ヘプチルオキシリチウム、オクチルオキシリチウ
ム、フェノキシリチウム、4−メチルフェノキシリチウ
ム、ベンジルオキシリチウム、4−メチルベンジルオキ
シリチウム等が挙げられる。
【0034】また、トリメチルシリルリチウム、ジエチ
ルメチルシリルリチウム、ジメチルエチルシリルリチウ
ム、トリエチルシリルリチウム、トリフェニルシリルリ
チウム等の有機ケイ素リチウム化合物でも良い。含Na
化合物の具体例としては、メチルナトリウム、エチルナ
トリウム、n−プロピルナトリウム、イソプロピルナト
リウム、n−ブチルナトリウム、sec−ブチルナトリ
ウム、イソブチルナトリウム、t−ブチルナトリウム、
n−ペンチルナトリウム、n−ヘキシルナトリウム、フ
ェニルナトリウム、シクロペンタジエニルナトリウム、
m−トリルナトリウム、p−トリルナトリウム、キシリ
ルナトリウム、ナトリウムナフタレン等が挙げられる。
【0035】含K化合物の具体例としては、メチルカリ
ウム、エチルカリウム、n- プロピルカリウム、イソプ
ロピルカリウム、nー ブチルカリウム、secー ブチル
カリウム、イソブチルカリウム、t−ブチルカリウム、
n−ペンチルカリウム、n−ヘキシルカリウム、トリフ
ェニルメチルカリウム、フェニルカリウム、フェニルエ
チルカリウム、シクロペンタジエニルカリウム、m−ト
リルカリウム、p−トリルカリウム、キシリルカリウ
ム、カリウムナフタレン等が挙げられる。
【0036】含Zn化合物としては、ジエチル亜鉛、ビ
ス(η5 −シクロペンタジエニル)亜鉛、ジフェニル亜
鉛等が挙げられ、さらに含Mg化合物としては、ジメチ
ルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジブチルマグ
ネシウム、エチルブチルマグネシウム、メチルマグネシ
ウムブロマイド、エチルマグネシウムクロライド、エチ
ルマグネシウムブロマイド、エチルマグネシウムクロラ
イド、フェニルマグネシウムブロマイド、フェニルマグ
ネシウムクロライド、t−ブチルマグネシウムクロライ
ド、t−ブチルマグネシウムブロマイド等が挙げられ
る。
【0037】これらの他にリチウムハイドライド、カリ
ウムハイドライド、ナトリウムハイドライド、カルシウ
ムハイドライド等のアルカリ(土類)金属水素化物や、
ナトリウムアルミニウムハイドライド、カリウムアルミ
ニウムハイドライド、ジイソブチルナトリウムアルミニ
ウムハイドライド、トリ(t−ブトキシ)アルミニウム
ハイドライド、トリエチルナトリウムアルミニウムハイ
ドライド、ジイソブチルナトリウムアルミニウムハイド
ライド、トリエチルナトリウムアルミニウムハイドライ
ド、トリエトキシナトリウムアルミニウムハイドライ
ド、トリエチルリチウムアルミニウムハイドライド等の
2種以上の金属を含有する水素化物でも構わない。ま
た、上記有機アルカリ金属化合物と有機アルミニウム化
合物とを予め反応させることで合成される錯体、有機ア
ルカリ金属化合物と有機マグネシウム化合物を予め反応
させることで合成される錯体(ア−ト錯体)等も含まれ
る。
【0038】本発明において使用するのに好適な触媒は
(A)成分である遷移金属化合物と(B)成分のアルキ
ルアルミニウムオキシ化合物、または(A)成分と
(C)成分であるカチオン発生剤、または(A)成分と
(B)成分と(C)成分であるカチオン発生剤、または
(A)成分と(B)成分と(D)成分であるアルキルア
ルミニウム化合物、または(A)成分と(D)成分であ
るアルキルアルミニウム化合物、または(A)成分と
(B)成分と(E)成分であるアルキルアルカリ金属類
もしくはアルキルアルカリ土類金属類、または(A)成
分と(B)成分と(C)成分と(D)成分、または
(A)成分と(B)成分と(C)成分と(E)成分、
(A)成分と(B)成分と(D)成分と(E)成分、
(A)成分と(E)成分の組み合わせがあり、上記の組
み合わせで触媒(A)成分と(B)(C)(D)(E)
成分のいずれかを任意の順序でかつ任意の好適な方法で
組み合わせることによって製造される。
【0039】触媒(A)成分と(B)成分の好ましい触
媒組成比は(A):(B)=1:0.01〜1:100
00、触媒(A)成分と(C)成分の好ましい触媒組成
比は(A):(C)=1:0.01〜1:100、触媒
(A)成分と(D)成分の好ましい触媒組成比は
(A):(D)=1:0.01〜1:1000、触媒
(A)成分と(E)成分の好ましい触媒組成比は
(A):(E)=1:0.01〜1:100である。触
媒組成物の調製はあらかじめ、窒素、アルゴン等の不活
性ガス雰囲気下、好適な溶媒中で混合することにより行
っても良いし、(A)(B)(C)(D)(E)それぞ
れの成分を別々にモノマーが共存するリアクター内に打
ち込んで、リアクター内において調製しても良い。
【0040】触媒調製に好適な溶媒はヘキサン、シクロ
ヘキサン等、アルカンをはじめとする炭化水素系溶媒と
トルエン、ベンゼン、エチルベンゼン、等の芳香族系の
溶媒があげられる。またこれらの溶媒は前処理において
水分等を除去しておくことが好ましい。触媒組成物の調
製温度としては、−20℃〜150℃が最適である。本
発明の重合方法は、モノマーと触媒の存在下、減圧、大
気圧、加圧のいずれかの条件のもとで、バルク、溶液、
スラリーのいずれの方法でも行うことが出来る。重合を
行うのに好適な温度範囲としては−30℃〜260℃で
あり、好ましくは0℃〜200℃である。
【0041】また、重合においては、窒素、アルゴン等
の不活性ガス雰囲気下で行っても良いし、エチレン雰囲
気下で行っても良い、またエチレン、及び/またはプロ
ピレン及び/またはブチレンと上記の不活性ガスの混合
雰囲気下でもかまわない。さらに、分子量調節のために
上記のガスに加えて、水素を共存させてもかまわない。
また、触媒成分をアルミナ、塩化マグネシウム、シリカ
のような好適な担体に担持させて用いてもかまわない。
また所望ならば、重合に際して溶媒を用いることも出来
る。重合に用いるのに好適な溶媒としては、ヘキサン、
シクロヘキサン等、アルカンをはじめとする炭化水素系
溶媒とトルエン、ベンゼン、エチルベンゼン、等の芳香
族系の溶媒があげられる。
【0042】また、重合に用いるモノマーとしては、エ
チレンとスチレンが最も好適であるが、必要に応じてプ
ロピレン、ブチレン等の他のオレフィン化合物やα−メ
チルスチレン、ジフェニルエチレン等の芳香族ビニル化
合物を共存させることが出来る。本重合における好適な
触媒量は[(生成ポリマー重量)Kg]/[触媒(A)
成分1mol]=50kg/1mol〜1000000
0kg/1mol程度のポリマーを与える量である。本
発明における重合後のポリマーの分離の方法としては、
例えば重合液にアセトンまたは酸もしくはアルカリを混
合したアルコール等の貧溶媒となる極性溶媒を加えて重
合体を沈澱させて回収する方法、反応液を撹拌下、熱湯
中に投入後、溶媒と共に蒸留回収する方法、または直接
反応液を加熱して溶媒を留去する方法等を挙げることが
できる。本発明の重合触媒は第1に触媒の合成が容易で
かつ耐熱性が優れ広い温度領域で重合反応に高活性を示
すことである。第2に貯蔵安定性・活性安定性が極めて
優れることである。したがって触媒の活性は数カ月たっ
ても殆ど当初の重合活性を持続する。
【0043】
【発明の実施の形態】以下実施例などにより本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定
されるものではない。以下に実施例及び比較例を行なう
にあたり、用いた触媒成分について以下に示す。 [触媒(A)成分] (合成例1) 2,3,4,5−テトラメチル−2,4−シクロペンタ
ジエニルメチルシリルジクロライドの合成 1,2,4,5−テトラメチル−1,3−シクロペンタ
ジエン13.2mmolを200mlのシュレンク管に
入れ窒素置換した。脱水テトラヒドロフラン80mlを
加え、−40℃に冷却した。攪拌しながらn−ブチルリ
チウム13.2mmolをゆっくりと滴下した。溶液白
濁後0℃で2時間攪拌した。ここへメチルトリクロロシ
ラン15mmolを一気に滴下し、一晩攪拌した。反応
後溶媒と過剰のメチルトリクロロシランを減圧下に留去
し、黄色液体を得た。これを減圧蒸留により精製し、次
の反応に用いた。
【0044】ビス(N,N−ジエチルアミノ)メチルシ
リル−2,3,4,5−テトラメチル−2,4ーシクロ
ペンタジエンの合成 ジエチルアミン26.4mmolを脱水テトラヒドロフ
ラン(THF)40mlに溶解し−40℃まで冷却し
た。n−ブチルリチウム26.4mmolを加え、1時
間攪拌、室温に戻し1晩攪拌した。0℃に冷却し、先に
で合成した2,3,4,5−テトラメチル−2,4−シ
クロペンタジエニルメチルシリルジクロライドのTHF
溶液を滴下した。1時間攪拌後室温に戻し1晩攪拌し
た。反応後減圧乾固し、脱水トルエン40mlを加え不
溶分を濾別。液層を減圧乾固した。淡黄色油状物が得ら
れた。
【0045】Ti(thf)3 Cl3 の合成 TiCl3 20mmol分の塩化メチレンーTHF溶液
を窒素置換したシュレンク管にとり塩化メチレンを留去
し、THFを60ml加えた,ジムロートを取り付け2
0時間加熱環流し、生成した水色の錯体を濾別し、脱水
ペンタンで2回洗浄した。(収率70%)
【0046】[ビス(N,N−ジエチルアミノ)メチル
シリル−2,3,4,5−テトラメチル−2,4ーシク
ロペンタジエニル]チタニウムトリクロライドの合成 ビス(N,N−ジエチルアミノ)メチルシリル−2,
3,4,5−テトラメチル−2,4ーシクロペンタジエ
ンの5mmolを脱水テトラヒドロフラン20mlに溶
解し、0℃に冷却後n−ブチルリチウム5mmolを加
えて2時間攪拌した。続いて、Ti(thf)3 Cl3
5mmolのTHF溶液にこれを加え一晩攪拌した。減
圧乾固したのち脱水トルエンを10ml加え不溶分を濾
別し、再び減圧乾固した後脱水ヘキサン20mlを加え
−20℃で再結晶をし、目的物を得た。
【0047】(合成例2) ビス(N,N−ジメチルアミノ)メチルシリル−2,
3,4,5−テトラメチル−2,4ーシクロペンタジエ
ンの合成 ジメチルアミンのTHF溶液26.4mmol分を脱水
テトラヒドロフラン40mlに溶解し−40℃まで冷却
した。n−ブチルリチウム26.4mmolを加え、1
時間攪拌、室温に戻し1晩攪拌した。0℃に冷却し、先
にで合成した2,3,4,5−テトラメチル−2,4−
シクロペンタジエニルメチルシリルジクロライドのTH
F溶液を滴下した。1時間攪拌後室温に戻し1晩攪拌し
た。反応後減圧乾固し、脱水トルエン40mlを加え不
溶分を濾別し、液層を減圧乾固した。淡黄色油状物が得
られた。
【0048】[ビス(N,N−ジメチルアミノ)メチル
シリル−2,3,4,5−テトラメチル−2,4ーシク
ロペンタジエニル]チタニウムトリクロライドの合成 ビス(N,N−ジメチルアミノ)メチルシリル−2,
3,4,5−テトラメチル−2,4ーシクロペンタジエ
ン5mmolを脱水テトラヒドロフラン20mlに溶解
し、0℃に冷却後n−ブチルリチウム5mmolを加え
2時間攪拌した。続いてTi(thf)3 Cl3 5mm
olのTHF溶液にこれを加え一晩攪拌した。減圧乾固
したのち脱水トルエンを10ml加え不溶分を濾別し、
再び減圧乾固した後脱水ヘキサン20mlを加え−20
℃で再結晶をし、目的物を得た。
【0049】(合成例3) (N−t−ブチルアミノ)ジメチルシリル−2,3,
4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエンの合
成 t−ブチルアミン8.2mmolを脱水テトラヒドロフ
ラン40mlに溶解し−40℃まで冷却した。n−ブチ
ルリチウム8.2mmolを加え、1時間攪拌、室温に
戻し1晩攪拌した。0℃に冷却し、先に合成した2,
3,4,5−テトラメチル−2,4−シクロペンタジエ
ニルジメチルシリルクロライドのTHF溶液を滴下し
た。1時間攪拌後室温に戻し1晩攪拌した。反応後減圧
乾固し、脱水トルエン40mlを加え不溶分を濾別。液
層を減圧乾固した。淡黄色油状物が得られた。
【0050】Ti(thf)3 Cl3 の合成 TiCl3 20mmol分の塩化メチレンーTHF溶液
を窒素置換したシュレンク管にとり塩化メチレンを留去
し、THFを60ml加えた,ジムロートを取り付け2
0時間加熱環流し、生成した水色の錯体を濾別し、脱水
ペンタンで2回洗浄した。(収率70%)
【0051】[(N−t−ブチルアミド)ジメチルシリ
ル−2,3,4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペン
タジエニル]チタニウムジクロリドの合成 (N−t−ブチルアミノ)ジメチルシリル−2,3,
4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエン5.
1mmolを脱水トルエン20mlに溶解し、−40℃
に冷却した。n−BuLi10.2mmolを加え2時
間攪拌した。これをあらかじめ−78℃に冷却しトルエ
ン20mlに分散させておいたTi(thf)3 Cl3
に加えた。15分後AgCl6mmolを加え、一晩攪
拌した。これを減圧乾固し、脱水塩化メチレン60ml
を加えた。濾過後液層を減圧乾固した。ヘキサン20m
lで洗浄し目的物を得た。
【0052】
【実施例1】装置内を窒素置換後、リアクタ(2lオー
トクレーブ)を接続し、リアクタ内を窒素置換した。ト
ルエンは精製塔を通し、計量管内に280mlサンプリ
ングした後、5分間減圧下で脱気した。リアクタ内を減
圧、計量管を加圧にし、触媒タンク内に(B)成分とし
てメチルアルミノオキサン(MMAO)を20mmol
打ち込み、計量管内のトルエン280mlでリアクタに
移送した。同様にスチレンを920mlサンプリングし
脱気操作を行ったあと、740mlをリアクタ内に移送
した。リアクタを90℃に加熱し、つぎに(A)成分と
して[ビス(N,N−ジエチルアミノ)メチルシリル−
2、3、4、5−テトラメチル−2、4ーシクロペンタ
ジエニル]チタニウムジクロライド20μmolのトル
エン溶液を触媒タンクに打ち込み、計量管内のスチレン
180mlで移送した。リアクタ内をエチレンで10k
g/cm2に加圧後、エチレン供給ラインを止め、攪拌
を開始した。重合に伴いゲージ圧が下がるため、重合中
適度にエチレンを供給し、所定圧を保ちながら60分重
合を行った。重合後、ポリマー溶液を塩酸メタノール中
で処理しポリマーを回収した。ポリマー収量は52g、
NMR測定よりポリマー中のスチレン含量は28wt%
であった。
【0053】
【実施例2】装置内を窒素置換後、リアクタ(2lオー
トクレーブ)を接続し、触媒タンク、リアクタ内を窒素
置換した。トルエンは精製塔を通し、計量管内に280
mlサンプリングした後、5分間減圧下で脱気した。リ
アクタ内を減圧にし触媒タンク内に(B)成分としてM
MAOを20mmol打ち込みリアクタに移送した。、
計量管内のトルエン280mlをリアクタに移送した。
同様にスチレンを920mlサンプリングし脱気操作を
行ったあと、リアクタ内に移送した。リアクタを90℃
に加熱し、つぎに(A)成分として[ビス(N,N−ジ
エチルアミノ)メチルシリル−2,3,4,5−テトラ
メチル−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジ
クロライド20μmolのトルエン溶液を触媒タンクに
打ち込みリアクタに移送した。リアクタ内をエチレンで
6kg/cm2 に加圧後、エチレン供給ラインを止め、
攪拌を開始した。重合に伴いゲージ圧が下がるため、重
合中適度にエチレンを供給し、所定圧を保ちながら60
分重合を行った。重合後、ポリマー溶液を塩酸メタノー
ル中で処理しポリマーを回収した。ポリマー収量は41
g、NMR測定よりポリマー中のスチレン含量は38w
t%であった。
【0054】
【実施例3】装置内を窒素置換後、リアクタ(2lオー
トクレーブ)を接続し、リアクタ内を窒素置換した。ト
ルエンは精製塔を通し、計量管内に600mlサンプリ
ングした後、5分間減圧下で脱気した。リアクタ内を減
圧、計量管を加圧にし、触媒タンク内に(A)成分とし
て[ビス(N,N−ジエチルアミノ)メチルシリル−
2,3,4,5−テトラメチル−2,4ーシクロペンタ
ジエニル]チタニウムジクロライド20μmolのトル
エン溶液、(B)成分としてMMAOを20mmolを
あらかじめ混合したものを打ち込み、計量管内のトルエ
ン280mlでリアクタに移送した。同様にスチレンを
600mlサンプリングし脱気操作を行ったあと、リア
クタ内に移送した。リアクタを90℃に加熱しリアクタ
内をエチレンで10kg/cm2 に加圧後、エチレン供
給ラインを止め、攪拌を開始した。重合に伴いゲージ圧
が下がるため、重合中適度にエチレンを供給し、所定圧
を保ちながら60分重合を行った。重合後、ポリマー溶
液を塩酸メタノール中で処理しポリマーを回収した。ポ
リマー収量は43g、NMR測定よりポリマー中のスチ
レン含量は10wt%であった。
【0055】
【実施例4】あらかじめ作成し、1ヶ月間保存した
(A)(B)成分の混合物を用いた以外は実施例1と同
様の方法で行った。ポリマー収量は43g、NMR測定
よりポリマー中のスチレン含量は30wt%であった。
【0056】
【実施例5】あらかじめ作成し、1ヶ月間保存した
(A)(B)成分の混合物を用いた以外は実施例2と同
様の方法で行った。ポリマー収量は40g、NMR測定
よりポリマー中のスチレン含量は34wt%であった。
【0057】
【実施例6】あらかじめ作成し、1ヶ月間保存した
(A)(B)成分の混合物を用いた以外は実施例3と同
様の方法で行った。ポリマー収量は41g、NMR測定
よりポリマー中のスチレン含量は10wt%であった。
【0058】
【実施例7】(A)成分として[ビス(N,N−ジメチ
ルアミノ)メチルシリル−2,3,4,5−テトラメチ
ル−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロ
ライドを用いた以外は実施例1と同様の方法で行った。
ポリマー収量は36g、NMR測定よりポリマー中のス
チレン含量は16wt%であった。
【0059】
【実施例8】(A)成分として[ビス(N,N−ジメチ
ルアミノ)メチルシリル−2,3,4,5−テトラメチ
ル−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロ
ライドを用いた以外は実施例2と同様の方法で行った。
ポリマー収量は46g、NMR測定よりポリマー中のス
チレン含量は19wt%であった。
【0060】
【実施例9】(A)成分として[ビス(N,N−ジメチ
ルアミノ)メチルシリル−2,3,4,5−テトラメチ
ル−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロ
ライド、[(N,N−ジエチルアミノ)ジメチルシリル
−2,3,4,5−テトラメチル−2,4ーシクロペン
タジエニル]チタニウムトリクロライドを用いた以外は
実施例3と同様の方法で行った。ポリマー収量は42
g、NMR測定よりポリマー中のスチレン含量は10w
t%であった。
【0061】
【実施例10】(A)成分として[ビス(N,N−ジメ
チルアミノ)メチルシリル−2,3,4,5−テトラメ
チル−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジク
ロライド、[(N,N−ジエチルアミノ)ジメチルシリ
ル−2,3,4,5−テトラメチル−2,4ーシクロペ
ンタジエニル]チタニウムトリクロライドを用いた以外
は実施例4と同様の方法で行った。ポリマー収量は33
g、NMR測定よりポリマー中のスチレン含量は32w
t%であった。
【0062】
【実施例11】(A)成分として[ビス(N,N−ジメ
チルアミノ)メチルシリル−2,3,4,5−テトラメ
チル−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジク
ロライド、[(N,N−ジエチルアミノ)ジメチルシリ
ル−2,3,4,5−テトラメチル−2,4ーシクロペ
ンタジエニル]チタニウムトリクロライドを用いた以外
は実施例5と同様の方法で行った。ポリマー収量は41
g、NMR測定よりポリマー中のスチレン含量は37w
t%であった。
【0063】
【実施例12】(A)成分として[ビス(N,N−ジメ
チルアミノ)メチルシリル−2,3,4,5−テトラメ
チル−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジク
ロライド、[(N,N−ジエチルアミノ)ジメチルシリ
ル−2,3,4,5−テトラメチル−2,4ーシクロペ
ンタジエニル]チタニウムトリクロライドを用いた以外
は実施例6と同様の方法で行った。ポリマー収量は43
g、NMR測定よりポリマー中のスチレン含量は16w
t%であった。
【0064】
【実施例13】装置内を窒素置換後、リアクタ(2lオ
ートクレーブ)を接続し、リアクタ内を窒素置換した。
トルエンは精製塔を通し、計量管内に600mlサンプ
リングした後、5分間減圧下で脱気した。リアクタ内を
減圧、計量管を加圧にし、触媒タンク内に(B)成分と
してMMAOを10mmol、(D)成分としてトリメ
チルアルミニウム10mmol打ち込み、計量管内のト
ルエン280mlでリアクタに移送した。同様にスチレ
ンを600mlサンプリングし脱気操作を行ったあと、
リアクタ内に移送した。リアクタを90℃に加熱し、つ
ぎに(A)成分として[ビス(N,N−ジエチルアミ
ノ)メチルシリル−2,3,4,5−テトラメチル−
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロライ
ド20μmolのトルエン溶液を触媒タンクに打ち込
み、計量管内のスチレン180mlで移送した。リアク
タ内をエチレンで10kg/cm2 に加圧後、エチレン
供給ラインを止め、攪拌を開始した。重合に伴いゲージ
圧が下がるため、重合中適度にエチレンを供給し、所定
圧を保ちながら60分重合を行った。重合後、ポリマー
溶液を塩酸メタノール中で処理しポリマーを回収した。
ポリマー収量は30g、NMR測定よりポリマー中のス
チレン含量は42wt%であった。
【0065】
【実施例14】装置内を窒素置換後、リアクタ(2lオ
ートクレーブ)を接続し、リアクタ内を窒素置換した。
トルエンは精製塔を通し、計量管内に600mlサンプ
リングした後、5分間減圧下で脱気した。リアクタ内を
減圧、計量管を加圧にし、触媒タンク内に(B)成分と
してMMAOを15mmol、(E)成分としてジブチ
ルマグネシウム5mmol打ち込み、計量管内のトルエ
ン280mlでリアクタに移送した。同様にスチレンを
600mlサンプリングし脱気操作を行ったあと、リア
クタ内に移送した。リアクタを90℃に加熱し、つぎに
(A)成分として[ビス(N,N−ジエチルアミノ)メ
チルシリル−2,3,4,5−テトラメチル−2,4ー
シクロペンタジエニル]チタニウムジクロライド20μ
molのトルエン溶液を触媒タンクに打ち込み、計量管
内のスチレン180mlで移送した。リアクタ内をエチ
レンで10kg/cm2 に加圧後、エチレン供給ライン
を止め、攪拌を開始した。重合に伴いゲージ圧が下がる
ため、重合中適度にエチレンを供給し、所定圧を保ちな
がら60分重合を行った。重合後、ポリマー溶液を塩酸
メタノール中で処理しポリマーを回収した。ポリマー収
量は30g、NMR測定よりポリマー中のスチレン含量
は41wt%であった。
【0066】
【実施例15】装置内を窒素置換後、リアクタ(2lオ
ートクレーブ)を接続し、リアクタ内を窒素置換した。
トルエンは精製塔を通し、計量管内に600mlサンプ
リングした後、5分間減圧下で脱気した。リアクタ内を
減圧、計量管を加圧にし、触媒タンク内に(C)成分と
して(C6 5 3 B0.2mmol打ち込み、計量管
内のトルエン280mlでリアクタに移送した。同様に
スチレンを600mlサンプリングし脱気操作を行った
あと、リアクタ内に移送した。リアクタを90℃に加熱
し、つぎに(A)成分として[ビス(N,N−ジエチル
アミノ)メチルシリル−2,3,4,5−テトラメチル
−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロラ
イド20μmolのトルエン溶液を触媒タンクに打ち込
み、計量管内のスチレン180mlで移送した。リアク
タ内をエチレンで10kg/cm2 に加圧後、エチレン
供給ラインを止め、攪拌を開始した。重合に伴いゲージ
圧が下がるため、重合中適度にエチレンを供給し、所定
圧を保ちながら60分重合を行った。重合後、ポリマー
溶液を塩酸メタノール中で処理しポリマーを回収した。
ポリマー収量は28g、NMR測定よりポリマー中のス
チレン含量は39wt%であった。
【0067】
【実施例16】(A)成分として[ビス(N,N−ジメ
チルアミノ)メチルシリル−2,3,4,5−テトラメ
チル−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジク
ロライドを用いた以外は実施例19と同様の方法で行っ
た。ポリマー収量は30g、NMR測定よりポリマー中
のスチレン含量は10wt%であった。
【0068】
【実施例17】(A)成分として[ビス(N,N−ジメ
チルアミノ)メチルシリル−2,3,4,5−テトラメ
チル−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジク
ロライドを用いた以外は実施例20と同様の方法で行っ
た。ポリマー収量は32g、NMR測定よりポリマー中
のスチレン含量は32wt%であった。
【0069】
【実施例18】(A)成分として[ビス(N,N−ジメ
チルアミノ)メチルシリル−2,3,4,5−テトラメ
チル−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジク
ロライドを用いた以外は実施例21と同様の方法で行っ
た。ポリマー収量は30g、NMR測定よりポリマー中
のスチレン含量は37wt%であった。
【0070】
【比較例1】(A)成分として[(N−t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル−2,3,4,5−テトラメチル−
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロライ
ドを用いた以外は実施例1と同様の方法で行った。ポリ
マー収量は33g、NMR測定よりポリマー中のスチレ
ン含量は12wt%であった。
【0071】
【比較例2】(A)成分として[(N−t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル−2,3,4,5−テトラメチル−
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロライ
ドを用いた以外は実施例2と同様の方法で行った。ポリ
マー収量は34g、NMR測定よりポリマー中のスチレ
ン含量は21wt%であった。
【0072】
【比較例3】(A)成分として[(N−t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル−2,3,4,5−テトラメチル−
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロライ
ドを用いた以外は実施例4と同様の方法で行った。ポリ
マー収量は17g、NMR測定よりポリマー中のスチレ
ン含量は14wt%であった。
【0073】
【比較例4】(A)成分として[(N−t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル−2,3,4,5−テトラメチル−
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロライ
ドを用いた以外は実施例5と同様の方法で行った。ポリ
マー収量は12g、NMR測定よりポリマー中のスチレ
ン含量は21wt%であった。
【0074】
【比較例5】(A)成分として[(N−t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル−2,3,4,5−テトラメチル−
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロライ
ドを用いた以外は実施例6と同様の方法で行った。ポリ
マー収量は12g、NMR測定よりポリマー中のスチレ
ン含量は21wt%であった。
【0075】
【比較例6】(A)成分として[(N−t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル−2,3,4,5−テトラメチル−
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロライ
ドを用いた以外は実施例3と同様の方法で行った。ポリ
マー収量は24g、NMR測定よりポリマー中のスチレ
ン含量は10wt%であった。
【0076】
【発明の効果】本発明の重合触媒は耐熱性が優れ広い温
度領域で重合反応に高活性を示し、貯蔵安定性・活性安
定性が極めて優れることである。したがって触媒の活性
は数カ月たっても殆ど当初の重合活性を持続する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08F 210/02 212:08)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒(A)成分が下記一般式(1)で示
    される錯体を含むことを特徴とする重合触媒。 【化1】 (式中、Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジ
    エニル基及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
    ペンタジエニル基η5 でπ結合している。R1 〜R4
    それぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC1
    〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、
    アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つもし
    くは3つが結合し環を形成していても良く、また環には
    共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含む。Y
    は炭素又はSi又はGe元素、Z1、Z2 は同じでも異
    なっていてもよくN、P、S、O元素のうちいずれか一
    つでZ1 、Z2 の少なくとも1つが遷移金属元素と非共
    有電子対による相互作用はあるものとする。ただし遷移
    金属元素とσ結合は形成していないものとする。X1
    2 、R5 〜R7 はそれぞれ同じでも異なっていても良
    く、水素又はC1〜C12のアルキル基、アルコキシ
    基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンからなるもの
    とする。また、R5 〜R7 それぞれが環構造であるもの
    も含み、R5 〜R7 相互で環を形成していても良いもの
    とする。mは1〜3の整数、nは1〜3の整数で結合し
    ているヘテロ原子の価数−1に相当する数である。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(1)で示される錯体を含む
    触媒(A)成分と(B)成分および/または(C)成分
    を含むことを特徴とする重合触媒。 (A) 【化2】 (式中、Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジ
    エニル基及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
    ペンタジエニル基η5 でπ結合している。R1 〜R4
    それぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC1
    〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、
    アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つもし
    くは3つが結合し環を形成していても良く、また環には
    共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含む。Y
    は炭素又はSi又はGe元素、Z1、Z2 は同じでも異
    なっていてもよくN、P、S、O元素のうちいずれか一
    つでZ1 、Z2 の少なくとも1つが遷移金属元素と非共
    有電子対による相互作用はあるものとする。ただし遷移
    金属元素とσ結合は形成していないものとする。X1
    2 、R5 〜R7 はそれぞれ同じでも異なっていても良
    く、水素又はC1〜C12のアルキル基、アルコキシ
    基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンからなるもの
    とする。また、R5 〜R7 それぞれが環構造であるもの
    も含み、R5 〜R7 相互で環を形成していても良いもの
    とする。mは1〜3の整数、nは1〜3の整数で結合し
    ているヘテロ原子の価数−1に相当する数である。) (B)アルキルアルミニウムオキシ化合物 (C)カチオン発生剤
  3. 【請求項3】 下記一般式(1)で示される錯体を含む
    触媒(A)成分と(B)成分および/または(C)成分
    および/または(D)成分を含むことを特徴とする重合
    触媒。 (A) 【化3】 (式中、Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジ
    エニル基及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
    ペンタジエニル基η5 でπ結合している。R1 〜R4
    それぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC1
    〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、
    アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つもし
    くは3つが結合し環を形成していても良く、また環には
    共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含む。Y
    は炭素又はSi又はGe元素、Z1、Z2 は同じでも異
    なっていてもよくN、P、S、O元素のうちいずれか一
    つでZ1 、Z2 の少なくとも1つが遷移金属元素と非共
    有電子対による相互作用はあるものとする。ただし遷移
    金属元素とσ結合は形成していないものとする。X1
    2 、R5 〜R7 はそれぞれ同じでも異なっていても良
    く、水素又はC1〜C12のアルキル基、アルコキシ
    基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンからなるもの
    とする。また、R5 〜R7 それぞれが環構造であるもの
    も含み、R5 〜R7 相互で環を形成していても良いもの
    とする。mは1〜3の整数、nは1〜3の整数で結合し
    ているヘテロ原子の価数−1に相当する数である。) (B)アルキルアルミニウムオキシ化合物 (C)カチオン発生剤 (D)アルキルアルミニウム化合物
  4. 【請求項4】 下記一般式(1)で示される錯体を含む
    触媒(A)成分と(B)成分および/または(C)成分
    および/または(D)成分および/または(E)成分を
    含むことを特徴とする重合触媒。 (A) 【化4】 (式中、Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジ
    エニル基及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
    ペンタジエニル基η5 でπ結合している。R1 〜R4
    それぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC1
    〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、
    アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つもし
    くは3つが結合し環を形成していても良く、また環には
    共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含む。Y
    は炭素又はSi又はGe元素、Z1、Z2 は同じでも異
    なっていてもよくN、P、S、O元素のうちいずれか一
    つでZ1 、Z2 の少なくとも1つが遷移金属元素と非共
    有電子対による相互作用はあるものとする。ただし遷移
    金属元素とσ結合は形成していないものとする。X1
    2 、R5 〜R7 はそれぞれ同じでも異なっていても良
    く、水素又はC1〜C12のアルキル基、アルコキシ
    基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンからなるもの
    とする。また、R5 〜R7 それぞれが環構造であるもの
    も含み、R5 〜R7 相互で環を形成していても良いもの
    とする。mは1〜3の整数、nは1〜3の整数で結合し
    ているヘテロ原子の価数−1に相当する数である。) (B)アルキルアルミニウムオキシ化合物 (C)カチオン発生剤 (D)アルキルアルミニウム化合物 (E)アルキルアルカリ金属および/またはアルキルア
    ルカリ土類金属化合物
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜4のいずれかに記載の重
    合触媒で重合される共重合体が98. 6〜53モル%の
    エチレン及び1.4〜47モル%のスチレンを含むエチ
    レンとスチレンの疑似ランダムコポリマーであることを
    特徴とする共重合体の製造方法。
JP1318698A 1998-01-08 1998-01-08 新規重合用触媒及び該触媒を用いた共重合体の製造方法 Pending JPH11199618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1318698A JPH11199618A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 新規重合用触媒及び該触媒を用いた共重合体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1318698A JPH11199618A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 新規重合用触媒及び該触媒を用いた共重合体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11199618A true JPH11199618A (ja) 1999-07-27

Family

ID=11826158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1318698A Pending JPH11199618A (ja) 1998-01-08 1998-01-08 新規重合用触媒及び該触媒を用いた共重合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11199618A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003035704A1 (en) * 2001-10-19 2003-05-01 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Process for polymerization of olefins
CN106317282A (zh) * 2016-08-19 2017-01-11 东华大学 超高分子量乙烯/苯乙烯类共聚物及其制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003035704A1 (en) * 2001-10-19 2003-05-01 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Process for polymerization of olefins
US6956002B2 (en) 2001-10-19 2005-10-18 Asahi Kasei Chemicals Corporation Process for polymerization of olefins
CN106317282A (zh) * 2016-08-19 2017-01-11 东华大学 超高分子量乙烯/苯乙烯类共聚物及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW457253B (en) Method for the preparation of copolymers of ethylene/norbornene-type monomers with nickel catalysis
JP4674023B2 (ja) 遷移金属化合物、α−オレフィン製造用触媒及びα−オレフィンの製造方法
CN107548385A (zh) 利用包含具有含有磷环的配体的铬络合物的催化剂的烯烃低聚反应方法
WO2003066641A1 (fr) Complexes de metaux de transition, ligands, catalyseurs de polymerisation pour olefines, et procedes de production de polymeres d'olefines
JP2012051931A (ja) フルオロシリコン置換基を少なくとも1個有していてメタロセンの調製で用いるに有用な配位子
DE10052162A1 (de) Metallooenverbindung mit Indenylligand und diese enthaltende Katalysatoren zur Olefinpolymerisation
CN112745366B (zh) 硅基桥联的茂金属化合物及其制备方法、应用
JPH11199618A (ja) 新規重合用触媒及び該触媒を用いた共重合体の製造方法
JP3998270B2 (ja) シクロペンタジエニル化合物の製造方法
JPH11199621A (ja) コポリマー重合触媒及び該触媒を用いたコポリマーの製造方法
JPH11199616A (ja) 共重合体の重合触媒及び該触媒を用いた共重合体の製造方法
JPH11199615A (ja) 新規な重合触媒および該触媒を用いた共重合体の製造方法
JPH11199619A (ja) 共重合触媒及び該触媒を用いた共重合体の製造方法
JPH11199617A (ja) 共重合体の重合触媒及び該触媒を用いた共重合体の製造方法
JPH11199623A (ja) 新規重合触媒及び該触媒を用いたコポリマーの製造方法
JP2007063409A (ja) 環状オレフィン系共重合体の製造方法
JP4607289B2 (ja) インデニル化合物、その配位子前駆物質、配位子前駆物質の製造法およびオレフィンの重合法
JPH11199620A (ja) 重合触媒及び該触媒を用いた共重合体の製造方法
JP2002543210A (ja) 不飽和化合物重合用有機金属触媒
JPH11199622A (ja) コポリマーの重合触媒及び該触媒を用いたコポリマーの製造方法
KR20120092977A (ko) 신규한 전이 금속 화합물, 신규한 유기 리간드 화합물, 상기 전이 금속 화합물을 포함하는 전이 금속 촉매 조성물 및 상기 촉매 조성물을 이용한 폴리 올레핀의 제조 방법
JPH11199624A (ja) 共重合体の重合触媒及び共重合体の製造方法
JP2002249510A (ja) オレフィン系重合体の重合触媒及びオレフィン系重合体の製造方法
JP2019172983A (ja) α−オレフィン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の製造方法
JP2003292518A (ja) オレフィン重合用触媒成分、オレフィン重合用触媒、オレフィン重合体の製造方法および遷移金属化合物