JPH11197911A - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JPH11197911A
JPH11197911A JP808598A JP808598A JPH11197911A JP H11197911 A JPH11197911 A JP H11197911A JP 808598 A JP808598 A JP 808598A JP 808598 A JP808598 A JP 808598A JP H11197911 A JPH11197911 A JP H11197911A
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JP
Japan
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breaker wall
breaker
wall
chip
angle
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Application number
JP808598A
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English (en)
Inventor
Giichi Okada
義一 岡田
Takeshi Ryu
猛 劉
Hiroyuki Takahashi
浩之 高橋
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切屑処理性能を高めつつ、切削抵抗の増大を
抑制する。 【解決手段】 多角形板状をなすスローアウェイチップ
において、二つの切刃13が交差するノーズ部17に臨
むブレーカ15の壁面を、すくい面11から所定の勾配
で起立する第1のブレーカ壁15aと、該第1のブレー
カ壁15aからその勾配よりも緩やかな勾配でボス面1
4に向かう第2のブレーカ壁15bとから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、すくい面上に切屑
処理用のブレーカを備えてなるスローアウェイチップに
係わり、特に、切屑処理性の向上と切削抵抗の増大抑制
に有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスローアウェイチップ
(以下、チップと略称する。)においては、図7および
図8に示すように、切込量に応じてすくい面1から起立
するブレーカ壁2の勾配を設定することによって、切屑
処理性の向上を図るようにしていた。
【0003】すなわち、図7に示すチップは、チップ底
面に平行な面とブレーカ壁2とのなす角αを大きく設定
し、すくい面1との交差部3からの立ち上がりを急勾配
にすることで、低切込領域における切屑処理性を高める
ようにしたものであり、また、図8に示すチップは、前
記なす角αを小さく設定し、前記交差部3からの立ち上
がりを緩くすることで、高切込領域における切屑処理性
を高めるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すチップは、高切込領域においては、切刃4からボス
面5までの高さ、すなわちブレーカ壁2が高さhが高す
ぎて切屑が詰まり易く、切削抵抗の増大を来すという欠
点を有しており、また、図8に示すチップは、低切込領
域においてはブレーカ壁2の勾配が緩すぎて切屑をカー
ルさせる作用(以下、ブレーキングと称する。)が弱い
ために切屑が伸び易く、切屑処理性の低下を来すという
欠点を有している。
【0005】すなわち、上述の構成からなる各チップ
は、低切込時あるいは高切込時のいずれか一方の切削条
件下においては優れた切屑処理性能を発揮することがで
きるが、他方の切削条件下においては切屑処理性の低下
を来たしたり、切削抵抗の増大を来すという不都合があ
った。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、切込量に関わらず、切屑処理性能の向上、および切
削抵抗の増大を抑制することができるチップの提供を目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
のチップは、多角形板状をなし、すくい面と逃げ面との
交差稜線部に切刃が形成されるとともに、前記すくい面
から突出し、かつその壁面が前記切刃同士の交差するノ
ーズ部に向けて突出するブレーカを備えるスローアウェ
イチップにおいて、前記ノーズ部に臨む前記ブレーカの
壁面が、前記すくい面から起立する第1のブレーカ壁
と、前記第1のブレーカ壁よりも緩やかな勾配で該第1
のブレーカ壁に連なる第2のブレーカ壁とを備えた構成
であることを特徴とするものである。
【0008】このような構成では、高切込時にブレーキ
ングに供される第2のブレーカ壁の勾配を緩くすること
によってブレーカ壁全体としての高さを低くするととも
に、低切込時にブレーキングに供される第1のブレーカ
壁の勾配を急勾配にすることができる。
【0009】このため、低切込時における切屑は、第1
のブレーカ壁に当たって強制的にカールさせられて分断
され、また、高切込時における切屑は、第1のブレーカ
壁よりも勾配の緩い第2のブレーカ壁に当たって、同様
に分断されることになる。よって、低切込領域および高
切込領域の双方において、切削抵抗を増大させることな
く切屑処理性の向上を図ることができる。
【0010】ここで、前記ノーズ部の二等分線の位置に
おける断面において、前記第1のブレーカ壁および第2
のブレーカ壁を、ともに直線をなして起立するように形
成するとともに、前記第1のブレーカ壁の起立角度を
a、前記第2のブレーカ壁の起立角度をbとした場合
に、 10゜≦a≦60゜, 1゜≦b≦30゜ となるように設定してもよい。
【0011】より好ましくは、前記ノーズ部の二等分線
の位置における断面において、前記第1のブレーカ壁
を、凸曲線をなして起立するように形成し、前記第2の
ブレーカ壁を、直線をなして起立するように形成すると
ともに、前記第1のブレーカ壁の前記すくい面との交差
部における接線角度をα、該第1のブレーカ壁の前記第
2のブレーカ壁との交差部における接線角度をβ、前記
第2のブレーカ壁の起立角度をbとした場合に、 10゜≦α,β≦90゜, 1゜≦ b ≦30゜ となるように設定する。
【0012】このような構成では、前記二等分線の位置
における断面において、第1のブレーカ壁がすくい面か
ら直線をなして起立する場合と比較して、より勾配の急
な壁面が第1のブレーカ壁に部分的に形成されることに
なるため、ブレーカ壁全体としての高さを一定に保持し
たままの状態で、第1のブレーカ壁におけるブレーキン
グを強めることができ、低切込時における切屑処理性を
より一層向上させることができる。
【0013】さらに、前記ノーズ部の二等分線の位置に
おける断面において、前記第1のブレーカ壁を、直線を
なして起立するように形成し、前記第2のブレーカ壁
を、凸曲線をなして起立するように形成するとともに、
前記第1のブレーカ壁の起立角度をa、前記第2のブレ
ーカ壁の前記第1のブレーカとの交差部における接線角
度をα、前記第2のブレーカ壁の上端における接線角度
をβとした場合に、 10゜≦ a ≦60゜, 0゜≦α,β≦30゜ となるように設定してもよい。
【0014】このような構成では、前記二等分線の位置
における断面において、第2のブレーカ壁が第1のブレ
ーカ壁から直線をなして起立するように形成される場合
と比較して、より勾配の緩やかな壁面が第2のブレーカ
壁に部分的に形成されることになる。このため、ブレー
カ壁全体の高さが抑えられ、第2のブレーカ壁による過
大なブレーキング作用が弱められて、高切込時における
切削抵抗の増大抑制につながり、切り屑処理性の向上と
切削抵抗の低減とを両立させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるチップの第
一の実施形態について、図1から図4を参照しながら説
明する。
【0016】図1は本実施形態のチップを示す斜視図、
図2は同チップの平面図、図3は図2のA−A線断面
図、図4は図2のB−B線断面図であり、これらの図
中、符号11はすくい面、12は逃げ面、13は切刃、
14はボス面、15はブレーカを示している。
【0017】本実施形態のチップは、略菱形板状をなし
ており、その上面部側の外周には、正のすくい角で傾斜
するすくい面11が形成されるとともに、このすくい面
11と逃げ面12をなす周面との交差稜線部に切刃13
が形成され、さらに、壁面がすくい面11から起立して
ボス面14の周縁に連なる2段式のブレーカ15が形成
された概略構成となっている。
【0018】ブレーカ15は、図2に示すように、二つ
の切刃13が交差する角部および各切刃13の略中央部
に臨む部分が、これら角部および各切刃13に向けてそ
れぞれ突出し、すくい面11との交差部(交差稜線)1
6が波形状を呈するように形成されている。また、これ
ら角部のうち、互いに隣接する切刃13同士が鋭角に交
差するノーズ部17には、これら切刃13に滑らかに接
するように連なるノーズ部切刃13aが形成されてい
る。
【0019】ブレーカ15の壁面は、すくい面11に対
向する方向から見た平面視に前記ノーズ部17を二等分
する二等分線L、別言すれば、これら切刃13同士のな
す角の二等分線の位置における断面(図3参照)におい
て、すくい面11との交差部16から直線をなして起立
するように形成された第1のブレーカ壁15aと、この
第1のブレーカ壁15aよりも緩やかな角度で直線をな
して起立するように形成された第2のブレーカ壁15b
とから構成されている。
【0020】これら第1のブレーカ壁15aおよび第2
のブレーカ壁15bは、被削材の材質、切削速度、送り
等の切削条件に応じて適宜設定し得るが、チップ底面に
平行な面を基準として、第1のブレーカ壁15aの起立
角度をa、第2のブレーカ壁15bの起立角度をbとし
た場合に、次の関係を満たすように設定しておくことが
好ましい。
【0021】 10゜≦a≦60゜, 1゜≦b≦30゜。 本実施形態においては、図3に示すように、a=25
゜、b=9゜に設定している。
【0022】ここで、第1のブレーカ壁15aの勾配を
上記範囲に設定するのは、起立角度aが10゜よりも小
さいと、低切込時における第1のブレーカ壁15aによ
るブレーキングが弱過ぎて、切屑が伸び易くなって切屑
処理性能の低下を来すおそれがあるからであり、また、
60゜よりも大きいと、ブレーキングが強過ぎて低切込
時においても切屑の詰まりが生じ、切削抵抗の増大を来
すおそれが生じるからである。
【0023】また、第2のブレーカ壁15bの勾配を上
記範囲に設定するのは、起立角度bが1゜よりも小さい
と、高切込み時に第2のブレーカ壁15bによるブレー
キングが弱過ぎて、切屑がブレーカ壁15を乗り越えて
伸びるおそれが生じるからであり、また、30゜よりも
大きいと、切込量に対するブレーカ高さが必要以上に高
くなり、ブレーキングが強過ぎて高切込時に切屑の詰ま
りによる切削抵抗の増大を来すおそれがあるからであ
る。
【0024】なお、前記ノーズ部17に臨む部分以外の
部分、例えば、図2のB−B線断面部(図4参照)につ
いては、すくい面11または平坦部18から第1のブレ
ーカ壁15aが30゜の角度で起立して、第2のブレー
カ壁15bを介することなく、前記ボス面14の周縁に
連なるように形成されている。
【0025】上記構成からなるチップによれば、低切込
時において、切刃13によって被削材から削り出された
切屑は、ノーズ部17に臨む第1のブレーカ壁15aに
当たり、この第1のブレーカ壁15aによって強制的に
カールさせられて分断されることになる。
【0026】すなわち、本実施形態では、高切込時にお
ける切屑の詰まりを防止すべく第2のブレーカ壁15b
の勾配を緩く形成したことによって、ノーズ部17にお
けるすくい面11からのブレーカ15の高さHが低めら
れているが、低切込時にブレーキングに供される第1の
ブレーカ壁15aが急勾配に形成された構成であるた
め、低切込時に切屑がブレーカ15を乗り越えることな
く、確実に分断されて排出されることになる。
【0027】本実施形態では、高切込時にブレーキング
に供される第2のブレーカ壁15bの勾配が緩く形成さ
れ、これにより前記高さHが低められているため、高切
込時においても切屑が詰まることなく、確実に分断され
て排出されることになる。
【0028】よって、本実施形態のチップは、第2のブ
レーカ壁15bの勾配を緩くしてブレーカ壁全体として
の高さHを低くするとともに、交差部16から起立する
第1のブレーカ壁15aを急勾配としたことによって、
低切込時および高切込時のいずれの場合に用いられて
も、切削抵抗の増大を来すことなく高い切屑処理性能を
得ることができる。
【0029】次に、本発明に係わるチップの第二の実施
形態について、図5を参照しながら説明する。本実施形
態のチップは、第1のブレーカ壁21aが、前記二等分
線Lの位置における断面において、凸曲線をなして起立
するように形成されているという点で、前記第一の実施
形態におけるチップと構成を異にしている。
【0030】すなわち、ブレーカ21の壁面は、図5に
示すように、前記二等分線Lの位置において、すくい面
11との交差部16から凸曲線をなして起立するように
形成された切削抵抗第1のブレーカ壁21aと、この第
1のブレーカ壁21aよりも緩やかな勾配で直線をなし
て起立するように形成された第2のブレーカ壁21bと
から構成されている。
【0031】これら第1のブレーカ壁21aおよび第2
のブレーカ壁21bは、チップ底面に平行な面を基準と
して、交差部16における第1のブレーカ壁21aの接
線角度をα、第1のブレーカ壁21aと第2のブレーカ
壁21bとが交差する交差部22における第1のブレー
カ壁21aの接線角度をβ、第2のブレーカ壁21bの
起立角度bとした場合に、次の関係を満たすように設定
しておくことが好ましい。 10゜≦α,β≦90゜, 1゜≦ b ≦30゜。
【0032】これらの勾配を上記範囲に設定するのは、
前記第一の実施形態と略同様の理由からである。ただ
し、本実施形態では、第1のブレーカ壁21aの接線角
度αがノーズ部17からチップ中央部に向かう方向に沿
って漸次減少するように構成されるため、この減少率を
適宜設定することで交差部16における接線角度αを大
きくしても、ブレーキングを強めすぎてしまうといった
ことがない。よって、接線角度αの上限は、最大の90
゜に設定されている。
【0033】そして、本実施形態のチップにおいても、
第一の実施形態と同様、第2のブレーカ壁21bの勾配
を第1のブレーカ壁21aよりも緩くしてブレーカ壁全
体としての高さHを低くするとともに、交差部16から
起立する第1のブレーカ壁を急勾配としたことによっ
て、低切込時および高切込時のいずれの場合に用いられ
ても、切削抵抗の増大を来すことなく高い切屑処理性能
を得ることができる。
【0034】さらに、第1のブレーカ壁21aを前記二
等分線Lの位置における断面において、凸曲線をなして
起立するように形成しているため、図5において破線で
示すように、該第1のブレーカ壁21aを交差部16か
ら直線をなして起立するように形成した場合と比較し
て、より急勾配な壁面が第1のブレーカ壁21aに部分
的に形成されることになり、第1のブレーカ壁21aに
おけるブレーキングが強められて、低切込時における切
屑処理性をより一層向上させることができるようになっ
ている。
【0035】次に、本発明に係わるチップの第三の実施
形態について、図6を参照しながら説明する。本実施形
態のチップは、第2のブレーカ壁31bが前記二等分線
Lの位置における断面において、凸曲線をなして起立す
るように形成されているという点で、前記第一の実施形
態におけるチップと構成を異にしている。
【0036】すなわち、ブレーカ31の壁面は、図6に
示すように、前記二等分線Lの位置における断面におい
て、すくい面11との交差部16から直線をなして起立
するように形成された第1のブレーカ壁31aと、この
第1のブレーカ壁31aと交差部32から凸曲線をなし
て起立するように形成された第2のブレーカ壁31bと
から構成されている。
【0037】これら第1のブレーカ壁31aおよび第2
のブレーカ壁31bは、チップ底面に平行な面を基準と
して、第1のブレーカ壁31aの起立角度をa、前記交
差部32における第2のブレーカ壁31bの接線角度を
α、前記第2のブレーカ壁31bの上端、別言すれば、
前記ボス面14との交差部33における第2のブレーカ
壁31bの接線角度をβとした場合に、次の関係を満た
すように設定しておくことが好ましい。 10゜≦ a ≦60゜, 0゜≦α,β≦30゜。
【0038】これらの勾配を上記範囲に設定するのは、
前記第一の実施形態と略同様の理由からである。ただ
し、本実施形態では、第2のブレーカ壁31bの接線角
度が交差部32からチップ中央部に向かう方向に沿って
漸次減少するように構成されるため、最終的に交差部3
3における接線角度βが0゜となる場合が生じ得る。よ
って、接線角度βの下限は、0゜に設定されている。
【0039】そして、本実施形態のチップにおいても、
上述の各実施形態と同様、第2のブレーカ壁31bの勾
配を第1のブレーカ壁31aよりも緩くしてブレーカ壁
全体としての高さHを低くするとともに、交差部16か
ら起立する第1のブレーカ壁31aを急勾配としたこと
によって、低切込時および高切込時のいずれの場合に用
いられても、切削抵抗の増大を来すことなく高い切屑処
理性能を得ることができる。
【0040】しかも、第2のブレーカ壁31bを、前記
二等分線Lの位置における断面において、凸曲線をなし
て起立するように形成しているため、図6において破線
で示すように、該第2のブレーカ壁31bをすくい面1
1から直線をなして起立する場合と比較して、より緩や
かな壁面が第2のブレーカ壁31bに部分的に形成され
ることになり、ブレーカ全体の高さを抑えて、第2のブ
レーカ壁31bによる過大なブレーキング作用を弱め、
これにより、高切込時における切削抵抗の増大を抑制
し、切屑処理性の向上と切削抵抗の低減とを両立させる
ことができるようになっている。
【0041】なお、上述の各実施形態においては、ブレ
ーカ15,21,31が、第1のブレーカ15a,21
a,31aと、第2のブレーカ15b,21b,31b
とから構成される2段式のブレーカについて説明した
が、2段式に限らず3段以上のものであってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を奏することができる。 (a)請求項1,2,3記載のチップによれば、高切込
時にブレーキングに供される第2のブレーカ壁の勾配を
緩くすることによってブレーカ壁全体としての高さを低
くするとともに、低切込時にブレーキングに供される第
1のブレーカ壁の勾配を急勾配にすることができるた
め、低切込領域および高切込領域の双方において、切削
抵抗を増大させることなく切屑処理性の向上を図ること
ができる。
【0043】(b)特に、請求項4,5記載のチップに
よれば、第1のブレーカ壁を、ノーズ部の二等分線の位
置における断面において、すくい面から直線をなして起
立するように形成した場合と比較して、より急勾配な壁
面が第1のブレーカ壁に部分的に形成されるため、ブレ
ーカ壁全体としての高さを一定に保持したままの状態
で、第1のブレーカ壁におけるブレーキングを強めるこ
とができ、低切込時における切屑処理性をより一層向上
させることができる。
【0044】(c)また、請求項6,7記載のチップに
よれば、第2のブレーカ壁を、ノーズ部の二等分線の位
置における断面において、第1のブレーカ壁から直線を
なして起立するように形成した場合と比較して、より緩
やかな壁面が第2のブレーカ壁に形成されるため、ブレ
ーカ壁全体の高さを抑え、第2のブレーカによる過大な
ブレーキング作用を弱めて高切込時における切削抵抗の
増大を抑制し、切屑処理性の向上と切削抵抗の低減とを
両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるスローアウェイチップの第一
の実施形態を示す斜視図である。
【図2】 図1に示すスローアウェイチップの平面図で
ある。
【図3】 図2のA−A線断面を示す縦断面図である。
【図4】 図2のB−B線断面を示す縦断面図である。
【図5】 本発明に係わるスローアウェイチップの第二
の実施形態を示す要部拡大断面図である。
【図6】 本発明に係わるスローアウェイチップの第三
の実施形態を示す要部拡大断面図である。
【図7】 従来のスローアウェイチップにおけるノーズ
部の一例を示す縦断面図である。
【図8】 従来のスローアウェイチップにおけるノーズ
部の他の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 すくい面 12 逃げ面 13 切刃 15、21、31 ブレーカ 15a、21a、31a 第1のブレーカ壁 15b、21b、31b 第2のブレーカ壁 17 ノーズ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形板状をなし、すくい面と逃げ面と
    の交差稜線部に切刃が形成されるとともに、前記すくい
    面から突出し、かつその壁面が前記切刃同士の交差する
    ノーズ部に向けて突出するブレーカを備えるスローアウ
    ェイチップにおいて、 前記ノーズ部に臨む前記ブレーカの壁面が、前記すくい
    面から起立する第1のブレーカ壁と、前記第1のブレー
    カ壁よりも緩やかな勾配で該第1のブレーカ壁に連なる
    第2のブレーカ壁とを備えた構成であることを特徴とす
    るスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】 前記ノーズ部の二等分線の位置における
    断面において、 前記第1のブレーカ壁および第2のブレーカ壁は、とも
    に直線をなして起立するように形成されていることを特
    徴とする請求項1記載のスローアウェイチップ。
  3. 【請求項3】 前記二等分線の位置における断面におい
    て、 前記第1のブレーカ壁の起立角度をa、 前記第2のブレーカ壁の起立角度をbとした場合に、 10゜≦a≦60゜, 1゜≦b≦30゜ に設定されていることを特徴とする請求項2記載のスロ
    ーアウェイチップ。
  4. 【請求項4】 前記ノーズ部の二等分線の位置における
    断面において、 前記第1のブレーカ壁は、凸曲線をなして起立するよう
    に形成され、 前記第2のブレーカ壁は、直線をなして起立するように
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のスロー
    アウェイチップ。
  5. 【請求項5】 前記二等分線の位置における断面におい
    て、 前記第1のブレーカ壁の前記すくい面との交差部におけ
    る接線角度をα、 該第1のブレーカ壁の前記第2のブレーカ壁との交差部
    における接線角度をβ、 前記第2のブレーカ壁の起立角度をbとした場合に、 10゜≦α,β≦90゜, 1゜≦ b ≦30゜ に設定されていることを特徴とする請求項4記載のスロ
    ーアウェイチップ。
  6. 【請求項6】 前記ノーズ部の二等分線の位置における
    断面において、 前記第1のブレーカ壁は、直線をなして起立するように
    形成され、 前記第2のブレーカ壁は、凸曲線をなして起立するよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1記載のスロ
    ーアウェイチップ。
  7. 【請求項7】 前記二等分線の位置における断面におい
    て、 前記第1のブレーカ壁の起立角度をa、 前記第2のブレーカ壁の前記第1のブレーカとの交差部
    における接線角度をα、 前記第2のブレーカ壁の上端における接線角度をβとし
    た場合に、 10゜≦ a ≦60゜, 0゜≦α,β≦30゜ に設定されていることを特徴とする請求項6記載のスロ
    ーアウェイチップ。
JP808598A 1998-01-19 1998-01-19 スローアウェイチップ Pending JPH11197911A (ja)

Priority Applications (3)

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