JPH11198312A - オレフィン系樹脂製多層フィルムまたはシート - Google Patents
オレフィン系樹脂製多層フィルムまたはシートInfo
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- JPH11198312A JPH11198312A JP36641397A JP36641397A JPH11198312A JP H11198312 A JPH11198312 A JP H11198312A JP 36641397 A JP36641397 A JP 36641397A JP 36641397 A JP36641397 A JP 36641397A JP H11198312 A JPH11198312 A JP H11198312A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エチレン−メチルメタクリレート共重合樹脂
フィルム・シート等において、これらが有する高周波ウ
エルダー特性に優れる等の特性を損なうことなく、耐傷
性、耐熱性及び裁断性に劣るといった欠点を解消するこ
と。 【解決手段】 エチレン−(メタ)アクリル酸エステル
共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から選ば
れる一種以上を主体とするオレフィン系樹脂からなる中
間層の両面に、オレフィン系重合体からなる接着性層を
介して、アイソタクチックポリプロピレンを主体とす
る、もしくはこれと水素添加スチレン−ブタジエンゴ
ム、水素添加スチレン−イソプレンゴム、エチレン系エ
ラストマーから選ばれる一種以上との混合物を主体とす
る外層を積層し、オレフィン系樹脂製の多層フィルムま
たはシートとする。
フィルム・シート等において、これらが有する高周波ウ
エルダー特性に優れる等の特性を損なうことなく、耐傷
性、耐熱性及び裁断性に劣るといった欠点を解消するこ
と。 【解決手段】 エチレン−(メタ)アクリル酸エステル
共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から選ば
れる一種以上を主体とするオレフィン系樹脂からなる中
間層の両面に、オレフィン系重合体からなる接着性層を
介して、アイソタクチックポリプロピレンを主体とす
る、もしくはこれと水素添加スチレン−ブタジエンゴ
ム、水素添加スチレン−イソプレンゴム、エチレン系エ
ラストマーから選ばれる一種以上との混合物を主体とす
る外層を積層し、オレフィン系樹脂製の多層フィルムま
たはシートとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文具用、各種ケー
ス類用、包装用、農業用、等として使用されるオレフィ
ン系樹脂からなる軟質多層フィルムまたはシート(以
下、「フィルム・シート」と記すことがある)に関し、
詳しくは、高周波ウエルダー適性、耐傷性、耐熱性、裁
断性に優れるオレフィン系樹脂からなる軟質多層フィル
ム・シートに関するものである。
ス類用、包装用、農業用、等として使用されるオレフィ
ン系樹脂からなる軟質多層フィルムまたはシート(以
下、「フィルム・シート」と記すことがある)に関し、
詳しくは、高周波ウエルダー適性、耐傷性、耐熱性、裁
断性に優れるオレフィン系樹脂からなる軟質多層フィル
ム・シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、文具用、各種ケース類用、包
装用、農業用、等として、合成樹脂からなる軟質フィル
ム・シートが使用されている。また、このフィルム・シ
ートとしては、エチレン−メチルメタクリレート共重合
樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂からなる単層フ
ィルム・シート等が知られている。
装用、農業用、等として、合成樹脂からなる軟質フィル
ム・シートが使用されている。また、このフィルム・シ
ートとしては、エチレン−メチルメタクリレート共重合
樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂からなる単層フ
ィルム・シート等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のエチレン−メチ
ルメタクリレート共重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂からなる単層フィルム・シートは柔軟性があ
り、また、高周波ウエルダー適性に優れるという利点を
有する点では二次加工を必要とすることが多い上記用途
での使用に適しているという言えるが、反面、表面に傷
が付き易い(耐傷性に劣る)という欠点を有しており、
従来からこれを改善するための種々の提案、具体的に
は、脂肪酸アマイドを添加したり、表面に塗膜を形成す
る等の提案がなされている。
ルメタクリレート共重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂からなる単層フィルム・シートは柔軟性があ
り、また、高周波ウエルダー適性に優れるという利点を
有する点では二次加工を必要とすることが多い上記用途
での使用に適しているという言えるが、反面、表面に傷
が付き易い(耐傷性に劣る)という欠点を有しており、
従来からこれを改善するための種々の提案、具体的に
は、脂肪酸アマイドを添加したり、表面に塗膜を形成す
る等の提案がなされている。
【0004】しかしながら、上記のような手法で耐傷性
を改善しようとした場合、エチレン−メチルメタクリレ
ート共重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から
なるフィルム・シートが元来有してる高周波ウエルダー
適性に優れるといったような特性を損なう場合が多い。
を改善しようとした場合、エチレン−メチルメタクリレ
ート共重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から
なるフィルム・シートが元来有してる高周波ウエルダー
適性に優れるといったような特性を損なう場合が多い。
【0005】また、エチレン−メチルメタクリレート共
重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂からなる単
層フィルム・シートは、耐熱性に劣り、80〜90℃程
度の温度でも、変形が生じてしまい易いという欠点、或
いは裁断性に劣り、裁断時に刃が入りにくいため、端部
(裁断することによってできる端部)近傍が伸びて変形
が生じ易いという欠点も有していた。
重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂からなる単
層フィルム・シートは、耐熱性に劣り、80〜90℃程
度の温度でも、変形が生じてしまい易いという欠点、或
いは裁断性に劣り、裁断時に刃が入りにくいため、端部
(裁断することによってできる端部)近傍が伸びて変形
が生じ易いという欠点も有していた。
【0006】本発明は、エチレン−メチルメタクリレー
ト共重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等から
なるフィルム・シートが元来有している特性を損なうこ
となく、耐傷性、耐熱性及び裁断性に劣るといった欠点
を改善するものである。
ト共重合樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等から
なるフィルム・シートが元来有している特性を損なうこ
となく、耐傷性、耐熱性及び裁断性に劣るといった欠点
を改善するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明のフィルム・シートは、オレフィン系
樹脂からなる中間層の両面に、オレフィン系重合体から
なる接着性層を介してオレフィン系樹脂からなる外層を
積層してなるオレフィン系樹脂製多層フィルムまたはシ
ートであって、中間層を形成するオレフィン系樹脂が、
エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂及び
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から選ばれる一種以上
を主体とするオレフィン系樹脂であり、外層を形成する
オレフィン系樹脂が、 (ア)アイソタクチックポリプロピレンを主体とするオ
レフィン系樹脂 (イ)アイソタクチックポリプロピレンと、水素添加ス
チレン−ブタジエンゴム、水素添加スチレン−イソプレ
ンゴム及びエチレン系エラストマーから選ばれる一種以
上との混合物を主体とするオレフィン系樹脂のいずれか
であることを特徴とするオレフィン系樹脂製多層フィル
ムまたはシートである。
になされた本発明のフィルム・シートは、オレフィン系
樹脂からなる中間層の両面に、オレフィン系重合体から
なる接着性層を介してオレフィン系樹脂からなる外層を
積層してなるオレフィン系樹脂製多層フィルムまたはシ
ートであって、中間層を形成するオレフィン系樹脂が、
エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂及び
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から選ばれる一種以上
を主体とするオレフィン系樹脂であり、外層を形成する
オレフィン系樹脂が、 (ア)アイソタクチックポリプロピレンを主体とするオ
レフィン系樹脂 (イ)アイソタクチックポリプロピレンと、水素添加ス
チレン−ブタジエンゴム、水素添加スチレン−イソプレ
ンゴム及びエチレン系エラストマーから選ばれる一種以
上との混合物を主体とするオレフィン系樹脂のいずれか
であることを特徴とするオレフィン系樹脂製多層フィル
ムまたはシートである。
【0008】本発明のオレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートの中間層を形成するオレフィン系樹脂は、上記
した通り、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
合樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から選ばれ
る樹脂を主体とするオレフィン系樹脂、もしくはこれら
から選ばれる二種以上を混合したものを主体とするオレ
フィン系樹脂である。
・シートの中間層を形成するオレフィン系樹脂は、上記
した通り、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
合樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から選ばれ
る樹脂を主体とするオレフィン系樹脂、もしくはこれら
から選ばれる二種以上を混合したものを主体とするオレ
フィン系樹脂である。
【0009】エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共
重合樹脂は、エチレンと、アクリル酸エステル又は/及
びメタクリル酸エステルを共重合させたものであり、具
体的には、上記したエチレン−メチルメタクリレート共
重合樹脂の他、エチレン−メチルアクリレート共重合樹
脂、エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂、等が使
用できる。
重合樹脂は、エチレンと、アクリル酸エステル又は/及
びメタクリル酸エステルを共重合させたものであり、具
体的には、上記したエチレン−メチルメタクリレート共
重合樹脂の他、エチレン−メチルアクリレート共重合樹
脂、エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂、等が使
用できる。
【0010】また、このエチレン−(メタ)アクリル酸
エステル共重合樹脂としては、(メタ)アクリル酸エス
テル成分が5〜30重量%のもの、特に高周波ウエルダ
ー適性の観点から15〜30重量%のものが好適であ
る。
エステル共重合樹脂としては、(メタ)アクリル酸エス
テル成分が5〜30重量%のもの、特に高周波ウエルダ
ー適性の観点から15〜30重量%のものが好適であ
る。
【0011】勿論、このエチレン−(メタ)アクリル酸
エステル共重合樹脂としては、エチレンと共重合する
(メタ)アクリル酸エステルの種類やその含有量等が異
なるものを混合したものであってもよい。また、得られ
るフィルム・シートの特性を損なわない範囲であれば、
エチレン及び(メタ)アクリル酸エステル以外の単量体
成分が共重合したものであっても差し支えない。
エステル共重合樹脂としては、エチレンと共重合する
(メタ)アクリル酸エステルの種類やその含有量等が異
なるものを混合したものであってもよい。また、得られ
るフィルム・シートの特性を損なわない範囲であれば、
エチレン及び(メタ)アクリル酸エステル以外の単量体
成分が共重合したものであっても差し支えない。
【0012】エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂として
は、酢酸ビニル成分が5〜30重量%のもの、特に高周
波ウエルダー適性の観点から15〜30重量%のものが
好適である。
は、酢酸ビニル成分が5〜30重量%のもの、特に高周
波ウエルダー適性の観点から15〜30重量%のものが
好適である。
【0013】勿論、このエチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂は、酢酸ビニル含有量等が異なるものを混合したもの
であってもよい。また、得られるフィルム・シートの特
性を損なわない範囲であれば、エチレン及び酢酸ビニル
以外の単量体成分を共重合させたものであってもよい。
脂は、酢酸ビニル含有量等が異なるものを混合したもの
であってもよい。また、得られるフィルム・シートの特
性を損なわない範囲であれば、エチレン及び酢酸ビニル
以外の単量体成分を共重合させたものであってもよい。
【0014】中間層を構成するエチレン−(メタ)アク
リル酸エステル共重合樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂から選ばれる一種以上のオレフィン系樹脂に
は、必要に応じて、帯電防止剤、酸化防止剤、ヒンダー
ドアミン系化合物等の光安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、
無機充填剤、顔料等の着色剤、等の各種添加剤を添加し
てもよい。
リル酸エステル共重合樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂から選ばれる一種以上のオレフィン系樹脂に
は、必要に応じて、帯電防止剤、酸化防止剤、ヒンダー
ドアミン系化合物等の光安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、
無機充填剤、顔料等の着色剤、等の各種添加剤を添加し
てもよい。
【0015】本発明のオレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートの中間層は、必要に応じて各種添加剤が添加さ
れたエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂
及びエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から選ばれる一種
以上のオレフィン系樹脂により形成されるものである
が、得られるフィルム・シートの特性を損なわない範囲
であれば、上記のエチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂以外
の重合体、具体的には、低密度ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン等のポリエチレン;アイソタクチック又はシンジオ
タクチックのポリプロピレン(プロピレンとエチレンの
ランダム、ブロック共重合体、即ちランダムポリプロピ
レン、ブロックポリプロピレン等も含む);ポリブテ
ン;オレフィン系ゴム;エチレン系エラストマー;等を
混合しても差し支えない。
・シートの中間層は、必要に応じて各種添加剤が添加さ
れたエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂
及びエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂から選ばれる一種
以上のオレフィン系樹脂により形成されるものである
が、得られるフィルム・シートの特性を損なわない範囲
であれば、上記のエチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂以外
の重合体、具体的には、低密度ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン等のポリエチレン;アイソタクチック又はシンジオ
タクチックのポリプロピレン(プロピレンとエチレンの
ランダム、ブロック共重合体、即ちランダムポリプロピ
レン、ブロックポリプロピレン等も含む);ポリブテ
ン;オレフィン系ゴム;エチレン系エラストマー;等を
混合しても差し支えない。
【0016】本発明のオレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートには、上記の中間層の両面に、オレフィン系重
合体からなる接着性層を介してオレフィン系樹脂からな
る外層が積層される。この外層を形成するオレフィン系
樹脂は、上記した通り、 (ア)アイソタクチックポリプロピレンを主体とするオ
レフィン系樹脂 (イ)アイソタクチックポリプロピレンと、水素添加ス
チレン−ブタジエンゴム、水素添加スチレン−イソプレ
ンゴム及びエチレン系エラストマーから選ばれる一種以
上との混合物を主体とするオレフィン系樹脂のいずれか
である。
・シートには、上記の中間層の両面に、オレフィン系重
合体からなる接着性層を介してオレフィン系樹脂からな
る外層が積層される。この外層を形成するオレフィン系
樹脂は、上記した通り、 (ア)アイソタクチックポリプロピレンを主体とするオ
レフィン系樹脂 (イ)アイソタクチックポリプロピレンと、水素添加ス
チレン−ブタジエンゴム、水素添加スチレン−イソプレ
ンゴム及びエチレン系エラストマーから選ばれる一種以
上との混合物を主体とするオレフィン系樹脂のいずれか
である。
【0017】外層を形成するアイソタクチックポリプロ
ピレンとしては、プロピレンの単独重合体であるアイソ
タクチックホモポリプロピレン、プロピレンとエチレン
とがランダムに共重合したアイソタクチックランダムポ
リプロピレン、プロピレンとエチレンとがブロック状に
共重合したアイソタクチックブロックポリプロピレン等
が使用できるが、高周波ウエルダー適性、着色剤を全く
含まないか着色剤の添加量が少ない(即ち着色透明の)
フィルム・シートとした場合の透明性の観点から、特に
好ましくは、アイソタクチックランダムポリプロピレン
である。また、その特性を損なわない範囲であれば、上
記以外の他の単量体と共重合したものであってもよい。
ピレンとしては、プロピレンの単独重合体であるアイソ
タクチックホモポリプロピレン、プロピレンとエチレン
とがランダムに共重合したアイソタクチックランダムポ
リプロピレン、プロピレンとエチレンとがブロック状に
共重合したアイソタクチックブロックポリプロピレン等
が使用できるが、高周波ウエルダー適性、着色剤を全く
含まないか着色剤の添加量が少ない(即ち着色透明の)
フィルム・シートとした場合の透明性の観点から、特に
好ましくは、アイソタクチックランダムポリプロピレン
である。また、その特性を損なわない範囲であれば、上
記以外の他の単量体と共重合したものであってもよい。
【0018】また、外層を形成するオレフィン系樹脂と
して、上記(イ)のオレフィン系樹脂、すなわち、アイ
ソタクチックポリプロピレンと、水素添加スチレン−ブ
タジエンゴム、水素添加スチレン−イソプレンゴム及び
エチレン系エラストマーから選ばれる一種以上との混合
物を主体とするオレフィン系樹脂を用いる場合、アイソ
タクチックポリプロピレンに混合する水素添加スチレン
−ブタジエンゴム等の混合比率は50重量%以下、特に
20重量%以下とするのが望ましい。
して、上記(イ)のオレフィン系樹脂、すなわち、アイ
ソタクチックポリプロピレンと、水素添加スチレン−ブ
タジエンゴム、水素添加スチレン−イソプレンゴム及び
エチレン系エラストマーから選ばれる一種以上との混合
物を主体とするオレフィン系樹脂を用いる場合、アイソ
タクチックポリプロピレンに混合する水素添加スチレン
−ブタジエンゴム等の混合比率は50重量%以下、特に
20重量%以下とするのが望ましい。
【0019】上記の水素添加スチレン−ブタジエンゴ
ム、水素添加スチレン−イソプレンゴムとしては、スチ
レン成分含有量が5〜30重量%程度のものが好適であ
る。
ム、水素添加スチレン−イソプレンゴムとしては、スチ
レン成分含有量が5〜30重量%程度のものが好適であ
る。
【0020】上記のエチレン系エラストマーとしては、
密度が0.850〜0.910g/cm3 程度のエチレ
ンとα−オレフィンとの共重合体、具体的には、エチレ
ンとプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デケ
ン−1等から選ばれる一種以上のα−オレフィンとの共
重合体が使用できる。
密度が0.850〜0.910g/cm3 程度のエチレ
ンとα−オレフィンとの共重合体、具体的には、エチレ
ンとプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デケ
ン−1等から選ばれる一種以上のα−オレフィンとの共
重合体が使用できる。
【0021】外層を形成するオレフィン樹脂として、上
記(ア)のオレフィン系樹脂を用いた場合も、上記
(イ)のオレフィン系樹脂を用いた場合も、水素添加ス
チレン−ブタジエンゴム等の混合比率が上記した範囲か
ら著しく逸脱する等がない限り、耐傷性、高周波ウエル
ダー適性、耐熱性、裁断性については、格別な差は生じ
ないが、相対的に(イ)のオレフィン系樹脂を用いた場
合の方が、(ア)のオレフィン系樹脂を用いた場合より
も、より柔軟なフィルム・シートとなる。従って、外層
を形成するオレフィン系樹脂として、(ア)のオレフィ
ン系樹脂を用いるのか、(イ)のオレフィン系樹脂を用
いるのかの選定は、例えば、より高い柔軟性が要求され
るような用途に使用する場合であれば、(イ)のオレフ
ィン系樹脂を用いる等、得られたフィルム・シートの用
途等により、適宜行なわれるものである。
記(ア)のオレフィン系樹脂を用いた場合も、上記
(イ)のオレフィン系樹脂を用いた場合も、水素添加ス
チレン−ブタジエンゴム等の混合比率が上記した範囲か
ら著しく逸脱する等がない限り、耐傷性、高周波ウエル
ダー適性、耐熱性、裁断性については、格別な差は生じ
ないが、相対的に(イ)のオレフィン系樹脂を用いた場
合の方が、(ア)のオレフィン系樹脂を用いた場合より
も、より柔軟なフィルム・シートとなる。従って、外層
を形成するオレフィン系樹脂として、(ア)のオレフィ
ン系樹脂を用いるのか、(イ)のオレフィン系樹脂を用
いるのかの選定は、例えば、より高い柔軟性が要求され
るような用途に使用する場合であれば、(イ)のオレフ
ィン系樹脂を用いる等、得られたフィルム・シートの用
途等により、適宜行なわれるものである。
【0022】外層を形成するオレフィン系樹脂には、中
間層を形成するオレフィン系樹脂と同様に、必要に応じ
て、帯電防止剤、酸化防止剤、ヒンダードアミン系化合
物等の光安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、無機充填剤、顔
料等の着色剤、等の各種添加剤を添加してもよい。
間層を形成するオレフィン系樹脂と同様に、必要に応じ
て、帯電防止剤、酸化防止剤、ヒンダードアミン系化合
物等の光安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、無機充填剤、顔
料等の着色剤、等の各種添加剤を添加してもよい。
【0023】また、得られるフィルム・シートの特性を
損なわない範囲であれば、上記のオレフィン系樹脂以外
の重合体、具体的には、低密度ポリエチレン、線状低密
度ポチエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン等のポリエチレン;エチレンを主体とする、エチレ
ンと酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル等との共
重合体、シンジオタクチックポリプロピレン(プロピレ
ンとエチレンのランダム、ブロック共重合体、即ちラン
ダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン等の含
む);ポリブテン;オレフィン系ゴム;等を混合しても
差し支えない。
損なわない範囲であれば、上記のオレフィン系樹脂以外
の重合体、具体的には、低密度ポリエチレン、線状低密
度ポチエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン等のポリエチレン;エチレンを主体とする、エチレ
ンと酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル等との共
重合体、シンジオタクチックポリプロピレン(プロピレ
ンとエチレンのランダム、ブロック共重合体、即ちラン
ダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン等の含
む);ポリブテン;オレフィン系ゴム;等を混合しても
差し支えない。
【0024】本発明のオレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートは、中間層の両面に外層を積層してなるが、こ
れらの積層は、中間層と外層との間にオレフィン系重合
体から接着性層を介して行なわれる。この接着性層を形
成するオレフィン系重合体としては、中間層と外層とを
接着することが可能なものであれば、いずれのものであ
っても使用できるが、好ましくは、シンジオタクチック
ポリプロピレン、ポリブテン、ブテン−α−オレフィン
共重合体、オレフィン系接着性樹脂から選ばれる一種以
上である。このようなオレフィン系重合体からなる接着
性層を介して中間層の両面に外層を積層した場合、層間
接着性に優れることは勿論のこと、更に、得られたフィ
ルム・シートの高周波ウエルダー適性が向上するといっ
た利点もある。勿論、接着性を損なわない範囲であれ
ば、上記したような各種添加剤、上記したオレフィン系
重合体以外の重合体を含むものであってもよい。尚、上
記のオレフィン系接着性樹脂としては、エチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合樹脂、エチレン−メチルメタクリ
レート−(メタ)アクリル酸共重合樹脂、エチレン−無
水マレイン酸共重合樹脂等がある。
・シートは、中間層の両面に外層を積層してなるが、こ
れらの積層は、中間層と外層との間にオレフィン系重合
体から接着性層を介して行なわれる。この接着性層を形
成するオレフィン系重合体としては、中間層と外層とを
接着することが可能なものであれば、いずれのものであ
っても使用できるが、好ましくは、シンジオタクチック
ポリプロピレン、ポリブテン、ブテン−α−オレフィン
共重合体、オレフィン系接着性樹脂から選ばれる一種以
上である。このようなオレフィン系重合体からなる接着
性層を介して中間層の両面に外層を積層した場合、層間
接着性に優れることは勿論のこと、更に、得られたフィ
ルム・シートの高周波ウエルダー適性が向上するといっ
た利点もある。勿論、接着性を損なわない範囲であれ
ば、上記したような各種添加剤、上記したオレフィン系
重合体以外の重合体を含むものであってもよい。尚、上
記のオレフィン系接着性樹脂としては、エチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合樹脂、エチレン−メチルメタクリ
レート−(メタ)アクリル酸共重合樹脂、エチレン−無
水マレイン酸共重合樹脂等がある。
【0025】中間層の両面に外層を積層する手段として
は、中間層を形成するオレフィン系樹脂組成物と外層を
形成するオレフィン系樹脂組成物との間に上記の接着性
層を形成するオレフィン系重合体組成物が介するように
しての共押出法(三種五層の共押出法)、同様にしての
共押出インフレーション法、中間層と外層とを、カレン
ダー法、押出法、インフレーション法等の手段によって
別々に成形し、それらの間にフィルム状に成形した上記
の接着性層を挟んで熱ラミネートする方法、中間層と外
層とを、カレンダー法、押出法、インフレーション法等
によりよって別々に成形し、それらの間に押出機のTダ
イから押出す等により得られた溶融状態の接着性を形成
するオレフィン系重合体組成物を挟むようにして圧着す
る方法、等により行なわれる。勿論、接着性をより向上
させることを目的として、上記の積層に先立ってコロナ
放電処理やプライマー処理等を施すこともできる。
は、中間層を形成するオレフィン系樹脂組成物と外層を
形成するオレフィン系樹脂組成物との間に上記の接着性
層を形成するオレフィン系重合体組成物が介するように
しての共押出法(三種五層の共押出法)、同様にしての
共押出インフレーション法、中間層と外層とを、カレン
ダー法、押出法、インフレーション法等の手段によって
別々に成形し、それらの間にフィルム状に成形した上記
の接着性層を挟んで熱ラミネートする方法、中間層と外
層とを、カレンダー法、押出法、インフレーション法等
によりよって別々に成形し、それらの間に押出機のTダ
イから押出す等により得られた溶融状態の接着性を形成
するオレフィン系重合体組成物を挟むようにして圧着す
る方法、等により行なわれる。勿論、接着性をより向上
させることを目的として、上記の積層に先立ってコロナ
放電処理やプライマー処理等を施すこともできる。
【0026】本発明のオレフィン系樹脂多層フィルム・
シートの厚さについては、特に限定されるものではない
が、上記用途として一般的には、0.03〜2.0mm
である。
シートの厚さについては、特に限定されるものではない
が、上記用途として一般的には、0.03〜2.0mm
である。
【0027】また、本発明のオレフィン系樹脂製多層フ
ィルム・シートにおける中間層と各外層との厚さの比
は、それぞれ2:1〜20:1の範囲とするのが望まし
い。中間層と外層との厚さの比が、上記範囲を著しく逸
脱した場合、本発明の課題を解決し得る多層フィルム・
シートを得ることができない。尚、両外層の厚さは、必
ずしも同じであることを要しない。
ィルム・シートにおける中間層と各外層との厚さの比
は、それぞれ2:1〜20:1の範囲とするのが望まし
い。中間層と外層との厚さの比が、上記範囲を著しく逸
脱した場合、本発明の課題を解決し得る多層フィルム・
シートを得ることができない。尚、両外層の厚さは、必
ずしも同じであることを要しない。
【0028】上記の接着性層の厚さは、中間層と外層と
を接着し得る厚さであればよく、特に制限はないが、一
般的には5〜30μm程度の厚さがあれば十分である。
を接着し得る厚さであればよく、特に制限はないが、一
般的には5〜30μm程度の厚さがあれば十分である。
【0029】本発明のオレフィン系樹脂製多層フィルム
・シートは、片面もしくは両面に、梨地や絹目等のエン
ボス絞を形成することもできるし、通常の印刷によるプ
リント模様を形成することもできる。また、水系、溶剤
系、紫外線硬化型等の各種塗料による塗膜を形成するこ
とも可能であるが、塗膜を形成した部分は、高周波ウエ
ルダー適性を著しく低下するので、塗膜を形成する場合
には、この点に留意する必要がある。勿論、プリント模
様を形成する場合も同様である。
・シートは、片面もしくは両面に、梨地や絹目等のエン
ボス絞を形成することもできるし、通常の印刷によるプ
リント模様を形成することもできる。また、水系、溶剤
系、紫外線硬化型等の各種塗料による塗膜を形成するこ
とも可能であるが、塗膜を形成した部分は、高周波ウエ
ルダー適性を著しく低下するので、塗膜を形成する場合
には、この点に留意する必要がある。勿論、プリント模
様を形成する場合も同様である。
【0030】上記の構成からなる本発明のオレフィン系
樹脂製多層フィルム・シートは、軟質で、耐傷性、耐熱
性に優れており、また着色剤を含まない、或いは着色剤
の添加量が少ない場合(即ち着色透明フィルム・シート
とした場合)には、透明性にも優れるものである。ま
た、高周波ウエルダー適性や裁断性にも優れるので、二
次加工を要する用途での使用に好適である。
樹脂製多層フィルム・シートは、軟質で、耐傷性、耐熱
性に優れており、また着色剤を含まない、或いは着色剤
の添加量が少ない場合(即ち着色透明フィルム・シート
とした場合)には、透明性にも優れるものである。ま
た、高周波ウエルダー適性や裁断性にも優れるので、二
次加工を要する用途での使用に好適である。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例を挙げる
が、本発明は以下に挙げる実施例に限定されるものでは
ない。
が、本発明は以下に挙げる実施例に限定されるものでは
ない。
【0032】〔実施例1〜9、比較例1〜3〕表1に示
す配合からなる中間層用オレフィン系樹脂組成物、外層
用オレフィン系樹脂組成物及び接着性層用オレフィン系
重合体組成物を用い、多層Tダイ押出機で共押出して全
体厚さ0.3mm、中間層の厚さ0.2mm、各外層の
厚さがそれぞれ0.03mm、各接着性層の厚さが0.
02mm(20μm)のオレフィン系樹脂製多層フィル
ムを得た。但し、比較例1は接着性層を介さずに厚さ
0.05mmの外層を形成した全体厚さ0.3mmの三
層フィルムであり、比較例2、3は、外層を形成せず、
厚さ0.3mmの単層フィルムとしたものである。ま
た、得られたフィルムについて、高周波ウエルダー適
性、耐傷性、透明性、層間接着性、耐熱性及び裁断性
を、下記基準にて評価した。
す配合からなる中間層用オレフィン系樹脂組成物、外層
用オレフィン系樹脂組成物及び接着性層用オレフィン系
重合体組成物を用い、多層Tダイ押出機で共押出して全
体厚さ0.3mm、中間層の厚さ0.2mm、各外層の
厚さがそれぞれ0.03mm、各接着性層の厚さが0.
02mm(20μm)のオレフィン系樹脂製多層フィル
ムを得た。但し、比較例1は接着性層を介さずに厚さ
0.05mmの外層を形成した全体厚さ0.3mmの三
層フィルムであり、比較例2、3は、外層を形成せず、
厚さ0.3mmの単層フィルムとしたものである。ま
た、得られたフィルムについて、高周波ウエルダー適
性、耐傷性、透明性、層間接着性、耐熱性及び裁断性
を、下記基準にて評価した。
【0033】a)高周波ウエルダー適性 ◎:ウエルダー刃を加熱しなくても接合可能 ○:ウエルダー刃を40〜60℃に加熱することで接合
可能 △:ウエルダー刃を70℃以上に加熱することで接合可
能 ×:高周波ウエルダー加工は実質的に不可能 b)耐傷性 学振型摩擦試験機(基布カナキン3号、擦り回数50
回)で擦過した後、JIS−K−6714に基づきヘイ
ズ値(単位%)を測定し、擦過前のヘイズ値と比較し
た。 ○:ヘイズ増加が20%未満 ×:ヘイズ増加が20%以上 c)透明性 ◎:ヘイズ値が5%未満 ○:ヘイズ値が5%以上、10%未満 ×:ヘイズ値が10%以上 d)層間接着性 ○:良好(高周波ウエルダー溶着時、各層の層間で剥離
せず) ×:不良(高周波ウエルダー溶着時、各層の層間で剥離
が生じる) e)耐熱性 ○:100℃中に、1時間放置しても変形が見られない ×:100℃中に、1時間放置したとき変形が見られる f)裁断性 ○:フィルムを50枚重ねて裁断した時にフィルムの変
形が見られない ×:フィルムを50枚重ねて裁断した時にフィルムに変
形が見られる
可能 △:ウエルダー刃を70℃以上に加熱することで接合可
能 ×:高周波ウエルダー加工は実質的に不可能 b)耐傷性 学振型摩擦試験機(基布カナキン3号、擦り回数50
回)で擦過した後、JIS−K−6714に基づきヘイ
ズ値(単位%)を測定し、擦過前のヘイズ値と比較し
た。 ○:ヘイズ増加が20%未満 ×:ヘイズ増加が20%以上 c)透明性 ◎:ヘイズ値が5%未満 ○:ヘイズ値が5%以上、10%未満 ×:ヘイズ値が10%以上 d)層間接着性 ○:良好(高周波ウエルダー溶着時、各層の層間で剥離
せず) ×:不良(高周波ウエルダー溶着時、各層の層間で剥離
が生じる) e)耐熱性 ○:100℃中に、1時間放置しても変形が見られない ×:100℃中に、1時間放置したとき変形が見られる f)裁断性 ○:フィルムを50枚重ねて裁断した時にフィルムの変
形が見られない ×:フィルムを50枚重ねて裁断した時にフィルムに変
形が見られる
【0034】
【表1】
【0035】尚、参考までに、実施例1のオレフィン系
樹脂製多層フィルム部分拡大断面図を図1に示す。図中
の符号1はオレフィン系樹脂製多層フィルムを、符号1
1は中間層を、符号12(a)及び(b)は外層を、符
号13(a)及び(b)は接着性層を、それぞれ示して
いる。
樹脂製多層フィルム部分拡大断面図を図1に示す。図中
の符号1はオレフィン系樹脂製多層フィルムを、符号1
1は中間層を、符号12(a)及び(b)は外層を、符
号13(a)及び(b)は接着性層を、それぞれ示して
いる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のオレフィン
系樹脂製多層フィルム・シートは、高周波ウエルダー適
性、耐傷性、耐熱性、裁断性に優れ、文具用、各種ケー
ス用、包装用、農業用、等として好適に使用できる。ま
た、着色剤の添加量が少ない場合や、着色剤を全く添加
しないような場合では、透明性に優れるという利点もあ
る。
系樹脂製多層フィルム・シートは、高周波ウエルダー適
性、耐傷性、耐熱性、裁断性に優れ、文具用、各種ケー
ス用、包装用、農業用、等として好適に使用できる。ま
た、着色剤の添加量が少ない場合や、着色剤を全く添加
しないような場合では、透明性に優れるという利点もあ
る。
【図1】実施例1のオレフィン系樹脂製多層フィルムを
示す部分拡大断面図である。
示す部分拡大断面図である。
1・・・オレフィン系樹脂製多層フィルム 11・・・中間層 12(a),12(b)・・・外層 13(a),13(b)・・・接着性層
Claims (6)
- 【請求項1】 オレフィン系樹脂からなる中間層の両面
に、オレフィン系重合体からなる接着性層を介してオレ
フィン系樹脂からなる外層を積層してなるオレフィン系
樹脂製多層フィルムまたはシートであって、 中間層を形成するオレフィン系樹脂が、エチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル共重合樹脂及びエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂から選ばれる一種以上を主体とするオ
レフィン系樹脂であり、 外層を形成するオレフィン系樹脂が、アイソタクチック
ポリプロピレンを主体とするオレフィン系樹脂である、
オレフィン系樹脂製多層フィルムまたはシート。 - 【請求項2】 オレフィン系樹脂からなる中間層の両面
に、オレフィン系重合体からなる接着性層を介してオレ
フィン系樹脂からなる外層を積層してなるオレフィン系
樹脂製多層フィルムまたはシートであって、 中間層を形成するオレフィン系樹脂が、エチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル共重合樹脂及びエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂から選ばれる一種以上を主体とするオ
レフィン系樹脂であり、 外層を形成するオレフィン系樹脂が、アイソタクチック
ポリプロピレンと、水素添加スチレン−ブタジエンゴ
ム、水素添加スチレン−イソプレンゴム及びエチレン系
エラストマーから選ばれる一種以上との混合物を主体と
するオレフィン系樹脂である、オレフィン系樹脂製多層
フィルムまたはシート。 - 【請求項3】 外層を形成するオレフィン系樹脂中に含
まれる水素添加スチレン−ブタジエンゴム、水素添加ス
チレン−イソプレンゴム及びエチレン系エラストマーか
ら選ばれる一種以上の混合比率が、50重量%以下であ
る請求項2記載のオレフィン系樹脂製多層フィルムまた
はシート。 - 【請求項4】 アイソタクチックポリプロピレンが、ア
イソタクチックランダムポリプロピレンである請求項1
〜3いずれか1項記載のオレフィン系樹脂製多層フィル
ムまたはシート。 - 【請求項5】 接着性層を形成するオレフィン系重合体
が、シンジオタクチックポリプロピレン、ポリブテン、
ブテン−α−オレフィン共重合体及びオレフィン系接着
性樹脂から選ばれる一種以上である請求項1〜4いずれ
か1項記載のオレフィン系樹脂製多層フィルムまたはシ
ート。 - 【請求項6】 中間層と外層との厚さの比率が、2:1
〜20:1の範囲である請求項1〜5いずれか1項記載
のオレフィン系樹脂製多層フィルムまたはシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36641397A JPH11198312A (ja) | 1997-11-14 | 1997-12-24 | オレフィン系樹脂製多層フィルムまたはシート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33096997 | 1997-11-14 | ||
JP9-330969 | 1997-11-14 | ||
JP36641397A JPH11198312A (ja) | 1997-11-14 | 1997-12-24 | オレフィン系樹脂製多層フィルムまたはシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11198312A true JPH11198312A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=26573691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36641397A Pending JPH11198312A (ja) | 1997-11-14 | 1997-12-24 | オレフィン系樹脂製多層フィルムまたはシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11198312A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008012833A (ja) * | 2006-07-07 | 2008-01-24 | Idemitsu Unitech Co Ltd | 多層フィルムおよび包装袋 |
WO2011017477A1 (en) * | 2009-08-06 | 2011-02-10 | Dow Global Technologies Inc. | Radio frequency sealable film, sealed film structure and method of making the same |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP36641397A patent/JPH11198312A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008012833A (ja) * | 2006-07-07 | 2008-01-24 | Idemitsu Unitech Co Ltd | 多層フィルムおよび包装袋 |
WO2011017477A1 (en) * | 2009-08-06 | 2011-02-10 | Dow Global Technologies Inc. | Radio frequency sealable film, sealed film structure and method of making the same |
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