JPH11199621A - コポリマー重合触媒及び該触媒を用いたコポリマーの製造方法 - Google Patents

コポリマー重合触媒及び該触媒を用いたコポリマーの製造方法

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JPH11199621A
JPH11199621A JP1475998A JP1475998A JPH11199621A JP H11199621 A JPH11199621 A JP H11199621A JP 1475998 A JP1475998 A JP 1475998A JP 1475998 A JP1475998 A JP 1475998A JP H11199621 A JPH11199621 A JP H11199621A
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JP
Japan
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component
alkyl
transition metal
bonded
catalyst
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Application number
JP1475998A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Iwase
勝弘 岩瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来錯体より熱安定性にすぐれ、また長期保
存安定性や活性の再現性の高い重合触媒と該触媒を用い
たエチレン/ビニル芳香族モノマー共重合体の製造方法
を提供すること。 【解決手段】 (A)特定構造を有する4族遷移金属錯
体、(B)アルキルアルミニウムオキシ化合物及び/ま
たは(C)カチオン発生剤及び/または(D)アルキル
アルミニウム化合物及び/または(E)アルキルアルカ
リ金属またはアルキルアルカリ土類金属化合物を含有す
る重合触媒並びに該重合触媒を用いたエチレン/ビニル
芳香族モノマー共重合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な錯体触媒及
び該触媒によるエチレンとビニル芳香族モノマー共重合
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレンとビニル芳香族モノマーの共重
合触媒としては、特開平3−163088,特開平7−
70223など、拘束された幾何形状をもつ金属配位錯
体が高活性かつ共重合性にすぐれた触媒系として知られ
ている。しかし、これらの錯体触媒系は、熱に対して不
安定であり、50℃以上の温度での取り扱いが難しい。
また、錯体の長期保存安定性や活性の再現性も十分では
ないという問題点があり、工業的に用いる上では、課題
を残すものであるといえる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は工業的に用い
る上で従来錯体より熱安定性にすぐれ、また長期保存安
定性や活性の再現性の高い触媒系を見いだすことを目的
としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は特定の構造を有
する4族4価錯体が従来錯体に比べ熱安定性が高く、か
つ(A)特定の構造を有する4族4価錯体と(B)特定
の構造を有する金属化合物またはカチオン発生剤との組
み合わせることにより、従来の錯体触媒系よりも長期保
存安定性がよく重合活性の再現性の面で遥かにすぐれて
いるという驚くべき事実に基づいてなされたものであ
る。すなわち本発明は [1]触媒(A)成分が下記一般式(1)で示される錯
体を含むことを特徴とする重合触媒
【0005】
【化5】 ( 式中Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジエ
ニル基、及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
ペンタジエニル基はη5 でπ結合している。R1〜R4
はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC
1〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つ
もしくは3つが結合し環を形成していても良い、また環
には共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含
む。Yは炭素又はSi又はGe元素のうちいずれか一
つ。ZはN,P,C、Si元素のうちいずれか一つで遷
移金属元素とσ結合を形成している。QはN,P,S,
O元素のうちいずれか一つで遷移金属元素と非共有電子
対による相互作用はあるがσ結合は形成していないもの
とする。X1 〜X2 、R5 、R6 ,R7 、R8 、R9
それぞれ同じでも異なっていても良く、水素またはC1
〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルキレン、ア
ルコキシ基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンから
なるものとする。ただし、Zが3価の場合にはR7は存
在しない。nは1〜3の整数で結合しているヘテロ原子
の価数−1に相当する数である。)
【0006】[2]下記一般式(1)で示される錯体を
含む触媒(A)成分と(B)成分および/または(C)
成分を含むことを特徴とする重合触媒
【化6】 ( 式中Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジエ
ニル基、及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
ペンタジエニル基はη5 でπ結合している。R1〜R4
はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC
1〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つ
もしくは3つが結合し環を形成していても良い、また環
には共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含
む。Yは炭素又はSi又はGe元素のうちいずれか一
つ。ZはN,P,C、Si元素のうちいずれか一つで遷
移金属元素とσ結合を形成している。QはN,P,S,
O元素のうちいずれか一つで遷移金属元素と非共有電子
対による相互作用はあるがσ結合は形成していないもの
とする。X1 〜X2 、R5 、R6 ,R7 、R8 、R9
それぞれ同じでも異なっていても良く、水素またはC1
〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルキレン、ア
ルコキシ基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンから
なるものとする。ただし、Zが3価の場合にはR7は存
在しない。nは1〜3の整数で結合しているヘテロ原子
の価数−1に相当する数である。) (B)アルキルアルミニウムオキシ化合物 (C)カチオン発生剤
【0007】[3]下記一般式(1)で示される錯体を
含む触媒(A)成分と(B)成分および/または(D)
成分を含むことを特徴とする重合触媒
【化7】 ( 式中Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジエ
ニル基、及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
ペンタジエニル基はη5 でπ結合している。R1〜R4
はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC
1〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つ
もしくは3つが結合し環を形成していても良い、また環
には共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含
む。Yは炭素又はSi又はGe元素のうちいずれか一
つ。ZはN,P,C、Si元素のうちいずれか一つで遷
移金属元素とσ結合を形成している。QはN,P,S,
O元素のうちいずれか一つで遷移金属元素と非共有電子
対による相互作用はあるがσ結合は形成していないもの
とする。X1 〜X2 、R5 、R6 ,R7 、R8 、R9
それぞれ同じでも異なっていても良く、水素またはC1
〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルキレン、ア
ルコキシ基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンから
なるものとする。ただし、Zが3価の場合にはR7は存
在しない。nは1〜3の整数で結合しているヘテロ原子
の価数−1に相当する数である。) (B)アルキルアルミニウムオキシ化合物 (C)カチオン発生剤 (D)アルキルアルミニウム化合物
【0008】[4]下記一般式(1)で示される錯体を
含む触媒(A)成分と(B)成分および/または(C)
成分および/または(D)成分および(E)成分を含む
ことを特徴とする重合触媒
【化8】 ( 式中Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジエ
ニル基、及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
ペンタジエニル基はη5 でπ結合している。R1〜R4
はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC
1〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つ
もしくは3つが結合し環を形成していても良い、また環
には共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含
む。Yは炭素又はSi又はGe元素のうちいずれか一
つ。ZはN,P,C、Si元素のうちいずれか一つで遷
移金属元素とσ結合を形成している。QはN,P,S,
O元素のうちいずれか一つで遷移金属元素と非共有電子
対による相互作用はあるがσ結合は形成していないもの
とする。X1 〜X2 、R5 、R6 ,R7 、R8 、R9
それぞれ同じでも異なっていても良く、水素またはC1
〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルキレン、ア
ルコキシ基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンから
なるものとする。ただし、Zが3価の場合にはR7は存
在しない。nは1〜3の整数で結合しているヘテロ原子
の価数−1に相当する数である。) (B)アルキルアルミニウムオキシ化合物 (C)カチオン発生剤 (D)アルキルアルミニウム化合物 (E)アルキルアルカリ金属および/またはアルキルア
ルカリ土類金属化合物
【0009】[5]上記[1]〜[4]の重合触媒で重
合される共重合体が98. 6〜53モル%のエチレン及
び1.4〜47モル%のスチレンを含むエチレンとスチ
レンの疑似ランダムコポリマーであることを特徴とする
共重合体の製造方法に関するものである。エチレンとビ
ニル芳香族モノマーの共重合触媒としては、特開平3−
163088,や特開平7−70223などの拘束され
た幾何形状をもつ金属配位錯体があるが、これらの錯体
触媒系は50℃以上の温度においての熱安定性が悪いこ
とがわかっている。また、錯体の長期保存安定性や活性
の再現性も十分ではないという問題点があり、工業的に
用いる上では、上記錯体と同等以上の共重合活性を有
し、より簡単に合成でき取り扱いも容易な錯体が望まれ
ていた。
【0010】本発明者らは、上記の問題点を解決し得る
新規錯体触媒系について鋭意検討した結果、(A)特定
の構造を有するハーフメタロセン系錯体が合成も容易で
あり錯体の熱安定性にもすぐれるということとさらに
(A)と(B)アルミニウムオキシ化合物及び/または
(C)カチオン発生剤とを組み合わせ系と(A)と
(B)及び/または(C)にさらに(D)及び/または
(E)成分を組み合わせた系が共重合活性にすぐれ、重
合温度範囲も広く、重合温度による活性の低下も少な
く、活性再現性も高いということを見出し本発明の完成
に至ったものである。
【0011】本発明に係る触媒成分(A)は下記一般式
(1)で示される。
【化9】
【0012】式中Mは4族4価の遷移金属でTiまたは
ZrまたはHfである。5員環はシクロペンタジエニル
基、及び置換シクロペンタジエニル基でインデニル基、
フルオレニル基等も含まれる。Mと置換シクロペンタジ
エニル基はη5 でπ結合していて5員環の炭素はそれぞ
れ等価である。R1 〜R4 はそれぞれ同じでも異なって
いてもよく、水素またはC1〜C12のアルキル基、ア
ルケニル基、アルコキシ基、アリール基、アリロキシ基
でこのうちの任意の2つもしくは3つが結合し環を形成
していても良い、また環にはインデニルやフルオレニル
の様な共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含
む。Yは炭素又はSi又はGe元素によるアルキレン、
シリレン、ゲルミレン基であり、R5 ,R6 は同じでも
異なっていても良く、水素またはC1〜C12のアルキ
ル基、アルコキシ基、アルケニル基、アリロキシ基、ア
リール基でR5 ,R6は互いに結合しYを含んだヘテロ
環を形成していてもかまわない。mは1〜3の整数であ
る。
【0013】ZはN,P,C、Si元素のうちいずれか
一つで遷移金属元素とσ結合を形成している。QはN,
P,S,O元素のうちいずれか一つで遷移金属元素と非
共有電子対による相互作用はあるがσ結合は形成してい
ないものとする。X1 〜X2 、R5 、R6 、R7
8 、R9 はそれぞれ同じでも異なっていても良く、水
素またはC1〜C12のアルキル基、アルケニル基、ア
ルキレン、アルコキシ基、アリール基、アリロキシ基、
ハロゲンからなるものとする。またR8 とR9 が結合し
環をなしていてもかまわない。ただし、Zが3価の場合
にはR7 は存在しない。nは1〜3の整数で結合してい
るヘテロ原子の価数−1に相当する数である。QR9
は具体的には下記一般式(2)に示す化合物も含むもの
とする。
【0014】
【化10】 (ただしR10、R11はそれぞれ同じでも異なっていても
良く、水素またはC1〜C12のアルキル基、アルコキ
シ基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンからなるも
のとする。)
【0015】上記一般式(1)、(2)における、R1
〜R9 のアルキル基、アリール基及びアルコキシ基、ア
リロキシ基のアルキル、アリール部分の具体例として
は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、sec−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルブチル、
2−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、ネオペ
ンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1−メチルペン
チル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,
1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3
−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−
ジメチルブチル、1,1−エチルメチルプロピル、1−
エチルブチル、2−エチルブチル、シクロヘキシル、n
−ヘプチル、イソヘプチル、4−メチルヘキシル、3−
メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、1−メチルヘキ
シル、1,1−ジメチルペンチル、2,2−ジメチルペ
ンチル、3,3−ジメチルペンチル、4,4−ジメチル
ペンチル、1,2−ジメチルペンチル、1,3−ジメチ
ルペンチル、1,4−ジメチルペンチル、1−エチルペ
ンチル、1−プロピルブチル、2−エチルペンチル、3
−エチルペンチル、1,1−エチルメチルブチル、1,
1−ジエチルプロピル、2,3−ジメチルペンチル、
2,4−ジメチルペンチル、3,4−ジメチルペンチ
ル、1,−エチル−2−メチルブチル、1−エチル−3
−メチルブチル、4−メチルシクロヘキシル、3−メチ
ルシクロヘキシル、シクロヘプチル、1,1,2−トリ
メチルブチル、1,1,3−トリメチルブチル、2,
2,1−トリメチルブチル、2,2,3−トリメチルブ
チル、3,3,1−トリメチルブチル、3,3,2−ト
リメチルブチル、1,1,2,2−テトラメチルプロピ
ル、n−オクチル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘ
プチル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチル、5
−メチルヘプチル、イソオクチル、1−エチルヘキシル
2−エチルヘキシル、3−エチルヘキシル、4−エチル
ヘキシル、1,1−ジメチルヘキシル、2,2−ジメチ
ルヘキシル、3,3−ジメチルヘキシル、4,4−ジメ
チルヘキシル、
【0016】5,5−ジメチルヘキシル、1,2−ジメ
チルヘキシル、1,3−ジメチルヘキシル、1,4−ジ
メチルヘキシル、1,5−ジメチルヘキシル、2,3−
ヂメチルヘキシル、2,4−ジメチルヘキシル、3,4
−ジメチルヘキシル、2,5−ジメチルヘキシル、3,
5−ジメチルヘキシル、1,1−メチルエチルペンチ
ル、1−エチル−2−メチルペンチル、1−エチル−3
−メチルペンチル、1−エチル−4−メチルペンチル、
2−エチル−1−メチルペンチル、2,2−エチルメチ
ルペンチル、3,3−エチルメチルペンチル、2−エチ
ル−3−メチルペンチル、2−エチル−4−メチルペン
チル、3−エチル−4−メチルペンチル、3−エチル−
2−メチルペンチル、1,1−ジエチルブチル、2,2
−ジエチルブチル、1,2−ジエチルブチル、1,1−
メチルプロピルブチル、2−メチル−1−プロピルブチ
ル、3メチル−1−プロピルブチル、4−エチルシクロ
ヘキシル、3−エチルシクロヘキシル、3,4−ジメチ
ルシクロヘキシル1,1,2−トリメチルペンチル、
1,1,3−トリメチルペンチル、1,1,4−トリメ
チルペンチル、2,2,1−トリメチルペンチル、2,
2,3−トリメチルペンチル、2,2,4−トリメチル
ペンチル、3,3,1−トリメチルペンチル、
【0017】3,3,2−トリメチルペンチル、3,
3,4−トリメチルペンチル、1,2,3−トリメチル
ペンチル、1,2,4−トリメチルペンチル、1,3,
4−トリメチルペンチル、1,2,3−トリメチルペン
チル、1,2,4−トリメチルペンチル、1,3,4−
トリメチルペンチル、1,1,2,2−テトラメチルブ
チル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1,1,
2,3−テトラメチルブチル、2,2,1,3−テトラ
メチルブチル、1−エチル−1,2−ジメチルブチル、
2−エチル−1,2−ジメチルブチル、1−エチル−
2,3−ジメチルブチル、n−ノニル、イソノニル、1
−メチルオクチル、2−メチルオクチル、3−メチルオ
クチル、4−メチルオクチル、5−メチルオクチル、6
−メチルオクチル、1−エチルヘプチル、2−エチルヘ
プチル、3−エチルヘプチル、4−エチルヘプチル、5
−エチルヘプチル1,1−ジメチルヘプチル、2,2−
ジメチルヘプチル、3,3−ジメチルヘプチル、4,4
−ジメチルヘプチル、5,5−ジメチルヘプチル、6,
6−ジメチルヘプチル、1,2−ジメチルヘプチル、
【0018】1,3−ジメチルヘプチル、1,4−ジメ
チルヘプチル、1,5−ジメチルヘプチル、1,6−ジ
メチルヘプチル、2,3−ジメチルヘプチル、2,4−
ジメチルヘプチル、2,5−ジメチルヘプチル、2,6
−ジメチルヘプチル、3,4−ジメチルヘプチル、3,
5−ジメチルヘプチル、3,6−ジメチルヘプチル、
4,5−ジメチルヘプチル、4,6−ジメチルヘプチ
ル、5,6−ジメチルヘプチル、1,1,2−トリメチ
ルヘキシル、1,1,3−トリメチルヘキシル、1,
1,4−トリメチルヘキシル、1,1,5−トリメチル
ヘキシル、2,2,1−トリメチルヘキシル、2,2,
3−トリメチルヘキシル、2,2,4−トリメチルヘキ
シル、2,2,5−トリメチルヘキシル、3,3,1−
トリメチルヘキシル、3,3,2−トリメチルヘキシ
ル、3,3,4−トリメチルヘキシル、3,3,5−ト
リメチルヘキシル、4,4,1−トリメチルヘキシル、
4,4,2−トリメチルヘキシル、4,4,3−トリメ
チルヘキシル、4,4,5−トリメチルヘキシル、5,
5,1−トリメチルヘキシル、5,5,2−トリメチル
ヘキシル、5,5,3−トリメチルヘキシル、5,5,
4−トリメチルヘキシル、
【0019】1,2,3−トリメチルヘキシル、2,
3,4−トリメチルヘキシル、3,4,5−トリメチル
ヘキシル、1,3,4−トリメチルヘキシル、1,4,
5−トリメチルヘキシル、2,4,5−トリメチルヘキ
シル、1,2,5−トリメチルヘキシル、1,2,4−
トリメチルヘキシル、1,1−エチルメチルヘキシル、
2,2−エチルメチルヘキシル、3,3−エチルメチル
ヘキシル、4,4−エチルメチルヘキシル、5,5−エ
チルメチルヘキシル、1−エチル−2−メチルヘキシ
ル、1−エチル−3−メチルヘキシル、1−エチル−4
−メチルヘキシル、1−エチル−5−メチルヘキシル、
2−エチル−1−メチルヘキシル、3−エチル−1−メ
チルヘキシル、3−エチル−2−メチルヘキシル、1,
1−ジエチルペンチル、2,2−ジエチルペンチル、
3,3−ジエチルペンチル、1,2−ジエチルペンチ
ル、1,3−ジエチルペンチル、2,3−ジエチルペン
チル、1,1−メチルプロピルペンチル、2,2−メチ
ルプロピルペンチル、1−メチル−2−プロピルペンチ
ルn−デシル、イソデシル、1−メチルノニル、2−メ
チルノニル、3−メチルノニル、4−メチルノニル、5
−メチルノニル、6−メチルノニル、7−メチルノニ
ル、1−エチルオクチル、2−エチルオクチル、
【0020】3−エチルオクチル、4−エチルオクチ
ル、5−エチルオクチル、6−エチルオクチル、1,1
−ジメチルオクチル、2,2−ジメチルオクチル、3,
3−ジメチルオクチル、4,4−ジメチルオクチル、
5,5−ジメチルオクチル、6,6−ジメチルオクチ
ル、7,7−ジメチルオクチル、1,2−ジメチルオク
チル、1,3−ジメチルオクチル、1,4−ジメチルオ
クチル、1,5−ジメチルオクチル、1,6−ジメチル
オクチル、1,7−ジメチルオクチル、2,3−ジメチ
ルオクチル、2,4−ジメチルオクチル、2,5−ジメ
チルオクチル、2,6−ジメチルオクチル、2,7−ジ
メチルオクチル、3,4−ジメチルオクチル、3,5−
ジメチルオクチル、3,6−ジメチルオクチル、3,7
−ジメチルオクチル、4,5−ジメチルオクチル、4,
6−ジメチルオクチル、4,7−ジメチルオクチル、
5,6−ジメチルオクチル、5,7−ジメチルオクチ
ル、n−ウンデシル、n−ドデシル、フェニル、ベンジ
ル、p−トリル、m−トリル、キシリル、メシチリル、
2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフ
ェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2,4,6−ト
リメトキシフェニル、2,6−ジイソプロピルフェニ
ル、2,4,6−トリイソプロピルフェニル、ナフチ
ル、o−イソプロポキシフェニルがあげられる。
【0021】触媒成分(B)のアルミニウムオキシ化合
物としては下記一般式(3)で示される有機アルミニウ
ムオキシ化合物のうち少なくとも1つの化合物があげら
れる。
【化11】 (R12〜R15は同じでも異なっていても良く、C1〜C
8までの炭化水素基、nは1〜50までの整数を表す)
【0022】触媒成分(C)のカチオン発生剤の代表的
なものとしては下記式で示される有機ホウ素化合物があ
げられる。
【化12】(BR151617n A(BR15161718n (Aはカチオンである。R15〜R18は同じでも異なって
いても良く、C1〜C14までのハロゲン化アリール基
を含む炭化水素基、アルコキシ基、アリロキシ基nは1
〜4までの整数を表す)ここで化合物Aのカチオンとし
ては4級アミンまたは4級アンモニウム塩またはカルボ
カチオンまたは価数+1〜4の金属カチオンがあり、具
体例としてはピリジニウム、2,4−ジニトロ−N,N
−ジエチルアニリニウム、p−ニトロアニリニウム、
2,5−ジクロロアニリン、p−ニトロ−N,N−ジメ
チルアニリニウム,キノリニウム、N,N−ジメチルア
ニリニウム,メチルジフェニルアンモニウム、N,N−
ジエチルアニリニウム、8−クロロキノリニウム、トリ
メチルアンモニウム、トリプロピルアンモニウム、トリ
エチルアンモニウム、トリブチルアンモニウム、トリフ
ェニルカルボカチオン、トリフェニルホスホニウム、ア
ンモニウム、ナトリウム、リチウム、カリウム、セシウ
ム、カルシウム、マグネシウム、等があげられる。
【0023】またR15〜R18の炭化水素基、及びアルコ
キシ基、アリロキシ基の炭化水素基部分の具体例として
はアレチルアセトナト、イソプロピル、フェニル、ベン
ジル、p−トリル、m−トリル、キシリル、メシチリ
ル、2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−トリメチ
ルフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2,4,6
−トリメトキシフェニル、2,6−ジイソプロピルフェ
ニル、2,4,6−トリイソプロピルフェニル、ナフチ
ル、o−イソプロポキシフェニル、ペンタフルオロフェ
ニルペンタフルオロベンジル、テトラフルオロフェニ
ル、テトラフルオロトリル、等があげられる。
【0024】一方、触媒成分(D)のカチオン発生剤と
しては、アルキルアルミニウム等の有機アルミニウム化
合物をあげることができる。具体的な化合物としては、
トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ト
リイソブチルアルミニウム、トリフェニルアルミニウ
ム、ジエチルアルミニウムクロリド、ジメチルアルミニ
ウムクロリド、エチルアルミニウムジクロライド、メチ
ルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセ
スキクロリド、ジエチルアルミニウムヒドリド、ジイソ
ブチルアルミニウムヒドリド、トリ(2−エチルヘキシ
ル)アルミニウム、(2−エチルヘキシル)アルミニウ
ムジクロリド等が挙げられる。これらの他にナトリウム
アルミニウムハイドライド、カリウムアルミニウムハイ
ドライド、ジイソブチルナトリウムアルミニウムハイド
ライド、トリ(t- ブトキシ)アルミニウムハイドライ
ド、トリエチルナトリウムアルミニウムハイドライド、
ジイソブチルナトリウムアルミニウムハイドライド、ト
リエチルナトリウムアルミニウムハイドライド、トリエ
トキシナトリウムアルミニウムハイドライド、トリエチ
ルリチウムアルミニウムハイドライド等の2種以上の金
属を含有する水素化物でも構わない。これらの化合物の
なかでも好ましいものとしては、トリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、ジエチルアルミニウムクロリド、ジメチルアルミ
ニウムクロリド、メチルアルミニウムセスキクロリド、
エチルアルミニウムセスキクロリド、ジエチルアルミニ
ウムヒドリド、ジイソブチルアルミニウムヒドリド等が
挙げられる。また、上記有機アルカリ金属化合物と有機
アルミニウム化合物とを予め反応させることで合成され
る錯体、予め反応させることで合成される錯体(ア−ト
錯体)等も含まれる。
【0025】また触媒成分(E)のアルキルアルカリ金
属および/またはアルキルアルカリ土類金属化合物の具
体例としては有機リチウム化合物、有機ナトリウム化合
物、有機カリウム化合物、有機亜鉛化合物、有機マグネ
シウム化合物、有機アルミニウム化合物、有機カルシウ
ム化合物等を挙げることが出来るが、単独あるいは二種
以上(A)と組み合わせて用いることもできる。
【0026】含Li化合物の具体例としてはメチルリチ
ウム、エチルリチウム、n- プロピルリチウム、イソプ
ロピルリチウム、nー ブチルリチウム、secー ブチル
リチウム、イソブチルリチウム、t- ブチルリチウム、
nー ペンチルリチウム、nーヘキシルリチウム、フェニ
ルリチウム、シクロペンタジエニルリチウム、m- トリ
ルリチウム、p- トリルリチウム、キシリルリチウム、
ジメチルアミノリチウム、ジエチルアミノリチウム、メ
トキシリチウム、エトキシリチウム、n−プロポキシリ
チウム、イソプロポキシリチウム、n−ブトキシリチウ
ム、secー ブトキシリチウム、tー ブトキシリチウ
ム、ペンチルオキシリチウム、ヘキシルオキシリチウ
ム、ヘプチルオキシリチウム、オクチルオキシリチウ
ム、フェノキシリチウム、4−メチルフェノキシリチウ
ム、ベンジルオキシリチウム、4−メチルベンジルオキ
シリチウム、等が挙げられる。
【0027】また、トリメチルシリルリチウム、ジエチ
ルメチルシリルリチウム、ジメチルエチルシリルリチウ
ム、トリエチルシリルリチウム、トリフェニルシリルリ
チウム等の有機ケイ素リチウム化合物でも良い。含Na
化合物の具体例としてはメチルナトリウム、エチルナト
リウム、n- プロピルナトリウム、イソプロピルナトリ
ウム、nー ブチルナトリウム、secーブチルナトリウ
ム、イソブチルナトリウム、t- ブチルナトリウム、n
ー ペンチルナトリウム、nー ヘキシルナトリウム、フェ
ニルナトリウム、シクロペンタジエニルナトリウム、m
- トリルナトリウム、p- トリルナトリウム、キシリル
ナトリウム、ナトリウムナフタレン等が挙げられる。
【0028】含K化合物の具体例としてはメチルカリウ
ム、エチルカリウム、n- プロピルカリウム、イソプロ
ピルカリウム、nー ブチルカリウム、secー ブチルカ
リウム、イソブチルカリウム、t- ブチルカリウム、n
ー ペンチルカリウム、nー ヘキシルカリウム、トリフェ
ニルメチルカリウム、フェニルカリウム、フェニルエチ
ルカリウム、シクロペンタジエニルカリウム、m- トリ
ルカリウム、p- トリルカリウム、キシリルカリウム、
カリウムナフタレン等が挙げられる。
【0029】含Zn化合物として、ジエチル亜鉛、ビス
(η5 −シクロペンタジエニル)亜鉛、ジフェニル亜鉛
等が挙げられ、さらに含Mg化合物として、ジメチルマ
グネシウム、ジエチルマグネシウム、ジブチルマグネシ
ウム、エチルブチルマグネシウム、メチルマグネシウム
ブロマイド、エチルマグネシウムクロライド、エチルマ
グネシウムブロマイド、エチルマグネシウムクロライ
ド、フェニルマグネシウムブロマイド、フェニルマグネ
シウムクロライド、tー ブチルマグネシウムクロライ
ド、tー ブチルマグネシウムブロマイド等が挙げられ
る。
【0030】これらの他にリチウムハイドライド、カリ
ウムハイドライド、ナトリウムハイドライド、カルシウ
ムハイドライド等のアルカリ(土類)金属水素化物や、
ナトリウムアルミニウムハイドライド、カリウムアルミ
ニウムハイドライド、ジイソブチルナトリウムアルミニ
ウムハイドライド、トリ(t- ブトキシ)アルミニウム
ハイドライド、トリエチルナトリウムアルミニウムハイ
ドライド、ジイソブチルナトリウムアルミニウムハイド
ライド、トリエチルナトリウムアルミニウムハイドライ
ド、トリエトキシナトリウムアルミニウムハイドライ
ド、トリエチルリチウムアルミニウムハイドライド等の
2種以上の金属を含有する水素化物でも構わない。ま
た、上記有機アルカリ金属化合物と有機アルミニウム化
合物とを予め反応させることで合成される錯体、有機ア
ルカリ金属化合物と有機マグネシウム化合物を予め反応
させることで合成される錯体(アート錯体)等も含まれ
る。
【0031】本発明において使用するのに好適な触媒は
(A)成分である遷移金属化合物と(B)成分のアルキ
ルアルミニウムオキシ化合物、または(A)成分と
(C)成分であるカチオン発生剤、または(A)成分と
(B)成分と(C)成分であるカチオン発生剤、または
(A)成分と(B)成分と(D)成分であるアルキルア
ルミニウム化合物、または(A)成分と(D)成分であ
るアルキルアルミニウム化合物、または(A)成分と
(B)成分と(E)成分であるアルキルアルカリ金属類
もしくはアルキルアルカリ土類金属類、または(A)成
分と(B)成分と(C)成分と(D)成分、または
(A)成分と(B)成分と(C)成分と(E)成分、
(A)成分と(B)成分と(D)成分と(E)成分、
(A)成分と(E)成分の組み合わせがあり、上記の組
み合わせで触媒(A)成分と(B)(C)(D)(E)
成分のいずれかを任意の順序でかつ任意の好適な方法で
組み合わせることによって製造される。
【0032】触媒(A)成分と(B)成分の好ましい触
媒組成比は(A):(B)=1:0.01〜1:100
00,触媒(A)成分と(C)成分の好ましい触媒組成
比は(A):(C)=1:0.01〜1:100,触媒
(A)成分と(D)成分の好ましい触媒組成比は
(A):(D)=1:0.01〜1:1000,触媒
(A)成分と(E)成分の好ましい触媒組成比は
(A):(E)=1:0.01〜1:100である。触
媒組成物の調製はあらかじめ、窒素、アルゴン等の不活
性ガス雰囲気下、好適な溶媒中で混合することにより行
っても良いし、(A)(B)(C)(D)(E)それぞ
れの成分を別々にモノマーが共存するリアクター内に打
ち込んで、リアクター内において調製しても良い。触媒
調製に好適な溶媒はヘキサン、シクロヘキサン等、アル
カンをはじめとする炭化水素系溶媒とトルエン、ベンゼ
ン、エチルベンゼン、等の芳香族系の溶媒があげられ
る。またこれらの溶媒は前処理において水分等を除去し
ておくことが好ましい。触媒組成物の調製温度として
は、−20℃〜150℃が最適である。本発明の重合方
法は、モノマーと触媒の存在下、減圧、大気圧、加圧の
いずれかの条件のもと、バルク、溶液、スラリーのいず
れの方法でも行うことが出来る。
【0033】重合を行うのに好適な温度範囲としては−
30℃〜260℃であり、好ましくは0℃〜200℃で
ある。また、重合においては、窒素、アルゴン等の不活
性ガス雰囲気下で行っても良いし、エチレン雰囲気下で
行っても良い、またエチレン、及び/またはプロピレン
及び/またはブチレンと上記の不活性ガスの混合雰囲気
下でもかまわない。さらに、分子量調節のために上記の
ガスに加えて、水素を共存させてもかまわない。また、
触媒成分をアルミナ、塩化マグネシウム、シリカのよう
な好適な担体に担持させて用いてもかまわない。また所
望ならば、重合に際して溶媒を用いることも出来る。重
合に用いるのに好適な溶媒としては、ヘキサン、シクロ
ヘキサン等、アルカンをはじめとする炭化水素系溶媒と
トルエン、ベンゼン、エチルベンゼン、等の芳香族系の
溶媒があげられる。また、重合に用いるモノマーとして
は、エチレンとスチレンが最も好適であるが、必要に応
じてプロピレン、ブチレン等の他のオレフィン化合物や
α−メチルスチレン、ジフェニルエチレン等の芳香族ビ
ニル化合物を共存させることが出来る。本重合における
好適な触媒量は[(生成ポリマー重量)Kg]/[触媒
(A)成分1mol]=50kg/1mol〜1000
0000kg/1mol程度のポリマーを与える量であ
る。本発明における重合後のポリマーの分離の方法とし
ては、例えば重合液にアセトンまたは酸もしくはアルカ
リを混合したアルコール等の貧溶媒となる極性溶媒を加
えて重合体を沈澱させて回収する方法、反応液を撹拌
下、熱湯中に投入後、溶媒と共に蒸留回収する方法、ま
たは直接反応液を加熱して溶媒を留去する方法等を挙げ
ることができる。本発明の重合触媒は第1に触媒の合成
が容易でかつ耐熱性が優れ広い温度領域で重合反応に高
活性を示すことである。第2に貯蔵安定性・活性安定性
が極めて優れることである。したがって触媒の活性は数
カ月たっても殆ど当初の重合活性を持続する。
【0034】
【実施例】以下実施例により本発明を更に具体的に説明
するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものでは
ない。以下に実施例及び比較例を行なうにあたり、用い
た触媒成分について以下に示す。 [触媒(A)成分] (合成例1) [N−(N,N−ジメチルエチレンジアミノ)2,3,
4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエニル]
チタニウムジクロリドの合成 N−(N,N−ジメチルエチレンジアミノ)2,3,
4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエンの合
成 2,3,4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジ
エニルジメチルシリルクロライドの合成
【0035】1,2,4,5−テトラメチル−1,3−
シクロペンタジエン13.2mmolを200mlのシ
ュレンク管に入れ窒素置換した。脱水テトラヒドロフラ
ン80mlを加え、−40℃に冷却した。攪拌しながら
n−ブチルリチウム13.2mmolをゆっくりと滴下
した。溶液白濁後0℃で2時間攪拌した。ここへジメチ
ルジクロロシラン15mmolを一気に滴下し、一晩攪
拌した。反応後溶媒と過剰のジメチルジクロロシランを
減圧下に留去し、黄色液体を得た。これを減圧蒸留によ
り精製し、次の反応に用いた。
【0036】N−(N,N−ジメチルエチレンジアミ
ノ)2,3,4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペン
タジエンの合成 N,N−ジメチルエチレンジアミン13.2mmolを
脱水テトラヒドロフラン40mlに溶解し−40℃まで
冷却した。n−ブチルリチウム13.2mmolを加
え、1時間攪拌、室温に戻し1晩攪拌した。0℃に冷却
し、先に合成した2,3,4,5−テトラメチル−2,
4−シクロペンタジエニルジメチルシリルクロライドの
THF溶液を滴下した。1時間攪拌後室温に戻し1晩攪
拌した。反応後減圧乾固し、脱水トルエン40mlを加
え不溶分を濾別。液層を減圧乾固した。淡黄色油状物
1.3gが得られた。
【0037】[N−(N,N−ジメチルエチレンジアミ
ノ)2,3,4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペン
タジエニル]チタニウムジクロリドの合成 Ti(thf)3 Cl3 の合成 TiCl3 20mmol分の塩化メチレンーTHF溶液
を窒素置換したシュレンク管にとり塩化メチレンを留去
し、THFを60ml加えた,ジムロートを取り付け2
0時間加熱環流し、生成した水色の錯体を濾別し、脱水
ペンタンで2回洗浄した。(収率70%) N−(N,N−ジメチルエチレンジアミノ)2,3,
4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエン5.
1mmolを脱水トルエン20mlに溶解し、−40℃
に冷却した。n−BuLi10.2mmolを加え2時
間攪拌した。これをあらかじめ−78℃に冷却しトルエ
ン20mlに分散させておいたTi(thf)3 Cl3
に加えた。15分後AgCl6mmolを加え、一晩攪
拌した。これを減圧乾固し、脱水塩化メチレン60ml
を加えた。不溶分をセライト濾過し、液層を減圧乾固し
た。 ヘキサン20mlで洗浄し目的物を得た。
【0038】(合成例2) [N−(2−ジフェニルホスフィノアニリド)2,3,
4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエニル]
チタニウムジクロリドの合成 N−(2−ジフェニルホスフィノアニリド)2,3,
4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエンの合
成 2−ジフェニルホスフィノアニリンの合成 2−ヨードアニリン22.8mmol,ジフェニルホス
フィン22.8mmol、Pd(Ph3 P)40.26
gをあらかじめ窒素置換した200mlシュレンク内に
いれた。アセトニトリル30mlと水10mlを加えト
リエチルアミン3.2mlを加えた。シュレンク管にジ
ムロートを取り付け40時間断続的に加熱環流した。反
応後、溶媒を減圧留去し、塩化メチレン40mlを加え
た。溶液を、分液ロートに移し看ず80mlを加え洗浄
した。有機層を分別し溶媒を減圧留去した。褐色固体を
得た。この固体をTHF50mlに溶解し、過剰量の塩
酸を加えた。溶媒を留去し、再びTHF30mlを加
え、沈殿物を桐山ロートで濾別、フラスコに移し減圧乾
燥させた。これを塩化メチレン40mlに溶解させNa
OH水溶液で処理したのち有機層を分別、減圧乾燥し
た。無色の油状物がえられた。この油状物は2日ほどで
完全に結晶化し淡黄色固体となった。(2.6g)。1
H−NMR,31P−NMRより目的物であることを確
認した。
【0039】N−(2−ジフェニルホスフィノアニリ
ド)ジメチルシリル2,3,4,5ーテトラメチル2,
4ーシクロペンタジエンの合成 2−ジフェニルホスフィノアニリン8.2mmolを脱
水テトラヒドロフラン40mlに溶解し−40℃まで冷
却した。n−ブチルリチウム8.2mmolを加え、1
時間攪拌、室温に戻し1晩攪拌した。0℃に冷却し、先
に合成した2,3,4,5−テトラメチル−2,4−シ
クロペンタジエニルジメチルシリルクロライドのTHF
溶液を滴下した。1時間攪拌後室温に戻し1晩攪拌し
た。反応後減圧乾固し、脱水トルエン40mlを加え不
溶分を濾別。液層を減圧乾固した。淡黄色油状物が得ら
れた。
【0040】Ti(thf)3 Cl3 の合成 TiCl3 20mmol分の塩化メチレンーTHF溶液
を窒素置換したシュレンク管にとり塩化メチレンを留去
し、THFを60ml加えた,ジムロートを取り付け2
0時間加熱環流し、生成した水色の錯体を濾別し、脱水
ペンタンで2回洗浄した。(収率70%) [N−(2−ジフェニルホスフィノアニリド)2,3,
4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエニル]
チタニウムジクロリドの合成 N−(2−ジフェニルホスフィノアニリド)ジメチルシ
リル2,3,4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペン
タジエン5.1mmolを脱水トルエン20mlに溶解
し、−40℃に冷却した。n−BuLi10.2mmo
lを加え2時間攪拌した。これをあらかじめ−78℃に
冷却しトルエン20mlに分散させておいたTi(th
f)3 Cl3 に加えた。15分後AgCl6mmolを
加え、一晩攪拌した。これを減圧乾固し、脱水塩化メチ
レン60mlを加えた。不溶分をセライト濾過し、液層
を減圧乾固した。ヘキサン20mlで洗浄し目的物を得
た。
【0041】(合成例3) (N−t−ブチルアミノ)ジメチルシリル−2,3,
4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエンの合
成 t−ブチルアミン8.2mmolを脱水テトラヒドロフ
ラン40mlに溶解し−40℃まで冷却した。n−ブチ
ルリチウム8.2mmolを加え、1時間攪拌、室温に
戻し1晩攪拌した。0℃に冷却し、先に合成した2,
3,4,5−テトラメチル−2,4−シクロペンタジエ
ニルジメチルシリルクロライドのTHF溶液を滴下し
た。1時間攪拌後室温に戻し1晩攪拌した。反応後減圧
乾固し、脱水トルエン40mlを加え不溶分を濾別。液
層を減圧乾固した。淡黄色油状物が得られた。
【0042】Ti(thf)3 Cl3 の合成 TiCl3 20mmol分の塩化メチレンーTHF溶液
を窒素置換したシュレンク管にとり塩化メチレンを留去
し、THFを60ml加えた,ジムロートを取り付け2
0時間加熱環流し、生成した水色の錯体を濾別し、脱水
ペンタンで2回洗浄した。(収率70%) [(N−t−ブチルアミド)ジメチルシリル−2,3,
4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエニル]
チタニウムジクロリドの合成 (N−t−ブチルアミノ)ジメチルシリル−2,3,
4,5ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエン5.
1mmolを脱水トルエン20mlに溶解し、−40℃
に冷却した。n−BuLi10.2mmolを加え2時
間攪拌した。これをあらかじめ−78℃に冷却しトルエ
ン20mlに分散させておいたTi(thf)3 Cl3
に加えた。15分後AgCl6mmolを加え、一晩攪
拌した。これを減圧乾固し、脱水塩化メチレン60ml
を加えた。濾過後液層を減圧乾固した。ヘキサン20m
lで洗浄し目的物を得た。
【0043】(実施例1)装置内を窒素置換後、リアク
タ(2Lオートクレーブ)を接続し、リアクタ内を窒素
置換した。トルエンは精製塔を通し、計量管内に280
mlサンプリングした後、5分間減圧下で脱気した。リ
アクタ内を減圧、計量管を加圧にし、触媒タンク内に
(B)成分としてMMAO(メチルアルミノキサン)を
20mmol打ち込み、計量管内のトルエン280ml
でリアクタに移送した。同様にスチレンを920mlサ
ンプリングし脱気操作を行ったあと、740mlをリア
クタ内に移送した。リアクタを90℃に加熱し、つぎに
(A)成分として[N−(N,N−ジメチルエチレンジ
アミノ)2,3,4,5ーテトラメチル2,4ーシクロ
ペンタジエニル]チタニウムジクロリド20μmolの
トルエン溶液を触媒タンクに打ち込み、計量管内のスチ
レン180mlで移送した。リアクタ内をエチレンで1
0kg/cm2 に加圧後、エチレン供給ラインを止め、
攪拌を開始した。重合に伴いゲージ圧が下がるため、重
合中適度にエチレンを供給し、所定圧を保ちながら60
分重合を行った。重合後、ポリマー溶液を塩酸メタノー
ル中で処理しポリマーを回収した。ポリマー収量は42
g、NMR測定よりポリマー中のスチレン含量は32w
t%であった。
【0044】(実施例2)装置内を窒素置換後、リアク
タ(2Lオートクレーブ)を接続し、触媒タンク、リア
クタ内を窒素置換した。トルエンは精製塔を通し、計量
管内に280mlサンプリングした後、5分間減圧下で
脱気した。リアクタ内を減圧にし触媒タンク内に(B)
成分としてMMAOを20mmol打ち込みリアクタに
移送した。、計量管内のトルエン280mlをリアクタ
に移送した。同様にスチレンを920mlサンプリング
し脱気操作を行ったあと、リアクタ内に移送した。リア
クタを90℃に加熱し、つぎに(A)成分として[N−
(N,N−ジメチルエチレンジアミノ)2,3,4,5
ーテトラメチル2、4ーシクロペンタジエニル]チタニ
ウムジクロリド20μmolのトルエン溶液を触媒タン
クに打ち込みリアクタに移送した。リアクタ内をエチレ
ンで6kg/cm2 に加圧後、エチレン供給ラインを止
め、攪拌を開始した。重合に伴いゲージ圧が下がるた
め、重合中適度にエチレンを供給し、所定圧を保ちなが
ら60分重合を行った。重合後、ポリマー溶液を塩酸メ
タノール中で処理しポリマーを回収した。ポリマー収量
は44g、NMR測定よりポリマー中のスチレン含量は
39wt%であった。
【0045】(実施例3)装置内を窒素置換後、リアク
タ(2Lオートクレーブ)を接続し、リアクタ内を窒素
置換した。トルエンは精製塔を通し、計量管内に600
mlサンプリングした後、5分間減圧下で脱気した。リ
アクタ内を減圧、計量管を加圧にし、触媒タンク内に
(A)成分として[N−(N,N−ジメチルエチレンジ
アミノ)2,3,4,5ーテトラメチル2,4ーシクロ
ペンタジエニル]チタニウムジクロリド20μmolの
トルエン溶液、(B)成分としてMMAOを20mmo
lをあらかじめ混合したものを打ち込み、計量管内のト
ルエン280mlでリアクタに移送した。同様にスチレ
ンを600mlサンプリングし脱気操作を行ったあと、
リアクタ内に移送した。リアクタを90℃に加熱しリア
クタ内をエチレンで10kg/cm2 に加圧後、エチレ
ン供給ラインを止め、攪拌を開始した。重合に伴いゲー
ジ圧が下がるため、重合中適度にエチレンを供給し、所
定圧を保ちながら60分重合を行った。重合後、ポリマ
ー溶液を塩酸メタノール中で処理しポリマーを回収し
た。ポリマー収量は42g、NMR測定よりポリマー中
のスチレン含量は32wt%であった。
【0046】(実施例4)あらかじめ作成し、1ヶ月間
保存した(A)(B)成分の混合物を用いた以外は(実
施例1)と同様の方法で行った。ポリマー収量は45
g、NMR測定よりポリマー中のスチレン含量は32w
t%であった。 (実施例5)あらかじめ作成し、1ヶ月間保存した
(A)(B)成分の混合物を用いた以外は(実施例2)
と同様の方法で行った。ポリマー収量は44g、NMR
測定よりポリマー中のスチレン含量は39wt%であっ
た。
【0047】(実施例6)あらかじめ作成し、1ヶ月間
保存した(A)(B)成分の混合物を用いた以外は(実
施例3)と同様の方法で行った。ポリマー収量は42
g、NMR測定よりポリマー中のスチレン含量は33w
t%であった。 (実施例7)(A)成分として[N−(2−ジフェニル
ホスフィノアニリド)2,3,4,5ーテトラメチル
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロリド
を用いた以外は(実施例1)と同様の方法で行った。ポ
リマー収量は37g、NMR測定よりポリマー中のスチ
レン含量は64wt%であった。
【0048】(実施例8)(A)成分として[N−(2
−ジフェニルホスフィノアニリド)2,3,4,5ーテ
トラメチル2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウム
ジクロリドを用いた以外は(実施例2)と同様の方法で
行った。ポリマー収量は44g、NMR測定よりポリマ
ー中のスチレン含量は66wt%であった。 (実施例9)(A)成分として[N−(2−ジフェニル
ホスフィノアニリド)2,3,4,5ーテトラメチル
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロリド
を用いた以外は(実施例3)と同様の方法で行った。ポ
リマー収量は39g、NMR測定よりポリマー中のスチ
レン含量は58wt%であった。
【0049】(実施例10)(A)成分として[N−
(2−ジフェニルホスフィノアニリド)2,3,4,5
ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエニル]チタニ
ウムジクロリドを用いた以外は(実施例4)と同様の方
法で行った。ポリマー収量は36g、NMR測定よりポ
リマー中のスチレン含量は64wt%であった。 (実施例11)(A)成分として[N−(2−ジフェニ
ルホスフィノアニリド)2,3,4,5ーテトラメチル
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロリド
を用いた以外は(実施例5)と同様の方法で行った。ポ
リマー収量は42g、NMR測定よりポリマー中のスチ
レン含量は64wt%であった。
【0050】(実施例12)(A)成分として[N−
(2−ジフェニルホスフィノアニリド)2,3,4,5
ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエニル]チタニ
ウムジクロリドを用いた以外は(実施例6)と同様の方
法で行った。ポリマー収量は39g、NMR測定よりポ
リマー中のスチレン含量は63wt%であった。
【0051】(実施例13)装置内を窒素置換後、リア
クタ(2Lオートクレーブ)を接続し、リアクタ内を窒
素置換した。トルエンは精製塔を通し、計量管内に60
0mlサンプリングした後、5分間減圧下で脱気した。
リアクタ内を減圧、計量管を加圧にし、触媒タンク内に
(B)成分としてMMAOを10mmol、(D)成分
としてトリメチルアルミニウム10mmol打ち込み、
計量管内のトルエン280mlでリアクタに移送した。
同様にスチレンを600mlサンプリングし脱気操作を
行ったあと、リアクタ内に移送した。リアクタを90℃
に加熱し、つぎに(A)成分として[N−(N,N−ジ
メチルエチレンジアミノ)2,3,4,5ーテトラメチ
ル2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロリ
ド20μmolのトルエン溶液を触媒タンクに打ち込
み、計量管内のスチレン180mlで移送した。リアク
タ内をエチレンで10kg/cm2 に加圧後、エチレン
供給ラインを止め、攪拌を開始した。重合に伴いゲージ
圧が下がるため、重合中適度にエチレンを供給し、所定
圧を保ちながら60分重合を行った。重合後、ポリマー
溶液を塩酸メタノール中で処理しポリマーを回収した。
ポリマー収量は33g、NMR測定よりポリマー中のス
チレン含量は33wt%であった。
【0052】(実施例14)装置内を窒素置換後、リア
クタ(2Lオートクレーブ)を接続し、リアクタ内を窒
素置換した。トルエンは精製塔を通し、計量管内に60
0mlサンプリングした後、5分間減圧下で脱気した。
リアクタ内を減圧、計量管を加圧にし、触媒タンク内に
(B)成分としてMMAOを15mmol、(E)成分
としてジブチルマグネシウム5mmol打ち込み、計量
管内のトルエン280mlでリアクタに移送した。同様
にスチレンを600mlサンプリングし脱気操作を行っ
たあと、リアクタ内に移送した。リアクタを90℃に加
熱し、つぎに(A)成分として[N−(N,N−ジメチ
ルエチレンジアミノ)2,3,4,5ーテトラメチル
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロリド
20μmolのトルエン溶液を触媒タンクに打ち込み、
計量管内のスチレン180mlで移送した。リアクタ内
をエチレンで10kg/cm2 に加圧後、エチレン供給
ラインを止め、攪拌を開始した。重合に伴いゲージ圧が
下がるため、重合中適度にエチレンを供給し、所定圧を
保ちながら60分重合を行った。重合後、ポリマー溶液
を塩酸メタノール中で処理しポリマーを回収した。ポリ
マー収量は36g、NMR測定よりポリマー中のスチレ
ン含量は30wt%であった。
【0053】(実施例15)装置内を窒素置換後、リア
クタ(2Lオートクレーブ)を接続し、リアクタ内を窒
素置換した。トルエンは精製塔を通し、計量管内に60
0mlサンプリングした後、5分間減圧下で脱気した。
リアクタ内を減圧、計量管を加圧にし、触媒タンク内に
(C)成分として(C65 3 B0.2mmol打ち
込み、計量管内のトルエン280mlでリアクタに移送
した。同様にスチレンを600mlサンプリングし脱気
操作を行ったあと、リアクタ内に移送した。リアクタを
90℃に加熱し、つぎに(A)成分として[N−(N,
N−ジメチルエチレンジアミノ)2,3,4,5ーテト
ラメチル2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジ
クロリド20μmolのトルエン溶液を触媒タンクに打
ち込み、計量管内のスチレン180mlで移送した。リ
アクタ内をエチレンで10kg/cm2 に加圧後、エチ
レン供給ラインを止め、攪拌を開始した。重合に伴いゲ
ージ圧が下がるため、重合中適度にエチレンを供給し、
所定圧を保ちながら60分重合を行った。重合後、ポリ
マー溶液を塩酸メタノール中で処理しポリマーを回収し
た。ポリマー収量は30g、NMR測定よりポリマー中
のスチレン含量は39wt%であった。
【0054】(実施例16)(A)成分として[N−
(2−ジフェニルホスフィノアニリド)2,3,4,5
ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエニル]チタニ
ウムジクロリドを用いた以外は(実施例13)と同様の
方法で行った。ポリマー収量は31g、NMR測定より
ポリマー中のスチレン含量は58wt%であった。 (実施例17)(A)成分として[N−(2−ジフェニ
ルホスフィノアニリド)2,3,4,5ーテトラメチル
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロリド
を用いた以外は(実施例14)と同様の方法で行った。
ポリマー収量は32g、NMR測定よりポリマー中のス
チレン含量は57wt%であった。
【0055】(実施例18)(A)成分として[N−
(2−ジフェニルホスフィノアニリド)2,3,4,5
ーテトラメチル2,4ーシクロペンタジエニル]チタニ
ウムジクロリドを用いた以外は(実施例15)と同様の
方法で行った。ポリマー収量は35g、NMR測定より
ポリマー中のスチレン含量は56wt%であった。 (比較例1)(A)成分として[(N−t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル、2,3,4,5−テトラメチル−
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロライ
ドを用いた以外は(実施例1)と同様の方法で行った。
ポリマー収量は31g、NMR測定よりポリマー中のス
チレン含量は54wt%であった。
【0056】(比較例2)(A)成分として[(N−t
−ブチルアミド)ジメチルシリル、2,3,4,5−テ
トラメチル−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウ
ムジクロライドを用いた以外は(実施例2)と同様の方
法で行った。ポリマー収量は34g、NMR測定よりポ
リマー中のスチレン含量は21wt%であった。 (比較例3)(A)成分として[(N−t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル、2,3,4,5−テトラメチル−
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロライ
ドを用いた以外は(実施例4)と同様の方法で行った。
ポリマー収量は17g、NMR測定よりポリマー中のス
チレン含量は14wt%であった。
【0057】(比較例4)(A)成分として[(N−t
−ブチルアミド)ジメチルシリル、2,3,4,5−テ
トラメチル−2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウ
ムジクロライドを用いた以外は(実施例5)と同様の方
法で行った。ポリマー収量は12g、NMR測定よりポ
リマー中のスチレン含量は21wt%であった。 (比較例5)(A)成分として[(N−t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル、2,3,4,5−テトラメチル−
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロライ
ドを用いた以外は(実施例6)と同様の方法で行った。
ポリマー収量は12g、NMR測定よりポリマー中のス
チレン含量は21wt%であった。 (比較例6)(A)成分として[(N−t−ブチルアミ
ド)ジメチルシリル、2,3,4,5−テトラメチル−
2,4ーシクロペンタジエニル]チタニウムジクロライ
ドを用いた以外は(実施例3)と同様の方法で行った。
ポリマー収量は24g、NMR測定よりポリマー中のス
チレン含量は10wt%であった。
【0058】
【発明の効果】本発明の重合触媒は触媒の合成が容易で
かつ耐熱性が優れ広い温度領域で重合反応に高活性を示
し、貯蔵安定性・活性安定性が極めて優れることであ
る。したがって触媒の活性は数カ月たっても殆ど当初の
重合活性を持続する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒(A)成分が下記一般式(1)で示
    される錯体を含むことを特徴とする重合触媒。 【化1】 ( 式中Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジエ
    ニル基、及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
    ペンタジエニル基はη5 でπ結合している。R1〜R4
    はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC
    1〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
    基、アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つ
    もしくは3つが結合し環を形成していても良い、また環
    には共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含
    む。Yは炭素又はSi又はGe元素のうちいずれか一
    つ。ZはN,P,C、Si元素のうちいずれか一つで遷
    移金属元素とσ結合を形成している。QはN,P,S,
    O元素のうちいずれか一つで遷移金属元素と非共有電子
    対による相互作用はあるがσ結合は形成していないもの
    とする。X1 〜X2 、R5 、R6 ,R7 、R8 、R9
    それぞれ同じでも異なっていても良く、水素またはC1
    〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルキレン、ア
    ルコキシ基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンから
    なるものとする。ただし、Zが3価の場合にはR7は存
    在しない。nは1〜3の整数で結合しているヘテロ原子
    の価数−1に相当する数である。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(1)で示される錯体を含む
    触媒(A)成分と(B)成分および/または(C)成分
    を含むことを特徴とする重合触媒。 【化2】 ( 式中Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジエ
    ニル基、及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
    ペンタジエニル基はη5 でπ結合している。R1〜R4
    はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC
    1〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
    基、アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つ
    もしくは3つが結合し環を形成していても良い、また環
    には共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含
    む。Yは炭素又はSi又はGe元素のうちいずれか一
    つ。ZはN,P,C、Si元素のうちいずれか一つで遷
    移金属元素とσ結合を形成している。QはN,P,S,
    O元素のうちいずれか一つで遷移金属元素と非共有電子
    対による相互作用はあるがσ結合は形成していないもの
    とする。X1 〜X2 、R5 、R6 ,R7 、R8 、R9
    それぞれ同じでも異なっていても良く、水素またはC1
    〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルキレン、ア
    ルコキシ基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンから
    なるものとする。ただし、Zが3価の場合にはR7は存
    在しない。nは1〜3の整数で結合しているヘテロ原子
    の価数−1に相当する数である。) (B)アルキルアルミニウムオキシ化合物 (C)カチオン発生剤
  3. 【請求項3】 下記一般式(1)で示される錯体を含む
    触媒(A)成分と(B)成分および/または(C)成分
    および/または(D)成分を含むことを特徴とする重合
    触媒。 【化3】 ( 式中Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジエ
    ニル基、及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
    ペンタジエニル基はη5 でπ結合している。R1〜R4
    はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC
    1〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
    基、アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つ
    もしくは3つが結合し環を形成していても良い、また環
    には共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含
    む。Yは炭素又はSi又はGe元素のうちいずれか一
    つ。ZはN,P,C、Si元素のうちいずれか一つで遷
    移金属元素とσ結合を形成している。QはN,P,S,
    O元素のうちいずれか一つで遷移金属元素と非共有電子
    対による相互作用はあるがσ結合は形成していないもの
    とする。X1 〜X2 、R5 、R6 ,R7 、R8 、R9
    それぞれ同じでも異なっていても良く、水素またはC1
    〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルキレン、ア
    ルコキシ基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンから
    なるものとする。ただし、Zが3価の場合にはR7は存
    在しない。nは1〜3の整数で結合しているヘテロ原子
    の価数−1に相当する数である。) (B)アルキルアルミニウムオキシ化合物 (C)カチオン発生剤 (D)アルキルアルミニウム化合物
  4. 【請求項4】 下記一般式(1)で示される錯体を含む
    触媒(A)成分と(B)成分および/または(C)成分
    および/または(D)成分および/または(E)成分を
    含むことを特徴とする重合触媒。 【化4】 ( 式中Mは4族の遷移金属、5員環はシクロペンタジエ
    ニル基、及び置換シクロペンタジエニル基でMとシクロ
    ペンタジエニル基はη5 でπ結合している。R1〜R4
    はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、水素またはC
    1〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
    基、アリール基、アリロキシ基でこのうちの任意の2つ
    もしくは3つが結合し環を形成していても良い、また環
    には共役2重結合を含んだ芳香族性を有するものも含
    む。Yは炭素又はSi又はGe元素のうちいずれか一
    つ。ZはN,P,C、Si元素のうちいずれか一つで遷
    移金属元素とσ結合を形成している。QはN,P,S,
    O元素のうちいずれか一つで遷移金属元素と非共有電子
    対による相互作用はあるがσ結合は形成していないもの
    とする。X1 〜X2 、R5 、R6 ,R7 、R8 、R9
    それぞれ同じでも異なっていても良く、水素またはC1
    〜C12のアルキル基、アルケニル基、アルキレン、ア
    ルコキシ基、アリール基、アリロキシ基、ハロゲンから
    なるものとする。ただし、Zが3価の場合にはR7は存
    在しない。nは1〜3の整数で結合しているヘテロ原子
    の価数−1に相当する数である。) (B)アルキルアルミニウムオキシ化合物 (C)カチオン発生剤 (D)アルキルアルミニウム化合物 (E)アルキルアルカリ金属および/またはアルキルア
    ルカリ土類金属化合物
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の重合触
    媒で重合される共重合体が98. 6〜53モル%のエチ
    レン及び1.4〜47モル%のスチレンを含むエチレン
    とスチレンの疑似ランダムコポリマーであることを特徴
    とする共重合体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000069870A1 (en) * 1999-05-13 2000-11-23 The Dow Chemical Company Metal complexes containing bridging heteroatom for olefin-polymerization-process
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